JP2002011205A - 遊技機および記録媒体 - Google Patents

遊技機および記録媒体

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JP2002011205A
JP2002011205A JP2000195732A JP2000195732A JP2002011205A JP 2002011205 A JP2002011205 A JP 2002011205A JP 2000195732 A JP2000195732 A JP 2000195732A JP 2000195732 A JP2000195732 A JP 2000195732A JP 2002011205 A JP2002011205 A JP 2002011205A
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sub
control board
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JP2000195732A
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Inventor
Hiroshi Kanazawa
広嗣 金沢
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Maruhon Industry Co Ltd
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Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源の立ち上がり時より賞媒体の払出不足や
遊技の進行がずれる現象を起こりにくくする。 【解決手段】 メインCPUは、パチンコホール店がパ
チンコ機の電源を立ち上げると、S12[準備処理]を
行った後、タイマー動作し(S12)、タイムアップ
後、作動開始信号を出力する(S13[作動開始信号出
力])。作動開始信号は、各サブCPUに転送される。
メインCPUが、タイマー動作により最も起動が遅いサ
ブCPUのメインCPUに対する遅れ時間よりも遅く転
送信号を出力するので、各サブCPUはそれぞれ所定の
準備処理を終え、作動開始信号の受信待ち状態となって
いる。したがって、電源が立ち上がった後、特別な制御
手段を追加することなく、賞媒体の払出不足の発生防止
や遊技の進行ずれ防止を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータによっ
て遊技を制御する遊技機、たとえばパチンコ機などの遊
技機およびその遊技機を機能させるための記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機として、たとえば
図17に示す電気的構成を有するパチンコ機が知られて
いる。主基板500に搭載されたCPU501は、次に
記載する内容の制御および処理をマシンサイクルで行
う。(1)入賞球検出スイッチ521、または、6個払
出検出スイッチ524から出力された信号を盤面中継基
板520を介して取込み、賞球の払出しを総合中継基板
600に搭載されたCPU601に命令する。(2)第
1種始動口スイッチ522から出力された信号を盤面中
継基板520を介して取込み、特別図柄表示装置511
を作動させる。(3)普通図柄作動スイッチ523から
出力された信号を盤面中継基板520を介して取込み、
普通図柄表示装置512を作動させる。(4)大当り発
生時に役物連続作動スイッチ531から出力された信号
を大入賞口集中基板530から盤面中継基板520を介
して取込み、盤面中継基板520から大入賞口集中基板
530を介して信号を出力し、大入賞口開放ソレノイド
534を駆動する。(5)カウントスイッチ532から
出力された信号を大入賞口集中基板530から盤面中継
基板520を介して取込み、大入賞口への入賞数をカウ
ントする。(6)盤面中継基板520から大入賞口集中
基板530を介して信号を出力し、普通電動役物開放ソ
レノイド533を駆動する。(7)盤面中継基板510
を介して信号を出力し、照明ランプ513を制御する。
(8)盤面中継基板520を介して信号を出力し、LE
D基板525を制御する。(9)盤面中継基板520か
ら大入賞口集中基板530を介して信号を出力し、LE
D基板535を制御する。(10)大当りの情報などを
遊技盤情報端子540を介してパチンコホールの管理室
などに設置されたホストコンピュータへ送出する。(1
1)発射装置620を駆動する。(12)効果音などを
出力する音声出力装置622を制御する。(13)金枠
検出スイッチや満杯検出スイッチなどの検出スイッチ6
21から出力された信号を取込み、金枠の開閉や賞球の
満杯などを検出する。(14)球切れスイッチ613か
ら出力された信号を外部接続端子基板610を介して取
込み、球切れを検出する。(15)外部接続端子基板6
10を介して信号を出力し、LED基板611と、入賞
ランプおよび球切れランプなどの各種ランプ612とを
制御する。(16)外部接続端子基板610を介してプ
リペイドカードユニット614に対して信号の入出力を
行う。
【0003】以上のように、主基板500に搭載された
CPU501は、特別図柄表示装置511、普通図柄表
示装置512、普通電動役物開放ソレノイド533およ
び大入賞口開放ソレノイド534などの装置や、照明ラ
ンプ513、各種ランプ612、LED基板525,5
35,611などのランプ類の一連の制御をマシンサイ
クルごとに行う。つまり、各装置やランプ類は、CPU
501から定期的に出力される信号によって作動・点灯
し、あるいは、作動停止状態・消灯状態を維持する。
【0004】また、総合中継基板600に搭載されたC
PU601は、CPU501から出力された賞球払出命
令に従って賞球払出装置623を駆動し、所定数の賞球
を払出す。なお、主電源615から供給された電源は、
外部接続端子基板610→総合中継基板600→主基板
500→盤面中継基板510,520→大入賞口集中基
板530という経路で供給され、各基板において必要な
電圧に変圧される。
【0005】しかし、前述のように、従来のパチンコ機
では、主基板500に搭載されたCPU501は、各装
置を作動させたり、ランプ・LED類を点灯させたりす
るとき以外は、各装置に停止状態を維持するための信号
や、ランプ・LED類を消灯した状態を維持するための
信号を定期的に出力しなければならない。つまり、主基
板500に搭載されたCPU501は、作動信号を出力
する必要のないときには、作動停止信号を定期的に出力
しなければならないため、CPU501に対する負荷が
大きいので、CPU501の処理速度が低下するという
問題があった。以上のように、主基板500に搭載され
たCPU501は、非常に多くの処理をマシンサイクル
で行うため、CPU501の負担が大きいのでCPU5
