JP2001524089A - エタンを酢酸に接触酸化する方法およびそのための触媒 - Google Patents

エタンを酢酸に接触酸化する方法およびそのための触媒

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Abstract

(57)【要約】 本発明はエタン、エチレンまたはそれらの混合物並びに酸素または酸素含有ガスより成るガス状供給原料から高温で、W、X、YおよびZ元素をa:b:c:dのグラム原子比で酸素と組み合わせて含有する式 Wabcd (I)[式中、XがPd、pt、Agおよび/またはAuより成る群から選択される1種類以上の元素であり、YはV、Nb、Cr、Mn、Fe、Sn、Sb、Cu、Zn、U、Niおよび/またはBiより成る群から選択される1種類以上の元素であり、ZはLi、Na、K、Rb、Cs、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y、La、Ti、Zr、Hf、Ru、Os、Co、Rh、Ir、B、Al、Ga、In、Ti、Si、Ge、Pb、P、Asおよび/またはTeより成る群から選択された1種類以上の元素であり、aは1であり、bは0より大きい数であり、cは0より大きい数でありそしてdは0〜2の数である。]で表せるタングステン含有触媒に接触させて酢酸を選択的に製造する方法ならびに触媒自体に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 エタンを酢酸に接触酸化する方法およびそのための触媒 本発明はエタンおよび/またはエチレンをタングステン含有触媒の存在下に 接触的に気相酸化することによって酢酸を選択的に製造する方法並びに該触媒に 関する。 気相において>500℃でのエタンからエチレンへの酸化的脱水素は例えば米 国特許第4,250,346号明細書、米国特許第4,524,236号明細書 および米国特許第4,568,790号明細書から公知である。例えば米国特許 第4,250,346号明細書には、元素のモリブデン、XおよびYをa:b: cの割合で含有する触媒組成物をエタンからエチレンへの転化反応のために使用 することが開示されている。この場合、XはCr、Mn、Nb、Ta、Ti、V および/またはWであり、そしてYはBi、Ce、Co、Cu、Fe、K、Mg 、Ni、P、Pb、Sb、Si、Sn、Tlおよび/またはUであり、aは1で あり、bは0.05〜1でありそしてcは0〜2である。この場合、Co、Ni および/またはFeのについてのcの合計の値は0.5よりも小さくなければな らない。この反応は好ましくは添加された水の存在下に行う。この開示された触 媒も同様にエタンを酢酸に酸化するのに使用することができ、酢酸への転化効率 は約18%であり、エタンの転化率は7.5%である。 ヨーロッパ特許出願公開(A)第294,845号明細書にはエタン、エチレ ンまたはそれらの混合物および酸素から酢酸を A)式 Moxy または Moxyz [式中、ZはLI、Na、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Cd、Hg、 Sc、Y、La、Ce、Al、Ti、Ti、Zr、Hf、Pb、Nb、Ta、 As、Sb、Bi、Cr、W、U、Te、Fe、CoまたはNiの1種類以上 の金属でもよく、xは0.5〜0.9であり、yは0.1〜0.4でありそし てzは0.001〜1であり。] で表されるか焼触媒および B)エチレン水和化触媒および/またはエチレン酸化触媒 を含有する触媒混合物の存在下に選択的に製造する方法が開示されている。2番 目の触媒成分Bは特にモレキュラシーブ触媒またはパラジウム含有酸化触媒が適 する。達成可能な最大選択率は7%のエタン転化率では27%である。エタンの 高い転化率はヨーロッパ特許出願公開(A)第294,845号明細書に従い上 記の触媒混合物でのみ達成されるが、成分AおよびBを単独で含有する触媒では 達成されない。 ヨーロッパ特許出願公開(A)第407,091号明細書にエチレンおよび/ または酢酸よりなる混合物の製造方法が開示されている。この場合にはエタンお よび/またはエチレンおよび分子状酸素を含有するガスを高温で、A、Xおよび Y元素を含有する触媒組成物と接触させる。この場合、AはMo/Re/Wであ り、XはCr、Mn、Nb、Ta、Ti、Vおよび/またはWであり、そしてY はBi、Ce、Co、Cu、Fe、K、Mg、Ni、P、Pb、Sb、Si、S n、Tlおよび/またはUである。エタンから酢酸への酸化で上記の触媒を使用 する場合に達成できた最高の選択率は78%である。他の副生成物として二酸化 炭素、一酸化炭素およびエチレンが生じる。 