JP2001514662A - ヒトsrc SH2ドメインの拮抗方法 - Google Patents

ヒトsrc SH2ドメインの拮抗方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、src SH2ドメインのcys185への共有結合または連結を形成する化合物の治療有効量を対象に投与する工程を包含する、対象における骨吸収疾患を処置する方法である。ここで用いる好ましい化合物は、以下の式(I)の本発明の化合物: X=OR"、SR"、NR"R"';R"=H、メチル、アルキル;R"'=CONH2、CONHMe、CONHアルキル、SONH2、SONHMe、SONHアルキル、SO2NH2、SO2NHMe、SO2NHアルキル;n=0、1、2;R=H、CH2CH(NHCOR"")CONHR""'、有機部分;R""=glu-glu-ileu-glu-NH2、ペプチド、ペプチド模倣物、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール;R'=H、ペプチド模倣物;またはR、R'=Hもしくはペプチド模倣物で置換された縮合環系;またはその医薬上許容される塩、溶媒和物の水和物である。本発明はまた、適切な医薬担体および式Iの化合物を含む医薬組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒトsrc SH2ドメインの拮抗方法 発明の背景 哺乳動物の骨は、絶え間なく骨再造成を受けている。骨再造成は、骨吸収およ び骨形成の動的プロセスである。これらのプロセスは、特殊化された細胞型によ って媒介される:骨形成は骨芽細胞により石灰化された骨の堆積の結果であり、 そして骨吸収は破骨細胞による骨基質の分解の結果である。多くの骨疾患は、骨 吸収に比較しての骨形成の不均衡によってもたらされる。例えば、骨粗鬆症およ びパジェット病のような疾患は、骨基質の正味の損失によって特徴付けられる。 従って、骨吸収を阻害する薬剤は、そのような疾患の処置のために有用である。 活性化された破骨細胞は、骨基質に付着し、そして、その細胞膜と骨基質との 間に形成される密封された区画中に、タンパク質分解酵素、有機酸、およびプロ トンを分泌することによって、骨を吸収する。酸性環境およびタンパク質分解酵 素は、密封された区画において骨の分解をもたらして、骨表面に小窩または骨小 孔をつける。これは破骨細胞が骨から剥離すると、明らかになる。 多数のポリペプチド増殖因子およびホルモンは、シグナル伝達経路を介してそ れらの細胞性作用を媒介する。これらのリガンドに対する細胞表面受容体から細 胞内エフェクターへのシグナルの伝達には、調節性タンパク質チロシンキナーゼ (PTK)およびホスファターゼによる特異的タンパク質基質のリン酸化または脱 リン酸が頻繁に関与する。チロシンリン酸化は、多細胞生物におけるシグナル伝 達の主な、またはことによると唯一の指標であり得る。受容体結合PTKおよび細 胞内PTKは、免疫系細胞において細胞増殖、細胞分化、およびシグナリングプロ セスを調節する。 異常なタンパク質チロシンキナーゼ活性は、糖尿病、アテローム性動脈硬化症 、乾癬、敗血症性ショック、骨損失、貧血、多くのガンおよびその他の増殖性疾 患のような多数の病状と関連しているかまたはそれらの疑いがある。従って、チ ロシンキナーゼおよびそれらがその一部であるシグナル伝達経路は、ドラッグデ ザ インの潜在的な標的である。総説については、Levitzkiら、Science 267,1782- 1788(1995)を参照のこと。 シグナル伝達経路を構成するタンパク質の多くは、低レベルで存在し、そして しばしば反対の活性を有する。これらのシグナリング分子の特性は、エフェクタ ーの細胞配置および並置によって、ならびに1つの経路における小さな変化が作 用の切換えを達成し得るように活性化を抑制と平衡化させることによって、細胞 が伝達を制御することを可能にする。 タンパク質−タンパク質相互作用を介するシグナリング分子の並置による伝達 複合体の形成は、特異的ドッキングドメイン配列モチーフによって媒介される。 src相同2(SH2)ドメインは、非受容体PTKおよびキナーゼ標的エフェクター分 子のような種々のシグナリング分子、ならびに腫瘍形成性タンパク質において見 出される約100アミノ酸の保存された非触媒性配列であり、重要な役割を担う。S H2ドメインは、自己リン酸化PTK受容体または細胞内チロシンキナーゼにおいて 見出される短いホスホチロシン含有ペプチド配列に対して高度に特異的である。 異なる触媒性のまたはその他の機能性のドメインを有し、しかも、約100アミ ノ酸の保存された配列である保存されたSH2ドメインを共有する約60のタンパク 質が同定されている。どの身体中の生理学的応答がこれらのSH2ドメインの各々 によって制御されるかは正確には知られていない。さらに、SH2ドメイン−リガ ンド/化合物相互作用は高度に特異的であり、その結果、リガンド/化合物の構 造における微少な改変は、リガンド/化合物が種々のSH2ドメインに結合する選 択性を有意に変化させる。 SH2ドメインの非選択的拮抗作用の結果は非常に厳密であり得る。例えば、src SH2ドメイン、lck SH2ドメインおよびfyn SH2ドメインは構造的に類似し、ドメ イン間での高度の保存性を保持しているが、src SH2ドメインの拮抗作用は骨吸 収をもたらすとして本明細書において示しており、一方lck SH2ドメインまたはf yn SH2ドメインの拮抗作用は免疫抑制を誘発する。免疫抑制の誘発は、骨吸収疾 患のための長期治療においては所望されない。 src SH2ドメインを拮抗することによって骨吸収疾患の処置を可能にする方法 および化合物を提供することが所望される。 ヒトsrc SH2ドメインを拮抗する改善された方法を、本明細書中に開示する。 発明の要旨 本発明は、src SH2ドメインのcys185への共有結合または連結を形成する化合 物の治療有効量を治療対象に投与する工程を包含する、治療対象における骨吸収 疾患を処置する方法を提供する。 