JP2002003976A - 摺動部材 - Google Patents

摺動部材

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JP2002003976A
JP2002003976A JP2000179345A JP2000179345A JP2002003976A JP 2002003976 A JP2002003976 A JP 2002003976A JP 2000179345 A JP2000179345 A JP 2000179345A JP 2000179345 A JP2000179345 A JP 2000179345A JP 2002003976 A JP2002003976 A JP 2002003976A
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atomic
piston ring
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Shoji Tanaka
昭二 田中
Masahiro Oguchi
昌弘 小口
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TPR Co Ltd
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Teikoku Piston Ring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動特性、特に耐剥離性を向上させた硬質皮
膜を被覆した摺動部材を提供する。 【解決手段】 ピストンリング1の外周面に硬質皮膜3
をアークイオンプレーティングによって被覆する。硬質
皮膜3は、TiN型の窒化チタンからなり、結晶の格子
定数が0.4255〜0.4355nmの範囲にあり、
Tiの含有量が30〜49原子%である。この硬質皮膜
3は、NやN以外の元素を1種又は2種以上固溶してい
る。N以外の固溶元素としては、He,Li,B,C,
O,Ne,Mg,P,S,Ar,V,Mn,Fe,C
o,Ni,Cu,Zn,Zr,Nb,Mo,Sn,H
f,Ta,及びWがある。固溶元素の含有量は2〜40
原子%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動特性、特に耐
剥離性を改善した硬質皮膜が被覆されている摺動部材例
えば内燃機関用ピストンリング等に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンの高出力化や排気ガス規
制の対応に伴って、ピストンリングの使用環境は益々過
酷になってきており、耐摩耗性や耐焼付性の向上が求め
られる。その対策として、PVD法を利用したCrNや
TiN等からなる硬質皮膜が提案されている。特に耐摩
耗性や耐焼付性が要求されるエンジンでは、TiN型の
窒化チタンからなる硬質皮膜が提案されている。また、
窒化チタンの結晶構造中に酸素等の元素を固溶して、摺
動特性を向上させた硬質皮膜が特開平6−94130号
や特開平6−330347号に提案されている。更に
は、タービン等の高温回転機械において、TiN皮膜の
耐高温腐食性を向上させるために、TiNの結晶構造中
にAl,Cr,Zr及びHfから選択された1種又は2
種以上の元素を固溶させ、結晶の格子定数を所定の範囲
としたTiN皮膜が特開2000−129420号に提
案されている。
【0003】特開平6−94130号では、Ti:N:
O=1:0.9〜0.3:0.3〜1.0(原子%比)
であり、特開平6−330347号では、M群(Cr,
V,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,W及びAlから選
択された1種又は2種以上の金属元素)の組成比が原子
%比でM/(Ti+M)=1〜45%である。また、特
開2000−129420号では、上記固溶元素の含有
量は2〜30原子%であり、格子定数が0.414〜
0.423nmの範囲である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記皮
膜を被覆した場合でも、過酷なエンジン条件下にあって
は、使用中に表面に摺動による過度の繰り返し応力を受
けると、クラックが発生し、その後、剥離が発生する場
合がある。
【0005】本発明は上記点に鑑みてなされたものであ
り、その課題は、摺動特性、特に耐剥離性を向上させた
硬質皮膜を被覆した摺動部材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次の手段を採る。すなわち、本発明は、
TiN型の窒化チタンの格子定数を適切な範囲に設定す
ることにより、硬質皮膜の耐剥離性を改善した。即ち、
本発明は、TiN型の窒化チタンの格子定数を0.42
55〜0.4355nmの範囲とすることにより、硬質
皮膜の耐剥離性を改善した。格子定数が0.4255n
m未満では耐剥離性の改善効果が無く、0.4355n
mを越えると耐剥離性の改善効果が無いと共に、製造時
