JP2002006041A - 車両用物体検知装置 - Google Patents

車両用物体検知装置

Info

Publication number
JP2002006041A
JP2002006041A JP2000183892A JP2000183892A JP2002006041A JP 2002006041 A JP2002006041 A JP 2002006041A JP 2000183892 A JP2000183892 A JP 2000183892A JP 2000183892 A JP2000183892 A JP 2000183892A JP 2002006041 A JP2002006041 A JP 2002006041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
long
short
transmission means
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000183892A
Other languages
English (en)
Inventor
Hayato Kikuchi
隼人 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2000183892A priority Critical patent/JP2002006041A/ja
Publication of JP2002006041A publication Critical patent/JP2002006041A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ACCシステムに用いる遠距離用の物体検知
装置の機能と、Stop&Goシステムに用いる近距離
用の物体検知装置の機能とを、1台の物体検知装置で賄
えるようにする。 【解決手段】 レーザーレーダー装置により自車前方の
ターゲットの距離および方位を検知するための物体検知
装置Stは、ACCシステムに用いる遠距離用送信手段
10と、Stop&Goシステムに用いる近距離用送信
手段11とを備えており、両送信手段10,11から送
光されたレーザー光は共通の送光ミラー13に反射され
てターゲットに向けて送光される。ターゲットからの反
射光は共通の受光ミラー20で反射されて共通の受信手
段17で受光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波を送信する
送信手段を有する送信部と、送信手段により送信された
電磁波が物体に反射された反射波を受信する受信手段を
有する受信部とを備えた車両用物体検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる車両用物体検知装置は、アダプテ
ィブクルーズコントロールシステム(以下、ACCシス
テムという)や、渋滞追従システム(以下、Stop&
Goシステムという)に応用されている。
【0003】ACCシステムは、物体検知装置が先行車
を検知しない場合に、予め設定された車速で自車を定速
走行させる定速走行制御を行い、物体検知装置が自車の
定速走行制御を妨げる先行車を検知した場合に、予め設
定された車間距離で自車を先行車に追従走行させる追従
走行制御を行うものであり、従って、物体検知装置とし
て比較的に遠距離のターゲットを検知するものが必要と
なる。一方、Stop&Goシステムは、車両が発進お
よび停止を繰り返す渋滞時に、物体検知装置で検知した
先行車の発進および停止に追従して自車を発進および停
止させるものであり、従って、物体検知装置として比較
的に近距離のターゲットを検知するものが必要となる。
【0004】
【表1】
【0005】表1には、ACCシステム用の物体検知装
置に要求される特性およびStop&Goシステム用の
物体検知装置に要求される特性の一例がそれぞれ示され
ている。
【0006】表1および図12を参照すると明らかなよ
うに、ACCシステム用の物体検知装置は、使用車速範
囲が40km/h〜100km/hであって比較的に高
く、最大検知距離が100mであって比較的に長く、左
右検知範囲が280mradであって比較的に狭く、左
右分解能(瞬間的な検知エリアの幅)が5mradであ
って比較的に高く、左右分割数(瞬間的な検知エリアの
総数)は56分割であって比較的に多く、検知ターゲッ
トは先行車の後部に設けられたリフレタであって比較的
に小さなものとなる。ACCシステム用の物体検知装置
の左右分解能が高く(つまり瞬間的な検知エリアの幅が
狭く)設定されているのは、遠方の小さいリフレクタを
確実に検知する必要があるためである。
【0007】それに対して、Stop&Goシステム用
の物体検知装置は、使用車速範囲が0km/h〜40k
m/hであって比較的に低く、最大検知距離が40mで
あって比較的に短く、左右検知範囲が450mradで
あって比較的に広く、左右分解能(瞬間的な検知エリア