01の処理速度が低下するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
主基板に搭載されたCPUの負担を軽減するため、賞球
の払出しを制御する払出制御基板、特別図柄表示装置、
各種LEDやランプを制御するランプ制御装置および各
種音声を制御する音声制御装置というように、機能ごと
に副基板化し、各副基板のそれぞれに副CPUを搭載す
る構成を考えた。そして、主基板に搭載された主CPU
から各副CPUへ制御コマンドを送出し、各副CPU
は、主CPUから送出された制御コマンドを解析し、そ
の解析結果に基づいて対応する動作を行う方式を考えた
(図3を参照)。
【0007】上記新システムにおいては、特別図柄表示
制御用の副CPU、ランプ制御用の副CPUおよび音声
制御用の副CPUは、遊技の各演出効果の専用CPUと
なり、遊技機を高機能化して遊技の単調さを補う。ま
た、賞球払出制御用の副CPUはより確実な払出しに寄
与する。上記新システムにおける主たるCPUをもつ主
制御基板は、専用の制御コマンドを各従の副CPUをも
つ複数の副制御基板に送信することにより、役割を担っ
た各副制御基板の副CPUは、制御コマンドを解読し、
その指示された内容で動作して遊技機を実動させる。
【0008】ところで、主制御基板および各副制御基板
は、電源投入により電力の供給を受けると、それぞれに
設定された設定電圧になるまで各CPUをリセットし、
設定電圧を超えると、リセットを解除して各CPUが動
作可能(起動状態)となる。しかしながら、上記新シス
テムの開発段階において、主制御基板および各副制御基
板は、各基板に使用する電子部品のばらつきがあった
り、各CPUに個々の初期設定のための処理時間に違い
があったりして、電源投入に合わせて全てが同時に起動
しないおそれがあるということが分かった。
【0009】すなわち、主制御基板の起動時刻に対して
起動が早い副制御基板と起動が遅い副制御基板が混在し
たり、主制御基板が各副制御基板に対して起動がずれる
と、起動が遅い副制御基板は、主制御基板からの制御コ
マンドや賞球の払出しに関するデータなどの一部または
全部の受取りに失敗し、起動が早く受取りに成功した副
制御基板との整合がとれなくなる。例えば、主制御基板
に対し起動が遅い副制御基板が賞球払出を制御する払出
制御基板で、起動が早い副制御基板がLEDなどを点灯
させるランプ表示用の基板である場合、電源電圧異常低
下などの電源遮断の場合、電源が復帰した直後に入賞が
あっても、LED等だけ点灯して賞球が払出しされなか
ったりして、遊技者に不利益を与える。
【0010】このような不具合の対策として主制御基板
を最も遅く起動させることが考えられる。しかし、この
対策は、ハードウエアで行う場合、各基板へ接続する電
子部品の定数を選定したり、電源の立ち上がりを規制す
るコンデンサなどの部品を追加しなければならない。ま
た、ソフトウエアで電源の立ち上がりを監視する方法も
考えらるが、各基板のCPUの状態を監視するポーリン
グを主体とした特別な制御手段が必要となる。そこでこ
の発明は、上記問題を解決するためになされたものであ
り、主制御基板に複数の副制御基板を接続した遊技機に
おいて、電源立ち上がり時に遊技の進行を揃えることが
できる遊技機を実現することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発
明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項
4に記載の構成を採るものであり、請求項1に記載の発
明は、遊技を制御する主制御基板と、前記主制御基板か
らの信号により所定の処理を実行して遊技を実動させる
複数の副制御基板とで構成された遊技機であって、前記
主制御基板が、この遊技機に供給される電源の立ち上が
りの際、複数の前記副制御基板のうち少なくとも一つの
副制御基板に作動開始を指示する作動開始信号を、自己
の準備処理を行った後、タイマー動作しそのタイムアッ
プと同時に送出するという技術的手段を用いる。
【0012】上記請求項1に記載の遊技機では、電源の
立ち上がりの際、主制御基板が自己の準備処理を行った
後よりタイマ動作し、そのタイムアップと同時に少なく
とも一つの副制御基板に作動開始信号を送出する。この
作動開始信号が送出される副制御基板は、この作動開始
信号を受ける前には、初期設定などの必要な準備処理を
行う以外、遊技の進行に関する処理は一切禁止される。
そして、主制御基板より作動開始信号を受けると、主制
御基板からの制御コマンドやデータを受付け、それに基
づく処理を実行可能な状態(起動状態)となる。
【0013】したがって、請求項1に記載の遊技機で
は、電源が立ち上がる際に、主制御基板は自己の準備処
理を行った後、タイマー動作するだけであり、主制御基
板の通常の動作フローの中で副制御基板に作動開始信号
を送出するため、特別な制御手段を追加することなく、
また、各副制御基板が起動したか否かをポーリングする
ような負担もなく、賞媒体の払出し不足の発生や遊技開
始のズレ(例えば払出しと演出のズレ)の発生を回避す
ることができる。また、主制御基板が最も遅く起動する
ように設計する制約がないとともに、電子部品のばらつ
きも最大限許容できるという利点もある。ここで、自己
の準備処理とは、自己診断処理(セキュリティチェッ
ク)、初期設定などをいう。
【0014】ところで、上記タイマ動作の時間の選定方
法には、二つの考え方を採ることが好ましい。第一(後
述の第2実施形態)は、主制御基板および各副制御基板
を駆動する直流の駆動電圧のすべてが安定電圧に立ち上
がるまでの時間であり、第二(後述の第1実施形態)
は、主制御基板が各副制御基板のそれぞれの準備処理に
要する時間を吸収する時間を選定する考え方である。前
者は各制御基板の駆動電圧が安定電圧に立ち上がってい
れば、システムリセット(主制御基板内のリセット回路
の動作)およびサブリセット(各副制御基板内でのリセ
ット回路の動作)も終了しており、作動開始信号をより
確実に副制御基板に受信させて、賞媒体の払出し不足の
防止や遊技の開始を揃える効果が高まるものである。後
者は最も準備処理に時間がかかる副制御基板に主制御基
板が作動開始信号を出力する時間を合わせれば、その副
制御基板も作動開始信号を確実に受信するというもので
あり、前者より一層遊技を正確にコントロールできる。
なお、上記請求項1の発明において、作動開始信号が送
出されない副制御基板は、主制御基板からの制御コマン
ドを受信可能で遊技の進行に関する処理を実行可能な状
態にされていても、遊技の進行に関する処理を一切禁止
された状態にされていても、どちらでもかまわない。
【0015】請求項1に従属する請求項2に記載の発明
は、複数の前記副制御基板は、賞球の払出しを制御する
賞球払出制御基板と、遊技に対し所定の演出を行う演出
制御基板であることを特徴とする。上記請求項2に記載
の遊技機においては、作動開始信号が送出される副制御
基板が賞球払出制御基板と演出制御基板の両方である場
