JP3789235B2 - 石英ガラスルツボ製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は石英ガラスルツボの製造装置に係わり、特に安価で寿命が長く石英ガラスルツボの生産性のよい石英ガラスルツボ製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの基板に用いられるシリコン単結晶は、一般にチョクラルスキー法(CZ法)で製造されており、このCZ法は石英ガラスルツボ内に多結晶シリコン原料を装填し、装填されたシリコン原料を周囲から加熱して溶融し、上方から吊り下げた種結晶をシリコン融液に接触してから引き上げるものである。
【0003】
CZ法に用いられる石英ガラスルツボの製造には、従来から特公昭59−34659号公報に開示されたような石英ガラスルツボ製造装置40が用いられている。この開示の石英ガラスルツボ製造装置40は図10に示すように加熱手段41と、この加熱手段41の下方に位置する金属製のルツボ成形型42とを有し、このルツボ成形型42には複数の貫通孔43が穿設されている。ルツボ成形型42の外周には通気部44が形成されるように支持部材45が設けられ、通気部44には通気路46を介して減圧手段47が連設されている。
【0004】
開示の石英ガラスルツボ製造装置40を用いて石英ガラスルツボを製造するには、ルツボ成形型42に石英粉Mを装填し、大気雰囲気で減圧手段47を作動させてルツボ成形型42内の減圧を行い、ほぼ同時に加熱手段41に通電して石英粉Mの内側部から加熱して、石英粉Mを内側部から順次溶融する。
【0005】
上記ルツボ成形型42内の減圧は、ルツボ成形型42の複数の貫通孔43を介して行われるが、貫通孔43の口径をあまり大きくすると石英粉Mをルツボ成形型42外に吸引してしまい貫通孔43の口径を大きくすることができないので、効果的な減圧を行うためには口径の小さな貫通孔43を多数穿設し、この多数の貫通孔43を一体的に覆って排気流路44を設けたり、あるいはこの貫通孔43に連通する配管を多数配設せねばならず、ルツボ成形型42のコストアップになり、また減圧手段47の排気容量をアップさせなければならず不経済であった。
【0006】
この開示の石英ガラスルツボ製造装置40の問題点を解決するものとして、ルツボ成形用型を通気性あるカーボン質材料で形成した石英ガラスルツボ製造装置が特許第2577587号公報に開示されている。この開示の石英ガラスルツボ製造装置50は図11に示すようなように、カーボン質材料からなるルツボ成形型51の内部に通気路52を設け、ルツボ成形型51の内側と減圧手段に連通した外側との圧力差によってガスが石英粉層Mから吸引されるものである。この開示のカーボン質材料のルツボ成形型51は、ルツボ成形型51の全面を均一に減圧することができるため、得られる石英ガラスルツボ中の気泡分布が石英ガラスルツボの部位にかかわりなく均一となる利点がある。しかし、この開示のカーボン質材料のルツボ成形型51は使用を継続するとカーボン質材料が酸化され、経時的に減圧効率が低下するなど耐久性が十分とは言えない状況であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、経済的に石英ガラスルツボを製造することができ、耐久性が十分にあり、さらにルツボ成形用型の減圧効率がよく生産性に優れた石英ガラスルツボ製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた本願請求項1の発明は内側部に石英粉が装填される金属製のルツボ成形型と、このルツボ成形型に規則的に配列して設けられルツボ成形型の内側部と外側部を連通する複数の貫通孔と、この貫通孔に取り付けられ通気性を有する耐熱性多孔体と、前記複数の貫通孔に対応して前記ルツボ成形型の外側部に設けられた排気流路と、この排気流路に連通された減圧手段と、前記ルツボ成形型内の石英粉を加熱する加熱手段とを有したことを特徴とする石英ガラスルツボ製造装置であることを要旨としている。
【0009】
本願請求項2の発明では上記耐熱性多孔体の気孔率が20〜40%であることを特徴とする請求項1に記載の石英ガラスルツボ製造装置であることを要旨としている。
【0010】
本願請求項3の発明では上記耐熱性多孔体の気孔径は80〜120μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の石英ガラスルツボ製造装置であることを要旨としている。
【0011】
