JP2002010055A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP2002010055A
JP2002010055A JP2001148317A JP2001148317A JP2002010055A JP 2002010055 A JP2002010055 A JP 2002010055A JP 2001148317 A JP2001148317 A JP 2001148317A JP 2001148317 A JP2001148317 A JP 2001148317A JP 2002010055 A JP2002010055 A JP 2002010055A
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transmission
facsimile
main cpu
signal
operation unit
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JP2001148317A
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Tetsuo Shinagawa
哲夫 品川
Seiji Tanaka
誠二 田中
Yumiko Watabe
由美子 渡部
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファクシミリ装置においてファクシミリ受信
を無鳴動で行う(静かに受信する)ことを可能にする。 【解決手段】 パネル部のノンコールボタン515はフ
ァクシミリ受信をノンコール(無鳴動)で行うことを設
定する。電話をかけてきた相手先がファクシミリの送信
を行おうとしている場合、CNG信号が回線から送られ
てくる。ノンコールが設定された場合、回線制御回路を
制御することにより、電話の呼び出しを検出しても呼出
音を鳴らさずに着信し、回線からCNG信号が送られて
くるか否かをチェックする。CNG信号が検出された場
合は、そのままファクシミリの受信を行い、検出されな
かった場合は呼出音を鳴らす。これにより相手がファク
シミリ送信の場合は呼出音を鳴らさずにファクシミリ受
信を行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置に関
するものであり、更に詳しくは、蓄積装置を有するファ
クシミリ装置のファクシミリ受信時における使い勝手の
向上に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置は、公衆回線を利用し
て遠隔地との間で文書や図面などの画像情報をやりとり
することができる伝送装置であり、広く利用されてい
る。従来のファクシミリ装置では、送信する原稿をファ
クシミリ装置にセットし、送信先の電話番号をダイヤル
することにより、ファクシミリの送信を行っていた。
【0003】自動ダイヤル機能を有するファクシミリ装
置では、送信先が話中の場合は、予め設定された回数だ
け、予め設定された時間間隔で再ダイヤルを行い、送信
先が空きとなって送信可能となるのを待つという話中対
策も可能となっている。すなわち、ダイヤルをした後、
話中音の検出を行い、相手が話中の場合には自動的に再
ダイヤルを行うものである。
【0004】近年、蓄積装置を持ったファクシミリ装置
が使用されるようになり、蓄積装置を用いることによ
り、話中対策の改善が行われている。蓄積装置を持った
ファクシミリ装置では、送信する原稿と相手先電話番号
を一旦蓄積装置に蓄積した後、ファクシミリ送信を行
う。
【0005】従来の蓄積装置を持たないファクシミリ装
置の場合、相手が話中の場合には自動ダイヤル機能を用
いた再ダイヤルが可能であるが、その場合でも送信する
原稿は、ファクシミリ装置にセットしたままにする必要
があり、ファクシミリ装置の使用者(ユーザ)はファク
シミリの送信が終了するまでその場で待たなければなら
なかった。
【0006】蓄積装置を持つファクシミリ装置の場合
は、前述したように送信する原稿を送信に先立って蓄積
装置に蓄積するため、相手が話中の場合でも送信する原
稿をファクシミリ装置にセットしておく必要がなく、フ
ァクシミリ装置の使用者は原稿を持ってその場を離れる
ことができる。すなわち、ファクシミリ装置の使用者は
蓄積装置を用いたファクシミリ送信(以下、蓄積送信と
呼ぶ)を行う場合には、原稿をファクシミリ装置にセッ
トして読み込ませ蓄積装置に蓄積するとともに、送信先
の電話番号を指定し蓄積装置に蓄積する。
【0007】ファクシミリ装置では、自動ダイヤル機能
により蓄積装置に蓄積された電話番号をダイヤルし、フ
ァクシミリの送信を行う。ファクシミリの送信を行う
際、従来の蓄積装置を持たないファクシミリ装置では、
ファクシミリ装置にセットされた原稿を読み取りながら
相手に送信を行うが、蓄積送信では、原稿は予め読み取
って蓄積装置に蓄積されており、送信を行う際には蓄積
装置に蓄積された原稿の内容を相手に送信する。
【0008】ダイヤルを行った際に、相手が話中の場合
には所定時間経過後に再ダイヤルを行う。再ダイヤル
は、たとえば1分間隔で3回行われる。所定の再ダイヤ
ルの回数に達するまでに送信先に接続できた場合には、
蓄積装置に蓄積された原稿の内容を送信する。蓄積送信
では、送信する原稿は実際の送信動作の前に蓄積装置に
読み込まれるため、相手が話中のため再ダイヤルを行う
場合でも、従来の蓄積装置を持たないファクシミリ装置
のように、送信する原稿をファクシミリ装置にセットし
たままにする必要がないため、ファクシミリ装置の使用
者は原稿を持ってその場を離れることができる。
【0009】これら蓄積装置を持ったファクシミリ装置
における自動送信の改良に関する技術は、特公平3−6
2354号公報、特開昭61−292476号公報など
に示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、蓄積装置を有するファクシミリ装置において、ファ
クシミリの送信を行う場合に送信する原稿の内容と相手
先電話番号を一旦蓄積装置に蓄積することにより、相手
が話中の場合に自動ダイヤル機能を用いて自動的に再ダ
イヤルを行う際に、従来の蓄積装置を持たないファクシ
ミリ装置のように、送信する原稿をファクシミリ装置に
セットしたままにする必要がなく、原稿を持ってその場
を離れることが可能である。
【0011】しかし、上記従来技術では所定回数の再ダ
イヤルを行っても相手に送信できなかった場合に、その
後ファクシミリ装置の扱いをどうするかということにつ
いては開示されていない。前述した通り、ファクシミリ
の送信を行う場合に、相手が話中であった場合、自動ダ
イヤル機能による再ダイヤルが行われるが、その回数、
時間間隔などは予め設定されている。
【0012】この予め設定された回数だけの再ダイヤル
を行っても、相手が話中であったり、または、話中では
ない場合でも何らかの理由によりファクシミリの送信が
行えない場合がある。上記従来技術では、このようにフ
ァクシミリ送信できなかった場合に、その後、所期の目
的達成のためファクシミリ装置をどのように扱うかに関
しては配慮されていなかった。のみならず、ファクシミ
リ受信時において、ファクシミリ受信を転送する、或い
はファクシミリ受信に伴う音声記録を転送する、或いは
ファクシミリ受信を無鳴動で受信することも可能にす
る、等のファクシミリ受信時における使い勝手の向上に
ついては配慮されていなかった。
【0013】本発明の目的は、蓄積装置と自動ダイヤル
機能を有し、ファクシミリの送信において送信する原稿
の内容を一旦蓄積装置に蓄積し送信するファクシミリ装
置において、ファクシミリ受信時における、上記の如
き、これまで配慮されてこなかった事項のうち特に、フ
ァクシミリ受信を無鳴動で受信することを可能にする点
について、これを可能にしてファクシミリ受信時におけ
る使い勝手の向上を図ったファクシミリ装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は次のようにし
て達成される。即ち、蓄積装置と自動ダイヤル機能を有
し、ファクシミリの送信を行う場合に、送信する原稿の
内容と相手先の電話番号を送信動作に先立って蓄積装置
に蓄積しファクシミリの送信を行うファクシミリ装置に
おいて、発呼側がファクシミリの送信を行うことを表す
CNG信号を、電話回線から送られてくる信号中から検
出するCNG信号検出手段と、着信時に呼び出し信号を
発生する呼出音発生手段と、この呼出音発生手段の無鳴
動設定手段を備え、無鳴動が設定されたときは、前記C
NG信号が検出されても前記呼出音発生手段が無鳴動と
なるように構成する。
【0015】
【作用】ファクシミリ受信時において、ファクシミリ受
信を無鳴動で受信する(静かに受信する)ことを可能に
して、ファクシミリ受信時におけるユーザの使い勝手の
向上が図れる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。まず図1から図7までにより、本発明
によるファクシミリ装置の基本動作を説明する。
【0017】図1は、本発明によるファクシミリ装置
(本発明の一実施例)における蓄積送信動作の処理の流
れを示す流れ図である。また図2は、本発明の一実施例
としてのファクシミリ装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0018】図2において、1は送信原稿を読み取る読
み取り手段、2は読み取った原稿の画像データを符号化
する符号化手段、3は符号化手段2で符号化された送信
原稿の画像データを蓄積する画像蓄積手段、4は符号化
された画像データを変調し送信を行うモデム部、5はフ
ァクシミリ装置の操作部、1 4は蓄積内容の再送信を指
示する再送信指示手段、である。
【0019】6はファクシミリ装置の送信処理を制御す
る全体制御部、7は再ダイヤルの時間間隔を計時する時
計手段、8はファクシミリの送信先の電話番号を蓄積す
る相手先電話番号蓄積手段、9はファクシミリを送信す
る相手先の電話番号をダイヤルする自動ダイヤル手段、
10はダイヤルした相手先が話中であるか否かを検出す
る話中検出手段であり、モデム部4、話中検出手段1
0、自動ダイヤル手段9は回線制御部11を介して回線
12に接続される。
【0020】図2のファクシミリ装置において、蓄積送
信を行う場合の処理の流れを図1に示す。図1,図2を
参照する。蓄積送信100を行う場合には、ファクシミ
リ装置の使用者は読み取り手段1にファクシミリ送信を
行う原稿をセットした上で、操作部5により蓄積送信を
行うことを指示する。
【0021】全体制御部6は操作部5により蓄積送信を
行うことが指示された場合は、読み取り手段1にセット
された送信原稿を読み取り、符号化手段2により符号化
を行った後、画像蓄積手段3に蓄積する(ステップ10
1)。続いてファクシミリ装置の使用者はファクシミリ
を送信する相手先の電話番号を操作部5により指定す
る。全体制御部6は操作部5で指定された相手先の電話
番号を相手先電話番号蓄積手段8に蓄積する(ステップ
102)。
【0022】ファクシミリ送信を行う原稿の内容と、相
手先の電話番号が蓄積された後、全体制御部6は、相手
先電話番号蓄積手段8に蓄積された電話番号に基づき、
自動ダイヤル手段9を制御して相手先の電話番号をダイ
ヤルする(ステップ103)。自動ダイヤル手段9の発
生するダイヤル信号は回線制御部1 1を通して回線12
に送出される。
【0023】全体制御部6はダイヤルを行った後、話中
検出手段10により、相手先が話中か否かの検出を行う
(ステップ104)。相手先が話中でなく、相手先に接
続された場合は、ファクシミリの送信手順にしたがって
画像蓄積手段3に蓄積された送信原稿の画像データをモ
デム部4、回線制御部11、回線12を介して相手先の
ファクシミリ装置に送信する(ステップ105)。
【0024】全体制御部6はファクシミリの送信が正常
に終了したら、画像蓄積手段3に蓄積されている送信原
稿の画像データを消去可能とし(ステップ106)、ま
た相手先電話番号蓄積手段8に蓄積されている相手先の
電話番号を消去可能とする(ステップ107)。
【0025】また、全体制御部6はステップ104にお
いて、相手先が話中であったために接続できなかった場
合、相手先へのダイヤル処理(ステップ103)を何度
行ったかをチェックする(ステップ108)。通常、フ
ァクシミリ装置では、相手先が話中の場合に、どれだけ
の時間間隔で何回再ダイヤルを行うかを定めておき、相
手先が話中の場合には所定の時間間隔で所定の回数だけ
再ダイヤルを行う。
【0026】ステップ108において再ダイヤルの回数
が所定の回数に達していない場合は、全体制御部6は時
計手段7により再ダイヤルの時間間隔が経過するのを待
つ(ステップ109)。そして、所定の時間が経過した
後、ステップ103に戻り、相手先電話番号蓄積手段8
に蓄積された電話番号に再度ダイヤルを行う。
【0027】全体制御部6は、ステップ103、104
を所定の回数だけ繰り返しても相手に接続できなかった
場合、すなわちステップ108において再ダイヤルの回
数が所定の回数に達していると判断された場合は、画像
蓄積手段3に蓄積されている送信原稿の画像データを消
去可能とせずに保持する(ステップ110)。さらに、
相手先電話番号蓄積手段8に蓄積されている送信先の電
話番号も消去可能とせずに保持する(ステップ11
1)。
【0028】図1における蓄積送信において、所定回数
の再ダイヤルを行っても相手先にファクシミリの送信が
できなかった場合は、前述したように画像蓄積手段3に
は符号化手段2で符号化された送信原稿の画像データ
が、また相手先電話番号蓄積手段8にはファクシミリを
送信する相手先の電話番号が保持されている。ファクシ
ミリの使用者が、送信できなかったファクシミリをもう
一度送信しようとする場合、再送信指示手段14によ
り、画像蓄積手段3に蓄積されたファクシミリの再送信
を指示する。
【0029】図1に示すようにファクシミリの再送信処
理112では、蓄積送信の処理100と異なり、全体制
御部6は原稿の読み取り、相手先電話番号の指示を行う
ことなくファクシミリの送信処理を行う。再送信指示手
段14によりファクシミリの再送信が指示された場合、
全体制御部6は相手先電話番号蓄積手段8に蓄積されて
いる送信先の電話番号に基づき、自動ダイヤル手段9に
より回線制御部11を介して回線12にダイヤル信号を
送出する(ステップ103)。
【0030】以後は、前述した動作と同様に所定の回数
の再ダイヤルを行い、ファクシミリの送信を行う。再送
信処理において、所定の再ダイヤル回数に達するまでに
相手先にファクシミリの送信が行えた場合は、全体制御
部6はファクシミリ送信終了後に、画像蓄積手段3に蓄
積されている送信原稿の画像データを消去可能とし(ス
テップ106)、また相手先電話番号蓄積手段8に蓄積
されている相手先の電話番号を消去可能とする(ステッ
プ107)。
【0031】また、所定の再ダイヤル回数に達するまで
に相手先にファクシミリの送信が行えなかった場合に
は、全体制御部6は画像蓄積手段3に蓄積されている送
信原稿の画像データを消去可能とせずに保持する(ステ
ップ110)とともに、相手先電話番号蓄積手段8に蓄
積されている送信先の電話番号も消去可能とせずに保持
する(ステップ111)。
【0032】以上述べたように、図2に示す構成のファ
クシミリ装置において、図1に示す蓄積送信の制御を行
った場合、ファクシミリ装置の使用者は送信を行う前に
送信原稿と相手先電話番号をファクシミリ装置に蓄積す
ることにより、相手が話中で所定の回数の再ダイヤルを
行ってもファクシミリの送信ができなかった場合にも、
再度原稿をセットしたり相手先の電話番号を指示するこ
となく、再度ファクシミリの送信を行うことが可能であ
る。
【0033】図4は、前述の図1、図2で説明したファ
クシミリ装置(本発明の一実施例)において、所定の回
数だけ再ダイヤルを行っても相手先に送信できなかった
場合に蓄積手段に保持される蓄積内容の、読み出しによ
る確認を可能とするファクシミリ装置(本発明の他の実
施例)の構成を示すブロック図である。
【0034】図4において、13は蓄積内容確認手段で
あり、画像蓄積手段3に蓄積された送信原稿の内容、お
よび相手先電話番号蓄積手段8に蓄積された相手先の電
話番号を出力して確認可能とするものである。17はフ
ァクシミリ装置の使用者が蓄積内容の確認を行うことを
指示する確認指示手段である。16は復号化手段であ
り、符号化手段2により符号化された後、画像蓄積手段
3に蓄積されている送信原稿の画像データを復号化して
元の画像データに戻すものである。
【0035】図4に示すファクシミリ装置における蓄積
送信の処理の流れは、図1で説明した前述の実施例にお
ける蓄積送信の処理の流れと同様である。図4に示す確
認手段を有するファクシミリ装置における蓄積内容確認
の処理の流れを図3に示す。
【0036】図3、図4を参照する。ファクシミリ装置
の使用者が蓄積送信を行い、所定の回数だけ再ダイヤル
を行っても相手先が話中などにより相手先にファクシミ
リの送信ができなかった場合、画像蓄積手段3には読み
取り手段1により読み取った送信原稿の画像データが、
符号化手段2により符号化された状態で蓄積されてい
る。
【0037】さらに相手先電話番号蓄積手段8には、フ
ァクシミリ送信を行う相手先の電話番号が蓄積されてい
る。この状態で、ファクシミリ装置の使用者が、確認指
示手段17により蓄積内容を確認することを指示した場
合、全体制御部6は相手先電話番号蓄積手段8に蓄積さ
れているファクシミリの送信先の電話番号を読み出し蓄
積内容確認手段13に出力する(ステップ117)とと
もに、画像蓄積手段3に蓄積されている送信原稿の画像
データを読み出し復号化手段16によって復号化した
後、蓄積内容確認手段13に出力する(ステップ11
8)。
【0038】以上述べたように、図4に示すファクシミ
リ装置において、図3に示す蓄積内容の確認の制御を行
った場合、蓄積送信において所定回数の再ダイヤルを行
っても相手先に送信できなかった場合に、画像蓄積手段
に蓄積されたまま保持される送信原稿の内容、および相
手先電話番号蓄積手段に蓄積されたまま保持されるファ
クシミリを送信する相手先の電話番号を、確認指示手段
により確認を指示することにより、蓄積内容確認手段に
出力する制御を行うので、ファクシミリ装置の使用者は
蓄積内容を確認することが可能となる。
【0039】図7は、前述した図4のファクシミリ装置
の実施例において、蓄積内容の確認の許可、不許可を設
定手段に設定可能とするファクシミリ装置(本発明の更
に他の実施例)の構成を示すブロック図である。
【0040】図7において、18はファクシミリ送信す
る原稿を画像蓄積手段に蓄積する場合に、蓄積内容の読
み出しによる確認の許可、不許可を設定する確認設定手
段、15は前記確認設定手段により設定された蓄積内容
の確認の許可、不許可を蓄積する確認設定蓄積手段であ
り、他の構成は図4に示したファクシミリ装置のそれと
同じである。
【0041】図5は、図7に示す構成のファクシミリ装
置における蓄積送信の処理の流れ、図6は、図7に示す
構成のファクシミリ装置における蓄積内容の確認の処理
の流れを示す流れ図である。
【0042】図5の蓄積送信の処理の流れに示すよう
に、図7の構成のファクシミリ装置における蓄積送信の
処理では、図1に示した図4の構成のファクシミリ装置
における蓄積送信の処理の流れと同様に、ステップ10
1で送信する原稿を読み取り手段1により読み取り、符
号化手段2により符号化を行った後、画像蓄積手段3に
蓄積し、ステップ102において、ファクシミリ送信を
行う相手先の電話番号を操作部5により指定し、相手先
電話番号蓄積手段8に蓄積する。
【0043】図7に示す構成のファクシミリ装置におけ
る蓄積送信では、この後、ファクシミリ装置の使用者
は、確認設定手段18により画像蓄積手段3に蓄積した
送信原稿の内容、および相手先電話番号蓄積手段8に蓄
積したファクシミリを送信する相手先の電話番号の確認
を許可するか否かを設定する(ステップ113)。全体
制御部6は、ステップ113でファクシミリ装置の使用
者が確認設定手段18により設定した内容を確認設定蓄
積手段15に蓄積する。これ以後の処理の流れは、図4
に示す構成のファクシミリ装置の場合の蓄積送信の処理
(図1)と同様である。
【0044】図7に示す構成のファクシミリ装置におい
て、確認指示手段17により蓄積内容の確認が指示され
た場合の処理の流れを図6により説明する。全体制御部
6は確認指示手段17により蓄積内容の確認を指示され
た場合、まず確認設定蓄積手段15を読み出す(ステッ
プ115)。
【0045】前述したように、確認設定蓄積手段15に
は、図5のステップ113においてファクシミリ装置の
使用者によって設定された、画像蓄積手段3に蓄積され
ている送信原稿の内容、および相手先電話番号蓄積手段
8に蓄積されているファクシミリを送信する相手先の電
話番号の確認を許可するか否かの情報が蓄積されてい
る。
【0046】全体制御部6は蓄積内容の確認が許可され
ているか否かのチェックを行い(ステップ116)、蓄
積内容の確認が許可されている場合は、図3に示した場
合と同様に、相手先電話番号蓄積手段8に蓄積されてい
る送信先の電話番号を読み出し、蓄積内容確認手段13
に出力する(ステップ117)とともに、画像蓄積手段
3に蓄積されている送信原稿の画像データを復号化手段
16により復号化した上で蓄積内容確認手段13に出力
する(ステップ118)。
【0047】ステップ116において、確認設定蓄積手
段15に蓄積されている情報が、蓄積内容の確認を不許
可とするものである場合は、全体制御部6は蓄積内容を
蓄積内容確認手段に出力しない。
【0048】以上述べたように、図7に示す構成のファ
クシミリ装置において、図5に示す蓄積送信の処理、お
よび図6に示す蓄積内容の確認の処理を行うことによ
り、図1、図3に示す処理の効果に加え、送信する原稿
を蓄積する際に蓄積内容の確認を不許可に設定すること
が可能であり、相手が話中などにより所定の回数の再ダ
イヤルを行ってもファクシミリの送信が行えず、蓄積内
容が保持されている場合に、蓄積内容を他人に見られる
ことを防止することが可能である。
【0049】本発明によるファクシミリ装置の具体的な
実施例を図8以下の図面により詳細に説明する。図8は
本発明のファクシミリ装置の具体的な構成を示すブロッ
ク図である。
【0050】図8を参照する。201はファクシミリ装
置が必要とする様々な信号処理を行う信号処理回路であ
り、メインCPU203により制御される。メインCP
U203を動作するためのプログラムはROM206に
納められる。SRAM205はメインCPU203がプ
ログラムを実行する上で必要な作業領域として使用した
り、蓄積送信の処理に関する情報の記憶に使用する。D
RAM204は画像データを蓄積する。蓄積送信の処理
の詳細に関しては後述する。
【0051】SRAM205はSRAMバックアップ回
路207によりバッテリーバックアップされており、フ
ァクシミリ装置が通電状態にない場合でもSRAM20
5に記憶されているデータは保持される。SRAMバッ
クアップ回路207としては、たとえばリチウム電池が
使用され、SRAM205を連続4年間程度バックアッ
プすることを可能としている。
【0052】本実施例ではファクシミリ装置の操作系の
処理を操作部CPU202により行う。操作部CPU2
02は液晶表示装置219、発光ダイオード218、操
作キー216、ダイヤルキー215、ダイヤラ回路21
4の制御を行う。また操作部CPU202はメインCP
U203と信号線239により通信を行い、メインCP
U203から操作部CPU202に対して動作の指示を
行ったり、また操作部CPU202からメインCPU2
03に操作部の動作状況を知らせたりする。
【0053】操作部CPU202、メインCPU20
