JP2001512505A - 熱可塑性合成材料の混合物で構成させた成形用材料から作られた製品または半製品を修飾する方法 - Google Patents

熱可塑性合成材料の混合物で構成させた成形用材料から作られた製品または半製品を修飾する方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は重合体樹脂成形用材料から作られた物および/または半物を修飾する方法に関し、ここでは、上記物および/または半物を易生分解性熱可塑性重合体と難生分解性熱可塑性重合体の混合物で構成させて、それに生分解を受けさせる。

Description

【発明の詳細な説明】 熱可塑性合成材料の混合物で構成させた成形用材料から作られた製品または 半製品を修飾する方法 本発明は、多相(multi−phase)成形用組成物から作られた製品お よび/または半完成品を修飾する方法に関する。上記組成物を好適には熱可塑性 物質の混合物から合成する。本発明に従う方法は、製造で用いた重合体樹脂の1 種以上に選択的生分解を受けさせることでそれの比重および/または表面構造を 修飾することを特徴とする。良好な生分解性を示す熱可塑性材料と劣った生分解 性を示すか或は生分解性を示さない熱可塑性材料を含んで成る混合物を用いて上 記成形用組成物を得る。本発明に従う修飾方法は、限定した成分を溶解させる従 来技術で公知の方法よりも優れている。 個々の相に特別な親和性を示す溶媒を用いて上記個々の相を選択的に溶解させ ることを通して重合体または重合体表面を修飾する方法は本技術分野で公知であ る。この様式の処理を用いて、例えば艶消し仕上げを与えた表面を作り出すこと ができる。 また、適切なエッチング方法を用いて特定の相を溶解させることができること も公知である。このような方法では、例えば電気化学コーティング方法で有効で あることが確かめられている形態を生じさせることができる。 更に、弾性が異なる相(複数)を含有する多相プラスチック系ではそれを注意 深く(過剰)引き伸ばし(場合により複数の方向に)することで表面特性または マトリックス特性の変化を得ることができることも公知である。 例えば、多孔質膜構造物(最適な場合には限定された孔構造を有する)を製造 すべき場合には、マトリックスの特性を修飾する方が有利である。 例えば、コロストミーエイド(colostomy aids)で表面特性の 修飾が期待されており、今日では、また、それが少なくともある程度であるが生 分解性を示すようにすることも要求されている。また、それらは柔らかで弾性を 示す様式で体の動きに適合すべきである。この目的で、皮膚に優しくて高い柔軟 性を示す柔らかな被覆材が求められている。それらは良好な触感(また「タッチ 」とも呼ぶ)を示すべきである。特に、従来技術で公知の被覆材は、今のところ 、熱成形で製造可能な解剖学的形状のプレフォーム(preforms)を溶接 することで得られている。この目的で、プラスチックに典型的な比較的滑らかで 光沢のあるフィルムが有する心地よくない触感を示さないで熱可塑的に変形可能 でより厚いフィルムが求められている。 従って、本発明の目的は、フィルムの表面を修飾して心地よい触感を達成する ことであった。特に、本目的は、プラスチック製品の艶消し特性を向上させかつ またマトリックスの特性に目標様式で影響を与えることであった。 驚くべきことに、冒頭に記述した種類の方法を用いると多相プラスチック混合 物を含有する熱可塑性成形用組成物から作られた製品または半完成品の表面特性 またはマトリックス特性の修飾を達成することができることを確認した。 本発明に従う方法を用いた修飾を受けさせた製品および/または半完成品が心 地よい触感を示すと同時に満足されるレベルの機械的特性を示すことは、本分野 で従来の経験を持つ本分野の関連技術者に明らかでは なかった。 重合体樹脂成形用組成物から作られた製品および/または半完成品を修飾する に特に適した本発明に従う方法は、部分的生分解を温度、pHおよび周囲媒体に 関して均一かつ限定された周囲条件下で起こさせることを特徴とする。 