本発明はまた、src SH2ドメインのcys185への共有結合または連結を形成する 化合物の治療有効量を治療対象に投与する工程を包含する、治療対象における骨 粗鬆症を処置する方法を提供する。 本発明はまた、src SH2ドメインのcys185への共有結合または連結を形成する 化合物の破骨細胞機能阻害量を対象に投与する工程を包含する、対象における破 骨細胞の機能を損なわせる方法を提供する。 本発明はまた、ヒトsrc SH2ドメインを拮抗することにおいて有用である化合 物およびこの化合物の医薬組成物を提供する。 発明の詳細な説明 本明細書において使用する場合、用語「骨吸収疾患」は、破骨活性に起因する 異常な骨損失によって特徴付けられるいずれもの障害、好ましくは骨粗鬆症を意 味する。 本明細書において使用する場合、用語「処置」およびその派生語は、予防的治 療または治療的治療を意味する。 本明細書において使用する場合、用語「化合物」は、ペプチドまたは化学的化 合物を意味する。 本明細書において使用する場合、他に定義しない限り、用語「ペプチド模倣物 」は、J .Med.Chem. 1993,36,3039-3049において定義されるとおりである。 本明細書において使用する場合、他に定義しない限り、用語「src SH2ドメイ ン拮抗剤」は、src SH2ドメインのcys185への共有結合または連結を形成し得る 化合物を意味する。 本明細書において使用する場合、用語「src SH2ドメインのcys185」は、Natur e 1997,385,595-602において記載されるような従来の番号付けに従うsrc遺伝 子の185位におけるシステインをいう。本明細書において使用する全てのsrc 遺伝子番号付け参照は、Nature 1997,385,595-602において記載されるような 従来の番号付けに従う。 本発明は、src SH2ドメインのcys185への共有結合または連結を形成する化合 物の治療有効量を治療対象に投与する工程を包含する、治療対象における骨吸収 疾患を処置する方法を提供する。 本発明はまた、src SH2ドメインのcys185への共有結合または連結を形成する 化合物の治療有効量を治療対象に投与する工程を包含する、治療対象における骨 粗鬆症を処置する方法を提供する。 本発明はまた、src SH2ドメインのcys185への共有結合または連結を形成する 化合物の破骨細胞機能阻害量を対象に投与する工程を包含する、対象における破 骨細胞の機能を損なわせる方法を提供する。 非受容体チロシンキナーゼsrcは、破骨細胞による骨の吸収のために必須であ る。srcのsrc相同2(SH2)ドメインは、ホスホチロシンを含む短いペプチドモ チーフへの結合を介する他のシグナリング分子との会合を制御する。これらの相 互作用の阻害は、srcの受容体−エフェクター複合体へのリクルートメント(rec ruitment)を防止することによって、src媒介性シグナル伝達をブロックする。 ヒトsrc SH2ドメインにおいて、システイン185(cys185)は、ヒスチジン201、a rg155、arg175、およびlys203の付近の、ホスホチロシン結合ポケット中に位置 する。cys185への共有結合または連結を形成する化合物は、ヒトsrc SH2のホス ホチロシン結合ポケットをブロックし、それによって、ヒトsrc SH2を不可逆的 に阻害する。 本発明の好ましい態様において、cys185への共有結合または連結を形成する化 合物はまた、arg175と水素結合を形成し、そして1ys203の側鎖部分との疎水性相 互作用を有する。 本発明において使用されるヒトsrc SH2ドメイン構築物は、配列番号5に記載 される。配列番号5は、src遺伝子の一部を使用する。参考として、cys185は配 列番号5におけるcys67に対応し、his201は配列番号5におけるhis83に対応し、 arg155は配列番号5におけるarg37に対応し、arg175は配列番号5におけるarg57 に対応し、そしてlys203は配列番号5におけるlys85に対応する。 src SH2ドメインのcys185への共有結合または連結を形成する、本発明の現在 好ましい化合物は、以下の式(I): X=OR"、SR"、NR"R"'; R"=H、メチル、アルキル; R"'=CONH2、CONHMe、CONHアルキル、SONH2、SONHMe、SONHアルキル、SO2NH2、S O2NHMe、SO2NHアルキル; n=0、1、2; R=H、CH2CH(NHCOR"")CONHR""'、有機部分; R""=glu-glu-ileu-glu-NH2、ペプチド、ペプチド模倣物、アルキル、置換アル キル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール; R'=H、ペプチド模倣物; または R、R'=Hもしくはペプチド模倣物で置換された縮合環系、 を有するか、またはその医薬上許容される塩、溶媒和物の水和物である。 式Iの化合物は、本発明の医薬化合物中に含まれ、そして本発明の方法におい て使用される。 スキーム1 スキーム1は、(S)-α-(アセチルアミノ)-1,3-ジヒドロ-3-ヒドロキシ-1-オキ ソ-5-イソベンゾフランプロパンアミド-グルタメート-グルタメート-イソロイシ ン-グルタメート-アミン(化合物1)の形成を表す。N-アセチルチロシンエチル エステルを、TFA、AcOH中ヘキサメチレンテトラミン(メテナミン)でホルミル 化した(J.Ind.Che.1987,26B,7071)。次いで、このアルデヒドを1,3− ジチアンとして保護し(Tet.Lett.1983,24,1289)、次いでこのフェノール を、N-フェニルトリフルオロメタンスルホンイミドを使用してトリフラート化し た。パラジウム触媒ヒドロキシ−カルボニル化、続く2,3,6-トリクロロベンゾイ ルクロリドを使用するエステル化により、保護されたジエステルを得た。MeOH中 水酸化ナトリウムでのエチルエステルの選択的加水分解により、所望されるアミ ノ酸アナログを得た。これを、標準的なカップリング化学反応(HBTU(2-1H-ベン ゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホス フェート)、N-メチルモルホリン、DMF)を使用して、固定化ペプチドにカップ リングした。