JP2001527221A - 紫外線に対して保護されたエレクトロクロミック装置 - Google Patents

紫外線に対して保護されたエレクトロクロミック装置

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Abstract

(57)【要約】 ナノ粒子によってエレクトロクロミック装置を紫外線から保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は紫外線に対して保護されたエレクトロクロミック装置(electr
ochromic device、エレクトロクロミズム現象を示す装置)に関
する。
【0002】 エレクトロクロミック装置は、例えばD.TheisのUlmann’s E
ncyclopedia of Industrial Chemistry、
A8巻、622頁、Verlag Chemie 1987年出版、および世界
特許公開明細書A94/23333号から公知である。これには二つの異なった
基本的なタイプがある。
【0003】 タイプ1: 一般的に平らなエレクトロクロミック装置。
【0004】 タイプ2: 構造をもった電極を有するエレクトロクロミック・ディスプレー
装置。
【0005】 タイプ1のものは例えば電気的に暗くし得る窓板または電気的に遮蔽し得る自
動車用ミラーに使用される。このような装置は例えば米国特許A−4 902
108号から公知である。
【0006】 タイプ2のものは区画がつけられた或いはマトリックス化されたディスプレー
に使用される。このようなディスプレー装置は例えばドイツ特許明細書P 19
6 31 728号に記載されている。この種の装置は透過して見ることができ
るか、或いは鏡の被膜をつければ反射させて見ることができる。
【0007】 世界特許公開明細書A94/23333号では、種々の構造のエレクトロクロ
ミック材料が比較されているが、これらの材料はディスプレー装置としては使用
されていない。
【0008】 構造a: エレクトロクロミック物質は電極の上にフィルムまたは被膜として
固定されている(上記Ulmannの文献参照)。
【0009】 構造b: エレクトロクロミック物質が酸化還元過程により電極の上に沈積さ
せられている(上記Ulmannの文献参照)。
【0010】 構造c: エレクトロクロミック物質は永久に溶液のままである。
【0011】 構造aに対して最も良く知られたエレクトロクロミック材料は酸化タングステ
ン/水素化パラジウムの対である。
【0012】 構造bに対してはエレクトロクロミック物質としてビオロゲンが記載されてい
る。これらの装置は自己消去性がなく、従って生成した画像は電流が切られた後
も残り、電圧の極性を逆転させてはじめて再び消去することができる。このよう
な装置はあまり安定ではなく、多数回の切換えサイクルを行なうことはできない
【0013】 セル、特に酸化タングステン/水素化パラジウムを用いてつくられたセルは、
これらのエレクトロクロミック層の所で光が散乱するために、透過光について動
作させることができず、専ら反射光だけに限られる。
【0014】 ElektroHimiya誌、13巻、32〜37ページ(1977年)、
同13巻、404〜408ページ、同14巻、319〜322ページ(1978
年)、米国特許A4 902 108号および同A5 140 455号には上
に最後に挙げた構造cのエレクトロクロミック・システムが記載されている。電
気伝導性の被膜が被覆されたガラス板からつくられたエレクトロクロミック・セ
ルは不活性溶媒中に対になったエレクトロクロミック物質を含んでいる。
【0015】 対になったエレクトロクロミック物質としては、1種の電気化学的に可逆的に
還元し得る物質と1種の可逆的に酸化し得る物質とが使用される。両者は共に基
底状態において無色であるか僅かに着色しているだけである。電圧の影響下にお
いて片方の物質が還元され他方の物質が酸化されて、両方とも着色する。電圧が
切られると、再び両方の物質は基底状態になり、それに伴って色は消失するか退
色する。
【0016】 RED1 + OX2 ⇔ OX1 + RED2 (無色) (着色) (低エネルギーの対) (高エネルギーの対) 適切な酸化還元対は、還元可能な物質がサイクリック・ボルタンモグラムにお
いて少なくとも二つの化学的に可逆的な還元波をもち、従って酸化可能な物質は
少なくとも二つの化学的に可逆的な酸化波をもっているような対であることが米
国特許A4 902 108号から知られている。
【0017】 しかし世界特許公開明細書A94/23333号に従えば、構造cをもつこの
ような溶液系は重大な欠点をもっている。
【0018】 溶液中におけるエレクトロクロミック物質の拡散によって色の境界が不明確に
なり、着色した状態を保つには大きな電流消費量が必要になる。何故なら着色し
た物質はそれぞれの反対電極の所において再結合し反応して永久的に破壊される
からである。
【0019】 それにも拘わらず構造cをもつこのようなエレクトロクロミック・セルに対し
て従来から種々の応用が記載されて来た。例えば夜間に運転する場合電圧をかけ
て暗くし、後続の車のヘッドライトによって幻惑されるのを防ぐ自動車用バック
ミラーをつくるのに使用することができる(例えば米国特許A3 280 70
1号、同A4 902 108号、ヨーロッパ特許A0 435 689号)。
またこのようなセルは、電圧をかけると日光を遮蔽するような窓板または自動車
用サンルーフにも使用することができる。同様にこのような装置を例えば構造を
もった電極を有する区画がつけられた或いはマトリックス化されたディスプレー
のエレクトロクロミック・ディスプレー装置としての使用することも記載されて
いる(ドイツ特許願P196 31 728号)。
【0020】 エレクトロクロミック・セルは通常一対のガラス板から成り、自動車用のミラ
ーの場合にはその板の片方が鏡になっている。これらの板の片側はその表面に透
明な電気伝導性の被膜、例えば酸化インジウム錫(ITO)の被膜が被覆され、
ディスプレー装置の場合にはこの電気伝導性の被膜は互いに電気的に分離され且
つ個別的に接触した区画に分割されている。次にこれらの板を使用し、電気伝導
性被膜が被覆された側を向かい合わせ、密封用のリングで接合してセルをつくる
。次いで孔によりこのセルにエレクトロクロミック液を充填し、セルを緊密に密
封する。ITOの被膜により2枚の板を電源に連結する。
【0021】 上記のエレクトロクロミック装置は一般に光、特に紫外線に敏感である。従っ
て例えば米国特許A5 280 380号においては紫外線安定剤を含むエレク
トロクロミック装置が記載されている。
【0022】 現在使用されている紫外線吸収剤は大部分が適当な波長範囲にある分子吸収帯
をもち可視スペクトル範囲では吸収しない有機化合物である。これらの化合物の
欠点は、或る場合は高濃度で、エレクトロクロミック溶液に、または2枚の板の
一つに被覆された重合体層に溶解させなければならないことである。しかしこれ
らの媒質中における溶解度は限られていることが多く、従って紫外線吸収剤の効
果も限定される。またこれらの紫外線吸収剤は光に当たると漸次消失するか、お
よび/または重合体の基質から洗滌されたり或いは蒸発したりする。
【0023】 無機性の固体状態の材料が紫外線を吸収し得ることも知られている。
【0024】 これらの無機性の粒子は、材料の大きさおよび種類に依存して、有害な紫外線
領域を散乱および/または吸収することができる。この点に関しては光を散乱す
るよりも吸収することが好ましい。何故なら散乱された光子は、特に該無機性の
粒子が保護すべき材料の中に混入されている場合、その材料に損傷を与える可能
性があるからである。また光の散乱成分が多すぎると、保護すべき材料を曇らせ
る原因となる。C.F.Bohren,D.R.Huffmann著、Abso
rption and Scattering of Light by Sm
all Pariticles(1983年発行)、93〜104ページおよび
131〜141ページから、粒子の大きさが減少するにつれて、その光に対する
吸収性は光を散乱させる能力よりも大きくなることが知られている。従って透明
な紫外線吸収剤に対しては、非常に小さい粒子だけが適している。また紫外線吸
収剤が無色であることを保証するためには、粒子の材料の吸収端は約300〜4
00nmの波長範囲になければならない。世界特許公開明細書A93/0616
4号に従えば、このような効果に適した材料は303nm〜445nmの波長範
囲に対応するバンドギャップが2.8〜4.1eVにあるものである。この目的
で既に使用されている種類の材料にはTiO2、ZnO、CeO2およびSiCが
