JP2002002358A - 車両運搬用トラック荷台及びトラック - Google Patents

車両運搬用トラック荷台及びトラック

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JP2002002358A
JP2002002358A JP2000193335A JP2000193335A JP2002002358A JP 2002002358 A JP2002002358 A JP 2002002358A JP 2000193335 A JP2000193335 A JP 2000193335A JP 2000193335 A JP2000193335 A JP 2000193335A JP 2002002358 A JP2002002358 A JP 2002002358A
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vehicle
truck
carrier
movable portion
floor surface
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JP2000193335A
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Katsumi Suzuki
勝美 鈴木
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MIYOSHI UNYU KK
Maruyasu KK
Original Assignee
MIYOSHI UNYU KK
Maruyasu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被運搬車両の長さに対応して該車両を下方側
へ積載する合理的な車両運搬用トラック荷台、及びその
車両運搬用トラック荷台を備えるトラックを提供する。 【解決手段】 車両運搬用トラック荷台10が、被運搬
車両を支持する支持床面(20,21,22,23)を
有する。また、その支持床面は昇降手段5を介して回動
を伴いつつ昇降動作を行う可動部20を有する。この昇
降動作における回動の中心は、可動部20の前端部から
略中央部までの範囲で可変とされ、又は可動部20の後
端部から略中央部までの範囲で可変とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両、特に普通自動
車を荷台に積載して運搬する車両運搬用トラック荷台、
及びそのトラック荷台を備えたトラックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、普通自動車などの車両を運搬する
トラックは、1段もしくは2段になった荷台に車両を積
載して運搬していた。また、最近の商品自動車ではRV
車等の車高の高い車種が増加するという傾向がみられ
た。しかし、車高の高い車両を積載するとトラックの重
心が高くなり、運搬時にトラックが不安定となってい
た。特に2段型の荷台を有するトラックにおいてこの問
題が顕著であった。また、法令等によっても被運搬車両
の高さが現行3m80cmに規制されている。そのた
め、例えば、車高の低い車両を5台積載できる従来のト
ラック荷台には、1m70cm程度の車高の高いRV車
種が3台しか積載できない。そこでトラックの重心を低
くし、トラックの走行中の安定性を高めて事故防止を図
ったり、もしくは積載車両の台数を多くしたりするため
に、できる限りトラックの下方側(地面側)に車両を積
載する方法が求められる。しかし、トラックの荷台(支
持床面)下には燃料タンクや駆動系統が配置されている
ため、かかる要請に応えることは困難であった。しか
も、被運搬車両の長さは種々であり、被運搬車両の長さ
に逐一対応可能な積載方法は従来存在しなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では被
運搬車両を下方側へ積載すると共に、被運搬車両の長さ
に対応した合理的な車両運搬用トラック荷台、及びその
車両運搬用トラック荷台を備えるトラックを提供するこ
とを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は特許請求の範囲の各請求項に記載のと
