JP2002005240A - Cvtベルト用エレメントとその製造方法 - Google Patents

Cvtベルト用エレメントとその製造方法

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JP2002005240A JP2000184211A JP2000184211A JP2002005240A JP 2002005240 A JP2002005240 A JP 2002005240A JP 2000184211 A JP2000184211 A JP 2000184211A JP 2000184211 A JP2000184211 A JP 2000184211A JP 2002005240 A JP2002005240 A JP 2002005240A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレメントのネック部の面取り形状として、
そのエレメントと組み合わされて使用されるリング部材
への負荷およびダメージを極力緩和した面取り形状を提
供する。 【解決手段】 ネック部4の側部でのコーナーエッジ部
4aにプレス工法にてアール面取り加工を施す。そのア
ール面取り部8の形状として、面取り深さDを一定に保
ちつつ、ネック部4の高さ方向中央部からサドル部2お
よびイヤー部3に近付くにしたがってその曲率半径が漸
次小さくなるように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CVTベルト用エ
レメントとその製造方法に関し、特にベルト式CVT
(Continuously Variable Tr
ansmission=連続無段変速機)におけるCV
Tベルトの金属製リング部材(スチールバンド)と組み
合わせて多数個同時に用いられるいわゆる駒状のエレメ
ントとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ベルト式CVTの巻き掛
け伝達要素として用いられる金属製のCVTベルトは、
略駒状をなす数百個の金属製のエレメントを無端状の金
属製リング部材(スチールベルト)にて連結したものが
主流を占めている。そして、本発明の実施の形態を示し
ている図1をかりて上記エレメントの基本構造を説明す
ると、エレメント1は、左右一対の傾斜したトルク伝達
面2aが形成されたサドル部2とその上方のイヤー部3
およびそのサドル部2とイヤー部3とを幅方向中央部に
て相互に接続するネック部4とを備え、そのネック部4
の両側に上記三者によって取り囲まれるようにしてリン
グ受容溝5が形成された板状のものであって、各リング
受容溝5に薄板を幾重にも積層してなる図示外の無端状
のリング部材をはめ合わせることにより、数百個のエレ
メント1,1…がつながれて金属ベルトとして機能する
ことになる。
【0003】上記エレメント1は、例えば母材となるコ
イル材からエレメント1の輪郭形状をプレス工法にて打
ち抜き形成し、さらにコイニング等の手段により表面凹
凸形状のプレス加工を施した上でバレル仕上げ加工を施
し、さらに機能上重要となるネック部4の表裏両面の稜
線部(コーナーエッジ部)4a,4bを丸めるべくその
部位に面取り加工を施した後、再度バレル仕上げ加工を
施すことで製造される。
【0004】ここで、双方のリング受容溝5,5間には
さまれたネック部4の稜線部4a,4bに面取り加工を
施すのは、それらの稜線部4a,4bが鋭利なままであ
ると、リング部材との接触によってそのリング部材を破
損してしまうおそれがあるからである。
【0005】上記ネック部4に面取り加工を施す技術と
しては、例えば特開平2−146334号公報に記載さ
れているように、稜線部4a,4bにサンドリボン(研
磨テープもしくは研磨ベルト)を接触させて両者を相対
移動させる方法のほか、プレス式のパンチにて印圧成形
する方法等が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レメント1では、輪郭打ち抜きのためのプレス加工およ
び表面形状加工のためのプレス加工に続いて、別工程に
て面取り加工が行われているため、必然的に加工工数が
多く、コストアップが余儀なくされている。
【0007】また、特にサンドリボンを用いて面取り加
工を施す場合には、ネック部4の稜線部4a,4bでの
面取り量が小さいために機能上必ずしも十分ではないば
かりでなく、面取り大きさのばらつきが生じやすい。そ
して、上記エレメント1がリング部材と組み合わされて
CVTベルトとして機能する場合に、そのCVTベルト
が巻き掛けられる一対のプーリが軸心方向で互いにオフ
セットするような状態となると、上記ネック部4の側面
のうち稜線部4a,4bだけでなく板厚方向中央部側に
