JP2002005397A - 耐圧容器 - Google Patents

耐圧容器

Info

Publication number
JP2002005397A
JP2002005397A JP2000184150A JP2000184150A JP2002005397A JP 2002005397 A JP2002005397 A JP 2002005397A JP 2000184150 A JP2000184150 A JP 2000184150A JP 2000184150 A JP2000184150 A JP 2000184150A JP 2002005397 A JP2002005397 A JP 2002005397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner shell
mouth member
outer shell
pressure
shell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000184150A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Kagawa
和彦 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2000184150A priority Critical patent/JP2002005397A/ja
Publication of JP2002005397A publication Critical patent/JP2002005397A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 外殻と口金との密着性が良好であり、耐圧容
器製造時や使用時において両者の界面でのズレ等を起さ
ない耐圧容器を提供する。 【解決手段】 合成樹脂製の中空成形体からなる内殻2
と、内殻の外周に巻回形成した繊維補強層からなる外殻
3と、容器の軸方向端部に配置された口部部材6とから
なる耐圧容器1であって、口部部材は開口筒状部10と
フランジ部31とから形成され、フランジ部は内殻と外
殻との間に挟持される位置に固定されており、口部部材
のフランジ部の外殻と接する位置に突起36又は窪みを
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CNG(圧縮天然
ガス)等の各種圧縮ガス、LNG(液化天然ガス)、L
PG(液化石油ガス)等の各種液化ガス、その他の各種
加圧物質を充填するための耐圧容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】CNG等の収容に用いられる耐圧容器の
製造方法として、CNG等を透過させない合成樹脂製の
内殻と、600kg/cm2 の耐圧規格を満たす外層の
FRP(繊維強化樹脂)補強層よりなる外殻とを有した
ものである。この耐圧容器を製造するには、まず、回転
成形法等により内殻を合成樹脂により成形する。この内
殻の成形に併せて、又は内殻の成形後に口部部材を客器
の軸方向端部に装着する。その後、内殻の外周にエポキ
シ樹脂等を付着させたカーボン等の補強繊維をヘリカル
巻き及びフープ巻きして繊維補強層(ERP補強層)を
巻付形成する。この際口部部材のフランジ部を内殻とF
RP補強層との間に挟持固定する。該内殻及びFRP補
強層を例えば約80℃の恒温槽に入れ、該FRP補強層
の樹脂を加熱硬化させて外殻を成形する。
【0003】上記のFRP補強層の巻付工程においては
端部の口部部材を支持して口部部材及び内殻を回転させ
るのであるが、このFRP補強層を巻付けるに際し、口
部部材は内殻とFRP補強層との間に強固に固定されな
ければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】口部部材とFRP補強
層との固定が弱いとFRP補強層を巻付ける際や耐圧容
器の使用時にFRP層と口部部材との間でズレが生じ、
口部部材が回転してしまい、製造時であれば製品となら
なかったり、耐圧容器としての使用時であればガス漏れ
の原因となることとなる。
【0005】本発明は、このような、口部部材とFRP
補強層という異部品間であることに起因する強度低下を
解消した耐圧容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、合成樹
脂製の中空成形体からなる内殻と内殻の外周に巻回形成
した繊維補強層からなる外殻と、容器の軸方向端部に配
置された口部部材とからなる耐圧容器であって、口部部
材は開口筒状部とフランジ部とから形成され、フランジ
部は内殻と外殻との間に挟持される位置に固定されてお
り、フランジ部の外殻に接する位置に突起又は窪みを形
成したことを特徴とする耐圧容器に存する。
【0007】かかる本発明の耐圧容器では、口部部材は
開口筒状部(ガス等を出入する開口筒部)とフランジ部
(耐圧容器に口部部材を固定するための鍔状部分)から
構成されている。この口部部材のフランジ部のFRP補
強層に接する部分に突起や窪みを設け、FRP補強層巻
付工程における口部部材とFRP補強層との界面での滑
りが防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は実施の形態に係る方法によ
り製造された耐圧容器の縦断側面図、図2は図1の口部
部材の斜視図及び断面図、図3、図4は口部部材の他の
一例の斜視図及び断面図である。この耐圧容器1は、内
殻2及び外殻3よりなる容器本体4と、この容器本体4
の流体の流通用の開口5に装着された口部部材6と、内
殻2の内周面から延出しこの口部部材6の中央の貫通孔
7をライニングしている筒状被覆部10と、この筒状被
覆部10に連なり口部部材6の先端面をライニングする
折り返し被覆部11等よりなる。
【0009】この内殻2は熱可塑性合成樹脂よりなるも
のであり、例えば熱可塑性樹脂よりなる筒状のパリソン