上述のヨーロッパ特許出願公開明細書はモリブデンを主成分として含有する触 媒を開示している。モリブデンを含有するこの触媒は、モリブデンが支配的な反 応条件のもとで揮発性モリブデン化合物を生じ、この化合物が触媒の活性および 選択性を低下させるという欠点を有している。 上述の各文献のいずれも、タングステンおよび貴金属を含有する触媒をエタン および/またはエチレンを酢酸に選択的に酸化するのに用いることは開示されて いない。更に現在までに従来技術では、かゝる酸化のための意図する選択率が満 足されていない。 それ故に本発明の課題は、エタンおよび/またはエチレンをできるだけ穏やか な反応条件のもとで簡単に、確実にかつ高い選択率で酸化して酢酸を得る方法を 提供することである。 驚くべきことに本発明者は、タングステンを貴金属(例えばPb、Pt、Ag およびAu)、およびバナジウム、ニオブ、タンタルより成る群の1種類以上の 元素と組み合わせて含有する触媒を使用してエタンおよび/またはエチレンを比 較的穏やかな条件のもとに高い選択率で簡単に酸化して酢酸を得ることが可能で あることを見出した。更に酸化タングステンは酸化モリブデンよりも揮発性が低 い。従ってモリブデンの代わりにタングステンを含有する本発明の触媒はその活 性および選択性に関して長期間にわたり安定であることが実証される。 従って本発明は、エタン、エチレンまたはそれらの混合物並びに酸素または酸 素含有ガスより成るガス状供給原料を高温で、W、X、YおよびZ元素をa:b :c:dのグラム原子比で酸素と組み合わせて含有する下記式のタングステン含 有触媒 Wabcd (I) [式中、XはPd、Pt、Agおよび/またはAuより成る群から選択される1 種類以上の元素であり、 YはV、Nb、Cr、Mn、Fe、Sn、Sb、Cu、Zn、U、Niおよび /またはBiより成る群から選択される1種類以上の元素であり、 ZはLi、Na、K、Rb、Cs,Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc,Y 、La、Ti、Zr、Hf、Ru、Os、Co、Rh、Ir、B、Al、Ga 、In、Ti、Si、Ge、Pb、P、Asおよび/またはTeより成る群か ら選択される1種類以上の元素であり、 aは1であり、 bは0より大きい数であり、 cは0より大きい数でありそして dは0〜2の数である。] に接触させて前記供給原料から酢酸を選択的に製造する方法に関する。 XはPbが特に有利であり、YはV、Nb、Sbおよび/またはCuを意味す るのが特に有利でありそしてZはK、Ca、Siおよび/またはPを意味するの が特に有利である。 X、YおよびZが複数の異なる元素である限り、指数b、cおよびdも同様に 複数の異なる値を取り得る。 更に本発明は、W、X、YおよびZ元素をa:b:c:dのグラム原子比で酸 素と組み合わせて含有する、酢酸を選択的に製造するための触媒にも関する。 化学量論指数b、cおよびdが以下を意味するのが好ましい: b 0.0001〜0.5 c 0.1〜1.0 および d 0.001〜1.0。 有利な範囲より上にあるbの値は本発明の方法では二酸化炭素の生成に有利で あり得る。これに対して上述の有利な範囲より下の含有量ではエチレン生成に有 利であることが観察される。更にbの特に有利な値は本発明を経済的に実施する ことを可能とする。 別の特に有利な実施形態では本発明の触媒はタングステンおよびパラジウム元 素の他にバナジウム、ニオブおよび/またはアンチモンおよびカルシウムを酸素 と組合せて含有している。W:Pd:V:Nb:Sb:Ca元素のグラム原子比 a:b:c1:c2:c3:d4は好ましくは以下の通りである: a(W)=1; b(Pd)=0.0001〜0.5、特に0.0002〜0.05 c1(V)=0.1〜1.0 c2(Nb)=0.1〜0.5 c3(Sb)=0〜0.5 d1(Ca)=0〜0.2 本発明の方法において特に有利に使用される触媒の例には以下のものがある: W1.00Pd0.00050.50Nb0.12 1.00Pd0.00050.75Nb0.20 1.00Pd0.00040.50Nb0.20Cu0.100.05 1.00pd0.00050.50Nb0.12Sb0.10Ca0.02 1.00Pd0.0004Au0.00010.75Nb0.25Te0.002 1.00Pd0.0005Ag0.0001V0.75Nb0.12Si0.01 本発明の触媒は従来技術に記載の方法に従って製造することができる。この目 的のためには懸濁液から、特に各元素の出発成分をその相応する割合で含有する 水溶液から出発する。 本発明の触媒を製造するための個々の成分の原料は酸化物の他に水に溶解する 物質、例えばアンモニウム塩、硝酸塩、硫酸塩、ハロゲン化物、水酸化物、およ び加熱することによって相応する酸化物に転化できる有機酸塩がある。