JPH09159764A - 車両用レーザレーダ - Google Patents

車両用レーザレーダ

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JPH09159764A
JPH09159764A JP7318255A JP31825595A JPH09159764A JP H09159764 A JPH09159764 A JP H09159764A JP 7318255 A JP7318255 A JP 7318255A JP 31825595 A JP31825595 A JP 31825595A JP H09159764 A JPH09159764 A JP H09159764A
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JP
Japan
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vehicle
laser
laser light
reception
light
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Application number
JP7318255A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ogura
広幸 小倉
Hidenobu Korenaga
英伸 是永
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いの検知範囲に入っても、お互いのレーザ
光を混同常させないで、互いに通信を継続できる車両用
レーザレーダを得ることを目的とする。 【解決手段】 送信部1からレーザ光を一定間隔で発射
すると共に、レーザ光を受信部3により受信させ、レー
ザ光の発射によって、自車両のレーザ光と他の車両のレ
ーザ光とを受信したとき、後方車両か前方車両かを判断
し、後方車両のときは送信部1の動作を停止させて、G
PS受信機5からの信号を入力して同期をとり、前方車
両より先にレーザ光を再び発射させる送受信タイミング
コントローラ23とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用レーザレーダ
に関し、特に、車両同士が互いのレーザレーダの検知範
囲に入ったときのレーザ光の発射及び受信のタイミング
制御に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用レーザレーダは、車両の
前部にレーザレーダを有する発光部、反射光を受光する
受光部とからなる送受信部を備え、発光側のレーザダイ
オードLDよりレーザパルス光(以下パルス光という)
を発射させる。そして、発射方向に障害物、車両等の物
標がある場合は、発射されたパルス光は反射パルス光と
なって、受信側のフォトダイオードPDにより検出され
る。
【0003】この検出に伴って、レーザパルスの発射に
伴うリファレンス信号(以下復元信号という)と受光信
号との時間差τを求め、 距離D=300000(Km/s)×τ(s)/2 =τ(ns)/6、667(ns) として、車間距離を求めて表示器に表示させたり、距離
が非常に近接したときは、警報等を発生させてたりする
ものである。
【0004】しかし、相互のレーザレーダの検知範囲に
互いの車が入った場合は、両方から発射されるパルス光
は干渉しあって距離測定に誤差が生じる。
【0005】例えば、同一車線上を同一方向に走行して
いる車両どうしが、前後にレーザレーダを搭載している
場合は、例えば図9に示すように、後方車Bが前方車A
の後部のレーザレーダの検知範囲に入ると、B車の前部
の送受信部には、B車の前部のレーザレーダが発射した
距離測定用のパルス光、通信用のパルス光並びにA車後
部の送受信部からの距離測定用のパルス光、通信用のパ
ルス光の4種類が受信されることになる。
【0006】このため、例えば特開平5−149712
号公報の距離計測方法においては、車両毎に割り付けら
れた車両コードを先頭に有するフレーム構造の光信号を
送信し、受信側では受信した光信号が自車両のものかど
うかを車両コードにより、識別する。そして、他車の場