おりの構成を備えるものである。請求項1に記載の発明
によれば、車両運搬用トラック荷台であって、被運搬車
両を支持する支持床面を有する。また、その支持床面は
昇降手段を介して回動を伴いつつ昇降動作を行う可動部
を有する。この昇降動作における回動の中心は、可動部
の前端部から略中央部までの範囲で可変とされ、又は可
動部の後端部から略中央部までの範囲で可変とされてい
る。
【0005】可動部は回動でき、さらに昇降も行うこと
ができるため、積載車両の長さに対応して積載車両を最
も下方側へ積載できる可動部の状態を形成することがで
きる。従って、トラック荷台全体の重心を下げることが
でき、安定して積載した車両を運搬できるトラック荷台
が形成される。また、回転中心が可変であるため、可動
部の回動角度を調整でき積載車両の積載状態の微調整が
可能である。さらに、回転中心が可変であるため、一端
側に昇降動力を設けることにより他端側をも昇降させる
ことができる構造を形成できる。また、略中央部に可動
部の回動中心がある場合は、回動中心において可動部の
自重等のモーメントが釣り合うために、可動部は小さな
力で回動させることができる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の車両運搬用トラック荷台であって、可動部の略
中央部を支持する回転支軸部材を備える。その回転支軸
部材は、荷台本体に回転可能に接続されるとともに、回
転にともなって上昇して可動部の略中央部の床下面を支
持する回転支軸棒を有する。また、昇降動作における回
動の中心は、その回転支軸棒と可動部の前端部との間で
可変とされ、又は回転支軸棒と可動部の後端部との間で
可変とされている。回転支軸部材を備えているため、回
転中心の位置を可動部の略中央部と前端部との間で容易
に可変にすることができる。また、回転支軸棒は回転さ
せることによって上昇するため、回転支軸棒は容易に回
動中心になったり回動中心から解除されたりできる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の車両運搬用トラック荷台であっ
て、請求項1又は請求項2に記載の支持床面より構成さ
れる第一層支持床面と、その第一層支持床面よりも所定
高さ上に積層された第二層支持床面とを有する。また第
二層支持床面は、その第二層支持床面に積載される運搬
車両の車輪間位置において上側凸の曲線を有する。第二
層支持床面の上側凸の曲線部分において、第一層支持床
面と第二層支持床面との高さ(距離)が高くなる。その
ため第一層支持床面に積載された車両と第二層支持床面
が干渉しにくくなり、第二層支持床面全体をさらに下方
へ下げることが可能になる。それに伴って、第二層支持
床面に積載された車両が下方へ下げられ、トラック荷台
全体の重心を下げることができ、安定して積載した車両
を運搬できるトラック荷台が形成される。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
から請求項3のいずれかに記載の車両運搬用トラック荷
台を備えるトラックが構成される。そのため、請求項1
から請求項3のいずれかの効果を有するトラックが構成
される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。トラック荷台10は二層構造の荷
台であり、第一層である第一層支持部材2と、第一層支
持部材2よりも所定高さ上に積層される第二層支持部材
4に車両を積載して運搬する。図1は、車両運搬用のト
ラック荷台10を備えるトラック1の側面図であり、図
2がそのトラック1の上面図であって第一層支持部材2
を示す図である。
【0010】第一層支持部材2は、図2に示すように2
列に形成される板状の後支持床部23,23と、後輪の
上部に位置する後輪支持床部22,22と、昇降動作を
行う可動部20,20と、トラック1の駆動部12の上
面に形成される連結床部21,21とにより構成され
る。なお、後支持床部23,23、後輪支持床部22,
22、可動部20,20、連結床部21,21は、本発
明における支持床面及び第一支持床面に該当する。
【0011】次に図3に従って、可動部20を固定及び
昇降させるための機構部材を説明する。図3は可動部2
