JP2002003384A - 成長因子誘導剤 - Google Patents

成長因子誘導剤

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JP2002003384A JP2000188093A JP2000188093A JP2002003384A JP 2002003384 A JP2002003384 A JP 2002003384A JP 2000188093 A JP2000188093 A JP 2000188093A JP 2000188093 A JP2000188093 A JP 2000188093A JP 2002003384 A JP2002003384 A JP 2002003384A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成長因子を人為的に外部から併用投与した
り、又は予め配合もしくは結合させて投与しなくても、
単独に投与された場合に内因性の成長因子の濃度を増加
させ、また抗血液凝固活性が低いため安全で有用な医薬
として投与することができる成長因子誘導剤を提供す
る。 【解決手段】 グリコサミノグリカン又はその薬理学的
に許容される塩を有効成分として含有する、成長因子誘
導剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内因性の成長因子
を誘導しうるグリコサミノグリカン又はその薬理学的に
許容される塩を有効成分として含有する成長因子誘導剤
に関する。
【従来の技術】
【0002】従来、各種疾病の治療を目的として、DN
A組み換え技術により得られた成長因子自体を投与する
試みがなされている。しかし、成長因子自体の投与に
は、成長因子がタンパク質であって一般的に不安定であ
り、またその製造コストが高いなどの欠点がある。ま
た、成長因子の多くがガン細胞を活性化しうることか
ら、成長因子自体を直接投与することには懸念がある。
【0003】一方、ヘパリンは、グリコサミノグリカン
の一種であり、体内に存在する種々の成長因子に結合性
を示し、成長因子の血中半減期を延長し、生物学的利用
能を増大させることが既に知られており、更に近年、ヘ
パリン及びヘパリンを含む各種グリコサミノグリカンに
ついて、種々の成長因子に対する作用が研究されてい
る。
【0004】特開平5−148305には、線維芽細胞
増殖因子結合担体に結合性を有するヘパラン硫酸をヘパ
リチナーゼI処理することによって得られ、線維芽細胞
増殖因子(FGF)に結合性を有するオリゴ糖とFGF
を含有する組成物を投与することにより、FGFのタン
パク分解酵素に対する抵抗性が増大し、更に、細胞外マ
トリックス中においてFGFが高拡散性を示すようにな
るので、このような組成物が医薬として高い有用性を有
し得ることが記載されている。また、特開平5−301
824には、肝細胞増殖因子(HGF)と、ヘパリン、
デキストラン硫酸などの多糖類とからなる組成物を投与
することにより、HGFの活性が増強され、HGFの分
解が抑制されることが報告されている。更に、USP
5,849,689には、肝細胞増殖因子とヘパリンなど
の併用投与によりHGFの血漿内半減期が延長されるな
ど、HGFの作用を増強する効果が報告されている。ま
た、HGFに関しては、HGFを併用せずに、ヘパリ
ン、ヘパラン硫酸などを単独で投与しても、HGF産生
細胞におけるHGF産生が促進されるとの報告がされて
いる(特開平6−312941)。
【0005】また、多糖に限らず、ヘパリン型又は硫酸
ヘパラン型の少糖類も、成長因子に対し顕著な親和性を
示し、成長因子と併用しなくても単独で投与することに
より、細胞の分割及び分化に対する活性が示されること
(特開昭63−66192)や、多糖だけではなく硫酸
化された特定の構造を有する8糖以上の硫酸化多糖が、
