JP2002008088A - 硬貨収納払出し装置 - Google Patents

硬貨収納払出し装置

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JP2002008088A
JP2002008088A JP2000186392A JP2000186392A JP2002008088A JP 2002008088 A JP2002008088 A JP 2002008088A JP 2000186392 A JP2000186392 A JP 2000186392A JP 2000186392 A JP2000186392 A JP 2000186392A JP 2002008088 A JP2002008088 A JP 2002008088A
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Shinji Hasegawa
慎二 長谷川
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リジェクトフルの異常や外径識別部の異常が
発生しても動作を停止させる必要がないようにする。 【解決手段】 外径識別部13により識別された金種の
硬貨が収納される硬貨収納部20が満杯状態であると
き、リジェクト部14によって排除される硬貨を収納す
る排除硬貨収納部が満杯か否かを判断する。満杯の場合
には、リジェクト部14による硬貨排除動作を停止させ
て当該硬貨を硬貨収納部20に収納する。このとき、硬
貨払出し手段を機能させて当該硬貨が収納された硬貨収
納部20から硬貨を払出しさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動釣銭機等に用
いられる硬貨収納払出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来周知の自動釣銭機1の一例を
示す外観図であり、図9はその内部構成図である。図8
に示すように、この自動釣銭機1は、前面右側に複数枚
の硬貨を一括して投入することが可能な如く上方に開口
した硬貨投入口2を設け、前面中央に硬貨払出し口3と
この払出し口3から払い出された硬貨を受取る硬貨受け
皿3aとを設け、前面左側にキーボード4aと文字及び
数字や状態表示が可能な表示器4bとからなるキー・表
示部4を設けている。
【0003】また、図9に示すように、この自動釣銭機
1は、硬貨投入口2から不規則に投入された硬貨を1枚
ずつ分離する投入ブロックAと、この投入ブロックAに
よって分離された硬貨を1枚ずつ搬送する搬送ブロック
Bと、この搬送ブロックBによって搬送された硬貨を金
種別に選別する選別ブロックCと、この選別ブロックC
によって選別された硬貨を金種別に収納する収納ブロッ
クDと、この収納ブロックDによって金種別に収納され
た硬貨を必要に応じて硬貨払出口3から釣銭受け皿に払
出しする払出ブロックEとを構成している。
【0004】投入ブロックAは、硬貨投入口2から投入
された硬貨を検出する投入センサ5と、投入された硬貨
を右側手前から右側奥へ搬送する投入ベルト8と、この
投入ベルト8によって搬送される硬貨を1枚ずつ分離し
て送り出す投入ローラ6とから構成している。
【0005】搬送ブロックBは、投入ブロックAより1
枚ずつ分離されて送り出されてくる硬貨の搬送路を形成
する搬送路ガイド板11と、この搬送路ガイド板11に
硬貨を押さえ付けながら右側奥まで1枚ずつ搬送する第
1の搬送ベルト12と、前記投入ローラ6により1枚ず
つ分離されて送り出されてきた硬貨を検出する接近セン
サ7と、その送り出されてきた硬貨に空いている穴を検
出する穴センサ9と、その送り出されてきた硬貨が前記
搬送路ガイド板11の右縁部に突設された片寄せプレー
ト11a側に片寄せされていることを検出する片寄せセ
ンサ10と、搬送路ガイド板11上を1枚ずつ搬送され
る硬貨の外径を識別する外径識別部13と、偽硬貨など
の異物やオーバーフローした硬貨などを搬送路から排除
するリジェクト部14と、排除された硬貨を収納する排
除硬貨収納部(不図示)の満杯状態を検出するリジェク
トフルセンサ15と、排除されずに右側奥まで搬送され
た硬貨を選別ブロックCに移送する第2の搬送ベルト1
6とから構成している。
【0006】選別ブロックCは、外径の小さい順(1円
硬貨,50円硬貨,5円硬貨,100円硬貨,10円硬
貨,500円硬貨)に硬貨がそれぞれ落下するように金
種別に穿孔された6つの選別孔17aを形成してなる選
別板17と、搬送ブロックBによって右側奥まで搬送さ
れた硬貨を選別板17に押さえ付けながら左側奥まで搬
送する選別ベルト18と、各選別孔17aからそれぞれ
落下した硬貨の枚数を計数する6つの収納計数センサ1
9とから構成している。
【0007】収納ブロックDは、各選別孔17aからそ
れぞれ落下した硬貨を金種別に収納する硬貨収納部20
と、この硬貨収納部20に収納された硬貨を手前側に移
送する収納ベルト21と、各金種毎に硬貨収納部20で
最大限に硬貨を収納している状態をそれぞれ検出する6
つの収納フルセンサ22とから構成している。
【0008】払出ブロックEは、硬貨収納部20から硬
貨を1枚ずつ送り出す払出ローラ23と、この払出ロー
ラ23によって送り出された硬貨を金種別に検出する6
つの払出待機センサ24と、その送り出された硬貨を硬
貨払出口3まで搬送する硬貨払出ベルト25と、この硬
