JP2002000707A - 脱臭浄化用エレメントおよびこれを用いた脱臭浄化ユニット並びに同ユニットを用いた脱臭浄化システム - Google Patents

脱臭浄化用エレメントおよびこれを用いた脱臭浄化ユニット並びに同ユニットを用いた脱臭浄化システム

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JP2002000707A
JP2002000707A JP2000187693A JP2000187693A JP2002000707A JP 2002000707 A JP2002000707 A JP 2002000707A JP 2000187693 A JP2000187693 A JP 2000187693A JP 2000187693 A JP2000187693 A JP 2000187693A JP 2002000707 A JP2002000707 A JP 2002000707A
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安斎  聡
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ANZAI KANTETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭浄化効率を向上させることが可能な脱臭
浄化用エレメントおよびこれを用いた脱臭浄化システム
を提供すること。 【解決手段】 第1と第2の網状部材3A,3Bとホル
ダ部材1とにより形成される空間2内に、ほぼ球形状に
成形された光触媒物質が封入され、第1と第2の網状部
材3A,3Bはホルダ部材1に対してスポット溶接によ
り取り付けられる。これにより、脱臭浄化エレメント5
の組み立て工数を削減することができ、低コストのエレ
メントを提供することができる。そして、光反応をもた
らす紫外線の照射効率を向上させることができると共
に、光触媒に対する空気の接触効率を向上させることも
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒作用を利用
して、例えば室内空間における臭気等を吸収分解する脱
臭浄化用エレメントおよびこれを用いた脱臭浄化ユニッ
ト並びに同ユニットを用いた脱臭浄化システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】エアーコンディショナ等の普及に伴い、
密閉された居住空間が増加する一方、空気中に浮遊する
塵埃や臭気等を除去しようとする環境衛生に関する意識
が向上している。このような背景において、空気清浄機
や脱臭機が普及しており、また前記したエアーコンディ
ショナに脱臭機を付与した機器も普及している。
【0003】一方、昨今における空気清浄機において
は、集塵フィルタによる集塵性能に加えて脱臭性能も要
求されており、これらの機器に搭載される脱臭手段とし
ては、一般に活性炭等の多孔質吸着物質やゼオライトな
どの吸着剤を利用した脱臭フィルタが用いられている。
しかしながら、このようなフィルタにおいては、活性炭
やゼオライトなどの臭気吸着物質が比較的短時間で飽和
した状態となり、脱臭性能を維持するには定期的に交換
が必要となる。
【0004】そこで、これらの課題を解決するために、
最近においては光触媒を空気清浄機等に搭載させた機器
も普及しつつある。このような機器に使用される光触媒
エレメントとしては、パルプや熱可塑性樹脂、セラミッ
クスなどを使用したハニカム体、或いは熱可塑性樹脂等
を主原料とした不織布を基材として用い、これらの基材
に少なくとも酸化チタンを担持させたものが提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな光触媒を用いる場合においては、触媒に捕捉された
臭気成分等を分解するために、紫外線(λ=400nm
以下)の光を照射する必要がある。さらに臭気成分等を
含んだ空気を前記触媒に積極的に接触させるために、室
内空気を循環させるための送風ファンを利用する必要が
ある。
【0006】しかしながら、前記した構成の光触媒を備
えたエレメントにおいては、紫外線の満足な照射効率を
得ることができず、また、光触媒への臭気成分を含んだ
空気の接触効率も十分なものが提供されていない。した
がって、これを脱臭浄化装置に装着しても脱臭浄化効率
が不満足な場合が多い。さらに、前記した従来の光触媒
を備えたエレメントにおいては、製造上の容易性に欠け
るところが多く、必然的にコストの上昇を招来させると
いう問題を抱えている。
【0007】本発明は、前記した従来の光触媒エレメン
トにおける問題点を解消しようとするものであり、触媒
