JP2002002303A - ドアグラスラン - Google Patents

ドアグラスラン

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JP2002002303A
JP2002002303A JP2000184504A JP2000184504A JP2002002303A JP 2002002303 A JP2002002303 A JP 2002002303A JP 2000184504 A JP2000184504 A JP 2000184504A JP 2000184504 A JP2000184504 A JP 2000184504A JP 2002002303 A JP2002002303 A JP 2002002303A
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glass run
door
glass
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lips
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JP2000184504A
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Hajime Kuga
始 久我
Nobuo Fukuda
伸雄 福田
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアグラスランのガラスシールリップの摺動
性を維持すると同時にカバーリップの外表面の意匠部の
車体塗装に近い高光沢を確保すると共に、ドアサッシュ
への組付作業性を向上させる。 【解決手段】 アウターカバーリップ28の車外側に面
した外表面30に意匠部31が被膜形成されている。こ
の意匠部31には、グラスラン本体26の材料と同一の
オイル系成分のポリプロピレン、ポリエチレン、アイオ
ノマー、スチレン系エラストマー及びこれらの混合物の
意匠材料を使用している。また、両カバーリップ27,
28の内周面にも、意匠材料の皮膜部34,35が形成
されている。さらに、両ガラスシールリップ25,26
の対向面38,39とグラスラン本体21の底壁22の
内周面40には、意匠材料と別材料の摺動部41,4
2,43が皮膜形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドアのド
ア縁部の内周に取り付けられるドアグラスランに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、製造コストの低減やリサイクルの
要求などから、サーモプラスチックオレフイン(以下T
POという。)を主原料とするドアグラスランが増加し
ている。この種のドアグラスランとしては、例えば特開
平11−180157号公報に記載されたものが知られ
ている。
【0003】図6及び図7に基づいて概略を説明すれ
ば、ドアグラスラン1は、自動車用ドア2のドア本体3
に設けられたドア縁部4の内周の両接合フランジ部5,
6間に取り付けられ、ウインドガラス7の昇降を案内し
ていると共に、前記両接合フランジ部5,6と前記ウイ
ンドガラス7の端部8との間をシールしている。
【0004】このような前記ドアグラスラン1のコーナ
部9は、一般的に直線状の押出成形体とコーナー状の型
成形部を一体成型することにより形成されている。とこ
ろが、TPOの型成形部の表面は、TPOの押出成形体
の表面に比べ遥かに光沢があるため、外観上の違和感が
発生する。そこで、前記ドアグラスラン1は、この問題
を解決すべく、以下のように対応している。
【0005】すなわち、前記ドアグラスラン1の前記押
出成形体は、図7に示すように、前記ウインドガラス7
の端部8を内部に収納可能な横断コ字状に形成され、両
側壁の各先端から内方向に折曲形成されて前記ウインド
ガラス7の端部8の両側8a,8bに摺接する両ガラス
シールリップ10,11と、前記両側壁の各先端から外
方向に形成されて前記両接合フランジ部5,6の外面5
a,6aを被覆する両カバーリップ12,13とを有し
ている。
【0006】前記両ガラスシールリップ10,11の対
向面14,15から前記両カバーリップ12,13の外
表面16,17に至る全面に、TPOにポリエチレンな
どを配合した摺動材料が皮膜形成され、この被膜部1
8,19は、TPOの前記押出成形体の表面に比べて艶
があり光沢に富むようになっている。
【0007】そして、皮膜18,19により、両ガラス
シールリップ10,11のガラス摺動性を向上させると
同時に、TPOを使用した場合のコーナー部の型成形部
と押出成形体の色調の差に起因する違和感をなくして、
外観品質を向上させるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例は、摺動材の皮膜18,19が、両ガラスシールリ
