JP2001516029A - 薬物の選択方法 - Google Patents

薬物の選択方法

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JP2001516029A
JP2001516029A JP2000510029A JP2000510029A JP2001516029A JP 2001516029 A JP2001516029 A JP 2001516029A JP 2000510029 A JP2000510029 A JP 2000510029A JP 2000510029 A JP2000510029 A JP 2000510029A JP 2001516029 A JP2001516029 A JP 2001516029A
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ヘンリー・アール・ウルフ
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ニユコメド・イメージング・アクシエセルカペト
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Abstract

(57)【要約】 出発オリゴペプチドから、オリゴペプチドの受容体に対する結合親和性と上記結合の生物学的応答との比に変化を招来する単一部位アミノ酸修飾を有する複数個のオリゴペプチドを作り、二次構造に関与するオリゴペプチドにおける成分の同定および上記成分の非天然アミノ酸による置換、同定された修飾部位に対するアミノ酸セットの使用に基づくコンビナトリアルライブラリーの構築ならびに所望の結合産生を有する第一のライブラリー中に産生されたオリゴペプチドに基づく更なるライブラリーの構築からなる薬物候補化合物の選択方法。候補薬物はライブラリーの同定されたメンバーから選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、生物学的受容体に対して親和性を有する薬物候補化合物を選択する
方法に関する。
【0002】
【背景技術】
細胞表面たとえば赤血球、内皮細胞、腫瘍細胞等の表面は、生物学的リガンド
に対する特徴的な結合部位を有する。このような結合部位はしばしば、二次構造
すなわち細胞表面プロトンのフォールディングコンフォーメーションの結果であ
り、これらへの結合は細胞による応答を誘発する。 ひとつの例は、胎盤哺乳類動物の腸管を裏打ちする細胞の、先端刷子縁膜上に
のみ見いだされるST受容体である。
【0003】 各種の細菌、たとえば、哺乳動物の腸に感染する大腸菌(Eschericia coli) 、コレラ菌(Vibrio cholerae)、シトロバクター・フロインディイ(Citrobact
erfreundii)およびエルシニア・エンテロコリティカ(Yersinia enterocolitic
a)は、ST受容体に結合し、最終的に、腸管腔内への液体分泌、したがって下 痢を招来する生化学的過程のカスケードを誘発する同族のペプチドトキシンを産
生する。これらのSTエンテロトキシンは開発途上国における感染性下痢疾患の
主な原因であり、世界中の小児人口の死亡率および罹病率の原因の四位に位置す
る。これらのエンテロトキシンは、通常、18または19個のアミノ酸残基を含
有し、プロテアーゼに対して安定で、100℃において15分間インキュベート
したのちにもそれらの生物活性を維持する。このような熱安定性STエンテロト
キシンの例を以下の表1に掲げる。
【0004】
【表1】
【0005】 天然に存在するSTエンテロトキシンはたとえば多数のジスルフィド橋の存在
により比較的複雑な二次構造を有する。すなわち、大腸菌STaは位置5および
10、6および14、ならびに9および17の間にジスルフィド橋を有する。 このような細胞受容体結合オリゴペプチドは、治療的および診断的目的の両者
において興味がもたれる。
【0006】 すなわち、たとえば細胞表面受容体に結合できるオリゴペプチドは、治療的に
または診断的に有効な残基にカップリングさせ、その残基をこのような細胞表面
受容体を有する部位に送達させる生物学的ベクターとして作用させることが可能
である。これはとくに、核画像技術たとえばシンチグラフィー、SPECTまた
はPETで検出可能な核ヌクレオチドが生じて、標的受容体を有する生体部位に
蓄積し、したがってこのような部位の検出、所望によりマッピングを可能にする
放射医薬の分野において興味がある。受容体が、望ましくない細胞たとえば腫瘍
細胞にもっぱらまたは優先的に生じる場合、細胞毒性用量の放射線を同様に放射
線照射ベクター結合放射性核種を用いて関連部位に送達することができる。
【0007】 上述の熱安定性STエンテロトキシンの場合、ST受容体は天然には腸管腔内
にのみ生じ、結腸癌の転移の結果としてのみ生体内の各所に認められる。放射性
核種標的化STオリゴペプチドの非経口的投与が、このような転移の検出および
処置に使用できる(US-A-5518888およびWO 95/11694参照)。 しかしながら、一般的に、ネイティブなオリゴペプチドの治療的または診断的
残基のためのベクターとしての使用は、たとえばネイティブなオリゴペプチドが