含まれる。例えば世界特許公開明細書A93/06164号、同A93/098
95および同A92/21315号参照。
【0025】 従って本発明の目的は、従来法で知られた欠点をもたず、エレクトロクロミッ
ク・セルを紫外線から保護するのに極めて適した紫外線吸収剤を提供することで
ある。
【0026】 本発明においては、上記のエレクトロクロミック装置はナノ粒子(nanop
article)により紫外線による破壊に対し効果的に保護することができる
【0027】 従って本発明によればナノ粒子により紫外線に対し保護されたエレクトロクロ
ミック装置が提供される。
【0028】 好ましくは本発明によれば、少なくとも片方が透明な2枚の板またはフィルム
から成り、その向き合った面には伝導性の層が取り付けられ、その伝導層の少な
くとも一つは透明であり、該板またはフィルムは密封リングによって接合されて
おり、該板またはフィルムおよび該密封リングは内部にエレクトロクロミック媒
質を入れる容積を規定しているエレクトロクロミック装置において、該装置はナ
ノ粒子によって紫外線から保護されていることを特徴とするエレクトロクロミッ
ク装置が提供される。
【0029】 該板はガラスまたはプラスティックスから成り、該フィルムはプラスティック
スまたは特殊な薄いガラスから成っている。
【0030】 本発明のエレクトロクロミック装置の特定の一具体化例においては、ナノ粒子
はエレクトロクロミック・システムの中に存在するか、および/または2枚の透
明な板またはフィルムの上および/または中に固定されている。
【0031】 本発明に従えば、二つの伝導性の層の少なくとも一つにはエレクトロクロミッ
ク層が被覆されているエレクトロクロミック装置、およびエレクトロクロミック
媒質がエレクトロクロミック溶液をなしているエレクトロクロミック装置におい
て、該エレクトロクロミック装置がナノ粒子により紫外線から保護されているこ
とを特徴とする装置が特に好適である。
【0032】 適当なナノ粒子はSiC、AlSi、Fe23、Fe34、TiO2、ZnO 、GaP、CeO2、ZnS、SnO2、SiyGe1-y、WxMo1-x3、NiO 、Bi23、In23、HfO2、BaTiO3、CaTiO3、Ge、AlP、 GaNをベースとするものであり、ここで0.7≦y<1、また0≦x≦1であ
る。
【0033】 本発明に関し特に適したナノ粒子は、上記の文献および特許から公知の、Ti
2、ZnO、CeO2、SiC、AlSi、Fe23、Fe34、WxMo1-x 3 、BaTiO3、CaTiO3またはこれらの混合物をベースにした材料である 。
【0034】 紫外線によりナノ粒子が曇らされることは、エレクトロクロミック装置に対し
ては許容されない。何故なら自動車用のミラーまたはディスプレー装置のような
種々の応用分野では、光が高度に透過し、特に正確な像が得られることが要求さ
れるからである。ラジカルを生成する粒子は、これらの粒子がエレクトロクロミ
ック溶液中に存在する場合、使用するのに特に不適当である。電極反応によって
生成した一般的なフリーラジカルまたはイオン性のフリーラジカルOX1および RED2は上記の平衡反応の中に介入し、電圧を切った後に望ましくない変色お よび/または不適切な色の消失を引き起こすであろう。ナノ粒子は平均の直径が
500nmより、好ましくは100nmより、特に好ましくは50nmより、極
めて好ましくは20nmより小さいことが好適である。
【0035】 従って紫外線吸収剤は珪素の粒子および/または珪素が化学量論的に過剰に存
在する固体化合物の粒子から成っていることが極めて好適である。平均の直径は
120nmより小さいことが有利である。このような吸収剤は、粒子の濃度が比
較的低い場合可視スペクトル領域において極めて透明であり、空気に対して極め
て安定であり、環境および生物との相容性が高く、光触媒活性を全くもたず、ま
たUVAおよびUVBの範囲の光を濾波するのに極めて効果的であるという有利
な性質をもっている。
【0036】 平均直径という言葉は頻度分布における最大値を意味するものとする。
【0037】 元素状の珪素は無定形または結晶の珪素から成っているが、好ましくは結晶の
珪素である。珪素粒子の大きさは好ましくは1〜120nm、特に好ましくは1
〜70nm、極めて好ましくは10〜50nmである。これらの粒子は極大ピー
クの中間点の幅が40nmという粒径分布をもっていることが好ましい。この平
均直径をもった珪素粒子は好ましくは米国特許A5 472 477号記載の気
相反応(CVR)によって製造される。同様にJ.Phys.Chem.誌、9
7巻、1224〜1230ページ(1973年)、J.Vac.Sci.Tec
hnol.誌、A10巻、1048ページ(1992年)およびJ. Heat
Mass Transfer誌、31巻、2236ページ(1988年)記載
の方法で製造を行なうこともできる。
【0038】 固体化合物という言葉は珪化物、例えばCaSi2および/またはBaSi2
ように室温で固体の化合物を包含するものとする。「珪素が化学量論的に過剰に
存在する化合物」という言葉は、好ましくは、式Six1-xをもち、ここで0.
5<x≦1、好ましくは0.7<x≦1であり、Z=C、N、O、Ge、Ca、
BaおよびSrである化合物を含むものとする。他の材料が存在すると或る限度
内で吸収端のエネルギー位置を移動し、吸収端の形を変形する。この点に関し好
適な固体化合物はSix1-xまたはSixGe1-xである。
【0039】 上記のすべての好適な材料のナノ粒子は球形または殆ど球形である。殆ど球形
という言葉は例えば軸の比が1:4、好ましくは1:2の楕円体を意味する。
【0040】 同様に上記すべての材料のナノ粒子の中で好適なものは芯と外殻から成る構造
体である。外殻は有機的に変性することができる。
【0041】 外殻は例えばナノ粒子の材料の酸化物から成っている。或いはまた外殻は可視
領域で透明であり屈折率がナノ粒子と似ている他の材料から成っていることがで
きる。酸化物層の厚さは例えば1〜300nmである。
【0042】 本発明の好適具体化例においては、珪素が化学量論的に過剰に存在する固体化
合物は芯と外殻から成る構造をもっている。この構造は窒化チタンの芯と珪素の
外殻から成り、珪素の容積比は1個の粒子当たり少なくとも30%であることが
好ましい。
【0043】 上記のすべてのタイプの粒子の平均直径は好ましくは120nmより、特に好
ましくは100nmより、極めて好ましくは50nmよりも小さい。これらの粒
子の大きさの分布は極大ピークの中間点の幅が40nm、好ましくは30nm、
特に好ましくは20nmであるような分布であることが好適である。
【0044】 芯と外殻から成る構造を含めて固体化合物は、例えば珪素含有化合物、例えば
シラン、有機シランまたはSiCl4を熱分解してエーロゾルにする方法(J. Phys.Chem.誌、97巻、1224〜1230ページ(1973年)、
J.Vac.Sci.Technol.誌、A10巻、1048ページ(199
2年)参照)によって製造することができる。例えばゲルマニウムまたは炭素を
含む他のガスの中で混合することにより、適切な化学量論的な組成をもった化合
物が生成する。芯と外殻から成る構造をもった固体化合物の場合には、先ず上記
方法で芯をつくった後、適当な組成をもったガス、例えばSiH4またはSiC l4を熱分解させるか気相でH2と反応させることにより外殻を被せる。熱分解は
気相反応器、好ましくはCVR(化学的蒸気反応器)中で行なうか、他の方法と
して或いはレーザーを吸収させて行なうことができる(Int.J.Heat
Mass Transfer誌,31巻、2230ページ(1988年)参照)
。ガスの熱分解は結晶粒子をつくるのに特に適している。PECVD(プラズマ
増強化学蒸着)法(J.Vac.Sci.Technol.誌、A10巻、10
48ページ(1992年)参照)による製造法も同様に使用可能である。この後
者の方法では無定形粒子が生じるが、熱的な後処理によってこれを結晶にするこ
とができる(Nanostructured Materials誌、6巻、4
93〜496ページ(1995年)参照)。
【0045】 紫外線吸収剤中の粒子はまた凝集体の形をしていることもできる。珪素の場合
この凝集体の光学的性質は一次粒子の光学的性質と異なっている。何故ならこの
粒子と他の形のものとの電磁気的相互作用によって新しい吸収チャンネルが生じ
、その幾つかは可視スペクトル領域に存在するからである。
【0046】 紫外線吸収剤の一次粒子は酸化物層に取り囲まれていることができる。これに
よって一次粒子が直接接触すること、従って凝集を防ぐことができる。酸化物層
の厚さは好ましくは1〜300nm、特に好ましくは10〜100nmである。