ップ10,11の対向面14,15と両カバーリップ1
2,13の外表面16,17との被覆を兼ねているた
め、従来から必要とされた両ガラスシールリップ10,
11の摺動性の他に、特に近年望まれているアウターカ
バーリップ13の車体外側Pの外表面17の耐傷付性向
上及び前記外表面17の光沢を車体塗装色に近い高光沢
に近づけるという要求に対しては、その光沢性に限界が
生じてしまう。
【0009】すなわち、耐傷付性の為に高硬度材を使う
ことを前提として、両ガラスシールリップ10,11の
ガラス摺動性を確保する場合には、皮膜18,19の表
面は凹凸状態が望ましいが、前記状態にさらにアウター
カバーリップ13の前記外表面17の光沢性を重視する
場合には、皮膜18,19には表面状態の滑らかな材料
を選択する必要がある。
【0010】したがって、両ガラスシールリップ10,
11のガラス摺動性を重視する場合には、アウターカバ
ーリップ13の前記外表面17の光沢性が低下する一
方、前記外表面17の光沢性を重視する場合には、両ガ
ラスシールリップ10,11のガラス摺動性が低下す
る。
【0011】このため、摺動材の皮膜18,19によ
り、両ガラスシールリップ10,11のガラス摺動性を
確保し、同時にアウターカバーリップ13の前記外表面
17の光沢性を向上させようとする場合には、アウター
カバーリップ13の前記外表面17の光沢はグロス30
程度が限界となり、これにより車体塗装色に近い高光沢
(グロス40以上)を得られないこととなる。
【0012】また、アウターカバーリップ13の材料と
摺動材の組み合わせによっては、オイルの濃度差や分子
量などの相違により、オイルブリードが発生するため、
皮膜19の表面が曇り、この点でも初期の光沢性が悪化
してしまう。したがって、摺動材に材料選択の制約が加
わり、これによっても高光沢を得られないこととなる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の実
情に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、
自動車用ドアのドア縁部の内周に取り付けられ、ウイン
ドガラスの端部を内部に収納するグラスラン本体と、該
グラスラン本体の外表面の所定位置に皮膜形成された意
匠部とを有し、前記グラスラン本体がサーモプラスチッ
クオレフィン(TPO)を主材料とするドアグラスラン
において、前記意匠部が、前記グラスラン本体の材料
と、同一のオイル系成分のポリプロピレン、ポリエチレ
ン、アイオノマー、スチレン系エラストマー及びこれら
の混合物からなることを特徴としている。
【0014】請求項2記載の発明は、前記グラスラン本
体は、断面コ字状に形成され、底壁の両側縁に立設され
た両側壁と、該両側壁の内方向に向かって形成された両
ガラスシールリップと、前記両側壁の外方向に向かって
形成された両カバーリップとを有し、前記カバーリップ
の車外側に面した外表面に前記意匠部を皮膜形成したこ
とを特徴としている。
【0015】請求項1及び2記載の発明によれば、意匠
部はグラスラン本体の材料と同一のオイル系成分の材料
からなるため、オイルの濃度差,分子量の差異が最小限
に抑制され、これによりオイルブリードの発生が防止さ
れる。
【0016】請求項3記載の発明は、前記意匠部は、材
料硬度45度から55度(ショアD)の材料の被膜形成
からなると共に、その皮膜の厚さを100ミクロンから
200ミクロンに設定したことを特徴としている。
【0017】本発明によれば、意匠部の材料硬度が45
度から55度に設定されているため、耐傷付性に優れる
と共に、その皮膜の厚さは200ミクロン以下に設定さ
れているため、ドア縁部のコーナ部に対する曲げ追従性
が向上し、皮膜の厚さが100ミクロン以上に設定され
ているため、押出成形が容易となる。
【0018】請求項4記載の発明は、前記両ガラスシー
ルリップの対向面に、前記意匠部の材料と別の材料から
なる摺動部を皮膜形成し、この各摺動部が前記ウインド
ガラスの端部に摺動接することを特徴としている。
【0019】本発明によれば、各摺動部と意匠部とが、
それぞれ別材料からなるため、両ガラスシールリップの
対向面のガラス摺動性が向上すると同時にアウターカバ
ーリップの車外側の外表面に高光沢が得られる。
【0020】請求項5記載の発明は、前記両カバーリッ
プの内周面に、前記意匠部の材料を被膜形成し、この被
膜部が前記ドア縁部の両フランジ部に摺接することを特
徴としている。
【0021】したがって、両カバーリップの内周面の両
フランジ部に対する摺動性が向上する。
【0022】請求項6記載の発明は、前記両カバーリッ
プの内周面に、前記摺動部の材料を被膜形成し、この被
膜部が前記ドア縁部の両フランジ部に摺接することを特
徴としている。
【0023】したがって、両カバーリップの内周面の両