HGFに親和性を有し、HGFを安定化し、その増殖活
性を向上させること(特開平8−34801)も報告さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、各種グ
リコサミノグリカンと共に、成長因子を外的に投与する
ことにより、当該成長因子の寿命が延長されたり、薬理
作用が増強されることは従来知られていたが、成長因子
をなんら人為的に外部から併用投与しなくても、グリコ
サミノグリカンを単独で投与することにより、体内に存
在する内因性の各成長因子の濃度を上昇させうること
は、ヘパリン及び硫酸ヘパラン型の少糖類以外について
は、現在に至るまで知られていなかった。また、成長因
子は、ガン細胞から発見されたものであり、ガン細胞を
活性化すると認識されているため、成長因子を外的に投
与することには懸念があり、更にヘパリンについては出
血活性も知られている。そのため、外部から成長因子を
併用投与しなくても、単独で投与することにより、体内
に存在する内因性の成長因子の濃度を増加及び/又は活
性を増強し、かつ出血傾向などの副作用が少なく、成長
因子誘導剤として有用な医薬の開発が求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、各種グリコサ
ミノグリカン又はその薬理学的に許容される塩が、外部
から成長因子を併用投与したり、又は予め成長因子を配
合又は結合して投与しなくても、単独に投与された場合
に細胞や生体内に存在する内因性の成長因子の濃度を増
加させる作用を有することを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0008】即ち本発明は、グリコサミノグリカン(以
下、GAGという)又はその薬理学的に許容される塩を
有効成分として含有する成長因子誘導剤に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明をさらに詳細に説明
する。本発明における「グリコサミノグリカン」(GA
G)とは、ヘキスロン酸残基又はD−ガラクトースとヘ
キソサミン残基が、ヘキスロン酸残基又はD−ガラクト
ースの1位とヘキソサミン残基の3位又は4位とでグリ
コシド結合した二糖単位の繰り返し構造で形成された基
本骨格を有する、ヘパリン以外の多糖又はオリゴ糖を指
し、直鎖状のものであっても、分枝状のものであっても
良い。
【0010】本発明に使用されるGAGの構成成分であ
るヘキスロン酸残基としては、イズロン酸残基、ガラク
ツロン酸残基、グルクロン酸残基、グルロン酸残基、マ
ンヌロン酸残基などを挙げることができ、好ましくは、
イズロン酸残基、ガラクツロン酸残基及びグルクロン酸
残基、より好ましくは、イズロン酸残基及びグルクロン
酸残基、特に好ましくは、L−イズロン酸及びD−グル
クロン酸を挙げることができる。
【0011】本発明に使用されるGAGの構成成分であ
るヘキソサミン残基としては、グルコサミン残基、ガラ
クトサミン残基、マンノサミン残基、及びこれらのN−
アセチル化物を挙げることができ、好ましくはグルコサ
ミン残基及びそのN−アセチル化物、並びにガラクトサ
ミン残基及びそのN−アセチル化物、より好ましくは、
N−アセチルガラクトサミン残基、特に好ましくは、N
−アセチル−D−ガラクトサミン残基を挙げることがで
きる。
【0012】本発明に使用されるGAGを構成する糖残
基は、前述の各残基よりそれぞれ選択することができ、
イズロン酸残基又はグルクロン酸残基とN−アセチル−
D−グルコサミン残基を構成糖とするヘパラン硫酸及び
ヒアルロン酸、D−ガラクトースとN−アセチル−D−
グルコサミンから成るケラタン硫酸などに加えて、特に
好ましくは、L−イズロン酸残基又はD−グルクロン酸
残基のいずれかとN−アセチル−D−ガラクトサミン残
基の組み合わせからなるデルマタン硫酸、コンドロイチ
ン、コンドロイチン硫酸などをGAGとして用いること
