JP2001519023A - カラーオーバープリントのカラー外観を決定する方法および装置 - Google Patents

カラーオーバープリントのカラー外観を決定する方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 着色剤の特性をスペクトル的に表す少数のパラメータを決定し、着色剤が互いに重ねられたとき、このような着色剤パラメータを使用してこのような着色剤のスペクトル反射または透過特性を予測するための方法および装置であり、特定のタイプの不透明、透明または半透明ないずれのキャリア上において、各着色剤はたとえばオフセット印刷の場合のドットパーセンテージ等の、あるカバレージパーセンテージで重ねられ、どの着色剤の着色剤パラメータも基板のカラーから実質的に独立している。この方法では、いくつかの背景上の着色剤の可変的なカバレージパーセンテージのプリントのセットを測定し、着色剤に対して結果的に得られた方程式のセットを解くことが要求される。基礎的な着色剤の処理によって規定される着色剤は、基礎的な着色剤のプリントに関する測定値から特徴付けられることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 カラーオーバープリントのカラー外観を決定する方法および装置 [発明の分野] 本発明は、コンピュータ・カラーグラフィックス、カラー再生および電子印刷 システムに関する。とくに、本発明は、たとえば紙への印刷または写真において 行われるように紙またはフィルムのような基板の表面に1以上の着色剤層を配置 する、着色剤の特性を表しカラー外観を予測するための方法および装置に関する 。 [発明の背景] コンピュータ・カラーグラフィックス・システムおよび電子印刷システムは、 技術的に知られている。一般に、それらは、ユーザがカラーイメージを生成し、 たとえばオフセット印刷用のカラー分離プレートを生成することによって、カラ ー再生システムを介して印刷されることができる画像をそのイメージから生成す ることを可能にする。これまで、このようなイメージをインクのようないくつか の着色剤を使用してたとえば紙またはフィルムのような基板上に印刷する場合、 予測はイメージを実際に印刷せずに行われるため、その外観を正確に予測する方 法の開発にかなりの努力が払われてきた。本発明におけるイメージは、テキスト 、グラフィック・ラインアート、連続的な明暗のイメージおよび任意の視覚的な 2次元パターンの少なくとも1つを含んでもよいことに注意しなければならない 。 印刷は、ハーフトーン化を使用して実行されることが多い。ハーフトーン化は スクリーニングとも呼ばれ、2進出力(基板上の任意の位置にインクが付着され るか、あるいは付着されない)だけを行うことが可能な出力(たとえば、印刷) デバイスを使用して連続的なトーンの(“CT”,“contone”)イメージの錯 覚(illusion)を生じさせるプロセスである。ハーフトーン化は、2進(インクま たは無インク)画像要素の配置を含み、単位面積当り配置されるインク画像要素 の量(“ドットパーセンテージ”)がトーンを決定する。カラー印刷に対しては 複数の画像がカラーで印刷するために使用され、印刷時に付着された主要な着色 剤(代表的には、インク)において生成される。典型的な4色印刷について、シア ン(“C”)、 マゼンタ(“M”)、イエロー(“Y”)およびブラック(“B”)で4つのイメ ージが生成され、これらの各イメージはハーフトーン化される。ハーフトーン化 はまた、初期の電子工学時代には歴史的に物理的なスクリーンが使用されていた ため、スクリーニングとも呼ばれている。ハーフトーンパターンが規則的である 場合、個々のハーフトーンセルは“スクリーン・ドット”と呼ばれ、それらは“ スクリーン”の一部分であると言われている。通常は、イメージセッター、レー ザプリンタ、インクジェットプリンタ、デジタルフィルム記録装置、またはその 他の記録装置出力デバイスと一緒に、デジタルハーフトーン化が使用される。こ れらの各デバイスは、インクが付着されることができる、あるいはできない要素 を表す基礎的な記録要素を有し、この要素をここでは画素と呼んでいる。記録装 置上におけるこの最小単位を、“マイクロドット”、“記録装置要素”、“記録 装置画素”等という。その寸法を“記録装置ピッチ”、“記録装置解像度”、“ イメージセッター解像度”等といい、それは、たとえば1インチの1/1800 等の記録装置要素寸法の単位、あるいはたとえば1800画素/インチ(ppi )または1800ドット/インチ(dpi)等の空間周波数のいずれかとして表 される。現在、いくつかの印刷装置は、オンとオフとの間の中間レベルを有する ことができる画素を有している。これは、たとえば、その画素上に付着された着 色剤(代表的に、インク)の量によって得られる。たとえば、4レベルプリンタ では、0%、33%、67%または100%の最大インク量が任意の1つの画素 要素上に供給されることができる。それ故、このようなプリンタに対して、画素 は1ビット値ではなく、2ビット値を有するといわれている。 ある技術によりある着色剤(たとえば、インク)セットを使用してある基板上 にハーフトーン化された連続的なトーンのカラーイメージを含むイメージが印刷 されたときに、画像がどのように見えることとなるかを非常に正確に計算できる ることが望ましい。実際に印刷する前に、再生後の画像がどのように見えるかが 分かれば、多くの時間とお金を節約することができる。たとえば、コンピュータ ディスプレイ上におけるカラー外観のシミュレーションを表示するために、ある いは生成段階で最終的に印刷されるものの証明としてもっと容易にアクセス可能 で廉価なプリンタ上におけるカラー外観のシミュレーションを印刷するために、 カラー外観の予測方法を使用することができる。 不透明基板上における反射印刷および透明基板上における透過性のイメージ化 の両者に対してこれを行うことが望ましい。 [従来技術の方法] 一組の着色剤層を基板の上に重ねた結果得られたカラーを計算することを可能 にする種々の方法が従来技術において認められている。これらの方法は、2つの グループに分けることができる。 [従来技術の方法の第1のグループ] この第1のグループの方法は、着色剤の特定のセット、特定の印字技術(たと えば、特定のイメージセッター上におけるオフセット印刷)、特定の基板タイプ (たとえば、写真の透明画またはプリント用の紙またはフィルム、あるいは、繊 維、プラスチックのシート等)、特定の基板カラー(たとえば、透明画の場合の 紙または透過性フィルムの色、あるいは繊維の色、もしくはプラスチックシート 等)、および着色剤の特定のセット、ならびにその着色剤を印字する順序を含ん でおり、たとえば、パッチのように着色剤の比較的多数の重ね刷りを必要とする 。これらのパッチは、スペクトル光学計または測色計により測定され、その測定 は、たとえば、補間法等の数学的技術を使用してそのセットにおける着色剤の任 意の重ね刷りを計算するために使用される。これらの方法は、適切に注意深く実 行されたならば、かなり正確な結果を出すことができる。アップル・コンピュー タのColorSync(商標名)2のような現代のカラー管理技術は、このような技術を 使用している。1つの欠点は、数学的技術が良好である程度に応じて、非常に多 数のカラーパッチを形成して測定することが要求され、また、このようなパッチ のセットは、そのパッチにおいて使用された特定の着色剤および特定の着色剤印 刷順序を使用して重ね刷りを正確に計算することにしか使えないことである。着 色剤セット中の1つの着色剤の変更、または重ね刷りの順序の変更には、一般的 にパッチのセットを印刷する全ジョブをやり直すことが必要である。多くのパッ チのテストチャートのこの印刷は高価であり、時間を費すものである。別の重要 な欠点は、可能な重ね刷りの組合せは膨大な数にのぼるため、たとえば7色での 印刷等の、4以上の着色剤のセットの特性を示すことが非常に難しいことである 。 そのようなタスクには、多量のコンピュータメモリおよび作業が必要である。 このような技術の例は、文献(“Usage of the Chameleon Accelerator for C olor Transformations”by J.P.Van de Capelle and L.Plettinck,Proceedi ngs of the second IS&T/SID Color Imaging conference on Color SCI Ence,S ystems and Applications,pp.165-166,November,1994.)に記載されている。 もう1つの従来技術のセットは、着色剤の重ね刷りのカラーに対して既知のNe ugebauer方程式を使用するものである。 このような方法は、着色剤、着色剤の可能な重ね刷りの組合せの全て、および 着色剤の階調段階の測定を使用し、したがって着色剤パラメータは決定されない 。これらの方法も従来技術の方法の第1のグループに属する。Neugebauer方程式 ベースの方法は、正確な結果をもたらさないことが知られている。 要約すると、第1のグループの従来技術の方法は、ラスターされた(すなわち 、ハーフトーン化された)インクを含むインクの重ね刷りを計算することができ るが、これらの方法は、着色剤の特性をスペクトル的に示す着色剤のスペクトル のパラメータを決定しない。 [従来技術の方法の第2のグループ] 従来技術の方法の第2のグループは、固定した基板に関するものであり、印字 技術が1以上の基板上において各着色剤を1以上プリントアウトし、プリントを 測定し、このデータから、各着色剤の重ね刷りを計算するために使用されること のできる各着色剤に対する1以上のパラメータのセットを抽出することを必然的 に伴う。これらの方法は、特定の厚さのインクの層のフル(すなわち、100%)カバ レージに対してのみ適用可能であり、かつ、または、たとえば100%未満のドット パーセンテージでのハーフトーン化等の可変的なインクカバレージに対しては適 用できない。さらに、それらが決定する着色剤パラメータは、たとえば紙の場合 では、同じタイプ、重さ、テクスチャーおよび仕上げ等の同じタイプ用の基板に 対する基板カラーと実質的に無関係ではない。 これらの最も有名なものは、おそらく2−パラメータ クベルカ・ムンク方法を 使用する。たとえば、米国特許第5,428,720号明細書[Adams,Jr.,inventor(欧 州特許出願公報EP 0 562 745でもある),entitled"Method and apparatus for reproducing blended colorants on an electronic display,"]、および文献( “クベルカ・ムンクTheory and the Prediction of Reflectance,”by James H .Nobbs,Rev.Prog.Coloration,Vol.15,pp.66-75,1985)を参照されたい 。クベルカ・ムンク モデルは、1つのスペクトルパラメータ(K/S)(λ)でインク のウィザー(wither:色があせる、縮む、しぼむ、枯れる、衰える)を表し、あ るいは散乱率S(λ)および吸収率α(λ)である2つのスペクトルパラメータで表 し、ここでλは波長である。標準的な2-パラメータ理論において、基板または背 景の反射率を表ずRbg(λ)に対して、厚さdを持つ着色剤層を基板の上に置いた 結果生じる反射率Rtは、以下の式によって与えられる。 および により、 従来技術によれば、2つの着色剤パラメータの決定は、裸の基板および黒色の 基板上のスペクトルを測定し、結果的に得られた方程式を解くことを含む。また 、全反射非等方性散乱およびその他の2次的効果を含む2-パラメータ クベルカ・ ムンク理論に関する改良が記載されている論文もある。しかしながら、これらの 改良のいずれも、基板のカラーから実質的に独立しているスペクトルのパラメー タS(λ)およびα(λ)を生成しない。したがって、基板カラーまたはタイプが変 更された場合、新しい基板上に印刷するために特徴付けプロセスを繰り返す必要 がある。さらに、この理論は、たとえば、100%未満のインクカバレージを有する 着色剤のハーフトーン化されたラスターではなく、ある厚さの着色剤の100%のカ バレージの層に適用できるということしか分かっていない。したがって、クベル カ・ムンク理論は、異なる厚さのインク層に対してしか適用することができず、 また、たとえば、写真(フィルムエマルジョン中の染料)またはハーフトーン印 刷(ドットラスター)において、もしくはインクジェット印刷(インク粒子)に対し て発生するように、何等かの顕微鏡的構造を有している可能性のある異なる量の 着色剤を基板上に設けることによって結果的に得られるカラーを正確に予測する ことに成功していない。 たとえば同じタイプであるが同じ色ではない全ての基板に対して実質的に不変 であるパラメータによって着色剤の特性をスペクトル的に示すことの1つの重要 な利点は、1以上の着色剤の重ね刷りをその上に有する基板を同じタイプの未加 工の色つきの基板として処理できることである。これは、いくつかの着色剤の重 ね刷りのスペクトルの反射特性の決定を簡単なものにする。たとえば、未加工の 基板上のあるカバレージパーセンテージで着色剤の単一のプリントの反射スペク トルを決定する方法が与えられた場合、1つの着色剤のモデルを順次適用するこ とによっていくつかの着色剤のいくつかの重ね刷りの反射スペクトルを決定する ことができる。最初に、未加工の基板上における第1の着色剤の重ね刷りの反射 スペクトルが決定される。ここで、結果的に得られたプリントを同じタイプであ るが異なる色(最初に得られた反射スペクトルによって与えられた色)の新しい基 板として処理し、同様にして第1の着色剤上に第2の着色剤を重ね刷りした反射 スペクトルを決定する。いくつかの着色剤の全ての重ね刷りの反射スペクトルを 決定するまで、このプロセスを続けることができる。従来技術において決定され た標準的な1−パラメータおよび2−パラメータのクベルカ・ムンク着色剤パラメ ータは実際には実質的に基板カラー独立性ではないため、重ね刷りを決定するこ のようなシーケンシャルな方法を従来技術に従って決定されたこれらの着色剤パ ラメータと共に使用した場合、正確な結果は得られないであろう。したがって、 基板カラー独立特性を事実上有している着色剤パラメータを決定する方法を発見 することがことが望ましい。 屈折に対するフレネルの式もまた、比較のために注目すべきである。これらの 式において、2つのインク層が存在する基板を照らす光の場合に対して、その光 がインク層において屈折および吸収され、また、この光が2つのインク層の境界 と、そのインクが付着されている基板の両者によって反射されると考えられる。 図2には単純化された状況が示されており、ここにおいて、厚さdの単一のイン ク層205が紙のような基板207(Lambertian拡散体とみなされる)上に置かれている 。209として示されている入射したビームは、最初に空気203中を進行する。この ようなモデルを使用して、吸収α(λ)は次の式から決定可能なことが証明できる : ここで、 ρt(λ,45)は、209で示した入射した光ビームの平行および直角の両偏波に 対する総反射スペクトルであり、この光ビームは垂線211に対して45度の入射角 度を有すると仮定されており、 Rp(λ)は、90度で測定された基板の反射スペクトルであり、 Lは45度(L=d/cosr;r=45度)で入射したビームに対する実効着色剤層厚さ であり、 Intは、均等拡散面であると仮定されている基板による光の拡散の効果を含 んでいる。 この合計は、インク層の内側における多数の内部反射の効果を示す。 