JP2006227577A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】色ずれの発生を防止しつつ光偏向器からの熱を光学ハウジングに伝わりにくくさせることにより性能劣化を防止することが可能な光走査装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】光源13,14,15,16と、光源13,14,15,16からの光を偏向する複数の偏向面を回転自在に有する光偏向器17と、光偏向器17によって偏向された光を像担持体2M,2C,2Y,2Bk上に導き結像させる光学素子と、光偏向器17及び前記光学素子を収容する光学ハウジング18とを備えた光走査装置9において、光偏向器17が光学ハウジング18に直接的に設けられると共に、その熱伝導率が光学ハウジング18のそれよりも大きな材質により構成された接触部材50を光偏向器17に接触して配置した。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等の画像形成装置に関し、詳しくは光偏向器を有する光走査装置に関する。
近年、画像形成装置のフルカラー化は一般的となり、さらなる高画質化とプリント速度の高速化の要望が高まっている。フルカラー機において高画質化を実現させるためには4色の画像を転写紙上に正確に重ねることが必要であり、これができないと色ずれが発生して画像品質が低下してしまう。また、プリント速度の高速化のためには光走査装置が有する光偏向器の駆動速度及び転写装置の駆動速度を高速化する必要があるが、特に光偏向器の駆動速度が高速化すると光偏向器が有するモータの発熱量も増大し、この発熱が光走査装置の筐体である光学ハウジング内に配設された光源、カップリングレンズ、fθレンズ、長尺レンズ等の、他の光学素子の取り付け姿勢を変化させて色ずれを悪化させてしまうという問題点がある。これは、各光学素子を保持している光学ハウジングがモータの発熱による影響を受けて変形した結果、各光学素子の取り付け姿勢が変化することによるものである。
光学ハウジングとして、アルミダイカスト等の放熱性が良好で強度も高い材質を用いれば上述の不具合は低減できるが、光学ハウジングのアルミダイカスト化は大幅なコストアップとなってしまうことから実現性に乏しく、アルミダイカストよりも強度及び放熱性は劣るものの生産性に優れた樹脂材料を用いた光学ハウジングが主流となっている。
また、高画質化とプリント速度の高速化とを両立させるために、自動色ずれ補正機能を搭載した画像形成装置が知られているが、自動色ずれ補正はダウンタイムを増大させる要因ともなるため、頻繁に行うことは望ましくない。
そこで、光偏向器とこれが取り付けられる光学ハウジングとの間に熱伝導率の小さな保持部材を設けることにより、光偏向器からの熱を光学ハウジングに伝わりにくくさせることで、光学ハウジング内に配設された他の光学素子が熱の影響により性能劣化することを防止する技術が、例えば「特許文献1」に開示されている。
特開2001−154134号公報
しかし「特許文献1」に開示された技術では、光偏向器とこれが取り付けられる光学ハウジングとの間に保持部材を設けているため、光偏向器の軸心と直交する方向に寸法公差が積み上がることにより色ずれが発生し易くなってしまうという問題点がある。
本発明は上記問題点を解決し、色ずれの発生を防止しつつ光偏向器からの熱を光学ハウジングに伝わりにくくさせることにより性能劣化を防止することが可能な光走査装置、及びこれを備えた画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、光源と、前記光源からの光を偏向する複数の偏向面を回転自在に有する光偏向器と、前記光偏向器によって偏向された光を像担持体上に導き結像させる光学素子と、前記光偏向器及び前記光学素子を収容する光学ハウジングとを備えた光走査装置において、前記光偏向器が前記光学ハウジングに直接的に設けられると共に、前記光偏向器に接触して配置された接触部材を有し、前記接触部材はその熱伝導率が前記光学ハウジングのそれよりも大きな材質により構成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、さらに前記接触部材は前記光偏向器の発熱部と接触していることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の光走査装置において、さらに前記接触部材は前記光偏向器の発熱部に嵌合していることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の光走査装置において、さらに前記接触部材は付勢手段により前記光偏向器の回転軸方向に向けて付勢されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の光走査装置において、さらに前記接触部材は前記光学ハウジングと非接触であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の光走査装置において、さらに前記接触部材は単一の材質かつ一体的に構成されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