JP2002009083A - 繰り返しpn接合の形成方法及びそれを用いた半導体装置 - Google Patents

繰り返しpn接合の形成方法及びそれを用いた半導体装置

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JP2002009083A JP2000190876A JP2000190876A JP2002009083A JP 2002009083 A JP2002009083 A JP 2002009083A JP 2000190876 A JP2000190876 A JP 2000190876A JP 2000190876 A JP2000190876 A JP 2000190876A JP 2002009083 A JP2002009083 A JP 2002009083A
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forming
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Yoshikuni Hatsutori
佳晋 服部
Takashi Suzuki
隆司 鈴木
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低オン抵抗と高耐圧特性に優れた繰り返しpn
接合の形成方法及びそれを用いた半導体装置を提供す
る。 【解決手段】p形シリコン基板10上にp形エピタキシ
ャルシヤル層11を、n形シリコン基板20上にn形エ
ピタキシャルシヤル層21を形成する。次いで、それぞ
れの基板表面にRIE技術を用いて、櫛歯11a,21
aを形成する。その後、櫛歯11aと櫛歯21aを嵌合
させ所定の高温雰囲気(混合ガス)で反応させる。これ
により、嵌合時の間隙にp形膜或いはn形膜が成膜さ
れ、より強固な又電気的に安定した繰り返しpn接合が
形成される。最後に、一方の基板側から研磨してスーパ
ージャンクションとする。エピタキシャル結晶成長技術
でp層、n層を形成しているので高不純物濃度のpn接
合が精度よく形成される。この方法を用いれば、高耐圧
でオン抵抗の小さい半導体装置が製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接合面が基板に垂
直に繰り返して形成される繰り返しpn接合の形成方法
に関する。又、その方法を用いて形成される半導体装置
に関する。本発明は、高耐圧で低オン抵抗が要求される
半導体装置の製造方法に適用できる。
【0002】
【従来の技術】繰り返しpn接合は、近年提案されてい
る所謂スーパージャンクションである。スーパージャン
クションはpn接合面を基板に垂直に複数形成して、p
n接合の高耐圧化と低オン抵抗化を図るものである。そ
して、そのスーパージャンクション構造を採用した半導
体装置をも高耐圧化及び低オン抵抗化するものである。
従来例として、特開平10−223896号公報に開示
の高耐圧半導体装置及びその製造方法がある。その製造
方法を図8(a)に示す。図は断面図である。これは、
p形シリコン基板100にRIE(Reactive lon Etchin
g)技術等により複数のトレンチ、逆に言えば複数の櫛歯
101を形成して、この櫛歯101の側壁に斜め上方よ
りAs(砒素)等5族不純物を打ち込む方法である。
【0003】打ち込みは、斜めイオン注入法によって行
われる。これにより、櫛歯101側壁にはn形半導体領
域が形成される(斜線部)。この基板はp形半導体であ
るので、複数の櫛歯101にはpn接合が形成されるこ
とになる。即ち、この方法は複数のトレンチ構造を有す
る基板に斜めイオン注入することで、櫛歯状のpn接合
を得る方法である。尚、この方法はn形シリコン基板に
も適用できる。n形シリコン基板の場合には、同様にト
レンチ構造を作製しボロン(B)等の3族不純物を斜め
イオン注入する。これにより、同様に櫛歯状のpn接合
が形成される。
【0004】又、他に特開平11−189142に開示