数式では、 ここで、nは着色剤層の屈折率であり これらの式は、互いに重り合った多数のインク層の反射率を計算するために使 用されることができる。米国特許第5,596,425号明細書[Usui,et.al.,invento rs(欧州特許出願公報第0 669 754号明細書でもある),entitled“Method and ap paratus for simulating color Print]には、類似しているがもっと簡単な方法 を使用して基板上の1つのインクのスペクトル反射率を計算することが 記載されている。これらの技術は全て、特定の厚さの固体インク層だけに対する ものである。 上述の米国特許第5,596,425号明細書では、それがそうであり得るモデルが第 2のグループに分類できる拡張(extended)Phongモデルに基づいた技術もまた使 用されている。 これらの従来技術の全ての方法では、依然として正確度が比較的低く、着色剤 パラメータを生成するものが、基板のカラー特性から実質的に独立していない着 色剤パラメータを生じさせ、これらのパラメータの妥当性や適用の可能性を幾分 減少させる。 第2グループに分類できるさらに別の技術は、文献(“Predicting the Spectra l Behavior of Colour Printers for Transparent Inks on Transparent Suppor t”,by P.Emmel,I.Amidror,V.OstROMoukhov,and R.j.Hersch,Proceedings of the Fourth IS&T/SID Color Imaging Conference on Color SC I Ence,Sys tems and Applications,pp86-91,November 1996)において使用されるものであ る。Emmel氏らは、透過性基板上の重ね刷り透過性インクの色を予測するスペク トルカラー方法を提案している。それらの方法は、原色(color primaries)およ び透過性基板の透過率スペクトルの測定値による決定に基づいており、特定のプ リンタによって生成された特有のハーフトーン化パターンを決定し、ドットのレ イアウトの顕微鏡的構造を検査し、単一ドットの幅にわたる厚さバリエーション の顕微鏡的モデルを組立て、この結果として、任意のインクの単一ドットの密度 関数を得る。また、ベールの吸収法則[たとえば、文献(G.Wyszecki and W.S.S tiles,Color SC I Ence:and W S.Stiles,Color SC I Ence:and W S.Stiles ,Color SC I Ence:Concepts and Methods,Quantitative Data and Formulae, Second Edition,New York:and W S.Stiles,Color SC I Ence:John Wiley & S ons,pp.30-34,1982)参照]を応用する。それらのモデルは、非透過性基板上ま たは異なる色の基板上における印刷、あるいは散乱特性を有するインクによる印 刷に適用されていない。異なるドットパーセンテージの着色剤のパッチのプリン ト、およびこのようなプリント上のスペクトル測定値は使用されない。この結果 を、ドットパーセンテージからは独立しており、個々のドットの形状分布には依 存してい るパラメータと解釈することができる。反射面の処理方法、または散乱特性を有 するインクの処理方法、あるいは非デジタルハーフトーン化印刷技術を使用する 印刷の処理方法は示されていない。 したがって、カバレージパーセンテージの関数であり、また特定の基板タイプ の全ての基板および特定の印刷技術に対する基板カラーに対して実質的に不変で ある少数の着色剤パラメータによって、反射性または透過性の基板上のカバレー ジパーセンテージで重ね刷りされた着色剤のスペクトル特性を表す方法が依然し て技術的に必要とされている。また、反射性または透過性基板上の任意のカバレ ージパーセンテージで着色剤のセットを印刷する色を予測するために、このよう な特性を使用する方法および装置が技術的に必要とされている。 [発明の要約] [発明の目的] 本発明の目的は、特定のタイプの基板上に印刷されたときに、着色剤のスペク トル特性を表すための方法にある。 本発明の別の目的は、特定の基板タイプの全ての基板に対して不変であり、カ バレージパーセンテージの関数である少数のパラメータによって着色剤のこのよ うなスペクトル特性を特徴付けるための方法にある。本発明のさらに別の目的は 、着色剤のセットを基板上に印刷する色を予測するためにこのような特性を使用 する方法および装置にある。その他の目的は、以下の説明から明らかになるであ ろう。 [発明の概要] 本発明のこれらおよびその他の目的は、ある基板タイプの基板上のあるカバレ ージパーセンテージで印刷する技術を使用して形成された着色剤の重ね刷りのカ ラースペクトルを予測するために着色剤の特性をスペクトル的に示す着色剤パラ メータのセットを決定するための方法および装置において達成され、この着色剤 パラメータのセットは基板カラーから実質的に独立している。ハーフトーン化を 使用するオフセット印刷の例に対して、これらの着色剤パラメータは、ドットパ ーセンテージの関数である。非散乱着色剤の特性を表すために少なくとも2つの パラメータが決定され、また少なくとも3つのパラメータが散乱特性を有する 着色剤に対して決定される。 本発明の1つの特徴において、この方法は、たとえばオフセット印刷の場合に対 する異なるドットトパーセンテージ等の、異なる背景カラー上のカバレージパー センテージの範囲の着色剤のいくつかのプリントの形成を含んでいる。たとえば オフセット印刷の場合の反射スペクトル等のプリントのスペクトルが測定され、 パラメータのセットにおいて方程式が形成され、そのパラメータについて数的に 解かれる。1実施形態において、プリントのセットは、非散乱着色剤に対して2 つの背景上に形成され、散乱着色剤に対しては3つの背景上に形成される。1実 施形態において、これらの背景は、プリントの3つのセットの場合に、明るいカ ラーの背景、中間カラーの背景および暗いカラーの背景である。オフセット印刷 に対する1つのインプリメントにおいて、3つの背景は、たとえば中間の暗さの 背景の場合、黒いインクによる50%のハーフトーンドットを使用し、また散乱成 分を有する着色剤の場合に使用される暗い背景の場合には、100%の黒いインクを 使用して背景を予め印刷することによって形成される。プリントが形成されない カバレージパーセンテージに対して、このような着色剤カバレージに対するパラ メータを決定するために補間が使用される。 好ましい実施形態において、パラメータのセットの方程式は次のとおりである 。印刷されたカバレージパーセンテージをp、波長をλ、カバレージパーセンテ ージpにおける着色剤パラメータのセットを非散乱着色剤に対してαp(λ)およ びμp(λ)で表し、散乱特性を有する着色剤に対してはαp(λ),μp(λ)および Sp(λ)で表し、明るいカラー基板のスペクトル、中間カラー基板のスペクトル および暗いカラー基板が使用された場合の各基板のスペクトルをそれぞれRw(λ ),Rg(λ)およびRk(λ)で表し、明るいカラーの基板、中間カラー基板および 暗いカラー基板が使用された場合の各基板上のプリントのセットのp%のプリン トの測定されたスペクトルをそれぞれRpiw(λ),Rpig(λ)およびRpik(λ)で 表すと、この方程式は、非散乱着色剤の場合に、 および また、散乱成分を有する着色剤の場合に、 誘導着色剤と呼ばれるある着色剤は、基礎的なインクの濃度の配合表(recipe) によって規定されることができる。本発明の別の特徴において、誘導着色剤の着 色剤パラメータのセットは、同じ基板タイプの1以上の基板上のいくつかの背景 カラー上の基礎的な各着色剤の希釈度のセットに関して測定を行うことによって 決定され、この意味において希釈度のセットはおそらく希釈された基礎的な着色 剤を含んでいる。異なる着色剤カバレージにおける各希釈度から形成されたプリ ントは、基礎的な着色剤の各希釈度の着色剤パラメータを決定するために形成さ れるものと同じである。結果的に得られるスペクトルが測定される。これらから 、カバレージパーセンテージの希釈度に対するクベルカ・ムンク係数が決定され 、また、誘導着色剤の配合表において指定された濃度に対しては、補間を使用し てクベルカ・ムンク係数が決定される。その後、着色剤の混合物に対するクベル カ・ムンク理論を印刷されたカバレージパーセンテージの全てに適用された形態 で使用して、誘導着色剤を実際に印刷する必要なしに、異なるカバレージで異な る背景上に誘導着色剤を印刷した結果生じたスペクトルを計算する。これらの計 算されたスペクトルから、スペクトルパラメータを直接的に決定する場合と同様 のテップを使用して、誘導着色剤のスペトルパラメータが決定される。 本発明の別の特徴において、基板上の着色剤の単一の重ね刷りを決定するため にパラメータを使用する方法もまた開示されている。発明の別の特徴では、着色 剤パラメータが基板カラーから実質的に独立しているという結果を使用して、い くつかの着色剤のいくつかの重ね刷りのスペクトルを、1つの着色剤に対する方 法を順次適用することによって決定するための方法が開示されている。最初に、 未加工の基板上の第1の着色剤の重ね刷りの反射スペクトルが決定される。その 後、結果的に得られたプリントは、同じタイプであるが異なるカラー(最初に得 られた反射スペクトルによって与えられたカラー)の新しい基板として処理され 、同様にして第1の着色剤上に第2のものを重ね刷りしたものの反射スペクトル が決定される。このプロセスは、いくつかの着色剤の全ての重ね刷りの反射スペ クトルが決定されるまで続行される。 本発明のさらに別の特徴は、カバレージパーセンテージのセットの着色剤のセ ットの基板上における重ね刷りのスペクトルを決定するために着色剤パラメータ を使用するための装置である。この装置は、基板のスペクトルを記憶する第1の メモリと、カバレージパーセンテージを指定する入力およびカバレージパーセン テージにおける着色剤パラメータの値である1組の出力とを備えた論理ユニット とから構成されている。論理ユニットの出力は、結合ユニットに結合されており 、この結合ユニットもまた第1のメモリに結合された入力を有している。結合ユ ニットは、カバレージパーセンテージのセットにおける着色剤のセットの基板上 における重ね刷りのカラースペクトルを決定する。記載されている装置の1実施 形態は、1以上のルックアップテーブルとして構成された論理ユニットを含んで いる。別の実施形態には、カバレージパーセンテージの固定した値のセットにお けるパラメータの値から、各着色剤に対して要求されたカバレージパーセンテー ジにおける着色剤パラメータを補間することによって決定するための1以上の補 間装置として構成された論理ユニットが記載されている。結合ユニットは1以上 の計算ユニットとして構成されており、各計算ユニットは、関連した背景スペク トルを入力として有し、またカバレージパーセンテージにおける着色剤パラメー タのセットを別の入力として有し、関連した背景スペクトルを有する基板上のそ の着色剤の重ね刷りのスペクトルを決定する。論理ユニット中の補間装置のセッ トの個数が着色剤の数であり、結合ユニット中の計算ユニットの個数もまた着色 剤の数である並列の構成が記載されている。論理ユニットが単一の着色剤に対し て1組の補間装置を含み、結合ユニットが単一の重ね刷りを決定するための単一 の計算ユニットを含んでいる直列の形態もまた記載されている。このような直列 の形態の動作では、論理ユニットおよび計算ユニットは重ね刷りを一時に1 つづつ順次決定し、未加工の基板上の重ね刷りからスタートし、第1の着色剤を 有する未加工の重ね刷り上の第2の重ね刷りが続き、同様のことが全ての重ね刷 りが決定されるまで続けられる。着色剤の重ね刷りの数に等しいいくつかのサイ クル後、計算ユニットの出力は全ての重ね刷りのスペクトルになる。 本発明の別の特徴は、このような決定のための本発明の方法の1以上の実施形 態に従って決定された着色剤パラメータを使用してディスプレイ上の着色剤のセ ットの重ね刷りの外観をシミュレートするための方法および装置である。この方 法の1実施形態は、重ね刷りのスペクトルを決定するための上述の実施形態の1 以上のものにしたがって重ね刷りのスペクトルを決定し、そのスペクトルから、 CIE光源オブザーバ加重を使用して重ね刷りのCIE-XYZ値を決定し、マ トリックス乗算器およびある実施形態では1次元ルックアップテーブルを使用し てCRTモニタを駆動するためにこれらのXYZ値をRGB値に変換するステッ プを含んでいる。この方法の別の特徴は、プルーフプリンタを駆動するために必 要とされるデバイス依存カラー値にXYZ値を変換するためにマトリックス乗算 器と、1次元ルックアップテーブルと、多次元ルックアップテーブルと、補間と を使用することである。装置の1実施形態は、上述の1以上の実施形態に従って 重ね刷りのスペクトルを決定するための装置と、CIE光源オブザーバ加重を使 用する重ね刷りのCJE-XYZ値を決定するための乗算器・加算器と、CRTモニ タを駆動するためのRGB値を生成するマトリックス乗算器およびいくつかの実 施形態では1次元ルックアップテーブルとを含んでいる。この装置の別の特徴は 、プルーフプリンタを駆動するために必要なデバイス依存カラー値にXYZ値を 変換するためにマトリックス乗算器、1次元ルックアップテーブル、多次元ルッ クアップテーブル、および多次元補間装置を含んでいる。 本発明のこれらおよび別の目的、特徴、アスペクトおよび利点は、以下の好ま しい実施形態の詳細な説明および添付図面から明らかになるであろう。 [図面の簡単な説明] 図1は、本発明が使用される代表的なコンピュータシステムのブロック図であ る。 図2は、ランバート拡散体として機能する基板上のインク層の反射を示す。 図3は、本発明の方法の1実施形態にしたがって着色剤スペクトルパラメータ α(p,λ)、μ(p,λ)およびS(p,λ)を決定するために形成されたプリント を示す。 図4は、本発明の方法の1実施形態にしたがって着色剤パラメータα(p,λ) 、μ(p,λ)およびS(p,λ)を決定するために形成されたプリントを示す。 図5は、本発明の方法の1実施形態にしたがって着色されたキャリア上に着色 剤層を重ねた結果生じたスペクトルカラーを計算する一般的なステップのフロー チャートを示す。 図6は、本発明の1実施形態による着色剤のスペクトルカラーパラメータを決 定し、重ね刷りのカラースペクトルを決定するための装置を示す。この図には、 CRTディスプレイ上のカラー外観をシミュレートするために重ね刷りのカラー スペクトルを使用するための装置が含まれている。 図7は、着色剤のスペクトルカラーパラメータを決定し、重ね刷りのカラース ペクトルを決定するための図6の装置の特定の1実施形態を示す。この図には、 CRTディスプレイ上のカラー外観をシミュレートするために重ね刷りのカラー スペクトルを使用する図6の装置が含まれている。 図8は、本発明の1実施形態による着色剤のスペクトルカラーパラメータを決 定し、重ね刷りのカラースペクトルを決定するための図6の装置の別の形態を示 す。 [好ましい実施形態の詳細な説明] 本発明の好ましい実施形態は、コンピュータにおいて実行される方法である。 この方法のステップは、ソフトウェアプログラムを実行するコンピュータによっ て行われる。 図1は、本発明が使用されることができるコンピュータシステム10の簡単なブ ロック図である。この高いレベルで示されたコンピュータシステム構成は標準的 なものであり、したがって図1は“従来技術”と示されている。