JP2002003228A - 石英ガラスルツボ製造装置 - Google Patents
石英ガラスルツボ製造装置Info
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Abstract
易で安全、かつ部分的に交換が可能でコストやメンテナ
ンス性に優れた石英ガラスルツボ製造装置を提供する。 【解決手段】石英原料粉が供給される中空形状のモール
ド2と、このモールド2が着脱自在に収納されるモール
ドホルダー3と、このモールドホルダー3およびモール
ド2を回転させる回転手段4と、モールド2内を減圧す
る減圧手段5と、モールド2内の石英原料粉Mを加熱す
る加熱手段6とを有し、モールド2は水平線Lhに沿っ
て複数個に分割され、その少なくとも1個2bは通気性
を有する多孔質部材で形成され、その他2uは非多孔質
部材で形成される石英ガラスルツボ製造装置。
Description
造装置に係わり、特にそのモールドを分割型にし、かつ
一部に通気性を有する多孔質部材を用いる石英ガラスル
ツボ製造装置に関する。
コン単結晶は、一般にチョクラルスキー法(CZ法)で
製造されており、このCZ法は石英ガラスルツボ内に多
結晶シリコン原料を装填し、装填されたシリコン原料を
周囲から加熱して溶融し、上方から吊り下げた種結晶を
シリコン融液に接触してから引き上げるものである。
回転モールド法によって製造されている。この製造方法
は、モールドを回転させることでルツボ形状に成形でき
るため簡便であるが、ルツボ内部に多数の気泡を含んで
しまう。この石英ガラスルツボ中の気泡は、シリコン単
結晶引上げ中に膨張し、ルツボ内表面から石英小片を剥
離させる原因となり、さらに、この石英小片の剥離は単
結晶の転位の原因となるため好ましくない。
は、保温性や温度制御を容易にする利点もある。このた
め、現在では、特開平10―17391号および特開平
10―25184号公報に記載されるように、ルツボ内
層を実質的に気泡の無い透明層とするために、モールド
の外側から排気を行い、減圧下で溶融する石英ガラスル
ツボの製造装置が用いられている。
特開平10―25184号公報に記載の製造装置は、モ
ールドの外側から減圧する石英ガラスルツボの製造装置
であるため、実質的に気泡が存在しない透明層の形成能
力には優れているが、モールド側に多数の吸引孔を穿設
する必要があり、この吸引孔を形成するのに作業工程を
要し、コストアップになる。また、吸引孔を設けるた
め、真空漏れや、石英原料粉の流出のおそれがあり、メ
ンテナンスにも時間を要する問題点があった。
は、二重構造の石英ガラスルツボの製造方法が開示され
ているが、この開示の製造方法は、内層用に供給した石
英原料粉末が高温ガス雰囲気に接した際に、多量の二酸
化珪素の昇華成分が発生するため、昇華成分が凝縮し、
ルツボ内表面に落下し、微小泡を発生させる原因となる
ため、昇華成分を速やかに除去する別途の排気設備を設
ける必要があり、石英ガラスルツボが大型化している現
在、製造装置の大型化は好ましくなく、また、安全に石
英ガラスルツボを取り出すための配慮がなされていな
い。
には、製造された石英ガラスルツボを取り出す方法が開
示されているが、この開示の石英ガラスルツボ製造装置
は、回転するモールド内でルツボ形状に成形された原料
の石英原料粉末を減圧しながら加熱溶融してルツボを製
造し、製造された石英ガラスルツボはモールドと共にク
レーン等で高い位置に持ち上げて回転装置から外し、し
かる後モールドを傾けながら取り出されているが、石英
ガラスルツボの大型化に伴い重量が増大しているため、
その取扱いは困難であり、石英ガラスルツボの破損の危
険があり、安全に石英ガラスルツボを取り出すのは困難
であった。
造が容易、ルツボの取り出しが容易で安全、かつ部分的
に交換が可能でコストやメンテナンス性に優れた石英ガ
ラスルツボ製造装置が要望されていた。
もので、モールドの製造が容易、ルツボの取り出しが容
易で安全、かつ部分的に交換が可能でコストやメンテナ
ンス性に優れた石英ガラスルツボ製造装置を提供するこ
とを目的とする。
になされた本願請求項1の発明は、石英原料粉が供給さ
れる中空形状のモールドと、このモールドが着脱自在に
収納されるモールドホルダーと、このモールドホルダー
およびモールドを回転させる回転手段と、前記モールド
内を減圧する減圧手段と、前記モールド内の石英原料粉
を加熱する加熱手段とを有し、前記モールドは水平線に
沿って複数個に分割され、その少なくとも1個は通気性
