【発明の詳細な説明】
ポリマーの酸化防止剤として使用するためのエナミン誘導体
本発明は、エナミン類の群に属する化合物に関する。
特に、本発明は、少なくとも1つの立体的に束縛されたアミン(sterically h
indered amine)基を分子内に有するβ-ケト-エステル、又はβ-ケト-アミド又
は1,3-ジケトンと第一級又は第二級脂肪族又は芳香族アミンとの誘導体からなる
エナミン類の群に属する化合物、その製造方法、及び有機ポリマーの酸化防止剤
としてのそれらの使用に関する。
本発明はまた、上述の化合物で安定化したポリマー組成物及びこれらの組成物
から得られる最終製品に関する。
有機ポリマーが、ある時間にわたって大気中の試薬や光に曝された結果分解し
、加工中及び変形処理中に容易に熱酸化性(thermoxidative)分解することが知ら
れている。
この分解の最も明らかな徴候は、例えば、最終製品の機械的特性が変化するこ
とである。ポリマー材料のこの分解を防止するために、通常、安定化化合物が有
機ポリマーに加えられている。
本件出願人は、少なくとも1つの立体的に束縛されたアミン基を分子内に有す
るβ-ケト-エステル、β-ケト-アミド又は1,3-ジケトンと第一級又は第二級脂肪
族又は芳香族アミンとの誘導体からなるエナミン類の群に属する化合物が、添加
された有機ポリマーを安定化し、熱酸化に対する耐性を向上できることを見いだ
した。
それ故、本発明は、一般式(I)を有する少なくとも1種の立体的に束縛され
たアミンを分子内に有するβ-ケト-エステル、β-ケト-アミド又は1,3-ジケトン
と、第一級又は第二級の脂肪族又は芳香族アミンとの誘導体を含有するエナミン
類の群に属する化合物に関する。
(式中:
- mは1〜3の整数であり、両端も含む;
- nは1〜4の整数であり、両端も含む;
- R1は以下の一般式(II)、(III)又は(IV)の一つを有するトリアジンを
示し;
(式中R5は水素原子;直鎖又は分岐C1-C18アルキル基;-NHR6アミン基
又は-SR6基(式中R6は水素原子又は直鎖又は分岐C1-C18アルキル基を
表す));
- R1及びR2は同一か又は異なっており、水素原子;直鎖又は分岐C1-C18
アルキル基;直鎖又は分岐C2-C8アルコキシアルキル基;酸素、窒素及
びイオウから選ばれるヘテロ原子を含有していてもよいC5-C8シクロア
ルキル基;C6-C18アリール基;C7-C20アリールアルキル又はアルキル
アリール基;一般式(V)を有する基を表し:
(式中、R7は水素原子;直鎖又は分岐C1-C18アルキル基(該アルキル基
は-NHR8基又は-OR8基(式中、R8は水素原子、直鎖又は分岐C1-C18アル
キル基又はC6-C18アリール基である)で置換されていてもよい);-OR9
基(式中、R9は水素原子、又は直鎖又は分岐C1-C18アルキル基を表す))
;
- 又はR1及びR2は窒素原子と一緒になって、酸素、窒素及びイオウから
選ばれる第二ヘテロ原子を含有しても良いC5-C8ヘテロ環式基を表し;
- R3及びR4は同一か又は異なっており、直鎖又は分岐C1-C18アルキル基
;C6-C18アリール基;C7-C20アルキルアリール又はアリールアルキル
基;直鎖又は分岐C1-C8アルコキシ基を表し;
- 又はR4は一般式(VI)を有する基を表し
(式中、R7は上述の定義と同じである);
- 又はR4はNR10R11基(式中、R10及びR11は同一か又は異なっており、水
素原子;直鎖又は分岐C1-C18アルキル基;直鎖又は分岐C2-C8アルコキ
シアルキル基;酸素、窒素及びイオウから選ばれるヘテロ原子を含有
していてもよいC5-C8シクロアルキル基;C6-C18アリール基;C7-C20ア
リールアルキル又はアルキルアリール基;以下の一般式(II)、(III)
又は(IV)の一つを有するトリアジン: (式中、R5は上述の定義と同じである);一般式(V)を有する基:
(式中、R7は上述の定義と同じである)を表す);
- 又はR10及びR11は、窒素原子と一緒になって、酸素、窒素及びイオウ
から選ばれる第二のヘテロ原子を含有していてもよいC5-C8ヘテロ環式
基を表す);
- 又は、R4は一般式(VII)、(VIII)又は(IX)の一つを有する基を表す: (式中、R12は、水素原子;又は直鎖又は分岐C1-C18アルキル基を表
し;R13は直鎖又は分岐C1-C18アルキル基;-COCH2COCH3基;又は直
接結合(direct bond)を表す);
但し、R1及びR2が一般式(V)を有する基とは異なる場合、R4は一般式(VI)
の基を表す。)に関する。
一般式(I)を有する化合物は、有機ポリマー用の酸化防止剤として使用する
ことができる。
R1、R2、R10及びR11の例としては、水素原子と同様、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、オクチル、シクロヘキシル、ベンジル、フェニル、
エチルフェニル、メトキシエチル、4-(2,2,6,6-テトラメチル)ピペリジニル、
4-(2,2,6,6-テトラメチル)-1-ブトキシエチルピペリジニル、4-(2,2,6,6-テ
トラメチル)-1-ブトキシピペリジニル、4-(2,2,6,6-テトラメチル)-1-メチル
ピペリジニル、3,5-ジオクチルアミノトリアジン、3,5-ジブチルアミノトリアジ
ン等があげられる。
R1及びR2又はR10及びR11が窒素原子と一緒になっていると考えられる場合、C5
-C8ヘテロ環式基の例としては、モルホリン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラ
ジン、チオモルホリン、チアゾリジン、ベンゾチアゾリジン等があげられる。
R3及びR4の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、フェニル、オキ
シメチル、オキシエチル及びオキシブチル等があげられる。
R4が一般式(VI)を有する基を表すとき、R4基の例としては、4-(2,2,6,6-テ
トラメチル)ピペリジノキシ、N-メチル-4-(2,2,6,6-テトラメチル)ピペリジ
ノキシ、N-メトキシエチル-4-(2,2,6,6-テトラメチル)ピペリジノキシ、N-
メチルアミノエチル-4-(2,2,6,6-テトラメチル)ピペリジノキシ等があげられ
る。
R4が一般式(VII)、(VIII)又は(IX)を有する基を表し、nが2であるとき、R4
基の例としては、
等があげられる。
R4が一般式(VII)、(VIII)又は(IX)を有する基を表し、nが3であるとき、R4
基の例としては、
等があげられる。
R4が一般式(VII)、(VIII)又は(IX)を有する基を表し、nが4であるとき、R4
基の例としては、
等があけられる。
R7の例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、エトキシ、ブトキシ、
β-ヒドロキシエチル、β-メトキシエチル、β-ブトキシエチル及びメチルアミ
ノエチル等があげられる。
R5、R6、R8、R9、R12及びR13が直鎖又は分岐C1-C18アルキル基を表す場合、こ
れらの基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル及び
オクチル等があげられる。
一般式(I)の化合物の具体例としては、本発明の範囲を決して限定して解す
べきではないが、以下のものが挙げられる。
本発明のさらなる目的は、一般式(I)の化合物の合成法に関する。
本発明の一般式(I)の化合物の合成方法は、一般式(X):
HNR1R2(X)
の第一級又は第二級、脂肪族又は芳香族アミン1-4モルと、(式中、R1及びR2は
上で定義したとおりである)1〜3モルのβ-ケト-エステル、又はβ-ケト-アミド
、又は一般式(XI)の1,3-ジケトン:
(式中、R3、R4及びnは上で定義したとおりである)
との反応を含む。
上述の反応は、不揮発性有機溶媒の存在下、好ましくは炭化水素、特にトルエ
ン存在下で、60℃〜160℃、好ましくは115℃〜150℃の範囲の温度で、大気圧に
おいて、0.5〜24時間、好ましくは3〜10時間の範囲の時間で起こる。酢酸を、触
媒としてこの反応に任意に添加してもよい。
上述の反応の間、共沸蒸留用の装置を使用する共沸蒸留により分離される反応
水を除去する一方、有機溶媒をリサイクルする。
反応の最後に、溶媒及び存在し得る酢酸を蒸留により除去し、粗生成物を得る
。一般式(I)を有する所望の化合物を、減圧下、13.3Pa〜6666Pa(0.1mm/Hg
〜50mm/Hg)の範囲の圧力において、及び40℃〜200℃の範囲の温度で操作され
る、分別蒸留(fractionated distillation)により、得られた粗生成物から精
製する。または、一般式(I)の化合物は、当該技術分野において公知の方法を
使用する結晶化により分離する。
本発明の目的に使用できる、一般式(X)を有する第一級又は第二級脂肪族又
は芳香族アミンの例としては、シクロヘキシルアミン、n-ブチルアミン、tert-
ブチルアミン、n-オクチルアミン、tert-オクチルアミン、n-オクタデシルアミ
ン、n-ドデシルアミン、ベンジルアミン、2-メトキシエチルアミン、2-フルフリ
ルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、ジベンジルアミン、アニリン
、ジフェニルアミン、メラミン、4-アミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、4
-アミ
ノ-2,2,6,6-テトラメチル-1-メチルピペリジン、4-アミノ-2,2,6,6-テトラメチ
ル-1-ブトキシエチルピペリジン、1-アミノ-3,5-ジオクチルアミノトリアジン等
があげられる。
β-ケト-エステル又はβ-ケト-アミド、又は一般式(XI)を有する1,3-ジケト
ンの例としては、エチルアセトアセテート、t-ブチルアセトアセテート、オクタ
デシルアセトアセテート、エチルベンゾイルアセテート、アセチル-アセトン、