合、これら基板は主制御基板から送出される作動開始信
号によって作動させられるから、電源復帰時より賞球の
払出しに対する演出の整合性が確保できる。また、作動
開始信号が送出される副制御基板が賞球払出制御基板だ
けの場合、賞媒体の払出しは確実に実行することができ
る。
【0016】請求項1〜2に従属する請求項3に記載の
発明は、前記制御開始信号が、所定ビット数から構成さ
れ、各前記副制御基板にそれぞれのビットの信号線で並
列に送出されるという技術的手段を用いる。上記請求項
4に記載の遊技機によれば、前記作動開始信号の転送時
間を短くでき、電源復帰後の遊技の再開を早くできる。
【0017】請求項4に記載の遊技機の発明は、遊技を
制御する主制御基板と、前記主制御基板からの信号によ
り所定の処理を実行し遊技を実動する複数の副制御基板
とを具備する遊技機を機能させるコンピュータプログラ
ムが記録されたものであって、この遊技機に供給される
電源の立ち上りの際、前記主制御基板が複数の前記副制
御基板のうち少なくとも一つの副制御基板に作動開始を
指示する作動開始信号を、自己の準備処理を行った後タ
イマー動作しタイムアップと同時に送出するプログラム
が記録された記録媒体という技術的手段を用いる。上記
請求項4に記載の記録媒体によれば、遊技を制御する主
制御基板と、前記主制御基板からの信号により所定の処
理を実行して遊技を実動させる複数の副制御基板とを具
備した遊技機において、例えば主制御基板に設けられた
ROMなどに、電源が復帰して立ち上がったとき、主制
御基板から各副制御基板の少なくとも一つに作動開始信
号を送出できるコンピュータプログラムを記録しておく
ことにより、前記主制御基板に設けられたCPUがこの
プログラムを実行することにより、請項1ないし請求項
3記載のいずれか1つに記載の遊技機を実現できる。
【0018】
【発明の実施の形態】〈第1実施形態〉以下、この発明
に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明す
る。なお、以下の実施形態では、この発明に係る遊技機
として、いわゆる第1種パチンコ機を例に挙げて説明す
る。
【0019】[全体の主要構成]まず、この実施形態に
係るパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明
する。図1は、この実施形態に係るパチンコ機の斜視説
明図である。パチンコ機10には、前枠11がヒンジ1
9によって開閉可能に設けられており、その前枠11に
は、ガラス枠13が開閉可能に取付けられている。前枠
11の右側には、ガラス枠13開閉用の鍵を差し込む鍵
穴12が設けられている。ガラス枠13の内部には、遊
技盤14が設けられており、前枠11の右下には、遊技
球を遊技盤14へ発射する発射モータ(図3に符号15
eで示す)を操作するための発射ハンドル15aが回動
可能に取付けられている。
【0020】ガラス枠13の下方には、賞球や貸球が供
給される賞球・貸球供給口20aが形成されており、こ
の賞球・貸球供給口20aの供給側には、その賞球・貸
球供給口20aから供給された賞球や貸球を溜めておく
ための上受け皿20が取り付けられている。上受け皿2
0の下方には、上受け皿20の収容可能数を超えて流下
した賞球や上受け皿球抜きレバー20bの操作により上
受け皿20から排出された遊技球などを排出する排出口
21aが形成されている。排出口21aの排出側には、
その排出口21aから排出された遊技球を収容しておく
ための下受け皿21が設けられている。また、下受け皿
21の左側には、灰皿17が設けられている。
【0021】[遊技盤14の主要構成]次に、遊技盤1
4の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明す
る。遊技盤14の略中央には、センターケース30が備
えられている。センターケース30には、天入賞口31
と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、こ
の普通図柄表示装置34の作動される回数を表示する4
個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED35aと、
液晶表示で複数の図柄、たとえば0〜9の特別図柄を特
別図柄表示器32bに変動表示する特別図柄表示装置3
2と、この特別図柄表示装置32が始動可能な回数の記
憶数(特別図柄始動記憶数)を表示する4個のLEDか
らなる特別図柄記憶表示LED36aとが備えられてい
る。
【0022】センターケース30の左右には、普通図柄
表示装置34を作動させるための普通図柄作動ゲート2
6,26が設けられている。センターケース30の下方
には、特別図柄表示装置32を作動させる機能を有する
第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口
27の下方には普通図柄表示装置34の停止図柄が当た
り図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物28
が設けられている。開放された普通電動役物28は、第
1種始動口27と同様に、特別図柄表示装置32を作動
開始させる機能を備えている。普通電動役物28の下方
には、特別図柄表示装置32の停止図柄が当たり図柄と
なった場合に作動する変動入賞装置40が設けられてい
る。
【0023】この変動入賞装置40には、当たりの発生
時に開放される扉形式の大入賞口41が開閉可能に取り
付けられており、この大入賞口41の両側には、下入賞
口29,29がそれぞれ設けられている。また、大入賞
口41の内部には、大入賞口41を連続して開放する機
能を有する特定領域42と、この特定領域42を通過し
た遊技球を検出する特定領域スイッチ(図3に符号42
aで示す)と、大入賞口41に入賞した遊技球の数Pを
カウントする大入賞口スイッチ(図3に符号43aで示
す)とが設けられている。
【0024】その他、遊技盤14には、回転式の風車2
3,23と、固定式の右風車325,左風車326と、
右袖入賞口24と、左袖入賞口25と、入賞しなかった
遊技球をアウト球として回収するアウト口45とが設け
られている。また、遊技盤14には、3個のLEDから
なる右コーナー飾りランプ321a、3個のLEDから
なる左コーナー飾りランプ322a、右サイド飾りラン
プ314a、左サイド飾りランプ315aなどの各種ラ
ンプが設けられている。さらに、遊技盤14には、多く
の釘PINが打ち込まれており、遊技盤14に発射された
遊技球は、釘47間を乱舞しながら落下する。なお、左
コーナー飾りランプ322aのうちの1つのLEDが、
球切れ時に点灯する球切れランプ322bとなってい
る。
【0025】[パチンコ機10の電気的構成]次に、パ
チンコ機10の電気的構成についてそれをブロックで示
す図3を参照して説明する。パチンコ機10には、主制
御基板(以下、主基板という)100が設けられてお
り、この主基板100には、マイクロプロセッサ110