有利な酸化物層は可視スペクトル領域における屈折率が紫外線に対して保護すべ
き媒質と非常に良く似た値をもつもの、例えばポリカーボネート、ポリウレタン
、エレクトロクロミック媒質のような有機性の溶液である。その結果光散乱効果
が減少し、マトリックスは透明のままの状態に止どまる。酸化物層は例えば粒子
をつくった後に酸素をCVR反応器の中に計量して導入することによって製造さ
れる。
【0047】 一好適具体化例においては、本発明の紫外線吸収剤はさらに、400nm<λ
<550nmの青−緑のスペクトル範囲に比べ、600nm<λ<700nmの
の赤のスペクトル範囲におけるほうが強い吸収を示す金属の酸化物および/また
は窒化物のような粒子を含んでいる。このような添加物の好適なものは平均直径
が1nm〜400nm、好ましくは10nm〜120nmの窒化チタンの粒子、
またはこの窒化チタン一次粒子の凝集物である。これらの材料は例えば米国特許
A5 472 477号記載の方法によって製造することができる。一具体化例
においては、紫外線吸収剤は珪素粒子ばかりでなく平均直径が10〜120nm
のTiN粒子を含んでいる。この紫外線吸収剤はUVA領域において極めて効果
的であると同時に高度の透明性と結びついた色の中立性を保証している。また例
えばNubiola S.A.社からNubix(R)の商品名で得られる珪酸ア ルミニウムナトリウム(ウルトラマリン顔料)を粒子の形で加えることも好適で
ある。含ませることができる他の添加物はヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III
)である。
【0048】 本発明の他の具体化例においては、紫外線吸収剤は好ましくは珪素含有粒子と
炭化珪素および/または金属のチタン、セリウム、タングステン、亜鉛、錫およ
び鉄の酸化物の群から選ばれる粒子との混合物を含んでいる。このような混合物
によって吸収端、特にその勾配の大きさを操作することができる。混合する粒子
の粒径は1nm〜200nmである。これらの粒子も特に米国特許A5 472
477号記載の方法で得ることができる。
【0049】 エレクトロクロミック層の材料は無機性の層、例えば上記の酸化タングステン
/水素化パラジウム系か、または例えばエレクトロクロミック溶液の中で特定の
用途に使用される下記のエレクトロクロミック物質から成る有機性の層のいずれ
かである。この種のエレクトロクロミック物質のオリゴマーまたはポリマーは、
例えば対抗イオンを選ぶことによって不溶性にし得るエレクトロクロミック物質
のような層に特に適している。
【0050】 また本発明によれば、エレクトロクロミック溶液として a)溶媒、 b)この溶媒に溶解した、アノードで電子を放出する少なくとも1種の可逆的
に酸化し得る物質RED1、およびカソードで電子を受取る少なくとも1種の可 逆的に還元し得る物質OX2であって、酸化または還元されることによってそれ ぞれOX1およびRED2を生じ、電子のこのような放出または受取りの少なくと
も一つがスペクトルの可視領域における吸収の変化に関連しており、それぞれの
場合電荷の平衡化が起こった後元の形のRED1およびOX2が再びつくられる物
質、および c)分散したナノ粒子から成ることを特徴とするエレクトロクロミック装置が
提供される。
【0051】 分散したナノ粒子という言葉は上記に詳細に説明した無機性の固体状態の材料
を意味する。
【0052】 スペクトルの可視領域における吸収の変化という言葉は a)OX2および/またはRED1が無色であるかまたは僅かしか着色しておら
ず、他方カソードおよびアノードでそれぞれ生じたRED2および/またはOX1 は着色、好ましくは強く着色しており、 b)2種のエレクトロクロミック物質OX2およびRED1の少なくとも1種は
無色であり、カソードおよびアノードでそれぞれ生じたRED2およびOX1はそ
れぞれ無色であるか、僅かしか着色していないか、或いは異なった色をしている
ことを意味する。
【0053】 エレクトロクロミック化合物RED1およびOX2および/またはその混合物を
選ぶことにより、任意所望の単一色の色調をつくることができる。多色の着色に
対してはそれぞれ異なった色調をつくり得る二つまたはそれ以上のこのようなエ
レクトロクロミック装置を二次元的にお互いの上方に配置することができる。こ
の種の堆積体は、互いに接触した装置が共通の透明な板をもつようにつくり、次
にこの板の両面に伝導性の被覆を行ない、その形状に従って分割することが好ま
しい。そのようにするとこの堆積体は例えば少なくとも4枚の板を含む3個のエ
レクトロクロミック装置から成ることになるであろう。この堆積体の異なった区
画上で切換えを行なうことにより多色のディスプレーをつくることができる。ス
イッチが入れられた種々のこのような装置の区画が他の区画の背後に隠れている
場合には、混合色が得られる。従って三原色系の枠組みの中で任意の所望の色を
つくることができ、従って例えば多色の画像を得ることができる。
【0054】 本発明に適したOX2およびRED1物質は、上記の溶媒中においてそれぞれカ
ソードまたはアノードで還元または酸化された場合、以後の化学反応に関与せず
再び完全に酸化または還元されてそれぞれOX2およびRED1になり得るRED 2 およびOX1を与えるような物質である。
【0055】 本発明に適した還元可能な物質OX2は a1)該装置に使用される溶媒中において少なくとも一つ、好ましくは少なく
とも二つの化学的に可逆的な還元過程を有するサイクリック・ボルタンモグラム
を示し、 b1)有機化合物、例えば環式有機化合物であって、1個または2個の電子を
受容するとσ結合の一つが切断し例えば開鎖化合物になり、1個または2個の電
子を放出した場合、元の、例えば環式化合物に戻るような化合物を表す物質であ
る。
【0056】 本発明に適した酸化可能な物質RED1は a2)該装置に使用される溶媒中において少なくとも一つ、好ましくは少なく
とも二つの化学的に可逆的な酸化過程を有するサイクリック・ボルタンモグラム
を示し、 b2)有機化合物、例えば環式有機化合物であって、1個または2個の電子を
放出するとσ結合の一つが切断し例えば開鎖化合物になり、1個または2個の電
子を受容した場合、元の、例えば環式化合物に戻るような化合物を表す物質であ
る。
【0057】 サイクリック・ボルタンモグラムにおいて上記b1)およびb2)に規定され
た化合物は、化学的に不可逆的な還元または酸化過程を示し、その後それぞれ化
学的に不可逆的な酸化または還元過程を伴う。一般にσ結合の生成または切断の
際に全部で2個の電子が移動する。しかしb1)およびb2)の化合物はサイク
リック・ボルタンモグラムにおいて上記の挙動を示すか、或いはσ結合の切断ま
たは生成の際に2個の電子が移動するか、或いはσ結合の切断または生成が開環
または閉環に関連しているような化合物に限定すべきではない。
【0058】 本発明の意味において適切なOX2化合物は以下の化合物である:
【0059】
【化1】
【0060】
【化2】
【0061】
【化3】
【0062】 ここで R2〜R5、R8、R9、R16〜R19は互いに独立にC1〜C18−アルキル、C2
12−アルケニル、C4〜C7−シクロアルキル、C7〜C15−アラルキルまたは C6〜C10−アリールを表すか、または R4;R5またはR8;R9は一緒になって−(CH22−または−(CH23
架橋をつくることができ、 R6、R7およびR22〜R25は互いに独立に水素、C1〜C4−アルキル、C1〜 C4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはC1〜C4−アルコキシカル ボニルを表すか、または R22;R23および/またはR24;R25は−CH=CH−CH=CH架橋を表す
ことができ、 R10、R11、R12;R13およびR14;R15は互いに独立に水素を表すか、或い
は対になって−(CH22−、−(CH23−または−CH=CH−架橋を表し
、 R20およびR21は互いに独立にO、N−CN、C(CN)2またはN−C6〜C 10 −アリールを表し、 R26およびR27は水素、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、ハロゲ
ン、シアノ、ニトロ、C1〜C4−アルコキシカルボニルまたはC6〜C10−アリ ールを表し、 R69〜R74は互いに独立に水素またはC1〜C6−アルキルを表すか、または R69;R12および/またはR70;R13は一緒になって−CH=CH−CH=C
