JP2002001200A - 塗装用ローラとその製法 - Google Patents

塗装用ローラとその製法

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JP2002001200A JP2000184523A JP2000184523A JP2002001200A JP 2002001200 A JP2002001200 A JP 2002001200A JP 2000184523 A JP2000184523 A JP 2000184523A JP 2000184523 A JP2000184523 A JP 2000184523A JP 2002001200 A JP2002001200 A JP 2002001200A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の塗装ローラ部とローラ把手部とから構
成される塗装ローラを改良する。 【解決手段】 塗装ローラの全面に塗料を含有して該ロ
ーラを回転させながら塗装する塗装ローラ本体の製造方
法において、前記塗装ローラの心棒(マンドル)にポリ
プロピレン(PP)等の熱可塑性樹脂シートを螺線状
(スパイラル状)に巻装してなるプラスチック管の形成
工程と、該工程後に熱可塑性樹脂シート上面に押出成型
機を介してメルトPPをフィルム状に押し出すメルトP
Pの形成工程と、該工程で形成されたプラスチック管に
純毛・合成繊維等のブラシ布を巻き付けるブラシ布の巻
着工程と、該工程後のプラスチック管を塗装ローラ本体
に相当する所定の長さに切断するローラ管の切断工程と
から構成されることを特徴とする塗装用ローラとその製
法の提供。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装ローラ部と把
手部とから構成する着脱自在の手動操作式の塗装用ロー
ラに関するが、詳しくは塗装ローラの全面に塗料を含ま
せて該ローラを回転させながら塗装するのに用いる塗装
用ローラとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の塗装用ローラは、特開平2−17
2563号で公開されている塗装用ローラの製造方法と
その製造で得られた塗装ローラがある。この塗装用ロー
ラは、少なくとも複数のローラ本体に相当する所定長さ
の管を形成する管形成工程と、該管形成工程で形成され
た前記管に純毛、合成繊維等で作られたブラシ布を巻着
するブラシ布巻着工程と、該ブラシ布を巻着された前記
管を前記ローラ本体に相当する所定長さに切断する管切
断工程と、所定長さの前記管の一端を前記ブラシ布を残
して軸方向に所定長さを除去し、残留した前記ブラシ布
を前記管の一端開口に折り込み前記管に固定する工程と
を具備して成ることを特徴とする塗装用ローラの製造方
法で得られる塗装ローラであり、また前記管をエンドレ
スに形成する管形成工程と該エンドレスに形成された前
記管に純毛、合成繊維等で作られたブラシ布をエンドレ
スに巻着するブラシ布巻着工程と前記ブラシ布を巻着さ
れた前記管を所定長さに切断する管切断工程と所定長さ
の前記管の一端をブラシ布を残して軸方向に所定長さ除
去し残留した前記ブラシ布を前記管の一端開口に折り込
み前記管に固定する工程とを具備してなることを特徴と
する塗装用ローラの製造方法で得られる塗装用ローラで
ある。
【0003】具体的には、図3に示すようにまず回転す
るシャフト(図示せず)上に樹脂を含浸させた複数枚の
原紙11を順次スパイラル状に巻き付けて紙管12を連
続的に形成する。この際、原紙11に樹脂を含浸させた
のは紙管12に所定の強度及び耐水性を付与させるため
であり、また紙管12は通常原紙11を3枚〜6枚重ね
とし本実施例では4枚重ねとする。このように形成され
た紙管12は、トンネルタイプの乾燥機13の中を通過
し、その過程で原紙11に含浸された樹脂が乾燥して強
固な紙管12となりまた耐水性等も付与される。このあ
と、紙管12に純毛や合成樹脂等で作られたブラシ布1
4をスパイラル状に巻き付け接着する。このブラシ布1
4を接着された12を必要とする長さにカッター15に
て順次切断すればローラ本体16を成形することができ