細胞表面受容体における結合時に自然の帰結をもたらすという問題がある。
【0008】 したがって、ネイティブな細胞表面受容体結合ペプチドのペプチド性もしくは
非ペプチド性類縁体、とくにアゴニストよりむしろアンタゴニストである物質、
すなわち受容体に結合しても受容体へのネイティブなリガンドの結合による自然
の帰結を誘発しない物質の開発が探求されていることはよく知られている。 STエンテロトキシンの場合は、下痢を抑制するようにSTアンタゴニストを
経口的に投与することができる。 ネイティブなリガンドの類縁体についてはまた、標識条件もしくは保存時等に
おけるインビボでのより高い安定性またはインビボにおいてより長い血中プール
保持時間を有する類縁体を探求することができる。
【0009】 候補受容体−アゴニスト(アンタゴニスト)の作り出しは通常、ネイティブな
リガンドの修飾から、ネイティブなリガンドの非ペプチド性類縁体を作ることに
よって、生物学的オリゴマーのランダムライブラリーからの選択によって、また
はこれが明らかにされてきた受容体ポケットに幾何学的および機能的の両者でフ
ィットする化学構造を作ることによって進められる。後者の場合、候補薬剤の開
発には一般にコンピューター補助分子設計(CAM−D)が包含される。
【0010】 これらの技術はすべて重大な欠点を有する。すなわち、候補構造はCAD−M
によって同定されるが、同定された至適なリガンド構造が合成困難であったり、
許容できない毒性を示したり、インビボにおける安定性が不十分であったりある
いは選択性が不十分であり、そして、選択過程の精密化に比較的時間を要する。
ランダムに発生されたオリゴペプチド、オリゴヌクレオチドもしくはオリゴ糖の
コンビナトリアルライブラリーの使用は逆重塁(deconvolution)の問題を伴い 、広範な実験を行うことなく適当な分布、安定性および選択性を有する物質を同
定する役には立たない。
【0011】 既知のネイティブなリガンドの構造の修飾は、一般的に単一のアミノ酸の変化
たとえば欠失、挿入または交換を介して進められる。大きなオリゴペプチドでは
可能な単一アミノ酸修飾の数は莫大となり、したがってこの方法は著しく時間の
かかるものとなる。
【0012】 既知のネイティブなリガンドの純粋に非ペプチド性構造で機能性の類縁体の作
り出しは、CAM−Dについて前述したのと同じ問題、すなわち初期の候補物質
以上の精密化に複雑な化学が関与し、また毒性、選択性および安定性には比較的
貧弱な予測性しか期待できない。
【0013】 本発明は合理的およびコンビナトリアルな薬物設計技術の新規な組み合わせを
使用して、受容体結合能力を有する薬剤候補化合物を選択する方法の改良を目的
とするものである。
【0014】
【発明の開示】
この観点に鑑み、本発明は、薬物候補化合物を選択する方法において、 i)細胞表面または他の受容体部位に結合親和性を有する出発オリゴペプチド を同定し、ii)上記出発オリゴペプチドに関して単一部位のアミノ酸修飾を有す
る複数個の同族のオリゴペプチドを作り、オリゴペプチドおよび上記受容体部位
の間の結合親和性対オリゴペプチドおよび上記受容体部位の間の結合の生物学的
応答の比の増大(または減少)を示すオリゴペプチドを産生する修飾部位を同定
し、iii)上記出発オリゴペプチドのその二次構造に関与する成分を同定し、iv )工程(ii)において同定される修飾部位に対してアミノ酸のセット、たとえば出
発オリゴペプチドおよび/または上記増大(または減少)を有する同族のオリゴ
ペプチドのその修飾部位におけるアミノ酸と機能的な均等性を有するセットを選
択し、v)工程(iii)において同定される成分に対し、その成分の二次構造を模 倣する少なくとも1個の非天然アミノ酸を選択し、vi)上記修飾部位に、上記の
選択されたアミノ酸セットに相当するアミノ酸残基を有し、好ましくは上記の非
天然アミノ酸に相当するアミノ酸残基を上記成分の部位に有するオリゴペプチド
の第一のコンビナトリアルライブラリーを作り、vii)予め決定された最低値よ り高い結合親和性値を有し、そして所望により結合親和性対生物学的応答の比較
的高い(または低い)比を有する上記第一のライブラリーのメンバーを同定し、
viii)所望により、拡大および/または縮小により、アミノ酸のセットを上記修
飾部位についてまたは非天然アミノ酸を上記成分について変化させて、上記第一
のライブラリーには存在しなかったメンバーを有するオリゴペプチドの更なるコ
ンビナトリアルライブラリーを作り、上記第一のライブラリーを同定されたメン
バーに比較した場合の結合親和性値の改良、および/または結合親和性対生物学
的応答の比の増大(もしくは減少)、および/またはインビボパラメーターたと
えば安定性、毒性、代謝等の改良を有する上記の更なるライブラリーのメンバー
を同定し、所望により工程(viii)を繰り返したのち、上記の第一のおよび更なる
ライブラリーの少なくとも一方が上記非天然アミノ酸または酸の残基を含有する
オリゴペプチドを含むことを条件に、ix)上記の単数または複数のライブラリー
から候補薬物を選択することからなる方法を提供する。
【0015】 コンビナトリアルライブラリーの発生のためのセットのアミノ酸の選択および