H架橋を表し、 E1およびE2は互いに独立にO、S、NR1またはC(CH32を表すか、ま たは E1およびE2は一緒になって−N−(CH22−N−架橋を表し、 R1はC1〜C18−アルキル、C2〜C12−アルケニル、C4〜C7−シルロアル キル、C7〜C15−アラルキルまたはC6〜C10−アリールを表し、 Z1は直接結合、ーCH=CH−、−C(CH3)=CH−、 −C(CN)=CH−、−CCl=CCl−、−C(OH)=CH−、 −CCl=CH−、−C≡C−、−CH=N−N=CH−、 −C(CH3)=N−N=C(CH3)−、または−CCl=N−N=CCl−を
表し、 Z2は−(CH2r−または−CH2−C64−CH2−を表し、 rは1〜10の整数を表し、 R101〜R105は互いに独立にC6〜C10−アリールまたは随時ベンゾが融合し た芳香族または疑似芳香族の5員環または6員環の複素環を表し、 R107、R109、R113およびR114は互いに独立に下記式(CV)〜(CVII
【0063】
【化4】
【0064】 の基を表し、 R108、R115およびR116は互いに独立にC6〜C10−アリールまたは式(CV
)の基を表し、 R110〜R112、R117およびR118は互いに独立に水素、C1〜C4−アルキル、
ハロゲンまたはシアノを表し、 E101およびE102は互いに独立にO、SまたはN−R119を表し、 R119およびR122は互いに独立にC1〜C18−アルキル、C2〜C8−アルケニ ル、C4〜C7−シクロアルキル、C7〜C15−アラルキルまたはC6〜C10アリー
ルを表し、 R106、R120、R121、R123およびR124は互いに独立に水素、C1〜C4−ア ルキル、C1〜C4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはC1〜C4−ア
ルコキシカルボニルを表すか、または R120、R121および/またはR123、R124は一緒になって−CH=CH−CH
=CH−架橋を表し、 X-は当該条件下において酸化還元に不活性な陰イオンを表す。
【0065】 本発明に適したOX2化合物はまた金属の塩または金属化合物、好ましくは酸 化状態が1だけ異なる金属のイオンである。適当な金属イオンOX2/RED2
例はFe3+/Fe2+、Ni3+/Ni2+、Co3+/Co2+、Cu2+/Cu+である
【0066】 本発明に適したRED1は次の通りである:
【0067】
【化5】
【0068】
【化6】
【0069】 ここで R28〜R31、R34、R35、R38、R39、R46、R53およびR54は互いに独立に
1〜C18−アルキル、C2〜C12−アルケニル、C4〜C7−シクロアルキル、C 7 〜C15−アラルキルまたはC6〜C10−アリールを表し、 R32、R33、R36、R37、R40、R41、R42〜R45、R47、R48、R49〜R52 およびR55〜R58は互いに独立に水素、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコ
キシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4−アルコキシカルボニルまたはC6 〜C10−アリールを表し、 R57およびR58はさらに随時ベンゾが融合した芳香族または疑似芳香族の5員
環または6員環の複素環を表し、R48はさらにNR7576を表すか、または R49;R50および/またはR51;R52は−(CH23−、−(CH24−、−
(CH25−または−CH=CH−CH=CH−架橋をつくり、 Z3は直接結合または−CH=CH−または−N=N−架橋を表し、 =Z4=は直接結合または=CH−CH=または=N−N=架橋を表し、 E3〜E5、E10およびE11は互いに独立にO、S、NR59またはC(CH32 を表し、 E5はさらにC=OまたはSO2を表し、 E3およびE4は互いに独立にさらに−CH=CH−を表し、 E6〜E9は互いに独立にS、SeまたはNR59を表し、 R59;R75およびR76は互いに独立にC1〜C12−アルキル、C2〜C8−アル ケニル、C4〜C7−シクロアルキル、C7〜C15−アラルキルまたはC6〜C10
アリールを表し、また R75はさらに水素を表すか、或いはNR7576の定義におけるR75およびR76 はそれが結合しているN原子と一緒になって随時さらにヘテロ原子を含む5員環
または6員環を表し、 R61〜R68は互いに独立に水素、C1〜C6−アルキル、C1〜C4−アルコキシ
、シアノ、C1〜C4−アルコキシカルボニルまたはC5〜C10−アリールを表し 、また R61;R62およびR67;R68は互いに独立にさらに−(CH23−、−(CH 24−または−CH=CH−CH=CH−架橋をつくり、 vは0〜10の整数を表す。
【0070】 本発明に適したRED1化合物はまた金属の塩または金属化合物、好ましくは 酸化状態が1だけ異なる金属のイオンである。適当な金属イオンRED1/OX1 の例はFe2+/Fe3+、Ni2+/Ni3+、Co2+/Co3+、Cu+/Cu2+であ る。
【0071】 同様に本発明の意味において適切なものは式 Y−[−(−B−Z−)a−(−B−Y−)b−]c−B−Z (I) の共有結合性の架橋により互いに結合している酸化還元対である。ここでYおよ
びZは互いに独立に基OX2またはRED1を表し、少なくとも1個のYはOX2 を表し、少なくとも1個のZはRED1を表す。ここで OX2は可逆的に電気化学的に還元し得る酸化還元系の基であり、 RED1は可逆的に電気化学的に酸化し得る酸化還元系の基であり、 Bは架橋部分であり、 cは0〜1000の整数を表し、 aおよびbは互いに独立に0〜100の整数を表す。
【0072】 (a+b)・c≦10,000であることが好ましい。
【0073】 この点に関し可逆的に電気化学的に還元または酸化し得ると云う言葉は、完全
に本発明のOX2およびRED1に関する上記定義の意味において、σ構造の変化
を伴いまたは伴わずに電子の移動が起こり得ることを意味する。
【0074】 特に式(I)のエレクトロクロミック化合物は下記式のものを意味する。
【0075】 OX2−B−RED1 (Ia) OX2−B−RED1−B−OX2 (Ib) RED1−B−OX2−B−RED1 (Ic)、または OX2−(B−RED1−B−OX2d−B−RED1 (Id) ここでOX2、RED1およびBは上記意味を有し、 dは1〜5の整数である。
【0076】 式(I)および(Ia)〜(Id)のOX2およびRED1は特に式(II)〜
(IX)、(CI)〜(CIV)および(X)〜(XX)の上記の酸化還元系の
基を意味し、ここで架橋部分Bに対する結合は基R2〜R19、R22〜R27、R28 〜R58、R61、R62、R67、R68およびR122の一つを介するものであるか、或 いは基E1またはE2の一つがNR1であるか基E3〜E11の一つがNR59であるか
或いは基E101〜E102の一つがNR119の場合には、それぞれR1、R59またはR 119 を介するものであり、この場合これらの基は直接結合を表し、 Bは式−(CH2n−または−[Y1 s(CH2m−Y2o−(CH2p−Y3 q −の架橋を表し、これらの基はC1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、ハ
ロゲンまたはフェニルで置換されていることができ、 Y1〜Y3は互いに独立にO、S、NR60、COO、CONH、NHCONH、
シクロペンタンジイル、シクロヘキサンジイル、フェニレンまたはナフチレンを
表し、 R60はC1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C4〜C7−シクロアルキ
ル、C7〜C15−アラルキルまたはC6〜C10−アリールを表し、 nは1〜12の整数を表し、 mおよびpは互いに独立に0〜8の整数を表し、 oは0〜6の整数を表し、 qおよびsは互いに独立に0または1を表す。
【0077】 OX2またはRED1として使用し得る金属の塩または金属錯体の例はFe3+/2 + 、Ni3+/2+、Co3+/2+、Cu2+/+、[Fe(CN)63-/4-、Fe4[Fe(
CN)63 0/4-、[Co(CN)63-/4-、[Fe(シクロペンタジエニル)20/+ある。
【0078】 金属イオンおよび陽イオン性の錯体に対する適当な対抗イオンは下記に詳細に
示すようなすべての酸化還元に対して不活性な陰イオンX-であり、陰イオン錯 体の適当な対抗イオンはすべての酸化還元に対して不活性な陽イオンM’+であ
り、その例としてはアルカリ金属または第4級アンモニウム塩、例えばNa+、 K+、N(CH34 +、N(C494 +、C65CH2N(CH33 +等である。
