JP2002009573A - チューナブルフィルタ - Google Patents

チューナブルフィルタ

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JP2002009573A
JP2002009573A JP2000191530A JP2000191530A JP2002009573A JP 2002009573 A JP2002009573 A JP 2002009573A JP 2000191530 A JP2000191530 A JP 2000191530A JP 2000191530 A JP2000191530 A JP 2000191530A JP 2002009573 A JP2002009573 A JP 2002009573A
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signal line
capacitor
resonance
frequency
circuit
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JP2000191530A
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Yusuke Naganuma
祐資 長沼
Mitsuhiro Shimozawa
充弘 下沢
Yoji Isoda
陽次 礒田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のチューナブルフィルタでは、周波数は
可変できるもののその設定周波数が高くなればなるほど
帯域幅が広くなってしまうなどの課題があった。 【解決手段】 共振回路4と入力端子1あるいは出力端
子2との間に容量が可変できるキャパシタ14あるいは
インダクタンスが可変できるコイルを設けたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は所定の周波数範囲
の中から選択された共振周波数を設定することでこの所
定の帯域の信号をフィルタリングすることができるチュ
ーナブルフィルタに係り、特に、その設定可能周波数範
囲の広帯域化と、設定周波数によらない帯域幅の安定性
とを高度に両立させるための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22は特開平9−181538号公報
に開示されている従来のチューナブルフィルタの構成を
示す回路図である。図において、84は入力端子、85
は出力端子、86は入力端子84と出力端子85とを接
続する信号線、87はそれぞれ信号線86と電源線との
間に接続された共振回路、88はそれぞれ直流電流カッ
トキャパシタである。
【0003】各共振回路87において、89は信号線8
6と電源線との間に設けられた基本共振コイル、90は
この基本共振コイル89と並列に設けられた基本共振キ
ャパシタ、91は基本共振キャパシタ90と並列に設け
られた可変キャパシタである。
【0004】次に動作について説明する。各共振回路8
7は、基本共振キャパシタ90と可変キャパシタ91と
の合成容量値と基本共振コイル89のインダクタンス値
とで決まる共振周波数にて動作する。また、信号線86
に対して並列に接続されるとともに基本共振キャパシタ
90と基本共振コイル89とが並列に接続されているの
で、共振周波数において極大のインピーダンス値とな
る。
【0005】従って、これら複数の共振回路87はそれ
ぞれ、入力端子84から入力された信号のうち当該共振
周波数成分を透過し、出力端子85からは当該周波数成
分が出力されることになる。また、可変キャパシタ91
の容量値を変更することで共振周波数を変化させ、出力
端子85から出力される信号成分の周波数を変化させる
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のチューナブルフ
ィルタは以上のように構成されているので、確かに共振
周波数を所望の周波数に調整することができるが、例え
ば周波数が高いほど周囲の周波数の減衰量が減少しその
結果帯域幅が広くなってしまうので、設定可能周波数範
囲が広くなればなるほど、選択された共振周波数によら
ず帯域幅を安定化させることができないなどの課題があ
った。
【0007】図23は従来のチューナブルフィルタを用
いて得られる周波数特性の一例を示す特性図である。図
において、横軸は右に行けば行くほど高くなる周波数、
縦軸は利得、92は共振周波数f01の場合の特性線、
93は共振周波数f02(>f01)の場合の特性線、
94は共振周波数f03(>f02)の場合の特性線、
95は共振周波数f04(>f03)の場合の特性線で
ある。そして、同図から明らかなように、帯域幅(=ピ
ーク利得から3dB下がった利得同士の周波数間隔)は
共振周波数が高くなるにつれて広がってしまう。
【0008】その結果、例えば、今後広く利用されるこ
とが予想される広帯域伝送媒体を用いたデジタル多チャ
ンネル放送などを含む地上波放送、衛星放送、ケーブル
テレビ放送などにおいてこの従来のチューナブルフィル
タを用い、そしてチャンネル選択に応じてこの従来のチ
ューナブルフィルタの通過帯域を可変制御した場合に
は、上述したように設定周波数が高い場合と低い場合と
でその帯域幅が大きく変動してしまうことになり、例え
ば設定周波数が低い場合に所定の帯域幅となるように設
定した場合には、設定周波数が高くなるにつれて隣接チ
ャンネルの信号成分、隣接の妨害波が通過してしまい、
画質劣化などが生じてしまうなどの課題があった。逆
に、例えば設定周波数が高い場合に所定の帯域幅となる
ように設定した場合には、設定周波数が低くなるにつれ
て当該チャンネルの全ての信号成分を通過させることが
できず、画質劣化などが生じてしまうなどの課題があっ
た。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、設定周波数の違いによる帯域幅の
変動を抑え、これにより設定可能周波数範囲の広帯域化
と、設定周波数によらない帯域幅の安定性とを高度に両
立させ、その結果、今後広く利用されることが予想され
る広帯域伝送媒体を用いたデジタル多チャンネル放送な
どを含む地上波放送、衛星放送、ケーブルテレビ放送な
どにおいて好適に利用することができるチューナブルフ
ィルタを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るチューナ
ブルフィルタは、入力端子と、出力端子と、入力端子と
出力端子とを接続する信号線と、上記信号線上にあるい
は上記信号線と電源線との間に設けられ、共振周波数を
可変できる1乃至複数の共振回路と、当該共振回路と上
記入力端子との間の信号線上、当該共振回路と上記出力
端子との間の信号線上および複数の共振回路が設けられ
ている場合にはそれらの間の信号線上に設けられた複数
の直流電流カットキャパシタとを備えるチューナブルフ
ィルタにおいて、上記複数の直流電流カットキャパシタ
のうちの少なくとも1つが、当該直流電流カットキャパ
シタと、当該直流電流カットキャパシタと直列に且つ上
記信号線上に設けられた可変キャパシタと、制御端子
と、当該直流電流カットキャパシタと可変キャパシタと
の間を制御端子に接続するバイアス抵抗とからなる帯域
制御回路に置き換えられているものである。
【0011】この発明に係るチューナブルフィルタは、
帯域制御回路が、直流電流カットキャパシタおよび可変
キャパシタの全体に対して並列に接続された並列キャパ
シタを備えるものである。
【0012】この発明に係るチューナブルフィルタは、
入力端子と、出力端子と、入力端子と出力端子とを接続
する信号線と、上記信号線上にあるいは上記信号線と電
源線との間に設けられ、共振周波数を可変できる1乃至
複数の共振回路と、当該共振回路と上記入力端子との間
の信号線上、当該共振回路と上記出力端子との間の信号
線上および複数の共振回路が設けられている場合にはそ
れらの間の信号線上に設けられた複数の直流電流カット
キャパシタとを備えるチューナブルフィルタにおいて、
上記複数の直流電流カットキャパシタのうちの少なくと
も1つが、当該直流電流カットキャパシタと、当該直流
電流カットキャパシタと直列に且つ上記信号線と電源線
との間に設けられた可変キャパシタと、当該可変キャパ
シタと上記信号線との間に設けられた第二の直流電流カ
ットキャパシタと、制御端子と、当該第二の直流電流カ
ットキャパシタと可変キャパシタとの間を制御端子に接
続するバイアス抵抗とからなる帯域制御回路に置き換え
られているものである。
【0013】この発明に係るチューナブルフィルタは、
入力端子と、出力端子と、入力端子と出力端子とを接続
する信号線と、上記信号線上にあるいは上記信号線と電
源線との間に設けられ、共振周波数を可変できる1乃至
複数の共振回路と、当該共振回路と上記入力端子との間
の信号線上、当該共振回路と上記出力端子との間の信号
線上および複数の共振回路が設けられている場合にはそ
れらの間の信号線上に設けられた複数の直流電流カット
キャパシタとを備えるチューナブルフィルタにおいて、
上記複数の直流電流カットキャパシタのうちの少なくと
も1つが、当該直流電流カットキャパシタと、制御端子
と、当該直流電流カットキャパシタと直列に且つ上記信
号線上に設けられ、当該制御端子に入力される電圧に応
じてインダクタンス値を変化させる可変インダクタと、
当該可変インダクタと上記制御端子との間に設けられた
バイアス抵抗とからなる帯域制御回路に置き換えられて
いるものである。
【0014】この発明に係るチューナブルフィルタは、