本発明に従う方法は、多相プラスチック混合物から作られたプラスチック製品 の少なくとも1つの相を少なくともある程度分解させることを基にしている。こ こでは、生分解性の熱可塑性樹脂が配合成分として有用であることを確認した。 熱可塑性樹脂の混合物を含んで成る成形用組成物は従来技術で公知の方法を用 いて製造可能である。 個別に製造した2種類の重合体樹脂の溶融物、ラテックスまたは溶液を機械的 に混合するか、或は前以て生じさせておいた重合体樹脂の存在下で単量体をイン サイチューで重合させることを通して、重合体混合物、ブレンド物または切断物 (cuts)を製造することができる。 これを、有利には、個別に製造した2種類の重合体樹脂を溶融状態で混合する ことで達成する。この目的で、通常は圧縮形態、粒子または粉末の形態で存在す る重合体樹脂をニーダーまたは押出し加工機で混合する。この操作過程で、本発 明に従う適切な熱可塑性重合体樹脂を、それらのガラス転移温度または溶融温度 よりも高い温度に加熱する。全体に渡る良好な混合を高温および/または高せん 断応力下で達成する。 本発明に従う好適な手順は、製品および/または半完成品を成形操作前に製造 しておいた重合体コンパウンドから製造してそれらを修飾する手順である。この 目的で、熱成形操作で用いる重合体樹脂に配合段階で 前以て軟化状態で予備混合操作を受けさせておく。このような混合段階では本技 術分野で公知の配合装置が適切な装置である。有用であることを確認した装置は 、エンドレススクリュー(endless screws)を複数含む装置、特 に配合操作で用いるに好適なツインエンドレススクリューニーダー(twin endless screws kneaders)である。 また有利であることを確認した手順は、上記成形用組成物の原料を未軟化状態 で予備混合することを包含する方法で製品および/または半完成品を製造する手 順である。この場合、上記成形用組成物の原料を熱熟成する前に予備混合を行う 。 本発明に従う修飾を受けさせるに適した製品/半完成品の製造では特に通常の プラスチック熱成形加工方法が適切である。 本発明に従い、プラスチック製品に、良好な生分解性を示す熱可塑性樹脂を少 なくとも30重量%の比率で含めかつあまり良好でない生分解性を示す熱可塑性 樹脂を少なくとも15重量%の比率で含めて、この製品を適切に修飾する方法が 特に適切である。 生分解性プラスチックが熱可塑性配合成分として特に好適である。 生分解性樹脂、樹脂混合物またはフィルムが示す生分解性をDIN 54 9 00(1996の草案版)に従って定義する。 本発明に従う適切な成形用組成物の配合で用いるに特に適した生分解性樹脂は 、エステルアミド共重合体樹脂を包含する群の樹脂である。 本発明に従う混合物に含めるに適した熱可塑性エステルアミド共重合体を、好 適には、 A)線状および/または環状脂肪族二官能アルコール類、例えばエチレ ングリコール、ヘキサンジオールまたはブタンジオールなど、好適にはブタンジ オールまたはシクロヘキサンジメタノールおよび加うるに場合により少量のより 高い官能性を有するアルコール類、例えば1,2,3−プロパントリオールまた はネオペンチルグリコールなどと線状および/または環状脂肪族二官能酸、例え ばこはく酸、アジピン酸またはシクロヘキサンジカルボン酸など、好適にはアジ ピン酸および加うるに場合により少量のより高い官能性を有する酸、例えばトリ メリット酸などから作られたエステル成分、または B)酸−およびアルコール−官能化(functionalised)成分、例 えばヒドロキシ酪酸またはヒドロキシ吉草酸など、またはそれらの誘導体、例え ばε−カプロラクトンなどから作られたエステル成分、または エステル成分としてのA)とB)の混合物または共重合体、および C)線状および/または環状脂肪族二官能アミン類および加うるに場合により少 量のより高い官能性を有するアミン類、例えばテトラメチレンジアミン、ヘキサ メチレンジアミンまたはイソホロン−ジアミンなどと線状および/または環状脂 肪族二官能酸、例えばこはく酸またはアジピン酸などから作られたアミド成分、 または D)酸−およびアミン−官能化成分、好適にはω−ラウロラクタム、最も好適に はε−カプロラクタムから作られたアミド成分、または アミド成分としてのC)とD)の混合物、 を含有していてエステル成分A)および/またはB)の比率がA)、B)、C) およびD)の合計を基準にして少なくとも30重量%である主に線状の熱可塑性 エステルアミド共重合体で構成させる。 