の光走査装置において、さらに前記接触部材は前記光学素子から隔離された位置に配設されていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の光走査装置において、さらに前記接触部材は外部と連通する位置に配設されていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の光走査装置において、さらに前記接触部材を冷却する冷却手段を有することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の光走査装置において、さらに前記冷却手段はその回転数を制御可能なファンであることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の光走査装置において、さらに前記光偏向器の回転数に基づいて前記ファンの回転数を制御することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項10記載の光走査装置において、さらに前記接触部材の温度あるいは前記接触部材近傍の温度を検知する温度検知手段を有し、前記温度検知手段により検知された温度に基づいて前記ファンの回転数を制御することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項10記載の光走査装置において、さらに前記接触部材の温度あるいは前記接触部材近傍の温度を検知する温度検知手段を有し、前記光偏向器の回転数及び前記温度検知手段により検知された温度に基づいて前記ファンの回転数を制御することを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項1ないし13の何れか1つに記載の光走査装置を有する画像形成装置であることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項14記載の画像形成装置において、さらに多色画像を形成可能であることを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項15記載の画像形成装置において、さらに多色画像形成時に各色間での色ずれを補正する自動色ずれ補正手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、光学ハウジングよりも熱伝導率が大きい材質からなる接触部材を光偏向器の発熱部に接触させることにより、接触部材によって光偏向器からの熱を吸収することで光偏向器からの熱が光学ハウジングに伝達することを低減することができ、光偏向器からの熱が光学ハウジングに伝達することにより光学ハウジング上に設けられた光学素子が熱の影響を受けて姿勢変化してしまい性能劣化が発生するという不具合の発生を防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態を採用した画像形成装置としてのカラーレーザプリンタを示している。同図においてカラーレーザプリンタ1は、像担持体としての感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bk、現像装置3M,3C,3Y,3Bk、クリーニング装置4M,4C,4Y,4Bk、帯電装置5M,5C,5Y,5Bk、給紙装置6、転写装置7、定着装置8、光走査装置9等を有している。
各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkは装置本体のほぼ中央にそれぞれ回転自在に支持されており、各回転軸心が直線となるように、かつ互いの間隔が等間隔となるように配設されている。感光体ドラム2M上にはマゼンタ画像用の静電潜像が、感光体ドラム2C上にはシアン画像用の静電潜像が、感光体ドラム2Y上にはイエロー画像用の静電潜像が、感光体ドラム2Bk上にはブラック画像用の静電潜像がそれぞれ形成される。
各現像装置3M,3C,3Y,3Bkは対応する各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkの外周面近傍に配置されており、その内部には各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkの外周面に現像剤を供給する現像ローラがそれぞれ設けられている。各現像装置3M,3C,3Y,3Bkにはトナー補給容器10からそれぞれ対応する色の現像剤が供給される。
各クリーニング装置4M,4C,4Y,4Bk及び各帯電装置5M,5C,5Y,5Bkは対応する各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkの外周面近傍に配置されている。各クリーニング装置4M,4C,4Y,4Bkは各現像装置3M,3C,3Y,3Bkよりも各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkの回転方向下流側に配設されており、そのさらに下流側に各帯電装置5M,5C,5Y,5Bkが配設されている。各クリーニング装置4M,4C,4Y,4Bkによりその外周面を清掃及び除電された各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkは、各帯電装置5M,5C,5Y,5Bkによって帯電されることにより次の画像形成に備えられる。
