JP2002002350A - 作業用四輪車におけるアシストグリップの取付構造 - Google Patents

作業用四輪車におけるアシストグリップの取付構造

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JP2002002350A JP2000185657A JP2000185657A JP2002002350A JP 2002002350 A JP2002002350 A JP 2002002350A JP 2000185657 A JP2000185657 A JP 2000185657A JP 2000185657 A JP2000185657 A JP 2000185657A JP 2002002350 A JP2002002350 A JP 2002002350A
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assist grip
frame
passenger seat
occupant
grip
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Fumio Mizuta
文雄 水田
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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    • B60R21/13Roll-over protection
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】前面及び後面が開放されたパイプ材からなるキ
ャビンフレームを有する作業用四輪車において、助手席
の乗員が自然な姿勢で把持することができ、不整地の走
行においても安定して着座することを可能とする。 【解決手段】キャビンフレーム5の前部フレーム21の
傾斜部分21bのうち、助手席4b側において上下方向
に延びる傾斜部分21bの上部に、内部に芯体パイプ3
3を有し外周に弾性スポンジ31(弾性体)が設けられ
たアシストグリップ32を着脱可能に設ける。このアシ
ストグリップ32は、助手席4bの乗員が把持しやすい
ように、助手席4b側に向くように内向きとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、作業用四輪車に
おけるアシストグリップの取付構造に関するものであ
る。この作業用四輪車は、屋外または広い屋内空間にお
いて荷物類を運搬するのに好適で、運転席及び助手席を
囲むように前面及び側面が開放されたキャビンフレーム
を有するものである。
【0002】
【従来の技術】作業用四輪車は、一般的に、図7(a)
(b)のように構成されている。作業用四輪車100
は、金属製の車体フレーム101に、前輪102及び後
輪103の合計4つの車輪と、エンジン等の走行駆動手
段(図示せず)、乗員座席104(運転席、助手席)、
荷台105などを備えている。不整地での走行に好適な
幅の広いタイヤを装備していることも多い。
【0003】そして、荷台105の前方には、通常、乗
員座席104(運転席、助手席)の前後左右を囲むよう
にキャビンフレーム106が設けられている。
【0004】そして、このキャビンフレーム106は、
運転者や助手席の乗員を保護するほか、屋根や幌など
(図示せず)の取付けを可能にして乗員座席104への
雨や日差しを遮り、または照明機器107の取付けを可
能にして夜間作業を行いやすくしたりする。なお、前記
図7(a)(b)は、実開昭63−202579号公報
に掲載されたものである。
【0005】このようなキャビンフレーム106を有す
る作業用四輪車に乗車する場合に、運転席に着座する運
転者はハンドル108を把持しているので、不整地での
走行においても安定して着座していることができる。
【0006】一方、助手席に着座する乗員は、運転席に
着座する乗員(運転者)のハンドル108に相当する把
持部分がなく、不整地での走行においても安定して着座
するため、キャビンフレーム106の一部を握ったり、
座席側方の手摺り110を握って体を支えるようにして
いる。例えば図8に示すように、助手席の乗員109は
キャビンフレーム106のうち水平方向に延びる上側部
分106aを手109aで把持するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
助手席の乗員109がキャビンフレーム106の上部フ
レーム106aを把持するには、手109aを上方に大
きく持ち上げなればならず、自然な着座姿勢で把持しに
くいのが現状である。また、その上部フレーム106a
は、キャビンフレーム106を構成する構成要素であ
り、一般に大径の鉄パイプが用いられているので、この
点からもしっかりと把持しにくい。また、座席側方の手
摺り110も必ずしも位置が好適とはいえず、自然な着
座姿勢で把持しがたい。