が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、遊
技の制御(主に貸球や賞球の払出し管理、大当たり判
定、特別図柄変動パターンの管理などの各種制御)を実
行する主(以下メインとする)CPU112と、このメ
インCPU112が各種制御を実行するための各種制御
プログラムが記録されたROM114と、メインCPU
112が各種制御プログラムを実行する際にROM11
4から読出された制御プログラムや遊技中に発生する大
当りに関するデータなどの各種データを一時的に格納す
るRAM116とが搭載されている。
【0026】主基板100には、次に記載するものが電
気的に接続されている。電源基板80、賞球の払出しな
どを制御する払出制御基板200、特別図柄表示装置3
2、遊技盤14に設けられたランプやLEDを制御する
ランプ制御基板300、遊技中の効果音などを制御する
音声制御装置79、遊技球の第1種始動口27の通過を
検出する第1種始動口スイッチ27a、入賞や大当り等
に関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設
けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための遊
技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継
基板53である。
【0027】払出制御基板200には、主基板100か
ら送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロ
プロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッ
サ210には、賞球の払出しなどを制御する副(以下サ
ブという)CPU212と、このサブCPU212が賞
球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログ
ラムが記録されたROM214と、サブCPU212が
各種制御プログラムを実行する際にROM214から読
出された制御プログラムや遊技中に発生する賞球数など
の各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載
されている。また、払出制御基板200には、電源基板
80、CR接続基板56、発射モータ15eを駆動する
ための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板
52および払出中継基板55が電気的に接続されてい
る。
【0028】遊技枠中継基板53には、下受け皿21が
賞球で満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ2
1bおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されてい
る。センサ中継基板54には、賞球ユニット62に備え
られた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基
板55と電気的に接続されている。賞球ユニット62
は、賞球払出センサ62a,62bおよび賞球払出モー
タ62cを備える。賞球の払出機構は、賞球の払出しを
効率良く行うために2カ所設けられており、各払出機構
は賞球払出モータ62cによって駆動される。また、賞
球払出センサ62aは一方の機構に設けられており、賞
球払出センサ62bは他方の機構に設けられている。賞
球払出センサ62a,62bによる検出信号は、センサ
中継基板54から遊技枠中継基板53を介して主基板1
00へ送出されるとともに、払出中継基板55を介して
払出制御基板200へ送出される。そして払出制御基板
200に搭載されたサブCPU212は、賞球払出セン
サ62a,62bから送出された検出信号を取込み、払
い出された賞球数をカウントする。たとえば、サブCP
U212は、検出信号を取り込むごとに、15個の賞球
払出しを記憶するRAM216内のエリアの値から
「1」を減算する。
【0029】払出中継基板55には、貸球がなくなった
ことを検出する貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ
62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されてい
る。盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的
に接続されている。普通電動役物28を開閉させる普通
電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示基板34、普
通図柄作動ゲート26に設けられたゲートスイッチ26
a、大入賞口スイッチ43a、袖入賞口24への入賞を
検出する袖入賞口スイッチ24a、下入賞口29への入
賞を検出する下入賞口スイッチ29a、天入賞口31へ
の入賞を検出する天入賞口スイッチ31aおよび大入賞
口中継基板50である。
【0030】大入賞口中継基板50には、特定領域ソレ
ノイド42b、大入賞口ソレノイド43bおよび特定領
域スイッチ42aが電気的に接続されている。電源基板
80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、
CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数
を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装
置などを備えるパチンコ機外装置部分22と電気的に接
続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz
/60Hz)の主電源70から電源の供給を受ける。
【0031】さらに、上記特別図柄表示装置32、音声
制御装置79およびランプ制御基板300も、それぞれ
主基板100のメインCPU112に対して従となる中
央演算機能と記憶機能からなるマイクロプロセッサが搭
載されたものである。上記特別図柄表示装置32は、図
4に示すように、主基板100からの信号100aに基
づいてRGB形式の図柄信号を生成する特別図柄制御基
板32dと、液晶アナログ基板32cと、液晶インバー
タ基板32aと、特別図柄表示器32bとから構成され
ている。
【0032】特別図柄制御基板32dは、図4に示すよ
うに、サブCPU32e、プログラムROM32f、パ
レットRAM32hを内蔵したVDP(ビデオ・ディス
プレイ・プロセッサ)32g、およびキャラクタROM
32iとを具備する。サブCPU32eは、主基板10
0からの信号100a(画像制御コマンド)をプログラ
ムROM32fに記録されたコンピュータプログラムに
よって解析しその結果に応じた表示内容の図柄やキャラ
クタを前記VDP32gに出力させる。VDP32g
