JP2001513487A - 糖尿病治療用組成物及び治療方法 - Google Patents

糖尿病治療用組成物及び治療方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明の組成物及び方法は、哺乳動物における糖尿病の症状の軽減に有効である。組成物のうちいくつかのものは、亜鉛塩及びシクローヒスプロを含有すると共に、アラキドン酸を任意に含有する。別の組成物は、亜鉛塩、アラキドン酸、及びL−ヒスチジンを含有する。組成物は毎日の治療プログラムに従って経口投与することが可能であり、これによって血中グルコース濃度が減小する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の属する技術分野 本発明は、糖尿病に伴う症状の調節に有効な栄養補助用組成物及び方法に関す
る。より詳しくは、本発明は、糖尿病の治療に有効な特定の化学薬品種を含有す
る組成物と、同組成物の投与を基礎とする方法とに関する。
【0002】 発明の背景 糖尿病は最も一般的な人の代謝異常のうちの1つである。実に、ほぼ100万
人のアメリカ人が若年型糖尿病に苦しんでいる。この疾患の様式は、インスリン
依存性糖尿病又はI型糖尿病としても知られており、通常、小児期又は若年期に
突然発症する。II型糖尿病又はインスリン非依存性糖尿病は、突然の発症が少
ないことを特徴とする。II型糖尿病は一般に40歳程度の年齢を超えると一般
に発症し、ほぼ2000万人のアメリカ人がこれに苦しんでいる。どちらのタイ
プの糖尿病でも、血中グルコースをエネルギー源として利用する体の能力が損な
われる。血中の糖レベルが慢性的に高いと、体の組織及び器官の多くが次第に損
傷を受ける。
【0003】 インスリンによる治療が有効であるにもかかわらず、糖尿病は依然として世界
的に、多くの死及び実質的な病的状態の原因となる深刻な病気である。例えば、
平均的な糖尿病患者の平均寿命は、50%程度短縮される。インスリン治療は血
中の糖レベルの調節を助長し得るが、この調節の程度が、糖尿病に由来する続発
症の多くを防止するには一般に不十分である。長期間糖尿病に罹患した結果には
、眼の損傷(しばしば失明につながる)、循環系の問題、傷の治癒に関する問題
、及び他の深刻な結果が含まれ得る。糖尿病に対する治療の改善が明らかに必要
である。
【0004】 亜鉛欠乏が、膵インスリン含量の減小(ヒューバーら(Huber et al.)、J. N
utr.第103 巻、1379ページ、(1973))、インスリンの生理学的効力の減小(ボ
クイスト(Boquist )、Acta Soc. Med. Upsal. 、第72巻、358 ページ、(1967
))、グルコース耐性の障害(クオーターマンら(Quarterman et al. )、Br.
J. Nutr.、第28巻、75ページ、(1972))、及びインスリン分解の増加に関係す
ることが長い間認められていたが、亜鉛欠乏と糖尿病の症状との相関については
明確に立証されていなかった。糖尿病の動物及び人のどちらに関しても、血漿亜
鉛レベルは低く(レヴィンら(Levine et al. )、Am. J. Clin. Nutr.、第37巻
、382 ページ、(1983)、チォイら(Chooi et al.)、Nutr. Metab.、第20巻、
135 ページ、(1976)、ロイら(Leu et al.)、J. Nutr.、第114 巻、224 ペー
ジ、(1984)、ロスナーら(Rosner et al. )、J. Lab. Clin. Med.、第72巻、
213 ページ、(1968)) 、腸での亜鉛吸収機構が損なわれている(キンローら(
Kinlaw et al.)、Am. J. Med. 、第75巻、273 ページ、(1983)、ゴシャンら(
Gochishan et al.)、Life Sci. 、第32巻、1735ページ、(1983)、ジョンソン
ら(Johnson et al.)、J. Nutr.、第115 巻、1217ページ、(1985)、キールリ
ッヒら(Kiilrich et al. )、Clin. Ch im. Acta. 、第189 巻、13ページ、(1
990)、ソングら(Song et al. )、Life Sci. 、第42巻、687 ページ、(1988 ))。これらの要因により、以下のような事実に基づき、糖尿病の症状発現がさ
らに悪化する可能性がある。その事実とは、亜鉛が、グルコース輸送体のサイト
ゾルプールから膜への転移と、ヒトインスリン受容体遺伝子の発現とに関すると
いうことである。また、亜鉛がほぼ300個の金属酵素及びタンパク質の不可欠
な構成成分であることも知られている。これらの酵素の多くはグルコースの代謝
と同様、インスリン及びインスリン受容体の合成に関する。
【0005】 以前の研究により、プロスタグランジン類(PGs)及びプロスタグランジン
類の前駆物質であるAAが、亜鉛と結合してキレート化し、腸での亜鉛吸収及び
分泌を調節することが示された(ソングら(Song et al. )、Am. J. Physiol.
、第234 巻、E99 ページ、(1979)、ソングら(Song et al. )、J. Nutr.、第
109 巻、2151ページ、(1979)、コレツコら(Koletzko et al. )、Eur. J. Pa
diatr.、第143 巻、310 ページ、(1985)、ソングら(Song et al. )、Prost.
Leuko. Med.、第17巻、159 ページ、(1984)) 。糖尿病ラットから単離した腸
の切片では、Ussing chamber実験において、腸の亜鉛吸収能が有
意に低下していることが示された(ソングら(Song et al. )、Life Sci. 、第
42巻、687 ページ、(1988) )。腸切片を浸した媒質にAAを添加すると、コン
トロールと比較して亜鉛の取り込みが有意に増大した。非糖尿病ラットでは、低
用量のAAの経口投与では腸の亜鉛吸収率は減小するが、高用量のAAにより亜
鉛の吸収は増大した(ソングら(Song et al. )、Prost. Leuko. Med.、第17巻
、159 ページ、(1984)) 。糖尿病患者において亜鉛及びPGのいずれの代謝も
変化した(ハーレイら(Hurley et al. )、Proc. Soc. Eptl. Biol. Med. 、第
123 巻、692 ページ、(1966)、ネジャーら(Neggers et al.)、Am. J. C lin
. Nutr.、第51巻、678 ページ、(1990)、ペダーセンら(Pedersen et al. ) 、Lancet、第1 巻、1124ページ、(1964)、ナスラットら(Nasrat et al. )、
Diabetes Care 、第14巻、553 ページ、(1991))という知見と、PG類が亜鉛
の代謝を調節するという知見とにより、亜鉛の栄養不良が糖尿病の動物及び人に
おけるPG代謝の異常と関連し得ることが示唆された。
【0006】 PG類及びAAがインスリン放出の調節に重要な役割を果たしている(オウル
シャら(Aalusha et al.)、Diabetes Mellitus, Theory and Practiceの中の"P
rostaglandins and diabetes mellitus" 、エレンバーグら(Ellenberg et al.
