JP2001527092A - ゴム物品用のエラストマー材料 - Google Patents

ゴム物品用のエラストマー材料

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ゴーサル,カンチャン
クリシュナン,ヴェンカタラム
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ライクホールド・ケミカルズ,インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム物品を製造するのに有用なポリマーラテックス組成物を提供すること。 【解決手段】 80〜99重量%の共役ジエンモノマーと、0〜10重量%の不飽和酸モノマーと、0〜20重量%の追加不飽和モノマーとを含んでなり、-50℃以下のガラス転移温度を有するポリマーラテックス組成物から形成されれ、少なくとも1000psi (6.9MPa)の引っ張り強度と、少なくとも600%の伸び率と、100%の伸び率のときに300psi (2.3MPa)以下ののモジュラスとを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の分野] 本発明は、ゴム物品を製造するのに有用なポリマーラテックス組成物に関する
。特に、本発明は、組み合わせた複数の物理的性質をもつ物質を形成することが
可能なポリマーラテックス組成物に関する。
【0002】 [発明の背景] 手袋、コンドームと袋等のゴム物品は、ラテックスポリマー材料から形成され
、また、例えば医療上、工業上と家庭において役立ち幅広く使用されている。一
般に、これらのポリマー材料は、商業的に公知のプロセスを用いて容易に形成さ
れる水ベースのポリマーである。このようなプロセスにおいて、ラテックス材料
は鋳型の表面で膜を形成し得ることが重要である。特に、医療用のラテックスの
手袋の製造がその例である。ラテックスの手袋は、軽く、薄く、柔軟で、ぴった
りとフィットし、様々の液体と気体を実質的に透過させえないので好ましい。こ
の手袋は、適当な引張り強度と伸び率等の物理的特性を有し、着用者にとって使
い心地のよいものであることがしばしば望ましい。
【0003】 また、手袋は、柔らかくゆったりとした美感を有し、微生物の透過に対する良
好なバリアを形成し、実質的に無臭であることが望ましい。通常、低いモジュラ
スと組み合わされた伸び率と高い引張り強度との組み合わせが好ましい。上記の
諸性質に加えて、手袋は、十分なスナップ性または弾力回復性を有することも望
ましい。
【0004】 主として、反発弾力性、柔軟性等の適当な物理的性質と良好な弾力回復性を有
するため、常用のラテックスの手袋は、天然ゴムから形成される。それにも拘わ
らず、このような手袋の着用者の多くは、天然ゴム中に見されるタンパク質によ
るアレルギーを起こす。これらの人々は、その手袋を着用する際にしばしば辛さ
を経験する。結果として、使い心地の良さと物理的性質の点で天然ゴムの手袋に
匹敵しうる、合成材料からできる手袋の開発努力がこれ迄行われてきた。一つの
好ましい合成案は、ポリ(ビニルクロライド)(PVC)の使用に焦点を当てたもので ある。通常、手袋の用途に応じて充分な柔軟性をもたせるために、PVCは可塑化 されるが、PVCから形成される手袋は多くの点で望ましくない。例えば、この手 袋は、柔軟性とゴムの感触を持たない。更に、溶剤と接触した際に、PVCから可 塑剤が浸出して溶け出す。また、ビニル材料から形成される合成の手袋は、膜の
欠陥のために微生物に対して不充分なバリアしか形成できないと考えられる。そ
れに加えて、これらの手袋は、不適当な弾力回復性(スナップ性)と劣った柔軟性
を示す傾向がある。
【0005】 天然ゴムから手袋を形成する別の好ましい案は、Tillotsonらへの米国特許第5
,014,362号に記載されている。Tillotsonらの特許によれば、液体透過性、強度 と弾力回復性に関して適した物理的性質を有するエラストマー材料からできた手
袋が提案されている。その手袋は、ニトリル含有ゴム(nitrile-containing rub
ber)、特に、カルボキシル化ニトリル含有ブタジエンゴムから形成されること が教示されている。通常、耐溶剤性と耐穴明き性等の優れた性質を必要とする厳
しい最終的使用用途において、ニトリル含有ゴム手袋は望ましい。それにも拘わ
らず、一般的にさほど厳しくない用途に対して、手袋がしばしばこのような性質
を示す必要はない。また、ニトリル含有ゴム手袋は、劣ったスナップ性と柔軟性
をしばしば示すことがある。