貨払出ベルト25の硬貨払出口3側に位置し、硬貨払出
ベルト25上を搬送される硬貨を選択的に停止させる金
種別の硬貨シャッタ26と、各硬貨シャッタ26より硬
貨払出口3側に位置し、硬貨払出ベルト25上を搬送さ
れる硬貨の枚数を金種別に計数する6つの払出計数セン
サ27と、各払出計数センサ27より硬貨払出口3側に
位置し、硬貨払出ベルト25上を搬送される硬貨の材質
を金種別に判定する6つの材質判定センサ28とから構
成している。
【0009】また、搬送ブロックBの外径識別部13
は、図10に示すように、搬送路ガイド板11の一部に
穿設された光透過窓31の下側に光源32を取り付ける
とともに、光透過窓31の上側に光源32から投射され
光透過窓31を透過した光を受光する受光部としての受
光センサ33を取り付けた構造となっている。そして、
片寄せプレート11a側に片寄せされながら搬送路ガイ
ド板11上を搬送ベルト12によって搬送される硬貨3
4が光透過窓31の上を通過したときの受光センサ33
での受光量から当該硬貨34の外径を測定し、その外径
に基づいて当該硬貨が正規硬貨であるか否か、さらに正
規硬貨の場合はその金種は何かを、図示しない制御部で
識別するものとなっている。
【0010】その識別原理について簡単に説明する。搬
送路ガイド板11上を搬送される硬貨34は、光透過窓
31の上を通過する際に硬貨面で光源32からの光を遮
光するが、その遮光量は硬貨34の外径によって異な
る。すなわち、外径が小さい硬貨よりも外径の大きい硬
貨の方が遮光量が大きくなる。一方、硬貨の外径は金種
毎に予め決められている。例えば、日本円の6種類の硬
貨は1円,50円,5円,100円,10円,500円
の順で徐々に外径が大きくなるように決められている。
したがって、硬貨34は片寄せプレート11a側に片寄
せされながら搬送路ガイド板11上を搬送されるので、
硬貨34が存在しないときの受光センサ33での受光量
が常に一定となるように光源32の光投射強度を制御す
ることによって、硬貨が光透過窓31の上を通過する際
の受光量の変化は金種によって同じ値をとることにな
る。
【0011】そこで、金種別に受光量が最小となる値を
予め求めて識別許容値として設定しておき、硬貨34が
光透過窓31の上を通過したときの受光量最小値と上記
金種別識別許容値とを照合することによって、当該硬貨
34が正規硬貨であるか否か、また、正規硬貨の場合に
は金種を識別することができる。つまり、硬貨が光透過
窓31の上を通過したときの受光量最小値がいずれの金
種別識別許容値にも該当しない場合は、当該硬貨は硬貨
以外の異物と認識でき、いずれかの金種別識別許容値に
該当する場合にはその識別許容値の金種であると認識で
きる。
【0012】ただし、光透過窓31や受光センサ33の
表面に汚れが付着すると、硬貨が光透過窓31の上を通
過したときの受光量に影響を及ぼす。例えば光透過窓3
1の硬貨34が通過する側に汚れが付着し、その汚れに
よって受光センサ33の感度が2%低下したとする。そ
うすると、硬貨無しの状態での受光センサ33での受光
量が常に一定となるように光源32の光投射強度が2%
高められる。この状態で、仮に光透過窓31の上を通過
することによって光源32からの光を最大で50%遮光
する硬貨が通過したとしても、そのうちの2%分は既に
汚れによって遮光されているので、汚れがない状態で同
一金種の硬貨が通過したときと比べて受光センサ33で
の受光量が2%多くなる。逆に、光透過窓31の硬貨3
4が通過しない側に汚れが付着し、その汚れによって受
光センサ33の感度が2%低下したとする。この場合
も、光源32の光投射強度が2%高められる。この状態
で、同一金種の硬貨が光透過窓31上を通過し光源32
からの光を50%遮光したとすると、光源からの光は既
に2%が汚れによって遮光されているので、汚れがない
状態で同一金種の硬貨が通過したときと比べて受光セン
サ33での受光量が2%少なくなる。そこで実際には、
図11に示すように、金種別に設定される識別許容値を
重複しない範囲で上下方向にある程度の範囲を持たせて
設定することによって、汚れによる誤認識をなるべくし
ないようにしている。
【0013】因みに、図11は硬貨が存在しないときの
受光センサ33の受光量に相当する出力電圧が5V(ボ
ルト)一定となるように制御したときの例であり、5V
より若干低い1A〜1Bの範囲を最小径硬貨である1円
硬貨の識別許容範囲とし、それより低い50A〜50B
の範囲を1円硬貨より径の大きい50円硬貨の識別許容
範囲とし、それより低い5A〜5Bの範囲を5円硬貨の
識別許容範囲とし、それより低い100A〜100Bの
範囲を100円硬貨の識別許容範囲とし、それより低い
10A〜10Bの範囲を10円硬貨の識別許容範囲と
し、最も低い500A〜500Bの範囲を最大径硬貨で
ある500円硬貨の識別許容範囲としている。この例に
おいて、硬貨34が光透過窓31上を通過したときの受
光センサ33の出力が図中2点鎖線の曲線Xのように変
化したとすると、その最小値は500A〜500Bの識
別許容範囲内なので、当該硬貨34は500円の正規硬
貨であると認識される。
【0014】しかして、従来のこの種の自動釣銭機1
は、硬貨投入口2から硬貨が投入されると、その硬貨を
1枚ずつ分離して搬送路ガイド板11の上を搬送し、そ
の搬送途中で外径識別部13により金種を判別する。そ
して金種が判別されると、その金種の硬貨を収納する硬