の幅)が15mradであって比較的に広く、左右分割
数(瞬間的な検知エリアの総数)は30分割であって比
較的に少なく、検知ターゲットは先行車のボディであっ
て比較的に大きなものとなる。Stop&Goシステム
用の物体検知装置の左右分解能が低く(つまり瞬間的な
検知エリアの幅が広く)設定されているのは、検知ター
ゲットである先行車が近距離にあるためにリフレクタが
必ず瞬間的な検知エリアに入るとは限らず、先行車のボ
ディの広い範囲からの反射光を受光する必要があるため
である。またStop&Goシステム用の物体検知装置
の左右検知範囲が広く設定されているのは、割り込み車
両をいち早く検知する必要があるためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、ACCシ
ステム用の物体検知装置およびStop&Goシステム
用の物体検知装置には相反する特性が要求されるため、
1台の物体検知装置を両システムに兼用することは困難
であり、そのために従来はACCシステム用およびSt
op&Goシステム用の2台の物体検知装置を用いてい
た。しかしながら、ACCシステム用の物体検知装置お
よびStop&Goシステム用の物体検知装置には共有
可能な部分も多いため、独立した2台の物体検知装置を
用いることは重量、スペース、コストの何れに関しても
極めて不利であった。
【0009】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、遠距離用の物体検知装置および近距離用の物体検知
装置の機能を1台の物体検知装置で賄えるようにするこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、電磁波を送信
する送信手段を有する送信部と、送信手段により送信さ
れた電磁波が物体に反射された反射波を受信する受信手
段を有する受信部とを備えた車両用物体検知装置におい
て、送信部は遠距離の物体を検知するための遠距離用送
信手段と近距離の物体を検知するための近距離用送信手
段とを有し、受信部は単一の受信手段を有することを特
徴とする車両用物体検知装置が提案される。
【0011】上記構成によれば、受信部に単一の受信手
段を設け、この単一の受信手段で送信部に設けた遠距離
用送信手段および近距離用送信手段からの電磁波の反射
波を受信するので、遠距離用の物体検知装置および近距
離用の物体検知装置の機能を1台の物体検知装置で賄う
ことが可能となり、重量、スペース、コストの削減に寄
与することができる。
【0012】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、送信部は、所定周期で車幅方
向に往復回動して遠距離用送信手段および近距離用送信
手段からの電磁波を反射する単一の反射手段を備えたこ
とを特徴とする車両用物体検知装置が提案される。
【0013】上記構成によれば、送信部に設けた単一の
反射手段で遠距離用送信手段および近距離用送信手段か
らの電磁波を反射するので、遠距離用送信手段および近
距離用送信手段にそれぞれ対応して2個の反射手段を設
ける場合に比べて部品点数を削減することができる。
【0014】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または請求項2の構成に加えて、遠距離用送信
手段および近距離用送信手段を鉛直方向または水平方向
に並置したことを特徴とする車両用物体検知装置が提案
される。
【0015】上記構成によれば、遠距離用送信手段およ
び近距離用送信手段を鉛直方向または水平方向に並置し
たので、両送信手段からの電磁波を物体に向けて的確に
送信することができる。
【0016】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、遠距
離用送信手段の車幅方向の分解能を、近距離用送信手段
の車幅方向の分解能よりも高く設定したことを特徴とす
る車両用物体検知装置が提案される。
【0017】上記構成によれば、遠距離用送信手段の車
幅方向の分解能が近距離用送信手段の車幅方向の分解能
よりも高いので、遠距離にある車両の小型のリフレクタ
を確実に検知することができる。
【0018】また請求項5に記載された発明によれば、
請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、近距
離用送信手段の車幅方向の検知範囲を、遠距離用送信手
段の車幅方向の検知範囲よりも広く設定したことを特徴
とする車両用物体検知装置が提案される。
【0019】上記構成によれば、近距離用送信手段の車
幅方向の検知範囲が遠距離用送信手段の車幅方向の検知
範囲よりも広いので、近距離にある車両のボディを確実
に検知するとともに、横からの割り込み車両をいち早く
検知することができる。
【0020】また請求項6に記載された発明によれば、
請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、遠距
離用送信手段が電磁波を送信するタイミングと、近距離
