JP2002003515A - ビニルエステル系樹脂エマルジョン - Google Patents

ビニルエステル系樹脂エマルジョン

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JP2002003515A JP2000186032A JP2000186032A JP2002003515A JP 2002003515 A JP2002003515 A JP 2002003515A JP 2000186032 A JP2000186032 A JP 2000186032A JP 2000186032 A JP2000186032 A JP 2000186032A JP 2002003515 A JP2002003515 A JP 2002003515A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐水性および放置安定性に優れ、さらに皮膜化
した場合、透明性にも優れるビニルエステル系樹脂エマ
ルジョンを提供すること。 【解決手段】エチレン単位を0.5モル%以上、10モ
ル%以下含有するビニルアルコール系重合体を分散剤と
し、ビニルエステル系樹脂エマルジョンを乳化重合する
際、グリコールエーテル化合物を含有させて得られるこ
とを特徴とするビニルエステル系樹脂エマルジョン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性および放置
安定性に優れ、さらに皮膜化した場合、透明性にも優れ
るビニルエステル系樹脂エマルジョンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリビニルアルコール(以下、 P
VAと略記することがある)はエチレン性不飽和単量体、
特に酢酸ビニルに代表されるビニルエステル系単量体の
乳化重合用保護コロイドとして広く用いられており、こ
れを保護コロイドとして用いて乳化重合して得られるビ
ニルエステル系水性エマルジョンは紙用、木工用および
プラスチック用などの各種接着剤、含浸紙用および不織
製品用などの各種バインダー、混和剤、打継ぎ材、塗
料、紙加工および繊維加工などの分野で広く用いられて
いる。このような水性エマルジョンは、 PVA系重合体の
けん化度を調整することにより、一般的に粘度が低く、
ニュートニアン流動に近い粘性を有し、比較的耐水性の
良好なものから、一般的に粘度が高く、比較的エマルジ
ョン粘度の温度依存性が小さいものが得られることか
ら、種々の用途に賞用されてきた。木工用接着剤として
は、より高粘度のエマルジョンが好ましく、いわゆる部
分けん化PVAを保護コロイドとしたビニルエステル系水
性エマルジョンが広く用いられている。部分けん化PVA
を保護コロイドとしたビニルエステル系水性エマルジョ
ンは、低温安定性に優れ、高粘度のものが得やすい反
面、耐水性に劣る問題点を有している。一方、完全けん
化PVAを保護コロイドとしたビニルエステル系水性エマ
ルジョンは、耐水性に優れるものの、低温安定性に劣る
問題点を有している。このような問題点を解決する目的
で、特開昭63−46252号公報、特開昭64−62
347号公報等において3−メチル−3−メトキシブタ
ノールや水溶性でかつアルコール性OH基を有する化合
物を含有させることが提案され、耐水性、放置安定性等
が改善されているが、従来から用いられる部分けん化PV
A、完全けん化PVAでは限界があるのが現状であった。こ
のような状況の中で、エチレン単位を含有するビニルア
ルコール系重合体を分散剤として用いることが提案(特
開平11−21529号公報、特開平11−21380
号公報、特開平10−226774号公報等)され、耐
水性と低温放置安定性が大幅に改善された。しかしなが
ら、エチレン単位を含有するビニルアルコール系重合体
は、エチレン単位の導入により、その水溶性が低下して
おり、該ビニルアルコール系重合体を保護コロイドとし
たエマルジョンは、60〜80℃での乳化重合時に顕著
な増粘がおこる問題点があった。乳化重合時に顕著な増
粘がおこると、攪拌が不良となり、安定にエマルジョン
を得られない場合があり、固形分を下げ、高温時にも攪
拌不良とならないよう調整する必要があった。このため
得られるエマルジョンは必然的に低粘度となり、木工用
接着剤など高粘度を必要とする用途には適さないのが現
状であった。また、得られたエマルジョンも同様に40
℃以上の高温で増粘がおこり、高温での放置安定性に問
題があった。また、エチレン単位を含有するビニルアル
コール系重合体を保護コロイドとするエマルジョンは低
温放置安定性に優れるため、従来部分けん化PVAが用
いられていた用途にも、エチレン単位を含有するビニル
アルコール系重合体の完全けん化品が用いられている。
しかし、完全けん化品であるが故に、界面活性は従来の
部分けん化PVAに比べて低く、得られるエマルジョン
の粒子径が大きくなる。粒子径が大きくなるために、エ
マルジョンを皮膜化した場合、その透明性に劣る問題点
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、耐水性および放置安定性に優れ、さらに
皮膜化した場合、透明性にも優れるビニルエステル系樹
脂エマルジョンを提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有するビニルエステル系樹脂エマルジョン
を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、エチレン単位を
0.5モル%以上、10モル%以下含有するビニルアル
コール系重合体を分散剤とし、ビニルエステル系樹脂エ
マルジョンを乳化重合する際、グリコールエーテル化合
物を含有させて得られることを特徴とするビニルエステ
ル系樹脂エマルジョンが上記目的を満足するものである
ことを見出し本発明を完成させるに到った。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるエチレン単位
