JP2001508159A - 両面ｖドライブベルトおよびそのためのプーリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ベルト両面に、長手方向に延びて横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数のリブ（１４，２０）および溝（１６，２２）を有し、それらの中心点間の距離がピッチＰである両面マルチリブ伝動ベルトに関する。ベルトの両面の溝（１６，２２）は、互いにＰ／２の距離ずつ横方向にずれている。

Description

【発明の詳細な説明】 両面Ｖドライブベルトおよびそのためのプーリ発明の背景 本発明は、両面マルチリブ伝動ベルトに関する。背景技術 両面マルチリブ伝動ベルトは従来より公知である。例として、米国特許明細書 第４，７７３，８９５号および同第５，５０７，６９９号がある。これらのベル トは、引張り部材を挟んで並べられた両面の溝を利用して引張り部材両面に等ピ ッチまたは不等ピッチで並んでいるリブを明らかにしている。特に並列溝を利用 した等ピッチのリブの場合、溝が前から後ろに裂断する傾向がより大きい。発明の概要 本発明によれば、長手方向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数 のリブおよび溝を備え該リブの中心点間隔がピッチＰである第１の面と、長手方 向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数の内側リブおよび溝を備え 該内側リブの中心点間距離がピッチＰである第２の面と、第１の面と第２の面と の間に長手方向に配されている複数の引張り部材からなる層とを有し、第２の面 が、引張り部材の層を挟んで第１の面の溝からＰ／２の距離ずつ横方向にずれて いる両面マルチリブ伝動ベルトが提供される。また、軸方向に交互に並んで周面 に設けられた複数の内側突起およびランド部と、一対の外面とを備え、内側突起 の頂点間距離がピッチＰと等しく、最も外側の内側突起と外面との間の距離が１ ．５Ｐである、リブ付き外周面を有するプーリも提供される。プーリの更に別の 実施態様では、最も外側の内側突起と外面との間の距離がＰ／２である。また、 本発明のプーリとベルトとの組合わせも提供される。図面の簡単な説明 図１は、本発明のベルトの一実施形態の第１の面の斜視図である。 図２は、図１の線２−２に沿って切断したベルトの断面図である。 図３は、本発明のベルトの他の実施形態の第２の面の斜視図である。 図４は、図３の線４−４に沿って切断したベルトの長手方向断面図である。 図５は、本発明のプーリの半断面図である。 図６は、本発明のベルトの第３の実施形態の断面図である。発明の説明 図１に、全体を符号１０で表す、両面マルチリブ伝動ベルトを示す。このベル トは第１の面１２と第２の面１８を有している。第１の面１２は、長手方向に延 びていて横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数のリブ１４および溝１６を 有しており、リブの中心点間の距離はピッチＰとなっている。第２の面１８は、 長手方向に延びていて横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数の内側リブ２ ０および溝２２を有している。第２の面１８の内側リブ２０の中心点間距離はピ ッチＰである。ベルトは、第１の面１２と第２の面１８の間に長手方向に配置さ れている複数の引張り部材２４から成る層を有している。引張り部材２４を挟ん で、第２の面１８の溝２２は第１の面の溝１６からＰ／２の距離ずつ横方向にず れている。 ベルトはさらに、第１の面１８上に一対の外側リブ２１を有している。第２の 面１８上の内側リブ２０の本数に応じて、外側リブ２１の幅Ｗは１．５Ｐまたは Ｐ／２に等しくなる。ベルト１０は、第１の面１２と引張り部材２４との間また は引張り部材２４と第２の面１８との間に配置可能な横方向補強層２６を更に含 むことが可能である。図示されていないが、横方向補強暦は引張り部材２４の両 側に配置することも可能である。 好ましい実施形態は、ベルト１０の長手方向に対して垂直以外の方向を向いた 横溝２８が第１の面１２上に設けられているベルトであり、長手方向リブ１４内 の間近に隣接する任意の横溝２８が、溝の長手方向間隔の１０％から５０％まで の距離ずつ長手方向に互いにずれているように設けられる。横溝２８は第２の面 １８に設置することもできる。図３および図４に、横溝２８の無いベルトの実施 形態を示す。 第１の面の溝１６および第２の面の溝２２の深さは、同じ深さであってもよい し、異なる深さであってもよい。また、引張り部材２４から第１の面の溝１６お よび第２の面の溝２２までの距離は、同じであってもよいし、異なっていてもよ い。 一実施形態において、第２の面の溝２２の深さは第１の面の溝１６よりも浅く 、引張り部材２４が第２の面の溝２２側に寄っている。これにより第２の面１８ に過大な応力を加えることなくベルト１０の第１の面１２に比較的に小さいプー リを使用でき、ベルトの寿命を最大限にさせる。