t-ブチルエステル保護基の同時脱保護と共に樹脂から切断し、つい でアルデヒドの最終的な脱保護により、インビトロにおける試験のための標的化 合物を得た。 式Iの化合物は、スキーム1に記載の方法に類似の方法によって調製される。 以下の実施例2において詳細にさらに記載するように、異なるヒトSH2ドメイ ンにおける化合物の阻害活性を、Ecoli中で融合タンパク質として発現させたS H2ドメインを使用して、インビトロにおいて測定した。 添付の表1に示すデータは、src SH2ドメイン拮抗剤が、胎児ラット長骨(FRL B)アッセイにおいて有意な効力を有することを示す。このインビトロ活性は、 当該分野において、インビボにおいて骨吸収疾患を処置することにおける効力と 相関すると認識されている。このインビトロ活性はまた、当該分野において、イ ンビボにおいて破骨細胞の機能を損なうことにおける効力と相関すると認識され ている。 それゆえ、本発明は、骨吸収疾患を処置する方法を提供し、この方法は、本明 細書において定義されるsrc SH2ドメイン拮抗剤の一定量を、骨吸収を阻害する ために有効な量で投与する工程を包含する。薬物は、骨吸収疾患に罹患した、ま たは骨吸収疾患にかかる危険性のある患者に、限定するものではないが、静脈内 、筋肉内、経口、皮下、皮内、および非経口を含むいずれかの従来の投与経路に よ って投与され得る。骨吸収を阻害するために有効な量は、対象の体重の1kg当た り約0.001mgから1kg当たり約10.0mgである。選択される用量は、対象の体重の 1kg当たり約0.001mgから1kg当たり約10.0mgより選択される、有効な、非毒性 の量となる。選択される用量は、毎日約1〜6回投与される。 本発明において開示される骨吸収疾患を処置する方法はまた、本明細書におい て定義されるsrc SH2ドメイン拮抗剤および医薬的に許容可能な担体を含む医薬 組成物を使用して実施され得る。組成物は、0.05mgと500mgとの間のsrc SH2ドメ イン拮抗剤を含み得、そして選択される投与様式のために適切ないずれかの形態 に構成され得る。経口投与のために適切な組成物としては、丸剤、カプセル、顆 粒、錠剤および粉末のような固体形態、ならびに溶液、シロップ、エリキシル剤 および懸濁剤のような液体形態が挙げられる。非経口投与のために有用な形態と しては、無菌溶液、乳剤および懸濁剤が挙げられる。 本発明はさらに、破骨細胞の機能を損なわせる方法を提供し、この方法は、本 明細書において定義されるsrc SH2ドメイン拮抗剤の一定量を、骨吸収を阻害す るために有効な量で投与する工程を包含する。薬物は、骨吸収疾患に罹患した、 または骨吸収疾患にかかる危険性のある患者に、限定するものではないが、静脈 内、筋肉内、経口、皮下、皮内、および非経口を含むがいずれかの従来の投与経 路によって投与され得る。破骨細胞機能を損なわせるために有効な量は、対象の 体重1kg当たり約0.001mgから1kg当たり約10.0mgである。選択される用量は、 対象の体重1kg当たり約0.001mgから1kg当たり約10.0mgより選択される、有効 な、非毒性の量となる。選択される用量は、毎日約1〜6回投与される。 本発明において開示される破骨細胞の機能を損なわせる方法はまた、本明細書 において定義されるsrc SH2ドメイン拮抗剤および医薬的に許容可能な担体を含 む医薬組成物を使用して実施され得る。組成物は、0.05mgと500mgとの間のsrc S H2ドメイン拮抗剤を含み得、そして選択される投与の様式のために適切ないずれ かの形態に構成され得る。経口投与のために適切な組成物としては、丸剤、カプ セル、顆粒、錠剤および粉末のような固体形態、ならびに溶液、シロップ、エリ キシル剤および懸濁剤のような液体形態が挙げられる。非経口投与のために有用 な形態としては、無菌溶液、乳剤および懸濁剤が挙げられる。 また、薬剤は、滅菌水、生理食塩水、またはその他の適切な滅菌注射用媒質を 使用して投与の時に溶解または懸濁され得る滅菌固体組成物として調製され得る 。担体には、必要なそして不活性な結合剤、懸濁剤、潤滑剤、香料、甘味料、保 存薬、色素およびコーティング包含される。 投与されるべき最適の投薬量は、当業者によって容易に決定され得、そして使 用される特定のsrc SH2ドメイン拮抗剤、製剤の強度、投与の様式、および病状 の進行によって変動する。処置される個々の患者に依存する患者の年齢、体重、 食事、および投与の時間を含むさらなる因子は、投薬量を調整する必要を生じさ せる。 本発明はまた、骨吸収疾患の処置における使用のための医薬の製造におけるsr c SH2ドメイン拮抗剤の使用を提供する。 本発明はまた、骨粗鬆症の処置における使用のための医薬の製造におけるsrc SH2ドメイン拮抗剤の使用を提供する。 本発明はまた、破骨細胞機能の阻害における使用のための医薬の製造における src SH2ドメイン拮抗剤の使用を提供する。 本発明はまた、src SH2ドメイン拮抗剤を含む、骨吸収疾患の処置における使 用のための医薬組成物を提供する。 本発明はまた、src SH2ドメイン拮抗剤を含む、骨粗鬆症の処置における使用 のための医薬組成物を提供する。 本発明はまた、src SH2ドメイン拮抗剤を含む、破骨細胞機能の阻害における 使用のための医薬組成物を提供する。 本発明の方法が本発明に従って利用される場合、いかなる許容されない毒物学 的効果も予想されない。 さらなる推敲なしに、当業者は、以上の記載を使用して、本発明をその最も完 全な程度に利用し得ると考えられる。それゆえ、以下の実施例は、単に例示であ り、いかにしても本発明の範囲の限定するものではないと解釈されるべきである 。 実験の詳細 実施例1 (S)- α-(アセチルアミノ)1,3-ジヒドロ-3-ヒドロキシ-1-オキソ-5-イソベンゾフ ランプロパンアミド-グルタメート-グルタメート-イソロイシン-グルタメート- アミン(化合物1)の調製 a)N-アセチル-3-ホルミル-チロシンエチルエステル ヘキサメチレンテトラアミン(Aldrich、25g、178mmol)を、TFA(30ml)およ びAcOH(30ml)中のN-アセチルチロシンエチルエステル1水和物(Aldrich、10g 、37.1mmol)の溶液に添加し、そして反応液を4.5時間80℃に加熱した。