JP2002003710A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

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Nobuhiro Watanabe
信廣 渡辺
Mitsugi Nakae
貢 中江
Toshinao Kikuma
利尚 菊間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧水銀ランプやメタルハライドランプ
などの光を照射した場合でも十分な耐候性を有する成形
品を得ることができるポリカーボネート樹脂組成物を提
供する。 【解決手段】 ポリカーボネート樹脂100質量部に対
し、(a)350〜400nmの紫外線領域に極大吸収
波長を有しない紫外線吸収剤0.05重量部以上で2質
量部未満と、(b)蛍光増白剤0.00001〜1質量
部とを含有させてなるポリカーボネート樹脂組成物であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、十分な耐候性を有
する成形品を得ることができるポリカーボネート樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリカーボネート樹脂は、耐衝
撃特性や耐熱性に優れ、様々な分野において幅広く利用
されているが、耐候性の面でやや問題を有しており、通
常の太陽光源だけでなく、高圧水銀ランプやメタルハラ
イドランプの光を照射した場合でも、有害な黄色変化等
を起こすことがある。
【0003】このため、従来ではポリカーボネート樹脂
に種々の光安定剤が単独あるいは複数種含有された樹脂
組成物が使用されており、また提案されている。例え
ば、特開平7−196904号公報には、ポリカーボネ
ート樹脂にベンゾトリアゾール化合物からなる紫外線吸
収剤とクマリン化合物及びナフタルイミド化合物から選
ばれる蛍光増白剤が添加されたポリカーボネート樹脂組
成物が開示されている。また、特開平10−17610
3号公報には、ポリカーボネート樹脂にトリアジン化合
物からなる紫外線吸収剤とクマリン化合物及びナフタル
イミド化合物から選ばれる蛍光増白剤が添加されたポリ
カーボネート樹脂組成物が開示されている。しかしなが
ら、未だ十分な耐候性を有しているとはいえず、より一
層の改善が切望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記状況に
鑑みなされたもので、高圧水銀ランプやメタルハライド
ランプなどの光を照射した場合でも十分な耐候性を有す
る成形品を得ることができるポリカーボネート樹脂組成
物を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
を重ねた結果、ポリカーボネート樹脂に、特定の紫外線
吸収剤及び蛍光増白剤を含有した樹脂組成物を用いて得
られた成形品が十分な耐候性を有することを見出し、こ
れら知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明の要旨は下記の通りであ
る。 1.ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、(a)
350〜400nmの紫外線領域に極大吸収波長を有し
ない紫外線吸収剤0.05質量部以上で2質量部未満
と、(b)蛍光増白剤0.00001〜1質量部とを含
有させてなるポリカーボネート樹脂組成物。 2.ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、(a)
成分が0.1〜1質量部であり、(b)成分が0.00
01〜0.1質量部である前記1記載のポリカーボネー
ト樹脂組成物。 3.(b)成分がベンゾオキサゾリル系化合物又はクマ
リン系化合物である前記1又は2に記載のポリカーボネ
ート樹脂組成物。 4.(b)成分が構造中に硫黄原子を含まない化合物で
ある前記1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート樹
脂組成物。 5.(a)成分が、ベンゾトリアゾール系化合物、ベン
ゾフェノン系化合物及びトリアジン系化合物から選ばれ
る少なくとも一種である前記1〜4のいずれかに記載の
ポリカーボネート樹脂組成物。 6.前記1〜5のいずれかに記載のポリカーボネート樹
脂組成物からなる射出成形品。 7.前記1〜5のいずれかに記載のポリカーボ樹脂組成
物を成形してなる照明灯カバー。 8.前記1〜5のいずれかに記載のポリカーボ樹脂組成
物を成形してなる車両用灯具レンズ又は車両用灯具カバ
ー。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のポリカーボネート樹脂組成物を構成する
ポリカーボネート樹脂としては、その化学構造や製造法
については特に制限はなく種々のものを用いることがで
きる。例えば、二価フェノールとカーボネート前駆体と
の反応により製造される芳香族ポリカーボネート樹脂が
好適に用いられる。
【0008】この二価フェノールとしては、種々のもの
が用いられるが、例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメ
チルフェニル)プロパン、4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ケトン、ハイドロキノン、レゾルシン、カテコール