これらの 成分を混合するために金属化合物の水溶液または懸濁液を製造しそして混合する 。 タングステンの場合には原料として市場で入手できるので、相応するタングス テン酸塩、例えばタングステン酸アンモニウムを使用するのが有利である。 次いで得られる反応混合物を5分〜5時間、50〜100℃で攪拌する。次い で水を分離しそして残る触媒を50〜150℃、特に80〜120℃の温度で乾 燥させる。 得られる触媒を次いでか焼工程に委ねる場合には、乾燥しそして粉末化した触 媒を100℃〜800℃、好ましくは200〜500℃の範囲の温度で窒素、酸 素または酸素含有ガスの存在下にか焼するのが有利である。か焼時間は2〜24 時間である。 触媒は適当な担体なしで使用してもまたは担体と混合してもまたは担体に塗布 してもよい。通例の担体材料、例えば多孔質の二酸化珪素、溶融二酸化珪素、珪 藻土、シリカゲル、多孔質または非多孔質酸化アルミニウム、二酸化チタン、二 酸化ジルコニウム、二酸化トリウム、酸化ランタン、酸化マグネシウム、酸化カ ルシウム、酸化バリウム、酸化錫、酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化硼素、硝酸硼 素、炭化硼素、燐酸硼素、燐酸ジルコニウム、珪酸アルミニウム、硝酸珪素また は炭化珪素、またガラス繊維、炭素繊維、酸化金属網状物または金属網状物また は相応するモノリス(monoliths)が適している。 触媒を担体に適用する場合には、溶解したまたは懸濁した触媒成分を担体に乾 式または湿式含浸処理することによって行なうことができる。別の可能な方法は 、触媒成分の溶液または懸濁液を担体のゾルと混合し、次いで噴霧乾燥に委ねる ものである。両方の場合とも後で上述の様にか焼する。 特に有利な担体材料は100m2/gより小さい表面積を有する。特に有利な 担体材料は比表面積の小さい二酸化珪素および酸化アルミニウムである。触媒は 規則的にまたは不規則に成形された担体として成形した後に、粉末状態でまたは 上述の状態で不均一系酸化触媒として使用することができる。 反応は流動床でまたは固定床反応器で実施することができる。流動床で使用す るためには触媒を一般に10〜200μmの範囲の粒度に粉砕するかまたは噴霧 乾燥することによって製造する。 ガス状供給原料は純粋なガスとしてまたは1種類以上の他のガスとの混合状態 で供給されるエタンおよび/またはエチレンを含有する。かゝる追加的なガスま たはキャリヤーガスとしては例えば窒素、メタン、一酸化炭素、二酸化炭素、空 気および/または水蒸気が適している。分子状酸素を含有するガスは空気または 空気よりも分子状酸素の多いまたは少ないガス、例えば純粋な酸素でもよい。水 蒸気の割合は0〜50容量%の範囲であることができる。更に多い水蒸気濃度で は生ずる酢酸水の後処理に方法技術的理由から不必要に多大な費用を掛ける必要 が出る。しかし技術的には可能である。エタン/エチレンと酸素とのモル比は好 ましくは1:1〜10:1、特に2:1〜8:1である。達成可能なエタン転化 率および酢酸の収率が更に高くなうので、多い酸素含有量が特に有利である。酸 素または反応条件のもとでの爆発限界外の濃度範囲の分子状酸素含有ガスを添加 するのが特に有利である。何故ならばそれによって本発明の方法の実施が簡単に なるからである。しかしながら爆発限界内のエタン/エチレン/酸素−混合物に 調整することも可能である。 反応は一般に200〜500℃、好ましくは200〜400℃の温度で実施す る。圧力は大気圧または過剰圧、例えば1〜50bar、好ましくは1〜30b arである。 反応は固定床−または流動床反応器で実施することができる。エタンは酸素ま たは分子状酸素含有ガスの供給前に最初に不活性ガス、例えば窒素または水蒸気 と混合する。この混合ガスはガス混合物を触媒と接触させる前に予備加熱領域で 反応温度に予備加熱する。反応器排ガスから酢酸を凝縮によって分離する。残り のガスは、酸素または分子状酸素含有ガス並びにエタンおよび/またはエチレン が計量供給される反応器の入口に戻す。 実施例: 実施例に記載した触媒組成は相対的な原子比で示してある。 触媒の製造: 触媒(I): 次の組成を有する触媒を製造する: W1.00Pd0.00050.25Nb0.12 100gのメタタングステン酸アンモニウムを500mLの水に90℃で懸濁 させる。この混合物に、250mLの90℃の温水に11.2gのメタバナジン 酸アンモニウムを溶解した溶液を滴加する。一緒にされたこの混合物を90℃で 15分攪拌する。次いでこの混合物に、400mLの90℃の温水に35.7g の蓚酸ニオブを溶解した溶液を滴加する。この一緒にした溶液を90℃で15分 攪拌する。