装置本体の下部には給紙装置6が配設されている。給紙装置6は、転写シートを貯容する複数の給紙トレイ6a,6b、図示しない手差しトレイ、各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkと後述する転写装置7との間に向けて転写シートを所定のタイミングで給送するレジストローラ対6c等を有しており、各給紙トレイ6a,6b及び図示しない手差しトレイとレジストローラ対6cとの間には転写シートを給送するための複数のローラ部材が配設されている。各トレイからの転写シートは、図1中に一点鎖線で示す給紙搬送径路を通過してレジストローラ対6cへと送られる。
各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkの下方に位置する装置本体中には転写装置7が配設されている。転写装置7は、高抵抗の無端ベルトからなる転写ベルト7a、転写ベルト7aが掛け渡される複数のローラ7b,7c,7d,7eを有しており、転写ベルト7aは各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkの外周面に接触しつつ、図1に矢印で示す方向に移動される。また、転写ベルト7aを介して各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkと対向する位置には、転写バイアスが印加される転写ローラ7M,7C,7Y,7Bkが、その周面を転写ベルト7aの裏面にそれぞれ接触させる態様で配設されている。
転写装置7よりも転写シート搬送方向下流側に位置する装置本体中には定着装置8が配設されている。定着装置8は、内部にヒータを有し図1において時計回り方向に回転駆動される加熱ローラ8a、ベルト8bを介して加熱ローラ8aに従動して回転する従動ローラ8c、所定の圧接力で加熱ローラ8a上のベルト8bに圧接された加圧ローラ8d等を有している。定着装置8においてその上面に転写された現像剤を加熱及び加圧されて画像を定着された転写シートは、排紙ローラ対11によって装置本体の外部に排出され、装置本体の上部に一体的に設けられた排紙トレイ12上に排出される。
各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkの上方であって排紙トレイ12の下方に位置する装置本体中には、本発明の特徴部である光走査装置9が配設されている。光走査装置9は、図2及び図3に示すように、4個の光源ユニット13,14,15,16、各光源ユニット13,14,15,16からの光ビームL1,L2,L3,L4を互いに対称である2方向に振り分けて偏向走査する光偏向器17、光偏向器17を中心に前記2方向に対称配置され各光ビームL1,L2,L3,L4をそれぞれ対応する各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkの被走査面上に導き結像させる複数の光学素子等を有しており、これらは樹脂材料により一体形成された光学ハウジング18の内部に収容されている。
複数の光学素子は、樹脂材料で形成された上下2階層構成のfθレンズ等からなる第1の結像用レンズ19,20、第1折り返しミラー21,22,23,24、長尺トロイダルレンズ等からなる第2の結像用レンズ25,26,27,28、第2折り返しミラー29,30,31,32、第3折り返しミラー33,34,35,36、防塵ガラス37,38,39,40、シリンドリカルレンズ41,42,43,44等を有している。
光偏向器17は各光源ユニット13,14,15,16から出射された光ビームL1,L2,L3,L4を偏向する手段であり、図4に示すように複数の偏向面を有する2個のポリゴンミラー17a、ポリゴンミラーを回転駆動するモータ17b、モータ軸17cを受ける軸受部17d等を有している。光偏向器17はアウターロータ型のモータ17bと一体構成された軸受部17dをモータ取付板45に固定されており、モータ取付板45は固定部材46によって光学ハウジング18に取り付けられている。
光学ハウジング18の上部に設けられた上カバー47には基板48が配設されており、基板48上にはモータ17bの回転を制御するドライバ49が配設されている。ドライバ49はモータ17bにパルス等を与えてその回転数を制御するための半導体回路であり、モータ17bの回転速度が速くなるとドライバ49の発熱量もこれに比例して大きくなる。本実施形態ではドライバ49の発熱を光学ハウジング18内に伝達させないため、ドライバ49を、基板48を介して上カバー47上に配設する構成を採用している。
これに対して光偏向器17としては、モータ17b及び軸受部17dが発熱部となり、この熱が光学ハウジング18へ伝達することにより各光学素子の取り付け姿勢が狙いの位置からずれることにより、各感光体ドラム2M,2C,2Y,2Bkに対する露光位置が狙いの位置からずれて色ずれが発生してしまう。
本発明に用いられる光走査装置9の構成を借りて、従来の光走査装置における光学素子取り付け位置の変化、すなわち光学素子の姿勢変化により画像位置ずれが発生する一例を図5及び図6を用いて説明する。
