JP2002004428A - ユニット式建物 - Google Patents
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Abstract
るようになるうえ、連結部材や補強梁の生産性の低下が
防止されるようになるユニット式建物の提供。 【解決手段】補強梁70にその長手方向に沿って延びるス
リット71B を形成し、このスリット71B に大空間用建物
ユニット20B 同士を連結するとともに、補強梁70に対し
て水平方向に移動可能となった連結部材72を挿入する。
これにより、連結部材72同士が互いにその位置を束縛し
合わず、同様に、連結部材72と補強梁70とが互いにその
位置を束縛し合わないようになり、連結作業を行うにあ
たり、水平方向では、連結部材72同士ならびに連結部材
72と補強梁70とが互いの位置を自由に変更でき、連結部
材72で大空間用建物ユニット20B 同士を容易に連結でき
る。
Description
一本が省略されたフレームを有する箱状の建物ユニット
を複数備え、その内部に、柱のない大空間を形成するた
めに補強梁が設けられたユニット式建物に関する。
ットを、建築現場で複数組合わせて建築されるユニット
式建物が利用されている。ユニット式建物を形成する建
物ユニットとしては、四隅の柱の上下端に天井梁および
床梁で連結した直方体状のフレームを有するものが一般
的である。建物ユニットのフレームには、天井梁に支持
される天井面材、床梁に支持される床面材および部屋を
仕切る間仕切壁等の内装材や、軽量気泡コンクリート等
で形成された外壁等が工場で組付けられる。このような
ユニット式建物によれば、工場において、建物ユニット
に対して内装材や外壁材の組付作業まで工場で行い、後
は、建物ユニットの接合作業を行うだけで、建物が完成
するようになるので、建築現場での作業が大幅に削減さ
れ、建築工事を短期間で完了できるというメリットが得
られる。
に、例えば広い居間等のような柱のない大空間を形成す
るために、建物ユニットのフレームに設けられた四本の
柱のうちの一つを省略する場合がある。この際、一の柱
を省略すると、当該建物ユニットの剛性が低下し、上方
に載置される建物ユニット等の荷重を支持しきれなくな
る。このため、当該柱が省略された部分を挟んでその両
側に配置される柱の間には、剛性を補うために、通常の
2スパン分の長さを有する補強梁が設けられている(特
開平8−277580号公報等参照)。
は、隣接した建物ユニット同士を連結する必要がある。
建物ユニット同士の連結には、近接配置される角隅部の
上面に突設された位置決めピンと、これらの位置決めピ
ンに対応した孔が形成された一枚の金属板(以下、「シ
アプレート」という。)とが利用されている。ここで、
ユニット式建物の内部に柱のない大空間を形成する場合
に、大空間用建物ユニット同士を連結するのにも、シア
プレートを利用したいが、補強梁とシアプレートとが同
じ空間を占有するので、両者を同時に設けることができ
ず、大空間用建物ユニットの連結には、シアプレートの
利用が困難である。そこで、シアプレートと同様に、位
置決め孔を有する板状の部材を補強梁の側面に溶接等で
固定することが考えられる。
用して大空間用建物ユニット同士を連結する場合、補強
梁の両側面に固定された連結部材が、当該補強梁の幅方
向における取付位置に誤差があると、補強梁および柱の
位置を一致させると、連結部材および柱の位置がずれて
しまい、逆に、連結部材および柱の位置が一致させる
と、補強梁および柱の位置がずれてしまうので、大空間
用建物ユニット同士の連結作業が困難となるという問題
がある。また、補強梁に複数の連結部材が固定されるた
め、そのうちの一の連結部材が補強梁の長手方向におけ
る取付位置に誤差があると、他の連結部材との間の寸法
が変動してしまい、一の連結部材の位置決め孔に位置決
めピンを挿入すると、他の連結部材は、位置決め孔に位
置決めピンを挿入することができず、この点でも、大空
間用建物ユニット同士の連結が困難となるという問題が
ある。このため、連結部材や補強梁を製作する際に、加
工精度を向上しなければならず、製作が面倒となり、生
産性が低下してしまうという問題もある。
士の連結が容易に行えるようになるとともに、連結部材
や補強梁の生産性の低下が防止されるようになるユニッ
ト式建物を提供することにある。
して説明すると、四隅の柱41の上下端を天井梁42および
床梁43で連結した直方体状に形成された通常のフレーム
40から柱51が一本省略された大空間用フレーム50を有す
る複数の大空間用建物ユニット20B を備え、これらの大