【0008】この発明は、上記のような事情に鑑みてな
されたもので、前述したような作業用四輪車において、
助手席の乗員が自然な姿勢で確実に把持できるアシスト
グリップの取付構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る作業用四輪車におけるアシストグリップ
の取付構造は、運転席及び助手席を含む乗員座席を囲む
キャビンフレームと、その後方に設けられた荷台とを備
え、前記キャビンフレームが、パイプ材により形成さ
れ、前記乗員座席の前部の左右側方を上下に延びる前部
フレームと、前記乗員座席の後部の左右側方を上下に延
びる後部フレームと、前記前部及び後部フレームの上部
を連結する上部フレームとを有し、前面及び側面が開放
された形式の作業用四輪車において、前記キャビンフレ
ームの、前記助手席側において上下方向に延びる前部フ
レームの上部に、外周に弾性体が設けられ前記助手席の
乗員が把持可能であるアシストグリップが設けられ、こ
のアシストグリップが、前記助手席側に向くように内向
きとされているものである。ここで、「弾性体」には、
ゴム、樹脂、スポンジなどが含まれる。
【0010】上記の構成を有する本発明に係る作業用四
輪車におけるアシストグリップの取付構造によれば、助
手席の乗員用のアシストグリップをキャビンフレームの
前部フレームの上部に設けたので、助手席の乗員は、助
手席に着座した状態でアシストグリップを把持すること
ができ、安定して着座状態を維持することができる。特
に、アシストグリップを、キャビンフレームのうち助手
席側において上下方向に延びる前部フレームの上部に設
けているだけであるので、簡単な構成で、手を大きく持
ち上げて連結部分を把持する従来の場合のように無理な
姿勢をとることなく、自然な着座状態で、無理なくアシ
ストグリップを把持することができる。
【0011】また、アシストグリップの外周には弾性体
が設けられているので、それを把持する助手席の乗員の
手の大きさ、把持の仕方に応じて弾性体が弾性変形し、
助手席の乗員は、自然な着座姿勢でアシストグリップを
しっかりと確実に握ることができると共にしっかりと握
っているとの感触を受け、助手席の乗員がアシストグリ
ップを把持することによる安定感の高いものとなる。
【0012】さらに、アシストグリップは、助手席側に
向くように内向きとされているので、手を自然に伸ばし
た状態でアシストグリップを把持することができる。こ
の点からも、助手席の乗員は、無理な姿勢をとることな
く、アシストグリップを把持することができ、着座時間
が長くなっても、疲労感を覚えにくくなる。
【0013】請求項2に記載のように、前記アシストグ
リップは、前記前部フレームに着脱可能に設けられてい
るようにすることが望ましい。
【0014】請求項2記載のアシストグリップの取付構
造によれば、アシストグリップがキャビンフレームの前
部フレームに着脱可能に設けられるので、アシストグリ
ップを、キャビンフレームの製造とは別に単体で製造す
ることができ、また、選択により、例えば助手席の乗員
の体格等に合わせてアシストグリップを特殊な形状にす
ることが可能となる。また、アシストグリップを取り外
すことで、弾性体の修理や取り替えも容易に実現され
る。
【0015】また、請求項3に記載のように、前記アシ
ストグリップが、基部の両端部からその基部に対し一定
角度をなすように側部が連設されてなる金属製の芯体パ
イプと、この芯体パイプの少なくとも基部の外周に設け
られた弾性スポンジ(弾性体)とを有し、前記キャビン
フレームの前部フレームには、1対の支持ブラケットが
固着されており、前記支持ブラケットに、前記芯体パイ
プの側部がネジにて締結固定されているようにするとよ
い。ここで、「少なくとも基部の外周に設けられた」と
は、助手席の乗員によって把持される芯体パイプの基部
の部分には弾性スポンジが設けられているという意味で
あり、その弾性スポンジが芯体パイプの側部にまで延び
ている場合も含んでいる。
【0016】請求項3記載のアシストグリップの取付構
造によれば、アシストグリップの内部を剛性のある金属
製の芯体パイプで、外周は弾力性のある弾性スポンジで
構成し、基部に対し一定角度をなすように連設された芯
体パイプの側部をネジにてキャビンフレームに設けられ
た支持ブラケットに締結固定しているので、助手席の乗
員がしっかりと把持でき、しかも把持感のよいアシスト
グリップとなる。また、芯体パイプと弾性スポンジとを
別々に製造した後両者を固定すればよいので、製造も容
易である。さらに、ネジで締結固定しているので、取り
外しも容易である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に沿って説明する。
【0018】図1は本発明に係る作業用四輪車の概略構
成を全体的に示す斜視図、図2〜図4はそれぞれ本発明
に係る作業用四輪車におけるアシストグリップの取付構
造を、前側、横側及び上側からみた状態を示す正面図、
側面図及び平面図である。図5(a)は本発明に係るア