貨収納部20の収納状態をチェックする。ここで、満杯
状態でなければリジェクト部14で排除せずに選別ブロ
ックCまで搬送し、硬貨収納部20に収納する。これに
対し、満杯状態の場合には、排除硬貨収納部の収納状態
をチェックする。そして、満杯状態でなければリジェク
ト部14を動作させて排除硬貨収納部へ収納する。これ
に対し、排除硬貨収納部も満杯状態の場合には、リジェ
クトフルの異常として動作を停止し、排除硬貨収納部の
硬貨が取り除かれるまで動作不能としていた。
【0015】また、外径識別部13は、光透過窓31や
受光センサ33の汚れが酷くなると誤認識を生じるのが
避けられないものであった。そこで従来は、電源投入後
の立上げ時や硬貨収納動作終了時に光源32の投光強度
を制御せずに受光センサ33での受光量をチェックし、
受光量が予め決められたレベル以下に低下したときには
外径識別部の異常として動作を停止し、清掃などのメン
テナンスが行なわれるまで動作不能としていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の自動釣銭機1等の硬貨収納払出し装置においては、リ
ジェクトフルの異常時や外径識別部の異常時には動作が
停止してしまい、異常原因が取り除かれるまで動作不能
となっていたので、その間、硬貨の収納及び払出しがで
きないという課題があった。このような課題は、かかる
硬貨収納払出し装置を自動釣銭機として商店で用いた場
合、異常原因を取り除く間、顧客を待たせてしまって顧
客に不快感を与えるおそれがあるため、解決が望まれて
いた。
【0017】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たもので、その第1の目的とするところは、リジェクト
フルの異常が発生しても動作を停止させる必要がない硬
貨収納払出し装置を提供しようとするものである。
【0018】また、第2の目的とするところは、外径識
別部が異常になっても動作を停止させる必要がない硬貨
収納払出し装置を提供しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、硬貨投入口から不規則に投入された硬貨を硬貨搬送
路に沿って1枚ずつ硬貨選別部まで搬送し、金種別に選
別して硬貨収納部に収納する硬貨収納手段と、硬貨払出
し指令に応じて前記硬貨収納部に金種別に収納された硬
貨の中から必要枚数の硬貨を搬出して硬貨払出し口から
払出しする硬貨払出し手段とを具備してなる硬貨収納払
出し装置において、上記第1の目的を達成するために、
硬貨収納部が満杯状態か否かを金種別に判定する硬貨収
納部満杯判定手段と、硬貨搬送路の途中で搬送される硬
貨の外径等により金種を判別する硬貨判別手段と、この
硬貨判別手段により搬送途中の硬貨の金種が判別される
とその金種の硬貨を収納している硬貨収納部が満杯状態
か否かをチェックし、硬貨収納部満杯判定手段により満
杯状態と判定されているときには当該搬送途中の硬貨を
硬貨搬送路から排除する硬貨排除手段と、この硬貨排除
手段により排除された硬貨を収納する排除硬貨収納部
と、この排除硬貨収納部の満杯状態を検出する排除硬貨
満杯検出手段と、この排除硬貨満杯検出手段により排除
硬貨収納部の満杯状態が検出されていることを条件に硬
貨排除手段による硬貨排除動作を停止させかつ硬貨払出
し手段を機能させて硬貨収納部満杯判定手段により満杯
状態と判定されている硬貨収納部から硬貨を払出しさせ
るフルオーバ硬貨払出し制御手段とを設けたものであ
る。かかる構成により、搬送硬貨と同一金種の硬貨が収
納されている硬貨収納部が満杯状態と判定されると、当
該搬送硬貨は、通常、硬貨排除手段によって硬貨搬送路
から排除される。ところが、排除硬貨収納部も満杯状態
のときには、硬貨排除手段が作動しないため排除され
ず、同一金種の硬貨が収納されている硬貨収納部に収納
される。このとき、フルオーバ硬貨払出し制御手段によ
って当該搬送硬貨が収納された硬貨収納部から硬貨が自
動的に搬出され、硬貨払出し口から払出しされる。した
がって、硬貨収納部の満杯状態が回避され、排除硬貨収
納部が満杯であっても硬貨収納及び払出し動作を停止さ
せる必要がない。
【0020】また、本願請求項2記載の発明は、同様の
硬貨収納払出し装置において、上記第2の目的を達成す
るために、硬貨収納部が満杯状態か否かを金種別に判定
する硬貨収納部満杯判定手段と、硬貨搬送路の途中で搬
送される硬貨の外径等により金種を判別する硬貨判別手
段と、この硬貨判別手段により搬送途中の硬貨の金種が
判別されるとその金種の硬貨を収納している硬貨収納部
が満杯状態か否かをチェックし、硬貨収納部満杯判定手
段により満杯状態と判定されているときには当該搬送途
中の硬貨を硬貨搬送路から排除する硬貨排除手段と、硬
貨判別手段による金種判別精度を判定する精度判定手段
と、この精度判定手段により金種判別精度が正常レベル
に満たないと判定されたことを条件に硬貨排除手段によ
る硬貨排除動作を停止させかつ硬貨払出し手段を機能さ
せて硬貨収納部満杯判定手段により満杯状態であると判
定されている硬貨収納部から硬貨を払出しさせるフルオ
ーバ硬貨払出し制御手段とを設けたものである。かかる
構成により、搬送硬貨と同一金種の硬貨が収納されてい
る硬貨収納部が満杯状態と判定されると、当該搬送硬貨
は、通常、硬貨排除手段によって硬貨搬送路から排除さ
れる。ところが、硬貨判別手段による金種判別精度が正
常レベルに満たないときには、硬貨排除手段が作動しな