0の後方かつ下方からの斜視図である。図3に示すよう
に、高さ調整手段85が連結床部21に設けられ、回転
支軸部材7が可動部20の略中央部のトラック荷台10
に接続され、昇降手段5及び床下支持部材8が可動部2
0の後端部側のトラック荷台10に接続されている。
【0012】高さ調整手段85は、連結床部21に設け
られた上部孔82,82及び下部孔83,83と、これ
らの孔に挿入される可動部止ピン84,84により構成
され、可動部止ピン84,84が可動部20の前端部を
固定する。回転支軸部材7は、ロッド70と2本の支持
棒71と回転支軸棒71とレバー73により構成され
る。ロッド70は、トラック荷台10に長手方向を軸に
回動可能に接続される。また、可動部20の幅とほぼ同
じ長さを有する回転支軸棒72と2本の支持棒71,7
1は略H字状に接続され、支持棒71,71の一端にお
いてロッド部70に固定される。さらに、外側の支持棒
71にはレバー73が固定される。
【0013】昇降手段5は、油圧シリンダー50とロッ
ド51とシリンダー接続部52と2本の持上げ軸棒5
3,53と図1に示す操作スイッチ17により構成され
る。油圧シリンダー50は、一端がトラック荷台10に
矢印A方向に回動可能に接続され、他端側がシリンダー
接続部52に回動可能に接続される。ロッド51はトラ
ック荷台10にロッド51の長手方向を中心とする回転
方向に回動可能に取付けられる。また、ロッド51に
は、持上げ軸棒53,53が固定され、持上げ軸棒5
3,53間にシリンダー接続部52が固定される。持上
げ軸棒53,53は、先端にそれぞれローラー54,5
4が接続され、ローラー54,54が可動部20と接触
する。
【0014】操作スイッチ17は油圧シリンダ50の伸
縮を操作するための電気信号を送り、その電気信号によ
って油圧シリンダ50の油圧が制御され、油圧シリンダ
50の長さが制御される。また、床下支持部材8は支持
棒81,81とその先端に接続された支持軸棒80によ
り構成される。また、支持棒81,81の他端はトラッ
ク荷台10に回動可能に接続される。
【0015】図3と同様に、図2に示す上側の可動部2
0においても高さ調整手段85、回転支軸部材7、昇降
手段5及び床下支持部材8が設けられている。また、回
転支軸部材7のロッド70及び昇降手段5のロッド51
は、図2に示すように左右に渡って設けられ、左右の回
転支軸部材7,7及び昇降手段5,5を連動させてい
る。
【0016】次に、第二層支持部材4について説明す
る。第二層支持部材4は、図1に示すようにトラック1
の運転席11の上部に設けられる運転席側第二層支持部
材43と、その後に設けられる後側第二層支持部材40
により構成される。運転席側第二層支持部材43は、運
搬される車両の車輪が通過する通路位置に沿って2列の
長い支持床面を有する。また、運転席側第二層支持部材
43は、トラック荷台10の荷台フレーム18に回動可
能に接続され、回動はウインチ及びワイヤーによって行
われる。
【0017】後側第二層支持部材40は、図4に示すよ
うに車両を支持する2枚の後側第二層支持床面41,4
1と、これらをサイドから支持する2本のフレーム4
8,48と、後側第二層支持床面41,41間を支持す
る複数の梁部材42により構成される。なお、後側第二
層支持床面41,41及び運転席側第二層支持部材43
の支持床面は本発明における支持床面及び第二層支持床
面に該当する。後側第二層支持床面41,41は、運搬
される車両の車輪が通過する通路位置に沿って2列に設
けられる長い板材で形成される。また、後側第二層支持
床面41,41は2つの上側凸の曲線を有し、長手方向
断面が上に凸状の曲線部である第一車輪間凸曲線面41
bと第二車輪間凸曲線面41dを有し、その曲線面間に
位置し、フレーム48,48の長手方向にほぼ平行な面
である第一車輪設置面部41aと第二車輪設置面部41
cと第三車輪設置面部41eを有する。
【0018】次に、可動部20の回動方法及び昇降方法
について説明する。先ず図5の状態から図6の状態に可
動部20を回動させる方法について説明する。図5に示
す状態において、操作スイッチ17から電気信号を送
り、油圧シリンダ50を制御してその長さを縮める。油
圧シリンダ50が縮まるとロッド51が回転し、ローラ