【0006】 天然ゴムのタンパク質を含まず、微生物の透過に対する適したバリアを形成す
ることができ、手袋等のゴム用品を形成するのに好適な合成ラテックス材料に対
するニーズが未だに存在する。また、このゴム用品は、強度、伸び率とモジュラ
スに関する幅広く望ましい物理性質を有し、並びに、例えば、ゆったりとした美
感を提供しなければならない。このゴム用品は、弾力回復性(スナップ性)と柔軟
性に関して改良された物理的性質を有することが極めて望ましい。加えて、既存
の商業的なプロセスの使用によって、合成ラテックス製品を製造できるようにす
ることが望ましい。
【0007】 [発明の要約] 上述によれば、天然ゴムのタンパク質を含まず、合成された製品に望ましい物
理的性質を賦与し、ゴム用品を形成するのに好適なポリマーラテックスを提供す
ることが本発明の目的である。 天然ゴムのタンパク質を含まず、例えば、ゆったりとした美感を有するゴム用
品を形成するのに好適なポリマーラテックスを提供することも、また、本発明の
目的である。 改良された柔軟性と弾力回復性(スナップ性)を有するゴム用品を形成するのに
好適なポリマーラテックスを提供することが本発明の追加される目的である。 既存の商業的なプロセスを用いて形成されるゴム用品に使用されうるポリマー
ラテックス組成物を提供することが更に別な目的である。
【0008】 これらの目的のために、1つの態様として、本発明はゴム用品を製造するのに
好適なポリマーラテックス組成物を提供する。この組成物は、約80〜約99重量%
の共役ジエンモノマーと、0〜約10重量%の不飽和酸モノマーと、0〜約20重量%
の追加不飽和モノマー(additional unsaturated monomer)とを含んでなる。こ
のポリマーラテックス組成物は、約-50℃以下のガラス転移温度を有する。ここ での重量%は、モノマーの全重量を基準とする。好ましい共役ジエンモノマーは
、1,3-ブタジエンである。好ましい不飽和酸モノマーはメタアクリル酸である。
【0009】 もう1つの態様として、本発明はポリマーラテックス組成物から形成される架
橋膜を提供する。この架橋膜は、少なくとも約1000psiの引っ張り強度と、少な くとも約600%の伸び率と、100%伸び率の時に約300psi以下のモジュラスとを有
することが好ましい。 更に、もう1つの態様として、本発明は、本発明のポリマーラテックス組成物
から形成される手袋を提供する。この手袋は、少なくとも約1000psiの引っ張り 強度と、少なくとも約600%の伸び率と、100%伸び率の時に約300psi以下のモジ
ュラスとを有することが好ましい。
【0010】 [発明の詳細な説明] 本発明をこの明細書において更に充分に説明し、ここで、本発明の好ましい実
施の形態を示す。しかしながら、本発明は異なる形で実施されることができ、ま
た、ここで説明される実施形態に限定されると考えられるべきでない。むしろ、
これらの実施の形態は、本発明の範囲の開示を周到かつ完璧にし、当業者にその
範囲を完全に伝達するように提供される。
【0011】 本発明は、ゴム用品を製造するのに好適なポリマーラテックス組成物に関する
。このポリマーラテックス組成物は、約80〜約99重量%の共役ジエンモノマーと
、0〜約10重量%の不飽和酸モノマーと、0〜約20重量%の追加不飽和モノマーと
を含んでなる。ここでの重量%は、モノマーの全重量を基準とする。 本発明のポリマーラテックス組成物は、約-50℃以下で、特に好ましくは約-65
℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する。出願人らは、いかなる理論にも束縛され
ることを望んでいなく、組成物のガラス転移温度が、その組成物から製造される
製品に柔らかくゆったりとした望ましい美感を賦与すると考えられる。同時に、
例えば、伸び率、モジュラス、弾力回復性(スナップ性)と引っ張り強度に関する
他の物理的性質は架橋により維持される。
【0012】 使用される好適な共役ジエンモノマーに、限定されないが、例えば、1,3-ブタ
ジエン、2-メチル-1,3-ブタジエン、2-クロロ-1,3-ブタジエン等のブタジエンモ
ノマー等のC4〜C9のジエンが含まれる。ジエンモノマーのブレンドまたはコポリ
マーも使用することができる。上記の組成分範囲に加え、共役ジエンモノマーは
、モノマーの全重量を基準として約80〜約95重量%の量で使用されることが好ま
しい。特に好ましい共役ジエンモノマーは、1,3-ブタジエンである。
【0013】 多数の不飽和酸モノマーがポリマーラテックス組成物に使用されうる。このタ