しかしながら、 本発明を実施するように適切にプログラムされたシステム10のようなコンピュー タシステムは従来技術ではない。本発明の特定の実施形態は、図1に示されてい る汎用コンピューターシステムにおいて使用され、残りの説明は一般にそ の環境を仮定している。しかしながら、この発明は、プリンタサーバのような専 用のデバイスや、プリンタ制御装置において使用されてもよい。 慣例的に知られているように、コンピュータシステムは、バスサブシステム15 を介していくつかの周辺装置と通信するプロセッサ12を含んでいる。これらの周 辺装置は一般に、メモリサブシステム17、ユーザ入力装置20表示サブシステム22 、プリンタ23のような出力デバイスおよびファイル記憶システム25を含んでいる 。 この内容において、“バスサブシステム”という用語は、システムの種々のコ ンポーネントを互いに意図するとおりに通信させる任意のメカニズムを含むもの として総称的に使用されている。入力デバイスおよびディスプレイを除いて、他 のコンポーネントは、同じ物理的位置にある必要がない。したがって、たとえば ファイル記憶システムの部分は、電話回線を含む種々の構内または広域ネットワ ーク媒体を介して接続されることができる。同様に、入力デバイスおよびディス プレイは、プロセッサと同じ場所にある必要がない。もっとも、本発明はパーソ ナルコンピュータ(PC)およびワークステーションに関連して実現されることが 多い。 バスサブシステム15は単一のバスとして概略的に示されているが、典型的なシ ステムはローカルバスおよび1以上の拡張バス(たとえば、ADB,SCSI, ISA,EISA,MCA,NuBus,またはPCI)のようないくつかのバ ス、ならびに直列および並列ポートを有している。ネットワーク接続は、通常こ れらの拡張バスの1つ上のネットワークアダプタのようなデバイスあるいは直列 ポート上のモデムを経て設定される。コンピュータシステムは、デスクトップシ ステムまたはポータブルシステムであってもよく、あるいは埋込み型制御装置で あってもよい。 メモリサブシステム17は、固定した命令が記憶されているメインランダムアク セスメモリ(“RAM”)30および読出し専用メモリ(ROM)32を含むいくつ かのメモリを含んでいる。マッキントッシュ互換性パーソナルコンピュータの場 合、これにはオペレーティングシステムの部分が含まれ、IBM互換性パーソナ ルコンピュータの場合、これにはBIOS(基本的な入出力システム)が含まれ る。 ユーザ入力装置20は、典型的にキーボード40を含み、ポインタ(PTG)装置 42およびスキャナ43をさらに含んでいてもよい。ポインタ装置は、マウス、トラ ックボール、タッチパッドまたはグラフィックスタブレットのような間接的なポ インタ装置でもよいし、あるいはディスプレイに組込まれたタッチスクリーンの ような直接的なポインタ装置であってよい。 ディスプレイサブシステム22は、典型的に制御装置に結合されたディスプレイ 制御装置44およびディスプレイ45を含んでいる。ディスプレイは、陰極線管(C RT)、液晶ディスプレイ(“LCD”)のようなフラットパネル装置、あるい は投影装置であってもよい。ディスプレイ制御装置44は、ディスプレイ45に制御 信号を供給し、通常、ディスプレイ上に現れる画素を記憶するための表示メモリ (図面には示されていない)を含んでいる。 ファイル記憶システムは,プログラムおよびデータファイル用の持続的な(不 揮発性)記憶装置を提供し、一般に少なくとも1つのハードディスクドライブ46 を含んでいる。また、フロッピーディスクドライブ47、CD−ROMドライブ48 および光ドライブのような別のデバイスが存在していてもよい。さらに、そのシ ステは取外し可能なメディアカートリッジを有するタイプのハードドライブを含 んでいてもよい。上述のように、ドライブの1以上のものは、構内ネットワーク のサーバあるいはインターネットのワールドワイドウェブのサイトのように遠隔 地に配置されてもよい。 [単一の着色剤の場合] 検討された第1の場合は、特定の印刷技術により基板上に着色剤を印刷するた めに少数のスペクトルパラメータによって着色剤のスペクトル特性を特徴付けて いる。そのように印刷されたいくつかの着色剤は、非散乱性と考えることができ る。このような着色剤は、本発明の1つの特徴にしたがって2つのスペクトルパ ラメータによって特徴付けられることができる。散乱特性を有する着色剤は、本 発明の別の特徴に従って3つのスペクトルパラメータによって特徴付けられるこ とができる。いくつかの非散乱着色剤には3以上のスペクトルパラメータが必要 である可能性があり、またいくつかの散乱着色剤には4以上のスペクトルパラメ ータが必要とされる可能性がある。本発明は、任意の特定の最大数のパラメー タで着色剤の特性を表すことに制限されない。 好ましい実施形態は、特定のタイプのの紙、特定のタイプのプラスチック、特 定のタイプの織物または特定のタイプのセラミック材料のような基板タイプ上に おいて染料または顔料ベースのインクのような着色剤で、オフセット印刷、グラ ビア印刷,フレキソ印刷,インクジェット印刷または染料昇華(sublimation) のような印刷技術を使用して印刷することにより発生する反射イメージについて 説明されているが、本発明は、反射表面に限定されない。本発明の方法および装 置は、写真スライドを形成する時に、あるいは特定のタイプの透明または半透明 なキャリア上に印刷する時に発生する透明または半透明なフィルムのような透明 または半透明な基板上に着色剤が重ねられたり、あるいはその中に埋め込まれた 場合に、このような着色剤の透過率を決定することにも適用可能である。このよ うな場合、決定され、または使用されている反射性スペクトルではなく、透過ス ペクトルが使用される。本発明の方法のどのようにして拡張し、透過性イメージ を処理するかは、当業者に明らかになるであろう。 最初に、1つの非散乱着色剤を有する場合を検討する。この場合について説明 された方法は、特定の基板タイプにおける特定の印刷技術に対して2つの着色剤 パラメータを決定することにより着色剤の特性を表す。結果的に得られたパラメ ータは基板カラーに対して変わらないが、それらは通常特定の基板タイプ上への 印刷に対する特定の印刷技術に対してのみ有効であることに注意しなければなら ない。たとえば、特定の組成、重さ、テクスチャおよび仕上げの紙上のオフセッ ト印刷に対して決定された着色剤パラメータは、紙の色とは無関係にこのような 紙の全てに対して適用されるが、別の紙のタイプあるいは別の印刷技術に対して は常に適用されるわけではない。 本発明の1実施形態において、異なるカバレージパーセンテージのパッチの2 つのセット、すなわち基板の反射スペクトル(反射印刷のための)または透過ス ペクトル(透過像を印刷するための)により決定された第1の基板カラーの基板 上の1つのセットと、同じタイプであるが第1の基板カラーとは異なる第2の基 板カラーの基板上のパッチの第2のセットとを印刷することによって着色剤のパ ラメータが決定される。1実施形態において、第1の基板カラーの基板は明るい カラー(たとえば、白色)の基板であり、第2のカラーの基板は中間のカラーの 基板であり、これら明るいカラーの基板と中間のカラーの基板とは同じ基板タイ プのものである。好ましい実施形態において、中間カラーの基板は、灰色の基板 である。パッチの各セットは、その着色剤(たとえば、インク)のカバレージ( たとえば、インクのドットパーセンテージ)が0%から100%まで10%のイ ンクレメントの段階的なものである。別の実施形態は、インクカバレージの等し いまたは等しくないインクレメントの、これより少ないあるいは多いパッチを含 んでいてもよい。好ましい実施形態では、パッチの印刷は、オフセット印刷で行 われるハーフトーン印刷を使用しており、したがって、p%のインクカバレージ のパッチはp%のドットパーセンテージのハーフトーンスクリーンとなる。この 方法は、ハーフトーン印刷に限定されない。この方法は、カラーレーザ印刷や染 料昇華印刷のような変調された印刷に対して適用可能である。このような場合、 たとえば、p%のドットパーセンテージのスクリーンの代わりに、p%の変調さ れた着色剤強度の領域が印刷されることになる。この方法はまた、写真印刷や透 過型の形成に適用され、その場合、着色剤カバレージは写真の着色剤の量を表す 。当業者は、本発明の方法がどのようにして非スクリーン印刷に拡張されるかを 理解するであろう。 この方法において、同じ基板タイプの異なるカラーの2つの基板、とくに特定 の基板タイプの明るいカラーおよび中間カラーの基板上に印刷することが要求さ れるが、好ましい実施形態では、カラー着色剤を明るいカラーの基板上に印刷す ることによって中間カラーの基板が得られる。とくに、中間カラーの基板は灰色 の基板であり、黒色着色剤(たとえば、黒いインク)により50%の黒色のスト リップを明るいカラーの基板上に印刷して中間カラーのストリップを生成するこ とによって得られる。その代りに、灰色着色剤を明るいカラーの基板上に重ねて 、中間カラーの基板を生成してもよい。表記を簡単にするために、明るいカラー の基板を“バージン”,“ブランク”または“白色”と呼び、中間カラーの基板 を“灰色”と呼ぶ。ハーフトーン印刷の好ましい実施形態の場合、50%とは、 当業者によって一般に理解されるように、黒色の50%のインクカバレージのス クリーンである。再び、この方法が50%のドットパーセンテージのスクリーン ではな く、カラーレーザ印刷、写真または染料昇華印刷のような変調された印刷に適用 された場合、50%の変調された着色剤密度の領域が印刷されることとなる。パ ッチの2つのラスター(セット)は、一方が白色(バージン、ブランク)基板上 に印刷され、また他方が灰色ストリップの上に印刷される。パッチの各セットは 、そのインクカバレージ(たとえば、ドットパーセンテージ)が0%から100 %まで10%のインクレメントの段階的なものである。これは図3に示されてい る。ここには、22個のパッチが示されており、303-0から303-100で示された1 1個のパッチは白色基板305上における0%から100%までのカバレージをそ れぞれ示し、309-0から309-100で示された11個のパッチは灰色領域307上にお ける0%から100%までのカバレージをそれぞれ示す。 22個のパッチの22個のカラーの各スペクトル特性は、反射スペクトルを測 定することのできる計器を使用して測定される。好ましい実施形態において、分 光放射計のような別の計器が使用されてもよいが、分光光度計が使用される。ま た、当業者に明らかであるように、透過性のイメージ形成の場合、透過スペクト ルが測定され、透過スペクトルを測定することのできる任意の計器が使用されて もよい。特定のカバレージパーセンテージの各パッチプリントは着色剤層である とみなされる。すなわち、各パッチの顕微鏡的外観(ハーフトーンパターン等) は無視される。これは、たとえば、実際の着色剤層に対してのみ適用される従来 技術のクベルカ・ムンク理論では行われない。したがって、11個の着色剤層は p%として示され、ここでpが0,10,20,…,100であり、各カバレー ジパーセンテージに対して、2つの測定値が存在し、さらに2つの測定値は全て の層に共通している。これらの測定値は、次のように示される: Rpig(λ):灰色基板上のp%の層に対する波長λの関数としての反射スペク トルであり、ここでp=0,10,20,…,100であり; Rpiw(λ):白色基板上のp%の層に対する波長λの関数としての反射スペク トルであり、ここでp=0,10,20,…,100であり; Rg(λ):灰色の、波長λの関数としての反射スペクトルであり; Rw(λ):白色の、波長λの関数としての反射スペクトルである。 これらの各着色剤層に対して、着色剤に対する2つのスペクトルパラメータα およびμが次のように計算される: および これらの式において、カバレージパーセンテージpは、下付き文字として表さ れており、上記の量および式がカバレージパーセンテージpを有するパッチに対 するものであることを示していることに注意されたい。pが関数の引き数として 表された場合、それは、印刷されず測定が行われなかった着色剤カバレージパー センテージを含むpの任意の値を意味する。1実施形態において、測定されなか ったこのような着色剤カバレージパーセンテージについて、測定された着色剤カ バレージパーセンテージの反射スペクトル間の補間によって、白色および灰色上 のプリントに対する反射スペクトルが決定される。これらの計算された反射スペ クトルから、 および を使用して着色剤パラメータを計算することができる。これらの式は、カバレー ジパーセンテージが下付き文字ではなく関数の独立変数として表されており、印 刷されたpの値だけに対するものではないことを示していることを除き、式(1 a)および(1b)と同じである。 別の実施形態において、測定されたカバレージパーセンテージに対する着色剤 のスペクトルパラメータ間の補間によって、任意の測定されていない必要なカバ レージパーセンテージに対する着色剤のスペクトルパラメータが決定される。 このようにして、最終的に、特定の着色剤に対するパラメータのセットを形成 する2つのスペクトル関数α(λ)およびμ(λ)が得られ、ここでpは着色剤のカ バレージパーセンテージ(ハーフトーン印刷の場合におけるドットパーセンテー ジ)である。パラメータのセットは着色剤と基板とのある相互作用を考慮に入れ 、その結果2つのパラメータは基板カラー(すなわち、基板のスペクトル特性) に関して実質的に不変であることが認められている。すなわち、関心のある範囲 内において同じ一般基板タイプであるが異なるスペクトル特性(すなわち、異な るカラー)のいくつかの異なる基板上に印刷することによって、上記の実験を繰 り返すことにより、関心のある大部分の着色剤について、任意の着色剤に対する 2つのスペクトルパラメータは異なる基板カラーの全てに対して本質的に同じま まであることが認められた。 以上、着色剤が特定の基板タイプの基板上に付着されたときに、2つのパラメ ータで着色剤の特性を表す方法を説明してきた。この特性およびパラメータは基 板タイプだけに依存し、基板カラーから実質的に独立している。 その後、基板の反射率を表すRbg(λ)により基板タイプ上における特定の着色 剤の重ね刷りのp%の反射スペクトルRp(λ)を次のように計算することができ る: その後、式(2)を適用して、異なった着色剤を基板上に特定の順序で付着す ることによって形成される重ね刷りを決定することができる。未加工の基板の反 射率を表すRbg(λ)からスタートし、式(2)を使用して、供給されたp1%の 第1の着色剤のRp1(λ)をRp(λ)として定める。次に、基板上に第1の着色剤 を付着することによって得られたRp1(λ)で式(2)中のRbg(λ)を置換すること によって計算を繰り返し、新しいRp(λ)、p2%の第2の着色剤を付着した結 果を表す Rp2(λ)を計算する。異なる順序で基板上に付着された異なる量のいくつかの着 色剤に対して、これを繰り返すことができる。 上記の説明は、2つのパラメータ(α,μ)によって特徴付けられる非散乱着 色剤に関するものである。いくつかの着色剤、とくに散乱特性を示す着色剤につ いては、散乱に対する第3のパラメータSを使用する必要がある。反射性基板上 の印刷に対して、散乱特性を示す着色剤は、黒色上に印刷された場合に、いくつ かの領域において黒色自身の反射スペクトルより高い反射率を示す反射スペクト ルを生じる。また、散乱特性を持たない着色剤は、第3のパラメータSに対して 値0を有する。 別の実施形態において、散乱特性を有する着色剤に対して、特定の基板タイプ の第1のカラーの基板、特定の基板タイプの第2のカラーの基板および特定の基 板タイプの第3のカラーの基板という3つの異なるカラーの背景上に着色剤のグ ラデーション段が印刷される。