)編、295-308 ページ)と同時に、多くの糖尿病関連代謝活性に関与している(
ロバートソンら(Robertson et al.)、Med. Clin.、第65巻、759 ページ、(19
84)、カタヤマら(Katayama et al. )、Hyper tension、第7 巻、554 ページ 、(1985)、ハリソンら(Harrison et al. )、Diabetologia、第18巻、65ペー
ジ、(1980)、サビアら(Subbiah et al.)、Biochem. Med. 、第23巻、231 ペ
ージ、(1995)、ジョンソンら(Johnson et al.)、Lancet、第1 巻、325 ペー
ジ、(1979)、シェイカーら(Shakir et al. )、J. Clin. Invest.、第60巻、
747 ページ、(1977)、ゴトウら(Goto et al. )、Diabetes、第41巻、1644ペ
ージ、(1992))ことが報告されている。
【0007】 このような背景が理解されているにもかかわらず、糖尿病動物の亜鉛代謝を意
図的に操作することにより糖尿病の症状を軽減する有効な手段は未だ明らかにな
っていない。この要求を満たす新しい組成物及び方法を本明細書に開示する。
【0008】 発明の概要 本発明の1態様は、(1)亜鉛カチオン及びアニオンを含む亜鉛塩、(2)精
製シクロ−ヒスプロ、及び(3)薬剤として許容可能な賦形剤とを含有する組成
物に関する。ここで、同組成物における亜鉛カチオンのシクロ−ヒスプロに対す
る重量比は約1:10〜約100:1である。本発明の組成物の1実施形態にお
いて、亜鉛カチオンのシクロ−ヒスプロに対する重量比は約1:6〜約5:1で
ある。別の実施形態において、亜鉛塩に含まれるアニオンは、塩化物及び硫酸塩
から成るグループより選択されるアニオンである。また別の実施形態において、
本発明の組成物はアラキドン酸を更に含有し得る。アラキドン酸が組成物に含ま
れている場合、亜鉛カチオンのアラキドン酸に対する重量比は約1:200〜約
1:2である。亜鉛塩、精製シクロ−ヒスプロ、及び薬剤として許容可能な賦形
剤に加えて、本発明の組成物はL−ヒスチジンを任意に含み得る。L−ヒスチジ
ンが組成物に含まれている場合、亜鉛カチオンのL−ヒスチジンに対する重量比
は約1:5〜約500:1である。上述のようにアラキドン酸が組成物に含まれ
ている場合、亜鉛カチオンのアラキドン酸に対する重量比は1:160〜約1:
10である。本発明の組成物のすべての実施形態に関して、薬剤として許容可能
な賦形剤は、紅花油、レシチン、イノシトール、大豆ショートニング、ゼラチン
、アラビアゴム、グリセリン、酸化チタン、及び大豆油から成るグループより選
択され得る。組成物は、約0.5mg〜約50mgのシクロ−ヒスプロを含むカ
プセルの形に包装され、約5mg〜約50mgの亜鉛カチオンをも含み得る。
【0009】 本発明の第2の態様は、(1)精製アラキドン酸、(2)精製L−ヒスチジン
、及び(3)薬剤として許容可能な担体とを含有する組成物に関する。ここで、
L−ヒスチジンのアラキドン酸に対する重量比は約1:40〜約1:1000で
ある。1実施形態において、この組成物は亜鉛カチオン及びアニオンを更に含み
、亜鉛カチオンのアラキドン酸に対する重量比は約1:200〜約1:2であり
、亜鉛カチオンのL−ヒスチジンに対する重量比は約1:5〜約500:1であ
る。別の実施形態において、本発明の組成物はシクロ−ヒスプロを更に含む。シ
クロ−ヒスプロが組成物中に存在する場合、亜鉛カチオンのシクロ−ヒスプロに
対する重量比は約1:6〜約5:1である。すべての実施形態において、アニオ
ンは、塩化物及び硫酸塩から成るグループより選択され得る。組成物は、各カプ
セルが約0.1mg〜約25mgのL−ヒスチジンを含有するようにカプセルの
形式で包装され得る。各カプセルは約100mg〜約1000mgのアラキドン
酸をも含有し得る。
【0010】 本発明の第3の態様は、糖尿病に関する症状を軽減するための糖尿病哺乳動物
の治療方法に関する。この方法は、血中グルコース濃度を減小させるのに十分な
量で1日1回以上、糖尿病哺乳動物にシクロ−ヒスプロを含有する薬剤化合物を
投与する工程を含む。哺乳動物に任意に投与される薬剤組成物には、亜鉛カチオ
ン及びアニオンが含まれるが、亜鉛カチオンの量は約5mg〜約50mgの範囲
に存在し得る。投与薬剤組成物に存在するシクロ−ヒスプロの量は約0.5mg
〜約50mgの範囲に存在し得るが、より好ましい範囲は約10mg〜約30m
gである。発明された方法の別の実施形態において、哺乳動物に投与される薬剤
組成物はアラキドン酸を更に含有する。アラキドン酸が発明された方法に従って
投与される場合、約100mg〜約1gの範囲の量で投与されるが、代わりに約
500mg〜約800mgの範囲の量で投与することも可能である。発明された
方法の別の実施形態によれば、投与組成物中にシクロ−ヒスプロは20mgの量
で存在し、アラキドン酸は約200mgの量で存在する。投与組成物が亜鉛カチ
オン及びアニオンを含有する場合、亜鉛カチオンは約5mg〜約50mgの範囲
の量で存在し得る。薬剤組成物中に含まれるシクロ−ヒスプロは約10mg〜約
30mgの範囲の量で存在する。発明された方法の好適な実施形態において、薬
剤組成物は経口投与され、1日2〜4回投与され得る。
【0011】 本発明の第4の態様は、糖尿病に関する症状を軽減するための糖尿病哺乳動物
の別の治療方法に関する。この方法は、血中グルコース濃度を減小させるのに十
分な量で1日1回以上、糖尿病哺乳動物にL−ヒスチジンを含有する薬剤組成物
を投与する工程を含む。好ましい実施形態において、L−ヒスチジンは投与薬剤
組成物中に約0.1mg〜約25mgの範囲の量で存在する。発明された方法の
別の好ましい実施形態において、投与薬剤組成物は亜鉛カチオン及びアニオンを
更に含有する。投与組成物が亜鉛カチオン及びアニオンを含有する場合、亜鉛カ
チオンは約5mg〜約50mgの範囲の量で存在する。発明された方法の別の実
施形態によれば、投与組成物はL−ヒスチジン及びシクロ−ヒスプロを含有する