を0.5モル%以上、10モル%以下含有するビニルア
ルコール系重合体(以下、本発明の該重合体を、低エチ
レン変性PVA系重合体と略記することがある)の製造
方法としては特に制限はなく、公知の方法によりビニル
エステルとエチレンとの共重合体をけん化することによ
り得ることができる。
【0006】また、ここで、ビニルエステルとしては、
蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリ
ン酸ビニルなどが挙げられるが、一般に酢酸ビニルが好
ましく用いられる。
【0007】また、該分散剤は本発明の効果を損なわな
い範囲で共重合可能なエチレン性不飽和単量体を共重合
したものでも良い。このようなエチレン性不飽和単量体
としては、例えば、プロピレン、アクリル酸、メタクリ
ル酸、フマル酸、(無水)マレイン酸、イタコン酸、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、トリメチル−(3−アクリルア
ミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリ
ド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸お
よびそのナトリウム塩、エチルビニルエーテル、ブチル
ビニルエーテル、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、
臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビ
ニリデン、テトラフルオロエチレン、ビニルスルホン酸
ナトリウム、アリルスルホン酸ナトリウム、N−ビニル
ピロリドン、 N−ビニルホルムアミド、 N−ビニルア
セトアミド等のN−ビニルアミド類が挙げられる。ま
た、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸などのチオ
ール化合物の存在下で、エチレンと酢酸ビニルなどのビ
ニルエステル系単量体を共重合し、それをけん化するこ
とによって得られる末端変性物も用いることができる。
【0008】本発明において分散剤として用いる低エチ
レン変性PVA系重合体におけるエチレン含量は0.5
モル%以上、10モル%以下が必須である。エチレン含
量が0.5モル%未満の場合は、水性エマルジョンの低
温における放置安定性が低下する場合があり不都合であ
り、一方、エチレン含量が10モル%より大の場合には
ポリビニルアルコール本来の特徴である水溶性が低下す
る恐れがあり不都合である。また本発明に用いる低エチ
レン変性PVA系重合体のけん化度は、特に制限されな
いが、通常80モル%以上のものが用いられ、好ましく
は85モル%、より好ましくは95モル%以上のものが
用いられる。けん化度が80モル%未満の場合には、低
エチレン変性PVA系重合体本来の性質である水溶性が
低下する懸念が生じる。該低エチレン変性PVA系重合
体の重合度は特に制限されないが、通常100〜800
0の範囲のものが用いられ、300〜3000がより好
ましく用いられる。重合度が100未満の場合には、低
エチレン変性PVA系重合体の保護コロイドとしての特
徴が発揮されず、8000を越える場合には、該低エチ
レン変性PVA系重合体の工業的な製造に問題がある。
【0009】また低エチレン変性PVA系重合体の使用
量は特に制限されないが、ビニルエステル系樹脂エマル
ジョンの固形分100重量部中において、0.5〜15
重量部、好ましくは1〜10重量部、より好ましくは
1.5〜7重量部である。低エチレン変性PVA系重合
体の使用量が0.5重量部未満であると、重合安定性が
低下する恐れがある。一方、15重量部を越えた場合に
は得られるビニルエステル系樹脂エマルジョンの耐水性
が低下する懸念が生じる。
【0010】本発明のビニルエステル系樹脂エマルジョ
ンの分散質を構成するビニルエステル系単量体として、
蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリ
ン酸ビニルなどが挙げられるが、一般に酢酸ビニルが好
ましく用いられる。
【0011】また、本発明では、ビニルエステル系単量
体とエチレンを共重合し、エチレン−ビニルエステル系
樹脂エマルジョンとするのも好ましい態様の一つであ
る。その場合、エチレン−ビニルエステル系樹脂エマル
ジョンのエチレン含有量は特に制限されないが、通常、
3〜35重量%のものが用いられる。好ましくは、5〜
30重量%である。エチレン含有量が3重量%未満の場
合、その導入効果が少ないため、エマルジョンの造膜性
に劣る場合がある。また、エチレン含有量が35重量%
をこえる場合、エチレン−ビニルエステル系樹脂エマル
ジョンの製造が困難になる懸念が生じる。
【0012】また、上記分散質は、本発明の効果を損な
わない範囲で共重合可能な他のエチレン性不飽和単量体
またはジエン系単量体を共重合しても構わない。エチレ
ン性不飽和単量体およびジエン系単量体から選ばれる少
なくとも一種の単量体単位としては、プロピレン、イソ
ブチレンなどのオレフィン、塩化ビニル、フッ化ビニ
ル、ビニリデンクロリド、ビニリデンフルオリドなどの
ハロゲン化オレフィン、アクリル酸、メタクリル酸、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのアクリル酸
エステル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−ヒドロキ
シエチルなどのメタクリル酸エステル、アクリル酸ジメ
チルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル
およびこれらの四級化物、さらには、アクリルアミド、
メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、