合は自車両からの光信号の送信を中止し、他車が距離測
定又は通信を終了したときに自車両の光信号を送信して
計測又は情報の送受信(以下総称して通信という)をし
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
自車両が後方車両で他車両が前方車両となっていると
き、互いのレーザレーダの検知範囲に入ると、前方車両
の通信が終わるまでは、後方車両が通信をすることがで
きないので、危険であるという問題点があった。
【0008】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたもので、互いの検知範囲に入っても、お互いのレ
ーザ光を混同させないで、互いに通信を継続できる車両
用レーザレーダを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1は、車両の前部
及び後部又は前部のみに取り付けられ、送信部からレー
ザ光を一定間隔で発射すると共に、レーザ光の反射光を
受信部により受信して、反射相手の車両までの距離を求
める車両用レーザレーダにおいて、GPS衛星からの電
波を受信し、受信毎に信号を出力するGPS受信機と、
レーザ光の発射に伴って、自車両のレーザ光の反射光と
他車両のレーザ光が受信部に所定回数連続して受信され
ると、互いのレーザレーダのレンジ内に入ったと判定す
る近接車両有無判定手段と、近接車両有無判定手段が互
いのレーザレーダのレンジ内に入ったと判定したとき
は、反射光を受信した受信部の取り付け位置に基づい
て、自車両が他車両に対して近接して行く走行位置又は
離れて行く走行位置かどうかを判断する位置判断手段
と、走行位置関係が他車両に対して自車両が近接してい
く走行位置関係と判断されると、レーザ光の発射を停止
させて、GPS受信機からの信号を入力して同期を取っ
た後に他車両より先に、レーザ光を再び発射させると共
に受信部を受信状態にする送受信制御手段とを備えたこ
とを要旨とする。
【0010】請求項2は送受信制御手段は、走行位置関
係が自車両が他車両から離れて行く位置関係と判定した
ときは、レーザ光の発射を停止させて、GPS受信機が
信号を出力したときに同期を取った後に、レーザ光を前
記他車両より後に発射させることを要旨とする。
【0011】請求項3は、車両の前部及び後部又は前部
のみに取り付けられ、送信部からレーザ光を一定間隔で
発射すると共に、レーザ光の反射光を受信部により受信
して、反射相手の車両までの距離を求める車両用レーザ
レーダにおいて、レーザ光の発射に伴って、自車両のレ
ーザ光の反射光と他車両のレーザ光が受信部に所定回数
連続して受信されると、互いのレーザレーダのレンジ内
に入ったと判定する近接車両有無判定手段と、近接車両
有無判定手段が互いのレーザレーダのレンジ内に入った
と判定したときは、反射光を受信した受信部の取り付け
位置に基づいて、自車両が他車両に対して近接して行く
走行位置又は離れて行く走行位置かどうかを判断する位
置判断手段と、走行位置関係が他車両に対して自車両が
離れていく走行位置関係と判断されると、他車両のレー
ザ光が受信されるまで、自車両からのレーザ光を停止さ
せ、他車両からのレーザ光の受信に伴って同期を取っ
て、レーザ光を発射させると共に受信部を受信状態にす
る送受信制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】請求項4は、送受信制御手段は、自車両が
他車両に対して近接していく走行位置関係のときは、レ
ーザ光を継続発射させることを要旨とする。
【0013】請求項5は、送受信制御手段は、レーザ光
の他に、他の通信目的のレーザ光を発射させるときは、
レーザ光の発射タイミングとは異なる発射タイミング
で、かつ受信部が動作状態にされているときに発射させ
ることを要旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】車両に搭載されるレーザレーダ
は、発光パルス幅が70〜80nsecで発光周期は1
KHz(1msec程度)である。つまり、発行パルス
幅からみると、発光と発光との間は、1000倍以上の
時間があることになる。そこで、以下に示す方式で車両
