JP2002000002U - 炭酸水を製造するため水をco2ガスで富化する装置 - Google Patents
炭酸水を製造するため水をco2ガスで富化する装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ストレージタンク内での制御不能な氷の形成
に有効に対処し、しかもできるだけ僅かな費用で炭酸水
を製造するために、ストレージタンクはその内容を冷却
するためおよび氷被覆層を形成するために周壁の範囲内
に冷却循環路の冷却管が当接されている、水をCO2ガ
スで富化する装置を提供する。 【解決手段】 冷却循環路の冷却管により当接された、
ストレージタンクの周壁の範囲内に、意図して局所的
に、その他の範囲に比して優先的に氷を形成するための
手段が講じられている。 【効果】 氷形成のための結晶点が部分的に限られた範
囲内に設定され、その際、水が相応して冷たい場合に、
その結晶点から所望の氷被覆層が望みどおりに形成され
る。
に有効に対処し、しかもできるだけ僅かな費用で炭酸水
を製造するために、ストレージタンクはその内容を冷却
するためおよび氷被覆層を形成するために周壁の範囲内
に冷却循環路の冷却管が当接されている、水をCO2ガ
スで富化する装置を提供する。 【解決手段】 冷却循環路の冷却管により当接された、
ストレージタンクの周壁の範囲内に、意図して局所的
に、その他の範囲に比して優先的に氷を形成するための
手段が講じられている。 【効果】 氷形成のための結晶点が部分的に限られた範
囲内に設定され、その際、水が相応して冷たい場合に、
その結晶点から所望の氷被覆層が望みどおりに形成され
る。
Description
【0001】
本考案は、ストレージタンク内で炭酸水を製造するため、ストレージタンクは その内容物を冷却するためおよび氷被覆層を形成するために周壁の範囲内に冷却 循環路の冷却管が当接され、ストレージタンクの内部には循環ポンプが配置され ていて、該循環ポンプによりCO2ガスはストレージタンクの頭部範囲から水に 混入されおよび/または水はストレージタンク内で回転および/または循環され 、かつストレージタンク中へは水ならびにCO2ガスが頭部範囲内に供給可能で あり、ストレージタンクからは炭酸水が底範囲で取出し可能である、水をCO2 ガスで富化する装置に関する。
【0002】
炭酸水を製造するため水をCO2ガスで富化するこのような装置は、たとえば 、炭酸水を相応する飲料濃縮液と混合することによりCO2含有清涼飲料を調製 し、送出することのできる装置中に据付けられる。この場合、飲料濃縮液に混入 すべきソーダ水は、ストレージタンク内で水を供給されたCO2ガスで富化する ことによって調製され、良好な炭酸飽和のためならびに調製された冷たい清涼飲 料の前提として冷却される。このストレージタンク、いわゆるカーボネーター( carbonator)に、上水道系の導管からまたは貯水槽から通常の飲用水 が十分な圧力下に供給され、その際供給された水自体は加圧下にあってもよいし 、圧力ポンプによって専らまたは付加的にカーボネーターに送入される。さらに 、カーボネーターにはCO2ガスが、しかもCO2ガス貯蔵タンクから減圧制御 弁を経て供給されるので、カーボネーター内にはたとえば約4バールの圧力が形 成されている。カーボネーター内の水を供給されたCO2ガスで飽和するのは種 々の手段によって実施ないしは支持され、その際カーボネーター内に配置された 循環ポンプを使用するのが適切であることが判明した。この循環ポンプはカーボ ネーターのCO2ガスで充満された当部範囲からこのCO2ガスを吸込み、この ガスを運動、殊に循環している水に導入する。既述したように、カーボネーター の冷却は第一に炭酸飽和の改善のため、第二に最終的に調製され、送出される飲 料が所望の低い、ほぼ一定の温度を有する前提として使用される。カーボネータ ーの冷却は有利に、カーボネーターの側壁の側方範囲に、循環する水によりある 程度同じ厚さに形成される氷被覆層を構成することのできる冷却系により行なわ れる。これにより、“冷凍能力”が蓄積され、冷却系を、貫流冷却の場合に必要 であるように、極端な高性能に設計する必要はない。相応する構造を有する装置 は公知である(ドイツ国特許出願公開(DE−A)第4025986.2号)。