いため排除されず、同一金種の硬貨が収納されている硬
貨収納部に収納される。このとき、当該搬送硬貨が収納
された硬貨収納部が満杯状態であると判定されると、フ
ルオーバ硬貨払出し制御手段によって当該搬送硬貨が収
納された硬貨収納部から硬貨が自動的に搬出され、硬貨
払出し口から払出しされる。したがって、やはり、硬貨
収納部の満杯状態が回避され、硬貨判別手段による金種
判別精度が異常レベルでも硬貨収納及び払出し動作を停
止させる必要がない。
【0021】また、本願請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明において、フルオーバ硬貨払
出し制御手段によって払出しされる硬貨の枚数を所定枚
数に設定したものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態とし
て、従来技術の説明で用いた自動釣銭機1に本発明を適
用した場合について、図面を参照しながら説明する。な
お、本実施の形態における自動釣銭機1の外観及び内部
の構造は従来例と同じであるので、図8,9を用いてそ
の説明を省略する。
【0023】図1は同自動釣銭機1に実装される制御回
路の要部構成を示すブロック図であって、この自動釣銭
機1は、制御部本体としてCPU(Central Processing
Unit)41を備えている。また、プログラム等の固定
的データを予め記憶するROM42、可変的データを適
宜格納するための各種メモリエリアを形成してなるRA
M(Random Access Memory)43、釣銭払出データを出
力するPOS(PointOf Sales:販売時点情報管理)タ
ーミナルとデータ通信を行なう通信インタフェース4
4、前記キー・表示部4のキーボード4aから入力され
るキー信号を取込むとともに表示器4bにデータを表示
させるキー・表示制御部45及び各種の信号を入出力す
るI/Oポート46を備えている。そして、CPU41
と、ROM42,RAM43,通信インタフェース4
4,キー・表示制御部45及びI/Oポート46とを、
アドレスバス,データバスのバスライン47で電気的に
接続している。
【0024】I/Oポート46には、前記投入ベルト8
を回転させる投入モータ48、前記第1搬送ベルト12
及び第2の搬送ベルト16をそれぞれ回転させる搬送モ
ータ49、前記選別ベルト18を回転させる選別モータ
50、前記収納ベルト21及び払出待機ベルト25をそ
れぞれ回転させる払出モータ51、前記リジェクト部1
4をリジェクト動作させるリジェクト駆動機構52、前
記各硬貨シャッタ26をそれぞれ開閉動作させるシャッ
タ駆動機構53を接続しており、各部に対してそれぞれ
駆動信号が出力されるようになっている。
【0025】またI/Oポート46には、硬貨搬送路の
途中で搬送される硬貨の外径等により金種を判別する硬
貨判別手段としての外径識別部13が接続されている。
この外径識別部13は、従来と同様に、搬送路ガイド板
11の一部に穿設された光透過窓31の下側に光源32
を取付け、この光透過窓31の上側に前記光源32から
投射され光透過窓31を透過した光を受光する受光部と
しての受光センサ33を取り付けた構造になっており
(図10を参照)、I/Oポート46からは、光源32
に対して点灯,滅灯を制御する制御信号が出力された
り、受光センサ33から出力される受光量に応じた信号
が入力されたりするようになっている。
【0026】さらにI/Oポート46には、図2に示す
ように、前記投入センサ5,接近センサ7,穴センサ
9,片寄せセンサ10,リジェクトフルセンサ15,各
収納計数センサ19,各収納フルセンサ22,各払出待
機センサ24,各払出計数センサ27及び各材質判定セ
ンサ28の各種センサ54が接続されており、各種セン
サ54からそれぞれ検出信号が入力されるようになって
いる。
【0027】かかる構成の自動釣銭機1において、RA
M43には、特に図3に示すように、1円,5円,10
円,50円,100円及び500円の金種別に、硬貨収
納部20に収納されている硬貨収納枚数A1,A2,A
3,A4,A5,A6と、当該硬貨収納部20が満杯状
態か否かを金種別に判定する際のしきい値となるフル枚
数B1,B2,B3,B4,B5,B6とを記憶する収
納管理テーブル60を形成している。そして、この収納
管理テーブル60に対して、硬貨収納部20に金種別に
硬貨を最大限収納したとき(収納フルセンサ22で収納
フルが検出されるとき)の金種毎の収納枚数より若干少
ない枚数を各金種のフル枚数B1〜B6として予め設定
している。また、硬貨収納部20に硬貨が収納されてい
ない初期状態において、硬貨収納枚数A1〜A6が
“0”にクリアされるようになっている。
【0028】しかして、CPU41は、電源投入による
立上げ処理を実行後に、図4乃至図6の流れ図に示すメ
イン処理を実行するものとなっている。すなわちCPU
41は、ST(ステップ)1として外径識別部13の動
作チェックを行ない、金種判別精度が正常レベルに達し
ているか否かを判定する。具体的には、光源32の投光
強度を制御せずに受光センサ33での受光量をチェック
し、予め決められた判定レベル以上の受光量が得られれ
ば正常レベルに達していると判定し、光源32や受光セ
ンサ33の汚れなどによって判定レベル以上の受光量が
得られないときには正常レベルに達していないと判定す
る(精度判定手段)。
【0029】ST1にて外径識別部13が正常であると