間の送受信のタイミングの同期を取る。
【0015】図1は発明の実施の形態1の概略構成図で
ある。図1の車両用レーザレーダは後方車両Bの車両の
前部に取り付けられたものである。
【0016】1は駆動パルス信号の入力に伴って、パル
ス幅が70〜80nsecのレーザ光を発射パルスとし
て発射する発信部である。3は発射パルスを受光して電
気信号に変換する受信部である。
【0017】5はGPS(Global Positi
oning System)からの電波を受信するGP
S受信機である。7は送信指示に伴って発信部1を駆動
させる駆動パルス信号を作成して発信部1に出力すると
共に、レーザ光を発射させたことを知らせる発射時信号
を後述する距離演算部に出力するレーザ発振コントロー
ラである。
【0018】9は通信要件選択用の入力部11からのデ
ータを送信データに変換してレーザ発振コントローラ7
に出力する送信データ変換処理部である。13は後述す
る送受信タイミングコントローラからの切換信号に基づ
いて、距離演算部又は受信データ変換処理部に受信信号
を出力する切換器である。
【0019】15は受信信号の受信時間と発射時信号の
発射時間との時間差に基づいて距離を算出する距離演算
部である。17は受信信号を解読し、解読した内容に基
づいてアクチェータ19を制御するデータに変換する受
信データ変換処理部である。
【0020】21は距離演算部15が求めた距離値又は
受信データ変換処理部17が解読した内容を表示する表
示器である。
【0021】23は送受信タイミングコントローラ(以
下送受信コントローラという)である。送受信コントロ
ーラ23は、受信部3を受信状態にしながら距離測定の
ためのパルスを発射させるための送信指示(以下送信指
示信号という)を1KHzの周期でレーザ発振コントロ
ーラ7に出力する。また、送受信コントローラ23は以
下に説明する各手段を備えている。
【0022】レーザ光の発射に伴って、自車両のレーザ
光の反射光と前方車両Aのレーザ光とが受信部3に受信
されると、前方車両A有りと判定する近接車両有無判定
手段を備えている。
【0023】この前方車両A有りの判定は、両方の車両
が互いのレーダレンジに入って、自車両のレーザ光の反
射光と前方車両Aのレーザ光とが所定回数連続して受信
されとき前方車両有りと判定する。
【0024】また、互いのレーザレーダのレンジ内に入
ったと判定されたときは、反射光を受信した受信部3の
取り付け位置に基づいて、自車両が他車両に対して近接
して行く走行位置又は離れて行く走行位置かどうかを判
断する位置判断手段と、前方車両より先に測距パルスを
発射させる送信指示を出力すると共に、0.5msec
の間、受信部3を受信状態にする第1の送受信制御手段
と、自車両が前方車両となっているときは、GPS受信
機5が電波を受信してから3/2周期後に、測距パルス
を発射させる送信指示を出力すると共に、0.5mse
cの間、受信部3を受信状態にする第2の送受信制御手
段とを備えている。
【0025】また、第1の送受信制御手段と第2の送受
信制御手段とを総称して単に送受信制御手段という。
【0026】上記のように構成された自動車のレーザレ
ーダ装置について以下に動作を図を用いて説明する。
【0027】図2はB車両の前部のレーザレーダの動作
を説明するフローチャートである。図3はA車両の後部
のレーザレーダの動作を説明するフローチャートであ
る。図4は相互の送受信タイミングを説明するタイミン
グチャートである。
【0028】初めに、A車両とB車両とが互いにレーザ
レーダの検知範囲以外(以下レンジ外という)のときの
B車両のレーザレーダの動作を説明する。
【0029】B車両の前部のレーザレーダの送受信タイ
ミングコントローラ23は、システムの起動に伴って、
B車測距パルスを発射させるための送信指示信号を1K
Hzの周期でレーザ発振コントローラ7に出力して、図
4に示すように1KHzのB車測距パルスを発射させ、
B車両の受信部3をON状態にして、B車両からの測距
パルス(以下B車測距パルスという)を受信させる測距
処理をさせる(S201)。そして、受信部3からの受
光パルスの有無によって、前方に車両があるかどうかを
判断し(S203)、前方に車両があるときは上記の測
