JP2002006572A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
化により生じる感光体と露光手段との間隔方向の位置ず
れに起因する画像欠陥を防止することができる画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 感光体と、当該感光体を支持する第一の
支持手段と、当該感光体へ露光光を照射する露光手段
と、当該露光手段を当該感光体と所定間隔で対峙させて
支持する第二の支持手段とを備える画像形成装置におい
て、当該第一及び第二の支持手段は、それら第一及び第
二の支持手段の温度変化による露光手段と当該感光体と
の間隔方向における変形が、露光手段と感光体との温度
変化による間隔変動を相殺するようにそれぞれ構成され
る。
Description
タ、ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式を
用いた画像形成装置に関し、より詳しくは、かかる画像
形成装置の温度変化による画像ずれ防止技術に係る。
着、クリーニングなどの各電子写真プロセスを繰り返し
記録シート上にトナー画像を得る電子写真方式の画像形
成装置が広く知られている。かかる電子写真方式の画像
形成装置において高画質の画像を得るためには、感光体
と露光装置との位置決めを高精度に行う必要がある。特
に、複数色のトナー像を重ね合わせることによりカラー
画像を得る所謂フルカラーの電子写真式画像形成装置に
おいては、その位置ずれが色ずれなどの画像欠陥として
直ちに画質に悪影響を及ぼすため、その位置合わせには
より厳密な精度が求められる。
差、それらの組み立て誤差、さらに画像形成装置内の温
度変化による熱膨張・収縮など、感光体と露光装置との
高い精度の位置合わせを阻害する要因は少なくなく、そ
れらを完全に排除するのは困難である。
像への影響を図8〜図10を用いて説明する。図8は、
一般的な画像形成装置の要部を説明するものである。こ
の画像形成装置は、搬送ベルト又は転写ベルトにより構
成される搬送面又は転写面Tに対してプロセス方向Aに
所定間隔で設けられる感光体ドラムP(1)〜(3)
と、各感光体ドラムP(1)〜(3)に対峙する露光装
置R(1)〜(3)とを備え、各感光体ドラムP(1)
〜(3)は一のフレームF1により支持されており、各
露光装置R(1)〜(3)は他のフレームF2により支
持されている。なお、各感光体ドラムP(1)〜(3)
の軸方向とプロセス方向Aとは互いに直交しており、こ
れらをそれぞれx軸、y軸とすると、これらx軸とy軸
とにより張られる平面は搬送面又は転写面Tと平行であ
る。さらに、この搬送面又は転写面Tの鉛直方向をz軸
としてxyz直交座標系を規定し、以下説明する。
露光装置Rとの位置関係がずれる一態様を説明するもの
である。図9(a)は露光装置Rが感光体ドラムPに対
して相対的にy方向にずれている態様を示しており、図
9(b)は露光装置Rの手前側(−x側)が感光体ドラ
ムPに対して相対的にy方向にずれる一方、露光装置R
の奥側(x側)が感光体ドラムPに対して相対的に−y
方向にずれている態様を示している。なお、それぞれの
図中において点線は正規の露光装置Rの感光体ドラムP
に対する相対的な位置を示している。
る画像欠陥を説明するものであり、図8に示した画像形
成装置によりx軸方向に所定長さの線分を記録シートS
上に形成する場合を示している。図10(a)は、図9
(a)に示した感光体ドラムPと露光装置Rとの位置関
係のずれに対応した画像欠陥を示しており、図中点線の
線分は正規の位置を、実線の線分は実際の位置をそれぞ
れ示している。同図に示すように、露光装置Rが感光体
ドラムPに対して相対的にy方向にずれると(図9
(a)参照)、線分は正規の位置から(−y)方向へず
れてしまう。
た感光体ドラムPと露光装置Rとの位置関係のずれに対
応した画像欠陥を示しており、同じく図中点線の線分は
正規の位置を、実線の線分は実際の位置をそれぞれ示し
ている。同図に示すように、露光装置Rの手前側(−x
側)が感光体ドラムPに対して相対的にy方向にずれ、
露光装置Rの奥側x側が感光体ドラムPに対して相対的
に−y方向にずれると(図9(b)参照)、線分の手前