ー54が可動部20の下面を転がりながら、持上げ軸棒
53が傾動する。この場合、可動部20が前端部を中心
に、すなわち前端部を固定している可動部止ピン84を
中心に矢印X方向に回転する。その結果、可動部20の
前端部は連結床部21とほぼ同じ高さのまま後端部のみ
が下へ下がって、可動部20が図6の状態になる。次
に、図5に示すように回転支軸部材7のレバー73を矢
印B方向に持上げてロッド70を回動させ、回転支軸棒
72を可動部20の下面側に設置する。
【0019】次に図6の状態から図7の状態に可動部2
0を回動させる方法について説明する。図6の状態にお
いてさらに油圧シリンダ50を縮め、回転支軸棒72を
可動部20の下面に接触させ、回転支軸棒72によって
可動部20を支持する。続いて、可動部止ピン84を図
3に示す上部孔82から抜き、抜いた可動部止ピン84
を下部孔83に挿入する。次に、油圧シリンダ50を伸
ばして持上げ軸棒53を立てる方向に回動させる。その
時可動部20は、回転支軸部材7の回転支軸棒72を中
心に矢印Y方向に回動する。その結果、可動部20の前
端部が下に下がり、後端部が上に上がって、可動部20
が図7の状態になる。なお、回転支軸棒72と可動部2
0との接触場所は、可動部20の長手方向に対して略中
央部の床下面である。次に、図7に示すように、回転支
軸部材7のレバー73を傾動してロッド70を回動させ
て、回転支軸棒72を下へ下ろす。
【0020】次に図7の状態から図8の状態に可動部2
0を回動させる方法について説明する。図7の状態にお
いて油圧シリンダ50を縮め、持上げ軸棒53を傾動さ
せる。この場合、可動部20は前端部を中心、すなわち
前端部を固定している可動部止ピン84を中心に矢印Z
方向に回転する。その結果、可動部20の前端部が下が
った状態のまま、後端部が下がって、可動部20が図8
の状態になる。
【0021】また、図5もしくは図7のように可動部2
0の後端部が上に上がって、後端部が後輪支持床部22
とほぼ同じ高さになっている状態においては、可動部2
0の後端部を保持するために、図3に示す床下支持部材
8を可動部20に当接することが好ましい。床下支持部
材8は、図3に示すように支持棒81,81を回動さ
せ、支持軸棒80を可動部20の下床面に接触させるこ
とにより、可動部20を床下面より保持する。
【0022】次に、後側第二層支持部材40の回動及び
昇降機構を説明する。後側第二層支持部材40は、図2
に示す燃料タンク13の横に設置されたウインチ60
と、ウインチ60により巻き取られるワイヤー61によ
って回動及び昇降される。ワイヤー61は一方をウイン
チ60に接続され、そこから伸びて荷台10に固定され
たガイドローラ90,90を介し、荷台フレーム91に
沿って両側端へ渡され、図1に示す荷台フレーム92内
を通って上へ伸び、荷台フレーム93に固定された3つ
のガイドローラ93と後側第二層支持部材40の後端部
に固定された2つのガイドローラ62とに交互に引っ掛
けられ、さらに荷台フレーム95に固定されたガイドロ
ーラ64に引っ掛けられ、後側第二層支持部材40の前
端部に設けられたワイヤー支持部65にワイヤー61の
一端が接続される。
【0023】また、後側第二層支持部材40の前端部と
荷台フレーム95は、後側第二層支持部材40の前端部
を複数の高さに固定するための固定手段を有し、後端部
と荷台フレーム92も、後側第二層支持部材40の後端
部を複数の高さに固定するための固定手段を有する。固
定手段により後側第二層支持部材40の前端部を荷台フ
レーム95に固定した場合には、ウインチ60によって
ワイヤー61を巻き取ると後端部が上昇する。逆にウイ
ンチ60によってワイヤー61を送り出すと後端部が下
降する。一方、後端部を荷台フレーム92に固定した場
合には、ウインチ60でワイヤー61を巻き取ったり送
り出したりすると、前端部が上昇したり下降したりす
る。
【0024】また、図1,図2に示すように燃料タンク
13及びバッテリー14は、可動部20を昇降させるた
めに後輪よりも後側の荷台面下に固定している。さら
に、可動部20と運転席11との間に設置される駆動系
部品12は、可能な限り前方へ設置する。また、図2に
示すように第一層支持部材2を構成する可動部20,2
0の間及び後輪支持床部22,22の間には、第一泥除
