JP2002004404A

JP2002004404A - パーゴラ壁面体の取付装置

Info

Publication number: JP2002004404A
Application number: JP2000186550A
Authority: JP
Inventors: Kunio Shimamura; 久仁男島村
Original assignee: Tateyama Aluminum Industry Co Ltd
Current assignee: Tateyama Aluminum Industry Co Ltd
Priority date: 2000-06-21
Filing date: 2000-06-21
Publication date: 2002-01-09

Abstract

(57)【要約】【課題】支柱として強度のあるＨ形鋼材を採用するに当
り、Ｈ形鋼材を加工することなく容易に壁面体を取付
け、また、取替可能とする。【解決手段】Ｈ形金属材で構成されるパーゴラの支柱２
に、取付金具１０を用いて壁面体８を取り付ける。取付
金具１０は、支柱２のフランジ２ａを囲むコ形状部１１
と、壁面体８の取付部１２と、コ形状部１１のフランジ
外面側１１ａに穿設したタップネジ孔１１ｂとからな
る。タップネジ孔にネジ９を螺合して、取付金具１０を
フランジ２ａに固定した上、取付部１２に壁面体８を取
付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建物の軒先部等に
配置されるパーゴラにおいて、断面Ｈ形支柱間に配置す
る壁面体の取付装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】パーゴラの支柱間にフェンスを取り付け
ることは、特許第３０２００９６号公報、特許第３０２
００９７号公報に開示されているように公知である。上
記刊行物に記載のものは、パーゴラ支柱間にフェンスパ
ネルを支柱の溝に嵌入させたものであるが、取付に手数
がかかる上、フェンスパネルの交換が困難であり、断面
Ｈ形の支柱には、採用できないものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術に鑑みて発明されたものであり、本発明の第１の課題
は、パーゴラの支柱として強度のあるＨ形鋼材を採用す
るに当り、Ｈ形鋼材を加工することなく、容易に壁面体
が取付けられるようにすること、及び、支柱に取付けら
れた壁面体を、メンテナンス対応として、容易に取替可
能とすることにある。

【０００４】また、第２の課題は、第１の課題に加え
て、壁面体をそれぞれ支柱の間に配置することで、パー
ゴラ全体の外観意匠において、支柱の強調を図ることに
ある。更に、第３の課題は、第１の課題に加えて、壁面
体をそれぞれの支柱の外面を覆うように配置すること
で、パーゴラ全体の外観意匠において、壁面体の強調を
図ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は、以下の手段を講じた。即ち、請求項１記
載のパーゴラ壁面体の取付装置は、Ｈ形金属材で構成さ
れるパーゴラの支柱２に、取付金具１０を用いて壁面体
８を取り付ける装置であって、取付金具１０を、Ｈ形金
属材のフランジ２ａの端縁を囲むコ形状部１１と、壁面
体８の取付部１２と、コ形状部１１のフランジ外面側１
１ａに穿設したタップネジ孔１１ｂと、から構成し、取
り付けに当っては、タップネジ孔１１ｂにネジ９を螺合
して、取付金具１０をフランジ２ａの端縁に固定した
上、取付金具１０の取付部１２に壁面体８を取付けるこ
とを特徴とする。

【０００６】請求項２記載のパーゴラ壁面体の取付装置
は、上記手段に加えて、取付金具１０の取付部１２を、
コ形状部の底面方向で且つフランジ内面側に延長し、そ
の延長した端部を支柱間側に折曲させることを特徴とす
る。請求項３記載のパーゴラ壁面体の取付装置は、請求
項１記載の手段に加えて、取付金具１０の取付部１２
を、コ形状部の底面方向で且つフランジ外面側に延長
し、その延長した端部を支柱間側に折曲させ、壁面体８
をそれぞれの支柱２の外面を覆うように配置することを
特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の態様】以下、本発明の実施例を、図面を
参照して説明する。

【実施例１】（全体構成）図２に示すように、本実施例
に係るパーゴラは建物４の壁面に近接して立設される。
そのために、壁面に近接した土中に基礎コンクリート１
が敷設される。そして、支柱２群は各基礎コンクリート
１に金具を介して取り付けられる。基礎コンクリート１
は、支柱２を立設する位置の地下に、建物４とは遠近方
向に長い直方体形状に形成・敷設される。支柱２はＨ形
鋼材から構成され、内側（建物側）のフランジ２ａと外
側のフランジ２ｂが建物４から遠近位置になるような姿
勢で基礎コンクリート１上に配置・固定される。