用送信手段が電磁波を送信するタイミングとをずらした
ことを特徴とする車両用物体検知装置が提案される。
【0021】上記構成によれば、遠距離用送信手段およ
び近距離用送信手段が異なるタイミングで電磁波を送信
するので、遠距離用送信手段および近距離用送信手段を
同時に作動させたときに両送信手段からの電磁波の反射
波を確実に識別することができる。
【0022】尚、実施例の送光ミラー13は本発明の反
射手段に対応する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0024】図1〜図8は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は物体検知装置のブロック図、図2は物体検
知装置の斜視図、図3は単独使用モード(発光周期が一
致する場合)のフローチャート、図4は単独使用モード
(発光周期が一致しない場合)のフローチャート、図5
はタイムシェアリングモードのフローチャート、図6は
タイムシェアリングモードのタイムチャート、図7は図
6の7部拡大図、図8は図7の8部拡大図である。
【0025】図1および図2に示すように、自車前方の
ターゲットの距離および方位を検知するための物体検知
装置Stはレーザーレーダー装置を備えるもので、送光
部1と、送光走査部2と、受光部3と、受光走査部4
と、距離計測処理部5とから構成される。
【0026】送光部1は、遠距離用送光レンズ10aを
一体に備えた遠距離用レーザーダイオード10bと、近
距離用送光レンズ11aを一体に備えた近距離用レーザ
ーダイオード11bと、遠距離用レーザーダイオード1
0bおよび近距離用レーザーダイオード11bを駆動す
るレーザーダイオード駆動回路12とを備える。送光走
査部2は、遠距離用レーザーダイオード10bおよび近
距離用レーザーダイオード11bが出力したレーザー光
を反射させる送光ミラー13と、送光ミラー13を上下
軸14回りに往復回動させるモータ15と、モータ15
の駆動を制御するモータ駆動回路16とを備える。送光
ミラー13から出る送光ビームは左右幅が制限されて上
下方向に細長いパターンを持ち、それが所定周期で左右
方向に往復移動してターゲットを走査する。
【0027】送光部1および送光走査部2は本発明の送
信部Tを構成し、遠距離用送光レンズ10aおよび遠距
離用レーザーダイオード10bはACCシステムに用い
られる遠距離用送信手段10を構成し、近距離用送光レ
ンズ11aおよび近距離用レーザーダイオード11bは
Stop&Goシステムに用いられる近距離用送信手段
11を構成する。遠距離用送信手段10および近距離用
送信手段11は鉛直方向に並置される(図2参照)。遠
距離用送信手段10および近距離用送信手段11に対し
て単一の送光ミラー13を共用することにより、部品点
数の削減に寄与することができる。
【0028】受光部3は、受光レンズ17aと、受光レ
ンズ17aで収束させた反射光を受けて電気信号に変換
するフォトダイオード17bと、フォトダイオード17
bの出力信号を増幅する受光アンプ回路19とを備え
る。受光走査部4は、ターゲットからの反射光を反射さ
せて前記フォトダイオード17bに導く受光ミラー20
と、受光ミラー20を左右軸21回りに往復回動させる
モータ22と、モータ22の駆動を制御するモータ駆動
回路23とを備える。上下幅が制限されて左右方向に細
長いパターンを持つ受光エリアは、受光ミラー20によ
って所定周期で上下方向に往復移動してターゲットを走
査する。受光部3および受光走査部4は本発明の受信部
Rを構成し、受光レンズ17aおよびフォトダイオード
17bは本発明の受信手段17を構成する。
【0029】このように、遠距離用送信手段10および
近距離用送信手段11に対して単一の受信手段17を共
用することにより、1台の物体検知装置StをACCシ
ステムおよびStop&Goシステムに共用し、重量、
スペース、コストの削減に寄与することができる。
【0030】距離計測処理部5は、前記レーザーダイオ
ード駆動回路12やモータ駆動回路16,23を制御す
る制御回路24と、ACCシステムおよびStop&G
oシステムを制御する電子制御ユニット25との間で通
信を行う通信回路26と、レーザー光の送光から受光ま
での時間をカウントするカウンタ回路27と、ターゲッ
トまでの距離およびターゲットの方位を算出する中央演
算処理装置28とを備える。
【0031】而して、上下方向に細長い送光ビームと左
右方向に細長い受光エリアとが交わる部分が瞬間的な検
知エリアになり、この検知エリアは、送光ビームの左右
走査幅と等しい左右幅を持ち、受光エリアの上下走査幅
と等しい上下幅を持つ検知範囲の全域をジグザグに移動
してターゲットを走査する。そして送光ビームが送光さ
れてから、該送光ビームがターゲットに反射された反射
光が受光されるまでの時間に基づいてターゲットまでの
距離が検知され、そのときの瞬間的な検知エリアの方向
に基づいてターゲットの方位が検知される。送光ミラー