に捕捉された臭気成分を分解するための紫外線の照射効
率を向上させることができ、また光触媒に対する空気の
接触効率を向上させることが可能な低コストの脱臭浄化
用エレメントおよびこれを用いた脱臭浄化ユニット並び
に同ユニットを用いた脱臭浄化システムを提供すること
を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した課題を達成する
ためになされた本発明にかかる脱臭浄化用エレメント
は、平板状に形成された第1と第2の金属製の網状部材
と、前記第1と第2の網状部材が両面に接合されて、内
部に空間部が形成される金属性の平板状ホルダ部材とが
具備され、前記第1と第2の網状部材とホルダ部材とに
より形成される前記空間部に、ほぼ球形状に成形した基
材の表面に酸化チタンを担持させた光触媒物質を封入し
た構成とされる。
【0009】この場合、前記光触媒物質を構成するほぼ
球形状に成形された基材として、好ましくはパーライト
が用いられる。また前記ホルダ部材は、好ましくは平板
状の金属板を打ち抜き加工することにより前記空間部が
形成されるようになされる。
【0010】さらに前記ホルダ部材は、ホルダ部材の外
側縁を形成する枠部材と、当該枠部材の間に差し渡され
た桟部材とにより形成され、前記枠部材と桟部材との間
に前記空間部を形成した構成とすることがより好まし
い。そして、好ましくは前記ホルダ部材に対して、金属
製の第1と第2の網状部材をそれぞれスポット溶接によ
り接合させた構成とされる。この場合、前記第1と第2
の網状部材が、ステンレス鋼により形成されていること
が望ましい。
【0011】前記した構成による脱臭浄化用エレメント
によれば、光触媒としてほぼ球形状に成形した基材の表
面に酸化チタンを担持させたものを用いるようにしてい
るので、その取り扱いを容易にすることができる。そし
て、内部に空間部が形成される金属性の平板状ホルダ部
材を用い、その両面に第1と第2の網状部材を接合させ
た構成とされているので、エレメントの基本構成を単純
化させることができる。また、前記空間部に封入された
光触媒は、ほぼ球形状に形成されているので、紫外線発
光ランプからの照射光を立体的に広い面積で受けること
ができ、光反応をより促進させることができる。
【0012】そして、前記したように光触媒がほぼ球形
状に形成されているので、空気流路に配置されたエレメ
ントの通気性を向上させることができると共に、空気に
対する接触面積を増大させることに寄与できる。これに
より、脱臭浄化の効率を相乗的に向上させることが可能
となる。また、光触媒物質を構成するほぼ球形状に成形
された基材として、パーライトが用いられており、この
パーライトは、嵩比重が小さくまた多孔性を有してお
り、光触媒として作用する後述するチタニアゾル溶液に
よってディプコーティングする際におけるコーティング
特性に優れた特質を十分に生かすことができる。
【0013】さらに、前記ホルダ部材は、平板状の金属
板を打ち抜き加工することにより、光触媒を収納する空
間部を容易に形成することができる。また、ホルダ部材
の外側縁を形成する枠部材と、当該枠部材の間に桟部材
を差し渡した構成とすることで、光触媒を収納する複数
の空間を分散して形成させることができる。
【0014】そして、ホルダ部材の両面に第1と第2の
網状部材を、それぞれスポット溶接により接合させた構
成とすることで、ホルダ部材に形成された各空間部に前
記光触媒を封止することができ、その生産性を向上させ
ることができる。この場合、前記第1と第2の網状部材
としてステンレス鋼を用いることにより、長期にわたる
使用においても網状部材に腐食を発生させることなく、
耐久性に富んだ脱臭浄化用エレメントを提供することが
できる。
【0015】一方、本発明にかかる脱臭浄化ユニット
は、前記した脱臭浄化用エレメントが用いられ、紫外線
発光ランプを挟むようにして、前記2枚の脱臭浄化用エ
レメントがそれぞれ平行状態に配置された構成とされ
る。この場合、前記各脱臭浄化用エレメントの面方向
が、前記紫外線発光ランプの軸方向に平行状態となるよ
うにそれぞれ配置された構成とすることが望ましい。
【0016】このように構成された脱臭浄化ユニットに
よれば、紫外線発光ランプを挟むようにして2枚の脱臭
浄化用エレメントがそれぞれ平行状態に配置されるの
で、発光ランプからの照射を両方向で受けることができ
る。したがって、脱臭浄化作用をより向上させることが
でき、しかもこれを用いた後述する脱臭浄化システムを
コンパクトに構成させることが可能となる。
【0017】そして、各脱臭浄化用エレメントの面方向
が、円柱状に形成された紫外線発光ランプの軸方向に平
行状態となるようにそれぞれ配置した構成を採用するこ