3、DRAM204、信号処理回路201はデータバッ
クアップ回路208によってバッテリーバックアップさ
れる。このバックアップはDRAM204に記憶された
画像データをバックアップするためのものであり、たと
えばニッカド電池により連続48時間のバックアップが
行われる。
【0054】メインCPU203、信号処理回路201
はDRAM204のリフレッシュ動作を行うために、ま
た操作部CPU202は後述する内部の時計機能をバッ
クアップするためにデータバックアップ回路208によ
ってバッテリーバックアップされる。ダイヤルキー21
5は電話のダイヤルを行うためのキーであり、また操作
キー216はその他のファクシミリ装置の操作を行うた
めに必要なキーであり、それぞれの詳細構成は後述す
る。
【0055】ダイヤルキー215は2重接点のキーを使
用し、一方の接点が操作部CPU202に、もう一方の
接点がダイヤラ回路214に接続される。したがってダ
イヤルキー215が押された場合、ダイヤラ回路21
4、操作部CPU202の双方で検出可能である。ダイ
ヤラ回路214は相手先の電話番号をダイヤルするもの
である。ダイヤラ回路214はファクシミリ装置が通電
状態にない場合でも、回線からの通電により動作可能で
ある。
【0056】ダイヤラ回路214は、ダイヤラとスピー
チネットワークで構成され、このスピーチネットワーク
にはハンドセット217が接続される。回線制御回路2
10はファクシミリ装置内の信号と回線との接続を制御
するものであり、回線接続端子211には回線が、また
増設電話機接続端子212には増設電話機が接続され
る。
【0057】モデムLSI209は主にファクシミリ送
信、ファクシミリ受信において、データの変調、復調を
行うものであり、その機能構成は後述する。222は送
信原稿の画像データを読み取る密着センサである。密着
センサは原稿から読み取った画像データをアナログデー
タとして出力する。読取処理回路223は密着センサ2
22から出力されるアナログデータをディジタルデータ
に変換するものである。
【0058】読取処理回路223でディジタルデータに
変換された送信原稿の画像データは信号処理回路201
に入力される。また感熱ヘッド220はたとえば受信し
たファクシミリを記録紙に印刷するものである。機構部
221は送信原稿や記録紙の紙送りを行うものである。
信号処理回路201は送信する原稿を読み取る場合は、
機構部221と密着センサ222、読取処理回路223
を制御し、また記録紙に印刷を行う場合には機構部22
1と感熱ヘッド220を制御する。
【0059】図9に本実施例のファクシミリ装置の上面
図を示す。251、252は原稿ガイドであり、ファク
シミリ送信する原稿を原稿挿入口254にセットする場
合に原稿のサイズに合わせてセットする。ファクシミリ
送信する原稿は送る面を下向きに原稿挿入口254に挿
入する。255は操作パネル部であり、詳細な構成は後
述する。
【0060】原稿挿入口254は通常使用しない場合は
原稿読取部カバー253で覆われており、ファクシミリ
の送信を行う場合など原稿をセットする場合に原稿読取
部カバー253を開けて使用する。原稿挿入口254か
ら挿入された原稿は、機構部221によって紙送りさ
れ、密着センサ222によって画像データが読み取られ
た後、原稿排出口256から排出される。
【0061】257は記録紙排出口であり、感熱ヘッド
220によって印刷された記録紙が排出される。ハンド
セット217はカールコード258によってファクシミ
リ装置内のダイヤラ回路214に接続される。259は
側面スイッチであり詳細な構成は後述する。また、26
0は背面端子であり、詳細な構成は後述する。
【0062】図10及び図11は、それぞれの図の破線
位置で結合されるとき、図8における回線制御回路21
0の詳細を示すことになるブロック図である。本実施例
のファクシミリ装置では、ファクシミリ装置(用の電話
機)と、増設電話機接続端子212に接続された増設電
話機とを、(ファクシミリとは別に)親子電話機として
互いに離れた場所で使用可能な構成となっており、図1
0及び図11に示す回線制御回路の構成も親子電話機能
を可能とするものである。
【0063】図10及び図11において、回線接続端子
211に接続された回線とモデムLSI209はハイブ
リッドトランス301により2線−4線変換を行い、リ
レー3、311、リレー4、303を介して接続され
る。回線はまた、ライントランス302、リレー4、3
03を介してモデムLSI209と接続される。304
は給電回路であり、ダイヤラ回路214に直流給電を行
うものである。306は16Hz検出回路であり、回線
からの呼び出し信号を検出するものである。
【0064】307は16Hz発生回路であり、増設電
話機接続端子212に接続された増設電話機に呼び出し
信号を送るためのものである。314はフック検出回路
であり、増設電話機接続端子212に接続された増設電
話機がオフフックされたことを検出するためのものであ
る。321はリンガであり、回線から送られてくる呼び
出し信号によってファクシミリ装置で呼出音を鳴らすも
のである。
【0065】318はファクシミリ装置の内部電話機、
すなわちハンドセット217のフックスイッチであり、
通常はスイッチ319、320ともb側に接続されてお
り、ハンドセット217を持ち上げると、スイッチ31
9、320ともa側に接続される。312はスピーカで
あり、回線に送出する信号や、回線から送られてくる信
号、さらに警告音などを出力するものである。
【0066】図8において、回線制御回路210とモデ
ムLSI209を接続する信号線224は、図10及び
図11に示すように、モデムLSI209からハイブリ
ッドトランス301への信号線とリレー4、303から
モデムLSI209への信号線によって構成される。
【0067】図8において、回線制御回路210と信号
処理回路201とを接続する信号線225は、図10図
11に示すように、リレー1切換信号335、リレー2
切換信号330、リレー3切換信号327、リレー4切
換信号326、リレー5切換信号329、SW1切換信
号328、SW2切換信号324、SW3切換信号33
4、スピーカトーン信号333、内蔵電話機トーン信号
323、増設電話機トーン信号332、16Hz発生指
示信号331、16Hz検出信号322、内蔵電話機フ
ック検出信号325、増設電話機フック検出信号336
によって構成される。
【0068】図10及び図11に示す回線制御回路の詳
細な動作については後述する。図12は、図10及び図
11における信号処理回路201の機能構成を示すブロ
ック図である。信号処理回路201は、CPU I/F
部401、メモリ制御部405、モデム制御部409、
回線制御部410、メカ制御部411、記録制御部40
8、センサ制御部407、符号化処理部406、復号化
処理部404、画像処理部403によって構成され、こ
れらの構成要素は内部バス402によって接続されてい
る。
【0069】CPU I/F部401はメインCPU2
03との接続を行うものであり、メインCPU203は
CPU I/F部401を通して信号処理回路201を
制御する。メモリ制御部405はSRAM205、DR
AM204、ROM206のアドレス情報、記憶内容の
読み出し、書き込みタイミングの制御、およびDRAM
204のリフレッシュ動作の制御を行うものである。モ
デム制御部409はモデムLSI209とのデータのや
り取り、およびモデムLSI209の各種制御を行うも
のである。
【0070】回線制御部410は、前述した図10及び
図11に示す回線制御回路210の制御を行うものであ
り、回線制御回路210との接続線225の構成は前述
した通りである。メカ制御部411は機構部221にお
いて原稿あるいは記録紙の紙送りを行うステッピングモ
ータの制御および機構部221全体の制御を行うもので
ある。記録制御部408は感熱ヘッド220の制御を中
心とした記録紙への印刷の制御を行うものである。
【0071】センサ制御部407は密着センサ222の
制御を行うものである。画像処理部403は読取処理回
路223の制御を行うものである。符号化処理部406
は画像データのMH符号化、MR符号化を行うものであ
る。復号化処理回路404はMH符号化、あるいはMR
符号化された画像データの復号化を行うものである。
【0072】図13はモデムLSI209の機能構成を
示すブロック図である。モデムLSI209はCNG信
号発生部422、音声処理部423、モデム処理部42
4、PB信号検出部425、CNG信号検出部426、
BT信号検出部427、DT信号検出部428、RBT
信号検出部430によって構成され、それぞれインタフ
ェース部429を介して信号処理回路201と接続さ
れ、またアナログ部421を介して回線制御回路210
と接続される。
【0073】モデム処理部424はファクシミリの送
信、受信において、送信データ、受信データの変調、復
調、およびファクシミリ通信の手順の制御を行うもので
ある。音声処理部423は信号線224によってモデム
LSI209に入力される音声信号をディジタルデータ
に変換したり、また信号処理回路201からインタフェ
ース部429を介して送られるデータに基づき音声の発
生を行うものであり、たとえばADPCM方式(音声信
号の符号化方式の一つ)による音声処理を行うものであ
る。
【0074】ファクシミリ装置においては、回線から送
られてくる様々な信号を検出する必要がある。本実施例
において検出を行っている信号の種類を整理して図54
に示したので参照されたい。
【0075】CNG信号は発呼側がファクシミリの送信
を行うことを表わす信号であり、被呼側では回線からの
呼び出しに応じて回線を接続した後、CNG信号が検出
された場合は、ファクシミリの受信動作に移る必要があ
る。DT信号は「ダイヤルトーン」と呼ばれる信号であ
り、一般の電話機においてハンドセットを上げた時に聞
こえる「プーーー」という音である。
【0076】BT信号はダイヤルした相手先が話中の場
合などに回線から送られてくる信号であり、「プー・プ
ー」という音である。RBT信号はダイヤルした相手先
を呼び出している場合に送られてくる信号であり、「プ
ルルル・プルルル」という音である。本実施例のファク
シミリ装置では、これら回線から送られてくる信号の検
出はモデムLSI209により行っている。
【0077】図13において、CNG信号検出部426
は相手がファクシミリの送信をしようとしていることを
示すCNG信号の検出を、またBT信号検出部427は
ダイヤルした相手先が話中であることを示すBT信号の
検出を、DT信号検出部428ではダイヤルトーンの検
出を、RBT信号検出部430はダイヤルした相手先を
呼び出していることを示すRBT信号の検出を行う。さ
らにCNG信号発生部422は本実施例のファクシミリ
装置からファクシミリの送信を行う場合にCNG信号を
回線に送出するものである。
【0078】図14は、図8における操作部CPU20
2の機能構成を示すブロック図である。操作部CPU2
02は、プロセッシングユニット358、プログラムR
OM352、プログラムRAM353、時計部354、
発光ダイオードインタフェース355、液晶表示装置イ
ンタフェース356、ダイヤラインタフェース361、
ダイヤルキーインタフェース360、操作キーインタフ
ェース359、メインCPU通信部357によって構成
され、それぞれの構成要素は内部バス351によって接
続されている。
【0079】プログラムROM352は、操作部CPU
202のプロセッシングユニット358を動作させるた
めのプログラムを記憶するものである。プログラムRA
M353は、プロセッシングユニット358がプログラ
ムを実行する際に作業領域として利用するものである。
時計部354は、時間を計時するものであり、プロセッ
シングユニット358は必要に応じて時計部354から
時刻情報を読み出すことが可能である。
【0080】発光ダイオードインタフェース355は発
光ダイオード218の点灯のオン、オフを行うものであ
る。液晶表示装置インタフェース356は液晶表示装置
219の制御を行うものである。メインCPU通信部3
57はメインCPU203との通信を行うものである。
操作キーインタフェース359は操作キー216のどの
キーが押されたかを検出するものである。ダイヤルキー
インタフェース360はダイヤルキー215のどのキー
が押されたかを検出するものである。
【0081】ダイヤラインタフェース361はダイヤラ
回路214を制御するものであり、操作部CPU202
が相手先の電話番号をダイヤルする場合は、ダイヤライ
ンタフェース361を通してダイヤラ回路214を制御
しダイヤルを行う。
【0082】図15に図9における操作部255の構成
を示す。519は液晶表示装置219の液晶表示部であ
り、本実施例では16桁2行、32文字の表示が可能な
液晶表示部である。
【0083】本実施例のファクシミリ装置では、図8に
おけるDRAM204にファクシミリの画像データだけ
でなく、音声の記録も行う。音声はモデムLSI209
の音声処理部423によってディジタルデータに変換さ
れてDRAM204に記憶され、またDRAM204に
記憶されたデータや、ROM206に記憶されているデ
ータをモデムLSI209の音声処理部423により音
声として出力する。本実施例のファクシミリ装置はこの
DRAM204を用いた音声録音機能により留守番電話
機としての機能も有するものである。
【0084】留守ボタン521はこの留守番機能をオ
ン、オフするものであり、留守ボタン521により留守
番機能がオンされた場合、発光ダイオードの留守ランプ
520が点灯する。また留守番機能を利用して用件が録
音された場合、留守ランプ520が点滅する。留守ラン
プ520が点灯または点滅している状態で留守ボタン5
21が押された場合、留守番機能はオフとなり、留守ラ
ンプ520は消灯する。再生ボタン522は、留守番機
能によりDRAM204に録音された用件を再生するた
めのものである。
【0085】また、本実施例のファクシミリ装置では、
受信したファクシミリを記録紙に印刷するのではなく、
DRAM204に格納することも可能である。この機能
をメモリー受信と呼び、メモリー受信ボタン524によ
って受信したファクシミリを記録紙に印刷するか、DR
AM204に記憶するかを選択する。メモリー受信ボタ
ン524を押すと、メモリー受信ランプ523が点灯
し、受信したファクシミリをDRAM204に記録する
設定となる。
【0086】この状態でファクシミリの受信を行った場
合、受信したファクシミリはDRAM204に記録され
る。さらにDRAM204に受信したファクシミリが記
憶されていることをファクシミリ装置の使用者に知らせ
るためにメモリー受信ランプ523が点滅する。メモリ
ー受信ランプ523が点灯または点滅している状態でメ
モリー受信ボタン524を押した場合、受信したファク
シミリを記録紙に印刷する設定となり、メモリー受信ラ
ンプ523は消灯する。
【0087】この状態でファクシミリの受信を行った場
合、受信したファクシミリは記録紙に印刷され、記録紙
排出口257から排出される。525はアラームランプ
であり、ファクシミリ装置に何らかの異常が発生した場
合に点灯または点滅してファクシミリ装置の使用者に知
らせる。513は転送ボタンであり、転送を設定する場
合に使用する。転送ボタン513を押すと、転送を行う
状態にセットされ、転送ランプ512が転送する。
【0088】転送を行う状態にセットされた場合、前述
した留守番機能によりDRAM204に用件が録音され
たり、またメモリー受信機能によりDRAM204にフ
ァクシミリの受信があった場合に、予めファクシミリ装
置の使用者が設定した電話番号にダイヤルする。通常、
この転送先の電話番号としてはページャー(無線呼び出
し装置)の電話番号を設定する。
【0089】留守番機能によってファクシミリ装置にお
いて用件の録音が行われた場合、あるいはメモリー受信
機能によってファクシミリの受信を行った場合、ページ
ャー(無線呼び出し装置)が呼び出される。ファクシミ
リ装置の使用者はこの機能によって留守中に出先で、フ
ァクシミリ装置に用件が録音されたりファクシミリが受
信されたことを知ることが可能である。
【0090】ノンコールボタン515はファクシミリの
受信をノンコール(無鳴動)で行うことを設定するもの
である。前述した通り、電話をかけてきた相手先がファ
クシミリの送信を行おうとしている場合、CNG信号が
回線から送られてくる。したがって、本実施例のファク
シミリ装置ではノンコールボタン515によりノンコー
ルでファクシミリの受信を行うように設定された場合、
図10及び図11の回線制御回路を制御することによ
り、電話の呼び出しを検出してもファクシミリ装置や増
設電話機接続端子に接続された増設電話機の呼出音を鳴
らさずに着信し、回線からCNG信号が送られてくるか
否かをチェックする。
【0091】CNG信号が検出された場合は、そのまま
ファクシミリの受信を行い、検出されなかった場合はフ
ァクシミリ装置と増設電話機で呼出音を鳴らす。これに
より、電話をかけてきた相手がファクシミリの送信の場
合は呼出音を鳴らさずにファクシミリの受信を行うこと
が可能となる。ノンコールランプ514はファクシミリ
装置がノンコールでファクシミリの受信を行うように設
定されている場合に点灯する。
【0092】ノンコールランプ514が点灯している状
態でノンコールボタン515を押した場合、ファクシミ
リをノンコールで受信する設定が解除され、ノンコール
ランプ514も消灯する。カバーシートボタン517は
ファクシミリ送信を行う場合に、カバーシートを付加し
て送信することを設定するものである。カバーシートボ
タン517を押すと、カバーシートランプ516が点灯
し、ファクシミリの送信を行う場合にカバーシートを付
加して送信する設定となる。
【0093】カバーシートランプ516が点灯している
状態でカバーシートボタン517を押すと、カバーシー
トランプ516が消灯し、ファクシミリの送信を行う場
合にカバーシートを付加しないで送信する設定となる。
518は画質ボタンであり、ファクシミリの送信を行う
場合に送信するモードを設定するものである。
【0094】本実施例のファクシミリ装置では、送信の
モードとしては「ノーマル」、「ファイン」、「ハーフ
トーン」の3種類がある。ノーマルとファインの違いは
CCITT(国際電信電話諮問委員会)においてG3フ
ァクシミリの規格として勧告されている副走査方向の解
像度による違いであり、ファインはノーマルの2倍の解
像度を持つ。ハーフトーンは写真などの中間調の原稿を
送信する場合に使用する送信モードである。
【0095】この場合、ファクシミリ装置では読取処理
回路223によって読み取った原稿の画像データをディ
ザ方式や誤差拡散方式により疑似中間調処理を行い、フ
ァクシミリの送信を行う。なお、ハーフトーンの場合の
詳細なファクシミリ送信の処理に関しては、本発明と直
接関連がないので省略する。
【0096】501はストップボタンであり、ファクシ
ミリ装置の動作を中止させるためのものである。ストッ
プボタン501を押した場合の動作は、押された時に行
っている処理の内容により異なる。503はスタートボ
タンであり、ファクシミリ装置に様々な処理を行わせる
場合に使用する。スタートボタン501は単独で使用さ
れた場合、ファクシミリの送信、受信の開始、コピーの
開始を指示するために使用される。
【0097】スタートランプ502はファクシミリの送
信中あるいは受信中などの動作状況をファクシミリ装置
の使用者に知らせるものである。504はFAX取り出
しボタンであり、前述したメモリー受信機能によりDR
AM204に記録されたファクシミリ受信の内容を、記
録紙に印刷することを指示するものである。ファクシミ
リの受信時の動作に関しては本発明と直接関係しないた
め詳細は省略する。
【0098】506はメモリ送信ボタンであり、ファク
シミリの蓄積送信を指示するものである。またメモリ送
信ランプ505は蓄積送信を行う場合にファクシミリ装
置の使用者に動作状態を知らせるためのものである。メ
モリ送信ボタン506、メモリ送信ランプ505の動作
の詳細に関しては後述する。
【0099】536、537、538、539、54
0、541、542、543、544、545、54
6、547はダイヤルボタンであり、相手先の電話番号
をダイヤルする際に使用するものである。511は再ダ
イヤルボタンであり、電話をかけた場合などに相手が話
中だった場合などに、再度ダイヤルを行う場合にこの再
ダイヤルボタン511を押すことにより直前に行ったダ
イヤルを自動的に行うものである。
【0100】たとえば、最初に「12−345−678
9」をダイヤルしたところ相手が話中だった場合、次に
かけ直す場合、再ダイヤルボタン511を押すと自動的
に「12−345−6789」にダイヤルを行う。51
0はオンフックボタン、509は短縮ボタン、508は
トーンボタン、507はポーズボタンである。トーンボ
タン508はファクシミリ装置がDP(ダイヤルパル
ス)回線に接続されている場合でも、PB信号を回線に
送ることを可能とするものである。短縮ボタン509
は、短縮ダイヤルを行うためのものである。
【0101】本実施例のファクシミリ装置では「01」
〜「50」までの2桁の数字(短縮番号)との組み合わ
せにより、50箇所の電話番号を短縮ダイヤルとして登
録可能である。登録されている短縮ダイヤルを使用する
場合は、短縮ボタン509を押した後、2桁の短縮番号
をダイヤルボタンにより指定する。535は保留ボタ
ン、534は内線ボタン、533はフッキングボタン、
532はファンクションボタンである。
【0102】ファンクションボタン532はファクシミ
リ装置のさまざまな設定を行う場合に使用する。フッキ
ングボタン533は、電話で通話中にフッキング信号を
回線に送出することを指示するものである。内線ボタン
534は、ファクシミリ装置と増設電話機接続端子に接
続された増設電話機との間で通話を行う場合に使用す
る。ファクシミリ装置のハンドセット217を上げ、ま
たはファクシミリ装置においてオンフックボタン510
を押した後、内線ボタン534を押すと、増設電話機の
呼出音が鳴り、増設電話機のハンドセットを上げると、
増設電話機とファクシミリ装置のハンドセット217と
の間で通話が可能となる。
【0103】本実施例のファクシミリ装置では、ワンタ
ッチダイヤルボタン1、526からワンタッチダイヤル
ボタン15、531までの15個のワンタッチダイヤル
ボタンを有する。ワンタッチダイヤルボタンは予めファ
クシミリ装置の使用者が、ワンタッチダイヤルボタンご
とに電話番号を登録しておくことにより、ワンタッチダ
イヤルボタンを押すだけで予め登録されている相手先へ
ダイヤルをすることを可能とするものであり、頻繁に電
話をかける相手やファクシミリ送信を行う相手の電話番
号を登録して使用するものである。
【0104】各ワンタッチダイヤルボタンの横には登録
されている相手先を書き込むためのスペース(ワンタッ
チダイヤルボタン1、526の場合は527に示す位
置)が設けられている。ファクシミリ装置の使用者は、
ワンタッチダイヤルに登録した相手先の名称をシールに
書き込んで、この位置に貼ることが可能であり、どのワ
ンタッチダイヤルに誰の電話番号を登録したかを覚えて
おく必要はない。
【0105】図15のパネル部255を構成するキーの
内、536、537、538、539、540、54
1、542、543、544、545、546、547
の各ダイヤルボタン、ポーズボタン507、トーンボタ
ン508、再ダイヤルボタン511、フッキングボタン
533は、図8に示すダイヤルキーに含まれるキーであ
り、これらのボタンはファクシミリ装置が通電状態にな
くても回線からの給電により利用可能である。
【0106】バネル部255を構成するキーの内、上記
以外のキーは、図8に示す操作キー216に含まれる。
また、図8の発光ダイオード218は、転送ランプ51