の方法がある。その製造方法を図8(b)に示す。図は
断面図である。これは、p形シリコン基板100に複数
のトレンチ102を形成し、その複数のトレンチ102
内に絶縁膜103とPSG104を成膜し、熱拡散によ
りPSG104からリンを拡散させて櫛歯状のpn接合
を形成する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者は、
トレンチのアスペクト比(トレンチ深さ/開口幅)が大
きい場合には櫛歯101の側壁に不純物を打ち込むこと
は困難である。これは、アスペクト比が大きくなると打
ち込む側壁と向かい合う側壁の陰になってイオン打ち込
みができない領域が生じるためである。作製する半導体
装置を高耐圧装置とするためには深いトレンチ構造が必
要であるが、深いトレンチ構造には上記理由により十分
な打ち込みができない。即ち、深いpn接合が形成され
ず、前者の方法で低オン抵抗で且つ高耐圧化された半導
体装置を製造することは困難であった。
【0006】又、後者の方法(不純物熱拡散による方
法)では、その不純物の濃度コントロールは必ずしも正
確になされるものではない。それは、トレンチ102の
内壁に生成される不純物濃度がPSG102の濃度、絶
縁膜103の厚さ、そして拡散温度によって大きく変化
するからである。又、熱拡散現象では不純物濃度は側壁
の表層で最も高く、内部に行くに従って低下するのが特
徴である。従って、n形半導体領域を高濃度に均一に作
製することができなかった。以上の点から、後者の方法
でも所望特性の半導体装置を精度よく作製することは困
難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の繰り返しpn接合の形成
方法は、基板面上に接合面が基板に垂直になるように複
数のpn接合を繰り返して形成する方法であって、p形
半導体基板とn形半導体基板のそれぞれの基板表面に垂
直に櫛歯を形成する櫛歯形状形成工程と、櫛歯形状形成
工程により表面に櫛歯が形成されたp形半導体基板とn
形半導体基板を互いに、その櫛歯が嵌合するように張り
合わせる貼り合わせ工程と、何れか一方の基板を研磨す
る研磨工程とからなることを特徴とする。
【0008】又、請求項2に記載の繰り返しpn接合の
形成方法によれば、貼り合わせ工程の後に、何れか一方
の基板を研磨する研磨工程を有することを特徴とする。
又、請求項2に記載の繰り返しpn接合の形成方法によ
れば、p形半導体基板とn形半導体基板はエピタキシャ
ル結晶成長技術によりその表層にそれぞれp形半導体層
とn形半導体層を有し、櫛歯はそのp形半導体層とn形
半導体層に形成されることを特徴とする。
【0009】又、請求項3に記載の繰り返しpn接合の
形成方法によれば、貼り合わせ工程は所定ガス中での反
応ガス工程を含み、その反応ガス工程によりp形半導体
基板とn形半導体基板の嵌合後pn接合部の間隙がn形
半導体膜又はp形半導体膜で充填されることを特徴とす
る。
【0010】又、請求項4に記載の半導体装置は、装置
内に請求項1乃至請求項3の何れか1項の形成方法で形
成された繰り返しpn接合を有することを特徴とする。
又、請求項5に記載の半導体装置は、繰り返しpn接合
の上端部にソース領域とゲート領域を備え、その繰り返
しpn接合をドリフト領域、その繰り返しpn接合の下
端部をドレイン領域とした縦形MOSFETであること
を特徴とする。
【0011】
【発明の作用及び効果】本発明の請求項1に記載の繰り
返しpn接合の形成方法は、先ず櫛歯形状形成工程によ
りp形半導体基板とn形半導体基板のそれぞれの基板表
面に垂直に櫛歯を形成する。次いで貼り合わせ工程によ
り、表面に櫛歯が形成されたp形半導体基板とn形半導
体基板を互いにその櫛歯が嵌合するように張り合わせ
る。p型半導体基板は、不純物濃度が正確に制御された
ものを用いるのが良い。
【0012】上記櫛歯形状形成工程は、例えばRIE等
のエッチング技術で行わうことができる。この時、上記
