JP2001509389A - ジスルフィド結合が導入されている変異体αアミラーゼ - Google Patents

ジスルフィド結合が導入されている変異体αアミラーゼ

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JP2001509389A JP2000502196A JP2000502196A JP2001509389A JP 2001509389 A JP2001509389 A JP 2001509389A JP 2000502196 A JP2000502196 A JP 2000502196A JP 2000502196 A JP2000502196 A JP 2000502196A JP 2001509389 A JP2001509389 A JP 2001509389A
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ジー デイ,アンソニー
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Abstract

(57)【要約】 システイン残基の付加あるいは置換を介して1つか複数のジスルフィド結合を導入した、新規のα−アミラーゼ酵素を開示する。開示されたα−アミラーゼ酵素は安定性および/あるいは活性において改変された、あるいは改善された様相を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、1つか複数のジスルフィド結合を導入した変異体α−アミラーゼに
向けられたものである。とりわけ、前記変異体α−アミラーゼにおいて2つのシ
ステイン残基の間にジスルフィド結合を作るために、1つか複数のシステイン残
基をα−アミラーゼ前駆体に導入するような突然変異によってジスルフィド結合
は導入されている。この変異体は、安定性および/または活性パターンのような
機能的特徴が変更されていることを特に考慮している。
【0002】 発明の背景 α−アミラーゼ(α−1、4−グルカン−4−グルカノヒドロラーゼ、EC3
.2.1.1)はデンプンの内部α−1,4−グリコシド結合をほとんどランダ
ムに加水分解して小さな分子量のマルトデキストリンを生じる。α−アミラーゼ
は商品価値が大きく、デンプン加工の最初の段階(液化);アルコール生産;洗
剤基質における洗浄剤として;および織物業界におけるデンプン糊抜きに用いら
れている。α−アミラーゼは桿菌やコウジカビを含む多種多様な微生物から作ら
れるが、商品としてのアミラーゼはほとんど、Bacillus licheniformis、Bacill
us amyloliquefaciens、Bacillus subtilisあるいはBacillus stearothermophil
usのような細菌から作られている。その熱安定性および商業的操作条件下の機能
のために、最近では商業的用途における好ましい酵素はBacillus licheniformis
から作られたものとなっている。
【0003】 一般に、デンプンから果糖への加工は4つの段階からなっている:顆粒デンプ
ンの液化、液化デンプンからデキストロースへの糖化、精製、および果糖への異
性化である。デンプンの液化過程の目的はデンプンポリマー顆粒の濃縮懸濁液を
低い粘度を持った可溶性の短いデキストリン鎖溶液に転化することである。標準
的な設備で都合よく取り扱うために、またブドウ糖やそのほかの糖に効率的に転
化するためにこの段階は必須である。顆粒デンプンを液化するためには、顆粒デ
ンプンの温度を約72℃より高く上げることによって顆粒をゼラチン化する必要
がある。加熱過程によって不溶性デンプン顆粒は即座に破壊され、水溶性デンプ
ン溶液となる。水溶性デンプン溶液はその後α−アミラーゼ(EC3.2.1.
1.)によって液化する。
【0004】 一般的な酵素液化過程には、顆粒デンプン懸濁液のpHを、Bacillus licheni
formis由来のα−アミラーゼの至適pHである、pH6.0から6.5に、水酸
化カルシウム、水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムを付加して調整すること
が含まれている。水酸化カルシウムを加えるということには、失活に対してα−
アミラーゼを安定化させることが知られているカルシウムイオンを提供するとい
う利点もある。α−アミラーゼの添加に際して、懸濁液をポンプでジェット水流
に通して温度を即座に80〜115℃に上げる。デンプンは直ちにゼラチン化し
、α−アミラーゼの存在によってα(1−4)グリコシド結合のランダム加水分
解を介して単量体に分解し、汲み出し易い液体となる。
【0005】 液化過程の2番目の方法では、αーアミラーゼをデンプン懸濁液に入れ、懸濁
液を80〜100℃に保ち、デンプン顆粒を部分的に加水分解し、部分的に加水
分解したデンプン懸濁液をジェットを介して約105℃以上の温度に上げ、残っ
ていた顆粒構造をゼラチン化している。ゼラチン化したデンプンを冷却し、α−
アミラーゼを再び加えることによりデンプンをさらに加水分解することができる
【0006】 この過程の3番目の方法は、乾燥製粉過程と呼ばれている。乾燥製粉では、穀
物全体を粉にひき、水と混合する。胚は浮揚分離あるいは同等の技術で任意選択
的に除く。デンプン、繊維、タンパク質および穀物のそのほかの組成物を含む混
合物を、α−アミラーゼを用いて液化する。乾燥製粉過程を用いる場合、技術的
には一般に低い温度で酵素液化を行う。一般に、デンプンから可溶性デキストリ
ンへの転化において、低い温度での液化は高い温度での液化よりも効率が悪いと
考えられている。
【0007】 通常は、ゼラチン化の後、デンプン溶液は10〜20のDEが達成されるまで
、普通1〜3時間α−アミラーゼの存在下で高い温度に保つ。デキストロース同
等物(DE)は、還元糖全部の濃度を測定するための業界基準で、D−ブドウ糖
の乾燥重量として計算する。加水分解されていないデンプン顆粒のDEは実際に
はゼロであり、D−ブドウ糖のDEは100と定められている。
【0008】 α−アミラーゼを含んだデンプン溶液を保持できる最高温度は、その酵素が由
来する微生物とα−アミラーゼ分子の分子構造に依存している。枯草菌あるいは
Bacillus amyloliquefaciensの野生型から作られたα−アミラーゼは通常、それ
以上では温度による失活が急速に進むため約90℃を越えない温度で用いられる
が、Bacillus licheniformisの野生型から作られたα−アミラーゼは約110℃
までの温度で用いられうる。デンプンとカルシウムイオンの存在はα−アミラー
ゼを失活に対して安定化させることが知られている。にもかかわらず、急速な失
活を防ぐためにα−アミラーゼは6を越えるpHで用いられる。Bacillus liche
niformisから得たα−アミラーゼは低い温度ではpH5程度でデンプン基質にお
ける加水分解活性を示すことが知られている。しかしながら、通常のジェット温
度、たとえば102℃から109℃のデンプン加水分解で酵素を用いる場合、急
速な失活を避けるためにpHは少なくとも5.7より上に保たれなければならな
い。pHが6を越えると望ましくない副産物、たとえばマルトースを生じるため
に、このpHの必要条件は残念なことに、加工条件の幅を狭くしている。従って
実際には、一般に、加水分解デンプンの満足のいく収量を達成するために、液化
pHは5.9から6.0に保たれている。
【0009】 液化のpHに関するもう1つの問題は、湿式製粉段階で得たトウモロコシデン
プン懸濁液のpHである、pH約4を5.9〜6.0に上げる必要があるという
ことである。このpH調整には費用のかかる酸中和剤の添加が求められ、中和剤
を除くためにデンプンの最終転化産物のイオン交換精製が余分に必要になってく
る。さらに、液化過程の後で、グルコアミラーゼで液化デンプンをブドウ糖に糖