などが好適なものとして挙げられる。これら二価フェノ
ールの中でも、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、
特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
〔ビスフェノールA〕が好ましい。そして、これらの二
価フェノールは、それぞれ単独で用いてもよいし、二種
以上を混合して用いてもよい。
【0009】また、カーボネート前駆体としては、カル
ボニルハライド、カルボニルエステル、またはハロホル
メートなどを用いることができる。さらに具体的には、
ホスゲン、二価フェノールのジハロホーメート、ジフェ
ニルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカ
ーボネートなどである。
【0010】そして、このポリカーボネート樹脂の化学
構造は、その分子鎖が線状構造または環状構造もしくは
分岐構造を有しているものを用いることができる。この
うち、分岐構造を有するポリカーボネート樹脂として
は、分岐剤として、1,1,1−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタン、α,α’,α”−トリス(4−ビ
ドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベ
ンゼン、フロログルシン、トリメリット酸、イサチンビ
ス(o−クレゾール)などを用いて製造したものが好ま
しく用いられる。また、このポリカーボネート樹脂とし
て、テレフタル酸などの2官能性カルボン酸、またはそ
のエステル形成誘導体などのエステル前駆体を用いて製
造されたポリエステル−カーボネート樹脂を用いること
もできる。さらに、これら種々の化学構造を有するポリ
カーボネート樹脂の混合物を用いることもできる。
【0011】また、これらポリカーボネート樹脂の粘度
平均分子量は、通常10,000〜50,000、好ま
しくは13,000〜35,000、さらに好ましくは
15,000〜25,000である。この粘度平均分子
量(Mv)は、ウベローデ型粘度計を用いて、20℃に
おける塩化メチレン溶液の粘度を測定し、これより極限
粘度[η]を求め、[η]=1.23×10-5Mv0.83
の式により算出した値である。このようなポリカーボネ
ート樹脂の分子量の調節には、フェノール、p−ter
t−ブチルフェノール、p−ドデシルフェノール、p−
tert−オクチルフェノール、p−クミルフェノール
などが用いられる。
【0012】さらに、このポリカーボネート樹脂とし
て、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合
体を用いることもできる。この共重合体は、例えば、ポ
リカーボネートオリゴマーと、末端に反応性基を有する
ポリオルガノシロキサンとを、塩化メチレンなどの溶媒
に溶解させ、これに二価フェノールの水酸化ナトリウム
水溶液を加え、トリエチルアミンなどの触媒を用いて界
面重縮合反応することにより製造することができる。こ
の場合のポリオルガノシロキサン構造部分としては、ポ
リジメチルシロキサン構造、ポリジエチレンシロキサン
構造、ポリメチルフェニルシロキサン構造ポリジフェニ
ルシロキサン構造を有するものが好適に用いられる。
【0013】また、このポリカーボネート−ポリオルガ
ノシロキサン共重合体としては、そのポリカーボネート
部分の重合度が3〜100であり、ポリオルガノシロキ
サン部分の重合度が2〜500程度であるものが好適に
用いられる。また、このポリカーボネート−ポリオルガ
ノシロキサン共重合体におけるポリオルガノシロキサン
部分の含有割合としては、0.5〜30質量%、好まし
くは1〜20質量%であるものが好適である。さらに、
このポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合
体の粘度平均分子量は、5,000〜100,000、
好ましくは10,000〜30,000であるものが好
適に用いられる。
【0014】次いで、前記ポリカーボネート樹脂に配合
する(a),(b)成分について順次説明する。 (a)紫外線吸収剤 本発明のポリカーボネート樹脂組成物を構成する(a)
成分は、350〜400nmの紫外線領域に極大吸収波
長を有しないものが必須である。350〜400nmの
紫外線領域に極大吸収波長を有する化合物であると、初
期の黄変度(YI)が大きく使用に耐えないものとな
る。化合物としては、350〜400nmの紫外線領域
に極大吸収波長を有しない紫外線吸収剤であれば特に限
定されないが、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフ
ェノン系化合物又はトリアジン系化合物が好ましい。
【0015】ベンゾトリアゾール系化合物として、具体
的には、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オ
クチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’
−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベ
ンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2,
2’−メチレン−ビス〔4−メチル−6−(ベンゾトリ
アゾール−2−イル)フェノール〕等を挙げることがで
