JPH09239857A - 繊維強化樹脂管の製造方法 - Google Patents
繊維強化樹脂管の製造方法Info
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- JPH09239857A JPH09239857A JP8050101A JP5010196A JPH09239857A JP H09239857 A JPH09239857 A JP H09239857A JP 8050101 A JP8050101 A JP 8050101A JP 5010196 A JP5010196 A JP 5010196A JP H09239857 A JPH09239857 A JP H09239857A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】軸方向の内面摩擦抵抗が低減されており、成形
時の脱型性にも優れている繊維強化樹脂管の製造方法を
提供する。 【解決手段】芯型1上に硬化性樹脂含浸繊維を螺旋状に
巻回し、樹脂を硬化させた後脱型する繊維強化樹脂管の
製造方法である。幅方向に沿って多数の細かな突条22
又は凹溝が設けられた合成樹脂帯状体2を予め芯型上に
螺旋状に巻回し、その上から硬化性樹脂含浸繊維を螺旋
状に巻回する。
時の脱型性にも優れている繊維強化樹脂管の製造方法を
提供する。 【解決手段】芯型1上に硬化性樹脂含浸繊維を螺旋状に
巻回し、樹脂を硬化させた後脱型する繊維強化樹脂管の
製造方法である。幅方向に沿って多数の細かな突条22
又は凹溝が設けられた合成樹脂帯状体2を予め芯型上に
螺旋状に巻回し、その上から硬化性樹脂含浸繊維を螺旋
状に巻回する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル保護管等
に好適に使用され、軸方向の内面摩擦抵抗が低減された
繊維強化樹脂管の製造方法に関するものである。
に好適に使用され、軸方向の内面摩擦抵抗が低減された
繊維強化樹脂管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維強化樹脂管の製造方法の一つ
として、芯型に紙管を用いるいわゆる紙管方式が知られ
ている。この紙管方式とは、図4に示すように、マンド
レル上に帯状原紙aを巻きつけるようにして紙管円筒体
(コアー)bを形成し、その紙管円筒体bを周方向に回
転させつつ軸方向に進行させ、その周りに、平滑面を有
する離型フィルムc、成形材料dを供給して螺旋状に巻
回し、これを硬化炉e内を通過させることにより、成形
材料中の樹脂を硬化させた後、切断装置fで適宜長さに
切断して強化樹脂管を得る方法である。
として、芯型に紙管を用いるいわゆる紙管方式が知られ
ている。この紙管方式とは、図4に示すように、マンド
レル上に帯状原紙aを巻きつけるようにして紙管円筒体
(コアー)bを形成し、その紙管円筒体bを周方向に回
転させつつ軸方向に進行させ、その周りに、平滑面を有
する離型フィルムc、成形材料dを供給して螺旋状に巻
回し、これを硬化炉e内を通過させることにより、成形
材料中の樹脂を硬化させた後、切断装置fで適宜長さに
切断して強化樹脂管を得る方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような、従来の紙
管方式による繊維強化樹脂管の製造方法の場合には、紙
管円筒体b上に形成される繊維強化樹脂管の内面は、離
型フィルムを介して紙管の外周面に密接するので、紙管
の表面状態の影響が大きく、狙い通りの内面平滑化が行
われず、ケーブル保護管等の用途に使用した場合、内部
にケーブル保護管等を引き込む際の摩擦係数が増加して
しまうという問題点があった。
管方式による繊維強化樹脂管の製造方法の場合には、紙
管円筒体b上に形成される繊維強化樹脂管の内面は、離
型フィルムを介して紙管の外周面に密接するので、紙管
の表面状態の影響が大きく、狙い通りの内面平滑化が行
われず、ケーブル保護管等の用途に使用した場合、内部
にケーブル保護管等を引き込む際の摩擦係数が増加して
しまうという問題点があった。