このような生分解性で堆肥になり得るポリエステルアミド類に好適には少なく とも10,000g/モルの分子量を持たせ、出発材料(単量体)が重合体中に ランダムに分布するようにする。 エステルアミド系を基とする共重合体樹脂から作られた成形用組成物の典型的 な特性が、例えばバイエル社(BAYER AG)から入手可能な生分解性プラ スチックの応用技術の情報に詳細に記述されている。 プラスチック製品の好適な修飾方法は、細菌を用いてプラスチック製品の部分 的生分解を起こさせることを特徴とする。この方法は液系、例えば微生物が入っ ている溶液、例えば好適には栄養溶液中でか、或は固体系、例えば土壌および/ または好適には堆肥などで実施可能である。分解を液系で起こさせる場合には、 プラスチックを分解する微生物の純粋な培養物を添加してもよい。 また、プラスチック製品の修飾で用いるに好適な方法は、プラスチック製品の 部分的生分解を緩衝剤溶液中で酵素的に起こさせることを特徴とする方法である 。 本目的は、良好な生分解性を示しかつ心地よい触感有していてできるだけ柔ら かな成形用組成物を製造することであった。本目的はまた安価な製造もしくは加 工操作も包含する。 本発明に従う方法の過程で、好適には、非結晶性相の生分解を起こさせること から、上記製品および/または半完成品が脆くなることを排除するのは不可能で ある。 本発明に従う好適な方法は、修飾を受けさせる前の成形用組成物が示すショア D硬度(DIN 53 505に従って測定)を55未満にすることを特徴とす る方法である。 最も好適には、熱可塑性ポリウレタンとポリエステルアミド共重合体樹脂を混 合して柔らかで柔軟性のある成形用組成物を製造することを通して、本発明の目 的を達成する。上記熱可塑性ポリウレタンをソフトセグメント(soft se gments)とハード(hard)セグメントで構成させることで永久的な柔 らかさを示す成形用組成物を得ることができる。従って、修飾を受けた時に結果 として永久的な柔らかさを示しかつ低い度合の生分解度を示す少なくとも1種の 熱可塑性成分を成形用組成物に含有させるのが好適である。 熱可塑性ポリウレタン類は長年に渡って知られていて高いレベルの耐化学品性 を示す。それの基本的3成分はジイソシアネート類と短鎖ジオール類(これをま た鎖伸長剤とも呼ぶ)と長鎖ジオール類(これが柔らかさと柔軟性に貢献する) である。時には、また、ジオール類のみを用いる代わりにポリオール類を低い比 率で添加して分子鎖を互いにある程度架橋させる(ポリオール類を添加しない場 合には線状である)。上述した3群の出発材料各々の原料の選択が広範であるこ とが、熱可塑性ポリウレタン類の化学合成の可能性の範囲が多様であることの基 礎になっており、従ってそれの特性が多様であることの基礎になっている。 商業的に入手可能な熱可塑性ポリウレタンでは、一般に、良好な強度値、即ち 引張り強度と耐引裂き伝播性と高い度合の弾性、即ち高いレベルの伸長性および 冷柔軟性を組み合わせることが目標になっている。熱可塑性ポリウレタン類の化 学合成、製造および特性そしてその結果としてもたらされる用途の可能性の再吟 味が例えばGoyertおよびHespe著、Kunststoffe 68( 1978)819−825、そしてHepburn(編集)、Polyuret hane Elas tomers,Applied Science Publishers,Ba rking 1982に与えられている。 本発明に従う混合物に含めるに適切な熱可塑性ポリウレタン弾性重合体(th ermoplastic polyurethane elastomers) には、好適には、長鎖ジオール成分がポリエステルまたはポリエーテルで構成さ れていて好適には75−95A、最も好適には85−92Aのショア硬度(DI N 53 505に従って測定)を示す主に線状の熱可塑性ポリウレタン弾性重 合体である重合体が含まれる。 