側(−x側)が−y方向にずれ、線分の奥側(x側)が
y方向へずれてしまう。
体と露光装置との位置ずれを防止する技術、その位置
ずれによる画像欠陥を防止する技術が提案されている。
は、一般的な部品精度、組み立て精度を高める技術は勿
論であるが、例えば、特開平8−62920号公報、特
開平10−123786号公報には、図8で示した複数
の画像形成ユニットや感光体を支持する一のフレームF
1と、複数の露光装置を支持する他のフレームF2との熱
膨張率を規定することにより、画像形成装置内の温度変
化による感光体と露光装置との位置ずれを防止する技術
が提案されている。
術としては、画像搬送面上に光学式のセンサを設け、通
常の画像形成とは別に特別なテストイメージを出力し、
そのテストイメージを検知するセンサからの情報に基づ
いて(場合によっては画像処理技術を併用し)感光体表
面の露光位置、露光タイミングなどを調整する技術が提
案されている。
2920号公報、特開平10−123786号公報に記
載の技術では、各画像形成ユニット、各感光体と各露光
装置とのプロセス方向の位置ずれ、すなわち図8で示す
xy平面内での位置ずれの発生を防止することはできる
が、感光体と対応する露光装置との間隔方向の位置ず
れ、すなわち図8で示すzx平面内での位置ずれの発生
を防止することはできない。
との間隔方向のずれとその画像への影響を説明するもの
である。図11は、温度変化により感光体ドラムPと露
光装置Rとの間隔方向の位置関係がずれる態様を説明す
るものである。図11(a)は露光装置Rが感光体ドラ
ムPに対して相対的にz方向にずれている態様を示して
おり、図11(b)は露光装置Rの手前側(−x側)が
感光体ドラムPに対して相対的にz方向にずれる一方、
露光装置Rの奥側(x側)が感光体ドラムPに対して相
対的に−z方向にずれている態様を示している。なお、
それぞれの図中において点線は露光装置Rの正規な位置
を示している。
る露光装置との間隔方向のずれの各態様をzx断面によ
り示すものである。図12(a)は、図11(a)
(b)に点線で示した露光装置Rが感光体ドラムPに対
して正規な位置に存在する態様を示している。一方、図
12(b)は、図11(a)に示した露光装置Rが感光
体ドラムPに対して相対的にz方向にずれている態様を
示し、図12(c)は、図11(b)に示した露光装置
Rの手前側(−x側)が感光体ドラムPに対して相対的
にz方向にずれ、露光装置Rの奥側(x側)が感光体ド
ラムPに対して相対的に−z方向にずれている態様を示
している。なお、それぞれの図中のLは露光装置Rから
感光体ドラムPへと照射される露光光を示している。
ずれに起因する画像欠陥を説明するものであり、図8に
示した画像形成装置によりx軸方向に所定長さの線分を
記録シートS上に形成する場合を示している。またこの
線分の中心となるべき点を点Cとする。図13(a)
は、図12(a)に示した露光装置Rが感光体ドラムP
に対して正規な位置に存在する場合の出力画像を示して
いる。この場合には、出力画像の線分は点Cを中心に左
右バランスよく、つまり図中の点Cを中心とした線分の
長さlとrとが等しく形成されている。
光装置Rが感光体ドラムPに対して相対的にz方向にず
れている場合の出力画像を示している。この場合には、
出力画像の線分は点Cを中心に左右バランスよく、つま
り図中の線分の長さLとRとが等しく形成されている
が、その各長さは図13(a)に示したものと比べて、
l<L、r<Rの関係にある。すなわち、全体的に線分
が本来の長さよりも長く形成されている。
光装置Rの手前側(−x側)が感光体ドラムPに対して
相対的にz方向にずれ、露光装置Rの奥側(x側)が感
光体ドラムPに対して相対的に−z方向にずれている場
合の出力画像を示している。この場合には、出力画像の
線分の中心は点Cに一致せず、図中点Cよりも左側の線
分の長さをl'、右側の線分の長さをr'とすると、その
各長さは図13(a)に示したものに比べて、l'>
l、r'<rの関係にある。すなわち、線分の左側は本
来の長さに比べて長くなり、線分の右側は本来の長さに
比べて短くなる。
装置と感光体との間隔方向の位置ずれが発生すると、全
体の画像の倍率、左右の画像の倍率がずれてしまう画像
欠陥が生じる。
ミングを調整する技術を適用すれば、確かに各感光体と