空間用建物ユニット20B の前記柱51が省略された角隅部
20D を寄せ合わせた状態で、前記複数の大空間用建物ユ
ニット20B が配置され、前記柱51が省略された前記角隅
部20D を補強する補強梁70が設けられたユニット式建物
10であって、当該補強梁70には、前記大空間用建物ユニ
ット20B の角隅部20C,20D に応じて、当該補強梁70の
長手方向に沿って延びるスリット71B が形成され、この
スリット71B には、前記大空間用建物ユニット20B 同士
を連結する連結部材72が挿通され、この連結部材72は、
前記補強梁70に対して水平方向に移動可能となっている
ことを特徴とする。このような本発明では、連結部材72
を補強梁70に対して水平移動可能としたので、補強梁70
に連結部材を固定する場合と異なり、連結部材72同士
は、互いにその位置を束縛し合わず、同様に、連結部材
72と補強梁70とは、互いにその位置を束縛し合わないよ
うになり、連結作業を行うにあたり、水平方向について
は、連結部材72同士ならびに連結部材72と補強梁70とが
互いの位置を自由に変更可能となり、連結部材72による
大空間用建物ユニット20B 同士の連結作業が容易とな
る。また、連結部材72同士ならびに連結部材72および補
強梁70は、自由に互いの位置を変更できるので、連結部
材72で大空間用建物ユニット20B 同士を連結するにあた
り、連結部材72同士の寸法精度ならびに連結部材72およ
び補強梁70の寸法精度が何ら関係なくなり、加工精度の
問題が完全に解消され、連結部材72および補強梁70の生
産性の低下が防止されるようになる。
する大空間用建物ユニット20B の角隅部の上面に設けら
れた位置決めピン54C を挿通させる位置決め孔72A が形
成されていることが望ましい。このようにすれば、大空
間用建物ユニット20B の位置決めピン54C を連結部材72
の位置決め孔72A に挿通させることにより、大空間用建
物ユニット20B 同士の連結が行えるようになり、連結部
材72が挿入される補強梁70でも、従来の建物ユニット20
A,20B,30A の連結構造を何ら変更することがなくな
り、建物ユニット20A,20B,30A の製造効率が損なわれ
ない。
A 同士を連結する通常のシアプレートをそのまま流用し
たものであることが望ましい。このようにすれば、建物
ユニット20A を連結する通常のシアプレートを連結部材
72として利用可能なので、従来の建物ユニット20A,20B
の連結構造を何ら変更する必要がなくなるうえ、補強梁
70専用の連結部材72を別途製造する必要がなくなり、建
物ユニット20A,20Bおよび連結部材72の製造効率が損な
われない。
結部材72を下方から支持するスチフナ73が設けられてい
ることが望ましい。このようにすれば、連結部材72の水
平方向の剛性が確保されるようになるので、補強梁70に
加わる鉛直荷重を連結部材72に支持させても、当該鉛直
荷重により連結部材72が撓むことがなく、下階の柱を省
略しても、大空間用建物ユニット20B の上に載置される
上階建物ユニット30A の床が撓むことがない。
側面および前記スリット71B に挿通された前記連結部材
72の下面のいずれにも交差する方向に沿って延びる平板
材であり、前記スチフナ73の上端縁が前記連結部材72の
下面に当接していることが望ましい。このようなスチフ
ナ73を平板材から形成し、スチフナ73の端部を補強梁70
の側面に固定し、当該スチフナ73の上端で連結部材72を
支持するようにすれば、補強梁70に加わる鉛直荷重によ
り連結部材72が撓むことがなくなる。これにより、平板
材から形成されたスチフナ73を用いることで、補強梁70
の補強構造を複雑とすることなく、連結部材72を充分に
補強できるようになる。
高さレベルが前記補強梁70のスリット71B の下端縁と同
一高さレベルとされていることが望ましい。このように
すれば、スチフナ73の上端がスリット71B に挿通される
連結部材72の下面と当接するようになるので、スチフナ
73が連結部材72の補強材となり、補強梁70に加わる鉛直
荷重により連結部材72が撓むことがなくなり、連結部材
72を充分に補強できるようになる。
面に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係るユ
ニット式建物10が示されている。このユニット式建物10
は、基礎11の上に形成される建物本体12と、この建物本
体12の上に形成される屋根13とを備えたものである。こ
のうち、建物本体12は、箱状に形成された建物ユニット
20,30を複数組合わせて形成されたものである。
