JP4365774B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
このように、1つの光学ハウジング内部に4色用の光学系が設けられた光書込装置は、光学ハウジングの複数箇所を画像形成装置の本体シャーシ(金属及び樹脂製フレーム等)に取り付けられることによって、走査(画像記録)精度が確保されている。
また、この光書込装置では、Y、M、C、Kに対応した4つのビーム光源から出射された光ビームが、定速回転する偏向器(例えば回転多面鏡)により双方向に走査(主走査)されるようになっており、その後、光ビームは、結像光学系を通過した後、それぞれ対応するミラーによって反射されて、各々の色に対応する感光体ドラムへと案内される。
この問題を解決する先行技術として特許文献1では、画像形成装置のシャーシの線膨張係数より光書込装置のハウジングの線膨張係数を大きくすることと、光書込装置の画像形成装置への取り付け方法を一方が固着し、他方が相対的に移動可能とすることによって、プロセス方向における色ずれを小さくする方法が提案されている。
しかし、特許文献2に記載の発明は、取付基準が前端面両端部と底面後端部であるため、加工誤差の累積が大きく、位置精度が出しにくく、改良の余地がある。
より具体的には、画像形成装置の本体シャーシの歪みが光学ハウジングに直接伝わらないようにし、光学部材等の相対位置や角度に大きな変化が生じないようにして色ずれ等の発生を防止することができる構成の画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の手段は、光源から出射された光ビームを偏向させて像面上に導く光学系を構成する光学部材が内部に位置決めされた光学ハウジングを備え、該光学ハウジングから出射された光ビームによって像担持体に静電潜像を形成する光書込装置であって、箱型の前記光学ハウジングが、画像形成装置の本体シャーシの複数の固定箇所で固定されている光書込装置を備えた画像形成装置において、
前記光学ハウジングは前記本体シャーシの4箇所で拘束されており、像担持体の軸心方向をX方向、画像の副走査方向をY方向、光学ハウジングの高さ方向をZ方向と定義したとき、前記光学ハウジングの外周の2つの側面は前記Y方向に略平行であり、前記本体シャーシの前記Y方向に略平行な面に対向しており、
前記光学ハウジングの2つの側面の一方側の端部近傍に対向した前記本体シャーシの2箇所の拘束部(以下、第1拘束部、第2拘束部と言う)には、前記光学ハウジングを位置決めするためのV字形状の受け部を有し、
前記光学ハウジングの2つの側面の他方側の端部近傍に対向した前記本体シャーシの別の2箇所の拘束部(以下、第3拘束部と言う)には、前記Y方向と前記Z方向に対して斜めに傾斜した2つの板状形状からなる傾斜受け部とZ方向受け部をそれぞれ有し、
前記第1拘束部と前記第2拘束部の前記V字形状受け部は、それぞれ前記本体シャーシにおいてY方向に同じ位置で、X方向に前記光学ハウジングを挟んで配置され、
前記2箇所の第3拘束部の前記傾斜受け部と前記Z方向受け部は、それぞれ前記本体シャーシにおいてY方向に同じ位置で、X方向に前記光学ハウジングを挟んで配置されると共に、前記傾斜受け部と前記Z方向受け部はY方向及びZ方向に所定の間隔を開けて配置され、
前記光学ハウジングの2つの側面には、前記4箇所の拘束部に対応して設けられX方向に突出して形成された円筒状固定形状を有し、
前記第1拘束部と前記第2拘束部においては、前記光学ハウジングの円筒状固定形状が前記本体シャーシの前記V字形状受け部と係合し、
前記2箇所の第3拘束部においては、前記光学ハウジングの円筒状固定形状が前記本体シャーシの前記傾斜受け部と前記Z方向受け部に係合し、
前記第1拘束部と前記第2拘束部において前記光学ハウジングの円筒状固定形状を受けるV字形状受け部のうち、前記第2拘束部側のV字形状受け部が形成された前記本体シャーシには押圧部材が設けられ、該押圧部材により前記第2拘束部側の円筒状固定形状の端面をX方向に押圧して、前記第1拘束部側の円筒状固定形状の端面を前記第1拘束部側のV字形状受け部が形成された前記本体シャーシの基準面に押し付けてX方向の位置決めがなされ、
前記2箇所の第3拘束部に対応する前記光学ハウジングの円筒状固定形状には、前記本体シャーシの前記傾斜受け部に係合して、前記V字形状受け部に向かって前記光学ハウジングを押し付ける押し付け手段をそれぞれ有し、