13の回動角により決定される全検知範囲は、自車前方
を中心して左右に各250mrad(全体で500mr
ad)とされる。
【0032】送信部Tの遠距離用送信手段10および近
距離用送信手段11の作動モードには、その一方が選択
されて作動する単独使用モードと、その両方が同時に作
動するタイムシェアリングモードとがある。そして単独
使用モードには、遠距離用送信手段10および近距離用
送信手段11の発光周期が一致するものと、発光周期が
一致しないものとがある。以下、それぞれのモードをフ
ローチャートに基づいて順番に説明する。
【0033】 単独使用モード(発光周期が一致する
場合) 物体検知装置Stが1secに10回走査するとして、
1走査当たりの所要時間は100msecになる。全検
知範囲である500mradのうち、遠距離用送信手段
10の検知範囲は、自車前方を中心して左右に各140
mrad(全体で280mrad)であるため、遠距離
用送信手段10の走査時間は100msecのうちの5
6msecとなる。また5mradの検知エリアを走査
する間に10回の発光を行うとすると、280mrad
の検知範囲を走査する間560回の発光を行うため、そ
の発光周期は56msec/560=100μsecと
なる。
【0034】一方、全検知範囲である500mradの
うち、近距離用送信手段11の検知範囲は、自車前方を
中心して左右に各225mrad(全体で450mra
d)であるため、近距離用送信手段10の走査時間は1
00msecのうちの90msecとなる。また15m
radの検知エリアを走査する間に30回の発光を行う
とすると、450mradの検知範囲を走査する間90
0回の発光を行うため、その発光周期は90msec/
900=100μsecとなり、遠距離用送信手段10
の発光周期と一致する。
【0035】図3のフローチャートのステップS1で自
車速を読み込み、ステップS2で自車速が40km/h
以上であれば、ACCシステムのための遠距離用送信手
段10を作動させるべくステップS3に移行し、車速が
40km/h未満であれば、Stop&Goシステムの
ための近距離用送信手段11を作動させるべくステップ
S6に移行する。ACCシステムが作動する場合には、
ステップS3でスキャナの角度(レーザー光の送信方
向)を読み込み、ステップS4でスキャナの角度が遠距
離用送信手段10の検知範囲である280mrad内に
あれば、ステップS5で遠距離用送信手段10を発光さ
せる。またStop&Goシステムが作動する場合に
は、ステップS6でスキャナの角度を読み込み、ステッ
プS7でスキャナの角度が近距離用送信手段11の検知
範囲である450mrad内にあれば、ステップS8で
近距離用送信手段11を発光させる。
【0036】続くステップS9で反射光を受光し、ステ
ップS10で反射光が有れば、ステップS11で発光か
ら受光までの時間に基づいてターゲットの距離を算出
し、ステップS12でスキャナの角度からターゲットの
方位を算出し、ステップS13でターゲットの距離およ
び方位を出力する。そしてステップS14で100μs
ecが経過すると、ステップS15で100μsecを
計時するタイマーをリセットしてステップS1にリター
ンする。
【0037】以上のように、遠距離用送信手段10の左
右分解能5mradとして近距離用送信手段11の左右
分解能15mradよりも高く設定したので、ACCシ
ステムの作動中に遠距離にある車両の小型のリフレクタ
を確実に検知することができる。また近距離用送信手段
11の検知範囲450mradを遠距離用送信手段10
の検知範囲280mradよりも広く設定したので、S
top&Goシステムの作動中に近距離にある車両のボ
ディを確実に検知し、かつ横からの割り込み車両をいち
早く検知することができる。
【0038】 単独使用モード(発光周期が一致しな
い場合) このモードでは、遠距離用送信手段10は前記の場合
と同様に5mradの検知エリアを走査する間に10回
の発光を行うため、その発光周期は100μsecとな
る。また近距離用送信手段11は、前記のモードでは
15mradの検知エリアを走査する間に30回の発光
を行うのに対し、のモードでは15mradの検知エ
リアを走査する間に10回の発光を行うため、その発光
周期は300μsecとなる。従って、近距離用送信手
段11の発光周期は遠距離用送信手段10の発光周期の
3倍になる。
【0039】図4のフローチャートのステップS21で
自車速を読み込み、ステップS22で自車速が40km
/h以上であれば、ACCシステムのための遠距離用送
信手段10を作動させるべくステップS23に移行し、
車速が40km/h未満であれば、Stop&Goシス
テムのための近距離用送信手段11を作動させるべくス
テップS26に移行する。ACCシステムが作動する場
合には、ステップS23でスキャナの角度(レーザー光
の送信方向)を読み込み、ステップS24でスキャナの
角度が遠距離用送信手段10の検知範囲である280m
rad内にあれば、ステップS25で遠距離用送信手段