2、ノンコールランプ514、カバーシートランプ51
6、留守ランプ520、メモリー受信ランプ523、ア
ラームランプ525、メモリー送信ランプ505、スタ
ートランプ502によって構成され、これらの各種ラン
プの点灯、消灯は操作部CPU202の制御により行
う。
【0107】図16に図9における側面スイッチ259
の構成を示す。551は回線種類切換スイッチであり、
ファクシミリ装置が接続された回線の種類を設定するも
のである。ファクシミリ装置が接続されている回線が1
0PPS(パルス/秒)のDP(ダイヤルパルス)回線
の場合はDP10、554の位置へ、20PPSのDP
回線の場合はDP20、555の位置へ、PB(プッシ
ュボタン)回線の場合はPB556の位置にスイッチを
合わせる。
【0108】552は電話がかかってきた場合にファク
シミリ装置で鳴らす呼出音の音量を設定する呼出音量ス
イッチである。スピーカ音量スイッチ553は、図10
及び図11の回線制御装置218のスピーカ312の出
力する音量を調節するスイッチである。紙面に向かって
左側にスライドするほど音量が小さく、右側にスライド
するほど音量が大きくなる。回線種類切換スイッチ55
1、呼出音量スイッチ552、スピーカ音量スイッチ5
53は、図8の操作キー216に含まれ、操作部CPU
202によって制御される。
【0109】図17に図9における背面端子260の構
成を示す。211は回線接続端子のモジュラーコンセン
ト、212は増設電話機接続端子のモジュラーコンセン
トである。
【0110】図8のファクシミリ装置において、蓄積送
信を行う場合のファクシミリ装置の使用者の操作の流れ
を説明する。図8に示すファクシミリ装置では、画像蓄
積手段としてDRAM204を用いることにより、ファ
クシミリ送信する原稿を一旦メモリに読み込み送信する
ことが可能である。
【0111】本実施例では、蓄積送信として、1箇所の
宛先にファクシミリを送信する「メモリー送信」機能、
最大20箇所までの複数箇所にファクシミリの送信を行
う「同報送信」機能、ファクシミリ送信を行う時刻(現
在時刻から24時間以内)を設定して1箇所にファクシ
ミリの送信を行う「タイマー送信」機能を有する。また
蓄積送信では常に1通信分だけの原稿の記憶が可能であ
る。DRAM204に送信する原稿が記憶されている状
態では、新しく原稿を記憶することはできない。
【0112】図18にメモリー送信、即ち1箇所への蓄
積送信を行う場合のファクシミリ装置の使用者の操作の
流れを示す。メモリー送信操作601では、ファクシミ
リ装置の使用者はファクシミリ装置の原稿読み取り部カ
バー253を開け、シートガイド251、252を送信
する原稿の用紙サイズに合わせて、送信原稿を原稿挿入
口254にセットする(ステップ602)。
【0113】続いて画質ボタン518により送信するモ
ードを、ノーマル、ファイン、ハーフトーンから選択す
る(ステップ603)。次にファクシミリ送信を「メモ
リー送信」で行うことを選択する。本実施例の場合、メ
モリ送信ボタン506を押すと、液晶表示部519に
「メモリー送信」、「同報送信」、「タイマー送信」の
どの送信方法を行うかを選択する表示が表れ、ファクシ
ミリ装置の使用者はこの中から「メモリー送信」を送信
方法として選択する(ステップ604)。
【0114】次に、メモリー送信処理において所定の回
数の再ダイヤルを行っても相手にファクシミリの送信が
できなかった場合(以下、不達と呼ぶ)に、ファクシミ
リ装置のDRAM204に蓄積された送信原稿の内容の
確認を許可するか否かを設定する(ステップ605)。
この操作はステップ604で送信方法を選択した後、液
晶表示部519に設定を行うための表示が表れ、ファク
シミリ装置の使用者はこの表示にしたがって確認の許
可、不許可の設定を行う。
【0115】次に、ファクシミリ送信を行う相手先の電
話番号の設定を行う(ステップ606)。本実施例のフ
ァクシミリ装置では電話番号の設定は、次の3種類の方
法で行うことが可能である。まず、ダイヤルボタン53
6、537、538、539、540、541、54
2、543、544、545、546、547を使用し
て直接相手先の電話番号を設定する方法である。
【0116】2つ目の方法は、ワンタッチダイヤルボタ
ン1、526からワンタッチダイヤルボタン15、53
1までの15個のワンタッチダイヤルボタンにより設定
する方法である。前述したように、ワンタッチダイヤル
ボタンにはそれぞれ予め電話番号が登録されている。
(ファクシミリ装置の使用者が登録する。)
【0117】3つ目の方法は短縮ダイヤルを利用して相
手先電話番号を設定する方法である。前述したように、
本実施例のファクシミリ装置では短縮ダイヤルとして予
め50箇所まで電話番号を登録することが可能であり、
登録されている短縮ダイヤルを使用する場合には短縮ボ
タン509を押すと、液晶表示部519に何番(01か
ら50まで)の短縮ダイヤルを使用するか設定する画面
が表示され、ファクシミリ装置の使用者はダイヤルボタ
ン536、537、538、539、540、541、
542、543、544、546を使用して、使用する
短縮ダイヤルの番号を指定する。
【0118】以上の操作によりファクシミリ装置の使用
者は、1箇所の宛先へファクシミリをメモリー送信によ
り送信することが可能である。図18に示したメモリー
送信を行う場合のファクシミリ装置の制御に関しては後
述する。
【0119】図19に同報送信、即ち最大20箇所まで
への複数箇所への蓄積送信を行う場合のファクシミリ装
置の使用者の操作の流れを示す。同報送信操作607で
は、ファクシミリ装置の使用者は前述したメモリー送信
の場合と同様にファクシミリ装置の原稿読み取り部カバ
ー253を開け、シートガイド251、252を送信す
る原稿の用紙サイズに合わせて、送信原稿を原稿挿入口
254にセットする(ステップ608)。
【0120】続いて画質ボタン518により送信するモ
ードを、ノーマル、ファイン、ハーフトーンから選択す
る(ステップ609)。次にファクシミリ送信を「同報
送信」で行うことを選択する。前述したようにメモリ送
信ボタン506を押すと、液晶表示部519に「メモリ
ー送信」、「同報送信」、「タイマー送信」のどの送信
方法を行うかを選択する表示が表れ、ファクシミリ装置
の使用者はこの中から「同報送信」を送信方法として選
択する(ステップ610)。
【0121】次に、同報送信を行ういずれかの宛先にお
いて不達となった場合に、ファクシミリ装置のDRAM
204に蓄積された送信原稿の内容の確認を許可するか
否かを、メモリー送信の場合と同様に設定する(ステッ
プ611)。次に、ファクシミリ送信を行う相手先の電
話番号の設定を行う(ステップ612)。
【0122】前述したメモリー送信の操作と異なり、本
実施例のファクシミリ装置では同報送信を行う場合の相
手先電話番号の設定は、ワンタッチダイヤルと短縮ダイ
ヤルだけを使用して行う。ダイヤルボタンを使用して直
接相手先電話番号を設定することはできない。1箇所目
の宛先を設定すると、液晶表示部519に他にも送信先
があるかどうかを尋ねるメッセージが表示される。ファ
クシミリ装置の使用者は、他にもファクシミリの送信先
がある場合にはその旨を指定する(ステップ613)。
【0123】同報送信を行う送信先の設定が全て終了す
ると、すなわちステップ613でファクシミリの送信先
は他にない旨の指定をすると、同報送信の操作は終了と
なる。以上の操作によりファクシミリ装置の使用者は、
複数箇所の宛先へファクシミリを同報送信により送信す
ることが可能である。
【0124】図19に示した同報送信を行う場合のファ
クシミリ装置の制御に関しては後述する。
【0125】図20にタイマー送信、即ち送信時刻を指
定した蓄積送信を行う場合のファクシミリ装置の使用者
の操作の流れを示す。タイマー送信操作614では、前
述したメモリー送信の場合と同様にファクシミリ装置の
使用者はファクシミリ装置の原稿読み取り部カバー25
3を開け、シートガイド251、252を送信する原稿
の用紙サイズに合わせて、送信原稿を原稿挿入口254
にセットする(ステップ615)。続いて画質ボタン5
18により送信するモードを、ノーマル、ファイン、ハ
ーフトーンから選択する(ステップ616)。
【0126】次にファクシミリ送信を「タイマー送信」
で行うことを選択する。メモリ送信ボタン506を押す
と、液晶表示部519に「メモリー送信」、「同報送
信」、「タイマー送信」のどの送信方法を行うかを選択
する表示が表れ、ファクシミリ装置の使用者はこの中か
ら「タイマー送信」を送信方法として選択する(ステッ
プ617)。
【0127】次に、メモリー送信の場合と同様に、タイ
マー送信処理において不達となった場合に、ファクシミ
リ装置のDRAM204に蓄積された送信原稿の内容の
確認を許可するか否かを設定する(ステップ618)。
次にファクシミリを送信する時刻の設定を行う(ステッ
プ619)。
【0128】本実施例のファクシミリ装置におけるタイ
マー送信では時刻指定は現在時刻から24時間以内で設
定可能としている。送信時刻の設定は液晶表示部519
に表示される指示にしたがって、ダイヤルボタンを使用
して行う。次に、ファクシミリ送信を行う相手先の電話
番号の設定を行う(ステップ620)。前述したメモリ
ー送信の操作と同様、相手先電話番号の設定は、ダイヤ
ルボタンによる直接設定、ワンタッチダイヤルボタンに
よる設定、短縮ダイヤルによる設定の3種類の方法で行
うことが可能である。以上の操作によりタイマー送信の
操作は終了となる。
【0129】以上の操作によりファクシミリ装置の使用
者は、指定した時刻にファクシミリを送信することが可
能である。図20に示したタイマー送信を行う場合のフ
ァクシミリ装置の制御に関しては後述する。
【0130】メモリー送信、同報送信、タイマー送信を
行う場合のファクシミリ装置の制御を説明する前に、図
21によりG3ファクシミリ通信の手順を説明する。ま
ず送信側はファクシミリを送信することを示すCNG
(651)を送出する。これに対して受信側はCED
(被呼局識別信号)652と受信側のファクシミリ装置
の電話番号を示すCSI(被呼端末識別信号)653、
受信側のファクシミリ装置の標準能力を示すDIS(デ
ィジタル識別信号)654を送信側に送る。
【0131】これに対して送信側は送信側のファクシミ
リ装置の電話番号を示すTSI(送信端末識別信号)6
55と標準能力に応答するDCS(ディジタル命令信
号)656を送り、続いて回線の状態をチェックするた
めのTCF(トレーニングチェック信号)657を送信
する。受信側はこのTCF657が正常に受信できれ
ば、前手順が終了して画像データの送信を開始してもよ
いことを確認するCFR(受信準備確認信号)658を
送り出す。
【0132】送信側はこのCFR658を受信すると画
像データ659の送信を開始する。そして画像データ6
59の終了後、ページの終わりを知らせるEOP(手順
終了信号)660を送信する。受信側はこれに対して画
像データが正常に受信できたことを表わすMCF(メッ
セージ確認信号)661を返す。そして、送信側は最後
に回線の切断を表わすDCN(切断命令信号)662を
送信し、お互いに回線を切断してファクシミリ通信を終
了する。
【0133】なお、このような通信手順の中で、お互い
の電話番号を示す、CSI653とTSI655はオプ
ション信号であり、送信しないファクシミリ装置もあ
る。またCSI653、TSI655で送信される電話
番号は、ファクシミリ装置の使用者がファクシミリ装置
に設定した番号であり、ファクシミリ装置の使用者が電
話番号の設定をしていない場合には、正しい電話番号が
送信されない。
【0134】次に、図8に示す構成のファクシミリ装置
におけるファクシミリ送信の制御の方法を説明する。ま
ず、回線制御回路210(図10、図11)は通常状
態、すなわち待機状態ではリレー1、315はa側、リ
レー2、316はa側、リレー3、311はb側、リレ
ー4、303はb側、リレー5、317はb側に、また
SW1、309、SW2、310はオフ状態に、SW
3、313はc側に、それぞれ信号処理回路201の制
御により接続されている。
【0135】またパネル部255の液晶表示部519に
は、図43の701に示す表示が行われる。液晶表示部
519の表示は、操作部CPU202がメインCPU2
03の指示により、操作部CPU202のプログラムR
OM353に格納されている表示データにしたがって、
液晶表示装置インタフェース356を通して液晶表示装
置219を制御することにより行う。
【0136】701に示す表示は、待機状態における表
示であり、日付、曜日、時間の他、留守番電話機能によ
り録音されている用件の数、メモリー受信機能によりD
RAM204に受信したファクシミリの数が表示され
る。日付、曜日、時間のデータは操作部CPU202
が、内部の時計部354から読み出すことにより得る。
【0137】図22は、図8の構成のファクシミリ装置
においてファクシミリ送信を行う場合の処理の流れを示
す流れ図である。ファクシミリ送信800は、メモリー
送信ボタン506が押されるか(ステップ801)、ま
たは原稿がセットされるか(ステップ802)によって
開始される。メモリー送信ボタン506が押されたか否
かのチェックは、操作部CPU202が、操作キー21
6に含まれるメモリー送信ボタン506の状態を監視す
ることにより行う。
【0138】操作部CPU202は、メモリー送信ボタ
ン506が押されたことを検出すると、メインCPU通
信部357を通してメインCPU203に知らせる。メ
インCPU203は、操作部CPU202からメモリー
送信ボタン506が押されたことが知らされた場合、メ
モリー送信ボタン処理880に処理を移す。メモリー送
信ボタン処理880の詳細に関しては後述する。
【0139】原稿がセットされた場合、機構部221の
原稿センサが原稿がセットされたことを検出し、信号処
理回路201に知らせる。メインCPU203は信号処
理回路201を常に監視しており、機構部221から原
稿がセットされたこを知らされると、機構部221を制
御して原稿を少し紙送りして原稿ローラにかませた上
で、液晶表示部519に図43の702に示す表示を行
うよう操作部CPU202に指示し、次の処理に移行す
る。
【0140】原稿がセットされた場合、メインCPU2
03はハンドセット217がファクシミリ装置から上げ
られたか否か(ステップ803)、およびダイヤル操作
が行われたか否か(ステップ805)、メモリー送信ボ
タン506が押されたか否か(ステップ807)、ある
いは画質ボタン518が押されたか否か(ステップ80
8)を監視する。
【0141】ハンドセット217が上げられた場合、回
線制御回路210のフックスイッチ319の319がa
側にまたスイッチ320はa側に接続される。スイッチ
319がa側に接続されることにより信号処理回路20
1に入力される内蔵電話機フック検出信号325が変化
し、ハンドセット217が上げられたことが検出され
る。またファクシミリ装置の使用者がダイヤル操作を行
った場合、およびメモリー送信ボタン506が押された
場合、画質ボタン518が押された場合は、操作部CP
U202により検出され、メインCPU203に通知さ
れる。
【0142】図18、図19、図20に示したように、
本実施例のファクシミリ装置でファクシミリの送信を行
う場合、原稿をセットした後、送信するモードの設定を
画質ボタン518により行う。ただし、原稿をセットし
た場合に液晶表示部519に表示されるモード、上記の
場合「ノーマル」のままでよい場合は、画質ボタン51
8による送信モードの設定は必要なく、そのまま相手先
電話番号の設定へ進むことができる。
【0143】ステップ808において、画質ボタン51
8が押されたことを操作部CPU202が検出しメイン
CPU203に通知された場合、メインCPU203は
画質設定をファインに変更するとともに、操作部CPU
202に液晶表示部519の表示を図43の703に変
更するよう指示する。また画質設定がファインの状態で
画質ボタン518が押された場合、メインCPU203
は画質設定をハーフトーンに変更するとともに、操作部
CPU202に液晶表示部519の表示を図43の70
4に変更するよう指示する。
【0144】このように、画質ボタン518は画質設定
をノーマル、ファイン、ハーフトーンの順に切り替える
機能を持つ。画質設定がハーフトーンの状態で画質ボタ
ン518が押された場合、画質設定はノーマルに戻る。
【0145】ステップ807でメモリー送信ボタン50
6が押されたことが操作部CPU202から通知された
場合、メインCPU203は不達送信がある状態か否か
(ステップ810)、タイマー送信時刻待ち状態か否か
(ステップ811)をチェックし、不達送信がなく、タ
イマー送信時刻待ちでない場合にはメモリー送信処理選
択812に処理を移す。メモリー送信処理選択812以
降の制御に関しては後述する。
【0146】原稿がセットされた後、不達送信がある状
態でメモリー送信ボタン506が押された場合、あるい
はタイマー送信時刻待ち状態でメモリー送信ボタン50
6が押された場合、メインCPU203はエラー表示と
して信号処理回路201のスピーカートン信号333を
制御することによりスピーカ312から警告音を鳴らす
とともに、操作部CPU202に対して、液晶表示部5
19に図43の705または706を表示することを指
示する(ステップ813)。
【0147】なお、タイマー送信時刻待ち状態、不達送
信あり状態に関しては後述する。メインCPU203は
エラー表示813を所定時間(約5秒)行った後、再度
ステップ803から処理を行う。なお、不達送信あり状
態、タイマー送信時刻待ち状態で原稿をセットした後、
メモリー送信ボタン506を押すとエラーとなるのは、
前述したように本実施例のファクシミリ装置ではDRA
M204に蓄積する送信原稿を1通信分に限っているた
めである。
【0148】ステップ805においてダイヤル操作が行
われたことが操作部CPU202から通知された場合、
メインCPU203は自動送信806に操作を移す。自
動送信806の処理に関しては後述する。ステップ80
3においてハンドセット217を上げたことが信号処理
回路201に入力される内蔵電話機フック検出信号32
5により通知された場合、メインCPU203は手動送
信804に処理を移す。
【0149】図23に手動送信の処理の流れを示す。手
動送信とは、ファクシミリの送信を行う場合に、ファク
シミリ装置の使用者がまず電話を先方にかけ、相手を確
認した上でファクシミリの送信を行う操作である。
【0150】前述したようにハンドセット217が上げ
られるとフックスイッチ318のスイッチ320がa側
に接続され、ダイヤラ回路214は回線接続端子211
に接続された回線と接続される。また、メインCPU2
03はハンドセット217が上げられたことを検出する
と、信号処理回路201のリレー1切換信号335を制
御しリレー1、315をb側に接続するとともに、操作
部CPU202に対して液晶表示部519に図43の7
07を表示することを指示する。
【0151】これによって増設電話機接続端子212に
接続された増設電話機は回線接続端子211に接続され
た回線と切り離される。この状態では増設電話機へは1
6Hz発生回路307から直流給電される。またこの状
態で増設電話機のハンドセットが上げられオフフックと
なった場合は、フック検出回路314によって増設電話
機がオフフックとなったことが検出され増設電話機フッ
ク検出信号336により信号処理回路201に入力され
る。
【0152】メインCPU203は増設電話機フック検
出信号336により増設電話機がオフフックとなったこ
とが検出された場合、増設電話機トーン信号332から
話中音を出力する。これにより、ファクシミリ装置のハ
ンドセット217を上げた状態で、増設電話機のハンド
セットが上げられた場合は、増設電話機のハンドセット
からは話中音が聞こえ、増設電話機の使用者はファクシ
ミリ装置が使用中であることを知ることが可能である。
【0153】この状態でメインCPU203は操作部C
PU202を通して、操作パネル部255のワンタッチ
ダイヤルボタン526からワンタッチダイヤルボタン1
5、531までの15個のワンタッチダイヤルボタン、
短縮ボタン509、再ダイヤルボタン511、あるいは
536、537、538、539、540、541、5
42、543、544、545、546、547のいず
れかのダイヤルボタンが押されるのを待つ。
【0154】ステップ814において再ダイヤルボタン
511が押されたことが検出された場合は、メインCP
U203は直前にダイヤルされた番号を操作部CPU2
02から読み出すとともに、操作部CPU202に対し
て直前にかけた番号へダイヤルすることを指示する(ス
テップ815)。操作部CPU202では、メインCP
U203から直前にかけた電話番号へダイヤルすること
を指示された場合は、プログラムRAM353に記憶さ
れている直前にかけた電話番号を読み出し、ダイヤライ
ンタフェース361を通してダイヤラ回路214を制御
し、ダイヤルを行う。
【0155】この時、操作部CPU202はファクシミ
リ装置の側面スイッチ259の回線種類切換スイッチ5
56に設定されている回線種類に基づいてダイヤラ回路
214を制御する。さらに図43の708に示すよう
に、ダイヤルを行った電話番号を液晶表示部519に表
示する。
【0156】ステップ819においていずれかのワンタ
ッチダイヤルボタンが押されたことが検出された場合、
メインCPU203は、押されたワンタッチダイヤルボ
タンに対応する電話番号をSRAM205から読み出し
操作部CPU202に対して送り、その番号にダイヤル
することを指示する(ステップ818)。操作部CPU
203は、前述した場合と同様にダイヤラ回路214を
制御してメインCPU203に指示された電話番号をダ
イヤルする。
【0157】前述した通り、それぞれのワンタッチダイ
ヤルボタンに対応する電話番号はファクシミリ装置の使
用者が設定するものであり、設定された内容はSRAM
205に記憶されている。本実施例のファクシミリ装置
では、それぞれのワンタッチダイヤルボタンに32桁ま
での電話番号とともに、16文字までの文字列(カタカ
ナおよび英数字、記号など)を登録することを可能とし
ている。メインCPU203は操作部CPU202に電
話番号を送る際にこの文字列を一緒に送る。
【0158】操作部CPU202では、メインCPU2
03からこの文字列が送られてきた場合、図43の70
9に示すように液晶表示部519に表示を行う。図43
の709において、上段に表示されている「ヒタチセイ
サクショ」が登録されている文字列であり、下段の「0
458811241」が登録されている電話番号であ
る。
【0159】ステップ816において短縮ボタン509
が押されたことが検出された場合、メインCPU203
は操作部CPU202に対して図43の710を液晶表
示部519に表示することを指示する。操作部CPU2
02は図43の710に示される表示を液晶表示部51
9に表示するとともに、2桁の短縮番号が入力されるの
を待つ。
【0160】ファクシミリ装置の使用者は2桁の短縮番
号を536、537、538、539、540、54
1、542、543、544、546の10個のダイヤ
ルボタンにより入力する(ステップ817)。操作部C
PU202は入力された短縮番号を液晶表示部519に
図44の711に示されるように表示するとともに、メ
インCPU203に通知する。
【0161】本実施例のファクシミリ装置では、それぞ
れの短縮番号にワンタッチダイヤルと同様に32桁まで
の電話番号とともに、16文字までの文字列(カタカナ
および英数字、記号など)を登録することを可能として
いる。メインCPU203は操作部CPU202から送
られた短縮番号に登録されている電話番号と文字列をS
RAM205から読み出し、操作部CPU202に送