該押し付け手段は、前記光学ハウジングの円筒状固定形状に回転自在に取り付けられて突起部で前記本体シャーシ側の前記傾斜受け部に係合する固定レバーと、前記光学ハウジングと前記固定レバー間に設けられた押圧部材からなり、
該押圧部材によって前記固定レバーの突起部を前記本体シャーシに設けた前記傾斜受け部に押し付けることにより、前記光学ハウジングの円筒状固定形状を前記本体シャーシの前記Z方向受け部に押し付けると共に、前記光学ハウジングを前記Y方向に押圧して前記第1拘束部と前記第2拘束部の前記V字形状受け部に前記光学ハウジングの円筒状固定形状を押し付けるようにしてY方向とZ方向の位置決めがなされることを特徴とする(請求項1)。
また、本発明の第5の手段は、第3または第4の手段の画像形成装置において、複数の像担持体を備え、複数の像担持体に色の異なる画像を形成し、各像担持体上の画像を記録材に直接または中間転写体を介して重ね合わせて転写することにより多色またはフルカラー画像を形成することを特徴とする(請求項5)。
まず、本発明に係る光書込装置を用いた画像形成装置の一実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図であり、この画像形成装置は、電子写真方式の画像形成プロセスを採用したカラーレーザプリンタ1である。このカラーレーザプリンタ1の画像形成部2には、ベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)11に沿って像担持体である4つの感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kが並設されており、各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kの周囲には、回転方向の順に帯電手段8、露光手段である光書込装置6、現像手段9、一次転写手段12、クリーニング手段7がそれぞれ配設されている。また、画像形成装置の下部には記録用紙等の記録材3aを給紙する給紙手段3が設けられ、この記録材3aの搬送方向に沿って、給紙ローラ3b、レジストローラ3c、二次転写手段13、定着手段4、搬送ローラ3d、排紙ローラ3eが配設されている。また、給紙ローラ3bを支持する支持部材3fが存在する。
露光手段である光書込装置6は、4つのレーザ光源ユニットと偏向走査手段と光学系を備え、各色の画像データに基づいて、点灯/消灯するレーザ光を各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kの表面に照射し、感光体ドラム上に静電潜像を形成する。
現像手段2は、各感光体ドラム10Y,10C,10M,10K上に形成された静電潜像をイエロー(Y),シアン(C),マゼンタ(M),ブラック(K)の各色の現像剤にて顕像化する。
一次転写手段12は、図示の例では転写バイアスが印加される一次転写ローラであり、各感光体ドラム10Y,10C,10M,10K上の各色の顕像を中間転写体11に転写する。
クリーニング手段7は、転写後に各感光体ドラム10Y,10C,10M,10K上に残留する現像剤を除去する。
二次転写手段13は、図示の例では転写バイアスが印加される二次転写ローラであり、中間転写体11上の画像を記録材3aに転写する。
定着手段4は、図示の例では加熱ローラと加圧ローラを有する定着装置であり、記録材上の画像を加熱・加圧して定着する。
回転多面鏡62で偏向走査されたレーザ光は、再び防音ガラス68を経て、結像レンズ63に入射する。その後、各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kへ導かれる光はミラー69を2枚づつ用いて光路を折り返して各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kへ至る。結像レンズ63は、fθ特性及び主・副のビーム径を絞る特性を兼ね備えた1枚のレンズによって構成されている。各感光体ドラムに対する照射角度は、4つのそれぞれでほぼ同一である。
同期検知の本来の意味は、走査光のタイミングを取ることであるので、通常は走査に先立って設置されていればよい。更に、1走査の速度(あるいは時間)の変動を検知するために、走査後端にも検知手段が設置されることがある。図2には、そのような走査の前後で同期を取るような構成を示した。また、図2に示すように、上下2段の走査光を1つの同期検知手段64で検知する。