。発明された方法のさらに別の好ましい実施形態において、投与される薬剤組成
物はL−ヒスチジン及びアラキドン酸を含有する。アラキドン酸が組成物に含有
される場合、アラキドン酸は約100mg〜約1000mgの量で存在するが、
代わりに約500mg〜800mgの範囲の量で存在してもよい。アラキドン酸
を含有する組成物は亜鉛カチオンを更に含み、同亜鉛カチオンは約5mg〜約5
0mgの範囲の量で存在し得る。投与組成物が亜鉛カチオンを含有する、発明さ
れた方法の実施形態に関して、薬剤組成物に含まれるL−ヒスチジンは約0.1
mg〜1.0mgの範囲の量で存在する。シクロ−ヒスプロが投与組成物に含ま
れている場合、シクロ−ヒスプロは約10mg〜約30mgの範囲の量で存在す
る。発明された方法の非常に好ましい実施形態において、投与組成物はL−ヒス
チジン、アラキドン酸、及び亜鉛塩を含有する。この非常に好ましい実施形態に
おいて、亜鉛塩の亜鉛カチオンは約5mg〜約50mgの範囲の量で存在し、薬
剤組成物に含まれるアラキドン酸は約100mg〜約1gの範囲の量で存在し、
前記薬剤組成物に含まれるL−ヒスチジンは約0.1mg〜1.0mgの範囲の
量で存在する。最後に、薬剤組成物は経口投与可能であり、1日に2〜4回投与
可能である。
【0012】 好ましい実施形態の詳細な説明 亜鉛と、シクロ−ヒスプロ(C-Hispro)又はアラキドン酸(AA)のいずれか
一方とを含有する薬剤組成物が哺乳動物における糖尿病治療に有効であることが
発見されていた。発明者の以前の研究は、米国特許第5,411,748号及び
国際特許出願公開番号第WO95/24911号(1995年9月21日)に開
示されているが、亜鉛と前立腺組織の複合有機抽出物とを含有する治療組成物に
焦点を合わせている。本明細書では、糖尿病の治療にも利用可能な特定の化学種
を含有する組成物について開示する。
【0013】 米国特許第5,411,748号では、哺乳動物前立腺の有機抽出物が亜鉛と
結合し得る物質を含み、糖尿病の治療に有効な治療組成物となることを開示した
が、その粗抽出物中のどの活性成分が治療の恩恵をもたらしているかを確実に知
る方法はなかった。発明者が推論するに、哺乳動物の前立腺組織の抽出物は糖尿
病の症状を治療するのに有効な特定の物質を含有することで知られていると共に
、哺乳動物の前立腺組織は高濃度の亜鉛、シクロ−ヒスプロ、プロスタグランジ
ン類及びL−ヒスチジン(L−His)含んでいるため、PEに含まれるこれら
の化学薬品種の1つ以上のものが、糖尿病の病態生理に影響を及ぼす可能性があ
ると考えられた。以下に開示するように、発明者は、糖尿病哺乳動物の血中グル
コースレベルの調節に使用可能な、亜鉛、L−ヒスチジン、アラキドン酸、及び
シクロ−ヒスプロの最適な化学的組合せを同定した。
【0014】 本発明の特定の態様は薬剤組成物に関する。本発明の薬剤組成物は、(1)亜
鉛塩、(2)シクロ−ヒスプロ、及び/又は(3)アラキドン酸、並びに(4)
1以上の薬剤として許容可能な賦形剤を含む。この発明において、薬剤組成物の
うちのこれらの成分は、「精製された」形で含まれ得る。「精製された」という
言葉を使用することにより、これらの成分が、前立腺抽出物中に存在する場合の
ように天然より得られる形と比べて、濃縮された形で存在することを意味する。
精製された成分は、それらの成分の天然供給源から濃縮することによって手に入
れることも可能であり、化学合成法により手に入れることも可能である。したが
って、「精製された」という言葉の使用は、成分が完全に他の成分を有していな
いことや、ほぼ有していないことを必ずしも意味しない。それにもかかわらず、
「精製された」成分は天然の前立腺抽出物の濃度と比較して濃縮される。
【0015】 本発明に従って調製された薬剤組成物は、薬剤学の分野で公知の方法によって
、錠剤又はカプセルの形に包装可能である。本明細書において参照されるように
、亜鉛に対する絶対値は亜鉛塩のうちの亜鉛成分の質量又は濃度を表す。本発明
に関して有効な亜鉛塩の例には、塩化亜鉛及び硫酸亜鉛が含まれる。人の治療用
には、各錠剤又はカプセルは、薬剤として許容可能な1つの又は複数の賦形剤に
加えて、約5〜約50mgの亜鉛、約0.5〜約50mgのシクロ−ヒスプロ、
及び/又は約100mg〜約1gのアラキドン酸を含むことが好ましい。したが
って、亜鉛カチオンのシクロ−ヒスプロに対する好適な重量比は1:10〜約1
00:1であり、より好ましくは約1:6〜約5:1である。組成物がアラキド
ン酸を含む場合、亜鉛カチオンのアラキドン酸に対する好適な重量比は約1:2
00〜約1:2であり、より好ましくは約1:160〜約1:10である。これ
らの比率の成分を備えた組成物は広範な哺乳動物を治療するのに有効であると考
えられる。
【0016】 本発明に関して有効な第2の組成物は、錠剤又はカプセルの形で調剤され得る
。人の治療用には、第2の組成物について調製された各錠剤又はカプセルは、約
5〜約50mgの亜鉛、約0.1mg〜約25mgのL−ヒスチジン、及び薬剤
として許容可能な1つの又は複数の賦形剤を含む。この第2の組成物は約0.5
mg〜約50mg、より好ましくは約10mg〜約30mgの範囲の量のシクロ
−ヒスプロを任意に含み得る。第2の組成物中に含まれ得る他の任意の成分は、
約100mg〜約1gのアラキドン酸である。したがって、亜鉛カチオン対L−
ヒスチジンの好適な重量比は約1:5〜約500:1である。第2の組成物がシ
クロ−ヒスプロを含む場合、亜鉛カチオン対シクロ−ヒスプロの好適な重量比は
約1:6〜約5:1であり、第2の組成物がアラキドン酸を含む場合、亜鉛カチ
オン対アラキドン酸の好適な重量比は約1:200〜約1:2である。これらの
比率の成分を備えた組成物は広範な哺乳動物を治療するのに有効であると考えら
れる。
【0017】 本発明の特定の実施形態において、アラキドン酸のみを加えた亜鉛カチオンは
、血中グルコースレベルの減小を含めた糖尿病の症状を緩和するのに有効である
。これらの実施形態において、カプセル中の亜鉛カチオンの量は、好ましくは約
5mg〜約50mgであり、アラキドン酸の量は1カプセル当たり約100mg