【0003】 たとえば適用例において新しく調製された清涼飲料の送出が所望される場合に は、カーボネーターの底範囲に接続する導管内の止め弁を開き、冷却された炭酸 水をこの目的のために取出す。水は形成する氷被覆層に関して冷却蛇管の範囲内 で氷点の近くに冷却されているので、氷の粒子または小片が流出口の範囲に入っ てこれを閉塞する一定の危険がある。
【0004】 ストレージタンク内での氷の形成は、カーボネーターとして以外のストレージ タンクの使用には問題がない範囲内で行なわれる。この範囲は、冷却系の冷却蛇 管により良熱伝導的に取巻かれているストレージタンクの側壁である。この範囲 内に、実際に氷の形成が発達し、既に存在する氷被覆層が冷却が進行するとここ でも増大する。この種の炭酸飽和ストレージタンクの運転の際の問題は、少なく とも炭酸水の場合、この炭酸水が通常に適用される不断の熱奪取の際に氷の形成 がはじまることなしに、一般的な凍結温度以下に冷却されることが観察された。 この場合、熱の流れおよび対流によってストレージタンク内でほぼ全範囲にわた り、本来の氷点以下の温度値が生じることがあり、凍結過程が制御不能に任意の 個所でまたはゼリー形成の形で広範囲にわたり同時に生じうる結果となる。それ により、所望の意図する氷の形成が冷却系の冷却蛇管の近接範囲における周壁に 起きないか、または不利に遅れてはじめて実現することができる。
【0005】
ところで本考案の課題は、ストレージタンク内のこの制御不能な氷の形成に有 効に、しかもできるだけ僅かな費用で対処することである。
【0006】
この課題に考慮される、冷却されたストレージタンク中で炭酸水を製造するた め水をCO2ガスで富化する装置は、本考案によれば、冷却循環路の冷却管によ り当接されるストレージタンクの周壁の範囲内に、意図する局所的かつそれ以外 の範囲に比して優先的に氷を形成するための手段が講じられていることを特徴と する。
【0007】 ストレージタンク内で、その冷却管の近接範囲内に、望ましい局所的に氷を形 成するための手段として、本考案による装置の望ましい1構成によれば、ストレ ージタンク内容物用のポケットが分離されていて、該ポケットは流動が僅かであ るかまたは流動がなく、ストレージタンク内部に向って開いている。この分離さ れたポケットは100mm3よりも小さく、10mm3よりも小さく構成するの が有利である。
【0008】 ストレージタンク内部から流動技術的に分離されたポケットの形のこの望まし い構成は、たとえばストレージタンクの周壁上に冷却管の範囲に装着された管に よって実現可能である。極めて有利な手段は、2つの冷却管のターンの間で外方 へ向けられた、ストレージタンクの周壁の押込み部およびこの押込み部をストレ ージタンク内部に対して十分に被覆するシートバーにより形成されるようにして も与えられる。部分的に氷を優先的に形成するもう1つの望ましい手段は、スト レージタンクの周壁を少なくとも部分的に、望ましくは冷却管により当接される 上方範囲がストレージタンクの内部に比して凹凸がつけられていて、その他はス トレージタンクの下方範囲が平滑に構成されていることによって実現することが できる。
【0009】 本考案による手段により、氷形成のための結晶点が部分的に限られた範囲内に 設定され、その結晶点から所望の氷被覆層の形成が水が相応に冷たい場合望みど おりに形成することになる。さもないときは、周壁の部分的過冷却は実現するの が困難である。それというのも周壁における熱伝導および液体中での熱伝導、殊 に対流によってこのような差異は、かなりの費用をかけたとしてもほとんど有効 にすることができないからである。しかし、全液体から小量の液体を分離するこ とにより、この比較的小さくかつ流動技術的に鎮静化ポケット内で意図される優 先的な氷の形成が実現し、氷の形成はこの分離されたポケットの小さい開放個所 からストレージタンク中へ伝播する。この点で、望ましい構成により分離された 小さいポケットはとくに有用かつ有効であるが、ストレージタンク周壁を冷却管 の範囲内で他の平滑な周壁に比して部分的な凹凸化部は、この範囲内で水の対流 が阻止されているために、所望方向に有効な寄与をもらす。