【0004】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、軸方向の内面摩擦抵抗が低減されており、成形時の
脱型性にも優れている繊維強化樹脂管の製造方法を提供
することを目的としてなされたものである。
し、軸方向の内面摩擦抵抗が低減されており、成形時の
脱型性にも優れている繊維強化樹脂管の製造方法を提供
することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
発明(以下、本発明1という)は、芯型上に硬化性樹脂
含浸繊維を螺旋状に巻回し、樹脂を硬化させた後脱型す
る繊維強化樹脂管の製造方法において、幅方向に沿って
多数の細かな突条又は凹溝が設けられた合成樹脂帯状体
を予め芯型上に螺旋状に巻回し、その上から硬化性樹脂
含浸繊維を螺旋状に巻回する繊維強化樹脂管の製造方法
である。
発明(以下、本発明1という)は、芯型上に硬化性樹脂
含浸繊維を螺旋状に巻回し、樹脂を硬化させた後脱型す
る繊維強化樹脂管の製造方法において、幅方向に沿って
多数の細かな突条又は凹溝が設けられた合成樹脂帯状体
を予め芯型上に螺旋状に巻回し、その上から硬化性樹脂
含浸繊維を螺旋状に巻回する繊維強化樹脂管の製造方法
である。
【0006】本願の請求項2に記載の発明(以下、本発
明2という)は、上記硬化性樹脂含浸繊維を形成する硬
化性樹脂中に、潤滑剤が混合されていることを特徴とす
る本発明1に記載の繊維強化樹脂管の製造方法。
明2という)は、上記硬化性樹脂含浸繊維を形成する硬
化性樹脂中に、潤滑剤が混合されていることを特徴とす
る本発明1に記載の繊維強化樹脂管の製造方法。
【0007】本発明1及び本発明2(以下、併せて、本
発明という)において、合成樹脂帯状体の材質として
は、特に限定されるものではないが、硬質塩化ビニル樹
脂、ポリエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等が使用でき、このうちポリエステル、ポリ
プロピレン等のように加工が容易であって、ある程度剛
性の高いものが好ましい。
発明という)において、合成樹脂帯状体の材質として
は、特に限定されるものではないが、硬質塩化ビニル樹
脂、ポリエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等が使用でき、このうちポリエステル、ポリ
プロピレン等のように加工が容易であって、ある程度剛
性の高いものが好ましい。
【0008】硬化性樹脂含浸繊維を形成する硬化性樹脂
としては、不飽和ポリエステル樹脂の他に、エポキシ樹
脂、ビニルエステル樹脂等が使用できる。又、硬化性樹
脂含浸繊維を形成する繊維としては、ガラス繊維や炭素
繊維等の無機繊維、アラミド繊維等の有機合成繊維等が
使用できる。
としては、不飽和ポリエステル樹脂の他に、エポキシ樹
脂、ビニルエステル樹脂等が使用できる。又、硬化性樹
脂含浸繊維を形成する繊維としては、ガラス繊維や炭素
繊維等の無機繊維、アラミド繊維等の有機合成繊維等が
使用できる。
【0009】本発明において、合成樹脂帯状体に幅方向
に沿って設けられる多数の細かな突条又は凹溝は、波状
凹凸が連設するように設けられていてもよいし、又、突
条又は凹溝が所定間隔毎に設けられてもよい。波状凹凸
が連設するように設けられる場合には、その波長W(図
3参照)は0.5〜1.0mm程度が好ましい。本発明
1においては、得られた繊維強化樹管は、その内面から
合成樹脂帯状体を剥離して使用されてもよいもよいし、
又、そのままの状態で使用されてもよい。
に沿って設けられる多数の細かな突条又は凹溝は、波状
凹凸が連設するように設けられていてもよいし、又、突
条又は凹溝が所定間隔毎に設けられてもよい。波状凹凸
が連設するように設けられる場合には、その波長W(図
3参照)は0.5〜1.0mm程度が好ましい。本発明
1においては、得られた繊維強化樹管は、その内面から
合成樹脂帯状体を剥離して使用されてもよいもよいし、
又、そのままの状態で使用されてもよい。
【0010】本発明2において、硬化性樹脂中に混合さ
れる潤滑剤としては、例えば、テフロンパウダー等が挙
げられる。本発明2においては、得られた繊維強化樹管