反応液 を室温に冷却し、次いでH2O(200ml)を添加し、反応混合液をEtOAcで抽出した (3×200ml)。合した有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で 濃縮し、クロマトグラフィーに付して(シリカゲル、5%MeOH/CH2Cl2)、表題 の化合物を白色固体として得た(4.5g、46%収率):MS ES M+H+=280。 b)N-アセチル-3-(1,3-ジチアン)-チロシンエチルエステル TiCl4の溶液(Aldrich、1.0M、1.4ml、1.4mmol)を、0℃のCH2Cl2(7.0ml) 中の1.3-プロパンジチオール(148mg、1.4mmol)およびN-アセチル-3-ホルミル- チロシンエチルエステル(400mg、1.4mmol)の溶液に滴下した。反応液を2時間 撹拌し、次いで飽和NaHCO3水溶液(10ml)を添加し、反応混合液をEtOAcで抽出 した(3×200ml)。合した有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧 下で濃縮し、クロマトグラフィーに付して(シリカゲル、5%MeOH/CH2Cl2)、 表題の化合物を白色固体として得た(420mg、81%収率);MS ES M+H+=370、M+ Na+=392。 c)N-アセチル-3-(1,3-ジチアン)-4-トリフリル-フェニルアラニンエチルエステ ル N-フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(Aldrich、1.0g、2.8mmol)を 、室温のCH2Cl2(9.0ml)中のN-アセチル-3-(1,3-ジチアン)-チロシンエチルエ ステル(1.0g、2.7mmol)およびトリエチルアミン(0.41ml、3.0mmol)の溶液に 添加し、反応液を一晩撹拌した。反応液をH2O(20ml)で希釈し、次いで反応混 合液をEtOAcで抽出した(3×20ml)。合した有機物を硫酸マグネシウ ムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、クロマトグラフィーに付して(シリカゲ ル、5%MeOH/CH2Cl2)、表題の化合物をベージュ色固体として得た(1.14g、84 %収率):MS ES M+H+=502、M+HCO2 -=546。 d)N-アセチル-3-(1,3-ジチアン)-4-カルボキシ-フェニルアラニンエチルエステ ル 酢酸パラジウム(II)(11mg、0.215mmol)を、DMSO(10.0ml)中のN-アセチル- 3-(1,3-ジチアン)-4-トリフリル-フェニルアラニンエチルエステル(540mg)1.0 7mmol)、1,1'=ビス-(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(Aldrich、119mg、0.2 15mmol)、酢酸カリウム(409mg、4.31mmol)の混合物に添加した。反応混合液 を80℃に加熱し、次いで一酸化炭素を溶液を通して10分間通気した。次いで、反 応液を一晩一酸化炭素のバルーン下で撹拌した。反応液を室温に冷却し、H2O(3 0ml)で希釈し、EtOAcで抽出した(4×30ml)。次いで、合した有機物を硫酸マ グネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、そしてクロマトグラフィーに付 して(シリカゲル、5%MeOH/CH2Cl2)、表題の化合物を白色固体として得た(3 20mg、76%収率):MS ES M+H+=398、M-H-=396。 e)N-アセチル-3-(1,3-ジチアン)-4-(t-ブチル-カルボキシレート)-フェニルア ラニンエチルエステル 2,4,6-トリクロロベンゾイルクロリド(Aldrich、0.165ml、1.1mmol)を、THF (5.3ml)中のN-アセチル-3-(1,3-ジチアン)-4-カルボキシ-フェニルアラニンエ チルエステル(420mg、1.1mmol)、トリエチルアミン(0.295ml、2.1mmol)の溶 液に添加し、反応液を0.25時間撹拌した。次いで、t-ブタノール(0.2ml、2.1mm ol)、続いて4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)(258mg、2.11mmol)を添加し 、反応液を一晩撹拌した。反応混合液をクロマトグラフィーカラムに付して(シ リカゲル、5%MeOH/CH2Cl2)、表題の化合物を白色固体として得た(250mg、55 %収率):MS ES M+H+=454。 f)N-アセチル-3-(1,3-ジチアン)-4-(t-ブチル-カルボキシレート)-フェニルア ラニン 水酸化ナトリウム水溶液(Aldrich、1.0N、0.55ml、0.55mmol)を、MeOH(1.5 ml)中のN-アセチル-3-(1,3−ジチアン)-4-(t-ブチル-カルボキシレート)-フェ ニルアラニンエチルエステル(250mg、0.55mmol)の溶液に添加し、反応液を一 晩撹拌した。次いで、反応混合液をAcOH(1.0ml)およびH2O(10ml)で希釈し、 反応混合液をEtOAcで抽出した(4×30ml)。次いで、合わせた有機物を硫酸マ グネシウムを用いて乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、クロマトグラフィーに付 して(シリカゲル、5%MeOH/CH2Cl2)、表題の化合物を白色固体として得た(1 20mg、51%収率):MS ES M+H+=426、M+NH4=443、M-H-=424。 