まで及ぶ大きな接触面積をもってリング部材の端面が押
し付けられ、そのリング部材に大きな負荷が加わる結
果、リング部材の破断を招きやすくなる。
【0008】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、とりわけリング部材と組み合わされて使用
されるエレメントが、リング部材そのもに及ぼすダメー
ジを極力小さくできるようにしたエレメントの面取り形
状を提供し、併せてその面取り形状を有するエレメント
を低コストにて製造できるようにした方法を提供しよう
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、両側面にテーパ状のトルク伝達面が形成されてCV
Tベルトの内周側となるサドル部と同じくCVTベルト
の外周側となるイヤー部、およびそれらサドル部とイヤ
ー部とを幅方向中央部にて相互に連結するネック部とを
備えていて、そのネック部の両側に該ネック部とサドル
部およびイヤー部とによって囲繞されたリング受容溝が
左右対称に形成されているとともに、前記ネック部の直
近位置には上記サドル部とイヤー部とのなす溝幅寸法を
それぞれサドル部側およびイヤー部側に広げるべく略円
弧状の逃げ溝が形成されたCVTベルト用エレメントで
あることを前提としている。
【0010】そして、前記ネック部の表裏両面のコーナ
ーエッジ部にアール面取り部が形成されていて、そのネ
ック部の高さ方向全体を通してアール面取り部の深さは
均一に設定されている一方、ネック部の高さ方向中央部
でのアール面取り部の曲率半径が最大で且つ高さ方向中
央部からサドル部側およびイヤー部側に近付くにしたが
ってそのアール面取り部の曲率半径が漸次小さくなるよ
うに設定されていることを特徴としている。
【0011】ここで、上記面取り部の深さは0.3mm
程度であることが望ましい。また、上記のようにネック
部の高さ方向中央部でのアール面取り部の曲率半径が最
大で且つ高さ方向中央部からサドル部側およびイヤー部
側に近付くにしたがってそのアール面取り部の曲率半径
が漸次小さくなるように設定して、実質的にネック部の
コーナーエッジ部でのみ三次元形状の面取り部形状とし
ているのは、そもそも上記ネック部の上下の逃げ溝部分
では面取り加工が必要でないためであり、上記面取り部
が上下の逃げ溝につながる部分では、その面取り部の大
きさが実質的に零となって消失していても支障はない。
【0012】特に、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の発明におけるアール面取り部のより具体的な
構造として、曲率半径の異なる二つのアール面取り形状
を板厚方向で滑らかに接続させた形状のものであること
を特徴としている。
【0013】したがって、請求項1,2に記載の発明で
は、二段のアール面取り形状等をもって実質的に三次元
形状の面取り形状としつつも、その面取り深さはネック
部の高さ方向を通して均一なものとしているため、その
アール面取り部の曲率はネック部においてその板厚方向
中央部側に確実に及ぶようになる。そのため、先に述べ
たようにCVTベルトが巻き掛けられた一対のプーリが
軸心方向でオフセットした場合には、エレメントのリン
グ受容溝に配置されたリング部材の端面がネック部にお
いてその板厚方向中央部側に接触するようになるもの
の、その部分には上記アール面取り部の曲率が及んでい
るために両者の接触面積が小さく、エレメントがリング
部材に及ぼす負荷ひいてはダメージを極力小さくするこ
とができることになる。
【0014】しかも、上記三次元形状のアール面取り部
はその曲率半径が漸次小さくなりながら最終的にはネッ
ク部の上下の逃げ溝に滑らかに接続することから、その
逃げ溝との境界に段差が生じることはなく、強度的に不
利になることもない。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明を前提とした上で、より具体的な構造として、深
さ方向でのアール面取り部の終わり部分にそれに連続し
てストレート部が設定されていて、さらに、このストレ
ート部に連続して微小突起部が設定されていることを特
徴としている。
【0016】この場合、表裏両面側でそれぞれ同じ形状
として、ネック部の板厚方向に微小突起部が二つ並んだ
形状とするのが望ましい。
【0017】さらに、請求項4に記載の発明は,請求項
3に記載の発明のより具体的な構造として、その微小突
起部の高さ寸法が0.01mm以上で0.1mm以下で
あることを特徴としている。この範囲を逸脱した場合に
は、例えば0.01mm未満であると所期の目的を達成
できず、また0.1mmを越えるとアール面取り部と滑
らかに連続させることができなくなる。
【0018】したがって、これら請求項3,4に記載の
