JP2002006247A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP2002006247A
JP2002006247A JP2000192606A JP2000192606A JP2002006247A JP 2002006247 A JP2002006247 A JP 2002006247A JP 2000192606 A JP2000192606 A JP 2000192606A JP 2000192606 A JP2000192606 A JP 2000192606A JP 2002006247 A JP2002006247 A JP 2002006247A
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aperture stop
deflecting
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JP2000192606A
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Shoji Kogo
将司 古後
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被走査面上でのビーム径を小さく抑え、且
つ、深度を深くすることができる光走査装置を提供。 【解決手段】 半導体レーザーの光源装置からの光束を
偏向させる偏向装置による偏向光束を被走査面上に光ス
ポットとして集光させる結像レンズ系と、光源装置と結
像レンズ系との間の開口絞りとからなる光走査装置にお
いて、開口絞りの開口形状は、下記の条件を満足するこ
とを特徴とする光走査装置。 0≦δ/H≦0.35、0.6<│PV/V│<0.9 なお、式中、H:主走査方向の両端間長さ、V:副走査
方向の両端間長さ、δ:副走査方向の両端位置で、主走
査方向に平行な直線長さ、PV:±0.45H離れた位
置で副走査方向の長さを示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光走査装置に係り、
特に、光走査装置における半導体レーザーの光束を絞る
開口絞り、及び被走査面における光スポットの深度に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体レーザーの光源装置か
らの光束を偏向させる偏向装置を設け、偏向装置による
偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光させる結
像レンズ系を設け、さらに光源装置と結像レンズ系との
間に配備されたレーザー光束を絞る開口絞りを設けた光
走査装置が知られている。
【0003】このような従来の光走査装置の構成図を図
15に示す。図15に示すごとく、半導体レーザーの光
源装置1から出射された発散光はコリメーターレンズ2
により平行光束化され、開口絞り30によって断面形状
が整形される。さらに、副走査方向のみ屈折力を持つ第
1シリンドリカルレンズ4により副走査方向のみ集光さ
せ、偏向装置5により、反射した光束を結像レンズ6、
第2シリンドリカルレンズ7を経て被走査面8上に光ス
ポットとして集光させ、偏向装置5によって等速的に被
走査面8上を走査する構成となっている。
【0004】開口絞り30の開口形状としては矩形、楕
円等がある。ここで、開口形状が矩形の場合の被走査面
8上でのビーム径、ビームの深度等について説明する。
図16は従来の開口絞りの開口形状を示す図、図17は
従来例のビーム径とデフォーカスの図、さらに、図18
は従来例の被走査面上のビームの集光状態(a)とビー
ムの等高線図(b)である。
【0005】図16に示すごとく、開口絞り30Aの開
口形状は、主走査方向の長さはH=4.2mm、副走査
方向の長さはV=0.68mmの矩形状である。なお、
図示しない結像レンズの焦点距離はf=230mmであ
る。
【0006】また、図17に示すように、図17(a)
は図15における被走査面8上のA点の被走査面付近の
主走査方向と副走査方向のビーム径とデフォーカスの関
係図、同様に図17(b)は図15における被走査面8
上のB点のビーム径とデフォーカスの関係図、さらに図
17(c)は図15における被走査面8上のC点のビー
ム径とデフォーカスの関係図である。図において、デフ
ォーカス方向は被走査面8に垂直な方向とし、デフォー
カス0は被走査面8を示し、負の値は結像レンズ側を示
す。また、図18におけるビームの分布において、ビー
ム径は、ある断面での主副走査方向の強度比がピーク値
に対して13.5%となる等高線を描いた時に、主・副