判定された場合には、ST2として硬貨投入口2から硬
貨が投入されるか、ST3としてPOSターミナルから
釣銭硬貨の払出し指令が入力されるのを待機する。
【0030】ここで、投入センサ54により硬貨投入が
検出されると、CPU41は、ST4として投入ブロッ
クA,搬送ブロックB及び選別ブロックCを動作させ
て、投入硬貨の搬送及び選別を行なう。具体的には、投
入モータ48を起動して投入ベルト8を回転させる。ま
た、搬送モータ49を起動して第1,第2の搬送ベルト
12,16を回転させる。さらに、選別モータ50を起
動して選別ベルト18を回転させる。これにより、硬貨
投入口2から投入された硬貨は、投入ベルト5により搬
入され、投入ローラ6によって1枚ずつ分離されて搬送
ブロックBに送り込まれる。搬送ブロックBに送り込ま
れた硬貨は、第1,第2の搬送ベルト12,16により
搬送路ガイド板11に押し付けられながら搬送され、選
別ブロックCに送り込まれる。選別ブロックCに送り込
まれた硬貨は、選別ベルト18により選別板17に押し
付けられながら搬送され、任意の選別孔17aから落下
して、硬貨収納部20に金種別に収納される。
【0031】ここに、本実施の形態の自動釣銭機1は、
硬貨投入口2から不規則に投入された硬貨を硬貨搬送路
に沿って1枚ずつ硬貨選別部(選別ブロックC)まで搬
送し、金種別に選別して硬貨収納部20に収納する硬貨
収納手段を具備している。
【0032】さて、CPU41は、投入ブロックA,搬
送ブロックB及び選別ブロックCを動作させた後、ST
5として搬送硬貨の有無を判断している。具体的には、
搬送ブロックBの接近センサ7により検出された最大径
の硬貨が選別板17の左奥に形成されている選別孔17
aから落下するまでに要する時間に若干の猶予時間を加
えた時間を設定し、接近センサ7により硬貨が検出され
てから上記設定時間を経過しても次の硬貨が検出されな
い場合に搬送硬貨なしと判断する。
【0033】CPU41は、搬送硬貨有りと判断してい
る間、ST6として各収納計数センサ19の信号を監視
する。そして、いずれかの収納計数センサ19で選別孔
17aから落下した硬貨が検出される毎に、ST7とし
てそのセンサ19が設けられた位置の硬貨収納部20に
収納される硬貨の金種x(x=1,5,10,50,1
00または500)を認識し、収納管理テーブル60の
該当金種xに対応した収納枚数Aを1ずつ加算する。
【0034】またCPU41は、ST8として外径識別
部13により搬送硬貨の外径識別がなされる毎に、ST
9としてその搬送硬貨が正規の硬貨として金種まで識別
されたか否かを判断する。ここで、搬送硬貨の金種xが
識別された場合には、ST10として収納管理テーブル
60にて記憶管理されている該当金種xの収納枚数Aと
フル枚数Bとを比較し、収納枚数Aがフル枚数Bに到達
しているか否かを判断する(硬貨収納部満杯判定手
段)。そして、収納枚数Aがフル枚数Bに到達していな
い場合には、該当金種xの硬貨収納部20は満杯状態で
ないので、当該搬送硬貨の搬送を継続する。
【0035】ST10にて収納枚数Aがフル枚数Bに到
達している場合には、該当金種xの硬貨収納部20は満
杯状態(ただし、収納フルセンサ22によって満杯が検
知されるまでには若干の余裕がある状態)なので、ST
11として表示器4bに該当金種xの硬貨収納部20が
満杯状態であることを知らせる表示を行なった後、ST
12として排除硬貨満杯検出手段を構成するリジェクト
フルセンサ15により排除硬貨収納部(不図示)の満杯
状態が検出されているか否かを判断する。そして、排除
硬貨収納部の満杯状態が検出されていない場合には、S
T13としてリジェクト駆動機構52を起動してリジェ
クト部14を作動させることにより、搬送硬貨を硬貨搬
送路から排除する(硬貨排除手段)。
【0036】ST12にて排除硬貨収納部の満杯状態が
検出されている場合には、ST14として表示器4bに
排除硬貨収納部が満杯状態であることを知らせる表示を
行なった後、ST15としてリジェクトフルフラグfを
RAM43にセットする。すなわち、この場合には、リ
ジェクト部14を作動させず、搬送硬貨を硬貨搬送路か
ら排除しないで選別ブロックCまで送り込み、該当金種
の硬貨収納部20に収納させる。
【0037】その後、CPU41は、ST5にて搬送硬
貨無しを判断すると、ST16(図5)として投入ブロ
ックA,搬送ブロックB及び選別ブロックCの動作を停
止させる。しかる後、ST17としてRAM43にリジ
ェクトフルフラグfがセットされているか否かを判断す
る。そして、リジェクトフルフラグfがセットされてい
ない場合には、ST1(図4)に戻り、外径識別部13
の動作チェックを行なう。
【0038】ST17にてリジェクトフルフラグfがセ
ットされていた場合には、排除硬貨収納部が満杯であっ
たために、収納枚数Aがフル枚数Bに到達していること
から満杯状態と判定された金種の硬貨収納部20に硬貨
が収納されたので、ST18としてフル枚数Bを超えた
分以上の硬貨(フルオーバ硬貨と称する)を硬貨排出口
3から硬貨受け皿3aに排出することを示すガイダンス
を表示器4bに表示させた後、ST19としてそのフル
オーバ硬貨の払出し動作を開始させる。具体的には、払
出しモータ51を起動して収納ベルト21及び払出待機
ベルト25をそれぞれ回転させるとともに、フルオーバ
硬貨の金種に対応したシャッタ駆動機構52を起動して
硬貨シャッタ26を開動作させる。これにより、フルオ