る。このようにして形成することによって図2に示すよ
うな形状の塗装用ローラ8が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来製法で得ら
れる塗装用ローラに用いられる素材が、紙質のパイプ
(紙管)である「紙管コアローラ」であるものを合成樹
脂材である「プラスチックコアローラ」にするところ
に、本発明が解決しようとする課題を有する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き課題
を解決するために開発したものであって、塗装ローラ部
とローラ把手部とから構成する着脱自在の手動操作式用
の塗装用ローラにおいて、前記塗装ローラ部の心棒に熱
可塑性樹脂シートを巻装してなるプラスチック管を設
け、該プラスチック管の熱可塑性樹脂シート面にメルト
PPをフィルム状に押し出しかつブラシ布を巻着し、更
に前記プラスチック管を所定長さに切断してなることを
特徴とする塗装用ローラの提供にあり、また前記の塗装
ローラ本体をローラハンドルに着脱自在に挿着する固定
具と、収納半部を有した同一形状に半体を相互に嵌合固
着することで形成した収納部に前記固定具を回動自在に
収納し、かつ前記塗装ローラ本体内に挿着させた回転保
持部材とからなることを特徴とする塗装用ローラの提供
にある。
【0006】また本発明は、塗装ローラの全面に塗料を
含有して該ローラを回転させながら塗装する塗装ローラ
本体の製造方法において、前記塗装ローラの心棒(マン
ドレル)にポリプロピレン(PP)等の熱可塑性樹脂シ
ートを螺線状(スパイラル状)に巻装してなるプラスチ
ック管の形成工程と、該工程後に熱可塑性樹脂シート上
面に押出成型機を介してメルトPPをフィルム状に押し
出すメルトPPの形成工程と、該工程で形成されたプラ
スチック管に純毛・合成繊維等のブラシ布を巻き付ける
ブラシ布の巻着工程と、該工程後のプラスチック管を塗
装ローラ本体に相当する所定長さに切断するローラ管の
切断工程とから構成されることを特徴とする塗装用ロー
ラの製造方法の提供にあり、また前記の製造方法で製造
された塗装ローラ本体を所定の長さの前記プラスチック
管の一端にブラシ布を残しかつ軸方向に所定長さ除去
し、更に残留したブラシ布をプラスチック管の一端開口
に折り込み固定する工程とを具備してなる請求項3記載
の塗装用ローラの製造方法の提供にあり、また前記製造
方法で製造された塗装ローラ本体を所定幅に形成したテ
ープ状のブラシ布をラセン状に巻いてローラ連続体を作
り、該ローラ連続体を所要の長さに切断して塗装ローラ
本体とし、一方同一形状の型にて塗装ローラ本体に挿着
する回転保持部材の半体を順次成型しかつ一の半体の収
納半部にローラハンドルを着脱自在に挿着する固定具を
回動自在に収納し、更に一の半体に他の半体を嵌合固着
して回転保持部材を順次形成しかつ前記塗装ローラ本体
に回転保持部材を挿着する塗装用ローラの製造方法の提
供にある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、塗装ローラ
部とローラ把手部とから構成する着脱自在の手動操作式
の塗装用ローラにおいて、前記塗装ローラ部の心棒に熱
可塑性樹脂シートを巻装してなるプラスチック管を設
け、該プラスチック管の熱可塑性樹脂シート面にメルト
PPをフィルム状に押し出しかつブラシ布を巻着し、更
に前記プラスチック管を所定の長さに切断してなること
を特徴とする塗装用ローラであり、また前記塗装ローラ
本体をローラハンドルに着脱自在に挿着する固定具と、
収納半部を有した同一形状に半体を相互に嵌合固着する
ことで形成した収納部に前記固定具を回動自在に収納
し、かつ前記塗装ローラ本体内に挿着させた回転保持部
材とからなることを特徴とする塗装用ローラであるか
ら、従来の製法で得られる塗装用ローラよりも製造工程
が簡便でしかも製造コストを低減することができる。
【0008】また本発明の実施形態は、塗装ローラの全
面に塗料を含有して該ローラを回転させながら塗装する
塗装用ローラ本体の製造方法において、前記塗装ローラ
の心棒(マンドレル)にポリプロピレン(PP)等の熱
可塑性樹脂シートを螺線状(スパイラル状)に巻装して