p形半導体基板とn形半導体基板は不純物濃度が均一に
制御された基板又はエピタキシャル基板とすることがで
きる。よって、形成される繰り返しpn接合は、より高
性能でより安定した性能を示すpn接合となる。又、そ
れらは上述のように容易に製造される。又、上記構造
は、幅が狭く、高不純物濃度のpn接合とすることがで
きる。その結果として、電流遮断時の耐圧を高くしつ
つ、動作時の抵抗を小さくすることが可能となる。
【0013】請求項2の繰り返しpn接合の形成方法
は、貼り合わせ工程の後に、何れか1方の基板を研磨す
る研磨工程を有している。これにより、研磨された側の
繰り返しpn接合の端面に素子の一部の領域(例えば、
ソース、ゲート等)を形成することができる。又、請求
項3に記載の繰り返しpn接合の形成方法は、エピタキ
シャル結晶成長技術によりp形半導体基板とn形半導体
基板の表層にそれぞれp形半導体層とn形半導体層を形
成し、そのp形半導体層とn形半導体層でそれぞれの櫛
歯が形成されている。エピタキシャル結晶成長技術は、
上記不純物濃度がより正確に制御できる。又、その分布
も均一化できる。よって、より正確で安定した動作を保
証する繰り返しpn接合とすることができる。
【0014】請求項4に記載の繰り返しpn接合の形成
方法によれば、貼り合わせ工程は所定ガス中での反応ガ
ス工程を含む。その反応ガス工程は、p形半導体基板と
n形半導体基板の嵌合後のpn接合部の間隙をn形半導
体膜又はp形半導体膜で充填する。これにより、より強
固で電気的に安定したpn接合が確実に形成される。よ
って、その動作もより安定して確実なものとなる。
【0015】請求項5に記載の半導体装置は、その装置
内に請求項1乃至請求項4の何れか1項の形成方法で形
成された繰り返しpn接合を有している。上記半導体装
置は、例えばダイオード、npn形トランジスタ、pn
p形トランジスタ、電界効果型トランジスタである。ト
ランジスタでは、縦型の電力トランジスタに応用でき
る。上記方法で形成されたpn接合を有する全ての半導
体装置を含む。上記pn接合は、安定した低オン抵抗と
高耐圧性能を示す。よって、安定した低オン抵抗と高耐
圧性能を有する優れた半導体装置となる。
【0016】請求項6に記載の半導体装置は、繰り返し
pn接合の上端部にソース領域とゲート領域を備え、そ
の繰り返しpn接合をドリフト領域、その繰り返しpn
接合の下端部をドレイン領域とした縦形MOSFETで
ある。請求項1乃至請求項4の何れか1項の形成方法で
得られた繰り返しpn接合を用いているので、容易に作
製されるMOSFETとなる。又、安定した低オン抵抗
と高耐圧の両特性を有する縦形MOSFETとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。尚、本発明は下記実施例に限定され
るものではない。 (第1実施例)図1に本発明の方法により形成された繰
り返しpn接合の1例を示す。図は断面構成図である。
ここで繰り返しpn接合とは、pn接合面が基板面に垂
直に形成された所謂スーパージャンクションである。以
降、繰り返しpn接合をスーパージャンクションと呼
ぶ。このスーパージャンクションは、櫛歯状に形成され
た表面を有するp形シリコン層11とn形シリコン基板
20から構成され、それぞれの櫛歯11a、21aが嵌
合されている。即ち、複数のpn接合面が基板に垂直に
形成された構造となっている。
【0018】スーパージャンクションの特徴は、図示す
る様にpn接合の間隔が小さく、p,n各領域の不純物
濃度が高くなることである。これによりpn接合に逆電
圧が印加される場合は、全pn接合領域が空乏層化する
ため、通常の接合に比較して逆電圧の電界強度が小とな
る。即ち、通常のpn接合より電流遮断時の耐圧を大き
くすることができる。又、不純物の添加濃度を大きくす
ることができるため、pn接合に順電圧が印加されて電
流が流れる場合の動作時の抵抗を小さくすることが可能
となる。
【0019】このスーパージャンクションの製造方法を
図2を用いて説明する。先ず、p形エピタキシャル層1