る。
【0162】操作部CPU202では、ダイヤラ回路2
48を制御しメインCPU203から送られた電話番号
にダイヤルする(ステップ818)とともに、前述した
ワンタッチダイヤルによりダイヤルの場合と同様に、図
43の709に示すように液晶表示部519にダイヤル
した電話番号と登録されている文字列を表示する。
【0163】ステップ621において、536、53
7、538、539、540、541、542、54
3、544、545、546、547のいずれかのダイ
ヤルボタンが押されたことが検出された場合は、押され
たダイヤルボタンに対応する数字をダイヤルする(ステ
ップ820)。この場合、ダイヤルボタンが1個押され
るたびに操作部CPU202は、図43の708に示さ
れるように、その数字を液晶表示部519の下段の左側
から順次表示する。
【0164】ステップ820、818、815により相
手先の電話番号をダイヤルすることにより通常は相手先
との通話状態となる。ここでメインCPU203は操作
部CPU202に対して、メモリー送信ボタン506、
スタートボタン503が押されたか否かをチェックする
ことを指示するとともに、ハンドセット217が戻され
たか否かを信号処理回路に入力される内蔵電話機フック
検出回路325によりチェックする。
【0165】ステップ826において、ハンドセット2
17を戻したことが検出された場合、メインCPU20
3は信号処理回路201のリレー切換信号335を制御
し、リレー1、315をb側に接続し、手動送信の処理
を終了する。この場合は、ファクシミリ装置の使用者は
原稿をセットした(図22ステップ802)が、相手先
に送信しなかった場合である。
【0166】また、ステップ825において、ファクシ
ミリ装置の使用者がスタートボタン503を押したこと
が検出された場合、メインCPU203は即時送信処理
827を行う。即時送信処理827の詳細に関しては後
述する。
【0167】さらにステップ821において、メモリー
送信ボタン506が押されたことを検出された場合、メ
インCPU203は相手が話中か否かをチェックする。
本実施例のファクシミリ装置では、相手が話中であるか
否かを図54に示すBT信号を検出することによって行
う。BT信号の検出はモデムLSI209のBT信号検
出部427によって行う。
【0168】ステップ821の時点では、回線接続端子
211に接続された回線は、リレー2、316、フック
スイッチ318、ダイヤラ回路214を通してハンドセ
ット217と接続されているとともに、ライントランス
302、リレー4、303を通してモデムLSI209
にも接続されているため、モデムLSI209のBT信
号検出部427により回線からBT信号が送られてきて
いるか否かをチェックすることが可能である。
【0169】ステップ822において、相手が話中であ
ることが検出された場合、つまりモデムLSI209の
BT信号検出部427においてBT信号が検出された場
合、メインCPU203はステップ820、818、8
15においてダイヤルを行った電話番号をファクシミリ
の送信先の電話番号としてSRAM205に記憶し(ス
テップ823)、信号処理回路201のリレー1切換信
号335を制御しリレー1、315をa側に接続した上
で、1箇所へメモリー送信824を行う。1箇所へメモ
リー送信824の詳細に関しては後述する。
【0170】ステップ822においてBT信号が検出さ
れなかった場合、言い換えれば、相手が話中でないのに
メモリー送信ボタン506が押された場合、メインCP
U203はメモリー送信ボタン506が押されたか否か
のチェック(ステップ821)に戻り、メモリー送信ボ
タン506、スタートボタン503が押されたか否かの
チェックと、ハンドセット217が戻されたか否かのチ
ェックを続ける。
【0171】図23における即時送信処理827の処理
の流れを図24により説明する。ファクシミリ装置の使
用者が、原稿をセットし、ハンドセット217を上げ、
ダイヤルを行った後、スタートボタン503を押した場
合、図23に示した処理の流れにより、図24に示す即
時送信処理827が実行される。
【0172】即時送信処理827では、メインCPU2
03はまず図10及び図11に示す回線制御回路210
の内部のリレー、スイッチの切換を行う(ステップ82
8)。メインCPU203は信号処理回路201のリレ
ー2切換信号330を制御することによりリレー2、3
16をb側に接続するとともに、リレー3切換信号32
7を制御することによりリレー3、311をa側に、ま
たリレー4切換信号326を制御することによりリレー
4、303をa側に接続する。
【0173】これにより回線接続端子211に接続され
た回線は、ハンドセット217とは切り離され、ハイブ
リッドトランス301を通してモデムLSI209と接
続される。同時にメインCPU203は信号処理回路2
01の内蔵電話機トーン信号323を制御し、ハンドセ
ット217に対して話中音を送出する。さらにメインC
PU203は操作部CPU202に対して液晶表示部5
19の表示を図44の712に示す内容に変更し、スタ
ートランプ502を点灯させるよう指示する。
【0174】操作部CPU202は、液晶表示装置イン
タフェース356を制御して液晶表示部519の表示を
変更すると共に、発光ダイオードインタフェース355
を制御してスタートランプ502を点灯する。ファクシ
ミリ装置の使用者は、スタートボタン503を押した
後、ハンドセット217から話中音が聞こえた場合は、
ハンドセット217を戻してよい。
【0175】続いてメインCPU203はファクシミリ
を送信することを示すCNG信号を回線に送出する(ス
テップ829)。本実施例のファクシミリ装置ではCN
G信号はモデムLSI209のCNG信号発生部422
により発生され、ハイブリッドトランス301を通して
回線接続端子211に接続された回線に送出される。こ
の後、メインCPU203は回線から図21に示すCE
D652が送られてくるか否かの検出を行う(ステップ
830)。
【0176】ファクシミリ通信手順に含まれるCED6
52の検出は、モデムLSI209のモデム処理部42
4により行われる。モデムLSI209のモデム処理部
424によりCED652が検出された場合、メインC
PU203はモデムLSI209を制御して、図21に
示した手順にしたがいファクシミリの送信を行う(ステ
ップ832)。メインCPU203はステップ832の
ファクシミリ通信を行う場合は、操作部CPU202に
対してスタートランプ502を点滅させることを指示す
る。
【0177】ファクシミリ通信の手順においてCSI6
53により相手側の電話番号が送られてきた場合、メイ
ンCPU203はその番号をモデムLSI209から信
号処理回路201を通して受け取るとともに、操作部C
PU202に送り、液晶表示部519に表示することを
指示する。操作部CPU202は、メインCPU203
から送られてきた電話番号(CSI653により相手側
から送られてきた電話番号)を、図44の713に示す
形で液晶表示部519に表示する。
【0178】なお、前述したようにCSI653はオプ
ション信号であるため、送信しないファクシミリ装置も
存在する。また、相手側のファクシミリ装置の使用者が
電話番号を設定していない場合には、CSI653は送
られてきても、その中身は全て空白である場合もある。
このような場合、図44に示す713の表示において、
下段は何も表示されない。
【0179】即時送信処理827における、図21に示
すファクシミリ通信の画像データの送信659では、メ
インCPU203はセットされた原稿の画像データを、
機構部221を制御しながら密着センサ222により読
み取り、読み取り処理回路223を通して、信号処理回
路201に読み込む。読み込まれた画像データは画像処
理部403により画像処理を行い、符号化処理部406
によって符号化を行った後、モデム制御部409を通し
てモデムLSI209に送る。
【0180】メインCPU203は、図21に示すファ
クシミリ通信の手順にしたがってファクシミリの送信が
正常に終了したか否かをチェックする(ステップ83
3)。正常に終了できなかった場合には、メインCPU
203はアラームを発生する(ステップ834)。アラ
ームの発生は、メインCPU203が信号処理回路20
1のスピーカートーン信号333を制御し、スピーカ3
12から警告音を発生することにより行う。
【0181】ステップ830におけるCED652の検
出が、タイムアウトするまでに(ステップ831)行え
なかった場合も、メインCPU203はアラームの発生
を行う。通常、CNG651の送信を開始してから35
秒以内にCED652が相手側から送られてこない場
合、タイムアウトとなる。ステップ832におけるファ
クシミリの送信が正常に終了した場合、あるいは正常に
終了せずアラームの発生となった場合、あるいはCED
652の検出がタイムアウトによりアラームの発生とな
った場合、いずれの場合でも、メインCPU203は続
いて回線制御回路210の制御を行う(ステップ83
5)。
【0182】ステップ835において、メインCPU2
03は信号処理回路201のリレー4切換信号326を
制御することによりリレー4、303をb側へ、リレー
3制御信号327を制御することによりリレー3、31
1をb側に、リレー2制御信号330を制御することに
よりリレー2、316をa側に制御する。これにより、
モデムLSI209は回線接続端子211に接続された
回線と切り離される。
【0183】また、ファクシミリ装置の使用者がハンド
セット217を戻していた場合は、フックスイッチ31
8のスイッチ320がb側に接続されているため、回線
が切断される。ファクシミリ装置の使用者がハンドセッ
ト217を戻していない場合は、フックスイッチ318
のスイッチ320はa側に接続されているため、再び回
線がダイヤラ回路214を通してハンドセット217と
接続される。メインCPU203は回線制御回路210
の制御を行うとともに操作部CPU202に対してスタ
ートランプ502を消灯することと、液晶表示部519
の表示を図43の701(待機状態表示)とすることを
指示し、即時送信処理を終了する。
【0184】次に図23における1箇所へメモリー送信
824の処理の流れを図25及び図26により説明す
る。図25及び図26は、それぞれの図における破線の
位置で結合したとき、1箇所へメモリー送信824の処
理の流れを示すことになる流れ図である。
【0185】ファクシミリ装置の使用者が、原稿をセッ
トし、ハンドセット217を上げ、ダイヤルを行った
後、メモリー送信ボタン506を押した場合で、回線か
らBT信号が検出された場合には、図23に示した処理
の流れにより、図25及び図26に示す1箇所にメモリ
ー送信824の処理が実行される。
【0186】1箇所にメモリー送信824において、メ
インCPU203はまず操作部CPU202に対して、
操作パネル部255のメモリー送信ランプ505を点灯
させることを指示する。これに対して操作部CPU20
2は発光ダイオードインタフェース355を制御し、メ
モリー送信ランプ505を点灯する。これに続いてメイ
ンCPU203は、セットされている原稿を読み込みD
RAM204に記憶する(ステップ836)。
【0187】メインCPU203は信号処理回路201
を制御し、密着センサ222により原稿の画像データを
読み取り、読取処理回路223を通して画像処理部40
3に読み込む。この時、原稿の読み取りは図22のステ
ップ808、809によって設定された画質により読み
込まれる。画像処理部403に読み込まれた原稿の画像
データは、符号化処理部406により符号化を行った
後、メモリ制御部405を通してDRAM204に記憶
する。
【0188】原稿を読み込みDRAM204に記憶する
時、メインCPU203は操作部CPU202に対して
液晶表示部519に図44の714を表示することを指
示する。この表示はDRAM204の使用状況を表わす
ものである。DRAM204の記憶容量を四角14個で
表わし、使用済みの部分を黒い四角で、未使用の部分を
白い四角で表示する。たとえばDRAM204の記憶容
量が256キロバイトの場合、四角1個が約18.3キ
ロバイトを表わす。
【0189】メインCPU203は読み取った原稿の画
像データをDRAM204に記憶していく場合に、この
四角1個分の画像データを記憶するごとに操作部CPU
202に対して液晶表示部519の表示を更新すること
を指示する。操作部CPU202はメインCPU203
から液晶表示部519の更新を指示された場合、最も左
側の白い四角表示を黒い四角表示に変更する。メインC
PU203はステップ836において原稿を読み取りD
RAM204に格納する際に、原稿の画像データを全て
DRAM204に記憶できたか否かをチェックする(ス
テップ837)。
【0190】ステップ837においてメモリーオーバ
ー、即ちDRAM204の記憶容量が不足して原稿の画
像データの全てをDRAM204に記憶できなかった場
合には、メインCPU203はアラームを発生(ステッ
プ838)し、セットされている原稿を排出する(ステ
ップ839)。アラーム発生838では、メインCPU
203は信号処理回路201のスピーカトーン信号33
3を制御してスピーカ312から警告音を発するととも
に、操作部CPU202に対して、液晶表示部519に
図44の715を表示することを指示する。操作部CP
U202は図44の715を液晶表示部519に約5秒
間表示した後、液晶表示部519の表示を図43の70
1に示す待機状態表示とし、メモリー送信ランプ505
を消灯する。
【0191】メモリーオーバーにより原稿をDRAM2
04に記憶できなかった場合には、続いてそれまでDR
AM204に読み込んだ画像データを消去する(ステッ
プ855)とともに、図23のステップ823において
SRAM205に記憶したファクシミリ送信を行う相手
先の電話番号を消去する(ステップ856)。
【0192】ステップ836における原稿の読み取り、
DRAM204への記憶において、メモリーオーバーが
発生せず原稿の画像データを全てDRAM204に記憶
できた場合は、メインCPU203はステップ840以
降のファクシミリ送信の処理を行う。
【0193】ステップ840において、メインCPU2
03は操作部CPU202にスタートランプ502を点
灯させることを指示した後、信号処理回路201のリレ
ー5切換信号329を制御することによりリレー5、3
17をa側に、リレー1切換信号335を制御すること
によりリレー1、315をa側に接続する。さらに、S
W3切換信号334を制御することによりSW3、31
3をa側に接続する。
【0194】これによりダイヤラ回路214が回線接続
端子211に接続された回線と接続される。この状態で
メインCPU203はSRAM205から図23のステ
ップ823において記憶した相手先電話番号を読み出
し、操作部CPU203に送るとともに、操作部CPU
202に対してダイヤルすることを指示する(ステップ
841)。
【0195】操作部CPU202は、ダイヤラ回路21
4を制御することによりメインCPU203から送られ
てきた電話番号にダイヤルするとともに、液晶表示部5
19にダイヤルを行った電話番号を、図44の716に
示す形で表示する。ダイヤラ回路214により相手先電
話番号のダイヤルを行う時、スピーカ312からはライ
ントランス302、リレー4、303、SW3、313
を通して回線に送出されるダイヤル音が聞こえる。
【0196】ダイヤラ回路214による相手先電話番号
のダイヤルが終了した後、メインCPU203は信号処
理回路201のリレー3切換信号327を制御してリレ
ー3、311をa側に、リレー4切換信号326を制御
してリレー4、303をa側に、さらにリレー2切換信
号323を制御してリレー2、316をb側に、リレー
5切換信号329を制御してリレー5をb側に接続す
る。
【0197】これによりダイヤラ回路214は回線接続
端子211に接続された回線と切り離されるとともに、
モデムLSI209がハイブリッドトランス301を通
して回線と接続される。この状態で、メインCPU20
3はファクシミリを送信することを示すCNG信号を送
出する(ステップ842)。前述した即時送信の場合と
同様、CNG信号の送出はモデムLSI209のCNG
信号発生部422により行う。
【0198】この後、メインCPU203はモデムLS
I209のBT信号検出部427においてBT信号が検
出されたか否か(ステップ843)、モデムLSI20
9のモデム処理部424においてCEDが検出されたか
否か(ステップ844)を、CNG信号送出開始からタ
イムアウトとなるまで(ステップ845)チェックす
る。
【0199】ステップ845において、タイムアウトと
なった場合には、メインCPU203は信号処理回路2
01のSW3切換信号334を制御しSW3、313を
c側に接続した上で回線を切断する(ステップ84
6)。ステップ846では、メインCPU203は信号
処理回路201のリレー2切換信号323を制御してリ
レー2、316をa側に、リレー4切換信号326を制
御してリレー4、303をb側に、リレー3切換信号3
27を制御してリレー3、311をb側に、リレー1切
換リレー1切換信号335を制御することによりリレー
1、315をa側に接続する。
【0200】続いてメインCPU203は、操作部CP
U202に対して、スタートランプ502を消灯、メモ
リー送信ランプ505を点滅させることを指示するとと
もに、液晶表示部519の表示を図43の701に示さ
れる待機状態表示に戻すことを指示した後、送信不達確
認表の印刷を行う(ステップ847)。送信不達確認表
の印刷はメインCPU203がROM206に記憶され
ている文字列データにより、信号処理回路201の記録
制御部408、メカ制御部411を制御することによ
り、感熱ヘッド220により記録紙に印刷する。
【0201】ステップ845においてタイムアウトとな
った場合に印刷する送信不達確認表を図48の(a)に
示す。ステップ843においてBT信号が検出されない
ことから、相手が話中ではないことが、またステップ8
44においてCEDが検出されないことから、相手はフ
ァクシミリ装置ではない、と考えられるため、ステップ
845によりタイムアウトとなった場合には再ダイヤル
を行わない。したがってステップ847において送信不
達確認表を印刷した後、不達ありの状態で1箇所へメモ
リー送信処理824を終了する。不達あり状態で終了し
た場合、メモリー送信ランプ505は点滅状態となる。
【0202】ステップ844において、相手側が送るC
EDが検出された場合、メインCPU203はDRAM
204に記憶された画像データの送信を行う(ステップ
852)。メインCPU203はまず操作部CPU20
2に対して、スタートランプ502を点滅させることを
指示する。続いて、信号処理回路201のSW3切換信
号334を制御しSW3、313をc側に接続する。
【0203】したがって、ステップ842において送出
するCNG信号、およびそれに対して相手側から返され
るCEDの音はスピーカ312から出力されるが、それ
以降のファクシミリ通信の音は出力されない。メインC
PU203は続けて図21に示したファクシミリ通信の
手順にしたがってファクシミリの送信を行う。
【0204】メインCPU203は即時送信の場合と同
様に、ファクシミリ手順においてCSI653により相
手側ファクシミリ装置から送られてくる相手側ファクシ
ミリ装置の電話番号を、操作部CPU202に送り、操
作部202に対して液晶表示部519に表示することを
指示する。操作部CPU202は図44の717に示す
形で、メインCPU203から送られてくる電話番号を
液晶表示部519に表示する。DRAM204に記憶さ
れた画像データを送信する場合、図21における画像デ
ータの送信659は、以下のような処理により行われ
る。
【0205】前述したようにステップ836において読
み取った原稿の画像データは符号化処理部406によっ
て符号化を行った上でDRAM204に記憶されてい
る。そのため、ステップ852におけるファクシミリ送
信では、DRAM204に記憶されている符号化済みの
画像データを読み出し、そのままモデム制御部489を
通してモデムLSI209に送ることが可能である。
【0206】メインCPU203はステップ853にお
いて、図21に示したファクシミリ送信の手順が正常に
終了したか否かをチェックする。正常に終了しなかった
場合は、メインCPU203は操作部CPU202に対
して、スタートランプ202を消灯するとともにメモリ
ー送信ランプ505を点滅させることと、液晶表示部5
19の表示を図43の710に示される待機状態表示に
戻すことを指示した後、前述したステップ845におけ
るタイムアウトの場合と同様に、回線を切断し(ステッ
プ846)、図48の(a)に示す送信不達確認表を印
刷し(ステップ847)、不達あり状態で1箇所へメモ
リー送信824を終了する。
【0207】ステップ852におけるファクシミリの送
信が正常に終了した場合、メインCPU203は操作部
CPU202に対してメモリー送信ランプ505とスタ
ートランプ502の消灯を指示した後、回線を切断する
(ステップ854)。
【0208】ステップ854における回線の切断処理
も、前述したステップ846における回線切断処理と同
じ処理であり、信号処理回路201のリレー2切換信号
323を制御してリレー2、316をa側に、リレー4
切換信号326を制御してリレー4、303をb側に、
リレー3切換信号327を制御してリレー3、311を
b側に、リレー1切換信号335を制御することにより
リレー1、315をa側に接続する。
【0209】続いて、メインCPU203はDRAM2
04に記憶されている送信原稿の画像データを消去(ス
テップ855)するとともに、図23のステップ823
においてSRAM205に記憶したファクシミリ送信先
の電話番号を消去(ステップ856)し、1箇所へメモ
リ送信処理824を終了する。
【0210】ステップ843において、BT信号が検出
された場合、メインCPU203は信号処理回路201
のSW3切換信号334を制御することによりSW3、
313をc側に接続した後、ステップ849により再ダ
イヤルが既定回数に達しているか否かをチェックする。
【0211】通常、相手が話中の場合の再ダイヤルは3
分間隔で2回、したがって最初のダイヤルと合わせて3
分間隔で3回のダイヤルを行う。ステップ849におい
て、再ダイヤルが既定回数に達していない場合は、メイ
ンCPU203は回線を切断(ステップ850)した上
で、再ダイヤルの間隔時間が経過するのを待ち(ステッ
プ851)、再度ダイヤルを行う処理に戻る。
【0212】ステップ850における回線の切断では、
メインCPU203は操作部CPU202に対して点灯
中のスタートランプ502の消灯を指示するとともに、
液晶表示部519に図44の718に示す表示を行うこ
とを指示する。続いてメインCPU203は、信号処理
回路201のリレー2切換信号323を制御してリレー
2、316をa側に、リレー4切換信号326を制御し
てリレー4、303をb側に、リレー3切換信号327
を制御してリレー3、311をb側に、リレー1切換信
号335を制御することによりリレー1、315をa側
に接続する。
【0213】ステップ851における所定時間経過待ち
では、メインCPU203は操作部CPU202に対し
て所定時間、本実施例の場合3分間経過したらメインC
PU203に知らせることを指示する。操作部CPU2
02は時計部354をチェックすることにより、3分間
経過したらメインCPU203に知らせる。メインCP
U203は3分間経過したことが操作部CPU202よ
り知らされた場合、再度ダイヤルを行う処理、ステップ
840に移る。
【0214】ステップ849において、再ダイヤルの回