シストグリップと、キャビンフレーム側の取付ブラケッ
トとの取付関係を示す説明図、図5(b)は図5(a)
のA−A線における断面図である。
【0019】図1に示すように、この作業用四輪車1
は、前輪2、後輪3、運転席4a及び助手席4bを含む
乗員座席4、キャビンフレーム5、荷台6などが、鉄鋼
製の車体フレーム7に設けられてなる。すなわち、車体
フレーム7の前部左右に2つの前輪2が配設されるとと
もに後部左右に2つの後輪3が配設され、両前輪2の後
方に乗員座席4が、さらにその後方に荷台6が設けられ
ている。なお、作業用車両であるために走行可能な速度
(能力的な上限)が低く設定されていることや、作業能
率の観点から乗降を容易にすべきであることから、一般
的には、乗員座席4の側部にドアを備えてはおらず、ま
た、前部にフロントガラスを有するわけでもない。すな
わち、キャビンフレーム5の前面及び側面は開放されて
いる。
【0020】キャビンフレーム5は、乗員座席4の前後
左右を囲むように、乗員座席の前部の左右側方を上下に
延びる前部フレーム21と、後部の左右側方を上下に延
びる後部フレーム22と、前部及び後部フレーム21,
22の上部を連結する上部フレーム23とから構成され
ている。このキャビンフレーム5は、運転者、助手席4
bの乗員等を保護するほか、雨や日差しを遮るための屋
根や幌などの取付け用部材として、または夜間作業のた
めの照明機器の取付け用部材として使用されるものであ
る。また、車体フレーム7の前部には、ボンネット8が
開閉可能に設けられている。
【0021】一方、前記荷台6は乗員座席4の後部に近
接した位置から後輪3の上側を経て後方に向かって延設
されている。そして、荷台6の直下のスペースには、エ
ンジン、トランスミッション等の走行駆動手段(図示せ
ず)を搭載している。この走行駆動手段によって、2輪
駆動の場合は後輪3を、4輪駆動の場合は前輪2及び後
輪3をそれぞれ駆動し、それによって作業用四輪車1が
走行するようになっている。不整地での走行を行いやす
いように、前輪2及び後輪3には幅の広いタイヤを装着
している。なお、前記荷台6は、直下のスペースに搭載
されているエンジン、トランスミッション等をメンテナ
ンスすることができるように、後方下部に設けた支軸
(図示せず)を介して車体フレーム7に対し起伏可能に
取り付けられている。
【0022】前記キャビンフレーム5は、円形断面の鉄
鋼製のパイプ材(鋼管)を曲げ、かつ溶接することによ
って製造されたものであり、前部フレーム21と後部フ
レーム22とをそれぞれ製造し、両フレーム21,22
の上部を左右1対の上部フレーム23によって相互に連
結することにより一つにされる。前部フレーム21は、
正面から見て門形形状にされ、車体上方で左右に延びる
水平部分21aの両端部から下向きに2本の傾斜部分2
1bが斜め前方に延びるように形成されている。このよ
うに、前部フレーム21は、前下がりに傾斜した状態と
され、左右の傾斜部分21bの下端がボンネット8の側
方に位置するように車体フレーム7に取付固定されてい
る。後部フレーム22も、同様に、上部の左右に延びた
水平部分22aの両端部から下向きに2本の鉛直部分2
2bが延びるように形成され、鉛直部分22aの下端が
車体フレーム7に取付固定されている。また、後部フレ
ーム22の鉛直部分22aには、座席4の高さに手摺2
2cが取り付けられている。
【0023】そして、前記前部フレーム21の傾斜部分
21bのうち助手席4b側において上下方向に延びる傾
斜部分21bの上部に、アシストグリップ32が着脱可
能に設けられており、このアシストグリップ32を助手
席の乗員が着座した状態で把持可能なるように構成され
ている。
【0024】また、このアシストグリップ32は、図2
〜図5に示すように、外周に弾性スポンジ31(弾性
体)が設けられたものであり、取り付けられた状態で助
手席の乗員が把持しやすいように、前記傾斜部分21b
の上部に助手席4b側に向くように内向きとされてい
る。「アシストグリップが、前記助手席側に向くように
内向き」とは、アシストグリップのうち助手席の乗員が
把持する部分が、アシストグリップのうちキャビンフレ
ームに取り付けられる部分より車体内方側に位置してい
ることを意味する。なお、この実施の形態の場合は、ア
シストグリップ32は、車体前後方向に対し45°程度
傾斜させているが、その傾斜角度は、キャビンフレーム
5の形状等により乗員が把持しよい角度に設定するとよ
い。
【0025】前記アシストグリップ32は、一定の剛性
を確保するために、前記キャビンフレーム5を構成する
鋼管よりも小径の円形断面の金属製パイプ(本実施の形
態の場合にはアルミパイプ)を曲げて形成された芯体パ
イプ33を有し、その芯体パイプ33が、アシストグリ
ップ32の基本形状を構成している。すなわち、アシス
トグリップ32は、弾性スポンジ31が外周に設けられ
た状態で、前記傾斜部分21bとほぼ平行に延びる基部
32aの両端部からその基部32aに対し一定角度をな