【０００８】そして、支柱２の上端部近傍のフランジ２
ａに傾斜部材３の端部が一定の傾斜角度で溶着される。
この傾斜部材３もＨ形鋼材から構成され、内側のフラン
ジ３ａと外側のフランジ３ｂを上下の位置になるような
姿勢で配置される。フランジ２ａとフランジ２ｂとの間
（ウェッブ部）、及び、フランジ３ａとフランジ３ｂと
の間ウェッブ部）にそれぞれ装飾板５を嵌挿する。装飾
板５は、各ウェッブ部全面をカバーするような形状とす
ることが装飾上望ましい。日除け用のスクリーン６は蛇
腹状に折り曲げられ、各傾斜部材３，３間において伸縮
且つ開閉可能に配置される。スクリーン６の建物側端縁
は、各傾斜部材３，３間に移動不可で固定・支持されて
おり、支柱側端縁は傾斜部材３に沿ってスライド可能、
即ち、開放可能となっている。また、支柱２及び傾斜部
材３の下部位置で基盤上には床７が配置される。

【０００９】（壁面体８）支柱２，２間には、蔓用格子
枠からなる壁面体８が配置される。壁面体８は、支柱
２，２間隔より若干幅狭で矩形状に形成され、その四角
近傍で、それぞれ取付金具１０を用いて支柱２のフラン
ジ２ａに取り付けられる。

【００１０】（取付金具１０）取付金具１０は、鋼材等
の曲げ加工品、アルミ押出形材の切断加工品あるいは鋳
物成形品として形成され、フランジ２ａに取り付けた状
態において、Ｈ形金属材のフランジ２ａの端縁を囲むコ
形状部１１と、壁面体８を取り付ける取付部１２とから
なる。また、コ形状部１１のフランジ外面側１１ａに
は、タップネジ孔１１ｂが穿設される。

【００１１】（取付）上記構成において、支柱２に壁面
体８を取り付けるには、タップネジ孔１１ｂに別途用意
したネジ９を螺合して、４つの取付金具１０をフランジ
２ａの端縁に固定する。次に、各取付金具１０のそれぞ
れの取付部１２に壁面体８を取付ける。取付金具１０の
コ形状部１１をフランジ２ａに嵌合させ、嵌合状態で固
定するネジ９は、ネジ頭がなく、六角掘り込みのものと
すれば、見栄え及び盗難防止の面から好ましい。

【００１２】図１に示す実施例１では、取付金具１０の
取付部１２を、コ形状部１１における底面方向で且つフ
ランジ２ａの内面側に若干延長し、その延長した端部１
２ａを支柱２間側に折曲させ、この折曲部に壁面体８を
通しボルト１３及びナット１４を用いて取り付ける。実
施例１の場合は、壁面体８の外面とフランジ２ａの外面
とを同一面にすることで、一つの意匠としてのフラット
な外観が得られる。

【００１３】上記構成により、Ｈ形鋼材からなる支柱２
を何ら加工することなく、容易に壁面体８を取り付ける
ことができ、壁面体８のメンテナンス対応として、容易
に取替可能とすることができる。なお、支柱２への装飾
板５の取付金具と、壁面体８の取付金具１０とが互いに
干渉しあわないかぎり、装飾板５と壁面体８とをそれぞ
れ独立して支柱２への取り付ければ、支柱２に取付ける
装着板５と壁面体８の選択の自由度を得ることができ
る。

【００１４】

【実施例２】実施例２は、図５に示すように、取付金具
１０の取付部１２を、コ形状部１１の底面方向で且つフ
ランジ２ａの内面側に長く延長し、その延長した端部１
２ａを支柱２間側に折曲させ、この折曲部で通しボルト
１３及びナット１４を用いて壁面体８を取り付ける。実
施例２の場合は、壁面体８の外表面が、内側のフランジ
２ａの表面から後退した位置に配置される。上記構成に
より、実施例１の効果に加えて、壁面体８の位置に対し
て支柱２の位置が突出していることから、パーゴラ全体
の外観意匠において、支柱２の強調をはかることができ
る。また、壁面体８の外面において、空間的にゆとりを
持たせることができる。