走査方向に測った両端の距離をいう。なお、他の図のビ
ーム径とデフォーカスの図についても同様である。
【0007】図17(a)から、主走査方向はデフォー
カス5〜−4mm、また、副走査方向はデフォーカス9
〜−5mmの範囲を超えるとビーム径が急に大きくなっ
ていく。また、図18(a)では、図17(a)のデフ
ォーカス位置10.5mm(点D)での3次元のビーム
の分布を示し、集光状態は複数の山形となっている。ま
た、図18(b)では、図17(a)のデフォーカス位
置10.5mm(点D)でのピーク値に対して13.5
%の強度である等高線を示したもので、3つの縞状にな
っている。なお、中心部の等高線はピーク値に対して5
0%の強度である等高線である。
【0008】次に、開口形状が楕円状の場合の被走査面
8上でのビームの深度等について説明する。図19は従
来の開口絞りの他の開口形状を示す図、図20は従来例
の他のビーム径とデフォーカスの図、さらに、図21は
従来例の他の被走査面上のビームの集光状態(a)とビ
ームの等高線図(b)である。
【0009】図19に示すごとく、開口絞り30Bの開
口形状は、主走査方向の長さ(2倍長径)はH=4.2
mm、副走査方向の長さ(2倍の短径)はV=0.68
mmの楕円状である。なお、図示しない結像レンズの焦
点距離はf=230mmである。
【0010】また、図20に示すように、図20(a)
は図15における被走査面8上のA点の被走査面付近の
主走査方向と副走査方向のビーム径とデフォーカスの関
係図、同様に図20(b)は図15における被走査面8
上のB点のビーム径とデフォーカスの関係図、さらに図
20(c)は図15における被走査面8上のC点のビー
ム径とデフォーカスの関係図である。
【0011】図20(a)から、主走査方向はデフォー
カス5〜−5mm、副走査方向はデフォーカス11〜−
6mmの範囲を超えるとビーム径が急に大きくなってい
くことが分かる。
【0012】また、図21(a)のデフォーカス位置1
0.5(点D)での3次元のビームの分布を示し、また
図21(b)では図20(a)のデフォーカス位置1
0.5mm(点D)でのピーク値に対して13.5%の
強度である等高線を示したものである。
【0013】また、半導体レーザから出射した光線の進
行方向に垂直な断面での強度の等高線が楕円形状に近い
ことから、開口絞り形状を楕円にすることにより、回折
の悪影響等を受けず、図21(a)に示すように強度ピ
ーク位置のまわりに均一に集光した状態となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、開口絞
りの開口形状が矩形の場合、矩形の4隅の影響が顕著に
現れ、ビームの強度分布は図18に示すように、局所的
に集光した状態になることから、特に、副走査方向の前
記定義によるビーム径は大きくなっている。
【0015】また、開口絞りの開口形状が楕円の場合、
主走査方向のビーム径が70μm以下、副走査方向のビ
ーム径が80μm以下の深度は、図20(a)、図20
(b)については特に、副走査方向が深くなっている。
また、図20(c)についてはデフォーカスが0付近で
副走査のビーム径が80μmを超えていることがわか
る。
【0016】本発明は上述の課題に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、被走査面上でのビーム径を小さく
抑え、且つ、深度を深くすることができる光走査装置を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の手段
のいずれかにより達成できる。
【0018】(1)半導体レーザーの光源装置と、前記
光源装置からの光束を偏向させる偏向装置と、前記偏向
装置による偏向光束を被走査面上に光スポットとして集
光させる結像レンズ系と、前記光源装置と前記結像レン
ズ系との間に配備されたレーザー光束を絞る開口絞りと
からなる光走査装置において、前記開口絞りの開口形状
は、下記の条件を満足することを特徴とする光走査装
置。
【0019】 0≦δ/H≦0.35・・・・・・・・・・・[1] 0.6<│PV/V│<0.9・・・・・・・[2] 但し、 H:開口部における主走査方向の長さ(mm) V:開口部における副走査方向の長さ(mm) δ:開口部における副走査方向の両端位置で、主走査方
向に平行な長さ(mm) PV:開口部の中心点から主走査方向に±0.45H離
れた位置での副走査方向の長さ(mm) (2)半導体レーザーの光源装置と、前記光源装置から
の光束を偏向させる偏向装置と、前記偏向装置による偏
向光束を被走査面上に光スポットとして集光させる結像
レンズ系と、前記光源装置と前記結像レンズ系との間に