ーバ硬貨が生じた硬貨収納部20から硬貨が1枚ずつ搬
出され、硬貨払出し口3から硬貨受け皿3aに払出しさ
れる。
【0039】そこでCPU41は、フルオーバ硬貨の払
出し動作を開始させた後、ST20として各払出計数セ
ンサ27及び各材質判定センサ28の信号を監視する。
そして、フルオーバ硬貨の金種に対応した払出計数セン
サ27で硬貨の払い出しが検出され、かつその払出計数
センサ27に対応した材質判定センサ28で当該フルオ
ーバ硬貨の金種xに相当する材質が検出された場合に
は、ST21として収納管理テーブル60における該当
金種xの収納枚数Aを1ずつ減算する。
【0040】こうして、減算後の収納枚数Aがフル枚数
Bより所定枚数(固定の枚数でもいいし、ユーザが任意
の枚数を設定できるようにしてもよい)少なくなるまで
フルオーバ硬貨の排出動作を継続し、ST22として収
納枚数Aがフル枚数Bより所定枚数少なくなりフルオー
バ硬貨の払出し完了を検知したならば、ST23として
払出しモータ51を停止させるとともにフルオーバ硬貨
の金種に対応した硬貨シャッタ26を閉動作させる(フ
ルオーバ硬貨払出し制御手段)。また、ST24として
フルオーバ硬貨の排出を示すガイダンス表示を消去す
る。さらに、ST25としてRAM43にセットされた
フルオーバフラグfをリセットしたならば、ST1(図
4)に戻り、外径識別部13の動作チェックを行なう。
【0041】なお、フルオーバ硬貨が2種類以上存在す
る場合には、金種毎にフルオーバ硬貨の払出し完了を判
断し、払出し完了を確認すると、該当する硬貨シャッタ
26を閉動作させるものとなっている。
【0042】他方、CPU41は、ST1にて外径識別
部13の動作チェックを行なった結果、金種判別精度が
正常レベルに達しておらず異常であると判定された場合
には、ST26として硬貨投入口2から硬貨が投入され
るか、ST27としてPOSターミナルから釣銭硬貨の
払出し指令が入力されるのを待機する。
【0043】ここで、投入センサ54により硬貨投入が
検出されると、CPU41は、ST28として投入ブロ
ックA,搬送ブロックB及び選別ブロックCを動作させ
て、投入硬貨の搬送及び選別を行なう。
【0044】このときも、CPU41は、ST29とし
て搬送硬貨の有無を判断する。そして、搬送硬貨有りと
判断している間、ST30として各収納計数センサ19
の信号を監視する。そして、いずれかの収納計数センサ
19で選別孔17aから落下した硬貨が検出される毎
に、ST31としてそのセンサ19が設けられた位置の
硬貨収納部20に収納される硬貨の金種xを認識し、収
納管理テーブル60の該当金種xに対応した収納枚数A
を1ずつ加算する。また、収納枚数Aを加算する毎に、
ST32としてその収納枚数Aと同一金種のフル枚数B
とを比較し、収納枚数Aがフル枚数Bに到達したか否か
を判断する(硬貨収納部満杯判定手段)。そして、収納
枚数Aがフル枚数Bに到達した場合には、ST33とし
てリジェクトフルフラグfをRAM43にセットする。
収納枚数Aがフル枚数Bに満たない間は、リジェクトフ
ルフラグfをセットしない。
【0045】その後、CPU41は、ST29にて搬送
硬貨無しと判断すると、ST34として投入ブロック
A,搬送ブロックB及び選別ブロックCの動作を停止さ
せる。しかる後、ST35としてRAM43にリジェク
トフルフラグfがセットされているか否かを判断する。
そして、リジェクトフルフラグfがセットされていない
場合には、ST1(図4)に戻り、外径識別部13の動
作チェックを行なう。
【0046】ST35にてリジェクトフルフラグfがセ
ットされていた場合には、満杯状態と判定された金種の
硬貨収納部20にフル枚数B以上の硬貨が収納されたの
で、前記ST18〜ST25(図5)と同様に、ST3
6としてフルオーバ硬貨を硬貨排出口3から硬貨受け皿
3aに排出することを示すガイダンスを表示器4bに表
示させた後、ST37としてそのフルオーバ硬貨の払出
し動作を開始させる。このとき、ST38として各払出
計数センサ27及び各材質判定センサ28の信号を監視
して、フルオーバ硬貨の払出しを検知すると、ST39
として収納管理テーブル60における該当金種xの収納
枚数Aを1ずつ減算する。こうして、減算後の収納枚数
Aがフル枚数Bより所定枚数少なくなるまでフルオーバ
硬貨の排出動作を継続し、ST40として収納枚数Aが
フル枚数Bより所定枚数少なくなりフルオーバ硬貨の払
出し完了を検知したならば、ST41として払出しモー
タ51を停止させるとともにフルオーバ硬貨の金種に対
応した硬貨シャッタ26を閉動作させる(フルオーバ硬
貨払出し制御手段)。また、ST42としてフルオーバ
硬貨の排出を示すガイダンス表示を消去する。さらに、
ST43としてRAM43にセットされたフルオーバフ
ラグfをリセットしたならば、ST1(図4)に戻り、
外径識別部13の動作チェックを行なう。
【0047】またCPU41は、図4のST3及び図6
のST27にてPOSターミナルから釣銭硬貨の払出し
指令が入力されたことを検知した場合には、従来と同様
の硬貨払出し処理を実行する。すなわち、図7に示すよ
うに、先ず、払出し指令の金額データから金種別に硬貨
払出し枚数を決定する。次に、払出しモータ51を起動
して収納ベルト21及び払出待機ベルト25をそれぞれ
回転させるとともに、払出し対象硬貨の金種に対応した
シャッタ駆動機構52を起動して硬貨シャッタ26を開
動作させる。
