JP2001522222A - 線虫のunc−53タンパク質の脊椎動物ホモログ - Google Patents

線虫のunc−53タンパク質の脊椎動物ホモログ

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Abstract

(57)【要約】 線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログおよび該ホモログまたはその機能的等価物をコードする核酸配列を同定する。適当なベクター中の核酸配列を使用して、脊椎動物ホモログまたは該脊椎動物ホモログが構成要素であるシグナル伝達経路に関与する別のタンパク質のインヒビターまたはエンハンサーを同定するのに有用な細胞、組織または生物をトランスフェクションまたは形質転換する。同定されたインヒビターまたはエンハンサーのいずれかが医薬組成物または神経疾患、急性外傷性傷害などの病状を治療するための医薬の調製に含有されることができ、かつ神経再生を促進し、転移または接触阻害の喪失を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】 線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログ 本発明は、線虫(C.elegans)のUNC−53の脊椎動物ホモログおよび該ホ モログをコードするcDNA配列またはその機能的同等物に関する。本発明はま た細胞作用を調節する化合物を同定するプロセス、同定された化合物および該遺 伝子またはタンパク質を機能不全にする病態を同定するためのプロセスおよびア ッセイに加えてそれらを含む医薬組成物に関する。 細胞運動性、細胞の形状および軸索の細胞成長またはタンパク質の細胞成長の 指向性の調節は、単細胞生物および多細胞生物の両方の形態形成および機能にお ける必須の特徴である。これらのプロセスの調節は、例えば、チロシンキナーゼ 受容体(RTK)シグナル伝達経路など、またはその下流にある細胞内経路(N −CAMSおよびインテグリンなどの細胞接着分子を含む他の細胞外受容体と共 有している)が過剰刺激される多様な疾患状態に妨害される。 細胞移動の指向性および潜在性をコントロールする細胞外分子細胞表面タンパ ク質および細胞該分子のうちのいくつかが同定されるが、関与するプロセスは一 般的には理解されていない。 一般に、細胞突起の長期にわたる移動(また成長円錐の伸長としても知られる )は段階を追った事象であり、それによって各伸長の前後で、好ましい方向で伸 長する細胞突起を安定させるか、または所定の方向で突起を伸展するラメリポジ ウムを引き起こすことを細胞に教える環境中でシグナルを感知する細胞の移動す る側の端の構造物の形成が起こる。アクチン細胞骨格の局在化した安定および微 小管のプラス端領域との結合は、方向的な伸展の選択に従う一般的な細胞生物学 的なプロセスである。これらのプロセスを目指して結合する微小管は以前には同 定されていなかった。本発明者らは驚くべきことに線虫のUNC-53タンパク 質およびその脊椎動物ホモログが微小管の結合、特に微小管のプラス端との結合 に関与することを見出した。 「unc-53」と称される自由生活の線虫(Caenorhabditis elegans)から の遺伝子は、以前に同定されクローニングされていた(要約、国際線虫会議、1 991年6月1−5日、マジソン、ウィスコンシン、58、ボガエルト(Bogaer t)およびゴー(Goh))。本発明者らは細胞移動の指向性を調節するおよび/ま たは線虫の細胞の形状を調節するシグナルトランスデューサーまたはシグナルイ ンテグレーターとしてUNC−53を同定した(WO 96/38555)。U NC−53タンパク質活性の増加が、細胞の移動の正しい向きでの細胞突起の伸 展に比例することが見出された。unc−53遺伝子は、例えばアダプタータン パク質であるSEM-5/GBR-2を介してのように、RTKからのシグナルを 高用量−依存形式において、指向性成長円錐伸展または安定化をコントロールす る機構に伝達するシグナル伝達分子をコードする。 線虫UNC−53変異体の遺伝的および実験的分析は、unc−53遺伝子中 の変異体が移動する細胞の一般的能力を影響しないが、むしろ前後の特異的な信 号のもとで移動する細胞の能力に影響を及ぼすのである。UNC−53活性の減 少により、UNC−53変異体での排泄腔で観察されたランダムの伸長の周期の 指向性によって指示されるように、成長円錐伸長の方向の喪失および成長円錐伸 長の減少となる。 UNC−53の機能はその用量または活性に非常に敏感である。機能減退は、 筋肉細胞中のUNC−53のトランスジェニック発現を用いて発現の増加が、増 加した方向の移動へと導かれるのに対して特異的シグナルに対して比例して減少 する。データは、正しい方向での成長円錐の伸長となるシグナル受領によって生 体内の機能的指向性シグナルのインテグレーターとして、UNC−53が機能す るという結論へと導かれる。 UNC−53のある遺伝子対は、チロシンキナーゼ受容体シグナル伝達経路で のSEM−5線虫変異体の性筋芽細胞の移動の欠陥を増強する(スターン(Ster n)ら、1993、mol.Biol.cell、4、1175−1188)。遺伝学による と、UNC-53およびSEM-5は性筋移動を調節するために協調するが、遺伝 学的実験はこれが直接分子相互作用の結果であるとは認めていない。本発明者ら は、以前にsem-5/GRB-2結合部位になりうるものを同定し、2タイプの生化 学的実験でUNC-53が物理的にSEM-5と相互作用することを示した。 本発明者らは、UNC-53は、アタプタータンパク質SEN-5/GRB-2を介 して方向移動のための細胞外シグナルを成長円錐の方向上の伸長または安定化を 調節する機構へと伝達するシグナル伝達分子をコードすると結論付けている。 証拠のうちのいくつかはUNC-53が細胞外シグナルとアクチン細胞骨格を 結合させるアダプターとして作用するであろうことを示している。最初に、UN C-53は皮質アクチン結合タンパク質にホモロジーを示し、イン・ビトロでF- アクチンと結合することができることを示した。さらに、哺乳類細胞におけるU NC-53の発現はF-アクチン細胞骨格における変化へと導かれる。UNC-5 3の非常に低い発現レベルはフィロポディアの数および細胞表面から突き出てい るアクチン微小突起の数を増加させる。UNC-53を発現する細胞はまた、増 加した神経突起の伸長および細胞運動性を示した。従って、UNC-53はまた 移動のアクチベーターとして機能する。 すべての利用可能なデータを考慮する際に、以下のUNC-53の実施可能な 作用機構を処理することができる。 指向性成長円錐伸長の選択および活性化は、局在化したシグナルまたは指向性 シグナルを読み取る受容体(例えはチロシンキナーゼシグナル)に、SEM-5/ GRB2複合体を介してUNC-53の局所的活性によって説明することができ る。成長円錐の支配における変化は、最も強いシグナルを受ける成長円錐の領域 に局在するアクチン斑点の形成によって先行する(ベントレイ(Bentley)およ びオコノーア(O'Connor)ら、Curr.Op.Neuro Biol.1994、第4巻、43 −48)。UNC-53は、剃れ自身のアクチン結合または架橋特性によってこ れらのアクチン斑点の形成に直接関与するであろう。別法として活性化されたU NC-53は、(例えばそのヌクレオチド結合ドメインなど)いまだ同定されて いないエフェクターにシグナルをトランスデュースするであろう。例えば、小G TP-結合タンパク質cdc42または関連タンパク質の活性化は小アクチン斑 点の形成ならびに小フィロポディアの形成へと導く。unc-53経路はcdc 42または下流経路を共有するであろうシグナルトランスデューサーの両方の上 流にあるだろう。 従って、本発明者らは類似のタンパク質が例えば脊椎動物などの高等生物にお いて存在する場合に調査をしようと決断した。 本発明者らは、UNC-53に大量の構造ホモロジーを持つ脊椎動物、特にヒ トおよびマウスにおける遺伝子ファミリーの同定を記載した。本発明者らは、驚 くべきことに、線虫からのUNC-53のヌクレオチドドメインと脊椎物からの UNC-53が、同様に運動性を活性化し、機能的等価性を確立することを見出 した。さらに、これらのドメインはイン・ビトロでNIH3T3細胞を形質転換 することができることを示している。発明者らはまた、細胞分化、形態形成およ び疾患におけるUNC-53の役割を示唆する正常ヒト組織に比較して形質転換 した細胞株におけるRNA転写物における変化をも見出した。さらに、イン・ビ トロアッセイおよびトランスジェニックモデルはまた、UNC-53活性の薬理 学的モジュレーターを同定し、UNC-53と相互作用するタンパク質を同定す るためのアッセイを記載している。 本発明の第1の態様により、線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物タンパ ク質ホモログまたはその機能的等価物、その誘導体または生物学的前駆体を提供 し、そのタンパク質ホモログは、図2に例示するように線虫のUNC-53タン パク質に統計学的に有意なホモロジーを持つアミノ酸配列を含む。従って、本発 明で、誘導体とは変異体誘導体、誘導、内部欠失、スプライシング変異体および ムテインを意味するととるべきである。 本発明の第2側面では、線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物タンパク質 ホモログを、図9aに例示するように配列ホモロジーブロック(A、B、C、D またはE)の1またはそれ以上のものを持つか、または図12aにおけるFブロ ックを含み、または統計学的に有意なホモロジーを持つ配列である。 好ましくは、該脊椎動物ホモログがヒトタンパク質またはマウスタンパク質で ある。 本発明のさらに別の側面により、線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物タ ンパク質ホモログを提供し、そのタンパク質は保存アミノ酸変化においてのみ有 意に広がる図9aから図12aのブロックとは異なる、1またはそれ以上のA、B 、C、D、EまたはF配列を持つアミノ酸配列を含む。本発明のさらなる側面に おいてさえ、図9bにおいて示すように第1位から6013位のヌクレオチド配 列 によってコードされるアミノ酸配列を持つ脊椎動物タンパク質を提供する。図1 1dにおいて例示するヌクレオチド配列によってコードするアミノ酸配列を持つ 脊椎動物タンパク質またはそのホモログの生物学的前駆体を提供する。 本発明のさらなる側面により、図28に例示したようなプロサイト(prosite )特徴に応答するアミノ酸配列を持つ脊椎動物タンパク質を上記ホモロジーブロ ックの各々のために提供する。有利なことにプロサイト特徴は線虫のUNC-5 3タンパク質に統計学的に有意なホモロジーを有するタンパク質を同定するため に使用することができる(ルーシー(Luethy)ら、1994、Protein Science ,3,139−146)。 本発明のさらなる側面には図9bまたは図11dに示すようなアミノ酸配列ま たは1またはそれ以上の保存アミノ酸変化においてのみ有意に広がるこれらの図 面に支援されるアミノ酸配列と異なるアミノ酸配列を含む本発明により脊椎動物 ホモログを含む。 本発明のさらに別の側面において、核酸分子を提供し、好ましくはDNAであ り、線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその機能的等価誘 導体、断片または本発明による該ホモログの生物前駆体を提供する。好ましくは 該DNAはcDNAであり、該cDNAは図9bに示される配列の第1〜601 3位を少なくとも含む。別法として、該cDNAは図11dに例示される配列を 含むかもしれない。また本発明により、当業者には良く知られた条件である厳し いストリンジェンシー条件のもとで核酸またはDNA配列にハイブリダイズする ことができる核酸配列も本発明により提供される。 該発明によるcDNAは宿主細胞を形質転換またはトランスフェクションする ために使用される発現ベクターに含まれ、例えば動物または植物細胞、細菌細胞 または昆虫細胞などの細菌または真核生物細胞に源があろう。したがって、有利 なことに、一度線虫のUNC-53の脊椎動物ホモログのゲノムに対応するcD NAが、例えば逆転写酵素など、細胞の範囲、組織または器官は適当な発現ベク ターに選択したcDNAクローンの以下の取り込みでトランスフェクションする であろう。本発明の発現ベクターには、線虫またはヒト、マウスのうちの1種類 、またはウイルス起源、およびときに例えば緑色蛍光タンパク質などの受容体分 子 をコードする配列である。 本発明は、それゆえ、さらに線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物ホモロ グ、またはそのホモログの機能的等価物、断片、誘導体または生物学的前駆体、 トランスジェニック細胞、組織または器官を含む。本明細書で使用する「線虫の UNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログを発現することができるトランスジ ーン」なる語句は、同じ機能および/または活性を有する線虫のUNC-53タ ンパク質の脊椎動物ホモログの発現へと導かれる適当な核酸配列を意味する。該 トランシジーンは例えば、適当な脊椎動物から単離されるゲノム核酸またはcD NAを含む合成核酸を含んでいてよい。「トランスジェニック生物体、組織また は細胞」なる語句は、ゲノムまたは染色体外状態に安定して統合される外在核酸 を含む器官、組織または細胞の一部を含んで意味する。 好ましくは、トランスジェニック細胞はCOS細胞、HepG2細胞、MCF-7 またはN4神経芽細胞またはNIH3T3細胞または結腸直腸または癌腫細胞ま えたは繊維芽細胞などのようなヒト由来細胞をのいずれか1つを含む。トランス ジェニック生物体は、昆虫、ヒト以外の動物または植物および好ましくは線虫ま たは関連線虫類かもしれない。好ましくは、トランスジーンは脊椎動物ホモログ をコードする核酸配列を含むかまたは上記の発明により該遺伝子の機能的な断片 を含む。トランスジーンは好ましくは本発明による発現ベクターを含む。 本明細書で使用する「機能的断片」なる語は線虫のUNC-53タンパク質の 脊椎動物ホモログまたは機能的な等価物または誘導体または該タンパク質の生物 学的前駆体をコードする遺伝子の断片を意味するととるべきである。 さらに本発明によりヒトではない脊椎動物変異体生物体またはUNC-53タ ンパク質の脊椎動物ホモログをコードする野生型遺伝子における変異体を有する 細胞を製造する方法であり、変異体は細胞作用または細胞運動性の調節または細 胞移動の形態または方向または微小管プラス端変異性またはそこに局在するタン パク質複合体の機能および局在性に影響を及ぼし、その方法には該生物体または 細胞のUNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログ中で誘発された変異体を含む 。これらの変異体生物体または細胞はこれらの細胞機能へ化合物の影響を同定す るようにスクリーニングするのに使用されるかもしれない。線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログまたはcDNAまたはそれ をコードするゲノムDNAまたはその機能的等価物、誘導体、該ホモログの断片 または生物学的前駆体は薬物として有利に利用されることでき、また障害の治癒 または神経再生を促進する薬剤の調製に使用することができ、慢性の神経変性障 害の治療または急性外傷性傷害または細胞または上皮の極性を必要とする生理学 的事象に使用されてよい。本発明者らはまたUNC−53タンパク質の脊椎動物 ホモログが細胞の形質転換した状態での役割を担っていることを見出した。した がって、脊椎動物ホモログ、その優性陽性または陰性の変異体またはそのインヒ ビターは細胞中の接触阻害を軽減するために有利に使用されるかもしれない。典 型的には、上記の健康状態は哺乳類動物において治療され、一層好ましくはUN C−53タンパク質またはその代わりにそのようなタンパク質をコードする核酸 のいずれかによって好ましくはヒトにおいて治療される。別法として、該UNC −53ホモログに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドは、その発現を妨害す るように使用されることができる。使用されるであろう他の核酸配列の例に、m RNAの3'未翻訳領域を含み、UNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログを コードする。 UNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその機能的等価物、断片ま たは生物学的前駆体は、適当な担体、希釈剤または賦形剤とともに製薬学的に許 容し得る担体に組み入れることができる。医薬組成物は有利に、さらにまたはそ の代わりに、上記に定義した本発明による核酸配列を含むであろう。 本発明はまたある化合物が細胞作用、増殖、形質転換、細胞形状または細胞運 動性、細胞移動の方向、または微小管プラス端の調節のインヒビターまたはエン ハンサーであるか否かを決定する方法を提供する。好ましくは、該方法は該化合 物が該トランスジェニック細胞のその経路はUNC−53タンパク質のホモログ 、または機能的等価物、誘導体、脊椎動物ホモログの断片または生物前駆体は、 インビターまたは同様のエンハンサーまたは該細胞中の剰余シグナル伝達である か否かであるシグナル伝達経路のインヒビターまたはエンハンサーを含むか否か を決定することができる。。本発明はまた、該シグナル伝達におけるタンパク質 が線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたは機能的等価物、断片 ま たは該脊椎動物ホモログの生物前駆体であることを決定する方法を提供する。 好ましくは、スクリーニングすべき表現型の変化には、細胞の形状における変 化または細胞運動性における変化を含む。本発明の方法の1態様によりトランス ジェニック細胞が使用される場合、N4神経芽細胞腫細胞は使用されるかもしれ ず、そのような態様において、スクリーニングされるべき表現型は、フィロポデ ィアの増殖または波うち膜による運動における変化または細胞接着、または微小 管細胞骨格におけるいずれかの変化、または微小管のプラス端領域上のタンパク 質の局在における任意の変化またはアポトーシスなどの細胞死におけるいずかの 変化などの別の変化でありえる。本発明の本方法の別の態様において、トランス ジェニック細胞はMCF−7乳癌細胞を含むかもしれない。そのような態様中の 典型としては、スクリーニングすべき表現型の変化には、ファゴキネシス(phag okinesis)またはフィロポディアの形成の程度を含む。本発明の本側面の別の態 様において、トランスジェニック細胞はNIH3T3細胞を含むかもしれない。 そのような態様において典型である病巣の形成の接触阻害の喪失を含む。本発明 による方法はまた、上記の本発明による変異細胞または変異生物体を利用するこ とができるかもしれず、そこでは変異細胞は、組織培養またはイン・ビボで増殖 することができるか、または野生型unc−53遺伝子における変異を生体内に 保有する。 本発明において、「表現型の変化」は上記にて定義した細胞、組織、成体内周 期中の任意の適当な時点での変化から得られる任意の表現型であり得、その変化 は例えば、増殖、生存能力、形態、行動、動作、細胞移動または細胞プロセスま たは細胞の成長円錐の伸展および生体形状、移動動作、走化性、接触阻害、生殖 行動などのトランスジーンの発現に帰するであろう。表現型の変化は、好ましく はF−アクチン細胞骨格微小管ネットワークおよび微小管のプラス端安定性また はその上のタンパク質または外来性または遺伝子導入的に導入した組織化学マー カーまたはタンパク質のリポーター遺伝子、例えばβ−ガラクトシダーゼまたは 緑色蛍光タンパク質などを含む生存性のインジケーターを測定するなどによって 、直接的に述べられるであろう。 上記本発明による方法によって同定可能な化合物、細胞形状または運動性また は細胞移動の方向の調節などの上記で同定したプロセスのエンハンサーは、薬物 として使用することができ、または別法として薬物の調製において使用すること ができ、神経再生の促進、血管再生または傷害治癒、または慢性神経変性疾患ま たは急性外傷性傷害、または繊維症の治療に使用できるかもしれない。神経再生 を促進する例には、例えば、外傷および脊髄外傷後の末梢神経再生が含まれる。 ある化合物が、細胞形状などの調節の阻害であるような上記の方法により、薬 物として使用される化合物または実質的に軽減する細胞を含む疾患の広がりなど の細胞を含む実質的な疾患のため、例えば癌の広がりなど、接触阻害の喪失を軽 減する。有利なことに、上記の方法によりインヒビターまたはエンヘンサーとし て同定されるであろういずれかの化合物はまた、それぞれの化合物および製薬学 的に許容できる担体、希釈剤または賦形剤を含む。 細胞運動性形状、細胞増殖または細胞移動の方向、微小管結合またはそのプラ ス端領域のインヒビターまたはエンハンサーとして同定される化合物の作用の特 定のメカニズムは制限されるものではない。好ましくは、その化合物はシグナル 伝達経路のインヒビターまたはエンハンサーとして作用する。該化合物は類似の 経路にも、または線虫のUNC−53脊椎動物ホモログにも直接的に作用するか もしれない。例えば、該化合物の作用の方法は、UNC−53タンパク質の脊椎 動物ホモログとの直接相互作用、UNC−53の脊椎動物ホモログのリン酸化ま たは脱リン酸化を調節するためのプロセスとの相互作用またはunc−53遺伝 子の活性を調節するプロセスまたは転写後または翻訳後の修飾のためのプロセス との相互作用を含むかもしれない。 好ましくは、該化合物は本発明の方法によりインヒビターまたはエンハンサー として目に見える細胞、組織または生体の表現型の相違により同定される。組織 化学的マーカーまたはリポーター遺伝子を遺伝子導入的に導入した外来遺伝子を 含む生存能力の別のインジケーターが使用されるかもしれない。 本発明のさらなる局面により、線虫のUNC−53の脊椎動物ホモログまたは その機能的等価物、誘導体断片またはリポーター分子をコードする核酸配列に作 動可能に結合した該ホモログの生物学的前駆体をコードする遺伝子のプロモータ ー配列を含むように構築されるトランスジェニック細胞または組織培養をも提供 する。好ましくは、例えば抗生物質耐性、β−ガラクトシダーゼまたは分光光度 計、蛍光光度計、蛍光または放射線活性などの視覚的調査により、モニターされ るであろうリポーター分子をコードするリポーター配列を含む。 本発明は、該化合物が線虫におけるUNC−53の脊椎動物ホモログ、機能的 等価物、誘導体断片または該ホモログの生物前駆体をコードする遺伝子の転写物 のインヒビターまたはエンハンサーであるか否かを決定する方法をも提供し、そ の方法には以下の工程: (a)上記のように本発明によるトランスジェニック細胞と該化合物を接触さ せ、 (b)該リポーター分子のレベルをモニターし、UNC−53タンパク質の脊 椎動物ホモログ、または該ホモログの機能的断片およびリポーター分子をコード する遺伝子のプロモーター配列を有するトランスジェニック細胞を含む調節を化 合物の不在下で、本モニタリング工程から得た結果と比較する を含む。 本発明の本局面の方法の1態様において、該リポーター分子はメッセンジャー RNAを含むかもしれない。 線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたは機能的等価物、該ホ モログの誘導体または生物前駆体をコードする遺伝子の転写エンハンサーとして 同定された化合物はまた、薬物としても利用され、または神経再生、血管新生ま たは傷害治癒を促進させ、または慢性的神経変性疾患または急性外傷性傷害また は繊維症の治療のための薬物の調製に使用されるかもしれない。