本願請求項4の発明では上記耐熱性多孔体の貫通孔への取り付けは、耐熱性多孔体の一部が挿入された金属製の止め金を貫通孔に螺合することにより行なわれたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の石英ガラスルツボ製造装置であることを要旨としている。
【0012】
本願請求項5の発明では上記耐熱性多孔体はアルミナ多孔体であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の石英ガラスルツボ製造装置であることを要旨としている。
【0013】
本願請求項6の発明では上記アルミナ多孔体は気孔径が200〜500μmのアルミナ多孔体支持体に気孔径が80〜120μmのアルミナ多孔体の薄膜が形成されたことを特徴とする請求項5に記載の石英ガラスルツボ製造装置であることを要旨としている。
【0014】
本願請求項7の発明では上記排気流路はルツボ成形型の深さ方向に沿って複数設けられたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の石英ガラスルツボ製造装置であることを要旨としている。
【0015】
本願請求項8の発明では上記複数の排気流路はルツボ成形型の円周方向に沿って設けられた連絡路によって連通されたことを特徴とする請求項7に記載の石英ガラスルツボ製造装置であることを要旨としている。
【0016】
本願請求項9の発明では上記ルツボ成形型は冷却機構に配管接続されて水冷されるステンレス製であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の石英ガラスルツボ製造装置であることを要旨としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0018】
図1に示すように、本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置1は、内側部2に石英粉Mが装填される金属例えばステンレス製のルツボ成形型3と、このルツボ成形型3に設けられルツボ成形型3の内側部2と外側部4を連通する複数の貫通孔5と、この貫通孔5に取り付けられた通気性を有する耐熱性多孔体、例えばアルミナ多孔体6と、複数の貫通孔5に対応してルツボ成形型3の外側部4に設けられた排気流路7と、この排気流路7に連設された減圧手段8と、ルツボ成形型3の石英粉Mを加熱する加熱手段、例えばアーク電極9と、ルツボ成形型3を回転させる駆動モータ10と、この駆動モータ10とルツボ成形型3とを連結する回転軸11を有している。
【0019】
上記ルツボ成形型3の貫通孔5は、図2に示すようにルツボ成形型3に規則正しく例えばルツボ成形型3の深さ方向に直線的に配列されて例えば開口部の直径が20〜24インチの石英ガラスルツボを製造する際には全体で200〜300個穿設され、ルツボ成形型3の内側部2と外側部4を連通するようになっている。なお、この貫通孔5の個数は成型するルツボの大きさに基づき、適宜調整することができる。
【0020】
上記貫通孔5は図3に示すように例えば直径が10mmの円形の断面形状をなし、各貫通孔5には通気性を有する耐熱性多孔体例えばアルミナ多孔体6が気密的に取り付けられ、このアルミナ多孔体6は、石英粉Mのクリストバライト石の融点1730℃よりも高い2050℃の融点を有し、図4に示すように例えば直径6mm、高さが2〜3mmの円柱体の上段部12と例えば直径9mm、高さが2〜3mmの円柱体の下段部13で構成された多段円柱体形状をなしている。
【0021】
図3に示すように、貫通孔5には貫通孔5を囲繞するようにルツボ成形型3の外側部4に取付部14が設けられている。この取付部14を利用したアルミナ多孔体6の貫通孔5への取り付けは、係止部15を有する取付部14内に下段部13の下段部底面13bと例えば直径7〜8mmの通気孔16を有する係止部15とが係合するように収納し、収納されたアルミナ多孔体6の上段部12に図5に示すようなリング形状の止め金17の内周部18を外挿させ、止め金17の外周部に設けられた螺子部19を取付部の内周部に設けられた螺子部21に螺合させることで行われている。このようにしてアルミナ多孔体6は貫通孔5に気密的に取り付けられている。
【0022】
石英ガラスルツボ製造用の石英粉Mとして、一般に用いられる石英粉Mの粒径は最大粒径が400μmで、かつ少なくとも90重量%の石英粉Mの粒径が上下幅230μmの粒径範囲内に入っていて、その粒径範囲の下値が150μm以上であるものが主として使用される。