イプのモノマーに、限定されないが、例えば、アクリル酸、メタアクリル酸、イ
タコン酸、フマル酸、マレイン酸等の不飽和モノあるいはジカルボン酸モノマー
が含まれる。上記化合物の誘導体、ブレンドと混合物も使用することができる。
メタアクリル酸の使用が好ましい。ここで挙げた組成成分に加えて、モノマーの
重量を基準として約1〜約5%の範囲のこの不飽和酸モノマーが使用される。ま
た、少なくとも一つのカルボキシル基をエステル化させた不飽和ポリカルボン酸
の部分エステルを使用することもできる。
【0014】 本発明によれば、ポリマーラテックス組成物に、追加不飽和モノマーをも含む
ことができる。追加不飽和モノマーは、いくつかの理由で使用される。例えば、
追加不飽和モノマーは、製造プロセス、具体的にはラテックスの重合時間の低減
を助ける。また、追加不飽和モノマーの存在は、ポリマーラテックス組成物を含
有する膜、手袋、または他の製品の物理的性質の向上を助ける。当業者にとって
周知である多数の不飽和モノマーが使用され、限定されないが、例えば、エステ
ルモノマー、窒素含有モノマーと芳香族モノマーがある。上記不飽和モノマーの
混合物を使用することもできる。ここで挙げた組成分の範囲に加えて、モノマー
の重量を基準として約5から約15%の範囲の追加不飽和モノマーは使用されう
る。
【0015】 本発明のおいて使用されるエステルモノマーは公知のものであり、例えば、ア
クリレートとメタアクリレートが含まれる。アクリレートとメタアクリレートに
、アミノ基、ヒドロキシ基、エポキシ基等の官能基が含まれうる。アクリレート
とメタアクリレートの例として、限定されないが、メチルアクリレート、メチル
メタアクリレート、エチルアクリレート、エチルメタアクリレート、ブチルアク
リレート、ブチルメタアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒ
ドロキシプロピルメタアクリレート、イソブチルメタアクリレート、ヒドロキシ
ブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタアクリレート、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシブチルメタアクリレート、n−プロピルメタアクリレートなどのモノカ
ルボン酸エステルモノマーが含まれる。アミノ官能性メタクリレートの例として
、t−ブチルアミノエチルメタアクリレートとジメチルアミノエチルメタアクリ
レートが含まれる。例えば、アルキルとジアルキルフマレート、イタコネートと
マレエート等の好適な非芳香族ジカルボン酸であって、官能基を持つかあるいは
持たない、1〜8個の炭素原子を含むアルキル基を有するジカルボン酸が使用さ
れうる。具体的なモノマーには、ジエチルとジメチルフマレート、イタコネート
とマレエートが含まれる。他の好ましいエステルモノマーには、ジ(エチレング リコール)マレエート、ジ(エチレングリコール)イタコネート、ビス(2−ヒドロ
キシエチル)マレエート、2−ヒドロキシエチルメチルフマレートなどが含まれ る。これらのモノおよびジカルボン酸エステルモノマーがブレンドされ、お互い
に共重合される。
【0016】 また、ポリマーラテックス組成物において使用されるエステルモノマーには、
例えば、不飽和ポリカルボン酸の部分エステルも含まれる。普通、これらのモノ
マーには、少なくとも一つのカルボキシル基をエステル化させた不飽和ジあるい
は更に高級な酸モノマーが含まれる。このクラスのモノマーの一例には、式ROOC
-CH=CH-COOH(式中、RはC1〜C12のアルキル基である)のものがあり、例えばモノ メチルマレエート、モノブチルマレエートとモノオクチルマレエートである。モ
ノメチルイタコネート等のC1〜C12のアルキル基を有するイタコン酸の半エステ ルを使用することもできる。上記の式中のRがアルキルの代わりにオキシアルキ レン鎖のようなものである他のモノエステルを使用することもできる。不飽和ポ
リカルボン酸モノマーの部分エステルのブレンドまたはコポリマーを使用するこ
ともできる。
【0017】 使用される窒素含有モノマーには、例えば、アクリルアミド、N-メチロールア
クリルアミド、N-メチロールメタアクリルアミド、メタアクリルアミド、N-イソ
プロピルアクリルアミド、-tert-ブチルアクリルアミド、N-N'-メチレン-ビス- アクリルアミド、および、N-メトキシメチルアクリルアミドとN-ブトキシメチル
アクリルアミド等のアルキル化N-メチロールアクリルアミド、それに、アクリロ
ニトリルとメタアクリロニトリルが含まれる。上記窒素含有モノマーのブレンド