実際に修飾の可能な部位の選択には、インビボでの貧弱な安定性または短い血中
プール寿命を生じると考えられるアミノ酸およびオリゴアミノ酸モチーフを同定
し、これらを試験するライブラリーから排除するように試みることが一般に好ま
しい。すなわち、たとえば以下のアミノ酸またはアミノ酸配列は一般に回避され
るか、または置換されるべきアミノ酸またはアミノ酸配列である。 Tyr-Gly;遊離のα−アミンを有するペプチド;Pro−x(式中、x は天然のアミノ酸である);x−Phe−x;遊離のα−カルボキシルをもつペ
プチド;x−Lys;Lys−Lys;Gln−Gln;x−Arg;Arg−
Arg;Gly−Gly;Ala−Ala;および x−Tyr。
【0016】 二次構造の非天然アミノ酸模倣体の選択には、多くの可能性が本技術分野にお
いて周知である。すなわち、たとえば以下の置換が行われる。β−ターン模倣体
【化4】 (式中、XはNH、
【化5】 であり、Rは任意の置換基、たとえば任意にヒドロキシル化されたC1〜C10ア ルキル、アラールキル、アリールまたはアラルキルである)
【0017】γ−ターン模倣体
【化6】
【0018】β−シート模倣体
【化7】 ジスルフィド橋模倣体: カルボ-スルフィド類縁体
【0019】 すなわち、たとえば大腸菌STaにおいては、N−末端Asnはヘリックス末
端キャップ(近くのアミドカルボニル、この場合はTyr4に水素結合が可能) として同定可能であり、これはヘリックス、この場合は310ヘリックスを安定化
できる。すなわち、腸毒素産生性を増大させるヘリシティーに好ましい突然変異
であり、ST受容体アゴニストは、類似の三次元配置を採用するためN末端に機
能性基を要求することが期待される。
【0020】 同様に、配列Asn−Pro−XX(式中、XXはSer、ThrまたはAl
aである)は通常I型β−ターンを伴う。このような配列は大腸菌STaの位置
11〜13に生じる。AsaまたはAlaに対する他の突然変異は一般に他の形
態のβ−ターンまたはγ−ターンを生じる。大腸菌STaにおけるI型βターン
を破壊する突然変異はアゴニスト(たとえば、Ala13 Gly、Asn11
ValまたはAsn11 Gly)またはアンタゴニスト(たとえば、Pro1 2 Gly)を生じる(YY−n−YYは、XXnがYYnに変化することを意味 する)。
【0021】 大腸菌STaのC−末端はまた、二次構造すなわちII型βターンを伴う。 二次構造に関与するアミノ酸の組み合わせは一般的に、既知の構造から予測で
きるかまたはX線結晶解析によって決定できる(“Protein folds: a distance-
based approach", Bohr and Brunak編, CRC Press, NY, 1995および “Protein
Folding", Gierasch and King編, AAAS, Washington DC, 1990参照)。
【0022】 工程vi)における第一のライブラリーの作り出しには限定された修飾部位のセ
ットもしくは二次構造成分部位における修飾によって産生される1種または2種
以上の限定されたライブラリーの選択によって、たとえば二次構造成分部位の1
種、2種以上またはすべてが無変化のまま、もしくは修飾部位の最小の見込みの
ある(または実際、最も見込みのある)1種もしくは2種以上が無変化のまま残
された「サブライブラリー」の選択によって、限定されたアミノ酸のセットを用
いることが可能である。
【0023】 任意工程(viii)における更なるライブラリーの作り出しには、修飾/成分部
位のためのアミノ酸のセットは通常、第一のライブラリーで有効であることが見
いだされなかったアミノ酸を回避し、成功したアミノ酸に機能的に類似するアミ
ノ酸、たとえば全体的なライブラリーサイズを抑制するため、またはそれらが購
入するのに比較的高価であるかもしくは組立てるには複雑すぎるので、第一のラ
イブラリーの作り出しに用いるセットから省かれたアミノ酸に置換するように変
化させる。すなわち、たとえば第一のライブラリーには、アミノ酸の相同な群の
単一のメンバーを選択し、たとえばハロゲン化化合物の群の代表としてクロロ化
合物を使用し、これが効果的なアミノ酸であれば、ついで相同な群の他のメンバ
ーを更なるライブラリーの発生のために添加する。
【0024】 修飾部位のアミノ酸セットは天然(L)アミノ酸および非天然アミノ酸たとえ
ばD−酸、α−鎖の長さの同族体、α−鎖置換同族体等を包含することを強調し
なければならない。また第一のライブラリーの作り出しに使用されるアミノ酸セ
ットは出発オリゴペプチドにおける特定の修飾/成分部位に存在するアミノ酸を
一般に包含することになりまた包含してもよいことを強調しなければならない。
【0025】 本発明の方法において用いられる出発オリゴペプチドは、細胞表面または他の
受容体部位に結合親和性を有することが知られ、また特定の生物学的応答を産生
することが知られたネイティブな(すなわち天然に産生される)オリゴペプチド
(たとえば大腸菌STa)であることができる。また、それは既知のオリゴペプ
チドのセット(たとえば、上記表1に掲げたSTエンテロトキシンのセット)の
成分であってもよく、この場合、工程(ii)における結合親和性および生物学的