さらに、そのよ うな化合物は、製薬学的に許容し得る担体、希釈剤またはその賦形剤を含む医薬 組成物に含まれると考えられる。転写のインヒビターとして同定された任意の化 合物は、有利なことに、癌または転移または接触阻害の喪失などの細胞を含む疾 患の蔓延を緩和することに使用されるかもしれない。 本発明はまた、化合物が細胞増殖、形質転換、細胞運動性または形状または細 胞移動性の方向を調節するエンハンサーまたはインヒビターであるか否かを決定 するキットを提供する。そのキットは少なくとも1つのトランスジェニック細胞 または変異細胞または上記の本発明によるトランスジェニックまたは変異ヒト以 外の生物および野生型細胞または同じ型の生物体または細胞株または組織培養お よび該細胞または生物体と該化合物を接触させる方法を含む。 本発明により、ある化合物が線虫のUNC−53の脊椎動物ホモログまたは機 能的等価物、誘導体または断片をコードする遺伝子の転写インヒビターまたはエ ンハンサーであるか否かを決定するためのキットをも提供し、そのキットには、 トランスジェニック細胞または本発明による細胞および該細胞と該化合物を接触 させる手段を含む。 本発明の目的のためには、「UNC−53の脊椎動物ホモログまたは該ホモロ グの機能的断片をコードする遺伝子」なる語句には、図9bまたは11dにて示 される核酸配列または別個にスプライシングされたアイソフォームおよび核酸配 列の転写開始部位を含み、その配列にはUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモ ログをコードし、機能的等価物、誘導体、断片または該タンパク質の生物学的前 駆体をコードする。 本発明はまた、UNC−53の脊椎動物ホモログが要素であるシグナル伝達経 路において活性である脊椎動物の遺伝子または該遺伝子の断片を同定する方法を 提供する。好ましい方法には、本明細書で定義するように、適当なcDNAライ ブラリーヌクレオチド配列にハイブリダイズするかまたは上記の本発明によるc DNA配列のいずれかの1つのcDNAクローンと統計学的に有意にホモロジー を持つ遺伝子を同定するために、適当なストリンジェンシー条件下で、適当なc DNAにハイブリダイズすることを含む。 さらに、本発明により、線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログま たはその機能的等価物、該脊椎動物ホモログの断片または生物学的前駆体が要素 である細胞のシグナル伝達経路において活性であるタンパク質を同定する方法を 提供する。本発明の本局面により、本方法は; (a)該細胞の抽出物をUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたは機 能的等価物、該タンパク質の断片または生物学的前駆体に接触させ、 (b)抗体/UNC−53複合体の脊椎動物ホモログを同定し、ついで (c)抗体のほかのUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログに結合した任 意のタンパク質を同定するために複合体を分析する ことを含む。 UNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログは、それゆえ、シグナル伝達経路 に関与する他のタンパク質の領域に結合するであろう。また、シグナル伝達経路 に関与するタンパク質の全体領域の配列を同定することも可能である。 UNC−53の脊椎動物ホモログに対する抗体は、当業者に知られているであ ろう公知の技術により製造されるかもしれない。例えば、ポリクローナル抗体は 、例えば、マウスなどの宿主動物に本発明によるタンパク質のタンパク質または エピトープおよび免疫血清を回収することによって、接種することにより調製さ れるであろう。 本発明のこの局面はさらに別のタンパク質または以下の方法が含むUNC−5 3が要素である細胞のシグナル伝達経路中で活性であるタンパク質を同定する方 法: (a)上記の方法でUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログに結合した最 初に同定されたタンパク質に対する抗体を形成し、 (b)該抗体と細胞抽出物を接触させ、 (c)抗体/タンパク質複合体を同定し、 (d)抗体のほかの第1タンパク質に結合した別のタンパク質のいずれかを同 定するための複合体を分析し、 (e)工程(a)から(d)までをときに繰り返して該経路中の別のタンパク質 を同定する、を含む。 本発明の本局面により、該抗体は、シグナル伝達経路中で、UNC−53タン パク質の脊椎動物ホモログまたはその機能的等価物に結合することによる工程を 開始する。別のタンパク質は結合した抗体またはUNC−53タンパク質に対す る錯体を見出し、ついで該経路に関与するタンパク質とさらに相互作用すること を同定するために使用できる。 UNC−53の脊椎動物ホモログまたはその機能的等価物誘導体または生物学 的前駆体が線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログを用いることによ る要素である細胞のシグナル伝達経路に関与したタンパク質を同定することがで きるかもしれない。本発明のこの局面により、本方法は: (a)細胞抽出物を線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたは 機能的等価物、断片または該ホモログの生物学的前駆体と接触させ、 (b)形成されたUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログ/タンパク質複 合体を同定し、ついで (c) 同じUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログ以外のタンパク質に 結合する任意のタンパク質を同定するために複合体を分析する を含む。 本方法はまた、有利なことに、上記で使用した細胞の抽抽出物をUNC−53 タンパク質の脊椎動物ホモログでなく、工程(b)および(c)を反復する工程( c)から同定された任意のタンパク質と接触させることによって細胞のシグナル 伝達経路にて別のタンパク質を同定するために使用することができる。 細胞中のシグナル伝達経路中のタンパク質を同定するために使用されるであろ う他の方法は、当業者に良く知られた方法、例えばウエスタンブロットを含むで あろう。細胞抽出物をゲル上に流し、タンパク質を分離し、続いてナイロン膜上 へブロッティングする。ついでこれらの膜は、ビオチンまたは放射線標識したタ ンパク質および例えばストレプトアビジンまたはアルカリホスファターゼコンジ ュゲート抗体などで可視化した任意のタンパク質コンジュゲートに接触した標識 を持つUNC−53の脊椎動物ホモログを含む培地中などでインキュベートされ るであろう。 本発明はまた、上記方法で、細胞移動の速度および方向または細胞増殖または 形状の調節に関与するタンパク質または断片を認識する抗体を結合する調製のた めのプロセスを提供する。 UNC−53の適当な脊椎動物ホモログ(またはその機能的な等価物)に結合 するためのモノクローナル抗体はコーラー(Kohler R.)およびミルシュタイン(M ilstein C.)(1975)Nature 256、495〜497に記載される公知の 技術によって調製されるであろう。 線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその機能的等価物ま たは誘導体または生物学的前駆体が要素であるような細胞のシグナル伝達経路に 関与するタンパク質を同定するために使用されるであろう他の方法は、トゥー・ ハイブリッド・ベクター法を用いて、タンパク質−タンパク質相互作用を調べる のに関与する。この方法は当業者に良く知られており、チエン(Chien)ら(1 991)によって最初に酵母で開発された。この技術はリポーター遺伝子を活性 化させる転写因子のイン・ビボでの機能的再構築に基づくものである。一層とり わけ、該技術は適当な宿主にDNA結合ドメインおよび活性化ドメインを持つ転 写因子によって調節されるプロモーターのコントロール下でリポーター遺伝子を 含むDNA構築物を提供し、および本発明による核酸配列の断片またはすげての 最初の融合をコードする最初のハイブリッドDNA配列、少なくとも1つの第2 のハイブリッドDNA配列で宿主中で発現し、最初の融合組み入れられない転写 因子の結合および活性化ドメインと一緒に調べられるべきタンパク質を衛浮いて イン・ビボ結合するタンパク質をコードするライブラリー該DNA結合ドメイン または該転写因子の活性化ドメインいずれか;宿主細胞中の他のリポーター遺伝 子の存在の検出によって本発明のタンパク質を調べるべきタンパク質の任意の結 合を検出し;時に結合タンパク質をコードする第2のハイブリッドDNA配列を 単離する。 そのような技術の例は酵母中のGAL4タンパク質を利用する。GAL4は酵 母中のガラクトシダーゼ代謝の転写アクチベーターであり、かつ該ガラクトシダ ーゼ代謝遺伝子の上流アクチベーターならびにタンパク質結合ドメインに結合す る分離タンパク質を保有する。ヌクレオチドベクターは構築できそうであり、そ のうちにはGAL4のDNA結合ドメインをコードするヌクレオチド残基を含む ものである。これらの結合ドメイン残基は、例えばUNC−53の脊椎動物ホモ ログをコードする配列などの配列をコードする公知のタンパク質に融合されるよ うである。その他のベクターにはGAL4のタンパク質結合ドメインをコードす る残基を含む。これらの残基を問題となる脊椎動物のシグナル伝達経路から好ま しくは試験タンパク質をコードする残基に融合させる。UNC−53タンパク質 の脊椎動物ホモログと試験されるべきタンパク質の間の相互作用は、該ベクター が形質転換された欠乏酵母細胞のGAL-4転写因子中のリポーター分子の転写 の活性化を導く。好ましくは、β−ガラクトシダーゼなどのリポーター分子が酵 母ガラクトシダーゼ代謝遺伝子の転写の回復に関して活性化される。本方法はシ グナル伝達経路に関与するタンパク質または調べられるべき類似または剰余経路 と相互作用を可能にする。 該細胞のシグナル伝達経路において同定された任意のタンパク質は、それが例 えば哺乳類動物であろうものであるが、製薬学的に許容し得る担体、希釈剤また は賦形剤とともに医薬組成物にも含まれるであろう。 本発明はまた、線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたは機能 的等価物、該タンパク質の断片または誘導体を提供し、上記の本発明によるcD NAの任意を有するcDNA発現ベクターで形質転換またはトランスフェクショ ンした細胞を培養することを含む。該細胞は、有利には動物、昆虫または植物細 胞であろう。 UNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたは機能的等価物、該ホモログ の誘導体または断片を製造するための特に好ましいプロセスには、昆虫細胞を用 いることが含まれる。従って、本発明は線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動 物ホモログまたは該UNC−53タンパク質の機能的等価物、断片、誘導体また は生物学的前駆体を製造するための方法を提供し、その方法は組換えバキュロウ イルスベクターでトランスフェクションした昆虫細胞を培養し、該ベクターは、 UNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたは機能的等価物、断片またはそ のバキュロウイルスポリヘドリンプロモーターの下流の生物学的前駆体を含み、 発現したタンパク質を回収する。都合良く、本方法は回収するタンパク質の大量 を製造する。該昆虫細胞は例えば、Spodoptera frugiperda由来であるかまたはD rosophila Melanogester であってよい。 本発明により、定義された核酸配列には同一の拡散並びに特に同類のコドン( 同じアミノ酸を明記する異なるコドン)という結果となる塩基における置換に含 まれる天然の核酸配列からの変異体の任意の少数の塩基も含み、それは保存アミ ノ酸置換における縮重コードのためである。「核酸配列」なる語句はまた、上記 の塩基変異に関する定義を与えられる任意の一本さDNAに相補的な配列を含む 。 さらに、本発明で定義されたタンパク質、ポリペプチドまたはアミノ酸配列に は同一のアミノ酸配列ならに保存アミノ酸置換(側鎖に結合するアミノ酸による 置換)を含む天然に存在するアミノ酸配列からの変異である。天然のアミノ酸か ら変化するアミノ酸配列を免疫学的に同一である。そのようなポリペプチドは核 酸配列に対応することによってコードされるであろう。 本発明のさらなる側面は、本発明による核酸の少なくとも15ヌクレオチドの アミノ酸配列、好ましくは15から50ヌクレオチドにわたる本発明を提供する であろう。 これらの配列は、複製などを開始するためにプローブまたプライマーとして都 合良く使用してよい。そのような核酸配列は当該技術分野において良く知られた 技術により製造されるかもしれず、例えば組換えまたは合成方法による。それら はまた本発明による核酸の存在の検出に関する診断キットなどにて使用されるか もしれない。これらの試験は一般的に、ハイブリダイゼーション条件下のサンプ ルと該プローブを接触させ、該サンプル中のプローブと任意の核酸の間の2量体 形成の存在に関して検出する工程を含む。本発明による核酸配列は、また、サン ブルック(Sambrook)ら、(モレキュラー・クローニング:ア・ラボラトリー・ マニュアル(Molecular cloning:a laboratory manual)、1989)に記載され るような組換えまたは合成方法を用いて製造されるかもしれない。有利なことに は、ヒト遺伝子対変異体または本発明によるDNAの多型性は、例えば異なる集 団からの個体の範囲からのDNAライブラリーをプロービングすることによって 同定されるかも知れない。さらに、本発明の核酸およびプローブは当業者に良く 知られた技術、例えばサンガー・ジデオキシ・チェイン・ターミネーター法(Sa nger Dideoxy chain termination method)、ある種の増殖障害に対する任意の 疾病素質を確認するかもしれない方法を用いて患者から得たゲノムDNAをシー クエンシングするために使用されるかもしれない。 ある化合物が線虫のUNC−53の脊椎動物ホモログ、機能的等価物、該脊椎 動物ホモログの誘導体または断片の発現のインヒビターまたはエンハンサーであ るかどうかはまた、該化合物とのホモログを発現させ、該化合物と接触していな いコントロール細胞に比較して表現型の変化をモニターする細胞を接触させるこ とを含む方法を提供する。 好ましくは、該細胞は、上記のようにトランスジェニック細胞である。別に、 該細胞は接触阻害の喪失を受けるかもしれない。 好ましくは、該mRNA配列は該脊椎動物ホモログをコードするmRNAの3 '未翻訳領域を含む。 別法として、試験すべき化合物はタンパク質であるかもしれない。好ましくは 、該タンパク質は該脊椎動物ホモログの機能を阻害するのに潜在的に適している アミノ酸配列を持つタンパク質を含み、かつ好ましくは本明細書に記載される方 法によって同定されるタンパク質を含む。 本発明はまた、例えば、製薬学的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤とと もに上記により同定されたアンチセンス核酸などの化合物を含む医薬組成物を含 む。 核酸配列または本発明のこの局面により同定されたタンパク質を薬剤として使 用するか、または薬剤として調製する。というのは、接触阻害の喪失またはUN C−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたは機能的等価物、断片、誘導体また は該ホモログの生物前駆体によって媒介される癌の治療のためである。 本発明により、上記の核酸が使用のため線虫のUNC−53タンパク質の脊椎 動物ホモログ、機能的等価物、誘導体、断片または該ホモログの生物学的前駆体 をコードする遺伝子の発現を阻害するための薬剤の調製に使用されるよう定義さ れる。 本発明の更なる側面により、LMBP受託番号第LMBP3594号の下に寄 託したプラスミドpCB201を提供し、それぞれLMBP受託番号第LMBP 1601CB号および第LMBP1603CB号の下に寄託したプラスミドpC B201でトランスフェクションした細胞株MCF−7およびNIH/3T3細 胞株を提供する。本発明により、さらにHu−UNC−53/1をコードするファ ージラムダ3bを提供し、第LMBP1604CB号(または3595号)の下 で寄託している。また、受託番号第LMBP3762号の下に寄託したプラスミ ドpLM1、pLM4(受託番号第LMBP3763号)、pEGFP72(受 託番号第LMBP3764号)およびpCB501(受託番号第LMBP376 5号)をも提供する。Hu−UNC−53/2遺伝子の断片を含むBac第LMB P3773号)を含むクローンを提供し、受託番号第LMMP−1663 CB号の下に寄託された線虫ヒトキメラUNC−53遺伝子を含む虫株を提供す る。 本発明により、さらに提供されるのは、脊椎動物細胞中で線虫のUNC−53 の脊椎動物ホモログの発現を検出するアッセイであり、細胞またはその抽出物を 該脊椎動物ホモログ、機能的等価物、その誘導体または生物学的前駆体に対する 抗体に接触させ、その抗体はリポーター分子に融合し、未結合抗体を除去し、つ いで該リポーター分子の存在に関してモニタリングする。 好ましくは該リポーター分子は、例えばフルオロセインなどの蛍光体またはそ の他ストレプトアビジンなどの酵素にコンジュゲートした抗体である。 UNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログ、またはその機能的等価物、誘導 体、断片または生物学的前駆体をコードする遺伝子の発現を検出する方法も提供 し、その方法には核酸に特異的なプローブまたは該脊椎動物ホモログまたはその 機能的等価物、断片または生物学的前駆体をコードするかまたは対応するタンパ ク質配列を細胞抽出物に接触させ、そのプローブはリポーターに結合し、該リポ ーターの存在を分析するものである。 好ましくは、該プローブはUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログ、また はその機能的等価物、誘導体、断片または生物学的前駆体をコードする該遺伝子 から転写されたmRNAの領域に相補的な配列である。 好ましくは該相補的な配列は該mRNAの3'または5'未翻訳領域である。好 ましくは該リポーターはdig標識、蛍光体、ハプテン、または放射線標識であっ てよい。 別法として、該プローブはUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログ、また はその機能的等価物、誘導体、断片または生物学的前駆体に特異的な抗体を含む 。 好ましくは、リポーターは例えばフルオロセインなどの蛍光体または代わりに ストレプトアビジンなどの酵素にコンジュゲートした抗体である。 上記のように、線虫のUNC−53タンパク質が微小管、特に微小管(+)端 に限局していることを見出した。それゆえ、請求項1〜9のいずれかにより、そ の微小管またはそのプラス端領域に対するUNC−53またはその脊椎動物のホ モログの結合のインヒビターまたはエンハンサーであるか否かを決定する方法を 本発明のさらなる側面によって提供され、その方法には、(a)該化合物をUN C−53タンパク質または該脊椎動物ホモログを発現するリポーター分子に作動 可能に結合したタンパク質トランスジェニック細胞、組織または生物体に接触さ せ、(b)該化合物と接触させない工程(a)による細胞に比較して該リポーター 分子の局在に関してスクリーニングすることを含む。 上記方法により同定可能な化合物は、本発明の一部も構成する。微小管または そのプラス端領域とUNC−53またはその脊椎動物ホモログの結合または限局 のインヒビターとして同定されるような化合物は、細胞を誘発する疾患の広がり を緩和し、転移または接触阻害の喪失を緩和するのに使用されるかもしれない。 さらに、UNC−53またはその脊椎動物ホモログの微小管またはそのプラス端 とのけ都合のエンヘンサーとして同定された化合物は例えば、神経再生、血管再 生または傷の治癒の促進または慢性神経変性疾患または急性外傷性障害または繊 維症疾患の治療に使用されてよい。ついで、これらの化合物は医薬組成物中に製 薬学的に許容し得る担体、その希釈剤または賦形剤とともに含まれてよい。 本発明によりUNC−53またはそのホモログのが微小管またはそのプラス端 領域との結合のインヒビターまたはエンハンサーであるかどうかを決定するため のキットを提供し、そのキットには、本発明によりUNC−53およびリポータ ー分子または宿主またはトランスジェニック細胞を発現する少なくとも1つのト ランスジェニック細胞およびコントロールとして使用するための同じタイプの少 なくとも1つの細胞および少なくとも1つのトランスジェニック細胞のうちの1 つと該化合物を接触させる方法を含む。上記のインヒビターまたはエンハンサー または微小管結合として同定された化合物は、組成物中に含まれ、ついで本発明 により該化合物を微小管またはそのプラス端領域にターゲティングされ、線虫の unc−53タンパク質またはその脊椎動物ホモログに結合するかもしれない。 そのような組成物はまた、例えば、適当なトランスフェクションまたは形質転換 剤を含むかもしれない。 本発明のさらなる側面により、細胞微小管またはそのプラス端領域にタンパク 質をターゲティングする方法を提供し、その方法には、本発明によりUNC−5 3またはその脊椎動物ホモログを発現することができる配列を含むトランスジー ンを宿主細胞、組織または生物体に導入し、その配列はキメラタンパク質が発現 され、結果的に微小管またはそのプラス端領域に該タンパク質をターゲティング するようにターゲティングされる該タンパク質をコードする配列に作動可能に結 合する。さらに別の本発明の側面でさえ、本発明によるUNC−53またはその 脊椎動物ホモログを共有結合的に修飾する分子を同定する方法を含み、該方法に は、a)細胞またはUNC−53またはその脊椎動物ホモログまたはタンパク質 の共有結合修飾の指標の存在下での候補UNC−53修飾酵素を含む酵素の混合 物を接触させ、b)工程a)からの任意の共有結合的に修飾したUNC−53タン パク質を同定し、c)該修飾工程に関与する該分子を同定することを含む。その ような指標は32Pであるかもしれない。 さらに本発明により提供されるのは、本発明によるUNC−53またはその脊 椎動物ホモログの毒性を緩和または増強する化合物またはアポトーシスを軽減ま たは増強する化合物を同定する方法である。前者には、該化合物を本発明のトラ ンスジェニック細胞、組織または生物体に接触させ、微小管またはそのプラス端 近辺のリポーター分子の存在をモニターすることを含む。アポトーシスの場合、 該方法には、細胞死に影響を及ぼす化合物のモニタリングを含む。 本発明は、さらに以下に添付の図面を参照することにより、例示するのみに限 る以下の例から一層明瞭に理解されるであろう。 図1は、LMBP受託番号第3486号の下に寄託された線虫のUNC−53 タンパク質の全長をコードするプラスミドpTB72の配列を示す。 図2は、線虫からのUNC−53タンパク質の全長を示す。 図3は、公知の最も長いCe−UNC−53cDNAのORFを有するGeneba nkのEST部門のTblastnサーチである。tb3−M5は2つのEST'sがCe- UNC-53の推定coild-coil領域にホモロジーがあることがわかった。 図4は、Ce−UNC−53のヌクレオチド結合ドメインの一部によるGeneba nkのデータベースのサーチを示す。Ce−unc−53を含む線虫のコスミドを 除くタンパク質と統計学的有意差は同定されていない。 図5は、EST gb:R41071の3枠翻訳を示す。 2つの別個の枠でのCe−UNC−53とのホモロジー領域に下線を付してあ る。ホモロジーの区画間の空間はCe−UNC−53のものと類似の大きさであ る。