け板15と第二泥除け板16がトラック荷台10に設置
される。
【0025】また、図1に示すように、後支持床部23
の下方のには車両積載用床面3が引き出し可能に設置さ
れ、図9に示すように引き出されて車両を荷台10へ積
載するためのガイド板となる。従って、第一層支持部材
2及び第二層支持部材4に車両を積載する場合には、図
9に示すように、車両積載用床面3を引き出したり、後
側第二層支持部材40の後端部を下方へ下げることによ
って車両を積載することができる。第二層支持部材4に
積載される車両の一台は、運転席側第二層支持部材43
上に積載され、二台の積載車両は後側第二層支持部材4
0の第一,第二の車輪設置面部41a,41c及び,第
二,第三の車輪設置面部41c,41eに車輪が設置さ
れるように積載される。
【0026】また、第一層支持部材2に積載される車両
の一台は、可動部20に積載され、もう一台が後支持床
部23及び後輪支持床部22に積載される。可動部20
に積載される車両はできる限り下方へ落とされる。その
ため、車両の長さが可動部20の長さよりも短い場合
は、図8に示すように可動部20の前端部及び後端部の
双方を下方へ下げた状態にする。また、車両の長さが可
動部20の長さよりも長い場合は、図6に示すように可
動部20の前端部を連結床部21とほぼ同じ高さにし、
後端部を下方に下げた状態にする。可動部20の前端部
を上げた状態にすることによって、積載車両は車両底が
連結床部21に接触しない状態のまま、下方へ下げられ
る。また、連結床部21の上方にも積載車両の先端(後
端)が設置される状態にすることによって、この車両の
後方に積載される車両(後支持床部23及び後輪支持床
部22に積載される車両)の邪魔にならない。
【0027】なお、第一層支持部材2に車両を積載する
際には、後側第二層支持部材40を上方へ移動させて、
第一層支持部材2に車両を積載しやすくする。この上方
へ移動させた後側第二層支持部材40は、トラック1全
体の重心を下方へ下げるため、第一層支持部材2に車両
を積載した後に下方へ下げる。この時、後側第二層支持
部材40は、後側第二層支持床面41の上側凸部におい
て第一層支持部材2に積載された車両の天井等と干渉し
にくく、上側凸部を有しない場合に比較して下方へ下げ
ることができる。
【0028】このように、可動部20は種々の態勢に変
化できるため、可動部20に積載される車両はその車両
の長さに適応して下方へ積載される。また、可動部20
の昇降は、回動中心を高さ調整手段85及び回転支軸部
材7との間で可変させながら可動部20を回動するた
め、昇降手段5を前端部側に設けることなく前端部側を
も昇降させることができる。なお、回転支軸部材7の回
転支軸棒72は、可動部20のほぼ中央部の床下面で回
動中心になるため、可動部20の重心位置の近傍を支持
する。その結果、小さな力で可動部20を回動すること
ができる。また、第二層支持部材4の後側第二層支持部
材40が2つの上側凸曲線を有するために下方へ下げる
ことができ、後側第二層支持部材40に積載される車両
もそれに伴って下方へ下げられる。したがって、積載車
両が下方で積載されてトラック1全体の重心が下方へ下
がり、トラック1は安定して積載車両を運搬でき、トラ
ック1の事故防止にも役立つ。また、積載車両が下方へ
積載されるために、被運搬車両の高さが低くなり、法律
による規制の高さ範囲において、トラック荷台10は車
高の高い車両を多く積載することが可能になる。
【0029】次に上記の実施の形態と異なる他の実施の
形態について説明する。上記の実施の形態では、可動部
20の前端部を高さ調整手段85で固定し、その前端部
を回動中心にして昇降手段5で可動部20を回動させ、
可動部20の後端部側を昇降させていた。また、回転支
軸部材7を回動中心にして可動部20を回動させること
によって、可動部20の前端部側を昇降させていた。そ
れに対して、高さ調整手段85を可動部20の後端部側
に設け、昇降手段5を前端部側に設ける形態である。こ
のような形態である場合においては、高さ調整手段85
で可動部20の後端部を固定し、その後端部を回動中心
にして昇降手段5で可動部20を回動させることによっ
て、可動部20の前端部側が昇降できる。また、回転支
軸部材7を回動中心にして可動部20を回動させること