化する過程ではpH4〜4.5が求められ;従ってpHは5.9〜6.0から4
〜4.5に戻すような調整をしなければならず;さらに薬品の添加と精製段階が
求められる。
【0010】 液化に続いて、加工されたデンプンはグルコアミラーゼによってブドウ糖に糖
化される。たとえばアミラーゼによる不充分なアミロース加水分解のような、デ
ンプンの液化が不完全なことによってデンプンが糖化混合物に残っているような
場合に、この過程では問題が起きてくる。残っているデンプンはグルコアミラー
ゼによる加水分解には強い抵抗性を示す。それは収量の損失を表し、以下の過程
でのシロップの濾過に干渉する。
【0011】 さらにα−アミラーゼの多くではその安定性のためにカルシウムイオンの添加
が必要なことが知られている。このことによって液化の費用はさらに高くなる。
【0012】 米国特許第5,322,778号では、PH4.0から6.0の間での液化は
、二硫化物あるいはその塩、アスコルビン酸あるいはその塩、エリソルビン酸あ
るいはその塩のような抗酸化剤、あるいはブチル化ヒドロキシアニソール、ブチ
ル化ヒドロキシトルエンあるいはトコフェノールのようなフェノール系抗酸化剤
を液化懸濁液に加えることにより達成されている。この特許によれば、5mMを
越える濃度で二硫化ナトリウムを加えなければならない。
【0013】 米国特許第5,180,669号では、pH5.0から6.0の間での液化は
、破砕したデンプン懸濁液に入れる溶液を緩衝するのに必要な量より過剰の炭酸
イオンを加えることによって達成されている。炭酸イオンを加えることによって
pHが高くなるという効果のために、懸濁液は一般に、水素イオンの元になるも
の、たとえば塩酸や硫酸のような無機酸を加えて中和する。
【0014】 PCT公開第WO95/35382号では、酸化安定性が改良された、Bacillu
s licheniformisのα−アミラーゼ における104、126、187、および/ あるいは188部位で変異を持った変異体α−アミラーゼが記載されている。
【0015】 PCT公開第WO96/23873号では、多数の変異体の何れかを持つ変異 体α−アミラーゼが記載されている。
【0016】 PCT公開第WO94/02597号では、酸化安定性が改善された変異体α −アミラーゼが記載され、そこでは1つか複数のメチオニンがシステインあるい
はメチオニン以外のアミノ酸で置換されている。
【0017】 PCT公開第WO94/18314号では、酸化安定性が改善された変異体α −アミラーゼが記載され、そこでは1つか複数のメチオニン、トリプトファン、
システイン、ヒスチジンあるいはチロシン残基が酸化されないアミノ酸と置換さ
れている。
【0018】 PCT公開第WO91/00353号では、特異的な置換Ala−111−T hr、His−133−Tyr、および/あるいはThr−149−Ileを含 むようにα−アミラーゼを遺伝子工学的に操作することによってBacillus lic
heniformis野生型のα−アミラーゼの液化に関する機能的特徴や問題の解決に迫
っている。
【0019】 組換えDNA技術を用いて、どの残基がアミラーゼの触媒活性に重要なのかを
探る、および/あるいは様々なアミラーゼやグリコシラーゼの活性部位の中であ るアミノ酸を修飾した場合の効果を探るような研究が数多くの研究者によって行
われてきた(Vihinen et al., J. Biochem., Vol. 107 pp.267-272(1990); Hol
m et al., Protein Engineering, Vol. 3,pp.181-191(1990); Takase et al., Biochemica et Biophysics Acta , Vol. 1120, pp.281-288(1992); Matsui et al
., FEBS Letters, Vol. 310, pp.216-218(1992); Matsui et al., Biochemistry , Vol. 33, pp.451-458(1992); Sogaard et al., J. Biol. Chem., Vol. 268, p
p.22480-22484(1993); Sogaard et al., Carbohydrate Polymers, Vol. 21, pp.
137-146(1993); Svensson, Plant Mol. Biol., Vol. 25, pp.141-157(1994); Sv
ensson et al., J. Biotech., Vol. 29, pp.1-37(1993))。研究者はまた、どの
残基が熱安定性に重要なのかも研究している(Suzuki et al., J. Biol. Chem.,
Vol. 264, pp.18933-18938(1989); Watanabe et al., Eur. J. Biochem., Vol.
226, pp.277-283(1994));そしてあるグループはBacillus licheniformisアミ ラーゼにおけるいろいろなヒスチジン残基に突然変異を導入する方法を用いた。
その理論的根拠は、Bacillus licheniformisアミラーゼはそのほかの似たような
バチルス・アミラーゼに比べて相対的に熱に安定であり、多くのヒスチジン残基
があり、それ故ヒスチジンを置き換えることが熱安定性に影響するということが
示唆されてきたことである。この研究によって133番目のヒスチジン残基およ
び209番目のアラニン残基で熱安定性変異を同定するという結果が得られた(D
elerck et al., J. Biol. Chem., Vol.265, pp.15481-15488(1990); FR2665 178
-A1; Joyet et al., Bio/Technology Vol. 10 pp.1579-1583(1992))。
【0020】 部位特異的変異誘発によってタンパク質にジスルフィド結合を導入することに
よって未変性の折りたたみ構造を安定させる手段が提供され(Viliafranca et a
l., Science Vol. 222, pp.782-788(1983)参照), Hazes et al., Prot. Eng.,
Vol. 2, pp.119-125(1988)は、判っている三次元モデルで利用できるN、Cαお
よびC原子からCβ部位の生成を始めるアルゴリズム形成を介してタンパク質に
ジスルフィド結合を導入していることを示唆している。最初の1組の残基はCβ
−Cβの距離に基づいて選択される;Cα−CβおよびCβ−Sγ結合の長さお
よびCβにおける結合角度について理想的な値をもって、対における残基1のS
γと残基2のCβの間の距離(Sγ2の結合角度によって測定される)が理想的
な場所にあるか、理想的な場所の極めて近傍にあるという必要条件を満たすよう
なSγ部位を作成する;そして各システインについて2つの許容できるSγ部位
が認められ、各ジスルフィド結合について4つの別々の構造ができ上がる。最終
的には4つの構造はエネルギーを最小化する処置を施され、理想的な幾何学およ
び最終的に計算されたエネルギーとの大きな偏差が除かれる。Sowdhamini et al
., Prot. Eng., Vol. 3, pp.95-103(1989)は、部位特異的変異誘発によってタン
パク質にジスルフィド結合を導入することによって未変性の折りたたみ構造を安
定させる手段が提供されることを開示し、システインジスルフィド架橋の導入の
ための可能性のある部位としてタンパク質の残基対の立体化学的安定性を評価す
るためのコンピュータ模型作成技術を提案している。著者は、張り詰めていない
ジスルフィド結合を作るために、システイン導入の可能性のある部位として、タ
ンパクの残基部位を考慮するための基本的条件は、ジスルフィド結合(Cα−C
α)を介して結合すべき2つのシステイン残基の間のアルファ炭素の距離は6.