1を有するp形シリコン基板10とn形エピタキシャル
層21を有するn形シリコン基板20を用意する。基板
として、エピタキシャル結晶成長させた基板を用いれ
ば、成膜される層の層厚、及び不純物濃度が正確に制御
される。この時エピタキシャル層の不純物濃度とその厚
さは、要求されるスーパージャンクションの形状(アス
ペクト比)に応じて設定される。
【0020】次いで、それぞれの基板表面をRIE等の
異方性エッチング技術を用いて、櫛歯状にエッチングす
る(櫛歯形状形成工程)。これにより、p形エピタキシ
ャル層11に櫛歯11aを有するp形シリコン基板10
(図2(a))とn形エピタキシャル層21に櫛歯21
aを有するn形シリコン基板20(図2(b))が得ら
れる。RIEにてエッチングすれば、10μm以上の深
い櫛歯が形成可能である。現在のエッチング技術では、
この櫛形エッチングの加工精度は0.1μm以下の精度
で行うことが可能である。
【0021】次に、このエッチングしたp形シリコン基
板10とn形シリコン基板20を洗浄し、表面の自然酸
化膜を取り除いた後、櫛歯11a(p層)と櫛歯21a
(n層)が交互に嵌合するようにそれらを真空中で張り
合わせる(貼り合わせ工程)。この貼り合わせ工程で
は、張り合わせたpn接合部に部分的に間隙が生じる可
能性がある。そこで次に、この貼り合わせた基板を反応
管に入れ所定の高温雰囲気中(例えば、SiH4 とH2
含んだガスとの混合ガス)で反応させる(反応工程)。
【0022】この時、そのガス中にはp形エピタキシャ
ル層11又はn形のエピタキシャル層21と同じ不純物
濃度の膜が形成されるように同等の不純物を添加して反
応させる。これにより反応後には、張り合わせたpn接
合のすき間にp形又はn形のシリコン膜が形成される。
即ち、張り合わせた際にできるpn接合の間隙がp形又
はn形のシリコン膜で充填される。最後に第4工程とし
て、一方の基板側から研磨する。これにより、図1に示
すスーパージャンクション構造が形成される(研磨工
程)。
【0023】次に、本手法で形成したスーパージャンク
ションの耐圧特性のシミュレーションを示す。それは、
上記反応工程でも形成されたpn接合部に間隙が生じる
可能性があるからである。そこでpn接合部に間隙があ
る場合と無い場合の耐圧特性をシミュレーションした。
シミュレーションは、図3に示す構造で行った。図3
(a)がpn接合部に間隙がない場合であり、(b)が
pn接合部の一部に間隙22がある場合である。両構造
とも、櫛歯厚さを約0.5μm、櫛歯長さ(トレンチ深
さ)を約14.5μmとした。又、櫛歯11a(p領
域)と櫛歯21a(n領域)の不純物濃度は、1×10
16cm-3とした。
【0024】耐圧特性のシミュレーションは、p領域を
接地しn領域に正電圧を印加して行った。シミュレーシ
ョン結果を図4に示す。横軸に印加電圧を、縦軸にlo
gスケールの電流を取った。図4(a)が完全なスーパ
ージャンクションの耐圧特性であり、図(b)が僅かに
間隙22が生じた場合のそれである。両者ともブレーク
ダウン電圧は約250Vであり、特性には殆ど差がない
ことが分かる。これにより、形成されたpn接合に万一
間隙がある場合でも、スーパージャンクションとして機
能することが分かる。
【0025】以上のように本実施例による繰り返しpn
接合の形成方法では、p形又はn形にエピタキシャル結
晶成長させた基板を櫛歯状にエッチングし、そしてその
櫛歯を互いに嵌合させて所定の混合ガス中で反応させる
ことにより、ほぼ完全なスーパージャンクションを得て
いる。この手法によれば,トレンチ深さが深く、且つ各
p形領域とn形領域の不純物濃度が均一で又正確にコン
トロールされたスーパージャンクションを得ることがで
きる。即ち、従来のトレンチ側壁への斜めイオン注入や
不純物拡散によって形成されるpn接合に比べ、本実施
例の方法は安定した低オン抵抗と高耐圧を可能するスー
パジャンクションとすることができる。
【0026】(第2実施例)図5(a)に、第1実施例