入力端子と、出力端子と、入力端子と出力端子とを接続
する信号線と、上記信号線上にあるいは上記信号線と電
源線との間に設けられ、共振周波数を可変できる1乃至
複数の共振回路と、当該共振回路と上記入力端子との間
の信号線上、当該共振回路と上記出力端子との間の信号
線上および複数の共振回路が設けられている場合にはそ
れらの間の信号線上に設けられた複数の直流電流カット
キャパシタとを備えるチューナブルフィルタにおいて、
上記複数の直流電流カットキャパシタのうちの少なくと
も1つが、当該直流電流カットキャパシタと、制御端子
と、当該直流電流カットキャパシタと直列に且つ上記信
号線と電源線との間に設けられ、当該制御端子に入力さ
れる電圧に応じてインダクタンス値を変化させる可変イ
ンダクタと、当該可変インダクタと上記信号線との間に
設けられた第二の直流電流カットキャパシタと、当該第
二の直流電流カットキャパシタと上記可変インダクタと
の間に設けられたバイアス抵抗とからなる帯域制御回路
に置き換えられているものである。
【0015】この発明に係るチューナブルフィルタは、
共振回路が、所定の1つの周波数にて共振する基本共振
回路と、当該基本共振回路が直列共振回路である場合に
はそれに対して直列にあるいは当該基本共振回路が並列
共振回路である場合にはそれに対して並列に接続され、
互いに直列に接続された制御キャパシタおよび可変キャ
パシタ、制御端子、および、当該制御キャパシタと可変
キャパシタとの間を制御端子に接続するバイアス抵抗を
備え、上記制御端子に印加される電圧に応じて異なる合
成インピーダンス値となる共振周波数調整回路とを備え
るものである。
【0016】この発明に係るチューナブルフィルタは、
共振周波数調整回路の制御端子およびバイアス抵抗と、
帯域制御回路の制御端子およびバイアス抵抗とが共通化
されているものである。
【0017】この発明に係るチューナブルフィルタは、
基本共振回路が誘電体共振器であり、且つ、可変キャパ
シタがバラクターダイオードであるものである。
【0018】この発明に係るチューナブルフィルタは、
制御キャパシタに替えて可変キャパシタを用いるもので
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるチ
ューナブルフィルタの構成を示す回路図である。図にお
いて、1は複数のメディア信号が周波数多重されたスト
リーミング信号などが入力される入力端子、2はそのス
トリーミング信号などから抽出された所定の周波数帯の
信号を例えば後段の複号回路へ出力するための出力端
子、3は入力端子1と出力端子2とを接続する信号線、
4は信号線3と電源線との間に設けられ、周波数制御電
圧に応じた共振周波数が設定される共振回路、5は共振
回路4と入力端子1との間の信号線3上に設けられた帯
域制御回路、6は共振回路4と出力端子2との間の信号
線3上に設けられた直流電流カットキャパシタである。
【0020】共振回路4において、7は信号線3と電源
線との間に設けられた基本共振コイル(基本共振回
路)、8は信号線3と電源線との間に設けられ、基本共
振コイル7とともに基本共振回路を構成する基本共振キ
ャパシタ(基本共振回路)、9は制御キャパシタ、10
はカソードがこの制御キャパシタ9側となる向きで直列
に接続されると共にその全体が基本共振キャパシタ8と
並列に接続された共振バラクターダイオード(可変キャ
パシタ)、11は周波数制御電圧が印加される周波数制
御端子(制御端子)、12は制御キャパシタ9と共振バ
ラクターダイオード10との間を周波数制御端子11に
接続する周波数バイアス抵抗(バイアス抵抗)である。
【0021】帯域制御回路5において、13は共振回路
4と入力端子1との間の信号線3上に設けられた直流電
流カットキャパシタ、14はカソードがこの直流電流カ
ットキャパシタ13側となる向きで直流電流カットキャ
パシタ13と共振回路4との間の信号線3上に設けられ
た帯域バラクターダイオード(可変キャパシタ)、15
は帯域制御電圧が印加される帯域制御端子(制御端
子)、16は直流電流カットキャパシタ13と帯域バラ
クターダイオード14との間を帯域制御端子15に接続
する帯域バイアス抵抗(バイアス抵抗)である。
【0022】次に動作について説明する。周波数制御端
子11に0V以上の直流の周波数制御電圧を印加する
と、共振バラクターダイオード10はその逆バイアスの
電圧値に応じた容量値をとる。バラクターダイオード1
0は、この逆バイアスの電圧値が大きければ大きいほど
当該容量値が小さくなる特性を示す。従って、共振回路
4は、この共振バラクターダイオード10の容量値、制
御キャパシタ9の容量値および基本共振キャパシタ8の
容量値とを合成した合成容量値と、基本共振コイル7の
インダクタンス値とで決まる共振周波数にて動作し、上
記電圧値を上げれば上げるほど合成容量値が小さくなる
ので共振周波数は高くなる。なお、周波数バイアス抵抗
12は周波数制御端子11に電圧を印加する回路を共振
回路4から高周波的に分離するために設けられている。
【0023】また、帯域制御端子15に0V以上の直流
の帯域制御電圧を印加すると、帯域バラクターダイオー
ド14はその逆バイアスの電圧値に応じた容量値をと
る。従って、帯域制御回路5はこの帯域バラクターダイ
オード14の容量値および直流電流カットキャパシタ1
3の容量値とを合成した合成容量値にて動作するので、
上記電圧値を上げれば上げるほど合成容量値は小さくな
り、入力された信号の高周波成分をより減衰させる特性
に変化する。なお、帯域バイアス抵抗16は帯域制御端
子15に電圧を印加する回路を帯域制御回路5から高周
波的に分離するためのものである。
【0024】そして、これら周波数制御端子11および
帯域制御端子15に対してそれぞれ一定の直流電圧を印
加した状態で、入力端子1から複数のメディア信号が周
波数多重されたストリーミング信号などを入力すると、
この信号はまず信号線3を介して帯域制御回路5に入力
される。そして、帯域制御回路5はその信号の直流成分
および上記電圧値に応じた周波数特性にて交流成分を減
衰させる。この減衰量は高周波になればなるほど小さく
なる傾向にある。
【0025】このように帯域制御回路5において低周波
成分が除去されたストリーミング信号は、共振回路4に
入力される。この共振回路4は、信号線3に対して並列
に接続されるとともに基本共振キャパシタ8と基本共振
コイル7とが並列に接続されているので、共振周波数に
おいて信号線3と電源線との間のインピーダンスが最大
値となるように動作する。その結果、上記設定周波数の
信号成分を最も効率良く透過し、その設定周波数を基準
として周波数差が大きくなればなるほど減衰する。
【0026】従って、これらの帯域制御回路5および共
振回路4を最も効率良く通過する信号成分は、上記共振
周波数の信号成分となり、それを中心として周波数差が
大きくなればなるほど大きく減衰されることになる。ま
た、この共振回路4を通過した信号成分は更に直流電流
カットキャパシタ6にてもう一度低周波成分が除去さ
れ、フィルタリングされた高周波成分のみが出力端子2
から出力される。
【0027】図2はこの発明の実施の形態1によるチュ
ーナブルフィルタを用いて得られる周波数特性の一例を
示す特性図である。図において、横軸は右に行けば行く
ほど高くなる周波数、縦軸は利得、17は設定周波数を
f01とした場合の低周波特性線、18はその低周波帯
域幅、19は帯域制御回路5を直流電流カットキャパシ
タ13のみに戻すと共に設定周波数をf02(>f0
1)とした場合の第一の高周波特性線、20はこの発明
の実施の形態1において設定周波数をf02とした場合
の第二の高周波特性線、21はその第二高周波帯域幅で
ある。
【0028】そして、同図に示すように、設定周波数f
01における低周波帯域幅を同一の周波数幅となるよう
に調整した場合、帯域制御回路5を直流電流カットキャ
パシタ13に戻すと共に設定周波数をf02とした場合
には第一の高周波特性線19となってその高周波帯域幅
は低周波帯域幅18よりもずっと広くなってしまうが、
帯域制御回路5を用いてその制御電圧を上げることで第
二高周波帯域幅21を低周波帯域幅18と同一の周波数
幅とすることができる。
【0029】また、同図ではわずかとなっているが、設
定周波数f02における利得を同時に向上させることも
できる。
【0030】図3はこの発明の実施の形態1によるチュ
ーナブルフィルタを用いて得られる周波数特性の一例を
示す特性図である。横軸および縦軸は図2と同様であ
る。図において、22は設定周波数をf02とした場合
の高周波特性線、23はその高周波帯域幅、24は帯域
制御回路5を直流電流カットキャパシタ13に戻すと共
に設定周波数をf01(<f02)とした場合の第一の
低周波特性線、25はこの発明の実施の形態1において
設定周波数をf01とした場合の第二の低周波特性線、
26はその第二低周波帯域幅である。
【0031】そして、同図に示すように、設定周波数f
02における高周波帯域幅を同一の周波数幅となるよう
に調整した場合、帯域制御回路5を直流電流カットキャ
パシタ13に戻すと共に設定周波数をf01とした場合
には第一の低周波特性線24となってその低周波帯域幅
は高周波帯域幅23よりもずっと鋭くなってしまうが、
帯域制御回路5を用いてその制御電圧を下げることで第
二低周波帯域幅26を高周波帯域幅23と同一の周波数
幅とすることができる。
【0032】また、同図ではわずかとなっているが、設
定周波数f01における利得を同時に向上させることも
できる。
【0033】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、入力端子1と、出力端子2と、入力端子1と出力端