〜約1gであり、カプセルは1日4回投与され得る。したがって、亜鉛カチオン
のアラキドン酸に対する好適な比は、約1:2〜約1:200である。薬剤とし
て許容可能な担体、希釈液、又は賦形剤も含まれる。
【0018】 錠剤及びカプセルに適した賦形剤には、紅花油、レシチン、イノシトール、大
豆ショートニング、ゼラチン、アラビアゴム、グリセリン、酸化チタン、及び大
豆油を初めとする、不活性な希釈液が含まれる。カプセルのコーティングは、当
該技術分野においてよく知られているように、ゼラチン又は可溶性ポリマーであ
る。錠剤又はカプセルは、毎日の治療プログラムに従って経口投与するのに適し
ている。
【0019】 本明細書中に述べる薬剤組成物は糖尿病及び亜鉛の代謝又はプロスタグランジ
ンの代謝が損なわれた他の病気の治療に有効である。特に糖尿病は、本発明の組
成物を糖尿病哺乳動物の血中グルコース濃度を下げるのに十分な量で投与するこ
とにより治療することが可能である。亜鉛の量で述べる、糖尿病に罹患した患者
に対する一般的な投与量は、1日当たり約20mg〜約80mgである。この投
与量は、、体重、年齢、性別、及び患者の健康状態のような要因にしたがって、
並びに特定の投与量に対する反応に応じて、当該技術分野における通常の知識を
有する者により調整可能である。
【0020】 本明細書に開示する実験結果により、組み合わせると糖尿病動物の血中グルコ
ースレベルを調節するのに有効な組成物を生成する、数種の特定の化学種が同定
される。同組成物の有効性は、米国特許第5,411,748号に開示した亜鉛
と前立腺組織の有機抽出物との組合せとほぼ同じ程度である。本明細書に開示し
た組成物は容易に入手可能な化学種から非常に低価格で調製可能であり、また、
動物組織の有機抽出物を調製する際に伴う困難や出費は不必要である。本明細書
に述べた本発明の組成物の構成成分は従来技術の前立腺抽出物中に存在すると思
われたが、それが事実であることを証明する実験は行っていない。従って、糖尿
病の治療に有効な新規な組成物を創作した。この新規な組成物は発明者が認めた
従来技術の組成物のいずれとも異なる量及び割合で化学種をほぼ間違いなく含ん
でいる。
【0021】 発明者が、腸における亜鉛吸収及び糖尿病ラットの臨床上の症状発現に関する
PE(前立腺抽出物)の影響を調べるに至った2つの事実は、(1)糖尿病患者
では、腸における亜鉛吸収障害と血漿亜鉛レベルの低下が見られる、(2)PE
は、糖尿病試験動物の症状に関して治療効果を有する薬剤を含有することが知ら
れている、ということである。前立腺抽出物が、糖尿動物における亜鉛吸収を亢
進する薬剤を含むことを示す実験結果を以下に示す。より詳しくは、以下の実施
例は、PEは放射性同位元素で標識した亜鉛を投与された糖尿病動物の組織亜鉛
レベルをほぼ正常化し得ることを示した結果を与える。実際、胃内挿管法により
0.2mgの亜鉛を投与した2時間後、ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットに
おける平均末梢組織亜鉛濃度は正常ラットの同濃度よりも任意に低かった。0.
2mgの亜鉛を2.0mgのPEと共に投与すると、糖尿病ラットにおける平均
組織亜鉛濃度は非糖尿病ラットに関して測定したレベルとほぼ同じであった。し
たがって、PEのうちの何らかの成分が、糖尿病ラットにおけるより正常な亜鉛
代謝を亢進したにちがいない。
【0022】 本発明を実施又は試験するために本明細書に述べた物質及び方法と同様又は均
等な他の物質及び方法を利用することが可能ではあるが、ここでは好ましい方法
及び物質について述べる。
【0023】 実施例1は、PEにより腸の亜鉛吸収が亢進され、亜鉛吸収の増加に関するこ
の亢進によりストレプトゾトシン誘発糖尿病に罹患したラットにおける臨床上の
症状を改善し得るということを確立するために使用される方法について述べる。
【0024】 実施例1動物の前立腺組織の有機抽出物によるインビボにおける亜鉛吸収の亢進 動物及び糖尿病の誘発 2ヶ月齢の雄のFisher344ラット(200−250g)をハーランイ
ンダストリーズ社(Harla n Industries 、インディアナ州インディアナポリス 所在(Indianapolis, IN))より入手した。0.05mol/Lの冷クエン酸緩
衝液(pH4.5)中に溶解させた50g/Lストレプトゾトシン(シグマケミ
カル社、ミズーリ州セントルイス所在(Sigma Chemical Co., St. Louis MO)よ
り入手)溶液を200μl、例えば体重1kg当たりストレプトゾトシンが45
mg又は50mgとなるように腹腔内(i.p.)注射した後、ラットを3日より長
い間、代謝ケージに入れて飼育した。高血糖(>11.1mmolグルコース/
L血液)を発現したラットのみを実験に使用した。コントロールラットにはクエ
ン酸緩衝液を注射した。ラットは個別に収容し、体重、摂食量、摂水量を定期的
に監視した。実験の最後に動物を体重1kg当たり50mgネンブタール(アボ
ットラボラトリーズ社、イリノイ州ノースシカゴ所在(Abbott Laboratories, N
orth Chicago, IL)より入手)を注射して屠殺し、器官を迅速に採取し、分析を
行うまで−70℃で保存した。
【0025】 前立腺抽出物の調製 前立腺抽出物を、ハーランインダストリーズ社(Harlan Industries 、インデ
ィアナ州インディアナポリス所在(Indianapolis, IN))より入手した6月齢の
ウサギから調製した。麻酔したウサギより前立腺を迅速に除去し、−70℃で凍
結した。凍結させた前立腺を0.1molKOH/LでpH9.0に調整した水
溶液中で細かく刻み、POLYTRONホモジナイザーでホモジナイズした。飽
和脂肪酸を、分離漏斗にて30分間、4℃で、2倍量の石油エーテルで抽出した
後、捨てた。残りの水溶液は、PG、ポリ不飽和脂肪酸、テストステロン、クエ
ン酸、C−ヒスプロ、及びアミノ酸を初めとする活性成分を含有した。このよう
な成分を、有機相を選別する等量の酢酸エチル:イソプロピルアルコール:0.
