JP2001515364A - アントラサイクリングリコシド - Google Patents

アントラサイクリングリコシド

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JP2001515364A JP53558299A JP53558299A JP2001515364A JP 2001515364 A JP2001515364 A JP 2001515364A JP 53558299 A JP53558299 A JP 53558299A JP 53558299 A JP53558299 A JP 53558299A JP 2001515364 A JP2001515364 A JP 2001515364A
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ブレーメ,ウンベルト
コロンボ,アンナ・ルイザ
フランキ,ジユリアーノ
オロンツオ,ジユリアーノ
タトー,マルコ
ガロフアノ,ルイザ
チヨメイ,マリーナ
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フアルマシア・エ・アツプジヨン・エツセ・ピー・アー
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Abstract

(57)【要約】 Rが2つの残基(a)または(b)のいずれかを表わす式(I)のアントラサイクリングリコシドと、その薬学的に認容される塩は、抗腫瘍剤である。

Description

【発明の詳細な説明】 アントラサイクリングリコシド 本発明は、アントラサイクリングリコシド、その単離およびアントラサイクリ ングリコシドを含有する薬剤組成物に関する。 本発明は、式Iのアントラサイクリングリコシドまたはその薬学的に認容され る塩を提供する。 ただし、Rは以下の2つの残基のいずれかを表わす。 本発明のこれらの化合物は抗腫瘍剤である。新規アントラサ イクリンはグラム陽性菌感染およびグラム陰性菌感染の治療薬として有用であり 、腫瘍細胞の増殖を阻害する。 本発明の好ましい化合物は特に次の2つである。 化合物A: 下記の式の4’−O−[3”−ヒドロキシ−1”−(2"'−ヒドロキシ−1"' −メチル−4"'−オキソ−ペンチルオキシ)−ブチル]−ダウノルビシン化合物B: 下記の式の4’−O−[4”−ヒドロキシ−3”−(1"'−ヒドロキシ−エチ ル)−5”−メチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−ダウノルビシン さらに、本発明は、Streptomyces peucetius、特にStreptomyces peucetius A TCC 27952を培養し、その結果得られる式Iのアントラサイクリングリコシドを そのものまたはその薬学的に認容される塩の形で単離することを含む、式Iのア ントラサイクリングリコシドまたはその薬学的に認容される塩の製造方法を提供 する。 したがって、本発明のアントラサイクリングリコシドは、炭素源と窒素源と無 機成分と任意選択の微量成分とを含有する培地でStreptomyces peucetiusを好気 条件下で培養することによって得ることができる。本発明のアントラサイクリン グリコシドは、有機抽出、カラムクロマトグラフィ、塩形成、分取薄層 クロマトグラフィ(TLC)、結晶化のいずれかまたはこれらすべての従来の方 法で単離することができる。 したがって、本発明は、上記で定義した式Iの化合物またはその薬学的に認容 される塩を発酵と抽出と精製とによって製造する方法も提供する。 式Iの前記化合物の薬学的に認容される塩には、薬学的に認容される酸、たと えば塩酸、臭酸、硝酸、硫酸などの無機酸、またはクエン酸、酒石酸、マレイン 酸、フマル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸などの有機酸のいずれかと の塩が含まれる。 本発明の好ましい塩は塩酸塩である。 本発明の新規アントラサイクリン誘導体は有用な抗腫瘍活性を有する。 本発明は、薬学的に認容される希釈剤または担体と、有効成分として式Iのア ントラサイクリン類縁物質またはその薬学的に認容される塩とを含む薬剤組成物 も提供する。 発酵過程 よく知られている方法で製造を行った。予め滅菌した液体培地で好気条件下で 25℃〜35℃の温度(30℃が好ましい) で5〜8日の期間(7日が好ましい)、発酵過程の開始時はpH6.5〜7.0 、終了時はpH5〜7.0で微生物を培養した。 培地は炭素源および窒素源ならびに無機塩類から構成されていた。 炭素源としては、デンプン、デキストリン、ブドウ糖、麦芽糖を使用できる。 窒素源としては、ひき割り大豆粉、乾燥酵母、食肉、ペプトン、カゼインを使 用できる。 硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウムなど、あらゆるア ンモニウム塩が使用できる。 製造に有用な無機塩類は、使用する培地によって異なる可能性がある。 発酵は様々な容量のフラスコまたはパイロットスケール発酵槽内で行うことが できる。 抽出方法 発酵過程の終了時に、新規アントラサイクリングリコシドは、pH7.5でろ 過により発酵上清液から分離した菌糸中に主に発見された。 アセトンやメタノールなどの水混和性有機溶媒を用いて菌糸を抽出し、次いで 菌糸抽出物を真空内で濃縮して水溶液を得た。pHを7.2に調整した後、その 水溶液をアンバーライトカラ ムに入れた。得られた画分のうち選択した画分を真空下で濃縮し、ジクロロメタ ンを用いてアルカリ条件下で抽出した。この有機抽出物を少量に濃縮し、石油エ ーテルを加えて沈殿させ、未精製抽出物を得た。 精製方法 精製方法は、カラムクロマトグラフィや分取TLC、結晶化など従来の方法か らなる。 抽出方法で得られた未精製抽出物をシリカゲルカラムクロマトグラフィにかけ 、メタノールを用いた段階溶離によって溶離した。得られた画分をTLCでモニ ターし、選択した画分を真空内で濃縮して赤色粉末を得た。質量分析およびNM R解析によってその構造を明らかにし、その生物学的活性を検討するのに十分に 純粋なアントラサイクリングリコシドを得るために、シリカゲルを用いたフラッ シュクロマトグラフィまたは分取TLCによってこの粉末を精製することができ る。その結果得られる化合物は、次いで薬学的に認容される塩に変換することが できる。 生物学的活性 A)抗菌活性 ダウノルビシンと比較した新規アントラサイクリングリコシ ドの「in vitro」最小抑制濃度(MIC)を、標準的な試験管希釈法を用いて幾 つかの微生物について測定し、その結果を表1に示す。 B)細胞毒性活性 新規アントラサイクリングリコシドの細胞毒性活性を、表2に示すとおり、培 養したL1210細胞に対し、「in vitro」でダウノルシビンと比較してテスト した。 また、化合物Aおよび化合物Bの細胞毒性活性については、一群のヒト固形腫 瘍細胞系、すなわち4種類のヒト乳腺癌細胞系(MCF−7、MCF−7/Dx 、SKBR−3、MDA−MB−231)、2種類のヒト卵巣癌細胞系(A27 80、0VCAR3)、2種類のヒト結腸腺癌細胞系(HCT116、HT29 )においてドキソルビシンと比較する評価も行った。 細胞毒性は、濃度の異なる前記化合物による処理後72時間目に96穴プレー ト上でSRBアッセイ(J.N.C.I.:82,1107−1112 and 1113−1118,1990)で評 価した。増殖を50%阻止 する濃度(IC50値)を計算して求めた。その結果を表3に示す。いずれの化合 物も、テストしたすべての細胞系に対してドキソルビシンより強力な作用を有す る。特に化合物Aは、ドキソルビシンに対して抵抗性であるMCF7クローンに 活性を示し、2種類の乳癌細胞系(SKBR−3およびMDA−MB−23)お よびテストした結腸癌細胞系と卵巣癌細胞系のいずれに対しても特に強力な作用 を示す(IC50<10nM)。 適切な投与経路としては非経口投与、たとえば静脈内投与などがある。非経口 投与用に、式Iのアントラサイクリングリコシドまたはその塩と、これらの有効 な化合物を溶解するかあるいはその懸濁液を提供する滅菌希釈剤または担体とを 用いて液剤を製造することができる。このような非経口剤は、生理食塩水や滅菌 水、その他の滅菌ベヒクルなど適切なベヒクルで投与前に再形成する滅菌固形の 形態で製造することができる。 本発明の化合物は抗腫瘍剤として有用であり、その結果、白血病または固形腫 瘍の治療法に使用することができる。 有効な量の式Iのアントラサイクリングリコシドまたはその薬学的に認容され る塩の投与を含む方法により、腫瘍を有するヒトまたは動物を治療することがで きる。この治療により、腫瘍を有するヒトまたは動物の状態を改善することがで きる。 治療可能な腫瘍の例としては、肉腫、癌腫、リンパ腫、神経芽細胞腫、黒色腫 、骨髄腫、ウイルムス腫瘍、白血病、腺癌などがある。本発明の化合物は、卵巣 癌、プラチナ抵抗性の癌、転移性乳癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌の治療に使用で きる。 治療上有効な量の式Iのアントラサイクリングリコシドまたはその塩を、腫瘍 を有するヒトまたは動物に投与してその状態 を改善する。腫瘍の増殖を阻止するのに十分な量を投与することができる。投与 すべき量は、in vitroおよびin vivoの抗腫瘍テストにおいて本発明の化合物が 示す活性を参考にして修正した、ドキソルビシンおよびダウノルビシンの知られ ている用量範囲を用いて確認することができる。