各露光装置とのプロセス方向の位置ずれに起因する画像
欠陥のみならず、感光体と対応する露光装置との間隔方
向の位置ずれに起因する画像欠陥も防止することができ
るが、特別なテストイメージを出力する必要があり、画
像形成の生産性を損なってしまう。特に、連続的に画像
形成を行う場合には、定着装置などからの熱により装置
内の温度が上昇し、熱膨張により感光体と露光装置との
位置ずれが生じやすくなるため調整を行う必要性が高い
反面、連続的な画像形成中にその画像形成を一旦中止し
て露光位置などの調整を行うのは生産性を大きく損なっ
てしまう。
ものであり、その目的は画像形成の生産性を損なうこと
なく、温度変化により生じる感光体と露光手段との間隔
方向の位置ずれに起因する画像欠陥を防止することがで
きる画像形成装置を提供することにある。
体と、当該感光体を支持する第一の支持手段と、当該感
光体へ露光光を照射する露光手段と、当該露光手段を当
該感光体と所定間隔で対峙させて支持する第二の支持手
段とを備える画像形成装置において、当該第一及び第二
の支持手段は、それら第一及び第二の支持手段の温度変
化による露光手段と当該感光体との間隔方向における変
形が、露光手段と感光体との温度変化による間隔変動を
相殺するようにそれぞれ構成されるものである(請求項
1)。
より、画像形成装置内の温度が変化しても、第一及び第
二の支持手段が露光手段と感光体との温度変化による間
隔変動を相殺するように変形するため、結果的に露光手
段と感光体との間隔が変化せず、全体的な倍率ずれ、左
右倍率ずれなどの画像欠陥を防止することができる。
第一又は第二の支持手段のうち一方の支持手段が温度上
昇により露光手段と感光体との間隔を離間させるように
変形し、他方の支持手段が温度上昇により露光手段と感
光体との間隔を接近させるように変形するものが挙げら
れる(請求項2)。あるいは、上記第一又は第二の支持
手段のうち一方の支持手段が温度下降により露光手段と
感光体との間隔を接近させるように変形し、他方の支持
手段が温度上昇により露光手段と感光体との間隔を離間
させるように変形するものと表現することもできる。
の支持手段は感光体を位置決めする感光体取り付け位置
と第二の支持手段を位置決めする第二の支持手段取り付
け位置とを備え、上記第二の支持手段は第一の支持手段
を位置決めする第一の支持手段取り付け位置と露光手段
を位置決めする露光手段取り付け位置とを備え、第一及
び第二の支持手段はそれぞれ第二及び第一の支持手段取
り付け位置において互いに位置決めされるとともに、こ
れら第一及び第二の支持手段が位置決めされた状態で露
光手段取り付け位置は第一の支持手段取り付け位置より
も感光体側に存在するものが挙げられる(請求項3)。
置決めする感光体取り付け位置と第二の支持手段を位置
決めする第二の支持手段取り付け位置とを備え、上記第
二の支持手段は第一の支持手段を位置決めする第一の支
持手段取り付け位置と露光手段を位置決めする露光手段
取り付け位置とを備え、第一及び第二の支持手段はそれ
ぞれ第二及び第一の支持手段取り付け位置において互い
に位置決めされるとともに、第一及び第二の支持手段が
位置決めされた状態で感光体取り付け位置は第二の支持
手段取り付け位置よりも露光手段側に存在するものでも
よい。
け位置から第二の支持手段取り付け位置を結ぶ線分の露
光手段と感光体との間隔方向成分の線膨張係数をαと
し、上記第一の支持手段取り付け位置から露光手段取り
付け位置を結ぶ線分の露光手段と感光体との間隔方向成
分の線膨張係数をβとすると、α<βの関係にあること
が好ましく(請求項4)、上記感光体取り付け位置から
第二の支持手段取り付け位置を結ぶ線分の露光手段と感
光体との間隔方向距離成分をA、その間隔方向の線膨張
係数をαとし、上記第一の支持手段取り付け位置から露
光手段取り付け位置を結ぶ線分の露光手段と感光体との
間隔方向距離成分をB、その間隔方向の線膨張係数をβ
とすると、A:B=β:αの関係にあることがさらに好
ましい。
光装置との間隔方向の位置ずれをより少なくする観点か
ら、第一の支持手段の感光体取り付け位置から第二の支
持手段取り付け位置を結ぶ方向の線膨張係数をαとし、
第二の支持手段の第一の支持手段取り付け位置から露光
手段取り付け位置を結ぶ方向の線膨張係数をβとする