5オングストロームより少ないか同等であること、およびジスルフィド結合(C
β−Cβ)を介して結合すべき2つのシステイン残基の間のベータ炭素の距離は
4.5オングストロームより少ないか同等であることを提案している。
【0021】 従来技術による利点があるにもかかわらず、α−アミラーゼについては、商業
的液化過程をさらに効率良くし、しかし現行よりも低いpHで活性を持たせるよ
うな必要性がある。さらに、洗剤用途の条件下でさらに効果的であるような特性
を持つようアミラーゼを改善するという必要性もある。たとえば洗剤に関連した
強アルカリおよび高オキシダント値(漂白)あるいはアミラーゼが作用するより
低い温度といったような安定性の問題によって市販のアミラーゼは多くの条件下
では許容されないために、そのような条件下で、変異された、好ましくは向上し
た性能を有するアミラーゼが必要なのである。
【0022】 発明の概要 改変された性能を持つα−アミラーゼを提供することが本発明の目的である。
【0023】 高温における安定性を改善したα−アミラーゼを提供することが本発明のさら
なる目的である。
【0024】 従って、本発明は、1つか複数のシステイン残基を導入した変異体α−アミラ
ーゼであって、導入したシステイン残基の少なくとも1つはもう1つのシステイ
ン残基とともにジスルフィド結合を形成することができるものを提供する。好ま
しくは、導入したシステイン残基およびジスルフィド結合をともに形成すべきも
う1つのシステイン残基は、α−アミラーゼ前駆体においてCα−Cα結合距離
が約4.4〜6.8オングストロームおよびCβ−Cβ結合距離が約3.45〜
4.5オングストロームであるような部位に相当するものである。本発明の特に
好ましい実施の形態では、α−アミラーゼは細菌あるいは真菌に由来し、Bacill
us licheniformisのE119C/S130Cおよび/あるいはD124C/R12 7Cに相当する置換を備えている。最も好ましくは、α−アミラーゼはBacillus
由来である。
【0025】 本発明はさらにそのような変異体α−アミラーゼをコードする核酸、そのよう
な核酸を備えているベクター、そのようなベクターで形質転換された宿主細胞お
よびそのような宿主細胞を用いて変異体α−アミラーゼを発現する方法を含む。
【0026】 本発明はさらに、デンプンをブドウ糖やそのほかのデンプン誘導体に加工する
過程でデンプンを液化するために、洗濯洗剤や食器洗浄洗剤のような洗剤の添加
剤として、ベーキング目的で、および織布の糊抜きのために、本発明に基づいた
変異体α−アミラーゼの利用を含む。
【0027】 好ましい実施の形態の詳細な説明 “α−アミラーゼ”とは、たとえばデンプン、アミロペクチン、あるいはアミ
ロースポリマーにおけるα(1−4)グリコシド結合を開裂あるいは加水分解す
るような酵素活性を意味する。ここで用いるα−アミラーゼには天然型α−アミ
ラーゼおよび組換え型α−アミラーゼが含まれる。本発明で好ましいα−アミラ
ーゼは、コウジカビ(すなわちA. oryzaeおよびA.nigar)由来の真菌α−アミラ ーゼ同様にBacillus licheniformis、 Bacillus amyloliquefaciensあるいはBa
cillus stearothermophilus に由来するα−アミラーゼである。
【0028】 “組換え型α−アミラーゼ”とは、天然型α−アミラーゼに比べてα−アミラ
ーゼ配列において1つか複数のアミノ酸の置換、挿入あるいは欠失をコードする
ような変異体DNA配列を作るように修飾された、天然型α−アミラーゼをコー
ドするDNA配列を持つα−アミラーゼを意味する。
【0029】 “発現ベクター”とは、適切な宿主細胞においてDNAの発現を行えるような
適切な制御配列に操作できるように結合した前記DNA配列を備えるDNA構成
物を意味する。そのような制御配列には転写を遂行するプロモーター、そのよう
な転写を制御する任意のオペレーター配列、mRNAのリボソームの適切な結合
部位をコードした配列、および転写と翻訳の停止を制御するような配列を含んで
もよい。 好ましいプロモーターは枯草菌aprEプロモーターである。ベクタ ーは、プラスミド、ファージ粒子、あるいは単に可能性のあるゲノム挿入断片で
もよい。一旦適切な宿主細胞で形質転換されると、ベクターは複製し、宿主ゲノ
ムとは無関係に機能するか、あるいは場合によってはゲノム自体に組み込む可能
性もある。現在のところプラスミドが最も一般的なベクターであることから、本
発明では時折プラスミドとベクターを置き換え可能なように用いる。しかしなが
ら、本発明は当該分野で公知の、あるいは公知になる同等の機能を持つその他の
発現ベクターも含めることを意図している。
【0030】 “宿主株”あるいは“宿主細胞”とは、本発明に基づいてα−アミラーゼをコ
ードしているDNAを備えた発現ベクターの適切な宿主を意味する。本発明で有
用な宿主細胞は一般に、本発明に基づいたα−アミラーゼの発現が達成できるよ
うに形質転換できる微生物を含めた、原核宿主あるいは真核宿主である。特に、
Bacillus株のような、α−アミラーゼが由来した種や属の宿主株が適切である。
好ましくは、α−アミラーゼ陰性のBacillus株(遺伝子欠損)および/あるいは α−アミラーゼとプロテアーゼを欠損したBacillus株(■amyE、■apr、
■npr)を用いる。宿主細胞は、組換えDNA技術を用いて構築されたベクタ
ーによって形質転換あるいは形質移入する。そのように形質転換された宿主細胞
は、α−アミラーゼおよびその変異株(変異体)をコードしているベクターを複
製できるか、望ましいα−アミラーゼを発現することができる。
【0031】 “液化”あるいは“液化する”とは、デンプンを短鎖の、あまり粘り気のない
デキストリンに転化する過程を意味する。一般に、この過程にはα−アミラーゼ
の添加と同時、あるいは添加後にデンプンのゼラチン化が含まれている。
【0032】 本発明に基づいて、2番目のシステイン残基とジスルフィド結合を形成できる
ような1番目のシステイン残基を導入した変異体α−アミラーゼが提供される。
好ましくは、1番目のシステイン残基は前駆体α−アミラーゼに対する付加ある
いは置換を備えている。さらに、付加あるいは置換として2番目のシステイン残
基を取り込むことも可能であり、これは、有用なシステイン残基が分子の所望部
分を安定化するために有用な部位に存在していない場合、好ましいかもしれない
。Bacillus Licheniformisのα−アミラーゼに関しては、野生型分子はシステイ
ンを持っていないので、2つのシステイン残基を取り込むことが必要である。こ
こで用いられているようなアミノ酸の付加あるいは置換は、前駆体α−アミラー
ゼのアミノ酸配列自体のいかなる修飾についても言うが、好ましくは、発現され
たタンパクにおける置換されたあるいは付加されたシステインをコードするよう
に、前駆体α−アミラーゼをコードする核酸に変異を起させるために、遺伝子工
学的技術を用いることについて言う。前駆体α−アミラーゼには、天然型α−ア
ミラーゼおよび組換え型α−アミラーゼが含まれる。前駆体α−アミラーゼのア
ミノ酸配列をコードしている前駆体DNA配列の修飾は、本発明に記載された方
法、および共通に所有され、参考により本発明に引用される米国特許第4,76
0,025号および第5,185,258号に記載された方法によって行われう
る。
【0033】 また、本発明で提供された変異体α−アミラーゼを備えるアミノ酸配列をコー
ドしている核酸分子(DNA)、ベクターおよびファージを含むそのようなDN
Aを取り込むような発現系、そのようなDNAで形質転換された宿主細胞、およ
びアミノ酸配列をコードしているDNA分子に相当するDNAのアンチセンス鎖
も提供する。同様に、本発明は宿主細胞に形質転換された発現系に取り込まれた
DNAを発現することによって変異体α−アミラーゼを作る方法を含んでいる。
本発明の変異体α−アミラーゼは、デンプンの液化において、洗濯洗剤、自動食