配備されたレーザー光束を絞る開口絞りとからなる光走
査装置において、前記開口絞りの開口形状は、開口部に
おける主走査方向の両端が略直線、開口部における副走
査方向の両端が略円弧又は略楕円の一部で囲まれた形状
であることを特徴とする光走査装置。
【0020】(3)半導体レーザーの光源装置と、前記
光源装置からの光束を偏向させる偏向装置と、前記偏向
装置による偏向光束を被走査面上に光スポットとして集
光させる結像レンズ系と、前記光源装置と前記結像レン
ズ系との間に配備されたレーザー光束を絞る開口絞りと
からなる光走査装置において、前記開口絞りの開口形状
は、開口部における主走査方向の両端が略円弧又は略楕
円の一部、開口部における副走査方向の両端が略直線で
囲まれた形状であることを特徴とする光走査装置。
【0021】(4)半導体レーザーの光源装置と、前記
光源装置からの光束を偏向させる偏向装置と、前記偏向
装置による偏向光束を被走査面上に光スポットとして集
光させる結像レンズ系と、前記光源装置と前記結像レン
ズ系との間に配備されたレーザー光束を絞る開口絞りと
からなる光走査装置において、前記開口絞りの開口形状
は、矩形で各コーナーが略円弧又は略楕円の一部で囲ま
れた形状であることを特徴とする光走査装置。
【0022】(5)半導体レーザーの光源装置と、前記
光源装置からの光束を偏向させる偏向装置と、前記偏向
装置による偏向光束を被走査面上に光スポットとして集
光させる結像レンズ系と、前記光源装置と前記結像レン
ズ系との間に配備されたレーザー光束を絞る開口絞りと
からなる光走査装置において、前記開口絞りの開口形状
は、開口部における主走査方向の両端が略直線部で開口
部における副走査方向の両端が略直線部であり、各コー
ナーが略円弧又は略楕円の一部で囲まれた形状であるこ
とを特徴とする光走査装置。
【0023】(6)前記(1)に記載の光走査装置にお
いて、開口絞りが前記(2)、(4)または(5)に記
載の開口形状であることを特徴とする光走査装置。
【0024】(7)半導体レーザーの光源装置と、前記
光源装置からの光束を偏向させる偏向装置と、前記偏向
装置による偏向光束を被走査面上に光スポットとして集
光させる結像レンズ系と、前記光源装置と前記結像レン
ズ系との間に配備されたレーザー光束を絞る開口絞りと
からなる光走査装置において、開口部における主走査方
向の両端が略直線、開口部における副走査方向の両端が
略楕円の一部で囲まれた開口部を形成し、前記楕円は下
記の条件を満足することを特徴とする光走査装置。
【0025】 1.9<a/b<11.0・・・・・・・・・[3] 但し、 a:楕円の1/2長径(mm) b:楕円の1/2短径(mm) (8)前記(1)から(7)のいずれか1項に記載の光
走査装置において、光源装置と偏向装置との間に副走査
方向にのみ屈折力を有する第1シリンドリカルレンズを
有し、且つ、下記の条件を満たすことを特徴とする光走
査装置。
【0026】 −1.0×10-2<V/(m・fC)<−3.0×10-2・・[4] 但し、 fC:第1シリンドリカルレンズの焦点距離(mm) V:開口部における副走査方向の全長(mm) m:副走査方向における結像レンズの倍率 ここで、上記の各条件式について説明する。
【0027】条件式[1]は、光スポットの深度を深く
することができる条件で、上限の範囲を超えると、開口
絞り形状が楕円形状から離れ、被走査面付近での光の集
光状態が強度ピーク位置の回りに均一形状にならないた
めに深度が浅くなりやすい。
【0028】条件式[2]は、被走査面上でのビーム径
を小さく抑え、且つ、光スポットの深度を深くすること
ができる条件で、上限を越えると、半導体レーザーから
出射した光線の進行方向に垂直な断面での強度の等高線
形状と開口絞り形状の差が大きくなること等により、被
走査面上での光スポットの集光状態が低下し、深度も浅
くなりやすい。逆に、下限を越えると、被走査面上での
ビーム径が大きくなりやすい。
【0029】条件式[3]は、被走査面上でのビーム径
を小さく抑え、且つ、光スポットの深度を深くすること
ができる条件で、条件式の範囲を超えると、被走査面上
での光スポットの集光状態が低下し、または深度が浅く
なりやすい。
【0030】条件式[4]は、被走査面に入射するビー
ムの副走査方向の開き角を定めたものである。上限を越
えると、開き角が大きくなりすぎ、副走査方向の深度が
浅くなる。逆に下限を越えると、開き角が小さくすぎ、
光量不足等にやすい。ここで、条件式[4]を図2を参
照して説明する。偏向装置での画角をθ1、開口絞りの
幅をV、第1シリンドリカルレンズの焦点距離をfC
被走査面での画角をθ2とすると、tan(θ1/2)=
(V/2)/fCとなり、さらにθ2=(1/m)・θ1