は、前記キャラクタROM32iから読出した図柄やキ
ャラクタに対しパレットRAM32hを駆動して表示
色、回転、拡大および縮小などの処理を実行し、その処
理結果を内蔵のパレットRAM32hに一時的に格納す
る。続いてVDP32gは、パレットRAM32hに格
納されている処理結果に基づいてRGB信号を液晶アナ
ログ基板32cへ送出する。液晶アナログ基板32c
は、取込んだRGB信号の色補正および輝度調整を行
い、その信号を液晶インバータ基板32aへ送出する。
液晶インバータ基板32aは、バックライト電源の役割
を果たし、取込んだ信号を昇圧(たとえば、12Vから
600V)し、特別図柄表示器32bへ送出する。特別
図柄表示器32bは、取込んだ信号に対応する液晶ドッ
トをスイッチングして表示する。これにより、特別図柄
の変動表示、停止図柄の表示、アニメーションの表示、
大当りの表示などを行う。
【0033】上記音声制御装置79は、図5に示すよう
に、スピーカ79a、スピーカ中継基板79b、アンプ
79c、音源用IC79dおよび音声制御基板79fを
備える。音声制御基板79fは、サブCPU79g、R
OM79hおよびRAM79iを搭載した回路である。
音声制御基板79fは、主基板100によって決定され
た特別図柄の変動パターンに基づいた信号100b(音
声制御コマンド)で音声をスピーカ79aより再生すべ
く指示するものである。サブCPU79gは、信号10
0b(音声制御コマンド)を受信するとともに、その受
信した音声制御コマンドの内容をROM79hに格納さ
れたコンピュータプログラムに従って解析し、その解析
結果を一時的にRAM79iに格納する。続いてサブC
PU79gは、上記解析結果を音源用IC79dへ送出
する。音源用IC79dは、解析結果に対応した音源デ
ータを音源用ROM79eから読出すとともに、その読
出した音源データをアナログの音声信号に変換する。そ
の音声信号は、アンプ79cによって所定の大きさに増
幅され、スピーカ中継基板79bを介してスピーカ79
aに出力される。これにより、スピーカ79aは、主基
板100から送出された音声制御コマンドに対応した音
声、たとえば入賞時や大当り発生時の効果音を再生す
る。
【0034】上記ランプ制御装置300は、図6に示す
ように、大入賞口ランプ中継基板301、ランプ制御分
配基板302、枠部ランプ中継基板303、枠LED基
板304およびランプ制御基板305を備える。ランプ
制御基板305は、ランプ制御分配基板302に接続さ
れており、大入賞口ランプ中継基板301、ランプ制御
分配基板302、枠部ランプ中継基板303および枠L
ED基板304に接続された各種LEDの点灯または点
滅を制御するものである。ランプ制御基板305は、サ
ブCPU306と、ROM307と、RAM308とを
備える。サブCPU306は、主基板100からライン
100cを介して送出された信号100c(ランプ制御
コマンド)を入力し、ROM307に記憶されたコンピ
ュータプログラムに従って上記ランプ制御コマンドの内
容を解析する。サブCPU306は、前記解析結果をR
AM308に一時的に格納する。さらにサブCPU30
6は、点灯すべきLED、点灯間隔および点灯時間など
を決定し、その決定に対応した信号をランプ制御分配基
板302に送出する。そして、ランプ制御分配基板30
2に接続された所定のLEDが点灯または点滅あるいは
消灯する。
【0035】ランプ制御分配基板302には、右サイド
飾りランプ314a(図2)が搭載された右サイドLE
D基板314と、左サイド飾りランプ315aが搭載さ
れた左サイドLED基板315と、センターケース30
(図2)の上側に設けられたLEDが搭載されたセンタ
ー上LED基板316と、センターケース30の奥の方
に設けられたLEDが搭載されたセンター奥LED基板
317と、センターケース30の下側に設けられたLE
Dが搭載されたセンター下LED基板318と、特別図
柄記憶表示LED36(図2)が搭載された特別図柄記
憶表示基板36と、普通図柄記憶表示LED35が搭載
された普通図柄記憶表示基板35と、右コーナー飾りラ
ンプ321a(図2)が搭載された右コーナーLED基
板321と、左コーナー飾りランプ322aが搭載され
た左コーナーLED基板322と、右袖入賞口24に設
けられたLEDが搭載された右チャッカーLED基板2
4aと、左袖入賞口25に設けられたLEDが搭載され
た左チャッカーLED基板25aと、右風車325に設
けられたLEDが搭載された右風車LED基板325a
と、左風車326に設けられたLEDが搭載された左風
車LED基板326aと、右側の普通図柄作動ゲート2
6(図2)に設けられたLEDが搭載された右ゲートL
ED基板327と、左側の普通図柄作動ゲート26に設
けられたLEDが搭載された左ゲートLED基板328
とが電気的に接続されている。
【0036】ランプ制御分配基板302と接続された大
入賞口ランプ中継基板301には、大入賞口41(図
2)の右側に設けられたLEDが搭載された大入賞口右
LED基板309と、大入賞口41の左側に設けられた
LEDが搭載された大入賞口左LED基板310と、大
入賞口41の中央付近に設けられたLEDが搭載された
大入賞口中LED基板311と、大入賞口41の右上に
設けられたLEDが搭載された大入賞口右上LED基板
312と、大入賞口41の左上に設けられたLEDが搭
載された大入賞口左上LED基板313とが接続されて
いる。ランプ制御分配基板302と接続された枠部ラン
プ中継基板303には、枠ランプ304a(図1)に設
けられたLEDが搭載された枠LED基板304が接続
されている。
【0037】[メインCPU112から出力される信
号]次に図7に示す払出制御基板のサブCPU212へ
の信号101(図7参照)を代表例としてメインCPU
112から各サブCPUへ転送される前記各信号100
a〜cの流れを説明する。図7に示すように、メインC
PU112から出力された通常出力される賞球制御コマ
ンドは、メインCPUバス118を介して出力ポート1
20へ出力され、その出力された賞球制御コマンドは、
メインCPUパラレル出力ポート124を介して出力バ
ッファ126に一時的に保存された後、サブCPU21
2に接続された入力バッファ220に一時的に保存され
る。そして、メインCPU112から出力された転送信
号が、メインCPUバス118から出力ポート122、
出力バッファ128および入力バッファ222を介して
サブCPU212のトリガ入力(TRG2)226に入
力されると、入力バッファ220に保存されている賞球
制御コマンドがサブCPUパラレル入力ポート228を
介してサブCPU212の入力ポート224に信号10
1(100a〜c)として取込まれ、サブCPU212
はコマンド入力処理を実行する。
【0038】信号101、100a〜cが転送されるタ
イミングチャートを図8(A)に示す。図8(A)に示
すように、メインCPU112は制御コマンド(HD0
〜HD7)と転送信号HDSTRにより、図8(B)に示す
