JP2002005410A - ボイラプラントとボイラプラントの給水処理方法 - Google Patents
ボイラプラントとボイラプラントの給水処理方法Info
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Abstract
素をボイラプラントの給水系統内に注入することによ
り、従来の酸素ボンベ又は吸着塔を用いる装置と同等の
防食効果を得ること。 【解決手段】 空気中の各ガス成分中の除去すべき対象
を酸性成分に限定し、アミン類を含むアルカリ性の酸性
成分除去用薬品含有液を有する酸性成分除去装置30内
に空気を通すことにより空気中の酸性成分を除去し、そ
の酸性成分が除去された空気をボイラプラントの給水系
統内に注入することにより、従来の酸素ボンベ又は吸着
装置等の大掛かりな装置を用いた場合と同等の給水配管
の防食効果を得る。
Description
防食技術に係わり、特にボイラプラントの給水系統に設
けられた機器及び配管等の防食を行うために酸素を注入
するボイラ給水処理方法と酸素注入設備を備えたボイラ
プラントにおいて効果的な方法及びボイラプラントに関
する。
ビンを回して発電し、発電に利用した蒸気を復水器によ
り復水して、再びボイラにボイラ給水として供給する給
水サイクルを備えたボイラプラントの給水系統におい
て、復水されたボイラ給水中には前記給水サイクル中を
流れる間に不純物が溶けだしており、炭素鋼からなる給
水配管が腐食する問題があった。
内のボイラ給水に酸素を供給して復水中に溶解させ、該
溶解した酸素(以下溶存酸素と称する)により給水配管
の内面の鋼材表面に安定した三価の酸化鉄被膜を形成さ
せる方法が採られている。
止する装置として、酸素ボンベ50からの酸素を減圧装
置51で減圧した後、酸素注入流量調節装置52を経由
して後述する図2の酸素注入装置20からボイラ給水系
に供給する装置を示す。
って空気中の酸素の純度を高めて、酸素注入用の酸素を
作り、その酸素をボイラ給水系に供給する装置を示す。
吸着装置60内には吸着剤として活性炭又はゼオライト
が配置されており、吸着装置60内に空気を供給して活
性炭又はゼオライトと接触させ、空気中に含まれる窒素
ガス、一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物、炭水化物
を活性炭又はゼオライト中に吸着させ、純度の高い酸素
を高濃度で含むガスを得て、これを後述する図2の酸素
注入装置20からボイラ給水系に供給する。
れ、酸素が多く含まれる空気は一旦レシーバータンク3
7に蓄えられる。レシーバータンク37に貯えられた空
気は酸素注入量調節装置38によって注入量を調節され
ながら、イジェクター39により、後述する図2の酸素
注入装置20からのボイラ給水系に供給される。このと
き復水抽水管23から、前記酸素注入装置20に酸素注
入ポンプ41を用いて復水が供給される。
て、注入用酸素を酸素ボンベ50(図3)からボイラ給
水系に供給する場合は、酸素ボンベ50が高圧であるた
め高圧ガス取り扱い法が適用される事により、取り扱い
が困難である。また、酸素ボンベ50内の酸素を消費す
ると、酸素ボンベ50を取り替える必要があり、その手
間だけでなく、ボイラ給水系に供給する酸素が断続的に
なる欠点があった。
する場合は、その装置60の不純物の除去原理が、空気
中の各ガス成分の活性炭又はゼオライト等への吸着速度
及び吸着量が圧力によって異なる性質を利用しているた
め、酸素だけを抽出するためには吸着装置60内圧力を
スイングさせる必要が有り、装置60の構造及び運用が
複雑である。
件下で、空気中の酸素をボイラプラントの給水系統内に
注入することにより、従来の酸素ボンベ又は吸着塔を用
いる装置と同等の給水系統構成材料の防食効果を得るこ
とである。
り扱いが容易な圧力条件下で、空気中の各ガス成分中の
除去すべき対象を酸性成分に限定することによって簡略
化した酸性成分除去装置を構成し、その簡略化された酸
素注入装置を用いて空気中の酸性成分を除去し、その酸
性成分が除去された空気をボイラプラントの給水系統内
に注入することにより、従来の酸素ボンベ50(図3)
もしくは吸着塔60(図4)等の装置を用いた場合と同
等の給水配管の防食効果を得るものである。
成分を、アミン類を含むアルカリ性の薬品等中に空気を
通気して除去し、得られた酸素濃度の高い空気をボイラ
プラントの給水系統内に注入する。例えば、図1におけ
る酸性成分除去装置30は装置内にアミン類を含むアル
カリ性薬品等を入れておき、装置底部のエアレーション
ノズル34より空気を吹き込み、エアレーションの効果
により空気中の酸性成分を除去するものである。
源)からの蒸気を用いる発電用の蒸気タービンと、該蒸
気タービンで使用した蒸気から復水を得て、該復水をボ