を有する多孔質部材で形成され、その他は非多孔質部材
で形成されることを特徴とする石英ガラスルツボ製造装
置であることを要旨としている。
軸線に沿って複数個に分割され、モールドホルダーは水
平線または軸線に沿って複数個に分割されることを特徴
とする請求項1に記載の石英ガラスルツボ製造装置であ
ることを要旨としている。
水平線に沿って、非多孔質部材で形成されるモールド上
部と、多孔質部材で形成されるモールド下部に分割さ
れ、さらに、このモールド下部には非多孔質部材で形成
されるモールド底面部が設けられることを特徴とする請
求項1または2に記載の石英ガラスルツボ製造装置であ
ることを要旨としている。
このモールド内を減圧する減圧手段は、前記モールドに
設けられた無数の吸引孔と、前記モールドとモールドホ
ルダー間に形成される前記減圧室とを介して前記モール
ドに連通され、かつ、前記減圧室は前記モールドと前記
モールドホルダー間の前記減圧室の底部から少なくとも
多孔質部材で形成されるモールド下部の上端部近傍に亘
り形成されていることを特徴とする請求項1ないし3項
のいずれか1項に記載の石英ガラスルツボ製造装置であ
ることを要旨としている。
モールドホルダー内に着脱自在に収納され、かつ、リン
グ形状で通気可能に設けられた支持部材により離間支持
されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
項に記載の石英ガラスルツボ製造装置であることを要旨
としている。
面部は、上記モールドホルダーの底部に設けられた排気
口を囲繞するように設けられ、リング形状で通気可能に
設けられた第2の支持部材により支持されることを特徴
とする請求項3に記載の石英ガラスルツボ製造装置であ
ることを要旨としている。
ルツボ製造装置の第1実施形態について添付図面を参照
して説明する。
わる石英ガラスルツボ製造装置1は、石英原料粉Mが供
給される中空形状のモールド2と、このモールド2が着
脱自在に収納されるモールドホルダー3と、このモール
ドホルダー3およびモールド2を回転させる回転手段4
と、モールド2内を減圧する減圧手段5と、モールド2
内の石英原料粉Mを加熱する加熱手段6を有している。
Lhに沿ってモールド上部2uとモールド下部2bに2
分割(上下に分割)可能に形成されている。
状をなし、非多孔質部材、例えば石英ガラスや、黒鉛、
グラファイトなどのカーボン質材料で形成され、また、
モールド下部2bは、扁平ルツボ形状を有し、例えば、
通気性を有する石英ガラス多孔体やカーボン質材料の多
孔質部材で形成されている。
に通気性を有しない耐熱性部材の他、多孔質部材に比べ
て著しく通気性が小さい耐熱性部材であってもよい。ま
た、モールド下部2bの気孔率、高さ(深さ)は石英ガ
ラスルツボの製造条件によって決定される。
で形成されているので、減圧手段5とモールド2内を連
通するために必要な無数の吸引孔7を有し、さらに、モ
ールド下部2bの上端部2b1とモールド上部2uの下
端部2u1とで水平線Lhに沿う分割線上で凹凸結合し
てモールド上部2uと着脱自在に一体化されている。モ
ールド下部2bには、多孔質部材により無数の吸引孔7
が形成され、従来のように穿孔治具により多数の吸引孔
をモールドに穿設する必要がないので、安価にモールド
を製造することができる。
一体化されて形成されるモールド2は、モールドホルダ
ー3に収納され、かつ、リング形状で通気可能、例えば
多孔質部材で形成されるリング形状の支持部材8により
モールドホールダー3と離間して支持され、さらに、モ
ールド上部2uの上部位2u2に位置するフランジ部9
に設けられた取付孔9aを貫通する固定具10によりモ
ールドホールダー3に着脱自在に取り付けられている。
支持部材8が多孔質部材で形成されているので、排気を
妨げることが無く、モールド2を確実に離間支持でき
る。なお、支持部材8には必要に応じて通気孔を設けて
もよい。
との間には、無数の吸引孔7と連通する減圧室11が設
けられており、この減圧室11はモールド2とモールド
ホルダー3間の減圧室底部11bから、少なくとも、多
孔質部材で形成されるモールド下部2bの上端部2b1
近傍の減圧室上部11uに亘り形成されている。また、
減圧室11は回転軸4sに設けられた通気路12を介し
て、減圧室11と減圧手段5を連通する排気孔13が形
成されている。また、モールドホルダー3はステンレス
などの金属材料で形成されており、内部に冷却水を通し
た構造であると、劣化の程度を抑制できるので好まし
い。
装置の第1実施形態を用いた石英ガラスルツボの製造方