【0023】
それ故、貫通孔5にはそれぞれ通気性を有するアルミナ多孔体6が取り付けられており、このアルミナ多孔体の気孔率は20〜40%で、気孔径は80〜120μmであることが好ましい。
【0024】
気孔率が20%より小さいか、または気孔径が80μmより小さいと減圧時、通気抵抗が大きくなり、減圧効率が低下し、減圧手段8の運転動力費用がかさむ。気孔率が40%より大きいか、または気孔径が120μmより大きいと減圧時、石英粉Mをルツボ成形用型3外に吸引してしまい、石英粉Mを浪費し、減圧効率の低下をきたし、また減圧手段8の故障の原因になる。
【0025】
上記貫通孔5に対応してルツボ成形型3の外側部4に設けられた排気流路7は、一端部23が閉塞され、断面形状が扁平コ字形状でチャンネル形状をなし、規則的に配置された貫通孔5と連通するように複数例えば円周方向に等間隔で4個設けられ、他端部24では4個の排気流路7は連通して合流部25を形成している。この合流部25は連通管26を介して減圧手段8に連通されている。
【0026】
従って、ルツボ成形型3の内側部2は貫通孔5、アルミナ多孔体6、排気流路7、合流部25および連通管26を介して減圧手段8に連通されている。
【0027】
また、ルツボ成形型3を水冷するための冷却機構27が図1に示すように設けられ、この冷却機構27はポンプ28、カップリング29、配水管30、冷却部31、排水管32で構成されている。上記排気流路7を整然と配設することにより、ルツボ成形型3の水冷が可能となり、ルツボ成形型3を冷却することで安価な金属のステンレスの使用が可能になる。
【0028】
上記アルミナ多孔体6の製造方法は例えば特開平4−193778号公報に開示されたアルミナ多孔体の製造方法を用い、例えばアルミナ粉末原料を用い、マトリックス部分と空間とからなる多孔体状に成形した後、焼成してマトリックス部分を高密度アルミナ焼結体とし、さらにアルミナの融点以下で絶対温度で表示した融点の2/3以上の温度で結晶粒を成長させる方法である。
【0029】
上記耐熱性多孔体6をアルミナ多孔体で形成する場合には、耐熱性多孔体を容易に製造することができる。
【0030】
また、図6に示すようにアルミナ多孔体35の構造は、多段円柱体形状で、200〜500μmの気孔径を有するアルミナ多孔体支持体36の上段部上面37に気孔径が80〜120μmのアルミナ多孔体薄膜38を被覆したものであってもよい。
【0031】
また、図7に示すようにアルミナ多孔体35aは、200〜500μmの気孔径を有するアルミナ多孔体支持体36aの上段部上面37aおよびこの上段部上面37aに連なり垂直部および水平部からなる連接部39aに、気孔径が80〜120μmのアルミナ多孔体薄膜38aを被覆したものであってもよい。さらに、図8に示すようにアルミナ多孔体35bは、200〜500μmの気孔径を有するアルミナ多孔体支持体36bの全面に気孔径が80〜120μmのアルミナ多孔体薄膜38bを被覆したものであってもよい。
【0032】
このアルミナ多孔体35の製造方法は、例えば200〜500μmの気孔径を有するアルミナ多孔体支持体36の上面37に、水または水溶性有機物を含む水溶液にアルミナ多孔体支持体36の気孔径よりも小さな粒径のアルミナ粒子および凝集剤を添加したスラリーでコーティング層を形成し、その後これを乾燥して焼結するものである。薄膜付アルミナ多孔体35によれば安価なアルミナ多孔体を提供できる。
【0033】
なお、図9に示すようにルツボ成形型3の深さ方向に直線的に配列されて貫通孔5に対応してルツボ成形型3の外側部4に複数例えば4本設けられた排気流路7をルツボ成形型3の円周方向に設けられた連絡路39で連通してもよく、またこの連絡路39に対応するルツボ成形型3の部位に貫通孔5を追加的に設けてもよい。この場合には連絡路39により減圧効率が向上する。
【0034】
次に本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置1を用いた石英ガラスルツボの製造方法を説明する。
【0035】
石英ガラスルツボ製造装置1を用いて石英ガラスルツボの製造を行うには、駆動モータ10を駆動させて回転軸を回転させルツボ成形型3を高速で回転させる。この回転するルツボ成形型3内に供給管(図示せず)で、上部から高純度の石英粉Mを供給する。供給された石英粉Mは、遠心力によってルツボ成形型3の内側部2に押圧されてルツボ形状の石英充填層Mとして形成される。
【0036】