の繰り返しpn接合の形成方法を用いて作製した半導体
装置を示す。図は、斜視図である。本実施例の半導体装
置は、スーパージャンクションを有したトレンチスーパ
ージャンクションn−MOSFETである。これは第1
実施例にて作製されたスーパージャンクション上部にト
レンチ型の複数のゲート電極32と複数のソース領域3
1を設けることで形成される。
【0027】この構成は、従来のトレンチパワーn−M
OSFET(図5(b))のn- ドリフト領域40をス
ーパージャンクション30(図5(a))としたものと
同一である。この構造は、T.Fujiwara( "Theory of Sem
iconductor SuperjunctionDevices2,Jpn.J.Appl.Phys.,
vol136,No.10,pp.6254-6262,Oct.,1997)に詳述されてい
る。従って、ここでは複数のMOSFETの構成及び製
造方法には言及せずに、本発明の方法により得られたス
ーパジャンクションの有意性についてのみ述べる。尚、
図中ソース端子S、ゲート端子G、ドレイン端子Dに接
続された領域が、それぞれMOSFETのソース領域3
1(n+ )、ゲート電極32、ドレイン領域33であ
る。
【0028】図6に1ゲート電極あたりのMOSFET
を示す。図6(a)が従来型のMOSFETであり、図
6(b)が本実施例のそれである。従来型において、ゲ
ート端子Gとドレイン端子Dに正電圧が印加されると、
ゲート電極32の側面とチャンネル領域35の境界に反
転層36aが形成される。そして、この反転層36aを
介して電子がソース領域31、ドリフト領域40、そし
てドレイン領域33に流れる。オン抵抗は、ドリフト領
域40の不純物濃度、幅、長さに負うところが大きい。
【0029】一方、本実施例のトレンチスーパージャン
クションn−MOSFETの場合は、ゲート端子Gとド
レイン端子Dに正電圧が印加されると、電子は反転層3
6aとスーパージャンクション30の櫛歯21a(n形
エピタキシャル層)を介して、ドレインDに流れる。従
来のドリフト領域40の不純物濃度はn- であったが、
スーパージャンクション30のn形領域はその不純物濃
度をn+ とすることができる。これにより、従来より大
電流を流すことができ、従来よりオン抵抗を小さいする
ことができる。
【0030】又、ゲート電極32に電圧が印加されない
場合は、ドレイン・ソース間は逆バイアスとなりpn接
合部に空乏層が発生する。図6(a)の従来構造では、
-型のドリフト領域40が空乏化することによって耐
圧が得られている。スーパージャンクション30の場合
は、櫛歯11a,21a(p,n領域)が空乏化するこ
とによって耐圧を得ている。この櫛歯11a,21aで
あるp,n領域は、図6(a)の従来構造のn- 型のド
リフト領域40よりキャリア濃度を高くすることができ
る。よって、この構造により、高耐圧と低オン抵抗の両
者を実現するn−MOSFETとなる。
【0031】又、このスーパージャンクション30にお
いては、櫛歯形状に形成されたp層n層の不純物濃度、
及びその均一性、又その櫛歯形状がn−MOSFETの
性能に大きく影響を及ぼす。本実施例では、エピタキシ
ャル結晶成長技術とRIE技術を用いてそれらを正確に
制御している。従って、特にその低オン抵抗とその安定
性に優れたトレンチスーパージャンクションn−MOS
FETとなる。
【0032】(変形例)本発明はその他いろいろな変形
が可能である。例えば、第1実施例ではp形シリコン基
板とn形シリコン基板上にエピタキシャル結晶成長技術
により新たなp形シリコン層とn形シリコン層を形成し
たが、p形シリコン基板及びn形シリコン基板の不純物
濃度が所望のスーパ−ジャンクションの不純物濃度であ
ればエピタキシャル結晶成長は省略することもできる。
【0033】又、第1実施例ではRIEにてp形シリコ
ン基板及びn形シリコン基板の表面を櫛歯形状にエッチ
ングしてたが、この形状はそれには限定されない。他の
形状であってもよい。例えば、図7に示すように、櫛歯