【0010】
次に本考案を、図面に変更形で示した実施例につき説明する。
【0011】 図1は外側から冷却蛇管によって冷却されるストレージタンクを示し、 図2aないし図2dは局所的な望ましい氷結晶化のための変更形を示す。
【0012】 図1に示したようなストレージタンク1は、炭酸水または場合により通常の水 に相応する濃縮液を混入することにより清涼飲料を調製するための装置中に据付 けるのに適当でありかつ定められている。供給管2により、ストレージタンク1 に必要に応じ清水が供給され、供給管3によりCO2ガスが供給される。図示さ れてない出口管により、清涼飲料を調製するのに十分にストレージタンク1中で 炭酸飽和され、冷却された水が少量宛取出される。十分な炭酸飽和は、少なくと も電動モータ4により駆動される循環ポンプ5によって支持されて行なわれ、循 環ポンプはストレージタンク1の頭部範囲6からそこに存在するCO2ガスを吸 込み管7により吸込んで、循環ポンプ5の高さで、ストックされた水に混入する 。その際、このCO2ガスは十分水8に溶解する。
【0013】 水ストックの冷却は、図示されてない冷却系の蒸発蛇管9により、しかもスト レージタンク1の内部で、ストレージタンクの周壁に良熱伝導的に接している蒸 発蛇管9の範囲内に氷被覆層10が形成するように行なわれる。この氷被覆層1 0の厚さは氷センサ11により監視され、該センサから冷凍循環路、それにより 冷凍能力が制御される。氷被覆層10により氷点の近くの非常に一定の水温度が 生じ、ストレージタンクからの冷たい水の送出の際およびストレージタンク中へ 温かい水を補給する際に冷凍ポテンシャルを生じる。
【0014】 氷被覆層10の最初の形成を意図的に惹起するために、ストレージタンク1の 周壁に良熱伝導的に接する蒸発管9の最下方のターンの範囲内にポケットがスト レージタンクの内部へは実際に開いているが、そこに存在する水に流動技術的に 鎮静作用をするように配置されている。
【0015】 図2aは、この空間を、ストレージタンク1の周壁上に、蒸発管9のターンに 対して直角に装着されている小さい管13の内部よりも若干拡大して示す。この 空間12中に水を氷点以下に冷却する際そこに望ましくは氷が形成し、この場合 に水が過冷却されるとこの結晶化個所から氷被覆層が比較的迅速かつ衝撃的に、 残りの蒸発管9により取巻かれている周壁において広がる。これに比して、スト レージタンク1内のその他の範囲は氷不在のままである。ポケット12によるこ の結晶化個所の上方に、水の密度特性に基づき、強い過冷却が見出されるので、 氷の形成は上方へスムースに発達する。
【0016】 図2bは、ストレージタンク1の内部に対してなお強く閉じたポケットを示し 、該チャンバはたんにそれを取囲む部材によりストレージタンク内部とは2つの 小さな孔13を介して結合しているにすぎない。これにより、このポケットは確 実に水で満たされ、氷結晶は概して妨げられずに外方へ発達することができる。
【0017】 図2cは、ポケットがストレージタンク1の周壁中、蒸発管の2つのターンの 間の湾入部によって実現され、この湾入部が2つの小さい穿孔18を有する被覆 板17によって覆われている限りにおいて、分離され、氷結晶化形成に役立つポ ケット12″構成の変更形を示す。
【0018】 図2dは、同様に、ストレージタンク内部に対しては開いているが、ストレー ジタンク1の周壁上に、蒸発管9の1つのターンに比して相応に装着された球欠 19を有する、流動技術的に鎮静化ポケット12″′を実現するための可能な1 つの手段を示す。この場合、閉じられたチャンバ12中へストレージタンクの液 体が侵入することができ、ここに氷が形成するまでとどまることが確保されてい なければならない。
【図1】外側から冷却蛇管によって冷却されるストレー
ジタンクを示す。
ジタンクを示す。
【図2】局所的に望ましい氷結晶化のための変更形を示
す。
す。