発明では、上記微小突起部はネック部においてその板厚
方向中央部寄りの位置に形成されることにほかならない
から、そのネック部とリング部材との接触面積が一段と
小さくなり、相互に接触することになるリング部材の端
面およびネック部の双方にとってそのダメージを一段と
小さくできることになる。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明を前提とした上で、エレメント自
体の表裏両面のうちネック部のコーナーエッジ部および
前記逃げ溝を取り囲むように微小深さの印圧段差部が設
定されていることを特徴としている。
【0020】この場合、上記印圧段差部の深さ寸法は例
えば0.02mm程度であることが望ましい。
【0021】したがって、この請求項5に記載の発明で
は、たとえ微小深さではあっても、ネック部のコーナー
エッジ部や逃げ溝を取り囲むように部分的に印圧段差部
が形成されていると、先に述べたように双方のプーリが
オフセットした場合には、リング部材の端面はネック部
のアール面取り部のうち板厚方向中央部側ではなく表面
側に近い部分すなわちアール面取り部の頂部側に接触す
るようになることから、先の場合と同様にリング部材と
ネック部との接触面積の縮小化に寄与できるようにな
る。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載のCVTベルト用エレメントを順送りプ
レス型により打ち抜き形成する方法であって、母材とな
るコイル材にネック部となるべき部分をはさんでその両
側に逃げ溝に相当する閉ループ状の下穴を打ち抜き形成
する工程と、前記下穴のうちネック部のコーナーエッジ
部に相当する部分に、面取りポンチにてアール面取り加
工を施す工程と、前記サドル部とイヤー部およびネック
部を含む輪郭形状をもってエレメント形状に打ち抜く工
程と、を含んでいる。
【0023】上記輪郭形状をもってエレメント形状に打
ち抜く際に、同時にそのエレメントの表面形状である凹
凸形状のプレス加工をも同時に行うことが望ましい。
【0024】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明のより具体的な方法として、前記アール面取り加
工は、少なくともアール面取り部の形状を反転した凹状
成形部を先端にもつ面取りポンチを板厚方向に加圧して
加工するものであることを特徴としている。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7に記載の発明のより具体的な方法として、上記アール
面取り加工は、下穴のうちネック部の表裏両面のコーナ
ーエッジ部に相当する部分に、コイル材をはんさで対向
配置された面取りポンチにてその表裏両面側から同時に
加工を施すことを特徴としている。
【0026】したがって、これら請求項6〜8に記載の
発明では、下穴加工とアール面取り加工および輪郭打ち
抜き加工までもが順送りプレス型内での加工として連続
的に行われ、このプレス加工後に少なくともばり取りを
目的として例えばバレル仕上げ加工を施せば所期の製品
形状が得られることになる。
【0027】特に請求項7に記載の発明では、アール面
取り加工の具体的な方法として、アール面取り部の形状
を反転した形状の凹状成形部をもって加圧して加工する
ために、塑性流動に伴う材料はその凹状成形部内で拘束
され、例えばアール面取り部以外に余肉となって隆起す
るようなことがなくなる。
【0028】また、請求項8に記載の発明では、表裏両
面のコーナーエッジ部のアール面取り加工を互いに対向
配置された面取りポンチにて同時に行うことで、その塑
性流動に伴う材料を板厚方向の中央部に効率よく寄せ集
めることができるようになり、とりわけ請求項3,4に
記載の微小突起部を滑らかな凸形状のものとして成形で
きるようになる。
【0029】請求項9に記載の発明では、請求項5に記
載のCVTベルト用エレメントを順送りプレス型により
打ち抜き形成する方法であって、母材となるコイル材に
ネック部となるべき部分をはさんでその両側に逃げ溝に
相当する閉ループ状の下穴を打ち抜き形成する工程と、
前記下穴のうちネック部の表裏両面のコーナーエッジ部
に相当する部分に、コイル材をはんさで対向配置された
面取りポンチにてその表裏両面側から同時にアール面取
り加工を施すとともに、そのアール面取り加工の直後に
前記面取りポンチと一体に形成された印圧ポンチ部にて
印圧段差部を印圧成形する工程と、前記サドル部とイヤ
ー部およびネック部を含む輪郭形状をもってエレメント
形状に打ち抜く工程と、を含んでいる。
【0030】したがって、この請求項9に記載の発明で
は、基本的には上記請求項6に記載の発明を前提としつ
つも、アール面取り加工の直後にそのアール面取り加工
を司る面取りポンチと一体に形成された印圧ポンチ部に