図5及び図6に示すように、光偏向器17で発生した熱は直接的に光学ハウジング18へと伝わるが、光偏向器17からの距離に応じて光学ハウジング18上ではその温度分布に差が生じる。光学ハウジング18は、自身の複雑なリブ形状と発生した温度分布の差とにより、図5に示す初期状態から図6に示す熱変形を起こした状態へと変化する。このとき、光学ハウジング18の両端側に配置された第1折り返しミラー23,24の姿勢が変化し、各第1折り返しミラー23,24で反射された光ビームL1,L4の各感光体ドラム2M,2Bk上での露光位置が変化する。なお、図の簡明化を図るため、図5、図6においては第1折り返しミラー23,24が各色毎に1枚で構成され、各感光体ドラム2M,2Bkへの露光が1回の折り返しのみで行われる構成を示しているが、実際には図3に示すように、各色毎に3回の折り返しを行った後に露光される。
このときの様子を図7に基づいて説明する。ここで、第1折り返しミラー23,24は同じ挙動を示すため、第1折り返しミラー23,24のうち図において右側に配置された第1折り返しミラー23についてのみ説明し、第1折り返しミラー24についての説明を省略する。
図7(a)は、図5に対応した第1折り返しミラー23を示しており、図示しないレーザ装置から照射された光ビームL1は第1折り返しミラー23の反射面23aに当たり、角度θで反射して感光体ドラム2Mの表面に露光している。第1折り返しミラー23は、反射面23aの上下端部が光学ハウジング18と一体的に形成された受け面18c,18dによってそれぞれ支持されている。受け面18c,18dの近傍には、光学ハウジング18と一体的に形成されたばね座18eに固定された付勢部材である板ばね55が、紙面手前側と奥側とに位置する第1折り返しミラー23の両端部に対応して2箇所配設されている。第1折り返しミラー23は、その裏面のほぼ中央部を板ばね55の先端部によって付勢され、反射面23aを受け面18c,18dに圧接されている。この構成により第1折り返しミラー23は、光学ハウジング18を介して伝達される通常の外力によってその姿勢及び配設位置が変化しないように、受け面18c,18dに保持されている。なお、後述する実施形態も含め、第1折り返しミラー23のハッチングを省略すると共に図7(a)を除き板ばね55の図示を省略する。
図7(a)に示す状態から光走査装置を作動させて所定時間が経過すると、上述したように光学ハウジング18が熱変形して第1折り返しミラー23の姿勢が図7(b)に二点鎖線で示す位置から実線で示す位置へと角度αの変位量で変位する。この変位により、図示しないレーザ装置から照射された光ビームL1の反射角が角度θから角度θ−2αに変化し、光ビームL1とは異なる反射角で折り返された光ビームL1’となって感光体ドラム2M上に照射されることとなり、感光体ドラム2M上における副走査方向の露光位置がずれてしまうという不具合が生じる。
このような不具合は上述したように光学素子の姿勢変化に起因し、その原因は光偏向器17からの発熱が光学ハウジング18に伝達されてしまうことにある。そこで本発明では、以下に説明する第1の実施形態により上述した問題点の発生を防止するものである。
光偏向器17は、図4に示すように、その軸受部17dを光学ハウジング18の上板部18aに嵌合されることでモータ軸17cの中心線と直交する方向における位置決め精度を確保されている。光偏向器17の下方であって上板部18aと光学ハウジング18の底板部18bとの間の空間には、軸受部17dの底面に形成された凹部17eに嵌合する首部50aと本体部50bとを有する接触部材50が配設されている。本実施形態において光学ハウジング18はPC+ABS(熱伝導率0.6W/(m・K))によって形成されており、接触部材50はこれよりも熱伝導率の高い部材、例えば銅(熱伝導率403W/(m・K))あるいはアルミニウム(熱伝導率236W/(m・K))等によって形成されている。接触部材50は首部50a及び本体部50bが共に平面視で円柱形状を呈しており、首部50aと本体部50bとは同じ材質により一体形成されている。これにより接触部材50はその熱容量が大きく、光偏向器17からの熱量をより多く吸収することが可能となっている。
接触部材50は底板部18に設けられた複数の付勢手段としてのばね51によって本体部50bの底面をモータ軸17cの軸方向に向けて付勢されており、光学ハウジング18に対して非接触の状態で首部50aの上面を凹部17eに対して圧接されている。上述した構成の光偏向器17において、モータ17bの作動によって発生した熱量は軸受部17dに伝達されるので、モータ17b及び軸受部17dが光偏向器17の発熱部となる。
上述の構成によれば、光学ハウジング18よりも熱伝導率が大きい材質からなる接触部材50を光偏向器17の発熱部に接触させているので、接触部材50によって光偏向器17からの熱を吸収することにより光偏向器17からの熱が光学ハウジング18に伝達することを低減することができ、光偏向器17からの熱が光学ハウジング18に伝達して光学ハウジング18上に設けられた光学素子が熱の影響を受けて姿勢変化し、性能劣化が発生することを防止することができる。