参考実施例として、まず図4に、光学ハウジング70を画像形成装置の本体シャーシに4箇所で固定する4点受けの例を示す。4点受けの場合は,図4に示すように、本体シャーシに形成している光学ハウジングの受け部41,42(位置決めピン有り)及び受け部43,44(ピン無し)に光書込装置6の光学ハウジング70が固定されている。
また、光学ハウジング70を画像形成装置の本体シャーシに3箇所で固定する3点受けの場合は、図5に示すように、本体シャーシに形成している光学ハウジングの受け部41,42(位置決めピン有り)及び受け部43(ピン無し)に光書込装置6の光学ハウジング70が固定されている。
X:固定又は準固定、
Y:固定又は準固定、
Z:固定(ねじ等の締結部材を用いた場合)又は準固定(板バネ等の押圧部材により基準面に押し付けられて、他の方向へは変位可能な状態)、
となる。
X:フリー、
Y:固定、
Z:準固定、
となる。
X:フリー、
Y:フリー、
Z:準固定、
となる。
次に本発明の実施例を図7〜9に示す。図7は光書込装置の光学ハウジングを底面72の側から見た図、図8は光書込装置の光学ハウジングを側面側から見た図、図9は図8の光学ハウジングの拘束[3]の部分を拡大して示す図である。
図7〜9に示すように、光学ハウジング70の外周の固定箇所にはX方向に円筒状固定形状131,132,133,134を形成し、本体シャーシ140の側には、拘束[1],[2]の固定箇所の光学ハウジング70の固定形状131,132を受けるV字型の固定形状(受け部)141,142を2ヶ所設け、片側の円筒端面を板バネ等の押圧部材101によりシャーシ基準面に押し付けすると共に、拘束[3]の固定箇所には、V字形状に向かってY方向に光学ハウジング70を押し付ける押し付け手段(固定レバー)110を設けて、この押し付け手段(固定レバー)110によって準固定している。この時の拘束[1](受け部141)の固定箇所の拘束条件は、
X:準固定、
Y:準固定、
Z:準固定、
となる。
X:フリー、
Y:準固定、
Z:準固定、
となる。
X:フリー、
Y:フリー、
Z:準固定、
となる。
X:感光体ドラム(像担持体)の軸心方向、
Y:画像の副走査方向、
Z:光学ハウジングの高さ方向、
と定義している。また、準固定は、板バネ等の押圧部材により基準面に押し付けられて他の方向に変位可能な状態と定義している。
また、本発明の実施例では、偏向走査手段である回転多面鏡の両側で光ビームを偏向走査する光書込装置の例を説明したが、片側だけで光を偏向走査する構成の光書込装置でも良いことは明らかである。また、4色カラーで説明したが、3色カラーで構成しても良く、さらには、白黒機の画像形成装置における書込み位置(画像レジスト)の安定化にも有効である。
3:給紙手段
4:定着手段
6:光書込装置
8:帯電手段
9:現像手段
10Y,10C,10M,10K:感光体ドラム(像担持体)
11:中間転写体
12:一次転写手段
13:二次転写手段
41〜44:本体シャーシ側の受け部
61Y,61C,61M,61K:レーザ光源ユニット(LDユニット)
62:回転多面鏡(偏向走査手段)
63:結像レンズ
64:同期検知手段
65:アパーチャ
66:シリンダレンズ
69:折返しミラー
70:光学ハウジング
100:板バネ部材等の押圧部材
101:板バネ部材等の押圧部材
102:スプリング等の押圧部材
110:固定レバー(押し付け手段)
140:本体シャーシ
141,142:V字形状の受け部
143,144:受け部
Claims (5)
- 光源から出射された光ビームを偏向させて像面上に導く光学系を構成する光学部材が内部に位置決めされた光学ハウジングを備え、該光学ハウジングから出射された光ビームによって像担持体に静電潜像を形成する光書込装置であって、箱型の前記光学ハウジングが、画像形成装置の本体シャーシの複数の固定箇所で固定されている光書込装置を備えた画像形成装置において、
前記光学ハウジングは前記本体シャーシの4箇所で拘束されており、像担持体の軸心方向をX方向、画像の副走査方向をY方向、光学ハウジングの高さ方向をZ方向と定義したとき、前記光学ハウジングの外周の2つの側面は前記Y方向に略平行であり、前記本体シャーシの前記Y方向に略平行な面に対向しており、