物ユニットである建物ユニット20A,20B が設けられて
いる。詳しくは、ユニット式建物10の一階部分は、図2
に示されるように、建物本体12の外周縁に沿ってL字形
状に配置された5個の建物ユニット20A と、当該建物ユ
ニット20A が形成するL字の入隅部分に配置された4個
の建物ユニット20B とで形成されている。図1に戻っ
て、ユニット式建物10の二階部分には、上階建物ユニッ
トである建物ユニット30A が設けられている。
階建物ユニット30A は、図3に示されるように、四隅の
柱41の上下端を連結する天井梁42および床梁43を有する
直方体状のフレーム40を有する通常の建物ユニットであ
る。このうち、柱41、天井梁42および床梁43は、それぞ
れ接合部材44を介して連結されている。なお、接合部材
44としては、柱41の柱頭側に配置される柱頭接合部材44
A および柱41の柱脚側に配置される柱脚接合部材44B が
設けられている。柱脚接合部材44B には、水平方向に隣
接配置された建物ユニット20B の位置を決定するための
位置決めピン54C が挿入される位置決め孔(図示省略)
と、隣接配置された建物ユニット20B,30A同士を相互に
連結するためのボルト・ナットからなる締結具81が挿通
される挿通孔44C とが形成されている(図6参照)。フ
レーム40の天井梁42としては、長さの異なる短辺天井梁
42A および長辺天井梁42B の二種類が設けられ、フレー
ム40の床梁43としては、長さの異なる短辺床梁43A およ
び長辺床梁43B の二種類が設けられている。対向する長
辺天井梁42B の間には、図示しない、天井面材を支持す
るために天井小梁が架け渡され、また、対向する長辺床
梁43B の間には、図示しない、床を形成する床面材を支
持するために複数の根太が架け渡されている。
グで示される4個の大空間用建物ユニット20B は、図4
に示されるように、各々の一つの角隅部20D 同士が寄せ
合わされた状態で隣接配置されている。建物ユニット20
B は、通常の下階建物ユニット20A のフレーム40から柱
51が一本省略され、つまり、寄せ合わされた角隅部20D
の柱51が省略され、三本の柱51を有する略直方体状の大
空間用フレーム50を備えた大空間用建物ユニットとなっ
ている。これにより、4個の建物ユニット20B の中心部
分には、天井と床との間に柱51等の突出物が何ら存在し
ない広い大空間60が形成される。大空間用建物ユニット
20B の柱51、天井梁52および床梁53は、それぞれ接合部
材54を介して連結されている。なお、接合部材54として
は、柱51の柱頭側に配置される柱頭接合部材54A および
柱51の柱脚側に配置される柱脚接合部材54B が設けられ
ている。柱頭接合部材54A には、水平方向に隣接配置さ
れた建物ユニット20B の位置を決定するための位置決め
ピン54C と、隣接配置された建物ユニット20B,30A同士
を相互に連結するためのボルト・ナットからなる締結具
81が挿通される挿通孔54D とが形成されている(図6参
照)。
および床梁53は、建物ユニット20A,,30A と同様に、そ
れぞれ接合部材54を介して連結されている。大空間用フ
レーム50の天井梁52としては、長さの異なる短辺天井梁
52A および長辺天井梁52B の二種類が設けられ、大空間
用フレーム50の床梁53としては、長さの異なる短辺床梁
53A および長辺床梁53B の二種類が設けられている。こ
のような柱51が省略された角隅部20D 同士が寄せ合わさ
れた状態で隣接配置された4個の大空間用建物ユニット
20B は、当該寄せ合わされた角隅部20D を間においたそ
の両側の角隅部20C に配置される柱51の上端が補強梁70
で連結されている。
柱51が省略された天井梁52A を補強するためのものであ
り、当該大空間用建物ユニット20B の短辺方向に沿って
延びる筒状部材である。この補強梁70は、その長さ寸法
Lが大空間用建物ユニット20B の短辺方向の長さ寸法a
の二倍の寸法と同一寸法となった長尺の部材となってい
る。
が細長い長方形状に形成されるとともに、継目のない長
尺部材で一体成形されている。補強梁70の下端側には、
空調機等の配管を挿通するための挿通孔71A が所定の間
隔をあけて複数形成されている。また、補強梁70には、
当該補強梁70の長手方向に沿って水平に延びるスリット
71B が複数設けられている。これらのスリット71B は、
大空間用建物ユニット20B の角隅部20D およびこの角隅
部20D の両側の角隅部20C に対応した位置にそれぞれ形
成されている。各スリット71B には、隣接する大空間用