11aと21aとを鋸歯状に形成して噛み合わせてスー
パージャンクションを形成しても良い。要は、噛み合う
ように櫛歯状に形成されていれば良い。この形状は,必
要とされるスーパージャンクションの形状によって決定
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る繰り返しpn接合の
構成断面図。
【図2】本発明の第1実施例に係るp形シリコン基板構
成断面図(a)、n形シリコン基板構成断面図(b)。
【図3】本発明の第1実施例に係る耐圧特性シミュレー
ションに用いる繰り返しpn接合断面図。
【図4】本発明の第1実施例に係る繰り返しpn接合の
シミュレーションによる耐圧特性図。
【図5】本発明の第2実施例に係るMOSFETの比較
鳥瞰図。
【図6】本発明の第2実施例に係る単位MOSFETの
比較鳥瞰図。
【図7】本発明の変形例にかかるスーパ−ジャンクショ
ンの構造を示した斜視図。
【図8】従来の繰り返しpn接合の形成方法を説明する
断面図。
【符号の説明】
10 p形シリコン基板 11 p形エピタキシャル層 11a 櫛歯 20 n形シリコン基板 21 n形エピタキシャル層 21a 櫛歯 30 スーパージャンクション 31 ソース領域 32 ゲート電極 33 ドレイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 653 H01L 29/78 658K 21/336 29/91 D 29/861

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板面上に接合面が基板に垂直になるよう
    に複数のpn接合を繰り返して形成する繰り返しpn接
    合の形成方法において、 p形半導体基板とn形半導体基板のそれぞれの基板表面
    に垂直に櫛歯を形成する櫛歯形状形成工程と、 該櫛歯形状形成工程により表面に櫛歯が形成されたp形
    半導体基板とn形半導体基板を互いに、該櫛歯が嵌合す
    るように張り合わせる貼り合わせ工程とから成ることを
    特徴とする繰り返しpn接合の形成方法。
  2. 【請求項2】前記貼り合わせ工程の後に、何れか一方の
    基板を研磨する研磨工程を有することを特徴とする請求
    項1に記載の繰り返しpn接合の形成方法。
  3. 【請求項3】前記p形半導体基板とn形半導体基板は、
    エピタキシャル結晶成長技術によりその表層にそれぞれ
    p形半導体層とn形半導体層を有し、 前記櫛歯は、該p形半導体層とn形半導体層に形成され
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の繰り
    返しpn接合の形成方法。
  4. 【請求項4】前記貼り合わせ工程は所定のガス中での反
    応ガス工程を含み、前記p形半導体基板と前記n形半導
    体基板の嵌合後、該反応ガス工程によりpn接合部の間
    隙がn形半導体膜又はp形半導体膜で充填されることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の
    繰り返しpn接合の形成方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載
    の繰り返しpn接合の形成方法で形成せられた前記繰り
    返しpn接合を装置内に有することを特徴とする半導体
    装置。
  6. 【請求項6】前記半導体装置は、繰り返しpn接合の上
    端部にソース領域とゲート領域を備え、前記繰り返しp
    n接合をドリフト領域、前記繰り返しpn接合の下端部
    をドレイン領域とした縦形MOSFETであることを特
    徴とする請求項5に記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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