適切な熱可塑性ポリウレタン類が例えば商標Desmopan,Elasto llan,Estane,Morthane,Pellethane,Pear lthaneまたはTexinの下で入手可能である。このような適切な熱可塑 性ポリウレタン類は重合体樹脂中にハードセグメントおよびソフトセグメント出 発材料(単量体)のブロック様配列を含んでいて少なくとも10,000g/モ ルの分子量を有する。 1つの特に適切な態様では、本発明に従う修飾を受けさせる製品または半完成 品を構成する成形用組成物に柔軟性のある弾性ウレタン重合体(urethan e elastomer)配合成分を含めて、それのソフトセグメント相をソフ トセグメント成分であるエステルで主に構成させる。 特に好適な成形用組成物の配合は、熱可塑性弾性ウレタン重合体配合成分とし て使用する樹脂成分の主要部分がソフトセグメントであるエステル成分を含んで 成る配合である。 従って、本発明は、特に、熱可塑加工可能なポリウレタン樹脂とポリ エステルアミド樹脂で少なくとも構成されていて柔らかで弾性特性を示す成形用 組成物から作られた製品および/または半完成品の修飾に関する。本発明は、更 に、樹脂混合物から生じさせた本発明に従うフィルムが示す生分解度の方が熱可 塑性ポリウレタンから作られた従来技術のフィルムのそれよりも優れていること に関する。 Wepf Heidelberg、1992の中で、Eliasは、重合体混 合物の場合には一方の重合体がもう一方の重合体の溶媒を構成すると述べている 。重合体混合物の混合に関するGibbs自由エネルギーはたいてい正であるこ とから、重合体(複数)はほとんど混和しない。従って、大部分の重合体混合物 は、顕微鏡規模で観察した時、関係ブレンド物の混合成分が示す成分特性とはか なり異なる特性を示す。ブレンド配合を基にしていてここに記述する本発明に従 う修飾を受けさせる製品の場合、顕微鏡規模で観察される特性は、明らかにせん 断に依存するデミキシング構造(demixing structures)で あるものが起こることなく、混合成分の量的比率に応じて驚くべき度合の変化を 示す。本発明で混合する重合体樹脂は各々本質的に既に多相構造物であるものを 含んで成り、その結果として、本発明では、そのような混合物に含まれる成分が 有する網状組織構造が互いに広がると仮定すべきである。この理由で、本発明に 従う混合物は、使用する混合重合体樹脂の相当する成分特性に明白に相当しない 特性を持たせた成形用組成物または製品に加工または成形可能である。 観察された特に驚くべき効果は、熱可塑性ポリウレタンとポリエステルアミド 共重合体が配合中に互いに相溶し得る様式で混和し得ること、 即ちブレンド成分の特性が比例して純粋な使用原料成分のそれに相当することで ある。特に、例えば、本発明に従う樹脂混合物では機械的強度特性が使用原料の 特徴的特性値よりも低い値になる(これは混和しないプラスチックの場合に通常 起こる)ことはないが、これは明白なことではなかった。そのようなデミキシン グ現象は、例えば、熱可塑性ポリウレタンと低密度ポリエチレン樹脂を混合した 場合に観察され、このことから、そのようなブレンド物で観察される強度値は純 粋なポリエチレンの場合に観察される値よりも10N/mm2低いことはこの分 野で経験を積んだ本分野の関連技術者に公知である。更に、そのようなブレンド 物は非常に異方性のデミキシング構造を示し、このような構造では、いろいろな 相が、加工方向に配向したドメインを構成している。 本発明に従う修飾を受けさせるに特に適切な製品または半完成品、特にフィル ムは、良好な生分解性を示す熱可塑性樹脂成分、特にコポリエステルアミド成分 を少なくとも30重量%の比率で含みかつあまり良好でない生分解度を示す熱可 塑性樹脂成分、特にポリウレタン樹脂成分を少なくとも15重量%の比率で含ん で成ることを特徴とする。 