子2とを接続する信号線3と、信号線3と電源線との間
に設けられ、共振周波数を可変できる1つの共振回路4
と、共振回路4と入力端子1との間の信号線3上および
共振回路4と出力端子2との間の信号線3上に設けられ
た複数の直流電流カットキャパシタ13,6とを備える
チューナブルフィルタにおいて、共振回路4と入力端子
1との間の直流電流カットキャパシタ13を、当該直流
電流カットキャパシタ13と、当該直流電流カットキャ
パシタ13と直列に且つ上記信号線3上に設けられた帯
域バラクターダイオード14と、帯域制御端子15と、
当該直流電流カットキャパシタ13と帯域バラクターダ
イオード14との間を帯域制御端子15に接続する帯域
バイアス抵抗16とからなる帯域制御回路5に置き換え
ているので、この帯域制御端子15に印加する電圧を上
げれば帯域バラクターダイオード14の容量成分を小さ
くすることができ、結果としてフィルタ特性の帯域幅を
小さくすることができる。
【0034】従って、共振回路4の設定周波数が高くな
るほどこの帯域制御電圧を上げることで、設定周波数の
変化に対する通過帯域幅の変化を抑制することができ、
設定可能周波数範囲の広帯域化と、設定周波数によらな
い帯域幅の安定性とを高度に両立させることができる効
果がある。また、これと同時に設定周波数における減衰
量を減少させることもできる効果がある。
【0035】また、この実施の形態1によれば、基本共
振コイル7と基本共振キャパシタ8とが並列に接続され
た基本共振回路と、この基本共振回路に対して並列に接
続され、互いに直列に接続された制御キャパシタ9およ
び共振バラクターダイオード10、周波数制御端子11
と、および、当該制御キャパシタ9と共振バラクターダ
イオード10との間と周波数制御端子11との間に設け
られた周波数バイアス抵抗12とで共振回路4を構成し
ているので、周波数制御端子11に印加する電圧を上げ
ると共振回路4の共振周波数を上げることができ、その
結果、チューナブルフィルタの設定周波数を上げること
ができる。
【0036】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2によるチューナブルフィルタの構成を示す回路図で
ある。図において、27は共振回路4と出力端子2との
間の信号線3上に設けられた帯域制御回路、28は共振
回路4と出力端子2との間の信号線3上に設けられた直
流電流カットキャパシタ、29はカソードがこの直流電
流カットキャパシタ28側となる向きで直流電流カット
キャパシタ28と共振回路4との間の信号線3上に設け
られた帯域バラクターダイオード(可変キャパシタ)、
30は帯域制御端子(制御端子)、31は直流電流カッ
トキャパシタ28と帯域バラクターダイオード29との
間を帯域制御端子30に接続する帯域バイアス抵抗(バ
イアス抵抗)である。これ以外の構成は実施の形態1と
同様であり説明を省略する。
【0037】次に動作について説明する。この帯域制御
回路27の帯域制御端子30に0V以上の直流電圧を印
加すると、帯域バラクターダイオード29はその逆バイ
アスの電圧値に応じた容量値をとる。従って、帯域制御
回路27はこの共振バラクターダイオード29の容量値
および直流電流カットキャパシタ28の容量値とを合成
した合成容量値にて動作し、上記電圧値を上げれば上げ
るほど合成容量値は小さくなり、入力された信号をより
減衰させる特性に変化する。なお、帯域バイアス抵抗3
1は帯域制御端子30に電圧を印加する回路を帯域制御
回路27から高周波的に分離するためのものである。そ
して、この帯域制御回路27は、共振回路4を通過した
信号成分から低周波成分を除去し、これを出力端子2へ
出力する。これ以外の動作は実施の形態1と同様であり
説明を省略する。
【0038】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、共振回路4と出力端子2との間の信号線3上にも帯
域制御回路27を設けたので、実施の形態1と同様の効
果を奏するとともに、帯域制御端子30が1つ増えたの
で、それだけ周波数および帯域の制御の自由度を向上さ
せることができる効果がある。
【0039】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3によるチューナブルフィルタの構成を示す回路図で
ある。図において、32,33はそれぞれ直流電流カッ
トキャパシタ13,28と帯域バラクターダイオード1
4,29との全体に対して並列に接続された並列キャパ
シタである。これ以外の構成は実施の形態2と同様であ
り説明を省略する。
【0040】次に動作について説明する。帯域制御端子
15,30に0V以上の直流電圧を印加すると、帯域バ
ラクターダイオード14,29はその逆バイアスの電圧
値に応じた容量値をとる。従って、帯域制御回路5,2
7はこの帯域バラクターダイオード14,29の容量
値、直流電流カットキャパシタ13,28の容量値およ
び並列キャパシタ32,33の容量値を合成した合成容
量値にて動作し、上記電圧値を上げれば上げるほど合成
容量値は小さくなり、入力された信号の高周波成分をよ
り減衰させる特性に変化する。これ以外の動作は実施の
形態2と同様であり説明を省略する。
【0041】図6はこの発明の実施の形態3によるチュ
ーナブルフィルタにおいて、帯域制御端子15に印加す
る電圧と合成容量値との関係の一例を示す特性図であ
る。図において、横軸は右に行くほど電圧が高くなる制
御電圧、縦軸は上に行くほど容量値が大きくなる合成容
量値、34は実施の形態2の帯域制御回路5における容
量値特性線、35は実施の形態2の帯域制御回路5にお
いて直流電流カットキャパシタ13の容量値を変更した
場合の容量値特性線、36はこの実施の形態3の帯域制
御回路5における容量値特性線である。
【0042】そして、同図に示すように、単に直流電流
カットキャパシタ13の容量値を変更することで印加可
能な制御電圧範囲における合成容量値の範囲を変化させ
ようとした場合には容量値特性線の傾きも同時に変化し
てしまい、制御電圧を変化させた場合の容量値の変化の
仕方も変化してしまうので、制御回路の設定を全てやり
直さなければならない。これに対して、この実施の形態
3のように並列キャパシタ32を設けることで合成容量
値の範囲を変化させようとした場合には容量値特性線の
傾き(変化の仕方)をほぼ同様に保つことができるの
で、制御電圧を変化させた場合の容量値の変化量を変化
させてしまうことはなく、ひいては制御回路をそのまま
利用することができる。
【0043】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、各帯域制御回路5,27が、直流電流カットキャパ
シタ13,28および帯域バラクターダイオード14,
29の全体に対して並列に接続された並列キャパシタ3
2,33を備えるので、この3つのキャパシタの容量値
の組合せを適当に設定することにより、制御電圧に対す
る合成容量の変化の仕方を保ちつつも、設定可能な合成
容量の範囲をシフトさせることができる。従って、帯域
制御端子15,30に電圧を印加する例えば電圧制御発
振器などとして同一の性能のものを用いつつも、同一の
電圧値変化量で生じる合成容量の変化量を略同一とする
ことができるので、チューナブルフィルタを用いた受信
機を多種多様な仕様に合わせ込むことができ、個別仕様
に対応しつつも量産効果を期待することができる効果が
ある。
【0044】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4によるチューナブルフィルタの構成を示す回路図で
ある。図において、37は信号線3上に設けられ、周波
数制御電圧に応じた共振周波数が設定される共振回路、
38は共振回路37と入力端子1との間の信号線3上に
設けられた帯域制御回路、39は共振回路37と出力端
子2との間の信号線3上に設けられた帯域制御回路であ
る。
【0045】共振回路37において、40は信号線3上
に設けられた基本共振コイル(基本共振回路)、41は
信号線3上に設けられ、基本共振コイル40とともに基
本共振回路を構成する基本共振キャパシタ(基本共振回
路)、42はカソードがこの基本共振キャパシタ41側
となる向きで直列に接続された共振バラクターダイオー
ド(可変キャパシタ)、43は周波数制御端子(制御端
子)、44は基本共振キャパシタ41と共振バラクター
ダイオード42との間を周波数制御端子43に接続する
周波数バイアス抵抗(バイアス抵抗)である。
【0046】各帯域制御回路38,39において、45
は共振回路37と入力端子1あるいは出力端子2との間
の信号線3上に設けられた直流電流カットキャパシタ、
46は直流電流カットキャパシタ45と共振回路37と
の間を電源線に接続するように且つカソードが信号線3
側となる向きで設けられた帯域バラクターダイオード
(可変キャパシタ)、47は帯域バラクターダイオード
46と信号線3との間に設けられた第二の直流電流カッ
トキャパシタ、48は帯域制御端子(制御端子)、49
は第二の直流電流カットキャパシタ47と帯域バラクタ
ーダイオード46との間を帯域制御端子48に接続する
帯域バイアス抵抗(バイアス抵抗)である。
【0047】次に動作について説明する。周波数制御端
子43に0V以上の直流電圧を印加すると、共振バラク
ターダイオード42はその逆バイアスの電圧値に応じた
容量値をとる。共振バラクターダイオード42は、この
逆バイアスの電圧値が大きければ大きいほど容量値が小
さくなる。従って、共振回路37は、この共振バラクタ
ーダイオード42の容量値および基本共振キャパシタ4