N,N'−ジメチルアクリルアミド、アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸およびそのナトリウム塩など
のアクリルアミド系単量体、スチレン、α−メチルスチ
レン、p−スチレンスルホン酸およびナトリウム、カリ
ウム塩などのスチレン系単量体、その他N−ビニルピロ
リドンなど、また、ブタジエン、イソプレン、クロロプ
レンなどのジエン系単量体、さらに、ジビニルベンゼ
ン、テトラアリロキシエタン、N,N'−メチレンビス−ア
クリルアミド、2,2'−ビス(4−アクリロキシポリエト
キシフェニル)プロパン、 1,3−ブチレングリコールジ
アクリレート、 1,5−ペンタンジオールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジアクリレート、ジエチレングリコール
ジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエ
チレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリ
コールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、アリルメタ
クリレート、 1,4−ブタンジオールジアクリレート、エ
チレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレング
リコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジ
メタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレ
ート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエ
チレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリ
コールジメタクリレート、ジプロピレングリコールジメ
タクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレ
ート、トリメチロールエタントリメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート、2,2−ビス
(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパ
ン、メタクリル酸アルミニウム、メタクリル酸亜鉛、メ
タクリル酸カルシウム、メタクリル酸マグネシウム、N,
N'−m−フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレー
ト、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレ
ート、トリアリルトリメリテート、ジアリルクロレンデ
ート、エチレングリコールジグリシジルエーテルアクリ
レート等の多官能性単量体が挙げられ、これらは単独あ
るいは二種以上混合して用いられる。
【0013】本発明のビニルエステル系樹脂エマルジョ
ンに用いるグリコールエーテル化合物としては、例え
ば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレ
ングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエー
テル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジエチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、プロピレングリコールジプロピルエーテル、プロピ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールジブチルエーテルが挙げられる。さらに、エチレン
グリコールの縮合体であるジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジヘキシ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ペン
タエチレングリコールジエチルエーテル、ヘキサエチレ
ングリコールジプロピルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメ
チルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエー
テル、テトラプロピレングリコールジメチルエーテル、
ヘキサプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール、3−メトキ
シ−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−
ブタノール等が挙げられる。これらの中でも水酸基を有
するグリコールエーテル化合物が好ましく、特に3−メ
トキシ−3−メチル−1−ブタノールが好ましく用いら
れ、市販品としては(株)クラレ製ソルフィットが挙げ
られる。また、これらは単独でもよく、2種類以上を選
び併用してもよい。
【0014】グリコールエーテル化合物の添加量は特に
制限されないが、ビニルエステル系樹脂エマルジョンの
固形分100重量部に対して、0.5〜20重量部、好
ましくは1〜10重量部である。添加量が0.5重量部
未満では、得られるエマルジョンの粒子径が大きくな
り、透明な皮膜が得られなくなる恐れがある。一方、2
0重量部を越えた場合、重合安定性が低下する懸念があ
る。
【0015】本発明のビニルエステル系樹脂エマルジョ
ンの平均粒子径は特に制限されないが、通常、動的光散
乱法による測定値が1μm以下であることが好ましく、
より好ましくは0.8μm以下、さらに好ましくは0.