ができる。
【0013】本発明の好ましい態様においては、なかで
もヘパラン硫酸や、デルマタン硫酸及びコンドロイチン
硫酸のようなガラクトサミノグリカンを用いることがで
き、特にデルマタン硫酸及びコンドロイチン硫酸のよう
なガラクトサミノグリカンをGAGとして好ましく用い
ることができる。
【0014】本発明に使用されるGAGは、その起源、
由来によっては特に限定されるものではなく、天然から
得られるグリコサミノグリカン(本明細書中では単に天
然グリコサミノグリカンという)、天然グリコサミノグ
リカンを化学的又は硫酸基転移酵素などにより酵素的に
改変したグリコサミノグリカン、人工的に化学合成した
グリコサミノグリカン、遺伝子工学的に動物細胞、植物
細胞、微生物などにより合成させたグリコサミノグリカ
ンなどいずれのグリコサミノグリカンも用いることがで
きる。
【0015】本発明に使用されるGAGとして用いるこ
とが可能な天然グリコサミノグリカンは、グリコサミノ
グリカンを含む生物体(例えば動物組織)から通常用い
られている方法(物理的抽出法、酵素抽出法、有機溶媒
分画法、イオン交換樹脂などを用いるクロマトグラフィ
ー分画法などの単独又は組合わせ)により抽出・精製し
て得ることができる。天然グリコサミノグリカンの供給
源は、当該グリコサミノグリカンを得ることが可能であ
れば、特に限定はされないが、例えば、鶏冠、ブタ皮、
ヒト臍帯、サメ軟骨又はクジラ軟骨、ウシ腎臓、ウシ腸
などから得られるグリコサミノグリカンを用いることが
できる。このような生物の組織、器官から抽出、精製さ
れたグリコサミノグリカンは市販されており、本発明に
使用されるGAGとして、このような市販のグリコサミ
ノグリカンを用いることも可能である。
【0016】また、本発明に使用されるGAGにおける
ヘキソサミン残基及びヘキスロン酸残基は、好ましくは
硫酸化されており、その硫酸化の位置や割合は特に限定
されない。硫酸化とは、ヘキソサミン残基又はヘキスロ
ン酸残基を構成している炭素原子上に、オキソ基(−O
−)又はイミノ基(−NH−)を介して硫酸基(−SO
3H)及び/又はヒドロキシスルフィニル基(−SO・
OH)が結合していることを意味する。
【0017】本発明に使用されるGAGの分子量は、特
に限定されないが、平均分子量5千〜200万のGAG
が好ましく、より好ましくは平均分子量5,000〜2
00,000、更に好ましくは平均分子量5,000〜5
0,000のGAGを用いることができる。なお、多糖
類の平均分子量は、重量平均分子量で示すのが一般的で
あるが、グリコサミノグリカンの平均分子量は、同一試
料でも測定方法や測定条件などによって多少異なること
は当業者にとって常識であり、本発明に使用されるGA
Gにおいても、上記の平均分子量の範囲のものに厳密に
限定されるべきものではない。
【0018】本発明の成長因子誘導剤は、上述のGAG
又はその薬理学的に許容しうる塩を含有するが、その薬
理学的に許容しうる塩としては、例えば、ナトリウム
塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム
塩、カルシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニ
ウム塩などの無機塩基との間で形成された塩、又はジエ
タノールアミン塩、シクロヘキシルアミン塩、アミノ酸
塩などの有機塩基との塩のうち、薬理学的に許容しうる
塩を選択し用いることができる。
【0019】ヘパリンは、本発明の成長因子誘導剤に含
まれるGAGではないが、グリコサミノグリカンの1種
類であり、抗血液凝固活性(出血活性)を有することが
知られている。一方、本発明の成長因子誘導剤に含まれ
るGAGは、ヘパリンと比較して抗血液凝固活性が極め
て低いため、本発明の成長因子誘導剤を生体に投与して
も、出血傾向などの副作用を惹起する可能性が少ない。