1つの適切な態様では、熱可塑性樹脂のブレンド物で作られていて本発明に従 う修飾を受けさせるに適切な製品の製造で用いるに適した成形用組成物に、追加 的に、 I. 焼け付き防止剤(anti−seizing agents)、無機 もしくは有機分離剤(separator)、 II. 内部滑剤または離型剤、 III. 無機もしくは有機顔料もしくは充填材、および IV. 安定剤、 を包含する群の通常の添加剤を含める。著、Kunststoff−Additive,Carl Hanser Ve rlag Munich、第三版(1989)などに記述されている。 特に好適な無機添加剤は、 V. 天然および合成水和シリカまたはシリケート類[層シリケート類(l ayer silicates)を包含] VI. 二酸化チタン、および VII. 炭酸カルシウム、 を包含する群の添加剤である。 本発明に従う修飾方法を受けさせるに好適な半完成品には、少なくとも2種類 の熱可塑性樹脂から成るブレンド物から作られたフィルムが含まれる。修飾を受 けさせる前の上記フィルムが示すショアD硬度(DIN 53505に従って測 定)を好適には55未満にする。 本発明に従う好適なフィルムは、全厚が20μmから500μmの範囲のフィ ルムである。 プラスチック製品を修飾する方法では、上記成形用組成物の原料として用いる 少なくとも2種類の重合体樹脂に配合段階で前以て軟化状態で予備混合を受けさ せておくのが適切である。 本発明に従う方法の1つの態様では、成形用組成物として用いる樹脂混合物に 95未満のショアA硬度(DIN 53 505に従って測定)を示す熱可塑性 ポリウレタンとエステルアミド重合体の混合物を含めるのが特に適切である。 熱可塑性樹脂の熟成で用いるに適したエンドレススクリュー装置の構造が例え ばWortberg,MahlkeおよびEffen著、Kunststoff e,84(1994)1131−1138、Pearson著、Mechani cs of Polymer Processing,Elsevier Pu blishers,ニューヨーク,1985,StevensおよびCovas 著、Extruder Principles and Operation, Chapman & Hall、第2版、London,1995,そしてDa vis−Standard companyの解説書、Film & Foil Converter 64(1990)、84−90頁などに記述されている。 溶融物を成形してフィルムを生じさせる場合に用いるに適した装置が、とりわけ 、Michaeli著、Extrusions Werkzeuge,Hans er Verlag,Munich 1991の文献に記述されている。 以下に示す実施例および比較実施例の範囲内で半完成品に修飾を受けさせる目 的で処理を受けさせたフィルムは、劣った生分解性を示す熱可塑性ポリウレタン と生分解性を示す熱可塑性エステルアミド共重合体から成る樹脂混合物をブロー ンフィルム押出し加工することで製造したフィルムであった。上述した半完成品 の本発明に従う修飾を水溶液中で実施した。緩衝剤溶液にプロテアーゼを入れて インキュベーションを調節温度に維持しながら行った。実施例A 前以て製造しておいたプラスチックコンパウンドを原料として用いたフィルム の製造をブローンフィルム押出し加工ダイスを用いて行った。 上記プラスチックコンパウンドは、95を越えるショアA硬度を示すエステルア ミド共重合体樹脂を82.5重量%、ポリブチレンアジペートソフトセグメント を含んでいて92のショアA硬度を示すTPUを15重量%、シリケートを1. 5重量%および低分子量のアミドワックスを1重量%含有していた。 押出し加工装置を130℃から170℃の範囲の温度で操作した。ブローンフ ィルムヘッド内の直径が110mmの環状ギャップダイスを通って溶融したプラ スチックコンパウンドの流れが190℃の操作温度で出て来た。この細長い環状 溶融物に空気を吹き付けることでそれを冷却し、縁領域内で切断して、厚みが5 0μmの個々の細長い形態で巻き上げた。本発明に従う仕上げ操作を緩衝剤水溶 液中で60分間行った。この緩衝剤溶液を37℃の調節温度に維持した。