5μm以下である。平均粒子径が1μmをこえた場合、
該エマルジョンから得られる皮膜の透明性が低下する懸
念が生じる。動的光散乱法による測定は、例えば、大塚
電子(株)製のレーザーゼータ電位計ELS-8000等により
行うことができる。
【0016】本発明のビニルエステル系樹脂エマルジョ
ンの固形分は特に制限されないが、通常、30〜70重
量%、好ましくは50〜65重量%のものが用いられ
る。固形分が30重量%未満の場合、エマルジョンの放
置安定性が低下し、2相に分離する恐れがある。70重
量%をこえる場合、ビニルエステル系樹脂エマルジョン
の製造が困難になる懸念が生じる。
【0017】本発明のビニルエステル系樹脂エマルジョ
ンの製法は特に制限されないが、反応容器中で、低エチ
レン変性PVA系重合体の水溶液を分散剤に用い、グリ
コールエーテル化合物の存在下、ビニルエステル系単量
体を一時又は連続的に添加し、アゾ系重合開始剤、過酸
化水素、過硫酸アンモニウムおよび過硫酸カリウム等の
過酸化物系重合開始剤等の重合開始剤を添加し、乳化重
合する従来の方法が挙げられる。また、エチレン−ビニ
ルエステル系樹脂エマルジョンの場合は、オートクレー
ブ中で低エチレン変性PVA系重合体の水溶液を分散剤
に用い、エチレン加圧し、グリコールエーテル化合物の
存在下、乳化重合する方法が挙げられる。前記重合開始
剤は還元剤と併用し、レドックス系で用いられる場合も
ある。その場合、通常、過酸化水素は酒石酸、L−アス
コルビン酸、ロンガリットなどとともに用いられる。ま
た、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムは亜硫酸水素
ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどとともに用いられ
る。
【0018】本発明のビニルエステル系樹脂エマルジョ
ンは、上記の方法で得られる該エマルジョンをそのまま
用いることができるが、必要があれば、本発明の効果を
損なわない範囲で、従来公知の各種エマルジョンを添加
して用いることができる。また、本発明のビニルエステ
ル系樹脂エマルジョンには、通常使用される添加剤を添
加することができる。この添加剤の例としては、有機溶
剤類(トルエン、キシレン等の芳香族類、アルコール
類、ケトン類、エステル類、含ハロゲン系溶剤類等)、
可塑剤、沈殿防止剤、増粘剤、流動性改良剤、防腐剤、
防錆剤、消泡剤、充填剤、湿潤剤、着色剤等が挙げられ
る。
【0019】本発明のビニルエステル系樹脂エマルジョ
ンは、耐水性および放置安定性に優れ、さらに皮膜化し
た場合、透明性にも優れているため、木工用接着剤、紙
工用接着剤、合板/塩ビ用接着剤等の各種接着剤、含浸
紙用、不織製品用のバインダー、混和剤、打継ぎ材、塗
料、紙加工および繊維加工、コーティング剤などの分野
で好適に用いられる。
【0020】
【実施例】次に、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、以下の実施例および比較例
において「部」および「%」は、特に断らない限り重量
基準を意味する。
【0021】実施例1 還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素吹込口を備えた
1リットルガラス製重合容器に、イオン交換水279.