器洗浄器洗剤、固い表面を洗浄する製品の構成成分として、ベーキングを含めた
食品加工において、織布加工において糊抜き剤として、あるいはα−アミラーゼ
の活性が有用であるようなそのほかのいかなる応用において用いてもよい。
【0034】 前駆体α−アミラーゼはα−アミラーゼを作る能力のあるいかなる原材料から
も製造される。α−アミラーゼの適切な原材料は、真菌、細菌、植物あるいは動
物を含む原核生物あるいは真核生物である。好ましくは、前駆体α−アミラーゼ
はBacillusから、さらに好ましくは、Bacillus licheniformis、 Bacillus amy
loliquefaciensあるいはBacillus stearothermophilus から作り、最も好ましく
は、前駆体α−アミラーゼはBacillus licheniformisから生産する。
【0035】 植物、動物、および細菌にわたる範囲で現在までに配列決定されているエンド
型アミラーゼのほとんどすべてに相同性が認められている(Nakajima et al., A ppl. Microbiol. Biotechnol. , Vol. 23,pp.355-360(1986); Rogers, Biochem. Biophys. Res. Commun. , Vol. 128, pp.470-476(1985); Janecek, Eur. J. Bioc hem. , Vol. 224, pp.519-524(1994))。図4に示したように、いくつかのBacill
usのアミラーゼには特に相同性の高い領域が4つあり、図中、高い相同性部分を
下線で表した。配列の配置はBacillusのエンド型アミラーゼの類縁関係を地図に
するためにも用いられている(Feng et al., J. Molec. Evol., Vol. 35, pp.351
-360(1987))。Holm et al., Protein Engineering, Vol. 3, No.3, pp.181-191
(1990)の計算によれば、Bacillus stearothermophilusとBacillus licheniformi
sアミラーゼの間の相対的な配列相同性は約66%であり、Bacillus lichenifor
misとBacillus amyloliquefaciensとの間では81%である。配列の相同性は重 要であるけれども、アミラーゼとほかの酵素を比べた場合の構造的な相同性も重
要である。たとえば、真菌のアミラーゼと細菌のアミラーゼの構造的な相同性が
示唆されており、それ故真菌のアミラーゼも本発明に含まれている。
【0036】 とりわけ、置換について、Bacillus licheniformisのα−アミラーゼにおける
E119C/S130Cおよび/あるいはD124C/R127Cに相当する残 基での置換がここでは認められている。従って、E119のような特別の残基は
アミノ酸部位番号を引用する(すなわち+119)。アミノ酸部位番号は、図2
に示すようBacillus licheniformisの完全なα−アミラーゼアミノ酸配列に割り
振られた番号である。しかしながら、本発明は、Bacillus licheniformisの完全
なα−アミラーゼの変異に限定するものではなく、Bacillus licheniformisのα
−アミラーゼにおいて特に認められた残基と同等であるような部位におけるアミ
ノ酸残基を含んでいるような前駆体α−アミラーゼにも拡張されている。相同で
ある(すなわち、1次構造についても3次構造についても所定の部位で一致する
)か、あるいはBacillus licheniformisにおけるα−アミラーゼの特定の残基、
あるいはその部位に類似する場合(すなわち、化学的にあるいは構造的に、同一
の、あるいは似たような、結合能、反応性あるいは相互作用する機能を持ってい
る)、前駆体α−アミラーゼの残基は、Bacillus licheniformisのα−アミラー
ゼの残基と同等である。
【0037】 1次構造に対する相同性を確立するために、前駆体α−アミラーゼのアミノ酸
配列を、Bacillus licheniformisのα−アミラーゼの1次配列、特にその配列が
知られているようなあらゆるα−アミラーゼで変異性のないことが判っている残
基部分と直接比較する(図4参照)。ブタの膵臓α−アミラーゼ(Bulsson et al
., EMBO Journal, Vol. 6, pp.3909-3916(1987); Qian et al., Biochemistry,
Vol. 33, pp.6284-6294(1994); Larson et al., J. Mol. Biol., Vol. 235, pp.
1560-1584(1994)); Aspergillus oryzaeのタカ−アミラーゼA(Matsuura et a
l., J. Biochem(Tokyo), Vol. 95, pp.697-702(1984));およびA. nigerの酸性
α−アミラーゼ(Boel et al., Biochemistry, Vol. 29, pp.6244-6249(1990)) で、前者2つの構造は似ているが、さらに大麦のα−アミラーゼ(Vallee et al.
, J. Mol. Biol., Vol. 236, pp.368-371(1994); Kadziola, J. Mol. Biol., Vo
l. 239, pp.104-121(1994))で報告されている結晶構造の3次構造解析によって
同等な残基を定めることも可能である。α−アミラーゼの2次構造に関してもい
くつかの予備的な研究が出版されており(Suzuki et al., J. Biochem., Vol. 1
08, pp.379-381(1990); Lee et al., Arch Biochem. Biophys., Vol. 291, pp.2
55-257(1991);Chang et al., J. Mol. Biol., Vol. 229, pp.235-238(1993); Mi
zuno et al., J. Mol. Biol., Vol. 234, pp.1282-1283(1993))、また、Bacill
us licheniformisのα−アミラーゼの結晶に関して少なくとも構造が1つ報告さ
れている(Machius et al., J. Mol. Biol., Vol. 246, pp.545-549(1995))。 しかしながら、研究者の中には、グルカナーゼ間(MacGregor et al., Biochem. J. , Vol. 259, pp.0145-152(1989))、およびα−アミラーゼとそのほかのデン
プン代謝酵素間(Jaspersen, J. Prot. Chem., Vol. 12, pp.791-805(1993); Ma
cGregor, Stark, Vol.45, pp.232-237(1993))に共通の超2次構造があることを
予測するものもいるし、α−アミラーゼに対して似たような超2次構造を持つ酵
素間には配列の類似性があることを予測するものもいる(Janecek, FEBS Letters , Vol. 315, pp.23-26(1993); Janecek et al., J. Prot. Chem., Vol. 12, pp.
509-514(1993))。Bacillus stearothermophilusの酵素の構造は、タカ−アミラ
ーゼAの構造を見本にして作られた(Holm et al., Protein Engineering, Vol.
3, pp.181-191(1990))。図4に示されている高度に保存されている4つの領域
は活性部位と考えられる多くの残基を含み(Matsuura et al., J. Biochem(Toky
o), Vol. 95, pp.697-702(1984); Buisson et al., EMBO Journal, Vol. 6, pp.