1実施形態において、第1、第2および第3のカ ラーの基板はそれぞれ全て同じ基板タイプの、明るいカラーの基板、中間カラー の基板および暗いカラーの基板である。1実施形態において、明るいカラーの基 板、中間カラーの基板および暗いカラーの基板はそれぞれ白色基板、灰色基板お よび黒色基板である。 図4には、3つの背景上におけるグラデーション段の印刷が示されている。白 色基板405上には、0%から100%までのカバレージをそれぞれ有する403-0乃 至403-100で表された11個のパッチが示されている。また、灰色基板407上には 、0%から100%までのカバレージをそれぞれ有する409-0乃至409-100で表さ れた11個のパッチが示されている。最後に、黒色基板411上には、0%から1 00%までのカバレージをそれぞれ有する413-0乃至413-100で表された11個の パッチが示されている。灰色および黒色は、灰色着色剤および黒色着色剤を白色 基板上に印刷することによって得られ、あるいは好ましい実施形態におけるハー フトーンを使用したオフセット印刷の場合のように、黒色着色剤を使用して中間 ハーフトーンスクリーンおよび暗いハーフトーンスクリーンを印刷することによ って得ることが可能である。 1実施形態において、グラデーション段から、3つの着色剤パラメータαp(λ )、 μp(λ)およびSp(λ)が数値あてはめ技術により決定される。これにおいて、Rpik ,RpigおよびRpiwがモデル化され、特定の実施形態では、次ののようなモ デルが使用される: 33個の着色された各パッチのスペクトル特性が測定される。特定のカバレー ジパーセンテージの各パッチプリントが着色剤層を生成すると考えられ、各パッ チの顕微鏡的外観(ハーフトーンパターン等)は無視される。したがって、11 個の着色剤層はp%として示され、ここでpが0,10,20,…,100であ り、各カバレージパーセンテージに対して、3つの測定値が存在し、さらに3つ の測定値は全ての層に共通している。これらの測定値は、次のように示される: Rpiw(λ):白色上のp%のパッチの反射スペクトル; Rpig(λ):灰色上のp%のパッチの反射スペクトル; Rpik(λ):黒色上のp%のパッチの反射スペクトル: Rw(λ):白色の反射スペクトル: Rg(λ):灰色の反射スペクトル; Rk(λ):黒色の反射スペクトル。 Rpik,Rpig,Rpiw,Rw,RgおよびRkは、たとえば分光光度計により測定 され、これらの測定値を使用して、Rpik,Rpig,Rpiwの計算された値と測定 された値との間の差を反映しているコスト関数を最小にするパラメータαp(λ) ,μp(λ)およびSp(λ)の最適値が決定される。結果的に得られた方程式は、好 ましい実施形態では既知パラメータとしてRpik,Rpig,Rpiw,Rw,Rgおよ びRkの測定値により共役方向のよく知られている数値技術を使用して、αp(λ) ,μp (λ)およびSp(λ)について解かれる。最急降下法等の方法のような別の数値方 法を使用してもよい。好ましい実施形態において、スペクトルは、λでサンプリ ングされ、とくに、これらのスペクトル:380nm,390nm,400nm ,…,720nmおよび730nmに対してn1=36個の波長が使用される。 共役方向を最小化するために使用される特定のエラー関数Errは ここで、量Rpiw'(λ),Rpig'(λ),Rpik'(λ)は、上記の式(3a乃至3c) に従って計算されたスペクトルを示し、プライム符号の付いていない量Rpiw(λ ),Rpig(λ),Rpik(λ)は測定された反射スペクトルである。共役方向技術を 説明するために、文献(“Numerical Recipe in C:The Art Of SC I Entific Com puting”by William H.Press,Brian P.Flannery,Saul A.Teukolsky and William T.Vetterling,2nd.Edition,Cambridge University Press,pp.310ff.,1990)を参 照されたい。その他多数の最適値技術もまた使用可能である。また、本発明のこ の特徴の技術的範囲内において、別のエラー関数が可能である。別の実施形態に おいて、灰色および黒色基板に対する加重より高い加重を白色基板上のプリント のエラーに与えるエラー関数が使用される。さらに別の実施形態では多数の背景 カラーが使用され、たとえば文字a,b,…によって示され、このような場合に は、エラー関数は、たとえば以下のようなこれらの背景を示すもっと多数の項を 含んでもよい 3つのパラメータの場合に対する第2の実施形態において、再び、33個のカ ラーパッチの各スペクトル特性が計算される。再び、特定のカバレージパーセン テージの各パッチプリントが着色剤層を生成するために検討され、各パッチの顕 微鏡的外観(ハーフトーンパターン等)は無視される。したがって、11個の着 色剤層はp%として示され、ここでpが0,10,20,…,100であり、各 カバレージパーセンテージに対して、3つの測定値が存在し、さらに3つの測定 値は全ての層に共通している、これらの測定値は、上述されたようにRpiw,Rp ig ,Rpik,Rw,RgおよびRkで示される。 各ベース着色剤の3つのスペクトルパラメータは次のように計算される: および ならびに 上記の単一着色剤の場合のように、測定されなかったカバレージパーセンテー ジ(たとえば、ドットパーセンテージ)に対して、1実施形態では、測定された ドットパーセンテージの反射スペクトル間における補間によって白色、灰色およ び黒色上のプリントに対する反射スペクトルが決定される。その後、これらの計 算された反射スペクトルから、式(4a乃至4e)で上述したように着色剤パラ メータを計算することができる。別の実施形態では、測定されたカバレージパー センテージの着色剤のスペクトルパラメータ間における補間によって、測定され ていない必要なカバレージパーセンテージに対して着色剤のスペクトルパラメー タが決定される。 説明したように決定された着色剤パラメータのセットは、着色剤と基板との間 の相互作用を考慮し、着色剤の着色剤パラメータは特定のタイプの全ての基板の 基板カラーから本質的に独立しているという重要な結果が得られる。その結果、 特定の印刷技術について、および基板カラー反射スペクトルRbg(λ)を有する特 定のタイプの特定の基板について、インクの量(たとえば、ドットパーセンテー ジ)pによりパラメータα(λ),μ(λ)およびS(λ)を有する着色剤を、検討さ れている基板上に印刷した結果得られるカラー反射スペクトルRp(λ)は、次の 方程式を使用して計算されることができる: 定ったインクカバレージ(たとえば、ドットパーセンテージ)で多数のインク を連続的に次々に重ねて印刷した結果得られるカラーを予測するために、着色剤 パラメータの不変の特性が使用される。着色剤がその上に印刷されている基板は 、同じタイプであるが異なるカラーを有する基板とみなすことができ、この第1 の着色剤上の第2の着色剤の付着によるカラースペクトルを決定することができ る。したがって、本発明の方法の1実施形態によると、あるインクカバレージ( たとえば、ドットパーセンテージ)で多数のインクを連続的に重ねて印刷した結 果得られるカラーを予測するために、この方法では式(5)が特定の印刷順序で 反復的に適用される。すなわち、式(5)を使用して、異なる着色剤を特定の順 序で重ねることによって形成される重ね刷りを決定する。未加工の基板の反射率 を表すRbg(λ)からスタートし、式(5)を使用して、供給されたpl%の第1 の着色剤のRp1(λ)をRp(λ)として定める。次に、基板上に第1の着色剤を重 ねることによって得られたRp1(λ)で式(5)中のRbg(λ)を置換することによ って計算を繰り返し、新しいRp(λ)、すなわちp2%の第2の着色剤を付着し た結果を表すRp2(λ)を計算する。異なる順序で基板上に付着された異なる量の いくつかの着色剤について、これを繰り返すことができる。 はじめに述べたように、いくつかの着色剤について、基板タイプの基板上にお ける着色剤の印刷を特徴付けるために、実質的に基板カラーから独立している3 以上のパラメータが必要になる可能性がある。このような場合について本発明の 方法の上述の実施形態をどのようにして拡張するかは当業者に明らかであろう。 たとえば、4つのスペクトルパラメータが必要とされる着色剤について、プリン トの4以上のセットが異なる背景カラーの4つの基板から形成されることになる 。 結果的に得られた反射スペクトルの測定値から、任意の波長に対する4つの未知 のものおよび印刷されるカバレージパーセンテージに対して4つの式が得られ、 これらは種々の数値的方法によって解かれることができる。 当業者に明らかなように、着色剤パラメータが本発明の方法の別の特徴のよう に任意のカバレージパーセンテージではなく、カバレージパーセンテージの範囲 に対してのみ決定されることが必要とされた場合、着色剤のプリントのセットは 関心のある特定の範囲のカバレージパーセンテージをカバーするだけでよい。 ここに記載されている実施形態の重要な特徴は、基板上の背景カラー上に異な るカバレージパーセンテージの着色剤のプリントのセットを形成し、プリントの カラー、とくにカラースペクトルを測定し、着色剤のカバレージパーセンテージ におけるプリントのスペクトルを、背景カラーのスペクトルおよびそのカバレー ジパーセンテージでの着色剤パラメータに関連付ける関係を使用して1組の方程 式を設定して、そのカバレージパーセンテージの着色剤パラメータについてこの 式を解くことである。この関係は、実質的に特定の基板タイプの基板のカラーか ら独立しているという着色剤パラメータの重要な特性を使用する。ここに示され ている好ましい実施形態において、この関係は、2パラメータの場合は式(2) の形をとり、一方3パラメータの場合には式(5)の形をとる。本発明の技術的 範囲内において、着色剤のカバレージパーセンテージにおけるプリントのスペク トルをそのカバレージパーセンテージにおける背景カラーのスペクトルおよび着 色剤パラメータに関連付ける関係に対して異なる関係を使用し、それによってパ ラメータの別のセットが生成される別の実施形態が可能である。 また、着色剤係数を決定する本発明の実施形態の範囲には、この方法の変形も 含まれており、任意の着色剤に対するnp個の着色剤パラメータを決定する場合 に、npセット以上のプリントが形成され、その結果、パラメータについて解く ことのできる式がnp個以上得られる。このような実施形態の構成は、ここに示 された説明から当業者に明らかになるであろう。 [誘導着色剤の場合] 着色剤が1つである場合における本発明の方法の前述の実施形態は、カラーが 付着されている基板のカラーと実質上独立したパラメータにより、個々の着色剤 の特徴を表し、これらのパラメータを使用し、このように特徴付けされた着色剤 を、特徴付けで使用される基板と同一の特定のタイプの基板に付着したときのカ ラーを予測することを可能にする。重ね刷りは同一タイプのカラーを付けられた 基板として考慮されることができるので、所定のタイプの基板カラーに関するこ の基本的な着色剤パラメータの不変性はまた、いくつかのこのように特徴付けさ れた着色剤を特定のタイプの基板に付着したときのカラーを予測する方法を導く 。したがって、特徴付けはこのように特徴付けされた着色剤の重ね刷りのスペク トル特性を予測する方法を導く。 本発明の別の特徴を説明する。とくに、方法の変形を説明し、これは着色剤の 非常に大きいセットを特徴付けし、このような着色剤の重ね刷りを決定すること を可能にする。とくに、“誘導着色剤”と呼ばれる着色剤の大きいセットを特徴 付けすることができ、そのカラー特性は配合表にしたがって、小さい着色剤のセ ット、いわゆる“基本着色剤”を混合することにより整合されることができる。 全体的な方法が図5に示されている。ステップ503で、1組の着色剤の希釈にお いて問題のタイプの特定の基板の各セットの基本着色剤の量を変化することによ って1組のパッチのセットが作られる。ステップ505で、パッチセットに対して 測定が行われ、異なった着色剤であるかのように各希釈度および各カバーパーセ ンテージをみなし、各基本着色剤の各印刷されたカバーパーセンテージの特性は 希釈度の関数として決定される。ボックス507として示されているように、基本 着色剤ではない任意の誘導着色剤がどのようにマッチされ基本着色剤で作られる かに関する基本着色剤のこれらの特性と配合表の知識を使用して、ステップ509 で、あたかもステップ503で印刷されたパッチのセットがその誘導着色剤で印刷 されたように、問題の特定のタイプの基板における誘導着色剤のラスターパーセ ンテージを変化したパッチのセットのスペクトルを決定し、これらのスペクトル を使用し、ステップ510で、誘導着色剤の着色剤パラメータを決定する。ステッ プ513で、測定または誘導着色剤を使用して印刷(または透過)を行う必要なく 、511で示されているように既知のカラースペクトルである特定の基板タイプに 特定の印刷技術をおこなうためある量の誘導着色剤の反射(または透過)スペク トルを決定するためこれらの着色剤パラメータを使用する。誘導着色剤の配合表 が 知られていないならば、この方法は所望のカラーの知識を使用し、このような知 識とステップ505における基本着色剤のいくつかの測定から配合表を決定する。 したがって、ステップ503、505、(必要なとき)506、507、509、510を使用して 、小さい基本着色剤のセットのみを測定することにより非常に多数の可能な着色 剤の特徴を表すことができる。この方法の別の特徴はステップ511と513を反復し て、第1の誘導着色剤上に付着された付加的な誘導着色剤のあるカバレージパー センテージに対する反射(または透過)を決定することができる。この場合、既 知のスペクトル511はステップ513の第1のアプリケーションで決定されたように 基板および第1の誘導着色剤のスペクトルである。前述したように、紙等の基板 上の印刷で生じるような反射性イメージについての好ましい実施形態を説明した が、本発明は反射性表面に限定されない。本発明の方法および装置は、このよう な着色剤がフィルムのような透過または部分的に透過基板に配置されるときの、 着色剤の透過を決定することにも応用可能である。このような場合には、反射ス ペクトルが決定され使用されるのではなく、透過スペクトルが使用される。本発 明の方法を透過イメージの処理へ延長する方法は当業者には明白であろう。 誘導着色剤に適用される本発明の方法の好ましい実施形態をより詳細に説明す る。この方法は、1つの基本着色剤のセットを選択することにより開始する。特 徴付けが特定のタイプの基板における特定の印刷技術に対して所望されるように これらの基本着色剤は、全ての範囲の着色剤(すなわち誘導着色剤)をスパンす るように選択される。好ましい実施形態では、特定の紙に印刷するため基本着色 剤の1セットが、削除により大きい着色剤のセットから選択される。このプロセ スを以下のように説明される。すなわちね、の着色剤がセットの残りのものから 2以上の着色剤を混合することによって作られることができるならば、大きいセ ットから1つの着色剤を取出す。このプロセスは、セット中の着色剤がそのセッ トからの2以上の着色剤を混合することにより作られることができなくなるまで 続けられる。したがって得られる着色剤のセットは1組の基本着色剤のセットで ある。 光沢印刷、とくに商品名“CROMALIN”で販売されている紙で印刷する 場合に応用可能である1実施形態では、基本的な“CROMALIN”により作 られるインクパウダーのセットは基本着色剤として使用された。