て印圧段差部が印圧成形される。
【0031】請求項10に記載の発明は、請求項6〜9
のいずれかに記載の発明をより具体的な方法として、前
記下穴は、逃げ溝に相当する部分に所定曲率の円弧部を
含む略長穴形状のものであって、前記エレメント形状に
打ち抜く際にリング受容溝に滑らかに連続するように設
定されていることを特徴としている。
【0032】これにより、最終的に打ち抜き形成された
エレメントは、そのリング受容溝とその奥部の逃げ溝と
が滑らかにつながり、例えばリング受容溝を隔成形成す
ることになるサドル部もしくはイヤー部端面に凹凸形状
を形成しないで済むことになる。
【0033】
【発明の効果】請求項1,2に記載の発明によれば、ア
ール面取り部の形状としてその曲率半径がネック部の高
さ方向中央部からサドル部およびイヤー部に近づくにし
たがって漸次小さくなっていながらも、その面取り深さ
はネック部の高さ方向を通して均一なものとして、実質
的に三次元形状のアール面取り部としてあるため、先に
述べたようにCVTベルトが巻き掛けられた一対のプー
リが軸心方向でオフセットした場合でも、リング部材の
端面とネック部との接触面積が小さく、エレメントがリ
ング部材に及ぼす負荷ひいてはダメージを極力小さくす
ることができ、結果としてCVTベルトの耐久性向上に
貢献できる。
【0034】請求項3,4に記載の発明によれば、請求
項2に記載の発明を前提とした上で、深さ方向でのアー
ル面取り部の終わり部分にそれに連続してストレート部
を設定するとともに、このストレート部に連続して微小
突起部を設定そたものであるから、上記微小突起部の存
在によってリング部材とネック部との接触面積を一段と
小さくできる効果がある。
【0035】請求項5に記載の発明によれば、エレメン
ト自体の表裏両面のうちネック部のコーナーエッジ部お
よび前記逃げ溝を取り囲むように微小深さの印圧段差部
を設定したものであるから、上記のように双方のプーリ
がオフセットした場合でも、リング部材の端面はネック
部のアール面取り部のうち板厚方向中央部側ではなく表
面側に近い部分すなわちアール面取り部の頂部側に確実
に接触させることが可能となり、リング部材の端面とネ
ック部との接触面積をより一段と小さくできる効果があ
る。
【0036】請求項6に記載の発明によれば、下穴加工
とアール面取り加工および輪郭打ち抜き加工までもが順
送りプレス型内での加工として連続的に行われることか
ら、きわめて生産性に優れ、従来の方法と比べて加工工
数を大幅に少なくしてその製造コストを低減できる効果
がある。
【0037】請求項7に記載の発明によれば、アール面
取り加工として、少なくともアール面取り部の形状を反
転した凹状成形部を先端にもつ面取りポンチを板厚方向
に加圧して加工するものであることから著しく材料拘束
性に優れ、アール面取り加工に伴って材料が余肉として
隆起するようなことがなく加工品質が大幅に向上する。
【0038】請求項8に記載の発明によれば、アール面
取り加工を表裏両面側から同時に行うことから、加工工
数をより一段と低減できるほか、アール面取り加工の塑
性流動に伴う材料を板厚方向の中央部に効率よく寄せ集
めることができるようになり、とりわけ請求項3,4に
記載の微小突起部を滑らかな凸形状のものとして成形で
きる利点がある。
【0039】請求項9に記載の発明によれば、請求項5
に記載のCVTベルト用エレメントを順送りプレス型に
より打ち抜き形成するにあたり、請求項6に記載の方法
を前提としつつも、アール面取り加工の直後にその面取
りポンチと一体に形成された印圧ポンチ部にて印圧段差
部を印圧成形するものであるから、これによってもまた
加工工数を低減できる利点がある。
【0040】請求項10に記載の発明によれば、請求項
6〜9のいずれかに記載の発明を前提としながら、下穴
として、逃げ溝に相当する部分に所定曲率の円弧部を含
む略長穴形状のものに形成し、エレメント形状に打ち抜
く際にリング受容溝に滑らかに連続させるものであるか
ら、リング受容溝とその奥部の逃げ溝とが滑らかにつな
がり、例えばリング受容溝を隔成形成することになるサ
ドル部もしくはイヤー部端面に凹凸形状を形成する必要
がなく、応力集中を回避してその機械的強度の上でも有
利となる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1〜3は本発明の好ましい実施
の形態を示す図で、特に図1はCVTベルト用エレメン
トの拡大斜視図を、図2の(A)は図1のQ部拡大図
を、また同図(B)は同図(A)のa−a断面からe−
e断面の各断面での拡大断面図をそれぞれ示している。
【0042】図1に示すCVTベルト用エレメント1
は、先に説明したように左右一対の傾斜したトルク伝達
面2aが形成されたサドル部2とその上方のイヤー部