と混合物も使用することができる。
【0018】 本発明の目的のために、「芳香族モノマー」という語は、広義に解釈されるべ
きものであり、例えば、アリ−ルとヘテロ環モノマーが含まれうる。ポリマーラ
テックス組成物において使用される芳香族ビニルモノマーの例として、スチレン
と、アルファメチルスチレン、p-メチルスチレン、ビニルトルエン、エチルスチ
レン、tert-ブチルスチレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、ビニル ベンジルクロライド、ビニルピリジン、ビニルナフタレン、フルオロスチレン、
アルコキシスチレン(例えば、p-メトキシスチレン)等のスチレン誘導体とこれ
らのブレンドとの混合物が含まれる。
【0019】 ポリマーラテックス組成物には、例えば、ウレタン、エポキシ、メラミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂と共役ジエンポリマー(例えば、ポリブタジエン、ポリイソ プレンとポリクロロプレン)等の他の成分が含まれる。これらのブレンド、誘導 体及び混合物も使用することができる。
【0020】 常用の界面活性剤と乳化剤をポリマーラテックス組成物に使用することができ
る。ラテックス中に包含される重合性乳化剤を使用することもできる。例えば、
アニオン性界面活性剤は、スルホネート、サルフェート、エーテルサルフェート
、スルホサクシネートなどの広い種類から選ばれ、この選択は当業者にとって容
易かつ明白であろう。膜と手袋の性能を改善するためにノニオン性界面活性剤を
使用することもでき、それは、アルキル基が通常C7〜C18の間に変化し、エチレ ンオキサイドが単位モル数4〜100の間に変化する、アルキルフェノキシポリ(エ チレンオキシ)エタノール族から選ばれうる。この族において、各種の好ましい 界面活性剤には、エトキシル化オクチルとノニルフェノールが含まれる。エトキ
シル化アルコールもまた望ましい界面活性剤である。通常のアニオン性界面活性
剤は、ベンゼンスルホン酸、ドデシルオキシジナトリウム塩等のジフェニルオキ
サイドジスルホネート族から選ばれる。界面活性剤に加えて、あるいは界面活性
剤の代わりに、ポリマー安定剤を本発明の組成物に使用することがある。
【0021】 ラテックス組成物の重合を促進する開始剤として、例えば、過硫酸塩、有機パ
ーオキサイド、パーエステルとアゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)等のアゾ化
合物等の材料が含まれる。一般の開始剤に、例えば、キュメンハイドロパーオキ
サイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイドとtert-ブチルハイド ロパーオキサイド等のものが含まれる。好ましい開始剤は、例えば、過硫酸アン
モニウムと過硫酸カリウム等の過硫酸塩開始剤である。当業者に公知であるレド
ックス開始剤を使用することもできる。
【0022】 このポリマーには、架橋剤と他の添加剤が含まれ、その選択は当業者には容易
かつ明白であろう。架橋剤の例には、ビニル化合物(例えば、ジビニルベンゼン)
、アリル化合物(例えば、アリルメタアクリレート、ジアリルマレエート)と多
官能性アクリレート(例えば、ジ、トリとテトラ(メタ)アクリレート)、硫黄、金
属錯体、金属塩と金属酸化物(例えば、酸化亜鉛)が含まれる。パーオキサイドを
使用することもできる。使用される追加の成分に、限定されないが、キレート化
剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸)、分散剤(例えば、縮合ナフタレンスルホ ン酸塩)、緩衝剤(例えば、水酸化アンモニウム)と重合禁止剤(例えば、ハイドロ
キノン)が含まれる。本発明に使用されている連鎖移動剤(例えば、t-ドデシルメ
ルカプタン)は、モノマーの重量を基準として約2%以下であることが好ましい 。更に、その連鎖移動剤は、約0.3〜約1.5重量%で使用されることが好ましく、
特に、約0.3〜約1.0重量%で使用されること好ましい。
【0023】 本発明のポリマーラテックス組成物を形成する場合に使用されるモノマーは、
当業者に公知の方法で重合されうる。例えば、モノマーは、好ましくは約5℃〜9
5℃、更に好ましくは約10℃〜70℃の間の温度で重合される。
【0024】 また、本発明は、この明細書で記述されたポリマーラテックス組成物から形成
された架橋膜にも関する。本発明の方法で架橋膜とポリマーラテックス組成物か