ヒトにおけるこの領域の連続した再クローニングおよび再シークエンシング によりgb:R41071のシークエンシングの誤りを多数同定し、Ce−UNC −53と一層ホモロジーがあるかまたは半線形であるORFを同定した(図12 中のアラインメント参照)。 図6は、Ce−unc-53/1cDNAコスミド3bでのGenebankのEST部門 のBLASTNサーチである。 図7は、Hu−UNC−53/1:hu−UNC−53/1のcDNA3bの 961アミノ酸ORFで961アミノ酸ORFTBLASTNサーチ残りのデー タベースに比較して、独特の組み合わせを形成する。 図8aは、本作業中に単離されたHu−UNC−53/1の3'末端の異なるc DNAクローンの長さおよび重複部位および組織期限を示す模式図である。 図8bは、Hu−UNC−53/1の3'末端を示し、そのESTクローンは本 データーベースに示されている。 図9aは、EcoRIポリリンカーGAATTCを含むHu−UNC−53/1のク ローン3bの注釈付き配列表である。Hu−UNC−53/1の推定オープンリ ーディングフレームを以下の配列として挙げる。ABCDおよびEの区画は、H u−UNC−53/1に類似であり、Hu−UNC−53/1およびHu−UNC −53/2間で異なっている領域および3'未翻訳リーダー配列は矢印と標識によ って示されている。 図9bは、この瞬間で利用できるHu−UNC−53/1の注釈付き配列表で ある。Hu−UNC−53/1の推定オープンリーディングフレームであるpL M1、pLM3、pLM4、pCB251,pLM5およびpCB201、ホモ ロジー区画A、B、C、DおよびE、Hu−UNC−53/1およびHu−UN C−53/2間で異なっている領域の位置、phh14−3、pCB212、p CB210−14、phh3b、ph15、HU53rv1、HU53rv2、 HU53rv3およびHU53rv4の逆プライマーの位置、ペプチドB726 28(28=1)、B72627、B72626およびB72625を以下の配 列に列挙する。 図10は、mu−UNC−53/1のgbA049124(EST47916 7)クローンのインサートの注釈付き配列表である。オープンリーディングフレ ームおよび3'未翻訳配列を矢印で記している。 図11aは、Hu−UNC−53/2のgbH09036(EST46037) クローンのインサートの注釈付き配列表である。 図11bは、RT−PCRにより伸展させられたHu−UNC−53/2の新 規DNA配列である。このDNA配列はEST−46037には存在しておらず 、図11aの1109を超えたORFの位置から18〜1793のORFへと超 える。 図11cは、Hu−UNC−53/2の3'および5'伸展がいかにしてなされ るかをまとめている。 図11dは、Hu−unc−53/2の配列を集めている。囲った配列は、実 験方法セクションに記載した個々の伸展工程に使用したプライマー配列である。 図11eは、図11cにまとめられた伸展の配列を示している。 図11fは、hu−UNC−53/2に観察される4つの別の開始部位を示す 配列情報を示す。 図12は、hu−UNC−53/2のαアクチンドメインのC−末端にて68 0aaで開始するGenebankのEST部門のTblastnサーチの例示である。 図12aは、線虫のUNC−53の利用可能な配列およびhu−UNC−53/ 1およびhu−UNC−53/2のアミノ酸アラインメントの例示である。 12bは、Ce‐unc−53およびhu−unc−53/1(上段)および hu−unc−53/1およびhu−unc−53/2の類似プロットの例示であ る。 図13は、pcDNA3.1−HIS発現ベクター中にクローニングされたH u−UNC−53/1からのホモロジー区分Eを含むpCB201発現ベクター の注釈付き配列表である。HISおよびT7−タグ、hu−UNC−53/1お よびORFを修飾するために使用するPCRプライマーにしるしを付けた。 図14は、hu−UNC−53/1およびmu−UNC−53/1の類似部位の ライン面とを示すダイヤグラムである。 図15は、発現ベクターpcDNA3.1にクローニングされたCe−UNC −53/1の部位を含む発現ベクターpCDU3の注釈付き配列表である。上段 のORFはポリリンカーベクターで開始する。下段のORFは最初のメチオニン から開始し、Ce−UNC−53/1の一部である。 図16は、発現ベクターpcDNA3.1にクローニングされたCe−UNC −53/1の部位を含む発現ベクターpCDU4の注釈付き配列表である。上段 のORFはポリリンカーベクターで開始する。下段のORFは最初のメチオニン から開始し、Ce−UNC−53/1の一部である。 図17は、発現ベクターpcDNA3.1にクローニングされたCe−UNC −53/1の部位を含む発現ベクターpCDU2の注釈付き配列表である。上段 のORFはポリリンカーベクターで開始する。下段のORFは最初のメチオニン から開始し、Ce−UNC−53/1の一部である。 図18は、偽トランスフェクションしたMCF−7細胞(位相差像(phase co ntrast image))に比較して、pCB201(上段)でトランスフェクションし たMCF−7細胞を例示する。該コントロール細胞を組織培養プラスチック上に 広げてフィロポディアは殆ど成長しないことを示す。トランスフェクションした 細胞は、わずかに丸くなっているので、少し小さく見え、細胞1個当たり多数の フィロポディアが増殖する(矢)。 図19は、pcDNA3.1(19a)、pCDU4(19b)、pCDU3( 19c)、pCDU2(19d)およびpTB72(19e)でトランスフェク ションしたMCF−7細胞の位相差像。 図20は、pcDNA3.LacZ(上段パネル)およびpCB201(中断 および下段パネル)でトランスフェクションしたMCF−7のF−アクチンパタ ーン(TRITC−ファロイジン(Phalloidin))である。 図21は、pcDNA3.1(21a)、pCDU4(21b)、pCDU3( 21c)、pCDU2(21d)およびpTB72(21e)でトランスフェク ションしたMCF−7細胞のF−アクチンパターンファロイジン(TRITC− ファロイジンで可視化)である。 図22は、pcDNA3.1(22a)、pCDU4(22b)、pCDU3 (22c)、pCDU2(22d)およびpTB72(22e)でトランスフェ クションしたN4神経芽細胞の位相差像である。 図23は、pcDNA3.1(23a)、pCDU4(23b)、pCDU3( 23c)、pCDU2(23d)およびpTB72(23e)でトランスフェク ションしたN4神経芽細胞のF−アクチンパターン(TRITC−ファロイジン )である。 図24は、pCB201でトランスフェクションすることによるNIH3T3 細胞の単層で誘発された小(上段)、中(中段)および大病巣(下段)の位相差 増を示す。 図25(c)は、プローブ1q34および1q31におけるhu−unc−53 /1の染色体位置を示す図25aおよび25bでプロービングしたヒト中期染色 体を示す。本質的に、同じ技術を顕微鏡図25fにおいて示されるのと同様に染 色体位置11q15(25dおよびe)に遺伝子hu−unc-53/2を割り当てる のに使用する。 25aおよび25dの文字列は、International System for Human Cytogenic Nomenclature 1985からのものである。25bおよび25eの文字列における 相対的なバンドの位置および腕の比率は実際の染色体の計測から由来したもので あり、Cytogenet Cell Genet 65:206−219(1994)出展である。 図26は、正常ヒト組織および癌細胞株におけるHU-Unc-53/1およびH U-Unc-53/2の発現パターンである。 図27は、プラスミドpNP3の配列マップである。 図28は、UNC-53の脊椎動物ホモログを定義し同定するために使用され ることができるプロサイト特徴の例示リストである。 図29は、プラスミドpEGFPsacの注釈付き配列マップである。GFP-線 虫UNC-53sac融合タンパク質および線虫UNC-53sac断片を示す。 図30は、プラスミドpEGFP72の配列マップであり、線虫unc53断 片が示されている。 図31は、プラスミドpEGFPsmaの注釈付き配列マップである。GFP-線 虫unc-53sma融合タンパク質および線虫unc53sma断片を示す。 図32は、プラスミドpEGFPeclの注釈付き配列マップである。GFP-線 虫unc53ecl融合タンパク質および線虫unc53ecl断片を示す。 図33は、プラスミドpEGFPxbaの注釈付き配列マップである。GFP-線 虫UNC-53xba融合タンパク質および線虫unc53xba断片を示す 図34は、プラスミドpLM4の注釈付き配列マップである。hu1-unc5 3/1のオープンリーディングフレームおよびGFPを示す。 図35は、プラスミドpNP8の配列マップである。 図36は、線虫Unc53の微小管結合を示したものであり、線虫Unc53を 発現するpTB72で一次的にトランスフェクションしたHepG2細胞に示され ているものである。パネルA:YL1/2を用いてHepG2細胞の微小管染色、パ ネルB:rab4を用いた線虫UNC-53染色。 図37は線虫Unc53を発現するpTB72で一次的にトランスフェクション したヒト細胞株での微小管プラス端結合を例示したものである。線虫のUnc53 をmab-16-48で染色した。パネルC:微小管結合を示すCOS細胞、パネル B:微小管プラス端結合を示す細胞、パネルA:微小管プラス端結合を示すHep G2細胞。 図38は、GFP-線虫Unc53融合タンパク質を発現するpEGFP72で一 次的にトランスフェクションしたN4細胞での微小管結合を例示したものである 。GFPフルオレセンスを生体内で観察した。パネルA:線虫Unc53融合タン パク質の微小管結合、パネルB:GFP-線虫unc53融合タンパク質の微小 管プラス端結合。 図39は、GFP-線虫Unc-53融合タンパク質を発現するpEGFP72で 一次的にトランスフェクションしたN4細胞での微小管結合を例示したものであ る。微小管はパラホルムアルデヒドで固定した後、YL1/2で染色した。パネ ルA:GFP−線虫unc53融合タンパク質の微小管結合。パネルB:チュー ブリン染色。パネルC:パネルAプラスパネルB:GFP-線虫unc-53融合 タンパク質およびチューブリンの共存が黄色として見られる。 図40は、GFP-線虫unc53sma融合タンパク質を発現するpEGFPsm a で一次的にトランスフェクションしたN4細胞での微小管結合を例示したもので ある。パネルA:GFP-線虫unc53sma融合産物の微小管結合。パネルB: 低いレベルで発現するGFP-線虫unc53sma融合産物の中心体結合。 図41は、GFP-線虫unc53ecl融合タンパク質を発現するpEGFPec lで1次的にトランスフェクションしたN4細胞での微小管結合を例示したもの である。A:GFP-線虫unc53ecl融合産物の微小管結合。パネルB:低い レベルで発現するGFP-線虫unc53ecl融合産物の中心体結合。 図42は、それぞれpEFPxbaおよびpEFGPsacで一次的にトランスフェ クションしたN4細胞でのGFPのフルオレセンスの例示。 図43は、GFP-Hu-UNC53/1融合タンパク質を発現するpLM4で1 次的にトランスフェクションしたN4細胞での微小管結合を例示したものである 。パネルA:GFP-HU-UNC-53/1融合タンパク質の微小管結合。パネ ルB:GFP-Hu-UNC-53/1融合タンパク質の微小管プラス端結合。パネ ルC:分割細胞(分割の終了)におけるGFP-Hu-UNC-53/1の微小管の 結合。 図44は、プラスミドpNP9の配列の例示である。 図45は、血清28.1で染色した黒色腫G361細胞中の免疫蛍光の例示で ある。パネルA:Hu−UNC-53/1の微小管プラス端結合。パネルB:成長円 錐伸展におけるhu1-UNC-53の微小管プラス端結合。 図46は、一次的にpLM4でトランスフェクションし、血清28.1で染色 したN4細胞中の免疫蛍光の例示である。パネルA:GFP-Hu−UNC-53/ 1癒合タンパク質のフルオレセンス。パネルB:血清28.1の免疫蛍光。 図47は、微小管(+)端、該微小管および異なる構築物のf−アクチン細胞 骨格結合特性の概観である。 図48は、変異体unc-53における分枝ALNニューロンの救済を例示す る。 生体の後方におけるトランスジーンpA/GFPでGFPフルオレセンス中で可 視化したALNニューロンの軸索、(c)細胞体。a)野生型、前方の軸索(aa )は、頭部に達するまでその体に沿って直線的に背部側索上を移動し、後方 軸索(ap)は尾まで移動する;b)unc-53(n152)、前部軸索は短く、 陰門領域の前で停止し、背部の脊髄に向かう共側作分枝を多数形成する;c)u nc-53(n152)、pA/unc-53前方軸索はa)の野生型におけるように 頭部Tに直線的に移動する。スケールバーは10μmを示す。 図48a:は、線虫とunc-53遺伝子のヒト1ホモログの間のキメラ融合の 例示である。推定ヌクレオチド結合ドメイン(NTP)の領域をUNC-53の ヒト1ホモログ(H1)の同領域により線虫cDNAにおいて置換する。該cDN Aはunc-53のプロモーター領域A(pA)の下であり、ALN側枝ニューロ ンにおいて発現を強化する。 図48b:は、キメラミニ遺伝子線虫/ヒトpA/unc-53−H1が部分 的に側索ニューロンALNおよびPLNの縦長移動における欠点を救済している ことを示す。比較された4つの株は:wt;unc-53(n152);unc53 (n152)、pA/unc-53;unc-53(n152)、pA/unc-53-H1 である。観察された表現型は3つのクラスに分類される: る。数字はパーセンテージである。観察された軸策の数は、最終行に記載してあ る。線虫遺伝子およびヒトホモログ(unc-53−H1)間のキメラ融合は部分 的に変異体表現型を救済する。キメラ遺伝子はヒトホモログ1(H1)の同領域 によって線虫cDNAの推定ヌクレオチド結合領域(NTP)を置換することに よって製造される。 図49は、プラスミドpLM5の配列の説明である。 図50は、プラスミドpLM6の配列の説明である。 図51は、プラスミドpLM11の配列の説明である。 図52は、プラスミドpCB251の配列マップである。 図53は、プラスミドpNP10の配列マップである。 図54は、プラスミドpCB501の配列マップである。 図55は、プラスミドpTB115の配列マップである。 図56は、プラスミドpPD95.75の配列マップである。 図57は、クローンX16の配列マップである。 図58は、プラスミドpLM3の配列マップである。 上記のプラスミドおよび細胞株は1977年4月28日のブダペスト条約の規定 によりベルギー国、GENT、B9000ラボラトリウム・ブーア・モレキュラ イアービオロジー−プラスミデンコレクティブ(Laboratorium voor moleculair e biologie-plasmidencollective)(LMBP)のベルギアン・コーディネーテッ ド・コレクションズ・オブ・マイクロオーガニズムズ(Belgian Coordinated Co ordinated Collections of Microorganisms(BCCM)で寄託された。 本発明は現在、制限するのではない以下の実施例を参照して記載される。線虫UNC-53のヒトホモログの同定 パブリックドメインデータベース(EST、Genbank、EMBL、スイスプロ ットおよびPIR)に対するce-UNC-53配列での伸展サーチ(図1および2 )は統計学的に有意なホモロジー(10e-8の最も低い期待値(ssp)が一般 的にアミノ酸レベルで有意であると認められている)を明らかにした。2つのE STsgbH09036ヒトcDNAクローンおよびbgAA049124(ssp =8.6−5)マウスcDNAクローンはタンパク質二次構造に貢献している共 通モチーフ「コイルド・コイル(coiled coil)」領域にホモロジーを示した( 図3)。 すべての他の候補となるスコアはバックグランドレベルであった(ssp=0 .21)。ESTsでありそうな注意深い調査により、ホモ・サピエンスからE ST gb:R41071を同定し、53の低スコアおよび有意でない0.33確率 スコア(図4)を得た。驚くべきことに、本発明者らはCe−UNC-53ヌクレ オチド結合ドメインと潜在的に有意なホモロジー見出し、多数のフレームシフト を提供し、配列の誤りを仮定した。 本発明者らはヒト心臓およびヒト肺cDNAからおよびヒトゲノムDNAから 得られる得られるgb:R41071の一部を増幅、クローニングおよびシークエ ンシングし、かつクローンgb:R41071は調べた領域において10の別個の 誤りを有することを見出した。5つの別のヌクレオチドをその配列に沿って飛散 し、2つのヌクレオチド置換が同定され、ついでgb:R41071は本発明者ら のクローン(図5)において存在する3つのヌクレオチドを欠如していた。得ら れた新規の配列は短い2つのヌクレオチドを得て、イン・フレームの2つのUN C-53-類似領域を示した。得られたゲノム断片は、この断片のヌクレオチド1 62における約500bpの椎間配列の存在を示す対応するcDNAクローンより 大きい(全長700bp)。PCRIIベクター(インビトロゲン)にクローニン グした増幅したcDNA断片およびpCR231と名づけられ、cDNAライブ ラリーをスクリーニングするためのプローブとして使用した。 本発明者らがPCRによって入手したクローンの概念上の翻訳は、データベー ス上のすべての公知のタンパク質およびDNA配列に対してblastおよびtblastn を用いてスクリーニングした。統計学的に有意な類似性を提供するクローンは、 Ce-UNC-53であった(図6)。このヒトクローンおよびCe-UNC-53は従 って、公知の配列の残りに比較して独特のホモログを形成し、それにより統計学 的な関連性および本発明者らの発見の新規性を示唆した。本発明者らはこのヒト 遺伝子をhu-UNC-53/1と名づけた。ヒト心臓およびヒト結腸腺癌cDNA ライブラリーを一層長いcDNAを同定するためのpCR231プローブでプラ スミドロービングした。それらクローンは3706bpの線形配列を与えて重複す る(図8および26)。この配列は959アミノ酸オープンリーディングフレー ムをクローンの開始から示した。5'未翻訳領域の不在は、mRNAが5'を伸長 するであろうことを示す。 hu-UNC-53/1およびその概念上の翻訳でのパブリックドメインデータベ ースの配列アラインメントサーチは、たいていが5'UTR領域に対応する連続 したEST'sを同定した(図7および8)。驚くべきことに、hu-UNC-53 /1はまた、Ce-UNC-53 hu-UNC-53/1における推定コイルド・コイ ルに類似のcDNAクローンgbH09036およびgbAA049124を同定し 、さらに第3の少し類似のEST gbR21023を同定した。gbH09036 、gbAA0491およびgbR21023の挿入はメルク協会から入手し、シーク エンシングした。 gbAA049124は利用可能なアミノ酸604を越えるHu-UNC-53/1 に95%より多く同一であり(図10)およびHu-UNC-53/1のマウスオー ソロガス遺伝子である。gbH09036のインサートは明らかにhu-UNC-53 /1に類似であるが、異なる遺伝子座由来である。それゆえ、本発明者らはgbA A049124により同定された遺伝子をMu-UNC-53/1と命名し、gbH0 9036により同定された遺伝子をHu-UNC-53/1と命名した(図11)。 高い類似性の5ドメインはUNC-53遺伝子ファミリーをマークする Ce-UNC-53およびここで同定された脊椎動物ホモログは独特の新規タンパ ク質ファミリーを形成し、パブリックドメインにおける残りのタンパク質からか け離れている。推定されたオープンリーディングフレームのアラインメントは Hu-UNC-53/1およびHu-UNC-53/2はCe−UNC-53から等距離に ある。最も高いホモロジーはce-UNC-53領域のカルボキシ末端アミノ酸にお いて見出される。保存されたGXXGKS/Tボックスの存在は、ヌクレオチド 結合機能を示唆する。しかしながら、このドメインは全体として公知のヌクレオ チドのクラスには属さない。 現在知られているUNC-53のタンパク質ファミリーの中での類似性は、利 用可能な配列(959アミノ酸)のたいていで5ブロックより多くおよび図12 aで同定される更なるブロックで最高である。これらのブロックは図28に示さ れるように割り当てられた用法配列であり得、または異なるファミリーメンバー 間のアラインメントに基づく重量マトリクスを割り当てることが可能である。Ce -53の切断(truncated)構築物を用いて、これらのドメインの機能的関連が記さ れた。 Hu- UNC-53/1およびHu-UNC-53/2は転写単位複合体である。 1.癌細胞株RNAブロットはHu-Unc-53/1でプロービングした。 いくつかの癌細胞株(黒色腫G361、肺癌A549、結腸腺癌SW480、 バーキットリンパ腫DRji、白血病Molt4、リンパ芽腫性白血病K562、HeLa S3およびポリ骨髄細胞性白血病HL60)から得たポリ−A+RNAのノー ザンブロットはpHH3bの全インサートを用いてプロービングした。バーキッ トリンパ腫DRji、白血病Molおよびポリ骨髄細胞性白血病HL60株において は発現が全く検出されないかまたは弱い発現しか検出されなかった。5つの別個 の転写物は残りの癌細胞株中で検出された:転写物1および2は9.5kbより大 きく、転写物3および4は6〜7kbであり、第5の転写物は約6kbである。転写 物1および2は、すべての発現細胞株において存在する。転写物3および4は黒 色腫G361、肺癌A549および結腸腺癌SW480に限られ、黒色腫G36 1および結腸腺癌SW480においては優性である。転写物5はリンパ芽腫性白 血病K562およびHeLa S3細胞に限定されており、HeLa S3細胞で優性であ る。 2.癌細胞株RNAブロットはHU−UNC-53/2でプロービングした。 癌細胞株ノーザンブロットの同様のセットは、プライマーEST46037の652bp断片でプロービングした。HU−UNC-53/2 は黒色腫G361、結腸腺癌SW480、リンパ芽腫性白血病K562およびHe La S3細胞において発現した。肺癌A549、バーキットリンパ腫DRji、白 血病Molt4およびポリ骨髄細胞性白血病HL60株においては発現が全く検出さ れなかった。興味深いことに、2つの転写物の大きさだけがリンパ芽腫性白血病 K562およびHeLa S3細胞、黒色腫G361および結腸腺癌SW480の9. 5kbより大きい転写物において約7kbあたりに検出できた。 3.HU-Unc-53/1でプロービングした正常ヒト組織 正常ヒト組織から得たポリ−A+RNAのノーザンブロットをファージHH3 bの全体のインサートを用いてプロービングした。すべての組織において発現レ ベルは低く、最も高いレベルは心臓および胎盤、数倍低いレベルで脳および睾丸 、さらに低いレベルで骨格筋、膵臓、胸腺、結腸、小腸、卵巣および前立腺であ る。末梢血液白血球、肺、肝臓、腎臓、脾臓における発現は殆どない。 4.Hu-UNC-53/2でプロービングした正常ヒト組織 同様のブロットの組み合わせをプライマー ST46037の652bp断片でプロービングした。すべての組織において発現 は低く、中でも腎臓が最も高いレベルであり、それよりは心臓、胎盤、骨格筋お よび膵臓で低いレベルを呈した。脳と肝臓における発現は殆ど検出されなかった 。 hu-Unc-53/1およびhu-Unc-53/2ホモログは明らかに高度に遺伝子を調節 し、強い組織特異性を示し、かつおそらくはさらなる調節機構(すなわち、異な るプロモーターの異なるスプライシング)を示す。hh15プローブにより同定 されたRNAからの別のタンパク質は、カルボキシ末端ヌクレオチド結合ドメイ ンをおそらく共有する。Ce-UNC-53は複雑な遺伝子座にあり、複雑な転写単 位にあると示された。