なるプラスチック管の形成工程と、該工程後に熱可塑性
樹脂シート上面に押出成型機を介してメルトPPをフィ
ルム状に押し出すメルトPPの形成工程と、該工程で形
成されたプラスチック管に純毛・合成繊維等のブラシ布
を巻き付けるブラシ布の巻着工程と、該工程後のプラス
チック管を塗装ローラ本体に相当する所定の長さに切断
するローラ管の切断工程とから構成されることを特徴と
する塗装用ローラの製造方法であり、また前記製造方法
で製造された塗装ローラ本体を所定の長さの前記プラス
チック管の一端にブラシ布を残しかつ軸方向に所定の長
さ除去し、更に残留したブラシ布をプラスチック管の一
端開口に折り込み固定する工程とを具備してなる請求項
3記載の塗装用ローラの製造方法であり、また更に前記
製造方法で製造された塗装ローラ本体を所定幅に形成し
たテープ状のブラシ布をラセン状に巻いてローラ連続体
を作り、該ローラ連続体を所要の長さに切断して塗装ロ
ーラ本体とし、一方同一形状の型にて塗装ローラ本体に
挿着する回転保持部材の半体を順次成型し、かつ一の半
体の収納半部にローラハンドルを着脱自在に挿着する固
定具を回動自在に収納し、更に一の半体に他の半体を嵌
合固着して回転保持部材を順次形成しかつ前記塗装ロー
ラ本体に回転保持部材を挿着する塗装用ローラの製造方
法であるから、従来の原紙に代わり熱可塑性樹脂性のシ
ートを使用しているので、従来の製法よりも短い工程で
しかも短時間に多量に塗装用ローラを成型加工すること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、図面等に従って本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明の塗装用ローラの製造方法を
示したものであり、図2はその製法により得られる塗装
ローラ本体である。まず、本発明の製法により得られる
塗装ローラ本体4は、従来の紙管コアローラ製法と異り
「プラスチックコアローラ製法」であるところに特徴を
有している。すなわち、従来の紙管コアローラ製法は、
紙管の厚みと強度を上げるためフェノール樹脂を含浸
させたクラフト紙4〜5枚に接着剤を塗布しながらスパ
イラルに重ねあわせて紙管を作る工程と、この紙管に
接着剤を塗布してその上面にブラシ布(パイル)スパイ
ラル状に巻きつける工程と、それを一定寸法(2メー
トル)にカットする工程と、紙管の硬化と接着剤乾燥
のため乾燥炉に160℃/2時間入れる工程と、ローラ
ーを各サイズ(3・5・6・7・9・12インチ/本)
にカットする工程と、針布ブラシにて仕上げる工程とに
より塗装ローラ本体を製造するのに対し、本発明のプラ
スチックコアローラーの製法は図1と図2に示すよう
に、ポリプロピレン(PP)シート1枚をマンドレル
(心棒)にスパイラルに巻き付ける工程と、スパイラ
ルに巻かれたシート上にフィルム状に押し出したメルト
PPを塗布(メルトPPは樹脂フィルム製造で使う押し
出し成型機を流用したもの)する工程と、ブラシ布
(パイル)をスパイラルに巻き付ける工程と、ローラ
ーを各サイズ(3・5・6・7・9・12インチ/本)
にカットする工程と、針布ブラシにて仕上げる工程と
により塗装ローラ本体を製造するものである。従って、
両製法において使用するシートの枚数が違うのとプラス
チックコアの場合にはメルトPPをシート状に押し出す
ため押し出し成形機の調整によりコアの厚みを調整でき
るので1枚のPPシートで生産できるところが大いに異
っている。本実施例では1枚のPPシートにしている
が、2枚以上にすることも可能でありコアが厚くなれば
なるほど強固のコアが得られる。
【0010】なお、図中1はPPシート、2は心棒、3
はブラシ布、4は塗装ローラ本体、5は押出成形機、6
はシート状メルトPP、7はカッター、8は塗装用ロー
ラ部である。次に図4から図7までは、本発明の製法に
より得られた塗装用ローラ部を把手部に取り付けた状態
とその着脱状態を示したものである。まず図4と図5に
示すようにローラ式塗装具Aは、塗装用ローラ部8にロ
ーラ把持部10を挿着してなり、この塗装用ローラ部8
は、ローラ把持部10を着脱自在に挿着する固定具9
と、この固定具9を回動自在に収納する収納半部を有す