距処理を停止する(S205)。この測距処理停止につ
いて、図4のタイミングチャートを用いて説明する。
【0030】例えばB車両がA車両に近付き、A車両の
後部のレーザレーダのレンジに入ったとする。このと
き、B車両の前部のレーザレーダは図4に示すように、
自車両のB車測距パルスの反射パルスと、A車両の後部
のレーザレーダからのA車測距パルス又はA車通信パル
ス(以下総称してA車のパルスという)とが、例えば3
回連続して受信したときは、B車測距パルスの送信を一
旦停止する。
【0031】つまり、近接車両有無判定手段がレーザ光
の発射に伴って、自車両のレーザ光の反射光と他車両の
レーザ光が受信部に所定回数連続して受信されると、互
いのレーザレーダのレンジ内に入ってA車両有りと判定
する。
【0032】そして、位置判断手段が互いのレーザレー
ダのレンジ内に入ったと判定されると、反射光を受信し
た受信部3の取り付け位置に基づいて、自車両が他車両
に対して近接して行く走行位置又は離れて行く走行位置
かどうかを判断し、送受信制御手段が他車両に対して自
車両が近接していく走行位置関係と判断されると、レー
ザ光の発射を停止させる。
【0033】次に、送受信コントローラ23は測距処理
停止後にGPS受信機5にGPS時間データを取得さ
せ、以下に説明する同期合わせ処理を実施する(S20
7)。
【0034】また、この一旦停止期間を相互の移行期間
(0≦t≦1)としており、この移行期間後において、
送受信のタイミングの同期合わせの優先権の設定を行
う。
【0035】例えば、図4の(イ)に示すように、B車
の前部のレーザレーダがB車の通信パルスの後に、A車
のパルスを受信したときは、B車が送受信のタイミング
の同期合わせの優先権を持つ。
【0036】そして、図4の(ロ)に示すように、GP
S時間データを受信すると、送受信コントローラ23が
B車測距パルスを発射させるための送信指示信号を1K
Hzの周期でレーザ発振コントローラ7に出力して、図
4の(ハ)に示すように1KHzのB車測距パルスを再
び発射させて、B車両の受信部3をON状態にして、B
車測距パルスを受信させる測距処理をさせる(S20
9)。
【0037】また、同期合わせ後に、図4の(ニ)に示
すようにB車測距パルスが発射されると、B車測距パル
スの再発射後、例えば0.5msec後に受信部3を受
信オフ状態にし、以後はB車測距パルスの発射毎に0.
5msecの間オン状態にする。
【0038】次に、同期合わせの後に、A車への通信要
件が発生かどうかを判断し(S211)、通信要件の発
生の場合は通信処理をする(S213)と共に、上記と
同様な測距パルスを送受信させる測距処理をさせる(S
215)。この通信処理は、図4に示すように、通信要
件の発生に伴って、B車通信パルスを測距パルスの発射
後及び受光部3のオン時間経過(0.5msec後)に
発射する。
【0039】そして、通信の終了かどうかを判断し(S
217)、通信が終了したときは測距パルスの受信の有
無によって前方に車両があるかどうかを判断し(S21
9)、前方に車両がないときは処理をステップS201
に戻す。また、ステップS219で前方に車両があった
と判断したときは、処理をステップS209に戻す。
【0040】次に、A車両について説明する。A車両の
後部のレーザレーダはシステムの起動に伴って、送受信
コントローラ23がA車測距パルスを発射させるための
送信指示信号を1KHzの周期でレーザ発振コントロー
ラ7に出力して、図4に示すように1KHzのA車測距
パルスを発射させると共に、A車両の受信部3をON状
態にして、A車からの測距パルス(以下A車測距パルス
という)を受信させる測距処理をさせる(S301)。
そして、受信部3からの受光パルスの有無によって、前
方に車両があるかどうかを判断し(S303)、前方に
車両があるときは上記の測距処理を停止する(S30
5)。
【0041】この測距処理停止について、図4のタイミ
ングチャートを用いて説明する。
【0042】例えばB車がA車に近付き、A車の後部の
レーザレーダレンジに入り、B車のパルスを、例えば3
回連続して受信したときは、A車の後部のレーザレーダ
は図4に示すようにA車測距パルスの送信と受信を一旦
停止する。