によって、可動部20の後端部側を昇降することができ
る。したがって、可動部20は上記実施の形態と同様の
態勢にすることができ、上記実施の形態と同様の効果が
得られる。なお、この形態においては床下支持部材8を
前端部側に設けることが好ましい。
【0030】一方、荷台の傾動方法には特開平10−2
78660号に示すトレーラに関する公開特許の傾動方
法があった。しかし、この既存発明の目的は荷台を上げ
てオーバーハングすることであり、荷台を下げることに
よって重心を下げる本発明の目的とは異にする。また、
既存発明の構造では一方側のみしか傾動せず、回動中心
も一箇所に固定されていた。さらに、トラック荷台10
がトラック1の一部を構成する単車における分野では、
傾動する支持床面を有するトラック荷台10は、従来存
在しなかった。
【発明の効果】本発明によると、被運搬車両の長さに対
応して該車両を下方側へ積載する合理的な車両運搬用ト
ラック荷台、及びその車両運搬用トラック荷台を備える
トラックが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両運搬用のトラック荷台を備えるトラックの
側面図である。
【図2】車両運搬用のトラック荷台を備えるトラックの
上面図であって、第一層支持部材を示す図である。
【図3】可動部の後方かつ下方からの斜視図である。
【図4】後側第二層支持部材の後方斜視図である。
【図5】可動部の昇降動作の状態図である。
【図6】可動部の昇降動作の状態図である。
【図7】可動部の昇降動作の状態図である。
【図8】可動部の昇降動作の状態図である。
【図9】車両積載用床面が引き出された状態におけるト
ラック荷台の側面図である。
【符号の説明】
1…トラック 2…第一層支持部材 4…第二層支持部材 5…昇降手段 7…回転支軸部材 10…トラック荷台 20…可動部 21…連結床部 22…後輪支持床部 23…後支持床部 40…後側第二層支持部材 41…後側第二層支持床面 72…回転支軸棒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両運搬用トラック荷台であって、 被運搬車両を支持する支持床面は、昇降手段を介して回
    動を伴いつつ昇降動作を行う可動部を有し、 前記昇降動作における回動の中心は、前記可動部の前端
    部から略中央部までの範囲で可変とされ、又は前記可動
    部の後端部から略中央部までの範囲で可変とされている
    ことを特徴とする車両運搬用トラック荷台。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両運搬用トラック荷
    台であって、 前記可動部の略中央部を支持する回転支軸部材を備え、 前記回転支軸部材は、荷台本体に回転可能に接続される
    とともに、回転にともなって上昇して前記可動部の略中
    央部の床下面を支持する回転支軸棒を有し、 前記可動部の昇降動作における回動の中心は、前記回転
    支軸棒と前記可動部の前端部との間で可変とされ、又は
    前記回転支軸棒と前記可動部の後端部との間で可変とさ
    れていることを特徴とする車両運搬用トラック荷台。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の車両運搬
    用トラック荷台であって、前記支持床面より構成される
    第一層支持床面と、さらに前記第一層支持床面よりも所
    定高さ上に積層された第二層支持床面とを有し、 前記第二層支持床面は、該第二層支持床面に積載される
    運搬車両の車輪間位置において上側凸の曲線を有するこ
    とを特徴とする車両運搬用トラック荷台。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の車両運搬用トラック荷台を備えるトラック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6253217B1 (ja) * 2017-08-30 2017-12-27 株式会社城南ロードサービス 大型車両運搬用トラック

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