いくつかのタイ プのインク、たとえば紙用の“TOYO”ブランドインクを使用するオフセット 印刷の場合、製造業者、たとえば“TOYO”により供給されるこのようなオフ セット印刷用の基本インクのセットが使用される。同様に、たとえばポリエステ ル布地のような特定の材料での印刷用に作られたいくつかの着色剤を使用して生 地に印刷するには、その特定のタイプの印刷用の基本インクが使用される。 着色剤が1つであるケースについて前述したように、いくつかの着色剤が2つ のパラメータ(α,μ)により特徴付けされることができ、一方、他の着色剤、 とくに散乱特性を示す着色剤は3つのパラメータ(α,μ,S)により特徴付け される。誘導着色剤を決定するためのここで説明した特定の実施形態は、基本着 色剤が3つのパラメータにより特徴付けされるケースについてである。2つのパ ラメータまたは3以上のパラメータにより特徴付けされる基本着色剤についての 本発明の方法のこの特徴を実行する方法は当業者には明白であろう。 大きい着色剤のセット中の任意の着色剤の特徴を決定するため、これらの基本 着色剤の印刷測定を使用し、これはそれぞれが選択された基本着色剤によりスパ ンされる全範囲、すなわち任意の誘導着色剤により特徴を表される。1つの簡単 なケースは、誘導着色剤が選択された基本着色剤のうちの1つと1対1の関係を 有するときであり、すなわちその選択された基本着色剤だけのある関数として表 されることができる。このような場合、誘導着色剤に対する着色剤パラメータは 基本着色剤の着色剤パラメータであり、したがって前述した方法と同一方法でそ の基本着色剤の着色剤パラメータを決定することができる。すなわち、好ましい 実施形態では、明るい色、中間色、暗い色の3つの異なる背景の同一タイプの基 板に、それぞれ明るい色、中間色、暗い色と呼ばれるいわゆる白色、灰色、黒色 の基本着色剤のグラデーションステップ(たとえば印刷)を行う。図4を参照す る。灰色および黒色は、灰色および黒色の基板により、または白色基板上に灰色 および黒色着色剤を印刷することにより、あるいはハーフトーンを使用するオフ セット印刷の場合では黒色着色剤を使用して中間ハーフトーンスクリーンおよび 黒色ハーフトーンスクリーンを印刷することによって得られる。好ましい実施形 態では、後者の方法が使用される。すなわち、それぞれ区域411、407、405 で示されているように100%黒色、50%黒色(すなわち灰色)、0%黒色(す なわち白色)のストライプを最初に作成する(好ましい実施形態では印刷する)。 基本着色剤では、その着色剤のパッチの3つのラスター(すなわちセット)を1 つを白色上、1つを灰色上、1つを黒色上に印刷する。それぞれのパッチセット は、10%の増加ステップで0%から100%のインクカバレージ(オフセット 印刷に応用可能な好ましい実施形態ではドットパーセンテージ)である。3つの パッチのセットは図4で、それぞれパッチ403-0乃至403-100、409-0乃至409-100 、413-0乃至413-100として示されている。基本着色剤の3つのスペクトルパラメ ータを決定する。1実施形態では前述した式(4a−4e)を使用する。代わり に、着色剤が1つであるケースでは前述の式(3a−3c)で示されているよう に着色剤のスペクトル反射度を評価するための最良の数値技術を使用する。好ま しくは、共役方向の数値技術が使用され、その他の数値技術は当業者に明白であ るように使用されてもよい。前述し当業者に明白であるように、いくつかのエラ ー関数が最良の適応技術で使用されてもよい。1実施形態の測定されていないカ バレージパーセンテージ(たとえばドットパーセンテージ)に対しては、測定さ れたドットパーセンテージの反射スペクトル間に補間することによって白色、灰 色、黒色基板上の印刷の反射スペクトルを決定する。これらの計算された反射ス ペクトルから、単一の着色剤について前述したように着色剤パラメータを計算す ることができる。別の実施形態では、測定されたカバレージパーセンテージに対 する着色剤のスペクトルパラメータ間に補間することによって、任意の測定され ない必要なカバレージパーセンテージにおける着色剤のスペクトルパラメータを 決定する。 したがって、基本着色剤と1対1である誘導着色剤の簡単なケースでは、基本 着色剤に対して3つのスペクトル関数α(p,λ)、μ(p,λ)、S(p,λ)を獲 得し、ここでpは着色剤のカバレージパーセンテージ(たとえばドットパーセン テージ)である。重要な特性は、3つのパラメータが任意の特定のタイプの基板 の基板カラー(すなわち基板スペクトル特性)に関して基本的に不変であること である。 さらに複雑なケースは、誘導着色剤と、任意の1つの基本着色剤との間に1対 1の関係がないときである。すなわち、その基板タイプの基板上に印刷するため の誘導着色剤は、単にその基板タイプの基板に印刷するために選択された基本着 色剤によってスパンされる全範囲内にある。この場合、誘導着色剤は基本着色剤 から作られるか、または配合表の使用、すなわちciとして示されるある濃度の 基本着色剤を混合することによって基本着色剤から得られる着色剤と同一のカ 色剤は特定のタイプの基板上において1タイプの印刷に対してのみ応用可能であ ることに留意する。よく知られた1定数のクベルカ−ムンク理論(たとえばD.B. Judd & G.Wyszecki、Color in Business,Science,and Industry、ニューヨーク 、Wiley Interscience,420〜426頁、1975年参照)を使用して、クベルカ−ムン ク定数とプリントのカラースペクトルを以下の2つの関係を使用して特定の誘導 着色剤の着色剤カバレージp%で表すことができる。 ここでRbg(λ)はカバレージパーセンテージpを有する基本着色剤iの反射スペ クトルであり、Rsubstrate(λ)は基板のスペクトルである。式(7)の逆が次 式である。 各(k/s)ip(λ)値は、それぞれ表記(k/s)ip(λ,ci)により示さ れているように、濃度(ci)依存で、カバレージパーセンテージp依存である 。本 発明の方法の1実施形態では、基本着色剤のセットに適した希釈度により各基本 着色剤の1組の希釈液を作る。基本着色剤用に“CROMALIN”社からの1 2色の基本色を使用する好ましい実施形態では、“CROMALIN”ブランド のカラー“透明白色”により各基本着色剤の6色の希釈液を作る。6色の希釈液 はそれぞれ各基本着色剤の100%、50%、25%、12%、6%、3%であ る。このような各希釈液は単一の着色剤についての説明で前述した技術の第1の 部分を使用して特徴付けされることができる着色剤である。3パラメータ特徴に よりここで説明した好ましい実施形態では、このことは、明るい色、中間色、暗 い色の3つの異なる背景の同一タイプの基板に、それぞれ明るい色、中間色、暗 い色と呼ばれる白色、灰色、黒色の各基本着色剤の各希釈度のグラデーションス テップを行う(好ましい実施形態では印刷する)ことを意味している。再度、図 4を参照する。灰色および黒色は、灰色および黒色基板であるか、または白色基 板上に灰色および黒色着色剤を印刷することにより、またはハーフトーンを使用 するオフセット印刷の場合では黒色着色剤を使用して中間ハーフトーンスクリー ンおよび黒色ハーフトーンスクリーンを印刷することによって得られる。好まし い実施形態では、後者の方法が使用される。すなわち、それぞれ区域411、407、 405で示されているように100%黒色、50%黒色(すなわち灰色)、0%黒 色(すなわち白色)のストライプを最初に形成する(好ましい実施形態では印刷 する)。基本着色剤の各希釈液では、その着色剤の希釈液のパッチの3つのラス ター(すなわちセット)を1つを白色上、1つを灰色上、1つを黒色上に印刷す る。それぞれのパッチセットは、10%の増加ステップで0%から100%のイ ンクカバレージ(オフセット印刷に応用可能な好ましい実施形態ではドットパー センテージ)である。3つのパッチのセットは、図4においてパッチ403-0乃至4 03-100、409-0乃至409-100、413-0乃至413-100としてそれぞれ示されている。好 ましい実施形態では、12の基本インクの6つの希釈度の33パッチが存在する 。 各パッチのスペクトルを測定する。すなわち印刷されたP値に対する各基本着 色剤の各希釈度に対してRpiw(λ)、Rpig(λ)、Rpik(λ)、Rw(λ)、Rg(λ) 、Rk(λ)を獲得する。式(7)を使用して、各パッチのK/S値を決定する。 したがって、 各基本着色剤に対しては、11のカバレージパーセンテージの印刷(0%を含む) において6つの濃度(希釈値)のK/S値を有する。問題の誘導着色剤は選択さ 各印刷された着色剤のカバレージパーセンテージでその基本着色剤の適切な濃度 の各基本着色剤のK/S値を獲得するために濃度に補間を行い、ciはi番目の 基本着色剤であり、1,...,nである。好ましい実施形態では、線形補間が使用 される。測定されたRw(λ)、Rg(λ)、Rk(λ)で式(6b)を使用することに よって、背景基板のK/S値を有し、式(6a)を適用して各3つの基板上が着 色剤で印刷された各カバレージパーセンテージにおける誘導着色剤のK/S値を 獲得する。式(7)の反転を使用して、誘導着色剤が3つの異なる背景において 複数のグラデーションステップで印刷されているならば、結果的なスペクトルが 決定される。 したがって、配合表(ciのセット)を使用することによって、基本着色剤の 希釈度が印刷されたカバーレージパーセンテージPのセットにより3つの背景基 板に印刷された誘導着色剤について計算された反射スペクトルが得られる。すな わち6つの計算されたスペクトルRpiw(λ)、Rpig(λ)、Rpik(λ)、Rw(λ)、 Rg(λ)、Rk(λ)が得られる。これらの6つの計算されたスペクトルから、着色 剤が1つであるケースで行われたのと全く同一の方法で誘導カラーの3つの着色 剤パラメータを決定する。1実施形態では前述の式(4a−4e)を使用する。 代わりに、着色剤が1つであるケースにおける式(3a−3e)で前述したよう に、着色剤のスペクトル反射度を評価するため最適の数値技術を使用する。印刷 されていないカバレージパーセンテージ(たとえばドットパーセンテージ)に対 しては、したがってスペクトルが有効ではない場合には、1実施形態では、有効 なカバレージパーセンテージの反射スペクトル間に補間することにより白色、灰 色、黒色基板に印刷するための反射スペクトルが決定される。これらの計算され た反射スペクトルから、着色剤が1つである場合について前述したように着色剤 パラメータを計算することができる。別の実施形態では、測定されたカバレージ パーセンテージに対する誘導着色剤のスペクトルパラメータ間に補間することに より任意の計算されていない必要なカバレージパーセンテージの誘導着色剤のス ペクトルパラ メータが決定される。 別の実施形態では、使用されるパラメータのクベルカ−ムンク理論ではなく2 パラメータが使用される。配合表と、基本着色剤の希釈度の印刷における測定か ら誘導インクの重ね刷りのスペクトルを決定するステップを変更する方法は当業 者に明白であろう。さらにその他の別の実施形態では、着色剤を混合するために その他の理論がこのステップで使用されてもよい。 配合表、すなわち特定のタイプの基板に印刷するための技術において任意の誘 導着色剤のn個の基本着色剤の濃度のセットci、i=1,...,nが知られてい ないならば、これを決定する必要がある。配合表決定の技術は技術的に知られて いる。たとえば誘導着色剤のカラー、たとえばサンプルからまたはデータテーブ ルからまたは測定により得られた誘導着色剤の100%パッチのある基板タイプ の白色基板上の印刷カラーを知り、また、たとえば1組の希釈度の100%カバ レージにおける各基本着色剤の測定により得られたこれらのカラーを知ることに より、ターゲットカラー(誘導着色剤パッチ)と基本着色剤の配合表を使用して 計算されたカラーとの間のCIE Labスペースのユークリッド距離を最小に する濃度のセットを発見する数値最小技術を使用して各n個の基本着色剤の濃度 ci、i=1,...,nを決定することができ、計算は希釈のカラー、いくつかの 補間、前述の1定数のクベルカ−ムンク論理の式(6)および(7)を使用する 。好ましい実施形態では、既知の最急降下技術がCIE Labスペースのユー クリッド距離を最小にする濃度セットを検索するために使用される。当業者に明 白であるように共役方向等のその他の数値方法が可能である。CIE Labス ベースのユークリッド距離は、 ここで(Lc,ac,bc)および(Lt,at,bt)はそれぞれ計算されたターゲ ットカラーのCIE Lab座標である。スペクトルからCIE Lab値を計 算する方法は技術でよく知られている。したがって本発明の1特徴では、任意の 誘導着色剤に対して、1つの基板タイプの任意の基板に特定の印刷技術で印刷す るため基本着色剤の1セットに関する着色剤の配合表を知りまたは決定するこ とができる。 重要な結果は、基本着色剤と任意の誘導着色剤の着色剤パラメータが特定のタ イプの全ての基板に対する印刷技術に対して基板カラーと本質的に独立している ことである。結果として、特定の印刷技術と、基板カラー反射スペクトルを有す る特定のタイプの特定の基板に対して前述の式(5)のような式を用いて、パラ メータα(p,λ)、μ(p,λ)、S(p,λ)、およびインク量(たとえばドット パーセンテージ)pによる誘導着色剤を、考慮される基板上に印刷することによ り結果として生じるカラー反射スペクトルRp(λ)を計算することができる。 あるインクカバレージ(たとえばドットパーセンテージ)で連続的に多数のイ ンクを次々と重ねて印刷することにより結果として生じるカラーを予測するため 、着色剤パラメータの不変特性が使用される。着色剤が上に印刷されている基板 を同一タイプの異なったカラーを有する基板と考えることができ、この第1の着 色剤上に位置された第2の着色剤のカラースペクトルを決定することができる。 したがって本発明の方法の1実施形態により、インクカバレージ(たとえばドッ トパーセンテージ)で連続的に多数のインクを次々に重ねて印刷することにより 結果として生じるカラーを予測するため、この方法は特定の印刷順序で反復的に (5)を適用する。すなわち、異なった着色剤を特定の順序で付着することによ り形成される重ね刷りを決定するために式(5)を適用する。未加工基板の反射 を表すRbg(λ)で開始し、与えられる第1の着色剤のp1%のRp(λ)とRp1(λ )として決定するために式(5)を使用する。式(5)のRbg(λ)を、基板上に 第1の着色剤を配置することにより得られたRp1(λ)と置換することにより計算 を反復し、第2の着色剤のp2%を配置した結果を表している新しいRp(λ)と Rp2(λ)を計算する。これは異なった順序で基板に配置された異なる量の複数の 着色剤で反復されることができる。 したがって、本発明の方法の1実施形態により、特定の印刷機構を使用して特 定のタイプの基板の1サンプルにおける少数の基本着色剤を特徴付けすることに よって、任意のカラーの任意の基板上の大きい着色剤のセットのうちのいくつか の着色剤を重ね刷りしたカラー外観を予測することができ、基板は同一の特定の タイプである。 着色剤が1つであるケースについてここで説明した着色剤決定の実施形態は、 誘導着色剤についてここで説明した実施形態の簡単なケースであることが当業者 に明白である。この場合、1つの着色剤は特徴付けされる誘導着色剤であり、関 連される配合表は1つの希釈されていない100%濃度の基本着色剤である普通 の配合表であり、その基本着色剤は誘導着色剤自体である。