【0043】つまり、近接車両有無判定手段がレーザ光
の発射に伴って、自車両のレーザ光の反射光と他車両の
レーザ光が受信部に所定回数連続して受信されると、互
いのレーザレーダのレンジ内に入ってA車両有りと判定
する。そして、位置判断手段が互いのレーザレーダのレ
ンジ内に入ったと判定したときは、反射光を受信した受
信部の取り付け位置に基づいて、自車両が他車両に対し
て近接して行く走行位置又は離れて行く走行位置かどう
かを判断する。
【0044】他車両に対して自車両が近接していく走行
位置関係と判断されると、レーザ光の発射を停止送受信
制御手段が走行位置関係が停止させる。
【0045】次に、送受信コントローラ23は、GPS
受信機5にGPS時間データを取得させ、以下に説明す
る同期合わせ処理を実施する(S307)。この測距処
理停止後の一旦停止期間の間を相互の移行期間(0≦t
≦1)としており、この移行期間後において、B車両の
レーザレーダと同様に送受信のタイミングの同期合わせ
の優先権の設定を行う。
【0046】図4の(ホ)に示すように、B車両のパル
スの後に、自車両であるA車両のパルスを受信したとき
は、A車は送受信のタイミングの同期合わせの優先権を
B車両に渡す。
【0047】例えば、GPS時間データを受信したと
き、送受信コントローラ23が3/2周期遅れて、A車
測距パルスを発射させるための送信指示信号を1KHz
の周期でレーザ発振コントローラ7に出力して、図4の
(ヘ)に示すように1KHzのA車測距パルスを再び発
射させ、B車両の受信部3をON状態にして、車測距パ
ルスを受信させる測距処理をさせる(S309)。
【0048】また、同期合わせ後に、A車測距パルスが
発射されると、A車測距パルスの再発射後、例えば0.
5msec後に受信部3を受信オフ状態にし、以後はA
車測距パルスの発射毎に0.5msecの間オン状態に
する。
【0049】次に、同期合わせの後に、B車への通信要
件が発生かどうかを判断し(S311)、通信処理をす
る(S313)と共に、上記と同様な測距パルスを受信
させる測距処理をさせる(S315)。この通信処理
は、図4に示すように、通信要件の発生に伴って、A車
通信パルスを測距パルスの発射後及び受光部3のオン時
間経過(0.5msec後)に発射する。
【0050】そして、通信の終了かどうかを判断し(S
317)、通信が終了したときは測距パルスの受信の有
無によって後方に車両があるかどうかを判断し(S31
9)、後方に車両があったときは処理をステップS30
9に戻す。また、後方に車両がないときは、処理をステ
ップS301に戻す。
【0051】すなわち、A車とB車とは図4に示すよう
に、互いにレーザレーダのレンジ以外のときは、単独で
交互に測距パルスを発射し、お互いのレンジ範囲に入っ
たときは、それぞれの車両が受信タイミングが重ならな
いように交互に受光部3をオン状態にしている。
【0052】従って、互いのレーダレンジ内に両方の車
両が入っても、互いのパルスが重なって受信されること
はない。
【0053】上記実施の形態1では、GPSを用いて、
同期をとったがGPSは高価である。そこで、以下によ
うにして同期を取る。
【0054】図5は発明の実施の形態2の概略構成図で
ある。発振部1〜表示器21は図1と同様なものであ
る。25は送受信タイミングコントローラである。送受
信タイミングコントローラ25(以下送受信コントロー
ラ25という)は、以下の各手段を備えている。
【0055】レーザ光の発射に伴って、自車両のレーザ
光の反射光と前方車両Aのレーザ光とが受信部3に受信
されると、前方車両A有りと判定する近接車両有無判定
手段を備えている。
【0056】この前方車両A有りの判定は、両方の車両
が互いのレーダレンジに入って、自車両のレーザ光の反
射光と前方車両Aのレーザ光とが所定回数連続して受信
されとき前方車両有りと判定する。
【0057】また、反射光を受信した受信部の取り付け
位置に基づいて、自車両が他車両に対して近接して行く
走行位置又は離れて行く走行位置かどうかを判断する位
置判断手段と、走行位置関係が他車両に対して自車両が
近接していく走行位置関係と判断されると、そのまま測
距パルスを発射して、一旦受信部3を0.5msecの
間オフ状態にすると共に、測距パルスを発射する毎に、