3909-3916(1987); Vihinen et al., J. Biochem., Vol. 107, pp.267-272(1990)
)、Bacillus licheniformisの番号システムの下では、His+105;Arg
+229;Asp+231;His+235;Glu+261およびAsp+3
28が含まれている。
【0038】 本発明の実践においては、適切な置換を特定するためにはある種のパラメータ
ーが有用である。特異的な酵素の結晶構造に関する情報を入手すべきである。上
で示したBacillus licheniformisのα−アミラーゼ、plg膵臓α−アミラーゼ
、 Aspergillus nigerおよびAspergillus oryzaeのα−アミラーゼ、および大麦
のα−アミラーゼがこの目的に有用である。標的酵素の結晶構造に関する情報と
ともに、特殊な条件下における酵素の不安定性に関する情報、好ましくは、酵素
の不安定性全体に寄与するような特別に不安定な残基や領域の存在に関する情報
を入手することが有用である。特別な例として、出願人はBacillus licheniform
isに由来するα−アミラーゼは酸化条件下で特に不安定な残基をいくつか有する
こと、すなわちM197およびW138を備えていることに気付いていた。本発
明の実践において出願人は、安定性を高めるようなS148N変異の能力のため
に、特にS148周辺の領域を調べた。この領域が、この置換によってさらに安
定になるような2次構造要素を持っているかもしれないという仮説によって、出
願人は二次構造の近傍領域にジスルフィド結合を導入することを介して酵素の安
定化を図ろうとした。
【0039】 置換について特別な残基を特定するために、折りたたまれたタンパク質におけ
る各残基についてアルファ炭素とベータ炭素の距離を結晶構造から測定し、ジス
ルフィド結合について許容できる範囲にあるどの対が2つのシステイン残基とな
るのかを定めた。たとえば、結果として2つのシステイン残基となるような置換
に組み入れることを考慮されている残基対は、好ましくは約4.4から約6.8
オングストロームのアルファ炭素距離(Cα−Cα)を持つべきである。同様に
、ベータ炭素の距離(Cβ−Cβ)は約3.45から4.5オングストロームと
なるべきである。炭素距離に関するこのような基準を満たすアミノ酸対を選択し
、上記Swodhamini et al.とHazes et al.によって要点が述べられている戦略を 利用して、システインに置換し、それに続く2つのシステイン間でジスルフィド
結合を形成することによって、起される可能性のあったタンパク質の撹乱を最小
限に抑えることができた。このような方法で、ジスルフィド結合の形成に有利な
条件を持つ1番目と2番目のシステインを選択することができる。出願人はこう
して特に好ましい置換としてD124−R127およびE119−S130を選
び出した。しかしながら、本発明に示された然るべき基準に当てはまる限り、ど
のような残基対を利用してもよい。
【0040】 望ましい結果および予期していない結果を提供する改変した性能特性を示す、
本発明に基づいたα−アミラーゼは、一般にα−アミラーゼが用いられているよ
うな様々な応用で役に立つ。たとえば、低いpHでの改善された熱安定性、改善
されたpH安定性、および/あるいは改善された酸化安定性を含む、改変された 性能特性を示す本発明に基づいたα−アミラーゼは、低いpHでのデンプンの液
化において有用である。熱安定性が高まることによってそれを組み込まれた製品
の保管寿命を延長することができる。酸化安定性を高めること、あるいは性能を
改善することは、洗剤製品において特に望ましく、そのような洗剤製品に使われ
ている漂白剤、過ホウ酸塩、過炭酸塩、あるいは過酸に入っているα−アミラー
ゼの保管寿命を延長することになる。それに対して、熱安定性あるいは酸化安定
性を減じることはデンプン分解活性の急速で効果的な停止が求められる工業過程
で役に立つ可能性がある。
【0041】 低いpHでの安定性を改善した本発明のα−アミラーゼは、デンプン加工およ
び特にデンプンの液化において特に役立つであろう。商業的に望ましい液化過程
の間にある条件というのは、低いpH、高い温度および酸化的条件の可能性を特
徴的に含んでおり、低いpHでの改善された性能、改善された熱安定性および改
善された酸化安定性を示すようなα−アミラーゼが求められている。従って、本
発明に基づいたα−アミラーゼで液化において特に役立つものは、約6より低い
pH、好ましくは、約5.6未満、最も好ましくは約5.0未満のpHで改善さ
れた性能を示すものである。さらに、約80〜120℃、好ましくは約100〜
110℃の間の温度で改善された熱安定性を示し、酸化剤の存在下で高い安定性
を示すような、本発明に基づいたα−アミラーゼは特に役に立つであろう。
【0042】 たとえば抗酸化剤、カルシウム、イオン、塩あるいはエンドグリコシダーゼ、
セルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼあるいはそのほかのアミラーゼ酵素などの
ようなほかの酵素を含む、液化において役立つことが当業者に知られている追加
成分を、意図する反応条件に応じて加えてもよい。たとえば、本発明に基づいた
α−アミラーゼと別の原材料から得たα−アミラーゼを組み合わせることによっ
て独特の作用を提供し、特別な液化条件の下での特殊な用途を見い出す可能性が
ある。特に、本発明に基づいたα−アミラーゼとBacillus stearothermophilus に由来するα−アミラーゼを組み合わせることによって、相補的な作用パターン
により5.5より低いpH値での液化が高められる。
【0043】 湿式あるいは乾燥どちらの製粉過程であれ、液化の間、デンプン、特に顆粒デ
ンプン懸濁液は、公知の液化技術に従って本発明のα−アミラーゼで処理される
。一般に、デンプン分解過程の第1段階では、デンプン懸濁液は相対的に高い温
度(約80℃から約110℃の間)で加熱することによってゼラチン化する。デ
ンプン懸濁液をゼラチン化した後でα−アミラーゼによって液化する。
【0044】 本発明のもう1つの実施の形態では、本発明に基づいたα−アミラーゼを備え
ている洗剤組成物が、液体、ゲル、あるいは顆粒形状であれ、役立つ可能性があ
る。そのような洗剤組成物は、保管寿命を改善するために熱安定性を増し、ある
いは普通洗剤に入っている漂白剤や過酸に対する抵抗性を改善するように酸化安
定性が増した、本発明に基づいたα−アミラーゼを加えることによって特に恩恵
を受けることになる。従って、本発明に基づいたα−アミラーゼは、約6.5か
ら約12.0までのpHを持つ、公知の粉状、液体あるいはゲル状洗剤の中で有
利に製剤化できる。本発明に基づいたα−アミラーゼを備えている洗剤組成物は
、当技術分野で一般に知られている追加成分と同様に、エンドグリコシダーゼ、
セルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼあるいは、特にBacillus stearothermophi
lusに由来するα−アミラーゼのようなほかのアミラーゼ酵素のようなその他の 酵素を含んでもよい。
【0045】 本発明の好ましい実施の形態は、2つ以上のシステイン残基の置換に加えて、