きる。
【0016】ベンゾフェノン系化合物として、具体的に
は、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−エトキシ−ベンゾフェノン等を挙
げることができる。
【0017】トリアジン系化合物として、具体的には、
2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−
2−イル)−5−(ヘキシル)オキシ−フェノール、2
−(4,6−ビス−2,4−ジメチルフェニル−1,
3,5−トリアジン−2−イル)−5−(ヘキシル)オ
キシ−フェノール等を挙げることができる。
【0018】本発明の樹脂組成物のうち、上記(a)成
分の含有量は、ポリカーボネート樹脂100質量部に対
し0.05質量部で2質量部未満、好ましくは0.1〜
1質量部である。この含有量が0.05質量部未満であ
ると、所望の耐候性を得ることが難しく、2質量部以上
であると、紫外線の吸収剤の種類によっては着色が激し
く使用できないものもあるので好ましくない。
【0019】(b)蛍光増白剤 蛍光増白剤は、樹脂組成物の色調を白色あるいは青白色
に改善するために使用するもので、光線の紫外部のエネ
ルギーを吸収し、可視部に放射する作用するものであれ
ば、特に限定されないが、ベンゾオキサゾリル系化合物
又はクマリン系化合物が好ましい。しかし、それらの化
合物の構造の中に硫黄原子を含まないものが好ましい。
【0020】好ましいベンゾオキサゾリル系化合物とし
て、具体的には、4−(ベンゾオキサゾール−2−イ
ル)−4’−(5−メチルベンゾオキサゾール−2−イ
ル)スチルベン、4,4’−ビス(ベンゾオキサゾール
−2−イル)スチルベン、4,4’−ビス(ベンゾオキ
サゾール−2−イル)フラン等を挙げることができる。
【0021】好ましいクマリン系化合物として、3−フ
ェニル−7−アミノ−クマリン、3−フェニル−7−
(イミノ−1’,3’,5’−トリアジン−2’−ジエ
チルアミノ−4’−クロロ)−クマリン、3−フェニル
−7−(イミノ−1’,3’,5’−トリアジン−2’
−ジエチルアミノ−4’−メトキシ)−クマリン、3−
フェニル−7−ナフトトリアゾール−クマリン、4−メ
チル−7−ヒドロキシ−クマリン等を挙げることができ
る。
【0022】本発明の樹脂組成物のうち、上記(b)成
分の含有量は、ポリカーボネート樹脂100質量部に対
し0.00001〜1質量部、好ましくは0.0001
〜0.1質量部である。この含有量が0.00001質
量部未満であると、白色化する効果が低く所望の発色が
得られず、1質量部を超えると、増白剤自体の色が黄色
系の色を呈しているため、青系の綺麗な発色が得られず
好ましくない。
【0023】本発明のポリカーボネート樹脂組成物に
は、上記の各成分の他に、成形品に要求される特性に応
じて、一般の熱可塑性樹脂やその組成物に用いられてい
る添加剤の適宜量を含有させることができる。このよう
な添加剤としては、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤、
可塑剤、抗菌剤、相溶化剤、着色剤(染料、顔料)など
が挙げられる。
【0024】次に、本発明のポリカーボネート樹脂組成
物の製造方法については、前記の(a),(b)成分お
よび必要に応じて用いられる各種添加剤成分を、成形品
の要求特性に見合う配合割合において配合し、混練すれ
ばよい。ここで用いる混合機や混練機としては、通常用
いられている機器、例えばリボンブレンダー、ドラムタ
ンブラーなどで予備混合して、ヘンシェルミキサー、バ
ンバリーミキサー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリ
ュー押出機、多軸スクリュー押出機、コニーダなどによ
ることができる。混練の際の加熱温度は、通常240〜
300℃の範囲で適宜選択される。この溶融混練成形と
しては、押出成形機、特にベント式の押出成形機の使用
が好ましい。なお、ポリカーボネート樹脂以外の含有成
分は、予め、ポリカーボネート樹脂あるいは他の熱可塑
性樹脂と溶融混練、すなわちマスターバッチとして添加
することもできる。
【0025】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
上記の溶融混練成形機、あるいは、得られたペレットを
原料として、射出成形法,射出圧縮成形法,押出成形
法,ブロー成形法,プレス成形法,発泡成形法などによ
り、各種の成形品を製造することができる。この場合、
前記各成分を溶融混練してペレット状の成形原料を製造
し、ついで、このペレットを用いて射出成形や、射出圧
縮成形による射出成形品を製造する方法が、特に好適で
ある。また、この射出成形法として、ガス注入成形法を
採用すると、引けがなく外観に優れるとともに、軽量化
された成形品を得ることができる。このようにして得ら
れるポリカーボネート樹脂組成物からの成形品は、照明
灯カバー,車両用灯具レンズ,車両用灯具カバー等に用
いることができる。
【0026】
【実施例】次いで、実施例および比較例により、本発明
をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によ
って何ら限定されるものではない。 〔実施例1〜8および比較例1〜5〕第1表に示す配合
割合(ポリカーボネート樹脂100質量部に対する質量
部)において、各成分を混合し、50mm単軸押出し機
(NVC50)にて280℃で溶融混練してペレット化