異なる転写物は、異なるシグナルおよび受容体、異なる組 織および異なる移動の方向に関してシグナル伝達経路の機能的な多様性が必 要であることを確実にするメカニズムであると考えられている。 新規転写物の存在または癌細胞株における発現レベルにおける観察された変化は 、施設におけるhu-Unc-53/1およびhu-Unc-53/2またはその細胞の形質転換 した状態の維持のための役割を示唆する。 Ce-Unc- 53/1およびHu-Unc-53/1のヌクレオチド結合ドメインで トランスフェクションした細胞での表現型上の変化 線虫の全長Ce-Unc-53、マウス神経芽細胞またはヒトMCF−7乳癌細胞の 異所性発現はフィロポディアの増殖を増やし、運動性を高めることへ導くことを 見出した(未公開)。Ce-Unc-53タンパク質の構造は、例えばシグナル伝達経 路(GRB結合、リン酸化などにより)と調整するドメインによって、触媒ドメ インが正または負に調節されている大キナーゼまたはダイナミン(dynamin)の 構造を暗示する。それゆえ、発明者らはそれ自体によってヌクレオチドドメイン がマイクロフィラメント細胞骨格および運動性または波うち膜による運度UNC -53において観察された変化を含むことができるか否かを試験しようと決定し た。 Ce-Unc-53/1およびHu-Unc-53/1のヌクレオチド結合ドメインを結合する ヌクレオチドをコードするcDNA断片は、CMVプロモーターで哺乳類発現ベ クターにクローニングした(実験手法参照)。 pCB201(図13)、N−末端hisおよびT7エピトープタグはhu-UNC -53/1cDNAhh15で、インフレームで融合させられた。pCDU3には 大きなCe-Unc-53断片を含み、ちょうど保存された"VIELKIEL"ドメイ ン(図12)の前から開始する。 空のpcDNA3ベクターまたはpcDNA3.1-His-LacZ(大腸菌β−ガラ クトシダーゼのための哺乳類動物発現ベクター)はコントロールベクターとして 使用された(偽トランスフェクション)。偽およびトランスフェクションしたN 4およびMCF−7間の差異は、F-アクチンの時間経過分析、ファゴキネシス および免疫細胞化学的特徴付けができる位相差顕微鏡およびノマルスキ(Nomars ki)顕微鏡を用いて分析した。 マウスN4神経芽腫細胞における表現型の変化 N4神経芽腫細胞はコントロール構築物pcDNA3.1および線虫UNC-5 3構築物pTB72、pCDU2、pCDU3およびpCDU4で安定してトラ ンスフェクションされた。空の発現ベクターでトランスフェクションしたクロー ンの集団は均一であり、野生型N4細胞に類似であった。それに対照的に、pT B72、pCDU2,pCDU3およびpCDU4でトランスフェクションした クローンの1/4〜50%(それぞれ図1、17、15および16参照)がはっ きりした表現型を保持した: 1.野生型またはpcDNA3でトランスフェクションしたN4細胞(偽トラ ンスフェクションとして称する)は神経突起の増殖と呼ばれる伸展とともに中心 的な細胞体を示す。該集団の5%未満はラメラを保有する。現在、それら集団は 一般的に細胞体に位置し、神経突起の逆側にある(図22a)。該ラメラはhプ ラスミド差洗浄のアクチンスパイクパターンを示す。アクチン繊維の限られた分 枝が野生型またはpcDNA3トランスフェクションN4細胞において観察され る。側分枝は一層小さく、主たるアクチン分枝からはっきりと区別されるかもし れない(図23a)。 2.ホモロジーブロックEを宿すpCDU4で安定してトランスフェクション したN4細胞は、野生型N4の全体的な形態と同じ形態を示す(神経突起増殖と ともい細胞体も)。しかしながら、それらは頻度が高く、ラメラの形成のレベル を示す(図22b)。F-アクチン微小スパイクを含むこれらのラメラは、細胞 体と神経突起の増殖の両方で見出した(図23b)。野生型N4細胞は、それに 対照的に神経突起の増殖にラメラをめったに展示しない。 3.N4細胞はpCDU3で安定してトランスフェクションし、ホモロジーブ ロックC、DおよびEをコードし、TRITC-ファロイジンで標識したラメラ 形成のさらに高いレベルを示し、該細胞はF-アクチンファイバーで囲まれてい るようであり、F-アクチンマイクロスパイクの束よりなる(図23c)。これら のラメラの存在は、完全にその細胞の一般的外見を修飾してしまう。それらは平 らであるようであり、集団の90%において、その細胞体と徐々に次から次へと 出てくるような大きな神経突起と区別は不可能である(図22c)。野生型様薄 い神経突起様の精製が存在するなら、それらは多数頻度高く分枝し、細胞の周辺 全体にあるであろう。 4.ホモロジーブロックA、B、C、DおよびEをコードするpCDU2でト ランスフェクションしたN4細胞の全体的な形態は野生型細胞に似ている。とい うのは、細胞体および神経突起生成は明らかに区別可能でありえるからである。 しかしながら、pCDU2トランスフェクションした細胞はさらに神経突起の生 成を示し、特に成長の終焉時には、これらは長くて多数枝分かれしたものである 。異なる細胞の神経突起の生成物が接触する場合、枝分かれは多く観察され、ネ ットワークの外見を与える(図22d)。pCDU2でトランスフェクションし たN4細胞は、長い放射線状のF-アクチンフィラメント(微小突起)の束を示 し、特に先端で分枝が見られる。手型アクチンスパイク間の空間は、たいていア クチンで埋められ、その結果小さいラメラ様構造となる。細胞間のネットーク様 分枝も束と成ったアクチン構造とラメラ様充填特徴の両方を示す。これらの高密 度でF-アクチン構造は時々細胞体上に見られ、該細胞のネットワーク様外観を 増強する(図23d)。 5.プラスミドpTB72で安定してトランスフェクションしたN4細胞は、 線虫UNC-53タンパク質全長をコードし、野生型細胞よりも剛直な構造を持 ち、最も紡錘様およびトライアングル様細胞として見られやすいようである。こ れらの細胞の角は手型ラメラ構造のレベル増加を示している。この特異的な表現 型は、該細胞が低密度で成長している場合に最もよく見られる(図22e、図2 3e)。 ヒト乳癌MCF-7細胞における表現型の変化 MCF-7細胞は安定してpTB72、pCDU2、pCDU3、pCDU4 およびpCB201で安定してトランスフェクションされた。Lac-Z-現ベクタ ーでトランスフェクションしたクローン集団は均一であり、野生型MCF-7細 胞に類似である。対照的に、pTB72、pCDU2、pCDU3、pCDU4 およびpCB201でトランスフェクションされたクローンの〜30%−50% は、上記のようにN4細胞として分析されたはっきりした表現型を有した: 1.野生型および偽(pcDNA3)トランスフェクションMCF-7細胞は異 型である。概して、それらは細胞周辺またはラメラによって囲まれた細胞群であ る。厚いフィロポディアと同様に胴は観察されることができる(図19a)。該 細胞がFITC-またはTRITC結合ファロイジンで染色される場合、F-アク チンアクチンストレス繊維が観察されることができ、しばしば細胞体を囲む環状 で見られる(図20aおよび21a)。細胞がこのように集められる場合、アクチ ンは細胞体の端に存在する。細胞の10%未満が放射線上のF-アクチン微小突 起で満ちたフィロポディアを示す。時間経過分析において、該細胞は、細胞の端 で波うち膜運動を制限され非常に静かである。 2.pCDU4でトランスフェクションしたMCF-7細胞は、ホモロジーブ ロックEをコードし、野生型細胞に比べて2つの主たる表現型上の差異を示す。 これらの細胞は、一層平坦であり、パンケーキ様の外見となる一層拡張されたラ メラ仮足を保持している。クローンの中には、野生型より多くのフィロポディア (図19b)を示すものもある。放射線状に組織されたF-アクチン繊維は、周 辺細胞を囲むラメラ中で明らかに観察することができる。これらのストレス繊維 は、野生型構造に類似しているが、環状方向より一層放射線状を保有している。 フィロポディアにおいては明らかに非組織化されたアクチンパッチの束の増加が 見られる(図21b)。 3.pCDU3でトランスフェクションしたMCF-7細胞は、ホモロジーブ ロックC、DおよびEをコードし、厳密に異なり、一定の形状を示す。該細胞は 一層集合しているので、野生型よりも一層小さく見える。すべての細胞は細胞体 を取り囲むフィロポディアを持つ(図19c)。形態学的に、これらのフィロポ ディアは、N4神経芽腫細胞において観察されたように同じ「手形様」外見を持 つ。そのようなフィロポディアは偽トランスフェクションMCF-7細胞におい て殆ど観察されない。これらのフィロポディアは、F-アクチン繊維で満たされ ている。野生型細胞に比較して、きれいなアクチンストレス繊維が減少している (図21c)。時間経過分析において、単独細胞ならびに細胞集団は、野生型細 胞の単独または集団よりも一層動的に浪打運動をするように見られる。細胞表面 上のフィロポディアの生成の「半減期」は、トランスフェクションした細胞で一 層短く、存在するフィロポディアの数もいつでも多い。 4.pCB201でトランスフェクションした細胞(ヒトを除くpCDU4に 構造的に類似である)は、観察された表現型と波うち膜運動の活性とフィロポデ ィアの生成はpCDU3より一層高いことを除いてpCDU3でトランスフェク ションした細胞の表現型と殆ど区別がつかない表現型を持つ(図18)。 5.pCDU2でトランスフェクションしたMCF-7細胞はホモロジーブロ ックA、B、C、DおよびEをコードし、その全体的な形態はpCDU3でトラ ンスフェクションした細胞の形態と類似している。該細胞は一層集められ、野生 型および偽トランスフェクション細胞よりも多くのフィロポディアを示す(図1 9d)。フィロポディアは、一層長くなりがちな細胞体の周りにあるが、アクチ ン組織中で差異を示す。小さいフィロポディアは、pCDU3でトランスフェク ションした細胞において見られるアクチンの束と同じものを保有する。長いフィ ロポディアにおいて、該アクチン束は一層平衡であり、細胞体のまわりを放射線 状である(図21d)。 6.pTB72で安定してトランスフェクションしたMCF-7細胞は、UN C-53タンパク質の全長をコードし、究極に集合し、かつ野生型細胞より一層 接着する傾向がある。該細胞は、ソーセージまたは管様形状で群集となり増殖す る。中心の細胞体の3倍以上の表層で大きく非常に薄いラメラの存在は、pTB 72でトランスフェクションしたMCF-7細胞に独特である第2の形態上の特 徴を形成する。これらのシートは位相差顕微鏡下で観察するのは困難であるが、 ファロイジン染色した場合には非常に明瞭である。該ラメラは細胞または細胞群 の一側面から突き出し、野生型MCF-7の「大きな」ものと異なり、薄くて長 い十字型アクチン繊維で満たされている(図21e)。 これらの実験は以下の結果の組み合わせを導く:(図47は線虫のUNC-5 3中でのドメインスワッピング実験のデータをまとめている) 1.Ce-UNC-53またはHu-UNC-53/1ドメインでトランスフェクショ ンしたマウスおよびヒト細胞はF-アクチン細胞骨格における変化(ラメラ仮足 、手型様フィロポディアおよび細胞表面上での「髪様」微小突起における増加お よび「F-アクチン繊維環」の関連した減少によって示されるように、その運動 性作用の性質と力学に明らかな影響を及ぼすことを示している)。 2.この効果は異なる種および組織起源の2つの細胞型において見出されてい る:MCF-7細胞(上皮細胞由来のヒト乳癌細胞)およびマウスN4神経芽腫 細胞である。pCB201、pCDU3およびpCDU4は、野生型N4細胞の にて頻繁に見られるが野生型MCF-7細胞においては不在であるフィロポディ アの型をMCF-7細胞中で誘発し、N4細胞中では「正常」であるがMCF-7 細胞においては異常であるような運動性作用のこれらの構築物による活性化を示 唆する。これにより、既存のプロセスの崩壊に対するような特異的な下流のプロ セスの活性化を示唆する。細胞タイプの中にはフィロポディアおよびラメラ仮足 を持つタンパク質の細胞型とともに移動することを好む細胞もあることがよく知 られている。 3.pCB201、pCDU3およびpCDU4の発現は、実質的に同様のF -アクチン再構成およびフィロポディアとラメラ仮足の増大した生成物を与える 。しかしながら、pCB201およびpCDU3はpCDU4よりこのプロセス においてかなり活性である。 4.pCB201は、pCDU4より非常に潜在的にフィロポディアの成長の アクチベーターになりやすく、線虫と脊椎動物の間の大きな進化的距離を考慮し て予期されるものである。 5.これらの実験は、UNC-53のホモロジードメインE(推定ヌクレオチ ド結合ドメイン)をF-アクチン再構成およびフィロポディア/ラメラ仮足成長 を活性化する「ドメイン」として同定する。アミノ末端ホモロジーA、B、C、 Dの全身的な負かはドメインEに存在する表現型の質および量的調節に導く。 6.ホモロジードメインCおよびD(pCDU3)は「ホモロジードメインE (pCDU4/pCB201)に存在する基礎活性を増強する」。 7.ホモロジードメインBおよびC(pCDU2)はドメインEの表現型を質 的に修飾し、pCDU3トランスフェクションした細胞より異なる液体のラメラ 仮足形成をへと導く。ラメラ仮足およびフィロポディアの形成を2つの関連する ラメラ仮足の形成に関して異なるRas−様G−タンパク質RACおよびフィロポ ディアの形成にCD42を必要とする異なるシグナル伝達経路によって媒介され る。 8.ヒトファミリーメンバーにおいて単離され同定されていない、さらに70 0アミノ酸を加えたホモロジードメインA、B、C、D、Eを含むpTB72は 、一層限局したフィロポディアの産物と異なる形態学を与える。 9.pTB72(線虫UNC-53全長)、pCDU3、pCDU4およびp CB201の発現レベルは、非常に低い。観察された効果はそれゆえ、優勢な負 の効果によるわけではないようである(他の細胞要素の化学式通りの枯渇のよう な)かまたはUNC-53またはその断片によって媒介されるアクチン細胞骨格 における構造上の変化によるものではないようである。 UNC-53における多ドメイン生物体に対するデータは、アミノ末端ドメイ ンはドメインEの活性に関して正(たとえばpCDU3)および負(例えばpC DU2)のコントロールを与え、該細胞(pCDU2、pTB72)中の新規活 性または活性の局在へと導く。UNC-53ファミリーの遠く関連したメンバー のヌクレオチド結合ドメイン(NTB)が同様尾仮説を誘導するという本発明者 らの観察は、UNC-53ファミリーのこのドメインの一般的役割を示唆してい る。UNC-53の製薬学的モジュレーターおよびUNC-53経路の要素を同定する ための細胞アッセイ 線虫またはヒト起源のunc-53配列のいずれかを含むプラスミド構築物で トランスフェクションした哺乳類およびヒト細胞が偽またはトランスフェクショ ンしていない親細胞に比較して明らかで特異的、かつ類似の変化を示すことが観 察された。これらの変化は細胞骨格、特にF-アクチン細胞骨格の機能、細胞移 動および直接的に細胞運動性に関連し、細胞運動性におけるインテグレーター機 能を果たすことができるUNC-53遺伝子ファミリーを反映することに関連す る。 トランスフェクションにより得られ、これらの細胞での機能的なアッセイから 得られる細胞手段はUNC-53の導入後に典型的に観察される運動性表現型の 特徴付けが可能になるだけではなく、それらは(1)unc-53ファミリーメ ンバーの発現、か(2)unc-53およびunc-53シグナル伝達経路におけ る要素の細胞性機能のいずれかで妨害される製薬学的化合物をスクリーニングす るために、容易に適応させることができる。 製薬学的モジュレーターの2クラスが認識される。 第1のクラスは、UNC-53のインヒビターまたはunc-53経路であり、 unc-53トランスジーンまたはその側面によって誘発される記載された表現 上の変化を元に返す。 第2に製薬学的スティミュレーター、例えばトランスフェクションしていない 細胞において記載された「unc-53」表現型を模擬するが認識され、誘発さ れる化合物のようなものを認識される。そのような化合物は既知のunc-53 遺伝子の発現レベルの誘発または非コントロールによるか、またはunc-53 遺伝子ファミリーの内在性(しかし同定されていない)メンバーを活性化するこ とによってそのようにされるかもしれない。本明細書での標的となる応用は、傷 および組織の修復、特に神経変性および神経可塑性などの特定の疾患である。 認識された化合物の性質の性質は小(生物)分子、バイオ分子(ペプチド、セ ンスまたはアンチセンス(オリゴー)ヌクレオチドまたはその化学的修飾)であ りえる。別法としてunc-53遺伝子ファミリーまたは例えばエピトープタグ 付き、枯渇、補集合または変異原ヌクレオチド構築物などの修飾されるプラスミ ド、pTB72、pcDU3、pcDU4、pcDU2、pCB201またはそ の修飾物などの配列類似性に基づくunc−53ファミリーの新規メンバーに関 連する細胞または遺伝子の類似機能効果をもつ新規のunc-53−非関連遺伝 子をスクリーニングする際の遺伝子配列を含む一連のプラスミドヌクレオチド構 築物としてみなされることができるかもしれない。 クレームで認識する細胞アッセイは、3つの細胞株で例示される:ヒト乳癌細 胞株MCF-7、マウス神経細胞株N4およびマウス繊維芽細胞株NIH-3T3 細胞である。薬理学的アッセイは高度にスクリーニングモードにおある末端点の 定量化に焦点を当てている。多くのコンピューターにより、(セミー)自動化が 該分野において公知であり、本発明者らの研究室においても現在応用されている 。観察された表現型の細かい区別立てが与えられると第1の焦点が表現型または その局面を査定する形態学的アッセイに与えられる。Hu- UNC-53/1のヌクレオチド結合ドメインがNIH3T3繊維芽細胞にお ける形質転換活性を保有する 生化学的遺伝子学的分析は、GRB-2中のUNC-53機能が細胞運動性をコ ントロールするシグナル伝達経路を媒介することを示唆する。癌細胞株中の変化 したhu-UNC-53/1mRNAパターンの発生は、hu-UNC-53/1がそれら の細胞の形質転換した状態における役割を果たすか否かを調査する気にさせた。 それに、本発明者らはhu-UNC-53/1およびCe-UNC-53のNIH/3T 3細胞を形質転換するためのヌクレオチド結合ドメインの能力を試験した。pC B201構築物(hu-UNC-53)は波うち膜運動および細胞運動性を誘発し、 NIH3T3細胞にトランスフェクションされた。陽性コントロールはMycおよ びH-rasを誘発した。陰性コントロールは空のadn Rac 1N17およびcdc42N 17を含んだ。 G418選択を生き残った細胞は接触阻害の喪失(焦点として成長する能力) に関してアッセイした。陽性コントロールは多数の焦点を製造することができた 2つの良く知られた癌原遺伝子MycおよびH-rasの組み合わせを含む。Ce-UNC- 53およびhu-UNC-53/1両方のヌクレオチド結合ドメインはこのアッセイ における焦点を誘発することができる(図24および表1)。これはUNC-53の機能が運動性の活性化に限られないことを示唆している。 UNC-53はこのさらなる機能をシグナル伝達経路を同定るように活性化する ことにより行った。癌原遺伝子は「コントロール」ドメインおよび「活性化」ド メインが癌原遺伝子ウイルス中の遺伝子の一部の染色体再配列によるかまたは組 み込みによって分離される。例えば、Erbチロシンキナーゼ受容体、OstRac-1の ヌクレオチド交換因子。 Hu-UNC-53/1は染色体1q31.1に局在する クローンF226(BACH-135(014))、ゲノム・システムズ、イン ク(Genome Systems,Inc.))はpCR231をプローブとして用いてヒト ゲノムBACライブラリーから単離し、hu-UNC-53/1遺伝子座から得られ るべき配列分析によって確認された。F226クローンから精製したDNAはni ckトランスレーションによってジゴキシゲニンdUTPで標識された。標識した プローブを切断したヒトDNAと組み合わせ、50%ホルムアミド、10%デキ ストランサルフェートおよび2×SSCを含む溶液中のPHA刺激末梢血リンパ 球から得た正常中期染色体にハイブリダイズする。特異的なハイブリダイゼーシ ョンシグナルを蛍光化した抗ジゴキシゲニン抗体でインキュベートした後、ハイ ブリダイズしたスライドDAPIでカウンター染色した。最初の実験は、A群染 色体の長腕の特異的ラベリングという結果となった。第2実験は以前に1p34 にマッピングし、染色体1の動原体特異的プローブで同時ハイブリダイゼーショ ンすることによって確認された無名のプローブがF226に同時ハイブリダイズ したという結果となった。実験は染色体1の長腕および短腕の特異的標識という 結果となった。10の特異的にハイブリダイズする染色体の計測はF226は染 色体腕1qのテロメアに結合した異種染色体-同種染色体から52%離れている 位置にあり、1q31に対応する。80中期細胞の総量で72の既存の特異的標 識で分析された(図25)。 1q31のDNA配列の増加は初期嚢腫(Genes Chromosom Cancer 12:2 13−219(1991))の10%より多く見出されている。染色体1q31 −q32の染色体腕上のF13B遺伝子座付近に位置する推定腫瘍サプレッサー 遺伝子は、脳髄芽腫の病原に関係しているようである(Int.J.Cancer 67: 11-15(1996))。染色体Iのこの領域における異型接合性の喪失はヒ ト肝細胞芽腫の発達において影響される。1q31の部分的なトリソミーは患者 から単離したEwing's Sarcoma細胞株を見出した(cancer Genet Cytogenet 12: 1-19(1984))。Hu- UNC-53/2は染色体11p15.1に位置している Hu-unc-53/2に関するBACからのF329クローンからのDNAはニ ックトランスレーションによりジゴキシゲニンdUTPで標識され、F226で のHu-unc-53/1のFISHのために使用した実験セッティングで応用した 。F329での最初の実験は、サイズ、形態およびバンドパターンに基づき染色 体 11であると信じられるC群の染色体の中短腕の特異的標識となった。 染色体11p15は、ヒト悪性腫瘍、初期乳がん(Aliら、Science 238:1 85−1888(1987));ウィンクビスト(Win1vist1)ら、Cancer Res .53、4486−4488(1993))ならびにウィルム腫瘍((Dowdy) ら、Science 254、293-295(1991);コウェル(Cowell)ら、Br .J.Cancer 67、1259−1261(1993))、卵巣および精巣悪性腫 瘍(ロズ(Lothe)ら、Genes Chromosomes Cancer 7、96−101(1993 );ヴァイツェル(Weitzel)ら、Gynecol.Oncol.55、245−252(19 94))、胃癌(バッファ(Baffa)ら、Cancer Res.56、268−272( 1996))、肺癌(ルードヴィッヒ(Ludwig)ら、Int.J.Cancer 49、6 61−665(1991);フォン(Fong)ら、Genes Chromosomes Cancer(1 994))副腎および肝臓の小児腫瘍(ビルン(Byrne)ら、Genes Chromosomes Cancer 8、104−111(1993))の変異において異型接合性(LOH) の喪失を示す領域である。LOHが存在し、多発性ヒト癌の11p15で頻繁に 見出されることは、この領域における一群の腫瘍サプレッサー遺伝子または単独 の腫瘍サプレッサーのいずれかの存在を示唆する(セイジンガー(Seizinger) ら、Cytogenet.Cell genet.58、10080−10096(1991))。 