ベンゾイル-アセトン、ジベンゾイルメタン、p-トルイルアセトン、4-(2,2,6,6
-テトラメチル)ピペリジニルアセトアセテート、N-メチル-4-(2,2,6,6-テトラ
メチル)ピペリジニルアセトアセテート、アセト-アセトアミド、アセトアセト
アニリド、アセト-アセト-4-(2,2,6,6,-テトラメチルピペリジン)アミド、ア
セト-アセト-(3,5-ジブチルトリアジン)-1-アミド等があげられる。
上述した方法により合成される一般式(I)の化合物のエナミン官能性(enam
inic function)は、高純度(95%、ガスクロマトグラフィーにより確認)のサ
ンプルについて、NMR分光分析により確認される(BRUKER AC 200分光計を使用し
て得られる)。
しかしながら、本発明の一般式(I)の化合物を製造するために使用できる他
の方法は、例えば、Houben-Weyl(1957),Vol.11/1,pages 172-178等の文献に記載
されている。
本発明の化合物により安定化され得る有機ポリマーとしては、
(I)モノ-オレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えば、ポリプロピレン
、ポリイソブチレン、ポリブト-1-エン、ポリ-4-メチルペント-1-エン、ポリイ
ソプレン又はポリブタジエン等;並びに、シクロ-オレフィンのポリマー、例え
ばシクロペンテン又はノルボルネン等;ポリエチレン(任意に架橋していても良
い)、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低
密度ポリエチレン(LLDPE)、分岐低密度ポリエチレン(BLDPE)。
例えば、前段落に記載されているモノ-オレフィンのポリオレフィン、好まし
くはポリエチレン及びポリプロピレン等を、文献において公知の種々の方法、好
ましくは以下の方法を用いて製造することができる:
(a)ラジカル重合(一般的には高圧及び高温下で行われる);
(b)通常、周期表IVb、Vb、VIb又はVIII族の一種以上の金属を含有する触媒
を使用する触媒重合。これらの金属は一般的に、一種以上のリガンド、例え
ば、π-又はσ-配位結合をし得るオキシド、ハライド、アルコラート、エー
テル、アミン、アルキル、アルケニル及び/又はアリールを有する。これら
の金属錯体は、遊離した形態であり得るか又は、例えば、活性化マグネシウ
ムクロリド、チタン(III)クロリド、アルミナ又はシリコンオキシド等の
担体に支持させることができる。これらの触媒は反応媒質中で可溶性又は不
溶性であり得る。触媒は、単独で使用することもできるし、例えば、金属ア
ルキル、金属水素化物、金属アルキルのハライド、金属アルキル又は金属ア
ルキルオキサンのオキシド等の他の活性剤の存在下で一緒に使用することも
できる。これらの金属は周期表のIa、IIa及び/又はIIIa族に属する元素で
ある。活性化剤は、他のエステル、エーテル、アミン又はシリル-エーテル
群により適切に変性することもできる。これらの触媒系は、通常、フィリッ
プス、スタンダードオイルインディアナ、チーグラー(-ナッタ)、TNZ(デュ
ポン)、メタロセン又は“シングルサイト触媒”(SSC)と呼ばれている。
(2)(I)について記載したポリマー混合物、例えば、ポリプロピレンとポリ
イソブチレンとの混合物;ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えば、P
P/HDPE、PP/LDPE);異なるタイプのポリエチレンの混合物(例えば、LDPE/HDPE
)。
(3)モノ-オレフィン及びジオレフィンのコポリマー又はモノオレフィン及びジ
オレフィンと他のビニルモノマーとのコポリマー、例えば、エチレン-プロピレ
ンコポリマー、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)及び低密度ポリエチレン(LDP
E)との混合物、プロピレン/ブト-1-エンコポリマー、プロピレン/イソブチレ
ンコポリマー、エチレン/ブト-1-エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリ
マー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、
エチレン/オクテンコポリマー、プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチ
レン/イソプレンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エ
チレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/ビニルアセテートコポ
リマー及び一酸化炭素又はエチレン/アクリル酸コポリマーとのそれら
のコポリマー及びそれらの塩(アイオノマー)並びにエチレンとポリプロピレン
及びジエン、例えば、ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン又はエチリデン-ノ
ルボルネン等のターポリマー;及びこれらのコポリマー同士の混合物又はこれら
のコポリマーと(I)に記載したポリマーとの混合物、例えば、ポリプロピレン
/エチレン-プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン-ビニルアセテート(EVA)
コポリマー、LDPE/エチレン-アクリル酸(EAA)コポリマー、LLDPE/EVA、LLDPE
/EAA及び交互又は“ランダム”ポリアルキレン/一酸化炭素コポリマー及び他
のポリマー、例えば、ポリアミド等との混合物。
(4)それらの水素添加した変性物(例えば、接着剤)及びポリアルキレン及び
スターチとの混合物を含有する炭化水素樹脂(例えば、C5-C9)。
(5)ポリスチレン、ポリ(p-メチルスチレン)、ポリ(α-メチル-スチレン)。
(6)スチレン又はα-メチルスチレンとジエン又はアクリル誘導体とのコポリマ
ー、例えば、スチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/
アルキルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレート、スチ
レン/ブタジエン/アルキルメタクリレート、スチレン/無水マレイン酸、スチ
レン/アクリロニトリル/メチルアクリレート等;スチレンと他のポリマー、例
えば、ポリアクリレート、ジエンのポリマー又はエチレン/プロピレン/ジエン
ターポリマー、スチレンのブロックポリマー、例えば、スチレン/ブタジエン/
スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン/
スチレン又はスチレン/エチレン/プロピレン/スチレン等との間のコポリマー
である高衝撃強さを有する混合物。(7)スチレン又はα-メチルスチレンのグラ
フトコポリマー、例えば、ポリブタジエン中スチレン、ポリブタジエン又はポリ
ブタジエン-アクリロニトリルコポリマー中スチレン;ポリブタジエン中スチレ
ン及びアクリロニトリル(又はメタクリロニトリル);ポリブタジエン中スチレ
ン、アクリロニトリル及びメチルメタクリレート;ポリブタジエン中スチレン及
び無水マレイン酸;ポリブタジエン中スチレン、アクリロニトリル及び無水マレ
イン酸又はマレイミド;ポリブタジエン中スチレン及びマレイミド;ポリブタジ
エン中スチレン及びアルキルアクリレート又はメタクリレート;エチレン/プロ
ピレン/ジエンターポリマー中スチレン及びアクリロニトリル、ポリアルキルア
クリレート又はポリアルキルメタクリレート中スチレン及びアクリロニトリル、
アクリレート/ブタジエンコポリマー中スチレン及びアクリロニトリル、並びに
上述のコポリマーと(6)で挙げたコポリマーとの混合物、例えば、ABS、MBS、A
SA又はAES等の公知のコポリマーの混合物。
(8)ハロゲンを含有するポリマー、例えば、ポリクロロプレン、塩素化ゴム、
塩素化又はスルホ塩素化(sulfochlorinated)ポリエチレン、エチレン及び塩素
化エチレンコポリマー、エピクロロヒドリンのホモポリマー及びコポリマー、特
にハロゲンを含有するビニル化合物のポリマー、例えば、ポリビニルクロリド、
ポリビニリデンクロリド、ポリビニルフルオリド又はポリビニリデンフルオリド
;及びそれらのコポリマー、例えば、ビニルクロリド/ビニリデンクロリド、ビ
ニルクロリド/ビニルアセテート又はビニリデン-クロリド/ビニルアセテート
。
(9)α,β-不飽和酸及びそれらの誘導体から誘導されるポリマー、例えば、ポ
リアクリレート及びポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリアク
リルアミド及びポリアクリロニトリル、ブチルアクリレートで変性させたもの。
(10)上述の(9)のモノマー同士のコポリマー又は上述の(9)のモノマーと他
の不飽和モノマーとのコポリマー、例えば、アクリロニトリル/ブタジエンコポ
リマー、アクリロニトリル/アルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリ
ル/アルコキシアルキルアクリレートコポリマー又はアクリロニトリル/ビニル
ハライドコポリマー又はアクリロニトリル/アルキルメタクリレート/ブタジエ
ンターポリマー。
(11)不飽和アルコール及びアミン、又はそれらのアシル又はアセタール誘導体
から誘導されるポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテー
ト、ポリビニルステアレート、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルマレエート
、ボリビニルブチラール、ポリアリルフタレート又はポリアリルメラミン;及び
(I)に記載したオレフィンとのそれらのコポリマー。
(12)環状エーテルのホモポリマー及びコポリマー、例えば、ポリアルキレング
リコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、又は上述した化合
物とビス-グリシジルエーテルとのコポリマー。
(13)ポリアセタール、例えば、ポリオキシメチレン及びコモノマーとしてエチ
レンオキシドを含有するポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリレ
ート又はMBSで変性したポリアセタール。
(14)ポリフェニレンオキシド及びスルフィド及びポリフェニレンオキシドとス
チレン又はポリアミドポリマーとの混合物。
(15)ヒドロキシ-末端ポリエーテル、一方がポリエステル又はポリブタジエン
で他方が脂肪族又は芳香族ポリイソシアネート、並びに上述の化合物のプレカー
サから誘導されるポリウレタン。
(16)ジアミン及びジカルボン酸及び/又はアミノカルボン酸、或いは対応する
ラクトンから誘導されるポリアミド及びコポリアミド、例えば、ポリアミド4、
ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6/12、4/6、12/12、ポリアミ
ド11、ポリアミド12、m-キシレンジアミン及びアジピン酸から出発して得られる
芳香族ポリアミド;改質剤としてエラストマーを含有するか又は含有しない、ヘ
キサメチレンジアミン及びイソフタル酸及び/又はテレフタル酸から製造される
ポリアミド、例えば、ポリ-2,4,4-トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド
又はポリ-m-フェニレンイソフタルアミド;及び上述のポリアミドとポリ-オレフ
ィン、オレフィン性コポリマー、化学的に結合しているか又はグラフトされてい
るアイオノマー又はエラストマーとのブロックコポリマー;又はポリアミドとポ
リエーテルとのコポリマー、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール又はポリテトラメチレングリコール;並びにEPDM又はABSで変性した
ポリアミド又はコポリアミド及び処理中に縮合させたポリアミド("RIMポリアミ
ド系")。
(17)ポリウレア、ポリイミド、ポリアミド-イミド及びポリベンゾイミダゾー
ル。
(18)ジカルボン酸及びジオールから及び/又はヒドロキシカルボン酸から又は
対応するラクトンから誘導されるポリエステル、例えば、ポリエチレン テレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ-1,4-ジメチロールシクロヘキサ
ンテレフタレート及びポリヒドロキシベンゾエート、並びにポリエーテルとヒド
ロキシ-末端基から誘導されるブロックコポリエーテルエステル;及びポリカ
ーボネート又はMBSで変性したポリエステル。
(19)ポリカーボネート及びポリエステルカーボネート。
(20)ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルケトン。
(21)一方がアルデヒドで、他方がフェノール、他方でウレア及びメラミンから
誘導される架橋したポリマー、例えば、フェノール/ホルムアルデヒド樹脂、ウ
レア/ホルムアルデヒド樹脂及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂。
(22)乾燥したか又は乾燥していないアルキド樹脂。
(23)飽和及び不飽和ジカルボン酸と多価アルコール及び架橋剤としてのビニル
化合物のコポリエステルから誘導される不飽和ポリエステルに基づく樹脂、及び
ハロゲンを含有する耐炎性の良好な上述の樹脂。
(24)置換アクリレートから誘導される架橋性アクリル樹脂、例えば、エポキシ
アクリレート、ウレタンアクリレート又はポリエステルアクリレート。
(25)アルキド樹脂;メラミン樹脂、ウレア樹脂で架橋したポリエステル又はア
クリレート樹脂に基づく樹脂;ポリイソシアネート又はエポキシ樹脂に基づく樹
脂。
(26)ポリエポキシドから誘導される架橋したエポキシ樹脂、例えば、ビス-グ
リシジルエーテル又はシクロ脂肪族ジエポキシド。
(27)天然ポリマー、例えば、セルロース、ゴム、ゼラチン、及び化学的に変性
して相同ポリマーを得るそれらの誘導体、例えば、セルロースアセテート、プロ
ピオネート及びブチレート等、又は例えば、メチル-セルロース等のセルロース
エーテル;並びに炭化水素樹脂(“ロジン”)又はそれらの誘導体。
(28)上述のポリマーの混合物(“ポリブレンド”)例えば、PP/EPDM、ポリア
ミド/EPDM又はABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC
/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可
塑性PUR、POM/アクリレート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6及びコポリマー
、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO等。
特に、一般式(I)の化合物をポリオールの安定化に使用することができる。
本発明の一般式(I)の化合物の有機ポリマーへの導入は、当該分野において
公知の方法により行う。
例えば、一般式(I)の化合物を、該化合物の製造に続く工程において、又は
転位工程の直前に、任意に他の添加剤の存在下、有機ポリマーに添加することが
できる。
本発明の一般式(I)の化合物を、0.02質量%〜3質量%、好ましくは0.05質
量%〜1質量%の範囲の量でポリマーに導入して安定化することができる。
本発明のさらなる目的は、有機ポリマー及び有効量の一種以上の一般式(I)
の化合物を含有するポリマー組成物に関する。
既に記載したように、本発明の一般式(I)の化合物は、他の慣用の添加剤又
はそれらの混合物と併用することができる。これらの添加剤は、安定化させるポ
リマー組成物の約0.1質量%〜約5質量%、好ましくは約0.5質量%〜約3質量%
の範囲の量で添加する。幾つかの添加剤を以下に例として挙げる。
1.酸化防止剤
1.1 アルキル化モノフェノール、例えば、
2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール;
2-t-ブチル-4,6-ジメチルフェノール;
2,6-ジ-t-ブチル-4-エチルフェノール;
2,6-ジ-t-ブチル-4-n-ブチルフェノール;
2,6-ジ-t-ブチル-4-イソブチルフェノール;
2,6-ジ-シクロペンチル-4-メチルフェノール;
2-(α-メチルシクロヘキシル)-4,6-ジメチルフェノール;
2,6-ジオクタデシル-4-メチルフェノール;
2,4,6-トリシクロヘキシルフェノール;
2,6-ジ-t-ブチル-4-メトキシメチルフェノール;
2,6-ジ-ノニル-4-メチルフェノール;
2,4-ジメチル-6-(1'-メチルウンデシ-1'-イル)フェノール;
2,4-ジメチル-6-(1'メチルヘクタデシ-1'-イル)フェノール;
2,4-ジメチル-6-(1'-メチルトリデシ-1'-イル)フェノール;及び
それらの混合物等。
1.2 アルキルチオメチルフェノール、例えば、
2,4-ジオクチルチオメチル-6-t-ブチルフェノール;
2,4-ジオクチルチオメチル-6-メチルフェノール;
2,4-ジオクチルチオメチル-6-エチルフェノール;
2,6-ジドデシルチオメチル-4-ノニルフェノール等。
1.3 ヒドロキノン及びアルキル化ヒドロキノン、例えば、
2,6-ジ-t-ブチル-4-メトキシフェノール;
2,5-ジ-t-ブチルヒドロキノン;
2,5-ジ-t-アミルヒドロキノン;
2,6-ジフェニル-4-オクタデシルオキシフェノール;
2,6-ジ-t-ブチルヒドロキノン;
2,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシアニソール;
3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシアニソール;
3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニルステアレート;
ビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)アジパート等。
1.4 トコフェロール、例えば、
α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェ
ロール及びそれらの混合物(ビタミンE)等。
1.5 ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、例えば、
2,2'-チオビス-(6-t-ブチル-4-メチルフェノール);
2,2'-チオビス-(4-オクチルフェノール);
4,4'-チオビス-(6-t-ブチル-3-メチルフェノール);
4,4'-チオビス-(6-t-ブチル-2-メチルフェノール);
4,4'-チオビス-(3,6-ジ-sec-アミルフェノール);
4,4'-ビス-(2,6-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)ジスルフィド等。
1.6 アルキリデン-ビスフェノール、例えば、
2,2'-メチレンビス-(6-t-ブチル-4-メチルフェノール);
2,2'-メチレンビス-(6-t-ブチル-4-エチルフェノール);
2,2'-メチレンビス-[4-メチル-6-(α-メチルシクロヘキシル)フェノール]
;
2,2'-メチレンビス-(4-メチル-6-シクロヘキシルフェノール);
2,2'-メチレンビス(6-ノニル-4-メチルフェノール);
2,2'-メチレンビス(4,6-ジ-t-ブチルフェノール);
2,2'-エチリデンビス(4,6-ジ-t-ブチルフェノール);
2,2'-エチリデンビス(6-t-ブチル-4-イソブチルフェノール);
2,2'-メチレンビス[6-(α-メチルベンジル)-4-ノニルフェノール];