ら多数の製品が形成されうる。一般に、このようなラテックス製品には、普通で
は天然ゴムからできていて、人体に接触するものが含まれている。製品の例には
、限定されないが、手袋、コンドーム、医療器具、カテーテル管、風船と血圧バ
ックが含まれている。製造方法の例として、Szczechuraらへの米国特許第5,084,
514号に記載されていて、ここではその全体を引用することにより本明細書の一 部をなすものとする。通常、ポリマーラテックス組成物は、一つ以上の架橋剤( 例えば、酸化亜鉛等の金属酸化物、硫黄とパーオキサイド)と、それと一緒に酸 化防止剤、充填材と他の成分と混和される。混和または混合は任意な好ましい方
法で行われうる。例えば、手の形状に好ましい型または鋳型をオーブン中で加熱
し、次に凝固剤中に浸漬する。好適な凝固剤は、例えば、水溶液またはアルコー
ル溶液にある金属塩、特に好ましくは硝酸カルシウムである。次に、型を凝固液
から引き上げ、過剰の液を乾燥する。結果として、凝固剤のコーティングが型の
上に残る。
【0025】 次に、本発明のポリマーラテックス組成物に凝固剤で被覆された型を浸漬する
。ラテックスは、凝固し、型の上に膜を形成する。通常、型をラテックス中に浸
漬する時間の長さによって膜の厚さが決められる。その滞留時間が長い程、膜は
厚くなる。 次に、型をラテックスから取り出し、水浴に浸漬して、凝固剤と界面活性剤の
一部を除去する。好ましくは約60℃〜約100℃の間の乾燥オーブン中に、ラテッ クスを被覆した型を入れて、その膜から水を除去する。膜が乾燥したならば、好
ましくは約100℃〜約170℃の間の硬化オーブン中に、約5〜約30分間型を入れ
る。所望ならば、同一オーブンを乾燥と硬化に使用することができ、そのとき、
温度を時間と共に上昇させることができる。
【0026】 硬化した手袋を型から取り出す。取り出し、着用を容易にするために、硬化し
た手袋に打ち粉あるいは後処理をすることができる。この手袋は、約3ミル(約
0.076mm)〜約20ミル(0.508mm)の範囲の厚さを有することが好ましい。 本発明により形成された架橋膜と手袋は、各種の物理的性質を有する。上述の
材料は、少なくとも約1000psiの引っ張り強度と、少なくとも約600%の伸び率と
、100%伸び率のときに約300psi以下のモジュラスとを有することが好ましい。 特に、この材料は、少なくとも約1500psiの引っ張り強度と、少なくとも約650%
の伸び率と、100%伸びのときに約250psi以下のモジュラスとを有することが好 ましい。
【0027】 上記に加えて、本発明により製造された架橋膜と手袋は、それと接触して複合
構造を形成するように追加の(少なくとも第2の)ポリマー膜を含むことができる
。追加ポリマー膜の施工は、当業界で公知の手法により行われうる。例えば、追
加ポリマー膜は、架橋膜と手袋の上にコーティング、スプレー、あるいは「上に
浸すこと(overdipping)」により形成される。次に、得られた製品を公知かつ認 められた手法により乾燥し硬化する。追加ポリマー膜は、限定されないが、ネオ
プレン、ニトリル、ウレタン、アクリル、ポリブタジエンとポリイソプレンなど
を含む広範な原料から形成されうる。上記の混合物を使用することもできる。追
加ポリマー膜は、多様な配置で存在させることができる。例えば、一つの実施の
形態として、追加ポリマー膜を架橋膜の上に配置する。第2の実施の形態として 、追加ポリマー膜を架橋膜の下に配置する。第3の実施の形態として、架橋膜を2
つの追加ポリマー膜の間に配置する。異なる膜の配置は、所望のように当業者に
より選ばれる。
【0028】 本発明の架橋膜を、例えば、手袋等の用品の形で存在するテキスタイル基材等
の他の慣用の材料と組み合わせて使用することができる。例えば、サポート手袋
(support gloves)は当業界で公知である。架橋膜は、他の配置が可能であるが
、この場合においては通常テキスタイル基材に被覆される。本発明の目的からす
ると、「テキスタイル」という語は、広義に解釈されるべきものであり、限定さ
れないが、ナイロン、ポリエステルと木綿等の多様なポリマー材料及び天然材料
から形成される。これらのブレンドと混合物を使用することもできる。
【0029】 次の例は、本発明を単に例示するものであり、これを限定するものでない。 例1 ボトルの反応容器中で、モノマー100当り150部(phm)の脱イオン水を、0.05phm
のエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、2.75phmのナトリウムドデシルベンゼンスル ホネート、0.6phmのt-ドデシルメルカプタン、0.05phmの過硫酸カリウム、0.1ph