法について説明する。
1を用いて石英ガラスルツボの製造を行うには、図1お
よび図2に示すように、回転手段4を駆動させてモール
ド2を高速で回転させる。この回転するモールド2内に
供給管(図示せず)で、上部から高純度の石英原料粉を
供給する。供給された石英原料粉は、遠心力によってモ
ールド2の内側部に押圧されてルツボ形状に形成され
る。
減圧手段5の作動による減圧とほぼ同時に加熱手段6に
通電して石英原料粉Mの内側から加熱する。加熱手段6
による石英原料粉Mの加熱によって、石英原料粉Mは内
側から順次溶融されるが、石英原料粉M内のガスはモー
ルド下部2bに設けられた無数の吸引孔7を介して減圧
手段5により吸引除去されており、石英原料粉Mの内側
層は極小の気泡だけになり、実質的に無気泡化状態が達
成され、外表面には多数の気泡が存在する2重層の石英
ガラスルツボRが製造される。このとき、非多孔質部材
からなるモールド上部2uは、吸引効果が低いため気泡
は除去され難いが、通気性部材からなるモールド下部2
bからの排気の影響により、段階的に厚さが減少する透
明層(無気泡層)が形成される。
は、ガスをモールド下部2bに設けられた無数の吸引孔
7から吸引し、減圧室11、排気孔13、通気路12、
減圧手段5を介して石英ガラスルツボ製造装置1外に排
出して行われる。
において、石英原料粉Mに含まれるガスは、モールド下
部2bの多孔質部材に形成された無数の吸引孔7を介し
て排気されるので、従来のように多数の通気孔から生じ
る真空漏れなどが発生することが無く、効率的に真空引
きができ、さらに、従来のように石英原料粉により吸引
孔詰まりが発生することがなく、モールド2のメンテナ
ンスが軽減され、生産性が向上する。
ホルダー3間に形成される減圧室底部11bから、少な
くとも、多孔質部材で形成されるモールド下部2bの上
端部2b1近傍の減圧室上部11uに亘り形成されてい
るので、モールド下部2bの全体に亘って効果的にガス
引きができ、さらに、モールド下部2b全体に無数設け
られた吸引孔7によりガス引きされるので、石英原料粉
Mは均一にガス引きされ、透明な無気泡層と不透明な気
泡層が確実かつ所望の厚さに形成される。
(深さ)を変えることにより、容易に減圧度を変えるこ
とができ、透明層の厚さ等を制御することができる。
しいが、モールド2はモールド上部2uとモールド下部
2bに2分割可能に形成されているので、従来のように
モールド全体を交換する必要が無く、消耗の激しい部分
のみを交換して使用することにより、モールド2を長期
間使用することができて、経済的である。
モールド2から取り出されるが、図3に示すように、石
英ガラスルツボ製造装置1外に設けられたクレーン15
によりモールド上部2u(図示せず)を取り外した後、
クレーン15を用いて石英ガラスルツボRを釣り上げ、
石英ガラスルツボ製造装置1の上方から石英ガラスルツ
ボRを取り出す。
おいてモールド2はモールド上部2uとモールド下部2
bに分割されるので、従来の石英ガラスルツボ製造装置
のようにモールドを傾けながら取り出す必要がなく、容
易に取り出しが行えて、破損の危険がなく石英ガラスル
ツボを安全に取り出せる。
しいが、モールド2はモールド上部2uとモールド下部
2bに2分割可能に形成されているので、消耗の激しい
部分のみを交換して使用することにより、モールド2を
長期間使用することができて、経済的である。
て説明する。なお、第1の実施形態と同一部分には同一
符号を付して説明する。
スルツボ製造装置において、モールド下部をより扁平に
したものである。
石英ガラスルツボ製造装置21は、石英原料粉が供給さ
れる中空形状のモールド22、このモールド22が着脱
自在に収納されるモールドホルダー23とを有してい
る。
て、非多孔質部材からなるモールド上部22uと多孔質
部材からなるモールド下部22bに2分割されており、
さらに、このモールド下部22bは、モールド22の底
面部付近にのみ位置するように形成されている。
た第1実施形態における効果の他、モールド22とモー
ルドホルダー23間の大部分で両者を接触させることが
できて、減圧室24の容積を小さくできるので、小型な
石英ガラスルツボ製造装置が得られる。
ついて説明する。
ルツボ製造装置において、モールド下部の一部のモール
ド底部位に非多孔質部材よりなるモールド底部が設けら
れたものである。
石英ガラスルツボ製造装置31は、石英原料粉が供給さ
れる中空形状のモールド32、このモールド32が着脱
自在に収納されるモールドホルダー33を有している。