染色体移動実験は、染色体番号11が、ヒト乳癌(ネグリニ(Negrini)ら、Can cer Res.55、3003−3007(1995))およびウィルム腫瘍細胞( ドゥディー(Dowdy)ら、Science 254、293−295(1991))の両 者の腫瘍発生性を抑圧することができることを示し、HeLa細胞中の腫瘍発生性を 抑圧することに責任を負っている遺伝子(HTS1またはST5)であろう(リ ッキー(Lichy)ら、Cell Growth Diff.3、541−548(1992))。 11015の異常点はまた、肺癌を含む多様な他の癌において同定された(コン ドウ(Kondo)ら、Oncogene9、3063−3065(1994))、ミエロイ ド白血病(トランスロケーション)(ナカムラ(Nakamura)ら、Nat.Genet.1 2、Nat.Genet.12、154−158(1996))、悪性星状細胞腫(欠失 )(ファルツ(Fults)ら、Genomics 14、799−801(199 2))、横紋筋肉腫(スクラブル(Scrable)ら、Nature 329、645−647 (1987))および肝臓細胞癌腫(フジモリ(Fujimori)ら、Cancer Res.5 1、89−93(1991));ウォン(Wang)ら、Cell Genet.48、72− 78(1988))。最近、ヒト乳癌において変異し、非培養初期ヒト乳癌にお いて欠失した遺伝子TSG101をクローニングした(リ(Li)ら、Cell 88 、143−154(1997)。 ヒトUNC−53SのDNA配列を用いた診断アッセイ ヒト組織のノザンブロットにおけるヒトunc−53転写物の発現と形質転換 した細胞株における発現は異なっており、3つの疾患に関して結合した遺伝子座 である得る1q31におけるhu-unc-53/1の染色体遺伝子座における発現 の差異は、癌発生におけるhu−unc-53の潜在的な示唆を示す。FISHに おいて、hu-unc-53/1または/2完全なDNA配列またはその断片の完全 なDNA配列を用いることにより、これらの遺伝子は図26に例示するように、 患者中で診断されることができる。同様に、診断用PCRアッセイにおけるこれ らのhu-unc-53の使用はhu-unc-53またはその断片の過剰発現を決定付 けるのに使用することができる。 顕微鏡表現型UNC-53トランスフェクションしたMCF-7細胞に 関するアッセイ 偽およびunc-53トランスフェクションしたMCF-7細胞を培養皿中に低 密度で播種し、容器に接着させた。生きた細胞またはカルノフスキー(Karnovsk y)の固定液での化学的固定の後での異なる時点での光学顕微鏡による検査は、 pCB201において、MCF-7トランスフェクションされた培養は、その境 界に多くのフィロポディアを持つ丸い形の細胞体である。対して、偽またはトラ ンスフェクションしていない細胞は優性である「平坦な」表現型で、フィロポデ ィアは殆どないかまたは全くない。質的な測定により、表現型におけるこの移動 の統計学的有意差を確認する(以下の表2)。 (*)クローンは2世代継代し、凍結させて保存したものであった。解凍した細胞 を一定濃度でトリプシン化し、単層頒布し、フラスコに播種し、基質に一終夜か ら48時間まで接触させることが認められた。培養をカルノフスキー固定により 固定し、位相差顕微鏡を用いて調べた。同様の実験において、ゲニチシン(geni ticin)に対する耐性が確認された。 (**)値は顕微鏡視野当たりの細胞として発現されている。自動時間経過を用いた波うち膜運動および運動作用に関するアッセイ 細胞における動的な変化は当該技術分野において良く知られている。星状細胞 腫細胞におけるアクチン波うち膜運動などまたは例えば繊維症における細胞の活 性が全世界ネットワークで(http://www.stc.cmu.edu/CLIMIBhp/Imggallpg /Moviespg/actinruffle.mov)または(http;//util.ucsf.edu/mitchi/Movies/mig ration.html)にて評価することができる。unc-53でのトランスフェクショ ンの結果である動的変化が、時間経過ビデオ配列において最も良く認められるこ とができる。高倍率で「フィロポディア」の表示は、非常に程度が高い動的な行 動での微小突起の羅列を示す。粗い視覚推測は偽トラスフェクションMCF-7 細胞に比較して、これらの現象は、pcB201トランスフェクション細胞におい て少なくとも10倍の増加であると示唆している。NIH-イメージにおけるこ れらのクローンの動きは本発明者らまたは出願人から要求されることができる。 時間経過ビデオイメージング可能性は、MCF-7中のunc-53−誘発表現 型を認識するために最も有益な方法であり、薬理学的文脈において非常に完全な スクリーニングに従う。5分を圧縮した実時間は、例えば12ウェルプレートに おけるpcB201トランスフェクションMCF-7細胞の運動性作用の強度を定 量するために十分な情報を供給する。さらに、アルゴリズムは時間内に適当に存 在する2つのイメージ中の細胞を比較することによって細胞の「運動領域」を自 動的に測定することができる当該技術分野にて記載されている(バン・ラレベッ ク(Van Learebeck)、13、1−8)。MCF-7細胞中のunc-53誘発Fアクチン補充を可視化するアッセイ 培養は化学的に固定し、洗浄剤で抽出され、ついでファロイジンを用いてF- アクチン(フィラメント−アクチン)のために蛍光で標識し(ウィーランド(Wi eland)ら、1985、Int.J.peptide & protein Res、213−10)、UN C-53トランスジーンでトランスフェクションするための劇的な表現型変化に 一層特異的な方法で示した。画像取り込みとF-アクチンパターンの分析を用い ることにより、当該技術分野において良く知られている画像分析アルゴリズムに より自動的な方法、F-アクチンフィラメントの位置、核部位に対して相対的な 基本的構造および分析を評価することができる。そのようなアルゴリズムは表現 型上の変化を区別することができ、したがって、トランスジーン誘発表現型の薬 理学的インヒビターの効果は偽または未トランスフェクション細胞中のunc- 53様表現型である。unc-53誘発指向性および運動性の定量のためのファゴキネシスアッセイ 方法は実験の節で述べる。ファゴキネシスアッセイ中の異なる運動性作用を有 する2つの細胞集団が観察された。以下の表3において、ファゴキネシスアッセ イ中で線形の軌道を生み出す偽およびUNC-53トランスフェクションMCF- 7の断片が示される。偽トランスフェクションMCF-7細胞において、61% の細胞が丸い軌道を描き(短および長軸は2倍の差異よりは小さい)、39%の 細胞が「線形」軌道を生み出した(短および長軸は2倍の差異よりは大きい)。 pcB201トランスフェクションしたMCF-7細胞は、「線形」の軌道を示す 細胞の断片が50%までの増加を生み出した。断片の線形軌道における増加は全 配列Ce-UNC-53と配列でトランスフェクションしたMCF-7細胞に関して 製造した。 さらに、培養容器の軌道の50%中間領域の有意な増加が偽トランスフェクシ ョンしたMCF-7細胞に比べてpcB201中において観察された(表2)。こ れらの観察はMCF-7細胞中にpTB72トランスフェクション同様pcB20 1は、イン・サイチュ移動を増加させることができる。例えば、分布の増加、波 うち膜運動、または丸い集団中の非指向性運動性の他の形態によって。さらに、 MCF-7細胞におけるCe-UNC-53トランスジーンは非指向性運動性(丸い 軌道)から断片が由来し、指向性移動(線形軌道)へと駆り立てられる。従って クローン2は指向性またはUNC-53に関して細胞運動性の定量に製薬学的化 合物の影響を刺激するための分析をする手段を提供する。 微小管または微小管プラス(+)端に対する細胞中のunc-53の 局在化のためのアッセイ UNC-53sは微小管上に存在することが示され、好ましくは細胞の微小管( +)−端上に存在する。この局在はUNC-53ファミリータンパク質の重要な 特徴を代表し、タンパク質のタンパク質においてはめったに観察されない。突然 変異が続くタンパク質APC中の微小管(+)−端結合の不在は、結腸癌におけ るAPCの役割において暗示されている(スミス(Smith)ら、1994、Cance r Res.、54、3672)。アナロジーにおいて、適当なUNC-53の機能は また、細胞中のその特異的な局在に依存するかもしれない。実施例で使用し た方法は、特にUNC-53の微小管(+)端結合に影響を及ぼす化合物のため の一連のアッセイのための基礎を形成する微小管により同時局在に関する基礎を 形成する。当業者は、UNC-53タンパク質の微小管への典型的な局在は、容 易に認識され、従って、有る化合物での処理がこのUNC-53の局在に影響を 及ぼすかどうかの解釈に十分な解釈があることを良く知っている。さらにその上 、記載された方法の組み合わせにより(co-localization)当業者により方法を 記載され、「実験的手法」における方法によって例示される−微小管および微小 管(+)端結合を廃止(または促進)することができる化合物を明白に確認する ことができる。 そのようなアッセイは、細胞株に適切である培養条件において化合物でUNC -53を発現する細胞株の細胞培養を接触し、例えば、蛍光顕微鏡(GFP-キメ ラ用)または細胞培養を固定し、免疫組織化学染色をUNC-53(または断片 )に関して行うことによって、イン・サイチュでUNC-53(またはその断片 )のインキュベーションおよび最終的な観察が行われる。同時局在に関して、Ce -UNC-53またはHu-UNC-53または蛍光検出GFP-UNC-53キメラに 関する免疫組織化学が連続して行われたものと組み合わせて細胞または細胞株の 微小管に関する免疫組織化学の方法などが連続して行われた。線虫−UNC-53は微小管プラス端またはGTP−チューブリンに好んで結合 する。 UNC-53の生化学的特徴付けにより、UNC-53はSEM-5/GRB-2 のSH3結合ドメインに結合し、イン・ビトロでF-アクチンに結合することが 示された。GRB2は細胞の皮質に限局され、細胞運動性の調節に関与するであ ろうと報告された。Ce-UNC-53のイン・ビボのサブ細胞性局在を決定するた めに、本発明者らは、一次的にCOS、HepG2およびMCF7細胞を全長Ce-U NC-53cDNAを含む発現構築物であるpTB72でトランスフェクション した。本構築物は以前にN4神経芽細胞腫およびMCF7細胞中の細胞運動性を 活性化させるべく示したものである。本構築物はCOS細胞中で一次的に高い発 現を与え、MCF-7においては、中程度から高い発現レベルを示し、HepG2細 胞中では中程度から低い発現レベルを与えた。UNC-53、チューブリン およびF-アクチンを可視化するために、トランスフェクションした細胞を抗−C e-UNC-53 mab 16-48-2、ウサギ抗−UNC-53ポリクローナル、抗 −チューブリンmabYL1/2チューブリンおよび蛍光標識したファロイジンの多 様な組み合わせで染色した。 全体的な微小管細胞骨格を持つUNC-53同時局在発現の高いレベルで、し かし低い発現レベルで、UNC-53シグナルはプラス端で微小管の末端領域に 限局されている。非常に少ない発現の場合、該細胞の知覚に点様パターンを生み 出す。 Ce-UNC-53のMTBプラス端ドメインをマッピングするために、本発明者 らはCe-UNC-53のアミノ末端が欠失されるpcDU2(図17)およびpcDU3( 図15)を製造した。これらの構築物UNC-53に対応するタンパク質は異なる unc-53プロモーターからイン・ビボで作られると考えられている。免疫局 在化以前の一時的なトランスフェクションはこれらのタンパク質が細胞質性であ りえることを示した。N4神経芽細胞およびMCF7細胞における安定したトラ ンスフェクションにおいて、細胞にとってはもはや有害ではないが、フィロポデ ィア形成の活性化を非常に増加させる原因である可能性を示した。本発明者らは 、従って、(1)運動性の活性化からのCe-UNC-53毒性と(2)運動性の活 性化からの微小管結合を結び付けなかった。線虫およびヒト1UNC53の微小管結合の分析 線虫UNC-53の微小管結合ドメインを単離するために、N-末端GFP融合 を行った。融合産物上でのC-末端欠失は微小管結合がタンパク質のN-末端半分 に局在化されていることを明らかにした。GFP融合はまた、本タンパク質の微 小管結合特性を分析するためにヒト1-UNC-53で構築された。微小管との結 合は確認された。マウス抗血清を使用して、黒色腫株G361の微小管プラス端 上のそのままのUNC-53の存在を示した。該抗体のエピトープ認識を一時的 にpLM4で発現された哺乳類細胞での免疫組織化学実験、GFP-hu-1-UN C-53融合タンパク質の発現によって確認した。結果 1.数種の細胞株においてpTB72を一時的にトランスフェクションする場 合、線虫はマイクロチューブおよび好ましくはチューブリン繊維のプラス端UN C-53と結合する。N4およびMCF-7細胞株中のプラスミドpCDU3およ びpCDU2のトランスフェクションは微小管同時局在化の観察という結果とな らなかった。pCDU4は、mab16‐48抗体(LMBP受託番号1383CB )を用いて全く染色せずという結果となり、そのことはこの抗体に対するエピト ープがpCDU4によって発現された断片の外側に局在すると結論する。 微小管結合ドメインがタンパク質のN-末端に位置する可能性がある。この理 由として、本発明者らは線虫UNC-53配列の全長を有するN-末端GFP融合 物および多様なC-末端欠失誘導体を構築した。これらの断片はUNC-53のア ミノ酸139から760までのN-末端部位をコードする。 さらにその上、hu-1-UNC-53のクローニングした断片も微小管と結合す ることができるか否かを分析するために、hu1-Unc-53タンパク質を持つGF P融合をコードするプラスミドを構築し、ついで哺乳類動物細胞に導入した。こ の構築物の誘導体も構築した。 2. a)N4神経芽細胞腫株における線虫Unc-53GFP融合の一時的発現 pEGFP72で一時的にトランスフェクションしたN4細胞はGFPの融合 タンパク質および線虫unc-53全長配列をコードした。逆顕微鏡において、 GFP分子の蛍光は生体細胞において、行った。融合分子の低から中程度レベル で発現した細胞は18時間から30時間後の正常な形態を示した。これらの細胞 において、微小管とのGFP融合タンパク質の同時局在は明らかに示すことがで きる(図38a)。低いがしかしなお顕著なGFP傾向を示した細胞中で、特異 的な微小管プラス末端結合が観察され得た(図38b)。GFP融合タンパク質 を高レベルで発現する細胞はマイクロフィラメントが可視化を困難にするよう処 理された。プラスミドpTB72を用いてUnc-53の一時的発現において、該タ ンパク質が細胞中で無毒であることが以前に観察された。pEGFP72での一 時的なトランスフェクション実験は同じ観察を与え、Unc53タンパク質の少な くとも2つの特徴がGFP融合タンパク質において保存されていることを示し、 1つは微小管結合であり、該タンパク質の毒性が保存されていることを示した。 トランスフェクションされた細胞はパラホルムアルデヒドで固定し、チューブ リンは抗体YL1/2および抗マウス−CY3(ジャクソン・ラブズ(Jackson l abs))を用いて染色した。推定アッセイ 哺乳類細胞、本件ではN4をリポリヌクレオチドフェクション剤(lipofectA MINE)を用いて、懸濁中に表層と接触しないようにトランスフェクションし た。pEGFP72でそれらの細胞をトランスフェクションした後、トランスフ ェクションされた細胞懸濁液は24および/または96ウェルプレート中で希釈 されることができ、表面にそれらを接触させることができた。各ウェルはスクリ ーニングすべきコレクションの異なる化合物を含んでいてもよい。24時間後、 プレートは自動的に蛍光レベルに関してスクリーニングした。GFP-線虫UN C-53融合タンパク質の毒性を捨てた化合物を含むウェルは高レベル蛍光を示 す。融合産物に全く影響を持たない化合物が全くまたは低レベルの蛍光しか示さ ない。 b)切り出されたGFP-線虫UNC-53融合タンパク質の一時的な発現 微小管結合が線虫UNC-53タンパク質において実際に起こるか否かをアッ セイするために、多様なC-末端欠失が構築された。GFPとの融合における線 虫UNC-53のN-末端部位の760アミノ酸から670アミノ酸をコードする pEGFPsmaおよびpEGFPeclのトランスフェクションは、生体細胞におい て可視化されることができるように微小管結合という結果となった。微小管との 結合は、線虫UNC-53タンパク質の全長を発現する際に観察されるよりは少 ないが、明らかに繊維が観察された(図40aおよび41a)一層多量の蛍光が見 られる。これは、微小管結合が一層少ないことによるか、または融合タンパク質 の不安定性によるものであり得る。微小管との結合は、パラフォルムアルデヒド による固定の後でもメタノールによる固定の後でも観察することはできず、これ らのタンパク質の微小管ネットワークでの弱い結合または融合タンパク質の不安 定可能性の余分な指標を与える。低発現レベルで、中心体でGFP融合タンパク 質の結合は明らかに検出することができた(図40bおよび41b)。中心体は最 も高い微小管濃度で細胞中に局在する。 欠失構築物では全くプラス端結合は観察され得ず、それは細胞がGFP癒合タ ンパク質を低レベルで発現する場合でさえもであった。非常に低レベルの発現の 場合、中心体は明らかに検出することができた。 N4細胞をpEGFPsacまたはpEFPXbaでトランスフェクションした場 合、GFPとの融合において線虫UNC-53のN-末端部位の139アミノ酸お よび256アミノ酸をコードし、微小管結合は全く観察されなかった。これは線 虫UNC-53のN-末端の少なくとも670アミノ酸が微小管結合を保有するた めに必要であることを示している(図42aおよび42b)。 c)GFP-hu-UNC-53/1融合タンパク質および欠失融合体の一時的な発 現 プラスミドpLM4を一時的にN4神経芽細胞腫細胞にトランスフェクション し、ついでGFP蛍光を生体細胞で観察した。GFPとの融合において、hu1- UNC-53の利用可能な配列のGFP蛍光は微小管レベルで局在した。さらに 、低レベルの発現では、中心体および特異的なプラス端結合が見られる。GFP との融合において線虫UNC-53誘導体で観察されるように、pEGFPsmaお よびpEGFPeclにより発現され、GFP結合はGFPとの融合における線虫 のUNC-53断片の全長によって観察されるようにあまり密集していないよう である。観察された融合タンパク質の不安定性は、微小管に対して少ししか結合 しないことまたは融合タンパク質の分解(図43)のためであり得る。 d)黒色細胞腫瘍株G361上およびN4のpLM4上での一時的トランスフェ クションに関する免疫蛍光 導入 ノーザン実験は黒色細胞腫瘍株G361が線虫UNC-53のヒト1およびヒ ト2ホモログの両者に豊富に発現した。該タンパク質がこの細胞株に局在し得る か否かを調べるために、マウス血清の集合をこの細胞株に関して試験した。その 観察がhu-UNC-53認識のためであるか否かを証明するために、人造ではなく 、陽性血清をGFP−hu−1−Unc融合を発現するpLM4で一時的にトラン スフェクションしたN4細胞に応用した。 結果 以前にペプチド(DNRTLPKKGLYRY)を注入したマウスからの28. 1と呼ばれた血清はパラホルムアルデヒドで固定されたG361細胞上での免疫 局在化実験に関して使用した。微小管プラス端結合は明らかに観察された。さら に、指向性移動を示す細胞において、成長円錐伸展が観察されたように、多数の 染色が成長円錐の先端において見られることができる(図45)。微小管結合タ ンパク質がHu1-UNC-53タンパク質と同一であるか否か認識するためN4細 胞を一時的にプラスミドpLM4でトランスフェクションし、ついでパラホルム アルデヒドで固定し、血清28.1で染色した。トランスフェクションされた細 胞のみが28.1染色を支援し、そのことは該28.1抗体がHu1-UNC-53- GFP融合タンパク質を認識した(図46)。これは血清28.1によるG36 1の成長円錐における微小管プラス端の染色がすくなくともヒト1および/また はヒト2ホモログの認識によるものであることを確認していると結論付けた。黒 色腫癌株G361における線虫UNC−53のヒトホモログの過剰な発現がヒト プラス端上で位置することを結論付けた。結論 a)pEGFP72により発現されるGFP−線虫UNC−53融合タンパク 質はUNC−53活性を示す b)pEGFP72により発現されるGFP−線虫UNC−53融合タンパク 質は微小管結合を示す。 c)pEGFP72により発現されるGFP−線虫UNC−53融合タンパク 質は微小管プラス端結合により発現される。 c)プラスミドpEGFPsmaおよびpEGFPeclより発現されたGFP−線 虫UNC−53(欠失変異体)-融合タンパク質は微小管結合を示す。 d)プラスミドpEGFPsmaおよびpEGFPeclより発現されたGFP−線 虫UNC−53(欠失変異体)-融合タンパク質は微小管結合を示さない。 e)プラスミドpEGFPxbaおよびpEGFPsacより発現されたGFP−線 虫UNC−53(欠失変異体)-融合タンパク質は微小管結合を示さない f)プラスミドpLM4により発現したGFP-hu1-UNC-53融合タンパク 質は微小管結合を示す。 g)プラスミドpLM4により発現したGFP-hu1-UNC-53融合タンパク 質は微小管プラス端結合を示す。 i)血清28.1は一時的にトランスフェクションした神経芽細胞腫細胞N4に おいてプラスミドpLM4により発現したようにGFP-hu1-UNC-53融合 タンパク質を認識する。 j)黒色腫細胞株における発現された線虫−UNC−53のヒトホモログ(少な くともGFP-hu1-UNC-53である)が微小管プラス端と結合する。実験的手法 材料 PCR-RACE実験に使用したオリゴヌクレオチドはユーロゲンティー(Eur ogentee)(ベルギー)にて合成された。放射性化合物は、アマシャム(Amersha m)から入手した。pCDNA3.1真核生物発現ベクター、ヒト1GT 10 c DNAライブラリー、マラソン−RACE cDNA、ヒトノーザンブロットお よびT7-tagモノクローナル抗体をインビトロゲン(Invitrogen)から購入した 。N4、MCF7およびNIH3T3細胞をヤンセン・リサーチ細胞バンクから 検索した。 PCR-RACE条件 1.急速スクリーニングヒトcDNAライブラリーパネルを使用して、ESTク ローンgb..R41071を増幅させた。使用したプライマーは、 ヒトゲノムDNAも鋳型として使用した(100ng/反応)。増幅条件は以下で あった:94℃で1分、55℃で30秒、72℃で30秒、ついでこのサイクル を35回繰り返して最終的に、72℃で20分間の最終伸長。このPCT断片を ベクターpCR2.1においてクローニングした。得られたプラスミドをpCR 231と称した。 ヒト心臓クローンをまた、以下の条件を用いてヒト心臓マラソンcDNAから RACE-PCRにより製造した;94℃で1分、70℃で30秒、72℃で3 分30秒、ついでこのサイクルを35回繰り返して最終的に、KlenTaq DNA ポリメラーゼ(インビトロゲンから購入した)で72℃で20分間の最終伸長。 マウスホモログに関して、総RNAを記載されるようにN4マウス細胞から入 手した。最初鎖cDNAを2μgrのRNAからReady To-GocDNAキット(フ ァルマシア)を用いて合成した。使用したプライマーは 増幅条件以下である:94℃で1分、58℃で30秒、72℃で30秒、ついで このサイクルを35回繰り返して最終的に72℃で20分間の最終伸長。すべて の増幅産物はpCRII-1にサブクローニングし、いくつかの独立クローンを 配列によって分析した。 2.ヒト心臓/結腸腺癌cDNAライブラリーのスクリーニング ヒト心臓cDNAライブラリーおよびヒト結腸腺癌cDNAライブラリーを標 準的プラークハイブリダイゼーション法により、プローブとしてpCR231bp を用いてスクリーニングした。 