は、通常、その内面から合成樹脂帯状体を剥離して使用
される。
れる潤滑剤としては、例えば、テフロンパウダー等が挙
げられる。本発明2においては、得られた繊維強化樹管
は、通常、その内面から合成樹脂帯状体を剥離して使用
される。
【0011】
【作用】本発明の繊維強化樹脂管の製造方法は、幅方向
に沿って多数の細かな突条又は凹溝が設けられた合成樹
脂帯状体を予め芯型上に螺旋状に巻回し、その上から硬
化性樹脂含浸繊維を螺旋状に巻回することにより、得ら
れる繊維強化複合管は、その内面に、最内層の合成樹脂
帯状体に設けられた細かな突条又は凹溝がに対応する細
かな突条又は凹溝が賦形されているので、軸方向の内面
摩擦抵抗が低減されており、ケーブル保護管等の内面抵
抗が低いことが望まれる用途に好適に使用することがで
き、且つ、成形時の脱型性に優れており成形が容易であ
る。
に沿って多数の細かな突条又は凹溝が設けられた合成樹
脂帯状体を予め芯型上に螺旋状に巻回し、その上から硬
化性樹脂含浸繊維を螺旋状に巻回することにより、得ら
れる繊維強化複合管は、その内面に、最内層の合成樹脂
帯状体に設けられた細かな突条又は凹溝がに対応する細
かな突条又は凹溝が賦形されているので、軸方向の内面
摩擦抵抗が低減されており、ケーブル保護管等の内面抵
抗が低いことが望まれる用途に好適に使用することがで
き、且つ、成形時の脱型性に優れており成形が容易であ
る。
【0012】本発明2の繊維強化樹脂管の製造方法は、
更に、上記硬化性樹脂含浸繊維を形成する硬化性樹脂中
に、潤滑剤が混合されていることにより、一層、内面摩
擦抵抗が低減された繊維強化樹脂管を得ることができ
る。
更に、上記硬化性樹脂含浸繊維を形成する硬化性樹脂中
に、潤滑剤が混合されていることにより、一層、内面摩
擦抵抗が低減された繊維強化樹脂管を得ることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の繊維強化樹脂管の
製造方法の一例を説明する説明図である。
を参照して説明する。図1は本発明の繊維強化樹脂管の
製造方法の一例を説明する説明図である。
【0014】図1において、1は紙管円筒体(コアー)
からなる芯型であって、マンドレル上に帯状原紙11を
巻きつけ、その側縁部同士を接合するようにして形成さ
れ、周方向(図中、矢印Aにて示す)に回転しつつ、軸
方向(図中、矢印Bにて示す)に進行するようにされて
いる。
からなる芯型であって、マンドレル上に帯状原紙11を
巻きつけ、その側縁部同士を接合するようにして形成さ
れ、周方向(図中、矢印Aにて示す)に回転しつつ、軸
方向(図中、矢印Bにて示す)に進行するようにされて
いる。
【0015】2は合成樹脂帯状体であって、図2に示す
ように、原反21から繰り出し、回転成形ロール3の表
面に接触させることにより、幅方向に沿って波状凹凸を
連設するように賦形した後、周方向に回転しつつ軸方向
に進行する芯型1上に供給し、螺旋状に巻回する。回転
成形ロール3は、図示しない電気ヒータにより165〜
195℃に加熱できるようになっている。
ように、原反21から繰り出し、回転成形ロール3の表
面に接触させることにより、幅方向に沿って波状凹凸を
連設するように賦形した後、周方向に回転しつつ軸方向
に進行する芯型1上に供給し、螺旋状に巻回する。回転
成形ロール3は、図示しない電気ヒータにより165〜
195℃に加熱できるようになっている。
【0016】4は不飽和ポリエステル樹脂を含浸させた
ガラス繊維からなる不織布であって、合成樹脂帯状体2
の上に供給され、巻回される。5は不飽和ポリエステル
樹脂を含浸させたガラス繊維からなるロービングが多数
本集束されたものであって、不織布4上に供給され、螺
旋状に巻回される。6は不飽和ポリエステル樹脂を含浸
させたガラス繊維からなる帯状織布であって、ロービン
グ5の上に供給され、螺旋状に巻回される。
ガラス繊維からなる不織布であって、合成樹脂帯状体2
の上に供給され、巻回される。5は不飽和ポリエステル
樹脂を含浸させたガラス繊維からなるロービングが多数
本集束されたものであって、不織布4上に供給され、螺