またヘパリンは、副作用として血小板減少症を惹起しや
すいが、本発明の成長因子誘導剤に含まれるGAGであ
るデルマタン硫酸ではこのような副作用は起こりにく
い。
【0020】一般に、物質の抗血液凝固活性を表す指標
としては、活性化部分トロンボプラスチン時間(APT
T)及びトロンビン時間(TT)がある。出血活性を有
することが知られているヘパリンと比較するため、後述
する試験例1に記載する方法により、ヘパリン及び本発
明に使用されるGAGのAPTT及びTT値を測定し、
また、何も添加しない状態におけるAPTT及びTT値
(以下、正常値)の2倍の凝固時間を示すヘパリン及び
本発明に使用されるGAGの濃度を求め、下記式によっ
て百分率で表した数値(%)を、それぞれAPTT活
性、TT活性として比較に用いた。両活性とも数値
(%)が大きいほど、出血活性が高いことを示してい
る。 (ヘパリンの濃度/各GAGの濃度)×100
【0021】
【表1】
【0022】本発明に使用されるGAGのAPTT活性
は、10%以下であり、特に5%以下である。なかで
も、本発明に使用されるGAGの一例として挙げられる
デルマタン硫酸のAPTT活性は、1.5%以下である
と、より好ましい。また、本発明に使用されるGAGの
TT活性は、15%以下であり、特に10%以下であ
る。
【0023】このように、本発明に使用されるGAG
は、極めて低いAPTT活性、TT活性を示し、その抗
血液凝固活性が極めて低いため、本発明の成長因子誘導
剤を医薬品として投与した際に、出血を惹起する危険性
が低く、本発明の成長因子誘導剤の安全性は高い。
【0024】上述したように、コンドロイチン硫酸、デ
ルマタン硫酸、ヘパラン硫酸などの本発明の成長因子誘
導剤に含有されるGAGは、外因性の成長因子を併用投
与しなくても、単独に投与された場合に内因性の成長因
子濃度を増加させる作用を有する。なお、PDGF-A
B(血小板由来増殖因子)については、本発明に使用さ
れるGAGを単独投与した後の培養細胞中濃度は、ほぼ
0であり、本発明に使用されるGAGは、PDGF-A
Bの体内における調節機能にも影響を及ぼすことが判明
しているので、PDGF−ABの生体内での産生を抑制
するために利用できる可能性がある。
【0025】本発明に使用されるGAGの投与により誘
導することができる体内に存在する成長因子は、塩基性
線維芽細胞増殖因子(bFGF)、肝細胞増殖因子(H
GF)などである。
【0026】本発明の成長因子誘導剤は、本発明に使用
されるGAGの投与により誘導しうる各種成長因子の欠
乏あるいは減少を原因とする疾患の予防、維持(悪化防
止)、軽減(症状の改善)及び治療などを目的として投
与することができる。本発明の成長因子誘導剤を適応し
うる疾患としては、具体的には肝疾患(肝炎、肝硬変、
肝不全など)、外科手術後の肝再生、腎疾患(糸球体腎
炎、腎不全、腎性貧血症、糖尿病性腎症、薬剤投与後の
腎障害など)、皮膚疾患(白斑病、熱傷、床擦れ、皮膚
潰瘍、禿頭症など)、血液疾患(血小板減少症、血流障
害など)、骨髄移植手術時、眼疾患(角膜潰瘍など)、
肺疾患(肺炎、肺気腫、肺結核、慢性閉塞性肺疾患、塵
肺、肺繊維症など)、胃十二指腸疾患(胃炎、胃潰瘍、
十二指腸潰瘍など)、癌疾患、各種癌又は癌療法による
肝毒性、腎毒性、悪心、嘔吐、血小板減少、脱毛など副
作用の予防、骨疾患(骨粗鬆症、骨異形成症、変形性関
節炎など)、中枢疾患(神経分化異常症など)などを挙
げることができる。
【0027】本発明の成長因子誘導剤は、注射(筋肉
内、皮下、皮内、静脈内、関節腔内、眼内、腹腔内な
ど)、点眼、点入、経皮、経口、経直腸、吸入などの投
与方法によって経口又は非経口的に投与することができ
る。本発明の成長因子誘導剤は、これらの投与方法に応
じて適宜製剤化することができる。選択し得る剤型も、
本発明の成長因子誘導剤の有効性が保持され、重篤な副