さらに、大気雰囲気で減圧手段8の作動による減圧とほぼ同時にアーク電極9に通電して石英充填層Mの内側から加熱する。また、冷却機構27によりルツボ成形型3を冷却する。
【0037】
アーク電極9による石英充填層Mの加熱によって、石英充填層Mは内側から順次溶融されるが、内側層は極小の気泡だけになり、実質的に無気泡化状態が達成され、外表面には多数の気泡が存在する2重層の石英ガラスルツボが製造される。
【0038】
上記石英ガラスルツボの製造時の減圧過程において、減圧手段8の作用により、ルツボ成形型3内のガス(大気雰囲気ならば空気、アルゴン雰囲気ならばアルゴンガス、窒素雰囲気ならば窒素ガス)は、貫通孔5、アルミナ多孔体6を介して排気流路7に吸引される。このガスの吸引時、従来の口径よりも大きな口径の貫通孔5には、通気性を有するアルミナ多孔体6を設けることにより貫通孔5の開孔面積を大きくすることが可能になり、さらにアルミナ多孔体6の気孔率は20〜40%で、気孔径は80〜120μmであるので、石英粉Mの吸い込みは確実に防止されるとともに通気性よく、かつ効率よく減圧される。
【0039】
上記アルミナ多孔体6を通過して吸引されたガスは、チャンネル形状の排気流路7に流入され、合流部25、連通管26、減圧手段8を介して石英ガラスルツボ製造装置1外に排出される。このガスの排出過程において、貫通孔5はルツボ成形型3に直線的に配列されているので、排気流路7は断面積が小さいチャンネル形状で足りるため、通気抵抗が小さく、減圧の大きな動力を必要とせずに速やかに減圧できるので生産性もよく、安価に石英ガラスルツボを製造することができる。
【0040】
また、貫通孔5はルツボ成形型3に規則的に配列されているので、減圧効率もよく均一な減圧が可能となり、気泡分布のバラツキのない石英ガラスが得られる。
【0041】
さらに、石英粉Mの加熱過程において、ルツボ成形型3内の温度は石英粉Mの融点1730℃以上に加熱されるが、アルミナ多孔体6の融点は2050℃であり、アルミナ多孔体6は劣化することがなく、耐久性を有する。万一、アルミナ多孔体6が劣化または破損などして交換を必要とする場合には、止め金17と取付部14の螺合を外し、アルミナ多孔体6と交換することにより容易に交換が可能であり、ルツボ成形型3の長期間使用が可能である。
【0042】
また、排気流路7を整然と配設することにより、ルツボ成形型3の水冷が可能となり、ルツボ成形型3は水冷され温度上昇が抑制されるので、ルツボ成形型3に安価な金属のステンレスの使用が可能になり、安価な石英ガラスルツボ製造装置1を提供できる。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置においては、金属製のルツボ成形型に規則的に配列して貫通孔を設け、この貫通孔に通気性を有する耐熱性多孔体を設けさらに貫通孔に対応してルツボ成形型の外側部に排気流路を設けることにより、金属製のルツボ成形型であるにもかかわらず石英粉の吸引がなく貫通孔の開孔面積を大きくすることが可能になり、効率よく減圧できる。
【0044】
また、耐熱性多孔体の気孔率が20〜40%であるので、効率よくガスを吸引し減圧できる。
【0045】
さらに、耐熱性多孔体の気孔径は80〜120μmであるので、石英粉の吸引がなく効率よくガスを吸引し減圧できる。
【0046】
耐熱性多孔体の貫通孔への取り付けは金属製の止め金を貫通孔に螺合により行うことにより、耐熱性多孔体の取り付け、交換を容易に行うことができる。
【0047】
耐熱性多孔体をアルミナ多孔体にすることにより耐熱性に極めて優れた耐熱性多孔体を容易かつ大量に製造することができる。
【0048】
薄膜付アルミナ多孔体によれば安価なアルミナ多孔体を提供できる。
【0049】
排気流路はルツボ成形型の深さ方向延伸して複数設けたので、排気流路は断面積が小さいチャンネル形状で足りるため、通気抵抗が小さく、減圧の大きな動力を必要とせず、安価に石英ガラスルツボを製造することができる。
【0050】
複数の排気流路はルツボ成形型の円周方向延伸する連絡路によって連通されているので、減圧効率をさらに向上させることができる。
【0051】
排気流路を整然と配設することにより、ルツボ成形型の水冷を容易にしてステンレスの使用を可能にし、安価な石英ガラスルツボ製造装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置の説明図。
【図2】本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置に用いられるルツボ成形型の説明図。