10を発光させる。またStop&Goシステムが作動
する場合には、ステップS26でスキャナの角度を読み
込み、ステップS27でスキャナの角度が近距離用送信
手段11の検知範囲である450mrad内にあれば、
ステップS28で発光カウンタをインクリメントする。
そしてステップS29で発光カウンタのカウント数が3
に達していれば、ステップS30で発光カウンタを0に
クリアし、ステップS31で近距離用送信手段11を発
光させる。
【0040】続くステップS32で反射光を受光し、ス
テップS33で反射光が有れば、ステップS34で発光
から受光までの時間に基づいてターゲットの距離を算出
し、ステップS35でスキャナの角度からターゲットの
方位を算出し、ステップS36でターゲットの距離およ
び方位を出力する。そしてステップS37で100μs
ecが経過すると、ステップS38で100μsecを
計時するタイマーをリセットしてステップS21にリタ
ーンする。
【0041】 タイムシェアリングモード この場合、前記のモードと同様に、遠距離用送信手段
10の発光周期は100μsecとされ、近距離用送信
手段11の発光周期は300μsecとされ、両者は5
0μsecを基本周期として同時に発光しないようにタ
イムシェアリングされる。
【0042】図5のフローチャートのステップS41で
スキャナの角度(レーザー光の送信方向)を読み込み、
ステップS42でスキャナの角度が近距離用送信手段1
1の検知範囲である450mrad内にあれば、ステッ
プS43で発光カウンタをインクリメントする。そして
ステップS44で発光カウンタのカウント数が3に達し
ていれば、ステップS45で発光カウンタを0にクリア
し、ステップS46で近距離用送信手段11を発光させ
る。続くステップS47で反射光を受光し、ステップS
48で反射光が有れば、ステップS49で発光から受光
までの時間に基づいてターゲットの距離を算出し、ステ
ップS50でスキャナの角度からターゲットの方位を算
出し、ステップS51でターゲットの距離および方位を
出力する。
【0043】そしてステップS52で50μsecが経
過すると、ステップS53でスキャナの角度(レーザー
光の送信方向)を読み込み、ステップS54でスキャナ
の角度が遠距離用送信手段10の検知範囲である280
mrad内にあれば、ステップS55で遠距離用送信手
段10を発光させる。続くステップS56で反射光を受
光し、ステップS57で反射光が有れば、ステップS5
8で発光から受光までの時間に基づいてターゲットの距
離を算出し、ステップS59でスキャナの角度からター
ゲットの方位を算出し、ステップS60でターゲットの
距離および方位を出力する。そしてステップS61で1
00μsecが経過すると、ステップS62で50μs
ecおよび100μsecを計時するタイマーをリセッ
トしてステップS41にリターンする。
【0044】上記タイムシェアリングモードの作用を図
6〜図8のタイムチャートに基づいて更に説明する。
【0045】物体検知装置Stは100msecの間に
500mradの全検知範囲を走査し、遠距離用送信手
段10は、そのうちの280mradの検知範囲におい
て100μsec間隔で発光し、近距離用送信手段11
は、そのうちの450mradの検知範囲において30
0μsec間隔で発光する(図6参照)。このとき、遠
距離用送信手段10および近距離用送信手段11が同時
に発光しないように、両者の発光タイミングは基本周期
である50μsecだけずれている(図7参照)。また
受光部3がアクティブになる期間である受光範囲は、遠
距離用送信手段10および近距離用送信手段11の何れ
か一方が発光するタイミングに合わせて設定される。遠
距離用送信手段10あるいは近距離用送信手段11によ
る発光時間は、物体検知装置Stに固有の20nsec
とされる(図8参照)。
【0046】さて、レーザー光は1secに約30万k
m進むため、1nsecに0.3m進むことになる。従
って、レーザー光の送光から受光までの時間に0.3m
を乗算し、それを2分の1にするとターゲットまでの距
離が算出される。ターゲットの最大検知距離を150m
に設定すると、レーザー光が送光されてから150m離
れたターゲットに反射されて受光されるまでに300m
進むことになり、それに要する時間は1μsecにな
る。従って、受光部3をアクティブにする受光範囲を1
μsecに設定すれば、150mの最大検知距離を確保
することが可能となる(図8参照)。
【0047】また遠距離用送信手段10の発光と近距離
用送信手段11の発光とは基本周期である50μsec
だけずれているので、受光された反射光が遠距離用送信
手段10のものか近距離用送信手段11のものか識別で
きなくなる虞はない。例えば、図7において、近距離用
送信手段11の送光パルスaが受光範囲cで受光される
とき、前記送光パルスaよりも50μsec前に送光さ
れた遠距離用送信手段10の送光パルスbが受光範囲c
で受光されてしまうと、受光された反射光が送光パルス