1の容量値とを合成した合成容量値と、基本共振コイル
40のインダクタンス値とで決まる共振周波数にて動作
し、上記電圧値を上げれば上げるほど合成容量値は小さ
くなり、共振周波数は高くなる。なお、周波数バイアス
抵抗44は周波数制御端子43に電圧を印加する回路を
共振回路37から高周波的に分離するためのものであ
る。
【0048】また、帯域制御端子48に0V以上の直流
電圧を印加すると、帯域バラクターダイオード46はそ
の逆バイアスの電圧値に応じた容量値をとる。従って、
各帯域制御回路38,39はこの帯域バラクターダイオ
ード46の容量値、第二の直流電流カットキャパシタ4
7の容量値および直流電流カットキャパシタ45の容量
値とを合成した合成容量値にて動作し、上記電圧値を上
げれば上げるほど合成容量値は小さくなり、入力された
信号をより低周波側から減衰させる特性に変化する。な
お、帯域バイアス抵抗49は帯域制御端子48に電圧を
印加する回路を帯域制御回路38,39から高周波的に
分離するためのものである。
【0049】そして、これら周波数制御端子43および
2つの帯域制御端子48,48に対してそれぞれ一定の
直流電圧を印加した状態で、入力端子1から複数のメデ
ィア信号が周波数多重されたストリーミング信号などを
入力すると、この信号はまず信号線3を介して帯域制御
回路38に入力される。そして、帯域制御回路38はそ
の信号の直流成分および上記電圧値に応じた周波数特性
にて交流成分を減衰させる。この減衰量は高周波になれ
ばなるほど大きくなる傾向にある。
【0050】このように帯域制御回路38において高周
波成分が除去されたストリーミング信号は、共振回路3
7に入力される。この共振回路37は周波数制御電圧に
応じた共振周波数にて動作し、基本共振コイル40と基
本共振キャパシタ41とが直列に接続されているので共
振周波数においてインピーダンスが相殺されて当該設定
周波数の信号成分を最も効率良く透過し、その設定周波
数を基準として周波数差が大きくなればなるほど減衰す
る。
【0051】従って、これらの帯域制御回路38および
共振回路37を最も効率良く通過する信号成分は、上記
設定周波数の信号成分となり、それを中心として周波数
差が大きくなればなるほど大きく減衰することになる。
また、この共振回路37を通過した信号成分は更に帯域
制御回路39にてもう一度低周波成分が除去され、出力
端子から出力される。
【0052】図8はこの発明の実施の形態4によるチュ
ーナブルフィルタを用いて得られる周波数特性の一例を
示す特性図である。図において、横軸は右に行けば行く
ほど高くなる周波数、縦軸は利得、50は設定周波数を
f02とした場合の高周波特性線、51は図9に示すチ
ューナブルフィルタにおいて設定周波数をf01(<f
02)とした場合の第一の高周波特性線、52はこの発
明の実施の形態4において設定周波数をf01とした場
合の第二の高周波特性線である。なお、図9において各
符号は図7と同一である。
【0053】そして、同図に示すように、設定周波数f
02における高周波帯域幅を同一の周波数幅となるよう
に調整した場合、図9のチューナブルフィルタでは設定
周波数をf01とした場合には第一の高周波特性線51
となってその低周波帯域幅は高周波帯域幅よりも広くな
ってしまうが、帯域制御回路38,39を用いてその制
御電圧を上げることで低周波帯域幅を高周波帯域幅より
も狭くすることができる。また、同図に示すように、設
定周波数f01における利得を同時に向上させることも
できる。
【0054】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、入力端子1と、出力端子2と、入力端子1と出力端
子2とを接続する信号線3と、上記信号線3上に設けら
れ、共振周波数を可変できる1つの共振回路37と、当
該共振回路37と入力端子1との間の信号線3上および
当該共振回路37と出力端子2との間の信号線3上に設
けられた2つの直流電流カットキャパシタ45,45と
を備えるチューナブルフィルタにおいて、上記2つの直
流電流カットキャパシタ45,45に替えて、当該直流
電流カットキャパシタ45と、当該直流電流カットキャ
パシタ45と直列に且つ上記信号線3と電源線との間に
設けられた帯域バラクターダイオード46と、当該帯域
バラクターダイオード46と信号線3との間に設けられ
た第二の直流電流カットキャパシタ47と、帯域制御端
子48と、当該第二の直流電流カットキャパシタ47と
帯域バラクターダイオード46との間を帯域制御端子4
8に接続する帯域バイアス抵抗49とからなる帯域制御
回路38,39に置き換えられているので、この帯域制
御端子48に印加する電圧を上げれば帯域バラクターダ
イオード46の容量成分を小さくすることができ、結果
としてフィルタ特性の帯域幅を小さくする。
【0055】従って、共振回路37の設定周波数が高け
れば高いほどこの制御電圧を上げることで、設定周波数
の変化に対する帯域幅の変化を抑制することができ、設
定可能周波数範囲の広帯域化と、設定周波数によらない
帯域幅の安定性とを高度に両立させることができる効果
がある。また、これと同時に設定周波数における減衰量
を減少させることもできる効果がある。
【0056】実施の形態5.図10はこの発明の実施の
形態5によるチューナブルフィルタの構成を示す回路図
である。図において、53は帯域制御端子(制御端
子)、54は直流電流カットキャパシタ13と入力端子
1との間の信号線3上に設けられ、帯域制御端子53に
入力される電圧に応じてインダクタンス値を変化させる
帯域可変インダクタ(可変インダクタ)、55は当該帯
域可変インダクタ54と帯域制御端子53との間に設け
られた帯域バイアス抵抗(バイアス抵抗)、56は帯域
制御端子(制御端子)、57は直流電流カットキャパシ
タ28と出力端子2との間の信号線3上に設けられ、帯
域制御端子56に入力される電圧に応じてインダクタン
ス値を変化させる帯域可変インダクタ(可変インダク
タ)、58は当該帯域可変インダクタ57と帯域制御端
子56との間に設けられた帯域バイアス抵抗(バイアス
抵抗)である。なお、これら帯域可変インダクタ54,
57としては例えば、トランジスタで構成されるアクテ
ィブインダクタ、小型アクチュエータを備えるマイクロ
マシンなどが挙げられる。これ以外の構成は実施の形態
2と同様であり説明を省略する。
【0057】次に動作について説明する。帯域制御回路
5において、帯域制御端子53に所定のレベルの直流電
圧を印加すると、帯域可変インダクタ54はその電圧値
に応じたインダクタンス値をとる。従って、この帯域制
御回路5は基本的にはこの帯域可変インダクタ54のイ
ンダクタンス値から直流電流カットキャパシタ13の容
量値を減算した合成インピーダンス値にて動作し、この
合成インピーダンス値が大きくなればなるほど、入力さ
れた信号の高周波成分をより減衰させる特性に変化す
る。なお、帯域バイアス抵抗55は帯域制御端子53に
電圧を印加する回路を帯域制御回路5から高周波的に分
離するためのものである。帯域制御回路27においても
同様である。これ以外の動作は実施の形態2と同様であ
り説明を省略する。
【0058】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、入力端子1と、出力端子2と、入力端子1と出力端
子2とを接続する信号線3と、信号線3と電源線との間
に設けられ、共振周波数を可変できる1つの共振回路4
と、当該共振回路4と入力端子1との間の信号線3上お
よび共振回路4と出力端子2との間の信号線3上に設け
られ、直流電流カットキャパシタ13,28、帯域制御
端子53,56、当該直流電流カットキャパシタ13,
28と直列に且つ上記信号線3上に設けられ、当該帯域
制御端子53,56に入力される電圧に応じてインダク
タンス値を変化させる帯域可変インダクタ54,57お
よび帯域可変インダクタ54,57と帯域制御端子5
3,56との間に設けられた帯域バイアス抵抗55,5
8とからなる2つの帯域制御回路5,27とを備えるの
で、これらの帯域制御端子53,56に印加する電圧を
変化させれば帯域制御回路5,27の合成インダクタン
スを変化させることができ、結果としてフィルタ特性の
帯域幅を制御することができる。
【0059】従って、設定可能周波数範囲の広帯域化
と、設定周波数によらない帯域幅の安定性とを高度に両
立させることができる効果がある。また、これと同時に
設定周波数における減衰量を減少させることもできる効
果がある。
【0060】実施の形態6.図11はこの発明の実施の
形態6によるチューナブルフィルタの構成を示す回路図
である。図において、59,60はそれぞれ帯域バラク
ターダイオード46の替わりに、直流電流カットキャパ
シタ45と共振回路37との間の信号線3を電源線に接
続する帯域可変インダクタ(可変インダクタ)である。
これ以外の構成は実施の形態4と同様であり説明を省略
する。
【0061】次に動作について説明する。帯域制御回路
38において、帯域制御端子48に所定のレベルの直流
電圧を印加すると、帯域可変インダクタ59はその電圧
値に応じたインダクタンス値をとる。従って、この帯域
制御回路38は基本的にはこの帯域可変インダクタ59
のインダクタンス値から直流電流カットキャパシタ45
の容量値および第二の直流電流カットキャパシタ47の
容量値を減算した合成インピーダンス値にて動作し、こ
の合成インピーダンス値が大きくなればなるほど、入力
された信号の高周波成分をより通過させる特性に変化す
る。なお、帯域バイアス抵抗49は帯域制御端子48に
電圧を印加する回路を帯域制御回路38から高周波的に