3、およびそのサドル部2とイヤー部3とを幅方向中央
部にて相互に接続するネック部4とを備え、そのネック
部4の両側に上記三者によって取り囲まれるようにして
リング受容溝5が形成された板状のものである。そし
て、前記ネック部4の直近位置において上記サドル部2
とイヤー部3とのなすリング受容溝5の溝幅寸法をそれ
ぞれサドル部2側およびイヤー部3側に広げるべく略円
弧状の逃げ溝6が形成されていて、これらの逃げ溝6は
ネック部4の両側端面を含むかたちでは略長円形をなし
ている。なお、サドル部2の下半部2bは有段成形によ
りその上半部2cよりもわずかに薄肉に形成されてい
る。また、イヤー部3の中央部にはエンボス部7が膨出
形成されている。
【0043】上記ネック部4の両側端面には先に述べた
ように実際の使用状態下でリング部材の端面が接触する
ことから、その両側端面の表裏両面のコーナーエッジ部
(稜線部)4a,4bにはこれを丸めるべくアール面取
り部8が形成されている。このアール面取り部8は、ネ
ック部4の高さ方向中央部でその曲率半径が最も大きく
且つその中央部からサドル部2およびイヤー部3側に近
付くにしたがってその曲率半径が漸次小さくなるように
実質的に三次元的にその形状が変化するように設定され
ていて、サドル部2およびイヤー部3に近い部分ではそ
の曲率半径が実質的に零となって収束しつつ上下の逃げ
溝6に滑らかに連続するようになっている。
【0044】より詳しくは、上記アール面取り部8は、
図2の(A),(B)に示すように曲率半径が極小のエ
ッジ面取り部8aとこのエッジ面取り部8aに対して板
厚方向中央部側で滑らかに連続する曲率半径が極大の面
取り延長部8bとにより実質的に二段のアール面取り形
状となっていて、同図に示したいずれの断面においても
そのアール面取り部8の深さ寸法Dは均一寸法に、例え
ば0.3mm程度に統一されている。そして、このアー
ル面取り部8を形成しているエッジ面取り部8aは、上
記ネック部4の高さ方向中央部からサドル部2およびイ
ヤー部3に近付くにしたがって、すなわちa−a断面か
らe−e断面側になるにしたがってその曲率半径が連続
的に漸次小さくなるように設定されている一方、同じく
アール面取り部8を形成している面取り延長部8bは、
上記ネック部4の高さ方向中央部からサドル部2および
イヤー部3に近付くにしたがって、すなわちa−a断面
からe−e断面側になるにしたがって逆にその曲率半径
が連続的に漸次大きくなるように設定されている。
【0045】ここで、図3の(A)に示すように、均一
深さ寸法Dのアール面取り部8に滑らかに連続するよう
に深さ寸法Eのストレート部9が形成されていて、さら
にこのストレート部9に滑らかに連続するように微小突
起部10が形成されている。
【0046】なお、図2の(B)ではエッジ面取り部8
aの曲率半径がR0.15からR0.01へと連続的に
変化し且つ面取り延長部8bの曲率半径がR1からR2
0へと連続的に変化する場合の例を示しているが、これ
らの数値は一例にすぎないものである。また、図2の
(B)および図3の(A)のアール面取り部8はエレメ
ント1の表面側のものを示しているが、裏側についても
またく同様のアール面取り部8が形成されている。
【0047】そして、上記表裏両面側のアール面取り部
8を含むネック部4全体としての断面形状は図3(A)
のようになっており、エレメント1の表裏両面には上記
逃げ溝6を取り囲むようにして印圧段差部11が形成さ
れているとともに、ネック部4の両側面では上記表裏両
面のアール面取り部8が板厚方向中央部にて相互に連続
しているものの、その中央部には先に述べた二つの微小
突起部10が形成されている。上記印圧段差部11の深
さFは例えば0.02mm程度であり、また上記微小突
起部10の高さHは0.01mm以上で0.1mm以下
に設定されている。この場合、上記印圧段差部11は必
ずしもエレメント1の表裏両面に形成されている必要は
なく、例えば図3の(B)に示すようにエレメント1の
表面側にのみ形成されていてもよい。
【0048】したがって、本実施の形態によれば、アー
ル面取り部8を二段のアール面取り形状等をもって実質
的に三次元形状の面取り形状としつつも、その面取り深
さDはネック部4の高さ方向を通して均一なものとして
いるため、そのアール面取り部8の曲率はネック部4に
おいてその板厚方向中央部側に確実に及ぶことになる。
そのため、先に述べたようにCVTベルトが巻き掛けら
れた一対のプーリが軸心方向でオフセットした場合に
は、エレメント1のリング受容溝5に配置されたリング
部材の端面がネック部4においてその板厚方向中央部側
に接触するようになるものの、その部分には上記アール
面取り部8の曲率が及んでいるために両者の接触面積が
小さく、エレメント1がリング部材に及ぼす負荷ひいて