イラ(蒸気発生源)に供給するボイラ給水系統を備えた
ボイラプラントにおいて、空気中の酸性成分を除去する
酸性成分除去装置と、該酸性成分除去装置で得られた空
気をボイラ給水系統に注入する空気注入装置とを備えた
ボイラプラント。このとき、空気中の酸性成分を除去す
る酸性成分除去装置は、アミン類を含むアルカリ性の酸
性成分除去用薬品含有液を含むタンクと、該タンクの前
記液中に開口部を有する空気源からのエアレーションノ
ズルを備えた装置を用いることができる。 (2)ボイラ(蒸気発生源)で得られる蒸気を使用した
後、該蒸気から復水を得て、該復水を再びボイラ(蒸気
発生源)に供給する給水系統において、空気中の酸性成
分を除去して、その酸性成分除去後の空気を給水系統に
注入するボイラ給水処理方法。
などの酸性成分をアミン類を含むアルカリ性の薬品等を
用いて簡易除去して、その空気をボイラプラントの給水
系統に注入するため、装置の構造及び運用は図3、図4
に示す従来技術に比べて単純になり、酸素注入装置の設
備費が従来より低減され、酸素注入装置のメンテナンス
が容易になる。また、空気中の二酸化炭素、窒素酸化
物、硫黄酸化物などの酸性成分などの除去用薬品である
アミン類を含むアルカリ性薬品等は安価なため酸素注入
装置のランニングコストが従来より低減される。
を用いて説明する。図2にはボイラプラントの全体の概
略構成図を示す。ボイラ14で生成された蒸気は主蒸気
管15から蒸気タービン1に送られ、発電に利用された
後、蒸気は復水器2で復水され、復水を一旦貯留するた
めの装置である復水ホットウェル3を経由した後、復水
配管4から復水ポンプ5、復水脱塩装置6、復水昇圧ポ
ンプ7、低圧給水加熱器8、脱気器脱気室9、脱気器貯
水槽10、給水配管11、給水ポンプ12、高圧給水加
熱器13を順次経由してボイラ14に供給される。ここ
で復水脱塩装置6では復水中に海水のリーク等により侵
入した水溶性の固形物を除去する、いわゆる脱塩がおこ
なわれる。すなわち、イオン交換樹脂により復水中に含
まれる陽イオン、陰イオン、特にCl−(塩素イオン)
が孔食等の腐食防止のために除かれる。
(低圧給水加熱器8a、8b)設けられ、低圧給水加熱
器8aと低圧給水加熱器8bにはそれぞれ蒸気タービン
抽気蒸気が導入される抽気配管19c、19dが接続し
ており、また低圧給水加熱器8aからのドレン水は低圧
給水加熱器ドレン管16から低圧給水加熱器8bに供給
され、低圧給水加熱器8bからのドレン水はドレンポン
プ18により復水配管4に戻される構成になっている。
また低圧給水加熱器8aと低圧給水加熱器8bから低圧
給水加熱器ベント管21を経由して低圧加熱水が再循環
のために復水ホットウェル3に供給される。
り、二つの高圧給水加熱器13a、13bが設けられ、
高圧給水加熱器13aと高圧給水加熱器13bにはそれ
ぞれ蒸気タービン抽気蒸気が導入される抽気配管19
a、19bが接続しており、また高圧給水加熱器13a
からのドレン水は高圧給水加熱器ドレン管17から高圧
給水加熱器13bに供給され、高圧給水加熱器13bか
らのドレン水はドレンポンプ(図示せず)により脱気器
脱気室9に戻される構成になっている。また高圧給水加
熱器13aと高圧給水加熱器13bから高圧給水加熱器
ベント管22を経由して高圧加熱水が再循環のために脱
気器9に供給される。
あるために復水昇圧ポンプ7上流側の復水配管4に分岐
して設けられ、復水後の比較的不純物の少ないきれいな
復水は図1に示す酸性成分が除去され、酸素を多く含む
空気と共に酸素注入装置20に供給される。
管15を経由して蒸気タービン1に供給され、発電に利
用される。
水系を構成する機器及び配管の防食のために、復水配管
4、給水配管11系統及び脱気器貯水槽10に酸素注入
装置20を設けて、酸素を注入する。
するための装置構成を示す。酸性成分除去装置30内に
はアミン類を含むアルカリ性の酸性成分除去用薬品含有
液31が入っており、酸性成分除去装置30に接続した
配管32より空気がエアレーションノズル34から酸性
成分除去用薬品含有液31に導入され、液31中で気泡
35が発生し、酸性成分除去用薬品により酸性成分が除
去される。酸性成分が除去され、酸素が多く含まれる空
気は一旦レシーバータンク37に蓄えられる。レシーバ
ータンク37に貯えられた空気は酸素注入量調節装置3
8によって注入量を調節されながら、イジェクター39
から酸素注入装置20により図2中の復水配管4、給水
配管11系統及び脱気器貯水槽10に注入される。この
とき復水は復水抽水管23から酸素注入装置20に酸素
注入ポンプ41を用いて注入される。
管系統内の腐食が防止でき、酸素注入装置20の構造及
び運用が従来技術に比べて単純になるため設備費の低減
及び装置20のメンテナンスが容易になり、また酸性成
分除去用の薬品が安価なため酸素注入装置20のランニ