作用が惹起されない範囲において、特に限定はされず、
例えば注射剤(溶液、懸濁液、乳濁液、用時溶解用固形
剤など)、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤、リ
ポ化剤、軟膏剤、ゲル剤、外用散剤、スプレー剤、吸入
散剤、点眼剤、眼軟膏剤、坐剤などの剤型とすることが
できる。
【0028】また、本発明の成長因子誘導剤の上記製剤
の調製にあたり、慣用の賦形剤、結合剤、滑沢剤、保存
剤、着色剤、崩壊剤、溶媒、可溶化剤、乳化剤、界面活
性剤、浸透圧調節剤など、通常医薬品の製剤に用いられ
る成分を必要に応じて適宜配合することができる。さら
に、本発明の成長因子誘導剤には、その有効成分である
GAGのほか、成長因子誘導作用を有する他の物質や、
有効成分であるGAGの作用を損うことのない薬理学上
許容されうる他の物質を、組成成分として配合し、ある
いは結合体として、又は併用薬剤として、投与すること
もできる。
【0029】上記の「成長因子誘導作用を有する他の物
質」とは、本発明に使用されるGAGとの組合せ配合あ
るいは結合させて、又は併用投与により、重篤な副作用
を惹起したり、一方の物質が他方の物質の本来有する成
長因子誘導作用を阻害する物質ではない限りにおいて特
に限定されない。
【0030】本発明の成長因子誘導剤中の有効成分であ
るGAGの配合量、及びその投与量は、その製剤の投与
方法、投与形態、使用目的、患者の具体的症状、疾患の
重症度、患者の年齢、体重などに応じて個別に決定する
ことができ、特に限定はされないが、GAGの臨床投与
量としては、例えば成人に対しては、1日当り約0.1
mg/kg〜300mg/kg・体重を例示することができる。ま
た、投与回数は1日1回程度でも可能であり、また1日
2〜4回、又はそれ以上の回数に分けて投与することも
できる。また、例えば点滴などにより連続的に投与する
ことも可能である。
【0031】
【実施例】以下に、本発明を以下の製造例、試験例、及
び製剤例によりさらに具体的に説明するが、本発明は以
下の例に限定されるものではない。 製造例1 〔鶏冠由来デルマタン硫酸(ACDS)の製造〕鶏冠由
来デルマタン硫酸(ACDS)は「新規ガラクトサミノ
グリカン」(特開2000−40601号公報)に開示
の方法で製造した。 ACDSの調製 <1>鶏冠1,500kgに水4000Lを加えてミンチ
した後、煮沸し、冷却後、プロテアーゼ(商品名:プロ
ナーゼ 科研製薬(株)製)を添加して一晩放置し、加
水分解した。加水分解液に、塩化ベンザルコニウム溶液
32Lを添加後、珪藻土でろ過し、ろ過上清を捨て、珪
藻土180kgを得た。この珪藻土に水350Lと塩化ナ
トリウム42kgを加えた後、ろ過し、ろ液にエタノール
250Lを加え、得られた沈殿物を乾燥させて、粉体
1.3kgを得た。 <2>上記粉体を水1.3Lに溶解して10%溶液とな
るように調製し、ShivelyとConrad法により亜硝酸処理
を行って、ヘパリン/ヘパラン硫酸を除去した。すなわ
ち、上記粉体を溶解した溶液を、0.1%亜硝酸水溶液
に混和し、室温で10分間放置した後、沈殿をろ過して
除いた。ろ過液のpHを10.5に調整し、塩化ナトリ
ウムを終濃度1%になるように加え、さらにエタノール
を終濃度48%になるように30〜40分かけて攪拌し
ながら加えた。得られた沈殿物に活性炭を加えて、吸引
ろ過し、ろ過液をイオン交換樹脂Diaion SA-12A(三菱
化学(株))に通して脱塩し、通過液にエタノールを加
え、鶏冠由来デルマタン硫酸の調製品(ACDS)10
5gを得た。
【0032】製造例2 〔ウシ腸由来デルマタン硫酸(BIDS)の製造〕ウシ
腸由来デルマタン硫酸(BIDS)は「抗血栓剤」(W
O95/09188)に開示の方法で製造した。 BIDSの調製 <1>ウシ小腸10kgを切断し、糞及び脂肪を除去後、
粘膜を回収した。これに水酸化ナトリウムを加え、2.