と、β<αの関係にあることが好ましく、第一の支持手
段の感光体取り付け位置から第二の支持手段取り付け位
置を結ぶ距離をA、その方向の線膨張係数をαとし、第
二の支持手段の第一の支持手段取り付け位置から露光手
段取り付け位置を結ぶ距離をB、その方向の線膨張係数
をβとすると、A:B=β:αの関係にあることがさら
に好ましい。
第一の支持手段と第二の支持手段とが互いに所定位置で
位置決めされて取り付けられるものであるが、その所定
位置以外では第一の支持手段と第二の支持手段とが互い
に位置決めされて取り付けられる必要は必ずしもない。
すなわち、第一及び第二の支持手段は、それぞれの温度
変化による露光手段と当該感光体との間隔方向の変形を
許容すると共にその間隔方向以外の変形を規制する補助
固定機構を備える。上記補助固定機構は、上記第一又は
第二の支持手段のうち一方の支持手段に設けられる凸部
と、他方の支持手段に設けられ当該凸部と勘合可能な凹
部を備え、当該凹部は露光手段と感光体との間隔方向に
長手状に形成されるものが挙げられる。
いて本発明の実施による態様を説明する。図1は、本実
施例に係る画像形成装置のフレーム構造を示す斜視図で
ある。この画像形成装置のフレーム構造は、中空角パイ
プで構成される骨格フレーム100、102F、102
B、骨格フレーム102Fに取り付けられるプレート状
の前面フレーム(第一の支持手段)1F、サポートフレ
ーム(第一の支持手段)10、そのサポートフレーム1
0に着脱自在に取り付けられる4つの前面プレート(第
一の支持手段)1(K〜Y)、骨格フレーム102Bに
取り付けられるプレート上の背面フレーム(第一の支持
手段)1B、各前面プレート1(K〜Y)を含む画像形
成ユニットを図中x方向に着脱するためのスライドレー
ル101(K〜Y)などにより構成される。また、背面
フレーム1Bには図示しない露光ユニット(露光手段)
を載置するブラケット(第二の支持手段)2(KB〜Y
B)が4つ取り付けられており、前面フレーム1Fにも
図示しないブラケット2が合計8つ取り付けられてい
る。
2、102B、前面フレーム1F、サポートフレーム1
0、前面プレート1(K〜Y)、背面フレーム1Bなど
は一般的な炭素鋼(例えば、SPCC、SEHC、SG
CC、SECC等)で構成されている。一方、各ブラケ
ット2はアルミニウム合金(例えば、ADC10、AD
C12等)で構成されている。
より詳細に説明するものである。この前面フレーム1F
には、ブラケット2を取り付けるための一対の位置決め
穴11(Ka〜Yb)、12(Ka〜Yb)がそれぞれ
8個、合計16個形成されている。これらのうち上方に
存在する位置決め穴(第二の支持手段取り付け位置)1
1(Ka〜Yb)は円状に形成されているが、下方に存
在する位置決め穴(補助固定機構)12(Ka〜Yb)
は図中z方向に長手状に形成されている。なお、前面フ
レーム1Fにはこの他にも、ブラケット2をねじ止めす
るためのねじ穴(図示せず)などが形成されている。
より詳細に説明するものである。この背面フレーム1B
には、ブラケット2を取り付けるための一対の位置決め
穴13(K〜Y)、14(K〜Y)がそれぞれ4個、合
計8個形成されている。これらのうち上方に存在する位
置決め穴(第二の支持手段取り付け位置)13(K〜
Y)は円状に形成されているが、下方に存在する位置決
め穴(補助固定機構)14(K〜Y)は図中z方向に長
手状に形成されている。また、感光体ドラムのシャフト
の一端を軸支するベアリングが取り付けられる取り付け
穴(感光体取り付け位置)15(K〜Y)が4個形成さ
れている。なお、背面フレーム1Bにはこの他にも、ブ
ラケット2をねじ止めするためのねじ穴(図示せず)な
どが形成されている。
ート1(K〜Y)を着脱する着脱機構(図示せず)、前
面プレート1(K〜Y)を装着した状態で各前面プレー
ト1(K〜Y)の位置決めを行う位置決め機構(図示せ
ず)などを備えている。さらに、各前面プレート1(K
〜Y)には、感光体ドラムのシャフトの他端を軸支する
ベアリングが取り付けられる取り付け穴(感光体取り付
け位置)16(K〜Y)が各1個形成されている。
1Bに取り付けられるブラケット2の構成をより詳細に
示す斜視図である。このブラケット2の構成は、前面又
は背面フレームに取り付けるためのフレーム取り付け機