2,2'-メチレンビス[6-(α,α-ジメチルベンジル)-4-ノニルフェノール];
4,4'-メチレンビス(2,6-ジ-t-ブチルフェノール);
4,4'-メチレンビス(6-t-ブチル-2-メチルフェノール);
1,1-ビス-(5-t-ブチル-4-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-ブタン;
2,6-ビス-(3-t-ブチル-5-メチル-2-ヒドロキシベンジル)-4-メチルフェノ
ール;
1,1,3-トリス-(5-t-ブチル-4-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-ブタン;
1,1,-ビス-(5-t-ブチル-4-ヒドロキシ-2-メチル-フェニル)-3-n-ドデシル
メルカプトブタン;
エチレングリコールビス[3,3-ビス(3'-t-ブチル-4'-ヒドロキシ-フェニル
)ブチレート];
ビス(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ジシクロペンタジエン
;
ビス[2-(3'-t-ブチル-2'-ヒドロキシ-5'-メチルベンジル)-6-t-ブチル-4-
メチルフェニル]テレフタレート;
1,1-ビス(3,5-ジメチル-2-ヒドロキシフェニル)ブタン;
2,2-ビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン;
2,2-ビス(5-t-ブチル-4-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-n-ドデシルメ
ルカプトブタン;
1,1,5,5-テトラ(5-t-ブチル-4-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-ペンタン
等。
1.7 O、N又はSを含有するベンジル化合物、例えば、
3,5,3',5'-テトラ-t-ブチル-4,4'-ジヒドロキシジベンジルエーテル;
オクタデシル-4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルベンジルメルカプト-アセテート
;
トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)アミン;
ビス(4-t-ブチル-3-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)ジチオ-テレフタ
レート;
ビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)スルフィド;
イソ-オクチル-3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジルメルカプト-アセテ
ート等。
1.8 ヒドロキシベンジル化マロネート、例えば、
ジオクタデシル-2,2-ビス(3,5-ジ-t-ブチル-2-ヒドロキシベンジル)マロ
ネート;
ジオクタデシル-2-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルベンジル)マロネ
ート;
ジドデシルメルカプトエチル-2,2-ビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベ
ンジル)マロネート;
ビス[4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェニル]-2,2-ビス(3,5-ジ-t-ブ
チル-4-ヒドロキシベンジル)マロネート
1.9 芳香族ヒドロキシベンジル化合物、例えば、
1,3,5-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメチ
ルベンゼン;
1,4-ビス-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,3,5,6-テトラメチ
ルベンゼン;
2,4,6-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)フェノール
1.10 トリアジン化合物、例えば、
2,4-ビス(オクチルメルカプト)-6-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシアニリ
ン)-1,3,5-トリアジン;
2-オクチル-メルカプト-4,6-ビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシアニリン
)-1,3,5-トリアジン;
2-オクチルメルカプト4,6-ビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェノキシ
)-1,3,5-トリアジン;
2,4,6-トリス-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェノキシ)-1,2,3-トリアジ
ン;
1,3,5-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)イソシアヌレー
ト;
1,3,5-トリス(4-t-ブチル-3-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)イソシア
ヌレート;
2,4,6-トリス-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニルエチル)-1,3,5-ト
リアジン;
1,3,5-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキ
サヒドロ-1,3,5-トリアジン;
1,3,5-トリス-(3,5-ジシクロヘキシル-4-ヒドロキシベンジル)イソシアヌ
レート等。
1.11 ベンジルホスホネート、例えば、
ジメチル-2,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジルホスホネート;
ジエチル-3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジルホスホネート;
ジオクタデシル-3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジルホスホネート;
ジオクタデシル-5-t-ブチル-4-ヒドロキシ-3-メチル-3-メチルベンジルホス
ホネート;
3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエステルの
カルシウム塩等。
1.12 アシルアミノフェノール、例えば、
4-ヒドロキシラウリルアニリド;
4-ヒドロキシステアリルアニリド;
オクチル-N-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)カルバメート等。
1.13 β-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と一価又は
多価アルコールのエステル、例えば、
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6-ヘキサン
ジオール、1,9-ノナンジオール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレート、N,N'-ビス(ヒドロキシエチル)オキサ
ミド、3-チオウンデカノール、3-チオペンタデカノール、トリメチルヘキ
サンジオール、トリメチロールプロパン、4-ヒドロキシメチル-1-ホスホ-2,
6,7-トリオキサ-ビシクロ[2.2.2]オクタン等。
1.14 β-(5-t-ブチル-4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロピオン酸と一価
又は多価アルコールとのエステル、例えば、
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6-ヘキサン
ジオール、1,9-ノナンジオール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレート、N,N'-ビス(ヒドロキシエチル)オキサ
ミド、3-チオウンデカノール、3-チオペンタデカノール、トリメチルヘキサ
ンジオール、トリメチロールプロパン、4-ヒドロキシメチル-1-ホスホ-2,6,
7-トリオキサ-ビシクロ(2.2.2)オクタン等。
1.15 β-(3,5-ジシクロヘキシル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオンサンと一
価又は多価アルコールとのエステル、例えば、
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6-ヘキサン
ジオール、1,9-ノナンジオールエチレングリコール、1,2-プロパンジオール
、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキ
シエチル)イソシアヌレート、N,N'-ビス(ヒドロキシエチル)オキサミ
ド、3-チオウンデカノール、3-チオ-ペンタデカノール、トリメチルヘキサ
ンジオール、トリメチロール-プロパン、4-ヒドロメチル-1-ホスホ-2,6,7-
トリオキサ-ビシクロ[2.2.2]オクタン等。
1.16 (3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)酢酸と一価又は多価アルコー
ルとのエステル、例えば、
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6-ヘキサン
ジオール、1,9-ノナンジオール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレート、N,N'-ビス(ヒドロキシエチル)オキ
サミド、3-チオウンデカノール、3-チオペンタデカノール、トリメチルヘキ