となる。従って、θ2=V/(m・fC)となる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明を適用した光走査装置の概
略を図面を参照して最初に説明する。図1は本発明の一
例の光走査装置の平面構成図、図2は本発明の一例の光
走査装置の側面構成図である。図1及び図2に示すよう
に、光走査装置は、半導体レーザーの光源装置1から出
射される発散光はコリメーターレンズ2により平行光束
化される。平行光は開口絞り3によって断面形状が整形
され、副走査方向のみパワーを持つ第1シリンドリカル
レンズ4で副走査方向のみ収束し、その後、結像レンズ
6で主走査方向のみ収束し、偏向装置等の傾き補正用の
第2シリンドリカルレンズ7を通り被走査面8上に光ス
ポットとして集光し、偏向装置5によって等速的に被走
査面8上を走査する構成となっている。
【0032】次に、本発明の一例の光走査装置を説明す
る。なお、使用する符号は下記の通りである。
【0033】H:開口部における主走査方向の長さ(m
m) V:開口部における副走査方向の長さ(mm) δ:開口部における副走査方向の両端位置で、主走査方
向に平行な直線長さ(mm) PV:開口部の中心点から主走査方向に±0.45H離
れた位置での副走査方向の長さ(mm) R1、R2、R3、R4:円弧(mm) E1、E2、E3、E4:楕円の一部(mm) 2a:楕円の長径(mm) 2b:楕円の短径(mm) f:結像レンズの焦点距離(mm) (実施の形態1)請求項1、及び8に係わる一例の光走
査装置について説明する。なお、図1、2と機構的に同
じ部分は説明を省略する。図3は本発明の開口絞りの開
口形状を示す図である。図3に示すように、開口絞りの
開口形状は、主走査方向の長さをH、副走査方の長さを
Vとし、開口中心点Oより主走査方向に±0.45H離
れた位置で、副走査方向にPV位置にある4つの点P1
2,P3,P4を通る形状であり、下記の条件を満足す
る形状となっている。
【0034】0≦δ/H≦0.35、且つ、0.6<│
V/V│<0.9 具体的な開口形状としは、例えば、後述する実施の形態
2の図4(a)形状等がある。
【0035】以上により、被走査面上での光スポットの
集光状態をよくし、深度も深くできる。
【0036】(実施の形態2)次に、請求項2、6、及
び8に係わる一例の光走査装置について説明する。図4
は本発明の開口絞りの他の開口形状を示す説明図であ
る。なお、図1、2と機構的に同じ部分は省略する。
【0037】図4(a)に示す開口絞り3Bの開口形状
は、主走査方向はHで、副走査方向はVであり、また、
主走査方向の両端が略直線で、副走査方向の両端が略楕
円の一部E1、E2で囲まれた形状である。また、図4
(b)に示す開口絞り3Cの開口形状は、主走査方向が
Hで、副走査方向がVであり、また、主走査方向の両端
が略直線、副走査方向の両端が略円弧R1、R2で囲まれ
た形状である。
【0038】図4(c)に示す開口絞り3Dの開口形状
は、具体的な形状の一例であり、この例の光学データを
表1に、ビーム径とデフォーカスを図5に示す。
【0039】
【表1】
【0040】図5に示すビーム径とデフォーカスを、図
17に示す開口絞りが矩形、及び図20に示す開口絞り
が楕円のものと比較すると、副走査方向のビーム径が8
0μm以下の場合、図17に示す矩形の開口絞りの値よ
り、副走査方向の深度は、特に、図1に示す点B、点C
で深くなっている。また、図20に示す楕円の開口絞り
の値と比較すると、特に、副走査方向のビーム径が小さ
く抑えられている。
【0041】以上のように、この開口絞りによれば、被
走査面上でのビーム径を小さく抑え、且つ、深度を深く
することができる。
【0042】(実施の形態3)請求項3、及び8に係わ
る実施の形態の光走査装置について説明する。図6は本
発明の開口絞りの他の開口形状を示す図である。なお、
図1、2と機構的に同じ部分は省略する。
【0043】図6(a)に示す開口絞り3Eの開口形状
は、主走査方向の両端が略楕円の一部、副走査方向の両
端が略直線で囲まれた形状である。また、図6(b)に
示す開口絞り3Fの開口形状は、主走査方向の両端が略
円弧、副走査方向の両端が略直線で囲まれた形状であ
る。
【0044】図6(c)に示す開口絞り3Gの開口形状
は具体的な形状の一例であり、この例の光学データを表
2に、ビーム径とデフォーカスを図7に示す。
【0045】
【表2】
【0046】図7に示すビーム径とデフォーカスを、図
17に示す開口絞りが矩形、及び図20に示す開口絞り
が楕円のものと比較すると、副走査方向のビーム径が8
0μm以下の場合、図17に示す矩形の開口絞りの値よ