した。次に、得られたペレットを、45トン射出成形機
(東芝機械社製,IS45PV)を用いて射出成形して
30×40mmで厚み2mmの試験片を得た。得られた
試験片について耐候性を下記の要領で評価し、その結果
を第1表に示す。
【0027】なお、用いた原材料および耐候性評価方法
を次に示す。 〔原材料〕ポリカーボネート樹脂として、ビスフェノー
ルAを原料とし、JIS K 7210に準拠〔温度3
00℃、荷重11.77N〕した条件下に測定したメル
トフローレート(MFR)が10g/10分であり、か
つ粘度平均分子量が21,600であるポリカーボネー
ト樹脂〔出光石油化学社製:タフロンFN2200〕を
用いた。
【0028】(a)紫外線吸収剤 a−1:2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オ
クチルフェニル)ベンゾトリアゾール(極大吸収波長
300nm,340nm)〔KEMISORB79、ケ
ミプロ化成社製〕 a−2:2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリ
アジン−2−イル)−5−(ヘキシル)オキシ−フェノ
ール(極大吸収波長 274nm,341nm)〔TI
NUVIN 1577、チバスペシャリティケミカル社
製〕 a−3:プロパンジオン酸,〔(4−メトキシフェニ
ル)−メチレン〕−ジメチルエステル(極大吸収波長
308nm)〔sanduvor PR−25、クラリ
アント社製〕 a−4:2,4−ジ−tert−ブチル−6−(5−ク
ロロベンゾトリアゾール)(極大吸収波長 314n
m,353nm)〔TINUVIN 327、チバスペ
シャリティケミカル社製〕
【0029】(b)蛍光増白剤 b−1:4,4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イ
ル)スチルベン〔uvitexOB−1、チバスペシャ
リティケミカルズ社製〕 b−2:4−(ベンゾオキサゾール−2−イル)−4’
−(5−メチルベンゾオキサゾール−2−イル)スチル
ベン〔ホスタルックスKS−N、クラリアント社製〕 b−3:2,5−ビス(5’−tert−ブチルベンゾ
オキサゾール−2−イル)チオフェン〔uvitexO
B、チバスペシャリティケミカルズ社製〕 b−4:クマリン系化合物〔Leucopur EG
M、チバスペシャリティケミカルズ社製〕
【0030】〔耐候性評価方法〕各試験片をスガ試験機
製の強エネルギーキセノンウェザーメーターSC−75
0WAにてブラックパネル温度83℃、300〜400
nmのエネルギー照射強度110w/m2 、雨無しの条
件で、初期と500時間照射後のYIを測定し、差をΔ
YIとした。なお、YIはJIS K 7103に準拠
して測定した。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、高圧水銀ランプやメタ
ルハライドランプなどの光を照射した場合でも十分な耐
候性を有する成形品を得ることができるポリカーボネー
ト樹脂組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/353 C08K 5/353 G02B 1/04 G02B 1/04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂100質量部に対
    し、(a)350〜400nmの紫外線領域に極大吸収
    波長を有しない紫外線吸収剤0.05質量部以上で2質
    量部未満と、(b)蛍光増白剤0.00001〜1質量
    部とを含有させてなるポリカーボネート樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリカーボネート樹脂100質量部に対
    し、(a)成分が0.1〜1質量部であり、(b)成分
    が0.0001〜0.1質量部である請求項1記載のポ
    リカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (b)成分がベンゾオキサゾリル系化合
    物又はクマリン系化合物である請求項1又は2に記載の
    ポリカーボネート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (b)成分が構造中に硫黄原子を含まな
    い化合物である請求項1〜3のいずれかに記載のポリカ
    ーボネート樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (a)成分が、ベンゾトリアゾール系化
    合物、ベンゾフェノン系化合物及びトリアジン系化合物
    から選ばれる少なくとも一種である請求項1〜4のいず
    れかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のポリカ
    ーボネート樹脂組成物からなる射出成形品。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載のポリカ
    ーボ樹脂組成物を成形してなる照明灯カバー。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載のポリカ
    ーボ樹脂組成物を成形してなる車両用灯具レンズ又は車
    両用灯具カバー。
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