【００１５】

【実施例３】実施例３は、図６に示すように、取付金具
１０の取付部１２を、コ形状部１１の底面方向で且つフ
ランジ外面側に延長する。そして、その延長した端部１
２ａを支柱２間側に折曲させ、壁面体８をそれぞれの支
柱２の外面を覆うように取り付ける。上記構成により、
実施例１の効果に加えて、壁面体８をそれぞれの支柱２
の外面を覆うように配置することで、パーゴラ全体の外
観意匠において、壁面体８の強調をはかることができ
る。また、壁面体８の内面、即ち、床７面上において、
空間的にゆとりを持たせることができる。なお、実施例
３の取付金具１０は、実施例２の取付金具１０を上下に
反転させることで兼用することができる。また、上記実
施例３は、延長した端部１２ａを支柱２間側に折曲させ
たが、延長した端部１２ａを支柱２間側とは反対側に折
曲させてもよい。しかし、この場合は、実施例２の取付
金具１０と兼用することはできない。

【００１６】（その他の実施例）壁面体８の取付金具
は、図に示していないが、支柱２のウェッジ部のカバー
板として取り付けられる装飾板５の取付金具と一体物と
することもできる。この場合、請求項１，２のように、
壁面体８をそれぞれの支柱２の間に配置するときは、予
め装飾板５に取付金具を取付けてから、取付金具を支柱
２のフランジ２ａにネジで取り付け、次に、その取付金
具の取付部に壁面体８を取付ける。

【００１７】

【発明の効果】本発明によれば、上記構成により、下記
の効果を奏する。１．請求項１記載の発明によれば、パーゴラの支柱とし
て強度のあるＨ形鋼材を採用しても、支柱を加工するこ
となく、容易に壁面体が取付けることができ、且つ、容
易に取替可能とすることができる。

【００１８】２．請求項２記載の発明によれば、上記１
の効果に加えて、壁面体をそれぞれ支柱の間に配置する
ことで、パーゴラ全体の外観意匠において、支柱の強調
を図ることができる。３．請求項３記載の発明によれ
ば、上記１の効果に加えて、壁面体をそれぞれの支柱の
外面を覆うように配置することで、パーゴラ全体の外観
意匠において、壁面体の強調をはかることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る実施例１の要部説明図。

【図２】実施例１の全体斜視図。

【図３】実施例１の側面説明図。

【図４】実施例１の背面図。

【図５】同実施例２の要部説明図。

【図６】同実施例３の要部説明図。

【符号の説明】

１・・・基礎コンクリート２・・・支柱２ａ・・・（内側）フランジ２ｂ・・・（外側）フランジ３・・・傾斜部材３ａ・・・（内側）フランジ３ｂ・・・（外側）フランジ４・・・建物５・・・装飾板６・・・スクリーン７・・・床８・・・壁面体９・・・ネジ１０・・取付金具１１・・コ形状部１１ａ・・フランジ外面側１１ｂ・・タップネジ孔１２・・取付部１２ａ・・端部１３・・・通しボルト１４・・・ナット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】Ｈ形金属材で構成されるパーゴラの支柱２
に、取付金具１０を用いて壁面体８を取り付ける装置で
あって、取付金具１０を、Ｈ形金属材のフランジ２ａの端縁を囲むコ形状部１１
と、壁面体８の取付部１２と、コ形状部１１のフランジ外面側１１ａに穿設したタップ
ネジ孔１１ｂと、から構成し、取り付けに当っては、タップネジ孔１１ｂにネジ９を螺合して、取付金具１０
をフランジ２ａの端縁に固定した上、取付金具１０の取
付部１２に壁面体８を取付けることを特徴とするパーゴ
ラ壁面体の取付装置。
【請求項２】取付金具１０の取付部１２を、コ形状部１
１の底面方向で且つフランジ内面側に延長し、その延長
した端部１２ａを支柱２間側に折曲させることを特徴と
する請求項１に記載のパーゴラ壁面体の取付装置。
【請求項３】取付金具１０の取付部１２を、コ形状部１
１の底面方向で且つフランジ外面側に延長し、その延長
した端部１２ａを支柱２間側に折曲させ、壁面体８をそ
れぞれの支柱２の外面を覆うように取り付けることを特
徴とする請求項１に記載のパーゴラ壁面体の取付装置。