得られた混合物に最後に、50mLのアセトンに0.043gの酢酸 パラジウムを溶解した溶液を添加しそしてこの混合物を90℃で15分攪拌する 。その後に水を蒸発させそして蒸発残さを120℃で夜通し乾燥する。この固体 を粉砕し(分級フラクション<2mm)、次いで空気流のもとで400℃に2℃ /分の加熱速度で加熱する。この温度を4時間維持する。空気流を止めそしてこ の物質をゆっくり冷やす。この触媒を磨り潰しそして圧縮(2tの圧縮圧)しそ して分級して、0.35〜0.7mmの分級フラクションを得る。 触媒(II):1.00Pd0.00050.50Nb0.12 100gのメタタングステン酸アンモニウムを500mLの水に90℃で懸濁 させる。この混合物に、250mLの90℃の温水に22.4gのメタバナジン 酸アンモニウムを溶解した溶液を滴加する。一緒にされたこの混合物を90℃で 15分攪拌する。次いでこの混合物に、400mLの90℃の温水に35.7g の蓚酸ニオブを溶解した溶液を滴加する。この一緒にした溶液を90℃で15分 攪拌する。得られた混合物に最後に、50mLのアセトンに0.043gの酢酸 パラジウムを溶解した溶液を添加しそしてこの混合物を90℃で15分攪拌する 。その後に水を蒸発させそして蒸発残さを120℃で夜通し乾燥する。この固体 を粉砕し(分級フラクション<2mm)、次いで空気流のもとで400℃に2℃ /分の加熱速度で加熱する。この温度を4時間維持する。空気流を止めそしてこ の物質をゆっくり冷やす。この触媒を磨り潰しそして圧縮し(2tの圧縮圧)そ して分級して、0.35〜0.7mmの分級フラクションを得る。 触媒(III):1.00Pd0.00051.00Nb0.12 100gのメタタングステン酸アンモニウムを500mLの水に90℃で懸濁 させる。この混合物に、250mLの90℃の温水に44.8gのメタバナジン 酸アンモニウムを溶解した溶液を滴加する。一緒にされたこの混合物を90℃で 15分攪拌する。次いでこの混合物に、400mLの90℃の温水に35.7g の蓚酸ニオブを溶解した溶液を滴加する。この一緒にした溶液を90℃で15分 攪拌する。得られた混合物に最後に、50mLのアセトンに0.043gの酢酸 パラジウムを溶解した溶液を添加しそしてこの混合物を90℃で15分攪拌する 。その後に水を蒸発させそして蒸発残さを120℃で夜通し乾燥する。この固体 を粉砕し(分級フラクション<2mm)、次いで空気流のもとで400℃に2℃ /分の加熱速度で加熱する。この温度を4時間維持する。空気流を止めそしてこ の物質をゆっくり冷やす。この触媒を磨り潰しそして圧縮し(2tの圧縮圧)そ して分級して、0.35〜0.7mmの分級フラクションを得る。 触媒(IV):1.00Pd0.00050.50Nb0.12Sb0.10Ca0.02 100gのメタタングステン酸アンモニウムを500mLの水に90℃で懸濁 させる。この混合物に、250mLの90℃の温水に22.4gのメタバナジン 酸アンモニウムを溶解した溶液を滴加する。一緒にされたこの混合物を90℃で 15分攪拌する。次いでこの混合物に、400mLの90℃の温水に35.7g の蓚酸ニオブ,9.7gの酢酸アンチモンおよび1.8gの硝酸カルシウムを溶 解した溶液を滴加する。この一緒にした溶液を90℃で15分攪拌する。得られ た混合物に最後に、50mLのアセトンに0.043gの酢酸パラジウムを溶解 した溶液を添加しそしてこの混合物を90℃で15分攪拌する。その後に水を蒸 発させそして蒸発残さを120℃で夜通し乾燥する。この固体を粉砕し(分級フ ラクション<2mm)、次いで空気流のもとで400℃に2℃/分の加熱速度で 加熱する。この温度を4時間維持する。空気流を止めそしてこの物質をゆっくり 冷やす。この触媒を磨り潰しそして圧縮し(2tの圧縮圧)そして分級して、0 .35〜0.7mmの分級フラクションを得る。 触媒(V):1.00Pd0.0005Ag0.00010.75Nb0.12Si0.01 100gのメタタングステン酸アンモニウムを500mLの水に90℃で懸濁 させる。この混合物に、250mLの90℃の温水に33.6gのメタバナジン 酸アンモニウムを溶解した溶液を滴加する。一緒にされたこの混合物を90℃で 15分攪拌する。次いでこの混合物に、400mLの90℃の温水に35.7g の蓚酸ニオブ、0.01gの硝酸銀および0.23gの珪藻土を懸濁させた懸濁 液を滴加する。この一緒にした液を90℃で15分攪拌する。得られた混合物に 最後に、50mLのアセトンに0.043gの酢酸パラジウムを溶解した溶液を 添加しそしてこの混合物を90℃で15分攪拌する。その後に水を蒸発させそし て蒸発残さを120℃で夜通し乾燥する。この固体を粉砕し(分級フラクション <2mm)、次いで空気流のもとで400℃に2℃/分の加熱速度で加熱する。 