とで、エレメントの全面にわたってほぼ均等に紫外線照
射光を受けることができ、光反応の効率をより向上させ
ることができる。
【0018】さらに、本発明にかかる脱臭浄化システム
における好ましい実施の形態においては、室内空気を取
り込んで再び室内に循環させるファンユニットが具備さ
れ、前記脱臭浄化ユニットがファンユニットの上流側に
配置された構成とされる。
【0019】また、本発明にかかる脱臭浄化システムに
おける他の好ましい実施の形態においては、室内空気を
取り込むファンユニットと、前記ファンユニットにより
取り込まれた室内空気を再び室内に循環させる第1送風
路または室外に送り出す第2送風路とに切り換えて送風
することができる送風切替えユニットとが具備され、前
記第1送風路中に前記脱臭浄化ユニットを配置した構成
とされる。
【0020】この場合、前記送風切替えユニットは、望
ましくは室内空気の汚染状態を感知するセンサーの出力
に基づいて、前記第1送風路または第2送風路に切り換
えて室内空気が送風されるように構成される。
【0021】前者の構成による脱臭浄化システムによれ
ば、室内空気を取り込んで再び室内に循環させるファン
ユニットは、2枚の脱臭浄化用エレメントによって浄化
された空気を吸引するように作用するので、ファンユニ
ットの汚染を極力低減させることができ、メンテナンス
性に優れた脱臭浄化装置を提供することができる。そし
て、室内空気は循環脱臭がなされるので、冷暖房による
空気熱を逃がすことなく省エネルギーに寄与することが
できる。
【0022】また、後者の構成による脱臭浄化システム
によれば、送風切替えユニットによって循環脱臭と換気
とを切り換えることができ、同様に省エネルギーに寄与
することができると共に、さらに室内空気の汚染状態を
感知するセンサーを併用することで自動的に換気も実行
され、快適な室内空間を維持することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる脱臭浄化用
エレメントの構成について、図1および図2に基づいて
説明する。ここで、図1は脱臭浄化用エレメントを構成
する平板状に形成された第1と第2の網状部材と、同じ
く平板状に形成されたホルダ部材との構成を分解状態で
示したものである。また、図2は平板状ホルダ部材の両
面に、第1と第2の網状部材を接合させた状態を示して
いる。
【0024】図1における符号1は、平板状に形成され
た矩形状のホルダ部材を示しており、このホルダ部材1
は、金属板を打ち抜き加工することにより空間部2が形
成されている。図に示した実施の形態においては、打ち
抜き加工により、ホルダ部材の外側縁を形成する枠部材
1aと、当該枠部材の間に互いに平行状態に差し渡され
た複数の桟部材1bとにより形成され、枠部材1aと桟
部材1bとの間に前記空間部2が並列されるように形成
されている。
【0025】また、前記ホルダ部材1の上下両面に接合
される金属製の網状部材3A,3Bが用意されており、
この網状部材3A,3Bは平板状にして、前記ホルダ部
材1と同寸法の矩形状に形成されている。そして、この
網状部材3A,3Bはステンレス鋼により形成されてい
る。
【0026】図2は前記ホルダ部材1に対して、第1と
第2の網状部材3A,3Bを接合させる状態を示してお
り、まずホルダ部材1の一方の面に対して網状部材を重
合し、ホルダ部材の外側縁を形成する前記枠部材1a
と、枠部材の間に互いに平行状態に差し渡された複数の
桟部材1bとに、網状部材の上面から適宜スポット溶接
を施すことにより、ホルダ部材1の一方の面に対して網
状部材を3A(3B)を固着させるようになされる。な
お、図2に示す符号4はスポット溶接を行った部分を示
している。
【0027】そして、ホルダ部材1の一方の面に網状部
材を3A(3B)を固着させた後に、これを裏返して後
述する球形状の光触媒物質を、ホルダ部材1に形成され
た各空間部2に並べるようにして配置する。さらに、ホ
ルダ部材1の上面に他方の網状部材を重合し、同様にし
て網状部材の上面から適宜スポット溶接を施すことによ
り、ホルダ部材1に対して網状部材を3A(3B)を固
着させるようになされる。これにより、前記各空間部2
内に光触媒物質を封入した脱臭浄化用エレメント5が完
成する。
【0028】図3はホルダ部材1に形成された空間部2
内に並べるようにして配置され、網状部材3A,3Bに
よって空間部2内に封入された光触媒物質6の形態を拡
大した状態で示している。この各光触媒物質6は、ホル
ダ部材1の肉厚を最大外形とするように調整されてお
り、好ましくはその外形寸法は2.5〜3.0mm程度
となされる。したがって、各光触媒物質6は網状部材3
A,3Bによって囲まれた空間部2内において、並列さ