数が既定回数に達している場合、メインCPU203は
回線を切断し(ステップ846)、送信不達確認表を印
刷して(ステップ847)、不達ありの状態で1箇所へ
メモリー送信824の処理を終了する。
【0215】ステップ846ではメインCPU203
は、操作部CPU202にスタートランプ502の消灯
を指示するとともに、メモリー送信ランプ505の点滅
と、液晶表示部519の表示を図43の701に示され
る待機状態表示に戻すことを指示した後、信号処理回路
201のリレー2切換信号323を制御してリレー2、
316をa側に、リレー4切換信号326を制御してリ
レー4、303をb側に、リレー3切換信号327を制
御してリレー3、311をb側に、リレー1切換信号3
35を制御することによりリレー1、315をa側に接
続する。
【0216】次に図22のステップ805においてダイ
ヤル操作が行われた場合の処理、自動送信806におけ
る処理の流れを図27により説明する。自動送信とは、
ファクシミリを送信する相手が自動受信を行うファクシ
ミリ装置であることが予めわかっている場合などに使用
するファクシミリ送信の方法である。
【0217】ステップ805において行われたダイヤル
操作が、再ダイヤルボタン511が押されたことによる
場合(ステップ857)は、メインCPU203は相手
先電話番号として、直前にダイヤルされた番号を操作部
CPU202から読み出すとともに、その電話番号を液
晶表示部519に表示することを操作部CPU202に
対して指示する(ステップ863)。操作部CPU20
2では、直前にかけた電話番号を図44の719に示す
ように液晶表示部519に表示する。
【0218】ステップ805において行われたダイヤル
操作が、いずれかのワンタッチダイヤルボタンが押され
たことによる場合(ステップ860)、メインCPU2
03は、相手先電話番号として押されたワンタッチダイ
ヤルボタンに対応する電話番号をSRAM205から読
み出す(ステップ862)とともに、SRAM205か
ら読み出した電話番号と、前述したようにワンタッチダ
イヤルごとに登録されている文字列を操作部CPU20
2に対して送り、その文字列と電話番号を液晶表示部5
19に表示することを指示する。操作部CPU202で
は、メインCPU203から送られた文字列と電話番号
を図43の709に示すように液晶表示部519に表示
する。
【0219】ステップ805において行われたダイヤル
操作が、短縮ボタン509が押されたことによる場合
(ステップ858)、メインCPU203は操作部CP
U202に対して図44の720を液晶表示部519に
表示することを指示する。操作部CPU202は図44
の720に示される表示を液晶表示部519に表示する
とともに、2桁の短縮番号が入力されるのを待つ。
【0220】ファクシミリ装置の使用者は2桁の短縮番
号を536、537、538、539、540、54
1、542、543、544、546の10個のダイヤ
ルボタンにより入力する(ステップ859)。操作部C
PU202は入力された短縮番号を液晶表示部519に
表示するとともに、メインCPU203に通知する。
【0221】メインCPU203は相手先電話番号とし
て、操作部CPU202から送られた短縮番号に登録さ
れている電話番号をSRAM205から読み出す(ステ
ップ862)とともに、操作部CPU202から送られ
た短縮番号に登録されている電話番号と文字列を操作部
CPU202に送る。操作部CPU202では、メイン
CPU203から送られた文字列と電話番号を図43の
709に示すように液晶表示部519に表示する。
【0222】ステップ805において行われたダイヤル
操作が、536、537、538、539、540、5
41、542、543、544、545、546、54
7のいずれかのダイヤルボタンが押されたことによる場
合、メインCPU203は相手先電話番号として操作部
CPU202から押されたダイヤルボタンに対応する番
号を受け取る(ステップ861)とともに、操作部CP
U202に対して、押された番号を順次液晶表示部51
9に表示することを指示する。操作部CPU202は、
押されたダイヤルボタンに対応する番号を図44の71
9にしたがい下段の左側から順次表示する。
【0223】メインCPU203はファクシミリ装置の
使用者がスタートボタン503を押すのを待つ(ステッ
プ864)。スタートボタンが押された場合、メインC
PU203は相手先電話番号へ送信865の処理を行
う。
【0224】図28に相手先電話番号へ送信865にお
ける処理の流れを示す。メインCPU203は図27の
ステップ864においてスタートボタン503が押され
たことを検出した場合、操作部CPU202に対してス
タートランプ502を点灯することを指示するととも
に、液晶表示部519の表示を図44の712に示す表
示とすることを指示する。
【0225】操作部CPU202では発光ダイオードイ
ンタフェース355を制御することによりスタートラン
プ502を点灯する。続いてメインCPU203は回線
を接続した上で(ステップ866)、相手先電話番号を
ダイヤルする(ステップ867)。ステップ866にお
ける回線の接続は、メインCPU203が信号処理回路
201のリレー5切換信号329を制御することにより
リレー5、317をa側に、リレー1切換信号335を
制御することによりリレー1、315をb側に接続する
とともに、SW3切換信号334を制御しSW3、31
3をa側に接続することにより行う。
【0226】これによりダイヤラ回路214が回線接続
端子211に接続された回線と接続されるとともに、回
線に送出される音をライントランス302を通してスピ
ーカ312によりモニタすることが可能となる。ステッ
プ867における相手先電話番号のダイヤル処理では、
図27のステップ861、862、863においてメイ
ンCPU203が相手先電話番号として得た電話番号
を、操作部CPU202に対して送り、操作部CPU2
02に対してダイヤルすることを指示する。
【0227】操作部CPU202はダイヤラ回路214
を制御し、メインCPU203から送られた電話番号を
ダイヤルする。ダイヤル終了後、メインCPU203は
信号処理回路201のリレー3切換信号327を制御し
てリレー3、311をa側に、リレー4切換信号326
を制御してリレー4、303をa側に、またリレー2切
換信号330を制御してリレー2、316をb側に、リ
レー5切換信号を制御してリレー5、317をb側に接
続する。
【0228】これにより、ダイヤラ回路214は回線接
続端子211に接続された回線と切り離され、モデムL
SI209がハイブリッドトランス301を通して回線
と接続される。この状態でメインCPU203はCNG
信号を回線に送出する(ステップ868)。続いてメイ
ンCPU203は回線からBT信号が送られてくるか否
か(ステップ869)、CEDが送られてくるか否か
(ステップ870)をチェックしながらステップ868
においてCNG信号を送出してからタイムアウトに達し
たか否か(ステップ871)をチェックする。
【0229】ステップ869において、モデムLSI2
09のBT信号検出部427においてBT信号が送られ
てきていることが検出された場合、メインCPU203
は信号処理回路201のSW3切換信号334を制御す
ることによりSW3、313をc側に接続するととも
に、再ダイヤルの回数が既定回数に達しているか否かを
チェックする(ステップ874)。
【0230】再ダイヤルの既定回数は、図25及び図2
6において前述したように本実施例のファクシミリ装置
では3分間隔で2回としている。再ダイヤルの回数が既
定回数に達している場合には、メインCPU203は操
作部CPU202に対してスタートランプ502の消灯
と、液晶表示部519の表示を図43の701に示され
る初期状態に戻すことを指示するとともに、回線を切断
する処理を行う(ステップ872)。
【0231】回線の切断はメインCPU203が信号処
理回路201のリレー2切換信号323を制御してリレ
ー2、316をa側に、リレー4切換信号326を制御
してリレー4、303をb側に、リレー3切換信号32
7を制御してリレー3、311をb側に、リレー1切換
信号335を制御することによりリレー1、315をa
側に接続する。続いてメインCPU203は図48の
(b)に示される送信不達確認表を印刷し(ステップ8
73)、自動送信処理を終了する。
【0232】ステップ874において再ダイヤルの回数
が既定回数に達していない場合、メインCPU203
は、操作部CPU202に対してスタートランプ502
の消灯と、液晶表示部519に図45の721に示され
る表示を行うことを指示するとともに、回線を切断する
処理を行う(ステップ875)。
【0233】回線の切断はメインCPU203が信号処
理回路201のリレー2切換信号323を制御してリレ
ー2、316をa側に、リレー4切換信号326を制御
してリレー4、303をb側に、リレー3切換信号32
7を制御してリレー3、311をb側に、リレー1切換
信号335を制御することによりリレー1、315をa
側に接続する。続いて、メインCPU203は再ダイヤ
ルの時間間隔が経過するのを待つ(ステップ876)。
【0234】ステップ876における所定時間経過待ち
では、メインCPU203は操作部CPU202に対し
て所定時間、本実施例の場合3分間経過したらメインC
PU203に知らせることを指示する。操作部CPU2
02は時計部354をチェックすることにより、3分間
経過したらメインCPU203に知らせる。メインCP
U203は3分間経過したことが操作部CPU202よ
り知らされた後、再度ダイヤルを行う処理、ステップ8
66に移る。
【0235】ステップ807において、CEDが検出さ
れた場合、メインCPU203は操作部CPU202に
対してスタートランプ502を点滅させることを指示
し、信号処理回路201のSW3切換信号334を制御
してSW3、313をc側に接続し、回線の音をスピー
カ312によって出力することを停止した上で、図21
に示すファクシミリ通信の手順にしたがってファクシミ
リの送信を行う(ステップ877)。
【0236】前述した手動送信の場合と同様に図21に
示すファクシミリ手順のCSI653により相手側ファ
クシミリ装置の電話番号が送られてきた場合、メインC
PU203は送られてきた電話番号をそのまま操作部C
PU202に送り、液晶表示部519に表示することを
指示する。操作部CPU202は、メインCPU203
から送られてきた電話番号を図44の713に示される
表示方法により液晶表示部519に表示する。
【0237】図21に示すファクシミリ通信の画像デー
タの送信659では、メインCPU203はセットされ
た原稿の画像データを、機構部221を制御しながら密
着センサ222により読み取り、読み取り処理回路22
3を通して、信号処理回路201に読み込む。読み込ま
れた画像データは画像処理部403により画像処理を行
い、符号化処理部406によって符号化を行った後、モ
デム制御部409を通してモデムLSI209に送る。
【0238】メインCPU203はステップ877にお
けるファクシミリ送信処理が正常に終了したか否かをチ
ェックし(ステップ878)、正常に終了した場合に
は、操作部CPU202に対してスタートランプ502
の消灯と、液晶表示部519の表示を図43の701に
示される初期状態に戻すことを指示し、回線を切断して
(ステップ879)自動送信処理を終了する。
【0239】ステップ879における回線の切断はメイ
ンCPU203が信号処理回路201のリレー2切換信
号323を制御してリレー2、316をa側に、リレー
4切換信号326を制御してリレー4、303をb側
に、リレー3切換信号327を制御してリレー3、31
1をb側に、リレー1切換信号335を制御することに
よりリレー1、315をa側に接続することにより行
う。
【0240】ステップ878において、ステップ877
のファクシミリの送信処理が正常に終了していないこと
が検出された場合には、メインCPU203は操作部C
PU202に対してスタートランプ502の消灯と、液
晶表示部519の表示を図43の701に示される初期
状態に戻すことを指示するとともに、回線を切断する処
理を行う(ステップ872)。
【0241】回線の切断はメインCPU203が信号処
理回路201のリレー2切換信号323を制御してリレ
ー2、316をa側に、リレー4切換信号326を制御
してリレー4、303をb側に、リレー3切換信号32
7を制御してリレー3、311をb側に、リレー1切換
信号335を制御することによりリレー1、315をa
側に接続する。続いてメインCPU203は図48の
(b)に示される送信不達確認表を印刷し(ステップ8
73)、自動送信処理を終了する。
【0242】また、ステップ871においてタイムアウ
トが検出された場合は、メインCPU203は信号処理
回路201のSW3切換信号334を制御してSW3、
313をc側に接続するとともに、操作部CPU202
に対してスタートランプ502の消灯と、液晶表示部5
19の表示を図43の701に示される初期状態に戻す
ことを指示するとともに、回線を切断する処理を行う
(ステップ872)。
【0243】回線の切断はメインCPU203が信号処
理回路201のリレー2切換信号323を制御してリレ
ー2、316をa側に、リレー4切換信号326を制御
してリレー4、303をb側に、リレー3切換信号32
7を制御してリレー3、311をb側に、リレー1切換
信号335を制御することによりリレー1、315をa
側に接続する。続いてメインCPU203は図48の
(b)に示される送信不達確認表を印刷し(ステップ8
73)、自動送信処理を終了する。
【0244】次に図22におけるメモリー送信処理選択
812の処理の流れを図29により説明する。この処理
が行われるのは、不達ありの状態ではなく、かつ後述す
るタイマー送信時刻待ちの状態でない状態で、ファクシ
ミリ装置の使用者が、原稿をセットし、メモリー送信ボ
タン506を押した場合である。
【0245】メインCPU203は操作部CPU202
に対して図45の722を液晶表示部519に表示する
ことを指示し、ファクシミリ装置の使用者に処理の選択
を行わせる(ステップ881)。操作部CPU202は
メインCPU203の指示にしたがい液晶表示部519
に図45の722を表示した後、ダイヤルボタン1、5
36、ダイヤルボタン2、537、ダイヤルボタン3、
538、スタートボタン503のいずれかが押されるの
を待つ。
【0246】液晶表示部519に最初に図45の722
を表示した時は、「1カショ」の表示の前の「1」の表
示が点滅表示となり、この状態でファクシミリ装置の使
用者がスタートボタン503を押せば、「1カショ」す
なわちメモリー送信が選択されたこととなる。ダイヤル
ボタン1、536、ダイヤルボタン2、537、ダイヤ
ルボタン3、538のいずれかが押された場合、操作部
CPU202は図45の722において、それぞれのダ
イヤルボタンの数字に対応する数字を点滅表示する。
【0247】ダイヤルボタン2、537が押された場合
は、「フクスウ」の前の「2」の数字を、ダイヤルボタ
ン3、538が押された場合には「タイマー」の前の
「3」の数字を点滅表示する。スタートボタン503が
押された時に点滅表示となっている数字がファクシミリ
装置の使用者が選んだ処理となる。
【0248】「1カショ」の前の「1」の数字が点滅表
示されている状態でスタートボタン503が押された場
合はメモリー送信が、また、「フクスウ」の前の「2」
の数字が点滅表示されている状態でスタートボタン50
3が押された場合は同報送信が、「タイマー」の前の
「3」の数字が点滅表示されている状態でスタートボタ
ン503が押された場合はタイマー送信が選択されたこ
ととなる。
【0249】いずれの処理が選択された場合でも、メイ
ンCPU203は続いて操作部CPU202に対して液
晶表示部519に図45の723に示す表示を行い、フ
ァクシミリ装置の使用者に確認の設定を行わせることを
指示する(ステップ884)。操作部CPU202は、
図45の723を液晶表示部519に表示するととも
に、ダイヤルボタン1、536、ダイヤルボタン2、5
37、スタートボタン503のいずれかが押されるのを
待つ。
【0250】液晶表示部519に最初に図45の723
を表示する場合には、「キョカ スル」の前の「1」の
数字が点滅表示され、この状態でファクシミリ装置の使
用者がスタートボタン503を押した場合は、「キョカ
スル」が選択されたこととなる。ダイヤルボタン1、
536、ダイヤルボタン2、537のいずれかが押され
た場合、操作部CPU202は図45の723におい
て、それぞれのダイヤルボタンの数字に対応する数字を
点滅表示する。
【0251】ダイヤルボタン2、537が押された場合
は、「キョカ シナイ」の前の「2」の数字を点滅表示
する。スタートボタン503が押された時に点滅表示と
なっている数字がファクシミリ装置の使用者が選んだ処
理となる。「キョカ スル」の前の「1」の数字が点滅
表示されている状態でスタートボタン503が押された
場合は「確認を許可する」が、また「キョカ シナイ」
の前の「2」の数字が点滅表示されている状態でスター
トボタン503が押された場合は「確認を許可しない」
が選択されたこととなる。
【0252】操作部CPU202はファクシミリ装置の
使用者が設定した内容、「確認を許可する」あるいは
「確認を許可しない」(確認設定)をメインCPU20
3に送る。メインCPU203は操作部CPU202か
ら送られた確認設定をSRAM205に記憶する(ステ
ップ887)。
【0253】確認設定と、その設定された内容をSRA
M205に記憶した後、メインCPU203はメモリー
送信の場合はメモリー送信処理890へ、ステップ88
3において同報送信であることが検出されている場合は
同報送信891へ、ステップ882においてタイマー送
信であることが検出されている場合はタイマー送信89
2へ処理を移す。
【0254】図30にメモリー送信890の処理の流れ
を示す。メインCPU203は操作部CPU202に対
して、液晶表示部519に図45の724を表示するこ
とを指示する。操作部CPU202は液晶表示部519
に図45の724を表示した上で、ファクシミリ装置の
使用者が短縮ボタン509を押すか(ステップ89
3)、ワンタチダイヤルボタン1、526からワンタッ
チダイヤルボタン15、531までのいずれかのワンタ
ッチダイヤルボタンが押すか(ステップ895)、また
は536、537、538、539、540、541、
542、543、544、545、546、547のい
ずれかのダイヤルボタンを押すか(ステップ886)に
よりダイヤル操作を行うのを待つ。
【0255】ダイヤル操作が、いずれかのワンタッチダ
イヤルボタンが押されたことによる場合、メインCPU
203は、相手先電話番号として押されたワンタッチダ
イヤルボタンに対応する電話番号をSRAM205から
読み出す(ステップ897)とともに、SRAM205
から読み出した電話番号と、前述したようにワンタッチ
ダイヤルごとに登録されている文字列を操作部CPU2
02に対して送り、その文字列と電話番号を液晶表示部
519に表示することを指示する。操作部CPU202
では、メインCPU203から送られた文字列と電話番
号を図43の709に示すように液晶表示部519に表
示する。
【0256】ダイヤル操作が、短縮ボタン509が押さ
れたことによる場合、メインCPU203は操作部CP
U202に対して図45の725を液晶表示部519に
表示することを指示する。操作部CPU202は図45
の725に示される表示を液晶表示部519に表示する
とともに、2桁の短縮番号が入力されるのを待つ。
【0257】ファクシミリ装置の使用者は2桁の短縮番
号を536、537、538、539、540、54
1、542、543、544、546の10個のダイヤ
ルボタンにより入力する(ステップ894)。操作部C
PU202は入力された短縮番号を液晶表示部519に
表示するとともに、メインCPU203に通知する。
【0258】メインCPU203は相手先電話番号とし
て、操作部CPU202から送られた短縮番号に登録さ
れている電話番号をSRAM205から読み出す(ステ
ップ897)とともに、操作部CPU202から送られ
た短縮番号に登録されている電話番号と文字列を操作部
CPU202に送る。操作部CPU202では、メイン
CPU203から送られた文字列と電話番号を図43の
709に示すように液晶表示部519に表示する。
【0259】ダイヤル操作が、536、537、53
8、539、540、541、542、543、54
4、545、546、547のいずれかのダイヤルボタ
ンが押されたことによる場合、メインCPU203は相
手先電話番号として操作部CPU202から押されたダ
イヤルボタンに対応する番号を受け取る(ステップ89
6)とともに、操作部CPU202に対して、押された
番号を順次液晶表示部519に表示することを指示す
る。
【0260】操作部CPU202は、押されたダイヤル
ボタンに対応する番号を図45の726にしたがい2段
目の左側から順次表示する。メインCPU203はファ
クシミリ装置の使用者がスタートボタン503を押すの
を待つ(ステップ898)。スタートボタンが押された
場合、メインCPU203は相手先電話番号をSRAM
205に記憶し(ステップ930)、図25及び図26
で説明した1箇所へメモリー送信824の処理を行う。
【0261】図30及び図31によりタイマー送信89
2の処理の流れを説明する。タイマー送信892におい
ては、メインCPU203はまず操作部CPU202に
対して液晶表示部519に図45の727を表示するこ
とを指示する。操作部CPU202では図45の727
を液晶表示部519に表示した上で536、537、5
38、539、540、541、542、543、54
4、546のいずれかのダイヤルボタンまたはスタート
ボタン503が押されるのを待つ(ステップ899)。
【0262】本実施例のファクシミリ装置では前述した
ようにタイマー送信における送信時刻の指定は現在時刻
から24時間以内で設定可能である。図45の727を
液晶表示部519に表示する場合、下段の時刻部には現
在時刻が表示される。ファクシミリ装置の使用者は、送
信する時刻を536、537、538、539、54
0、541、542、543、544、546のダイヤ
ルボタンにより設定した上でスタートボタン503を押
す。
【0263】メインCPU203は続けて相手先の電話
番号を設定するダイヤル操作の処理を行う。メインCP
U203は操作部CPU202に対して、液晶表示部5
19に図45の728を表示することを指示する。
【0264】操作部CPU202は液晶表示部519に
図45の728を表示した上で、ファクシミリ装置の使
用者が短縮ボタン509を押すか(ステップ900)、
ワンタチダイヤルボタン1、526からワンタッチダイ
ヤルボタン15、531までのいずれかのワンタッチダ
イヤルボタンが押すか(ステップ902)、または53
6、537、538、539、540、541、54
2、543、544、545、546、547のいずれ
かのダイヤルボタンを押すか(ステップ889)により
ダイヤル操作を行うのを待つ。
【0265】ダイヤル操作が、いずれかのワンタッチダ
イヤルボタンが押されたことによる場合、メインCPU
203は、相手先電話番号として押されたワンタッチダ
イヤルボタンに対応する電話番号をSRAM205から
読み出す(ステップ904)とともに、SRAM205
から読み出した電話番号と、前述したワンタッチダイヤ
ルごとに登録されている文字列を操作部CPU202に
対して送り、その文字列と電話番号を液晶表示部519
に表示することを指示する。操作部CPU202では、
メインCPU203から送られた文字列と電話番号を図
43の709に示すように液晶表示部519に表示す