サンジオール、トリメチロールプロパン、4-ヒドロキシメチル-1-ホスホ-2,
6,7-トリオキサ-ビシクロ[2.2.2]オクタン等。
1.17 β-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)-プロピオン酸のアミド、
例えば、
N,N'-ビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキ
サメチレンジアミン;
N,N'-ビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニルプロピロニル)トリ
メチレンジアミン;
N,N'-ビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒド
ラジン等。
2.紫外線及び光安定化剤
2.1 2-(2'-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールの誘導体、例えば、
2-(2'-ヒドロキシ-5'メチルフェニル)ベンゾトリアゾール;
2-(3',5'-ジ-t-ブチル-2'-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール;
2-(5'-t-ブチル-2'-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール;
2-[2'-ヒドロキシ-5'-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリ
アゾール;
2-(3',5'-ジ-t-ブチル-2'-ヒドロキシフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾー
ル;
2-(3'-t-ブチル-2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニル)-5-クロロベンゾトリア
ゾール;
2-(3'-sec-ブチル-5'-t-ブチル-21-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル;
2-(2'-ヒドロキシ-4'-オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール;
2-(3',5'-ジ-t-アミル-2'-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール;
2-[3',5'-ビス(α,α-ジメチルベンジル)-2'-ヒドロキシフェニル]ベンゾト
リアゾール;
2-[3'-t-ブチル-2'-ヒドロキシ-51-(2-オクチルオキシカルボニルエチル)フ
ェニル]5-クロロベンゾトリアゾール、2-[3'-t-ブチル-5'(2-(2-エチルヘキ
シルオキシ)カルボニルエチル)-2'-ヒドロキシフェニル]-5-クロロベンゾト
リア
ゾール、2-(3'-t-ブチル-2'-ヒドロキシ-5'-(2-メトキシカルボニルエチル
)フェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール,2-[3'-t-ブチル-2'-ヒドロキシ-
5'-(2-メトキシカルボニルエチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2-[3'-t-
ブチル-2-ヒドロキシ-5'-(2-オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル]ベ
ンゾトリアゾール、2-[3'-t-ブチル-5'(2-(2-エチルヘキシルオキシ)カル
ボニルエチル)-2'-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3'-ドデ
シル-2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール及び2-[3'-t-ブ
チル-2'-ヒドロキシ-5'-(2-イソ-オクチルオキシカルボニルエチル)フェニ
ル]ベンゾトリアゾール、2,2'-メチレン-ビス[4-(1,1,3,3-テトラメチルブチ
ル)-6-ベンゾトリアゾール-2-イル-フェノール]の混合物;
2-[3'-t-ブチル-5'-(2-メトキシカルボニルエチル)-2'-ヒドロキシフェニル]
-2H-ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300とのエステル化物;
[R-CH2CH2-COO(CH2)31]2(式中、R=3'-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5'-2H-ベンゾ
トリアゾール-2-イル-フェニルである)等。
2.2 2-ヒドロキシベンゾフェノンの誘導体、例えば、
4-ヒドロキシ-;4-メトキシ-;4-オクチルオキシ-;4-デシルオキシ-;4-ドデ
シルオキシ-;4-ベンジルオキシ-:4,2',4'-トリヒドロキシ-;2'-ヒドロキシ
-4,4'-ジメトキシ等。
2.3 置換されていても良い安息香酸のエステル、例えば、
フェニルサリチレート、4-t-ブチルフェニルサリチレート、オクチルフェニル
サリチレート、ベンゾイル-レゾルシノール、ビス(4-t-ブチルベンゾイル)-
レゾルシノール、ジベンゾイル-レゾルシノール、2,4-ジ-t-ブチルフェニル-3
,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル-3,5-ジ-t-ブチル-
4-ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル-3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベ
ンゾエート、2-メチル-4,6-ジ-t-ブチル-フェニル-3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロ
キシベンゾエート等。
2.4 アクリレート、例えば、
エチル又はイソオクチルα-シアノ-β,β-ジフェニルアクリレート;
メチルα-カルボメトキシシンナメート、メチル又はブチルα-シアノ-β-メチ
ル-p-メトキシシンナメート、メチルα-カルボメトキシ-p-メトキシ-シンナメ
ート、N-(β-カルボメトキシ-β-シアノビニル)-2-メチルインドリン。
2.5 ニッケル化合物、例えば、
2,2'-チオ-ビス-[4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール]の錯体、
例えば、n-ブチルアミン、トリエタノールアミン又はN-シクロヘキシルジエ
タノールアミン等のさらなるリガンドを有するか又は有さない1:1又は1:
2錯体、
ニッケルジブチルジチオカルバメート、4-ヒドロキシ-3,5-ジ-t-ブチル-ベン
ジル-ホスホン酸のモノアルキルエステルのニッケル塩、例えば、メチル又は
エチルエステル、ケトオキシムとのニッケル錯体、例えば2-ヒドロキシ-4-メ
チフェニルウンデシルケトオキシム、さらなるリガンドを有するか又は有さな
い1-フェニル-4-ラウロイル-5-ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体。
2.6 オキサミド、例えば、
4,4'-ジオクチルオキシオキサアニリド;
2,2'-ジエトキシオキサアニリド;
2,2'-ジオクチルオキシ-5,5'-ジ-t-ブトキシアニリド;
2,2'-ジドデシルオキシ-5,5'-ジ-t-ブトキシアニリド;
2-エトキシ-2'-エチルオキサアニリド;
N,N'-ビス(3-ジメチルアミノプロピル)オキサミド;
2-エトキシ-5-t-ブチル-2'-エトキシアニリド及び2-エトキシ-2'-エチル-5,4'
-ジ-t-ブトキシアニリドとの混合物;
及び二置換オルト-及びパラ-メトキシアニリドの混合物及び二置換オルト-及
びパラ-エトキシアニリドの混合物。
2.7 2-(2-ヒドロキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、例えば、
2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-オクチルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン
;
2-(2-ヒドロキシ-4-オクチルオキシフェニル)-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェ
ニル)-1,3,5-トリアジン;
2-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-
トリアジン;
2,4-ビス-(2-ヒドロキシ-4-プロピルオキシフェニル)-6-(2,4-ジメチルフ
ェニル)-1,3,5-トリアジン;
2-(2-ヒドロキシ)-4,6-ビス(4-メチルフェニル)-1,3,5-トリアジン;
2-(2-ヒドロキシ-4-ドデシルオキシフェニル)-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェ
ニル)-1,3,5-トリアジン;
2-[2-ヒドロキシ-4-(2-ヒドロキシ-3-ブチルオキシプロポキシ)フェニル]-4
,6-ビス(2,4-ジメチル)-1,3,5-トリアジン;
2-[2-ヒドロキシ-4-(2-ヒドロキシ-3-オクチルオキシ-プロピルオキシ)-フ
ェニル]-4,6-ビス(2,4-ジメチル)-1,3,5-トリアジン。
3. "金属失活剤"、例えば、
N,N-ジフェニルオキサミド、N-サリチルアル-N'-サリチロイル-ヒドラジ
ン;
N,N'-ビス(サリチロイル)ヒドラジン;N,N'-ビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-
ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3-サリチロイルアミノ-1,2,4
-トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジン、オキサニリ
ド、イソフタロイルジヒドラジン、セバコイルビスフェニルヒドラジン、N,
N'-ジアセチルアジポイルジヒドラジン、N,N'-ビス(サリチロイル)オキ
シアリルジヒドラジン、N,N'-ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒ
ドラジン。
4. ホスフィット及びホスホニット(phosphonite)、例えば、
トリフェニル、ホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、フェニルジ
アルキルホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリ
ルホスフィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエリト
リトールジホスフィット、トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ホスフィット
、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4-ジ-t-ブチ
ル-フェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,5-ジ-t-ブチル
ル-4-メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ジイソデシル
オキシペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4-ジ-t-ブチル-6-メチ
ルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス[2,4,5-トリス(t-
ブチルフェニル)]ペンタエリトリトールジホスフィット、トリステアリルソ
ルビトールトリホスフィット、テトラキス-(2,4-ジ-t-ブチル-フェニル)-4,
4'-ジ
フェニリレンジホスホニット、5-イソ-オクチルオキシ-2,4,8,10-テトラ-t-ブ
チル-12H-ジ-ベンゾ[d,g]-1,3,2-ジオキサホスホシン、6-フルオロ-2,4,8,10-
テトラ-t-ブチル-12-メチル-ジベンゾId,g]-1,3,2-ジオキサホスホシン、ビス
(2,4-ジ-t-ブチル-6-メチルフェニル)メチルホスフィット、ビス(2,4-ジ-t
-ブチル-6-メチルフェニル)エチルホスフィット。
5. パーオキシドを破壊し得る試薬、例えば、
ラウリル、ステアリル、ミリスチル又はトリデシルエステル等のβ-チオジプ
ロピオン酸のエステル、メルカプトベンゾイミダゾール又は2-メルカプトベン
ゾイミダゾールの亜鉛塩、ジブチルジチオカルバメート亜鉛塩、ジオクタデシ
ルジスルフィドペンタエリトリトールテトラキス(β-ドデシルメルカプト)
プロピオネート。
6. ポリアミドの安定化剤、例えば、
ヨード及び/又はリンの化合物と組み合わせた銅の塩、二価マンガン塩。
7. 塩基性補助安定化剤(co-stabilizer)、例えば、
メラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアノジアミド、トリアリルシアヌレー
ト、ユリアの誘導体、ヒドラジンの誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタ
ン、脂肪酸のアルカリ金属の塩及びアルカリ土類金属の塩、例えば、Ca-ステ
アレート、Zn-ステアレート、Mg-ステアレート、Mg-ベヘネート、Na-リシノレ
エート、K-パルミテート、アンモニウム-ピロカテコレート、スズ-ピロカテコ
レート。
8. 核剤、例えば、
4-t-ブチル-安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸等。
9. 充填剤及び強化剤、例えば、
カルシウムカーボネート、シリケート、ガラス繊維、アスベスト、タルク、マ
イカ、バリウムサルフェート、金属酸化物及び水酸化物、カーボンブラック、
グラファイト等。
10.他の添加剤、例えば、
可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、蛍光増白剤、難燃剤(例えば、ブロミド、ク
ロルレート(chlorurates)、ホスホレート及びリン/ハロゲン混合物)、静電
防止剤、発泡剤、チオ佐剤(thiosyneregizing agents)、例えば、ジラウリル
チオジプロピオネート又はジステアリルチオジプロピオネート等。
11.ベンゾフラノン及びインドリノン、例えば、
3-[4-(2-アセトキシエトキシ)フェニル]-5,7-ジ-t-ブチルベンゾフラン-2-
オン;
5,7-ジ-t-ブチル-3-[4-(2-ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフ
ラン-2-オン;
3,3'-ビス[5,7-ジ-t-ブチル-3-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]ベンゾ
フラン-2-オン];
5,7-ジ-t-ブチル-3-(4-エトキシフェニル)ベンゾフラン-2-オン;
3-(4-アセトキシ-3,5-ジメチルフェニル)-5,7-ジ-t-ブチルーベンゾフラン-
2-オン;
3-(3,5-ジメチル-4-ピバロイルオキシフェニル)-5,7-ジ-t-ブチル-ベンゾフ
ラン-2-オン;
又は米国特許第4,325,863号、第4,338,244号、第5,175,312号、第5,216,052号
、第5,252,643号、第4,316,611号、第4,316,622号、第4,316,876号或いは欧州
特許出願第589.839号及び第591.102号に記載されているもの等。
本発明の一般式(I)の化合物の安定化活性を確認するために、示差熱分析を
使用して、系の酸化反応を開始させるのに必要な時間を明らかにした。
このため、EniChem S.p.Aから販売されているタイプGlendion FG 3501の非安
定化ポリオールを使用し、安定化剤を0.15%濃度で添加した。
該ポリオールについて、酸素吸収誘導時間(oxygen absorption induction ti
me)測定を、130℃及び140℃の温度において、酸素流下で行った。酸素吸収時間
が大きいほど、使用した安定化系は良好である。
本発明の一般式(I)の化合物の安定化能が良好であることの証明は、一般式
(I)の化合物を添加したポリオールの酸素吸収誘導時間を、2,6-ジ-t-ブチル-
4-メチルフェノールに対応する市販の製品BHTの安定化能、及び安定化剤を含有
しないポリオールと比較して観測することにより得た(以下の実施例7を参照の
こと)。
また、一般式(I)の化合物の分子構造の重要性を、以下の式:
を有するエナミン(化合物No.5,以下の実施例5を参照のこと;該化合物は、上述
の一般式(I)の化合物には存在する、カルボニル二重結合と共役するエナミン
二重結合の構造を欠く。)及び以下の式:
を有するエナミン(化合物No.6、以下の実施例6を参照のこと;該化合物は立体
的に束縛されたアミン基を欠く)と比較することにより明らかにした。
本発明及びその態様をさらによく理解するために具体的ではあるが非制限的な
例を幾つか示す。実施例1
以下の式を有する4-(2,2,6,6,-テトラメチル)ピペリジニルのβ-メトキシエ
チルアミンクロトネート(化合物No.1)の製造:
2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル-アセトアセテート24.13g(0.1モル)、
トルエン24g、2-メトキシエチルアミン7.51g(0.1モル)及び氷酢酸0.23gを
、攪拌機、温度計及び水分離器を付けた還流冷却器を備えた、250mlの4首反応
器に入れた。
攪拌及び115℃〜118℃の範囲の温度で4時間還流加熱しながら反応量を維持
した。この間、共沸蒸留により分離される反応水が得られた:1.5gの反応水を分
離した。
溶媒及び酢酸を蒸留により除去し、得られた粗残渣を分別蒸留に供した。
この蒸留は、温度計、攪拌機、カラム、冷却器及び留分を捕集するためのデバ
イスを付けた100mlのボイラーからなる蒸留器中で行った。
化合物No.1に対応する蒸留生成物26.6gを含有する中央留分を、以下の条件下
で操作した上述の蒸留から捕集した。
- ヘッドにおける温度:146℃〜151℃;
- ボイラーの温度:148℃〜152℃;
- 減圧:13.3Pa(0.1mm/Hg)
得られた化合物No.1をガスクロマトグラフィー(GC)により分析したところ、
純度97.5%、収率約89.2%であることが分かった。
化合物No.1は、そのエナミン構造を確認するNMR分析により特徴付けられる。
-1H-NMR(200MHz,CDCl3-TMS)β(ppm):NH(broad)8.50ppm;C=CH(s)4.34ppm;
他のシグナルは構造に従う。
他の化合物(化合物No.2-11)は、その反応条件及び特徴のみを特定して実施
例1と同様にして製造した。実施例2
以下の一般式を有するβ-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4-アミノ)エチ
ルクロトネート(化合物No.2)の製造:
-アミン:4-アミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン;31.25g(0.2モル)
-カルボニル化合物:エチルアセトアセテート:26.03g(0.2モル)
-溶媒:トルエン;50g
-触媒:酢酸;0.3g
-分離した反応水:3.3g
-反応時間及び反応温度:126℃〜128℃において5時間
-蒸留範囲:118℃〜133℃(ヘッド);130℃〜144℃(ボイラー);13.3Pa〜20.0Pa(0.