この場合、誘導着色 剤についてここで説明した実施形態では、基本着色剤の希釈液を使用して印刷す るステップにおいて、異なる背景カラーに異なるカバレージパーセンテージで希 釈されていない着色剤の印刷を行う。また、測定されたスペクトルおよび配合表 を使用して、誘導着色剤の印刷により結果として生じるスペクトルを計算するこ とはよく知られており、誘導着色剤の計算された配合表スペクトルに応じた着色 剤の測定スペクトルを使用する。任意の誘導着色剤は、配合表を使用し配合表の 基本着色剤を希釈したものを印刷することにより特徴付けされ、または(着色剤 が1つである場合、すなわち基本着色剤が100%濃度である誘導着色剤の場合 と同一である場合)直接、誘導着色剤自体の特徴を表すことにより特徴付けされ ることが当業者に明白であろう。 [着色剤の重ね刷りを使用する別の実施形態] さらに別の実施形態は、着色剤の層を連続的に重畳することによって特定の基 板タイプにおける特定の着色剤の着色剤パラメータを決定することにより特定の 着色剤の特徴を表す方法を説明する。前述したように、これは透過および反射イ メージングの両者に応用可能であり、反射の場合のみついて説明する。透過イメ ージングのケースに延長する方法は当業者に明白であろう。これは2つのパラメ ータまたは3つのパラメータのいずれかにより特徴付けされる着色剤に応用可能 である。 2つのパラメータの着色剤のケースを最初に検討する。この方法の実施形態は 反射スペクトルRbg(λ)を有すると想定された基板上の着色剤のp%のパッチセ ットを印刷することにより開始し、p=10,20,...,100である。これら の全てのパッチの結果的なスペクトルR1p(λ)が測定される。2つの着色剤パラ メータαp(λ)とμp(λ)により着色剤を特徴付けする場合、結果的な反射R1p( λ)を次式のように書くことができる。 p%の同一セットを有する同一着色剤の層の別のセットを上部に印刷する。こ れらの全てのパッチの結果的なスペクトルR2p(λ)が測定される。結果的な反射 R2p(λ)を次式のように書くことができる。 各波長λに対して2つの未知数αp(λ)とμp(λ)を有する2つの式、すなわち 式(8)と式(9)が得られる。好ましい実施形態では36波長、すなわち38 0nm、390nm、400nm,...,720nm、730nmが使用される。 これらの未知のものは、好ましくはそれぞれp%値に対する各波長の標準的な共 役方向技術を使用して決定される。とくに、αとμを検索し、それによって計算 され測定された値R1pとR2pとの差の2乗は最小である。印刷および測定されて いないp値では、前述したように、補間が使用される。 p%の2つ以上の層を重ねて印刷することによりこの方法を変形することも可 能であり、たとえばいくつかの価格関数を数値的に最小にすることにより、およ びたとえば計算され測定された反射スペクトルとの差の2乗の加重合計により、 パラメータαp(λ)とμp(λ)を数値的に決定する。 3つの着色剤パラメータ、αp(λ)、μp(λ)、Sp(λ)により着色剤の特徴を 表す場合、パッチのセットの3つの連続的な層を印刷し、各セットはp%の着色 剤カバーレージであり、p=10,20,...,100である。対応する3つの結 果的な反射R1p(λ)、R2p(λ)、R3p(λ)は全てのパッチで測定される。スペク トルは次のように書かれることができる。 各カバレージパーセンテージ値p%に対する各波長に対して、3つの未知数αp (λ)、μp(λ)、Sp(λ)を有する3つの式が得られる。好ましい実施形態では 36波長、すなわち380nm、390nm、400nm,...,720nm、7 30nmが使用される。これらの未知数は、好ましくは標準的な共役方向技術を 使用して決定される。印刷および測定されていないp値に対しては、前述したよ うに、補間が使用される。 この実施形態を反射性イメージングに関して説明するが、この方法は当業者に 明白であるように簡単な方法で透過イメージングへ拡張することができる。 当業者に明白であるように、1組の印刷パッチのセットを作り、そのセットを 測定し、同一セット上に第1の重ね刷りを行い、“二重”印刷パッチを測定し、 3つのパラメータの場合にはもう一度重ね刷りし、“三重”印刷パッチを測定す ることによってこの実施形態が実行される。全ての3つのパッチセットは同一の 1つの基板の同一部分にある。代わりに、1つの印刷のセットと、二重印刷のセ ットと、必要ならば三重以上の印刷セットを別々に同じカラーの同一または異な る基板上に形成し、結果的な2(または3以上)のセットを測定することができ る。いずれの場合でも、各セットは2つ(または3以上)の基板上で異なるカバ レージパーセンテージで重ね刷りされたパッチセットと考えることができ、いく つかの構成では、2つ(または3以上)の基板は異なる背景カラーを与えるため に印刷された事実上同一の基板である。 np着色剤パラメータを決定することが必要なときに各カバレージパーセンテ ージで十分な測定を行う本発明の方法の1つの一般化された特徴を検討するなら ば、ここでは“着色剤が1つの場合”と題するセクションのnpの異なる背景に 印刷するための前述の実施形態と、各カバレージパーセンテージでnp回パッチ を重ね刷りするための説明した実施形態は、本発明の方法の同一の一般的な実施 形態の特別なケースとして考えることができる。各ケースで、少なくともパッチ のnpのセットが印刷され、同一基板タイプの基板上のカバレージパーセンテー ジのセットにおける各パッチセットと、任意の1つのカバレージパーセンテージ の少なくともnpのパッチが、少なくともnpの異なる背景カラーの背景 に印刷される。np基板カラー、好ましくは白色、灰色、np=3の場合では、黒 色に印刷する実施形態では、1セットの全てのパッチは同一背景に印刷され、2 つ(または3つの)異なる背景が存在し、一方、パッチを重ね刷りする前述の実 施形態では、任意の1つのカバレージパーセンテージのnpパッチは明るい色の 基板上に印刷され、明るい色の基板は1パーセンテージのカバレージでパッチの 1つの重ね刷りを有し、np=3の場合では、明るい色の基板の第3の背景は、 1パーセンテージのカバレージでパッチの2つの重ね刷りを有する。 [テストチャートを使用する別の実施形態] さらに別の実施形態は、伝統的なテストチャートを使用し、いくつかの着色剤 (たとえば、インク)の重ね刷りを含む印刷プロセスで任意の重ね刷りのカラー 外観を予測するのに必要な着色剤パラメータを決定することを含んでいる。前述 のように、これは、透過性および反射性のイメージ形成の両者に適用可能であり 、反射性の場合のみ説明する。透過性の場合への拡張方法は、当業者に明らかで ある。 伝統的なテストチャートは、次のように組立てられる。最初に基板上に第1の 着色剤を付着し、その後第2の着色剤、第3の着色剤等を前の層上に付着するこ とを検討すると、第1の着色剤の異なるカバレージパーセンテージの複数のパッ チが基板上に印刷される。第2の着色剤に関しては、0%から100%まで変化 するいくつかのカバレージパーセンテージが、未加工の基板上だけでなく、第1 の着色剤の各カバレージパーセンテージ上にも印刷される。第3の着色剤に関し ては、0%から100%まで変化するいくつかのラスターパーセンテージが第1 の着色剤の各カバレージパーセンテージ上、第2の着色剤の各カバレージパーセ ンテージ上、および第1の着色剤と第2の着色剤の全ての組合せの上に印刷され る。このようにして、このプロセスは、その他全ての着色剤に対して連続する。 明らかに、非常に多数の異なるパッチが含まれる。この印刷プロセスについて可 能な全ての重ね刷りを計算するために必要な全ての着色剤パラメータを決定する ためには、このテストチャート中の全ての可能な着色剤パッチの小さいサブセッ ト(部分集合)だけで十分であることが分かる。実際に、明るいカラー、中間カ ラーおよび暗いカラーのパッチに対応した3つの着色剤カバレージ量が重ね刷り される必要があり、基板上に付着されるべき第1のカラー上への単一の重ね刷り は、基板上に付着されるべき第1の着色剤以外の着色剤の特性を表すのに十分で あることが認められた。さらに、基板上に付着されるべき第1の着色剤は他の着 色剤上に印刷されないので、完全に特徴付けられる必要がなく、それは未加工の 基板上に印刷されるだけである。 たとえば、通常のシアン、マゼンタ、イエローおよびブラック(CMYK)イ ンク印刷プロセスを検討すると、たとえばオフセット印刷プロセスは、異なるド ットパーセンテージでハーフトーン化することによって異なるカバレージパーセ ンテージが得られる。上述の伝統的なテストチャートはパッチで印刷され、それ は10%の段階的な0%乃至100%のドットパーセンテージである。全テスト チャートには、4色印刷用の14000個のパッチが含まれる。この印刷プロセ スについて可能な全ての重ね刷りを計算するために必要な着色剤パラメータの全 てを決定するためには、このテストチャート中の全ての可能な着色剤パッチの小 さいサブセット(部分集合)だけで十分であることが分かる。ここに示されてい る実施形態において、明るいカラー、中間カラーおよび暗いカラーのパッチに対 応した3つの着色剤カバレージ量が重ね刷りされることが可能であり、基板上に 付着されるべき第1の着色剤以外の着色剤の特性を表すために、基板上に付着さ れるべき第1のカラー上への単一の重ね刷りが使用される。 裸の基板上で0%から100%まで変化する異なるカバレージパーセンテージ のプリントを検討する。一般的なオフセット印刷において、たとえば、シアンは 印刷される最初のインクであり、すなわちその他の全てのインクはシアンの上に 印刷され、したがってシアンは他のいずれのインクの上にも印刷されることはな い。したがって、シアンの着色剤パラメータを決定する必要がなく、シアンが基 板上の異なるカバレージパーセンテージに対してどのように作用するかを知るだ けでよい。11個のカバレージパーセンテージ0%,10%,…,100%に対 してテストチャート上のシアンのみのパッチを測定し、測定されていない中間の カバレージパーセンテージ(たとえば、オフセット印刷のドットパーセンテージ) のために補間される。 次に、100%のシアン上、50%のシアン上および0%のシアン上にマゼン タの異なるカバレージパーセンテージのパッチを印刷する。マゼンタの印刷され た各カバレージパーセンテージp%について、次の式が得られる。 p100%C(λ),Rp50%C(λ),Rp0%C(λ),R100%C(λ),R50%C(λ)およびR0%C (λ)を測定することによって、好ましい実施形態では共役方向である数値技 術を使用して、マゼンタインクの着色剤パラメータをαp(λ),μp(λ)およびSp (λ)について解く。当業者に明らかであるように、本発明の技術的範囲内にお いて別の形態が可能である。たとえば、任意のpに関して、もっと多くの同じp %のマゼンタのプリントを、シアンの別のパーセンテージ、たとえばx%のもっ と多くの背景カラー上で使用でき、同じ最小化技術を使用してαp(λ),μp(λ) およびSp(λ)を決定することができる。 100%のシアン上、50%のシアン上および0%のシアン上のイエローの異 なったカバレージパーセンテージのプリントが形成される。イエローの印刷され た各カバレージパーセンテージp%に対して、上記の同じ式(13),(14)およ び(15)が適用され、ここでハαp(λ),μp(λ)およびSp(λ)はイエローイ ンクに対する着色剤パラメータである。再び、Rp100%C(λ),Rp50%C(λ),Rp0% C (λ),R100%C(λ),R50%C(λ)およびR0%C(λ)を測定することによって、数 値技術を使用して、イエローインクの着色剤パラメータをαp(λ),μp(λ)およ びSp(λ)について解くことができる。 ブラックを特徴付けるために、ブラックの異なったカバレージパーセンテージ のプリントが100%のシアン上、50%のシアン上および0%のシアン上に形 成される。その後、マゼンタインクおよびイエローインクついて上述した同じ方 法で3つの着色剤パラメータを計算する。 その代りとして、イエロー着色剤のパラメータは、100%のマゼンタ上、5 0%のマゼンタ上および0%のマゼンタ上にイエローの異なったドットパーセン テージを印刷することによって決定されることができる。この場合、イエローの 印刷された各ラスターパーセンテージpについて、適用できる式は次のとおりで ある。 再び、Rp100%M(λ),Rp50%M(λ),Rp0%M(λ),R100%M(λ),R50%M(λ)お よびR0%M(λ)を測定し、式(16)乃至(18)を解くことによってイエロー 着色剤に対するαp(λ),μp(λ)およびSp(λ)を数値的に決定することができ る。 ブラック着色剤のパラメータを決定するための本発明の方法の別の実施形態で は、100%のマゼンタ上、50%のマゼンタ上および0%のマゼンタ上にブラ ックの異なるカバレージパーセンテージのプリントを生成する。別の形態では、 100%のイエローの上、50%のイエローの上および0%のイエローの上にブ ラックの異なったカバレージパーセンテージを印刷する。テストチャートに現れ た明るいカラー、中間の暗さのカラーおよび暗いカラーの上に異なったカバレー ジパーセンテージを印刷することによって、ブラック着色剤パラメータを決定す ることもまた本発明の技術的範囲内である。これらの異なる実施形態を使用して パラメータを決定するために上記の式を修正する方法は、当業者に明らかである 。 [着色剤重ね刷りを決定する装置] 本発明の別の特徴は、着色剤重ね刷りのスペクトルを決定する装置にある。前 述のように、これは、透過型および反射型の両イメージ化に適用可能であるが、 以下、反射型の場合だけについて説明する。透過型のイメージ化の場合にどのよ うにして拡張するかは、当業者に明らかである。 本発明の装置の好ましい実施形態は、図6において符号601で示されている。 装置601が背景反射率Rb(λ)を有する背景上の各カバレージパーセンテージp1 ,…,pnを有するn個の着色剤の重ね刷りの着色剤スペクトルをどのようにし て計算するかを以下に例示する。各着色剤の特性は、たとえば上述した本発明の 方法の実施形態の1つを使用して表されていると仮定する。すなわち、各着色剤 は、2つのスペクトルパラメータ、3つのスペクトルパラメータまたは4以上の スペクトルパラメータのいずれかによって特徴付けられている。すなわち、各着 色剤は、np個の着色剤パラメータのセットを有し、ここでnpは少なくとも2で ある。 この装置601は、背景の反射スペクトルRb(λ)と、p1,…,pnでそれぞれ示 されたn個の着色剤カバレージ量(オフセット印刷の場合ではインクのドットパ ーセンテージ)を表すn個の信号とを入力として有している。好ましい実施形態 において、Rb(λ)が36個の波長の36個のスペクトルのサンプルから構成さ れるように、スペクトルが波長λ1,λ2,…,λnの有限数n1=36に量子化さ れる。n1個の波長の背景スペクトルRb(λ)のn1個のサンプルを記憶するため の第1のメモリ609がスペクトル入力に結合されている。また、n個の入力に結 合された論理ユニット603が含まれており、この論理ユニットがλの全てのn1値 のそれぞれに対するn個の入力pの値p1,…,pnに対する着色剤パラメータ[ 2パラメータの場合における関数α(p,λ)およびμ(p,λ)]の値を、604- 1,604-2,…,604-nでそれぞれ示された出力のn個のセットとして決定する。これ らn個の出力604-1,604-2,…,604-nは、結合ユニット605に対する入力としてこ れに接続されている。結合ユニット605はまた第2の入力を有し、この第2の入 力は第1のメモリ609に接続され、背景スペクトル入力Rb(λ)を含んでいる。