る。
【0266】ダイヤル操作が、短縮ボタン509が押さ
れたことによる場合、メインCPU203は操作部CP
U202に対して図45の729を液晶表示部519に
表示することを指示する。操作部CPU202は図45
の729に示される表示を液晶表示部519に表示する
とともに、2桁の短縮番号が入力されるのを待つ。
【0267】ファクシミリ装置の使用者は2桁の短縮番
号を536、537、538、539、540、54
1、542、543、544、546の10個のダイヤ
ルボタンにより入力する(ステップ901)。操作部C
PU202は入力された短縮番号を液晶表示部519に
表示するとともに、メインCPU203に通知する。
【0268】メインCPU203は相手先電話番号とし
て、操作部CPU202から送られた短縮番号に登録さ
れている電話番号をSRAM205から読み出す(ステ
ップ904)とともに、操作部CPU202から送られ
た短縮番号に登録されている電話番号と文字列を操作部
CPU202に送る。操作部CPU202では、メイン
CPU203から送られた文字列と電話番号を図43の
709に示すように液晶表示部519に表示する。
【0269】ダイヤル操作が、536、537、53
8、539、540、541、542、543、54
4、545、546、547のいずれかのダイヤルボタ
ンが押されたことによる場合、メインCPU203は相
手先電話番号として操作部CPU202から押されたダ
イヤルボタンに対応する番号を受け取る(ステップ90
3)とともに、操作部CPU202に対して、押された
番号を順次液晶表示部519に表示することを指示す
る。操作部CPU202は、押されたダイヤルボタンに
対応する番号を図45の730にしたがい下段の左側か
ら順次表示する。
【0270】メインCPU203はファクシミリ装置の
使用者がスタートボタン503を押すのを待つ(ステッ
プ905)。スタートボタンが押された場合、メインC
PU203は操作部CPU202に対してメモリー送信
ランプ505を点灯することを指示するとともに、相手
先電話番号をSRAM205に記憶し(ステップ93
1)、続けてセットされている原稿を読み込みDRAM
204に記憶する(ステップ906)。ステップ906
の処理は図25及び図26におけるステップ836と同
じ処理である。
【0271】メモリーオーバーすることなく原稿を全て
DRAM204に読み込めた場合、メインCPU203
は操作部CPU202に対して液晶表示部519の表示
を図43の701に示す待機状態表示に戻すことを指示
してタイマー送信時刻待ち909の状態でタイマー送信
892を終了する。この状態ではメモリー送信ランプ5
05が点灯されたままであり、ファクシミリ装置の使用
者は、これによりタイマー送信時刻待ち状態であること
を知ることができる。
【0272】ステップ907においてメモリーオーバ
ー、即ちDRAM204の記憶容量が不足して原稿の画
像データの全てをDRAM204に記憶できなかった場
合には、メインCPU203はアラームを発生(ステッ
プ908)し、セットされている原稿を排出する(ステ
ップ910)。
【0273】アラーム発生908では、メインCPU2
03は信号処理回路201のスピーカトーン信号333
を制御してスピーカ312から警告音を発生するととも
に、操作部CPU202に対して、メモリー送信ランプ
505の消灯と液晶表示部519に図44の715に示
す表示を行うことを指示する。操作部CPU202は図
44の715を液晶表示部519に約5秒間表示した
後、液晶表示部519の表示を図43の701に示す待
機状態表示とする。
【0274】メモリーオーバーにより原稿をDRAM2
04に記憶できなかった場合には、続いてそれまでDR
AM204に読み込んだ画像データを消去する(ステッ
プ911)とともに、ステップ931においてSRAM
205に記憶したファクシミリ送信を行う相手先の電話
番号を消去する(ステップ912)。
【0275】図33にタイマー送信時刻待ち909にお
ける処理の流れを示す。図31及び図32に示す処理に
よりタイマー送信が設定された場合、メインCPU20
3はファクシミリ装置の使用者が送信時刻として設定し
た時刻になるのを待つ(ステップ885)。メインCP
U203は操作部CPU202に対して指定時刻になっ
たら知らせることを指示する。操作部CPU202は時
計部354を用い、メインCPU203から指定された
時刻になったらメインCPU203に通知する。
【0276】ステップ885において設定された時刻に
なったことが操作部CPU202から通知された場合、
メインCPU203は回線を接続し(ステップ91
3)、図図31及び図32のステップ931においてS
RAMに記憶された電話番号をダイヤルする(ステップ
914)。
【0277】ステップ913において、メインCPU2
03は操作部CPU202にスタートランプ502を点
灯させることを指示した後、信号処理回路201のリレ
ー5切換信号329を制御することによりリレー5、3
17をa側に、リレー1切換信号335を制御すること
によりリレー1、315をb側に接続する。さらに、S
W3切換信号334を制御することによりSW3、31
3をa側に接続する。これによりダイヤラ回路214が
回線接続端子211に接続された回線と接続される。
【0278】この状態でメインCPU203はSRAM
205から図31及び図32のステップ912において
記憶した相手先電話番号を読み出し、操作部CPU20
2に送るとともに、操作部CPU202に対してダイヤ
ルすることを指示する(ステップ914)。操作部CP
U202は、ダイヤラ回路214を制御することにより
メインCPU203から送られてきた電話番号にダイヤ
ルするとともに、液晶表示部519にダイヤルを行った
電話番号を、図46の731に示す形で表示する。
【0279】ダイヤラ回路214により相手先電話番号
のダイヤルを行う時、スピーカ312からはライントラ
ンス302、リレー4、3032、SW3、313を通
して回線に送出されるダイヤル音が聞こえる。ダイヤラ
回路214による相手先電話番号のダイヤルが終了した
後、メインCPU203は信号処理回路201のリレー
3切換信号327を制御してリレー3、311をa側
に、リレー4切換信号326を制御してリレー4、30
3をa側に、さらにリレー2切換信号323を制御して
リレー2、316をb側に、リレー5切換信号329を
制御してリレー5をb側に接続する。
【0280】これによりダイヤラ回路214は回線接続
端子211に接続された回線と切り離されるとともに、
モデムLSI209がハイブリッドトランス301を通
して回線と接続される。この状態で、メインCPU20
3はファクシミリを送信することを示すCNG信号を送
出する(ステップ915)。CNG信号の送出はモデム
LSI209のCNG信号発生部422により行う。
【0281】この後、メインCPU203はモデムLS
I209のBT信号検出部427においてBT信号が検
出されたか否か(ステップ916)、モデムLSI20
9のモデム処理部424においてCEDが検出されたか
否か(ステップ917)を、CNG信号送出開始からタ
イムアウトとなるまで(ステップ918)チェックす
る。
【0282】ステップ918において、タイムアウトと
なった場合には、メインCPU203は信号処理回路2
01のSW3切換信号334を制御することによりSW
3、313をc側に接続した後、回線を切断する(ステ
ップ923)。この場合、メインCPU203は信号処
理回路201のリレー2切換信号323を制御してリレ
ー2、316をa側に、リレー4切換信号326を制御
してリレー4、303をb側に、リレー3切換信号32
7を制御してリレー3、311をb側に、リレー1切換
信号335を制御することによりリレー1、315をa
側に接続する。
【0283】続いてメインCPU203は、操作部CP
U202に対して、スタートランプ502を消灯、メモ
リー送信ランプ505を点滅させることを指示するとと
もに、液晶表示部519の表示を図43の701に示さ
れる待機状態表示に戻すことを指示した後、送信不達確
認表の印刷を行う(ステップ926)。送信不達確認表
の印刷はメインCPU203がROM206に記憶され
ている文字列データにより、信号処理回路201の記録
制御部408、メカ制御部411を制御することによ
り、感熱ヘッド220により記録紙に印刷する。
【0284】ステップ918においてタイムアウトとな
った場合に印刷する送信不達確認表を図48の(c)に
示す。ステップ916においてBT信号が検出されない
ことから、相手が話中ではないことが、またステップ9
17においてCEDが検出されないことから、相手はフ
ァクシミリ装置ではない、と考えられるため、ステップ
918によりタイムアウトとなった場合には再ダイヤル
を行わない。したがってステップ926において送信不
達確認表を印刷した後、不達ありの状態928で処理を
終了する。不達あり状態で終了した場合、メモリー送信
ランプ505は点滅状態となる。
【0285】ステップ917において、相手側が送るC
EDが検出された場合、メインCPU203はDRAM
204に記憶された画像データの送信を行う(ステップ
919)。メインCPU203はまず操作部CPU20
2に対して、スタートランプ502を点滅させることを
指示する。続いて、信号処理回路201のSW3切換信
号334を制御しSW3、313をc側に接続する。
【0286】したがって、ステップ915において送出
するCNG信号、およびそれに対して相手側から返され
るCEDの音はスピーカ312から出力されるが、それ
以降のファクシミリ通信の音は出力されない。メインC
PU203は続けて図21に示したファクシミリ通信の
手順にしたがってファクシミリの送信を行う。
【0287】メインCPU203は即時送信の場合と同
様に、ファクシミリ手順においてCSI653により相
手側ファクシミリ装置から送られてくる相手側ファクシ
ミリ装置の電話番号を、操作部CPU202に送り、操
作部202に対して液晶表示部519に表示することを
指示する。操作部CPU202は図46の732に示す
形で、メインCPU203から送られてくる電話番号を
液晶表示部519に表示する。
【0288】DRAM204に記憶された画像データを
送信する場合、図21における画像データの送信659
は、以下のような処理により行われる。前述したように
図31及び図32のステップ906において読み取った
原稿の画像データは符号化処理部406によって符号化
を行った上でDRAM204に記憶されている。そのた
め、ステップ919におけるファクシミリ送信では、D
RAM204に記憶されている符号化済みの画像データ
を読み出し、そのままモデム制御部489を通してモデ
ムLSI209に送ることが可能である。
【0289】メインCPU203はステップ920にお
いて、図21に示したファクシミリ送信の手順が正常に
終了したか否かをチェックする。正常に終了しなかった
場合は、メインCPU203は操作部CPU202に対
して、スタートランプ202を消灯するとともにメモリ
ー送信ランプ505を点滅させることと、液晶表示部5
19の表示を図43の701に示される待機状態表示に
戻すことを指示した後、前述したステップ918におけ
るタイムアウトの場合と同様に、回線を切断し(ステッ
プ923)、図48の(c)に示す送信不達確認表を印
刷し(ステップ926)、不達あり状態928で処理を
終了する。
【0290】ステップ919におけるファクシミリの送
信が正常に終了した場合、メインCPU203は操作部
CPU202に対してメモリー送信ランプ505とスタ
ートランプ502の消灯と、液晶表示部519の表示を
図43の701の待機状態表示に戻すことを指示した
後、回線を切断する(ステップ922)。
【0291】ステップ922における回線の切断処理
は、信号処理回路201のリレー2切換信号323を制
御してリレー2、316をa側に、リレー4切換信号3
26を制御してリレー4、303をb側に、リレー3切
換信号327を制御してリレー3、311をb側に、リ
レー1切換信号335を制御することによりリレー1、
315をa側に接続する。
【0292】続いて、メインCPU203はDRAM2
04に記憶されている送信原稿の画像データを消去(ス
テップ925)するとともに、図31及び図32のステ
ップ912においてSRAM205に記憶したファクシ
ミリ送信先の電話番号を消去(ステップ929)し処理
を終了する。
【0293】ステップ916において、BT信号が検出
された場合、メインCPU203は信号処理回路201
のSW3切換信号334を制御することによりSW3、
313をc側に接続しスピーカ312から回線の信号が
出力されないようにした後、ステップ921により再ダ
イヤルが既定回数に達しているか否かをチェックする。
【0294】通常、相手が話中の場合の再ダイヤルは3
分間隔で2回、したがって最初のダイヤルと合わせて3
分間隔で3回のダイヤルを行う。ステップ921におい
て、再ダイヤルが既定回数に達していない場合は、メイ
ンCPU203は回線を切断(ステップ924)した上
で、再ダイヤルの間隔時間が経過するのを待ち(ステッ
プ927)、再度ダイヤルを行う処理に戻る。
【0295】ステップ924における回線の切断では、
メインCPU203は操作部CPU202に対して点灯
中のスタートランプ502の消灯を指示するとともに、
液晶表示部519に図44の718に示す表示を行うこ
とを指示する。続いてメインCPU203は、信号処理
回路201のリレー2切換信号323を制御してリレー
2、316をa側に、リレー4切換信号326を制御し
てリレー4、303をb側に、リレー3切換信号327
を制御してリレー3、311をb側に、リレー1切換信
号335を制御することによりリレー1、315をa側
に接続する。
【0296】ステップ927における所定時間経過待ち
では、メインCPU203は操作部CPU202に対し
て所定時間、本実施例の場合3分間経過したらメインC
PU203に知らせることを指示する。操作部CPU2
02は時計部354をチェックすることにより、3分間
経過したらメインCPU203に知らせる。メインCP
U203は3分間経過したことが操作部CPU202よ
り知らされた後、再度ダイヤルを行う処理、ステップ9
13に移る。
【0297】ステップ921において、再ダイヤルの回
数が既定回数に達している場合、メインCPU203は
回線を切断し(ステップ923)、送信不達確認表を印
刷して(ステップ926)、不達ありの状態で処理を終
了する。
【0298】ステップ923ではメインCPU203
は、操作部CPU202にスタートランプ502の消灯
を指示するとともに、メモリー送信ランプ505の点滅
と、液晶表示部519の表示を図43の701に示され
る待機状態表示に戻すことを指示した後、信号処理回路
201のリレー2切換信号323を制御してリレー2、
316をa側に、リレー4切換信号326を制御してリ
レー4、303をb側に、リレー3切換信号327を制
御してリレー3、311をb側に、リレー1切換信号3
35を制御することによりリレー1、315をa側に接
続する。
【0299】以上説明したように、タイマー送信時刻待
ち状態で指定時刻になったことが検出された場合、ファ
クシミリを送信する処理を行うので、処理終了後の状態
は、(正常)終了、不達あり終了のいずれかとなる。
【0300】図34に同報送信890の処理の流れを示
す。同報送信は原稿を複数の宛先に続けてファクシミリ
送信を行うものであり、本実施例のファクシミリ装置で
は最大20箇所にファクシミリ送信を行うことを可能と
している。本実施例のファクシミリ装置では同報送信に
おける送信先の電話番号の設定は、ワンタッチダイヤル
と短縮ダイヤルでのみ可能としている。
【0301】同報送信890ではまず相手先電話番号の
設定を行う。前述したように同報送信における電話番号
の設定はワンタッチダイヤル、短縮ダイヤルによって行
うため、メインCPU203は操作部CPU202に対
して図46の733を液晶表示部519に表示すること
を指示した後、短縮ボタン509、ワンタッチダイヤル
ボタン1、526からワンタッチダイヤルボタン15、
531までのいずれかのワンタッチダイヤルボタンが押
されるのを待つ。
【0302】ステップ932において短縮ボタン509
が押されたことを検出した場合、メインCPU203は
操作部CPU202に対して図46の734を液晶表示
部519に表示することを指示する。操作部CPU20
2は図46の734に示される表示を液晶表示部519
に表示するとともに、2桁の短縮番号が入力されるのを
待つ。
【0303】ファクシミリ装置の使用者は2桁の短縮番
号を536、537、538、539、540、54
1、542、543、544、546の10個のダイヤ
ルボタンにより入力する(ステップ933)。操作部C
PU202は入力された短縮番号を液晶表示部519に
表示するとともに、メインCPU203に通知する。
【0304】メインCPU203は相手先電話番号とし
て、操作部CPU202から送られた短縮番号に登録さ
れている電話番号をSRAM205から読み出す(ステ
ップ935)とともに、操作部CPU202から送られ
た短縮番号に登録されている電話番号と文字列を操作部
CPU202に送る。操作部CPU202では、メイン
CPU203から送られた文字列と電話番号を図43の
709に示すように液晶表示部519に表示する。
【0305】ステップ934において、いずれかのワン
タッチダイヤルボタンが押されたことが検出された場
合、メインCPU203は、相手先電話番号として押さ
れたワンタッチダイヤルボタンに対応する電話番号をS
RAM205から読み出す(ステップ935)ととも
に、SRAM205から読み出した電話番号と、前述し
たようにワンタッチダイヤルごとに登録されている文字
列を操作部CPU202に対して送り、その文字列と電
話番号を液晶表示部519に表示することを指示する。
操作部CPU202では、メインCPU203から送ら
れた文字列と電話番号を図43の709に示すように液
晶表示部519に表示する。
【0306】メインCPU203はスタートボタン50
3が押されるのを待ち(ステップ936)、スタートボ
タン503が押されたことが検出されたら、ステップ9
35において得られた相手先電話番号を1件目の相手先
電話番号としてSRAM205に記憶する(ステップ9
37)。
【0307】続いてメインCPU203は今までにいく
つの宛先を設定したかをチェックし(ステップ93
8)、宛先が20箇所に達していない場合は、操作部C
PU202に対して図46の735を液晶表示部519
に表示することを指示する。操作部CPU202は図4
6の735を液晶表示部519に表示する。この際、下
段の「スル」の前の「1」の数字を点滅表示する。
【0308】ファクシミリ装置の使用者がこの状態でス
タートボタン503を押せば、「スル」を選択したこと
となる。操作部CPU202はダイヤルボタン1、53
6、ダイヤルボタン2、537、スタートボタン503
のいずれかが押されるのを待つ。ダイヤルボタン1、5
36、ダイヤルボタン2、537が押された場合、操作
部CPU202は液晶表示部519に表示している図4
6の735において、それぞれのダイヤル番号の数字の
表示を点滅させる。
【0309】ダイヤルボタン1、536が押された場合
は、「スル」の前の「1」を、ダイヤルボタン2、53
7が押荒れた場合は「シナイ」の前の「2」を点滅表示
とする。スタートボタン503が押された場合、その時
点で点滅表示されている数字が選択されたものとする。
【0310】「スル」の前の「1」が点滅している状態
でスタートボタン503が押された場合、「次の宛先を
設定する」ことが、また「シナイ」の前の「2」が点滅
表示されている状態でスタートボタン503が押された
場合は「次の宛先を設定しない」ことが選択されたこと
となる。操作部CPU202はスタートボタン503が
押されたらファクシミリ装置の使用者が次の宛先を設定
するか否かをメインCPU203に通知する。
【0311】ファクシミリ装置の使用者が次の宛先を設
定することを指示した場合、メインCPU203はステ
ップ932に戻り、次の宛先の電話番号の設定を行う。
この時、液晶表示部519に行う図46の733、73
4の表示において、上段の「1ケンメ」を「2ケンメ」
に変更して表示する。
【0312】ステップ939においてファクシミリ装置
の使用者が次の宛先を設定しないことを指示した場合、
およびステップ938において既に20箇所の宛先を設
定していることが検出された場合、メインCPU203
は宛先の数を操作部CPU202に送るとともに、液晶
表示部519に図46の736を表示することを指示
し、複数箇所へメモリー送信940を行う。
【0313】図35及び図36に複数箇所へメモリー送
信940における処理の流れを示す。図25及び図26
で説明した1箇所へメモリー送信の場合と同様、メイン
CPU203はまず操作部CPU202に対して、操作
パネル部255のメモリー送信ランプ505を点灯させ
ることを指示する。
【0314】これに対して操作部CPU202は発光ダ
イオードインタフェース355を制御し、メモリー送信
ランプ505を点灯する。これに続いてメインCPU2
03は、セットされている原稿を読み込みDRAM20
4に記憶する(ステップ941)。メインCPU203
は信号処理回路201を制御し、密着センサ222によ
り原稿の画像データを読み取り、読取処理回路223を
通して画像処理部403に読み込む。
【0315】この時、原稿の読み取りは図22のステッ
プ808、809によって設定された画質により読み込
まれる。画像処理部403に読み込まれた原稿の画像デ
ータは、符号化処理部406により符号化を行った後、
メモリ制御部405を通してDRAM204に記憶す
る。原稿を読み込みDRAM204に記憶する時、メイ
ンCPU203は操作部CPU202に対して液晶表示
部519の表示を図44の714に示す内容に変更する
ことを指示する。この表示方法は図25及び図26の1
箇所へメモリー送信の場合と同様である。
【0316】メインCPU203はステップ941にお
いて原稿を読み取りDRAM204に格納する際に、原
稿の画像データを全てDRAM204に記憶できたか否
かをチェックする(ステップ942)。ステップ942
においてメモリーオーバー、即ちDRAM204の記憶
容量が不足して原稿の画像データの全てをDRAM20
4に記憶できなかった場合には、メインCPU203は
アラームを発生(ステップ943)し、セットされてい
る原稿を排出する(ステップ944)。
【0317】アラーム発生943では、メインCPU2
03は信号処理回路201のスピーカトーン信号333
を制御してスピーカ312から警告音を発するととも
に、操作部CPU202に対して、メモリー送信ランプ
505を消灯することと、液晶表示部519に図44の
715に示す表示を行うことを指示する。操作部CPU
202は液晶表示部519に図44の715を約5秒間
表示した後、液晶表示部519の表示を図43の701
に示される待機状態表示に戻す。
【0318】メモリーオーバーにより原稿をDRAM2
04に記憶できなかった場合には、続いてそれまでDR
AM204に読み込んだ画像データを消去する(ステッ
プ962)とともに、図34のステップ937において
SRAM205に記憶したファクシミリ送信を行う相手
先の電話番号を全て消去する(ステップ963)。
【0319】ステップ941における原稿の読み取り、
DRAM204への記憶において、メモリーオーバーが
発生せず原稿の画像データを全てDRAM204に記憶
できた場合は、メインCPU203はステップ945以
降のファクシミリ送信の処理を行う。
【0320】ステップ945において、メインCPU2
03は操作部CPU202にスタートランプ502を点