フラランジ部に対する摺動性が一層向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、本発明に係るドア
グラスランの一実施形態を示し、従来例と同様に、自動
車用ドア2のドア本体3に設けられたドア縁部4の内周
の両端部には、接合フランジ部5,6が形成されてい
る。この両接合フランジ部5,6間には、図1に示すよ
うに、ドアグラスラン20が取り付けられ、ウインドガ
ラス7の昇降を案内していると共に、前記両接合フラン
ジ部5,6と前記ウインドガラス7の端部8との間を摺
動自在にシールしている。
【0025】前記ドアグラスラン20は、図1及び図2
に示すように、前記ウインドガラス7の端部8を内部に
収納するグラスラン本体21を有し、このグラスラン本
体21は、サーモプラスチックオレフィン(以下TPO
という。)を主材料とした樹脂材料により構成されてい
ると共に、横断面コ字状に一体成形されている。
【0026】具体的には、前記グラスラン本体21は、
底壁22と、該底壁22の両側縁に立設された両側壁2
3,24と、該両側壁23,24の各先端から内方向に
形成された両ガラスシールリップ25,26と、前記両
側壁23,24の各先端の外方向に形成された両カバー
リップ27,28とを備え、該両カバーリップ27,2
8は、前記両フランジ部5,6の外面5a,6aを被覆
している。
【0027】前記アウターカバーリップ28の車外側P
に面した外表面30には、図2及び図3に示すように、
厚さが100ミクロン〜200ミクロンに設定された意
匠部31が被膜形成されている。この意匠部31には、
前記グラスラン本体21の材料と同一のオイル系成分の
ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(PE),アイ
オノマー,スチレン系エラストマー及びこれらの混合物
などの意匠材料が使用されている。この意匠材料には、
光沢性の確保及び耐傷性を向上させるべく、炭酸カルシ
ュウムやタルクなどの充填材を含まないものが選択され
ている。
【0028】また、前記両カーバーリップ27,28の
内周面32,33にも、前記意匠材料の被膜部34,3
5が形成されている。このうち前記アウターカバーリッ
プ28の被膜部35は、前記意匠部31と一体形成さ
れ、各被膜部34,35は前記意匠部31と同じく10
0ミクロン〜200ミクロンの厚さに設定にされている
と共に、それぞれの表面36,37が前記両接合フラン
ジ部5,6の前記外面5a,6aと摺接するようになっ
ている。
【0029】前記両ガラスシールリップ25,26の対
向面38,39及び前記底壁22の内周面40には、前
記意匠材料と別材料の摺動部41,42,43が被膜形
成されている。この各摺動部41,42,43には、T
POをベースにポリプロピレン(PP),ポリエチレン
(PE)などの成分を含む摺動材料が使用されている。
そして、前記摺動部41,42の表面44,45は、前
記ウインドガラス7の端部8の両側8a,8bと摺接し
ている一方、前記摺動部43の表面46は、前記ウイン
ドガラス7の端面8cと摺接するようになっている。
【0030】このような前記ドアグラスラン20は、押
出成形により成形され、図4に示すように、前記グラス
ラン本体21の材料の押出機47と、前記意匠材料の押
出機48と、前記摺動材料の押出機49とが連結された
ヘッド50の口金51から多重押出されると共に、この
押し出された成形体52が、冷却水槽53の入口に連続
的に送り出されるようになっている。そして、前記成形
体52は、前記冷却水槽53内を通過することによって
サイジングが行われ、その後に引取機54により引き取
られるようになっている。
【0031】
【表1】
【0032】表1は、前記グラスラン本体21の材料と
前記意匠材料と前記摺動材料を具体的に示し、これらは
硬度,光沢性の異なるTPOを使用している。
【0033】すなわち、前記グラスラン本体21の材料
には、材料硬度75度〜80度(JIS A),光沢が
グロス10以下の三井化学製のミラストマーが使用され
ている。また、前記意匠材料には、材料硬度45度〜5
5度(ショア D),光沢がグロス45以上の三井化学
製のミラストマーが使用されている。さらに、前記摺動
材料には、材料硬度35度〜40度(ショア D),光
沢がグロス25〜30の三井化学製のミラストマーが使
用されている。
【0034】したがって、本実施形態に係るドアグラス
ラン20によれば、各摺動部41,42と意匠部31と
が、硬度,光沢の異なるTPOからなるため、ガラス摺
動性が向上すると同時に、車体塗装に近い高光沢が得ら
れる。
【0035】すなわち、各摺動部41,42,43に材
料硬度35度〜40度のTPOを使用しているため、両
ガラスシールリップ25,26及び底壁22に良好なガ
ラス摺動性が得られる。これと同時に、意匠部31にグ
ロス45以上の光沢のTPOを使用しているため、アウ