応答の基準点はセットの一メンバーについての値、セットのメンバーの平均値、
またはセットのメンバーの特定の成分について測定された値のいずれかである。
しかしさらに、出発オリゴペプチドは、非ネイテフィブなオリゴペプチドたとえ
ば文献から既知のオリゴペプチド、またはライブラリースクリーニング法の使用
により見いだされるオリゴペプチドたとえばファージディスプレーライブラリー
の使用により同定されたオリゴペプチドとすることができる。
【0026】 一般的に、本発明の方法は、受容体アゴニスト候補を同定するために使用され
る。しかしながら、ある環境では、たとえば生物学的応答を誘発する薬剤が望ま
しい場合には、本発明の方法は受容体アゴニストである薬剤候補化合物の同定に
使用されることになる。
【0027】 本発明の方法に使用されるコンビナトリアルライブラリーの発生、選択および
必要に応じて逆重塁は、既知の技術を用いて実施することができる。しかしなが
ら、一般には、オリゴペプチド合成は固相上で行われ、結合親和性は好ましくは
溶液相中において、たとえば固相からライブラリーメンバーを放出させたのちに
アクセスされる。これが行われる場合、固相結合ライブラリーは、ライブラリー
メンバー群を含有する溶液または個々のライブラリーメンバーを含有する溶液の
いずれかを産生するように放出される。後者の場合には逆重塁を必要としないの
に対し、前者ではそれが必要である。
【0028】 逆重塁技術は最近では文献に広範に記載されているが、本発明により逆重塁が
要求される場合は、これは好ましくは、直交走査、すなわち関連オリゴペプチド
構造に戻ってそれらを同定するサブライブラリーの使用を包含する。これに関し
ては、ライブラリーはスプリット−および−ミックス法を用いてポリマービーズ
上に創成することが好ましい。
【0029】 逆重塁の回避が望ましい場合は、ライブラリーは多重ピン法によって発生させ
るか、またはスポット法を使用しもしくはマスクと光脱保護を使用して広範な(
たとえば、シート様の)基体上に発生させることができる。これらの後者の2つ
の方法では、ライブラリーメンバーの同定は基体上におけるその位置により決定
される。混合した溶液相ライブラリーは、すべての基体結合オリゴペプチドの同
時放出によって創成することができる。ほかに個々のライブラリーメンバーを別
個の容器に、たとえば異なるオリゴペプチドについてはオリゴペプチド成長部位
から基体の小片を打ち抜くことによって放出させ、またはチューブのアレイに対
し基板を加圧して異なるオリゴペプチドをそれらの隣接するチューブに放出させ
ることができる。
【0030】 所望により、結合親和性の選択は、生物学的応答を測定する前に、すなわち、
生物学的応答が測定されたために化合物数が減少する前に行われる。これは生物
学的応答の試験に組織サンプルまたは生存動物が要求される場合(結合親和性は
一般に細胞培養液もしくは組織サンプルのみを使用して測定される)とくに好ま
しい。すなわち、工程(ix)の前に、生物学的応答についての選択が工程(vii )または(viii)でまだ行われていない場合このような選択が一般に行われる。
【0031】 結合親和性のためには、標準的アッセイたとえば濁度法、標識受容体結合物質
に対する競合的結合等が使用できる。生物学的応答のためには、特定の応答、お
よび応答がインビボで試験される場合には、動物モデルに適当なアッセイが用い
られる。このようなアッセイの設計および実施は十分、本技術分野の熟練者の通
常の技術範囲内にある。
【0032】 本発明の方法を用いて候補薬物を同定したのち、候補薬物は上に論じたように
所望により治療的または診断的に有効な残基に接合させ製造することができる。
このような方法、ならびにそれらの生成物、それらを少なくとも1種の医薬的に
許容される担体もしくはレシピエント(たとえば注射用水、生理的食塩水、リン
ゲル溶液、錠剤補助剤、甘味剤、pH調整剤、粘度調整剤、噴射剤、増量剤等)
とともに含有する医薬組成物、およびそれらを使用する処置または診断方法は、
すべて本発明の更なる態様を形成するものと考えることができる。
【0033】 本発明の方法を用いてオリゴペプチド薬物候補化合物を同定したのち、ペプチ
ド骨格構造を非ペプチド骨格により全体にまたは部分的に置換し、たとえば
【化8】 (式中、Rαnはペプチド側鎖である)の骨格成分を、たとえば、ペプチド結合 の一部またはすべてが、たとえば以下のような
【0034】
【化9】 (式中、Xは=N−N=N−、L=N、mは0であるか、またはXは−S−CR α1 、Lは=N−C−、mは1である)
【化10】 (たとえば式中、アミドオキソ基は任意にCH2、CSまたはCHOH基により 置換され、アミドNH基は任意に −O−、−S−、CH2またはCHOH基によ
って置換され、アミド基は5−もしくは6−員の同素環基もしくは最も好ましく
は環窒素含有ヘテロ環基によって置換されている)骨格構造によって置換された
均等なRαn側鎖置換骨格成分によって置換された類縁体を生成させることが可 能であり、またペプチド構造を一部または全体的にペプトイド構造により置換し
、すなわち、
【0035】
【化11】 にすることが可能である。
【0036】 このような非ペプチド、ペプトイドまたは部分ペプチド類縁体、それらの製造