り、図1に示す点B、点Cで副走査方向の深度が深くな
っている。また、図20に示す楕円の開口絞りの値よ
り、デフォーカス0付近での副走査ビーム径が小さく抑
えられている。
【0047】以上のようにこの開口絞りによれば、被走
査面上でのビーム径を小さく抑え、且つ、深度を深くす
ることができる。
【0048】(実施の形態4)請求項4、6、及び8に
係わる実施の形態の光走査装置について説明する。図8
は本発明の開口絞りの他の開口形状を示す図である。な
お、図1、2と機構的に同じ部分は省略する。
【0049】また、図8(a)に示す開口絞り3Hは、
矩形形状で各コーナーが楕円の一部E1〜E4で形成され
た開口部を形成している。また、図8(b)に示す開口
絞り3Iは、矩形形状で各コーナーが円弧R1〜R4で形
成された開口部を形成している。
【0050】さらに、図8(c)に示す開口絞り3Jの
開口形状は、具体的な形状の一例であり、この例の開口
絞りのデータを表3に、ビーム径とデフォーカスを図9
に示す。
【0051】
【表3】
【0052】図9に示すビーム径とデフォーカスを、図
17に示す開口絞りが矩形、及び開口絞りが楕円のもの
と比較すると、図17に示す矩形の開口絞りの値より、
副走査方向の深度が深くなっている。また、図20に示
す楕円の開口絞りの値より、デフォーカス0付近での副
走査ビーム径が小さく抑えられている。
【0053】以上のようにこの開口絞りによれば、被走
査面上でのビーム径を小さく抑え、且つ、深度を深くす
ることができる。
【0054】(実施の形態5)請求項5、6、及び8に
係わる実施の形態の光走査装置について説明する。図1
0は本発明の開口絞りの他の開口形状と比較例の開口絞
りの開口形状の説明図、図11は、図10(b)の開口
絞りのビーム径とデフォーカスの図、図12は比較例の
ビーム径とデフォーカスの図である。なお、図1、2と
機構的に同じ部分は説明を省略する。
【0055】図10(a)に示す開口絞り3Kは、主走
査方向の両端が直線部と副走査方向の両端が直線部を有
し、各コーナーが円弧の一部で囲まれた形状である。な
お、開口絞りは、各コーナーが楕円の一部で囲まれた形
状でも良い。
【0056】また、図10(b)に示す開口絞り3Lの
開口形状は、具体的な形状の一例であり、δ=0で、各
コーナーは大きな円弧の一部で囲まれた形状となってい
る。この例の開口絞りのデータを表4に、ビーム径とデ
フォーカスを図11に示す。また、図10(c)に示す
開口絞り30Cの開口形状は、短形形状をした比較例で
あり、この例の光学データを比較例と共に表4に示す。
【0057】
【表4】
【0058】図11に示すビーム径とデフォーカスの図
を、図12に示す比較例のビーム径とデフォーカスの図
と比較すると、主走査方向でビーム径が70μm以下、
また副走査方向でビーム径が90μm以下の場合、図1
に示す点A、点B、点Cに対して、特に、本発明の実施
例の方が副走査方向の深度が深くなっている。
【0059】以上のように本発明の開口絞りによれば、
被走査面上でのビーム径を小さく抑え、且つ、深度を深
くすることができる。
【0060】(実施の形態6)請求項7、及び8に係わ
る実施形態の光走査装置について説明する。図13は本
発明の開口絞りの他の開口形状を示す図である。なお、
図1、2と機構的に同じ部分は説明を省略する。
【0061】図13に示す如く、開口絞り3Mは、主走
査方向の全長がHで、副走査方向の全長がVで、主走査
方向の両端が直線、副走査方向の両端が楕円の一部で囲
まれた形状であり、前記楕円は下記の条件を満足する。
【0062】1.9<a/b<11.0 この例の開口絞り3Mの光学データを表5に、ビーム径
とデフォーカスを図14に示す。
【0063】
【表5】
【0064】図14に示すビーム径とデフォーカスの図
を、従来例の図17、図20と比較してみると、主走査
方向でビーム径が70μm以下、副走査方向でビーム径
が80μm以下の場合、開口形状を従来の矩形から図1
3に示す形状にすることで、副走査方向の深度を深くで
き、また、従来の楕円形状から図13に示す形状にする
ことで、楕円が被走査面付近での副走査方向のビーム径
が80μmを超えているのに対し、本発明の図14
(c)では副走査方向のビーム径が77μmと下回って
おり被走査面でのビーム径を小さくできる。図17
(c)で副走査方向の深度が10.0mmであるのに対
し、本発明の図14(c)では14.3mmと深度も深
くなっている。
【0065】以上のように、本発明の形状にすること
で、被走査面上でのビーム径を小さく抑え、且つ、深度
を深くすることができる。
【0066】ここで、上記の実施の形態1から6におけ
る開口絞りの各条件式の値を表6に示す。