はダメージを極力小さくすることができることになる。
その上、上記三次元形状のアール面取り部8はその曲率
半径が漸次小さくなりながら最終的にはネック部4の上
下の逃げ溝6に滑らかに接続することから、その逃げ溝
6との境界に段差が生じることはなく、強度的に不利に
なることもない。
【0049】特に、ネック部4の板厚方向の中央部に上
記微小突起部10が形成されていると、図4から明らか
なようにそのネック部4とリング部材Rとの接触面積が
一段と小さくなり、相互に接触することになるリング部
材Rの端面およびネック部4の双方にとってそのダメー
ジを一段と小さくできることになる。
【0050】しかも、ネック部4のコーナーエッジ部4
a,4bや逃げ溝6を取り囲むように部分的に印圧段差
部11が形成されていることから、先に述べたように双
方のプーリがオフセットした場合には、リング部材Rの
端面はネック部4のアール面取り部8のうち板厚方向中
央部側ではなく表面側に近い部分すなわちアール面取り
部8の頂部側に寄せられる傾向となることから、先の場
合と同様にリング部材Rとネック部4との接触面積の縮
小化を一段と促進できる。
【0051】図5,6は上記エレメント1を製造するた
めの順送りプレス型12の説明図で、この順送りプレス
型12は、母材である鋼板等のコイル材13にパイロッ
ト穴14を打ち抜き形成する工程と、このパイロット穴
14を基準としてコイル材13を順送りして位置決めし
ながら、上記ネック部4の両側に位置することになる逃
げ溝6を含む左右一対の下穴15を形成する工程と、こ
の下穴15の段階でネック部4の両側面のコーナーエッ
ジ部4a,4bに相当する部分にアール面取り加工を施
してアール面取り部8を形成する工程と、上記エレメン
ト1の輪郭形状をもってコイル材13からそのエレメン
ト1を打ち抜く工程とを含んでいる。
【0052】なお、この順送りプレス型12は下型側が
可動側となるいわゆるアンダードライブタイプのもので
ある。
【0053】上記パイロット穴14の加工は、上型側の
ピアスポンチ16と下型側のボタンダイ17との噛み合
いに基づく剪断作用によってなされ、同時に下穴15の
加工は同様に上型側のピアスポンチ18と下型側のボタ
ンダイ19との噛み合いに基づく剪断作用によってなさ
れる。
【0054】この下穴15の形状は、図7に示すよう
に、ネック部4の一方の側面および上下の所定曲率の逃
げ溝6の形状を含みつつリング受容溝5側に張り出した
変形長円形状(長穴状)のものとして、もしくは図7に
示すようにネック部4の一方の側面を含みつつ上下の逃
げ溝6をつなぐような単純長円形状のものとして打ち抜
き形成される。この場合、上記下穴15のうち最終的に
リング受容溝5と接続される部分(交点)Pが、サドル
部2およびイヤー部3の端面の延長線よりもそれぞれそ
のサドル部2側ならびにイヤー部3側となるように設定
されていることが、その接続部での段差発生防止の上で
望ましい。
【0055】一方、上記アール面取り加工は、上型側お
よび下型側に相互に対向するように配置された一対の面
取りポンチ20を、両者が直接干渉することがないよう
に上記下穴15の開口縁すなわちネック部4の側面に相
当する部分に同時に押し付けることで行われる。この面
取りポンチ20は、図9に示すようにコイル材13のう
ちネック部4となるべき部分をはさんでその両側面のコ
ーナーエッジ部4a,4bを加圧するべく、図2,3に
示したアール面取り部8の形状を反転した形状の左右一
対の凹状成形部21を有していて、さらにこの面取りポ
ンチ20は図3に示した印圧段差部11を成形するため
の印圧ポンチ部22が一体に形成されている。
【0056】したがって、上記下穴加工に続いて、一対
の面取りポンチ20にてコイル材13のうちネック部4
となるべき部分をはさんでその表裏両面側から加圧する
ことにより、ネック部4の両側面のコーナーエッジ部4
a,4bが上記凹状成形部21にて丸められるようにし
てアール面取り部8が形成される。そして、面取りポン
チ20の加圧ストロークの末期に印圧ポンチ部22が上
記ネック部4の周囲を印圧することで印圧段差部11が
形成される。
【0057】この場合、図10の(A),(B)に示す
ように、凹状成形部21による塑性変形代の設定次第で
は図3に示した微小突起部10を成形しないようにする
ことも可能ではあるが、上記塑性変形代をある程度大き
く設定すると、図10の(C)に示すように微小突起部
10を同時に成形することが可能となって好都合とな
る。また、上記印圧ポンチ部22による印圧段差部11
の成形は、上記下穴15の形状が図7の形状である場合
には、その印圧段差部11の平面形状を図11のように
設定するのが望ましい。すなわち、下穴15を取り囲む
ように例えばW1,W2およびW3寸法をそれぞれ0.