結 合ユニット605の出力606は、基板上に付着されたときにカバレージパーセンテー ジP1,…,Pnのそれぞれにおいてn個の着色剤を重ね刷りした結果得られたn1 個の波長におけるカラースペクトルである。結合ユニット605は式をシーケンシ ャルに使用し、たとえば2パラメータで特徴付けられた着色剤の場合に対して式 (2)を使用し、あるいは3パラメータの場合には式(5)を使用する。 論理ユニット603の1形態は、直接ルックアップメカニズムであり、これはテ ーブルを記憶するための第2のメモリ、とくにRAMを含んでいる。このメカニ ズムは、全ての波長n1に対するp1,…,pnの全ての可能な入力値、および全 ての着色剤パラメータに対して使用される。p1,…,Pnに対する8ビット量の 場合、合理的な量のメモリ(たとえば、RAM)が着色剤パラメータを記憶する のに必要とされる。 図7には、n個の補間ユニットとしての論理ユニット603の別の実施形態が示 されている。また図7には、n個の計算ユニットとして結合ユニット605の1つ の好ましい実施形態が示されている。703-1,703-2,…,703-nでそれぞれ示された n個の補間ユニットとして構成された論理ユニット603について考えると、これ ら補間ユニットに対してn個のカバレージパーセンテージ入力が接続されている 。各補間ユニット、たとえばi番目(i=1,…,n)のものは、着色剤の1つ 、とくにi番目の着色剤に対応しており、このようにして、それに入力カバレー ジパーセンテージpiを結合している。1実施形態において、各補間ユニットは n1・np個の補間装置を具備し、pの値の小さいセットに対するその関連した着 色剤の着色剤パラメータを含んでいる。たとえば、着色剤ごとに2パラメータを 使用した場合、好ましい実施形態では、各補間ユニット703-1,703-2,…,703-nは 、p(p=0,10,…,100)という11個の値のそれぞれに対するλの全 てのn1値に対するαp(λ)およびμp(λ)の関連した着色剤に対する値を含んで いる。パラメータが記憶されるpの値の間の補間によって、各補間ユニット703- i(i=1,…,n)は、λのn1個の値の全てに対するその各入力pの値piに 対するパラメータ[2パラメータの場合は関数α(p,λ)およびμ(p,λ)] を決定する。すなわち、入力側の各カバレージパーセンテージpi(i=1,… ,n)は、(np・n1)のうちの対応した補間ユニット703-iに供給され、この 補間ユニット703-iが、そのカバレージパーセンテージpiにおける対応したi番 目の着色剤のnp個の着色剤パラメータのn1個の波長の全てにおける値を出力60 4-iとして計算する。 以下、図7に示されている結合ユニット605の特定の形態を説明する。図7の n個の各補間ユニット703-1,703-2,…703-n)または論理ユニット603の別の1 実施形態のルックアップテーブルメカニズム、あるいは論理ユニット603の別の 形態のいずれかの出力604-1,604-2,…604-nはそれぞれ、p=p1,…,pnにお けるnp個のスペクトル着色剤パラメータのn個のセットである。これらの出力 は、n個の計算ユニット705-1,705-2,…705-nに結合され、各計算ユニットはま た第2の入力を有している。第1の計算ユニット705-1の第2の入力は、背景ス ペクトル入力Rb(λ)を含んでいる第1のメモリ609に結合される。後続する各計 算ユニットの第2の入力は、先行する計算ユニットの出力に結合されている。各 計算ユニット705-i(i=1,…,n)の出力は、基板だけの上に重ねられた場 合の(i=1に対する)、または全ての着色剤1,…i−1が順に付着された基板 上に重ねられた場合の(その他のiの値に対する)カバレージパーセンテージpi の着色剤のカラースペクトルである。各計算ユニット705-i(i=1,…,n) は、たとえば2パラメータで特徴付けられた着色剤の場合に対して式(2)を使 用し、あるいは3パラメータの場合は式(5)を使用する。1実施形態において 、各計算ユニット705-i(i=1,…,n)は、(a)各波長に対して、第1の 入力からの第1の着色剤パラメータにより第2の入力の信号の値を累乗する、す なわち、**が累乗であるとすると、(第2の入力)**(第1の入力の第1の 着色剤パラメータ)を決定する累乗ユニットと、(b)累乗の結果を第1の入力 からの第2の着色剤パラメータの値で乗算する乗算ユニットと、および(c)各 波長について第1の入力からの第3の着色剤パラメータの値(もし、存在するな らば)を乗算および累乗の結果に加算する加算ユニットとを含んでいる。このよ うにして、計算ユニット705-1は、スペクトルRbを有する基板上のラスターパー センテージp1における着色剤1のプリントの反射スペクトルを計算し、その結 果スペクトルカラーRb+Color 1(λ)が得られる。計算ユニット705-2において、 ラスターパーセンテージp2における着色剤2の結果は、計算ユニット705-1と同 じ方法を使用することによって加算されるが、今度はRb+Color 1(λ)が背景カ ラーに代わる。最後の出力706-nは、重ね合わせられた全て着色剤層の反射スペ クトル606である。 上記の実施形態は、重ね刷りを決定する“並列”の形態と考えることができる 。別の実施形態において、論理ユニット603を構成するn個の補間ユニットと、 結 合ユニット605を構成するn個の計算ユニットは、直列方式でnサイクルで動作 する単一の補間ユニットおよび単一の計算ユニットにより置換可能である。これ は、図8に示されている。補間ユニット803は、着色剤のパーセンテージを入力 として有しており、n1個の波長での少数のカバレージパーセンテージにおける その着色剤に対するnp個のパラメータの値を定数として受取る。補間ユニット8 03の出力804は、カバレージパーセンテージP1に対するn1個の波長におけるそ の着色剤に対するnp個のパラメータの値のセットである。この出力804は、計算 ユニット805の第1の入力に結合される。計算ユニット805の第2の入力は、背景 スペクトルを記憶する記憶バッファ(メモリ)809の出力に結合されている。計 算ユニット805の出力806は、計算ユニット805の第2の入力のスペクトルを有す る基板上に付着された着色剤のn1個の波長におけるカラースペクトルである。 初期設定で、記憶バッファ809はあるスペクトルRb(λ)を入力として受取る。各 サイクルの終わりにおいて、記憶バッファ809は前のサイクルからの計算ユニッ ト805の出力スペクトルを入力として受取る。直列装置は、次のように動作する 。第1のサイクルにおいて、補間ユニット803は、カバレージパーセンテージの 小さいセットに対するn1個の波長の第1の着色剤に対するnp個のパラメータの 値を負荷され、この補間ユニット803の入力は数p1と結合される。したがって、 補間ユニット803の出力804は、カバレージパーセンテージp1における第1の着 色剤のパラメータの値である。これは、計算ユニット805の第1の入力に結合さ れる。記憶バッファ809は、最初に基板スペクトルRb(λ)の値を負荷される。し たがって、第1のサイクルの終わりには、計算ユニットの出力806は、カバレー ジp1における第1の着色剤の単一の重ね刷りを有する基板のスペクトルである 。これは、記憶バッファ809に結合される。後続する各サイクル、たとえば、i 番目のサイクル(i=2,…,n)において、補間装置のセットは、n1個の波 長におけるi番目の着色剤に対するカバレージパーセンテージの小さいセットに おけるnp個のパラメータの値を負荷され、またそれはカバレージパーセンテー ジp1を入力として有している。記憶バッファ809は、(i−1)の前の着色剤の 重ね刷りに対応した出力スペクトルを含んでいる。したがって、nサイクルの終 わりには、計算ユニット805の出力806はn個の重ね刷りのスペク トル606である。 図6の装置601、図7の装置701および図8の装置801には、種々のブロックを 動作させるために必要な制御ユニットが示されていない。このような制御ユニッ トを含んでいることは、当業者に明らかである。図6の装置601、図7の装置701 および図8の装置801における各ブロックは、種々の方法で構成されることがで きる。たとえば、各ブロックは、コンピュータシステム10上で働くコンピュータ 命令のセットとして構成されてもよい。その代りに、いくつかまたは全てのブロ ックは、たとえばデジタル信号プロセッサ(“DSP”)デバイスを使用する等 、専用のハードウェアを使用したり、あるいはプログラム可能な論理装置を使用 したり、もしくは、たとえば1以上のアプリケーション特定集積回路(ASIC )等の特殊論理装置を使用して構成されてもよい。当業者は、装置が多数の方式 で構成可能であり、また、このような特定の構成の設計方法を認識するであろう 。 ここに記載されている装置の実施形態の特徴は、着色剤を特徴付けるための本 発明の方法に従って着色剤が特徴付けられていることである。上述のように、特 徴付けにおいて、着色剤のカバレージパーセンテージにおける着色剤のプリント のスペクトルを、背景カラーのスペクトルとそのカバレージパーセンテージにお ける着色剤パラメータに関連付ける関係が使用され、この関係は、特定の基板タ イプの基板のカラーから実質的に独立している着色剤パラメータの重要な特性を 使用している。使用される着色剤の特定の鮮明度は、使用される特定の関係に依 存する。ここに示されている好ましい実施形態において、この関係は、2パラメ ータの場合には式(2)の形態であり、また3パラメータの場合は式(5)の形 態をとる。本発明の技術的範囲内において、着色剤のカバレージパーセンテージ におけるプリントのスペクトルを、背景カラーのスペクトルおよびそのカバレー ジパーセンテージの着色剤パラメータに関連付ける関係とは異なる関係を使用し 、したがって別のパラメータのセットを提供する別の実施形態が可能である。と くに、当業者は、任意のこのような別のパラメータのセットに対して論理ユニッ ト603および結合ユニット605が変化する必要がある方式、およびこのような場合 にここに示されている実施形態を修正する方法を理解するであろう。 [プルーフプリンタまたはディスプレイ上のプリントをシミュレートする方法お よび装置] 本発明の別の特徴は、たとえば、本発明の上記の特徴に従って決定された着色 剤パラメータを使用して、基板上のn個の着色剤の重ね刷りのCIE XYZ値 あるいはCIE−Labその他のカラー値等の、カラー値を決定する方法および 装置にある。さらに別の特徴は、たとえば、コンピュータシステム10の表示サブ システム22のCRTモニタ45等のディスプレイ上に、あるいは、たとえばプルー フプリンタ等のプリンタ上に、基板上におけるn個の着色剤の光学上の外観をシ ミュレートするためにこれらのカラー値を使用することである。ここに示す説明 は、このような決定を行うための装置に重点をおいており、また、当業者は、こ の説明から方法としての変換およびシミュレーションの実施方法を認識するであ ろう。 本発明の別の特徴に対する付加的な装置は、図6および7において装置631と して示されている。たとえば、基板上のn個の着色剤の重ね刷りのCIE XY Z値等のカラー値を決定するために、本発明の方法および装置の1以上の実施形 態が適用されてもよい。同様に、CIE−Labその他の値が決定されてもよい 。 本発明の別の特徴の付加的な装置は、図6および7において装置631として示 されている。本発明の方法および装置の1以上の実施形態は、基板上のn個の着 色剤の重ね刷りのたとえばCIE XYZ値等のカラー値を決定するために適用 されてもよい。その代りとして、CIE−Labその他のカラー値が同様に決定 されてもよい。本発明の別の特徴では、これらのCIE XYZ値がRBG値に 変換され、たとえばコンピュータシステム10の表示サブシステム22のCRTモニ タ45のようなカラーモニタを駆動するためのRGB信号が生成される。その後、 このCRT上のイメージは、n個の着色剤の重ね刷りの正確なシミュレーション として使用される。図6において、制御装置およびCRTディスプレイ631は、 重ね刷りを表示するためのハードウェア装置を含み、装置601の出力である反射 スペクトル606を入力として使用する。装置601の構成は、図6、図7または図8 に示されているものであってもよいし、あるいは他の構成であってもよい。上述 のように、これらのブロックはまた、コンピュータシステム10のようなコン ピュータ上で行われる方法ステップのセットとして構成されてもよい。装置601 または別の代りの装置からのスペクトルは、611として示されているカラー値コ ンバータに供給される。装置の好ましい実施形態において、3・n1個の乗算器 ・加算器が使用され、これは付加的な入力としてCIE光源オブザーバ加重613 を有している。出力617は、CIE XYZ値のセットである。スペクトルから CIE値への変換動作の実行方法は、技術的に知られている。CIE−XYZ値 617は、カラー座標コンバータに供給され、このコンバータは3×3マトリクッ ス乗算器619と、3個の加算器と、加算器の出力を入力として有している3個の ルックアップテーブル625とを含んでおり、ルックアップテーブルは、CRTモ ニタ45に供給されるRGB信号627を生成するガンマ補正のためのものである。 CIE−XYZからRGB値へのカラー座標コンバータの変換の実行方法は技術 的に知られている。モニタ45上に視覚化された結果的に得られたイメージは、重 ね刷りを非常に正確に視覚化する。 本発明の別の特徴において、ルックアップテーブル625からのCIE−XYZ 値617、すなわちRGB値は、プリンタのような特定の印刷装置のデバイス依存 カラー値を決定するために多次元補間装置に供給されてもよい。この補間装置の 出力は、このような印刷装置に送られることができる。1つの実用的な用途は、 カラープルーフ(校正刷り)であり、その場合印刷装置はプルーフプリンタであ る。このようなプリンタから結果的に得られたプリントは、スペクトルRbのオ リジナル基板上のn個の着色剤の重ね刷りのプルーファ(proofer)の媒体上の正 確なシミュレーションである。CIE−XYZまたはCIE−Lab値から特定 の印刷装置のデバイスカラースペースへのカラー変換を実行する方法は、技術的 に知られている。 たとえばプルーフプリンタ等のプリンタ上における着色剤の重ね刷りの外観を シミュレートする方法としての1実施形態において、プリンタ上のシミュレーシ ョンは、1組のコンピュータ構成法ステップである。これらのステップは、プリ ンタを駆動するために使用されるラスターイメージプロセッサ(“RIP”)シ ステムに組み入れられる。 当業者は、装置631における各ブロックおよび類似した各方法が、たとえばコ ンピュータシステム10上で働くコンピュータ命令のセットとして、あるいは1以 上のDSPまたはASICを使用してもよい専用ハードウェアとして種々の方式 で実現されてもよいことを理解するであろう。 再び、上記の説明は、ほとんど反射性のイメージ化に対するものであった。透 過性のイメージ化の場合に対する本発明の方法およ装置の種々の実施形態の修正 方法は、当業者に明らかである。 本発明は、好ましい実施形態に関して記載されているが、これらの実施形態は 、単なる例示に過ぎない。好ましい実施形態に関する制限は何等課せられるもの ではない。本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変形および修正が行わ れてもよいことが認められ、また、本発明の技術的範囲は、添付された請求の範 囲によってのみ制限されるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.