5N、3Lに調整して、37℃で2時間抽出した。この
抽出液を中和後、珪藻土で濾過し、濾液を水で透析し、
生じた不溶物を遠心分離して除去した。上清に等量のエ
タノール及び5gの酢酸ナトリウムを加えて、沈澱物を
得た。この沈澱物を0.65M食塩溶液に溶かし、0.
5M食塩溶液で平衡化した Diaion HPA-10(三菱化学
(株)製)アニオン交換樹脂に負荷し、0.65M及び
1.1M食塩溶液で順次洗浄後、1.5M食塩溶液で溶出
した。溶出画分を蒸留水を用いて透析し、透析内液に酢
酸カルシウム及び酢酸を加え、それぞれ終濃度5%及び
0.5Mに調整した。この液にエタノールを加え、15
〜30%(V/V)で沈澱する画分を集めた。沈澱物を水に
溶解して、イオン交換樹脂に通液して脱塩後、通過液を
酢酸又は水酸化ナトリウム水溶液にて中和した。中和液
に2倍量のエタノールを加え、生じた沈殿を70%エタ
ノール、純エタノール及びエーテルの順で洗浄後、五酸
化リン存在下で減圧乾燥し、BIDS中間品を得た。 <2><1>で得られたBIDS中間品について、Shiv
elとConrad法(Biochemistry 15, 3932-3942, 1976)の
方法に準拠して亜硝酸分解を行い、ヘパリン・ヘパラン
硫酸を除去し、ウシ腸由来デルマタン硫酸の調製品(B
IDS)を得た。
【0033】以上のデルマタン硫酸2種(ACDS、B
IDS)に加え、サメ軟骨由来コンドロイチン硫酸Cナ
トリウム塩(以下、CSCという。生化学工業(株)
製)、ウシ腎臓由来ヘパラン硫酸ナトリウム塩(以下H
Sという。生化学工業(株)製)を後述する試験例の被
検物質として用いた。
【0034】試験例1 〔活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)及び
トロンビン時間(TT)の測定法〕 APTT活性の測定方法 ラットの下大静脈より3.2%クエン酸1/10容量で
採血し、血液を3000r.p.mで10分間遠心分離して
血漿を得た。血漿100μlと既知濃度の製造例1で得
た鶏冠由来デルマタン硫酸(ACDS)、製造例2で得
たウシ腸由来デルマタン硫酸(BIDS)、又はヘパリ
ン(Syntex社製ウシ腸由来ヘパリンナトリウム塩、M.