れた状態で封入される。
【0029】これにより、後述する紫外線発光ランプか
らの照射光を、各光触媒物質6の球面においてそれぞれ
立体的に受けることができる。なお、図3に示された矢
印は、後述するようにファンユニットが駆動された場合
において、各光触媒物質6の間を通過する空気流の様子
を示している。
【0030】前記ホルダ部材1における各空間部2に封
入される光触媒物質は、無機物、好ましくはパーライト
をほぼ球形状に成形した基材が利用され、この基材に対
して酸化チタンを担持させた構成とされている。触媒活
性の高い前記した酸化チタン(二酸化チタニウム=Ti
2 )は一般に微粉末であり、したがって、基材に対し
て酸化チタンを担持させるには、ディプコーティング
法、スプレー法、塗布法、スピンコーティング法、スパ
ッタ法、或いはCVD法が採用し得る。
【0031】実施の形態のように、球形状に成形された
基材に対して酸化チタンを担持させる処理方法として
は、チタニアゾル溶液を用いたディプコーティング法を
利用することが好ましい。ディプコーティングに用いら
れるチタニアゾル溶液は、微粉末の酸化チタンを水に懸
濁した溶液や、四塩化チタンや金属チタンをアルコール
との反応によって得られるチタンのアルコキシドを加水
分解することによって調整された溶液である。
【0032】そして、このようなチタニアゾル溶液中
に、球形状に成形したパーライトによる基材を投入して
ディプコーティングを施し、これから引き上げて加熱焼
成することによって、チタニアゾルから光触媒としての
結晶構造の酸化チタン膜を基材の表面に生成することが
できる。
【0033】図4および図5は、前記したように構成さ
れた脱臭浄化用エレメント5を用い、好ましい脱臭浄化
ユニット7を形成した例を示している。なお、図4は脱
臭浄化ユニットの一部を破断した状態で示した平面図で
あり、図5は、脱臭浄化ユニットの側面図を示してい
る。図4および図5に示されたように、脱臭浄化用エレ
メント5は、平行状態に配置された2本の直管状に形成
された紫外線発光ランプ8を上下に挟むようにして、そ
れぞれ平行状態に配置されている。
【0034】この場合、前記各脱臭浄化用エレメント5
の面方向が、前記紫外線発光ランプ8の軸方向に平行状
態となるようにそれぞれ配置されていることが望まし
い。このような配置関係を採ることによって、紫外線発
光ランプ8の上下にそれぞれ配置された前記各エレメン
ト5は、紫外線発光ランプ7から投射される紫外線光を
効率的に受けることができ、各エレメント5に封入され
た前記光触媒による光反応を効果的に生かすことができ
る。なお、図4に示す脱臭浄化ユニット7の長手方向の
各内側壁には、各紫外線発光ランプ8の点灯用安定器9
がそれぞれ配置されている。
【0035】次に図6は、前記した脱臭浄化ユニット7
を室内に施工した第1の例、すなわち、前記脱臭浄化ユ
ニットを用いた脱臭浄化システムを示している。この例
においては脱臭浄化ユニット7は、室内における天井面
10のほぼ中央部に設置されている。そして、脱臭浄化
ユニット7の下側部にはルーバー11が配置され、また
ユニット7の上側部にはファンユニット12が配置され
ている。すなわち、この実施の形態においては、脱臭浄
化ユニット7はファンユニット12の上流側に配置され
ている。この構成においてファンユニット12の駆動に
より、室内における汚染空気はルーバー11を介して脱
臭浄化ユニット7に取り込まれ、ユニット7によって脱
臭および浄化された空気は、ファンユニット12によっ
て天井内に吸引される。そして脱臭および浄化された空
気は、天井内を介して天井面10の適所に配置された吹
き出し口13より室内に送り出される。
【0036】前記したように、脱臭浄化ユニット7を介
した空気流路の下流に、ファンユニット12を配置する
構成としたことにより、前記ファンユニット12は、2
枚の脱臭浄化用エレメントによって浄化された空気を吸
引するように作用する。したがって、ファンユニット1
2の汚染を低減させることができ、メンテナンス性に優
れた脱臭浄化システムを提供することができる。
【0037】また、図7は、前記した脱臭浄化ユニット
7を室内に施工した第2の例を示している。この図7に
示す例は、天井面10の適所に配置された吹き出し口1
3にファンユニット12が配置されている。このような
施工例においても、図6に示した施工例と同様にファン
ユニット12の汚染を低減させることができ、メンテナ
ンス性に優れた脱臭浄化システムを提供することができ
る。さらに、図6および図7に示した各脱臭浄化システ
ムにおいては、室内空気は循環脱臭がなされるので、冷
暖房による空気熱を逃がすことなく省エネルギーに寄与
することができる。
【0038】また図8は、前記した脱臭浄化ユニット7