分離するためのものである。帯域制御回路39において
も同様である。これ以外の動作は実施の形態4と同様で
あり説明を省略する。
【0062】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、入力端子1と、出力端子2と、入力端子1と出力端
子2とを接続する信号線3と、上記信号線3上に設けら
れ、共振周波数を可変できる1つの共振回路4と、当該
共振回路4と上記入力端子1との間の信号線3上および
当該共振回路4と上記出力端子2との間の信号線3上に
設けられた2つの直流電流カットキャパシタ45,45
とを備えるチューナブルフィルタにおいて、上記2つの
直流電流カットキャパシタ45,45はともに、当該直
流電流カットキャパシタ45と、帯域制御端子48と、
当該直流電流カットキャパシタ45と直列に且つ上記信
号線3と電源線との間に設けられ、当該帯域制御端子4
8に入力される電圧に応じてインダクタンス値を変化さ
せる帯域可変インダクタ59(60)と、当該帯域可変
インダクタ59(60)と上記信号線3との間に設けら
れた第二の直流電流カットキャパシタ47と、当該帯域
制御端子48と上記可変インダクタ59(60)との間
に設けられた帯域バイアス抵抗49とからなる帯域制御
回路38,39に置き換えられているので、この帯域制
御端子48に印加する電圧を制御すれば帯域制御回路の
インダクタンス成分を変化させることができ、結果とし
てフィルタ特性の帯域幅を制御することができる。
【0063】従って、設定可能周波数範囲の広帯域化
と、設定周波数によらない帯域幅の安定性とを高度に両
立させることができる効果がある。また、これと同時に
設定周波数における減衰量を減少させることもできる効
果がある。
【0064】実施の形態7.図12はこの発明の実施の
形態7によるチューナブルフィルタの構成を示す回路図
である。図において、61は共通制御端子(制御端
子)、62は直流電流カットキャパシタ13と帯域バラ
クターダイオード14との間、および、制御キャパシタ
9と共振バラクターダイオード10との間を共通制御端
子61に接続する共通バイアス抵抗(バイアス抵抗)で
ある。これ以外の構成は実施の形態1と同様であり説明
を省略する。
【0065】次に動作について説明する。共通制御端子
61に印加する電圧を上げると、共振バラクターダイオ
ード10および帯域バラクターダイオード14の容量値
はともに小さくなる。従って、共振回路4の共振周波数
は高くなると共に、帯域制御回路5によって帯域幅の増
加も抑えられる。これ以外の動作は実施の形態1と同様
であり説明を省略する。
【0066】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、帯域制御回路5はそれに印加される制御電圧が高く
なるほど帯域幅の広がりを抑制し、且つ、共振回路4は
それに印加される制御電圧が高くなるほど高い共振周波
数となるように設定すると共に、これら帯域制御回路5
と共振回路4との共通制御端子61および共通バイアス
抵抗62を共通化させているので、チューナブルフィル
タ自体およびそれを制御する制御系の構成を従来と同程
度(1つ)の簡易な構成にて、帯域幅を安定させること
ができる効果がある。
【0067】実施の形態8.図13はこの発明の実施の
形態8によるチューナブルフィルタの構成を示す回路図
である。図において、63は基本共振コイル7および基
本共振キャパシタ8の替わりに設けられた誘電体共振器
である。これ以外の構成は実施の形態1と同様である。
【0068】そして、周波数制御端子11に0V以上の
直流電圧を印加すると、共振バラクターダイオード10
はその逆バイアスの電圧値に応じた容量値をとる。従っ
て、共振回路4は、この共振バラクターダイオード10
の容量値、並びに、誘電体共振器63のインダクタンス
値で決まる共振周波数にて動作し、上記電圧値を上げれ
ば上げるほど合成容量値が小さくなるので、共振周波数
は高くなる。なお、周波数バイアス抵抗12は周波数制
御端子11に電圧を印加する回路を共振回路4から高周
波的に分離するためのものである。これ以外の動作は実
施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0069】以上のように、この実施の形態8では、共
振バラクターダイオード10と誘電体共振器63とを用
いているので、共振回路4の高周波特性を格段に改善す
ることができ、設定可能な周波数の範囲を高周波化する
ことができる効果がある。
【0070】実施の形態9.図14はこの発明の実施の
形態9によるチューナブルフィルタの構成を示す回路図
である。図において、64は制御キャパシタ9の替わり
に、カソードが共振バラクターダイオード10側となる
向きで配設された第二共振バラクターダイオード(可変
キャパシタ)である。これ以外の構成は実施の形態1と
同様であり説明を省略する。
【0071】そして、周波数制御端子11に0V以上の
直流電圧を印加すると、共振バラクターダイオード10
および第二共振バラクターダイオード64はそれぞれそ
の逆バイアスの電圧値に応じた容量値をとる。従って、
共振回路4は、この共振バラクターダイオード10の容
量値、第二共振バラクターダイオード64の容量値およ
び基本共振キャパシタ8の容量値とを合成した合成容量
値と、基本共振コイル7のインダクタンス値とで決まる
共振周波数にて動作し、上記電圧値を上げれば上げるほ
ど合成容量値が小さくなるので、共振周波数は高くな
る。なお、周波数バイアス抵抗12は周波数制御端子1
1に電圧を印加する回路を共振回路4から高周波的に分
離するためのものである。これ以外の動作は実施の形態
1と同様であり説明を省略する。
【0072】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、制御キャパシタ9に替えて第二共振バラクターダイ
オード64を用いているので、共振バラクターダイオー
ド10および第二共振バラクターダイオード64が1つ
にパッケージングされた汎用で入手可能なディスクリー
ト素子を利用することができ、これら素子間の配線容量
などによる特性劣化を抑制することができるので、高周
波特性を更に改善することができる。
【0073】実施の形態10.図15はこの発明の実施
の形態10によるチューナブルフィルタの構成を示す回
路図である。図において、65は信号線3と電源線との
間に設けられた基本共振コイル(基本共振回路)、66
は基本共振コイル65と電源線との間に設けられ、基本
共振コイル65とともに基本共振回路を構成する基本共
振キャパシタ(基本共振回路)、67は基本共振キャパ
シタ66と電源線との間に配設され、カソードがこの基
本共振キャパシタ66側となる向きで直列に接続される
共振バラクターダイオード(可変キャパシタ)、68は
周波数制御端子(制御端子)、69は基本共振キャパシ
タ66と共振バラクターダイオード67との間を周波数
制御端子68に接続する周波数バイアス抵抗(バイアス
抵抗)である。これ以外の構成は実施の形態1と同様で
ある。
【0074】次に動作について説明する。周波数制御端
子68に0V以上の直流電圧を印加すると、共振バラク
ターダイオード67はその逆バイアスの電圧値に応じた
容量値をとる。従って、共振回路4は、この共振バラク
ターダイオード67の容量値および基本共振キャパシタ
66の容量値を合成した合成容量値と、基本共振コイル
65のインダクタンス値とで決まる共振周波数にて動作
し、上記電圧値を上げれば上げるほど合成容量値が小さ
くなるので、共振周波数は高くなる。
【0075】また、この共振回路4は、信号線3に対し
て並列に接続されるとともに基本共振キャパシタ66と
基本共振コイル65とが直列に接続されているので、共
振周波数において信号線3と電源線との間のインピーダ
ンスが最小値となるように動作する。その結果、上記設
定周波数の信号成分を最も効率良く遮断し、その設定周
波数を基準として周波数差が大きくなればなるほど減衰
量が減少する。これ以外の動作は実施の形態1と同様で
あり説明を省略する。
【0076】図16はこの発明の実施の形態10による
チューナブルフィルタを用いて得られる周波数特性の一
例を示す特性図である。横軸および縦軸は図2と同様で
ある。図において、70は設定周波数をf01とした場
合の低周波特性線、71はこの発明の実施の形態10に
おいて設定周波数をf02(>f01)とした場合の第
一の高周波特性線、72は帯域制御回路5を直流電流カ
ットキャパシタ13に戻すと共に設定周波数をf02と
した場合の第二の低周波特性線である。
【0077】そして、同図に示すように、設定周波数f
01における低周波帯域幅を同一の周波数幅となるよう
に調整した場合、帯域制御回路5を直流電流カットキャ
パシタ13に戻すと共に設定周波数をf01とした場合
には第二の低周波特性線72となってその高周波帯域幅
は低周波帯域幅よりもずっと鈍ってしまうが、帯域制御
回路5を用いてその制御電圧を上げることで高周波帯域
幅を低周波帯域幅と同一の周波数幅とすることができ
る。また、設定周波数f02における利得を同時に低下
させることもできる。
【0078】実施の形態11.図17はこの発明の実施
の形態11によるチューナブルフィルタの構成を示す回
路図である。図において、73は信号線3上に設けられ
た基本共振コイル(基本共振回路)、74は基本共振コ
イル73と並列に設けられ、基本共振コイル73ととも
に基本共振回路を構成する基本共振キャパシタ(基本共
振回路)、75は基本共振キャパシタ74と並列に設け
られた制御キャパシタ、76は基本共振キャパシタ74
と並列に且つ制御キャパシタ75と直列に設けられ、カ