安定性を与えあるいは活性を増すために当技術分野で知られている1つか複数の
置換を備える。たとえば、ここで参考として取り入れられる開示である、第WO
94/18314号に記載されているようなM15、M197、あるいはW13 8のようなメチオニン残基あるいはトリプトファン残基の欠失あるいは置換;P
CT公開第WO91/00353号に記載されているようなH133Yにおける 置換;DeClerk et al., J. Biol. Chem., Vol. 265, pp.15481-15488(1990)に記
載されているようなA209における置換;PCT公開第WO95/10603 号、第WO96/23873号および第WO96/23874号に記載されている
置換の何れか、である。特に好ましい実施の形態では、本発明に基づいたα−ア
ミラーゼはさらに、Bacillus licheniformisのα−アミラーゼにおけるM15、
A33、A52、S85、N96、V128、H133、S148N、S187
、N188、A209、A269および/あるいはA379に相当する1つか複 数の残基における欠失あるいは置換を備えてもよい。本発明のアミラーゼの特別
な実施の形態は、Bacillus licheniformisにおけるM15T/E119C/S1
30C/N188S、M15L/E119C/S130C/N188S、M15
T/E119C/S130C/H133Y/N188S、M15T/E119C
/S130C/H133Y/N188S/A209V、M15T/E119C/
S130C/N188S/A209V、M15T/E119C/V128E/S
130C/H133Y/N188S、M15T/E119C/S130C/S1
87D/N188S、M15T/E119C/S130C/H133Y、M15
T/E119C/S130C/H133Y/N188S/A209V、M15T
/E119C/S130C/H133Y/A209VあるいはM15T/E11
9C/S130C/H133Y/S148N/A209V/A379Sに相当す
る置換パターンを備えてもよい。
【0046】 本発明に基づいたα−アミラーゼとプロテアーゼ酵素の組合せを備えている本
発明の実施の形態では好ましくは、デュラジム(Durazym)(ノボ・ノルディスク
)およびプラフェクト(登録商標)Oxp(ジェネンコー・インターナショナル
社)のような市販の酵素同様に、本発明に参考として取り入れられる米国再発行
特許第34,606号に記載されているような酸化的に安定なプロテアーゼが含
まれる。そのようなプロテアーゼ変異体(酸化的に安定なプロテアーゼ)を作る
方法、および特に、Bacillus amyloliquefaciensにおけるM222と同等な部位
でのメチオニンに対する置換を持っているそのような変異体は米国再発行特許第
34,606号に記載されている。
【0047】 本発明の別の実施の形態は、本発明に基づいたα−アミラーゼをコードするD
NAおよびそのようなDNAを備えている発現ベクターを含む。DNA配列は、
よく知られた技術に従って、然るべき発現ベクターにおいて発現制御配列を、そ
れらを操作できるように結合することにより、および然るべき宿主を形質転換す
るように発現ベクターを扱うことによって発現させてもよい。本発明のDNA配
列の発現には多種多様の宿主/発現ベクターの組合せを用いることができる。役 に立つ発現ベクターには、たとえば、染色体断片、この目的に有用であることが
知られている様々なプラスミドやファージのような非染色体性および合成DNA
配列がある。さらに、多種多様な発現制御配列も一般にこのようなベクターに用
いられている。たとえば、出願人は、Bacillusの形質転換体に好ましい発現制御
配列は枯草菌由来のaprEシグナルペプチドであることを発見した。
【0048】 多種多様な宿主細胞も本発明のDNA配列の発現に有用である。このような宿
主細胞には大腸菌、シュードモナス、バチルス、ストレプトマイセス、いろいろ
な真菌、酵母および動物細胞などのような周知の原核細胞および真核細胞の宿主
がある。好ましくは、宿主は、精製と以後の過程を促進するために、本発明のα
−アミラーゼを細胞外で発現する。本発明の変異体α−アミラーゼの発現と精製
はそのような過程を実行するのに技術的に認知された手段を介して行ってもよい
【0049】 本発明に基づいて改善されたα−アミラーゼは、野生型のBacillusα−アミラ
ーゼに比べて、いくつかの重要な利点を提供するように意図されている。たとえ
ば、利点の1つは、一般のデンプン液化法に典型的な低いpHと高い温度で活性
が高くなっているということである。もう1つの利点は、洗剤での用途を容易に
する高いpHと酸化に対する安定性の増強である。もう1つの利点は、デンプン
分子のさらに完全な加水分解が達成され、加工過程における残余デンプンを減ら
すということである。さらにもう1つの利点は、カルシウムイオン非存在下での
安定性が改善されるということである。さらにもう1つの利点は、厳しい条件下
での特異活性と安定性の双方を改善したために、野生型Bacillus licheniformis
α−アミラーゼと比べた場合、本発明に基づいたα−アミラーゼを同じタンパク
質量加えても優れた性能が得られるということである。言い換えれば、本発明に
基づいたアミラーゼの安定性が一般的に増加しているために、デンプンに対する
本発明のアミラーゼの増強された特異活性がこの変異体の潜在的に大きな性能の
恩恵を説明することになるのである。野生型酵素が失活しているような条件下で
も、本発明のアミラーゼは安定性が増しているために、活性を残すだけでなく、
特異活性が高まっているために活性を残しているアミラーゼは比で見ればさらに
高い活性を示すことになる。
【0050】 以下は実施例として提示するものであり、請求項の範囲に限定するものとして
解釈すべきではない。ここで用いた略語、特にアミノ酸の3文字あるいは1文字
表記は、Dale, J. W., 細菌の分子遺伝学、John Wiley & Sons (1989) 補遺Bに
記載されている。
【0051】 実施例1 プラスミドpHP.BLの構成 図2に示したα−アミラーゼ遺伝子は、Bacillus licheniformis NCIB8 061株からクローニングした(Gray et al., J. Bacteriology, Vol. 166, pp
.635-643(1986))。シグナル配列における最後の3つの残基をコードしている1
.72kbのPst1−Sst1断片、完全なタンパク質全体およびターミネー
ター領域をM13mp18でサブクローニングした。合成ターミネーターは、以
下のような合成オリゴヌクレオチドのカセットを用いてBcII部位とSst1
部位の間に加えた。
【0052】 5’−GATCAAAACATAAAAAACCGGCCTTGGCCCCG
CCGGTTTTTTATTATTTTTGAGCT−3’(配列番号第7番) 3’−TTTTGTATTTTTTGGCCGGAACCGGGGCGGCCA
AAAAATAATAAAAAC−5’ (配列番号第8番) これらは、Bacillus amyloliquefaciensのサブチリシン転写ターミネーターを含
むように設計されている(Wells et al., Nucleic Acid Research, Vol. 11, pp.