に欠け等の不具合が発生する場合がある。
【0007】ちなみに、TiN型の窒化チタンの格子定
数は、JCPDSカードでは、0.4240nmであ
る。 JCPDS:Joint Committee on
Powder Diffraction Standards
【0008】格子定数を上記所定の範囲とするには、次
の少なくとも一方の手段を採ることで実現できる。 TiNの原子間に元素を侵入させる(侵入型固溶
体)。 格子を形成しているTiをTiのイオン半径よりも大
きい元素で置換する(置換型固溶体)。 具体的には、侵入型固溶体の場合は、N,He,B,
C,O,Ne,P,S,及びArからなる群から選択さ
れた1種又は2種以上を固溶させる。また、置換型固溶
体の場合は、Li,Mg,V,Mn,Fe,Co,N
i,Cu,Zn,Zr,Nb,Mo,Sn,Hf,T
a,及びWからなる群から選択された1種又は2種以上
を固溶させる。
【0009】Tiの含有量は30〜49原子%の範囲と
するのが好ましい。30原子%未満では耐摩耗性が不足
する場合があり、49原子%を越えると耐剥離性の改善
効果がない。
【0010】固溶元素の含有量は2〜40原子%の範囲
とするのが好ましい。2原子%未満では格子定数の増加
の効果が少なく、40原子%を越えると密着性が悪くな
り製造上好ましくない。
【0011】上記摺動部材においては、硬質皮膜と母材
との密着性を向上させるために、硬質皮膜の下に、Ti
の含有量が49原子%を越えるTiN皮膜や、格子定数
が0.4254以下のTiN皮膜、あるいはCr、Cr
N及びCrNの中の少なくとも1つからなる皮膜等の
密着性の良好な下地皮膜が形成されるのが好ましい。
【0012】また、前記皮膜の破断面の結晶が、母材側
から皮膜表面に向かって柱状に成長している柱状組織を
呈しているのが耐剥離性の点で望ましい。
【0013】硬質皮膜の厚さは、1〜120μmの範囲
にあるのが望ましい。1μm未満では耐久性が不足し、
120μmを越えると耐剥離性に対し不利になる。
【0014】上記硬質皮膜はイオンプレーティング法や
スパッタリング法等のPVD法、あるいはCVD法等に
より被覆できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1(a)は本発明の一実施形態
であるピストンリングの一部分を示す縦断面図である。
【0016】本実施形態のピストンリング1は鋼、鋳
鉄、チタンあるいはチタン合金等で形成されている矩形
断面リングである。ピストンリング1の全周面にはビッ
カース硬さ700以上の窒化層2が形成されており、外
周面の窒化層2上に、硬質皮膜3がアークイオンプレー
ティングによって被覆されている。
【0017】硬質皮膜3は、TiN型の窒化チタンから
なり、結晶の格子定数が0.4255〜0.4355n
mの範囲にあり、Tiの含有量が30〜49原子%であ
る。この硬質皮膜3は、NやN以外の元素を1種又は2
種以上固溶している。N以外の固溶元素としては、H
e,Li,B,C,O,Ne,Mg,P,S,Ar,
V,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Zr,N
b,Mo,Sn,Hf,Ta,及びWがある。固溶元素
の含有量は2〜40原子%である。また、硬質皮膜3の
破断面の結晶は母材側から皮膜表面に向かって柱状に成
長している柱状組織を呈している。膜厚は1〜120μ
mの範囲にある。
【0018】上記硬質皮膜3には意図せぬ不純物とし
て、TiN型の窒化チタン以外の金属相や化合物相が微
量に含まれる場合がある。
【0019】硬質皮膜3のビッカース硬さは900〜2
200の範囲にある。ビッカース硬さが900未満では
耐摩耗性が不足し、2200を越えると密着性が低下す
る。皮膜の結晶粒径は1μm未満である。結晶粒径は耐
剥離性の点で1μm未満が望ましく、0.1μm以下が
より望ましい。
【0020】図1(b)は本発明の別の実施形態である
ピストンリングの一部分を示す縦断面図である。
【0021】本実施形態のピストンリング1は、上記実
施形態のピストンリング1における窒化層2と硬質皮膜
3との間に、Tiの含有量が49原子%を越えるTiN
皮膜や、格子定数が0.4254以下のTiN皮膜、あ
るいはCr、CrN及びCrNの中の少なくとも1つ
からなる皮膜等の密着性の良好な下地皮膜4を形成した
もので、他の構成は上記実施形態のピストンリングと同
じである。
【0022】以下、ピストンリングに硬質皮膜3を被覆
する方法を説明する。
【0023】硬質皮膜3はアークイオンプレーティング
法によって被覆する。図2に基づいて、アークイオンプ
レーティング装置の基本的構成を説明する。真空チャン
バ10内に、蒸発させる材料からなる陰極11と、被コ
ーティング物12が設置されている。陰極11は、真空
チャンバ10の外側に設置されているアーク供給源13
に接続されており、アーク供給源13には図示外の陽極
が接続されている。被コーティング物12にはバイアス
電圧供給源14によって負のバイアス電圧が印加される
ように構成されている。真空チャンバ10にはプロセス
ガスの供給源に接続されているガス入り口15と、ポン