2molHCl/L(3:3:1)の混合液を用いて水溶液に抽出した。活性成
分を含有する同有機相を凍結乾燥機中で蒸発脱水し、残った油状物質を実験に使
用した。
【0026】 インビボにおける腸の亜鉛吸収の測定 ラットを50mgネンブタール/kg腹腔内注射で麻酔した後、各ラットに、
0.2mg65Zn(デュポンカンパニー、デラウェア州ウィルミントン所在(Du
Pont Company, Wilmington, DE ))(比放射能3.7×108Bq/mg)又 は同量の65Znに2.0mlの蒸留水に懸濁した2.0mgのPEを加えたもの
を胃内挿管法により投与した。ちょうど2時間後、各器官からの新鮮な対応サン
プル約0.5gずつを、5mlポリプロピレン試験チューブに採集した。チュー
ブに存在する65ZnをMICROMEDICガンマカウンター(アイシーエヌ
ミクロメディックシステムズ インコーポレイティッド、ペンシルヴェニア州ホ
ーシャム所在(ICN Micromedic Systems, Inc., Horsham, PA ))を用いて測 定した。
【0027】 前立腺抽出物又は他の成分の毎日の給餌 適当な用量の亜鉛及びPE(体重75kgの人で1日当たり800mgのPE
+80mgの亜鉛)で処理された人と同じ亜鉛レベルをラットで達成するため、
飲料水中のC−ヒスプロ(シグマケミカル社、ミズーリ州セントルイス所在(Si
gma Chemical Co., St. Louis MO))、AA(シグマケミカル社、ミズーリ州セ
ントルイス所在)、又はPEの濃度を100mg/Lとし、+10mgZn/L
とした。これは、糖尿病ラットが1日当たり、体重1g当たり0.2mL以上の
水を摂取するという事実に基づいている。約10%のγ−リノレン酸(AAの前
駆物質)を含有するマツヨイグサ油(シグマケミカル社、ミズーリ州セントルイ
ス所在)の濃度を500mg/Lとし、γ−リノレン酸レベルを100mg/L
のAAレベル付近に保った。
【0028】 摂食量及び摂水量の測定 摂食量を、前日の飼料の総重量から翌日に測定した飼料の重量を引き、それを
ラットの体重で割った値を決定することにより測定した。同様に、摂水量を、前
日に測定した飲料水の体積から翌日の飲料水の体積を引き、それをラットの体重
で割った値を決定することにより測定した。
【0029】 血中グルコース濃度の分析 血液サンプル中のグルコース濃度を、イエロースプリングインスツルメントカ
ンパニー、オハイオ州イエロースプリング所在(Yellow Spring Instrument Co.
(Yellow Spring, OH ))より購入したグルコース分析装置を用いて測定した。
【0030】 統計分析 多数の試験群に対する確率値(P-value )を決定する際に、分散分析(ANO
VA)法を利用した。処理後の結果を処理前の結果と比較するために、paired-t
-test を利用した。統計分析ソフトウェアを用いて統計分析を実行した。0.0
5よりも小さい確率値を、統計的に有意であるとみなした。
【0031】 以上述べた手順の結果を以下の表に要約する。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】 以上述べた手順の結果により、PEを投与された糖尿病ラットは、PEを受け
なかったラットと比べて組織の亜鉛レベルが非常に高いことが示された。正常ラ
ット及び糖尿病ラットのどちらにも胃内挿管法により2.0mgPE+200μ
65Znを与えた場合、血中及び組織細胞中の65Zn濃度の平均値は、200μ
gの65Znのみを投与したラットよりも有意に大きかった。paired-t- 統計値に
より同じ器官に対して決定されるように65Znのみを与えた場合、糖尿病ラット
の組織の65Zn濃度は正常ラットの65Zn濃度よりも有意に低かった。しかしな
がら、2.0mgPE+200μg65Znを与えた体重200gの糖尿病ラット
について測定した平均組織65Zn濃度は、PE+65Znを含む同じ溶液を与えた
正常ラットの値と同様であった。
【0037】 表1に示した結果では、PEのみ、亜鉛+PE、亜鉛+C−ヒスプロ、亜鉛+
マツヨイグサ油を含む飲料水を与えた糖尿病ラットにおける処理前と処理後との
血中グルコース濃度の値の差は、亜鉛のみ又は蒸留水を含む水を与えた糖尿病ラ
ットにおける処理前と処理後との血中グルコース濃度の値の差よりも有意に大き
いことが示された。この件に関する実験期間は3週間だった。亜鉛のみを与えた
ラットにおける血中グルコース濃度変化の値は、コントロールとして蒸留水を与
えたラットと比較してほぼ変わらなかった。特に、表1では、paired-t-test を
利用して処理前と処理後を比較し、ANOVA試験を用いて、異なる試験群間の
比較を行った。
【0038】 表2に示した結果では、重度の糖尿病ラット(血中グルコース濃度>16.5
mmol/L)に対して、PE+亜鉛又はAA+亜鉛のいずれかを含む飲料水を
与えた場合の測定値では、亜鉛のみを含む水を与えた試験よりもより有意な差を
生じることが示された。特に、16.5mMよりも高い血中グルコース濃度を発
現しているラットは、実験中にインスリン処理を受けずに、3週間よりも長い間
、生存した。
【0039】 表3に示すように、糖尿病の症状が軽い場合にはすべての糖尿病ラットの体重
は増加したが、表4の結果に示すように、PE+亜鉛を与えた重度糖尿病ラット
の群は、他の群のラットと比較して体重減小の程度が小さかった。特に、表4に
示した体重の値は、特定の成分を含有する水を摂取させた18日後の同じラット
の平均±SEM(標準誤差)を表す。図4及び図5に示すように、PE+亜鉛を
与えたラットの摂食量及び摂水量は亜鉛のみ又は蒸留水のみを含有する水を与え
たラットの摂食量及び摂水量と比べると有意に減小した。対照的に、AAを与え
たラットの群は、亜鉛のみを与えたラットの群と比較すると、摂食量や摂水量が
低く保たれたり、体重が高く保たれたりすることはなかった(表4)。AAを与
えたラットの血中グルコース濃度のみが、亜鉛のみを与えたラットの同濃度より
も低かった(表3)。表5では、ラットを軽く糖尿病にした場合に、PEのみ又
はC−ヒスプロ+亜鉛を与えたラットの摂水量も、蒸留水のみを与えたラットと
比較して減小することが示された。
【0040】 PEはコントロール及び糖尿病ラットにおける腸での亜鉛吸収を顕著に亢進し
たので、PEを亜鉛と組み合わせることにより、血中グルコースレベルを低下さ
せる(表1及び2)と共に、腸の亜鉛吸収を亢進することにより糖尿病の症状を
改善する(表3−5)ことができる。以前の研究では、同じ血漿インスリン濃度
下で、ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットの肝グルコース産出量が5倍よりも
大きく増大することが示された(バーセリンら(Burcelin et al. )、Diabetol
ogia 38巻、283 ページ、1995年)。従って、糖尿病に関する症状が軽減された
としても(表4&5)ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットにおいて血中グルコ
ースは比較的高く保たれる(表1及び2)。
【0041】 亜鉛をAA又はC−ヒスプロと組み合わせることにより、血中グルコースレベ
ルを低下させ(表1&2)、糖尿病の発現を改善することができた(表3−5)
。これらの要素は亜鉛代謝の調節にも関与するため、腸の亜鉛吸収の刺激及び末
梢組織におけるこれらの薬剤による亜鉛の取り込みは糖尿病発現の改善の原因と
なり得る。しかし、これらの要素は、亜鉛代謝の調節に関与する全ての成分を本
質的に含有するPEほどには有効ではないかもしれない。