を室内に施工した第3の例を示している。この例におい
ては、室内空気を取り込むファンユニット12が天井面
10の裏側に配置されており、このファンユニット12
により取り込まれた室内空気を再び室内に循環させる第
1送風路14aまたは室外に送り出す第2送風路14b
とに切り換えて送風することができる送風切替えユニッ
ト14が具備されている。
【0039】すなわち、前記送風切替えユニット14内
には可動シャッター14cが配置されており、このシャ
ッター14cが第1送風路14a側を閉塞した場合にお
いて、換気モードになされ、また、シャッター14cが
第2送風路14b側を閉塞した場合において、循環モー
ドになされる。そして、前記第1送風路14a中に前記
した脱臭浄化ユニット7が配置されており、第1送風路
14aに送られた室内空気は、脱臭浄化ユニット7によ
って脱臭ならびに浄化され、天井面10に配置された吹
き出し口13より室内に送り出される。
【0040】前記送風切替えユニット14におけるシャ
ッター14cは、図示せぬ電動機により換気モードまた
は循環モードが選択できるように構成されており、これ
はシャッター駆動ユニット15により制御されるように
構成されている。そして、シャッター駆動ユニット15
には室内空気の汚染状態を感知するセンサー16による
出力が供給されるように構成されている。したがって、
前記センサー16の出力に基づいて、シャッター14c
が動作して、自動的に換気モードまたは循環脱臭モード
が選択される。
【0041】この構成の脱臭浄化システムによれば、送
風切替えユニット14によって循環脱臭と換気とを切り
換えることができ、同様に省エネルギーに寄与すること
ができると共に、さらに室内空気の汚染状態を感知する
センサー16の出力に基づいて自動的に換気も実行さ
れ、快適な室内空間を維持することができる。
【0042】なお、前記した脱臭浄化ユニットにおける
実施の形態においては、紫外線発光ランプ8として直管
状のものを用いているが、紫外線発光ランプはこのよう
な特定のものに限られることはなく、例えば円環状に形
成された発光ランプを用いることもできる。また、脱臭
浄化用エレメント5を形成するホルダ部材1において
も、その空間部2の形成形態は、図1および図2に示し
た形態に限られることはない。例えば、小型の脱臭浄化
用エレメントを作成する場合においては、前記桟部材1
bを除いてホルダ部材の外側縁を構成する枠部材1aの
みにより構成させる場合もある。また、より大型の脱臭
浄化用エレメントを作成する場合においては、桟部材1
bを縦横方向に、すなわち井桁状に構成した形態も採用
することができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかる脱臭浄化用エレメントによると、第1と第2の網
状部材とホルダ部材とにより形成される空間内に、ほぼ
球形状に成形された光触媒物質を封入した構成とされて
いるので、エレメントの組み立て工数を削減することが
でき、低コストのエレメントを提供することができる。
そして、光反応をもたらす紫外線の照射効率を向上させ
ることができると共に、光触媒に対する空気の接触効率
を向上させることも可能となる。
【0044】また、本発明にかかる脱臭浄化用エレメン
トを用いた脱臭浄化ユニットによると、紫外線発光ラン
プを挟むようにして2枚の脱臭浄化用エレメントがそれ
ぞれ平行状態に配置されるので、発光ランプからの照射
を両方向で受けることができ、前記した脱臭浄化用エレ
メントの特質を生かし、相乗的に脱臭浄化効率を向上さ
せることが可能となる。
【0045】加えて、本発明にかかる脱臭浄化ユニット
を用いた脱臭浄化システムによると、前記した脱臭浄化
用エレメントの特質を生かすことができると共に、冷暖
房による空気熱を逃がすことなく省エネルギーに寄与す
ることができる。また、室内空気の汚染状態を感知する
センサーを併用し、送風切替えユニットを駆動すること
で、自動的に快適な室内空間を維持させることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる脱臭浄化用エレメントを分解状
態で示した斜視図である。
【図2】同じく脱臭浄化用エレメントを構成する平板状
ホルダ部材の両面に、第1と第2の網状部材を接合させ
る状態を示した斜視図である。
【図3】図1および図2に示す脱臭浄化用エレメント内
に封入された光触媒物質の形態を示した拡大断面図であ
る。
【図4】脱臭浄化ユニットを一部を破断した状態で示し
た平面図である。
【図5】同じく脱臭浄化ユニットの側面図である。
【図6】脱臭浄化ユニットを室内に施工した第1の例を
示した模式図である。
【図7】脱臭浄化ユニットを室内に施工した第2の例を