ターカバーリップ28の車外側Pの外表面30にグロス
45以上の高光沢が得られ、これにより車体塗装色に近
い光沢性が実現し、外観品質が向上する。
【0036】このときグラスラン本体21の材料と意匠
材料とは、パラフィン系オイルに統一されているため、
オイルの濃度差,分子量の差異が最小限に抑えられ、こ
れによりオイルブリードの発生が防止される。したがっ
て、意匠部31の表面の曇りが防止され、これにより押
出初期の意匠部31の表面の光沢が保たれる。また、オ
イルブリードの発生が防止されるため、意匠部31の材
料選択の制約が解消され、グロス45以上の高光沢のT
POを意匠部31の材料に使用することが可能となる。
【0037】また、両カバーリップ27,28の内周面
32,33に、意匠材料の皮膜部34,35が形成され
ているため、その材料の高硬度により、摺動性が向上す
る。したがって、両接合フランジ部5,6への組付作業
が容易になり、これにより組付作業の作業性が向上す
る。また、ウインドガラス7の開閉時に発生する両接合
フランジ部5,6の外面5a,6aと両カバーリップ2
7,28の内周面32,33との擦音が最小限に抑制さ
れる。
【0038】ところで、意匠部31の材料硬度が、45
度(ショアD)以下の場合は、柔らかすぎるため、その
耐傷付性が低下する。一方、材料硬度が55度以上の場
合には、柔軟性を欠くため、両接合フランジ部5,6の
取付コーナー部の曲率が小さく設定されている場合(例
えばR50程度)に、図5に示すグラスランコーナー部
55の曲げ追従性が低下する。
【0039】また、意匠部31の皮膜の厚さを100ミ
クロン未満に設定すると、押出加工性(成形性)が低下
する。一方、200ミクロン以上に設定すると、柔軟性
を欠き、やはり前記グラスランコーナー部55の曲げ追
従性が低下する。
【0040】ここでドアグラスラン20は、意匠部31
の皮膜の厚さが、100ミクロン〜200ミクロンに設
定されていため、押出成形が容易であり、これにより押
出加工性が向上する。また、意匠部31の材料硬度が4
5〜55(ショアD)であると共に、皮膜の厚さが10
0ミクロン〜200ミクロンに設定されていため、耐傷
付性に優れ、かつグラスランコーナー部55の曲げ追従
性が向上する。
【0041】したがって、グラスランコーナー部55の
皺や屈曲などが防止され、前記取付コーナー部の曲率が
小さく設定されている場合(例えばR50程度)に、従
来例のようにコーナー状の型成形部を接続しなくとも、
押出成形体のみで、前記取付コーナー部に対して良好に
曲げ追従可能となる。このため、従来例のようにTPO
の型成形部を接続する必要がなく、この点でも外観上の
見栄えが向上する。
【0042】一方、コーナー状の型成形部を接続する場
合であっても、意匠部31により、直線状の押出成形体
に高い光沢が得られるため、型成形部と押出成形体の色
調の違和感を従来よりも格段に改善しながら、車体塗装
色に近い高光沢のドアグラスラン20を得ることができ
る。
【0043】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、例えば前記両カバーリップ27,28
の内周面32,33の前記被膜部34,35を、前記摺
動材料を使用して皮膜形成することもできる。
【0044】この場合は、前記被膜部34,35の材料
摺動性が増すため、両カバーリップ27,28の内周面
32,33の摺動性がさらに良好となり、これにより両
接合フランジ部5a,6aへの組付作業が一層容易とな
る。また、ウインドガラス8の開閉時に発生する両接合
フランジ部5,6の外面5a,6aと両カバーリップ2
7,28の内周面32,33との擦音が、さらに抑制さ
れる。
【0045】また、本発明は、必要に応じて、車内側の
前記インナーカバーリップ27の外表面29に前記意匠
材料の被膜を形成することもできる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
及び請求項2記載の発明によれば、意匠部が、グラスラ
ン本体の材料に対して、同一のオイル系成分の材料の被
膜形成からなるため、オイルの濃度差、分子量の差異が
最小限に抑えられ、これによりオイルブリードの発生が
防止される。したがって、意匠部の表面の曇りの進行
(光沢の低下)が解消され、これにより車外側の外表面
の光沢が維持される。
【0047】また、オイルブリードの発生が防止される
ため、意匠部の材料選択の制約が解消され、これにより
車体塗装色に近い高光沢の材料を意匠部に使用すること
ができる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、意匠部の材
料硬度が45度から55度に設定されているため、耐傷
付性に優れると共に、その皮膜の厚さは200ミクロン
以下に設定されているため、ドア縁部に対する曲げ追従
性が向上する。
【0049】したがって、取付時に皺や屈曲などが発生