aのものか送光パルスbのものか識別できなくなってし
まう。しかしながら、仮に遠距離用送信手段10の送光
パルスbが受光範囲cで受光されたとすると、送光から
受光までの時間が50μsec以上になるため、計算上
のターゲットの距離は7.5km以上になる。このよう
な遠方からの反射光が受光されることは起こり得ないこ
とから、受光範囲cで受光された反射光は、確実に近距
離用送信手段11の送光パルスaの反射光であることが
保証される。
【0048】次に、図9〜図11に基づいて本発明の第
2実施例を説明する。
【0049】前述した第1実施例(図2参照)では遠距
離用送信手段10および近距離用送信手段11が鉛直方
向に並置されているが、第2実施例(図9参照)では近
距離用送信手段11が水平方向に並置されている。即
ち、Stop&Goシステムに用いられる近距離用送信
手段11に対して、ACCシステムに用いられる遠距離
用送信手段10は鉛直方向に延びる回転軸14まわりに
5°(85mrad)ずれて配置されている。従って、
遠距離用送信手段10および近距離用送信手段11の発
光タイミングを第1実施例(図6参照)と同じにする
と、図11に示すように、近距離用送信手段11の送光
ビームは車体前方を向く中心線CLを中心として450
mradの範囲を走査するが、遠距離用送信手段10の
送光ビームは前記中心線CLから右側に85mradず
れた別の中心線CL′を中心として280mradの範
囲を走査することになる。
【0050】このような遠距離用送信手段10の送光ビ
ームの中心線CL′のずれを防止するには、遠距離用送
信手段10の発光タイミングを85mradずらし、そ
の送光ビームの中心線CL′を車体前方を向く中心線C
Lと一致させる必要がある。本実施例では、図10に示
すように、近距離用送信手段11の発光開始タイミング
と遠距離用送信手段10の発光開始タイミングとを一致
させることにより、両者の送光ビームの中心線を車体前
方を向く中心線CLに一致させることができる。尚、近
距離用送信手段11および遠距離用送信手段10を配置
する角度差が85mradを越えると、送光ミラー13
の回動角、つまり図10の受光範囲を450mradか
ら更に増加させないと、両者の送光ビームの中心線を車
体前方を向く中心線CLと一致させることができなくな
る。
【0051】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0052】例えば、実施例の物体検知装置Stはレー
ザーレーダー装置を備えているが、ミリ波レーダー装置
を備えるものであっても良い。
【0053】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、受信部に単一の受信手段を設け、この単一の
受信手段で送信部に設けた遠距離用送信手段および近距
離用送信手段からの電磁波の反射波を受信するので、遠
距離用の物体検知装置および近距離用の物体検知装置の
機能を1台の物体検知装置で賄うことが可能となり、重
量、スペース、コストの削減に寄与することができる。
【0054】また請求項2に記載された発明によれば、
送信部に設けた単一の反射手段で遠距離用送信手段およ
び近距離用送信手段からの電磁波を反射するので、遠距
離用送信手段および近距離用送信手段にそれぞれ対応し
て2個の反射手段を設ける場合に比べて部品点数を削減
することができる。
【0055】また請求項3に記載された発明によれば、
遠距離用送信手段および近距離用送信手段を鉛直方向ま
たは水平方向に並置したので、両送信手段からの電磁波
を物体に向けて的確に送信することができる。
【0056】また請求項4に記載された発明によれば、
遠距離用送信手段の車幅方向の分解能が近距離用送信手
段の車幅方向の分解能よりも高いので、遠距離にある車
両の小型のリフレクタを確実に検知することができる。
【0057】また請求項5に記載された発明によれば、
近距離用送信手段の車幅方向の検知範囲が遠距離用送信
手段の車幅方向の検知範囲よりも広いので、近距離にあ
る車両のボディを確実に検知するとともに、横からの割
り込み車両をいち早く検知することができる。
【0058】また請求項6に記載された発明によれば、
遠距離用送信手段および近距離用送信手段が異なるタイ
ミングで電磁波を送信するので、遠距離用送信手段およ
び近距離用送信手段を同時に作動させたときに両送信手
段からの電磁波の反射波を確実に識別することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】物体検知装置のブロック図
【図2】物体検知装置の斜視図
【図3】単独使用モード(発光周期が一致する場合)の
フローチャート
【図4】単独使用モード(発光周期が一致しない場合)
のフローチャート
【図5】タイムシェアリングモードのフローチャート
【図6】タイムシェアリングモードのタイムチャート
【図7】図6の7部拡大図
【図8】図7の部分拡大図
【図9】第2実施例に係る物体検知装置の斜視図
【図10】第2実施例に係るタイムシェアリングモード