各着色剤が1以上の基礎的な着色剤の各配合表によって規定される、印刷技 術を使用する1つの基板タイプの基板上の各カバレージパーセンテージのセット で印刷する順序で印刷された着色剤の重ね刷りのカラーを予測するために1以上 の着色剤の特性をスペクトル的に表すnp個のパラメータの各セットを決定する 方法において、それらの着色剤の特定の着色剤に対して、 (a)特定の着色剤を規定している各配合表の各基礎的な着色剤に対して: (i)基礎的な着色剤のプリントの選択された数のセットを、同じ基板タイ プの前記選択された数の各基板上に形成し、プリントのセットが重要なカバレー ジパーセンテージの範囲における各の基礎的な着色剤のプリントから構成されて おり、任意の特定のカバレージパーセンテージにおける選択された数のプリント が前記選択された数の異なった背景カラーの背景上にあり、前記選択された数が npに依存し、 (ii)プリントの選択された数のセットのプリントのスペクトルと、異なっ た背景カラーの各スペクトルとを測定し、 (b)カバレージパーセンテージおよび波長の関数として特定の着色剤の実質 的に基板のカラーから独立しているnp個の着色剤パラメータのセットを配合表 および測定されたスペクトルから決定する方法。 2.選択された数の各基板は異なったカラーを有し、異なった背景カラーは異な った基板カラーである請求項1記載の方法。 3.ステップ(a)において、選択された数は少なくともnpであり、npは任意 の散乱しない基礎的な着色剤に対して少なくとも2であり、任意の散乱する基礎 的な着色剤に対して少なくとも3であり、また、前記ステップ(b)は本質的に 、ベース基板上の前記カバレージパーセンテージの範囲の選択されたカバレージ パーセンテージで選択された着色剤のプリントのスペクトルを、ベース基板のス ペクトルおよび選択されたカバレージパーセンテージで選択された着色剤の着色 剤パラメータのセットに関連させる関係を使用する請求項1または2記載の方法 。 4.少なくともnp個の各基板は、少なくともnp個の異なったカラーを有して おり、少なくともnp個の基板の第1の基板は明るいカラーの基板であり、少な くともnp個の基板の第2の基板は中間のカラーの基板であり、np=3の場合に は、少なくともnp個の基板の第3の基板は暗いカラーの基板であり、第1の基 板の明るいカラー、第2の基板の中間のカラーおよびnp=3の場合の第3の基 板の暗いカラーは、異なったカラーの少なくともいくつかのものである請求項3 記載の方法。 5.中間カラーの基板は灰色基板であり、np=3の場合の暗いカラーの基板は 黒色基板である請求項4記載の方法。 6.中間カラーの基板は、第2の着色剤により中間カバレージパーセンテージで 印刷された明るいカラーの基板であり、np=3の場合の暗いカラーの基板は高 カバレージパーセンテージで第2の着色剤により印刷された明るいカラーの基板 である請求項4記載の方法。 7.中間カラーの基板は、第1のカバレージパーセンテージで第2の着色剤によ り印刷された明るいカラーの基板であり、np=3の場合の暗いカラーの基板は 第2のカバレージパーセンテージで第3の着色剤により印刷された明るいカラー の基板である請求項4記載の方法。 8.前記灰色基板は灰色着色剤により印刷された明るいカラーの基板であり、np =3の場合の黒色基板は黒色着色剤により印刷された明るいカラーの基板であ る請求項5記載の方法。 9.前記灰色基板はあるカバレージパーセンテージで黒色着色剤により印刷され た明るいカラーの基板であり、np=3の場合の黒色基板は高カバレージパーセ ンテージで黒色着色剤により印刷された明るいカラーの基板である請求項5記載 の方法。 10.前記ステップ(a)(i)において、 プリントの第1のセットの形成は、カバレージパーセンテージの第1のセット で第1の基板上にプリントのセットを形成することを含み、 プリントの第2のセットの形成は、第1の中間セットを生成するようにカバレ ージパーセンテージの第2のセットでプリントのセットを形成し、またこの第1 の中間セット上において、基礎的な着色剤が前記プリントの第2のセットにお いて2回重ね刷りされるように、カバレージパーセンテージの第3のセットでプ リントのセットを形成することを含み、 np=3の場合、プリントの第3のセットの形成は、第2の中間セットを生成 するようにカバレージパーセンテージの第4のセットでプリントのセットを形成 し、この第2の中間セット上において第3の中間セットを生成するようにカバレ ージパーセンテージの第5のセットでプリントの別のセットを形成し、またこの 第3の中間セット上において、基礎的な着色剤が前記プリントの第3のセットに おいて3回重ね刷りされるように、カバレージパーセンテージの第6のセットで さらに別のプリントのセットを形成することを含む請求項3乃至9のいずれか1 項記載の方法。 11.前記カバレージの第2のセットおよび前記カバレージの第3のセットは、 基礎的な着色剤が前記プリントの第2のセットにおいてカバレージパーセンテー ジの第1のセットの各カバレージパーセンテージで2回重ね刷りされるようにカ バレージの第1のセットと同じであり、np=3の場合には、カバレージパーセ ンテージの第4のセット、カバレージパーセンテージの第5のセットおよびカバ レージパーセンテージの第6のセットは、基礎的な着色剤が前記プリントの第3 のセットにおいてカバレージパーセンテージの第1のセットの各カバレージパー センテージで3回重ね刷りされるようにカバレージの第1のセットと同じである 請求項10記載の方法。 12.前記第1の中間セットは、前記プリントの第1のセットである請求項10 または11記載の方法。 13.np=3の場合には、前記第2の中間セットは、前記プリントの第2のセ ットである請求項10乃至12のいずれか1項記載の方法。 14.ステップ(b)は、共役グラジエント方法の使用を含んでいる請求項1乃 至13のいずれか1項記載の方法。 15.前記カバレージパーセンテージのいずれとも等しくない特定の着色剤パー センテージに対して、ステップ(b)は前記波長において、 少なくともnpセットのプリント上に前記特定の着色剤パーセンテージで印刷 された特定の着色剤の少なくともnp個のスペクトルの補間された値を決定し、 少なくともnpセットのスペクトルの測定された値の間において補間法を使用し 、 前記特定の着色剤パーセンテージにおける特定の着色剤に対するnp個の着色 剤パラメータのセットを前記補間された値から決定する請求項3乃至14のいず れか1項記載の方法。 16.前記カバレージパーセンテージのいずれとも等しくない特定の着色剤パー センテージに対して、ステップ(b)は前記波長において、 前記カバレージパーセンテージのセットの第1のカバレージパーセンテージに おける着色剤パラメータのセットの値の第1のセットを決定し、第1のカバレー ジパーセンテージが特定のカバレージパーセンテージより小さく、また前記カバ レージパーセンテージのセットの第2のカバレージパーセンテージにおける着色 剤パラメータセットの値の第2のセットを決定し、第2のカバレージパーセンテ ージが特定のカバレージパーセンテージより大きく、 第1のセットの値と第2のセットの値との間の補間(中間値を挿入)によって前 記特定の着色剤パーセンテージにおける特定の着色剤に対する着色剤パラメータ のセットを決定する請求項3乃至14のいずれか1項記載の方法。 17.配合表において各基礎的な着色剤の希釈度のセットを形成し、 前記各基礎的な着色剤の各希釈度に対してステップ(a)を繰返し、 ステップ(b)において、前記配合表およびステップ(a)の繰返しから測定 されたスペクトルを使用し、プリントの少なくともnp個の新しいセットを生成 することによって結果的に得られることとなる計算されたスペクトルのセットを 決定し、新しい各セットは、少なくともnp個の各基板上のカバレージパーセン テージの範囲における着色剤のプリントから構成されており、任意の特定のカバ レージパーセンテージにおける少なくともnp個のプリントは、前記選択された 数の異なった背景カラーの背景上にある請求項3乃至16のいずれか1項記載の 方法。 18.特定の着色剤に対して、前記各基礎的な着色剤は、前記配合表において対 応した濃度を有しており、ステップ(b)はさらに、各基礎的な着色剤に対して 、ステップ(a)の(ii)において測定されたスペクトルのいくつかから、対応 した濃度における前記各基礎的な着色剤のクベルカ・ムンク係数値を決定する請 求 項17記載の方法。 19.対応した濃度が前記希釈度の1つではない任意の基礎的な着色剤に対して 、前記クベルカ・ムンク係数値の決定は、前記希釈度の少なくとも2つのものに 対するクベルカ・ムンク係数値を決定し、前記希釈度の少なくとも2つのものに 対してそのようにして決定されたクベルカ・ムンク係数値の間に補間することを 含んでいる請求項18記載の方法。 20.選択された数の各基板はそれぞれ異なったカラーを有し、異なった背景カ ラーは異なった基板カラーを有している請求項17乃至19のいずれか1項記載 の方法。 21.(c)各パーセンテージのセットで印刷された着色剤の重ね刷りのカラース ペクトルを決定するステップをさらに含んでおり、各着色剤に対して、前記各着 色剤のパラメータおよび選択されたベース基板のスペクトルを使用して、選択さ れたベース基板上の重ね刷りのスペクトルを重ね刷りする順序で計算し、第1の 印刷された着色剤として選択されたベース基板が基板であり、それぞれ連続する 重ね刷りとして選択されたベース基板が、基板上に前に印刷された全ての着色剤 の重ね刷りである請求項3乃至20のいずれか1項記載の方法。 22.ステップ(c)におけるカラースペクトルの決定は前記関係を使用してい る請求項21記載の方法。 23.さらに、着色剤のカラー外観重ね刷りを示すカラー値のセットに着色剤の 重ね刷りのカラースペクトルを変換する請求項21または22記載の方法。 24.さらに、ディスプレイを駆動するために前記カラー値を使用する請求項2 1乃至23のいずれか1項記載の方法。 25.前記カラー値は、印刷装置上において前記外観を生成するためのデバイス 依存カラー値である請求項23または24記載の方法。 26.カバレージパーセンテージをp、波長をλ、選択されたカバレージパーセ ンテージpにおいて選択された着色剤の着色剤パラメータのセットをαp(λ), μp(λ)で表し、np=3の場合にはこれをSp(λ)で表し、スペクトルRbg(λ) を有するベース基板上の選択された着色剤のp%のプリントのスペクトルをRp( λ)で表すと、Rp(λ)のRbg(λ)および選択された着色剤の着色剤パラメータの セットに関する前記関係は、np=2の場合に対して近似的に また、np=3の場合に対して近似的に である請求項1乃至25のいずれか1項記載の方法。 27.前記結合ユニットの出力に結合された入力と、第1のカラー座標系のカラ ー値にスペクトルを変換するための光源オブザーバ値を特定するための付加的な 入力と、出力とを備えているカラー値コンバータをさらに具備し、前記出力が着 色剤の重ね刷りのカラー外観を本質的に示すカラー値である請求項1乃至26の いずれか1項記載の方法。 28.カラー値コンバータの出力に結合された入力と、第2のカラー座標系にお けるカラー座標を含んでいる出力とを備えているカラー座標コンバータを具備し ている請求項27記載の方法。 29.第2のカラー座標系は、ディスプレイのカラー座標系である請求項28記 載の方法。 30.第2のカラー座標系は、印刷装置のカラー座標系である請求項28記載の 方法。 31.選択されたカバレージパーセンテージをp、波長をλ、ベース基板上の選 択された着色剤のp%のプリントのスペクトルをRp(λ)で表し、ベース基板の スペクトルをRbg(λ)で表すと、Rp(λ)の選択された着色剤の着色剤パラメー タのセットおよびRbg(λ)に対する前記関係は、np=2の場合に対して近似的 にまた、np=3の場合に対して近似的に であり、選択された着色剤のパラメータのセットは、α(p,λ)で表され、np =3の場合にはS(p,λ)で表されるパラメータを含んでいる請求項1乃至2 5のいずれか1項記載の方法。 32.ステップ(b)において決定された着色剤パラメータは実質的に基板のカ ラーから独立しており、基板タイプおよび印刷技術に依存している請求項1乃至 31のいずれか1項記載の方法。 33.各着色剤が1つの基板タイプの基板上の各カバレージパーセンテージの順 序で印刷され、また、各着色剤がその着色剤が印刷されているカバレージパーセ ンテージと波長との関数であるnp個の着色剤パラメータのセットによって規定 され、着色剤パラメータは実質的にその着色剤が印刷されている基板のカラーか ら独立しており、npは散乱しない着色剤に対しては2以上であり、散乱する着 色剤に対しては3以上であり、着色剤パラメータのセットは、ベース基板上の選 択されたカバレージパーセンテージにおける選択された着色剤のプリントのスペ クトルの、ベース基板のスペクトルおよび選択されたカバレージパーセンテージ における選択された着色剤の着色剤パラメータのセットに関する関係によって規 定される1以上の着色剤の重ね刷りのカラーを決定する装置において、 (a)スペクトルを記憶し、最初に基板のスペクトルを記憶する第1のメモリ と、 (b)カバレージパーセンテージを特定する信号に結合された1以上の入力の セットと、カバレージパーセンテージの選択されたセットにおける着色剤の少な くとも1つのものの着色剤パラメータの値を記憶するための第2のメモリと、入 力のセットの各入力のカバレージパーセンテージで着色剤パラメータの値をそれ ぞれ生成する1以上の多次元出力のセットとを含んでいる論理ユニットと、 (c)第1のメモリに結合された第1の入力を有する結合ユニットとを具備し 、前記結合ユニットが前記論理ユニットの出力のセットに結合され、本質的に関 係に従って重ね刷りのスペクトルを出力として決定する装置。 34.論理ユニットは、メカニズムを決定する1以上のパラメータを含んでおり 、各パラメータが論理ユニットの入力の1つに結合されたカバレージ入力と、論 理ユニットの多次元出力の1つに結合されたパラメータ出力とを有しているメカ ニズムを決定する請求項33記載の装置。 35.メカニズムを決定するパラメータは、ルックアップテーブルメカニズムで ある請求項34記載の装置。 36.メカニズムを決定するパラメータは、1以上の補間装置のセットである請 求項34記載の装置。 37.結合ユニットは、1以上の計算ユニットを含んでおり、各計算ユニットは 前記関係を本質的に実行し、スペクトル入力、多次元パラメータ入力およびスペ クトル出力を有し、第1の計算ユニットのスペクトル入力が第1のメモリに結合 されており、最後のスペクトル出力が結合ユニットの出力であり、各パラメータ 入力がパラメータ決定メカニズのうちの1つの出力に結合されている請求項33 乃至36のいずれか1項記載の装置。 38.計算ユニットの個数は、着色剤の個数である請求項37記載の装置。 39.論理ユニットは1つのパラメータ決定メカニズムを含み、結合ユニットは 、そのスペクトル入力が第1のメモリとこの計算ユニットのスペクトル出力とに 結合された1つの計算ユニットを含んでおり、計算ユニットのパラメータ入力が パラメータ決定メカニズムの出力に結合されており、それによって、パラメータ 決定メカニズムおよび計算ユニットがそれぞれ連続した着色剤のスペクトルをパ ラメータの数に等しいサイクル数で順次決定し、また、各サイクルの終わりに、 第1のメモリが計算ユニットのスペクトル出力の値をロードされる請求項37ま たは38記載の装置。 40.着色剤パラメータは、その着色剤が印刷される基板タイプの関数である請 求項33乃至39のいずれか1項記載の装置。
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