旋状に巻回される。6は不飽和ポリエステル樹脂を含浸
させたガラス繊維からなる帯状織布であって、ロービン
グ5の上に供給され、螺旋状に巻回される。
【0017】7はレジンモルタル層形成材であって、帯
状織布6の上に供給され、螺旋状に巻回される。6′は
不飽和ポリエステル樹脂を含浸させたガラス繊維からな
りに帯状織布であって、レジンモルタル層成形材7の上
に供給され、螺旋状に巻回される。
状織布6の上に供給され、螺旋状に巻回される。6′は
不飽和ポリエステル樹脂を含浸させたガラス繊維からな
りに帯状織布であって、レジンモルタル層成形材7の上
に供給され、螺旋状に巻回される。
【0018】5′は不飽和ポリエステル樹脂を含浸させ
たガラス繊維からなるロービングが多数本集束されたも
のであって、帯状織布6′の上に供給され、螺旋状に巻
回される。4′は不飽和ポリエステル樹脂を含浸させた
ガラス繊維からなる帯状不織布であって、ロービング
5′の上に供給され、螺旋状に巻回される。
たガラス繊維からなるロービングが多数本集束されたも
のであって、帯状織布6′の上に供給され、螺旋状に巻
回される。4′は不飽和ポリエステル樹脂を含浸させた
ガラス繊維からなる帯状不織布であって、ロービング
5′の上に供給され、螺旋状に巻回される。
【0019】このように最終的に不織布4′が巻回され
たものを、加熱炉8内を通過させることによって、成形
材料中に含浸された不飽和ポリエステルが硬化され、切
断装置9にて適宜長さに切断された後、芯型1が脱型さ
れて、中間層としてのレジンモルタル層を有する繊維強
化複合管が成形される。得られた繊維強化複合管は、そ
の内面に、最内層の合成樹脂帯状体に設けられた細かな
波状凹凸に対応する細かな波状凹凸が賦形されている。
たものを、加熱炉8内を通過させることによって、成形
材料中に含浸された不飽和ポリエステルが硬化され、切
断装置9にて適宜長さに切断された後、芯型1が脱型さ
れて、中間層としてのレジンモルタル層を有する繊維強
化複合管が成形される。得られた繊維強化複合管は、そ
の内面に、最内層の合成樹脂帯状体に設けられた細かな
波状凹凸に対応する細かな波状凹凸が賦形されている。
【0020】
【実施例】実施例1 図1を参照して説明した工程に準じて、繊維強化複合管
の成形を行った。芯型1として、3層構造の紙管円筒体
からなるものを形成した。合成樹脂帯状体には、厚さ2
5〜50μm、幅90mmのポリエステルフィルムに、
幅方向に沿って、波長1.0mmの細かい波状凹凸を連
設した。
の成形を行った。芯型1として、3層構造の紙管円筒体
からなるものを形成した。合成樹脂帯状体には、厚さ2
5〜50μm、幅90mmのポリエステルフィルムに、
幅方向に沿って、波長1.0mmの細かい波状凹凸を連
設した。
【0021】内側の不織布4、ロービング5及び帯状織
布6に含浸される硬化性樹脂としては、オルソ系不飽和
ポリエステル(スチレン約40%含有)中に、メチルエ
チルケトンパーオキサイドが1重量%となるように混合
されたものを用いた。外側の不織布4′、ロービング
5′及び帯状織布6′に含浸される硬化性樹脂として
は、オルソ系不飽和ポリエステル(スチレン約40%含
有)中に、メチルエチルケトンパーオキサイドが1.5
重量%となるように混合されたものを用いた。成形速度
は70m/時間とした。
布6に含浸される硬化性樹脂としては、オルソ系不飽和
ポリエステル(スチレン約40%含有)中に、メチルエ
チルケトンパーオキサイドが1重量%となるように混合
されたものを用いた。外側の不織布4′、ロービング
5′及び帯状織布6′に含浸される硬化性樹脂として
は、オルソ系不飽和ポリエステル(スチレン約40%含
有)中に、メチルエチルケトンパーオキサイドが1.5
重量%となるように混合されたものを用いた。成形速度
は70m/時間とした。
【0022】得られた繊維強化樹脂管の内面から芯型1
を筒状のまま容易に脱型することができた。又、その内
面には、最内層の合成樹脂帯状体に設けられた細かな波
状凹凸に対応する細かな波状凹凸が賦形されていた。
を筒状のまま容易に脱型することができた。又、その内
面には、最内層の合成樹脂帯状体に設けられた細かな波