をブロー成形する等として形成される。このように成形
された内殻2の端部に図に例示する口部部材6を装着す
る。なお、内殻2の成形時に口部部材6を金型21,2
2に装着しておくインサート成形法を採用しても良い。
【0010】図1、図2の例示では、口部部材6は、内
殻2の端部に重なるフランジ部31と、このフランジ部
31から立ち上る筒状部32とを有している。このフラ
ンジ31の外殻3の端部に重なる面には突起36が設け
られている。この実施の形態では、突起36は多角形の
リブ状となっているが、図3に示すような多角形の突出
部からなる突起36′、図4に示すような窪み37等で
構成されてもよい。
【0011】口部部材6の凹条36,36′や窪み3
6″を設けておくことにより外殻3をFRPで巻付形成
する際にうまく係合し、口部部材6と外殻3とがずれた
りすることなく、良好に固定される。また、図3に示す
ようにフランジ部31の内殻と接する側に凹部38や突
起を設ける等することにより内殻との固定を良好による
ことも考えられる。
【0012】パイプ部32の先端面には周回溝35が座
ぐり状に設けられており、この周回溝35の内周側には
円環状の凸部34が周設されている。この凸部34は口
部部材6の先端面よりも後退している。この口部部材6
は、孔7内に筒状部10を挿入させ、フランジ部31を
内殻2のエンド部に重ね合わせるようにして内殻2に装
着される。この際、筒状部10は孔33から突出する。
突出した筒状部10は後加工により周回溝35に加熱押
圧して押し込まれ、折り返し被覆部11を形成する。
【0013】このようにして口部部材6を一体化させた
内殻2を形成した後、得られた内殻2の外周に、フィラ
メントワインディング法等によって外殻を形成すること
により耐圧容器が製造される。フィラメントワインディ
ングの際には、内殻2の両端の口部部材6が、回動可能
に支持され、この回転体をモータ等によって回転駆動す
るようにしてフィラメントを巻きつける。
【0014】フィラメントワインディングは、例えば、
ヘリカル巻き及びテープ巻きを所定厚さに施せば良い。
次いで、例えばこの内殻2の一方の口部部材6にブライ
ンドキャップ(図示略)を装着すると共に他方の口部部
材6にエアフィードホース(図示略)を装着した後、熱
処理装置に供給する。エアフィードパイプを介して内殻
2内に所定のエア圧をかけた状態で加熱し、内殻2のフ
ィラメントに付着した熱硬化性合成樹脂を硬化させる。
このように内殻2を内方から加圧した状態で熱硬化処理
を施すことにより、熱硬化処理工程において内殻2が収
縮することがなく、内殻2と外殻3とが密着した耐圧容
器が製造される。
【0015】なお、特に本発明を限定するものではない
が、フィラメントワインディングあるいは熱硬化処理工
程においては内殻2内を0.5〜3気圧とくに0.8〜
2.5気圧とりわけ1.0〜2気圧程度に保持するのが
好ましい。上記実施の形態にあっては、フィラメントワ
インディング工程において内殻2内を加圧状態としてい
るため、口部部材6を内殻2に押し付けるに際し、内殻
2にこれと反対方向に力を内側から加え、口部部材6と
内殻2とを密着させる効果が得られる。
【0016】また、フィラメントワインディング工程に
おいて内殻2内を加圧状態とすることにより、フィラメ
ントワインディングによって内殻2に締付力が加えられ
ても内殻2が全く又は殆ど縮径しないという効果も奏さ
れる。なお、熱硬化処理工程にあっては双方の口部部材
6にブラインドキャップを装着して内部を密閉してから
加熱し、内部のエアを熱膨張させることによって内殻2
内を加圧状態としても良い。
【0017】本発明において、内殻を構成する樹脂材料
としては、例えばポリエチレン、架橋ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリアミド類、ABS樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
アセテート、ポリカーボネートなどを用いることができ
る。この内殻合成樹脂は補強繊維を含んでいてもよく、
補強繊維としては、後述の外殻の場合と同様のものを用
いることができる。繊維長は2〜10mm程度の短繊維
が好適である。なお、内殻の成形法は、回転成形、圧縮
成形法、射出成形法などブロー以外の方法であっても良
い。
【0018】外殻は、フィラメントワインディング法の
ほかにテープワインディング法によって形成されても良
い。外殻の補強繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、
有機高弾性率繊維(例えばポリアミド繊維)などを用い
ることができる。外殻形成用の樹脂としては、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、
フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂が挙げられる。
【0019】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、口部部材
との接触界面近傍における内殻の残留応力が全く又は殆
ど無い耐圧容器を製造することができる。本発明によれ
ば、FRP補強層巻付工程で外殻と口部部材と界面の滑
りが防止されるので、耐圧容器の製造効果が良好であ
る。また、耐圧容器の使用時にFRP層と口部部材とが
ズレるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る方法により製造された耐圧容
器の断面図である。
【図2】(a)図は口部部材の上方からの斜視図、
(b)図は口部部材の下方からの斜視図、(c)図は口
部部材の断面図である。
【図3】口部部材の他の一例の図2と同様の図面であ
る。
【図4】口部部材の他の一例の図2と同様の図面であ
る。
【符号の説明】
1 耐圧容器 2 内殻 3 外殻 6 口部部材 10 筒状部 11 折り返し被覆部 31 フランジ部 35 周回溝 36 突起 37 窪み