フォーマット、すなわち、2バイトの形態でサブCPU
に送信する。たとえば、メインCPU112が払出制御
基板200のサブCPU212へ出力する制御コマンド
のうち、払出個数15個を命令する制御コマンドは、た
とえば3FHC1H(16進表示)で表され、払出個数
5個を命令する制御コマンドは、たとえば35HCBH
(16進表示)で表される。また、賞球払出しの動作停
止を命令する制御コマンドは、たとえば40HC0H
(16進表示)で表され、賞球払出しの動作再開を命令
する制御コマンドは、たとえば41HBFH(16進表
示)で表される。また、図8(A)に示すように、制御
コマンドと共に転送信号(ストローブ信号(HDSTR))
が出力され、サブCPUは、転送信号HDSTRを入力した
ときに制御コマンドを取込む。
【0039】[第1実施形態の発明に基づく構成および
作用] (主CPUの処理ルーチン)ところで、この第1実施形
態におけるこの発明特有の構成は、図9に示すメインC
PUの動作フローにある。メインCPU112は、最初
に、パチンコホール店がパチンコ機10の電源が立ち上
げられると、システムリセットおよびセキュリティチェ
ック、ユーザリセット等のステップS10[準備処理]
を行う。具体的に、システムリセットは主CPU112
全体のリセットであり、セキュリティチェックは主CP
U内蔵ロジック回路をROMの内容で検査する自己診断
機能、ユーザリセットは、RAMやタイマ、I/Oポー
トの初期化である。S10の実行の後、メインCPU1
12は起動状態となり、S11[タイマスタート]、S
12[T≧Ta]およびS13[作動開始信号出力]か
らなる作動開始信号出力処理を行う。
【0040】上記作動開始信号出力処理において、S1
1は内蔵タイマーに時間Taをセットしてカウント動作
を開始させる。時間Taは、図10に示すように最も起
動が遅いサブCPUのメインCPU112に対する遅れ
時間Thよりも大きい(Ta>Th)値に設定してあ
る。そして、次ステップS12により時間Taのタイマ
動作を行う。つまり、図10に示すメインCPUと最も
起動が遅いサブCPUとの処理時系列に示すように、遅
いサブCPUの起動(準備処理の完了後状態)を待つも
のである。図9に示すように、メインCPU112は時
間Taをカウントアップすると、次ステップS13を実
行して作動開始信号を転送信号HDSTRのタイミングで各
サブCPU212、32e、32f、79gおよび30
6(以下、各すべてをいうときはサブCPUと略す)に
転送する。作動開始信号は、上記信号101、100a
〜cとして図8(A)、(B)で説明したコマンドと同
一ラインを伝送される信号である。作動開始信号は、図
10に示すように、16進表示で「0FDH」「0F
H」のように表され、2バイトで構成されているため、
各バイトに対して転送信号が併出されることになる。
【0041】このとき、図10に示すように、最も起動
が遅いサブCPUは時間Thが経過して自己の準備処理
を終えており、作動開始信号の入力(受信)待ち状態と
なっている。図10に示すサブCPUの処理時系列を各
サブCPUの同等の処理としてフローチャートで表した
のが、図11である。図11に示すように、各サブCP
Uは、電源が立ち上がると、システムリセットおよびセ
キュリティチェック、ユーザリセット等のステップS1
0[準備処理]を行う。その後、各サブCPUは、S2
[作動開始信号受信?]に示すように、図10の処理時
系列に示す作動開始入力待ち状態となる。この状態は、
作動開始信号以外の信号は受信しない一種の割込み禁止
状態である。そして、作動開始信号を受けると(S2で
Yes)、通常処理、すなわち、図11のS3[コマン
ド入力処理]が可能となる。このようにこの発明の作動
開始信号の出力処理は、メインCPUおよび各サブCP
Uともに、通常処理への流れの中で作動開始信号出力処
理に移行する。
【0042】なお、作動開始信号を出力するS13の
後、メインCPU112は、図9のS14〜S100に
示す次に記載の処理を実行する。各種入賞口スイッチ
からの信号に基づいて払出制御基板200のサブCPU
212へ賞球制御コマンドを出力する賞球処理(S2
0)。普通電動役物ソレノイド28aをON・OFF
する普通電動役物処理(S30)。普通図柄表示装置
34を制御する普通図柄処理(S40)。第1種始動
口スイッチ27aがONした際に大当りか否かを判定す
る大当り判定処理(S50)。特別図柄表示装置32
に画像制御コマンドを出力する特別図柄処理(S6
0)。特定領域ソレノイド42bおよび大入賞口ソレ
ノイド43bを制御する大入賞口処理(S70)。音
声制御装置79へ音声制御コマンドを出力する音声処理
(S80)。ランプ制御装置300へランプ制御コマ
ンドを出力するランプ処理(S90)。貸球ユニット
63を制御する貸球処理(S100)。 (通常処理)
【0043】各サブCPUがコマンド入力処理S3に移
行し、貸球が例えば第1種始動口27に入ったとする
と、メインCPU112が入賞検出処理S14から図1
2(A)に示す賞球処理S20ならびに図13(A)に
示す特別図柄処理S60を順次に実行すると共に、各サ
ブCPUは、これらメインCPU112の動作に対応し
てそれぞれ図12(B)に示す割込み処理(サブCPU
212)、図13(B)に示す特別図柄制御コマンド入
力処理(サブCPU32e)、図14(B)に示す音声
制御コマンド入力処理(サブCPU79g)および図1
5(B)に示すランプ制御コマンド入力処理(サブCP
U306)を実行する。 (払出し制御)
【0044】先ず、メインCPU112は、第1種始動
口27への貸球の入賞をS14によって認識すると、図
12(A)に示す賞球処理におけるS22[入力ポート
から信号を入力]→S24[払出個数決定]→S26
[賞球制御コマンド出力]→S28[転送信号出力]の
順に処理を実行する。賞球制御コマンドは、S24にお
いて決定した払出個数の賞球の払出しを命令する指令信
号である。
【0045】払出制御用のサブCPU212は、上記S
26の賞球制御コマンドを受けて、図12(B)に示す
ように、割込み処理により入力コマンドの処理を行う。
この割り込みは、チャンネル2割込みに割り当てられて
おり、NMI割込み処理に続く優先順位第2位で実行さ
れるため、たとえばサブCPU212が賞球払出モータ
62cへ駆動パルスを出力しているときにメインCPU
112から賞球制御コマンドが送信された場合は、その
賞球制御コマンドの解析を優先して行っている。
【0046】すなわち、図12(B)において、上記サ
ブCPU212が実行するコマンド入力処理は、CTC
のチャンネル2割込みによって実行され、サブCPU2
12は、賞球制御コマンドを入力すると(S230)、
その入力した賞球制御コマンドをチェックする(S23
2)。たとえば、制御コマンドを1バイトずつに振り分
ける。続いてサブCPU212は、その入力した賞球制
御コマンドが何を意味する制御コマンドであるか、たと
えば5個の賞球の払出命令を示すものか、15個の賞球