【0048】これにより、払出し対象の硬貨が硬貨収納
部20から1枚ずつ搬出され、硬貨払出し口3から硬貨
受け皿3aに払出しされるので、CPU41は、各払出
計数センサ27及び各材質判定センサ28の信号を監視
して、払出し対象硬貨の払出しを検知する毎に、収納管
理テーブル60における該当金種xの収納枚数Aを1ず
つ減算する。また、払出し対象の硬貨が必要枚数払出し
されたか否かを金種毎に判断する。そして払出しされた
金種を確認する毎に、その金種に対応した硬貨シャッタ
26を閉動作させる。こうして、払出し対象の硬貨が全
て払出しされたことを確認したならば、払出しモータ5
1を停止させて、硬貨払出しを完了させる。
【0049】ここに、自動釣銭機1は、硬貨払出し指令
に応じて硬貨収納部20に金種別に収納された硬貨の中
から必要枚数の硬貨を搬出して硬貨払出し口3から払出
しする硬貨払出し手段を具備している。
【0050】このように構成された本実施の形態におい
ては、電源投入後の立上げ時と硬貨収納及び払出し完了
時に、外径識別部13の金種判別精度を判定している。
そして、外径識別部13が正常に作動しているときに
は、以下の如く作用する。
【0051】すなわち、硬貨投入口2から硬貨が不規則
に投入されると、その硬貨が1枚ずつ分離され硬貨搬送
路に沿って選別ブロックCまで搬送される。この搬送途
中において、外径識別部13により当該硬貨の金種が判
別され、さらに、当該硬貨と同一金種の硬貨が収納され
ている硬貨収納部20の収納枚数Aがフル枚数Bに到達
しているか否かが判定される。その結果、フル枚数Bに
到達しておらず満杯状態でないと判定された場合には、
当該硬貨は選別ブロックCまで搬送され、金種が選別さ
れて、金種別に硬貨収納部20に収納される。
【0052】これに対し、収納枚数Aがフル枚数Bに到
達しており満杯状態であると判定された場合には、リジ
ェクト部14によって硬貨搬送路から排除された硬貨を
収納する排除硬貨収納部が満杯か否かが判断される。そ
して、満杯でない場合には、当該硬貨はリジェクト部1
4によって硬貨搬送路から排除され、排除硬貨収納部に
収納される。これに対し、排除硬貨収納部が満杯の場合
には、リジェクト部14が作動せず、当該硬貨は選別ブ
ロックCまで搬送されて、金種別に硬貨収納部20に収
納される。
【0053】したがって、硬貨収納部20にはフル枚数
B以上の硬貨が一時的に格納されることになる。しか
し、フル枚数B1〜B6は、硬貨収納部20に金種別に
硬貨を最大限収納したときの金種毎の収納枚数より若干
少ない枚数を設定しているので、フル枚数以上の硬貨が
格納されても収納フルセンサ22で収納フルが検出され
るまでは問題が生じることはない。
【0054】そして本実施の形態では、投入硬貨の収納
完了後、フル枚数Bを超えた分以上の硬貨が硬貨排出口
3から硬貨受け皿3aに自動的に排出されるので、硬貨
収納部20の満杯状態は回避される。その結果、排除硬
貨収納部が満杯になったリジェクトフルの異常時でも動
作を停止させる必要がなく、硬貨収納及び払出し動作を
継続することができる。
【0055】一方、外径識別部13の異常が確認された
場合には、以下の如く作用する。すなわち、硬貨投入口
2から硬貨が不規則に投入されると、その硬貨が1枚ず
つ分離され硬貨搬送路に沿って選別ブロックCまで搬送
される。ただし、この搬送経路途中において、外径識別
部13による当該硬貨の金種判別が行なわれない。した
がって、硬貨収納部20が満杯状態になっても、フルオ
ーバとなる硬貨は排除されず、硬貨収納部20に収納さ
れる。
【0056】しかし、前述したように、フル枚数B1〜
B6は、硬貨収納部20に金種別に硬貨を最大限収納し
たときの金種毎の収納枚数より若干少ない枚数を設定し
ているので、フル枚数B以上の硬貨が格納されても収納
フルセンサ22で収納フルが検出されるまでは問題が生
じることはない。そして、この場合も、リジェクトフル
の異常時と同様に、フル枚数Bを超えた分以上の硬貨が
硬貨排出口3から硬貨受け皿3aに自動的に排出される
ので、硬貨収納部20の満杯状態は回避される。その結
果、外径識別部13の異常時でも動作を停止させる必要
がなく、硬貨収納及び払出し動作を継続することができ
る。
【0057】このように、本実施の形態によれば、リジ
ェクトフルの異常時や外径識別部13の異常時でも動作
が停止されないので、POSターミナルにおいて買物客
の会計を処理している最中にリジェクトフルや外径識別
部13の異常が発生しても客を待たせることがなく、実
用的である。また、閉店後や客のいない時間を見計らっ
て排除硬貨収納部に収納された硬貨を除去したり、外径
識別部13の汚れを清掃したりすることによって異常を
取り除くことができる。
【0058】なお、リジェクトフルの異常時や外径識別
部13の異常時に満杯状態を超えた硬貨収納部20から
硬貨を硬貨受け皿3aに排出するが、このときの排出枚
数は、フル枚数Bを超えた分のみ排除するように設定し
てもよいし、フル枚数Bを超えた分に所定枚数を加算し
た分を排除するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1記載
の発明によれば、リジェクトフルの異常が発生しても硬
貨収納及び払出しの動作を継続することができ、実用性
を向上できる硬貨収納払出し装置を提供できる。
【0060】また、本願請求項2記載の発明によれば、
外径識別部が異常になっても硬貨収納及び払出しの動作