pHは 6.5であった。実施例B 実施例Aと同様にして厚みが50μmのフィルムを製造した。原料を押出し加 工機の入り口の直ぐ前の所で一緒にし、この場合のブレンド物の組成は下記の比 率で表された:TPUが29重量%で、エステルアミド共重合体樹脂が68.5 重量%で、シリケートが1.5重量%で、ワックスが1重量%。加工パラメータ ーは、押出し加工ダイスをほんの130−180℃の温度で操作しそして溶融物 の温度を200℃にする以外は実施例Aのパラメーターに相当していた。本発明 に従う仕上げ修飾を実施例Aと同様に実施した。実施例C 実施例Bと同様にして厚みが50μmのフィルムを製造した。ブレンド物の組 成は下記の通りであった:エステルアミド共重合体が58.5 重量%で、TPUが39.5重量%で、ワックスが1重量%で、シリケートが1 重量%。本発明に従う仕上げ修飾を実施例Aと同様に実施した。比較実施例1 実施例Aに挙げたパラメーターを用いてTPUフィルムを製造した。厚みが5 0μmの半透明フィルムの組成は、ポリアジペートを基とするソフトセグメント 相を含んでいて92のショアA硬度を示すTPUが97重量%であることに加え て、低分子量のアミドワックスが1重量%で、水和シリカが2重量%であること に相当していた。加工パラメーターは実施例Bのそれに相当していた。修飾実験 を実施例Aと同様に実施した。比較実施例2 95を越えるショアA硬度を示すコポリエステルアミドを98重量%とシリケ ートを1重量%とアミドワックスを1重量%用いて厚みが50μmのエステルア ミド共重合体フィルムを製造した。加工パラメーターは実施例Aのそれに相当し ていた。修飾実験を実施例Aと同様に実施した。 本実施例および比較実施例で製造したフィルムを最初にそれの使用に関係した 特性、例えば触感、即ち皮膚へ優しさ、即ちタッチを評価し、次に生分解性に関 して評価した。これらの関係した特性を多数の個人による主観的評価で評価し、 その評価結果を表1に示す。この主観的評価を出来る限り標準的試験手順を用い て検査した。 完成した細長いフィルムの触感を仕上げ段階前と後で手で評価した。摩擦係数 をDIN 53 375に従って測定した。光沢をDIN 67530に従って 20℃の測定角度で測定した。 本実施例および比較実施例に関連して製造したフィルムの特徴的性質 を以下の表に挙げる。 本実施例で製造したフィルムの方が比較実施例で製造した従来技術で公知のフ ィルムよりも特にそれらの管理した生分解性に関してかなり優れていることが表 から明らかに分かるであろう。本発明に従う修飾を受けさせなかったフィルムは 、着用者の心地よさおよび柔軟性に関して、純粋にエステルアミド共重合体で構 成させたフィルム、例えば比較実施例2に記述したフィルムに比べて優位さを全 く示さなかった。 生分解を抑制しなかった場合(比較実施例2)、不均一な分解が即座に起こっ て縁から内側に向かって優先的に進行した。この過程は、60分後でも、摩擦係 数および触感に関するさらなる特徴付けが不可能な度合まで進行した。生分解性 を示さない半完成品に関する修飾実験では全く変化が測定されなかった。 表1 本実施例および比較実施例に関連して製造したフィルムの特性 *ガードナー単位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ベバー,グンター ドイツ連邦共和国デー―29683フアリング ボステル・アムハング1アー (72)発明者 コツホ,ラインハルト ドイツ連邦共和国デー―51065ケルン・リ プニカーシユトラーセ12