の払出命令を示すものかなどを解析し(S234)、割
込み許可を設定する(S236)。そしてサブCPU2
12は、S234における解析結果に対応した信号をモ
ータ駆動回路(図示せず)へ出力し、そのモータ駆動回
路から賞球払出モータ62cへ駆動パルスが出力され、
賞球払出モータ62cの駆動により、所定数の賞球を払
出す。 (特別図柄処理)
【0047】上記賞球処理S20を実行後、メインCP
U112は、図13(A)に示す特別図柄処理を実行す
る。特別図柄処理は、特別図柄始動記憶数が1以上であ
ることを検出すると(図13(A)のS62:Ye
s)、大当りか否かを判定した後(図9のS50)、特
別図柄の変動パターンが設定されたテーブル(図示せ
ず)から変動パターンを1つ決定し(S64)、画像制
御コマンドを出力(S66)するものである。また、メ
インCPU112は、S64において決定した変動パタ
ーンに対応する画像制御コマンドを出力ポート120
(図7)に出力するとともに転送信号を出力ポート12
2に出力する(S68)。
【0048】出力ポート120に出力された画像制御コ
マンドは、所定の経路を介してサブCPU32eの入力
ポート32jに取込まれ、サブCPU32eはコマンド
入力処理を実行する(図13(B))。
【0049】図13(B)に示すように、サブCPU3
2eは、画像制御コマンドを入力すると(S300)、
その入力した画像制御コマンドをチェックする(S30
2)。たとえば、画像制御コマンドを1バイトずつに振
り分ける。続いてサブCPU32eは、その入力した画
像制御コマンドの内容を解析する(S304)。たとえ
ば、画像制御コマンドがE0H00H(16進表示)で
ある場合は、全図柄が変動時間9312msで変動を開
始することを示す画像制御コマンドであると解析し、E
1H00Hである場合は、左図柄が停止するとき「0」
を表示することを示す画像制御コマンドであると解析す
る。そしてサブCPU32eは、S304における解析
結果に対応した表示信号をVDP32g(図4)へ送出
する。 (音声処理)
【0050】次に、メインCPU112は、図14
(A)に示すように、特別図柄処理において決定した変
動パターン(図13(A)のS64)を参照し(S8
2)、その変動パターンと音声制御コマンドとを対応付
けて構成されたテーブル(図示せず)から音声制御コマ
ンドを決定する(S84)。続いてメインCPU112
は、S84において決定した音声制御コマンドを図7に
示すメインCPUバス118を介して出力ポート120
に出力し(S86)、転送信号を出力ポート122に出
力する(S88)。上記音声制御コマンドは、所定の経
路を介してサブCPU79gの入力ポートに取込まれ、
サブCPU79gはコマンド入力処理を実行する(図1
4(B))。
【0051】図14(B)に示すように、サブCPU7
9gは、音声制御コマンドを入力すると(S400)、
その入力した音声制御コマンドを解析し(S402)、
たとえば、音声制御コマンドがA0H(16進表示)で
ある場合は、大当り開始音を特別図柄が大当りの組合せ
で確定時に出力することを示す音声制御コマンドである
と解析し、A4Hである場合は、大当り終了音を大当り
のエンディング時に出力する音声制御コマンドであると
解析する。そしてサブCPU79gは、S402におけ
る解析結果に対応した再生信号を音源用IC79d(図
5)へ送出する(S404)。これにより、特別図柄の
変動に効果音が加わる。 (ランプ処理)
【0052】次に、メインCPU112は、図15
(A)に示すように、特別図柄処理において決定した変
動パターン(図13(A)のS64)を参照し(S9
2)、変動パターンとランプ制御コマンドとを対応付け
て構成されたテーブル(図示せず)からランプ制御コマ
ンドを決定する(S94)。続いてメインCPU112
は、S94において決定したランプ制御コマンドを、メ
インCPUバス118(図7)を介して出力ポート12
0に出力し(S96)、転送信号を出力ポート122に
出力する(S98)。
【0053】出力ポート120に出力されたランプ制御
コマンドは、所定の経路を介してサブCPU306の入
力ポート306jに取込まれ、サブCPU306はコマ
ンド入力処理を実行する(図15(B))。
【0054】図15(B)に示すように、サブCPU3
06は、ランプ制御コマンドを入力すると(S50
0)、その入力したランプ制御コマンドを解析する(S
502)。たとえば、ランプ制御コマンドが60H(1
6進表示)である場合は、左サイドLED基板315
(図6)、右サイドLED基板314、大入賞口右上L
ED基板312、大入賞口左上LED基板313、大入
賞口右LED基板309、大入賞口左LED基板310
およびセンター奥LED基板317にそれぞれ設けられ
たLEDが消灯し、左風車LED基板326a、右風車
LED基板325a、左ゲートLED基板328、右ゲ
ートLED基板327、左チャッカーLED基板25
a、右チャッカーLED基板24a、センター下LED
基板318およびセンター上LED基板316にそれぞ
れ設けられたLEDが点滅するためのランプ制御コマン
ドであると解析する。そしてサブCPU306は、S5
02における解析結果に対応した表示信号をランプ制御
分配基板302、大入賞口ランプ中継基板301および
枠部ランプ中継基板303へ送出する。
【0055】(第1実施形態の効果)このように、第1
実施形態の遊技機によれば、メインCPU112は、図
9のS13に示す作動開始信号をタイマ動作後に各サブ
CPUに発し、各サブCPUはこの作動開始信号を受信
してからでないとコマンド入力処理を行わないようにし
ているので、電源が立ち上がった後の、サブCPU32
eによる特別図柄変動、サブCPU79gによる音声出
力、サブCPU306によるランプ表示等を、払出制御
用のサブCPU212による払出動作に揃えることがで
きる。このため、遊技の進行と演出効果とのズレが生じ
にくく、遊技者の違和感を解消し遊技に熱中させる効果
がある。また、上記説明から分かるように、各サブCP
Uの処理時系列も、図10に示すメインCPU112の
処理時系列と同じになり、各サブCPUおよびメインC
PU共に、通常処理への流れの中でそれぞれ作動開始信
号の送出と同信号の受信待ちとを行うこととなり、特別
な制御手段(プログラムやハードウエア)を追加する必
要がなく、上記効果を達成する。また、メインCPU1
12が各サブCPUより最も遅く起動するように設計す
る制約がないとともに、電子部品のばらつきも最大限許
容できるという利点がある。さらに、サブCPU212
に作動開始信号を送出することにより、賞球の払出しが
確実に行われる利点がある。
【0056】〈第2実施形態〉この第2実施形態は、上
記信号101、100a〜cとしての作動開始信号をタ
イマ動作により出力する点は第1実施形態と同じである
が、そのタイマ動作の設定時間を電源立ち上がり時の各
CPUへの各駆動電圧の立ち上がり時間から選定したも
のである。
【0057】つまり、この第2実施形態のメインCPU