すように、本実施の形態の場合には先端になるほど離れ
るように側部32bが連設されているが、事情により平
行でも近づく方向であってもよいのはもちろんである。
そして、この基部32a及び側部32bの一部(先端部
を除く部分)の外周に弾性スポンジ31が、接着手段な
どによって芯体パイプ33に対して空回りしないように
しっかりと固着され、一体化されている。
【0026】また、前記キャビンフレーム5の助手席4
b側の傾斜部分21bの上部には、前記アシストグリッ
プ32の大きさに対応する一定間隔を存して1対の支持
ブラケット34が上下に固着され、これらの支持ブラケ
ット34を利用してアシストグリップ32が取り付けら
れる。
【0027】前記支持ブラケット34は、図6に示すよ
うに、下端部に前記傾斜部分21bの形状に対応する切
り欠き部34aが形成された本体板部34Aと、この本
体板部34Aの両側縁からそれの直交する方向に平行に
延び後述の皿ネジ35が適用される取付孔34bが形成
されている2つの側板部34Bとを備えている。この本
体板部34Aと2つの側板部34Bとで囲まれる空間部
分は、前記アシストグリップ32の側部32bの端部
(芯体パイプ33の露出部分)がほぼ隙間なく挿入可能
な大きさとされている。
【0028】また、本実施の形態の場合、前記1対の支
持ブラケット34は同一形状をしており、それらは前記
本体板部34Aが前部フレーム21に対向するように、
本体板部32Aの切り欠き部34aが傾斜部分21bに
係合した状態で前記傾斜部分21bに溶接により固着さ
れている。また、前記1対の支持ブラケット34は、前
記芯体パイプ33の側部の形状に対応する方向に傾斜部
分21bに対し傾斜して固着されている。
【0029】そして、前記支持ブラケット34に、前記
アシストグリップ32の側部32b(芯体パイプ33の
露出部分)が挿入された状態で、各側板部34B側から
皿ネジ35を適用して締結固定されるようになってい
る。皿ネジ35を用いているので、皿ネジ35の頭部
は、側板部34Bの外表面より突出しないようにされ
る。また、支持ブラケット34に、前記アシストグリッ
プ32の側部32bが挿入された状態では、弾性スポン
ジ31が支持ブラケット34の先端付近にまで位置して
いる。
【0030】このように、キャビンフレーム5の前部フ
レーム21の上部に、前述したようなアシストグリップ
32を設けることで、助手席4bの乗員はそれを把持す
ることができ、通常の走行時はもちろん、不整地の走行
時において、上下方向、左右方向あるいは前後方向に車
両の揺れがあっても、助手席4bの乗員は安定した着座
状態を維持することができる。また、助手席4bの乗員
が乗降する際には、アシストグリップ32を持って乗員
が体を移動させることができるので、助手席4bの乗員
の乗り降りが非常に楽になり、無理なくスムーズに乗り
降りができる。
【0031】よって、キャビンフレーム5の前面及び側
面が開放された作業用四輪車にアシストグリップ32と
いう部品を追加するだけで、助手席の乗員の乗り心地や
乗り降りが大幅に改善される。また、本実施の形態の場
合、前記1対の支持ブラケット34が、同一形状とされ
ているので、部品の共通化を図ることができ、また、支
持ブラケット34の空間部分にアシストグリップ32の
側部32b(芯体パイプ33の露出部分)を挿入し、皿
ネジ35により締結固定するようにしているので、支持
ブラケット34の空間部分へのアシストグリップ32の
側部32bの挿入により、アシストグリップ32のキャ
ビンフレーム5に対する位置決めもできる。また、アシ
ストグリップ32はキャビンフレーム5に対し着脱可能
としているので、要望により形状の異なるアシストグリ
ップを適宜選択して使用することが可能である。さら
に、アシストグリップ32は、助手席側に向くように内
向きとされているので、助手席の乗員が大きく手を伸ば
したり手首を曲げたりしなくても、運転者がハンドルを
把持しているのと同様に、自然な態勢で手を伸ばしてア
シストグリップ32を把持することができる。
【0032】以上の説明において、本発明の実施の形態
の一つについて説明したが、本発明はそれに制限される
ものではなく、前述した形態以外の形態によっても実施
することが可能である。たとえば、支持ブラケット34
を、本体板部34Aと2つの側板部34Bとを備える構
成としているが、それに代えて、例えば、支持ブラケッ
トを、アシストグリップ32の側部32b(芯体パイプ
33の露出部分)が挿入可能である中空部を有するパイ
プ材で構成するようにしてもよい。また、アシストグリ
ップの側部は基部に対して必ずしも傾斜している必要は
なく、直交する方向に延びるようにしてもよい。さら
に、アシストグリップを、キャビンフレーム5の助手席
4b側において上下方向に延びる前部フレームに、着脱
可能とすることなく、固定するようにしてもよい。さら
に、前記アシストグリップが取り付けられる前部フレー
ム21(傾斜部分21b)は前後方向において傾斜して
いるが、鉛直方向に延びている場合であっても差し支え