0.5msecの間、受信部3をオン状態にする第1の
送受信制御手段と、走行位置関係が他車両に対して自車
両が離れていく走行位置関係と判断されると、発信部か
らの発射パルスの送信を停止させ、後方車両からの測距
パルスの受信を待ち、この測距パルスの受信後に3/2
周期遅れて再び、測距パルスを発射する第2の送受信制
御手段とを備えている。
【0058】上記のように構成された発明の実施の形態
2の自動車のレーザレーダについて以下に動作を図を用
いて説明する。
【0059】図6は実施の形態2のB車前方のレーザレ
ーダの動作を説明するフローチャートである。図7は実
施の形態2のA車後方のレーザレーダの動作を説明する
フローチャートである。図8は実施の形態2の相互の送
受信タイミングを説明するタイミングチャートである。
【0060】初めに、A車とB車とが互いにレーザレー
ダのレンジ外のときの、B車の動作を説明する。
【0061】B車両の前部のレーザレーダはシステムの
起動に伴って、送受信タイミングコントローラ25がB
車測距パルスを発射させるための送信指示信号を1KH
zの周期でレーザ発振コントローラ7に出力して、図8
に示すように1KHzのB車測距パルスを発射させ、B
車の受信部3をON状態にして、B車からの測距パルス
(以下B車測距パルスという)を受信させる測距処理を
させる(S601)。
【0062】そして、受信部3からの受光パルスの有無
によって、前方に車両があるかどうかを判断し(S60
3)、前方に車両があるときはB車が送受信のタイミン
グの同期合わせの優先権を持ち、上記の測距処理を停止
しないで、図8に示すように、このままB車測距パルス
を発射する(S605)。
【0063】また、3回連続してB車測距パルスを発射
した後に、受信部3を一旦オフ状態にし、以後はB車測
距パルスを発射する毎に0.5msecの間、受信部3
をオン状態にする。
【0064】次に、A車への通信要件が発生かどうかを
判断し(S607)、通信要件の発生のときは通信処理
をする(S609)と共に、上記と同様な測距パルスを
受信させる測距処理をさせる(S611)。この通信処
理は、図8に示すように、通信要件の発生に伴って、発
射するデータ列に対応するB車通信パルスを、測距パル
スの発射後及び受光部3のオン時間経過(0.5mse
c後)に発射する。
【0065】そして、通信の終了かどうかを判断し(S
613)、通信が終了したときは測距パルスの受信の有
無によって前方に車両があるかどうかを判断し(S61
5)、前方に車両がないときは、処理をステップS60
1に戻し、前方に車両があるときは処理をステップS6
05に移す。
【0066】次に、A車両について説明する。A車両の
後部のレーザレーダはシステムの起動に伴って、送受信
タイミングコントローラ23がA車測距パルスを発射さ
せるための送信指示信号を1KHzの周期でレーザ発振
コントローラ7に出力して、図8に示すように1KHz
のA車測距パルスを発射させ、A車の受信部3をON状
態にして、A車からの測距パルス(以下A車測距パルス
という)を受信させる測距処理をさせる(S701)。
【0067】そして、後方に車両があるかどうかを判断
する(S703)。これは、図8に示すように、B車測
距離パルスが受信され、次にA車測距パルスが受信さ
れ、これが3回連続しているとき、後方に車両があると
判断する。
【0068】次に、後方に車両があると判断したとき
は、上記の測距処理を停止する(S705)。この測距
処理停止及びについて、図8のタイミングチャートを用
いて説明する。
【0069】この一旦停止期間の間を相互の移行期間
(0≦t≦1)としており、この移行期間後において、
B車測距パルスがあるかどうかを判断し(S707)、
図8の(ト)に示すようにB車測距パルスが受信された
ときは、同期をとって、3/2周期後にA車測距パルス
を発射して測距処理をさせながら(S709)、受信部
3を一旦オフ状態にし、以後はA車測距パルスを発射す
る毎に0.5msecの間、受信部3をオン状態にす
る。
【0070】次に、B車への通信要件が発生かどうかを
判断し(S711)、通信要件の発生のときは通信処理
をする(S713)と共に、上記と同様な測距パルスを
受信させる測距処理をさせる(S715)。この通信処