およびそれらの使用は本発明の更なる態様を形成する。 ST受容体結合物質の同定に限定するものではないが、本発明を以下、例示の
適当な手段としてこのような物質を用いてさらに説明する。
【0037】 ネイティブなSTエンテロトキシン構築体は、治療的または診断的残基のため
のベクターとしての使用におけるその魅力を低下させる望ましくない物理化学的
特徴、たとえば多数のジスルフィド、下痢の原因となる活性およびその短い血中
プール保持時間を有する。多かれ少なかれ結合親和性および生物学的応答を維持
する多くの突然変異体が作成された。
【0038】 Cys5−Cys10突然変異体 このジスルフィド対は、Cys5におけるアミノ機能の喪失に耐えることがで きるか、またはその立体化学の反転(すなわちD−Cys置換)で検出可能な生
物学的応答の喪失を生じない。しかしながら、Cys10の立体化学は重要であり
、そのD−Cysによる置換は、大腸菌STaと比較して5000分の1への生
物学的応答の喪失を生じる。しかしながら、Cys5Cys10ジスルフィドをカ ルボ−スルフィド類縁体で置換しても(さらに単純な二環式オリゴペプチドを生
じる)、生物学的応答の100分の1への喪失しか観察されない。
【0039】 Cys6−Cys14突然変異 このジスルフィドはいずれのCysのD−Cysによる置換にも耐えることが
できない。生物学的応答は大部分が喪失する(<770分の1以下)。
【0040】 Cys9およびCys17突然変異 このジスルフィドが医薬有効基の形成に必要かどうかは明らかでない。Cys 14 のD−Cysによる置換は生物学的応答の3分の1への喪失(腸毒性産生性の
低下として測定する)を生じるが、Cys9のD−Cysによる置換は2分の1 への喪失を生じ、それぞれのアラニンへの同時突然変異の場合にのみ、たとえば
乳児マウスアッセイで測定して200分の1への活性の喪失を生じる。
【0041】 Glu7突然変異 水素結合能を変える突然変異(たとえば、AspまたはGln置換)または位
置7の側鎖の長さは生物学的応答に比較的小さい影響しか与えないように思われ
る。しかしながら、Glu7残基の立体化学を変化させる突然変異(たとえば、 D−Glu置換)は生物学的応答に有意な喪失を生じる。Glu7をヘリックス 破壊Proまたはヘリックス促進Alaにより置換する突然変異により観察され
る差は最小で、ネイティブなSTのX線構造で観察される310ヘリックスは要求
される二次構造ではないことを指示している。同様に、Glu7はアスパラギン 酸の環状同族体、たとえばPro(還元ピログルタミン酸)によって置換できる
ように思われる。すなわち、許容できるGlu7置換にはAsp、Gln、Al aおよびProが包含される。
【0042】 Leu8突然変異 この位置には、Val、AlaおよびLysのような突然変異は許容され、D
−Leuによる置換は許容されないことから、オリゴペプチド表面の特定の領域
における疎水性相互作用の創成は重要であることが指示される。
【0043】 Asn11突然変異 この位置では、立体化学または陽電荷のいずれの変化も許容されないように思
われる。しかしながら疎水性、水素結合電位および立体障害の変化は耐えられる
ようである。総体的にこの位置は突然変異にかなり耐えられるようにみえる。す
なわち、Val、Ile、Ala、Tyr、Glu、Asp、His、Glyお
よびLeuによる置換、ならびに好ましさは劣るが、ArgおよびLysによる
置換には耐えられる。実際、任意のβ−分岐非塩基性アミノ酸または同族体での
置換には耐えられる。
【0044】 Pro12突然変異 この位置は特定の側鎖の同一性よりもむしろ剛性を要求するように思われる。
すなわち、D-ProおよびAlaによる置換は耐えられるが、Glyによる置 換には耐えられない。
【0045】 Ala13突然変異 この位置は、立体化学、水素結合電位、立体障害またはコンフォーメーション
の可撓性の変化に対する耐性は最も低いように思われる。SerまたはGlyに
よる置換には耐えられるが、Phe、Lys、Leu、ArgおよびValによる
置換には耐えられないように思われる。
【0046】 Ala15突然変異 この位置は、生物学的応答の有意な変化を生じることなく広範囲の置換、たと
えばThrまたはD-Alaによる置換が可能なように思われる。
【0047】 Gly16突然変異 この位置は、生物学的応答の有意な変化を生じることなく広範囲の置換、たと
えばAlaによる置換が可能なように思われる。
【0048】 腸毒性産生性の主要な誘導は、成分Asn11−Pro12−Ala13のI型β-タ
ーンであるように思われる。ここの突然変異は結合親和性および生物学的応答の
両者を破壊することができる。しかしながら、結合親和性の低下が結合親和性と
生物学的応答の比の増大を生じる突然変異を見いだすことは可能性がある。この
ような突然変異にはたとえばD−Cys9、Gly12およびD-Cys17が包含さ
れる。
【0049】 したがって、エンテロトキシン大腸菌STa同族体の直交走査では、第一のラ
イブラリーの構築に以下のセットのアミノ酸/突然変異部位が提案される; 位置7、8、9、11、12および13: G、A、N、P、Y、E、R、L、dA、dN、dP、dY、dE、dR、d