【0067】
【表6】
【0068】
【発明の効果】以上のように構成したので、下記のよう
な効果を奏する。
【0069】請求項1に記載の発明によれば、開口絞り
の開口形状を記載の条件式を満足するようにしたので、
被走査面上でのビーム径を小さく抑え、且つ、ビームの
深度を深くすることができる。
【0070】請求項2から5に記載の発明によれば、開
口絞りの開口形状を、それぞれ記載の形状にしたので、
請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0071】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
と、請求項2、4または5とを共に満足するようにした
ので、被走査面上でのビーム径を小さく抑え、且つ、ビ
ームの深度を深くすることができる。
【0072】請求項7に記載の発明によれば、開口絞り
の開口形状を、記載の形状にしたので、被走査面上での
ビーム径を小さく抑え且つビームの深度を深くすること
ができる。
【0073】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
から7のいずれか1項に記載の効果を奏すると共に、よ
りビームの深度を深くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の光走査装置の平面構成図であ
る。
【図2】本発明の一例の光走査装置の側面構成図であ
る。
【図3】本発明の開口絞りの開口形状を示す図である。
【図4】本発明の開口絞りの他の開口形状を示す説明図
である。
【図5】ビーム径とデフォーカスの図である。
【図6】本発明の開口絞りの他の開口形状を示す図であ
る。
【図7】ビーム径とデフォーカスの図である。
【図8】本発明の開口絞りの他の開口形状を示す図であ
る。
【図9】ビーム径とデフォーカスの図である。
【図10】本発明の開口絞りの他の開口形状と比較例の
開口絞りの開口形状の説明図である。
【図11】図10(b)の開口絞りのビーム径とデフォ
ーカスの図である。
【図12】比較例のビーム径とデフォーカスの図であ
る。
【図13】本発明の開口絞りの他の開口形状を示す図で
ある。
【図14】ビーム径とデフォーカスの図である。
【図15】従来の光走査装置の構成図である。
【図16】従来例の開口絞りの開口形状を示す図であ
る。
【図17】従来例のビーム径とデフォーカスの図であ
る。
【図18】従来例の被走査面上のビームの集光状態
(a)とビームの等高線図(b)である。
【図19】従来例の開口絞りの他の開口形状を示す図で
ある。
【図20】従来例の他のビーム径とデフォーカスの図で
ある。
【図21】従来例の他の被走査面上のビームの集光状態
(a)とビームの等高線図(b)である。
【符号の説明】 1 光源装置 3、3A、3B、3C、3D 開口絞り 4 第1シリンドリカルレンズ 5 偏向装置 6 結像レンズ 7 第2シリンドリカルレンズ 8 被走査面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザーの光源装置と、前記光源
    装置からの光束を偏向させる偏向装置と、前記偏向装置
    による偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光さ
    せる結像レンズ系と、前記光源装置と前記結像レンズ系
    との間に配備されたレーザー光束を絞る開口絞りとから
    なる光走査装置において、前記開口絞りの開口形状は、
    下記の条件を満足することを特徴とする光走査装置。 0≦δ/H≦0.35 0.6<│PV/V│<0.9 但し、 H:開口部における主走査方向の長さ(mm) V:開口部における副走査方向の長さ(mm) δ:開口部における副走査方向の両端位置で、主走査方
    向に平行な長さ(mm) PV:開口部の中心点から主走査方向に±0.45H離
    れた位置での副走査方向の長さ(mm)
  2. 【請求項2】 半導体レーザーの光源装置と、前記光源
    装置からの光束を偏向させる偏向装置と、前記偏向装置
    による偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光さ
    せる結像レンズ系と、前記光源装置と前記結像レンズ系
    との間に配備されたレーザー光束を絞る開口絞りとから
    なる光走査装置において、前記開口絞りの開口形状は、
    開口部における主走査方向の両端が略直線、開口部にお
    ける副走査方向の両端が略円弧又は略楕円の一部で囲ま