ソードがこの制御キャパシタ75側となる向きで直列に
接続される共振バラクターダイオード(可変キャパシ
タ)、77は周波数制御端子(制御端子)、78は制御
キャパシタ75と共振バラクターダイオード76との間
を周波数制御端子77に接続する周波数バイアス抵抗
(バイアス抵抗)である。これ以外の構成は実施の形態
4と同様であり説明を省略する。
【0079】次に動作について説明する。周波数制御端
子77に0V以上の直流電圧を印加すると、共振バラク
ターダイオード76はその逆バイアスの電圧値に応じた
容量値をとる。従って、共振回路37は、この共振バラ
クターダイオード76の容量値および基本共振キャパシ
タ74の容量値を合成した合成容量値と、基本共振コイ
ル73のインダクタンス値とで決まる共振周波数にて動
作し、上記電圧値を上げれば上げるほど合成容量値が小
さくなるので、共振周波数は高くなる。
【0080】また、この共振回路37は、信号線3に対
して直列に接続されるとともに基本共振キャパシタ74
と基本共振コイル73とが並列に接続されているので、
共振周波数において信号線3と電源線との間のインピー
ダンスが最小値となるように動作する。その結果、上記
設定周波数の信号成分を最も効率良く遮断し、その設定
周波数を基準として周波数差が大きくなればなるほど減
衰量が減少する。これ以外の動作は実施の形態4と同様
であり説明を省略する。
【0081】図18はこの発明の実施の形態11による
チューナブルフィルタを用いて得られる周波数特性の一
例を示す特性図である。横軸および縦軸は図2と同様で
ある。図において、79は設定周波数をf01とした場
合の低周波特性線、80はこの発明の実施の形態11に
おいて設定周波数をf02(>f01)とした場合の第
一の高周波特性線、81は帯域制御回路38,39を直
流電流カットキャパシタ45,45に戻すと共に設定周
波数をf02とした場合の第二の高周波特性線である。
【0082】そして、同図に示すように、設定周波数f
01における低周波帯域幅を同一の周波数幅となるよう
に調整した場合、帯域制御回路38,39を直流電流カ
ットキャパシタ45,45に戻すと共に設定周波数をf
02とした場合には第二の高周波特性線81となってそ
の高周波帯域幅は低周波帯域幅よりもずっと鈍ってしま
うが、帯域制御回路38,39を用いてその制御電圧を
上げることで高周波帯域幅を低周波帯域幅と同一の周波
数幅とすることができる。また、設定周波数f02にお
ける利得を同時に低下させることもできる。
【0083】実施の形態12.図19はこの発明の実施
の形態12によるチューナブルフィルタの構成を示す回
路図である。図において、各構成要素は図11あるいは
図17と同様であり説明を省略する。また、各部の動作
もこれら図11や図17に係る実施の形態(実施の形態
6および11)と同様であり説明を省略する。
【0084】そして、このような構成であっても、実施
の形態11と同様に設定周波数にかかわらず帯域幅を安
定化させつつ、設定周波数における利得を同時に低下さ
せることができる効果がある。
【0085】実施の形態13.図20はこの発明の実施
の形態13によるチューナブルフィルタの構成を示す回
路図である。図において、82はそれぞれ相前後する2
つの共振回路4,4の間の信号線3上に設けられた帯域
制御回路である。これ以外の構成および各帯域制御回路
82の構成要素は実施の形態2と同様であり説明を省略
する。
【0086】各回路の動作は実施の形態4と同様であり
説明を省略する。そして、入力端子1に入力された信号
は4つの帯域制御回路5,82,82,27および3つ
の共振回路4,4,4を介して出力端子2から出力され
る。また、各帯域制御回路5,82,82,27および
各共振回路4,4,4はそれぞれの帯域制御端子15,
30あるいは周波数制御端子11に印加されている直流
電圧に応じたフィルタリング特性にて当該信号をフィル
タリングする。従って、出力端子2にはそれら回路のフ
ィルタリング特性の組合せに応じた所定の帯域の周波数
成分のみが出力されることになる。
【0087】以上のように、この実施の形態13によれ
ば、入力端子1と最初の共振回路4との間、出力端子2
と最後の共振回路4との間、並びに、相前後する2つの
共振回路4,4の間それぞれに帯域制御回路5,82,
82,27を設けているので、例えば、共振回路4の設
定周波数が高くなるほどこれら帯域制御回路5,82,
82,27の帯域制御電圧を上げることで設定周波数の
変化に対する通過帯域幅の変化を抑制することができ、
設定可能周波数範囲の広帯域化と設定周波数によらない
帯域幅の安定性とを高度に両立させることができる効果
がある。帯域を絞ることもできる。また、これと同時に
設定周波数における減衰量を減少させることもできる効
果がある。
【0088】実施の形態14.図21はこの発明の実施
の形態14によるチューナブルフィルタの構成を示す回
路図である。図において、83はそれぞれ相前後する2
つの共振回路4,4の間の信号線3上に設けられた直流
電流カットキャパシタである。これ以外の構成および各
帯域制御回路5の構成要素は実施の形態13と同様であ
り説明を省略する。
【0089】各回路の動作は実施の形態13と同様であ
り説明を省略する。そして、入力端子1に入力された信
号は帯域制御回路5、3つの共振回路4,4,4および
3つの直流電流カットキャパシタ83,83,6を介し
て出力端子2から出力される。また、帯域制御回路5お
よび各共振回路4はそれぞれの帯域制御端子15あるい
は周波数制御端子11に印加されている直流電圧に応じ
たフィルタリング特性にて当該信号をフィルタリングす
る。従って、出力端子2にはそれら回路のフィルタリン
グ特性の組合せに応じた所定の帯域の周波数成分のみが
出力されることになる。
【0090】以上のように、この実施の形態13によれ
ば、入力端子1と最初の共振回路4との間に帯域制御回
路5を設けているので、例えば、共振回路4の設定周波
数が高くなるほどこの帯域制御電圧を上げることで設定
周波数の変化に対する通過帯域幅の変化を抑制すること
ができ、設定可能周波数範囲の広帯域化と設定周波数に
よらない帯域幅の安定性とを高度に両立させることがで
きる効果がある。また、これと同時に設定周波数におけ
る減衰量を減少させることもできる効果がある。
【0091】そして、以上の発明を適宜利用することに
より、例えば、設定周波数範囲を高周波化し、且つ、そ
の設定周波数範囲の全体に渡って帯域幅の変動を抑制す
ることができるので、今後広く普及することが予想され
る広帯域伝送媒体を用いたデジタル多チャンネル放送な
どを含む地上波放送、衛星放送、ケーブルテレビ放送な
どにおいて、適当なチャンネルの信号を隣接チャンネル
の周波数成分を含むことなく抽出することができる。ま
た、これと同時に設定周波数における減衰量を減少させ
ることもできるので、放送メディアの再生品質を格段に
向上させることができる効果がある。
【0092】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、入力
端子と、出力端子と、入力端子と出力端子とを接続する
信号線と、上記信号線上にあるいは上記信号線と電源線
との間に設けられ、共振周波数を可変できる1乃至複数
の共振回路と、当該共振回路と上記入力端子との間の信
号線上、当該共振回路と上記出力端子との間の信号線上
および複数の共振回路が設けられている場合にはそれら
の間の信号線上に設けられた複数の直流電流カットキャ
パシタとを備えるチューナブルフィルタにおいて、上記
複数の直流電流カットキャパシタのうちの少なくとも1
つは、当該直流電流カットキャパシタと、当該直流電流
カットキャパシタと直列に且つ上記信号線上に設けられ
た可変キャパシタと、制御端子と、当該直流電流カット
キャパシタと可変キャパシタとの間を制御端子に接続す
るバイアス抵抗とからなる帯域制御回路に置き換えられ
ているので、この制御端子に印加する電圧を上げれば可
変キャパシタのキャパシタ成分を小さくすることがで
き、結果としてフィルタ特性の帯域幅を小さくすること
ができる。
【0093】従って、上記共振回路の設定周波数が高け
れば高いほどこの制御電圧を上げることで、設定周波数
の変化に対する帯域幅の変化を抑制することができ、設
定可能周波数範囲の広帯域化と、設定周波数によらない
帯域幅の安定性とを高度に両立させることができる効果
がある。また、これと同時に設定周波数における減衰量
を減少させることもできる効果がある。
【0094】この発明によれば、帯域制御回路が、直流
電流カットキャパシタおよび可変キャパシタの全体に対
して並列に接続された並列キャパシタを備えるので、こ
の3つのキャパシタの容量値の組合せを適当に設定する
ことにより、制御端子に印加する電圧範囲をシフトさ
せ、且つ同時に、制御端子に印加する電圧の変化量に対
する容量の変化量を増減させることができる。
【0095】従って、例えば、制御電圧の変化量に対す
る容量の変化量を維持させてこの制御端子に電圧を印加
する例えば電圧制御発振器などとして同一の性能のもの
を用いつつも、同一の電圧値変化量で生じる合成容量の
変化量を略同一とすることができるので、チューナブル
フィルタを用いた受信機を多種多様な仕様に合わせ込む
ことができ、個別仕様に対応しつつも量産効果を期待す
ることができる効果がある。
【0096】この発明によれば、入力端子と、出力端子
と、入力端子と出力端子とを接続する信号線と、上記信
号線上にあるいは上記信号線と電源線との間に設けら
れ、共振周波数を可変できる1乃至複数の共振回路と、
当該共振回路と上記入力端子との間の信号線上、当該共
振回路と上記出力端子との間の信号線上および複数の共