非多孔質部材からなるモールド上部32uと多孔質部材
からなるモールド下部32bに2分割されており、さら
に、このモールド下部32bの中心部で、モールド32
の底部位には、非多孔質部材よりなるモールド底部32
cが設けられている。このモールド底部32cはモール
ドホルダー33の底部に設けられた排気孔13に対向し
て配置され、さらに、モールド底部32cとモールドホ
ルダー33間には、リング形状で通気可能、例えば非多
孔質部材よりなるリング形状の第2支持部材34が設け
られている。なお、第2支持部材34には必要に応じて
通気孔を設けてもよい。
た第1実施形態における効果の他、減圧室11は排気孔
13を介して減圧手段5によって減圧されるが、排気孔
13に対向してモールド底部32cが配置されており、
モールド32の排気孔13に対向した部位が集中的にガ
ス引きされることが無くなる上に、モールド32の底部
湾曲部を集中的に減圧することができ、ルツボコーナ部
の透明層を特に厚くすることができる。
製造装置の第2実施形態について説明する。
英ガラスルツボ製造装置において、モールドをさらに、
軸線方向に2分割するものである。
る石英ガラスルツボ製造装置41は、石英原料粉Mが供
給される中空形状のモールド42と、このモールド42
が着脱自在に収納されるモールドホルダー43と、回転
手段4と、減圧手段5と、加熱手段6を有している。
線Lhに沿ってモールド上部42uとモールド下部42
bに2分割(上下に分割)可能に形成され、さらに、モ
ールド42は、回転軸4sの延長線上の軸線に沿う垂直
線Lvにより、図6および図7に示すように、モールド
上右部42ur、モールド上左部42ul、モールド下
右部42br、モールド下左部42blに4分割可能に
形成されており、モールド42の使用時には、モールド
上右部42urとモールド下右部42brとが一体化さ
れてモールド右部42rが形成され、モールド上左部4
2ulとモールド下左部42blとが一体化されてモー
ルド左部42lが形成される。
よりモールド右部42rとモールド左部42lが一体化
される。
軸線に沿う垂直分割線Lvに沿ってモールド42のモー
ルド右部42rとモールド左部42lにそれぞれ設けら
れた結合溝部44r、44lと、この結合溝部44r、
44lに着脱自在に結合する結合部材44aとで形成さ
れている。この結合部材44aは適度な強度を有する耐
熱性の部材、例えば炭素繊維、グラファイト、黒鉛など
のカーボン質材料、石英などから形成されており、断面
形状がほぼコの字状をなしている。
はモールド42を着脱自在に収納保持するもので、モー
ルドホルダー43に収納されたモールド42はフランジ
部9を介して取付具10により着脱自在に取付けられて
いる。また、モールドホルダー43とモールド42間に
は、無数の吸引孔7と連通する減圧室11が設けられて
おり、この減圧室11はモールド42とモールドホルダ
ー43間の減圧室底部11bから減圧室上部11uに亘
り形成されている。
個、例えば水平分割線Lhに沿ってモールドホルダー上
部43uとモールドホルダー下部43bに2分割されて
おり、さらに、モールドホルダー上部43uは、モール
ドホルダー上右部43urとモールドホルダー上左部4
3ulに2分割されており、使用時には、通常用いられ
ている結合方法、例えばモールドホルダー上部43uの
下端部とモールドホルダー下部43bの上端部とで凹凸
結合し、また、モールドホルダー上右部43urとモー
ルドホルダー上左部43ulは、結合手段44と同様の
結合手段(図示せず)により、一体化されている。モー
ルドホルダー上部43uにはモールドホルダー上部43
uの昇降時に使用されるクレーン用溝45が形成されて
いる。
の石英ガラスルツボ製造装置41を用いた石英ガラスル
ツボの製造方法は、上述した第1実施形態の石英ガラス
ルツボ製造装置を用いた石英ガラスルツボの製造方法と
同様に、モールド42内を減圧すると共に、モールド4
2内に形成された石英原料粉Mを加熱溶融して石英ガラ
スルツボRを製造する。
および図10に示すように、クレーン15の爪部15a
をクレーン用溝45に挿入して、モールドホルダー上部
43uを持ち上げる。持ち上げられたモールドホルダー
上部43uには、モールド上部42uとモールド下部4
2bが一体のままのモールド42と、このモールド42
に収納された石英ガラスルツボRとが収納されている。
rとモールドホルダー上左部43ulとを一体化してい
る結合部材を解除し、さらに、モールド右部42rとモ