【0079】 エレクトロクロミック装置として好適なものは、OX2が式(II)、(II I)、(IV)、(V)または(CI)の基を表し、ここで R2、R3、R4、R5、R8およびR9は互いに独立にC1〜C12−アルキル、C2 〜C8−アルケニル、C5〜C7−シクロアルキル、C7〜C15−アラルキルまたは
6〜C10−アリールを表し、 R6およびR7は互いに独立に水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フ
ッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メトキシカルボニルまたはエトキシカルボ
ニルを表し、 R10、R11;R12、R13およびR14、R15は互いに独立に水素を表すか、Z1 が直接結合を表す場合には対になって−(CH22−、−(CH23−または−
CH=CH−架橋を表すか、或いは R4;R5およびR8;R9は互いに独立に、もしZ1が直接結合を表す場合には −(CH22−または−(CH23−を表し、その場合 R69〜R74は互いに独立に水素またはC1〜C4−アルキルを表し、 E1およびE2は同一であってO、S、NR1またはC(CH32を表すか、或 いは一緒になって−N−(CH22−N架橋を表し、 R1はC1〜C12−アルキル、C2〜C4−アルケニル、C5〜C7−シクロアルキ
ル、C7〜C15−アラルキルまたはC6〜C10−アリールを表し、 Z1は直接結合、−CH=CH−、−C(CH3)=CH−、−C(CN)= CH−、−C≡C−または−CH=N−N=CH−を表し、 Z2は−(CH2r−または−CH2−C64−p−CH2−を表し、 rは1〜6の整数を表し、 R101〜R103は互いに独立に式
【0080】
【化7】
【0081】 の基を表し、ここで R157〜R162は互いに独立に水素、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキ
シ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ビス−(C1〜C4−アルキル)アミノ、トリス
−(C1〜C4−アルキル)アンモニオ、C1〜C4−アルコキシカルボニルまたは
COOHを表すか、或いは隣接した基と対をなす一緒になった形で−O−(CH 22〜3−、−O−(CH21〜2−O−、NR163−(CH22〜3またはNR16 3 −(CH21〜2−O−の架橋を表すか、或いは R158;R159および/またはR162;R162はメチル、メトキシまたは塩素を置
換基としてもち得る−CH=CH−CH=CH−架橋をつくり、 R163は水素またはC1〜C4−アルキルを表し、 E112はO、SまたはNR164を表し、 R164は水素、C1〜C18−アルキル、C2〜C12−アルケニル、C4〜C7−シ クロアルキル、C7〜C15−アラルキルまたはC6〜C10−アリールを表し、 X-は当該条件下において酸化還元に対し不活性な無色の陰イオンを表し、 またRED1は式(X)、(XI)、(XII)、(XIII)、(XVI) 、(XVII)、(XVIII)または(XX)のアノードにおける酸化還元系
の基の一つを表し、ここで R28〜R31、R34、R35、R38、R39、R46、R53およびR54は互いに独立に
1〜C12−アルキル、C2〜C8−アルケニル、C5〜C7−シクロアルキル、C7 〜C15−アラルキルまたはC6〜C10−アリールを表し、 R32、R33、R36、R37、R40、R41、R47、R48、R49〜R52、R55および
56は互いに独立に水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素
、臭素、シアノ、ニトロ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはフェ
ニルを表し、 R48はさらにNR7576を表し、 Z3は直接結合または−CH=CH−または−N=N−架橋を表し、 =Z4=は直接結合または=CH−CH=または=N−N=架橋を表し、 E3〜E5、E10およびE11は互いに独立にO、S、NR59またはC(CH32 を表すが、E3とE4は同じ意味を有し、 E5はまたC=Oを表し、 R59、R75およびR76は互いに独立にC1〜C12−アルキル、C2〜C8−アル ケニル、C5〜C7−シクロアルキル、C7〜C15−アラルキルまたはC6〜C10
アリールを表し、 R75はさらに水素を表すか、NR7576の定義におけるR75およびR76はそれ
が結合しているNと一緒になってピロリジノ、ピペリジノまたはモルフォリノを
表し、 R61、R62、R67およびR68は互いに独立に水素、C1〜C4−アルキル、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニルまたはフェニルを表すか、或いは対になっ
て−(CH22−または−(CH23−架橋をつくり、 R63〜R66は水素を表し、 vは1〜6の整数を表す、 ものである。
【0082】 同様にエレクトロクロミック装置として好適なものは、式(Ia)〜(Id)
の一つを含むものであり、ここで OX2が式(II)、(III)、(IV)および(V)の基の一つを表し、 この場合架橋部分Bに対する結合は基R2〜R11の一つを介するものであるか、 或いはE1またはE2がNR1を表す場合にはR1を介するものであり、この場合こ
れらの基は直接結合を表し、他のすべての基は上記の好適な意味を有するもので
あり、 RED1は式(X)、(XI)、(XII)、(XIII)、(XVI)、( XVII)、(XVIII)および(XX)の基の一つを表し、この場合架橋部
分Bに対する結合は基R28〜R41、R46〜R56、R61、R62、R67およびR68
一つを介するものであるか、或いはE3〜E11がNR59を表す場合にはR59を介 するものであり、この場合これらの基は直接結合を表し、他のすべての基は上記
の好適な意味を有するものであり、 Bは式
【0083】
【化8】
【0084】 の架橋部分であり、 R60はメチル、エチル、ベンジルまたはフェニルを表し、 R80は水素、メチルまたはエチルを表し、 nは1〜10の整数を表し、 mおよびpは互いに独立に0〜4の整数を表し、 oは0〜2の整数を表し、 sは0または1を表し、 tは1〜6の整数を表すものである。
【0085】 上記に一般的にまた好適なものとして規定されたエレクトロクロミック物質の
混合物を含むエレクトロクロミック装置も同様に好適である。このような混合物
の例は(II)+(CI)+(XVI)、(II)+(IV)+(XII)、(
Ia)+(II)+(XVI)、(Ia)+(CI)であるが、これらの例は本
発明を限定するものではない。
【0086】 混合の割合は広い範囲で変えることができる。これによって所望の色調の最適
化および/または装置の所望の動的特性の最適化を行なうことができる。
【0087】 例えばアルコキシまたはアラルキル基のような変性された形を含む置換アルキ
ル基の上記の定義において、特記しない限り好適なものは炭素数1〜12、特に
炭素数1〜8のものである。これらの基は直鎖または分岐しており、随時他の置
換基、例えばC1〜C4−アルコキシ、フッ素、塩素、ヒドロキシ、シアノ、C1 〜C4−アルコキシカルボニルまたはCOOHをもっていることができる。
【0088】 シクロアルキル基という言葉は好ましくは炭素数3〜7、特に5または6のも
のを意味する。
【0089】 アルケニル基は炭素数2〜8、特に2〜4のものが好適である。
【0090】 アラルキル基を含むアリール基はフェニルまたはナフチル基、特にフェニル基
である。これらの基は次の基を1〜3個置換していることができる:C1〜C6
アルキル、C1〜C6−アルコキシ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシ、
1〜C6−アルコキシまたはニトロ。隣接した2個の基は環をつくることもでき
る。
【0091】 随時ベンゾが融合した芳香族または疑似芳香族の5員環または6員環の複素環
という言葉は、特にイミダゾール、ベンズイミダゾール、オキサゾール、ベンゾ
オキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、インドール、ピラゾール、トリ
アゾール、チオフェン、イソチアゾール、ベンゾイソチアゾール、1,3,4−
または1,2,4−チアジアゾール、ピリジン、キノリン、ピラミジンおよびピ
ラジンを意味する。これらの化合物はさらに次の基を1〜3個置換していること
ができる:C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、フッ素、塩素、臭素、
シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、モノ−またはジ−C1〜C6−アルキルアミノ、C 1 〜C6−アルコキシカルボニル、C1〜C6−アルキルスルフォニル、C1〜C6
アルコキシアミノ、フェニルまたはナフチル。隣接した2個の基は環をつくるこ
ともできる。
【0092】 エレクトロクロミック物質は公知である(Topics in Curren
t Chemistry誌、92巻、1〜44ページ(1980年)、Ange
w.Chem.誌、90巻、927ページ(1978年)、Adv.Mater
.誌、3巻、225ページ(1991年)、ドイツ特許A3.917.323号
、J.Am.Chem.Soc.誌、117巻、8528ページ(1995年)
、J.C.S.誌,Perkin II、1990年、1777ページ、ドイツ
特許A4.435.211号、ヨーロッパ特許A476.456号、同A476
.457号、ドイツ特許A4.007.058号、J.Org.Chem.誌、
57巻、1849ページ(1992年)およびJ.Am.Chem.Soc.誌
、99巻、6120、6122ページ(1977年))か、同様にして製造する
ことができる。式(I)の化合物は例えば下記の図式に従ってそれ自身は公知の
製造ブロックから合成することができる。
【0093】
【化9】
【0094】 合成で生じるイオン、例えば臭化物イオンは後で酸化還元に不活性なイオンと交
換される。
【0095】 本発明のエレクトロクロミック・ディスプレー装置は少なくとも1種の溶媒の
中にエレクトロクロミック物質を含み、随時伝導性の塩を含み、またさらに随時
添加物を溶液中に含んでいる。溶媒はまた例えばポリ電解質、多孔性の固体また
は大きな活性表面をもつナノ粒子によりゲルの形で濃化させることができる。
【0096】 適当な溶媒は選ばれた電圧で酸化還元に対して不活性であり、求電子性物質ま
たは求核性物質を放出することができず、また自分自身十分に強い求電子性物質
または求核性物質として反応せず、従って着色したイオン・ラジカルと反応しな
いすべての溶媒である。例としてはプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクト
ン、アセトニトリル、プロピオニトリル、グルタロニトリル、メチルグルタロニ
トリル、3,3’−オキシジプロピオニトリル、ヒドロキシプロピオニトリル、
ジメチルフォルムアミド、N−メチルピロリドン、スルフォラン、3−メチルス
ルフォラン、またはそれらの混合物がある。プロピレンカーボネートおよびそれ
とグルタロニトリルまたは3−エチルスルフォランとの混合物が好適である。
【0097】 本発明のエレクトロクロミック溶液は少なくとも1種の不活性の伝導性の塩を
含んでいることができる。特に対になったRED1/OX2の物質の少なくとも1
種がイオン性である場合、伝導性の塩の添加を省くことができる。
【0098】 不活性の伝導性の塩としてはリチウム、ナトリウムおよびテトラアルキルアン
モニウム塩、特に最後のものが適している。そのアルキル基は炭素数が1〜18
で、同一または相異なることができる。テトラブチルアンモニウムが好適である
。これらの塩に対する適当な陰イオンで、式(II)〜(VI)、(CI)、(
CII)および(CV)〜(CVII)において金属塩の陰イオンX-としても 適しているものはすべて酸化還元に対して不活性であり、無色の陰イオンである
【0099】 例にはテトラフルオロ硼酸塩、テトラフェニル硼酸塩、シアノトリフェニル硼
酸塩、テトラメトキシ硼酸塩、テトラプロポキシ硼酸塩、テトラフェノキシ硼酸
塩、過塩素酸塩、塩化物、硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、メタンスルフォン酸塩、エ
タンスルフォン酸塩、テトラデカンスルフォン酸塩、ペンタデカンスルフォン酸
塩、トリフルオロメタンスルフォン酸塩、パーフルオロブタンスルフォン酸塩、
パーフルオロオクタンスルフォン酸塩、ベンゼンスルフォン酸塩、クロロベンゼ
ンスルフォン酸塩、トルエンスルフォン酸塩、ブチルベンゼンスルフォン酸塩、
t−ブチルベンゼンスルフォン酸塩、ドデシルベンゼンスルフォン酸塩、トリフ
ルオロメチルベンゼンスルフォン酸塩、ヘキサフルオロ燐酸塩、ヘキサフルオロ
砒酸塩、ヘキサフルオロ珪酸塩、BおよびC原子が随時1個または2個のメチル
、エチル、ブチルまたはフェニル基を置換した7,8−または7,9−ジカルバ
ニド−ウンデカ硼酸塩(−1)または(−2)、ドデカヒドロ−ジカルバドデカ
硼酸塩(−2)、またはB−メチル−C−フェニル−ドデカヒドロ−ジカルバド
デカ硼酸塩(−1)がある。
【0100】 伝導性の塩は0〜1モル/リットルの範囲で使用することが好ましい。
【0101】 使用する他の添加剤としては電気活性をもった溶液の粘度を制御するための濃
化剤であることができる。これは析離、即ちエレクトロクロミック装置を長期間
スイッチをいれた状態で操作した際に着色した縞または斑点が生じるのを防ぎ、
電流を切った後の褪色速度を制御するのに著しい効果をもっている。
【0102】 適当な濃化剤はこの目的に通常使用されるすべての化合物、例えばポリアクリ
レート、ポリメタクリレート(Luctite L(R))、ポリカーボネートま たはポリウレタンである。
【0103】 或る場合に紫外線に対する保護作用を強化するためのエレクトロクロミック流
体に適した他の添加剤は、紫外線吸収剤である。例としてはUVINUL(R)3 000(2,4−ジジドロキシベンゾフェノン、BASF)、SANDUVOR (R) 3035(2−ヒドロキシ−4−n−オクチロキシベンゾフェノン、Cla riant)、Tinuvin(R)571(2ー(2ーベンゾトリアゾールー2 ーイル)−6−ドデシル−4−メチルフェノール、Ciba)、Cyasorb
24TM(2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、Amer
ican Cyanamid Company)、UVINUL(R)3035( 2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸エチル、BASF)、UVINUL (R) 3039(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル 、UVINUL(R)3038(p−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、BAS F)およびCHIMASSORB(R)90(2−ヒドロキシ−4−メトキシベン ゾフェノン、Ciba)がある。
【0104】 最後の4種の吸収剤が好適である。同様に紫外線吸収剤の混合物、例えば該4
種の吸収剤の混合物も好適である。UVINUL(R)3039(BASF)とC HIMASSORB(R)90(Ciba)の混合物も好適である。
【0105】 紫外線吸収剤は0.01〜2モル/リットル、好ましくは0.04〜1モル/
リットルの範囲で使用される。
【0106】 エレクトロクロミック溶液はエレクトロクロミック物質OX2およびRED1
特に式(I)〜(XX)および(CI)〜(CIV)のものを、それぞれの場合
少なくとも10-4モル/リットル、好ましくは0.001〜0.5モル/リット
ルの濃度で含んでいる。存在するすべてのエレクトロクロミック物質の濃度は1
モル/リットルより少ないことが好ましい。
【0107】 本発明のエレクトロクロミック装置は一定の、パルス的な、或いは振幅が例え
ば正弦波的に変化する直流電流を用いて操作される。電圧は所望の色の濃さ、特
に使用するOX2およびRED1物質の還元または酸化電位に依存する。このよう
な電位は例えばTopics in Current Chemistry誌、
92巻、1〜44ページ(1980年)またはAngew.Chem.誌、90
巻、927ページ(1978年)、或いはそこに挙げられた文献中に見出すこと
ができる。これらの電位の差は必要な電圧の指針となるパラメータでは有るが、
エレクトロクロミック装置はこれよりも低い電圧或いは高い電圧でも動作させる
ことができる。多くの場合、例えばOX2=式(II)または(IV)、RED1 =式(X)、(XII)、X(VI)または(XVII)、或いは式(I)、特
に式(Ia)〜(Id)により架橋した形のものを使用する時には、動作させる
のに必要な電圧の差は1V以下である。従ってこのようなエレクトロクロミック
装置は簡単に珪素光電池から電流を供給することができる。
【0108】 電圧を切った場合、本発明のエレクトロクロミック装置は元の状態に戻る。接
触した区画および/または板を短絡すれば、このような色の消失は促進される。