振回路が設けられている場合にはそれらの間の信号線上
に設けられた複数の直流電流カットキャパシタとを備え
るチューナブルフィルタにおいて、上記複数の直流電流
カットキャパシタのうちの少なくとも1つは、当該直流
電流カットキャパシタと、当該直流電流カットキャパシ
タと直列に且つ上記信号線と電源線との間に設けられた
可変キャパシタと、当該可変キャパシタと上記信号線と
の間に設けられた第二の直流電流カットキャパシタと、
制御端子と、当該第二の直流電流カットキャパシタと可
変キャパシタとの間を制御端子に接続するバイアス抵抗
とからなる帯域制御回路に置き換えられているので、こ
の制御端子に印加する電圧を上げれば可変キャパシタの
キャパシタ成分を小さくすることができ、結果としてフ
ィルタ特性の帯域幅を小さくする。
【0097】従って、上記共振回路の設定周波数が高け
れば高いほどこの制御電圧を上げることで、設定周波数
の変化に対する帯域幅の変化を抑制することができ、設
定可能周波数範囲の広帯域化と、設定周波数によらない
帯域幅の安定性とを高度に両立させることができる効果
がある。また、これと同時に設定周波数における減衰量
を減少させることもできる効果がある。
【0098】この発明によれば、入力端子と、出力端子
と、入力端子と出力端子とを接続する信号線と、上記信
号線上にあるいは上記信号線と電源線との間に設けら
れ、共振周波数を可変できる1乃至複数の共振回路と、
当該共振回路と上記入力端子との間の信号線上、当該共
振回路と上記出力端子との間の信号線上および複数の共
振回路が設けられている場合にはそれらの間の信号線上
に設けられた複数の直流電流カットキャパシタとを備え
るチューナブルフィルタにおいて、上記複数の直流電流
カットキャパシタのうちの少なくとも1つは、当該直流
電流カットキャパシタと、制御端子と、当該直流電流カ
ットキャパシタと直列に且つ上記信号線上に設けられ、
当該制御端子に入力される電圧に応じてインダクタンス
値を変化させる可変インダクタと、当該可変インダクタ
と上記制御端子との間に設けられたバイアス抵抗とから
なる帯域制御回路に置き換えられているので、この制御
端子に印加する電圧を変化させれば帯域制御回路のキャ
パシタ成分を変化させることができ、結果としてフィル
タ特性の帯域幅を制御することができる。
【0099】従って、設定可能周波数範囲の広帯域化
と、設定周波数によらない帯域幅の安定性とを高度に両
立させることができる効果がある。また、これと同時に
設定周波数における減衰量を減少させることもできる効
果がある。
【0100】この発明によれば、入力端子と、出力端子
と、入力端子と出力端子とを接続する信号線と、上記信
号線上にあるいは上記信号線と電源線との間に設けら
れ、共振周波数を可変できる1乃至複数の共振回路と、
当該共振回路と上記入力端子との間の信号線上、当該共
振回路と上記出力端子との間の信号線上および複数の共
振回路が設けられている場合にはそれらの間の信号線上
に設けられた複数の直流電流カットキャパシタとを備え
るチューナブルフィルタにおいて、上記複数の直流電流
カットキャパシタのうちの少なくとも1つは、当該直流
電流カットキャパシタと、制御端子と、当該直流電流カ
ットキャパシタと直列に且つ上記信号線と電源線との間
に設けられ、当該制御端子に入力される電圧に応じてイ
ンダクタンス値を変化させる可変インダクタと、当該可
変インダクタと上記信号線との間に設けられた第二の直
流電流カットキャパシタと、当該第二の直流電流カット
キャパシタと上記可変インダクタとの間に設けられたバ
イアス抵抗とからなる帯域制御回路に置き換えられてい
るので、この制御端子に印加する電圧を制御すれば帯域
制御回路のキャパシタ成分を変化させることができ、結
果としてフィルタ特性の帯域幅を制御することができ
る。
【0101】従って、設定可能周波数範囲の広帯域化
と、設定周波数によらない帯域幅の安定性とを高度に両
立させることができる効果がある。また、これと同時に
設定周波数における減衰量を減少させることもできる効
果がある。
【0102】ところで、この発明において共振回路は例
えば、所定の1つの周波数にて共振する基本共振回路
と、当該基本共振回路が直列共振回路である場合にはそ
れに対して直列にあるいは当該基本共振回路が並列共振
回路である場合にはそれに対して並列に接続され、互い
に直列に接続された制御キャパシタおよび可変キャパシ
タ、制御端子、および、当該制御キャパシタと可変キャ
パシタとの間を制御端子に接続するバイアス抵抗を備
え、上記制御端子に印加される電圧に応じて異なる合成
インピーダンス値となる共振周波数調整回路とで構成す
ればよい。このような構成であれば、制御端子の電圧を
上げると共振回路の共振周波数を上げることができ、そ
の結果、チューナブルフィルタの設定周波数を上げるこ
とができる。
【0103】特に、制御端子に印加する電圧と設定周波
数との関係をこのように設定することで、帯域幅が広が
る傾向にある高周波側においてその帯域幅の広がりを抑
制することができるので、例えば、共振周波数調整回路
の制御端子およびバイアス抵抗と、帯域制御回路の制御
端子およびバイアス抵抗とを共通化させてチューナブル
フィルタ自体およびそれを制御する制御系の構成を従来
と同程度の簡易な構成にて、従来よりも広い設定可能周
波数範囲において帯域幅を安定させることができる効果
がある。
【0104】そして、このような共振回路では特に、基
本共振回路として誘電体共振器を用い、且つ、可変キャ
パシタとしてバラクターダイオードを用いることで、共
振回路の高周波特性を格段に改善することができ、設定
可能な周波数の範囲を高周波化することができる。
【0105】また、制御キャパシタに替えて可変キャパ
シタを用いるようにすれば、可変キャパシタ対が1つに
パッケージングされた汎用で入手可能なディスクリート
素子を利用することができ、これら素子間の配線容量な
どによる特性劣化を抑制することができるので、高周波
特性を更に改善することができる。
【0106】その結果、以上の発明を適宜利用すること
により、例えば、設定周波数範囲を高周波化し、且つ、
その設定周波数範囲の全体に渡って帯域幅の変動を抑制
することができるので、今後広く普及することが予想さ
れる広帯域伝送媒体を用いたデジタル多チャンネル放送
などを含む地上波放送、衛星放送、ケーブルテレビ放送
などにおいて、適当なチャンネルの信号を隣接チャンネ
ルの周波数成分を含むことなく抽出することができる。
また、これと同時に設定周波数における減衰量を減少さ
せることもできるので、放送メディアの再生品質を格段
に向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるチューナブル
フィルタの構成を示す回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるチューナブル
フィルタを用いて得られる周波数特性の一例を示す特性
図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるチューナブル
フィルタを用いて得られる周波数特性の一例を示す特性
図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるチューナブル
フィルタの構成を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるチューナブル
フィルタの構成を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態3によるチューナブル
フィルタにおいて、帯域制御端子に印加する電圧と合成
容量値との関係の一例を示す特性図である。
【図7】 この発明の実施の形態4によるチューナブル
フィルタの構成を示す回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態4によるチューナブル
フィルタを用いて得られる周波数特性の一例を示す特性
図である。
【図9】 この発明の実施の形態4において比較する、
従来のチューナブルフィルタの構成を示す回路図であ
る。
【図10】 この発明の実施の形態5によるチューナブ
ルフィルタの構成を示す回路図である。
【図11】 この発明の実施の形態6によるチューナブ
ルフィルタの構成を示す回路図である。
【図12】 この発明の実施の形態7によるチューナブ
ルフィルタの構成を示す回路図である。
【図13】 この発明の実施の形態8によるチューナブ
ルフィルタの構成を示す回路図である。
【図14】 この発明の実施の形態9によるチューナブ
ルフィルタの構成を示す回路図である。
【図15】 この発明の実施の形態10によるチューナ
ブルフィルタの構成を示す回路図である。
【図16】 この発明の実施の形態10によるチューナ
ブルフィルタを用いて得られる周波数特性の一例を示す
特性図である。
【図17】 この発明の実施の形態11によるチューナ
ブルフィルタの構成を示す回路図である。
【図18】 この発明の実施の形態11によるチューナ
ブルフィルタを用いて得られる周波数特性の一例を示す
特性図である。
【図19】 この発明の実施の形態12によるチューナ
ブルフィルタの構成を示す回路図である。
【図20】 この発明の実施の形態13によるチューナ
ブルフィルタの構成を示す回路図である。
【図21】 この発明の実施の形態14によるチューナ
ブルフィルタの構成を示す回路図である。
【図22】 従来のチューナブルフィルタの構成を示す
回路図である。
【図23】 従来のチューナブルフィルタを用いて得ら
れる周波数特性の一例を示す特性図である。
【符号の説明】