7911-7925(1983))。
【0053】 pBLaprプラスミドはBacillus licheniformisのα−アミラーゼの遺伝子
を用いて構成した。図6に示すように、pBLaprは、pBR322由来のア
ンピシリン抵抗性遺伝子とpC194由来のクロラムフェニコール抵抗性遺伝子
を含む6.1kbのプラスミド、aprEプロモーターおよびBacillus licheni
formisのα−アミラーゼ(“BLAA”)をコードする遺伝子を備えている。a prEプロモーターは、枯草菌アルカリプロテアーゼのプロモーターとシグナル
配列をコードしている660bpのHindIII−Pst1断片から構築した
。Pst1部位を取り除き、aprEIBL のAA 接合部近傍でSfil部位
を加えた。BLAA遺伝子は上述のような1720bpのPst1−Sst1断
片を備えている。ここで記述する作業では、pBLaprは、完全なアミラーゼ
遺伝子のコード配列の先頭5’末端に隣接したSfil部位で構築された。特に
pBLaprコンストラクトの5’末端は、以下の変異誘発オリゴヌクレオチド
に対する有意鎖テンプレートを得るためにEcoRI−Sst1断片でpBLa
prから M13BM20(ベーリンガー・マンハイム)にサブクローニングし た: 5’−CCC ATT AAG ATT GGC CGC CTG GGC CGA C AT GTT GCT GG−3’ (配列番号第9番) この独特の制限部位の存在によって正確にスクリーニングできるようなSfil
部位(下線で示す)をこのプライマーに導入した。EcoRI−Sst1断片を
pBLaprにサブクローニングして戻すことによってSfil部位を含む新し
いプラスミドを作った。
【0054】 pHP13プラスミド(Haima et al., Mol. Gen. Genet., Vol 209, pp335-34
2(1987))(図5)はEcoRIとHindIIIで分解し、できたベクターを ポリアクリルアミドゲルで精製し、溶出した。pBLaprプラスミドはHin
dIII、Asp718、およびAsp718とは別にEcoRIで分解し、ゲ
ル精製した。2つのバンド、HindIII−Asp718(1203bp)お
よびAsp718−EcoRI(1253bp)をゲル精製し、ゲルから溶出し
、3方連結によってベクターに連結し、α−アミラーゼの発現に用いるプラスミ
ドであるpHP.BLプラスミドを得た(図7)。
【0055】 実施例2 E119C/S130Cあるいは D124C/R127Cにおける置換を 備えているα−アミラーゼをコードするプラスミドの構成 15番目のアミノ酸であるメチオニンに対するスレオニン置換を持ったpBL
aprプラスミドを米国特許出願第08/194,664号(PCT公開第WO
94/18314号)に従って構成した。さらにシステイン残基を導入するため
に、E119C/S130Cおよび D124C/R127Cの置換をコードす る以下の変異誘発プライマーを、以下に述べるように多量体化法によってプラス
ミドの線形多重直列反復配列に望ましい変異を導入するための非変異誘発プライ
マーとともに用いた。
【0056】119CM90C AA CCg Cgg TTT gCg TCgATC CCg CTg ACC gC A ACC gCg TAA TTT gCg gAg AAC ACC (配列番号大 10番)124C/127C TCg ATC CCg CTT gCC gCA ACTgCg TAA TTT C Ag gAg AA (配列番号第11番) 変異誘発プライマー(上記参照)で開始し、コード領域の3’末端で終了する
断片はPCRで作成した。この断片をゲル精製し、以下のような望ましいシステ
イン変異をコードするプラスミドの、長い線形直列反復配列を作るのに用いた:
ベクター(pBLapr/M15T)は制限酵素(Sal1)で直線化し、キ
アゲン・キットを用いて精製した。多重体化反応は通常、100(lの反応混合 物中に、pH8.0のトリス緩衝液5.4mM、1xXL緩衝液(パーキンエル
マー、ブランチバーグ、NJ)、0.2mMのdNTPs、1.1mMのMg(
OAc)、3ng/(lの新しく作った断片、0.15ng/(lの直線化した ベクター、4UのrTth DNAポリメラーゼ、XL(パーキンエルマー)が
含まれている。PCR反応は典型的に、以下の条件下で温度サイクラーにおいて
行った:20サイクル(94℃で15秒、68℃で5分)および15サイクル(
94℃で15秒、68℃で10分)。
【0057】 作成された多重体は、常法により枯草菌感応細胞で直接形質転換した。プラス
ミドDNAは常法で形質転換体から単離した。
【0058】 変異体はジデオキシ配列決定法で確認した(Sanger et al., Proc. Natl. Aca d. Sci. USA , Vol. 74, pp.5463-5467(1977))。
【0059】 実施例3 枯草菌におけるプラスミドの形質転換、 変異体α−アミラーゼの発現および精製 上述のプラスミドで形質転換した後、α−アミラーゼは枯草菌で発現させても
よい。pHP13は大腸菌および枯草菌で複製できるプラスミドである。Anagno
stopoulos et al., J. Bacter., Vol 81, pp741-746(1961)に記載されているよ うに、様々な変異体を含むプラスミドを大腸菌MM294株を用いて構成し、プ
ラスミドを単離した後、枯草菌で形質転換した。枯草菌株は2つのプロテアーゼ
(■apr、■npr)(たとえば、Ferrari et al., 米国特許第5,264,
356号参照)およびアミラーゼ(■amyE)(たとえばStahl et al., J. B acter. , Vol. 158, pp.411-418(1984)参照)を欠損させてある。形質転換の後、
sacU(Hy)変異(Henner et al., J. Bacter. Vol. 170, pp.296-300(198
8))をPBS−1介在性の形質導入によって導入した(Hoch, J. Bact., Vol. 15
4, pp.1513-1515(1983))。
【0060】 枯草菌から分泌されたアミラーゼは以下のように培養液から回収した:培養上
清に塩化ナトリウムを20mMになるまで加え、pH7.2のトリス緩衝液でp
Hをおよそ7.0に調整した。上清を70℃で15分間加熱し、遠心分離により
沈殿物を除いた。上清に硫酸アンモニウムを1.3Mまで加え、その後20ml
のフェニルセファロースファーストフロー6(高い置換)樹脂(ファーマシア)
を加えた。撹拌した後、濾過によって樹脂を分離し、1Mの硫酸アンモニウム、
20mMのpH7.0の酢酸アンモニウム、5mMの塩化カルシウム中で洗浄し
た。結合したアミラーゼは20mMのpH7.0の酢酸アンモニウム、5mMの
塩化カルシウムで溶出し、70%飽和硫酸アンモニウムを加えることによって沈
殿させた。沈殿した物質を遠心分離で回収し、最少量の20mMのpH7.0の
酢酸アンモニウム、5mMの塩化カルシウムに再溶解し、同じ緩衝液に対して透
析した。
【0061】 野生型の特異活性を決める、可溶性基質アッセイを用いて濃度を測定した。
【0062】 実施例4 α−アミラーゼ活性を測定するためのアッセイ 可溶性基質アッセイ:メガザイム(Aust.)Pty社が供給している終点
アッセイキットに基づいて速度アッセイを開発した。1バイアルの基質(p−ニ
トロフェニルマルトヘプタオシド、BPNPG7)を10mlの無菌水に溶解し
、続いてアッセイ緩衝液(50mMリンゴ酸緩衝液、pH6.7、5mMの塩化
カルシウム、0.002%のツイーン20)で1:4に希釈した。アッセイはキ
ュベットの中に10(lのアミラーゼと790(lの基質を加えることによって2
5℃で行った。加水分解速度は75秒後の410nmにおける吸収の変化率で測
定した。アッセイは0.2吸収ユニット/分まで線形であった。
【0063】 α−アミラーゼのタンパク質濃度は、Bradford, Anal. Biochem., Vol. 72, p
p.248(1976)の方法に基づいた標準バイオラッドアッセイ(バイオラッド・ラボ ラトリーズ)を用い、ウシ血清アルブミンを標準として測定した。
【0064】 実施例5 熱安定性に関する別の変異体α−アミラーゼの作成と試験 変異体B. licheniformisα−アミラーゼを、M15TあるいはM15T/E1
19C/S130Cにおける置換を持つよう作成した。様々な変異体について熱
による失活速度を以下の方法に従って測定した。アミラーゼの保存溶液を20m
Mの酢酸アンモニウム、pH6.5の4mMのCaClに対して充分に透析し
た。各試料は等量の2つのバイアルに分け、一方にはジチオスレイトールを10
mMで加え、4℃で少なくとも一晩保管した。安定性を測定するために、これを
50mMの酢酸アンモニウム、5mMのCaCl、0.002%のツイーン2
0pH4.8で最終濃度が30から50(g/mlの間になるように>50倍に希
釈した。10mMのDTTを含むこれらについて、希釈緩衝液には1mMのDT
Tが含まれていた。100(lずつの等量溶液をエッペンドルフ管に入れて、8 3℃のウオーターバスあるいはホットブロックに入れた。エッペンドルフ管を定