建物ユニット20B 同士を連結する連結部材72が挿通され
るようになっている。この際、スリット71B の長さ寸法
Bは、連結部材72の長さ寸法Aよりも大きくなってい
る。これにより、連結部材72は、補強梁70の長手方向に
移動可能となっている。
に、上階建物ユニット30A の床梁43A の上面から大空間
用建物ユニット20B の天井梁52A の下面までの間に納ま
る寸法となっている。ここで、補強梁70は、その上面が
床梁43A の上面から上方へ突出せず、その下面が天井梁
52A から下方へ突出しないので、床梁43A の上面に載置
される床面材は、他の建物ユニット30A の床面材と同一
高さレベルとなっているとともに、天井梁52A の下面に
設けられる天井面材は、他の建物ユニット20A の天井面
材と同一高さレベルとなっている。また、補強梁70の幅
寸法Wは、隣接する大空間用建物ユニット20B の間に形
成される隙間とほぼ同一となっている。
形成されたものである。連結部材72は、スリット71B に
挿通され、かつ、補強梁70の両側面から突出している。
連結部材72は、補強梁70に対して当該補強梁70の幅方向
にも移動可能となっている。連結部材72には、図6に示
されるように、大空間用建物ユニット20B の柱頭接合部
材54A の上面に設けられた複数の位置決めピン54C が挿
通される複数の位置決め孔72A と、大空間用建物ユニッ
ト20B およびこの大空間用建物ユニット20Bの上に載置
される上階建物ユニット30A とを相互に連結する締結具
81を挿通するための挿通孔72B とが形成されている。こ
こで、連結部材72は、下階建物ユニット20A および上階
建物ユニット30A を相互に連結する通常のシアプレート
となっている。この連結部材72の厚さ寸法は、通常のシ
アプレートの厚さ寸法と同一となっている。
ら支持するスチフナ73が設けられている。このスチフナ
73は、補強梁70の側面および連結部材72の下面のいずれ
にも交差する方向に沿って延びる平板材であり、大空間
用建物ユニット20B の角隅部20D に対応した位置に配置
されている。このスチフナ73は、補強梁70の側面に溶接
により接合されている。スチフナ73の上端縁の高さレベ
ルは、補強梁70に形成されたスリット71B の下端縁と同
一となっている。また、スチフナ73の上端縁は、連結部
材72の下面に当接している。
ニット20B の四本の天井梁52A は、隣接配置された上階
建物ユニット30A の四本の床梁43A とともに、上階建物
ユニット30A 側から、上階建物ユニット30A の柱脚接合
部材44B 、連結部材72、大空間用建物ユニット20B の柱
頭接合部材54A を貫通する締結具81により、相互に連結
されている。特に、四本の天井梁52A の寄せ集められた
部分は、補強梁70の中央部分、すなわち、角隅部20D の
上方部分において、四つの締結具81で接合され、強固に
一体化されている。なお、建物ユニット20B の角隅部20
D には、輸送治具である仮柱80が着脱可能に設けられ、
輸送時においては、床梁53A,53Bの連結部分である柱脚
接合部材54B と、天井梁52A,52Bの連結部分である柱頭
接合部材54A とが連結されるようになっている。
い大空間60の形成手順を説明する。まず、工場で建物ユ
ニット20,30および補強梁70を製作した後、建築現場に
搬送する。建物ユニット20,30および補強梁70の製作の
際、搬送時の建物ユニット20B の変形を防止するため
に、角隅部20D に仮柱80を設けておく。そして、これら
の建物ユニット20B を、図8に示されるように、平面視
で隣接配置し、隣接する短辺天井梁52A の間に形成され
る隙間に補強梁70を挿入する。
側の角隅部20C において、図6に示したように、隣接配
置された大空間用建物ユニット20B の位置決めピン54C
を連結部材72の位置決め孔72A に挿入することにより、
当該大空間用建物ユニット20B を位置決めする。
ユニット30A を大空間用建物ユニット20B の上に載置す
る。これにより、隣接する短辺床梁43A の間には、補強
梁70が配置される。そして、締結具81で連結することに
より一体化させる。この後、仮柱80を取外すと、天井お
よび床との間に柱51等の突出物が何ら存在しない広い大
空間60が形成される。
な効果がある。すなわち、連結部材72を補強梁70に対し
て水平移動可能としたので、補強梁70に連結部材を固定
する場合と異なり、連結部材72同士は、互いにその位置
を束縛し合わず、同様に、連結部材72と補強梁70とは、