10mm/Hg〜0.15mm/Hg)(減圧)
-得られた生成物:47.5g
-GC純度:98.9%
-収率:88.4%
-1H-NMR(200MHz,CDCl3-TMS)δ(ppm):NH(d)8.39ppm;C=CH(s)4.35ppm;他のシ
グナルは構造に従う。実施例3
以下の一般式を有する4-(2,2,6,6-テトラメチル)ピペリジニルのβ-(2,2,6,6
,-テトラメチルピペリジン-4-アミノ)クロトネート(化合物No.3)の製造:
-アミン:4-アミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン;31.25g(0.2モル)
-カルボニル化合物:2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニルアセトアセテート;
48.5g(0.2モル)
-溶媒:トルエン50g
-触媒:酢酸0.3g
-分離した反応水:3.44g
-反応時間及び温度:114℃〜128℃で3.5時間
この場合、得られた粗残渣を、室温において反応媒質中で最終生成物を結晶化
させるので、分別蒸留に供さなかった。結晶化が完了したとき、得られた生成物
を濾過し、トルエンで洗浄し、乾燥した。
-得られた生成物41.4g
-GC純度:98.9%
-収率:54.4%
-1H-NMR(200MHz,CDCl3-TMS)δ(ppm):NH(d)8.32ppm;C=CH(s)4.30ppm;他のシグ
ナルは構造による。
-融点:151℃実施例4
以下の一般式を有する2-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4-アミノ)-2-ペ
ンテン-4-オン(化合物No.4)の製造:
-アミン:4-アミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン;62.5g(0.4モル)
-カルボニル化合物:アセチルアセトン;40.05g(0.4モル)
-溶媒:トルエン;50g
-触媒:酢酸;0.6g
-分離した反応水:7.2g
-反応時間及び温度:120℃〜138℃において4時間
この場合、得られた粗残渣を、室温において反応媒質中で最終生成物を結晶化
させるので、分別蒸留に供さなかった。結晶化が完了したとき、得られた生成物
を濾過し、トルエンで洗浄し、乾燥した。
-得られた生成物:71g
-GC純度:>99%
-収率:836%
-1H-NMR(200MHz,CDCl3-TMS)δ(ppm):NH(d)10.48ppm;C=CH(s)4.60ppm;他
のシグナルは構造による。
-融点:103℃実施例5
以下の一般式を有する4-ピペリジノ-2,2,6,6-テトラメチル-1,2,5,6-テトラヒ
ドロピリジン(化合物No.5)の製造: 化合物No.5は、M.Dagonneauら、“合成”(1984)、902頁に記載された方法に従
って操作して合成した。得られた生成物の純度は99%より大きかった。実施例6
以下の一般式を有するβ-オクタデシルアミノエチルクロトネート(化合物No.6
)の製造:
- アミン:オクタデシルアミン;53.9g(0.2モル)
- カルボニル化合物:エチルアセトアセテート;26.03g(0.2モル)
- 溶媒:トルエン;50g
- 触媒:酢酸;0.3g
- 分離した反応水:3.5g
- 反応時間及び温度:118℃〜130℃で1時間45分
生成物を、減圧化で蒸留後、溶媒及び酢酸のボイラー残渣として単離した。
- 得られた生成物:75g
- GC純度:98.2%
- 収率:98.3%
- 1H-NMR(200MHz,CDCl3-TMS)δ(ppm):NH(broad)8.53ppm;C=CH
(s)4.40ppm;他のシグナルは構造による。
- 融点:40.5℃実施例7
以下の一般式を有するβ-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4-アミノ)t-ブ
チルクロトネート(化合物No.7)の製造:-アミン:4-アミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン;31.25g(0.2モル)
-カルボニル化合物:t-ブチルアセトアセテート:31.64g(0.2モル)
-溶媒:トルエン;50g
-触媒:酢酸;0.3g
-分離した反応水:3.2g
-反応時間及び温度:122℃〜123℃において5時間
-蒸留範囲:142℃-162℃(ヘッド);146℃〜183℃(ボイラー);13.3Pa〜20.0Pa(0.1
0mm/Hg-0.15mm/Hg)(減圧)
-得られた生成物:37.1g
-GC純度:91.6%
-収率:62.6%
-融点:86.7℃(室温において固体)実施例8
以下の一般式を有するβ-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4-アミノ)オク
タデシルクロトネート(化合物No.8)の製造:
- アミン:4-アミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン;13.22g(0.085モル)
- カルボニル化合物:オクタデシルアセトアセテート;30g(0.085モル)
- 溶媒:トルエン;25g
- 触媒酢酸;0.15g
- 分離した反応水:1.21g
- 反応時間及び温度:132℃〜138℃において3時間45分
この場合、得られた粗残渣を、室温において反応媒質中で最終生成物を結晶化
させるので、分別蒸留に供さなかった。結晶化が完了したとき、得られた生成物
を濾過し、トルエンで洗浄し、乾燥した。
- 得られた生成物21.7g
- GC純度:99%
- 収率:51.8%
- 融点:53.7℃実施例9
以下の一般式を有する1-フェニル-1-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4-ア
ミノ)-2-ベンゾイル-エチレン(化合物No.9)の製造:
- アミン:4-アミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン;38.57g(0.247モル)
- カルボニル化合物:ジベンゾイルメタン;44.85g(0.2モル)
- 溶媒:トルエン:50g
- 触媒:酢酸;0.9g
- 分離した反応水:4.8g
- 反応時間及び温度:159℃-163℃で22時間
この場合、得られた粗残渣を、室温において反応媒質中で最終生成物を結晶化
させるので、分別蒸留に供さなかった。結晶化が完了したとき、得られた生成物
を濾過し、トルエンで洗浄し、乾燥した。
- 得られた生成物:32.25g
- GC純度:92%
- 収率:44.5%
- 融点:99℃.実施例10
以下の一般式を有するβ-(2,2,6,6-テトラメチル-ピペリジン-4-アミノ)ア
ニリドクロトネート(化合物No.10)の製造:
- アミン:4-アミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン;31.25g(0.2モル)
- カルボニル化合物:アセト-アセトアニリド;35.44g(0.2モル)
- 溶媒:メタノール;100g
- 触媒 酢酸;0.4g
- 分離した反応水:この場合、反応水は分離しなかった。
- 反応時間及び温度:20℃〜26℃において13時間
この場合、得られた粗残渣を、室温において反応媒質中で最終生成物を結晶化
させるので、分別蒸留に供さなかった。結晶化か完了したとき、得られた生成物
を濾過し、n-ペンタンで洗浄し、乾燥した。
- 得られた生成物54.34g
- GC純度:>97%
- 収率:86.1%
- 融点:188℃実施例11
以下の一般式を有する1-メチル-1-(2,2,3,3,-テトラメチル-ピペリジン-4-ア
ミノ)-2-ベンゾイル-エチレン(化合物No.11)の製造:
- アミン:4アミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン;31.25g(0.2モル)
- カルボニル化合物:ベンゾイルアセトン32.44g(0.2モル)
- 溶媒:トルエン;100g
- 触媒:酢酸;0.4g
- 分離した反応水:3.2g
- 反応時間及び温度:118℃〜120℃で6時間
この場合、得られた粗残渣を、室温において反応媒質中で最終生成物を結晶化
させるので、分別蒸留に供さなかった。結晶化が完了したとき、得られた生成物
を濾過し、n-ペンタンで洗浄し、乾燥した。
- 得られた生成物 50.2g
- GC純度:>98.5%
- 収率:83.5%
- 融点:112℃実施例12
ポリオールに与える一般式(I)の化合物の安定化活性試験
上述の実施例1〜11で製造した化合物1〜11で安定化させたポリオールの酸化動
力学を、130℃及び140℃における示差熱分析により観察した。
測定カプセル内で、分析する系を5分間、窒素下で試験温度まで昇温させた。
次に、酸素を通し(7ml/h)、工程中に展開する温度に関し酸化動力学を観察し
た。図1に示した1mWにおける酸化曲線でのタンジェントの時間軸との交点に
おいて誘導時間を計算した:横軸は時間(分)を示し、縦軸は展開した熱の傾向
(mW)を示す。
ポリオールの添加は、ポリオールと分析する製品である化合物1〜11及び2,6-
ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール(BHT)とを、0.15%に等しい量で混合するこ
とにより得た。該混合物は使用する製品が完全に溶解するまで攪拌した。Eniche
m S.p.A.社製、タイプGlendion FG 3501の非安定化ポリオールをポリオールとし
て使用した。
表1は、130℃及び140℃における、ポリオールの熱酸化中の酸素吸収の誘導時
間(分)を示す。
表1に示した結果は、一般式(I)の化合物,化合物1-4及び7-11を使用すると
、ポリオールの熱酸化における酸素吸収誘導時間は、BHTを使用することにより
得られる値よりも非常に高いことを明かに示している。
加えて、これらの結果は、テトラメチルピペリジンが存在するが、カルボニル
二重結合と共役するエナミン二重結合を有さない化合物No.5等の化合物が、ポリ
オールを安定化させることができないことを示している。カルボニル二重結合と