Lまたは15すべてのアミノ酸の等しい混合物 位置6、10および15:Cys 位置5:ブロモブチリル酸(bromo butyryl acid)(カルボ−スルフィド5:
10橋の前駆体) 位置1〜4および15〜17:省略。
【0050】 余分の修飾、Asn11−Pro12−Ala13はβ−ターン模倣体
【化12】 によって置換されてもよい。
【0051】 変化できる他の二次構造成分には、β−ターン模倣体、γ−ターン模倣体、β
−シート模倣体、ならびにジスルフィド橋模倣体の表題の下に上掲した構造が包
含される。
【0052】 すなわち、製造できるST類縁体には、
【化13】 (式中、pは1〜4であり、・・・はCys:Cysジスルフィド橋を表す)、
【0053】
【化14】 (BTMはβ−ターン模倣体である)
【0054】
【化15】 および
【0055】
【化16】 が包含される。
【0056】 上述のようにコンビナトリアルライブラリーは、固相ペプチド合成を用いて、
たとえば、ポリマーたとえばポリスチレン、ポリスチレン共重合体(たとえば、
PEG−ポリスチレンポリマー)、PEG、セルロース(たとえば紙、綿等)、
炭水化物(たとえばデキストリン)もしくはポリアクリルアミドのビーズもしく
はシートまたは制御された多孔性ガラス上で合成できる。基体は水性および有機
溶媒中で膨潤する材料、たとえば、PEG−ポリスチレン共重合体であることが
有利である。
【0057】 オリゴペプチド生成物は多くのジスルフィド橋を含有することから、アセトア
ミドメチル(Acm)で保護された樹脂の使用がとくに望ましい。この使用は新
規であり、本発明の更なる態様を形成する。この観点からみると、本発明は、樹
脂基板上でのオリゴペプチドの固相合成、ついで所望により基体からオリゴペプ
チドを放出させる方法において、上記基体としてアセトアミドメチル保護ポリマ
ーを使用する方法を提供する。
【0058】 オリゴペプチドはたとえばヨウ素のような試薬を用いてこのような樹脂から切
断することができる。 この方法でC−末端システイン残基を樹脂表面に付着させるのが便利である。 すなわち、たとえばSTエンテロトキシン同族体は以下のように調製すること
ができる。
【0059】
【化17】
【0060】
【実施例】
次に本発明を以下の非限定的実施例を参照してさらに詳細に説明する。
【0061】実施例1 以下のライブラリーの合成
【化18】
【0062】
【化19】 i)リンカー合成(F. Albericioら、Synthesis、271頁以下、1987参照)
【化20】 (注:CH2基はまたCR′Xでもよい。XはHまたはR′であり、R′はアル キル、アリール、ヘテロアルキルもしくはヘテロアリール基、またはたとえばア
ミノ酸である)。
【0063】 0.17モルのスクシンアミド酸(19.9g)および0.018モルのKOH (1.0g)をホルムアルデヒド:水(7:3v/v12ml、0.012モル)の
溶液に溶解する。混合物を70℃で5分間撹拌し、ついで一夜室温で撹拌し、6
N HClでpH7.0の酸性にする。溶液を回転蒸発させてシロップとし、酢酸
エチルに再溶解し、ついでMgSO4上で乾燥する。粗生成物はろ過およびろ液 の濃縮によって得られる。
【0064】 ii)システイン−リンカー合成
【化21】 29モル(4.32g)のスクシンアミド酸N−ヒドロキシメチルおよび24 モル(4.12g)のL-システインメチルエステル塩酸塩を5.6mlの水に溶か す。混合物を氷浴中で冷却し、TFMSA/TFA(1:19混合物37ml)を
添加する。アルゴン下に90分撹拌したのち、溶液を回転蒸発させて油状物とし
、ついで再びジエチルエーテル(5×20ml)を加えると化合物IIが生成する。
【0065】 iii)FMOC−システイン−リンカー合成
【化22】 工程A(ii)からの化合物IIの油状物を50mlの10%Na2CO3(水性)に
再溶解し、固体のNa2CO3でpH10に調整する。この溶液(氷上で冷却)に 、50mlのジオキサン中21ミリモルのFMOC−OSu(7.08g)を加え る。2時間撹拌したのち、生成物を、酸性化(HClの添加)および酢酸エチル
への抽出によって精製する。有機層を合わせてMgSO4上で乾燥し、クロロホ ルム/ヘキサンから再結晶すると化合物IIIが純粋な型で生成する。
【0066】 iv)FMOC−システイン-(Sum)-樹脂合成
【化23】 総容量5mlのCHCl3中1.0ミリモルのDCCを1.0ミリモルの化合物III
に添加した。1分間撹拌後、このスラリーを1.0ミリモルのアミノメチルPE G/ポリスチレングラフト共重合体に滴下して加えた。10分後に、50mlのD
MF中1ミリモルのヒドロキシベンゾトリアゾールを添加し、スラリーを2時間
撹拌した。さらに5mlのCHCl3中1ミリモルのDCCを添加し、25℃で一 夜振盪して反応させた。
【0067】 16〜24時間後、過剰のアミノ基を無水酢酸で遮蔽し、樹脂を完全に洗浄し
、乾燥する。置換レベルを、同じ樹脂のアリコートについて、樹脂の重量に対し
て、切断されたFMOC基および定量的ニンヒドリンアッセイに基づいて、比色
的に測定した。
【0068】 B)DおよびLアミノ酸に基づきST同族体ライブラリーの合成