互いにその位置を束縛し合わないようになり、連結作業
を行うにあたり、水平方向については、連結部材72同士
ならびに連結部材72と補強梁70とが互いの位置を自由に
変更可能となり、連結部材72で大空間用建物ユニット20
B 同士を容易に連結できる。また、連結部材72同士なら
びに連結部材72および補強梁70は、自由に互いの位置を
変更できるので、連結部材72で大空間用建物ユニット20
B 同士を連結するにあたり、連結部材72同士の寸法精度
ならびに連結部材72および補強梁70の寸法精度が何ら関
係なくなり、加工精度の問題が完全に解消され、連結部
材72および補強梁70の生産性の低下を防止できる。
ユニット20B の柱頭接合部材54Aの上面に設けられた位
置決めピン54C を挿通させる位置決め孔72A を形成した
ので、大空間用建物ユニット20B の位置決めピン54C を
連結部材72の位置決め孔72Aに挿通させることにより、
大空間用建物ユニット20B 同士の連結が行えるようにな
り、連結部材72が挿入される補強梁70でも、従来の建物
ユニット20A,20B,30A の連結構造を何ら変更すること
がなくなり、建物ユニット20A,20B,30A の製造効率が
損なわれない。
士を連結する通常のシアプレートと同一としたので、建
物ユニット20A を連結する通常のシアプレートを連結部
材72として利用でき、従来の建物ユニット20A,20Bの連
結構造を何ら変更する必要がなくなるうえ、補強梁70専
用の連結部材72を別途製造する必要がなくなり、建物ユ
ニット20A,20Bおよび連結部材72の製造効率が損なわれ
ない。
チフナ73の端部を補強梁70の側面に固定し、当該スチフ
ナ73の上端で連結部材72を支持したので、補強梁70に加
わる鉛直荷重により連結部材72が撓むことがなくなり、
平板材から形成されたスチフナ73を用いることで、補強
梁70の補強構造を複雑とすることなく、連結部材72を充
分に補強できるようになる。
部材72の下面に当接するように設けたので、連結部材72
の水平方向の剛性が確保されるようになり、補強梁70に
加わる鉛直荷重を連結部材72に支持させても、当該鉛直
荷重により連結部材72が撓むことがなく、下階の柱を省
略しても、大空間用建物ユニット20B の上に載置される
上階建物ユニット30A の床が撓むことがない。
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形などを含むものである。す
なわち、補強梁としては、筒状に形成された長尺材に限
らず、板状に形成された長尺材でもよい。また、補強梁
としては、一つの角隅部20D 同士が寄せ合わされた状態
で隣接配置された四つの大空間用建物ユニット20B を補
強するものに限らず、図10に示されるように、長辺側
が接するように配置されるとともに、短辺側に建物ユニ
ット20E が配置された二つの大空間用建物ユニット20B
を補強するものでもよい。さらに、補強梁の長さ寸法L
としては、大空間用建物ユニット20B の短辺側の長さ寸
法aの二倍と同一寸法となったものに限らず、大空間用
建物ユニット20Bの長さ寸法aの二倍の寸法よりも小さ
い寸法でもよい。この際、補強梁の両端に配置された連
結部材は、それぞれ大空間用建物ユニットの天井梁の上
面に載置され、ボルト等で接合されていることが望まし
い。
ような効果が得られる。すなわち、請求項1に記載のユ
ニット式建物によれば、連結部材を補強梁に対して水平
移動可能としたので、補強梁に連結部材を固定する場合
と異なり、連結部材同士は、互いにその位置を束縛し合
わず、同様に、連結部材と補強梁とは、互いにその位置
を束縛し合わないようになり、連結作業を行うにあた
り、水平方向については、連結部材同士ならびに連結部
材と補強梁とが互いの位置を自由に変更可能となり、連
結部材による大空間用建物ユニット同士の連結作業を容
易に行うことができる。また、連結部材同士ならびに連
結部材および補強梁は、自由に互いの位置を変更できる
ので、連結部材で大空間用建物ユニット同士を連結する
にあたり、連結部材同士の寸法精度ならびに連結部材お
よび補強梁の寸法精度が何ら関係なくなり、加工精度の
問題が完全に解消され、連結部材および補強梁の生産性
の低下を防止できる。
よれば、大空間用建物ユニットの位置決めピンを連結部
材の位置決め孔に挿通させることにより、大空間用建物
ユニット同士の連結が行えるようになり、連結部材が挿
入される補強梁でも、従来の建物ユニットの連結構造を
何ら変更することがなくなり、建物ユニットの製造効率
が損なわれない。
によれば、建物ユニットを連結する通常のシアプレート