2部、PVA−1(重合度1000、けん化度99.2
モル%、エチレン単位含有量7モル%)19.5部を仕
込み、95℃で完全に溶解した。次に、このPVA水溶
液を冷却後、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノー
ル((株)クラレ製ソルフィット)20.8部を添加し
た。窒素置換を行い、200rpmで撹拌しながら、6
0℃に昇温した後、酒石酸の10%水溶液を4.4部お
よび5%過酸化水素水3部をショット添加後、酢酸ビニ
ル26部を仕込み重合を開始した。重合開始30分後に
初期重合終了を確認した。酒石酸の10%水溶液を0.
9部および5%過酸化水素水3部をショット添加後、酢
酸ビニル234部を2時間にわたって連続的に添加し、
重合を完結させた後、冷却した。その後、60メッシュ
のステンレス製金網を用いてろ過した。以上の結果、固
形分濃度48%のポリ酢酸ビニル系エマルジョンが得ら
れた。得られたエマルジョンを0.2%の濃度に希釈
し、平均粒子径の測定を行った(大塚電子(株)製;レ
ーザーゼータ電位計ELS-8000)。次に、このエマルジョ
ンの100重量部に対してジブチルフタレート5部を添
加混合した。このエマルジョンの物性を以下の方法によ
り測定した。結果を表1に示す。 (1)耐水性;エマルジョンを20℃でキャスト製膜
し、得られた皮膜の20℃水中における吸水率、溶出率
を測定した。 溶出率(%)=[1−(浸漬後の皮膜絶乾重量)/(浸
漬前の皮膜絶乾重量)]X100 吸水率(%)=[(浸漬後の皮膜吸水重量)/(浸漬前
の皮膜絶乾重量)]X 100 ここで; *浸漬前の皮膜絶乾重量;浸漬前の含水皮膜重量−(浸
漬前の含水皮膜重量X皮膜含水率(%)/100) *皮膜含水率;皮膜(20℃水に浸漬するサンプルとは
別のサンプル)を、105℃で絶乾し、皮膜の含水率を
あらかじめもとめる。 *浸漬後の皮膜絶乾重量;浸漬後の皮膜を105℃で絶
乾した重量。 *浸漬後の皮膜吸水重量;浸漬後の皮膜を水から引き上
げた後、皮膜についた水をガーゼで拭き取り秤量。 (2)放置安定性;エマルジョンを60℃で1月間放置
し、放置後の状態を観察した。評価結果を、○ 放置後
も変化なし、△やや増粘が見られる、×ゲル化、で示
す。さらに、エマルジョンの粘度を30℃および80℃
で測定した。 (3)皮膜透明性;エマルジョンを20℃でキャスト製
膜して得た厚さ500μmの皮膜を観察し、その透明性
を評価した。評価結果を、○ほぼ透明、△やや白濁、×
完全に白濁、で示す。
【0022】比較例1 実施例1で用いた3−メトキシ−3−メチル−1−ブタ
ノールを用いる代わりに同量のイオン交換水を用いた他
は、実施例1と同様にして乳化重合を行い、固形分濃度
47.8%のポリ酢酸ビニル系エマルジョンが得られ
た。このエマルジョンの評価を実施例1と同様にして行
った。結果を併せて表1に示す。
【0023】実施例2 実施例1で用いたイオン交換水279.2部を207.
9部とした他は実施例1と同様にして乳化重合を行い、
固形分濃度55%のポリ酢酸ビニル系エマルジョンが得
られた。このエマルジョンの評価を実施例1と同様にし
て行った。結果を併せて表1に示す。
【0024】比較例2 実施例2で用いた3−メトキシ−3−メチル−1−ブタ
ノールを用いる代わりに同量のイオン交換水を用いた他
は、実施例2と同様にして乳化重合を行ったが、重合途
中で系がブロック化し、安定に重合を終了することがで
きなかった。
【0025】実施例3 還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素吹込口を備えた
1リットルガラス製重合容器に、イオン交換水251.