適切な用量は、一般に体表面積 1m2当たり0.01〜100mgの範囲、好ましくは0.1〜10mgであり 、治療する疾患の性質や重症度および患者の全身状態によって異なる。 後述の実施例および調製は、例示的なものとして示したものであり、本発明を 限定するものではない。 調製a ショ糖3%、酵母抽出物0.4%、NaNO30.3%、K2HPO40.1% 、MgSO4・7H2O0.05%、KCl0.05%、FeSO4・7H2O0. 001%、寒天2%、水道水最高100mLからなるpH7.3の維持培地(C ZY培地、%は重量に対する割合)の寒天斜面培地上で、Streptomyces peucetiu s株ATCC 27952の培養物を28℃で12日間培養した。オートクレー ブ内で120℃で20分加熱することにより、滅菌を行った。培養菌の芽胞が固 体培地の表面上に 生じるが、これを採取して蒸留水1mLに懸濁した。こうして得た懸濁液が均一 になるよう撹拌し、デキストリン2%、コーンスティープリカー1%、(NH4 2SO40.1%、K2HPO40.01%、CaCO30.5%、水道水最高1 00mLからなる液体培地30mLを含有する300mLのエルレンマイアーフ ラスコに接種した。オートクレーブ内で120℃で20分加熱することにより、 滅菌を行った。滅菌後のこの培地のpH値は6.5〜7.0である。280rp mで稼働して直径7cmの円を描く回転式振とう器を用いて、接種したフラスコ を28℃の温度で2日間振とうする。 デンプン6%、ブドウ糖3%、乾燥酵母1.5%、ひき割り大豆粉1%、Na Cl0.2%、CaCO30.3%、MgSO40.01%、FeSO4・7H2O 0.01%、CuSO4・7H2O0.01%、ZnSO4・7H2O0.01%、 水道水最高100mLからなる産生培地(%は重量に対する割合)30mLを含 有する300mLのフラスコに前述の培養物1.5mLを接種した。オートクレ ーブ内で120℃で20分加熱することにより、この培地を滅菌した。滅菌後の 培地のpH値は6.4である。接種期と同じ条件下で回転式振とう器を用いて3 0℃ で7日間フラスコをインキュベートした。 調製b 調製aに従って得られた発酵物質の全ブイヨン(4L)を、1MのNaOHで pHを7.5に調整した後、ろ過により上清液と菌糸とに分離した。フィルタの 補助として珪藻土を使用した。 アセトン3Lを用いて2回、メタノール(pH5.3)3Lを用いて1回、菌 糸を抽出した。この抽出物を合わせ、真空内で濃縮した。得られた水溶液のpH を1MのNaOHで7.2に調整し、ろ過した後、アンバーライトXAD2カラ ムにかけた。水で洗った後、メタノールを用いた段階溶離によりこのカラムを溶 離した。 発色した溶出物質をプールし、真空内で濃縮してから、ジクロロメタンを用い てアルカリ条件下で抽出した。 有機層を真空内で蒸発させて少量にし、次いで石油エーテル沈澱法により末精 製抽出物を得た。 調製c 新規アントラサイクリングリコシドと化合物Aと化合物Bとを含有する、発酵 ブイヨン140Lから調製bに従って得られ た未精製抽出物6.7gを少量のジクロロメタンに溶解し、シリカゲル乾燥カラ ム(シリカゲル60、70〜230メッシュASTM、粒子サイズ0.063〜 0.200mm、メルク)に入れた。ジクロロメタンで洗浄した後、メタノール (10%〜40%)を用いて段階溶離によりカラムを溶離した。シリカゲルカラ ムから得られた画分をTLCでモニターした。この画分の一部は化合物Aを、他 の部分は化合物Bを含有していた。 分析法 未精製抽出物のサンプルおよび精製段階で得られたサンプルを、以下の溶媒シ ステムを溶離液として用いて薄層クロマトグラフィ(TLC)にかけた。 1)ジクロロメタン:メタノール 10:1(体積) 2)ジクロロメタン:メタノール:酢酸 80:20:4(体積) 3)ジクロロメタン:メタノール:トルエン 70:3:3(体積) TLCプレートはシリカゲル60 F 205(メルク社)。 これら3つの溶媒システムで展開した化合物Aおよび化合物Bの各Rf値を下 記の表に示す。 実施例1 調製cに従って得られ、化合物Aを含有する画分を真空内で乾燥し、褐色がか った紫色の粉末を得た。この粉末を少量のジクロロメタンに溶解し、シリカゲル のフラッシュクロマトグラフィで精製した(フラッシュクロマトグラフィ用シリ カゲル60、230〜400メッシュASTM、粒子サイズ0.040〜0.0 63mm、メルク)。 カラムをジクロロメタンで洗い、メタノール(1〜5%)を用いた段階溶離に より溶離を行った。TLCで検出し、化合物Aを含有する選択した画分を、真空 内で少量に濃縮した後、石油エーテルを用いて沈澱させ、約50mgを得た。 実施例2 調製cに従って得られ、化合物Bを含有する画分を真空内で乾燥し、褐色がか った紫色の粉末を得た。