W.10,000Da)溶液100μlを測定用カップ
に入れ、37℃で1分間保温した。その後、あらかじめ
37℃に保温しておいたアクチン100μlを添加し、
さらに2分間保温した。ついで37℃に保温しておいた
0.02M塩化カルシウム溶液100μlを添加し、こ
の時より凝固が起こるまでの時間を血液凝固自動測定装
置(KC-10A、アメルング社製)により測定した。
【0035】TT活性の測定方法 血漿100μlと既知濃度の製造例1で得た鶏冠由来デ
ルマタン硫酸(ACDS)、製造例2で得たウシ腸由来
デルマタン硫酸(BIDS)、又はヘパリン(Syntex社
製ウシ腸由来ヘパリンナトリウム塩、M.W.10,0
00Da)溶液100μlを測定用カップに入れ、37
℃で2分間保温した。その後、5分前より37℃に保温
しておいたトロンビン(10U/ml)100μlを添加し、
この時より凝固が起こるまでの時間を血液凝固自動測定
装置(KC-10A、アメルング社製)により測定した。
【0036】上記試験法によって測定したAPTT及び
TT値を示すグラフを、図1及び図2に示す。この結果
から、試験したACDS、BIDS及びヘパリンのいず
れも、濃度依存性に血液凝固開始までの時間の延長傾向
を示したものの、ACDS及びBIDSは、ヘパリンに
比して抗血液凝固作用が極めて弱いことが示された。し
たがって、本発明の成長因子誘導剤の出血傾向は、ヘパ
リンより非常に弱く、本発明の成長因子誘導剤は、ヘパ
リンより安全性が高い医薬であることが示された。
【0037】試験例2 〔正常ヒト皮膚線維芽細胞(HSF−1)に対する各種
グリコサミノグリカンの成長因子誘導作用〕正常ヒト皮
膚線維芽細胞(HSF−1)を26才の成人女性肘内側
皮膚より分離し、真皮を分離後トリプシン処理し、10
%FBS(ウシ胎児血清)含有DMEM(Dulbecco's m
odified Eagle's medium)培地にて8世代継代維持した
後、通常の方法により凍結保存した。試験時には、凍結
保存したHSF−1をHuMedia-EG2培地(クラボウ
(株)製)を用いて24wellマイクロプレートでコンフ
ルエントになるまで培養した。
【0038】培地を HuMedia-EG培地(クラボウ(株)
製)に置換したのち、最終濃度0.1mg/mlになるように
ACDS、BIDS、CSC、又はヘパリン(SPL社
製ブタ腸由来ヘパリンナトリウム塩、M.W.9,00
0)を添加した。48時間培養後、培養上清を別の容器
に移し、遠心分離して、細胞成分を除去した後、各種成
長因子の濃度を測定した。
【0039】培養上清中に含まれるbFGFおよびHG
Fの濃度は、それぞれQuantikine HUMAN FGF-basic ELI
SA kitおよび Quantikine HUMAN HGF ELISA kit(いず
れもR&D systems製)を用いて測定した。対象として何
も添加せず同様にして得られた培養上清中の各種成長因
子の濃度も測定した。この測定結果を図3及び図4に示
す。
【0040】この結果から、ACDS、BIDS、CS
C、又はヘパリンのいずれを添加した場合においても、
無添加対照群に比して、培養終了後における培養上清中
のbFGF及びHGFの濃度が高いことが示された。ま
た、本試験例では、各種GAG又はヘパリンの添加後4
8時間しか経過しておらず、細胞分裂は起こっていない
と推測され、更に、本試験例における添加濃度0.1mg/
mlにおいては各種GAG自身に細胞毒性がないことも確
認済みである。したがって、本試験に用いたACDS、
BIDS、CSC、及びヘパリンが、培養線維芽細胞自
体が有する内因性成長因子の濃度に関する制御機構に働
きかけ、bFGF及びHGFの濃度を増加させたものと
考えられる。
【0041】試験例3 〔初代ヒト真皮線維芽細胞に対する各種グリコサミノグ
リカンの成長因子誘導作用〕初代ヒト真皮線維芽細胞
(日水製薬(株)製)を、type-1コラーゲン(Cell Matr
ix Type-1A、新田ゼラチン製)をコートしたディッシュ
上で、5%のFBSを含有する線維芽細胞用培地(日水
製薬(株)製)にて培養した。適度に増殖させた後、細
胞をトリプシン/0.02%エチレンジアミン4酢酸水
溶液を用いて、回収した。回収した細胞を5%FBSを
含有する線維芽細胞用培地で5×104個/wellになるよ
うに48−wellプレートに播種した。常法で24時間培