状凹凸に対応する細かな波状凹凸が賦形されていた。
【0023】実施例2 合成樹脂帯状体に、波長1.0mmの細かい波状凹凸を
連設したこと以外は、実施例1と同様にして、繊維強化
樹脂管を得た。得られた繊維強化樹脂管の内面から芯型
1を筒状のまま容易に脱型することができた。又、その
内面には、最内層の合成樹脂帯状体に設けられた細かな
波状凹凸に対応する細かな波状凹凸が賦形されていた。
連設したこと以外は、実施例1と同様にして、繊維強化
樹脂管を得た。得られた繊維強化樹脂管の内面から芯型
1を筒状のまま容易に脱型することができた。又、その
内面には、最内層の合成樹脂帯状体に設けられた細かな
波状凹凸に対応する細かな波状凹凸が賦形されていた。
【0024】実施例3 硬化性樹脂として、更に、テフロンパウダーが5重量%
となるように混合されたものを用いたこと以外は、実施
例1と同様にして、繊維強化樹脂管を得た。得られた繊
維強化樹脂管の内面から芯型1を筒状のまま容易に脱型
することができた。又、その内面には、最内層の合成樹
脂帯状体に設けられた細かな波状凹凸に対応する細かな
波状凹凸が賦形されていた。
となるように混合されたものを用いたこと以外は、実施
例1と同様にして、繊維強化樹脂管を得た。得られた繊
維強化樹脂管の内面から芯型1を筒状のまま容易に脱型
することができた。又、その内面には、最内層の合成樹
脂帯状体に設けられた細かな波状凹凸に対応する細かな
波状凹凸が賦形されていた。
【0025】比較例 合成樹脂帯状体に、波状凹凸を設けなかったこと以外
は、実施例1と同様にして、繊維強化樹脂管を得た。得
られた繊維強化樹脂管の内面から芯型1を筒状のまま容
易に脱型することができなったので、帯状に引き剥がす
ようにして除去した。得られた繊維強化樹脂管の内面
は、紙管の表面状態の影響が大きく、狙い通りの内面平
滑化は行われていなかった。
は、実施例1と同様にして、繊維強化樹脂管を得た。得
られた繊維強化樹脂管の内面から芯型1を筒状のまま容
易に脱型することができなったので、帯状に引き剥がす
ようにして除去した。得られた繊維強化樹脂管の内面
は、紙管の表面状態の影響が大きく、狙い通りの内面平
滑化は行われていなかった。
【0026】実施例1〜3及び比較例により得られた繊
維強化樹脂管について、その内部から合成樹脂帯状体を
離脱して、内面の静摩擦係数及び動摩擦係数の測定を行
った。その結果を表1に示した。尚、静摩擦係数及び動
摩擦係数については、繊維強化樹脂管から切り出した試
験片(n=5)について、JIS K7125に準じて
測定を行った結果に基づいて算出した。
維強化樹脂管について、その内部から合成樹脂帯状体を
離脱して、内面の静摩擦係数及び動摩擦係数の測定を行
った。その結果を表1に示した。尚、静摩擦係数及び動
摩擦係数については、繊維強化樹脂管から切り出した試
験片(n=5)について、JIS K7125に準じて
測定を行った結果に基づいて算出した。
【0027】
【表1】
【0028】表1からも明らかな如く、本発明の実施例
の場合には、いずれも、摩擦係数が小さいのに対して、
比較例の場合には、摩擦係数が大きい。
の場合には、いずれも、摩擦係数が小さいのに対して、
比較例の場合には、摩擦係数が大きい。
【0029】
【発明の効果】本発明1の繊維強化樹脂管の製造方法
は、上記の如き構成とされているので、成形時の脱型が
容易であり、且つケーブル保護管等の内面抵抗が低いこ
とが望まれる用途に好適に使用することができる。
は、上記の如き構成とされているので、成形時の脱型が
容易であり、且つケーブル保護管等の内面抵抗が低いこ
とが望まれる用途に好適に使用することができる。
【0030】本発明2の繊維強化樹脂管の製造方法は、
上記の如き構成とされているので、特に、成形時の脱型
が容易であり、且つ内面抵抗が特に低いことが望まれる
用途に好適に使用することができる。
上記の如き構成とされているので、特に、成形時の脱型
が容易であり、且つ内面抵抗が特に低いことが望まれる
用途に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維強化樹脂管の製造方法の一例を説
明する正面図である。