mのピロリン酸四カリウムと0.1phmの縮合ナフタレンスルホン酸のナトリウム塩 の存在下、94部のブタジエンと6部のメタアクリル酸と混合した。混合物を攪拌 し、温度を45℃迄上昇させた。温度を徐々に50℃迄上昇させた。反応を20.25時 間進行させた後、ハイドロキノンを添加して停止させた。転化率は96%と定量さ
れた。水酸化アンモニウムの添加によりラテックスのpHを7と7.5の間に上昇させ
た。このラテックスポリマーは、約-81℃のガラス転移温度(Tg)を有していた。
【0030】 例2 例1で製造したラテックスを0.5phmのナトリウムドデシルベンゼンスルホネー
トと一緒にし、水酸化アンモニウムを用いてラテックスのpHを8.5に上昇させた 。このラテックスを更に0.25phrの亜鉛ジブチルジチオカーバメート、0.5phrの 硫黄と2.0phrのZnOと混和した。 次に、まず金属板を70℃で凝固剤に浸漬することによって、混和したラテック
スを架橋膜として凝固させた。凝固剤は、硝酸カルシウムの35%アルコール溶液
であった。浸漬した金属板を部分的に乾燥し、次に30〜60秒間ラテックス中に浸
漬した。板の上に8〜12ミル(約0.203〜0.305mm)のポリマー膜を堆積させた 。次に、膜を温水中で浸出させ、オーブン中で70℃で2時間乾燥し、最後に132℃
で15分間硬化させた。 膜の引っ張りの性質をASTM D-412を用いて測定し、下記表1に示した。
【0031】
【表1】 この膜は、良好な強さと伸長性を示した。
【0032】 例3 例1と同様に、ラテックス組成物を87phmのブタジエン、10phmのアクリロニト
リルと3phmのメタアクリル酸により合成した。10.25時間後の転化率は91.8%で あった。水酸化アンモニウムを添加して、pHを8.3に上昇させ、ラテックスを44.
2%の全固形分(total solid)含量までに濃縮した。次に、2.5phrのZnO、0.5ph
rの硫黄と0.25phrの亜鉛ジブチルジチオカーバメートを用いて、このラテックス
を、0.5phrの界面活性剤(例えば、ベンゼンスルホン酸、ドデシルオキシジ二ナ トリウム塩)と混合した。例2に概略的に示した手順を用いて、混和ラテックス を架橋膜として凝固させた。このラテックスポリマーは、約-73℃のガラス転移 温度(Tg)を有していた。
【0033】 膜の引っ張りの性質をASTM D-412を用いて測定し、下記表2に示した。
【表2】 この膜は、柔軟であり、優れたゆったり性とスナップ性(弾力回復性)を有して
いた。
【0034】 例4 例3で製造したラテックスを以下の手順を用いて薄い手袋とした。ラテックス
を30%固形分まで希釈し、0.5phrの界面活性剤(例えば、ベンゼンスルホン酸、 ドデシルオキシジ、二ナトリウム塩)、2.5phrのZnO、0.5phrの硫黄と0.25phrの 亜鉛ジブチルジチオカーバメートと混和した。次に、手袋の型を70℃迄加熱し、
硝酸カルシウムの36%水溶液に浸漬した。この型を70℃のオーブン中に4分間入 れ、次に、混和ラテックス中に5〜10秒間浸漬した。ラテックスの薄膜を型の上 に堆積させた。次に、型を温水中で3分間浸出させ、オーブン中で70℃で20分間 乾燥した。膜を最終的に、132℃で10分間硬化させた。次に、手袋を型から取り 外した。
【0035】 膜の引っ張りの性質をASTM D-412を用いて測定し、下記表3に示した。
【表3】 この手袋は、5〜6ミル(約0.127〜0.153mm)の厚さであり、優れたスナップ
性(弾力回復性)を有していた。
【0036】 例5 例1と同様に、ラテックス組成物を87phmのブタジエン、10phmのメチルメタア
クリレートと3phmのメタアクリル酸により合成した。14時間後の転化率は91.2%
であった。水酸化アンモニウムを添加して、pHを8.4に上昇させ、ラテックスを4
4.9%の固形含量までに濃縮した。次に、2.5phrのZnO、0.5phrの硫黄と0.25phr の亜鉛ジブチルジチオカーバメートを用いて、このラテックスを0.5phrの界面活
性剤(例えば、ベンゼンスルホン酸のドデシルオキシジ二ナトリウム塩)と混和し
た。例2に概略的に示した手順を用いて、混和ラテックスを架橋膜として凝固さ
せた。このラテックスポリマーは、約-74℃のガラス転移温度(Tg)を有していた 。
【0037】 膜の引っ張りの性質をASTM D-412を用いて測定し、下記表4に示した。
【表4】 この膜は、柔軟かつシルク状白色であり、優れたゆったり性とスナップ性(弾 力回復性)を有していた。