構と露光ユニットに取り付けるための露光ユニット取り
付け機構とを備えている。フレーム取り付け機構として
は、上下方向に設けられる一対の位置決めピン(第一の
支持手段取り付け位置)21及び位置決めピン(補助固
定機構)22、3箇所に形成されるねじ穴23a〜cを
備えている。露光ユニット取り付け機構としては、露光
ユニットを載置する載置台(露光手段取り付け位置)2
4、その載置台24に形成されるねじ穴25を備えてい
る。
4が取り付けられた状態の一の画像形成ユニットのzx
断面を示すものである。ここで、感光体ユニット3は、
その軸方向の中心から、感光体本体30、ドラムフラン
ジ31F、31Bにより構成されている。一方、前面プ
レート1(K〜Y)に形成される取り付け穴16(K〜
Y)、背面フレーム1Bに形成される取り付け穴15
(K〜Y)にはそれぞれベアリング5F、5Bが取り付
けられている。そして、これらのベアリング5F、5B
に軸支されるドライブシャフト6により、結果的に感光
体ユニット3は前面プレート1(K〜Y)、背面フレー
ム1Bに回転自在に位置決めされる。
x側)が二個のブラケット2F(a、b)の載置台24
に載置され、その背面側(x側)が一個のブラケット2
Bの載置台24に載置され、結果的に露光ユニット4は
前面フレーム1F、背面フレームBに位置決めされる。
なお、この露光ユニット4は、ブラケット2の載置台2
4に設けられたねじ穴25を介してねじ止めされてお
り、さらに各ブラケット2F(a、b)、2Bは、ねじ
穴23a〜cにより前面フレーム1F又は背面フレーム
1Bに固定されるとともに、ピン21、22によりその
位置が規定される。
露光ユニット4との位置関係を模式的に示したものであ
る。ここで、感光体ユニット3のドライブシャフト6中
心から各ブラケット2の位置決めピン21までの図中z
方向距離は初期状態においてA(c)、その各ブラケッ
ト2の位置決めピン21からその載置台24までの図中
z方向距離は初期状態においてB(c)(<A(c))
である。また、炭素鋼で構成される前面フレーム1F、
サポートフレーム10、前面プレート1(K〜Y)、背
面フレーム1Bの図中z方向の線膨張係数はα、一方、
アルミ合金で構成されるブラケット2の図中z方向の線
膨張係数はβであり、これらは線膨張係数α<線膨張係
数βの関係、さらに距離A(c):距離B(c)=線膨
張係数β:線膨張係数αの関係にある。
(c)、距離B=B(c)、図6(b)に示す周辺温度
が上昇した状態では距離A=A(h)、距離B=B(h)
とし、以下、周辺温度が状態からしても、感光体ユニッ
ト3と露光ユニット4との距離が変化しないことを説明
する。
(h)に変化したとすると、変化分をΔAとして、A
(h)=A(c)+ΔAとあらわすことができる。同様
に温度上昇により距離BがB(c)からB(h)に変化
したとすると、変化分をΔBしては、B(h)=B
(c)+ΔBとあらわすことができる。ところで、距離
A(c):距離B(c)=線膨張係数β:線膨張係数α
の関係にあるため、上昇温度をΔtとすると、ΔA=A
(c)×α×Δt=B(c)×β×Δt=ΔBである。
したがって、A(h)−B(h)=A(c)−B(c)
+ΔA−ΔB=A(c)−B(c)となり、温度上昇に
より感光体ユニット3と露光ユニット4との距離が変化
しないことが分かる。なお、周辺温度が比較的高い状態
から初期状態に遷移しても、同様に感光体ユニット3と
露光ユニット4との距離は変化しない。
収縮を妨げないようにブラケット2の位置決めピン22
と背面フレーム1Bの位置決め穴14(K〜Y)とは、
図7に示すように係合している。図7(a)に示す初期
状態を、図7(b)に示す周辺温度が上昇した状態をそ
れぞれ示している。初期状態では、位置決めピン22と
位置決め穴14とはz方向に長手状に形成された位置決
め穴14の略中央部で契合している。その状態から周辺
温度が上昇すると、位置決めピン22と位置決め穴14
とは位置決め穴14の−z方向側で契合している。周辺
温度が初期状態へ低下する場合にはこの逆である。な
お、ブラケット2の位置決めピン22と前面フレーム1
Fの位置決め穴12(Ka〜Yb)との係合も同様であ
る。
は、温度変化により露光ユニット4と感光体ユニット3