    れた形状であることを特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】 半導体レーザーの光源装置と、前記光源
    装置からの光束を偏向させる偏向装置と、前記偏向装置
    による偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光さ
    せる結像レンズ系と、前記光源装置と前記結像レンズ系
    との間に配備されたレーザー光束を絞る開口絞りとから
    なる光走査装置において、前記開口絞りの開口形状は、
    開口部における主走査方向の両端が略円弧又は略楕円の
    一部、開口部における副走査方向の両端が略直線で囲ま
    れた形状であることを特徴とする光走査装置。
  4. 【請求項4】 半導体レーザーの光源装置と、前記光源
    装置からの光束を偏向させる偏向装置と、前記偏向装置
    による偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光さ
    せる結像レンズ系と、前記光源装置と前記結像レンズ系
    との間に配備されたレーザー光束を絞る開口絞りとから
    なる光走査装置において、前記開口絞りの開口形状は、
    矩形で各コーナーが略円弧又は略楕円の一部で囲まれた
    形状であることを特徴とする光走査装置。
  5. 【請求項5】 半導体レーザーの光源装置と、前記光源
    装置からの光束を偏向させる偏向装置と、前記偏向装置
    による偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光さ
    せる結像レンズ系と、前記光源装置と前記結像レンズ系
    との間に配備されたレーザー光束を絞る開口絞りとから
    なる光走査装置において、前記開口絞りの開口形状は、
    開口部における主走査方向の両端が略直線部で開口部に
    おける副走査方向の両端が略直線部であり、各コーナー
    が略円弧又は略楕円の一部で囲まれた形状であることを
    特徴とする光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1に記載の光走査装置におい
    て、開口絞りが前記請求項2、4または5に記載の開口
    形状であることを特徴とする光走査装置。
  7. 【請求項7】 半導体レーザーの光源装置と、前記光源
    装置からの光束を偏向させる偏向装置と、前記偏向装置
    による偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光さ
    せる結像レンズ系と、前記光源装置と前記結像レンズ系
    との間に配備されたレーザー光束を絞る開口絞りとから
    なる光走査装置において、開口部における主走査方向の
    両端が略直線、開口部における副走査方向の両端が略楕
    円の一部で囲まれた開口部を形成し、前記楕円は下記の
    条件を満足することを特徴とする光走査装置。 1.9<a/b<11.0 但し、 a:楕円の1/2長径(mm) b:楕円の1/2短径(mm)
  8. 【請求項8】 前記請求項1から請求項7のいずれか1
    項に記載の光走査装置において、光源装置と偏向装置と
    の間に副走査方向にのみ屈折力を有する第1シリンドリ
    カルレンズを有し、且つ、下記の条件を満たすことを特
    徴とする光走査装置。 −1.0×10-2<V/(m・fC)<−3.0×10
    -2 但し、 fC:第1シリンドリカルレンズの焦点距離(mm) V:開口部における副走査方向の全長(mm) m:副走査方向における結像レンズの倍率
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7619796B2 (en) 2008-03-11 2009-11-17 Ricoh Company, Limited Optical scanning device and image forming apparatus
JP2015014625A (ja) * 2013-07-03 2015-01-22 株式会社リコー 光走査装置及び画像形成装置

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US7619796B2 (en) 2008-03-11 2009-11-17 Ricoh Company, Limited Optical scanning device and image forming apparatus
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