JP2001519829A - 新規なフラン誘導体、それらの合成方法及び香味増強剤としてのそれらの使用 - Google Patents

新規なフラン誘導体、それらの合成方法及び香味増強剤としてのそれらの使用

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    • C07D307/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、下式I: (式中、Aは、置換されていないか、又は(C1〜C4)アルキル基及びヒドロキシル基から選択される1つ若しくはいくつもの基によって置換されているピペリジン−1−イル基であり;R1及びR2は、同じか又は異なっていて、水素原子、(C1〜C4)アルキル基及びヒドロキシル基から選択される)で表される化合物、ならびにそれらの食用可能な塩に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 新規なフラン誘導体、それらの合成方法及び香味増強剤としてのそれらの使用 本発明は、新規なフラン誘導体、それらの合成方法及び香味増強剤としてのそ れらの使用に関する。 本発明の主題は、下式I: (式中、Aは、置換されていないか、又は(C1〜C4)アルキル基及びヒドロキ シル基から選択される1つ以上の基によって置換されているピペリジン−1−イ ル基であり;R1及びR2は、同じか又は異なっていて、水素原子、(C1〜C4) アルキル基及びヒドロキシル基から選択される)で表される化合物、ならびにそ れらの食用可能な塩である。 好ましくは、本発明の主題は、Aが未置換のピペリジン−1−イル基であり、 R1及びR2が、同じであって、メチル基である式Iの化合物である。 而して、好ましい該化合物は、4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3−ピペ リジルフランである。 また、本発明の主題は、既に規定した式Iの化合物を合成する方法であり、該 方法では、式AH(式中、Aは既に規定したものである)で表されるピペリジン を、下式II: (式中、R1及びR2は、同じか又は異なっていて、水素原子、(C1〜C4)アル キル基及びヒドロキシル基から選択される)で表される化合物と反応させて、既 に規定した式Iの化合物を得る。 更に具体的には、4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3−ピペリジルフラン は、L−ラムノースから得ることができ、その場合、L−ラムノースはピペリジ ンと反応し、形成される4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)フラン ノンはピペリジンと反応する。 本発明の好ましい態様にしたがって、4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3 −ピペリジルフランは、以下の工程:すなわち、 溶液中L−ラムノース、ピペリジン及び酢酸を、1.65/1/2.2のモル 比で接触させる工程; 酢酸と溶媒とが蒸発して無くなるまで、反応混合物を撹拌及び加熱する工程; 残った反応混合物を水和させ、次に塩基性化させる工程;及び 有機溶媒を加え、次に水で洗浄し、水性相を酸性化し、有機溶媒を蒸発させる ことによって4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3−ピペリジルフランを抽出 する工程 を含む方法にしたがって、調製することができる。 本発明の出願人は、既に規定した式Iの化合物が香味増強特性を示すことを発 見した。 而して、食用に適していて非毒性である本発明の化合物は、食料調製における 香味又は風味増強剤として有用である。好ましい食料調製の中では、飲料、ヨー グルト、アイスクリーム及び菓子類などが特に好ましい。 更に具体的には、本発明の化合物は、少なくとも1種類の香味剤と組合せて、 例えば4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)フラノン(ストロベリー 、カラメル、パイナップル、バナリン(バニラ香味)又はマルトール(カラメル 香味))と組合せて用いることができる。 本発明の化合物は、食料調製において、5〜50ppm、好ましくは8〜20ppm の濃度で用いることができる。 本発明の化合物を香味剤と組合せる場合、香味剤に比べて、約1〜10%、好 ましくは約3〜4%で特に用いることができる。 本発明の化合物は、任意に少なくとも1種類の香味剤と組合せて、溶媒中に溶 かすことができる。 例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、又はモノプロピレングリ コールのようなアルコール溶媒は、好ましい溶媒である。 而して、本発明の主題は、好ましくはアルコール溶媒中で少なくとも1種類の 香味剤と共に、既に規定した式Iの化合物を含む組成物でもある。更に具体的に は、本発明の主題は、式Iの該化合物が該香味剤に比べて1〜10%の割合で存 在する既に規定した組成物である。 以下、実施例を掲げて、本発明を説明するが、該実施例は本発明の範囲を限定 するものではない。 