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の中空成形体からなる内殻と
    内殻の外周に巻回形成した繊維補強層からなる外殻と、
    容器の軸方向端部に配置された口部部材とからなる耐圧
    容器であって、口部部材は開口筒状部とフランジ部とか
    ら形成され、フランジ部は内殻と外殻との間に挟持され
    る位置に固定されており、フランジ部の外殻に接する位
    置に突起又は窪みを形成したことを特徴とする耐圧容
    器。
JP2000184150A 2000-06-20 2000-06-20 耐圧容器 Pending JP2002005397A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000184150A JP2002005397A (ja) 2000-06-20 2000-06-20 耐圧容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000184150A JP2002005397A (ja) 2000-06-20 2000-06-20 耐圧容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002005397A true JP2002005397A (ja) 2002-01-09

Family

ID=18684627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000184150A Pending JP2002005397A (ja) 2000-06-20 2000-06-20 耐圧容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002005397A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009192078A (ja) * 2008-01-16 2009-08-27 Toyota Motor Corp タンク
KR20120086326A (ko) * 2009-10-30 2012-08-02 도쿠리츠교우세이호우징 우츄우고우쿠우켄큐우카이하츠키코우 금속 부재와 복합재 부재의 접합 구조
CN105264278A (zh) * 2013-06-06 2016-01-20 八千代工业株式会社 压力容器
CN105423121A (zh) * 2014-09-17 2016-03-23 丰田自动车株式会社 高压罐
JP2016044792A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 トヨタ自動車株式会社 タンク
JP2016205547A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 トヨタ自動車株式会社 高圧ガスタンク
CN108291688A (zh) * 2015-11-13 2018-07-17 宝马股份公司 带有拱顶罩的压力容器和用于制造压力容器的方法
CN110345374A (zh) * 2018-04-06 2019-10-18 丰田自动车株式会社 高压罐