8部、PVA−2(重合度1700、けん化度98モル
%、エチレン単位含有量4モル%)15.6部を仕込
み、95℃で完全に溶解した。次に、このPVA水溶液
を冷却後、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール
((株)クラレ製ソルフィット)2.6部を添加した。
窒素置換を行い、200rpmで撹拌しながら、60℃
に昇温した後、酒石酸の10%水溶液を4.4部および
5%過酸化水素水3部をショット添加後、酢酸ビニル2
6部を仕込み重合を開始した。重合開始30分後に初期
重合終了を確認した。酒石酸の10%水溶液を0.9部
および5%過酸化水素水3部をショット添加後、酢酸ビ
ニル234部を2時間にわたって連続的に添加し、重合
を完結させた後、冷却した。その後、60メッシュのス
テンレス製金網を用いてろ過した。以上の結果、固形分
濃度52%のポリ酢酸ビニル系エマルジョンが得られ
た。このエマルジョンの評価を実施例1と同様にして行
った。結果を併せて表1に示す。
【0026】比較例3 実施例3で用いた3−メトキシ−3−メチル−1−ブタ
ノールを用いる代わりに同量のイオン交換水を用いた他
は、実施例3と同様にして乳化重合を行い、固形分濃度
51.8%のポリ酢酸ビニル系エマルジョンが得られ
た。このエマルジョンの評価を実施例1と同様にして行
った。結果を併せて表1に示す。
【0027】比較例4 実施例3で用いたPVA−2を用いる代わりにPVA−
3(重合度1700、けん化度98.5モル%;(株)
クラレ製PVA−117)を用いた他は、実施例3と同様にし
て乳化重合を行い、固形分濃度52.1%のポリ酢酸ビ
ニル系エマルジョンが得られた。このエマルジョンの評
価を実施例1と同様にして行った。結果を併せて表1に
示す。
【0028】実施例4 窒素吹き込み口、温度計、撹拌機を備えた耐圧オートク
レーブにPVA−1の5.5%水溶液72.7部、3−
メトキシ−3−メチル−1−ブタノール((株)クラレ
製ソルフィット)4部を仕込み、60℃に昇温してか
ら、窒素置換を行った。酢酸ビニル80部を仕込んだ
後、エチレンを40kg/cm2まで加圧し、0.5%
過酸化水素水溶液2部および2%ロンガリット水溶液
0.3部を圧入し、重合を開始した。残存酢酸ビニル濃
度が10%となったところで、エチレン放出し、エチレ
ン圧力20kg/cm2とし、3%過酸化水素水溶液
0.3部を圧入し重合を完結させた。重合中に凝集など
がなく、重合安定性に優れており、固形分濃度55%、
エチレン含量20重量%のエチレン−酢酸ビニル樹脂エ
マルジョンが得られた。このエマルジョンの評価を実施
例1と同様にして行った。結果を併せて表1に示す。
【0029】比較例5 実施例4で用いた3−メトキシ−3−メチル−1−ブタ
ノールを用いる代わりに同量のイオン交換水を用いた他
は、実施例4と同様にして乳化重合を行ったが、重合途
中で系がブロック化し、安定に重合を終了することがで
きなかった。
【0030】実施例5 窒素吹き込み口、温度計、撹拌機を備えた耐圧オートク
レーブにPVA−2の5%水溶液76部、3−メトキシ
−3−メチル−1−ブタノール((株)クラレ製ソルフ
ィット)0.8部を仕込み、60℃に昇温してから、窒
素置換を行った。酢酸ビニル80部を仕込んだ後、エチ
レンを30kg/cm2まで加圧し、0.5%過酸化水
素水溶液2部および2%ロンガリット水溶液0.3部を
圧入し、重合を開始した。残存酢酸ビニル濃度が10%
となったところで、エチレン放出し、エチレン圧力20
kg/cm2とし、3%過酸化水素水溶液0.3部を圧
入し重合を完結させた。重合中に凝集などがなく、重合
安定性に優れており、固形分濃度53.1%、エチレン
含量15重量%のエチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョ
ンが得られた。このエマルジョンの評価を実施例1と同
様にして行った。結果を併せて表1に示す。
【0031】比較例6 実施例5で用いた3−メトキシ−3−メチル−1−ブタ
ノールを用いる代わりに同量のイオン交換水を用いた他
は、実施例5と同様にして乳化重合を行い、固形分濃度