養した後、培地を1%FBSを含むDMEM培地に交換
し、ACDS、HS又はヘパリン(SPL社製ブタ腸由
来ヘパリンナトリウム塩、M.W.9,000)を、種
々の濃度(1μg/ml、10μg/ml、100μg/ml、10
00μg/ml、ただしACDSのみ10μg/ml、100μ
g/ml、1000μg/ml、2500μg/ml)で添加した。
さらに24時間培養後、培養上清を別の容器に移し遠心
分離して細胞成分を除去した後、成長因子の濃度を測定
した。
【0042】培養上清中に含まれるHGFの濃度は、Qu
antikine HUMAN HGF ELISA kit( R&D systems製)を用
いて測定した。対照として何も添加せず同様にして得ら
れた培養上清中の成長因子の濃度も測定した。その結果
を図5に示す。
【0043】この結果から、ACDS、HS又はヘパリ
ンのいずれを添加した場合でも、培養上清中のHGF濃
度が増加したことが示された。試験例2においては各種
GAG又はヘパリンの添加濃度は0.1mg/mlであった
が、0.1mg/mlの10分の1あるいは100分の1の低
濃度においても各種GAG及びヘパリンが、培養線維芽
細胞自体が有する内因性のHGF濃度を増加させること
が示された。
【0044】製剤例 製剤例1:眼用溶液 製造例1で得たACDS 1mg 塩化ナトリウム 900mg チオメルサール 1mg 上記に精製水を加えて全100mlとし、pH5.5〜7.
5に調整したのち、無菌濾過し、無菌容器に充填した。
【0045】製剤例2:軟膏1 製造例2で得たBIDS 2g 鉱油 4g 石油ゼリー 8g 混合メチル/プロピルパラバン 0.06g 非イオン性界面活性剤 1g 精製水 30g 上記を常法により混合し、容器に充填した。
【0046】製剤例3:軟膏2 製造例1で得たACDS 0.1g 白色ワセリン 18g 精製水 2g 上記を常法により混合し、容器に充填した。
【0047】製剤例4:注射用製剤 製造例1で得たACDS 0.5g 上記に注射用食塩水20mlを加え、無菌濾過した後アン
プルに分注し、密封した。
【0048】
【発明の効果】グリコサミノグリカン(GAG)を有効
成分として含有する本発明の成長因子誘導剤は、成長因
子を人為的に外部から併用投与したり、又は予め成長因
子を配合又は結合させて投与しなくても、単独に投与さ
れた場合に細胞や生体内に存在する内因性の成長因子の
濃度調節機構に働きかけ、内因性の成長因子の濃度を増
加させる。また、本発明の成長因子誘導剤では、ヘパリ
ン系医薬において問題となる抗血液凝固活性が低く、出
血の危険性が極めて低いため、成長因子の欠乏あるいは
減少を原因とする疾患の予防、維持(悪化防止)、軽減
(症状の改善)及び治療のために、安全で有用な医薬と
して投与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ACDS、BIDS、及びヘパリンのAPTT
測定値を示す。
【図2】ACDS、BIDS、及びヘパリンのTT測定
値を示す。
【図3】培養上清中のbFGF濃度に対するACDS、
BIDS、CSC、及びヘパリンの効果を示す。
【図4】培養上清中のHGF濃度に対するACDS、B
IDS、CSC、及びヘパリンの効果を示す。
【図5】培養上清中のHGF濃度に対するACDS、H
S、及びヘパリンの効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 EA22 EA26 MA01 MA04 NA06 NA14 ZC02 4C090 BA64 BA66 DA23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリコサミノグリカン又はその薬理学的
    に許容される塩を有効成分として含有する、成長因子誘
    導剤。
  2. 【請求項2】 上記グリコサミノグリカンが、ヘパラン
    硫酸である、請求項1記載の成長因子誘導剤。
  3. 【請求項3】 上記グリコサミノグリカンが、ガラクト
    サミノグリカンである、請求項1記載の成長因子誘導
    剤。
  4. 【請求項4】 上記ガラクトサミノグリカンが、デルマ
    タン硫酸又はコンドロイチン硫酸のいずれかである、請
    求項3記載の成長因子誘導剤。
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