のタイムチャート
【図11】第2実施例に係る遠距離用送信手段の発光タ
イミングの補正を説明する図
【図12】ACCシステム用の物体検知装置およびSt
op&Goシステム用の物体検知装置の特性の一例を示
す図
【符号の説明】
10 遠距離用送信手段(送信手段) 11 近距離用送信手段(送信手段) 13 送光ミラー(反射手段) 17 受信手段 R 受信部 T 送信部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を送信する送信手段(10,1
    1)を有する送信部(T)と、 送信手段(10,11)により送信された電磁波が物体
    に反射された反射波を受信する受信手段(17)を有す
    る受信部(R)と、を備えた車両用物体検知装置におい
    て、 送信部(T)は遠距離の物体を検知するための遠距離用
    送信手段(10)と近距離の物体を検知するための近距
    離用送信手段(11)とを有し、受信部(R)は単一の
    受信手段(17)を有することを特徴とする車両用物体
    検知装置。
  2. 【請求項2】 送信部(T)は、所定周期で車幅方向に
    往復回動して遠距離用送信手段(10)および近距離用
    送信手段(11)からの電磁波を反射する単一の反射手
    段(13)を備えたことを特徴とする、請求項1に記載
    の車両用物体検知装置。
  3. 【請求項3】 遠距離用送信手段(10)および近距離
    用送信手段(11)を鉛直方向または水平方向に並置し
    たことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の
    車両用物体検知装置。
  4. 【請求項4】 遠距離用送信手段(10)の車幅方向の
    分解能を、近距離用送信手段(11)の車幅方向の分解
    能よりも高く設定したことを特徴とする、請求項1〜請
    求項3の何れか1項に記載の車両用物体検知装置。
  5. 【請求項5】 近距離用送信手段(11)の車幅方向の
    検知範囲を、遠距離用送信手段(10)の車幅方向の検
    知範囲よりも広く設定したことを特徴とする、請求項1
    〜請求項4の何れか1項に記載の車両用物体検知装置。
  6. 【請求項6】 遠距離用送信手段(10)が電磁波を送
    信するタイミングと、近距離用送信手段(11)が電磁
    波を送信するタイミングとをずらしたことを特徴とす
    る、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用物
    体検知装置。
JP2000183892A 2000-06-20 2000-06-20 車両用物体検知装置 Pending JP2002006041A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000183892A JP2002006041A (ja) 2000-06-20 2000-06-20 車両用物体検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000183892A JP2002006041A (ja) 2000-06-20 2000-06-20 車両用物体検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002006041A true JP2002006041A (ja) 2002-01-09

Family

ID=18684400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000183892A Pending JP2002006041A (ja) 2000-06-20 2000-06-20 車両用物体検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002006041A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003222673A (ja) * 2002-01-30 2003-08-08 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 距離測定装置及び距離測定方法
JP2006517659A (ja) * 2003-02-13 2006-07-27 アイイーイー インターナショナル エレクトロニクス アンド エンジニアリング エス.エイ. 自動車の内外シーン3次元検出に用いられる自動車用装置
WO2015136657A1 (ja) * 2014-03-13 2015-09-17 Necディスプレイソリューションズ株式会社 センサ装置、およびセンサ装置の制御方法