が防止され、これにより従来例のように、コーナー状の
型成形部を接続しなくとも、ドア縁部の小さなコーナー
Rに良好に曲げ追従可能となる。このため、従来例のよ
うに型成形部を接続する必要がなく、この点でも外観上
の見栄えが向上する。また、意匠部の皮膜の厚さが10
0ミクロン以上に設定されているため、押出成形が容易
となる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、各摺動部と
意匠部とが、それぞれ別材料の被膜形成からなるため、
両ガラスシールリップの対向面のガラス摺動性が向上す
ると同時に、アウターカバーリップの車外側の外表面に
高光沢が得られ、これにより車体塗装色に近い光沢性が
実現し、外観品質が向上する。
【0051】請求項5記載の発明によれば、両カバーリ
ップの内周面の摺動性が向上するため、両フランジ部へ
の組付作業が容易となり、これにより組付作業の作業性
が向上する。また、ウインドガラスの開閉時に発生する
両カバーリップの擦音が最小限に抑制される。
【0052】請求項6記載の発明によれば、両カバーリ
ップの内周面の摺動性がさらに向上し、これにより両フ
ランジ部への組付作業が一層容易となる。また、ウイン
ドガラスの開閉時に発生する両カバーリップの擦音がさ
らに抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るドアグラスランの組
付状態の横断面図。
【図2】 同ドアグラスランの組付前の横断面図。
【図3】 同ドアグラスランのアウターカバーリップの
拡大横断面図。
【図4】 同ドアグラスランの押出工程の概略図。
【図5】 同ドアグラスランのコーナー部を示す概略
図。
【図6】 自動車用ドアの正面図。
【図7】 図6のA−A線断面図。
【符号の説明】
2…自動車用ドア 4…ドア縁部 7…ウインドガラス 8…ウインドガラスの端部 20…ドアグラスラン 21…グラスラン本体 22…底壁 23,24…両側壁 25,26…両ガラスシールリップ 27,28…両カバーリップ 30…アウターカバーリップの車外側Pに面した外表面 31…意匠部 32,33…両カバーリップの内周面 34,35…被膜部 38,39…両ガラスシールリップの対向面 40…底壁内周面 41,42,43…摺動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D024 AA08 AB21 AB33 AB36 AB57 AC09 3D127 AA13 AA15 BB01 CB05 CC05 DE02 DE09 DE17 DE22 DE32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用ドアのドア縁部の内周に取り付
    けられ、ウインドガラスの端部を内部に収納するグラス
    ラン本体と、該グラスラン本体の外表面の所定位置に皮
    膜形成された意匠部とを有し、前記グラスラン本体がサ
    ーモプラスチックオレフィン(TPO)を主材料とする
    ドアグラスランにおいて、 前記意匠部が、前記グラスラン本体の材料と、同一のオ
    イル系成分のポリプロピレン、ポリエチレン、アイオノ
    マー、スチレン系エラストマー及びこれらの混合物から
    なることを特徴とするドアグラスラン。
  2. 【請求項2】 前記グラスラン本体は、断面コ字状に形
    成され、底壁の両側縁に立設された両側壁と、該両側壁
    の内方向に向かって形成された両ガラスシールリップ
    と、前記両側壁の外方向に向かって形成された両カバー
    リップとを有し、 前記カバーリップの車外側に面した外表面に前記意匠部
    を皮膜形成したことを特徴とする請求項1記載のドアグ
    ラスラン。
  3. 【請求項3】 前記意匠部は、材料硬度45度から55
    度(ショアD)の材料の被膜形成からなると共に、その
    皮膜の厚さを100ミクロンから200ミクロンに設定
    したことを特徴とする請求項1〜2記載のドアグラスラ
    ン。
  4. 【請求項4】 前記両ガラスシールリップの対向面に、
    前記意匠部の材料と別の材料からなる摺動部を皮膜形成
    し、この摺動部が前記ウインドガラスの端部に摺接する
    ことを特徴とする請求項2〜3記載のドアグラスラン。
  5. 【請求項5】 前記両カバーリップの内周面に、前記意
    匠部の材料を被膜形成し、この被膜部が前記ドア縁部の
    両フランジ部に摺接することを特徴とする請求項2〜4
    記載のドアグラスラン。
  6. 【請求項6】 前記両カバーリップの内周面に、前記摺
    動部の材料を被膜形成し、この被膜部が前記ドア縁部の
    両フランジ部に摺接することを特徴とする請求項2〜4
    記載のドアグラスラン。
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