との間隔方向の位置ずれが発生しないため、全体の画像
の倍率、左右の画像の倍率がずれてしまう画像欠陥を効
果的に防止することができ、良好な画像を安定して得る
ことができる。
れば、画像形成の生産性を損なうことなく、温度変化に
より生じる感光体と露光手段との間隔方向の位置ずれに
起因する画像欠陥を防止することができる。
フレーム構造を示す斜視図である。
ムである。
ムである。
である。
である。
ユニットとの位置関係を説明するものである。
説明するものである。
ものである。
置ずれを説明するものである。
の位置ずれに基づく画像欠陥を説明するものである。
の位置ずれを説明するものである。
の位置ずれが生じた場合の露光光の照射状態を説明する
ものである。
の位置ずれに基づく画像欠陥を説明するものである。
フレーム(第一の支持手段)、10…サポートフレーム
(第一の支持手段)、1(K〜Y)…前面プレート(第
一の支持手段)、1B…背面フレーム(第一の支持手
段)、2…ブラケット(第二の支持手段)、11(Ka
〜Yb)…位置決め穴(第二の支持手段取り付け位
置)、12(Ka〜Yb)…位置決め穴(補助固定機
構)、13(K〜Y)…位置決め穴(第二の支持手段取
り付け位置)、14(K〜Y)…位置決め穴(補助固定
機構)、15(K〜Y)、16(K〜Y)…取り付け穴
(感光体取り付け位置)、21…位置決めピン(第一の
支持手段取り付け位置)、22…位置決めピン(補助固
定機構)22、24…載置台(露光手段取り付け位置)
Claims (5)
- 【請求項1】 感光体と、当該感光体を支持する第一の
支持手段と、当該感光体へ露光光を照射する露光手段
と、当該露光手段を当該感光体と所定間隔で対峙させて
支持する第二の支持手段とを備える画像形成装置におい
て、 当該第一及び第二の支持手段は、それら第一及び第二の
支持手段の温度変化による露光手段と当該感光体との間
隔方向における変形が、露光手段と感光体との温度変化
による間隔変動を相殺するようにそれぞれ構成されるこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 上記第一又は第二の支持手段のうち一方
の支持手段が温度上昇により露光手段と感光体との間隔
を離間させるように変形し、他方の支持手段が温度上昇
により露光手段と感光体との間隔を接近させるように変
形する請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 上記第一の支持手段は感光体を位置決め
する感光体取り付け位置と第二の支持手段を位置決めす
る第二の支持手段取り付け位置とを備え、 上記第二の支持手段は第一の支持手段を位置決めする第
一の支持手段取り付け位置と露光手段を位置決めする露
光手段取り付け位置とを備え、 第一及び第二の支持手段はそれぞれ第二及び第一の支持
手段取り付け位置において互いに位置決めされるととも
に、これら第一及び第二の支持手段が位置決めされた状
態で露光手段取り付け位置は第一の支持手段取り付け位
置よりも感光体側に存在する請求項1又は2に記載の画
像形成装置。 - 【請求項4】 上記感光体取り付け位置から第二の支持
手段取り付け位置を結ぶ線分の露光手段と感光体との間
隔方向成分の線膨張係数をαとし、上記第一の支持手段
取り付け位置から露光手段取り付け位置を結ぶ線分の露
光手段と感光体との間隔方向成分の線膨張係数をβとす
ると、α<βの関係にある請求項3に記載の画像形成装
置。 - 【請求項5】 上記感光体取り付け位置から第二の支持
手段取り付け位置を結ぶ線分の露光手段と感光体との間
隔方向距離成分をA、その間隔方向の線膨張係数をαと
し、上記第一の支持手段取り付け位置から露光手段取り
付け位置を結ぶ線分の露光手段と感光体との間隔方向距
離成分をB、その間隔方向の線膨張係数をβとすると、
A:B=β:αの関係にある請求項4に記載の画像形成
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000192310A JP3972559B2 (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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