【0038】 例6 各種手袋の弾力回復性(例えば、スナップ性)を、10個のランダムサンプリング
により評価した。スナップ性を1から10のスケールで定量化し、1を最悪のスナッ
プ性として、10を最良のスナップ性として示す。結果は、次の通りである。 手袋のタイプ スナップ値 天然ゴム手袋 8.2 本発明の例4で作った手袋 8.2 ビニル手袋(PVC) 1.9
【0039】 示すように、本発明の例4に例示された手袋は、良好なスナップ性を示す。
【0040】 例7 例6に掲げた手袋試料についてTan*値を計算した。Tan*は、常用の試験により
測定されるストレージモジュラスに対する損失モジュラスの比を表す。Rheometr
ics Dynamic Mechanical Analysis Instrumentを用いて、この膜を特性付けた。
25℃の温度において引っ張りモードで、10ラジアン/秒の試料周波数で、この実
験を行った。Tan*値が高ければ試料はより粘性的であり、低ければ試料はより弾
力性的である。結果は、次の通りである。 手袋のタイプ Tan* 天然ゴム手袋 0.043 本発明の例4で作った手袋 0.075 ビニル手袋(PVC) 0.25
【0041】 示すように、本発明の例4に例示された手袋は、望ましいTan*値を示す。特に
、この手袋は、PVC手袋よりも改良された弾力性を示す。 この明細書と例において、典型的な本発明の好ましい実施態様が開示され、特
定の語が使用されるが、それらは包括的及び記述的な意味においてのみ使用され
るものであって、限定の目的で使用されたものでなく、本発明の範囲は、特許請
求の範囲で示される。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年9月1日(1999.9.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW Fターム(参考) 3B033 AC01 BA00 4J002 AC02W AC02X AC03W BG01W CC18X CD00X CK02X GC00 HA07 4J100 AB00R AB02R AB03R AB04R AB07R AB08R AB10R AJ02Q AJ08Q AJ09Q AL03R AL04R AL08R AL09R AL10R AL34R AL36R AL39R AL41R AL44R AL46R AL80R AM02R AM15R AM21R AM24R AQ12R AS01P AS02P AS06P BA02R BA03R BA04R BA05R BA08R BA31R BB01P CA04 CA05 CA31 DA25 DA49 DA50 DA51 EA07 HA53 HB09 HB36 HC01 HC29 HC34 HC36 JA51 JA57 JA60

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 約80から約99重量%の共役ジエンモノマーと、 0以上から約10重量%の不飽和酸モノマーと、 0から約20重量%の追加の不飽和モノマーと を含んでなり、約-50℃以下のガラス転移温度を有する、ゴム物品を製造する のに好適なポリマーラテックス組成物。
  2. 【請求項2】 上記共役ジエンモノマーが、ブタジエンであることを特徴と
    する請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 上記不飽和酸モノマーが、メタアクリル酸であることを特徴
    とする請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 上記追加不飽和モノマーが、エステルモノマー、窒素含有モ
    ノマー、芳香族モノマーとこれらの混合物からなる群から選ばれることを特徴と
    する請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 上記組成物が、ウレタン、エポキシ、メラミン−ホルムアル
    デヒド樹脂、共役ジエンポリマーとこれらのブレンドからなる群から選ばれる成
    分を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 約80〜約99重量%の共役ジエンモノマーと、 0〜約10重量%の不飽和酸モノマーと、 0〜約20重量%の追加不飽和モノマーと を含んでなるポリマーラテックス組成物から形成される架橋膜であって、 上記架橋膜が、少なくとも約1000psiの引っ張り強さ、少なくとも約600%の伸