る同一形状の半体を相互に嵌合固着することで構成した
収納部に固定具9を収納する。また、図6はカゴ形の回
転保持部材9を有するローラ把持部10を嵌め込んでロ
ーラ式塗装具Aを形成し、この回転保持部材9は先端側
及び基端側軸受及びを有しこれらの間に丸棒又は板で構
成する弾材Bを4〜6本程度を嵌め込んで固定してな
る。なお、図7は図5と図6に示した構造の変形である
ので説明は省略する。
【0011】以上のように、従来製法の樹脂を含浸させ
た原紙をスパイラル状に巻き付けて紙管をエンドレスに
作りながらできた紙管状に接着剤を塗布し、その後に合
成樹脂製のブラシ布(パイル)を巻き付けて所定の長さ
にカットするという、いわゆるオールインワン方式で成
形加工し、更にカットしてできあがったペイントローラ
ーの紙管を強固にするため乾燥炉に入れて塗装ロール本
体を製造するに対して、本発明製法は上記のスパイラル
方式での製造は同じであるが樹脂を含浸させた原紙の代
わりに熱可塑性樹脂性のシートを使う点と、接着剤の代
わりにメルトさせフィルム状にした熱可塑性樹脂を使用
する点に大きな相異点を有している。
【0012】
【発明の効果】本発明は、塗装ローラ部とローラ把手部
とから構成する着脱自在の手動操作式の塗装用ローラに
おいて、前記塗装ローラ部の心棒に熱可塑性樹脂シート
を巻装してなるプラスチック管を設け、該プラスチック
管の熱可塑性樹脂シート面にメルトPPをフィルム状に
押し出しかつブラシ布を巻着し、更に前記プラスチック
管を所定の長さに切断してなることを特徴とする塗装用
ローラであり、また前記塗装ローラ本体をローラハンド
ルに着脱自在に挿着する固定具と、収納半部を有した同
一形状に半体を相互に嵌合固着することで形成した収納
部に前記固定具を回動自在に収納し、かつ前記塗装ロー
ラ本体内に挿着させた回転保持部材と、からなることを
特徴とする塗装用ローラである。
【0013】また本発明は、塗装ローラの全面に塗料を
含有して該ローラを回転させながら塗装する塗装ローラ
本体の製造方法において、前記塗装ローラの心棒(マン
ドレル)にポリプロピレン(PP)等の熱可塑性樹脂シ
ートを螺線状(スパイラル状)に巻装してなるプラスチ
ック管の形成工程と、該工程後に熱可塑性樹脂シート上
面に押出成型機を介してメルトPPをフィルム状に押し
出すメルトPPの形成工程と、該工程で形成されたプラ
スチック管に純毛・合成繊維等のブラシ布を巻き付ける
ブラシ布の巻着工程と、該工程後のプラスチック管を塗
装ローラ本体に相当する所定の長さに切断するローラ管
の切断工程とから構成されることを特徴とする塗装用ロ
ーラの製造方法であり、また前記の製造方法で製造され
た塗装ローラ本体を所定の長さの前記プラスチック管の
一端にブラシ布を残しかつ軸方向に所定の長さ除去し、
更に残留したブラシ布をプラスチック管の一端開口に折
り込み固定する工程とを具備してなる塗装用ローラの製
造方法であり、また前記製造方法で製造された塗装ロー
ラ本体を所定幅に形成したテープ状のブラシ布をラセン
状に巻いてローラ連続体を作り、該ローラ連続体を所要
の長さに切断して塗装ローラ本体とし、一方同一形状の
型にて塗装ローラ本体に挿着する回転保持部材の半体を
順次成型しかつ一の半体の収納半部にローラハンドルを
着脱自在に挿着する固定具を回動自在に収納し、更に一
の半体に他の半体を嵌合固着して回転保持部材を順次形
成しかつ前記塗装ローラ本体に回転保持部材を挿着する
塗装用ローラの製造方法であるから、次のような多くの
効果を有する。ア、樹脂を含浸させた原紙の代わりに熱
可塑性樹脂性のシートを使うことにより、乾燥炉で紙管
を強固にする必要がなく工程の短縮となるので製造コス
トが低減させることができる。イ、また、高熱で溶けた
熱可塑性樹脂(ポリプロピレン・ポリエチレン)は常温
にさらされると急激に冷えて固まり、所定の長さにロー
ラーをカットした後すぐに最終仕上ブラシの工程にて作
業が可能であるから、製造の時間的コストが大幅に削減
させることができる。ウ、また、原紙に含浸させる樹脂
はフェノール樹脂(熱硬化性樹脂)が一般的であるか
ら、焼却した時にホルマリンが発生するための環境上の
問題が生するとともに、接着剤は通常有機溶剤に侵され
やすくパイルが剥がれるなどの問題があったが接着剤と