【0042】 以上に開示した結果により、亜鉛と、C−ヒスプロ又はAAとを含有する組成
物を投与した糖尿病動物における血中グルコース濃度が、亜鉛のみを投与した糖
尿動物の血中グルコース濃度よりも実質的に低いことが証明された。その上、上
述の結果により、亜鉛とC−ヒスプロとを組み合わせると、亜鉛と前立腺抽出物
とを組み合わせたものとほぼ同じ程度に有効に血中グルコース濃度を低下させる
ことが示された。以下に示す結果では、亜鉛及びC−ヒスプロを含有する組成物
が糖尿病に伴う症状を治療するのに有効であり、また、亜鉛及びAAを含有する
組成物が同じ目的に使用可能であることを確認している。
【0043】 興味深いことに、C−ヒスプロは、亜鉛との強いキレート化能力を有する主な
甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH )の代謝産物であると共に、他のどの組
織よりも前立腺で大量に存在する(ペカリーら(Pekary et al. )、Peptides、
第14巻、315 ページ、1993)。従って、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンが糖尿
病の治療に有効であることも期待される。これらの成分がすべて腸での亜鉛吸収
に必須であるという事実に基づき、これらの成分は糖尿病動物の組織での亜鉛吸
収率を改善する可能性がある。また代わりに、糖尿病の発現を改善する可能性が
ある。
【0044】 実施例2は、糖尿病に伴う症状を治療するのに有効な新規の化学組成物を確立
するために利用する方法について述べる。これらの方法は、糖尿病の症状を改善
するのに有効な最適なC−ヒスプロ投与量及びAA投与量を確立するためにも利
用した。
【0045】 実施例2糖尿病治療用の活性薬剤の同定及び投与量の最適化 ラットをまず初めにストレプトゾトシン注射により糖尿病にしたのち、2週間
の間、安定化させた。この安定化期間の間に、試験動物のうち数匹が死亡した。
2週間後、生き残った糖尿病ラットを7つの群に分け、コントロールとしての単
なる飲料水か、試験する6つの組成物のうちの1つを含む飲料水かを与え、糖尿
病に伴う種々のパラメータに及ぼすそれらの組成物の影響について試験した。同
組成物に含まれる成分は、組合せを変えているが、亜鉛(20mg/L)、L−
ヒスチジン(20mg/L)、アラキドン酸(100mg/L)、テストステロ
ン(100mg/L)、及びC−ヒスプロ(10mg/L)であった。
【0046】 6つの試験組成物のうちの1つ又はコントロール飲料水を受け入れる糖尿病ラ
ットを、血中グルコース濃度、体重、摂水量について約1ヶ月間にわたって監視
した。これらのパラメータに関する値をグラフにプロットし、回帰線を引いた。
組成物のうちのいくつかではわずか数日の期間しか測定パラメータが劇的に改善
されなかったので、測定値に変化が起こった期間にわたるデータ箇所についての
み回帰線をプロットした。したがって、血中グルコース濃度が、実験の経過にわ
たってほぼ安定して増加した場合、回帰線の傾きは変化が監視される期間の間の
その日数と共に報告された。測定パラメータの変化が処理の最初の日に起こりそ
の後には何の変化も見られなかった場合、量的な結果としては1日だけ持続期間
を有するものとして報告された。この方法により試験組成物の生理学的効果の監
視と、効果の迅速さの評価とが可能になり、この方法に一貫して従い、表6−8
のデータを報告した。
【0047】
【表6】 表6に示した結果では、亜鉛と、C−ヒスプロ又はアラキドン酸とを組み合わ
せたものを含有する水を与えた糖尿病ラットで、血中グルコース濃度が有意に減
小したことが示される。糖尿病ラットに、亜鉛、L−ヒスチジン、及びC−ヒス
プロを含有する水を与えた時、血中グルコース濃度は最も劇的に低下した。この
例において、血中グルコースは処理後初日において、209mgグルコース/d
L/日だけ低下した。処理後初日の後、この群におけるグルコースレベルは若干
変動したが、ほぼ一定にとどまった。亜鉛、L−ヒスチジン、C−ヒスプロ、A
A、及びテストステロンを含有する組成物では、処理の2日以内の間に、血中グ
ルコースが69.5mgグルコース/dL/日だけ低下した。亜鉛、L−ヒスチ
ジン、及びAAを含む組成物も血中グルコースを低下させるのに有効ではあるが
、処理の有益な効果を完全に実現するには5日間必要であった。
【0048】 このように、表6に示した結果によれば、亜鉛及びC−ヒスプロを含有する組
成物を糖尿病に伴う症状の改善のために使用することができるという、初期の知
見が確認された。更にこの結果から、亜鉛及びAAを含有する組成物も治療用組
成物として利用できることが示された。テストステロンが組成物中に含まれた場
合の明らかな利点は存在しなかった。実施例1において示された知見とこれらの
知見を比較すると、L−ヒスチジンは、糖尿病の治療に有効な治療用組成物に必
要な成分ではないことが示唆された。したがって、糖尿病に伴う症状の治療に有
効な最小限の組成物は亜鉛と、C−ヒスプロ及びAAの少なくともいずれか一方
とを含有した。
【0049】
【表7】 表7に示した結果によれば、血中グルコースレベルが最も劇的に減小したラッ
ト(表6参照)では体重も最も有意に増加したことが示された。より詳しく説明
すると、亜鉛+L−ヒスチジン及びC−ヒスプロ、又は亜鉛+L−ヒスチジン、
C−ヒスプロ、アラキドン酸、及びテストステロンを含有する組成物を受けた糖
尿病ラットの群は、最も大きな体重増加を有効に示した。この測定において、亜
鉛+L−ヒスチジン及びAAを受けたラットでは、この群の血中グルコース値は
改善されたが、体重増加は比較的小さかった。これらの結果により、亜鉛とC−
ヒスプロとを含有する組成物を与えた糖尿病動物では糖尿病の症状が大いに改善
されることが確認された。
【0050】
【表8】 表8に示した結果によれば、C−ヒスプロを受けた糖尿病ラットによる摂水量
は他の試験群より少ないことが示された。これは、糖尿病の特徴として知られて
いる過度ののどの渇きが減小することと一致していた。特に、2番目に少ない摂
水量は亜鉛+L−ヒスチジン及びAAを投与したラットの群で測定された。これ
により、糖尿病に伴う別の症状である、過度ののどの渇きが、亜鉛とC−ヒスプ
ロ及び/又はアラキドン酸とを含有する組成物によって調節されることが確認さ
れた。再び、実施例1に示した結果に基づくと、L−ヒスチジンは治療用組成物
に必要な成分ではなかった。
【0051】
【表9】
【0052】
【表10】 表9に示した結果は、糖尿病に伴う症状を改善するのに有効なC−ヒスプロの
最適濃度を決定するために利用した。C−ヒスプロを含む水を自由に摂取するラ
ットは図8に明示されるように最も少ない量の水を消費したので、糖尿病の症状
を改善するのに最適なC−ヒスプロの濃度は、動物に異なる濃度のC−ヒスプロ
を含有する水を与えることによって決定することができる。C−ヒスプロの消費
量は、消費された水の量をラットの重量で割り、得られた値にC−ヒスプロの濃
度を乗じることにより決定される。表9及び表10に示した結果に基づくと、大
半の糖尿病の症状が劇的に改善されるC−ヒスプロの摂取量は約300μg/k
g/日であった。まとめると、表9及び表10に示した結果によれば、糖尿病の
症状を改善するのに最も有効な範囲のC−ヒスプロは約300μg/kg〜約4
00μg/kgであるが、治療の効果は約200μg/kg〜約600μg/k
gの範囲でも観察されることが示された。同様な範囲の投与量が、人を含めた糖
尿病哺乳動物を治療するのにも有効であろうと期待される。
【0053】
【表11】 表11は、ラットの糖尿病の症状を改善するAAの最適量が約10mg/k
g/日であると共に、飲料水中に0.5mg/kg濃度のL−ヒスチジンが入っ