112のフローチャートも図9と同様に、タイマスター
ト、経過時間比較処理、作動開始信号出力処理とからな
る。ただし、経過時間比較処理に設定した内蔵タイマの
タイムアップ時間は、図16に示すように、交流の外部
電源24Vが立ちあがった後、各直流の駆動電圧DC3
2V、DC12VおよびDC5Vがそれぞれ所定の安定
電圧に立ちあがるまでの所要時間Tpdから設定したも
のである。
【0058】すなわち、メインCPU112および払出
制御用のサブCPU212には、上記DC32V、12
V、5Vが供給されており、他の各サブCPU32e、
79gおよび306にはそれぞれDC12V、5Vが供
給されている。電源24Vを立ち上げたとき、これら駆
動電圧は、図16に示すように、時間Tpdを経過する
と、システムリセットSYSRSTおよびサブリセットSUBRST
がそれぞれ解除される。システムリセットが解除される
と、払出制御用のサブCPU212がリセット解除さ
れ、セキュリティチェック経過後にこの発明でいう通常
処理が可能な起動状態となる。また、その他のサブCP
U32e、79gおよび306はサブリセットが解除さ
れるのと同時に上記起動状態となる。したがって、上記
時間Tpdを経過した時にメインCPU112が作動開
始信号を各サブCPUに転送することにより、確実に各
サブCPUは作動開始信号を受信可能な状態に設定され
ているので、全てのサブCPUが作動開始信号の受け取
りに失敗することがない。この第2実施形態は、準備処
理に要する時間に比較的ばらつきの大きいシステムに採
用することができる。
【0059】[各請求項と実施形態との対応関係]請求
項1において、主制御基板は主CPU112中心の主基
板100に、副制御基板は払出制御基板200、特別図
柄制御32d、音声制御基板79f、ランプ制御基板3
05のいずれかに相当し、電源は主電源70に相当す
る。請求項2において、演出制御基板は特別図柄制御基
板32d、音声制御基板79f、ランプ制御基板305
のいずれかに相当し、賞媒体払出制御基板は払出制御基
板200に相当する。請求項3において、信号線は図7
に示されるメインCPUバス118が相当する。請求項
4において、作動開始信号を発生するプログラムは、第
1、2実施形態共に図9のS11〜13が相当する。第
1実施形態と第2実施形態が異なる点はタイマ動作時間
Taと、Tpdの選定の違いにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用される遊技機としてパチンコ機
の一例を示す斜視図である。
【図2】上記遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【図3】上記遊技機の電気的構成をブロックで示す説明
図である。
【図4】この発明の副制御基板の構成を示す構成図であ
る。
【図5】この発明の他の副制御基板の構成を示す構成図
である。
【図6】この発明のさらに他の副制御基板の構成を示す
構成図である。
【図7】この発明の主制御基板から一副制御基板に供給
される信号の流れを示す説明図である。
【図8】(A)はこの発明の主制御基板から副制御基板
に転送されるコマンドの一例を説明する説明図、(B)
は前記コマンドのフォーマットの一例を示す説明図であ
る。
【図9】この発明の第1実施形態を特に示し、主制御基
板が行う動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】この発明の作動開始信号を送出するタイミン
グを説明するタイムチャートである。
【図11】この発明の副制御基板が作動開始信号を受け
る動作のフローチャートである。
【図12】(A)この発明の主制御基板が行う賞球処理
の一例を示すフローチャート、(B)前記賞球処理に対
する副制御基板の一つが行うコマンドの入力処理の一例
を示すフローチャートである。
【図13】(A)この発明の主制御基板が行う特別図柄
処理の一例を示すフローチャート、(B)前記特別図柄
処理に対する副制御基板の一つが行うコマンド入力処理
の一例を示すフローチャートである。
【図14】 (A)この発明の主制御基板が行う音声処
理の一例を示すフローチャート、(B)前記音声処理に
対する副制御基板の一つが行うコマンド入力処理の一例
を示すフローチャートである。
【図15】 (A)この発明の主制御基板が行うランプ
処理の一例を示すフローチャート、(B)前記ランプ処
理に対する副制御基板の一つが行うコマンド入力処理の
一例を示すフローチャートである。
【図16】 第2実施形態の原理を説明するための駆動
電圧の立ち上がりを示す説明図である。
【図17】 従来のパチンコ機の電気的構成を示す説明
図である。
【符号の説明】
32d…特別図柄制御基板(副制御基板) 79f…音声制御基板(副制御基板) 100…主制御基板 101、100a〜100c…作動開始信号 305…ランプ制御基板(副制御基板) S11〜13…作動開始信号出力プログラム S2…作動開始信号受信処理

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技を制御する主制御基板と、前記主制
    御基板からの信号により所定の処理を実行して遊技を実
    動させる複数の副制御基板とを具備した遊技機であっ
    て、 前記主制御基板は、この遊技機に供給される電源の立ち
    上がりの際、複数の前記副制御基板のうち少なくとも一
    つの副制御基板に作動開始を指示する作動開始信号を、
    自己の準備処理を行った後タイマー動作しタイムアップ
    と同時に送出することを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 複数の前記副制御基板は、賞媒体の払出
    しを制御する賞媒体払出制御基板と、遊技に対し所定の
    演出を行う演出制御基板である請求項1に記載の遊技
    機。
  3. 【請求項3】 前記作動開始信号は、所定ビット数から
    構成され、各前記副制御基板にそれぞれのビットの信号
    線で並列に送出されるものである請求項1または2に記
    載の遊技機。
  4. 【請求項4】 遊技を制御する主制御基板と、前記主制
    御基板からの信号により所定の処理を実行し遊技を実動
    する複数の副制御基板とを具備した遊技機を機能させる
    コンピュータプログラムが記録された記録媒体であっ
    て、この遊技機に供給される電源の立ち上りの際、前記
    主制御基板が複数の前記副制御基板のうち少なくとも一
    つの副制御基板に作動開始を指示する作動開始信号を、
    自己の準備処理を行った後タイマー動作しタイムアップ
    と同時に送出するプログラムが記録されたことを特徴と
    する記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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