明する正面図である。
【図2】突条が幅方向に沿って突設された合成樹脂帯状
体を成形する状態を示す斜視図である。
体を成形する状態を示す斜視図である。
【図3】突条が幅方向に沿って突設された合成樹脂帯状
体の一例を示す断面図である。
体の一例を示す断面図である。
【図4】従来の方法を説明する正面図である。
1 芯型 2 合成樹脂帯状体 3 成形ロール 8 加熱炉 22 突条
Claims (2)
- 【請求項1】 芯型上に硬化性樹脂含浸繊維を螺旋状に
巻回し、樹脂を硬化させた後脱型する繊維強化樹脂管の
製造方法において、幅方向に沿って多数の細かな突条又
は凹溝が設けられた合成樹脂帯状体を予め芯型上に螺旋
状に巻回し、その上から硬化性樹脂含浸繊維を螺旋状に
巻回することを特徴とする繊維強化樹脂管の製造方法。 - 【請求項2】 上記硬化性樹脂含浸繊維を形成する硬化
性樹脂中に、潤滑剤が混合されていることを特徴とする
請求項1に記載の繊維強化樹脂管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8050101A JPH09239857A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 繊維強化樹脂管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8050101A JPH09239857A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 繊維強化樹脂管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09239857A true JPH09239857A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12849693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8050101A Pending JPH09239857A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 繊維強化樹脂管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09239857A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011118023A1 (ja) * | 2010-03-26 | 2011-09-29 | 日本たばこ産業株式会社 | 複合紙管の製造機 |
KR101401410B1 (ko) * | 2011-03-11 | 2014-05-30 | 이무노 | 유체이송용 파이프의 연속제조방법 및 그에 따라 제조된 파이프 및 파이프 연결구 |
CN113997597A (zh) * | 2021-11-11 | 2022-02-01 | 桐庐富力电力器材有限公司 | 一种玻璃钢电缆保护管的制造方法 |
-
1996
- 1996-03-07 JP JP8050101A patent/JPH09239857A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011118023A1 (ja) * | 2010-03-26 | 2011-09-29 | 日本たばこ産業株式会社 | 複合紙管の製造機 |
JP5467619B2 (ja) * | 2010-03-26 | 2014-04-09 | 日本たばこ産業株式会社 | 複合紙管の製造機 |
KR101401410B1 (ko) * | 2011-03-11 | 2014-05-30 | 이무노 | 유체이송용 파이프의 연속제조방법 및 그에 따라 제조된 파이프 및 파이프 연결구 |
CN113997597A (zh) * | 2021-11-11 | 2022-02-01 | 桐庐富力电力器材有限公司 | 一种玻璃钢电缆保护管的制造方法 |
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