を継続することができ、実用性を向上できる硬貨収納払
出し装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である自動釣銭機に実
装された制御回路の要部構成を示すブロック図。
【図2】 図1における各種センサの詳細を示したブロ
ック図。
【図3】 同実施の形態においてRAMに形成する収納
管理テーブルの構成図。
【図4】 同実施の形態においてCPUが実行するメイ
ン処理の要部を示す流れ図。
【図5】 図4に示すメイン処理の搬送硬貨無し判別後
の処理の要部を示す流れ図。
【図6】 図4に示すメイン処理の外径識別部異常時判
定後の処理の要部を示す流れ図。
【図7】 図4及び図6の硬貨払出し処理を具体的に示
す流れ図。
【図8】 本発明を適用した自動釣銭機の外観図。
【図9】 同自動釣銭機の内部構成を示す平面図。
【図10】同自動釣銭機における外径識別部の構成を示
す断面図。
【図11】従来例において外径識別部の受光センサ出力
に対して金種別に設定される識別許容範囲を説明するた
めの図。
【符号の説明】
1…自動釣銭機 2…硬貨投入口 3…硬貨払出し口 13…外径識別部 14…リジェクト部 15…リジェクトフルセンサ 17…選別板 19…収納計数センサ 20…硬貨収納部 22…収納フルセンサ 41…CPU 60…収納管理テーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨投入口から不規則に投入された硬貨
    を硬貨搬送路に沿って1枚ずつ硬貨選別部まで搬送し、
    金種別に選別して硬貨収納部に収納する硬貨収納手段
    と、硬貨払出し指令に応じて前記硬貨収納部に金種別に
    収納された硬貨の中から必要枚数の硬貨を搬出して硬貨
    払出し口から払出しする硬貨払出し手段とを具備してな
    る硬貨収納払出し装置において、 前記硬貨収納部が満杯状態か否かを金種別に判定する硬
    貨収納部満杯判定手段と、 前記硬貨搬送路の途中で搬送される硬貨の外径等により
    金種を判別する硬貨判別手段と、 この硬貨判別手段により搬送途中の硬貨の金種が判別さ
    れるとその金種の硬貨を収納している硬貨収納部が満杯
    状態か否かをチェックし、前記硬貨収納部満杯判定手段
    により満杯状態と判定されているときには当該搬送途中
    の硬貨を硬貨搬送路から排除する硬貨排除手段と、 この硬貨排除手段により排除された硬貨を収納する排除
    硬貨収納部と、 この排除硬貨収納部の満杯状態を検出する排除硬貨満杯
    検出手段と、 この排除硬貨満杯検出手段により前記排除硬貨収納部の
    満杯状態が検出されていることを条件に前記硬貨排除手
    段による硬貨排除動作を停止させかつ前記硬貨払出し手
    段を機能させて前記硬貨収納部満杯判定手段により満杯
    状態と判定されている硬貨収納部から硬貨を払出しさせ
    るフルオーバ硬貨払出し制御手段とを具備したことを特
    徴とする硬貨収納払出し装置。
  2. 【請求項2】 硬貨投入口から不規則に投入された硬貨
    を硬貨搬送路に沿って1枚ずつ硬貨選別部まで搬送し、
    金種別に選別して硬貨収納部に収納する硬貨収納手段
    と、硬貨払出し指令に応じて前記硬貨収納部に金種別に
    収納された硬貨の中から必要枚数の硬貨を搬出して硬貨
    払出し口から払出しする硬貨払出し手段とを具備してな
    る硬貨収納払出し装置において、 前記硬貨収納部が満杯状態であるか否かを金種別に判定
    する硬貨収納部満杯判定手段と、 前記硬貨搬送路の途中で搬送される硬貨の外径等により
    金種を判別する硬貨判別手段と、 この硬貨判別手段により搬送途中の硬貨の金種が判別さ
    れるとその金種の硬貨を収納している硬貨収納部が満杯
    状態か否かをチェックし、前記硬貨収納部満杯判定手段
    により満杯状態と判定されているときには当該搬送途中
    の硬貨を硬貨搬送路から排除する硬貨排除手段と、 前記硬貨判別手段による金種判別精度を判定する精度判
    定手段と、 この精度判定手段により金種判別精度が正常レベルに満
    たないと判定されたことを条件に前記硬貨排除手段によ
    る硬貨排除動作を停止させかつ前記硬貨払出し手段を機
    能させて前記金種別満杯検出手段により満杯状態が検出
    されている硬貨収納部から硬貨を払出しさせるフルオー
    バ硬貨払出し制御手段とを具備したことを特徴とする硬
    貨収納払出し装置。
  3. 【請求項3】 フルオーバ硬貨払出し制御手段によって
    払出しされる硬貨の枚数を所定枚数に設定したことを特
    徴とする請求項1または2記載の硬貨収納払出し装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008217666A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Toshiba Tec Corp 硬貨入出金装置
JP2011180834A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Oki Electric Industry Co Ltd 硬貨処理装置および現金処理装置

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