JPS628096Y2 - - Google Patents

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JPS628096Y2
JPS628096Y2 JP8531181U JP8531181U JPS628096Y2 JP S628096 Y2 JPS628096 Y2 JP S628096Y2 JP 8531181 U JP8531181 U JP 8531181U JP 8531181 U JP8531181 U JP 8531181U JP S628096 Y2 JPS628096 Y2 JP S628096Y2
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JP
Japan
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cable
sheath
layer
double
rubber
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JP8531181U
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  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はシース中に補強層を有するキヤブタ
イヤケーブルに関するものである。
従来、キヤブタイヤケーブルは構造および使用
目的により第1種ないし第4種の種類があるが、
第3種および第4種キヤブタイヤケーブルは、キ
ヤブタイヤゴムシース中にゴム引綿帆布からなる
補強層が設けられている。例えば第1図に示す
EPゴム絶縁クロロプレンシースキヤブタイヤケ
ーブルの場合は、導体1の上に紙テープ2および
EPゴム絶縁体3を施してなるケーブルコア4の
複数本を撚り合わせ、その上にEPゴムからなる
下シース5Aを充実被覆形成するとともに、その
下シース5Aの上にゴム引綿帆布の巻きつけから
なる補強層6を形成し、さらにその上にクロロプ
レンゴムを押し出し被覆加硫してなる上シース5
Aを設けてなる構造となつている。そしてこれら
のキヤブタイヤケーブルは多品種小量生産が行わ
れる傾向があるため、一般的に生産性が低いとい
う難点を有している。この生産性を高める一方法
として、加圧連続加硫装置を使用することが考え
られる。しかしながら、この装置は加硫筒が長く
なるなど、製造ラインが長くなつて所望のケーブ
ルを製造するまでの作業余長、ケーブルのむだが
多くなり小量生産には適さない。
そこで、生産性を改良して小量生産にも適する
方法として、常圧連続加硫装置を使用することが
考えられている。この装置は前述の加圧連続加硫
装置と比較して、加硫筒が短かくかつ取り扱いが
簡単であるという特長を有するものであるが、そ
の反面において、ゴムコンパウンドを押し出し加
硫して上シース5Bを形成する際の熱によつて、
下シース5Aあるいは補強層6を構成する材料な
どから水蒸気、揮発性ガスなどが発生し、これら
のガスが加硫中の未だ柔かい状態にあるゴムコン
パウンドを変形させて、上シース5Bの表面に第
1図鎖線で示すような凸部(ふくれ)8を発生さ
せるおそれがある。この凸部8の発生現象は、前
もつて下シース5Aおよび補強層6などを十分に
加熱乾燥しておくなどの方法により極力少なくす
ることができるが、しかしこれを確実に防止する
までには至らないものであつた。
この考案は前記背景を考慮してなされたもの
で、シース中の補強層を通気性を有するプラスチ
ツク繊維からなる2重巻き層にて構成することに
より、常圧連続加硫装置によつて効率的に生産可
能で、シース仕上り状態の良好なキヤブタイヤケ
ーブルを提供するものである。
以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて
説明する。
第2図はこの考案をEPゴム絶縁クロロプレン
ゴムシースキヤブタイヤケーブルに適用した一実
施例を示すものである。このケーブルは、導体1
の上に紙テープ2を巻きつけた後その上にEPゴ
ム絶縁体3を施してケーブルコア4を形成すると
ともに、このケーブルコア4の複数本を撚り合わ
せた上にEPゴムを充実押し出し被覆して下シー
ス5Aを形成し、この下シース5Aの上にテープ
状のポリエステル不織布を横巻きしてなる通気性
プラスチツク繊維の2重巻き層9を形成し、さら
に、その上にクロロプレンゴムコンパウンドを押
し出し被覆加硫してなる上シース5Aを設けた構
造のものである。
なお、プラスチツク繊維の2重巻き層9として
は、通気量が50c.c./cm2/秒以上の通気性を有し、
厚さが0.25mm程度のポリエステル不織布が使用さ
れている。
第3図および第4図はプラスチツク繊維の2重
巻き層9の巻きつけ方を例示したものであつて、
第3図の場合はポリエステル不織布からなる下テ
ープ10Aを下シース5A上にらせん巻きすると
ともに、その上にポリエステル不織布からなる上
テープ10Bを同様にらせん巻きしてプラスチツ
ク繊維の2重巻き層9を形成するようにしてお
り、そして上下テープ10A,10Bの巻き方向
は同方向(例えば両方右巻き)とし、かつ、上下
テープ10A,10Bがそれぞれのテープ突き合
わせ部11の位置を相互にずらすようにされてお
り、さらに、上下テープ10A,10Bの接触面
が加熱によつて強固に接着するゴム系接着剤によ
つて相互に貼り合わされるようにされている。
一方、第4図の場合は接着剤が塗布されていな
いテープ10をその幅の半分程度が重なるように
ラツプ巻きしてプラスチツク繊維の2重巻き層9
を形成したものである。
これら、第2図ないし第4図に示した構造例の
ケーブルにおける上シース5Bは、プラスチツク