52.8%、エチレン含量15重量%のエチレン-酢酸
ビニル系エマルジョンが得られた。このエマルジョンの
評価を実施例1と同様にして行った。結果を併せて表1
に示す。
【0032】実施例6 実施例1で用いたPVA−1を用いる代わりにPVA−
4(重合度1000、けん化度99モル%、エチレン単
位含有量0.5モル%)を用いた他は、実施例1と同様
にして乳化重合を行い、固形分濃度48.5%のポリ酢
酸ビニル系エマルジョンが得られた。このエマルジョン
の評価を実施例1と同様にして行った。結果を併せて表
1に示す。
【0033】実施例7 実施例1で用いたPVA−1を用いる代わりにPVA−
5(重合度500、けん化度99モル%、エチレン単位
含有量10モル%)を用いた他は、実施例1と同様にし
て乳化重合を行い、固形分濃度48.2%のポリ酢酸ビ
ニル系エマルジョンが得られた。このエマルジョンの評
価を実施例1と同様にして行った。結果を併せて表1に
示す。
【0034】比較例7 実施例1で用いたPVA−1を用いる代わりにPVA−
6(重合度1000、けん化度99.1モル%、エチレ
ン単位含有量0.2モル%)を用いた他は、実施例1と
同様にして乳化重合を行い、固形分濃度48.3%のポ
リ酢酸ビニル系エマルジョンが得られた。このエマルジ
ョンの評価を実施例1と同様にして行った。結果を併せ
て表1に示す。
【0035】比較例8 実施例1で用いたPVA−1を用いる代わりにPVA−
7(重合度1000、けん化度99.1モル%、エチレ
ン単位含有量17モル%)を用いた他は、実施例1と同
様にして乳化重合を試みた。しかし、本例ではPVA−
7の水溶液を調整した際に白濁が見られ、エチレン変性
により水溶性が低下していることが観察された。さらに
乳化重合を行ったところ、重合途中でゲル化がおこり、
安定なエマルジョンを得ることができなかった。
【0036】
【表1】
【0037】PVA−1;重合度1000、けん化度99.
2モル%、エチレン単位含有量7モル% PVA−2;重合度1700、けん化度98モル%、エチレ
ン単位含有量4モル% PVA−3;重合度1700、けん化度98.5モル%
((株)クラレ製PVA−117) PVA−4;重合度1000、けん化度99モル%、エチレ
ン単位含有量0.5モル% PVA−5;重合度500、けん化度99モル%、エチレン
単位含有量10モル% PVA−6;重合度1000、けん化度99.1モル%、エ
チレン単位含有量0.2モル% PVA−7;重合度1000、けん化度99.1モル%、エ
チレン単位含有量17モル%
【0038】
【発明の効果】本発明のビニルエステル系樹脂エマルジ
ョンは、耐水性、放置安定性に優れ、さらに皮膜化した
場合、透明性にも優れているため、各種接着剤、含浸紙
用、不織製品用のバインダー、混和剤、打継ぎ材、塗
料、紙加工および繊維加工などの分野で好適に用いられ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン単位を0.5モル%以上、10
    モル%以下含有するビニルアルコール系重合体を分散剤
    とし、ビニルエステル系樹脂エマルジョンを乳化重合す
    る際、グリコールエーテル化合物を含有させて得られる
    ことを特徴とするビニルエステル系樹脂エマルジョン。
  2. 【請求項2】 ビニルエステル系樹脂エマルジョンがさ
    らにエチレンを乳化共重合してなる請求項1記載のビニ
    ルエステル系樹脂エマルジョン。
  3. 【請求項3】 ビニルエステル系樹脂エマルジョンの動
    的光散乱法による平均粒子径が1μm以下である請求項
    1〜2記載のビニルエステル系樹脂エマルジョン。
  4. 【請求項4】 ビニルエステル系樹脂エマルジョンの固
    形分が50重量%以上である請求項1〜3記載のビニル
    エステル系樹脂エマルジョン。
  5. 【請求項5】 グリコールエーテル化合物が3−メトキ
    シ−3−メチル−1−ブタノールである請求項1〜4記
    載のビニルエステル系樹脂エマルジョン。
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