JPWO2016038773A1 (ja) * 2014-09-12 2017-07-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 衝突防止装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0566263A (ja) * 1991-09-06 1993-03-19 Nec Corp レーザレーダ装置
JPH0784045A (ja) * 1993-09-17 1995-03-31 Mitsubishi Electric Corp 距離測定装置
JP2000075030A (ja) * 1998-08-27 2000-03-14 Aisin Seiki Co Ltd スキャン型レーザーレーダ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0566263A (ja) * 1991-09-06 1993-03-19 Nec Corp レーザレーダ装置
JPH0784045A (ja) * 1993-09-17 1995-03-31 Mitsubishi Electric Corp 距離測定装置
JP2000075030A (ja) * 1998-08-27 2000-03-14 Aisin Seiki Co Ltd スキャン型レーザーレーダ装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003222673A (ja) * 2002-01-30 2003-08-08 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 距離測定装置及び距離測定方法
JP2006517659A (ja) * 2003-02-13 2006-07-27 アイイーイー インターナショナル エレクトロニクス アンド エンジニアリング エス.エイ. 自動車の内外シーン3次元検出に用いられる自動車用装置
US8416397B2 (en) 2003-02-13 2013-04-09 Iee International Electronics & Engineering S.A. Device for a motor vehicle used for the three-dimensional detection of a scene inside or outside said motor vehicle
WO2015136657A1 (ja) * 2014-03-13 2015-09-17 Necディスプレイソリューションズ株式会社 センサ装置、およびセンサ装置の制御方法
JPWO2016038773A1 (ja) * 2014-09-12 2017-07-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 衝突防止装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100811938B1 (ko) 원통형 반사기를 이용한 차량용 레이저 레이더 및 이의제어 방법
US20200292681A1 (en) Methods and apparatus for lidar operation with sequencing of pulses
US6700529B2 (en) Radar device for automobile
JP3248318B2 (ja) レーザ光を用いた車載用距離測定装置
JPH08285942A (ja) 車両用レーザレーダ
JP2000338245A (ja) 走査型距離測定装置
JP3146838B2 (ja) 測距センサーヘッド
JP4423951B2 (ja) 測距機能付ledランプ装置
JP2006021720A (ja) 距離計測機能付きランプ装置
JP2003057345A (ja) 車両用測距装置
JP4717195B2 (ja) 移動体用物体検知装置
JP3881779B2 (ja) 物体検知装置
JP2002006041A (ja) 車両用物体検知装置
JP7062739B2 (ja) 距離測定型光電センサ及び目標物の検出方法
US6452665B1 (en) Object detecting system
KR20200135246A (ko) 라이다 스캐닝 장치
JPH1114746A (ja) 車両の障害物検知装置
JP2002022830A (ja) 距離測定装置およびその距離測定方法
JPH0743469A (ja) 車々間通信システム
JPH0886875A (ja) 車両用レーダ装置
JPH1062532A (ja) 車両用レーダ装置
JPH05273351A (ja) 前車位置検知装置
JPH0792258A (ja) 車両用レーダ装置
JPH09159764A (ja) 車両用レーザレーダ
JPH09243750A (ja) 車両用レーザレーダ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090415

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090805