繊維2重巻き層9の上に押し出し被覆したゴムコ
ンパウンドにより形成するものであるから、押し
出し直後のゴムコンパウンドの熱がプラスチツク
繊維2重巻き層9や下シース5等に伝達されて水
蒸気、分解ガスなどが発生するが、しかしこの場
合、前記ガスなどの気化物はプラスチツク繊維の
2重巻き層9に沿つて各方向に拡散されるもので
ある。すなわち、プラスチツク繊維の2重巻き層
9が通気性を有しているため、前記気化物は、ケ
ーブルの長さ方向、周方向、厚さ方向に拡散され
るものである。つまりガスの一部は押し出される
ゴムコンパウンドに押されてプラスチツク繊維の
2重巻き層9内をケーブルの走行方向と反対方向
に逆流して逃げ、また、上シース5Bの下に閉じ
こめられたガスはケーブル周方向に分散可能であ
るため、ガスの圧力が平均化され、そのため押し
出し直後のゴムコンパウンドの円周方向に関して
局部的な変形力として作用しない。このため上シ
ース5Bの表面に凸部(ふくれ)8などが発生す
ることがない。そしてまた、特に通気性を有する
ポリエステル不織布のテープ10等を2重巻きし
てなるプラスチツク繊維の2重巻き層9が上下シ
ース5A,5B間に介在されているので、これが
シースの補強層としての役目を十分に果たし得る
ものである。
第5図は、第3図及び第4図に示した各ケーブ
ル、ならびにプラスチツク繊維層が1層である比
較用ケーブルについて、プラスチツク繊維層にお
ける通気量を変化させた際の凸部の発生現象を実
験したものである。
この実験結果を説明すると、仕様が600V、3
×14mm2であるキヤブタイヤケーブルについて、常
圧連続加硫装置によつて、加硫筒の温度180℃、
加硫時間10分、下シースの材料EPゴム、上シー
スの材料クロロプレンゴム、通気性プラスチツク
繊維層の通気量0〜150c.c./cm2/秒、その2層合
わせた厚さまたは1層の厚さが0.5mmである条件
下で製造した第3図構造(曲線A)と第4図構造
(曲線B)と1層構造(曲線C)との各ケーブル
における凸部8の発生数を求めたところ、2層構
造の両実施例のケーブルは、通気量50以上で満足
すべき結果を得た。
なお、図中上下の矢印は実験結果のばらつきの
範囲を示す。
また、曲線Aの第3図構造と、曲線Bの第4図
構造との間で差が生じて、第4図構造のケーブル
の特性が良好である点については、次のように考
えられる。
前述したように、気化物はケーブルの長さ方
向、周方向、厚さ方向に、それぞれ拡散されると
考えられるが、第3図構造では、上下テープ10
A,10Bの接触面にゴム系接着剤が介在させら
れているので、加熱初期には接触面の間が通路と
なつて気化物の通過を妨げないが、加熱が進行す
るにしたがつて、接着剤が働いて気密性が生じ、
加熱終期には気化物の通過を妨げることになり、
一方の第4図構造では、接着剤が塗布されていな
いので、合わせ目が残されたままの状態に維持さ
れ、接触面付近の通気性の差が影響を及ぼしてい
るためと推測される。
以上説明したように、この考案によればシース
中に通気性を有するプラスチツク繊維の2重巻き
層からなる補強層が介在されているので、上シー
スを形成する際の熱により補強層または下シース
等からガスが発生しても、そのガスをプラスチツ
ク繊維の2重巻き層を通してケーブルの軸線方向
に逃がす作用ならびにケーブル周方向に分散させ
て上シース直下のケーブル周方向の圧力を平均化
させる作用が生じるので、上シースの一部がガス
圧によつて押されてふくれを生じるなどの現象を
抑止することができるものである。また、常圧連
続加硫装置を採用して効率よくケーブルを製造す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を示す横断面図、第2図はこの
考案の一実施例を示す横断面図、第3図および第
4図は第2図のプラスチツク繊維2重巻き層の構
成例を示す説明図、第5図は第3図及び第4図構
造のキヤブタイヤケーブルとプラスチツク繊維層
が1層である比較用キヤブタイヤケーブルとの実
験結果を示す曲線図である。 5A……下シース、5B……上シース、6……
補強層、9……プラスチツク繊維の2重巻き層、
10……テープ、10A……下テープ、10B…
…上テープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シース5A,5B中に補強層を有するキヤブタ
    イヤケーブルにおいて、前記補強層が少なくとも
    50c.c./cm2/秒以上の通気量を有するプラスチツク
    繊維の2重巻き層9により構成されていることを
    特徴とするキヤブタイヤケーブル。
JP8531181U 1981-06-10 1981-06-10 Expired JPS628096Y2 (ja)

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JP8531181U JPS628096Y2 (ja) 1981-06-10 1981-06-10

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JP8531181U JPS628096Y2 (ja) 1981-06-10 1981-06-10

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JPS57197109U JPS57197109U (ja) 1982-12-14
JPS628096Y2 true JPS628096Y2 (ja) 1987-02-25

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ID=29880600

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