【化24】 15個の反応容器それぞれに(各容器は、ろ過用のシンターフリットおよび栓
を有する)150ミリモルのFMOC−Cys(Sum)−樹脂(化合物IV)を
添加する。FMOC基を除去し、ついで通常のプロトコール(G. B. Fieldsら、
“Principles and practice of solid phase peptide synthesis" in “Synthet
ic Peptides: auser's guide" W. H. Freeman &Co., New York, Gregory A. Gr
ant 編参照)に従い、各反応毎に樹脂を洗浄する。ついで各反応容器を個々に過
剰の1種の代表的保護アミノ酸(Gly、DおよびL体のAla、Asn、Pr
o、Tyr、Glu、Arg、Leu)と反応させる。これらの樹脂それぞれの
6分の1をよけて、残りの6分の5(乾燥重量による)を他の樹脂と均一に混合
する。この時点で、添付図面の図1に示すように、16個の反応容器が樹脂を含
有する。
【0069】 個々の#1ジペプチド樹脂を15個の各反応容器に等しく分割し、脱保護し、
代表的なアミノ酸のそれぞれと完全にカップリングさせ、ついで、再び混合する
。このサイクルを、添付図面の図2に示すように、検討すべき各アミノ酸位置に
ついて反復する。これらのペプチドセットそれぞれの生物活性の評価により、最
初に導入されたどのアミノ酸が最も好ましいかを決定することが可能になる。
【0070】 同様に、均一なXC−P混合物(図1の#2)を15個の各反応容器に等しく
分割し、脱保護し、代表的なアミノ酸のそれぞれと完全にカップリングさせ、第
二のコンビナトリアル位置を完全に検討するために、添付図面の図3に示すセッ
トを創成する。戦略は生物活性が最良の配列のクラスを決定するためそのペプチ
ドにより実施する。所望により、至適として同定される側鎖のクラスに基づき同
様にサブライブラリーを作成することができる。たとえば、Gly、Alaおよ
びAsnは極性アミノ酸の代表であり、好ましいアミノ酸としてのそれらの同定
により、そのクラスを完全に検討するためSer、ThrおよびGln同族体の
合成が必要になる。クラスの定義およびそれらの代表を以下に掲げる。
【0071】 代表的アミノ酸およびサブセット 下線を付したアミノ酸をそれらの各サブセットを代表させるため選択した。 極性GlyAla、Ser、Thr、Asn、Gln)
【化25】
【0072】 コンフォーメーショナルGlyPro
【化26】
【0073】 芳香族(Phe、Tyr、Trp)
【化27】
【0074】 荷電(Asp、Glu、Lys、Arg
【化28】
【0075】 脂肪族(Ala、Val、Leu、Ile、Met)
【化29】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法によって15個の反応容器中に作成されたジペプチドを示す反応
図である。
【図2】 本発明の方法によるサイクルを各アミノ酸位置について反復し、これらのペプ
チドのセットの生物活性を評価する実験計画図である。
【図3】 本発明の方法によって15個の反応容器中に作成されたトリペプチドを示す反
応図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年2月18日(2000.2.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、XはNH、
【化2】 であり、Rは任意の置換基、たとえば任意にヒドロキシル化されたC1〜C10ア ルキル、アラールキル、アリールまたはアルクアリールである)から選択される
請求項4記載の方法。
【化3】 (式中、Rは任意の置換基、たとえば任意にヒドロキシル化されたC1〜C10ア ルキル、アラールキル、アリールまたはアルクアリールである)の化合物から選
択される請求項4〜6のいずれかに記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 2G045 AA34 DA36 4C084 AA01 AA02 AA06 AA07 BA17 BA18 CA59 DC50 MA52 MA55 ZA662 ZA732 ZC422 4H045 AA20 BA11 BA15 BA32 BA51 FA33

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 i)細胞表面または他の受容体部位に結合親和性を有する出 発オリゴペプチドを同定し、ii)上記出発オリゴペプチドに関して単一部位のア
    ミノ酸修飾を有する複数個の同族のオリゴペプチドを作り、オリゴペプチドおよ
    び上記受容体部位の間の結合親和性対オリゴペプチドおよび上記受容体部位の間
    の結合の生物学的応答の比の増大(または減少)を示すオリゴペプチドを産生す
    る修飾部位を同定し、iii)上記出発オリゴペプチドのその二次構造に関与する 成分を同定し、iv)工程(ii)において同定される修飾部位に対してアミノ酸のセ
    ットを選択し、v)工程(iii)において同定される成分に対し、その成分の二次 構造を模倣する少なくとも1個の非天然アミノ酸を選択し、vi)上記の同定され