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013057401A (ja) * 2008-01-16 2013-03-28 Toyota Motor Corp タンク
JP2009192078A (ja) * 2008-01-16 2009-08-27 Toyota Motor Corp タンク
EP2495171A4 (en) * 2009-10-30 2016-11-23 Japan Aerospace Exploration ASSEMBLY STRUCTURE FOR METALLIC ELEMENT AND COMPOSITE ELEMENT
KR20120086326A (ko) * 2009-10-30 2012-08-02 도쿠리츠교우세이호우징 우츄우고우쿠우켄큐우카이하츠키코우 금속 부재와 복합재 부재의 접합 구조
JP5729563B2 (ja) * 2009-10-30 2015-06-03 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 金属部材と複合材部材の接合構造
KR101718572B1 (ko) * 2009-10-30 2017-03-21 코쿠리츠켄큐카이하츠호진 우츄우고우쿠우켄큐우카이하츠키코우 금속 부재와 복합재 부재의 접합 구조
CN105264278A (zh) * 2013-06-06 2016-01-20 八千代工业株式会社 压力容器
JP2016044792A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 トヨタ自動車株式会社 タンク
JP2016061352A (ja) * 2014-09-17 2016-04-25 トヨタ自動車株式会社 高圧タンク
CN105423121A (zh) * 2014-09-17 2016-03-23 丰田自动车株式会社 高压罐
US9683698B2 (en) 2014-09-17 2017-06-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha High pressure tank
JP2016205547A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 トヨタ自動車株式会社 高圧ガスタンク
CN108291688A (zh) * 2015-11-13 2018-07-17 宝马股份公司 带有拱顶罩的压力容器和用于制造压力容器的方法
CN108291688B (zh) * 2015-11-13 2020-09-08 宝马股份公司 压力容器、机动车和用于制造压力容器的方法
CN110345374A (zh) * 2018-04-06 2019-10-18 丰田自动车株式会社 高压罐
US11333299B2 (en) 2018-04-06 2022-05-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha High pressure tank

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6778216B2 (ja) 形状適合型圧力容器のためのシステムおよび方法
JP6928010B2 (ja) テープベースの補強構造を有する圧力容器
EP0487374B1 (fr) Réservoir de poids unitaire faible utilisable notamment pour le stockage de fluides sous pression et son procédé de fabrication
JP5426806B2 (ja) 繊維強化圧力容器
JP6769348B2 (ja) 高圧ガスタンクの製造方法
US5262118A (en) Method for producing a hollow FRP article
DK3094914T3 (en) HIGH PRESSURE COMPOSITION TANK AND MANUFACTURE FOR HIGH PRESSURE COMPOSITION TANK
KR100964607B1 (ko) 노즐보스가 구비된 복합재료 고압용기
AU2002318781B2 (en) Fiber reinforced thermoplastic pressure vessels
WO2014014049A1 (ja) 圧力容器
JP7196871B2 (ja) 高圧タンク
JP2012506793A (ja) 材料分配システム及びその製造方法
US3296047A (en) Method of producing reinforced flexible hose
JP7287293B2 (ja) 高圧タンクの製造方法
FR2716376A1 (fr) Cadre de raquette de jeu moulé par transfert de résine renforcé de fibres continues.
JP2002005397A (ja) 耐圧容器
JP7347362B2 (ja) 補強層の製造方法
JP2005214271A (ja) 繊維補強圧力容器
FR2811933A1 (fr) Corps creux composite et son procede de fabrication
JPH10231998A (ja) 圧力容器及びその製造方法
JP2001153296A (ja) 耐圧容器の製造方法及び耐圧容器
JP2000186799A (ja) 耐圧容器の製造方法
JP2000193194A (ja) 耐圧容器及びその製造方法
JP2000266288A (ja) 耐圧容器及びその製造方法
JP2017129153A (ja) 圧力容器