3.PCRを用いての5'伸長 λHH3bクローンの5'末端に対するホモロジーを有する3つのプライマーを 製造した: ヒト心臓からのcDNA増幅したライブラリー(クローンテク(Clonetech)) 上で3つの入り組んだPCR反応中でのλgt10rvプライマー と共に使用した。その反応混合物は各プライマーを25pmol、各dNTPの1m M、1μlのKlenTaqポリメラーゼ混合物(50倍)および0.1ngDNAを含む 。最初のPCRのためのサイクルパラメーターは:94℃で3分、94℃で1分 、51℃で1分、ついで72℃で3分のサイクルを35回繰り返し、最終的に、 HU53rv1およびλgt10rvをプライマーとして使用し、で72℃で10分間 の最終伸長である。kの最初のPCR産物の0.4μlを以下のパラメーターで組 み入れたプライマーの0.4μlを増幅した:94℃で3分、94℃で1分、52 ℃ で1分、ついで72℃で3分30秒のサイクルを38回繰り返し、最終的に72 ℃で10分間の最終伸長であった。第2の組み入れたPCR反応をHU53rv1 およびλgt10rvをプライマーとして使用し、1/50に希釈した精製2.4kb断 片の0.4μlに関して行った:94℃で3分、94℃で1分、56℃で1分、つ いで72℃で3分30秒のサイクルを35回繰り返し、最終的に72℃で10分 間の最終伸長であった。774kb増幅産物をpCR2.1にサブクローニングし 、プラスミドpCB210-14となった。そのクローン断片をシークエンシン グにより分析した。この断片を5'方向に699bp伸長させた(図9参照)。 4.PCRを用いた5'伸長 プライマーHU53rv4 をクローンpCB210-14の5'末端に関して設計され、λgt10rvと共に使 用し、以下のパラメーターでヒト心臓cDNAライブラリーの断片を増幅した: 94℃で3分、94℃で1分、60℃で1分、ついで72℃で3分30秒のサイ クルを35回繰り返し、最終的に72℃で10分間の最終伸長であった。887 bp断片をpCR2.1にサブクローニングし、プラスミドpCB212を得た。 そのクローン断片をシークエンシングにより分析した。この断片を5'方向に7 67bp伸長させた(図9参照)。 5.プローブとしてpCB212の0.8kbインサートを用いたヒト心臓ライブ ラリースクリーニング EcoRI消化および精製したクローンpCB212をプローブとして使用し、標 準的プラークハイブリダイゼーション法を用いて、ヒト心臓cDNAライブラリ ーをスクリーニングした(クローンテク)。陽性のファージをさらに2回プラー クスクリーニングにより精製した。λDNAのインサート(キアゲン・ラムダ・ キットを用いて製造)をシークエンシングによって分析した。このpHH14- 3はpCB212、pCB210-14およびλHH3bの3'末端(434bp)を 重複する2663bpという結果となった(図9参照)。EST46037からのHU-Unc-53/2の3'および5'伸展 MashU −Merck EST46037 EST46037配列を運搬する形質転換した細胞をリサーチ・ジェネティッ クス(Research Genetics)に注文した。プラスミドDNAを標準的プロトコー ルを用いて単離し(キアゲン・プラスミド・DNA単離用キット)、インサート の配列を決定した。 RACEによるEST46037の3'伸展 Marathon-Ready cDNAs(クローンテク)はRACE実験における鋳型と して使用するために準備したアダプター−ライゲーションした二本鎖cDNAの 前もって作成した「ライブラリー」である。5ml Marathon-Ready cDNAを通 常の50mlRACEに鋳型として使用した。RACE混合物は1×KlenTaqPC Rバッファー、0.2mMの各dNTP、1×アドバンテージKlenTaqポリメラー ゼ混合液(クローンテク)、0.15mM AP1アダプタープライマーおよび0 .15mM RACE遺伝子特異的プライマーを含んだ。増殖条件は以下の通りで ある: 94℃で1分、94℃で30秒、72℃で4分を5サイクル、94℃で30秒お よび70℃で4分、94℃で30分および68℃で4分を25サイクルであった 。RACE産物をAP2アダプターおよび遺伝子特異的組み込みPCRプライマ ーとともにPCR中に鋳型として使用した。特別に組み込んだPCR断片をpC R2.1にクローニングし(TAクローニングキット、インビトロゲン)、イン サートの配列を決定した。 遺伝子特異的プライマー(EST46037-F1) 特異的プライマー(ES46037-F2) Marathon cDNAライブラリー:ヒト胎盤。MashU-Merck EST 923793 EST923793配列を運搬する形質転換した細胞をリサーチジェネティク スに注文した。プラスミドDNAを標準的プロトコールを用いて単離し(キアゲ ンプラスミドDNA単離用キット)、インサートの配列を決定した。RACE断片1.4および3.7、EST46037の5'伸長 方法は以前に記載した。遺伝子特異的プライマー(EST46037−R1) 組み込み遺伝子特異的プライマー(EST46037−R2) ブラリー:ヒト胎盤。RACE断片B2.1、D2.1、H2.1;EST46037の5'伸長 方法は以前に記載した。遺伝子特異的プライマー(97010709) 組み込み遺伝子特異的プライマー(97010708) ブラリー:ヒト胎盤(断片B2.1)。 ヒトHeLaS3(断片D2.1)ヒト結腸腺癌SW480(断片H2.1)。 PCR断片E2.3、C2.3 EST485068はHU-UNC-53/1の5'末端と同様ではあるが同一で はない。1つの3'EST485068プライマーと1つの5'HU-UNC-53 /2プライマーからなるプライマーの組は、断片を増幅させるPCRに使用した 。1gt10ヒト胎盤急速スクリーニングライブラリー(断片C2.3)またはヒトHe LaS3 Marathon cDNA(断片E2.3)をPCRで鋳型として使用した。50m lの反応混合液は1×PCR IIバッファー(パーキン−エルマー)、1.5m MMgCl2、02mMの各dNTP、015mMの順方向および逆方向プライマー 、2.5U AmpliTaq Gold(パーキン−エルマー)および1mlの鋳型を含む。サイ クルパラメーターは95℃で5分、94℃で45秒、65℃で45秒、65℃で 45秒および72℃で2分を35サイクルであった。PCR産物をアガロースゲ ルから切り出し、ゲル抽出用キット(キアゲン)を用いて精製し、その1mlを上 記と同様の条件を用いて第2回目のPCRで使用した。そのPCR産物を精製し (キアゲンPCR精製キット)、直接シークエンシングした。 プライマー: PCR断片E1.3−3 EST01222は相同であるが、HU-Unc-53/1の5'末端と同一では ない。1つの3'EST01222プライマーと1つの5'HU-Unc-53/2 プライマーからなるプライマーの組は、この断片を増幅させるPCRに使用した 。ヒトHeLaS3 Marathon cDNAをPCRで鋳型として使用した。50mlの反 応混合液は1×PCR IIバッファー(パーキン−エルマー)、1.5mMMgCl 2、0.02mMの各dNTP、0.15mMの順方向および逆方向プライマー、 2.5U AmpliTaq Gold(パーキン−エルマー)および1mlの鋳型を含む。サイ クルパラメーターは95℃で5分、94℃で45秒、65℃で45秒、65℃で 45秒および72℃で2分を35サイクルであった。PCR産物をアガロースゲ ルから切り出し、ゲル抽出用キット(キアゲン)を用いて精製し、その1mlを上 記と同様の条件を用いて第2回目のPCRで使用した。そのPCR産物を精製し (キアゲンPCR精製キット)、pCRB2.1にクローニングした。そのイン サートの入れUNC-53Tを決定した。RACE断片A2.2-2、B2.1-4、D2.1-5;5'伸長 方法は以前に記載した。遺伝子特異的プライマー(97041701) 組み込み遺伝子特異的プライマー(9741702) ブラリー:ヒト胎盤(断片A2.1-2)。 ヒトHeLaS3(断片B2.1-4) ヒト結腸腺癌SW480(断片D2.1−5)。翻訳−開始スプライシング変異体、断片D4.1-1、J4.1.4、G4.1.1、 F4.1.2 4つの異なる翻訳開始スプライシング変異体を5'RACEによって検出した。 方法は以前に記載した。遺伝子特異的プライマー(97080803) 組み込み遺伝子特異的プライマー(97080804) Marathon cDNAライブラリー:ヒト結腸腺癌SW480(断片D4.1-1) 遺伝子特異的プライマー(97080801) 組み込み遺伝子特異的プライマー(97080802) Marathon cDNAライブラリー: ヒト黒色腫(断片J4.1.4)。 ヒトHeLaS3(断片G4.1.1) ヒト胎盤(断片F4.1.2)。DNAシークエンシング PCR増幅産物およびcDNAクローンをpBluescriptベクター(ストラタジ ーン(Stratagen))またはPCR-IIaベクター(インビトロゲン)のいずれ かにサブクローニングし、修飾したT7DNAポリメラーゼ(シークエナーゼ、 ユナイテッド・ステイツ・バイオケミカル(Sequenase)、(United States Bio chemicdal))でダイデオキシヌクレオチドチェインターミネーション法により 手動でシークエンシングするか、または蛍光ターミネーターキット(パーキン・ エルマー)を用いてアプライド・バイオシステムズ・373・DNAシークエン サーで自動的にシークエンシングした。RNAブロット ヒト多組織ノーザン(MTN-1、クローンテク)は、8種類の異なるヒト組 織(心臓、脳、胎盤、肺、肝臓、骨格筋、腎臓および膵臓)であり、各レーン2 mgのポリA+RNAにて含まれ、かつMTN-IIヒト多組織ノーザンは脾臓、 胸腺、前立腺、睾丸、卵巣、小腸、結腸および末梢白血球からの各レーン2mgの ポリA+RNAに含み、製造者の指示によりハイブリダイズし、0.1%×SS C:0.2%SDS中で55℃にて洗浄した。また、クローンテクより、ヒト癌細 胞株からのポリA+RNAブロット(メラノーマG361、肺癌A549、結腸 腺癌SW480、バーキットリンパ腫Molt4Raji、リンパ芽球性白血病K562 、HeLa S3および前骨髄球性白血病HL60)を調べた。プラスミドの構築 プラスミドpCDU2(図17)をpTB72から2.8kbApaI-NarI断片 をクローニングすることによって構築し、後者の制限部位はクレノウ酵素でブラ ントエンドにされ、pcDNA3はEcoRVおよびApaIで消化した。pCDU2 はホモロジーブロックC、DおよびEをコードした。プラスミドpCDU3(図 15)はpTB72から1.9kbApaI-NdeI断片をクローニングすることによ って構築し、後者の制限部位はクレノウ酵素でブラントエンドにされ、pcDN A3はEcoRVおよびApaIで消化した。pCDU3はホモロジーブロックA、B 、C、DおよびEをコードした。プラスミドpCDU4(図16)はpTB72 から1.4kbApaI-StyI断片をクローニングすることによって構築し、後者の 制限部位はクレノウ酵素でブラントエンドにされ、pcDNA3はEcoRVおよび ApaIで消化した。pCDU4はホモロジーブロックEをコードした。 真核生物細胞におけるヒトUNC-53のドメインの発現 1.pCB201:真核生物細胞His-tag、Xpress Ab tag発現ベクターにクロ ーニングした線虫UNC-53遺伝子のpCDU4発現構築物に対するヒト1ホ モログの同等構築物。 適切なBamHI部位をhh15fwプライマー で増幅することによってpHH15オープンリーディングフレーム上で操作した 。ついで、増幅した断片を移動させてBamHIおよびEcoRIで消化したpCDNA 3.1.His-A-ベクターとした。pCB201(図13)と呼ばれるこの新規プラ スミドは、His-tagおよびまたT7エピトープtagその後49アミノ酸アミノ末端 断片によってヒトホモログの1255〜1627のアミノ酸配列が続くものを含 む融合タンパク質コードするcDNAを製造する。pCB201はまた、配列に よりチェックされ、N4、MCF7およびNIH3T3細胞中で行われる適当な トランスフェクション実験において、nが使用された。 2.pLM5:真核生物細胞His-tag、Xpress Ab tag発現ベクターにクローニ ングされたpCDU3発現構築物に対するヒト1ホモログの同等構築物。 ファージHH3bをXhoIを用いて線形化する。BamHIおよびXbaI制限部位は U3-Bfw をプライマーとして使用して、pHH3bオープンリーディングフレームに関し て製造した。ついで、この増幅した断片をBamHIおよびXbaIで消化して、pBlue script KSに移動する。このpCB300と名付けたプラスミドのシークエン シングは、DNA配列の4237位置でのグアニンからアデニンへの変化のため にセリンからアスパラギンへとアミノ酸が変化することを示した。この欠点は、 pLM1(下記参照)の1418bp断片(NarIおよびXbaIを酵素として使用す る)を同酵素で消化したpCB300にクローニングすることによって修復した 。pLM6(図53)と名付けられたこのプラスミドのHH3b断片は、ついで BamHIおよびXbaIを用いて除去して同酵素で消化したpcDNA3.1/HisAと した。この新規プラスミドはpLM5(図52)と名付けられ、His-tagおよび T7エピトープtagを宿している49アミノ酸アミノ末端断片、続いてHU-UN C-53/1の1069〜1627アミノ酸が続くものからなる融合タンパク質 をコードするcDNAを製造する。プラスミドpLM5は、シークエンシングに よってチェックし、N4細胞中で行われた一時的および安定したトランスフェク ション実験に関して使用した。該プラスミドpLM1はPvuIIを用いて製造さ れ、pHH14-3の部分的なBamHI消化断片およびファージHH3bのBamHI およびSpeI消化断片をSmaIおよびSpeIで消化したpBluescript KSにクロー ニングした。pLM1はこの瞬間に、利用可能なHU-UNC-53の完全な転写 物を含む(図9参照)。 3.pCB251:真核生物細胞His-tag、Xpress Ab tag発現ベクターにクロ ーニングしたpCDU2発現構築物に対するヒト1ホモログの同等構築物。 ファージHH3bをXhoIを用いて線形化した。BamHIおよびXbaI制限部位を ライマーとして用いてpHH3bオープンリーディングフレーム上で製造した。 ついで、増幅した断片をpCR2.1に移動させた。このプラスミドをpCB2 50と名付けた。pHH3b断片をBamHIおよびXbaIを用いてpCB250か ら除去し、同酵素を用いてpcDNA3.1/HisCにクローニングした。このp CB251(図55)と名付けたプラスミドをシークエンシングによってチェッ クした。pCB251はHis-tagおよびT7エピトープtagを宿す49アミノ酸ア ミノ末端断片ののちにHU-UNC-53/1の部分的転写物のアミノ酸828か ら1627が続くものからなる融合タンパク質をコードするcDNAを製造する 。pCB251をN4細胞中で行われた一時的および安定したトランスフェクシ ョン実験に関して使用した(図56参照)。 4.pLM3:真核生物細胞His-tag、Xpress Ab tag発現ベクターにクローニ ングしたHu-Unc531の部分的転写物 pLM1をEcoRVおよびXbaIを用いて消化した。この断片をpcDNA3.1 /HisBにクローニングし、同酵素で消化した。pLM3はHis-tagおよびT7エ ピトープtagを宿す49アミノ酸アミノ末端断片ののちに、その時に利用できる HU-UNC-53/1の転写物のアミノ酸1から1627が続くものからなる融 合タンパク質をコードするcDNAを製造する。pCB251をN4細胞中で行 われた一時的および安定したトランスフェクション実験に関して使用した。 5.真核生物細胞GFP発現ベクターにクローニングされたHU-Unc-53 /1の部分的転写物 pLM1をClaIおよびXbaIを用いて消化した。この断片をpEGFP-c1に クローニングし、AccIおよびXbaIで消化した。このプラスミドをpLM4と名 付けた。このプラスミドは、HU-Unc-53/1の転写物のアミノ酸1から1 627が続くGFPを含む融合タンパク質をコードするcDNAを製造する。p LM4をN4細胞中で行われた一時的および安定したトランスフェクション実験 に関して使用した(図43および46参照)。 MCF-7細胞の安定したトランスフェクション: 細胞を10%ウシ胎児血清(FCS;ギブコ(GibcoBRL))および100 U/mlペニシリン(ギブコ)および100μg/mlストレプトマイシン)を補った 標準培養培地(ダルベッコMEM(Durbecco's MEM)、450mg/lグルコー ス、862mg/l L-アラニル−L-グルタミン、110mg/lピルビン酸ナトリウ ム;ギブコ)を用いて75cm2フラスコ中に2×106細胞の密度で播種した。 その培養物を10%CO2雰囲気中、37℃で約70%のコンフルエンシーに達 するまで(約18時間)増殖させた。その培養培地を除去し、10%FCSを補 った10mlMEM-HEPES(ギブコ)を細胞に加えた。その細胞をさらに3 7℃で4時間標準的な無菌大気中でインキュベートした。DNA−CaCl2を同時 に0.1×TE(1mMトリスHCl、pH7.2、0.1mM EDTA、pH8 )30μgDNAと0.1ml1.25M CaCl2/HEPES(1.25M CaCl2、0. 125M HEPES;pH7.05)を混合することによって調製した。0.1× TEを加えて最終容量を0.5mlにした。DNA−CaCl2を0.5ml BS/HEP ES(25mMHEPES、0.25M NaCl、0.01KCl、1.4mM Na2HPO4 、0.01Mグルコース、pH7.05)に滴下して加え、後者の液を通して無菌 の通気をピペッティングにより行った。DNA−Ca3(PO4)2沈殿を37℃で10 分間静置した。DNA−Ca3(PO4)2沈殿をボルテックスし、細胞にH2Oにストッ クした100μlの0.01Mクロロキニン(シグマ)とともに加えた。無菌標準 大気中で37℃で4時間のインキュベートの後、培地を取り除き、細胞をPBS で洗浄した(ギブコ)。培地25mlを加え、細胞を10%CO2雰囲気中で静置 した。48次間のインキュベートの後、細胞をクローン選択の2週間前に(60 0μg/mlG418(ダチェファ(Duchefa))回収し、希釈し、培養した。偽トラ ンスフェクションしたMCF-7をβ−ガラクトシダーゼトランスジーンに関し て陽性であった。MCF-7における安定したトランスフェクションはジェネテ ィシンの不在下で、4回細胞を継代することによって評価し、ついで選択用剤に 再び曝した。これらの実験において、UNC-53または偽トランスフェクショ ンした細胞が増殖し、一方未トランスフェクションしたMCF-7細胞は非常に ゆっくりとした速度で増殖した。N4神経芽細胞腫細胞の安定したトランスフェクション 細胞を10%ウシ胎児血清、0.14%Na2CO3、2mMグルタミンおよび 100U/mlペニシリン(ギブコ)および100μg/mlストレプトマイシン)を 補った標準培養培地(MEM Rege3;ギブコBRL)を用いて25cm2フラスコ 中に2×106細胞の密度で播種した。その培養物を10%CO2雰囲気中、37 ℃で終夜増殖させた。トランスフェクション混合物を600μlオプティメン1( optimen 1)中の12μgDNAを600μlオプティメン1中の36μlLipofect AMINE(ギブコ)に加えることによって調製した。これは最初の溶液を第2 溶液に滴下添加して行われた。混合物を1.8mlのオプティメン1を加えた後、 室温で、30分間静置した。しばらくその細胞培養をオプティメン1で2回洗浄 し、トランスフェクション混合物3mlを加えた。その培養物を標準的な無菌大気 中で静置した。4時間後、3mlまたは標準的な培養培地を加え、37℃で10% のCO2下でその培養物を静置した。18時間後、その培養物をPBSで洗浄し 、ついで新鮮な通常の培養培地を加えた。さらに24時間後、細胞をクローン選 択の2週間前に(750μg/mlG418)回収し、希釈し、培養した。免疫蛍光の細胞の固定 培地をカバースリップを含む9cm2ウェルから除去した。PHEM(1g/lグル コース、0.4g/l KCl、8g/l NaCl、0.06g/l KH2PO4、0.0475 g/lNH2PO4、0.35g/l NaHCO3、1.51g/l PIPES、0.76g/l EGTA、0.19g/l MgCl2;pH6)中の4%パラホルムアルデヒド溶液( シグマ)を室温で30分間添加した。固定溶液を除去し、ついでカバースリップ をPHEMにより10分間の洗浄を3回行った。ついで、カバースリップを0. 5%Triton-X100(Serva)を含むPHEM中に30分間置き、その後スライ ドをPHEMにより10分間、洗浄を3回行った。ついでカバースリップを0. 2%Tween(シグマ)を含むPBS(0.14M NaCl、2.7mMKCl、10m M NH2PO4、1.8mM KHPO4、pH7.3)下で少なくとも4℃で1時 間置いた。 免疫蛍光染色 そのカバースリップをチューブリンおよび/またはmab 16‐48‐2モノク ローナル抗体またはUNC-53の抗−UNC-53(gp48)ポリクローナル 抗体ニ対するYL 1/2である適当に希釈した35μlの抗体上で転換した。そ のスライドを4℃で少なくとも18時間静置した。ついで1次抗体の剰余分をP BS-Tweenで10分間、3回洗浄することによって取り除いた。そのスライドを ついで第2抗体で第1次抗体同様に処理した。F-アクチンをインキュベーショ ンバッファーにTRITCまたはFITC結合したファロイジンを含むことによ って標識した。第2抗体上で逆にされたスライドは室温で約1時間そのままにさ れた。ついでそのスライドをPBS-Tweenで10分間、3回洗浄し、1回はPB Sで洗浄した。カバースリップをヘルツォーク(Herzog)らにより記載された培 地スライドにマウントした。(Cell Biology:a laboratory handbook、1994 、アカデミック・プレス、355−360)。少なくとも2時間後、スライドを 分析にかけるべく準備した。 時間経過分析 細胞培養物の反応および増殖の移動の分析は、温度制御ステージ(37℃)を 備えた位相差顕微鏡下でコンフルエントに達していない培養物を置くことによっ て行われた。画像はマッキントッシュppc 8100ランニングNIH画像1.6 0版中のSCION LG3断片に結合したCCDカメラ(COHU 4912) を用いて記録した。画像を同間隔で15秒から1分の間にて、1時間半から2時 間かけて記録した。画質の向上および再生はNIH画像において行った。 ファゴキネシス 多数の細胞型が金コロイドコート培養プラスチックまたはガラスの上を移動し 、置換しまたは移動の間金の芝をファゴサイトシスすることが示された。そのま ま残された軌道は砂防の運動性および/または移動の定性および定量測定である 。基本的な方法は、他の場所(アルブレッハー−ブレラー(Albrechr-Buehler) 、Cell、11:395、ゼッター(Zetter)、1980;Nature 285:41 ;オキーフェ(O'Keefe)ら、1983;J.Invest.Dermatol.、85:130 )に詳細に記載されている。培養皿をアルブレヒト−ブレーラーにより記載され た(1977)ようにゼラチンおよび金でコートした。Unc−53および偽ト ランスフェクションしたMFC−7をプレートに低密度で播種し、プレートに接 着することができるようにさせ、終夜動き回らせた。 細胞を化学的に該プレートに固定し、洗浄し、自然乾燥させた。金の芝の画像 を自動化ビデオ顕微鏡を用いて取り込んだ;ウェルの複合画像を作成し、単細胞 ファゴキネシスの路をSCILTMソフトウェアにおける自家製方法を用いて測定 した。 線虫−Unc-53は微小管プラス端またはGTP-チューブリンに好んで結合 する 1.pEGFP-C1における線虫cDNAのクローニングおよびC末端欠失 誘導体の構築 a)GFP-UNC-53 N-末端融合の構築: PCR実験をpTB72を鋳型とし、およびcp17 て使用して標準的条件下で行った。