g)γ-t-ブチルーグルタメート-γ-y-t-ブチル-グルタメート-イソロイシン-γ- t-ブチル-グルタメート-Rink樹脂 表題のペプチドを、標準的な固相化学により、Symphony Multiple Peptide Sy nthesizer(Rainin)上で、標準的なFMOC保護アミノ酸(2×1.5時間、6当量、 DMF中HBTU(2-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート)/N-メチルモルホリンのカップリング条件を使用 )および20%ピペリジン/DMFの脱保護条件(10分間)を使用して、Rink Amide樹 脂(Nova、0.3mmol/g、PS/1%DVB、100〜200メッシュ、H.Rink Tet.Lett.19 87,28,3787)を用いて開始して調製した h)N-アセチル-3-(1,3-ジチアン)-4-(t-ブチル-カルボキシレート)-フェニルア ラニン-γ-t-ブチル-グルタメート-γ-t-ブチル-グルタメート-イソロイシン-γ -t-ブチル-グルタメート-Rink樹脂 HBTU(2-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキ サフルオロホスフェート)(61mg、0.16mmol)を、DMF(5.0ml)中のN-アセチル -3-(1,3-ジチアン)-4-(t-ブチル-カルボキシレート)-フェニルアラニン(68mg、 0.16mmol)、γ-t-ブチル-グルタメート-γ-t-ブチル-グルタメート-イソロイシ ン-γ-t-ブチル-グルタメート-Rink樹脂(200mg、0.08mmol)、N-メチルモルホ リン(0.023ml、0.24mmol)のスラリーに添加し、室温で48時間 振とうした。反応混合物を濾過し、DMF(300ml)、次いでCH2Cl2(300ml)で洗 浄し、減圧下で一晩乾燥した。樹脂は定量的カップリングと一致してKaiserニン ヒドリン陰性と試験され、表題の化合物を得た。 i)N-アセチル-3-(1,3-ジチアン)-4-(t-ブチル-カルボキシレート)-フェニルア ラニン-グルタメート-グルタメート-イソロイシン-グルタメート-アミン N-アセチル-3-(1,3-ジチアン)-4-(t-ブチル-カルボキシレート)-フェニルアラ ニン-γ-t-ブチル-グルタメート-γ-t-ブチル-グルタメートイソロイシン-γ-t- ブチル-グルタメート-Rink樹脂(100mg、0.04mmol)を、95%TFA/H2Oの溶液に添 加し、4時間室温で振とうした。反応混合液を濾過し、100mlの冷エタノールで 希釈し、沈殿を採集し、AcOH(5ml)中に溶解し、-78℃に凍結し、そして凍結 乾燥して、表題の化合物を白色の綿毛状の固体として得た:MS ES M+H+=869、M -H-=867。 j)(S)-α-(アセチルアミノ)-1,3-ジヒドロ-3-ヒドロキシ-1-オキソ-5-イソベン ゾフランプロパンアミド-グルタメート-グルタメート-イソロイシン-グルタメー ト-アミン N-アセチル-3-(1,3-ジチアン)-4-(t-ブチル-カルボキシレート)-フェニルアラ ニン-グルタメート-グルタメート-イソロイシン-グルタメート-アミン(5mg、0 .006mmol)を、90%アセトン/H2O(0.3ml)中に溶解し、次いでN-クロロスクシ ンイミド(5mg、0.037mmol)および過塩素酸銀(10mg、0.048mmol)を添加し、 そして反応液を10分間室温で撹拌した。反応混合液をクロマトグラフィーにかけ (C18逆相シリカ、MeCN、H2O)、そしてUV活性画分を合わせ、減圧下で濃縮し、 そしてMeOH(0.2ml)中に溶解した。冷エタノールを添加し、沈殿を採集し、エ ーテルで洗浄し、AcOH中に溶解し、-78℃に凍結し、凍結乾燥して、白色の綿毛 状の固体を生じた(3mg、64%収率):MS ES M+H+=M+Na+=801、M-H-=777。 実施例2−src SH2ドメイン拮抗剤の効力の測定用のプロトコル ヒトsrc SH2ドメインにおける化合物の阻害活性を、Ecoliにおいて融合タン パク質として発現させたヒトsrc SH2ドメインを使用して、インビトロにおいて 測定した。 ヒトSH2ドメインを含む融合タンパク質を、一般配列:DET1-DET2-スペーサー- ek-SH2として発現させた。ここで、DET1、DET2、スペーサー、ek、およびSH2は 下記のとおりである。DET1(「規定エピトープタグ1」)(配列番号1)は、ヒ ト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)エンベロープタンパク質gp120(またはgp160 )において見出される11アミノ酸の配列である。HIV-1 gp120(またはgp160)の 種々のエピトープに対するモノクローナル抗体が当該分野において公知である。 例えば、米国特許第5,166,050号を参照のこと。1つの好ましい例は、モノクロ ーナル抗体178.1であり(例えば、Thiriartら、J .Immunol.143:1832-1836(19 89)を参照のこと)、これはBH10株由来の酵母発現HIV-1gp160分子でのマウスの 免疫によって調製された(Ratnerら、Nature313:277-284(1985))。このタグ を、発現の検出(ウエスタンブロットによる)用、タンパク質の精製(アフィニ ティークロマトグラフィーによる)用および融合タンパク質を178.1抗体を 使用して捕獲または固定化する配置アッセイ(configuring assay)用に使用し た。DET2は、ニッケル含有樹脂に結合するヘキサヒスチジン配列タグ(配列番号 2)であり、そしてこれを精製目的のために使用した。スペーサー(配列番号3 )を、構築物の示す位置におけるBamHI制限部位を設計するために利用した。用 語-ek-は、エンテロキナーゼプロテアーゼのための認識配列(配列番号4)をい い、これはSH2ドメインからのタグの最適な除去を提供し、従って外来のアミノ 酸を含まないSH2ドメインを生じる。外来アミノ酸を含まないSH2ドメインは、結 晶学的研究のために、タグ化されたタンパク質に好ましい。SH2は、ヒトsrc SH2 ドメイン、または下記のように、ヒトsrc SH2ドメインの調製において使用され る構築物をいう。 