ールド左部42lとを一体化している結合部材44aを
解除して、モールドホルダー上右部43urとモールド
ホルダー上左部43ulとの分離、モールド右部42r
とモールド左部42lとの分離を同時に行って、石英ガ
ラスルツボRを取り出す。
おいて、モールド右部42rとモールド左部42lは分
離されるので、従来の石英ガラスルツボ製造装置のよう
にモールドを傾けながら取り出す必要がなく、さらに破
損の危険がなく石英ガラスルツボを安全に取り出せる。
とモールド下部42bに2分割可能に形成されているの
で、消耗の激しい部分(通常はモールド上部42u)を
交換して使用することにより、モールド42を長期間使
用することができて、経済的である。
明する。
ボ製造装置におけるモールドホルダーを上下に分離する
のに替えて、左右に分離するものである。
ルツボ製造装置51は、石英原料粉が供給される中空形
状のモールド42、このモールド42が着脱自在に収納
されるモールドホルダー53とを有している。
垂直線Lvによりモールドホルダー右部53rとモール
ドホルダー左部53lに2分割されており、通常の凹凸
結合などの結合方法で使用時には一体化されている。
装置51によれば、石英ガラスルツボRの取り出し時、
モールドホルダー53をモールドホルダー右部53rと
モールドホルダー左部53lに分離すると同時に、モー
ルド42をモールド右部42rとモールド左部42lと
に分離するので、これらの分離に2工程を必要とせず、
生産性がよい。
造装置に用いられるモールドやモールドホルダーは、2
分割のみではなく、複数個に分割してもよい。
置によれば、モールドの製造が容易、ルツボの取り出し
が容易で安全、かつ部分的に交換が可能でコストやメン
テナンス性に優れ別途の排気設備を必要としない石英ガ
ラスルツボ製造装置を提供することができる。
個に分割され、その少なくとも1個は通気性を有する多
孔質部材で形成され、その他は非多孔質部材で形成され
るので、従来のように多数の吸引孔から生じる真空漏れ
などが発生することが無く、効率的に真空引きができ、
さらに、従来のように石英原料粉により吸引孔詰まりが
発生することがなく、モールドのメンテナンスが軽減さ
れ、生産性が向上する。また、モールド下部全体に無数
設けられた吸引孔によりガス引きされるので、石英原料
粉は均一にガス引きされ、透明な無気泡層と不透明な気
泡層が確実かつ所望の厚さに形成される。さらに、モー
ルド下部の気孔率、高さ(深さ)を変えることにより、
容易に減圧度を変えることができ、透明層の厚さ等を制
御することができる。また、モールドの消耗が激しい部
位のみの交換が可能であるので、従来のようにモールド
全体を交換する必要が無く、消耗の激しい部位のみ交換
して使用することにより、モールドを長期間使用するこ
とができて、経済的である。さらに、モールドは分割さ
れるので、従来の石英ガラスルツボ製造装置のようにモ
ールドを傾けながら取り出す必要がなく、容易に取り出
しが行えて、破損の危険がなく石英ガラスルツボを安全
に取り出せる。
割され、かつ、モールドホルダーは水平線または軸線に
沿って複数個に分割されるので、モールドの消耗が激し
い部位のみ交換して使用することにより、モールドを長
期間使用することができて、経済的であり、さらに、モ
ールドは分離可能であり、石英ガラスルツボを容易に取
り出すことができ、破損の危険がなく石英ガラスルツボ
を安全に取り出せる。
質部材で形成されるモールド上部と、多孔質部材で形成
されるモールド下部に分割され、さらに、このモールド
下部には非多孔質部材で形成されるモールド底面部が設
けられるので、モールドの排気孔に対向した部位が集中
的にガス引きされることが無くなる上に、モールドの底
部湾曲部を集中的に減圧することができ、ルツボコーナ
部の透明層を特に厚くすることができる。
る減圧手段は、モールドに設けられた無数の吸引孔と減
圧室を介して連通され、この減圧室はモールドとモール
ドホルダー間に形成される減圧室の底部から少なくとも
多孔質部材で形成されるモールド下部の上端部近傍に亘
り形成されているので、モールド下部の全体に亘って効
果的にガス引きができ、モールドとモールドホルダー間
の大部分で両者を接触させることができて、減圧室の容
積を小さくできるので、小型な石英ガラスルツボ製造装
置が得られる。
脱自在に収納され、かつ、リング形状で通気可能に設け
られた支持部材により離間支持されるので、排気を妨げ
ること無く、モールドを確実に離間支持できる。
部に設けられた排気口を囲繞するように設けられ、リン