得られた0.4kb断片は線虫UNC-53のN -末端断片をコードし、ベクターpCR2.1においてクローニングし(オリジナル TAクローのヌクレオチドキット、インビトロゲン)、プラスミドpTA171 8を得た。0.4kb断片をBglII-SacII断片として単離し同酵素で消化したp EGFP-C1(クローンテク)においてクローニングした。得られたプラスミ ドはpEGFPsacと名付けられた(図29)。pEGFPsacはC.e.Unc-5 3のN−末端13アミノ酸をGFPと融合してコードする。 b)全長GFP-C.e.UNC-53の構築 プラスミドpTB72(図1に示す)をSacIIおよびApaI制限酵素で消化し た。得られた4.5kbcDNA断片は線虫Unc-53のC-末端断片をコードし 、プラスミドpEGFPsac(図29)にクローニングし、同酵素で消化し、プ ラスミドpEFGP72(図30)を得た。プラスミドpEGFPは全長の線虫 Unc-53と融合したGFPをコードする。 c)pEGFPsac以外のGFP-線虫UNC-53融合タンパク質のN-末端欠 失の構築 pEGFP72をSmaIで消化した。得られた7.0kb断片を再度ライゲーショ ンし、大腸菌中で形質転換し、プラスミドpEGFPsmaを得た(図31)。こ の プラスミドは融合GFP中のCe-Unc-53の最初の760アミノ酸をコードす る。 pEGFP72を制限酵素Ec1136IIおよびSmaIで消化し、ライゲーシ ョンの後プラスミドを得て、6.7kb断片の大腸菌中での形質転換体をpEGF Pecl(図32)と名付けた。このプラスミドはGFP融合における線虫Unc- 53のN-末端670アミノ酸をコードする。pEGFP72をさらにSmaIおよ びXbaIで消化した。後者部位をクレノウポリメラーゼにより平滑末端にした。 得た5.4kbの断片を再度ライゲーションし、大腸菌中で形質転換した。得たプ ラスミドをpEGFxba(図33)と名付けた。このプラスミドは融合GFP中 のCe-Unc-53のN-末端256アミノ酸をコードした。 2.hu-1-unc-53−GFP融合体および欠失誘導体の構築 5.4kbのhu1-unc-53断片をpLM1(図54)からのClaI−XbaI断 片として単離し(図54)、AccIおよびXbaIで消化したpEGFP-C1中に クローニングした。pEGFP-C1は大腸菌GM41(Hfa H、dam-3、thi- 1、rel-1)であった。これはXbaI制限部位を制限酵素消化に利用できるよう にする。得たプラスミドをpLM4(図34)と名付けた。 3.N4細胞中のGFP蛍光の可視化 N4神経細胞芽腫株はLab Tek充填カバーグラス(Nalge Nunc International) において播種し、lipofectAMINE(ギブコBRL)を用いてトランスフェク ションした。18時間後、充填したカバーガラスは逆相顕微鏡に載せ、GFP蛍 光が可視化された。 4.GFP融合発現細胞の抗体での染色 構築されたGFP融合でのトランスフェクションはまた、6−ウェルプレート でカバーグラスの上で行われた。パラホルムアルデヒドまたはメタノール−アセ トン固定の後、細胞をアクチン細胞骨格に関してTRITC-ファロイジンで、h u-UNC-53に関しては血清28.1で、チューブリンに関してはYL1/2抗 体で染色することができた。ついで可視化をアキソプラン(Zeiss microscope) で行った。 キメラunc-53遺伝子の効果の製造法および観察法 1.unc-53線虫遺伝子におけるプロモーターの定義: 線虫unc-53遺伝子における位置15621〜18415へゲノム領域は プロモーターAと呼ばれ、クローニングし、GFP遺伝子のcDNAに融合させ た(クローンpA/GFPまたはpNP10)(図51参照)。この構築物を野生型 虫(N2)に注入する。トランスジェニック株は多様なニューロンにおけるGF Pを発現する:BDUニューロン両者、ALNおよびPLNニューロン両者、P DEニューロン両者、PVMニューロン両者、PVPおよびPVQの先駆ニュー ロンの2組および4陰門細胞である。その発現はそれらニューロンの軸索が成長 する、肺発生初期に開始する。 2.Unc−53(n152)対立遺伝子における変異表現型 野生型虫(N2)において、ALNおよびPLNニューロンの2組はそれぞれ 尾から頭部へと縦に真っ直ぐの株で軸索を伸ばす(図50a参照)。unc−5 3(n152)対立遺伝子において、軸索は一層短く、背腹方向においてしばし ば枝を伸ばす(図50b参照)。そのニューロンをUNC-53(n152)虫に 注入した構築物pA/GFPで可視化する。 3.ミニ遺伝子pA/unc-53はALNまたはPLNニューロンの伸長欠点を 救済する: 線虫unc-53遺伝子からのプロモーターAは線虫unc-53遺伝子のcD NA(クローンpA/unc-53、またはpNP9)に融合させた。この構築物を unc-53(n152)変異虫にALNおよびPLNニューロンを可視化するた めに上記記載した構築物を共に注入した。unc-53変異体におけるそれらニ ューロンの伸長欠点はプロモーターAの下でのunc-53cDNAの発現によ って完全に救済される(図50および51b参照)。 4.線虫およびヒトunc-53遺伝子の間のドメイン交換 unc-53ファミリーの脊椎動物および虫のメンバーが機能的に同等か否か を調べるために、本発明者らは虫のける変異表現型を救済するためのヒト遺伝子 の能力を試験した。本発明者らは虫タンパク質のC−末端推定ヌクレオチド結合 ドメインをヒト1遺伝子の相同断片で置き換えた。 クローンpA/unc-53は線虫NTPアーゼドメインのUNC-53のゲノム 上で29800位のHpaI部位から欠失したものであり、ついでヒト−1遺伝子 (unc-53H1)の同等ドメインによって置換される(図51参照)。得た クローンはpA/UNC-53H1と命名される。このクローンがunc-53(n1 52)変異体に注入されるとき、トランスジェニック虫はALNおよびPLNニ ューロンの伸長における欠陥は優位であるが不完全な欠陥の救済を示す(図51 b参照)。軸索は一層長く、しばしば直系における陰門領域まで背面への枝分か れはもはやなく伸長する。この結果は、ヒトunc-53ホモログのNTPアー ゼ領域が線虫のNTPアーゼ領域を機能的に置換することができることを示す。 救済の程度を定量的に分析し、ついで図51bにて要約した: 比較された4つの株は: wt;unc-53(n152);unc-53(n152)、pA/unc-53;unc-5 3(152)、pA/unc-53-H1である。 観察された多様な表現型は3つの大きなクラスに一緒にもたらされている: ≪野生型≫軸索は真っ直で枝分かれなく、ついで頭部へと移動する; ≪陰門≫軸索は真っ直で枝分かれなく、ついで陰門部で停止する; ≪変異体≫軸索は短く、陰門部領域にまで達さず、かつ副行分枝を有する。図は パーセンテージとして示されている。観察された軸索の数を以下表に示す。 データは、線虫/ヒトキメラミニ遺伝子pA/unc-53-H1が部分的にALN およびPLNニューロンの軸索移動の欠損青救済し、ヒトと虫の間の欠点を救済 する。トランスジェニック細胞株は、少なくとヒトUNC-53遺伝子の最少部 分の移動に関してストラタジーンクローニングアッセイする II.材料と方法 1−クローニング: a)pAB/GFP(pNP3−図27) GFPの遺伝子をcpn3オリゴ−ヌクレオチド をプラスミドpPD95.75(図59)上でPCRによって増幅させ、単独の SplI制限部位でunc-53のエクソン12に融合して5'部位で挿入し、3' 部位で終止コドンとポリアデニル化部位を含む。PCR増幅産物をそれぞれpB Sベクター(クローンpNP2)におけるサブクローニングし、それぞれcpn3お よびcpn5オリゴヌクレオチドに含まれ、HindIIIおよびBamHI部位によって 方向つけられる。ついでGFPをSplIぶいでpNP2クローンから切り出し、 X16クローンに組み入れ(図60)、XhoIによって消化されたファージS4 から出る。X16クローンは、pBSのXhoIでクローングされたunc−5 3の16621位〜24891位のゲノム配列を含む。 b)pAB/UNC-53(pNP8-図35) X16クローンのABプロモーター領域(PstIとSplIの間)をpTB115 クローンに挿入(図58)し、そのPstIとSplIの間の領域はmec-7遺伝子のプ ロモーターおよびUNC-53遺伝子の開始領域を除去した。 c)pA/GFP(pNP10−図56) プロモーター領域Aは、PstI部位とNheI部位の間のX16クローンから得て 、PstIとXbaIの間の部位におけるGFPを含むpPD95.75に組み入れた 。 d)pA/unc-53(pNP9−図44) プロモーター領域AはPstI部位とBstI部位の間のX16クローンから得て、 PstI部位とBstXI部位の間の領域はmec-7遺伝子のプロモーターおよび遺伝子 X16クローンから得て、UNC-53遺伝子の開始部位を含む。 e)pA/UNC-53−H1(pCB501−図57) クローンpA/UNC-53(pNP9)を線虫のUNC-53遺伝子の3'領域Hp aI部位とNcoI部位の間から欠失させた。H1UNC-53遺伝子の3'領域をオ リゴヌクレオチドU4Afw CRによって増幅し、HpaI部位とXbaIで消化した。T4ポリメラーゼによる充 填段階の後、ライゲーションは完全な目的に影響する。 2−注入 従来の注入技術が使用され(ファイア(Fire,A.)、1986、メロ(M ello G.))ら、Journal Mello G.およびファイア、1995)。雌雄同体成体 で若いものを2つの多核性生殖腺に注入する。使用したDNAを標準的方法で( キアゲン)調製した後、塩化リチウムで沈殿させる。すべての塩を排除するため の多大な漱ぎ段階の後、該DNAを水に再懸濁させる。注入溶液は注入バッファ ーの100ng/ilの濃度で異なるDNAを含む:遺伝子rol-6(クラメール(kra mer J.)ら、、1990、mello C.ら、1991)の優性対立遺伝子su1006 を含むプラスミドpRF4が形質転換同じマーカーとして使用する。注入した雌 雄同体のローラー表現型の子孫を単離する。これらの形質転換体の約10%は安 定した株を精製し、そこでは注入された異なるDNAsが結合して不安定な染色 体外配列として分離するであろうミニ染色体を形成する。得られたすべてのトラ ンスジェニック株をPCRによって注入されたDNAの存在に関してベクターの 特異的なプライマーおよび遺伝市中のプライマー(結果は示さず)を用いて試験 した。 3.顕微鏡 線虫を、Nomarskiレンズ、40×Neofluar、63×Plan-Apochromat、100 ×Plan-Apochromat対物レンズとともに提供されたZEISS Axioplan顕微鏡下 で観察する。蛍光観察のための蛍光源は水銀球である。異なるZEISSフィル ターを使用する: −GFP蛍光下の観察にはFITCフィルター:588nmの青色励起線、515 −565nmのバンド塔かフィルターを通して放射; −TRITCに結合した第2抗体で標識した抗体の観察には:546nmのバンド 透過フィルターを通しての励起、590nmの長透過フィルターを通して放射。 画像の取得はCCDカメラおよびマッキントッシュコンピューターを用いたNI H画像プログラムの手段によってもたらされる。画像をアドベ・フォトショップ ・プログラム(Adobe Photoshop Program)を用いて処理する。配列表 以下の配列が本明細書中で参照される: 配列番号:1は図9bに説明されるUNC-53タンパク質のヒトホモログ1の アミノ酸配列である。配列番号:2は図11dに説明されるUNC-53タンパク質のヒトホモログ2 のアミノ酸配列である。 配列番号:3は図9bに説明されるhu-1-unc-53遺伝子の核酸配列である 。 配列番号:4は図11dに説明されるhu-2-unc-53遺伝子の核酸配列であ る。 配列番号:5は図9に説明される受託番号第LMBP 3595号下に寄託さ れたλファージクローン3bの核酸配列である。配列番号:6は図54に説明される受託番号第LMBP 3762号下に寄託 されたプラスミドpLM1の核酸配列である。 配列番号:7は図34に説明される受託番号第LMBP3763号下に寄託さ れたプラスミドpLM4の核酸配列である。 配列番号:8は図30に説明される受託番号第LMBP3764号下に寄託さ れたプラスミドpEGFP72の核酸配列である。 配列番号:9は図57に説明される受託番号第LMBP3765号下に寄託さ れたプラスミドpCB501の核酸配列である。 配列番号:10は受託番号第LMBP3594号下に寄託されたプラスミドp CB201の核酸配列である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 C07K 14/46 C07K 14/435 ZNA C12N 1/15 14/46 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 C12P 21/02 C 1/21 C12Q 1/02 5/10 1/68 A C12P 21/02 C07K 16/18 C12Q 1/02 C12P 21/08 1/68 (C12P 21/02 // C07K 16/18 C12R 1:91) C12P 21/08 C12N 15/00 A (C12P 21/02 5/00 A C12R 1:91) A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 デレーイメーケル,マルク ベルギー、ベー―2340ベールセ、トゥルン ホウトセウェッヒ30番、ヤンセン・ファル マシューティカ・ナムローゼ・フェンノー トシャップ (72)発明者 フェルハッセルト,ペーテル ベルギー、ベー―2340ベールセ、トゥルン ホウトセウェッヒ30番、ヤンセン・ファル マシューティカ・ナムローゼ・フェンノー トシャップ (72)発明者 プュジョル,ナタリー・ジャンヌ・レイモ ンド フランス、エフ―34000モンペリエ、アブ ニュ・デュ・ペール・スーラ213番 (72)発明者 マエルテン,リュック・ジャック・シモン ベルギー、ベー―8200ブルッヘ、フィー ル・アイテルステン26番 (72)発明者 ライテン,ワルテル ベルギー、ベー―2340ベールセ、トゥルン ホウトセウェッヒ30番、ヤンセン・ファル マシューティカ・ナムローゼ・フェンノー トシャップ (72)発明者 ヘールツ,ヒューゴ ベルギー、ベー―2340ベールセ、トゥルン ホウトセウェッヒ30番、ヤンセン・ファル マシューティカ・ナムローゼ・フェンノー トシャップ (72)発明者 ファンデケルクホーフェ,ジョエル・ステ ファーン ベルギー、ベー―8210ロッペム、ローデ・ ブーケンドレーフ27番 (72)発明者 ゲイセン,ヨハン ベルギー、ベー―2340ベールセ、トゥルン ホウトセウェッヒ30番、ヤンセン・ファル マシューティカ・ナムローゼ・フェンノー トシャップ (72)発明者 ボガエール,ティエリー・アンドレ・オリ ビエ・エディ ベルギー、ベー―8500コルトレイク、ウォ ルフェンドレーフ26ヘー番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.タンパク質が、図2中に説明された線虫(C.elegans)の該UNC−53タ ンパク質のアミノ酸配列に統計学的に有意なホモロジーを有するアミノ酸配列を 含む、線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその機能的等価 物、誘導体または生物学的前駆体。 2.タンパク質が図9aに説明されるように配列ブロックA、B、C、Dまたは E、または図12aにおける配列ブロックFの1またはそれ以上を含むかまたは それに統計学的に有意なホモロジーを保有する配列を含むのアミノ酸配列を含む線虫 のUNC−53タンパク質の脊椎動物タンパク質ホモログ。 3.そのタンパク質が保存アミノ酸変化においてのみ見られる図9aまたは図1 2aの配列ブロックA、B、C、D、またはEと異なる1またはそれ以上の配列 ブロックを保有するアミノ酸配列を含む線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動 物タンパク質ホモログ。 4.配列番号:3に説明されるヌクレオチド1〜6013位により示されるヌク レオチド配列によりコードされるアミノ酸配列を有する脊椎動物タンパク質。 5.請求項2にクレームされるようなホモロジーの該配列の各々に関して、図2 8に説明されるような1またはそれ以上の前部位特性を含むアミノ酸配列を含む 脊椎動物タンパク質。 6.ヒトタンパク質またはマウスタンパク質である請求項1から6のいずれか1 つにクレームされるようなアミノ酸配列を含む脊椎動物タンパク質。 7.配列番号:4に示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配 列を有する脊椎動物タンパク質。 8.配列番号:1に示されるアミノ酸配列または配列番号:1に示される配列と 1またはそれ以上の保存されたアミノ酸変更において異なるアミノ酸配列を含む 請求項1から7のいずれか1つに記載の脊椎動物タンパク質ホモログ。 9.配列番号:2に示されるアミノ酸または配列番号:2に示されるアミノ酸配 列と1またはそれ以上の保存されたアミノ酸変更において異なるアミノ酸配列を 含む請求項1から7のいずれか1つに記載の脊椎動物タンパク質ホモログ。 10.請求項1から9のいずれかに記載の線虫のUNC-53タンパク質の脊椎 動物ホモログをコードするcDNA。 11.配列番号:1に示されるアミノ酸または1またはそれ以上の保存されたア ミノ酸のみ配列番号:1に示されるアミノ酸配列と異なるアミノ酸配列をコード するヌクレオチドの配列を含む請求項10に記載のcDNA。 12.配列番号:2に示されるアミノ酸をコードするヌクレオチドの配列または 1またはそれ以上の保存アミノ酸変更のみ配列番号:2で示されるアミノ酸配列 と異なるアミノ酸配列を含む請求項10に記載のcDNA。 13.cDNAが配列番号:3に示される配列の少なくともヌクレオチド1〜6 013位を含む請求項10または11のいずれかに記載のcDNA。 14.配列番号:4に説明されるヌクレオチド配列を含む請求項10または12 に記載のcDNA。 15.厳しいストリンジェンシー条件下で請求項10から14のいずれかに記載 のDNA配列にハイブリダイズすることができる核酸分子。 16.請求項10から14のいずれかにクレームされるcDNAを含むDNA発 現ベクター。 17.請求項1から9のいずれかに記載の線虫のUNC-53タンパク質のプロ モーターまたはその脊椎動物ホモログを含む請求項16に記載のベクター。 18.該プロモーター配列が線虫のUNC-53タンパク質のマウスまたはヒト ホモログをコードする遺伝子由来のもである請求項17に記載のベクター。 19.リポーター分子をコードする配列をさらに含む請求項16から18いずれ かに記載のベクター。 20.該リポーター分子が蛍光体である請求項19に記載のベクター。 21.請求項16から20のいずれかに記載のベクターで形質転換するかまたは トランスフェクションした宿主細胞。 22.請求項19または20のいずれかに記載のベクターで形質転換するかまた はトランスフェクションした宿主細胞。 23.細胞が細菌細胞などの原核生物細胞または真菌類、動物、植物または昆虫 細胞などの真核生物細胞を含む請求項21または22に記載の宿主細胞。 24.請求項1から9のいずれかに記載のタンパク質を発現することができるト ランスジーンを含むトランスジェニック細胞、組織または生物体。 25.COS細胞、Hep G2、MCF-7細胞、N4マウス神経芽細胞腫細胞、 NIH3T3細胞または結腸腺癌またはヒト由来細胞を含む請求項24に記載の トランスジェニック細胞、組織または生物体。 26.該トランスジーンが請求項16から20のいずれかに記載のベクターを含 む請求項24または25に記載のトランスジェニック細胞、組織または生物体。 27.該トランスジーンが請求項19または20に記載のベクターを含む請求項 24から26に記載のトランスジェニック細胞、組織または生物体。 28.該生物体が昆虫、菌類、ヒトではない哺乳類、植物または線虫のいずれか を含む請求項24から26のいずれかに記載のトランスジェニック細胞、組織ま たは生物体。 29.突然変異が細胞作用または細胞運動性の調節または形状または細胞移動性 の方向に影響を及ぼす変異体脊椎動物ヒト以外の生物体を製造する方法であって 、線虫UNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログをコードする野生型遺伝子に おいて突然変異を誘発することを含む。 30.神経再生、血管再生、傷の治癒を促進するための薬剤としての使用、また は慢性神経変性疾患の治療または急性外傷性外傷または繊維症疾患の治療のため の線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物タンパク質ホモログまたはその機能 的等価物、誘導体、断片または生物学的先駆体。 31.該脊椎動物ヒトホモログが請求項1から9のいずれか1つにクレームされ る請求項30にクレームされた使用のための線虫のUNC-53タンパク質の脊 椎動物タンパク質ホモログ。 32.神経再生、血管再生、傷の治癒を促進するための、または慢性神経変性疾 患または急性外傷性外傷または繊維症疾患治療のための薬剤の製造における線虫 のUNC-53タンパク質の脊椎動物タンパク質ホモログまたはその機能的等価 物、誘導体、断片または生物学的先駆体の使用。 33.該タンパク質ホモログが請求項1から9のいずれか1つにクレームされて いる請求項32に記載の線虫UNC-53タンパク質の脊椎動物タンパク質ホモ ログの使用。 34.製薬学的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤とともに線虫のUNC- 53タンパク質の脊椎動物ホモログ、またはその機能的等価物、誘導体、断片ま たは該脊椎動物タンパク質の生物学的前駆体を含む医薬組成物。 35.請求項1から9のいずれかに記載の線虫のUNC-53タンパク質の脊椎 動物ホモログを含む請求項34にクレームされている医薬組成物。 36.薬剤として使用するための線虫のUNC-53の脊椎動物ホモログ、また はその機能的等価物、断片、誘導体または該脊椎動物ホモログの生物学的前駆体 をコードする核酸配列。 37.該配列が請求項10から14のいずれかにクレームされるcDNA配列ま たは該cDNA配列の機能的断片である請求項36に記載の核酸配列。 38.神経再生、血管再生または傷の治癒を促進するための、または慢性神経変 性疾患または急性外傷性外傷または繊維症疾患の治療のための薬剤の製造におけ る線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物タンパク質ホモログまたはその機能 的等価物、誘導体、断片または生物学的先駆体をコードする核酸配列の使用。 39.該配列が請求項10から14のいずれかにクレームされるcDNA配列で あるかまたは該核酸配列の機能的断片である請求項38に記載の核酸配列の使用 。 40.請求項36または37に記載の核酸配列および製薬学的に許容し得る担体 、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。 41.該核酸配列が請求項10から14のいずれかにクレームされるcDNA配 列である請求項40に記載の医薬組成物。 42.化合物が細胞作用、増殖、細胞形状または運動性の調節、細胞移動性の方 向の調節のインヒビターまたはエンハンサーであるか否かを決定する方法であっ て、該方法には該化合物を請求項21から23に記載の宿主細胞または請求項2 4から27のいずれかにクレームされるトランスジェニック細胞と接触させ、該 細胞内の表現型変化をスクリーニングすることを含む。 