プに接続されている排気口16とが設けられている。1
7は陰極11の材料が蒸発してイオン化した金属イオ
ン、18は反応ガス分子である。なお、各陰極11にお
けるアーク電流の大きさは、独立して調節できるように
構成されている。
【0024】上記アークイオンプレーティング装置にお
いて、陰極の一つに金属Tiを取り付け、別の陰極に固
溶元素からなる金属、あるいは固溶元素とTiとの合金
を取り付ける。ピストンリングをアセトン溶液中で超音
波洗浄後、アークイオンプレーティング装置の炉内にセ
ットし、真空引きを行う。炉内圧力を1×10−3Pa
以下に減圧した後、ピストンリングを473〜773K
に加熱する。加熱により、炉内圧力は一時的に上昇する
が、減圧によって再び圧力が低下する。圧力が低下して
5×10−3Pa以下になった後、Nガスを導入し
て、−800〜−1000Vのバイアス電圧を印加し、
陰極と陽極との間でアーク放電を発生させ、メタルイオ
ンボンバード処理を行う。その後、バイアス電圧を−5
0〜−150Vとし、Nガスを7×10−1〜1.8
Paになるまで導入し、所定時間被覆を行う。これによ
り、TiN型の窒化チタンに所定の金属元素が固溶され
た硬質皮膜がピストンリングに被覆される。
【0025】なお、図2は2つの陰極の例を示したが、
陰極を3つ以上とすることも可能で、これにより種々の
金属元素を固溶できる。
【0026】また、N以外のガス成分を固溶させる場合
は、メタルイオンボンバード処理後、Nガス中に他の
ガスを混入させればよい。この場合、上記のように、T
i金属からなる陰極と、固溶元素からなる金属あるいは
固溶元素とTiとの合金で形成された陰極とが設けられ
ていると、金属元素とN以外のガス成分とが固溶され、
陰極がTi金属のみから形成されていると、N以外のガ
ス成分が固溶される。
【0027】また、Nを固溶させる場合は、メタルイオ
ンボンバード処理後、Nガスを2.0〜2.4Paに
なるまで導入すればよい。
【0028】上記において、元素の固溶量と格子定数の
関係は、元素の種類、ガス流量及びバイアス電圧により
変化するので、これらを調整して格子定数を所定の範囲
になるようにする。
【0029】なお、Tiの含有量が49原子%を越える
TiN皮膜や、格子定数が0.4254以下のTiN皮
膜を密着性の良好な下地皮膜として硬質皮膜の下に被覆
する場合は、炉内圧力が1.8Pa以下になるように窒
素流量を調整すればよい。また、Cr、CrN及びC
rNの中の少なくとも1つからなる密着性の良好な下地
皮膜を硬質皮膜の下に被覆する場合は、陰極の蒸発材料
を金属Crとし、炉内圧力が2.0Pa以下になるよう
に窒素流量を調整すればよい。炉内圧力が8×10−1
〜2.0Paの範囲ではCrN皮膜、3×10−1
7.9×10−1Paの範囲ではCrNとCrNとの
混合皮膜、1.5×10−1〜2.9×10−1Paの
範囲ではCrN皮膜、8×10−2〜1.4×10
−1Paの範囲ではCrNとCrとの混合皮膜、7.
9×10−2Pa以下ではCr皮膜がそれぞれ被覆でき
る。
【0030】上記下地皮膜はイオンプレーティング法の
他に、真空蒸着法やスパッタリング法等のPVD法、プ
ラズマCVD法等のCVD法、あるいは湿式めっき法等
により被覆できる。
【0031】次に、硬質皮膜の耐剥離性試験を説明す
る。
【0032】耐剥離性試験は、ファンデアホルスト摩擦
試験機を使用して行った。試験の概要を図3に基づいて
説明する。
【0033】ピストンリング1が、水平軸を中心に回転
するロータ20の外周面21上に配置され、ピストンリ
ング1に荷重Pが作用されてピストンリング1の外周面
がロータ20上に押接される。この状態で、ピストンリ
ング1とロータ20の接触部分に潤滑油を供給しながら
ロータ20を一定速度で回転させる。そして、ピストン
リング1への荷重Pを変えて試験を行い、ピストンリン
グ1の硬質皮膜にクラック又は剥離が発生したときの荷
重Pを測定した。
【0034】試験条件は下記の通りであった。 試験片(ピストンリング) 材質 :17Crマルテンサイト鋼 下地処理 :窒化処理 硬質皮膜厚さ:50μm 表面粗さ :0.6μmRZ 硬質皮膜特性:表1参照。 ロータ 材質:鋳鉄(FC250相当) 表面:鏡面仕上げ 潤滑油 日石ハイディーゼルS3 10Wエンジンオイル 荷重 30N〜200Nの範囲 初期荷重30Nで1分間行い、クラック及び剥離の発生
がない場合、更に10Nずつステップアップし、試験を
行う。クラック又は剥離が発生するまで、又は試験荷重
が200Nまで続行する。 時間 各荷重で1分 速度 5.5m/s 温度 室温
【0035】表1に実施例及び比較例の皮膜特性を示
す。固溶元素欄のNの含有量(原子%)はN総原子%か
ら格子を形成しているNすなわちTiと同量のN原子%
を引いた値である。
【0036】
【表1】
【0037】上記格子定数の測定は次の方法で行った。 外径96.5mm、幅2.4mm、厚さ3.3mmの
ピストンリングの外周面に表1の硬質皮膜を35μm被
覆し、その表面を表面あらさが0.6μmRz以下にな
るようにラッピング仕上げを行い、任意の長さに切断し
たものを試料とした。それをCu管球(特性X線の波長