また、首部50aの上面が凹部17eに嵌合することにより、接触部材50を光偏向器17に対してねじ等の締結手段を用いることなく位置決めでき、光偏向器17に対して局部的な負荷を与えることなく位置決めを行うことができる。
また、接触部材50がばね51によって光偏向器17の回転軸方向に向けて付勢されているので、光偏向器17の軸がその軸方向と直交する方向にずれることがなく、画像形成の性能劣化を防止することができる。
また、接触部材50が光学ハウジング18に対して非接触状態で保持されているので、光偏向器17から接触部材50に伝達された熱が接触部材50から光学ハウジング18に再度伝達されることを防止でき、光学素子の性能劣化を確実に防止することができる。
また、接触部材50として単一の材質かつ一体形成されたものを用いることにより、接触部材50の熱容量を大きくすることができ、光偏向器17からの熱をより多く吸収することが可能となり、光偏向器17から光学ハウジング18への熱の伝達をより一層低減することができる。
また、接触部材50が光学素子から隔離された位置に配設されているので、接触部材50に伝達した熱が光学ハウジング18に再度伝達されるタイミングを遅らせることができ、熱の再伝達による光学素子の性能劣化開始タイミングを遅延させることができる。
図8は、第1の実施形態の変形例を示している。この変形例は第1の実施形態と比較すると、底板部18bに開口18fを設けた点及び開口18fの配設位置に設けられていたばね51を削除した点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
この変形例によれば、第1の実施形態と同様の作用効果に加え、接触部材50を外部と連通させる開口18fを設けたことにより接触部材50に蓄熱された光偏向器17からの熱を外部へ放出することができ、接触部材50の熱容量が蓄熱により飽和することを防止して光偏向器17からの熱を接触部材50により継続して吸収することができ、光学素子の姿勢変化に基づく性能劣化の発生防止を継続的に行うことができる。
図9は、本発明の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態は、第1の実施形態の変形例と比較すると、接触部材50を冷却する冷却手段としてのファン53を有する点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。ファン53は光学ハウジング18の側板部18gに取り付けられており、作動することにより接触部材50が配設された光学ハウジング18の空間18h内の空気を吸引する。この吸引により開口18fから外部の空気が空間18h内へと取り込まれ、取り込まれた空気によって接触部材50が空冷される。
この第2の実施形態において、ファン53を駆動する図示しないファンモータは図示しない制御手段によってその作動を制御され、図示しない制御手段はモータ17bの回転数に比例してファン53の回転数を制御する。発熱部からの発熱量はモータ17bの回転数に比例して大きくなることが判明しており、このような制御を行うことによりファン53の作動に伴う消費電力及び騒音の発生を低減しつつ、接触部材50により吸収された熱を冷却することにより光学素子の姿勢変化に基づく性能劣化の発生防止を継続的に行うことができる。
第2の実施形態では、モータ17bの回転数に基づいてファン53の回転数を制御する構成としたが、図9に実線で示すように、接触部材50の表面温度を検知する温度検知手段としての温度センサ54を設け、接触部材50の表面温度に基づいてファン53の回転数を制御する構成を採用してもよい。この構成でも上述と同様の作用効果を得ることができる。また、図9に二点鎖線で示すように、温度センサ54を空間18hの内面に位置する光学ハウジング18に設け、光学ハウジング18の表面温度に基づいてファン53の回転数を制御する構成としてもよい。この構成によれば、光学ハウジング18の温度変化を直接的に検知することができ、より一層光学素子の姿勢変化に基づく性能劣化の発生を防止することができる。さらに、温度センサ54からの情報及びモータ17bの回転数に基づいてファン53の回転数を制御する構成とすることにより、消費電力及び騒音の発生を低減しつつ光学素子の姿勢変化に基づく性能劣化の発生防止をより良好な状態で継続的に行うことができる。
上述した第2の実施形態における実施例を以下に説明する。図10は、解像度600d.p.i.(光偏向器17の回転速度40000r.p.m.)でA4サイズの転写紙を横送りにて2時間連続通紙を行った際の位置ずれ量の推移を示す線図である。この位置ずれ量は、図6に示した副走査方向の露光位置の変化量であり、ブラック(Bk)とマゼンタ(M)の変化していく方向が逆向きとなっている。これは、図6に示すように、第1折り返しミラー23,24の姿勢変化方向が互いに逆向きであるためである。この位置ずれに基づく各色間での色ずれ量は、図11に示すように最大で1000μm程度となる。図12は、解像度1200d.p.i.(光偏向器17の回転速度20000r.p.m.)でA4サイズの転写紙を横送りにて2時間連続通紙を行った際の位置ずれ量の推移を示している。この解像度1200d.p.i.の場合には、解像度600d.p.i.の場合に比して光偏向器17の回転速度が半分であるため、発熱部からの発熱量が小さくなって図13に示すように各色間での色ずれ量も小さくなるが、この場合でも最大で500μm程度の色ずれが発生する。