実施例1:4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3−ピペリジルフランの合 成 4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3−ピペリジルフランは、L−ラムノー スから、下式 で表される4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)フラノンを合成する ときの共生成物である。 ピペリジン(1モル)及び酢酸(2.2モル)の存在下で、無水エチルアルコ ール中L−ラムノース(1.65モル)を撹拌する。その反応媒体を還流下で加 熱する。次に、蒸発させることによって溶媒及び酢酸を除去し、残留反応媒体を 水和させ、水酸化ナトリウムでpH12.5まで塩基性化させる。その反応生成 物を、ジクロロメタンを用いて、得られた水性相から抽出する。 ジクロロメタン相中に含まれている反応生成物を、水で洗浄し、次に水性相が pH4.5となるまで1MのHCl溶液で洗浄して精製する。次に、ジクロロメ タンを蒸発させて除去し、ガスクロマトグラフィーで測定した場合に95%を超 える純度を有する生成物を得る。 得られる生成物は、195g/モルの分子量を有する4−ヒドロキシ−2,5− ジメチル−3−ピペリジルフランであると分析される。 実施例2:香味増強特性 実施例1にしたがって得られた4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3−ピペ リジルフランを、食用可能な最終製品における濃度が8〜20ppmとなるように 、4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)フラノン(ストロベリー、キ ャラメル、パイナップルの香味)と組合せ、ここで(4−ヒドロキシ−2,5− ジメチル−3−ピペリジルフラン)/(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3 (2H)フラノン)の比が約3〜4%である。 4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3−ピペリジルフランは、4−ヒドロキ シ−2,5−ジメチル−3(2H)フラノンの香味を増強することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下式I: (式中、Aは、置換されていないか、又は(C1〜C4)アルキル基及びヒドロキ シル基から選択される1つ以上の基によって置換されているピペリジン−1−イ ル基であり;R1及びR2は、同じか又は異なっていて、水素原子、(C1〜C4) アルキル基及びヒドロキシル基から選択される)で表される化合物、ならびにそ れらの食用可能な塩。 2.該化合物が、4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3−ピペリジルフラン であることを特徴とする請求項1記載の化合物。 3.請求項1及び2のいずれかにしたがって式Iの化合物を調製する方法であ って、該方法が、式AH(式中、Aは請求項1で規定したものである)で表され るピペリジンを、下式II: (式中、R1及びR2は、同じか又は異なっていて、水素原子、(C1〜C4)アル キル基及びヒドロキシル基から選択される)で表される化合物と反応させて、既 に規定した式Iの化合物を得る工程を含む前記方法。 4.式IIの該化合物が4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)フラ ノンであり、式Iの該化合物が4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3−ピペリ ジルフランであることを特徴とする請求項3記載の方法。 5.L−ラムノースをピペリジンと反応させて、4−ヒドロキシ−2,5−ジ メチル−3(2H)フラノン及び4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3−ピペ リジルフランを生成させる請求項3及び4のいずれかに記載の方法。 6.香味増強剤としての、請求項1及び2のいずれかに記載の化合物の使用。 7.請求項1及び2のいずれかに記載の該化合物を、少なくとも1種類の香味 剤と組合せる請求項6記載の使用。 8.該香味剤が、4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)フラノンで ある請求項7記載の使用。 9.溶媒中において少なくとも1種類の香味剤と組合せる、請求項1及び2の いずれかに記載の化合物を含む組成物。 10.請求項1及び2のいずれかに記載の該化合物が、該香味剤に比べて、1 〜10%の割合で存在する請求項9記載の組成物。
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US2936308A (en) * 1955-06-02 1960-05-10 John E Hodge Novel reductones and methods of making them
JPH035471A (ja) * 1989-05-18 1991-01-11 Quest Internatl Bv 5―メチル―又は2,5―ジメチル―4―ヒドロキシ―2,3―ジヒドロフラン―3―オンを製造する方法、及び前記ヒドロキシフラノンを含有する風味料及び食品

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