DET1-DET2-スペーサー-ek-SH2の各々をコードするDNA配列を、示された制限部 位(BamHIおよびXbaI)がスペーサー-ek-SH2領域に隣接し、それによって異なる スペーサーek-SH2構築物が、以下の手順2または3に記載のいずれかのベクター 中に容易に置換されて、DET1-DET2-スペーサー-ek-SH2タグ付きタンパク質を作 製することを可能にするように設計した。DET1-DET2-スペーサー-ek-SH2の各々 をコードするDNA配列をまた、タグ付きSH2ドメインの全体が、NdeI-XbaIフラグ メントとして、Ecoliの転写および翻訳調節配列の下流の適切な距離におけるN deI部位ならびにXbaIと適合性の下流のクローニング部位を含むいずれかの発現 ベクター中に移動され得るように設計した。いずれかの適切なベクターも同様な 結果をもたらすが(例えば、pET-11a;Novagen,Inc.)、本実験において使用し たベクターは、Ecoli発現ベクターpEA1KnRBS3であった。このベクターは、Sha tzman,A,Gross,M,およびRosenberg,M,1990,「ファージλ調節配列を有す るベクターを使用する発現」:Current Protocols in Molecular Biology (F.A .Ausubelら,編),16.3.1-16.3.11頁,Greene Publishing and Wiley-Intersci ence,N.Y.(本明細書中以下、F.A.Ausubelら)に記載の一連のベクターの誘 導体である。特定のベクターpEA1KnRBS3は、Bergsmaら,1991,J .Biol.Chem2 66 :23204-23214に記載されている。 以下の手順は、ニワトリsrcおよびヒトsrc SH2ドメインの発現を記載する。ま ず、ニワトリsrc SH2ドメインをDET1-DET2-スペーサー-SH2として発現させた。 次いで、もう一方をこのベクター中にニワトリsrcの代わりに挿入して、DET1-DE T2-スペーサー-ek-SH2の形態のタンパク質を発現させた。手順1 :タグDET1およびDET2を含むニワトリsrc SH2ドメイン(DET1-DET2-スペ ーサー-SH2)のクローニングおよび発現。 タグ付きタンパク質DET1-DET2-スペーサー-SH2をコードするDNA配列を、ニワ トリsrc遺伝子を含むcDNA(p5H;Levyら,1986.Proc. Natl. Acad. Sci. USA 8 3 :4228)から、当業者に周知の方法によって、以下のプライマーを使用すること によってPCR増幅した: 下線を付した部位は、NdeI認識部位(5')およびBamHI認識部位(3')である 。 下線を付した領域は、XbaI認識部位である。 PCR産物をNdeIおよびXbaIで消化し、続いて消化したフラグメントをアガロー スゲル上で単離した。フラグメントを、6.5kbpのフラグメントとしてアガロ-ス ゲル精製しておいたNdeI-XbaI消化したpEA1KnRBS3ベクター(Bergsmaら、前出) 中に連結した。連結反応液を使用して、E. co1i MM294cI+を形質転換した(F.A .Ausubelら、前出)。正しいフラグメントの挿入を含むプラスミドを同定し、 そしてDNA配列決定によって確認した。得られたプラスミドは、ファージλのPL プロモーターおよび調節系の制御下のDET1-DET2-スペーサー-SH2をコードする。 プラスミドDNAをMM294cI+から精製し、そしてこれを使用してE.coli AR120株を 形質転換した。F.A.Ausubelら(前出)に記載のように、この宿主株において、 ファージプロモーターの発現は、増殖中の培養物へのナリジクス酸の添加によっ て誘導され得る。このプラスミドを含むAR120のナリジクス酸誘導、続くクマー シーブルーで染色したSDS-ポリアクリルアミドゲル上での細胞性タンパク質の分 析(F.A.Ausubelら、前出)の結果、15,000の見かけの分子量を有するタンパク 質バンドが出現した;このバンドは、非誘導細胞においても、PCR増幅フラグメ ントを欠くpEA1KnRBS3を含む誘導細胞においても見られなかった。ウエスタンブ ロッティングによって、誘導されたタンパク質バンドが、抗DET1モノクローナル 抗体178.1と反応することが確認された。手順2 :タグおよびエンテロキナーゼタンパク質分解切断部位を含むヒトsrc SH 2ドメイン(DET1-DET2-スペーサー-ek-src SH2)のクローニング、発現、および 精製。 タンパク質ek-src SH2をコードするDNA配列を、ヒトsrc遺伝子を含むcDNAクロ ーン(Takeya,T.およびHanafusa,H,1983 Cell 32:881-890に記載のものと同一 であるc-src SH2 DNA配列)から、以下のプライマーを使用してPCR増幅した: 下線を付した部位はBamHI認識部位である。 下線を付した部位はXbaI認識部位である。 PCR産物をBamHIおよびXbaIで消化し、続いて消化したフラグメントをアガロー スゲル上で単離した。フラグメントを、上記の手順1に記載の、タグ化ニワトリ src遺伝子DET1-DET2-スペーサー-SH2を含む、BamHI-XbaI消化した発現ベクター 中に連結した。そのベクターにおいて、BanmHI部位はDET1およびSH2のコード領 域の間に位置し、そしてXbaI部位はSH2コード領域の3'末端の後に位置する。連 結反応液を使用してE. coli MM294cI+を形質転換した。構築物DET1-DET2-スペー サー-ek-src SH2をDNA配列決定によって確認し(配列番号5)、そして上記の手 順1に記載のようにE. coli AR120株において誘導した。16,000の見かけの分子 量を有する、クマーシーブルー染色され、ウエスタンブロット陽性の、誘導され たタンパク質バンドが、ナリジクス酸誘導の後に観察された。 細胞を、中性pHにおいて、リゾチームの存在下での超音波処理によって溶解し た。遠心分離後、可溶性抽出物をNi++NTAカラム上でクロマトグラフィーに付し た。