ていると糖尿病が改善されることを示す。表11に示した結果を得るために利用
した実験において、AAの濃度を変化させ、L−ヒスチジン濃度は一定に保った
。したがって、約3−30mg/kg/日のAAで治療の効果が得られ、10−
12mg/kg/日の範囲のAAで最も大きな効果が得られた。
【0054】 上記の結果によれば、好ましくは約5mg〜約50mgの範囲の量の亜鉛と、
好ましくは約0.5mg〜50mgの範囲の量のC−ヒスプロ及び/又は好まし
くは約100mg〜約1gの範囲の量のアラキドン酸とを含む組成物を経口投与
することにより、糖尿病に伴う症状を緩和可能である。C−ヒスプロに関するよ
り好ましい投与量の範囲は約10mg〜約30mgであり、一方、アラキドン酸
に関するより好ましい投与量の範囲は約500mg〜800mgである。これら
の値はすべて1日の投与量に相当するものである。本発明の組成物は数回の少量
の投与量に分けて毎日投与することが可能であるため、1日の投与量をそのよう
な数回の少量の投与量に分けることができる。例えば、本明細書に開示された組
成物のうちの1つの1日投与量が4つの錠剤の形で投与される場合、各錠剤は上
述の1日投与量の4分の1を含む。
【0055】 糖尿病の症状を改善するのに最も好ましい栄養補助剤は、約10mgの亜鉛と
、約200mgのアラキドン酸と、約20mgのC−ヒスプロと、約0.5mg
のL−ヒスチジンとを含有する。この治療組成物は1日に4回経口的に摂取可能
である。したがって、同組成物中の亜鉛の量は約0〜約20mg、AAの量は約
0〜約300mg、C−ヒスプロの量は約0〜約30mg、L−ヒスチジンの量
は約0〜約0.5mgとなる。
【0056】 C−ヒスプロは甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)の代謝産物である
ため、TRHが糖尿病を治療する治療組成物に有効であることも期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/10 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW Fターム(参考) 4C076 AA54 BB01 CC21 DD15A DD29A DD38A DD41N DD63A EE30A EE42A EE53A FF34 4C084 AA02 AA03 BA01 BA14 BA24 MA02 MA05 MA37 MA52 NA11 ZC351 ZC352 4C086 AA01 AA02 HA03 MA03 MA04 MA05 MA09 MA10 MA37 MA52 NA11 ZC35 4C206 AA01 AA02 DB09 FA53 JB02 MA02 MA03 MA04 MA05 MA57 MA72 NA11 ZC35

Claims (69)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛カチオン及びアニオンを含む亜鉛塩と、 精製したシクロ−ヒスプロと、 薬剤として許容可能な賦形剤と を含有し、 亜鉛カチオンとシクロ−ヒスプロの重量比が約1:10〜約100:1である糖
    尿病哺乳動物の治療用組成物。
  2. 【請求項2】 亜鉛カチオンとシクロ−ヒスプロの重量比が約1:6〜約5
    :1である請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 アニオンが、塩化物及び硫酸塩から成るグループより選択さ
    れる請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 アラキドン酸を更に含む請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 亜鉛カチオンとアラキドン酸の重量比が約1:200〜約1
    :2である請求項4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 L−ヒスチジンを更に含む請求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 亜鉛カチオンとL−ヒスチジンの重量比が約1:5〜約50
    0:1である請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 亜鉛カチオンとアラキドン酸の重量比が約1:160〜約1
    :10である請求項5に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 薬剤として許容可能な賦形剤が、紅花油、レシチン、イノシ
    トール、大豆ショートニング、ゼラチン、アラビアゴム、グリセリン、酸化チタ
    ン、及び大豆油から成るグループより選択される請求項1に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記組成物がカプセルの形をしている請求項1に記載の組
    成物。
  11. 【請求項11】 各カプセルは約0.5mg〜約50mgのシクロ−ヒスプ
    ロを含有する請求項10に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 各カプセルは約5mg〜約50mgの亜鉛カチオンを含有
    する請求項10に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 精製アラキドン酸と、 精製L−ヒスチジンと、 薬剤として許容可能な担体と、 を含有し、 L−ヒスチジンとアラキドン酸の重量比が約1:40〜約1:1000である糖
    尿病哺乳動物の治療用組成物。
  14. 【請求項14】 亜鉛カチオン及びアニオンを更に含む請求項13に記載の
    組成物。
  15. 【請求項15】 亜鉛カチオンとアラキドン酸の重量比が約1:200〜約
    1:2であり、亜鉛カチオンとL−ヒスチジンの重量比が約1:5〜約500:
    1である請求項14に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 シクロ−ヒスプロを更に含む請求項13に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 亜鉛カチオンとシクロ−ヒスプロの重量比が約1:6〜約
    5:1である請求項16に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 アニオンが、塩化物及び硫酸塩から成るグループより選択
    される請求項13に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 カプセルの形をしている請求項13に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 各カプセルが約0.1mg〜約25mgのL−ヒスチジン
    を含有する請求項19に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 各カプセルが約100mg〜約1000mgのアラキドン
    酸を含有する請求項19に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 哺乳動物の糖尿病治療に使用される請求項1乃至21のい
    ずれか一項に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 哺乳動物の糖尿病治療薬の調製の際に請求項1乃至21の
    いずれか一項に記載の組成物を使用する方法。