してメルトさせた熱可塑性樹脂を使用することにより、
非常に耐溶剤性の高いローラにすることができる。エ、
溶けた熱可塑性樹脂の塗布量(フィルム状の厚み)を代
えることで、コアの厚みを自在に調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明からなる塗装用ローラの製法を示した説
明概要図。
【図2】図1の製法により得られた塗装ローラ本体の一
部断面図。
【図3】図1の本発明製法に対する従来製法とその対比
図。
【図4】本発明を使用したローラ式塗装具の斜視図。
【図5】図4に示した塗装用ローラ部の拡大断面図。
【図6】図4に示した塗装用ローラ部の他の実施例図。
【図7】図4に示した塗装用ローラ部の他の実施例図。
【符号の説明】
1 PPシート 2 心棒 3 ブラシ布 4 塗装ローラ
本体 5 押出成形機 6 シート状メ
ルトPP 7 カッター 8 塗装用ロー
ラ部 9 回転保持部 10 ローラ把
持部 11 原紙 12 紙管 13 乾燥機 14 ブラシ布 15 カッター 16 塗装ロー
ラ本体 A ローラ式塗装具 B 弾材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装ローラ部とローラ把手部とから構成
    する着脱自在の手動操作式の塗装用ローラにおいて、前
    記塗装ローラ部の心棒に熱可塑性樹脂シートを巻装して
    なるプラスチック管を設け、該プラスチック管の熱可塑
    性樹脂シート面にメルトPPをフィルム状に押し出しか
    つブラシ布を巻着し、更に前記プラスチック管を所定の
    長さに切断してなることを特徴とする塗装用ローラ。
  2. 【請求項2】 前項の塗装ローラ本体をローラハンドル
    に着脱自在に挿着する固定具と、収納半部を有した同一
    形状に半体を相互に嵌合固着することで形成した収納部
    に前記固定具を回動自在に収納し、かつ前記塗装ローラ
    本体内に挿着させた回転保持部材とからなることを特徴
    とする請求項1記載の塗装用ローラ。
  3. 【請求項3】 塗装ローラの全面に塗料を含有して該ロ
    ーラを回転させながら塗装する塗装ローラ本体の製造方
    法において、前記塗装ローラの心棒(マンドレル)にポ
    リプロピレン(PP)等の熱可塑性樹脂シートを螺線状
    (スパイラル状)に巻装してなるプラスチック管の形成
    工程と、該工程後に熱可塑性樹脂シート上面に押出成型
    機を介してメルトPPをフィルム状に押し出すメルトP
    Pの形成工程と、該工程で形成されたプラスチック管に
    純毛・合成繊維等のブラシ布を巻き付けるブラシ布の巻
    着工程と、該工程後のプラスチック管を塗装ローラ本体
    に相当する所定の長さに切断するローラ管の切断工程と
    から構成されることを特徴とする塗装用ローラの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前項の製造方法で製造された塗装ローラ
    本体を所定の長さのプラスチック管の一端にブラシ布を
    残しかつ軸方向に所定の長さ除去し、更に残留したブラ
    シ布をプラスチック管の一端開口に折り込み固定する工
    程とを具備してなる請求項3記載の塗装用ローラの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の製造方法で製造された塗
    装ローラ本体を所定幅に形成したテープ状のブラシ布を
    ラセン状に巻いてローラ連続体を作り、該ローラ連続体
    を所要の長さに切断して塗装ローラ本体とし、一方同一
    形状の型にて塗装ローラ本体に挿着する回転保持部材の
    半体を順次成型しかつ一の半体の収納半部にローラハン
    ドルを着脱自在に挿着する固定具を回動自在に収納し、
    更に一の半体に他の半体を嵌合固着して回転保持部材を
    順次形成しかつ前記塗装ローラ本体に回転保持部材を挿
    着する請求項1記載の塗装用ローラの製造方法。
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