この温度を4時間維持する。空気流を止めそしてこの物質をゆっくり冷やす。こ の触媒を磨り潰しそして圧縮し(2tの圧縮圧)そして分級して、0.35〜0 .7mmの分級フラクションを得る。 触媒(VI):1.00Pd0.00040.50Nb0.2Cu0.100.05 100gのメタタングステン酸アンモニウムを500mLの水に90℃で懸濁 させる。この混合物に、250mLの90℃の温水に22.4gのメタバナジン 酸アンモニウムを溶解した溶液を滴加する。一緒にされたこの混合物を90℃で 15分攪拌する。次いでこの混合物に、400mLの90℃の温水に59.5g の蓚酸ニオブ,8.91gの硝酸銅および1.6gの燐酸(85%濃度)を懸濁 させた懸濁液を滴加する。この一緒にした液を90℃で15分攪拌する。得られ た混合物に最後に、50mLのアセトンに0.034gの酢酸パラジウムを溶解 した溶液を添加しそしてこの混合物を90℃で15分攪拌する。その後に水を蒸 発させそして蒸発残さを120℃で夜通し乾燥する。この固体を粉砕し(分級フ ラクション<2mm)、次いで空気流のもとで400℃に2℃/分の加熱速度で 加熱する。この温度を4時間維持する。空気流を止めそしてこの物質をゆっくり 冷やす。この触媒を磨り潰しそして圧縮し(2tの圧縮圧)そして分級して、0 .35〜0.7mmの分級フラクションを得る。 触媒(VII):1.00Pd0.0003Au0.00010.75Nb0.25Te0.002 100gのメタタングステン酸アンモニウムを500mLの水に90℃で懸濁 させる。この混合物に、250mLの90℃の温水に22.4gのメタバナジン 酸アンモニウムを溶解した溶液を滴加する。一緒にされたこの混合物を90℃で 15分攪拌する。次いでこの混合物に、400mLの90℃の温水に74.4g の蓚酸ニオブ,0.015gの四塩化金酸および0.18gのテルル酸を溶解さ せた溶液を滴加する。この一緒にした溶液を90℃で15分攪拌する。得られた 混合物に最後に、50mLのアセトンに0.026gの酢酸パラジウムを溶解し た溶液を添加しそしてこの混合物を90℃で15分攪拌する。その後に水を蒸発 させそして蒸発残さを120℃で夜通し乾燥する。この固体を粉砕し(分級フラ クション<2mm)、次いで空気流のもとで400℃に2℃/分の加熱速度で加 熱する。この温度を4時間維持する。空気流を止めそしてこの物質をゆっくり冷 やす。この触媒を磨り潰しそして圧縮し(2tの圧縮圧)そして分級して、0. 35〜0.7mmの分級フラクションを得る。 触媒の試験法: 10mLの触媒を10mmの内径を有するスチール製反応器に入れる。この触 媒を空気流のもとで250℃に加熱する。次いで圧力を予備圧力制御装置によっ て調整する。所望のエタン/酸素/窒素−混合物を水で蒸発領域に導入し、そこ で水を蒸発させそしてガスと混合物する。反応温度を触媒床中の温度計で測定す る。反応ガスをガスクロマトグラフィーによってオンラインで分析する。 実施例中の言葉を以下の通り規定する: エタン転化率(%)= 100×([CO]/2+[CO2]/2+[C2H4]+[CH3COOH])/([CO]/2+[CO2]/2+[C2H4]+[C2H6 ]+[CH3COOH]) エチレン選択率(%)= 100×([C2H4])/([CO]/2+[CO2]/2+[C2H4]+[CH3COOH]) 酢酸選択率(%)= 100×([CH3COOH])/([CO]/2+[CO2]/2+[C2H4]+[CH3COOH]) [ ]=モル%濃度 [C2H6]=未反応エタンの濃度 滞留時間は次の通りに規定される: t(秒)=触媒の嵩容積(mL)/反応条件で反応器を通過するガスの流量(mL/秒) 反応操作: 反応器供給ガスは40容量%のエタン、8容量%の酸素、32容量%の窒素お よび20容量%の水蒸気よりなる。反応条件および結果を次の表に総括掲載する 。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年4月13日(1999.4.13) 【補正内容】 第2頁 B)エチレン水和化触媒および/またはエチレン酸化触媒を含有する触媒混合物 の存在下に選択的に製造する方法が開示されている。2番目の触媒成分Bは特に モレキュラシーブ触媒またはパラジウム含有酸化触媒が適する。達成可能な最大 選択率は7%のエタン転化率では27%である。エタンの高い転化率はヨーロッ パ特許出願公開(A)第294,845号明細書に従い上記の触媒混合物でのみ 達成されるが、成分AおよびBを単独で含有する触媒では達成されない。 ヨーロッパ特許出願公開(A)第407,091号明細書にエチレンおよび/ または酢酸よりなる混合物の製造方法が開示されている。