1 ストレージタンク、 2 供給管、 3 供給管、
4 電動モータ、5 循環ポンプ、 6 頭部範囲、
7 吸い込み管、 8 水、 9 蒸発蛇管、 10
氷被覆層、 11 氷センサ、 12 ポケット
4 電動モータ、5 循環ポンプ、 6 頭部範囲、
7 吸い込み管、 8 水、 9 蒸発蛇管、 10
氷被覆層、 11 氷センサ、 12 ポケット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコード(参考) F25D 11/00 102 A23L 2/00 T (72)考案者 ベルンハルト ブーハー ドイツ連邦共和国 D−76327 プフィン ツタール ツィンマーシュトラーセ 2 (72)考案者 ライモント ガター ドイツ連邦共和国 D−75015 ブレッテ ン メリアンシュトラーセ 4 Fターム(参考) 3L045 BA04 BA10 CA01 DA01 GA03 HA01 4B017 LC09 LK04 LP10 LT01 4G035 AA04 AA10 AE15 4G037 CA02
Claims (12)
- 【請求項1】 炭酸水を製造するために清水とCO2ガ
スとを混合する装置において、 冷水を保持するための水ストレージタンク、 前記のストレージタンク中の水を冷却し、かつその内壁
表面上に氷被覆層を形成するための前記ストレージタン
クの上部の周囲に配置された一連の冷却蛇管、 ストレージタンク内でCO2ガスと水とを混合し、かつ
このことにより炭酸水を形成するためにストレージタン
ク内に配置された循環ポンプ、および ストレージタンク内で分離された比較的小さな結晶化空
間を形成するためのストレージタンクの内壁表面上の前
記の一連の冷却蛇管の最下部の蛇管に隣接して配置され
た手段を有し、その際、該手段は前記の結晶化空間での
水の結晶化を開始するためにその中で水の流れを阻止
し、次いで前記の一連の冷却蛇管によりもたらされた冷
却効果の結果として、該手段上で結晶化は上方へ拡大
し、前記の氷被覆層がストレージタンクの前記の内壁表
面の上部にわたって形成されることを特徴とする、炭酸
水を製造するために清水とCO2ガスとを混合する装
置。 - 【請求項2】 前記の手段が前記の一連の冷却蛇管に近
接したストレージタンクの前記の内壁表面の凹凸が付け
られた領域を有する、請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 前記の空間が100mm3よりも小さい
ことを特徴とする、請求項1記載の装置。 - 【請求項4】 前記の空間が10mm3よりも小さいこ
とを特徴とする、請求項1記載の装置。 - 【請求項5】 前記の手段がストレージタンクの前記の
内壁表面上に装備された、開放端を有する1つの管を有
することを特徴とする、請求項1記載の装置。 - 【請求項6】 前記の手段が、前記の一連の冷却蛇管の
最下方の蛇管に隣接するストレージタンクの内壁表面に
対して垂直に装備された、比較的短い管からなることを
特徴とする、請求項1記載の装置。 - 【請求項7】 前記の手段が前記の壁の1つに少なくと
も1つのポケットを有する複数の壁を有する管区間を有
することを特徴とする、請求項1記載の装置。 - 【請求項8】 前記の管区間が一般に方形の横断面を有
することを特徴とする、請求項7記載の装置。 - 【請求項9】 前記の手段が、前記の一連の冷却蛇管の
2つの蛇管の間で前記の壁表面の外方へ向けられた湾入
部と、前記の湾入部を覆う、少なくとも1つの開口部を
その上に有する被覆部材とを有することを特徴とする、
請求項7記載の装置。 - 【請求項10】 前記の被覆部材が一般に平坦な被覆部
材である、請求項9記載の装置。 - 【請求項11】 前記の手段が、ストレージタンクの前
記の内壁表面上に装備された、内方に突出している曲線
状の球欠部材を有することを特徴とする、請求項1記載
の装置。 - 【請求項12】 前記の球欠部材がその少なくとも一端
で開放されていることを特徴とする、請求項11記載の
装置。
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