    た修飾部位に、上記の選択されたアミノ酸セットに相当するアミノ酸残基を有す
    るオリゴペプチドの第一のコンビナトリアルライブラリーを作り、vii)予め決 定された最低値より高い結合親和性値を有し、そして所望により結合親和性対生
    物学的応答の比較的高い(または低い)比を有する上記第一のライブラリーのメ
    ンバーを同定し、viii)所望により、拡大および/または縮小により、アミノ酸
    のセットを上記修飾部位についてまたは非天然アミノ酸を上記成分について変化
    させて、上記第一のライブラリーには存在しなかったメンバーを有するオリゴペ
    プチドの更なるコンビナトリアルライブラリーを作り、上記第一のライブラリー
    の同定されたメンバーに比較して結合親和性値が改良され、および/または結合
    親和性対生物学的応答の比が増大(もしくは減少)した上記の更なるライブラリ
    ーのメンバーを同定し、所望により工程(viii)を繰り返したのち、上記の第一の
    および更なるライブラリーの少なくとも一方が上記非天然アミノ酸または酸の残
    基を含有するオリゴペプチドを含むことを条件に、ix)上記の単数または複数の
    ライブラリーから候補薬物を選択することからなる薬物候補化合物を選択する方
    法。
  2. 【請求項2】 出発するオリゴペプチドは 19-マーまでである請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 工程(iii)において上述のアミノ酸のセットは、極性、芳香 族、荷電、脂肪族、親水性、コンフォーメーション的拘束または親油性の側鎖を
    有し、出発オリゴペプチド自体内のまたは同族のオリゴペプチド内の同定された
    修飾部位におけるアミノ酸はそれぞれ、極性、芳香族、荷電、脂肪族、親水性、
    コンフォーメーション的拘束または親油性の側鎖を有する請求項1または2のい
    ずれかに記載の方法。
  4. 【請求項4】 工程(iv)において上述の少なくとも1種の非天然アミノ酸は
    、β−ターン模倣体、γ−ターン模倣体、β−シート模倣体およびジスルヒド橋
    模倣体から選択される請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記β−ターン模倣体は、 【化1】 (式中、XはNH、 【化2】 であり、Rは任意の置換基、たとえば任意にヒドロキシル化されたC1〜C10ア ルキル、アラールキル、アリールまたはアルクアリールである)から選択される
    請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記γ−ターン模倣体は(4−(1−アミノ−アルク−1−
    イル)−1,4−ジアザ−5,7−ジオキソ−シクロペンチル)−エタン酸から選
    択される請求項4および5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記β−シート模倣体は、式 【化3】 (式中、Rは任意の置換基、たとえば任意にヒドロキシル化されたC1〜C10ア ルキル、アラールキル、アリールまたはアルクアリールである)の化合物から選
    択される請求項4〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記の第一のコンビナトリアルライブラリーは上記成分の修
    飾部位に非天然アミノ酸に相当するアミノ酸残基を有するオリゴペプチドを含有
    する請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 薬物化合物の製造方法において、請求項1〜8のいずれかに
    記載の方法を実施し、上記薬物化合物として、必要によって治療的または診断的
    残基に接合させ、そして必要によってそのペプチド骨格またはその部分を非ペプ
    チド骨格で置換して上記候補薬物を製造する方法。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つのアミドオキソ基はCH2、CSまたはC HOH基によって置換されている請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも1つのペプチド骨格アミドNH基は5または6
    員のホモまたはヘテロ環状基によって置換されている請求項9および10のいず
    れかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つのペプチド骨格アミド基−CONH−はペ
    プトイド骨格アミド基−NH−CO−基によって置換されている請求項9〜11
    のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 樹脂基体上オリゴペプチドの固相合成方法であり、必要に
    よって続いて基体からオリゴペプチドを放出させる方法において、上記基体とし
    てはアセトアミドメチル保護ポリマーを使用することを特徴とする方法。
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