この場合にはエタンお よび/またはエチレンおよび分子状酸素を含有するガスを高温で、A、Xおよび Y元素を含有する触媒組成物と接触させる。この場合、AはMo/Re/Wであ り、XはCr、Mn、Nb、Ta、Ti、Vおよび/またはWであり、そしてY はBiCe、Co、Cu、Fe、K、Mg、Ni、P、Pb、Sb、Si、Sn 、Tlおよび/またはUである。エタンから酢酸への酸化で上記の触媒を使用す る場合に達成できた最高の選択率は78%である。他の副生成物として二酸化炭 素、一酸化炭素およびエチレンが生じる。 上述のヨーロッパ特許出願公開明細書はモリブデンを主成分として含有する触 媒を開示している。モリブデンを含有するこの触媒は、モリブデンが支配的な反 応条件のもとで揮発性モリブデン化合物を生じ、この化合物が触媒の活性および 選択性を低下させるという欠点を有している。 上述の各文献のいずれも、タングステンおよび貴金属を含有する触媒をエタン および/またはエチレンを酢酸に選択的に酸化するのに用いることは開示されて いない。更に現在までに従来技術では、かゝる酸化のための意図する選択率が満 足されていない。 ヨーロッパ特許出願公開(A)第620,205号明細書からエチレンと酸素 を一段階反応させて酢酸を得る方法が公知である。この文献に記載された触媒は パラジウムおよびヘテロポリ酸あるいはそれの塩を含有している。この文献に記 載の酸素含有触媒の一つはパラジウムおよびテルルの他にバナジウム、タングス テンおよび燐も含有している。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年6月23日(1999.6.23) 【補正内容】 第2a〜4頁: それ故に本発明の課題は、エタンおよび/またはエチレンをできるだけ穏やか な反応条件のもとで簡単に、確実にかつ高い選択率で酸化して酢酸を得る方法を 提供することである。 驚くべきことに本発明者は、タングステンを貴金属(例えばPb、Pt、Ag およびAu)、およびバナジウム、ニオブ、タンタルより成る群の複数種の元素 と組み合わせて含有する触媒を使用してエタンおよび/またはエチレンを比較的 穏やかな条件のもとに高い選択率で簡単に酸化して酢酸を得ることが可能である ことを見出した。更に酸化タングステンは酸化モリブデンよりも揮発性が低い。 従ってモリブデンの代わりにタングステンを含有する本発明の触媒はその活性お よび選択性に関して長期間にわたり安定であることが実証される。 従って本発明は、エタン、エチレンまたはそれらの混合物並びに酸素または酸 素含有ガスより成るガス状供給原料を高温で、W、X、YおよびZ元素をa:b :c:dのグラム原子比で酸素と組み合わせて含有する下記式のタングステン含 有触媒 Wabcd (I) [式中、XはPd、Pt、Agおよび/またはAuより成る群から選択される1 種類以上の元素であり、 YはV、Nb、Cr、Mn、Fe、Sn、Sb、Cu、Zn、U、Niおよび /またはBiより成る群から選択される複数種の元素であり、 ZはLi、Na、K、Rb、Cs、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y 、La、Ti、Zr、Hf、Ru、Os、Co、Rh、Ir、B、Al、Ga 、In、Tl、Si、Ge、Pb、P、Asおよび/またはTeより成る群か ら選択される1種類以上の元素であり、 aは1であり、 bは0より大きい数であり、 cは0より大きい数でありそして dは0〜2の数である。] のタングステン含有触媒(ただし、触媒がYとして少なくともVおよびNb元素 を含有するという条件がある)に接触させて前記供給原料から酢酸を選択的に製 造する方法に関する。 XはPbが特に有利であり、YはV、Nb、Sbおよび/またはCuを意味す るのが特に有利でありそしてZはK、Ca、Siおよび/またはPを意味するの が特に有利である。 X、YおよびZが複数の異なる元素である限り、指数b、cおよびdも同様に 複数の異なる値を取り得る。 更に本発明は、W、X、YおよびZ元素をa:b:c:dのグラム原子比で酸 素と組み合わせて含有する、酢酸を選択的に製造するための触媒にも関する。 化学量論指数b、cおよびdが以下を意味するのが好ましい: b 0.0001〜0.5 c 0.1〜1.0 および d 0.001〜1.0。 有利な範囲より上にあるbの値は本発明の方法では二酸化炭素の生成に有利で あり得る。これに対して上述の有利な範囲より下の含有量ではエチレン生成に有 利であることが観察される。更にbの特に有利な値は本発明を経済的に実施する ことを可能とする。 別の特に有利な実施形態では本発明の触媒はタングステン、パラジウム、バナ ジウム、ニオブ元素の他にアンチモンおよびカルシウムを酸素と組合せて含有し ている。