灯させることを指示した後、信号処理回路201のリレ
ー5切換信号329を制御することによりリレー5、3
17をa側に、リレー1切換信号335を制御すること
によりリレー1、315をa側に接続する。さらに、S
W3切換信号334を制御することによりSW3、31
3をa側に接続する。これによりダイヤラ回路214が
回線接続端子211に接続された回線と接続される。
【0321】この状態でメインCPU203はSRAM
205から図34のステップ937において記憶した1
件目の相手先の電話番号を読み出し、操作部CPU20
3に送るとともに、操作部CPU202に対してダイヤ
ルすることを指示する(ステップ946)。
【0322】操作部CPU202は、ダイヤラ回路21
4を制御することによりメインCPU203から送られ
てきた電話番号にダイヤルするとともに、液晶表示部5
19にダイヤルを行った電話番号を、図44の716に
示す形で表示する。ダイヤラ回路214により相手先電
話番号のダイヤルを行う時、スピーカ312からはライ
ントランス302、リレー4、303、SW3、313
を通して回線に送出されるダイヤル音が聞こえる。
【0323】ダイヤラ回路214による相手先電話番号
のダイヤルが終了した後、メインCPU203は信号処
理回路201のリレー3切換信号327を制御してリレ
ー3、311をa側に、リレー4切換信号326を制御
してリレー4、303をa側に、さらにリレー2切換信
号323を制御してリレー2、316をb側に、リレー
5切換信号329を制御してリレー5をb側に接続す
る。これによりダイヤラ回路214は回線接続端子21
1に接続された回線と切り離されるとともに、モデムL
SI209がハイブリッドトランス301を通して回線
と接続される。
【0324】この状態で、メインCPU203はファク
シミリを送信することを示すCNG信号を送出する(ス
テップ947)。CNG信号の送出はモデムLSI20
9のCNG信号発生部422により行う。この後、メイ
ンCPU203はモデムLSI209のBT信号検出部
427においてBT信号が検出されたか否か(ステップ
948)、モデムLSI209のモデム処理部424に
おいてCEDが検出されたか否か(ステップ949)
を、CNG信号送出開始からタイムアウトとなるまで
(ステップ950)チェックする。
【0325】ステップ950において、タイムアウトと
なった場合には、メインCPU203は信号処理回路2
01のSW3切換信号334を制御することによりSW
3、313をc側に接続した後、回線を切断する(ステ
ップ952)。この場合、メインCPU203は信号処
理回路201のリレー2切換信号323を制御してリレ
ー2、316をa側に、リレー4切換信号326を制御
してリレー4、303をb側に、リレー3切換信号32
7を制御してリレー3、311をb側に、リレー1切換
信号335を制御することによりリレー1、315をa
側に接続する。
【0326】続いてメインCPU203は、操作部CP
U202に対して、スタートランプ502を消灯させる
ことを指示するとともに、液晶表示部519の表示を図
43の701に示される待機状態表示に戻すことを指示
する。ステップ948においてBT信号が検出されない
ことから、相手が話中ではないことが、またステップ9
49においてCEDが検出されないことから、相手はフ
ァクシミリ装置ではない、と考えられるため、ステップ
950によりタイムアウトとなった場合には再ダイヤル
を行わない。
【0327】ステップ949において、相手側が送るC
EDが検出された場合、メインCPU203はDRAM
204に記憶された画像データの送信を行う(ステップ
955)。メインCPU203はまず操作部CPU20
2に対して、スタートランプ502を点滅させることを
指示する。続いて、信号処理回路201のSW3切換信
号334を制御しSW3、313をc側に接続する。
【0328】したがって、ステップ947において送出
するCNG信号、およびそれに対して相手側から返され
るCEDの音はスピーカ312から出力されるが、それ
以降のファクシミリ通信の音は出力されない。メインC
PU203は続けて図21に示したファクシミリ通信の
手順にしたがってファクシミリの送信を行う。
【0329】メインCPU203は即時送信の場合と同
様に、ファクシミリ手順においてCSI653により相
手側ファクシミリ装置から送られてくる相手側ファクシ
ミリ装置の電話番号を、操作部CPU202に送り、操
作部202に対して液晶表示部519に表示することを
指示する。操作部CPU202は図44の717に示す
形で、メインCPU203から送られてくる電話番号を
液晶表示部519に表示する。
【0330】メインCPU203はステップ956にお
いて、図21に示したファクシミリ送信の手順が正常に
終了したか否かをチェックする。正常に終了しなかった
場合は、メインCPU203は操作部CPU202に対
して、スタートランプ202を消灯するとともに、液晶
表示部519の表示を図43の701に示される待機状
態表示に戻すことを指示した後、前述したステップ95
0におけるタイムアウトの場合と同様に、回線を切断
(ステップ952)する。
【0331】ステップ955におけるファクシミリの送
信が正常に終了した場合、メインCPU203は操作部
CPU202に対してスタートランプ502の消灯を指
示した後、回線を切断する(ステップ957)。
【0332】ステップ957における回線の切断処理
は、信号処理回路201のリレー2切換信号323を制
御してリレー2、316をa側に、リレー4切換信号3
26を制御してリレー4、303をb側に、リレー3切
換信号327を制御してリレー3、311をb側に、リ
レー1切換信号335を制御することによりリレー1、
315をa側に接続する。
【0333】ステップ948において、BT信号が検出
された場合、メインCPU203は信号処理回路201
のSW3切換信号334を制御することによりSW3、
313をc側に接続した後、ステップ951により再ダ
イヤルが既定回数に達しているか否かをチェックする。
【0334】通常、相手が話中の場合の再ダイヤルは3
分間隔で2回、したがって最初のダイヤルと合わせて3
分間隔で3回のダイヤルを行う。ステップ951におい
て、再ダイヤルが既定回数に達していない場合は、メイ
ンCPU203は回線を切断(ステップ953)した上
で、再ダイヤルの間隔時間が経過するのを待ち(ステッ
プ954)、再度ダイヤルを行う処理に戻る。
【0335】ステップ953における回線の切断では、
メインCPU203は操作部CPU202に対して点灯
中のスタートランプ502の消灯を指示するとともに、
液晶表示部519に図44の718に示す表示を行うこ
とを指示する。
【0336】続いてメインCPU203は、信号処理回
路201のリレー2切換信号323を制御してリレー
2、316をa側に、リレー4切換信号326を制御し
てリレー4、303をb側に、リレー3切換信号327
を制御してリレー3、311をb側に、リレー1切換信
号335を制御することによりリレー1、315をa側
に接続する。
【0337】ステップ954における所定時間経過待ち
では、メインCPU203は操作部CPU202に対し
て所定時間、本実施例の場合3分間経過したらメインC
PU203に知らせることを指示する。操作部CPU2
02は時計部354をチェックすることにより、3分間
経過したらメインCPU203に知らせる。メインCP
U203は3分間経過したことが操作部CPU202よ
り知らされた後、再度ダイヤルを行う処理、ステップ9
45に移る。
【0338】ステップ951において、再ダイヤルの回
数が既定回数に達している場合、メインCPU203は
回線を切断(ステップ952)する。ステップ952で
はメインCPU203は、操作部CPU202にスター
トランプ502の消灯とともに液晶表示部519の表示
を図43の701に示される待機状態表示に戻すことを
指示した後、信号処理回路201のリレー2切換信号3
23を制御してリレー2、316をa側に、リレー4切
換信号326を制御してリレー4、303をb側に、リ
レー3切換信号327を制御してリレー3、311をb
側に、リレー1切換信号335を制御することによりリ
レー1、315をa側に接続する。
【0339】ステップ957およびステップ952にお
いて回線を切断した後、メインCPU203は他にファ
クシミリ送信を行う宛先が設定されていないかをチェッ
クする(ステップ958)。他にもファクシミリ送信を
行う宛先が設定されている場合、メインCPU203は
ステップ945以降を繰り返し処理する。
【0340】ステップ958において他に宛先がないこ
とが確認された場合、メインCPU203は不達となっ
た箇所があるか否かをチェックする(ステップ95
9)。複数の宛先が設定されていた場合、その内の1箇
所でもステップ950においてタイムアウトが検出され
た、あるいはステップ951おいて再ダイヤルが既定回
数に達している、あるいはステップ956においてファ
クシミリの送信が正常終了していないことが検出され
た、などによって不達となった場合には、不達ありの状
態として扱う。
【0341】1箇所でも不達があった場合は、メインC
PU203は操作部CPU202に対してメモリー送信
ランプ505を点滅させることを指示するとともに、送
信不達確認表の印刷を行う(ステップ960)。送信不
達確認表の印刷はメインCPU203がROM206に
記憶されている文字列データにより、信号処理回路20
1の記録制御部408、メカ制御部411を制御するこ
とにより、感熱ヘッド220により記録紙に印刷する。
ステップ960で印刷する送信不達確認表を図48の
(d)に示す。
【0342】ステップ959において不達となった箇所
がないことが確認された場合は、メインCPU203は
DRAM204に記憶されている送信原稿の画像データ
を消去(ステップ962)するとともに、図34のステ
ップ937においてSRAM205に記憶したファクシ
ミリ送信先の電話番号を全て消去(ステップ963)
し、複数箇所へメモリ送信処理824を終了する。
【0343】図37に図22において、ファクシミリ装
置の使用者が原稿をセットしないでメモリー送信ボタン
503を押した場合の処理、メモリー送信ボタン処理8
80の処理の流れを示す。
【0344】図31及び図32の909に示されるタイ
マー送信時刻待ちであるか(ステップ964)、不達あ
りの状態(図25及び図26の848、図33の92
8、図35及び図36の961)であるか(ステップ9
65)をチェックし、いずれでもない場合は、警告音を
鳴らし(ステップ966)処理を終了する。
【0345】警告音はメインCPU203が信号処理回
路201のスピーカートーーン信号333を制御するこ
とによりスピーカ312から出力する。ステップ965
において不達ありであることが検出された場合は、不達
送信処理選択968に、ステップ964において、タイ
マー送信時刻待ちであることが検出された場合は、タイ
マー送信待ち処理選択969の処理を行う。
【0346】図38に不達送信処理選択968の処理の
流れを示す。本実施例のファクシミリ装置ではメモリー
送信、同報送信、タイマー送信において不達となった場
合、ファクシミリ装置の使用者は、その内容を再度、設
定されている相手先にファクシミリ送信したり、内容を
消去したり、あるいは内容を印刷することによって確認
することができる。
【0347】メインCPU203は操作部CPU202
に対して液晶表示部519に図46の739を表示する
ことを指示する。操作部CPU202は液晶表示部51
9に図46の739を表示するとともに表示の「オク
ル」の前の数字「1」を点滅表示する。操作部CPU2
02はダイヤルボタン1、536、ダイヤルボタン2、
537、ダイヤルボタン3、538のいずれかのダイヤ
ルボタンか、またはスタートボタン503が押されるの
を待つ。
【0348】ダイヤルボタン1、536、ダイヤルボタ
ン2、537、ダイヤルボタン3、538のいずれかの
ダイヤルボタンが押された場合、操作部CPU202は
液晶表示部519に表示している図46の739におい
て、押されたダイヤルボタンの数字に対応した数字を点
滅表示とする。ダイヤルボタン1、536が押された場
合は「オクル」の前の数字「1」を、ダイヤルボタン
2、537が押された場合は「ケス」の前の数字「2」
を、ダイヤルボタン3、538が押された場合は「カク
ニン」の前の数字「3」を点滅表示とする。
【0349】スタートボタン503が押された場合、そ
の時点で点滅表示となっている数字がファクシミリ装置
の使用者によって選択された処理となる。「1」が点滅
している状態でスタートボタン503が押された場合は
「オクル」が、「2」が点滅している状態でスタートボ
タン503が押された場合は「ケス」が、「3」が点滅
している状態でスタートボタン503が押された場合は
「カクニン」が選択された処理となる。
【0350】「ケス」が選択されたことを検出した場合
(ステップ970)、不達送信の消去を行う。メインC
PU203はDRAM204に記憶された送信原稿の画
像データを消去するとともに、SRAM205に記憶さ
れたファクシミリ送信先の電話番号を消去する(ステッ
プ972)。さらにメインCPU203は操作部CPU
202に対して液晶表示部519に図47の742を表
示することを指示する。操作部CPU202は液晶表示
519に図47の742を約5秒間表示した後、液晶表
示519の表示を図43の701に示される待機状態表
示に戻す。
【0351】「ソウシン」が選択されたことを検出した
場合(ステップ973)、不達送信を再度送信する処理
を行う。この場合、メインCPU203は不達送信の宛
先が複数箇所か否かをチェックする(ステップ97
8)。同報送信を行った場合で、複数の宛先が不達とな
った場合にのみ不達送信の宛先が複数箇所となる。メモ
リー送信、タイマー送信、および同報送信で不達となっ
た箇所が1箇所の場合は、1箇所へ不達送信980を行
う。また、不達送信の宛先が複数箇所の場合、複数箇所
へ不達送信979を行う。
【0352】ステップ973においてファクシミリ装置
の使用者が不達の確認を選択したことが検出された場合
は、メインCPU203はSRAM205に記憶されて
いる確認設定を読み出し、確認が許可されているか否か
をチェックする(ステップ974)。確認設定は図29
において、ステップ887においてSRAM205に記
憶されたものである。確認が不許可の場合、メインCP
U203はアラームを発生し(ステップ976)、不達
ありの状態のまま処理を終了する。
【0353】ステップ976においてメインCPU20
3は操作部CPU202に対して液晶表示部519に図
47の741を表示することを指示するとともに、信号
処理回路201のスピーカートーン信号333を制御し
スピーカ312から警告音を出力する。不達の確認が許
可されている場合は、メインCPU203は操作部CP
U202に対して液晶表示部519に図46の740を
表示することを指示するとともに、相手先電話番号を印
刷(ステップ975)し、DRAM204に記憶された
原稿の画像データを印刷する(ステップ977)。
【0354】相手先電話番号の印刷はメインCPU20
3がSRAM205に記憶されている相手先の電話番号
(複数の場合もあり)を読み出し、ROM206に記憶
されている文字パターンを用いて、感熱ヘッド220に
より行う。DRAM204に記憶されている原稿の画像
データの印刷では、メインCPU203がDRAM20
4から原稿の画像データを読み出し、信号処理回路20
1の復号化処理部404により復号化した上で、印刷を
行う。
【0355】図39に1箇所へ不達送信980の処理の
流れを示す。メインCPU203は回線を接続し(ステ
ップ981)、SRAM205に記憶されている電話番
号をダイヤルする(ステップ982)。ここでSRAM
205に記憶されている電話番号は、不達となったのが
メモリー送信の場合には図23のステップ823、ある
いは図30のステップ930、タイマー送信の場合は図
32のステップ931、同報送信の場合は図34のステ
ップ937においてSRAM205に記憶されたもので
ある。
【0356】ステップ981において、メインCPU2
03は操作部CPU202にスタートランプ502を点
灯させることを指示した後、信号処理回路201のリレ
ー5切換信号329を制御することによりリレー5、3
17をa側に、リレー1切換信号335を制御すること
によりリレー1、315をa側に接続する。さらに、S
W3切換信号334を制御することによりSW3、31
3をa側に接続する。これによりダイヤラ回路214が
回線接続端子211に接続された回線と接続される。
【0357】この状態でメインCPU203はSRAM
205から記憶されている相手先電話番号を読み出し、
操作部CPU203に送るとともに、操作部CPU20
2に対してダイヤルすることを指示する(ステップ98
2)。操作部CPU202は、ダイヤラ回路214を制
御することによりメインCPU203から送られてきた
電話番号にダイヤルするとともに、液晶表示部519に
ダイヤルを行った電話番号を、図46の737に示す形
で表示する。
【0358】ダイヤラ回路214により相手先電話番号
のダイヤルを行う時、スピーカ312からはライントラ
ンス302、リレー4、3032、SW3、313を通
して回線に送出されるダイヤル音が聞こえる。ダイヤラ
回路214による相手先電話番号のダイヤルが終了した
後、メインCPU203は信号処理回路201のリレー
3切換信号327を制御してリレー3、311をa側
に、リレー4切換信号326を制御してリレー4、30
3をa側に、さらにリレー2切換信号323を制御して
リレー2、316をb側に、リレー5切換信号329を
制御してリレー5をb側に接続する。
【0359】これによりダイヤラ回路214は回線接続
端子211に接続された回線と切り離されるとともに、
モデムLSI209がハイブリッドトランス301を通
して回線と接続される。この状態で、メインCPU20
3はファクシミリを送信することを示すCNG信号を送
出する(ステップ983)。CNG信号の送出はモデム
LSI209のCNG信号発生部422により行う。
【0360】この後、メインCPU203はモデムLS
I209のBT信号検出部427においてBT信号が検
出されたか否か(ステップ984)、モデムLSI20
9のモデム処理部424においてCEDが検出されたか
否か(ステップ985)を、CNG信号送出開始からタ
イムアウトとなるまで(ステップ986)チェックす
る。
【0361】ステップ986において、タイムアウトと
なった場合には、メインCPU203は信号処理回路2
01のSW3切換信号334を制御することによりSW
3、313をc側に接続した後、回線を切断する(ステ
ップ990)。ステップ990において、メインCPU
203は信号処理回路201のリレー2切換信号323
を制御してリレー2、316をa側に、リレー4切換信
号326を制御してリレー4、303をb側に、リレー
3切換信号327を制御してリレー3、311をb側
に、リレー1切換信号335を制御することによりリレ
ー1、315をa側に接続する。
【0362】続いてメインCPU203は、操作部CP
U202に対して、スタートランプ502を消灯するこ
とを指示するとともに、液晶表示部519の表示を図4
3の701に示される待機状態表示に戻すことを指示し
た後、送信不達確認表の印刷を行う(ステップ99
1)。送信不達確認表の印刷はメインCPU203がR
OM206に記憶されている文字列データにより、信号
処理回路201の記録制御部408、メカ制御部411
を制御することにより、感熱ヘッド220により記録紙
に印刷する。
【0363】ステップ991においてタイムアウトとな
った場合に印刷する送信不達確認表を図48の(e)に
示す。ステップ984においてBT信号が検出されない
ことから、相手が話中ではないことが、またステップ9
85においてCEDが検出されないことから、相手はフ
ァクシミリ装置ではない、と考えられるため、ステップ
986によりタイムアウトとなった場合には再ダイヤル
を行わない。したがってステップ991において送信不
達確認表を印刷した後、再度不達ありの状態で処理を終
了する。不達あり状態で終了した場合、メモリー送信ラ
ンプ505は点滅状態のままとなる。
【0364】ステップ985において、相手側が送るC
EDが検出された場合、メインCPU203はDRAM
204に記憶された画像データの送信を行う(ステップ
993)。メインCPU203はまず操作部CPU20
2に対して、スタートランプ502を点滅させることを
指示する。続いて、信号処理回路201のSW3切換信
号334を制御しSW3、313をc側に接続する。
【0365】したがって、ステップ983において送出
するCNG信号、およびそれに対して相手側から返され
るCEDの音はスピーカ312から出力されるが、それ
以降のファクシミリ通信の音は出力されない。メインC
PU203は続けて図21に示したファクシミリ通信の
手順にしたがってファクシミリの送信を行う。
【0366】メインCPU203は即時送信の場合と同
様に、ファクシミリ手順においてCSI653により相
手側ファクシミリ装置から送られてくる相手側ファクシ
ミリ装置の電話番号を、操作部CPU202に送り、操
作部202に対して液晶表示部519に表示することを
指示する。操作部CPU202は図46の738に示す
形で、メインCPU203から送られてくる電話番号を
液晶表示部519に表示する。
【0367】メインCPU203はステップ994にお
いて、図21に示したファクシミリ送信の手順が正常に
終了したか否かをチェックする。正常に終了しなかった
場合は、メインCPU203は操作部CPU202に対
して、スタートランプ202を消灯することと、液晶表
示部519の表示を図43の701に示される待機状態
表示に戻すことを指示した後、前述したステップ986
におけるタイムアウトの場合と同様に、回線を切断し
(ステップ990)、図48の(e)に示す送信不達確
認表を印刷し(ステップ991)、不達あり状態で処理
を終了する。
【0368】ステップ993におけるファクシミリの送
信が正常に終了した場合、メインCPU203は操作部
CPU202に対してメモリー送信ランプ505とスタ
ートランプ502の消灯を指示した後、回線を切断する
(ステップ995)。ステップ995における回線の切
断処理は、信号処理回路201のリレー2切換信号32
3を制御してリレー2、316をa側に、リレー4切換
信号326を制御してリレー4、303をb側に、リレ
ー3切換信号327を制御してリレー3、311をb側
に、リレー1切換信号335を制御することによりリレ
ー1、315をa側に接続する。
【0369】続いて、メインCPU203はDRAM2
04に記憶されている送信原稿の画像データを消去(ス
テップ996)するとともに、SRAM205に記憶さ
れているファクシミリ送信先の電話番号を消去(ステッ
プ997)し処理を終了する。
【0370】ステップ984において、BT信号が検出
された場合、メインCPU203は信号処理回路201
のSW3切換信号334を制御することによりSW3、
313をc側に接続した後、ステップ987により再ダ
イヤルが既定回数に達しているか否かをチェックする。
【0371】通常、相手が話中の場合の再ダイヤルは3
分間隔で2回、したがって最初のダイヤルと合わせて3
分間隔で3回のダイヤルを行う。ステップ987におい
て、再ダイヤルが既定回数に達していない場合は、メイ
ンCPU203は回線を切断(ステップ988)した上
で、再ダイヤルの間隔時間が経過するのを待ち(ステッ
プ989)、再度ダイヤルを行う処理に戻る。
【0372】ステップ988における回線の切断では、
メインCPU203は操作部CPU202に対して点灯