前記光学ハウジングの2つの側面の一方側の端部近傍に対向した前記本体シャーシの2箇所の拘束部(以下、第1拘束部、第2拘束部と言う)には、前記光学ハウジングを位置決めするためのV字形状の受け部を有し、
前記光学ハウジングの2つの側面の他方側の端部近傍に対向した前記本体シャーシの別の2箇所の拘束部(以下、第3拘束部と言う)には、前記Y方向と前記Z方向に対して斜めに傾斜した2つの板状形状からなる傾斜受け部とZ方向受け部をそれぞれ有し、
前記第1拘束部と前記第2拘束部の前記V字形状受け部は、それぞれ前記本体シャーシにおいてY方向に同じ位置で、X方向に前記光学ハウジングを挟んで配置され、
前記2箇所の第3拘束部の前記傾斜受け部と前記Z方向受け部は、それぞれ前記本体シャーシにおいてY方向に同じ位置で、X方向に前記光学ハウジングを挟んで配置されると共に、前記傾斜受け部と前記Z方向受け部はY方向及びZ方向に所定の間隔を開けて配置され、
前記光学ハウジングの2つの側面には、前記4箇所の拘束部に対応して設けられX方向に突出して形成された円筒状固定形状を有し、
前記第1拘束部と前記第2拘束部においては、前記光学ハウジングの円筒状固定形状が前記本体シャーシの前記V字形状受け部と係合し、
前記2箇所の第3拘束部においては、前記光学ハウジングの円筒状固定形状が前記本体シャーシの前記傾斜受け部と前記Z方向受け部に係合し、
前記第1拘束部と前記第2拘束部において前記光学ハウジングの円筒状固定形状を受けるV字形状受け部のうち、前記第2拘束部側のV字形状受け部が形成された前記本体シャーシには押圧部材が設けられ、該押圧部材により前記第2拘束部側の円筒状固定形状の端面をX方向に押圧して、前記第1拘束部側の円筒状固定形状の端面を前記第1拘束部側のV字形状受け部が形成された前記本体シャーシの基準面に押し付けてX方向の位置決めがなされ、
前記2箇所の第3拘束部に対応する前記光学ハウジングの円筒状固定形状には、前記本体シャーシの前記傾斜受け部に係合して、前記V字形状受け部に向かって前記光学ハウジングを押し付ける押し付け手段をそれぞれ有し、
該押し付け手段は、前記光学ハウジングの円筒状固定形状に回転自在に取り付けられて突起部で前記本体シャーシ側の前記傾斜受け部に係合する固定レバーと、前記光学ハウジングと前記固定レバー間に設けられた押圧部材からなり、
該押圧部材によって前記固定レバーの突起部を前記本体シャーシに設けた前記傾斜受け部に押し付けることにより、前記光学ハウジングの円筒状固定形状を前記本体シャーシの前記Z方向受け部に押し付けると共に、前記光学ハウジングを前記Y方向に押圧して前記第1拘束部と前記第2拘束部の前記V字形状受け部に前記光学ハウジングの円筒状固定形状を押し付けるようにしてY方向とZ方向の位置決めがなされることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記押圧部材として、板バネやスプリングなどのバネ部材を用いることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2記載の画像形成装置において、
前記光書込装置の光学ハウジング内に、複数の光源と、該複数の光源から出射された各光ビームを偏向させる偏向手段と、該偏向手段により偏向された光束をそれぞれ像面上に導く光学系とを備え、前記光学ハウジングから出射された複数の光ビームによって複数の像担持体に静電潜像を形成することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記像担持体に形成された静電潜像を現像して顕像化する現像手段と、前記像担持体上の顕像を記録材に直接または中間転写体を介して転写する転写手段と、前記記録材に転写された画像を定着する定着手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3または4記載の画像形成装置において、
複数の像担持体を備え、複数の像担持体に色の異なる画像を形成し、各像担持体上の画像を記録材に直接または中間転写体を介して重ね合わせて転写することにより多色またはフルカラー画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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