JPH07110964B2 - ヘリカルギヤの粉末成形装置 - Google Patents

ヘリカルギヤの粉末成形装置

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JPH07110964B2
JPH07110964B2 JP1336587A JP1336587A JPH07110964B2 JP H07110964 B2 JPH07110964 B2 JP H07110964B2 JP 1336587 A JP1336587 A JP 1336587A JP 1336587 A JP1336587 A JP 1336587A JP H07110964 B2 JPH07110964 B2 JP H07110964B2
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JP
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core rod
powder
helical gear
die
helical
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久信 田辺
良一 原田
充 坂井
正 森田
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、異形中心孔を有するヘリカルギャを粉末成形
するための粉末成形装置に関する。
「従来の技術」 一般に、外周部にヘリカル歯が形成され、かつ内部に異
形中心孔が形成されたヘリカルギャを製造する場合に
は、切削加工あるいは切削加工を最大限に省略し、かつ
製造工程をできるだけ少なくして製造費用を低減させる
目的から、最近では粉末冶金法によって製造されること
が多い。この粉末冶金法は、粉末を圧縮して圧粉体と成
形する工程と、圧粉体を焼結する工程と、焼結品にサイ
ジング等の後処理を施す工程とからなるが、このよう
に、粉末を圧縮して成形したヘリカルギャにあっては、
第6図に示すように、外周部に形成されたヘリカル歯1
の中心軸線C1と、内部に形成された略D字状の異形中心
孔2の中心C2とが偏心量dだけずれるという問題があっ
た。
そこで、本発明者等が上記問題を検討した結果次のこと
が判明した。すなわち、圧粉体を成形する工程におい
て、第7図に示すように、上記ヘリカル歯1を成形する
ダイス3が、上記異形中心孔2を成形るコアロッド4に
対して回転するにつれて、内部の粉末も同じ方向に回転
するが、この粉末の回転移動が均一でなく、第8図に示
すように、コアロッド4の平面部4a側からコアロッド4
に対して力が加わるために、コアロッド4に偏心量dの
たわみが生じ、これにより、成形体の異形中心孔2が偏
心量dだけ偏心するということがわかった。この偏心量
dは、ダイス3から圧粉体が抜けた後のスプリングバッ
ク量の違い及び、コアロッド4が嵌入しているパンチと
該コアロッド等のクリアランス内の値であり、例えば、
ヘリカルギャの歯先径がφ10〜φ30mmで、ヘリカル歯の
ねじれ角が20゜を越えると、偏心量dは約0.1mmとな
る。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明が解決しようとするのは、粉末成形において生じ
るヘリカルギャの異形中心孔が偏心する問題である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、ヘリカルギャ粉末成形した場合にその
異形中心孔の偏心を防止でき、ヘリカル歯の中心軸線と
異形中心孔の中心とを一致させることができて、成形精
度の向上を図ることができるヘリカルギャの粉末成形装
置を提供することにある。
「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本発明は、異形中心孔を形
成するためのコアロッドの軸線を、ヘリカル歯を形成す
るためのダイスの透孔の中心線から上記コアロッドの異
形部寄りに配置したものである。
「作用」 本発明のヘリカルギャの粉末成形装置にあっては、粉末
成形時にダイスの回転に伴い、ダイスとコアロッドとの
間の粉末が回転移動して、コアロッドにその異形部側か
ら力が加わることによって、あらかじめ偏心配置させた
コアロッドの偏心量が相殺され、精度の高いヘリカルギ
ャを得る。
「実施例」 以下、第1図ないし第5図に基づいて本発明の一実施例
を説明する。
第1図はヘリカルギャの成形装置の一例を示す概略構成
図である。このヘリカルギャの成形装置は、第3図と第
4図に示すようなヘリカルギャ10、すなわち一端部にヘ
リカルギャ部11が形成されると共に、他端部にフランジ
部12が形成され、かつ中央部に軸線方向に貫通する貫通
孔13が形成されたヘリカルギャ10を粉末成形するもので
ある。なお、この貫通孔13は、横断面視真円状の曲面部
13aと、平面部13bとから構成された略D次状のものであ
る。
上記ヘリカルギャの成形装置は、上記ヘリカルギャ10の
フランジ部12の上面を形成するための円筒状の上パンチ
20と、ヘリカルギャ10のヘリカルギャ部11及びフランジ
部12の外周面を形成するための円筒状のダイス21と、こ
のダイス21をベアリング22を介して回転自在に支持する