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 重合体樹脂成形用組成物から作られた製品および/または半完成品を修 飾する方法であって、上記製品および/または半完成品を良好な生分解性を示す 熱可塑性重合体と劣った生分解性を示す熱可塑性重合体の混合物を含んで成る成 形用組成物で実質的に構成させてそれに生分解を受けさせることを特徴とする方 法。 2. 請求の範囲第1項記載の重合体樹脂成形用組成物から作られた製品およ び/または半完成品を修飾する方法であって、部分的生分解を温度、pHおよび 周囲媒体に関して均一かつ限定された周囲条件下で起こさせることを特徴とする 方法。 3. 請求の範囲前項の少なくとも1項記載のプラスチック製品を修飾する方 法であって、上記製品に良好な生分解性を示す熱可塑性樹脂を少なくとも30重 量%の比率で含めかつあまり良好でない生分解性を示す熱可塑性樹脂を少なくと も15重量%の比率で含めることを特徴とする方法。 4. 請求の範囲前項の少なくとも1項記載のプラスチック製品を修飾する方 法であって、より良好な生分解性を示す成分に、 A)線状および/または環状脂肪族二官能アルコール類、例えばエチレングリコ ール、ヘキサンジオールまたはブタンジオール、好適にはブタンジオールまたは シクロヘキサンジメタノールおよび加うるに場合により少量のより高い官能性を 有するアルコール類、例えば1,2,3−プロパントリオールまたはネオペンチ ルグリコールと線状および/または環状脂肪族二官能酸、例えばこはく酸、アジ ピン酸またはシクロヘキサンジカルボン酸、好適にはアジピン酸および加うるに 場合により少量の より高い官能性を有する酸、例えばトリメリット酸から作られたエステル成分、 または B)酸−およびアルコール−官能化成分、例えばヒドロキシ酪酸またはヒドロキ シ吉草酸、またはそれらの誘導体、例えばε−カプロラクトンから作られたエス テル成分、または A)とB)の混合物または共重合体、および C)線状および/または環状脂肪族二官能アミン類および加うるに場合により少 量のより高い官能性を有するアミン類、例えばテトラメチレンジアミン、ヘキサ メチレンジアミンまたはイソホロン−ジアミンと線状および/または環状脂肪族 二官能酸、例えばこはく酸またはアジピン酸から作られたアミド成分、または D)酸−およびアミン−官能化成分、好適にはω−ラウロラクタム、最も好適に はε−カプロラクタムから作られたアミド成分、または アミド成分としてのC)とD)の混合物、 を含有していてエステル成分A)および/またはB)の比率がA)、B)、C)およ びD)の合計を基準にして少なくとも30重量%である共重合体で構成されてい るエステルアミド樹脂を含めることを特徴とする方法。 5. 請求の範囲前項の少なくとも1項記載のプラスチック製品を修飾する方 法であって、該プラスチック製品の部分的生分解を微生物でか或は緩衝剤溶液中 で酵素的に起こさせることを特徴とする方法。 6. 該成形用組成物が修飾前に示すショアD硬度がDIN 53 505に 従って測定して55未満であることを特徴とする請求の範囲前項の少なくとも1 項記載の方法。 7. 熱可塑性弾性ウレタン重合体配合成分として用いる樹脂成分の 主要部分がソフトセグメントエステル成分を含んで成ることを特徴とする請求の 範囲前項の少なくとも1項記載の方法。 8. 請求の範囲前項の少なくとも1項記載のプラスチック製品を修飾する方 法であって、該成形用組成物の原料として用いる少なくとも2種類の重合体樹脂 に配合段階で前以て軟化状態で予備混合を受けさせておくことを特徴とする方法 。 9. 該成形用組成物として用いる樹脂混合物にDIN 53 505に従っ て測定した時に95未満のショアA硬度を示す熱可塑性ポリウレタンとエステル アミド重合体の混合物を含めることを特徴とする請求の範囲前項いずれか1項記 載の方法。 10. 該成形用組成物に、 I. 焼け付き防止剤、無機もしくは有機分離剤、 II. 内部滑剤または離型剤、 III. 無機もしくは有機顔料もしくは充填材、および IV. 安定剤、 を包含する群の通常の添加剤を追加的に含めることを特徴とする請求の範囲前項 いずれか1項記載の方法。 11. 該成形用組成物に、 V. 層シリケート類を包含する天然および合成水和シリカまたはシリケー ト類、 VI. 二酸化チタン、および VII. 炭酸カルシウム、 を包含する群の無機添加剤を含めることを特徴とする請求の範囲前項いずれか1 項記載の方法。
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