示した模式図である。
【図8】脱臭浄化ユニットを室内に施工した第3の例を
示した模式図である。
【符号の説明】
1 ホルダ部材 1a 枠部材 1b 桟部材 2 空間部 3A,3B 網状部材 4 スポット溶接部 5 脱臭浄化用エレメント 6 光触媒物質 7 脱臭浄化ユニット 8 紫外線発光ランプ 9 点灯用安定器 10 天井面 11 ルーバー 12 ファンユニット 13 吹き出し口 14 送風切替えユニット 14a 第1送風路 14b 第2送風路 14c 可動シャッター 15 シャッター駆動ユニット 16 センサー
フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA07 AA10 BB02 CC01 HH05 JJ03 KK08 LL10 MM02 NN01 QQ17 4D048 AA22 AB01 AB03 BA07X BA07Y BA41X BA41Y BB01 CA01 CA06 CC01 CC40 CD10 EA01 EA08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状に形成された第1と第2の金属製
    の網状部材と、前記第1と第2の網状部材が両面に接合
    されて、内部に空間部が形成される金属性の平板状ホル
    ダ部材とが具備され、前記第1と第2の網状部材とホル
    ダ部材とにより形成される前記空間部に、ほぼ球形状に
    成形した基材の表面に酸化チタンを担持させた光触媒物
    質を封入したことを特徴とする脱臭浄化用エレメント。
  2. 【請求項2】 前記光触媒物質を構成するほぼ球形状に
    成形された基材が、パーライトである請求項1に記載の
    脱臭浄化用エレメント。
  3. 【請求項3】 前記ホルダ部材は、平板状の金属板を打
    ち抜き加工することにより前記空間部が形成されるよう
    になされた請求項1または請求項2に記載の脱臭浄化用
    エレメント。
  4. 【請求項4】 前記ホルダ部材は、ホルダ部材の外側縁
    を形成する枠部材と、当該枠部材の間に差し渡された桟
    部材とにより形成され、前記枠部材と桟部材との間に前
    記空間部を形成した請求項1または請求項2に記載の脱
    臭浄化用エレメント。
  5. 【請求項5】 前記ホルダ部材に対して、金属製の第1
    と第2の網状部材をそれぞれスポット溶接により接合さ
    せてなる請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の脱臭
    浄化用エレメント。
  6. 【請求項6】 前記第1と第2の網状部材が、ステンレ
    ス鋼により形成されてなる請求項1乃至請求項5のいず
    れかに記載の脱臭浄化用エレメント。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項6のいずれかに
    記載された脱臭浄化用エレメントを用いた脱臭浄化ユニ
    ットであって、紫外線発光ランプを挟むようにして、前
    記2枚の脱臭浄化用エレメントがそれぞれ平行状態に配
    置されてなる脱臭浄化ユニット。
  8. 【請求項8】 前記各脱臭浄化用エレメントの面方向
    が、前記紫外線発光ランプの軸方向に平行状態となるよ
    うにそれぞれ配置されてなる請求項7に記載の脱臭浄化
    ユニット。
  9. 【請求項9】 前記請求項7または請求項8に記載され
    た脱臭浄化ユニットを用いた脱臭浄化システムであっ
    て、室内空気を取り込んで再び室内に循環させるファン
    ユニットが具備され、前記脱臭浄化ユニットがファンユ
    ニットの上流側に配置されてなる脱臭浄化システム。
  10. 【請求項10】 前記請求項7または請求項8に記載さ
    れた脱臭浄化ユニットを用いた脱臭浄化システムであっ
    て、室内空気を取り込むファンユニットと、前記ファン
    ユニットにより取り込まれた室内空気を再び室内に循環
    させる第1送風路または室外に送り出す第2送風路とに
    切り換えて送風することができる送風切替えユニットと
    が具備され、前記第1送風路中に前記脱臭浄化ユニット
    を配置してなる脱臭浄化システム。
  11. 【請求項11】 前記送風切替えユニットは、室内空気
    の汚染状態を感知するセンサーの出力に基づいて、前記
    第1送風路または第2送風路に切り換えて室内空気が送
    風されるように構成された請求項10に記載の脱臭浄化
    システム。
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