グ形状で通気可能に設けられた第2の支持部材により支
持されるので、排気を妨げること無く、モールド底部を
確実に離間支持できる。
1実施形態を示す断面図。
1実施形態を用いた石英ガラスルツボの製造工程を示す
概念図。
1実施形態を用いた石英ガラスルツボの取り出し状態を
示す断面図。
1実施形態の第1変形例を示す断面図。
1実施形態の第2変形例を示す断面図。
2実施形態を示す断面図。
2実施形態に用いられるモールドの分割状態を示す斜視
図。
2実施形態に用いられる結合手段の断面図。
2実施形態を用いた石英ガラスルツボの取り出し状態を
示す断面図。
第2実施形態を用いた石英ガラスルツボの取り出し状態
を示す断面図。
第2実施形態の変形例を用いた石英ガラスルツボの取り
出し状態を示す断面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 石英原料粉が供給される中空形状のモー
ルドと、このモールドが着脱自在に収納されるモールド
ホルダーと、このモールドホルダーおよびモールドを回
転させる回転手段と、前記モールド内を減圧する減圧手
段と、前記モールド内の石英原料粉を加熱する加熱手段
とを有し、前記モールドは水平線に沿って複数個に分割
され、その少なくとも1個は通気性を有する多孔質部材
で形成され、その他は非多孔質部材で形成されることを
特徴とする石英ガラスルツボ製造装置。 - 【請求項2】 上記モールドは軸線に沿って複数個に分
割され、モールドホルダーは水平線または軸線に沿って
複数個に分割されることを特徴とする請求項1に記載の
石英ガラスルツボ製造装置。 - 【請求項3】 上記モールドは水平線に沿って、非多孔
質部材で形成されるモールド上部と、多孔質部材で形成
されるモールド下部に分割され、さらに、このモールド
下部には非多孔質部材で形成されるモールド底面部が設
けられることを特徴とする請求項1または2に記載の石
英ガラスルツボ製造装置。 - 【請求項4】 上記モールドとこのモールド内を減圧す
る減圧手段は、前記モールドに設けられた無数の吸引孔
と、前記モールドとモールドホルダー間に形成される前
記減圧室とを介して前記モールドに連通され、かつ、前
記減圧室は前記モールドと前記モールドホルダー間の前
記減圧室の底部から少なくとも多孔質部材で形成される
モールド下部の上端部近傍に亘り形成されていることを
特徴とする請求項1ないし3項のいずれか1項に記載の
石英ガラスルツボ製造装置。 - 【請求項5】 上記モールドはモールドホルダー内に着
脱自在に収納され、かつ、リング形状で通気可能に設け
られた支持部材により離間支持されることを特徴とする
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の石英ガラスル
ツボ製造装置。 - 【請求項6】 上記モールド底面部は、上記モールドホ
ルダーの底部に設けられた排気口を囲繞するように設け
られ、リング形状で通気可能に設けられた第2の支持部
材により支持されることを特徴とする請求項3に記載の
石英ガラスルツボ製造装置。
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---|---|---|---|
JP2000183705A JP2002003228A (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 石英ガラスルツボ製造装置 |
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JP2000183705A JP2002003228A (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 石英ガラスルツボ製造装置 |
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---|---|
JP2002003228A true JP2002003228A (ja) | 2002-01-09 |
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ID=18684248
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JP (1) | JP2002003228A (ja) |
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