を連結部材として利用可能なので、従来の建物ユニット
の連結構造を何ら変更する必要がなくなるうえ、補強梁
専用の連結部材を別途製造する必要がなくなり、建物ユ
ニットおよび連結部材の製造効率が損なわれない。
よれば、連結部材の水平方向の剛性が確保されるように
なるので、補強梁に加わる鉛直荷重を連結部材に支持さ
せても、当該鉛直荷重により連結部材が撓むことがな
く、下階の柱を省略しても、大空間用建物ユニットの上
に載置される上階建物ユニットの床が撓むことがない。
によれば、このようなスチフナを平板材から形成し、ス
チフナの端部を補強梁の側面に固定し、当該スチフナの
上端で連結部材を支持するようにすれば、補強梁に加わ
る鉛直荷重により連結部材が撓むことがなくなる。これ
により、平板材から形成されたスチフナを用いること
で、補強梁の補強構造を複雑とすることなく、連結部材
を充分に補強できる。
よれば、スチフナの上端がスリットに挿通される連結部
材の下面と当接するようになるので、スチフナが連結部
材の補強材となり、補強梁に加わる鉛直荷重により連結
部材が撓むことがなくなり、連結部材を充分に補強でき
る。
す全体斜視図である。
る。
示す斜視図である。
す分解斜視図である。
ある。
示す分解斜視図である。
示す断面図である。
置方法を説明するための図である。
説明するための図である。
Claims (6)
- 【請求項1】四隅の柱の上下端を天井梁および床梁で連
結して直方体状に形成された通常のフレームから柱が一
本省略された大空間用フレームを有する複数の大空間用
建物ユニットを備え、これらの大空間用建物ユニットの
前記柱が省略された角隅部を寄せ合わせた状態で、前記
複数の大空間用建物ユニットが配置され、前記柱が省略
された前記角隅部を補強する補強梁が設けられたユニッ
ト式建物であって、 前記補強梁は、前記大空間用建物ユニットの角隅部に応
じた位置に形成されたスリットを有し、このスリット
は、前記補強梁の長手方向に沿って延びるとともに、内
部に前記大空間用建物ユニット同士を連結する連結部材
が挿通され、この連結部材は、前記補強梁に対して水平
方向に移動可能となっていることを特徴とするユニット
式建物。 - 【請求項2】請求項1に記載のユニット式建物におい
て、前記連結部材には、隣接する大空間用建物ユニット
の角隅部の上面に設けられた位置決めピンを挿通させる
位置決め孔が形成されていることを特徴とするユニット
式建物。 - 【請求項3】請求項2に記載のユニット式建物におい
て、前記連結部材は、建物ユニット同士を連結する通常
のシアプレートをそのまま流用したものであることを特
徴とするユニット式建物。 - 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
のユニット式建物において、前記補強梁の側面には、前
記連結部材を下方から支持するスチフナが設けられてい
ることを特徴とするユニット式建物。 - 【請求項5】請求項4に記載のユニット式建物におい
て、前記スチフナは、前記補強梁の側面および前記スリ
ットに挿通された前記連結部材の下面のいずれにも交差
する方向に沿って延びる平板材であり、前記スチフナの
上端縁が前記連結部材の下面に当接していることを特徴
とするユニット式建物。 - 【請求項6】請求項4または請求項5に記載のユニット
式建物において、前記スチフナは、その上端縁の高さレ
ベルが前記補強梁のスリットの下端縁と同一高さレベル
とされていることを特徴とするユニット式建物。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010174512A (ja) * | 2009-01-29 | 2010-08-12 | Misawa Homes Co Ltd | ユニット式建物の設計方法およびユニット式建物 |
JP2013249728A (ja) * | 2013-08-12 | 2013-12-12 | Misawa Homes Co Ltd | ユニット式建物 |
CN111255062A (zh) * | 2020-03-31 | 2020-06-09 | 河南省全过程工程研究院有限公司 | 拼装式组合建筑 |
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- 2000-06-27 JP JP2000192521A patent/JP3741596B2/ja not_active Expired - Fee Related
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