ない。
【0033】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように実施
され、以下に述べるような効果を奏する。
【0034】本発明に係る作業用四輪車におけるアシス
トグリップの取付構造は、助手席の乗員は、助手席に着
座した状態で自然な態勢でアシストグリップを把持する
ことができるので、その把持状態においては、運転席に
おいてハンドルを把持している運転者と同様に、助手席
の乗員は安定した着座状態を維持することができる。そ
して、助手席の乗員はアシストグリップの外周の弾性体
を把持することで、しっかりと確実に握ることができ
る。よって、助手席の乗員はアシストグリップを把持す
ることで平坦地での走行はもちろん、不整地走行におい
ても、前後、上下、左右に揺れがあっても、安定した着
座状態を維持することができる。
【0035】請求項2に記載のアシストグリップの取付
構造では、さらに、アシストグリップをキャビンフレー
ムの前部フレームに着脱可能としているので、アシスト
グリップを別途製造してから、キャビンフレームに取り
付けることができるようになり、アシストグリップに特
殊な細工を施すことや特殊な形状にすることも容易に実
現することができる。
【0036】また、請求項3に記載のアシストグリップ
の取付構造では、助手席の乗員が把持するアシストグリ
ップの内部を剛性のある金属製の芯体パイプで形成する
と共にその外周を弾力性のある弾性スポンジで形成し、
芯体パイプをキャビンフレームに締結固定したので、乗
員がアシストグリップを確実に握りしめることができ、
また、直接芯体パイプに触れることもないので、感触よ
く把持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業用四輪車の概略構成を全体的
に示す斜視図である。
【図2】本発明に係る作業用四輪車におけるアシストグ
リップの取付構造を、前側からみた状態を示す正面図で
ある。
【図3】同構造を、横側からみた状態を示す側面図であ
る。
【図4】同構造を上側からみた状態を示す平面図であ
る。
【図5】(a)は本発明に係るアシストグリップと、キ
ャビンフレーム側の取付ブラケットとの取付関係を示す
説明図、(b)は図5(a)のA−A線における断面図
である。
【図6】本発明に係る支持ブラケットの正面図である。
【図7】従来の作業用四輪車について全体を示す正面図
(図7(a))および側面図(図7(b))である。
【図8】従来の作業用四輪車における助手席の乗員の着
座状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 作業用四輪車 4 乗員座席 4a 運転席 4b 助手席 5 キャビンフレーム 7 車体フレーム 21 前部フレーム 21b 傾斜部分 22 後部フレーム 23 上部フレーム 31 弾性スポンジ 32 アシストグリップ 32a 基部 32b 側部 33 芯体パイプ 34 支持ブラケット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席及び助手席を含む乗員座席を囲む
    キャビンフレームと、その後方に設けられた荷台とを備
    え、前記キャビンフレームが、パイプ材により形成さ
    れ、前記乗員座席の前部の左右側方を上下に延びる前部
    フレームと、前記乗員座席の後部の左右側方を上下に延
    びる後部フレームと、前記前部及び後部フレームの上部
    を連結する上部フレームとを有し、前面及び側面が開放
    された形式の作業用四輪車において、 前記キャビンフレームの、前記助手席側において上下方
    向に延びる前部フレームの上部に、外周に弾性体が設け
    られ前記助手席の乗員が把持可能であるアシストグリッ
    プが設けられ、このアシストグリップが、前記助手席側
    に向くように内向きとされていることを特徴とする作業
    用四輪車におけるアシストグリップの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記アシストグリップは、前記キャビン
    フレームの前部フレームに着脱可能に設けられている請
    求項1記載の作業用四輪車におけるアシストグリップの
    取付構造。
  3. 【請求項3】 前記アシストグリップは、基部の両端部
    からその基部に対し一定角度をなすように側部が連設さ
    れてなる金属製の芯体パイプと、この芯体パイプの少な
    くとも基部の外周に設けられた弾性スポンジとを有し、
    前記キャビンフレームの前部フレームには、1対の支持
    ブラケットが固着されており、前記支持ブラケットに、
    前記芯体パイプの側部がネジにて締結固定されている請
    求項1又は2記載の作業用四輪車におけるアシストグリ
    ップの取付構造。
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