ングコストを低減できる等の効果がある。
ボイラプラントの給水系では従来と同等の防食効果が期
待できると共に、酸素注入装置の構造及び運用が従来技
術に比べて単純になるため設備費が低減されメンテナン
スも容易になり、また使用する薬品が安価であることか
ら酸素注入用の酸素を作るためのランニングコストを低
減できる。
いて酸素の注入装置へ酸性成分を除去した空気を注入す
る構成を示す図である。
へ酸性成分を除去した空気を注入する構成を示す図であ
る。
性成分を除去した空気を注入する構成を示す図である。
器ドレン管 17 高圧給水加熱器ドレン管 18 ドレンポンプ 19 抽気配管 20 酸素注入装置 21 低圧給水加熱器ベント配管 22 高圧給水加熱
器ベント配管 23 復水抽水管 30 酸性成分除去
装置 31 酸性成分除去用薬品含有液 32 空気配管 34 エアレーションノズル 35 気泡 37 レシーバータンク 38 酸素注入量調
節装置 39 イジェクター 41 酸素注入ポン
プ
Claims (4)
- 【請求項1】 ボイラと、該ボイラからの蒸気を用いる
発電用の蒸気タービンと、該蒸気タービンで使用した蒸
気から復水を得て、該復水をボイラに供給するボイラ給
水系統を備えたボイラプラントにおいて、 空気中の酸性成分を除去する酸性成分除去装置と、該酸
性成分除去装置で得られた空気をボイラ給水系統に注入
する空気注入装置とを備えたことを特徴とするボイラプ
ラント。 - 【請求項2】 空気中の酸性成分を除去する酸性成分除
去装置は、アミン類を含むアルカリ性の酸性成分除去用
薬品含有液を含むタンクと、該タンクの前記液中に開口
部を有する空気源からのエアレーションノズルを備えた
ことを特徴とする請求項1記載のボイラプラント。 - 【請求項3】 ボイラで得られる蒸気を使用した後、該
蒸気から復水を得て、該復水を再びボイラに供給する給
水系統において、空気中の酸性成分を除去して、その酸
性成分除去後の空気を給水系統に注入することを特徴と
するボイラプラントの給水処理方法。 - 【請求項4】 アミン類を含むアルカリ性の酸性成分除
去用薬品含有液中に空気を通すことにより空気中の酸性
成分を除去することを特徴とする請求項3記載のボイラ
プラントの給水処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000189139A JP2002005410A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | ボイラプラントとボイラプラントの給水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000189139A JP2002005410A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | ボイラプラントとボイラプラントの給水処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002005410A true JP2002005410A (ja) | 2002-01-09 |
Family
ID=18688804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000189139A Pending JP2002005410A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | ボイラプラントとボイラプラントの給水処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002005410A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103880230A (zh) * | 2014-03-26 | 2014-06-25 | 西安热工研究院有限公司 | 一种新型火电厂热力系统分段氧化处理系统及处理方法 |
-
2000
- 2000-06-23 JP JP2000189139A patent/JP2002005410A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103880230A (zh) * | 2014-03-26 | 2014-06-25 | 西安热工研究院有限公司 | 一种新型火电厂热力系统分段氧化处理系统及处理方法 |
CN103880230B (zh) * | 2014-03-26 | 2015-04-08 | 西安热工研究院有限公司 | 一种火电厂热力系统分段氧化处理系统及处理方法 |
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