この粉末を少量のジクロロメタンに溶解し、(前述の分 析法の)溶媒システム2を 溶離液として用いる分取TLC(シリカゲル60F 25020×20cm×1 mm)にかけた。 化合物Bは0.54という中央Rf値を示した。このバンドをメタノールで溶 離し、水で洗った後、アルカリ条件下でジクロロメタンを用いて抽出した。石油 エーテルを用いて沈澱させた後、2mgの化合物Bを得た。 化学物理的特性 精製したサンプルに以下の条件で質量分析とNMRとIR分析とを行った。F AB(高速原子衝撃)質量スペクトルを、Jon Tech FAB銃付きVa rian Mat 311−A質量分析計で記録した。精製サンプルを、(2N のトリフルオロ酢酸(TFA)で酸性化した)ジチオトレイトール/ジチオエリ トリトール(5/1)に溶解した。ソース温度は45℃、衝撃ガスはキセノン、 原子の運動エネルギーは約9Kevであった。 FD(電界脱離)質量スペクトルを、ベンゾニトリル活性化エミッタを用いる 複合電界イオン化(FI)/FD/EIイオン源付きVarian Mat 3 11−A質量分析計で記録した。電界エミッタ陽極と陰極との間の総電位差は9 Kevで あった。エミッタ加熱電流は31mA、ソース温度は100℃であった。 スペクトルは100m/zの値から正規化した。IRスペクトルはParki n−Elmerモデル1420分光光度計で記録した。NMRスペクトルはVa rian Unity−600分光光度計で記録した。細かい赤色粉末として得 られた化合物Aおよび化合物Bはアセトンに溶けやすく、クロロホルムやジクロ ロメタン、メタノールにやや溶けやすく、エチルエーテルやn−ヘキサン、石油 エーテルにきわめて溶けにくいまたはほとんど溶けない。 化合物Aおよび化合物Bは酸性媒質で不安定である。軽度の加水分解(40% v/v0.1NのHCl、60℃で1〜2時間)で、化合物Aおよび化合物Bの いずれもダウノルビシンを生じた。 化合物Aおよび化合物Bの物理化学的特性を表4と表5と表6に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C12P 19/56 (C12P 19/56 C12R 1:465) C12R 1:465) (72)発明者 ブレーメ,ウンベルト イタリー国、イ―27029・ビジエバノ、ビ ア・ジヨアキーノ・ロツシーニ、8・アー (72)発明者 コロンボ,アンナ・ルイザ イタリー国、イ―20144・ミラン、ビア・ エルバ、14 (72)発明者 フランキ,ジユリアーノ イタリー国、イ―20151・ミラン、ビア・ ユージエニオ・モンターレ、12 (72)発明者 オロンツオ,ジユリアーノ イタリー国、イ―20147・ミラン、ビア・ デル・フオルツエ・アルマーテ、13 (72)発明者 タトー,マルコ イタリー国、イ―20151・ミラン、ビア・ マリオ・ボルサ、24 (72)発明者 ガロフアノ,ルイザ イタリー国、イ―20052・モンツア、ビ ア・エツトーレ・フイーラモスカ、29 (72)発明者 チヨメイ,マリーナ イタリー国、イ―27100・パビア、トー レ・デイソーラ ビア・デル・モロ、1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式Iのアントラサイクリングリコシドであって、 ただし、Rは次の2つの残基のいずれかを表わす アントラサイクリングリコシドまたはその薬学的に認容される塩。 2.塩酸塩である、請求の範囲第1項に記載の塩。 3.4’−O−[3”−ヒドロキシ−1”−(2"'−ヒドロキシ −1"'−メチル−4"'−オキソ−ペンチルオキシ)−ブチル]−ダウノルビシン または4’−O−[4”−ヒドロキシ−3”−(1"'−ヒドロキシ−エチル)− 5”−メチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−ダウノルビシンである、請 求の範囲第1項に記載の化合物。 4.Streptomyces peucetiusを培養し、その結果得られる式Iのアントラサイク リングリコシドをそのものまたはその薬学的に認容される塩の形で単離すること を含む、請求の範囲第1項に記載の式Iのアントラサイクリングリコシドまたは その薬学的に認容される塩の製造法。 5.Streptomyces peucetiusがStreptomyces peucetius ATCC 27952である、請 求の範囲第4項に記載の方法。 6.請求の範囲第1項に記載の式Iのアントラサイクリングリコシドまたはその 薬学的に認容される塩と、薬学的に認容される担体または希釈剤とを含む薬剤組 成物。 7.ヒトまたは動物の身体の治療法での使用を目的とする、請求の範囲第1項ま たは第2項または第3項に記載の化合物。 8.抗腫瘍剤としての使用を目的とする、請求の範囲第7項に記載の化合物。
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