理は、図8に示すように、通信要件の発生に伴って、A
車通信パルスを、測距パルスの発射後及び受光部3のオ
ン時間経過(0.5msec後)に発射する。
【0071】そして、通信の終了かどうかを判断し(S
717)、通信が終了したときは図8の(チ)に示すよ
うに、測距パルスの受信の有無によって後方に車両があ
るかどうかを判断し(S719)、後方に車両がないと
きは、処理をステップS701に戻し、後方に車両があ
るときは処理をステップS709に戻す。
【0072】すなわち、A車とB車とは図8に示すよう
に、互いにレーザレーダのレンジ以外のときは、単独で
測距パルスを発射し、お互いのレンジ範囲に入ったとき
は、後方のB車両はそのままB測距パルスを発射し、先
方のA車両はB測距パルスを受信した後に、同期をとっ
てA測距パルスを発射させると共に、それぞれの車両が
受信タイミングが重ならないように交互に受光部3をオ
ン状態にしている。従って、互いのレーダレンジ内に両
方の車両が入っても、互いのパルスが重なって受信され
ることはない。
【0073】なお、上記各実施の形態では、3回連続し
て他車両のパルスを受信したときレンジ内としたが、連
続回数は任意でよい。
【0074】また、上記各実施の形態は、同期をとるた
めの優先権を後方の車両としたが逆に前方の車両として
もよい。つまり、予めどちらにするかは、互いの走行位
置関係(近接していく方に優先権を与える)で決めてお
けばよい。
【0075】
【発明の効果】以上のように請求項1によれば、自車両
のレーザ光と他車両のレーザ光とが所定回数連続して受
信されたときは、前方又は後方の他車両とのレーダレン
ジに自車両が入ったとする。そして、自車両が他車両に
近接していくときは、GPS受信機からの信号によって
同期をとり、他車両より先に、レーザ光を再び発射する
ことにより、互いのレーザレーダの検知範囲に入って
も、他車両のレーザ光を混同して受信することがないと
いう効果が得られている。
【0076】請求項2によれば、自車両が他車両から離
れると判断したときは、GPS受信機からの信号によっ
て同期をとり、他車両より後に、発射を再開させるよう
にしたので、自車両が前方車両となっても後車両である
他車両のレーザ光を混同して受信することがないという
効果が得られている。
【0077】請求項3によれば、自車両のレーザ光と他
車両のレーザ光とが所定回数連続して受信されたとき
は、前方又は後方の他車両とのレーダレンジに自車両が
入ったとする。そして、自車両が他車両から離れていく
ときは、後方車両である他車両のレーザ光の受信後に、
レーザ光を再発射するようにしたので、GPSを使用し
なくとも簡単な構成で両方のレーザ光の混同を防止する
ことができるという効果が得られている。
【0078】請求項4によれば、自車両が他車両に近接
していくと判断したときは、レーザ光を継続発射するよ
うにしたので、GPSを使用しなくとも簡単な構成で自
車両が後方車両となっても他車両のレーザ光を混同して
受信することがないという効果が得られている。
【0079】請求項5によれば、レーザ光の他に、他の
通信目的のレーザ光を発射させるときは、レーザ光の発
射後で、かつ受信部が動作状態にされている間に発射す
ることにより、両方の異なるレーザ光を混同させないで
送受信ができるという効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の概略構成図である。
【図2】B車両の前部のレーザレーダの動作を説明する
フローチャートである。
【図3】A車両の後部のレーザレーダの動作を説明する
フローチャートである。
【図4】相互の送受信タイミングを説明するタイミング
チャートである。
【図5】発明の実施の形態2の概略構成図である。
【図6】発明の実施の形態2のB車前方のレーザレーダ
の動作を説明するフローチャートである。
【図7】発明の実施の形態2のA車後方のレーザレーダ
の動作を説明するフローチャートである。
【図8】発明の実施の形態2の相互の送受信タイミング
を説明するタイミングチャートである。
【図9】従来の車両用レーザレーダの説明図である。
【符号の説明】