は0.154025nm)を用いたX線回折装置にて、
スキャン角度(2θ)が30〜90度の範囲で測定し
た。 測定後、X線回折図形をスムージング処理及びバック
グランド除去のデータ処理を行い、接線法により回折角
度(θ)を決定した。 格子定数は(111)〜(311)までの4ピークを
用いて決定した。各格子面の回折角度θを式(cos
θ/sinθ+cosθ/θ)に挿入して求めた値と
各格子面の格子定数から最小自乗法により外挿曲線の式
を求め、そのy切片を格子定数とした。
【0038】表2に試験結果を示す。比較例1〜4の硬
質皮膜は試験荷重140N以下でクラック又は剥離が発
生した。これに対し、実施例1〜5の硬質皮膜は、クラ
ック又は剥離が発生したのは試験荷重160N以上であ
り、耐剥離性が優れている。
【0039】
【表2】
【0040】次に、前述した耐剥離性試験で使用した実
施例2,3,4の硬質皮膜と比較例2の硬質皮膜とを、
トップリングの外周面に被覆して、エンジン実験を行っ
た。
【0041】使用したエンジンと試験条件は、次の通り
である。 エンジン:ボア径96.5mm、4気筒、4ストローク
ディーゼルエンジン 試験条件:全負荷、300時間
【0042】運転後のトップリング外周面を観察した結
果を表3に示す。比較例2の硬質皮膜はクラック及び剥
離が発生したが、実施例2,3,4の硬質皮膜はクラッ
ク及び剥離が発生しなかった。
【0043】
【表3】
【0044】上記実施形態では、摺動部材としてピスト
ンリングを示したが、本発明はピストンリングに限るこ
とはなく、この他、内燃機関の動弁系部品であるタペッ
トやカム等、あるいは圧縮機のベーン等に適用される。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明の摺動部材
は、硬質皮膜の摺動特性、特に耐剥離性に優れる。従っ
て、この硬質皮膜を被覆したピストンリング等の摺動部
材は、過酷な条件下においても、充分な耐久性を具備す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示し、(a)及び(b)は
それぞれピストンリングの一部分を示す縦断面図であ
る。
【図2】アークイオンプレーティング装置の構成を示す
図である。
【図3】ファンデアホルスト摩擦試験機の概要を示し、
(a)は一部断面正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】 1 ピストンリング 2 窒化層 3 硬質皮膜 4 下地皮膜 10 真空チャンバ 11 陰極 12 被コーティング物 13 アーク供給源 14 バイアス電圧供給源 15 ガス入り口 16 排気口 17 金属イオン 18 反応ガス分子 20 ロータ 21 ロータ外周面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J044 AA02 AA20 BB06 BB14 BB27 BB29 BB30 BB31 BC07 DA09 4K029 AA02 BA02 BA06 BA08 BA09 BA11 BA12 BA15 BA16 BA17 BA18 BA32 BA33 BA34 BA60 BC02 BD04 CA03 DD06 EA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TiN型の窒化チタンからなる硬質皮膜
    が被覆されている摺動部材において、前記硬質皮膜は、
    結晶の格子定数が0.4255〜0.4355nmの範
    囲にあり、Tiの含有量が30〜49原子%であること
    を特徴とする摺動部材。
  2. 【請求項2】 前記TiN型の窒化チタンに含まれる固
    溶元素の含有量が2〜40原子%であることを特徴とす
    る請求項1記載の摺動部材。
  3. 【請求項3】 前記TiN型の窒化チタンに含まれる固
    溶元素が、N,He,Li,B,C,O,Ne,Mg,
    P,S,Ar,V,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Z
    n,Zr,Nb,Mo,Sn,Hf,Ta,及びWから
    なる群から選択された1種又は2種以上からなることを
    特徴とする請求項1又は2記載の摺動部材。
  4. 【請求項4】 前記皮膜の破断面の結晶が母材側から皮
    膜表面に向かって柱状に成長している柱状組織を呈して
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    摺動部材。
  5. 【請求項5】 前記皮膜の厚さが1〜120μmの範囲
    にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の摺動部材。
  6. 【請求項6】 前記摺動部材がピストンリングであるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の摺動部
    材。
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