5mm以上、W4寸法を0.5〜2.0mmに設定する
のが望ましい。
【0058】このように、ネック部4の両側面における
四つのコーナーエッジ部4a,4bのアール面取り加工
を上下一対の面取りポンチ20の凹状成形部21にて同
時に行うと、余肉等の発生のない滑らかなアール面取り
部8を高精度に加工でき、しかもそのアール面取り加工
の進行に伴って材料がネック部4相当部の板厚方向中央
部に寄せ集められて、滑らかな微小突起部10として成
長することになり、この微小突起部10についても正確
な形状に仕上げることができる。特に、ネック部4にお
けるアール面取り部8は、下穴15加工時の剪断時にそ
の発生が不可避ないわゆる「だれ」の発生部位とも一致
するので、アール面取り部8の曲率半径の安定したより
滑らかなアール面取り部8として仕上げることができ
る。
【0059】その上、上記アール面取り加工の直後に、
印圧段差部11を成形するべく印圧ポンチ部22にてい
わゆる据え込むかたちとなるため、アール面取り加工に
伴う板厚方向での盛り上がりを抑制して、その表裏両面
での平滑性も良好なものとなる。
【0060】こうして下穴加工に続いてアール面取り加
工が終了すると、コイル材13は上型側パッド24と下
型側のダイリテーナ25とで挟持されているものの、エ
レメント1となるべき部分が同じく上型側のピアスポン
チ23と下型側のセクショナルパッド28とで加圧拘束
されながら、ボタンダイ26との間の剪断作用によっ
て、上記アール面取り加工が施されたばかりのネック部
4とサドル部2およびイヤー部3とを含む輪郭形状をも
って、エレメント1として打ち抜かれる。同時に、エレ
メント1の表面のエンボス部7やサドル部2の下半部2
b等の凹凸形状が印圧成形される。なお、27はバック
プレートである。
【0061】ここで、エレメント1の打ち抜きが終了す
ると下型の下降とともにセクショナルパッド28がその
エレメント1をコイル材13側に押し戻すように突き上
げ、最終的にコイル材13から分離されたエレメント1
はエアブロー等の手段により吹き飛ばされて回収され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すエレメントの斜視
図。
【図2】(A)は図1のQ部拡大図、(B)は同図
(A)の各断面での拡大断面図。
【図3】(A),(B)ともに図2の(A)のa−a線
に相当する全断面図。
【図4】図3の(A)の機能説明図。
【図5】上記エレメントをプレス加工するための順送り
プレス型の要部断面図。
【図6】図5の要部平面説明図。
【図7】下穴の平面説明図。
【図8】下穴の他の例を示す平面説明図。
【図9】面取りポンチの要部拡大断面図。
【図10】上記面取りポンチによる加工時の断面説明
図。
【図11】下穴とともに加工される印圧段差部の平面説
明図。
【符号の説明】
1…エレメント 2…サドル部 3…イヤー部 4a,4b…コーナーエッジ部 5…リング受容溝 6…逃げ溝 8…アール面取り部 8a…エッジ面取り部 8b…面取り延長部 9…ストレート部 10…微小突起部 11…印圧段差部 13…コイル材 15…下穴 20…面取りポンチ 21…凹状成形部 22…印圧ポンチ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21D 28/26 B21D 28/26 (72)発明者 隈本 幸雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 4E048 AA00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側面にテーパ状のトルク伝達面が形成
    されてCVTベルトの内周側となるサドル部と同じくC
    VTベルトの外周側となるイヤー部、およびそれらサド
    ル部とイヤー部とを幅方向中央部にて相互に連結するネ
    ック部とを備えていて、 そのネック部の両側に該ネック部とサドル部およびイヤ
    ー部とによって囲繞されたリング受容溝が左右対称に形
    成されているとともに、 前記ネック部の直近位置には上記サドル部とイヤー部と
    のなす溝幅寸法をそれぞれサドル部側およびイヤー部側
    に広げるべく略円弧状の逃げ溝が形成されたCVTベル
    ト用エレメントであって、 前記ネック部の表裏両面のコーナーエッジ部にアール面
    取り部が形成されていて、 そのネック部の高さ方向全体を通してアール面取り部の