共役であるエナミン二重結合を有するがテトラメチルピペリジンが存在しない化
合物No.6を使用した場合にも同じ結果が得られる。
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月17日(1999.11.17)
【補正内容】
請求の範囲
1. β-ケト-エステル、β-ケト-アミド又は1,3-ジケトンと、第一級又は第二級 の脂肪族又は芳香族アミンから誘導されるエナミンであって、以下の一般式 (I) を有する少なくとも1種の立体的に束縛されたアミンを有する前記エナ ミン。
(式中:
- nは1〜4の整数であり;
- R1及びR2は同一か又は異なっており、水素原子;直鎖又は分岐C1-C18
アルキル基;直鎖又は分岐C2-C8アルコキシアルキル基;酸素、窒素及
びイオウから選ばれるヘテロ原子を含有していてもよいC5-C8シクロア
ルキル基;C6-C18アリール基;C7-C20アリールアルキル又はアルキル
アリール基;一般式(V)を有する基を表し:
(式中、R7は水素原子;直鎖又は分岐C1-C18アルキル基(該アルキル基
は-NHR8基又は-OR8基(式中、R8は水素原子、直鎖又は分岐C1-C18アル
キル基又はC6-C18アリール基である)で置換されていてもよい);-OR
9基(式中、R9は水素原子、又は直鎖又は分岐C1-C18アルキル基を表す)
);
- 又はR1及びR2は窒素原子と一緒になって、酸素、窒素及びイオウから
選ばれる第二ヘテロ原子を含有しても良いC5-C8ヘテロ環式基を表し;
- R3及びR4は同一か又は異なっており、直鎖又は分岐C1-C18アルキル基
;C6-C18アリール基;C7-C20アルキルアリール又はアリールアルキル
基;直鎖又は分岐C1-C8アルコキシ基を表し;
- 又はR4はNR10R11基(式中、R10及びR11は同一か又は異なっており、水
素原子;直鎖又は分岐C1-C18アルキル基;直鎖又は分岐C2-C8アルコキ
シアルキル基;酸素、窒素及びイオウから選ばれるヘテロ原子を含有
していてもよいC5-C8シクロアルキル基;C6-C18アリール基;C7-C20ア
リールアルキル又はアルキルアリール基;以下の一般式(II)、(III)
又は(IV)の一つを有するトリアジン:
(式中、R5は水素原子;直鎖又は分岐C1-C18アルキル基;−NHR6アミ ン基又は−SR6基(式中R6は水素原子又は直鎖又は分岐C1-C18アルキル 基を表す);
- 又はR10及びR11は、窒素原子と一緒になって、酸素、窒素及びイオウ
から選ばれる第二のヘテロ原子を含有していてもよいC5-C8ヘテロ環式
基を表す);
又は、R4は一般式(VII)、(VIII)又は(IX)の一つを有する基を表す: (式中、R12は、水素原子;又は直鎖又は分岐C1-C18アルキル基を表し
;R13は直鎖又は分岐C1-C18アルキル基;-COCH2COCH3基;又は直接結
合を表す);
但し、R1 又はR2の少なくとも1つが一般式(V)を有する。)
2. R1、R2、R10及びR11が、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、オクチル、シクロヘキシル、ベンジル、フェニル、エチルフェニ
ル、メトキシエチル、4-(2,2,6,6-テトラメチル)ピペリジニル、4-(2,2,
6,6-テトラメチル)-1-ブトキシエチルピペリジニル、4-(2,2,6,6-テトラ
メチル)-1-ブトキシピペリジニル、4-(2,2,6,6-テトラメチル)-1-メチル
ピペリジニル、3,5-ジオクチルアミノトリアジン及び3,5-ジブチルアミノト
リアジンからなる群から選ばれる請求項1記載のエナミン。
3. R1及びR2又はR10及びR11が窒素原子と一緒になってヘテロ環式基を形成して いる場合、C5-C8ヘテロ環式基がモルホリン、ピロリジン、ピペリジン、ピ
ペラジン、チオモルホリン、チアゾリジン及びベンゾチアゾリジンからなる 群から選ばれる請求項1記載のエナミン。
4. R3及びR4が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、フェニル、オキシ
メチル、オキシエチル及びオキシブチルからなる群から選ばれる請求項1記 載のエナミン。5
. nが2であり、R4が以下の一般式を有する基からなる群から選ばれる請求項 1記載のエナミン。 6. nが3であり、R4が以下の一般式を有する基からなる群から選ばれる請求項 1記載のエナミン。
7. nが4であり、R4が以下の一般式を有する基である請求項1記載のエナミン
。
8. R7が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、エトキシ、ブトキシ、β-ヒド
ロキシエチル、β-メトキシエチル、β-ブトキシエチル及びメチルアミノエ
チルからなる群から選ばれる請求項1記載のエナミン。9
. R5、R6、R8、R9、R12及びR13が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル
、ブチル及びオクチルからなる群から選ばれる請求項1記載のエナミン。10
. β-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4-アミノ)エチルクロトネートを
含有する請求項1記載のエナミン。11
. 2-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4-アミノ)-2-ペンテン-4-オンを含
有する請求項1記載のエナミン。12
. β-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4-アミノ)t-ブチルクロトネート
を含有する請求項1記載のエナミン。13
. β-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4-アミノ)オクタデシルクロトネ
ートを含有する請求項1記載のエナミン。14
. 1-フェニル-1-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4-アミノ)-2-ベンゾイ
ル-エチレンを含有する請求項1記載のエナミン。15
. β-(2,2,6,6-テトラメチル-ピペリジン-4-アミノ)アニリドクロトネート
を含有する請求項1記載のエナミン。16
. 1-メチル-1-(2,2,6,6-テトラメチル-ピペリジン-4-アミノ)-2-ベンゾイ
ル-エチレンを含有する請求項1記載のエナミン。17
. 請求項1記載のエナミンの合成方法であって、一般式(X)を有する1-4モ
ルの第一級又は第二級の脂肪族又は芳香族アミンと、
HNR1R2 (X)
(式中、R1及びR2は上述の定義と同じ意味を有する)
1-3モルのβ-ケト-エステル、又はβ-ケト-アミド、又は一般式(XI)の1,3
ージケトンとを、
(式中、R3、R4及びnは上述の定義と同じ意味を有する)、
不活性有機溶媒の存在下、60℃〜160℃の範囲の温度で、大気圧において、
0.5〜24時間の範囲の時間で反応させることを含む前記方法。18
. 有機溶媒が炭化水素である請求項17記載の方法。19
. 炭化水素がトルエンである請求項18記載の方法。20
. 反応温度が115℃〜150℃である請求項17記載の方法。21
. 反応時間が3〜10時間である請求項17記載の方法。22
. 酢酸を触媒として添加する請求項17記載の方法。23
. 一般式(X)を有する第一級又は第二級の脂肪族又は芳香族アミンが、シ
ク
ロヘキシルアミン、n-ブチルアミン、tert-ブチルアミン、n-オクチルアミ
ン、tert-オクチルアミン、n-オクタデシルアミン、n-ドデシルアミン、ベ
ンジルアミン、2-メトキシエチルアミン、2-フルフリルアミン、ピロリジン
、ピペリジン、モルホリン、ジベンジルアミン、アニリン、ジフェニルアミ
ン、メラミン、4-アミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、4-アミノ-2,2,
6,6-テトラメチル-1-メチルピペリジン、4-アミノ-2,2,6,6-テトラメチル-1
-ブトキシエチルピペリジン及び1-アミノ-3,5-ジオクチルアミノトリアジ
ンからなる群から選ばれる請求項17記載の方法。24
. β-ケト-エステル又はβ-ケト-アミド、又は一般式(XI)の1,3-ジケトン
が、エチルアセトアセテート、t-ブチルアセトアセテート、オクタデシルア
セトアセテート、エチルベンゾイルアセテート、アセチルアセトン、ベンゾ
イルアセトン、ジベンゾイルメタン、p-トルイルアセトン、4-(2,2,6,6-テ
トラメチル)ピペリジニルアセト-アセテート、N-メチル-4-(2,2,6,6)-
テトラメチル)ピペリジニルアセトアセテート、アセト-アセトアミド、ア
セトアセトアニリド、アセト-アセト-4-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン
)アミド及びアセト-アセト-(3,5-ジブチルトリアジン)-1-アミドからな る群から選ばれる請求項17記載の方法。25
. 有機ポリマー及び有効量の一種以上の請求項1記載の化合物を含有するポ
リマー組成物。26
. 一般式(I)の化合物が他の安定化剤と組み合わされている請求項25記載の
ポリマー組成物。27
. 有機ポリマーがポリオールから選ばれる請求項26記載のポリマー組成物。28
. 請求項25 〜27のいずれか1項記載のポリマー組成物を加工することにより
得られる最終製品。29
. 請求項1 〜16いずれか1項記載のエナミンの、有機ポリマーの酸化防止剤と
しての使用。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C07D 401/14 C07D 401/14
C08K 5/3435 C08K 5/3435
5/3492 5/3492
C08L 101/00 C08L 101/00
(72)発明者 アドヴァシオ マウロ
イタリア イ―24100 ベルガモ ヴィア
ジ マッティオーリ 16ア
(72)発明者 サリナ アルマンド
イタリア イ―サン ドナート ミラネー
ゼ ヴィア フェルナンディーナ 16ア