W:Pd:V:Sb:Ca元素のグラム原子比a:b:c1:c2:c3 :d1は好ましくは以下の通りである: a(W)=1; b(Pd)=0.0001〜0.5、特に0.0002〜0.05 c1(V)=0.1〜1.0 c2(Nb)=0.1〜0.5 c3(Sb)=0〜0.5 d1(Ca)=0〜0.2 本発明の方法において特に有利に使用される触媒の例には以下のものがある: W1.00Pd0.00050.50Nb0.12 1.00Pd0.00050.75Nb0.20 1.00Pd0.00040.50Nb0.20Cu0.100.05 1.00Pd0.00050.50Nb0.12Sb0.10Ca0.02 1.00Pd0.0004Au0.00010.75Nb0.25Te0.002 請求の範囲 1) エタン、エチレンまたはそれらの混合物並びに酸素または酸素含有ガスよ り成るガス状供給原料を高温で、W、X、YおよびZ元素をa:b:c:dの グラム原子比で酸素と組み合わせて含有する下記式 Wabcd (I) [式中、XはPd、Pt、Agおよび/またはAuより成る群から選択される 1種類以上の元素であり、 YはV、Nb、Cr、Mn、Fe、Sn、Sb、Cu、Zn、U、Niおよび /またはBiより成る群から選択される複数種の元素であり、 ZはLi、Na、K、Rb、Cs、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y 、La、Ti、Zr、Hf、Ru、Os、Co、Rh、Ir、B、ALG a、In、Tl、Si、Ge、Pb、P、Asおよび/またはTeより成る 群から選択される1種類以上の元素であり、 aは1であり、 bは0より大きい数であり、 cは0より大きい数でありそして dは0〜2の数である。] のタングステン含有触媒(ただし、触媒がYとして少なくともVおよびNb元 素を含有するという条件がある)に接触させて前記供給原料から酢酸を選択的 に製造する方法。 2) X、Yおよび/またはZがそれぞれ複数の元素であり、指数b、cおよび dは種々の元素について異なる値を採ってもよい請求項1に記載の方法。 3) 反応温度が200〜500℃、好ましくは200〜400℃である請求項 1または2に記載の方法。 4)反応器内の圧力が1〜50bar、好ましくは1〜30barである請求項 1〜3のいずれか一つに記載の方法。 5)bが0.0001〜0.5の数を意味する請求項1〜4のいずれか一つに記 載の方法。 6)cが0.1〜1.0の数を意味する請求項1〜5のいずれか一つに記載の方 法。 7)dが0〜1.0の数を意味する請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。 8)反応器にエタンを少なくとも1種類の他のガスと混合して供給する請求項1 〜7のいずれか一つに記載の方法。 9)別のガスとして窒素、酸素、メタン、一酸化炭素、二酸化炭素、エチレンお よび/または水蒸気を供給する請求項8に記載の方法。 10)触媒が以下の組成の少なくとも1つを酸素と組み合わせて含有する請求項 1〜9のいずれか一つに記載の方法: W1.00Pd0.00050.50Nb0.12 1.00Pd0.00050.75Nb0.20 1.00Pd0.00040.50Nb0.20Cu0.100.05 1.00Pd0.00050.50Nb0.12Sb0.10Ca0.02 1.00Pd0.0004Au0.00010.75Nb0.25Te0.0021.00Pd0.0005Ag0.00010.75Nb0.12Si0.01 11) 触媒を担体と混合するかまたは担体の上に担持させる請求項1〜10の いずれか一つに記載の方法。 12) エタン/エチレンと酸素とのモル比が1:1〜10:1、好ましくは2 :1〜8:1である請求項1〜11のいずれか一つに記載の方法。 13) W、X、YおよびZ元素をa:b:c:dのグラム原子比で酸素と組み 合わせて含有する下記式 Wabcd (I) [式中、XはPd、Pt、Agおよび/またはAuより成る群から選択される1 種類以上の元素であり、 YはV、Nb、Cr、Mn、Fe、Sn、Sb、Cu、Zn、U、Niおよび /またはBiより成る群から選択される複数種の元素であり、 ZはLi、Na、K、Rb、Cs、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y 、La、Ti、Zr、Hf、Ru、Os、Co、Rh、Ir、B、Ai、Ga 、In、Tl、Si、Ge、Pb、P、Asおよび/またはTeより成る群か ら選択された1種類以上の元素であり、 aは1であり、 bは0より大きい数であり、 cは0より大きい数でありそして dは0〜2の数である。] で表される、エタン、エチレンまたはそれらの混合物並びに酸素を選択的に酸 