ダイプレート23と、上記ダイス21の内面ヘリカル部21a
に螺合するヘリカル歯部24aを外周部に有する円筒状の
下パンチ24と、この下パンチ24に嵌め込まれ、軸線方向
に摺動自在なコアロッド25とを主体として構成されてい
る。そして、上記下パンチ24は、上記ヘリカルギャ10の
ヘリカルギャ部11の下面を形成するためのものである。
また、上記コアロッド25は、ヘリカルギャ部11の貫通孔
13を形成するためのものであり、上記上パンチ20に嵌め
込まれるようになっている。そして、このコアロッド25
の軸心(下パンチ24の貫通孔部の中心)C3は上記ダイス
21の中心C4に対して、第2図に示すように、偏心量dだ
け上方に(コアロッド25の平面部25a側に)ずれて設置
されている。
上記のように構成されたヘリカルギャの成形装置を用い
てヘリカルギャ10を粉末成形する場合には、まず、下パ
ンチ24に対してコアロッド25及びダイプレート23を上昇
させる。この場合、ダイス21は、その内面ヘリカル部21
aが下パンチ24のヘリカル歯部24aに螺合していることに
より、回転力を付与されるから、回転しながらダイプレ
ート23とともに上昇する。
次いで、上記ダイス21、下パンチ24及びコアロッド25で
形成される凹部内に粉末を装入した後、上パンチ20を下
降させ、粉末を圧縮成形する。この圧縮成形時に、ダイ
プレート23は下パンチ24に対して下降するから、ダイス
21は回転しながらダイプレート23とともに下降する。さ
らに、上記圧縮成形されたヘリカルギャ10を抜き出す場
合には、上パンチ20を上昇させると共に、ダイプレート
23及びコアロッド25を下降させてヘリカルギャ10を取り
出す。この際、上記ダイス21は回転しながらダイプレー
ト23とともに下降する。
このようにして、成形されるヘリカルギャ10にあって
は、圧縮成形時及び抜き出し時に、ダイス21が回転する
ことにより、ダイス21内の粉末も回転力を受け回転移動
する。この場合、コアロッド25が異形状(略D字状)で
あるため、該コアロッド25は平面部25a側から力を受
け、偏心量dだけたわみを生じる。従って、あらかじめ
コアロッド25をダイス21に対してdだけ偏心配置してあ
るために、両者が相殺されて、第5図に示すように、偏
心のないヘリカルギャ10が成形される。
なお、本実施例においては、ヘリカルギャ10の貫通孔13
を略D事情のもので説明したが、その他の異形孔でもよ
く、要するに、異形孔を形成するためのコアロッドが、
その周囲を回転移動する粉末によってたわみを生じる場
合に適用することが可能である。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、異形中心孔を形
成するためのコアロッドの軸線を、ヘリカル歯を形成す
るためのダイスの透孔の中心線からコアロッドの異形部
寄りに配置したものであるから、粉末成形時にダイスの
回転に伴い、コアロッドにその異形部側から力が加わる
ことによって、あらかじめ偏心配置させたコアロッドの
偏心量を相殺することにより、ヘリカルギャの異形中心
孔の偏心を防止できて成形精度の向上を図ることができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図は断面図、第2図はダイス、下パンチ及びコアロ
ッドの関係を示す説明図、第3図ないし第5図は成形さ
れたヘリカルギャを示すもので、第3図は平面図、第4
図は下面図、第5図はヘリカルギャ部の軸心と貫通孔の
中心が一致した状態の説明図、第6図は従来の成形装置
で成形したヘリカルギャの説明図、第7図は成形時の粉
末の動きを示す説明図、第8図は成形時のコアロッドが
受ける力について示す説明図である。 10……ヘリカルギャ、11……ヘリカルギャ部、13……貫
通孔(異形中心孔)、21……ダイス、25……コアロッ
ド、25a……平面部、C3……軸線、C4……中心。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周部にヘリカル歯が形成され、かつ内部
    に異形中心孔が形成されたヘリカルギャを粉末成形する
    粉末成形装置において、上記異形中心孔を形成するため
    のコアロッドの軸線が、上記ヘリカル歯を形成するため
    のダイスの透孔に中心線から上記コアロッドの異形部寄
    りに配置されたことを特徴とするヘリカルギャの粉末成
    形装置。
JP1336587A 1987-01-23 1987-01-23 ヘリカルギヤの粉末成形装置 Expired - Lifetime JPH07110964B2 (ja)

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JPS63183106A JPS63183106A (ja) 1988-07-28
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CN101769370A (zh) * 2010-03-02 2010-07-07 扬州保来得科技实业有限公司 一种粉末冶金偏心斜齿轮及其制备方法

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