これに対して図14は、図9に示した接触部材(アルミニウム製)50及びファン53を設け、解像度600d.p.i.でA4サイズの転写紙を横送りにて2時間連続通紙を行った際の位置ずれ量の推移を示している。この例では、ファン53を回転数3000r.p.m.で回転させ続け、光偏向器17の回転数あるいは接触部材50またはその近傍の温度に基づいたファン53の回転数制御は行っていない。この構成によれば、図15に示すように各色間での色ずれ量を最大で100μm程度に抑制することができ、大幅な画質向上を図ることができた。この例において、第2の実施形態と同様にファン53の回転数制御を行うことにより、さらに消費電力及び騒音の発生を低減することが可能となる。
第2の実施形態では、冷却手段として空間18h内の空気を吸引するファン53を用いる構成を示したが、冷却手段としてはこれに限られず、例えば接触部材50に送風を行い冷却を行うもの、接触部材50にパイプを巻き付けてパイプ内に水等の冷媒を流通させて冷却を行うもの等、設置スペースに余裕があれば様々なものを用いることが可能である。
第2の実施形態では、接触部材50上あるいは空間18h内に温度センサ54を設け、温度センサ54からの情報に基づいてファン53の回転数を制御する構成を示したが、温度センサ54からの情報に基づいてファン53の回転数及び作動不作動を制御する構成を採用してもよい。これにより、接触部材50の温度あるいは雰囲気温度が所定温度まで上昇するまでファン53を停止させておき、所定温度に達した後にファン53を作動させることでさらなる消費電力の低減を図ることができる。
第1及び第2の実施形態では、光偏向器17の発熱部からの熱を吸収する接触部材として円柱形状を呈する接触部材50を用いた例を示したが、接触部材50に代えて図16に示す接触部材56を用いてもよい。接触部材56は、凹部17eに嵌合する首部56aと本体部56bとを一体に有する銅あるいはアルミニウム等の熱伝導率が高い部材によって形成されており、首部56a及び本体部56bは共に平面視で円柱形状を呈している。本体部56bには、その高さ方向の半分以上まで切れ込んだ複数のスリット56cが形成されている。この接触部材56を用いることにより、接触部材50を用いた場合よりも同材質では熱の放散性が向上し、接触部材への蓄熱が抑制されて発熱部からの熱量をより多く吸収することが可能となり、光学ハウジング18上に設けられた光学素子が熱の影響を受けて姿勢変化することに起因する性能劣化の発生をより一層防止することができる。
第1の及び第2の実施形態では、光学ハウジング18としてPC+ABSからなるものを用いたが、光学ハウジングとしてさらに熱伝導率の低い部材である例えばPEEKからなるものを用いることにより、熱の影響による光学素子の姿勢変化を抑制でき、性能劣化の発生をさらに低減することができる。また、光学ハウジング18の空間18hの内面に例えばフェルト等からなる断熱性の部材を貼付することにより、発熱部及び接触部材50から光学ハウジング18への熱伝達を抑制することができ、光学素子の姿勢変化に起因する性能劣化の発生をより一層低減することができる。
第1及び第2の実施形態において、図1に符号52で示すように、転写ベルト7aの近傍に転写ベルト7a上に形成されたカラー画像を検出するセンサを設けると共に、カラーレーザプリンタ1に例えば特開2002−207337号公報に開示された色ずれ補正手段と同等の構成を採用することにより、画像位置のずれをより良好な状態に維持することが可能となり、良好な画像形成を継続して行うことができる。
上記各実施形態では、光走査装置9が適用可能な画像形成装置としてカラーレーザプリンタ1を示したが、光走査装置9が適用可能な画像形成装置はこれに限られず、単色あるいはカラー複写機、単色プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等の他の画像形成装置に適用することももちろん可能である。
本発明の一実施形態を採用した画像形成装置の概略正面図である。 本発明の一実施形態に用いられる光走査装置の概略平面図である。 本発明の一実施形態に用いられる光走査装置の概略正面図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる光偏向器及び接触部材を説明するための概略図である。 従来の光走査装置における問題点を説明するための本発明の一実施形態に用いられる光走査装置の正規状態時における概略図である。 従来の光走査装置における問題点を説明するための本発明の一実施形態に用いられる光走査装置の変形状態時における概略図である。 従来の光走査装置における問題点を説明するための本発明の一実施形態に用いられる(a)正規状態時におけるミラー支持状態を示す概略図(b)変形状態時におけるミラー支持状態を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に用いられる光偏向器及び接触部材を説明するための概略図である。 本発明の第2の実施形態に用いられる光偏向器及び接触部材及び冷却手段を説明するための概略図である。 従来の光走査装置における解像度600d.p.i.での連続通紙時に発生する副走査位置ずれ量を示す線図である。 従来の光走査装置における解像度600d.p.i.での連続通紙時に発生する副走査色ずれ量を示す線図である。 従来の光走査装置における解像度1200d.p.i.での連続通紙時に発生する副走査位置ずれ量を示す線図である。 従来の光走査装置における解像度1200d.p.i.での連続通紙時に発生する副走査色ずれ量を示す線図である。 本発明の第2の実施形態における解像度600d.p.i.での連続通紙時に発生する副走査位置ずれ量を示す線図である。 本発明の第2の実施形態における解像度600d.p.i.での連続通紙時に発生する副走査色ずれ量を示す線図である。 本発明の第1及び第2の実施形態の変形例に用いられる接触部材を示す概略図である。