ディスプレーは電圧の極性を何回も逆転させることにより、同時に電圧を低下さ
せてもさせないでも、極めて迅速に消去を行なうことができる。
【0109】 エレクトロクロミック装置の層の厚さ、エレクトロクロミック溶液の粘度およ
び/またはエレクトロクロミック物質の拡散即ち移動能力を変化させることによ
り、ディスプレー装置のスイッチ・オンおよびスイッチ・オフの時間を広い範囲
内で変化させることができる。例えば薄い層は厚い層に比べて短いスイッチング
時間を示す。従ってスイッチング時間が速い装置および遅い装置をつくることが
でき、それを個々の用途に適合させることができる。
【0110】 遅い装置、特にディスプレー装置の場合、スイッチ・オンの状態で表示された
情報を保持するために電流節約モード或いはリフレッシュ・モードを用いること
ができる。例えば一定のまたはパルス的な直流電圧、或いは高周波数で変動する
直流電圧を用い、いずれの場合にもこれらの電圧が十分な大きさをもつようにし
て表示すべき情報を設定した後、電圧が0になっている間該接触した区画が短絡
されないようにして、この装置を低周波数で変化するパルス的なまたは直流電圧
に切換える。この低周波数は例えば1Hzまたはそれ以下の範囲であることがで
き、またスイッチ・オンの時間とスイッチ・オフの時間の長さは同じである必要
はなく、例えばスイッチ・オフの時間の方をかなり長くすることができる。短絡
されていない状態で電流が止まっている間は表示された情報の色の濃さの薄らぎ
はゆっくりとしか起こらないから、次のリフレッシュ期間にこの損失を再び補償
するためには比較的短い電流パルスで十分である。このようにして実質的に一定
の色の濃さをもったちらつきのない画像が得られ、しかもそれを維持するには、
永続的に電流を流した場合に消費されると思われる数分の1の電流しか必要とし
ない。
【0111】 本発明のナノ粒子に基づく紫外線吸収剤はエレクトロクロミック系、例えばエ
レクトロクロミック溶液の中に均一に分散させることができる。この吸収剤は伝
導性の層の上にあるエレクトロクロミック層の系の中で均一な分布をしているこ
とができる。このような層はナイフで被覆するか、またはナノ粒子が分散しエレ
クトロクロミック物質が溶解または分散している溶液から注ぎ出して被覆するこ
とができる。次いで溶媒を除去すればナノ粒子を含むエレクトロクロミック層が
得られる。別法としては重合体または被覆材料の中にナノ粒子を均一に分散させ
、この重合体または被覆材料を被膜として2枚のシートまたはフィルムの少なく
とも一つに被覆することができる。
【0112】 さらに他の方法として、ナノ粒子をシートまたはフィルムの中に存在させるこ
とができる。特にこれらのシートまたはフィルムがプラスティックス材料から成
っている場合がそうである。
【0113】 また、すべてのこれらのナノ粒子の使用形態は組み合わせることができる。換
言すれば、ナノ粒子はエレクトロクロミック系および上記被膜の一つおよび/ま
たはシートまたはフィルムの中の両方に存在することができる。
【0114】 エレクトロクロミック系または上記重合体または被覆材料の被膜、またはエレ
クトロクロミック装置のガラス板、またはプラスティックスの板またはフィルム
の一つは本発明のナノ粒子に関し0.001〜30原子%、好ましくは0.01
〜10原子%の濃度で紫外線吸収剤を含んでいることができる。
【0115】 重合体および被覆材料は例えばポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリイミド、ポリアミド、アクリレートまたはポリアクリロニトリルである
ことができる。ナノ粒子は通常の方法、例えば世界特許公開明細書A95/09
895号、同A92/21 315号またはヨーロッパ特許A0 628 3
03号記載の方法でこのような材料の中に混入することができる。
【0116】 前記のタイプ1および2の特定の具体化例は例えば次のようなものであり、こ
れはナノ粒子により紫外線に対して保護されているならば本発明の具体化例を提
供するものである。
【0117】 タイプ1:(鏡の被膜なし) 光に対する保護材/光フィルターの分野:例えば建物、道路用車両、航空機、
列車、船舶用の窓板、屋根用のガラス板、自動車のサンルーフ、温室および貯蔵
庫のガラス、各種の光フィルター。
【0118】 安全/守秘分野:例えば事務室、道路用の車両、航空機、列車用の間仕切りに
用いられる分離用のスクリーン、例えば銀行のカウンターの透けて見える保護ス
クリーン、扉のガラス、例えばモーターバイクまたはパイロットのヘルメットの
遮光板。
【0119】 デザインの分野:調理用オーブン、マイクロ波オーブン、他の家庭用器具、家
具のガラス板。
【0120】 タイプ1:(鏡付き) 各種の鏡、例えば道路用の車両、列車用の鏡、特に平面、球面、非球面の鏡、
およびそれらの組み合わせ、例えば家具に付けられた球面/非球面の鏡。
【0121】 タイプ2: 各種のディスプレー装置、例えば時計、コンピュータ、電気装置、電子装置、
例えばラジオ、増幅器、テレビ、CDプレーヤー等の分割されたまたはマトリッ
クス化されたディスプレー、バスおよび列車の方向表示器、停車場および空港の
出発時刻表示器、フラット・スクリーン、少なくとも1個の切換え可能な、静止
型または変動型のディスプレーを含むタイプ1および2に規定されたすべての用
途、例えば「邪魔しないで下さい」、「空きカウンター」等の表示を行なうディ
スプレーを含む分離用のスクリーン、例えば任意所望の種類のディスプレー、例
えば温度用ディスプレー、車両の不具合(例えばオイルの温度、ドアが開いた状
態)、時刻、方向等を知らせるディスプレーを含む自動車用のミラー。
【0122】 (実施例) 実施例1 図1に示したようなセルをつくった。この目的のために片側をITOで被覆し
た2枚のガラス板1および2を使用した。反対側にはCeO2ナノ粒子を含む層 を取り付ける。この層は次のようにして被覆した。先ずそれぞれ水中に濃度6重
量%のポリビニルアルコールを含む溶液および7重量%のCeO2を含む分散液 をつくった。CeO2ナノ粒子はFrankfurtのRhodia社から得た ものであり、大きさの分布は8±2nmであった。これらの溶液を1:1で混合
した。この混合物は4重量%のポリビニルアルコール溶液であり、CeO2の割 合は全固体分に関し20重量%であった。
【0123】 光硬化性のDELO−Kationbond(R)4594エポキシ接着剤(D ELO Industrieklebstoffe、Landsberg)97
%および直径200μmのガラスのビーズ3%の混合物を、幅2mmの開口部4
が残るようにしてガラス板1のITOを被覆した側にリング3の形で被覆した。
次いでガラス板2を接着剤のビーズの上に載せ、2枚の板1および2のITO層
が互いに向き合って図1に示す幾何学的な形ができるようにした。窓際で昼光に
10分間露出した後、露光させずに105℃で20分間加熱することにより接着
剤を硬化させた。
【0124】 無水の酸素を含まないプロピレンカーボネート中に式
【0125】
【化10】
【0126】 のエレクトロクロミック化合物を0.02モル濃度で含む溶液を、窒素雰囲気下
において皿の中に充填した。
【0127】 次にセルを窒素雰囲気下においてこの皿の中に垂直に入れ、開口部4が液面の
下方にくるようにした。セルの入った皿をデシケーターの中に入れる。このデシ
ケーターを0.05ミリバールの真空に引き、次いで窒素を用いて注意深く曝気
を行なう。曝気中エレクトロクロミック溶液は開口部4を通ってセルの中へ上昇
し、小さい気泡以外の全容積を満たす。溶液からセルを取り出し、窒素雰囲気下
において紙タオルで拭って開口部4の所をきれいにし、光化学的に硬化し得るア
クリレート接着剤DELO−Photobond(R)(DELO Indust rieklebstoffe、Landsberg)で密封する。
【0128】 次いで窒素雰囲気下においてDELOLUX(R)03 ランプ(DELO I ndustrieklebstoffe、Landsberg)を用い開口部4
から8cmの距離からセルに1分間光を当て、窒素雰囲気下において室温で硬化
させる。
【0129】 2枚の板1および2に0.9Vの電圧をかけると、セルは迅速に深い緑青色に
変わる。電圧を切り接触部を短絡すると再び迅速に元の色に戻る。
【0130】 実施例1a(対照例) 実施例1と同様にしてセルをつくったが、ITOだけを被覆したガラス板を用
いた。
【0131】 光安定性試験 光安定性を試験するために、実施例1記載のセル、並びに実施例1a記載の参
照セルを、皿状のフィルター板Aを装着したLinsengericht−Al
tenhasslauのAtlas社製のSuntest CPS+ 試験装置