1 入力端子、2 出力端子、3 信号線、4 共振回
路、5 帯域制御回路、6 直流電流カットキャパシ
タ、7 基本共振コイル(基本共振回路)、8基本共振
キャパシタ(基本共振回路)、9 制御キャパシタ、1
0 共振バラクターダイオード(可変キャパシタ)、1
1 周波数制御端子(制御端子)、12周波数バイアス
抵抗(バイアス抵抗)、13 直流電流カットキャパシ
タ、14 帯域バラクターダイオード(可変キャパシ
タ)、15 帯域制御端子(制御端子)、16 帯域バ
イアス抵抗(バイアス抵抗)、17 低周波特性線、1
8低周波帯域幅、19 第一の高周波特性線、20 第
二の高周波特性線、21第二高周波帯域幅、22 高周
波特性線、23 高周波帯域幅、24 第一の低周波特
性線、25 第二の低周波特性線、26 第二低周波帯
域幅、27 帯域制御回路、28 直流電流カットキャ
パシタ、29 帯域バラクターダイオード(可変キャパ
シタ)、30 帯域制御端子(制御端子)、31 帯域
バイアス抵抗(バイアス抵抗)、32,33 並列キャ
パシタ、34 容量値特性線、35 容量値特性線、3
6 容量値特性線、37 共振回路、38 帯域制御回
路、39 帯域制御回路、40 基本共振コイル(基本
共振回路)、41 基本共振キャパシタ(基本共振回
路)、42 共振バラクターダイオード(可変キャパシ
タ)、43 周波数制御端子(制御端子)、44 周波
数バイアス抵抗(バイアス抵抗)、45 直流電流カッ
トキャパシタ、46 帯域バラクターダイオード(可変
キャパシタ)、47 第二の直流電流カットキャパシ
タ、48 帯域制御端子(制御端子)、49 帯域バイ
アス抵抗(バイアス抵抗)、50 高周波特性線、51
第一の高周波特性線、52 第二の高周波特性線、5
3 帯域制御端子(制御端子)、54 帯域可変インダ
クタ(可変インダクタ)、55 帯域バイアス抵抗(バ
イアス抵抗)、56 帯域制御端子(制御端子)、57
帯域可変インダクタ(可変インダクタ)、58 帯域
バイアス抵抗(バイアス抵抗)、59,60 帯域可変
インダクタ(可変インダクタ)、61 共通制御端子
(制御端子)、62 共通バイアス抵抗(バイアス抵
抗)、63 誘電体共振器、64 第二共振バラクター
ダイオード(可変キャパシタ)、65 基本共振コイル
(基本共振回路)、66 基本共振キャパシタ(基本共
振回路)、67 共振バラクターダイオード(可変キャ
パシタ)、68 周波数制御端子(制御端子)、69
周波数バイアス抵抗(バイアス抵抗)、70 低周波特
性線、71第一の高周波特性線、72 第二の低周波特
性線、73 基本共振コイル(基本共振回路)、74
基本共振キャパシタ(基本共振回路)、75 制御キャ
パシタ、76 共振バラクターダイオード(可変キャパ
シタ)、77 周波数制御端子(制御端子)、78 周
波数バイアス抵抗(バイアス抵抗)、79 低周波特性
線、80 第一の高周波特性線、81 第二の高周波特
性線、82 帯域制御回路、83 直流電流カットキャ
パシタ。
フロントページの続き (72)発明者 礒田 陽次 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J024 AA02 CA01 CA02 CA04 CA20 DA01 DA25 EA03 KA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子と、出力端子と、入力端子と出
    力端子とを接続する信号線と、上記信号線上にあるいは
    上記信号線と電源線との間に設けられ、共振周波数を可
    変できる1乃至複数の共振回路と、当該共振回路と上記
    入力端子との間の信号線上、当該共振回路と上記出力端
    子との間の信号線上および複数の共振回路が設けられて
    いる場合にはそれらの間の信号線上に設けられた複数の
    直流電流カットキャパシタとを備えるチューナブルフィ
    ルタにおいて、 上記複数の直流電流カットキャパシタのうちの少なくと
    も1つは、当該直流電流カットキャパシタと、当該直流
    電流カットキャパシタと直列に且つ上記信号線上に設け
    られた可変キャパシタと、制御端子と、当該直流電流カ
    ットキャパシタと可変キャパシタとの間を制御端子に接
    続するバイアス抵抗とからなる帯域制御回路に置き換え
    られているチューナブルフィルタ。
  2. 【請求項2】 帯域制御回路は、直流電流カットキャパ
    シタおよび可変キャパシタの全体に対して並列に接続さ
    れた並列キャパシタを備えることを特徴とする請求項1
    記載のチューナブルフィルタ。
  3. 【請求項3】 入力端子と、出力端子と、入力端子と出
    力端子とを接続する信号線と、上記信号線上にあるいは
    上記信号線と電源線との間に設けられ、共振周波数を可
    変できる1乃至複数の共振回路と、当該共振回路と上記
    入力端子との間の信号線上、当該共振回路と上記出力端
    子との間の信号線上および複数の共振回路が設けられて
    いる場合にはそれらの間の信号線上に設けられた複数の
    直流電流カットキャパシタとを備えるチューナブルフィ
    ルタにおいて、 上記複数の直流電流カットキャパシタのうちの少なくと
    も1つは、当該直流電流カットキャパシタと、当該直流
    電流カットキャパシタと直列に且つ上記信号線と電源線
    との間に設けられた可変キャパシタと、当該可変キャパ
    シタと上記信号線との間に設けられた第二の直流電流カ
    ットキャパシタと、制御端子と、当該第二の直流電流カ
    ットキャパシタと可変キャパシタとの間を制御端子に接
    続するバイアス抵抗とからなる帯域制御回路に置き換え
    られているチューナブルフィルタ。
  4. 【請求項4】 入力端子と、出力端子と、入力端子と出
    力端子とを接続する信号線と、上記信号線上にあるいは
    上記信号線と電源線との間に設けられ、共振周波数を可
    変できる1乃至複数の共振回路と、当該共振回路と上記
    入力端子との間の信号線上、当該共振回路と上記出力端
    子との間の信号線上および複数の共振回路が設けられて
    いる場合にはそれらの間の信号線上に設けられた複数の
    直流電流カットキャパシタとを備えるチューナブルフィ
    ルタにおいて、 上記複数の直流電流カットキャパシタのうちの少なくと
    も1つは、当該直流電流カットキャパシタと、制御端子
    と、当該直流電流カットキャパシタと直列に且つ上記信
    号線上に設けられ、当該制御端子に入力される電圧に応
    じてインダクタンス値を変化させる可変インダクタと、
    当該可変インダクタと上記制御端子との間に設けられた
    バイアス抵抗とからなる帯域制御回路に置き換えられて
    いるチューナブルフィルタ。
  5. 【請求項5】 入力端子と、出力端子と、入力端子と出
    力端子とを接続する信号線と、上記信号線上にあるいは
    上記信号線と電源線との間に設けられ、共振周波数を可
    変できる1乃至複数の共振回路と、当該共振回路と上記
    入力端子との間の信号線上、当該共振回路と上記出力端
    子との間の信号線上および複数の共振回路が設けられて
    いる場合にはそれらの間の信号線上に設けられた複数の
    直流電流カットキャパシタとを備えるチューナブルフィ
    ルタにおいて、 上記複数の直流電流カットキャパシタのうちの少なくと
    も1つは、当該直流電流カットキャパシタと、制御端子
    と、当該直流電流カットキャパシタと直列に且つ上記信
    号線と電源線との間に設けられ、当該制御端子に入力さ
    れる電圧に応じてインダクタンス値を変化させる可変イ
    ンダクタと、当該可変インダクタと上記信号線との間に
    設けられた第二の直流電流カットキャパシタと、当該第
    二の直流電流カットキャパシタと上記可変インダクタと
    の間に設けられたバイアス抵抗とからなる帯域制御回路
    に置き換えられているチューナブルフィルタ。
  6. 【請求項6】 共振回路は、 所定の1つの周波数にて共振する基本共振回路と、 当該基本共振回路が直列共振回路である場合にはそれに
    対して直列にあるいは当該基本共振回路が並列共振回路
    である場合にはそれに対して並列に接続され、互いに直
    列に接続された制御キャパシタおよび可変キャパシタ、
    制御端子、および、当該制御キャパシタと可変キャパシ
    タとの間を制御端子に接続するバイアス抵抗を備え、上
    記制御端子に印加される電圧に応じて異なる合成インピ
    ーダンス値となる共振周波数調整回路とを備えることを
    特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項
    記載のチューナブルフィルタ。
  7. 【請求項7】 共振周波数調整回路の制御端子およびバ
    イアス抵抗と、帯域制御回路の制御端子およびバイアス
    抵抗とが共通化されていることを特徴とする請求項6記
    載のチューナブルフィルタ。
  8. 【請求項8】 基本共振回路は誘電体共振器であり、且
    つ、可変キャパシタはバラクターダイオードであること
    を特徴とする請求項6記載のチューナブルフィルタ。
  9. 【請求項9】 制御キャパシタに替えて可変キャパシタ
    を用いることを特徴とする請求項6記載のチューナブル
    フィルタ。
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