カラムを平衡化緩衝液(0.5M NaClを含有するTris緩衝液pH8)および15mMイ ミダゾールを含有する同じ緩衝液で洗浄した後、タンパク質を平衡化緩衝液中の 25mMイミダゾールで、高度に精製された形態で溶出した。この様式で精製したSH 2ドメインは、下記の「結合アッセイ」において適切なpYペプチドに特異的な飽 和可能な様式で高親和性で結合することが見出された。このことは、タグが機能 に干渉しなかったことを実証する。ヒトsrc SH2ドメインを選択的に阻害する化 合物の特異性を決定するために、この発現させた融合タンパク質DET1-DET2-スペ ーサー-ek-src SH2を、下記の「結合アッセイ」において利用した。 結合アッセイ:ヒトSH2ドメインにおける化合物の効力を、そのような化合物 がSH2ドメインをそのそれぞれの特異的pYペプチドへの結合から選択的に阻害す る能力に基づいて決定した。 ヒトSH2ドメインおよびpYペプチドについての結合アッセイを、ELISAに基づく 96ウェルプレートアッセイにおいて実施した。Millipore 96ウェルフィルタープ MADVN6550)に、2μ1(50%懸濁液)のProtein-G Sepharose(N.J.のPharmacia から入手可能、カタログ番号17-0618-01)および2μlの2mg/mlのMAB178.1を添 加した。10pmolの課題ののSH2ドメイン融合タンパク質を1つ以上のウェルに添 加した。容量をTBS-T(tris緩衝化生理食塩水+0.05%tween-20)で100μlにし 、室温で1時間インキュベートおよび振とうし、次いでTBS-T(4℃)で1回洗 浄した。次いで、90μlのTBS-Tを各々のウェルに添加した。特異的pYビオチン化 ペプチドを、TBS-T中1.0μMの濃度に希釈した(このペプチドは、Pennsylvania のBachem Bioscience、TexasのGenosys Biotechnologies、およびCaliforniaのC alifornia Peptide Researchから入手され得る)。1ウェル当たり10μlを小分 けして、0.1μMの最終濃度(ほぼSH2ドメイン/ペプチド対についてのKd)および 100μlの最終容量を得た。平衡結合が達成されるまで、アッセイプレートをイン キュベートした(振とうしながら4℃で3時間)。アッセイプレートを1ウェル 当たり2回TBS-T(4℃)で洗浄し、次いで1ウェル当たり100μlのSABC(スト レプトアビジンビオチン化西洋ワサビペルオキシダーゼ複合体、CaliforniaのZy med corporationから入手可能、カタログ番号93-0043、10mlのTBS-T当たり1滴 の試薬A(ストレプトアビジン)および1滴の試薬B(AH-ビオチン結合西洋ワ サビペルオキシダーゼ)、37℃で30分間インキュベート、次いで4℃に冷却)を 添加し、次いで4℃で30〜60分間インキュベートした。次いで、プレートをTBS- T(4℃)で4回洗浄した(250μl/ウェル/洗浄)。クエン酸緩衝液中1mg/mlの OPD(o-フェニルジアミン、Sigma Chemical Corporation,St.Louis Missouri )を1ウェル当たり100μl添加した。発色を停止するために、1ウェル当たり10 0μlの10%硫酸を添加した。次いで、各プレートから150μlをアッセイプレート から取り出し、そしてELISAプレートに入れた。次いで、各々のELISAプレートの A490を測定した。 表Iについての(IC50)の測定 各々のコントロールまたは化合物を二連でアッセイした。二連を平均し、そし てバックグラウンドを差し引き、そして阻害なしの最大値をプレートから取り、 次いで全てのその他のデータ点を、最大値の百分率として(または%コントロー ルとして)表した。これらの%コントロールデータ値を、Kaleidagraph for Mac intosh(Synergy Software)においてグラフ化した。これらのグラフ上での曲線 は、以下の方程式F(x)=Emax/(1+(Kd/濃度)勾配)に適合される非直線であり、 ここでkd項は各々の曲線についてのIC50を表す。 表IIについての(Ki)の測定 それぞれの化合物についてのKiは、以下の方程式を介して算出される(以下を 参照のこと)。pYビオチン化ペプチドはSH2ドメイン融合タンパク質を上回って の大過剰濃度(×100)ではないという事実により、この展開された方程式はこ のアッセイの条件下で使用されなければならない。IC50は、Kaleidagraphを使用 して非直線曲線適合から外挿される値である。Rtotおよび*Dは、アッセイ中への 試薬投入について既知の値である。KDは、一般に、SH2ドメイン融合タンパク質 とpYビオチン化ペプチドの各々の組み合わせについて実験的に決定されなければ ならない。 KI=(IC50- Rtot+Rtot/2((*D/(KD+*D))+(KD/(KD+*D+Rtot/2)))/(1+*D/KD+Rtot/KD((KD+*D/2) /(KD+*D))) KI=競合物の(μM)KD IC50=インヒビターについての(μM)IC50、SH2ドメインについての競合選択性 アッセイデータの非直線曲線適合を介して導かれる Rtot=1アッセイ(マイクロタイタープレート)ウェル内の(μM)総SH2ドメイ ン濃度* D=SH2ドメインに対する特異的pYおよびビオチン化ペプチドの(μM)濃度 KD=SH2ドメインに対する特異的pYおよびビオチン化ペプチドについての(μM) KD値 IC50は、応答またはシグナルが50%阻害されるインヒビターの濃度であるKDは、 受容体/リガンド相互作用におけるリガンドについての解離定数であり、通常は 、飽和結合曲線上の1/2 Vmaxにおけるリガンドの濃度と等しくなる 上記の結合 アッセイにおいて使用したpYペプチドリガンドは以下のとおりである。 ヒトsrc SH2ドメインのために使用したアミノカプロン酸(Aca)リンカーを含む ビオチン化pYペプチドリガンド。 Glu-Pro-Gln-pTyr-Glu-Glu-Ile-Pro-Ile-Tyr-Leu(SEQ ID NO:13) 結合アッセイの結果: 表IおよびIIは、ヒトsrc SH2ドメインにおけるSH2アンタゴニストの活性を示す 。 