    びと、100%の伸びのときに約300psi以下ののモジュラスを有することを特徴と する架橋膜。
  7. 【請求項7】 上記ポリマーラテックス組成物が、約-50℃以下のガラス転 移温度を有することを特徴とする請求項6に記載の架橋膜。
  8. 【請求項8】 上記共役ジエンモノマーが、ブタジエンである請求項6に記
    載の架橋膜。
  9. 【請求項9】 上記不飽和酸モノマーが、メタアクリル酸である請求項6に
    記載の架橋膜。
  10. 【請求項10】 上記追加不飽和モノマーが、エステルモノマー、窒素含有
    モノマー、芳香族モノマーとこれらの混合物からなる群から選ばれることを特徴
    とする請求項6に記載の架橋膜。
  11. 【請求項11】 上記組成物が、ウレタン、エポキシ、メラミン−ホルムア
    ルデヒド樹脂、共役ジエンポリマーとこれらのブレンドからなる群から選ばれる
    成分を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の架橋膜。
  12. 【請求項12】 上記架橋膜と接触する第2のポリマー膜を更に含み、複合 膜構造を形成することを特徴とする請求項6に記載の架橋膜。
  13. 【請求項13】 約80〜約99重量%の共役ジエンモノマー、0〜約10重量% の不飽和酸モノマーと0〜約20重量%の追加不飽和モノマーからなる、ポリマー ラテックス組成物から形成される架橋膜からなる手袋であって、 上記架橋膜が、少なくとも約1000psiの引っ張り強さ、少なくとも約600%の伸
    びと、100%の伸びのときに約300psi以下のモジュラスを有することを特徴とす る手袋。
  14. 【請求項14】 上記ポリマーラテックス組成物が、約-50℃以下のガラス 転移温度を有することを特徴とする請求項13に記載の手袋。
  15. 【請求項15】 上記共役ジエンモノマーが、ブタジエンであることを特徴
    とする請求項13に記載の手袋。
  16. 【請求項16】 上記不飽和酸モノマーが、メタアクリル酸であることを特
    徴とする請求項13に記載の手袋。
  17. 【請求項17】 上記追加不飽和モノマーが、エステルモノマー、窒素含有
    モノマー、芳香族モノマーとこれらの混合物からなる群から選ばれることを特徴
    とする請求項13に記載の手袋。
  18. 【請求項18】 上記組成物が、ウレタン、エポキシ、メラミン-ホルムア ルデヒド樹脂、共役ジエンポリマーとこれらのブレンドからなる群から選ばれる
    成分を更に含むことを特徴とする請求項13に記載の手袋。
  19. 【請求項19】 上記架橋膜と接触する第2のポリマー膜を更に含み、複合 膜構造を形成することを特徴とする請求項13に記載の手袋。
  20. 【請求項20】 手袋の形状の型を凝固剤と接触させるステップと、 約80〜約99重量%の共役ジエンモノマー、0〜約10重量%の不飽和酸モノマー と0〜約20重量%の追加不飽和モノマーからなり、約-50℃以下のガラス転移温度
    を有するポリマーラテックス組成物に、凝固剤を含む上記型を接触させるステッ
    プと、 ポリマーラテックス組成物から凝固剤を除去するステップと、 型の上に存在するポリマーラテックス組成物を硬化して、組成物から手袋を形
    成するステップと を含んでなる手袋を製造する方法。
  21. 【請求項21】 上記共役ジエンモノマーが、ブタジエンであることを特徴
    とする請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 上記不飽和酸モノマーが、メタアクリル酸であることを特
    徴とする請求項20に記載の方法。
  23. 【請求項23】 上記追加の不飽和モノマーが、エステルモノマー、窒素含
    有モノマー、芳香族モノマーとこれらの混合物からなる群から選ばれることを特
    徴とする請求項20に記載の方法。
  24. 【請求項24】 上記組成物が、ウレタン、エポキシ、メラミン−ホルムア
    ルデヒド樹脂、共役ジエンポリマーとこれらのブレンドからなる群から選ばれる
    成分をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  25. 【請求項25】 手袋が、少なくとも約1000psiの引っ張り強さ、少なくと も約600%の伸びと、100%の伸びのときに約300psi以下のモジュラスを有するこ
    とを特徴とする請求項20に記載の方法。
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