  24. 【請求項24】 糖尿病に伴う症状を緩和するための糖尿病哺乳動物の治療
    方法であって、同糖尿病哺乳動物に少なくとも1日1回、血中グルコース濃度を
    減小させるのに十分な量のシクロ−ヒスプロを含有する薬剤組成物を投与する工
    程から成る方法。
  25. 【請求項25】 投与薬剤組成物が更に亜鉛カチオン及びアニオンを含む請
    求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 投与薬剤組成物中に亜鉛カチオンが約5〜約50mgの範
    囲の量で存在する請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 投与薬剤組成物中にシクロ−ヒスプロが約0.5〜約50
    mgの範囲の量で存在する請求項24に記載の方法。
  28. 【請求項28】 投与薬剤組成物中にシクローヒスプロが約10〜約30m
    gの範囲の量で存在する請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 投与薬剤組成物がアラキドン酸を更に含む請求項24に記
    載の方法。
  30. 【請求項30】 アラキドン酸が約100mg〜約1gの範囲の量で前記哺
    乳動物に投与される請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 アラキドン酸が約500mg〜800mgの範囲の量で前
    記哺乳動物に投与される請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 シクロ−ヒスプロが20mgの量で存在し、アラキドン酸
    が約200mgの量で存在する請求項29に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記薬剤組成物中に含まれる亜鉛カチオンが約5mg〜約
    50mgの範囲の量で存在し、前記薬剤組成物中に含まれるシクローヒスプロが
    約10mg〜約30mgの範囲の量で存在する請求項25に記載の方法。
  34. 【請求項34】 薬剤組成物は経口投与される請求項24に記載の方法。
  35. 【請求項35】 薬剤組成物は1日に2〜4回投与される請求項24に記載
    の方法。
  36. 【請求項36】 糖尿病に伴う症状を緩和するための糖尿病哺乳動物の治療
    方法であって、同糖尿病哺乳動物に少なくとも1日1回、血中グルコース濃度を
    減小させるのに十分な量のL−ヒスチジンを含有する薬剤組成物を投与する工程
    から成る方法。
  37. 【請求項37】 投与薬剤組成物が、亜鉛カチオン及びアニオンを更に含む
    請求項36に記載の方法。
  38. 【請求項38】 投与薬剤組成物中に亜鉛カチオンが約5〜約50mgの範
    囲の量で存在する請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 投与薬剤組成物がシクロ−ヒスプロを更に含む請求項36
    に記載の方法。
  40. 【請求項40】 投与薬剤組成物がアラキドン酸を更に含む請求項36に記
    載の方法。
  41. 【請求項41】 投与薬剤組成物が約100mg〜約1000mgの量のア
    ラキドン酸を含む請求項40に記載の方法。
  42. 【請求項42】 投与薬剤組成物が約500mg〜約800mgの量のアラ
    キドン酸を含む請求項41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 投与薬剤組成物が亜鉛カチオンを更に含む請求項40に記
    載の方法。
  44. 【請求項44】 投与薬剤組成物中に亜鉛カチオンが約5〜約50mgの範
    囲の量で存在する請求項37に記載の方法。
  45. 【請求項45】 投与薬剤組成物中にL−ヒスチジンが約0.1mg〜約2
    5mgの範囲の量で存在する請求項36に記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記薬剤組成物中に含まれるL−ヒスチジンが約0.1m
    g〜約1.0mgの範囲の量で存在する請求項43に記載の方法。
  47. 【請求項47】 投与薬剤組成物中にシクロ−ヒスプロが約10mg〜約3
    0mgの範囲の量で存在する請求項39に記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記薬剤組成物中に含まれる前記亜鉛塩の亜鉛カチオンが
    約5mg〜約50mgの範囲の量で存在し、前記薬剤組成物中に含まれるアラキ
    ドン酸が約100mg〜約1gの範囲の量で存在し、前記薬剤組成物中に含まれ
    るL−ヒスチジンが約0.1mg〜約1.0mgの範囲の量で存在する請求項4
    3に記載の方法。
  49. 【請求項49】 薬剤組成物は経口投与される請求項36に記載の方法。
  50. 【請求項50】 薬剤組成物は1日に2〜4回投与される請求項36に記載
    の方法。
  51. 【請求項51】 糖尿病に伴う症状を緩和する薬の調製の際に、シクロ−ヒ
    スプロを使用する方法。
  52. 【請求項52】 前記薬が亜鉛カチオン及びアニオンを更に含む請求項51
    に記載の使用方法。
  53. 【請求項53】 前記薬中に亜鉛カチオンが約5〜約50mgの範囲の量で
    存在する請求項52に記載の使用方法。
  54. 【請求項54】 前記薬中にシクロ−ヒスプロが約0.5〜約50mgの範
    囲の量で存在する請求項51に記載の使用方法。
  55. 【請求項55】 前記薬中にシクロ−ヒスプロが約10〜30mgの範囲の
    量で存在する請求項54に記載の使用方法。
  56. 【請求項56】 前記薬がアラキドン酸を更に含む請求項52に記載の使用
    方法。
  57. 【請求項57】 アラキドン酸が約100mg〜約1gの範囲の量で前記薬
    中に存在する請求項56に記載の使用方法。
  58. 【請求項58】 アラキドン酸が約500mg〜約800mgの範囲の量で
    前記薬中に存在する請求項57に記載の使用方法。
  59. 【請求項59】 前記薬は経口投与用のものである請求項51に記載の使用
    方法。
  60. 【請求項60】 糖尿病に伴う症状を緩和する薬の調製の際に、L−ヒスチ
    ジンを使用する方法。
  61. 【請求項61】 前記薬が亜鉛カチオン及びアニオンを更に含む請求項60
    に記載の使用方法。
  62. 【請求項62】 前記薬中に亜鉛カチオンが約5〜約50mgの範囲の量で
    存在する請求項61に記載の使用方法。
  63. 【請求項63】 前記薬がシクロ−ヒスプロを更に含む請求項60に記載の
    使用方法。
  64. 【請求項64】 前記薬がアラキドン酸を更に含む請求項60に記載の使用
    方法。
  65. 【請求項65】 前記薬が約100mg〜約1000mgの量のアラキドン
    酸を含む請求項64に記載の使用方法。
  66. 【請求項66】 前記薬が亜鉛カチオンを更に含む請求項60に記載の使用
    方法。
  67. 【請求項67】 亜鉛カチオンが約5〜約50mgの範囲の量で前記薬中に
    存在する請求項66に記載の使用方法。
  68. 【請求項68】 L−ヒスチジンが約0.1〜約25mgの範囲の量で前記
    薬中に存在する請求項60に記載の使用方法。
  69. 【請求項69】 前記薬は経口投与用のものである請求項60に記載の使用
    方法。
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