中のスタートランプ502の消灯を指示するとともに、
液晶表示部519に図44の718に示す表示を行うこ
とを指示する。続いてメインCPU203は、信号処理
回路201のリレー2切換信号323を制御してリレー
2、316をa側に、リレー4切換信号326を制御し
てリレー4、303をb側に、リレー3切換信号327
を制御してリレー3、311をb側に、リレー1切換信
号335を制御することによりリレー1、315をa側
に接続する。
【0373】ステップ989における所定時間経過待ち
では、メインCPU203は操作部CPU202に対し
て所定時間、本実施例の場合3分間経過したらメインC
PU203に知らせることを指示する。操作部CPU2
02は時計部354をチェックすることにより、3分間
経過したらメインCPU203に知らせる。メインCP
U203は3分間経過したことが操作部CPU202よ
り知らされた後、再度ダイヤルを行う処理、ステップ9
81に移る。
【0374】ステップ988において、再ダイヤルの回
数が既定回数に達している場合、メインCPU203は
回線を切断し(ステップ990)、送信不達確認表を印
刷して(ステップ991)、再度不達ありの状態で処理
を終了する。
【0375】ステップ990ではメインCPU203
は、操作部CPU202にスタートランプ502の消灯
を指示するとともに、液晶表示部519の表示を図43
の701に示される待機状態表示に戻すことを指示した
後、信号処理回路201のリレー2切換信号323を制
御してリレー2、316をa側に、リレー4切換信号3
26を制御してリレー4、303をb側に、リレー3切
換信号327を制御してリレー3、311をb側に、リ
レー1切換信号335を制御することによりリレー1、
315をa側に接続する。
【0376】図40及び図41に複数箇所に不達送信9
79の処理の流れを示す。図39に示した1箇所へ不達
送信980との違いは、ステップ676においてタイム
アウトが検出された場合、ステップ681において再ダ
イヤルが既定回数に達していることが検出された場合、
ステップ678においてファクシミリの送信が正常に終
了していないことが検出された場合に、ステップ680
において回線を切断した後、およびステップ678にお
いてファクシミリの送信が正常に終了したことが検出さ
れステップ679において回線を切断した後に、他にも
不達となった宛先があるか否かをチェックする(ステッ
プ684)。
【0377】ステップ684において他にも不達となっ
た宛先がある場合は、ステップ671に戻りファクシミ
リの送信を行う。他宛先がない場合、複数箇所への不達
送信979の処理において行ったファクシミリ送信にお
いて不達があったか否かをチェックする(ステップ68
5)。1箇所でも不達となった箇所があった場合には、
送信不達確認表を印刷し(ステップ686)不達ありの
状態で処理を終了する。
【0378】ステップ685において不達箇所がない場
合、DRAM204に記憶された原稿の画像データを消
去する(ステップ688)とともに、SRAM205に
記憶されているファクシミリ送信先の電話番号を全て消
去する(ステップ689)。
【0379】図42にタイマー送信待ち処理選択969
における処理の流れを示す。メインCPU203は操作
部CPU202に対して液晶表示部519に図47の7
43を表示することを指示する。操作部CPU202は
液晶表示部519に図47の743を表示するととも
に、「カクニン」の前の数字「1」を点滅表示する。操
作部CPU202はファクシミリ装置の使用者がダイヤ
ルボタン1、536、ダイヤルボタン2、537、スタ
ートボタン503が押すのを待つ。
【0380】ダイヤルボタン1、536、ダイヤルボタ
ン2、537が押された場合、操作部CPU202は液
晶表示部519に表示している図47の743の押され
たダイヤルボタンの数字に対応した数字を点滅表示とす
る。ダイヤルボタン1、536が押された場合は、「カ
クニン」の前の「1」を、ダイヤルボタン2、537が
押された場合は「カイジョ」の前の「2」を点滅表示と
する。
【0381】スタートボタン503が押された場合、そ
の時に液晶表示部519上で点滅表示となっている数字
がファクシミリ装置の使用者によって選択された処理と
なる。「1」が点滅表示の状態でスタートボタン503
が押された場合は「タイマー送信の確認」が、「2」が
点滅表示の状態でスタートボタン503が押された場合
は「タイマー送信の解除」が選択されたことを示す。
【0382】スタートボタン503が押された時点で操
作部CPU202はメインCPU203に選択された処
理を通知する。メインCPU203は選択された処理が
「タイマー送信の解除」の場合(ステップ690)、操
作部CPU202に対して液晶表示部519に図47の
744を表示することを指示するとともに、DRAM2
04に記憶された送信原稿の画像データを消去するとと
もに(ステップ691)、SRAM205に記憶された
送信先の電話番号を消去する(ステップ694)。
【0383】DRAM204に記憶されている画像デー
タは図32のステップ906において読み込まれたもの
であり、SRAM205に記憶されている送信先の電話
番号は図32のステップ931において記憶されたもの
である。
【0384】「タイマー送信の確認」が選択された場
合、メインCPU203は確認設定によって確認が許可
となっているか否かをチェックする(ステップ69
2)。確認設定は図29のステップ884においてファ
クシミリ装置の使用者によって設定され、ステップ88
7においてSRAM205に記憶されたものである。
【0385】ステップ692において、確認が不許可と
なっていることが検出された場合、メインCPU203
はアラームを発生し(ステップ695)不達ありの状態
のままで処理を終了する。メインCPU203はステッ
プ695において操作部CPU202に対して液晶表示
部519に図47の741を表示することを指示すると
ともに、信号処理回路201のスピーカトーン制御信号
333を制御することによりスピーカ312から警告音
を出力する。
【0386】ステップ692において確認が許可されて
いることが検出された場合、メインCPU203は、操
作部CPU202に対して液晶表示部519に図47の
745を表示することを指示するとともに、図31のス
テップ899で設定された送信時刻と(ステップ69
3)、SRAM205に記憶されている相手先の電話番
号とを(ステップ696)ROM206に記憶されてい
る文字パターンを利用して印刷するとともに、DRAM
204に記憶されている送信原稿の画像データを信号処
理回路201の復号化処理部404により復号化した
後、印刷し、不達ありの状態のままで処理を終了する。
【0387】本実施例のファクシミリ装置は前述したよ
うに留守番電話機としての機能も有しており、回線から
呼び出し信号が送られてくると自動着信を行うことが可
能である。この自動着信の機能を利用し外出先から不達
となった送信を再度送信することを可能としている。
【0388】図50にファクシミリ装置の使用者が外出
先からファクシミリ装置を外出リモート操作(ステップ
1001)する場合の操作の流れを示す。ファクシミリ
装置の使用者は外出先の電話機から自宅のファクシミリ
装置に電話をかける(ステップ1002)。この時、外
出先の電話機はPB信号を送出できるものでなければな
らない。すなわち、PB回線に接続された電話機か、あ
るいはDP(ダイヤルパルス)回線に接続されたPB信
号送出機能を持った電話機である必要がある。
【0389】呼出音が数回だけ鳴った後、ファクシミリ
装置が自動着信を行い、音声で応答メッセージを送出す
る。音声メッセージの詳細に関しては後述する。この音
声メッセージが流れている間にファクシミリ装置の使用
者は外出先の電話機で所定の暗証番号をダイヤルする
(ステップ1003)。暗証番号は予めファクシミリ装
置の使用者がファクシミリ装置に登録しておく。暗証番
号が正しければ、ファクシミリ装置は外出リモート操作
を受け付ける状態となるので、目的の操作を行わせるた
めのコマンドをダイヤルする(ステップ1004)。
【0390】図51に外出リモート操作1011の処理
の流れを示す。本実施例のファクシミリ装置では、パネ
ル操作部255の留守ボタン521を押すことにより、
留守モードに設定され、留守ランプ520が点灯する。
留守モードに設定された状態で電話がかかってきた場
合、ファクシミリ装置は2回呼出音を検出した時点で自
動着信する。呼出音は回線制御回路210の16Hz検
出回路306によって検出される。
【0391】メインCPU203は信号処理回路201
の16Hz検出信号322をチェックすることにより、
呼び出されたか否かをチェックする(ステップ101
2)。16Hz検出信号322により電話がかかってき
たことが検出された場合、メインCPU203はファク
シミリ装置を回線接続端子211に接続された回線に接
続し、音声メッセージを回線に送出する(ステップ10
13)。
【0392】メインCPU203は信号処理回路201
のリレー3切換信号327を制御しリレー3、311を
a側へ、リレー4切換信号326を制御しリレー4、3
03をa側へ、リレー2切換信号330を制御しリレー
2、316をb側へ、リレー1切換信号335を制御し
リレー1、315をb側へ接続する。続いてメインCP
U203はROM206に記憶されている音声データを
モデムLSI209の音声処理部423に送り、音声の
発生を開始し、回線に送出する。
【0393】ここで発生する音声の内容はたとえば、
「ただ今、留守にしています。ファクシミリを送られる
方はそのまま送信してください。電話の方はピーという
音がしたらお名前とご用件をお話しください。」という
ものである。メインCPU203は音声の発生を行いな
がら、回線からPB信号、CNG信号が送られてくるか
否かをモデムLSI209のPB信号検出部425、C
NG信号検出部426を利用してチェックする。
【0394】音声の発生が終了するまでにCNG信号、
PB信号とも検出されなかった場合には(ステップ10
16)、ファクシミリ装置は先方が話す用件の録音を行
う(ステップ1017)。なお、用件の録音の処理に関
しては本発明と直接関係しないため、説明を省く。
【0395】また、ステップ1015においてCNG信
号が検出された場合、ファクシミリ装置はファクシミリ
受信を行う(ステップ1018)。なお、ファクシミリ
の受信の処理に関しても本発明と直接関係しないため、
ここでは説明を省く。
【0396】ステップ1014においてPB信号が検出
された場合、メインCPU203は検出されたPB信号
が予めファクシミリ装置の使用者が設定した暗証番号で
あるか否かをチェックする(ステップ1019)。本実
施例のファクシミリ装置において、暗証番号は4桁の数
字で構成し、前後を「#」としたものであり、たとえば
「#1234#」である。
【0397】メインCPU203はステップ1019に
おいて、回線から送られてくるPB信号が暗証番号であ
るか否かをチェックし、暗証番号と一致しなかった場合
には再びステップ1014に戻りPB信号の検出、CN
G信号の検出を続ける。ステップ1019において回線
から送られてくるPB信号が暗証番号と一致した場合、
メインCPU203はアナウンスを行う(ステップ10
20)。
【0398】図52にアナウンスの処理の流れを示す。
前述したように本実施例のファクシミリ装置は留守番電
話としての機能も有する。メインCPU203はまず用
件が何件録音されているかを前述の音声と同様の処理に
より発生する(ステップ1021)。たとえば「用件録
音○○件です。」という内容の音声を発生する。続いて
メインCPU203はファクシミリが何件受信されてい
るかを音声により、たとえば「ファクシミリの受信○○
件です。」と発生する(ステップ1022)。
【0399】続いてメインCPU203は不達あり状態
か否かを判断し(ステップ1023)、不達ありの場合
はその内容を音声により発生する(ステップ102
4)。たとえば、メモリー送信において不達となった場
合には、「ファクシミリを送信できませんでした。」、
同報送信において不達となった箇所がある場合は、「同
報送信できなかった箇所があります。」、タイマー送信
が不達となった場合には、「タイマー送信ができません
でした。」と音声を発生する。
【0400】前述した音声同様、これらの音声を発生す
るためのデータはROM206に記憶されており、メイ
ンCPU203はROM206から読み出したデータに
よりモデムLSI209の音声処理部423を制御する
ことにより音声発生する。続いて、メインCPU203
はタイマー送信時刻待ちか否かをチェックする(ステッ
プ1025)。タイマー送信時刻待ちの場合には、「タ
イマー送信の待機中です。」と音声で発生する(ステッ
プ1026)。この後、メインCPU203は外出リモ
ート操作のコマンド待ち1027となる。
【0401】図53にコマンド待ち1027における処
理の流れを示す。本実施例のファクシミリ装置では外出
リモート操作のコマンドとして、不達を再送信すること
を指示するコマンドを設けている。ステップ1028に
おいて、不達を再送信することを指示するコマンドがP
B信号として送られてきたか否かをチェックし、不達を
再送信することを指示するコマンドでない場合は、それ
以外のコマンドであるか否かをチェックする(ステップ
1029)。
【0402】不達を再送信することを指示するコマンド
以外のコマンドである場合、それぞれのコマンドに応じ
た処理を行う(ステップ1030)。不達を再送信する
ことを指示するコマンド以外のコマンドでもない場合、
再度PB信号によりコマンドが送られてくるのを待つ。
ステップ1028において不達を再送信するコマンドで
あることが検出された場合、メインCPU203は不達
ありの状態か否かを判断し(ステップ1031)、不達
ありの状態でない場合にはコマンド待ちの状態に戻る。
【0403】不達ありの状態の場合は、「再送信を設定
しました。」と音声で応答した上で(ステップ103
2)回線を切断する(ステップ1033)。ステップ1
033においてメインCPU203は信号処理回路20
1のリレー3、切換信号327を制御してリレー3、3
11をb側に、リレー4切換信号326を制御してリレ
ー4、303をb側に、リレー2切換信号330を制御
してリレー2、330を制御してリレー2、316をa
側に、リレー1切換信号335を制御してリレー1、3
15をa側に接続する。
【0404】この後、メインCPU203はファクシミ
リ装置において不達の再送信を指示された場合と同様の
処理を行う。すなわち、不達となった宛先が1箇所の場
合は1箇所へ不達送信980の処理を、また不達となっ
た箇所が複数箇所の場合は、複数箇所へ不達送信979
の処理を行う。
【0405】以上説明したように、図8に示すファクシ
ミリ装置においては、送信原稿の画像データをDRAM
に一旦蓄積してファクシミリの送信を行うメモリー送
信、同報送信、タイマー送信において、ファクシミリの
送信が正常に終了しなかった、あるいは所定の回数だけ
再ダイヤルを行っても相手につながらなかった、あるい
はCNG信号を送出してから所定時間内に相手が送るC
EDを検出できなかった、などによりファクシミリの送
信が行えなかった場合には、
【0406】DRAMに読み込んだ画像データ、SRA
Mに記憶した相手先電話番号を消去せず、正常にファク
シミリの送信が終了した場合にだけDRAMに記憶され
た原稿の画像データとSRAMに記憶された相手先の電
話番号とを消去する構成であり、
【0407】かつ不達あり、またはタイマー送信時刻待
ちなどの状況によってメモリー送信ボタンを押した場合
の処理を分類し、不達ありの場合にはメモリー送信ボタ
ンを押すことにより再度ファクシミリ送信を行うことが
可能であり、DRAMを用いた蓄積送信において不達と
なった場合にファクシミリ装置の使用者が簡単に再度フ
ァクシミリの送信を行うことを可能としている。
【0408】さらに、外出先のPB信号を送出可能な電
話機から、リモート操作により前記した不達となった送
信の再送信を指示することが可能であるため、外出直前
にセットしたメモリー送信や同報送信が正常に終了しな
かった場合などに、外出先から再送信を指示することを
可能としている。なお、本実施例ではDRAMに蓄積可
能な原稿を1通信分としたが、複数通信分の蓄積を可能
とした場合でも、基本的な制御方法は本実施例の場合と
同様である。
【0409】
【発明の効果】本発明によれば、ファクシミリ受信時に
おいて、ファクシミリ受信を無鳴動で受信する(静かに
受信する)ことを可能にして、ファクシミリ受信時にお
けるユーザの使い勝手の向上が図れるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのファクシミリ装置に
おける蓄積送信の処理の流れを示す流れ図である。
【図2】本発明の一実施例としてのファクシミリ装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例としてのファクシミリ装置に
おける蓄積確認の処理の流れを示す流れ図である。
【図4】蓄積内容確認手段を有するファクシミリ装置
(本発明の他の実施例)の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】確認設定手段を有するファクシミリ装置(本発
明の別の実施例)における蓄積送信の処理の流れを示す
流れ図である。
【図6】確認設定手段を有するファクシミリ装置におけ
る蓄積確認の処理の流れを示す流れ図である。
【図7】確認設定手段を有するファクシミリ装置の構成
を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施例としてのファクシミリ装置の
詳細な構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施例としてのファクシミリ装置の
上面図である。
【図10】図8における回線制御回路の詳細を示す回路
図の左半分を示す回路図である。
【図11】図8における回線制御回路の詳細を示す回路
図の右半分を示す回路図である。
【図12】図10及び図11における信号処理回路の機
能構成を示すブロック図である。
【図13】モデムLSIの機能構成を示すブロック図で
ある。
【図14】操作部CPUの機能構成を示すブロック図で
ある。
【図15】パネル部の構成を示す説明図である。
【図16】ファクシミリ装置の側面スイッチの構成を示
す説明図である。
【図17】ファクシミリ装置の背面端子の構成を示す説
明図である。
【図18】メモリー送信の操作の流れを示す流れ図であ
る。
【図19】同報送信の操作の流れを示す流れ図である。
【図20】タイマー送信の操作の流れを示す流れ図であ
る。
【図21】ファクシミリ通信の手順を示すシーケンス図
である。
【図22】ファクシミリ送信の処理の流れを示す流れ図
である。
【図23】手動送信の処理の流れを示す流れ図である。
【図24】即時送信の処理の流れを示す流れ図である。
【図25】1箇所へメモリー送信の処理の流れを示す流
れ図の上半分を示す図である。
【図26】1箇所へメモリー送信の処理の流れを示す流
れ図の下半分を示す図である。
【図27】自動送信の処理の流れを示す流れ図である。
【図28】相手先電話番号へ送信の処理の流れを示す流
れ図である。
【図29】メモリー送信処理選択の処理の流れを示す流
れ図である。
【図30】メモリー送信の処理の流れを示す流れ図であ
る。
【図31】タイマー送信の処理の流れの前半分を示す流
れ図である。
【図32】タイマー送信の処理の流れの後半分を示す流
れ図である。
【図33】タイマー送信時刻待ちの処理の流れを示す流
れ図である。
【図34】同報送信の処理の流れを示す流れ図である。
【図35】複数箇所へメモリー送信の処理の流れの前半
分を示す流れ図である。
【図36】複数箇所へメモリー送信の処理の流れの後半
分を示す流れ図である。
【図37】メモリ送信ボタン処理の流れを示す流れ図で
ある。
【図38】不達送信処理選択の処理の流れを示す流れ図
である。
【図39】1箇所へ不達送信の処理の流れを示す流れ図
である。
【図40】複数箇所へ不達送信の処理の流れを示す流れ
図の上半分である。
【図41】複数箇所へ不達送信の処理の流れを示す流れ
図の下半分である。
【図42】タイマー送信待ち処理選択の処理の流れを示
す流れ図である。
【図43】液晶表示部の表示例の一部を示す説明図であ
る。
【図44】液晶表示部の表示例の他の一部を示す説明図
である。
【図45】液晶表示部の表示例の他の一部を示す説明図
である。
【図46】液晶表示部の表示例の他の一部を示す説明図
である。
【図47】液晶表示部の表示例の他の一部を示す説明図
である。
【図48】送信不達確認表の構成を示す説明図である。
【図49】蓄積内容確認の印刷構成を示す説明図であ
る。
【図50】外出リモート操作の処理の流れの一例を示す
流れ図である。
【図51】外出リモート操作の処理の流れの詳細を示す
流れ図である。
【図52】アナウンスの処理の流れを示す流れ図であ
る。
【図53】コマンド待ちの処理の流れを示す流れ図であ
る。
【図54】検出する信号の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1…読み取り手段、2…符号化手段、3…画像蓄積手
段、4…モデム部、5…操作部、6…全体制御部、7…
時計手段、8…相手先電話番号蓄積手段、9…自動ダイ
ヤル手段、10…話中検出手段、11…回線制御部、1
2…回線、13…蓄積内容確認手段、14…再送信指示
手段、15…確認設定蓄積手段、16…復号化手段、1
7…確認指示手段、18…確認設定手段、201…信号
処理回路、202…操作部CPU、203…メインCP
U、204…DRAM、205…SRAM、206…R
OM、209…モデムLSI、210…回線制御回路、
211…回線接続端子、214…ダイヤラ回路、215
…ダイヤルキー、216…操作キー、217…ハンドセ
ット、306…16Hz検出回路、318…フックスイ
ッチ、354…時計部、404…復号化処理部、406
…符号化処理部、422…CNG発生部、423…音声
処理部、424…モデム処理部、425…PB信号検出
部、427…BT信号検出部、428…DT信号検出
部、501…ストップボタン、502…スタートボタ
ン、503…スタートボタン、505…メモリ送信ラン
プ、506…メモリ送信ボタン、519…液晶表示部、
551…回線種類切換スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 由美子 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 Fターム(参考) 5C075 BB04 BB06 BB14 CD21 5K027 BB01 EE03 EE15 HH26 MM11 5K101 KK01 LL01 NN03 NN06 NN12 NN18 NN36 PP07 RR14 RR27 RR28 UU06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発呼側がファクシミリの送信を行うこと
    を表すCNG信号を、電話回線から送られてくる信号中
    から検出するCNG信号検出手段と、着信時に呼び出し
    信号を発生する呼出音発生手段と、この呼出音発生手段
    の無鳴動設定手段を備え、無鳴動が設定されたときは、
    前記CNG信号が検出されても前記呼出音発生手段が無
    鳴動となることを特徴とするファクシミリ装置。
JP2001148317A 2001-05-17 2001-05-17 ファクシミリ装置 Pending JP2002010055A (ja)

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