NI−300μMまで阻害は観察されず X−試験せず NI−1000μMより下で阻害は観察されず x−算出せず XX−試験せず 実施例3 src SH2ドメイン拮抗剤の活性 ヒトsrc SH2ドメインの拮抗剤である本発明の化合物を、Raisz LG(1965)J C lin Invest 44:103-116、Stern PHら,(1979)Skeletal Research:Anexperimen tal Approach.New York:Academic Press,21-59、およびVotta BJら,(1994) Bone 15:533-538に記載されるような胎児ラット長骨(FRLB)アッセイにおいて 破骨細胞媒介性骨吸収を阻害するそれらの効力について試験する。 実験を実施するために、定期妊娠(timed-pregnant)Sprague Dawleyラット( Taconic Farms,Germantown,NY)に200μCiの45CaCl2を妊娠18日目に皮下注射 し、これを一晩飼育し、次いでInnovar-Vet(Pittman-Moore,Mundelein,IL) を用いて麻酔し、そして頸部脱臼によって屠殺する。胎児を無菌的に取り出し、 そして橈骨および尺骨を、周囲の軟組織および軟骨末端なしに切除した。骨を1 mg/mlウシ血清アルブミンを含有するBGJb培地(Sigma)中で18〜24時間培養し、 次いで新鮮な培地に移し、そしてさらに48時間、ヒトsrc SH2ドメインのアンタ ゴニストである化合物の存在下または非存在下で培養する。培地中に遊離される45 カルシウムおよび骨中の総カルシウムを、液体シンチレーション分光測定法に よって測定する。データを、対応するコントロール骨に比較しての処理した骨か ら遊離される45カルシウムの%として表す。統計的差異を、非対試料についての 分散の一方向分析を用いることによって評価する。データを平均±s.e.m.、n =4として示す。実験を一般に2回繰り返す。 上記の実験からのデータは、src SH2ドメイン拮抗剤の、骨吸収疾患の処置に おける治療的効果を実証する。 本発明の好ましい実施態様を上記により示したが、本発明は本明細書中に開示 される明確な教示には限定されず、そして以下の請求の範囲の範囲内に入る全て の改変に対する権利が保持されることが理解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヤマシタ,デニス・エス アメリカ合衆国19406ペンシルベニア州キ ング・オブ・プルシア、エッジウッド・ロ ード703番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.src SH2ドメインのcys185への共有結合または連結を形成する化合物の治療 有効量を対象に投与する工程を包含することを特徴とする対象における骨吸収疾 患を処置する方法。 2.src SH2ドメインのcys185への共有結合または連結を形成する化合物の治療 有効量を対象に投与する工程を包含することを特徴とする対象における骨粗鬆症 を処置する方法。 3.src SH2ドメインのcys185への共有結合または連結を形成する化合物の破骨 細胞機能阻害量を対象に投与する工程を包含することを特徴とする対象における 破骨細胞の機能を損なう方法。 4.化合物が以下の式I: X=OR"、SR"、NR"R"'; R"=H、メチル、アルキル; R"'=CONH2、CONHMe、CONHアルキル、SONH2、SONHMe、SONHアルキル、SO2NH2、S O2NHMe、SO2NHアルキル; n=0、1、2; R=H、CH2CH(NHCOR"")CONHR""'、有機部分; R""=glu-glu-ileu-glu-NH2、ペプチド、ペプチド模倣物、アルキル、置換アル キル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール; R'=H、ペプチド模倣物; または R、R'=Hもしくはペプチド模倣物で置換された縮合環系; またはその医薬上許容される塩、溶媒和物の水和物である請求項1記載の方法。 5.化合物が以下の式I:X=OR"、SR"、NR"R"'; X=OR"、SR"、NR"R"'; R"=H、メチル、アルキル; R"'=CONH2、CONHMe、CONHアルキル、SONH2、SONHMe、SONHアルキル、SO2NH2、S O2NHMe、SO2NHアルキル; n=0、1、2; R=H、CH2CH(NHCOR"")CONHR""'、有機部分; R""=glu-glu-ileu-glu-NH2、ペプチド、ペプチド模倣物、アルキル、置換アル キル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール; R'=H、ペプチド模倣物; または R、R'=Hもしくはペプチド模倣物で置換された縮合環系; またはその医薬上許容される塩、溶媒和物の水和物である請求項2記載の方法。 6.化合物が以下の式I: X=OR"、SR"、NR"R"'; R"=H、メチル、アルキル; R"'=CONH2、CONHMe、CONHアルキル、SONH2、SONHMe、SONHアルキル、SO2NH2、 SO2NHMe、SO2NHアルキル; n=0、1、2; R=H、CH2CH(NHCOR"")CONHR""'、有機部分; R""=glu-glu-ileu-glu-NH2、ペプチド、ペプチド模倣物、アルキル、置換アル キル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール; R'=H、ペプチド模倣物; または R、R'=Hもしくはペプチド模倣物で置換された縮合環系、 またはその医薬上許容される塩、溶媒和物の水和物である請求項3記載の方法。 7.化合物がさらにarg175と水素結合を形成し、そしてlys203と疎水性相互作用 を有する請求項1記載の方法。 8.適切な医薬担体および請求項1において定義される化合物を含むことを特徴 とする医薬組成物。
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