期的に取りだし、30秒間隔と5分に測定し、失活を止めるために氷上に置いた
。残っている活性を実施例4に述べたような可溶性基質を用いて測定した。活性
の自然対数をインキュベート時間に対してプロットし、失活の速度定数を直線の
傾きから得た。様々な変異体の結果を表1に示した。
【0065】
【表1】 表1に見られるように、ジスルフィド結合を形成できるように2つのシステイ
ンを導入した変異体酵素は、システインを導入していないM15T変異体に比べ
て有意に安定性が増していることを示した。さらに表1で見られるように、E1
19CとS130Cとの間にジスルフィド結合を導入した変異体酵素は、M15
T変異体あるいはDTT処理したM15T/E119C/S130C変異体(す
なわちジスルフィド結合が還元されている、および/あるいは破壊されている) よりも有意に安定性が改善していることを示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Bacillus licheniformisのα−アミラーゼに相当するE119C/S130C
およびD124C/R127Cの導入によって安定化した2次構造の領域を示す
【図2】 Gray et al., J. Bacteriology, Vol. 166, pp.635-643(1986)に記載されてい
る、Bacillus licheniformis由来のα−アミラーゼ遺伝子のDNA配列(NCI
B8061)(配列番号第1番)および転写産物の推定アミノ酸配列(配列番号
第2番)を示す図
【図3】 Bacillus licheniformis由来の完全なα−アミラーゼ酵素のアミノ酸配列(配
列番号第3番)を示す図
【図4】 3つのBacillus α−アミラーゼの1次構造の配置を示す図である。Bacillus
licheniformisのα−アミラーゼ(Am−Lich)(配列番号第4番)はGray
et al., J. Bacteriology, Vol. 166, pp.635-643(1986)によって記載され;Ba
cillus amyloliquefaciensのα−アミラーゼ(Am−Amylo)(配列番号第
5番)はTakkinen et al., J. Biol. Chem., Vol. 258, pp.1007-1013(1983)に より記載され;およびBacillus stearothermophilusのα−アミラーゼ(Am− Stearo)(配列番号第6番)は、Ihara et al., J. Biochem., Vol. 98,
pp.95-103(1985)により記載されている
【図5】 プラスミドpHP13を示す図であり、Cmはクロラムフェニコール抵抗性
を表し、Emはエリスロマイシン抵抗性を表し、Rep pTA1060はプ
ラスミドpTA1060の複製基点を表す
【図6】 プラスミドpBLaprを示す図であり、BLAAはBacillus licheniformis
のα−アミラーゼ遺伝子を表し、;aprEはaprE遺伝子のプロモーターと
シグナルペプチドをコードする領域を表し;AmpRはpBR322由来のアン
ピシリン抵抗性遺伝子を示し;CATはpC194由来のクロラムフェニコール
抵抗性遺伝子を表す
【図7】 Bacillus licheniformisのα−アミラーゼ遺伝子を持ったpHP.BLプラス
ミドを示す図である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12S 3/12 (C12N 9/28 //(C12N 9/28 C12R 1:10) C12R 1:10) C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN Fターム(参考) 4B024 AA03 AA05 BA13 CA04 CA06 DA06 DA07 EA04 GA11 HA01 HA06 4B050 CC04 DD02 FF09E LL02 LL04 4B064 AG01 CA03 CA19 CC24 CE10 DA10 DA19 4B065 AA15X AA15Y AB01 BD14 CA32 CA41 CA57 4H003 DA01 DA17 DA19 EC01 FA47

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1番目と2番目のシステイン残基の間にジスルフィド結合を
    形成することができる変異体αアミラーゼであって、前記異位型αアミラーゼは
    前駆体αアミラーゼに由来し、前記1番目のシステイン残基は前記前駆体αアミ
    ラーゼに対するアミノ酸の置換あるいは付加の結果生じることを特徴とする変異
    体αアミラーゼ。
  2. 【請求項2】 前記1番目のシステインは、前記2番目のシステイン残基、
    あるいは前記前駆体αアミラーゼの2番目のシステイン残基に相当する残基との
    間で、Cα−Cα結合距離がおよそ4.4〜6.8オングストロームおよびCβ
    −Cβ結合距離がおよそ3.45から4.5オングストロームの間であるような
    前記前駆体αアミラーゼにおける残基に相当することを特徴とする請求項1記載
    の変異体αアミラーゼ。
  3. 【請求項3】 前記αアミラーゼはE119C/S130Cおよび/あるいは
    D124C/R127Cバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)
    に相当する置換を備えていることを特徴とする請求項2記載の変異体αアミラー
    ゼ。
  4. 【請求項4】 前記αアミラーゼは細菌あるいは真菌に由来することを特徴
    とする請求項1記載の変異体αアミラーゼ。
  5. 【請求項5】 前記αアミラーゼはバチルスに由来することを特徴とする請
    求項1記載の変異体αアミラーゼ。
  6. 【請求項6】 前記αアミラーゼは、Bacillus licheniformis、 Bacillus
    stearothermophilusあるいはBacillus amyloliquefaciensに由来することを特 徴とする請求項5記載の変異体αアミラーゼ。
  7. 【請求項7】 前記αアミラーゼは、バチルス・リケニフォルミス(Bacillu
    s licheniformis)におけるM15、A33、A52、S85、N96、V129
    、H133、S148N、S187、N188、A209、A269および/あ るいはA379に相当する残基の欠失あるいは置換を備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の変異体αアミラーゼ。
  8. 【請求項8】 バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)にお
    けるM15T/E119C/S130C/N188S、M15L/E119C/
    S130C/N188S、M15T/E119C/S130C/H133Y/N
    188S、M15T/E119C/S130C/H133Y/N188S/A2
    09V、M15T/E119C/S130C/N188S/A209V、M15
    T/E119C/V128E/S130C/H133Y/N188S、M15T
    /E119C/S130C/S187D/N188S、M15T/E119C/
    S130C/H133Y/N188S/A209V、M15T/E119C/S
    130C/H133Y/S148N/N188S/A209V/A379Sある
    いはM15T/E119C/S130C/H133Yに相当する置換による前駆
    体αアミラーゼに由来するDNA配列の変異体である、α−アミラーゼをコード
    する変異体DNA配列の発現産物であるα−アミラーゼ。
  9. 【請求項9】 置換はさらにバチルス・リケニフォルミスにおけるM15T
    、W138Yおよび/あるいはM197Tに相当する残基の置換あるいは欠失を 備えることを特徴とする請求項1記載の変異体αアミラーゼ。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のα−アミラーゼをコードするDNA。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のDNAを備えている発現ベクター。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の発現ベクターで形質転換した宿主細胞。
  13. 【請求項13】 低いpHでの働きを高めた請求項1、3あるいは7記載の
    α−アミラーゼ。
  14. 【請求項14】 請求項1記載のα−アミラーゼを含む洗剤組成物。
  15. 【請求項15】 前記洗剤は汚れた洗濯物や皿をきれいにするのに有用であ
    ることを特徴とする請求項14記載の洗剤組成物。
  16. 【請求項16】 請求項1記載のα−アミラーゼをデンプン懸濁液に接触さ
    せる工程を含むデンプンを液化する方法。
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