化するためのタングステン含有触媒(ただし、触媒がYとして少なくともVお よびNb元素を含有するという条件がある)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 53/08 C07B 61/00 300 // C07B 61/00 300 B01J 23/64 103Z (72)発明者 レースキ・ライナー ドイツ連邦共和国、D―65929 フランク フルト、マグノーリエンストラーセ、3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1) エタン、エチレンまたはそれらの混合物並びに酸素または酸素含有ガスよ り成るガス状供給原料を高温で、W、X、YおよびZ元素をa:b:c:dの グラム原子比で酸素と組み合わせて含有する下記式 Wabcd (I) [式中、XはPd、pt、Agおよび/またはAuより成る群から選択される 1種類以上の元素であり、 YはV、Nb、Cr、Mn、Fe、Sn、Sb、Cu、Zn、U、Niおよび /またはBiより成る群から選択される1種類以上の元素であり、 ZはLi、Na、K、Rb、Cs、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y 、La、Ti、Zr、Hf、Ru、Os、Co、Rh、Ir、B、Al、G a、In、Ti、Si、Ge、Pb、P、Asおよび/またはTeより成る 群から選択される1種類以上の元素であり、 aは1であり、 bは0より大きい数であり、 cは0より大きい数でありそして dは0〜2の数である。] で表せるタングステン含有触媒に接触させて前記供給原料から酢酸を選択的に 製造する方法。 2) X、Yおよび/またはZがそれぞれ複数の元素であり、指数b、cおよび dは種々の元素について異なる値を採ってもよい請求項1に記載の方法。 3) 反応温度が200〜500℃、好ましくは200〜400℃である請求項 1または2に記載の方法。 4) 反応器の圧力が1〜50bar、好ましくは1〜30barである請求項 1〜3のいずれか一つに記載の方法。 5) bが0.0001〜0.5の数を意味する請求項1〜4のいずれか一つに 記載の方法。 6) cが0.1〜1.0の数を意味する請求項1〜5のいずれか一つに記載の 方法。 7)dが0〜1.0の数を意味する請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。 8)反応器にエタンを少なくとも1種類の他のガスと混合して供給する請求項1 〜7のいずれか一つに記載の方法。 9)別のガスとして窒素、酸素、メタン、一酸化炭素、二酸化炭素、エチレンお よび/または水蒸気を供給する請求項8に記載の方法。 10)触媒が以下の組成: W1.00Pd0.00050.50Nb0.12 1.00Pd0.00050.75Nb0.20 1.00Pd0.00040.50Nb0.20Cu0.100.05 1.00Pd0.00050.50Nb0.12Sb0.10Ca0.02 1.00Pd0.0004Au0.00010.75Nb0.25Te0.002 1.00Pd0.0005Ag0.00010.75Nb0.12Si0.01 の少なくとも1つを酸素と一緒に含有する請求項1〜9のいずれか一つに記載 の方法 11) 触媒を担体と混合するかまたは担体の上に担持させる請求項1〜10の いずれか一つに記載の方法。 12) エタン/エチレンと酸素とのモル比が1:1〜10:1、好ましくは2 :1〜8:1である請求項1〜11のいずれか一つに記載の方法。 13) W、X、YおよびZ元素をa:b:c:dのグラム原子比で酸素と組み 合わせて含有する下記式 Wabcd (I) [式中、XはPd、pt、Agおよび/またはAuより成る群から選択される 1種類以上の元素であり、 YはV、Nb、Cr、Mn、Fe、Sn、Sb、Cu、Zn、U、Niおよび /またはBiより成る群から選択される1種類以上の元素であり、 ZはLi、Na、K、Rb、Cs、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y 、La、Ti、Zr、Hf、Ru、Os、Co、Rh、Ir、B、Al、G a、In、Tl、Si、Ge、Pb、P、Asおよび/またはTeより成る 群から選択される1種類以上の元素であり、 aは1であり、 bは0より大きい数であり、 cは0より大きい数でありそして dは0〜2の数である。] で表される、エタン、エチレンまたはそれらの混合物並びに酸素を選択的に酸 化するためのタングステン含有触媒。
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