    深さは均一に設定されている一方、 ネック部の高さ方向中央部でのアール面取り部の曲率半
    径が最大で且つ高さ方向中央部からサドル部側およびイ
    ヤー部側に近付くにしたがってそのアール面取り部の曲
    率半径が漸次小さくなるように設定されていることを特
    徴とするCVTベルト用エレメント。
  2. 【請求項2】 前記アール面取り部は、曲率半径の異な
    る二つのアール面取り形状を板厚方向で滑らかに接続さ
    せたものであることを特徴とする請求項1に記載のCV
    Tベルト用エレメント。
  3. 【請求項3】 深さ方向でのアール面取り部の終わり部
    分にそれに連続してストレート部が設定されていて、さ
    らに、このストレート部に連続して微小突起部が設定さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載のCVTベル
    ト用エレメント。
  4. 【請求項4】 前記微小突起部の高さ寸法が0.01m
    m以上で0.1mm以下であることを特徴とする請求項
    3に記載のCVTベルト用エレメント。
  5. 【請求項5】 エレメント自体の表裏両面のうち前記ネ
    ック部のコーナーエッジ部および逃げ溝を取り囲むよう
    に微少深さの印圧段差部が設定されていることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載のCVTベルト用エ
    レメント。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のCVT
    ベルト用エレメントを順送りプレス型により打ち抜き形
    成する方法であって、 母材となるコイル材にネック部となるべき部分をはさん
    でその両側に逃げ溝に相当する閉ループ状の下穴を打ち
    抜き形成する工程と、 前記下穴のうちネック部のコーナーエッジ部に相当する
    部分に、面取りポンチにてアール面取り加工を施す工程
    と、 前記サドル部とイヤー部およびネック部を含む輪郭形状
    をもってエレメント形状に打ち抜く工程と、 を含むことを特徴とするCVTベルト用エレメントの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記アール面取り加工は、少なくともア
    ール面取り部の形状を反転した凹状成形部を先端にもつ
    面取りポンチを板厚方向に加圧して加工するものである
    ことを特徴とする請求項6に記載のCVTベルト用エレ
    メントの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記アール面取り加工は、下穴のうちネ
    ック部の表裏両面のコーナーエッジ部に相当する部分
    に、コイル材をはんさで対向配置された面取りポンチに
    てその表裏両面側から同時に加工を施すことを特徴とす
    る請求項6または7に記載のCVTベルト用エレメント
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載のCVTベルト用エレメ
    ントを順送りプレス型により打ち抜き形成する方法であ
    って、 母材となるコイル材にネック部となるべき部分をはさん
    でその両側に逃げ溝に相当する閉ループ状の下穴を打ち
    抜き形成する工程と、 前記下穴のうちネック部の表裏両面のコーナーエッジ部
    に相当する部分に、コイル材をはんさで対向配置された
    面取りポンチにてその表裏両面側から同時にアール面取
    り加工を施すとともに、そのアール面取り加工の直後に
    前記面取りポンチと一体に形成された印圧ポンチ部にて
    印圧段差部を印圧成形する工程と、 前記サドル部とイヤー部およびネック部を含む輪郭形状
    をもってエレメント形状に打ち抜く工程と、 を含むことを特徴とするCVTベルト用エレメントの製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記下穴は、逃げ溝に相当する部分に
    所定曲率の円弧部を含む略長穴形状のものであって、前
    記エレメント形状に打ち抜く際にリング受容溝に滑らか
    に連続するように設定されていることを特徴とする請求
    項6〜9のいずれかに記載のCVTベルト用エレメント
    の製造方法。
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