43.UNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその機能的断片、誘導 体、断片またはその脊椎動物ホモログの生物学的先駆体が該細胞内の類似または 重複シグナル伝達経路のインヒビターまたはエンハンサーである該化合物が該ト ランスジェニック細胞のシグナル伝達経路のインヒビターまたはエンハンサーで あるか否か、を決定することができる請求項41に記載の方法。 44.該化合物が線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログ、その機能 的等価物、断片、誘導体または該脊椎動物ホモログの生物学的先駆体のインヒビ ターまたはエンハンサーであるか否かを決定することができる請求項43に記載 の方法。 45.スクリーニングされるべき表現型の変化が細胞増殖、または形状または細 胞運動性における変化である請求項42から44のいずれかに記載の方法。 46.スクリーニングされるべき該表現型変化がフィロポディアの増殖、波うち 膜作用、細胞接着、接触阻害または神経突起増殖の長さである請求項42から4 4のいずれかに記載の方法。 47.該トランスジェニック細胞がN4神経芽細胞腫細胞であり、スクリーニン グされるべき表現型の変化が神経突起増殖の長さである請求項42から44のい ずれかにクレームされる方法。 48.該トランスジェニック細胞がMCF-7乳癌細胞またはNIH3T3細胞 であり、スクリーニングされるべき表現型変化がファゴキネシスまたは接触阻害 の程度である請求項42から44のいずれかにクレームされる方法。 49.該化合物を請求項24から28のいずれかに記載のトランスジェニック生 物体または請求項29に記載の方法により製造される変異体生物に投与し、該生 物体内の表現型変化をスクリーニングすることを含む化合物が細胞の形状、細胞 増殖または運動性の調節、または細胞移動の方向の調節のインヒビターまたはエ ンハンサーであるか否かを決定する方法。 50.該方法が該化合物が線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログま たはその機能的断片、誘導体、断片またはその脊椎動物ホモログの生物学的先駆 体が要素であるような、または該細胞内の類似または重複シグナル伝達経路のイ ンヒビターまたはエンハンサーである該化合物が該トランスジェニックまたは変 異体細胞のシグナル伝達経路のインヒビターまたはエンハンサーであるか否かを 決定することができる請求項49に記載の方法。 51.該方法が、該化合物がUNC-53タンパク質そのものの脊椎動物ホモロ グまたはその機能的等価物、断片、誘導体または脊椎動物ホモログの前駆体のイ ンヒビターまたはエンハンサーであるか否かを決定することができる請求項50 に記載の方法。 52.神経再生、血管再生または傷の治癒を促進するための、または慢性神経変 性疾患または急性外傷性外傷または繊維症疾患の治療のための薬剤としての使用 のための、細胞形状、または細胞の増殖または運動性または細胞移動の方向の調 節のエンハンサーとして請求項42から51のいずれか1つに記載の方法により 同定可能な化合物。 53.神経再生、血管再生または傷の治癒を促進するための、または慢性神経変 性疾患または急性外傷性外傷または繊維症疾患の治療用薬剤の調製における細胞 形状または細胞の増殖または運動性または細胞移動の方向の調節のエンハンサー として請求項42から51のいずれか1つに記載の方法により同定可能な化合物 の使用。 54.請求項42にから51のいずれかに記載の方法により同定される化合物を 含む医薬組成物、そのための製薬学的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤。 55.細胞を誘発する疾患の蔓延または転移または接触阻害の喪失を緩和するた めの薬剤としての使用のため、細胞運動性、増殖、または形状、または細胞移動 の方向の調節のインヒビターとして請求項42から51のいずれか1つに記載の 方法により同定可能な化合物。 56.細胞を誘発する疾患の蔓延または転移もしくは接触阻害の喪失の緩和用薬 剤の製造における請求項55に記載の化合物の使用。 57.請求項55にクレームされる化合物を含む医薬組成物、およびそのための 製薬学的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤。 58.(a)該化合物を請求項22または27のいずれかに記載の細胞と接触さ せ、ついで(b)該リポーター分子のレベルをモニターし、細胞が該化合物と接 触していない請求項22から27に記載の細胞を含むコントロールとモニター工 程から得られる結果を比較することを含む化合物が線虫のUNC-53タンパク 質の脊椎動物ホモログをコードする遺伝子の転写のインヒビターまたはエンハン サーであるか否かの方法。 59.検出されたリポーター分子がmRNAまたは緑色蛍光体タンパク質である 請求項58にクレームされる方法。 60.神経再生、血管再生または傷の治癒を促進するための、または慢性神経変 性疾患または急性外傷性外傷または繊維症疾患の治療のための線虫のUNC-5 3タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその遺伝子の機能的断片をコードする遺 伝子の転写物のエンハンサーとして請求項58または59に記載の方法により同 定可能な化合物。 61.神経再生、血管再生または傷の治癒を促進するための、または慢性神経変 性疾患または急性外傷性外傷または繊維症疾患の治療のための線虫のUNC-5 3タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその遺伝子の機能的断片をコードする遺 伝子の転写物のエンハンサーとして請求項58または59に記載の方法により同 定可能な化合物の使用。 62.請求項60の化合物を含む医薬組成物および製薬学的に許容し得る担体、 希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。 63.細胞誘発疾患、転移、または接触阻害を緩和するための線虫のUNC-5 3タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその遺伝子の機能的断片をコードする遺 伝子の転写物のインヒビターとして請求項58または59に記載の方法により同 定可能な化合物の使用。 64.細胞誘発疾患、転移、または接触阻害を緩和するための薬剤の製造におい て、線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその遺伝子の機能 的断片をコードする遺伝子の転写物のインヒビターとして請求項58または59 に記載の方法により同定可能な化合物の使用 65.請求項63に記載の化合物を含む医薬組成物、そのための製薬学的に許容 し得る担体、希釈剤または賦形剤。 66.該化合物に接触させるべき請求項22から25のいずれか1つにクレーム される少なくとも1つのトランスジェニック細胞およびコントロールとして使用 されるべき請求項21から28に記載の少なくとも1つの細胞および該化合物を 該少なくとも1つのトランスジェニック細胞と接触させる手段を含む、該化合物 が細胞運動性、増殖または形状または細胞移動の方向の調節のエンハンサーまた はインヒビターであるか否かを決定するためのキット。 67.該化合物が線虫UNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその機 能的断片をコードする遺伝子の転写産物のインヒビターまたはエンハンサーであ るか否かを決定するためのキットであり、そのキットには該化合物を該細胞に接 触させる手段としての請求項21から25のいずれか1つにクレームされる少な くとも1つの細胞を含む。 68.請求項29にクレームされる方法により製造されたヒトではない脊椎動物 変異体または請求項24から28にクレームされるトランスジェニック生物体お よび該脊椎動物変異体生物の野生型を少なくとも1つ含む該化合物が、線虫のU NC−53タンパク質の脊椎動物ホモログ、機能的等価物、誘導体、断片または 生物学的前駆体の活性のエンハンサーまたはインヒビターか否かを決定するため のキット。 69.UNC−53またはその機能的等価物、誘導体またはその生物学的前駆体 をコードする核酸配列の15〜50ヌクレオチド間の適当なオリゴヌクレオチド 配列、DNAライブラリーに請求項10から14のいずれかに記載のcDNAに 統計学的に有意なホモロジーを有する遺伝子を同定するためのストリンジェンシ ーの適当な条件下でハイブリダイズする線虫のUNC−53遺伝子の脊椎動物ホ モログ、またはその機能的断片を同定する方法。 70.該方法が: (a)該細胞抽出物を線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログ、その 機能的等価物、断片、誘導体または該タンパク質の生物学的前駆体に対する抗体 と接触させ、 (b)抗体/脊椎動物複合体を同定し、ついで (c)該抗体以外の線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログに結合す る任意のタンパク質を同定するために該複合体を分析する ことを含む、線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその機能 的な等価物、断片または該脊椎動物ホモログの生物学的前駆体が要素である細胞 のシグナル伝達経路において活性であるタンパク質を同定する方法であって、 のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその機能的な等価物、断 片または該脊稚動物ホモログの生物学的前駆体が要素である細胞のシグナル伝達 経路において活性であるタンパク質を同定する方法。 71、該方法が: (a)請求項70に記載の線虫のUNC−53タンパク質脊椎動物ホモログに結 合した第1に同定されたタンパク質に対する抗体を形成し、 (b)細胞抽出物を該抗体に接触させ、ついで抗体/タンパク質複合体を同定し 、 (c)該複合体を該抗体以外の第1タンパク質に結合したさらなる任意のタンパ ク質を同定するために分析し、ついで (d)(a)から(c)の工程を該経路でさらにタンパク質を同定するために任意 に繰り返すことを含むUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたはその機 能的等価物、断片または該タンパク質の生物学的前駆体が要素である細胞のシグ ナル伝達経路において活性である更なるタンパク質を同定する方法。 72.該方法が: (a)該細胞抽出物を線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログ、また はその機能的等価物、誘導体または該脊椎動物ホモログの生物学的前駆体と接触 させ、 (b)形成されたUNC−53タンパク質/タンパク質複合体の任意の脊椎動物 ホモログを同定し、ついで (c)該複合体をUNC−53タンパク質の同じ脊椎動物ホモログ以外のUNC −53タンパク質の脊椎動物ホモログに結合した任意のタンパク質を同定するた めに複合体を分析することを含む、線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホ モログ、またはその機能的な等価物、断片または該ホモログタンパク質の生物学 的前駆体が要素である細胞のシグナル伝達経路において活性であるタンパク質を 同定する方法。 73.細胞抽出物を使用されたUNC−53タンパク質の脊椎動物UNC−53 ホモログと全く同一ではない工程(c)から同定される任意のタンパク質と接触 させ、該細胞のシグナル伝達経路に関与するさらなる任意のタンパク質を同定す るように工程(b)および(c)を繰り返すことを含む請求項72に記載の方法。 74.該方法が: (a)DNA結合ドメインおよび活性化ドメインを有する転写因子によって調節 されたプロモーターのコントロール下でリポーター遺伝子を含むDNA構築物を 有する適当な宿主細胞を提供し、 (b)請求項10から14のいずれかに記載のDNA配列およびDNA結合ドメ インまたは転写因子の活性化ドメインのいずれかの断片の第1融合またはすべて をコードする第1ハイブリッドDNAを該宿主細胞中に発現し、 (c)DNA結合または最初の融合に組み込まれない転写因子のDNA結合ドメ インまたは活性化ドメインと共に調査されるべき少なくとも1つの推定結合タン パク質第2ハイブリッドDNA配列を発現し、 (d)請求項1から9のいずれかに記載のタンパク質で調査されるタンパク質の 任意の結合を宿主細胞中の任意のリポーター遺伝子産物を検出することによって 検出することを含む、線虫UNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログが要素で ある細胞のシグナル伝達経路に関与するタンパク質を同定する方法。 75.神経再生、血管再生または傷の治癒を促進するための、または慢性神経変 性疾患または急性外傷性外傷または繊維症疾患の治療のための薬剤としての使用 のために請求項70から74のいずれか1つの方法によって同定されるタンパク 質。 76.神経再生、血管再生または傷の治癒を促進するための、または慢性神経変 性疾患または急性外傷性外傷または繊維症疾患の治療のための薬剤の製造におけ る請求項70から74の任意の1つの方法によって同定されたタンパク質の使用 。 77.請求項70から74のいずれか1つに記載の方法によって同定されるタン パク質を含む医薬組成物、そのための製薬学的に許容し得る担体、希釈剤または 賦形剤。 78.請求項21から28の任意の細胞を培養し、ついで発現されたUNC−5 3タンパク質の該脊椎動物ホモログを回収することを含む線虫のUNC−53タ ンパク質の脊椎動物ホモログ、その機能的断片、誘導体または生物学的前駆体を 製造する方法。 79.UNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログ、その機能的断片、誘導体ま たは該脊椎動物ホモログの生物学的前駆体、バキュロウイルスポリヘドリンプロ モーターの下流をコードするDNAインサートを含む組換えバキュロウイルスベ クターでトランスフェクションした昆虫細胞を培養し、発現されたUNC−53 タンパク質の該脊椎動物ホモログを回収することを含む線虫のUNC−53タン パク質の脊椎動物ホモログ、その機能的断片、誘導体または該脊椎動物ホモログ の生物学的前駆体の製造方法。 80.図15に示される配列を含むヌクレオチド配列。 81.図16に示される配列を含むヌクレオチド配列。 82.図17に示される配列を含むヌクレオチド配列。 83.該ホモログを発現する細胞を該化合物に接触させ、該化合物に接触させて いないコントロール細胞に比較して表現型変化をモニターすることを含む線虫の UNC−53の脊椎動物ホモログまたはその機能的等価物、誘導体または脊椎動 物ホモログの発現のインヒビターまたはエンハンサーであるか否かを検出する方 法。 84.該細胞が請求項21から28のいずれかに記載の細胞を含む請求項83に 記載の方法。 85.該細胞が接触阻害の喪失を受ける請求項83に記載の方法。 86.該化合物が試験すべき化合物が核酸を含む脊椎動物ホモログの発現のイン ヒビターであるか否かを決定することができる請求項83から85のいずれかに 記載の方法。 87.該核酸配列がアンチセンスDNAまたはRNA配列を含む請求項86に記 載の方法。 88.該mRNA配列が該脊椎動物ホモログをコードするmRNAの3'未翻訳 領域を含む請求項87に記載の方法。 89.試験すべき化合物が該脊椎動物ホモログの阻害機能に潜在的に適している アミノ酸配列を有するタンパク質を含む請求項83から85のいずれかに記載の 方法。 90.該タンパク質が、請求項70から74に記載の方法のいずれかにより同定 されるタンパク質を含む請求項89による方法。 91.製薬学的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤とともに請求項83から 89のいずれかにより同定される化合物を含む医薬組成物。 92.線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログ、機能的等価物、断片 、誘導体または生物学的前駆体によって媒介される接触阻害の喪失または癌腫の 治療において使用するための請求項86から88のいずれかに記載の方法により 同定される核酸配列。 93.線虫のUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログ、機能的等価物、断片 、誘導体または生物学的前駆体によって媒介される接触阻害の喪失または癌腫の 治療のための薬剤の調製における請求項86から88のいずれか1つに記載の方 法により同定される核酸配列の使用。 94.線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログをコードする遺伝子発 現を阻害するための薬剤の調製における使用のための請求項92による核酸。 95.pcB201でトランスフェクションし、LMBP受託番号第1603CB 号として寄託されているNIH3T3細胞株。 96.LMBP受託番号第3594号下に寄託されている配列番号:10のプラ スミドpCB201。 97.プラスミドpcB201でトランスフェクションし、LMBP受託番号第1 601CB号として寄託されているMCF-7細胞株。 98.細胞またはその細胞抽出物を該脊椎動物ホモログ、または機能的等価物、 誘導体またはその生物学的前駆体に対する抗体と接触させ、その抗体はリポータ ー分子と結合し、未結合抗体を除去し、該リポーター分子の存在に関してモニタ ーすることを含む、線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログの発現を 検出するアッセイ。 99.該リポーター分子が適当な蛍光体または検出可能な酵素でコンジュゲート された抗体である請求項98に記載のアッセイ。 100.該脊椎動物ホモログまたは機能的等価物、断片または生物学的前駆体を コードするか、または一致する核酸またはタンパク質配列に特異的であるプロー ブを該プローブがリポーターに結合する細胞抽出物と接触し、ついで該リポータ ーの存在を分析することを含む、線虫のUNC-53タンパク質の脊椎動物ホモ ログまたはその機能的等価物、誘導体、断片または生物学的前駆体をコードする 遺伝子の発現を検出する方法。 101.該プローブがUNC−53タンパク質の脊椎動物ホモログまたは機能的 等価物、誘導体またはその生物学的前駆体をコードする遺伝子から転写されたm RNAの領域に相補的である配列を含む請求項100に記載の方法。 102.該相補的配列が該mRNAの3'または5'未翻訳領域である請求項10 1に記載の方法。 103.該リポーターが放射性標識を含む請求項100または102に記載の方 法。 104.該プローブが、該UNC-53タンパク質の脊椎動物ホモログに特異的 である抗体またはその機能的等価物、誘導体、断片またはその生物学的前駆体を 含む請求項100に記載の方法。 105.該リポーターが検出可能な蛍光体または酵素でコンジュゲートされた抗 体を含む請求項104に記載の方法。 106.LMBP受託番号第3595号下に寄託されている配列番号:5のファ ージλクローン3b。 107.該方法が: (a)該化合物をリポーター分子に作動可能に結合するUNC−53タンパク質 または該脊椎動物ホモログを発現するトランスジェニック細胞、組織または生物 体に接触させ、 (b)該化合物と接触しなかった工程(a)に記載の細胞と比較して該リポータ ー分子の局在をスクリーニングする ことを含む、該化合物が請求項1から9のいずれかに記載のUNC−53または その脊椎動物ホモログの微小管またはそのプラス端領域への結合のインヒビター またはエンハンサーであるか否かを決定する方法。 108.請求項107に記載の方法により同定される化合物。 109.細胞を誘発する疾患の蔓延または転移または接触傷害の喪失を緩和にお ける使用のための局在またはUNC−53その脊椎動物ホモログの微小管または そのプラス端領域との結合のインヒビターとして請求項107に記載の方法によ って同定可能な化合物。 110.神経再生、血管再生または傷の治癒を促進するための、または慢性神経 変性疾患または急性外傷性外傷または繊維症疾患の治療に使用するため、UNC −53その脊椎動物ホモログの微小管またはそのプラス端領域との結合のインヒ ビターとして請求項107に記載の方法によって同定可能な化合物 111.請求項108または109に記載の化合物およびその製薬学的に許容し 得る担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。 112.UNC−53およびリポーター分子または請求項20〜24のいずれか に記載の細胞を発現する少なくとも1つのトランスジェニック細胞およびコント ロールとして使用するためのd少なくとも1つのUNC-53発現トランスジェ ニック細胞およびリポーター分子または請求項20から24のいずれかに記載の 細胞であり、コントロールとして使用するための同細胞型の少なくとも1つの細 胞および該化合物を該少なくとも1つのトランスジェニック細胞の1つと接触さ せるための手段を含む、請求項1から9のいずれかに記載のUNC−53または その脊椎動物ホモログと微小管またはそのプラス端領域の結合のエンハンサーま たはインヒビターであるか否かを決定するためのキット。 113.線虫のUNC-53またはUNC-53または該脊椎動物ホモログと微小 管またはプラス端領域に該化合物を標的に使用するための微小管およびプラス端 領域とUNC-53および該脊椎動物ホモログの結合のインヒビターまたはエン ハンサーとして同定された化合物に結合した請求項1から9のいずれかに記載の 脊椎動物ホモログを含む組成物。 114.さらに細胞形質転換またはトランスフェクション剤を含む請求項113 に記載の組成物。 115.宿主細胞、組織または生物体に請求項1から9のいずれかに記載のUN C-53またはその脊椎動物ホモログを発現することができ、標的化されるべき タンパク質をコードする配列に作動可能に結合した結果、キメラを発現し、該微 小管またはプラス端領域に該配列を標的化することになる配列を含むトランスジ ーンを導入し、細胞微小管またはそのプラス端領域にタンパク質を標的化する方 法。 116.a)UNC-53または該脊椎動物ホモログを発現する細胞からの抽出物 か、またはタンパク質の共有結合修飾の表示の存在下で酵素を修飾する候補UN C-53を含む酵素の混合物のいずれかを接触させ、 b)工程a)からの任意の共有結合的に修飾したUNC-53タンパク質を同定し 、 c)該修飾工程に関与する該分子を同定する ことを含む、請求項1から9のいずれかに記載のUNC-53またはその脊椎動 物ホモログを共有結合的に修飾する分子を同定する方法。 117.該指標が32Pを含む請求項112に記載の方法。 118.該化合物を請求項27に記載の細胞、組織または生物体と接触させ、つ いで該微小管またはそのプラス端領域近辺のリポーター分子の存在をモニターす ることを含む、請求項1から9のいずれかに記載のUNC−53またはその脊椎 動物ホモログの毒性を緩和するかまたは増強する化合物を同定する方法。 119.受託番号第LMBP 3762号下に寄託された配列番号:6に記載の プラスミドpLM1。 120.受託番号第LMBP3763号下に寄託された配列番号:7に記載のプ ラスミドpLM4。 121.受託番号第LMBP3764号下に寄託された配列番号:8に記載のプ ラスミドpEGFP72。 122.受託番号第LMBP3765号下に寄託された配列番号:9に記載のプ ラスミドpCB501。 123.受託番号第LMBP−1663CB号下に寄託された線虫ヒトUNC- 53キメラ遺伝子を含む虫株。 124.請求項1から3のいずれかに記載の脊椎動物ホモログがマウスホモログ であるもの。 125.図14に説明される配列を持つ請求項125に記載のホモログ。
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