【図3】図1の本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置のA部を拡大して示す断面図。
【図4】本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置に用いられるアルミナ多孔体の斜視図。
【図5】本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置に用いられる止め金の斜視図。
【図6】本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置に用いられるアルミナ多孔体の他の実施の形態を示す断面図。
【図7】本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置に用いられるアルミナ多孔体の他の実施の形態を示す断面図。
【図8】本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置に用いられるアルミナ多孔体の他の実施の形態を示す断面図。
【図9】本発明に係わる石英ガラスルツボ製造装置に用いられるルツボ成形型の他の実施の形態を示す説明図。
【図10】従来の石英ガラスルツボ製造装置の説明図。
【図11】従来の他の石英ガラスルツボ製造装置の説明図。
【符号の説明】
1 石英ガラスルツボ製造装置
2 内側部
3 ルツボ成形型
4 外側部
5 貫通孔
6 耐熱性多孔体(アルミナ多孔体)
7 排気流路
8 減圧手段
9 加熱手段(アーク電極)
10 駆動モータ
11 回転軸
12 上段部
13 下段部
14 取付部
15 係止部
16 通気孔
17 止め金
18 内周部
19 螺子部
21 螺子部
23 一端部
24 他端部
25 合流部
26 連通管
27 冷却機構
28 ポンプ
29 カップリング
30 配水管
31 冷却部
32 排水管
35 薄膜付アルミナ多孔体
35a 薄膜付アルミナ多孔体
35b 薄膜付アルミナ多孔体
36 アルミナ多孔体支持体
36a アルミナ多孔体支持体
36b アルミナ多孔体支持体
37 表面(上段部上面)
37a 連接部
38 アルミナ多孔体薄膜
38a アルミナ多孔体薄膜
38b アルミナ多孔体薄膜
39 連絡路
Claims (9)
- 内側部に石英粉が装填される金属製のルツボ成形型と、このルツボ成形型に規則的に配列して設けられルツボ成形型の内側部と外側部を連通する複数の貫通孔と、この貫通孔に取り付けられ通気性を有する耐熱性多孔体と、前記複数の貫通孔に対応して前記ルツボ成形型の外側部に設けられた排気流路と、この排気流路に連通された減圧手段と、前記ルツボ成形型内の石英粉を加熱する加熱手段とを有したことを特徴とする石英ガラスルツボ製造装置。
- 上記耐熱性多孔体の気孔率が20〜40%であることを特徴とする請求項1に記載の石英ガラスルツボ製造装置。
- 上記耐熱性多孔体の気孔径は80〜120μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の石英ガラスルツボ製造装置。
- 上記耐熱性多孔体の貫通孔への取り付けは、耐熱性多孔体の一部が挿入された金属製の止め金を貫通孔に螺合することにより行なわれたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の石英ガラスルツボ製造装置。
- 上記耐熱性多孔体はアルミナ多孔体であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の石英ガラスルツボ製造装置。
- 上記アルミナ多孔体は気孔径が200〜500μmのアルミナ多孔体支持体に気孔径が80〜120μmのアルミナ多孔体の薄膜が形成されたことを特徴とする請求項5に記載の石英ガラスルツボ製造装置。
- 上記排気流路はルツボ成形型の深さ方向に沿って複数設けられたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の石英ガラスルツボ製造装置。
- 上記複数の排気流路はルツボ成形型の円周方向に沿って設けられた連絡路によって連通されたことを特徴とする請求項7に記載の石英ガラスルツボ製造装置。
- 上記ルツボ成形型は冷却機構に配管接続されて水冷されるステンレス製であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の石英ガラスルツボ製造装置。
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