の中に入れ、0.9Vの操作電圧をかけ、765W/m2の照射出力を用いて露 光させた。
【0132】 照射を開始する前に、Cary AG 吸収光度計(Varian、Darm
stadt)を用い各セルの吸収スペクトルをスイッチを入れた状態(0.9V
)および入れない状態(0V)で記録した。
【0133】 照射はそれぞれの場合少なくとも2回間隔を置いて行ない(30分、1時間、
2時間、4時間、8時間、16時間)、最終的に各試料が全部で183.5時間
の照射を受けるようにした。各照射間隔後にスイッチを入れた状態と入れない状
態で吸収の測定を再び行なった。これらの測定を用いスイッチを入れた状態と入
れない状態の両方で各瞬間のスペクトルを最初のスペクトルから差し引いてプロ
ットして差スペクトルをつくった。
【0134】 セルに対する損傷はエレクトロクロミック効果の振幅の減少によって定義され
る。これは或る特定の波長における透過率の変化の減少によって表される。
【0135】 605nmの所での極大波長を評価した。差スペクトルの評価を行なう場合、
スイッチを入れない状態における透過率の変化はスイッチを入れた状態での差ス
ペクトルにも現れ、その場合にはこれを差引かなければならないと云う事実を考
慮する必要がある。
【0136】 下記の表は、ナノ粒子を含む本発明のセル(実施例1に記載)およびナノ粒子
を含まない対照のセル(実施例1aに記載)に対し累積的な全照射時間に亙るエ
レクトロクロミック効果の振幅の減少を示している。
【0137】 ナノ粒子を含まないセルと比較して安定性が著しく増加していることが示され
ている。
【0138】
【表1】
【0139】 78時間後においてセルが損傷を受けた(エレクトロクロミック効果の振幅が
20%減少)ことが見出された。保護しない状態と比較すると、250倍の改善
が得られたことを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ホーハイゼル,ベルナー ドイツ連邦共和国デー−51061ケルン・ゲ ルステンカンプ19 Fターム(参考) 2K001 AA02 AA08 AA10 BB53 CA23 CA25 CA27 CA31 CA32 CA33 CA50

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナノ粒子により紫外線から保護されていることを特徴とする
    エレクトロクロミック装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1枚が透明である2枚の板またはフィルムから成
    り、その向き合った面には伝導性の層が取り付けられ、少なくとも一つの伝導性
    の層は透明であり、該2枚の板またはフィルムは密封用のリングによって接合さ
    れ、該板またはフィルムおよび該密封用のリングは内部にエレクトロクロミック
    媒質を入れる容積を規定しているエレクトロクロミック装置において、該エレク
    トロクロミック装置はナノ粒子により紫外線から保護されていることを特徴とす
    るエレクトロクロミック装置。
  3. 【請求項3】 二つの伝導性の層の少なくとも一つはエレクトロクロミック
    層で被覆されていることを特徴とする請求項2記載のエレクトロクロミック装置
  4. 【請求項4】 エレクトロクロミック媒質はエレクトロクロミック溶液であ
    ることを特徴とする請求項2記載のエレクトロクロミック装置。
  5. 【請求項5】 ナノ粒子はエレクトロクロミック・システムの中に存在する
    か、および/または該2枚のシートまたはフィルムの少なくとも一つに被覆され
    ているか、および/または該2枚のシートまたはフィルムの少なくとも一つに混
    入されており、これらのフィルムまたはシートは透明であることを特徴とする請
    求項1〜4記載のエレクトロクロミック装置。
  6. 【請求項6】 ナノ粒子はエレクトロクロミック・システムの中に分散して
    いることを特徴とする請求項1〜4記載のエレクトロクロミック装置。
  7. 【請求項7】 ナノ粒子は2枚のシートまたはフィルムの少なくとも一つに
    被覆された被膜の中に存在していることを特徴とする請求項1〜4記載のエレク
    トロクロミック装置。
  8. 【請求項8】 ナノ粒子は2枚の板またはフィルムの少なくとも一つの中に
    混入されていることを特徴とする請求項1〜4記載のエレクトロクロミック装置
  9. 【請求項9】 ナノ粒子はSiC、AlSi、Fe23、Fe34、TiO 2 、ZnO、GaP、CeO2、ZnS、SnO2、SiyGe1-y、WxMo1-x3 、NiO、Bi23、In23、HfO2、BaTiO3、CaTiO3、Ge、 AlP、GaNをベースとするものであり、ここで0.7≦y<1、0≦x≦1
    であることを特徴とする請求項1〜8記載のエレクトロクロミック装置。
  10. 【請求項10】 ナノ粒子はSiC、AlSi、ハロゲン化銀乳化層、Fe 23、Fe34、TiO2、ZnO、CeO2、WxMo1-x3、BaTiO3、C
    aTiO3をベースにした材料から成り、ここで0≦x≦1であることを特徴と する請求項1〜8記載のエレクトロクロミック装置。
  11. 【請求項11】 ナノ粒子は主として珪素および/または珪素が化学量論的
    に過剰に存在する固体化合物から成っていることを特徴とする請求項1〜10記
    載のエレクトロクロミック装置。
  12. 【請求項12】 ナノ粒子は平均直径が500nmより、好ましくは100
    nmより、特に好ましくは50nmより、極めて好ましくは20nmより小さい
    ことを特徴とする請求項1〜11記載のエレクトロクロミック装置。
  13. 【請求項13】 ナノ粒子は球状または実質的に球状であることを特徴とす
    る請求項1〜11記載のエレクトロクロミック装置。
  14. 【請求項14】 ナノ粒子は芯−外殻の構造をもっていることを特徴とする
    請求項1〜13記載のエレクトロクロミック装置。
  15. 【請求項15】 外殻は有機的に変性されていることを特徴とする請求項1
    〜14記載のエレクトロクロミック装置。
  16. 【請求項16】 珪素が化学量論的に過剰に存在する固体化合物は式Six1-xの化合物であり、ここで0.5<x≦1であり、ZはC、N、O、Ge、 Ca、BaまたはSr、またはこれらの混合物を表すことを特徴とする請求項1
    〜15記載のエレクトロクロミック装置。
  17. 【請求項17】 珪素が化学量論的に過剰に存在する固体化合物は芯−外殻
    の構造をもっていることを特徴とする請求項1〜16記載のエレクトロクロミッ
    ク装置。
  18. 【請求項18】 ナノ粒子は窒化チタンの芯と珪素の外殻から成り、珪素の
    容積比はナノ粒子に関し平均少なくとも30%であることを特徴とする請求項1
    〜17記載のエレクトロクロミック装置。
  19. 【請求項19】 ナノ粒子は極大ピークの中間点の幅が40nm、好ましく
    は30nm、特に好ましくは20nmであるような粒径分布をもっていることを
    特徴とする請求項1〜18記載のエレクトロクロミック装置。
  20. 【請求項20】 ナノ粒子は厚さが1〜300nmの酸化物層の被覆をもっ
    ていることを特徴とする請求項1〜19記載のエレクトロクロミック装置。
  21. 【請求項21】 外殻はナノ粒子の材料の酸化物であるか、または可視領域
    において透明であり屈折率がナノ粒子に似ている他の材料から成っていることを
    特徴とする請求項1〜20記載のエレクトロクロミック装置。
  22. 【請求項22】 400nm<λ<550nmの青緑のスペクトル領域にお
    けるよりも600nm<λ<700nmの赤のスペクトル領域における方が強く
    吸収する金属の酸化物および/または窒化物の粒子がさらに該ナノ粒子と混合し
    ていることを特徴とする請求項1〜21記載のエレクトロクロミック装置。
  23. 【請求項23】 該さらに存在する粒子は平均粒径が1〜400nm、好ま
    しくは1〜100nm、特に好ましくは1〜50nmの窒化チタン、或いはこれ
    らの窒化チタン一次粒子の凝集物から成っていることを特徴とする請求項22記
    載のエレクトロクロミック装置。
  24. 【請求項24】 該さらに存在する粒子は珪酸アルミニウムナトリウムであ
    ることを特徴とする請求項23記載のエレクトロクロミック装置。
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