1 発信部 3 受信部 5 GPS受信機 7 レーザ発振コントローラ 9 送信データ変換処理部 11 入力部 13 切換器 15 距離演算部 17 受信データ変換処理部 19 アクチェータ 21 表示器 23 送受信タイミングコントローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前部及び後部又は前部のみに取り
    付けられ、送信部からレーザ光を一定間隔で発射すると
    共に、該レーザ光の反射光を受信部により受信して、反
    射相手の車両までの距離を求める車両用レーザレーダに
    おいて、 GPS衛星からの電波を受信し、該受信毎に信号を出力
    するGPS受信機と、 前記レーザ光の発射に伴って、自車両のレーザ光の反射
    光と他車両のレーザ光が前記受信部に所定回数連続して
    受信されると、互いのレーザレーダのレンジ内に入った
    と判定する近接車両有無判定手段と、 前記近接車両有無判定手段が互いのレーザレーダのレン
    ジ内に入ったと判定したときは、前記反射光を受信した
    受信部の取り付け位置に基づいて、自車両が他車両に対
    して近接して行く走行位置又は離れて行く走行位置かど
    うかを判断する位置判断手段と、 前記走行位置関係が前記他車両に対して自車両が近接し
    ていく走行位置関係と判断されると、前記レーザ光の発
    射を停止させて、前記GPS受信機からの信号を入力し
    て同期を取った後に前記他車両より先に、前記レーザ光
    を再び発射させると共に前記受信部を受信状態にする送
    受信制御手段とを有することを特徴とする車両用レーザ
    レーダ。
  2. 【請求項2】 前記送受信制御手段は、前記走行位置関
    係が自車両が他車両から離れて行く位置関係と判定した
    ときは、前記レーザ光の発射を停止させて、前記GPS
    受信機が前記信号を出力したときに同期を取った後に、
    前記レーザ光を前記他車両より後に発射させることを特
    徴とする請求項1記載の車両用レーザレーダ。
  3. 【請求項3】 車両の前部及び後部又は前部のみに取り
    付けられ、送信部からレーザ光を一定間隔で発射すると
    共に、該レーザ光の反射光を受信部により受信して、反
    射相手の車両までの距離を求める車両用レーザレーダに
    おいて、 前記レーザ光の発射に伴って、自車両のレーザ光の反射
    光と他車両のレーザ光が前記受信部に所定回数連続して
    受信されると、互いのレーザレーダのレンジ内に入った
    と判定する近接車両有無判定手段と、 前記近接車両有無判定手段が互いのレーザレーダのレン
    ジ内に入ったと判定したときは、前記反射光を受信した
    受信部の取り付け位置に基づいて、自車両が他車両に対
    して近接して行く走行位置又は離れて行く走行位置かど
    うかを判断する位置判断手段と、 前記走行位置関係が前記他車両に対して自車両が離れて
    いく走行位置関係と判断されると、前記他車両のレーザ
    光が受信されるまで、自車両からのレーザ光を停止さ
    せ、前記他車両からのレーザ光の受信に伴って同期を取
    って、前記レーザ光を発射させると共に前記受信部を受
    信状態にする送受信制御手段とを有することを特徴とす
    る車両用レーザレーダ。
  4. 【請求項4】 前記送受信制御手段は、自車両が他車両
    に対して近接していく走行位置関係のときは、前記レー
    ザ光を継続発射させることを特徴とする請求項3記載の
    車両用レーザレーダ。
  5. 【請求項5】 前記送受信制御手段は、レーザ光の他
    に、他の通信目的のレーザ光を発射させるときは、前記
    レーザ光の発射タイミングとは異なる発射タイミング
    で、かつ前記受信部が動作状態にされているときに発射
    させることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の
    車両用レーザレーダ。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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