符号の説明
1 画像形成装置(カラーレーザプリンタ)
2M,2C,2Y,2Bk 像担持体(感光体ドラム)
9 光走査装置
13,14,15,16 光源(光源ユニット)
17 光偏向器
17d 発熱部(軸受部)
18 光学ハウジング
50,56 接触部材
51 付勢手段(ばね)
53 冷却手段(ファン)
54 温度検知手段(温度センサ)

Claims (16)

  1. 光源と、前記光源からの光を偏向する複数の偏向面を回転自在に有する光偏向器と、前記光偏向器によって偏向された光を像担持体上に導き結像させる光学素子と、前記光偏向器及び前記光学素子を収容する光学ハウジングとを備えた光走査装置において、
    前記光偏向器が前記光学ハウジングに直接的に設けられると共に、前記光偏向器に接触して配置された接触部材を有し、前記接触部材はその熱伝導率が前記光学ハウジングのそれよりも大きな材質により構成されていることを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1記載の光走査装置において、
    前記接触部材は前記光偏向器の発熱部と接触していることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の光走査装置において、
    前記接触部材は前記光偏向器の発熱部に嵌合していることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の光走査装置において、
    前記接触部材は付勢手段により前記光偏向器の回転軸方向に向けて付勢されていることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の光走査装置において、
    前記接触部材は前記光学ハウジングと非接触であることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の光走査装置において、
    前記接触部材は単一の材質かつ一体的に構成されていることを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の光走査装置において、
    前記接触部材は前記光学素子から隔離された位置に配設されていることを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項7記載の光走査装置において、
    前記接触部材は外部と連通する位置に配設されていることを特徴とする光走査装置。
  9. 請求項8記載の光走査装置において、
    前記接触部材を冷却する冷却手段を有することを特徴とする光走査装置。
  10. 請求項9記載の光走査装置において、
    前記冷却手段はその回転数を制御可能なファンであることを特徴とする光走査装置。
  11. 請求項10記載の光走査装置において、
    前記光偏向器の回転数に基づいて前記ファンの回転数を制御することを特徴とする光走査装置。
  12. 請求項10記載の光走査装置において、
    前記接触部材の温度あるいは前記接触部材近傍の温度を検知する温度検知手段を有し、前記温度検知手段により検知された温度に基づいて前記ファンの回転数を制御することを特徴とする光走査装置。
  13. 請求項10記載の光走査装置において、
    前記接触部材の温度あるいは前記接触部材近傍の温度を検知する温度検知手段を有し、前記光偏向器の回転数及び前記温度検知手段により検知された温度に基づいて前記ファンの回転数を制御することを特徴とする光走査装置。
  14. 請求項1ないし13の何れか1つに記載の光走査装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項14記載の画像形成装置において、
    多色画像を形成可能であることを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項15記載の画像形成装置において、
    多色画像形成時に各色間での色ずれを補正する自動色ずれ補正手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017097070A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 キヤノン株式会社 画像形成装置

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