第２の面１８に比較的に小さい プーリを使用することが望ましい場合には逆の方法を利用できることは言うまで もない。 横溝２８に関するより深い知識は米国特許明細書第５，３８２，１９８号に見 出すことができ、その内容を引用して本願明細書に組み入れるものとする。 図５に、ベルトの第２の面と相補形をなし、軸方向に交互に並んで周面に設け られている複数の内側突起３０およびランド部３２と、一対の外面３４と、を持 った外周リブ面を有する本発明のプーリを示す。図１〜４に示されているベルト の実施形態のリブおよび溝と噛合うように、内側突起３０の頂点間距離はピッチ Ｐと等しく、また、最も外側の内側突起と外面３４との間の距離が１．５Ｐにな っている。図６に示したベルトの実施形態を組合わせて使用する場合、プーリは 別の外側突起３６（二点鎖線で図示）と、外側突起３６と外面３４との間のより 小さいランド部３８とを有する。 ベルトの第１面用のプーリは、自動車技術協会（ＳＡＥ）が指定する既存のマ ルチリブドベルトと組合わせて従来通りに使用されるものである。 本発明のベルトはエラストマー系のものとして図示されている。エラストマー は、そのようなベルトへの使用が適当であることが知られているものなら、どれ でも良く、たとえば、ポリクロロプレン、ポリウレタン、ＮＢＲ、ＩＲＲ、ＩＲ 、ＳＢＲ、ＣＳＭ、ＥＰＤＭまたは他の熱硬化性樹脂、熱可塑性エラストマー、 および他の複合樹脂を用いることができる。 このベルトの引張り部材層２４は、任意の適材から作ることができ、また、当 該技術において公知の任意の適切技術を利用することができる。引張り部材層２ ４は、螺旋状に巻かれている耐荷重コードから成っており、このコードの巻回は 、ベルト本体の横方向にほぼ等間隔になるように配置されることが好ましい。こ れらのコードは、ガラス繊維、炭素繊維、スチール、ポリエステル、強力レーヨ ンまたはポリアラミドから作製できる。 本発明のベルトは、本発明の第２面側プーリと組合わせて使用する必要は無く 、ベルト第２面側を平坦なプーリと接触させた状態で使用することも可能である 。 以上、本発明を説明するために特定の代表実施形態および詳細を示したが、当 業者には、その中で本発明の精神および範囲から逸脱せずに種々の変更および修 正を施せることが明らかであろう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年１月７日（１９９９．１．７） 【補正内容】 両面Ｖドライブベルトおよびそのためのプーリ発明の背景 本発明は、両面マルチリブ伝動ベルトに関する。背景技術 両面マルチリブ伝動ベルトは従来より公知である。例として、米国特許明細書 第４，７７３，８９５号および同第５，５０７，６９９号がある。これらのベル トは、引張り部材を挟んで並べられた両面の溝を利用して引張り部材両面に等ピ ッチまたは不等ピッチで並んでいるリブを明らかにしている。特に並列溝を利用 した等ピッチのリブの場合、溝が前から後ろに裂断する傾向がより大きい。発明の概要 本発明によれば、長手方向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数 のリブおよび溝を備え該リブの中心点間隔がピッチＰである第１の面と、長手方 向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数の内側リブおよび溝を備え 該内側リブの中心点間距離が第１の面のリブのピッチＰと等しいピツチＰである 第２の面と、第１の面と第２の面との間に長手方向に配されている複数の引張り 部材からなる層とを有し、第２の面が、引張り部材の層を挟んで第１の面の溝か らＰ／２の距離ずつ横方向にずれている両面マルチリブ伝動ベルトが提供される 。また、軸方向に交互に並んで周面に設けられた複数の内側突起およびランド部 と、一対の外面とを備え、内側突起の頂点間距離がピッチＰと等しく、最も外側 の内側突起と外面との間の距離が１．５Ｐである、リブ付き外周面を有するプー リも提供される。プーリの更に別の実施態様では、最も外側の内側突起と外面と の間の距離がＰ／２である。また、本発明のプーリとベルトとの組合わせも提供 される。 請求の範囲 １．長手方向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数のリブ（１４ ）および溝（１６）を備え前記リブ（１４）の中心点間の距離がピッチＰである 第１の面（１２）と、長手方向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複 数の内側リブ（２０）および溝（２２）を備え前記内側リブ（２０）の中心点間 の距離が前記第１の面（１２）のリブ（１４）のピッチＰと等しいピッチＰであ る第２の面（１８）と、前記第１の面と前記第２の面との間に長手方向に配され ている複数の引張り部材（２４）からなる層とを有する両面マルチリブ伝動ベル トにおいて、 前記第２の面（１８）上の溝（２２）が、前記引張り部材（２４）の層を挟ん で前記第１の面（１２）上の溝（１６）から横方向にＰ／２の距離ずつずれてい ることを特徴とする両面マルチリブ伝動ベルト(１０)。 ２．前記第２の面（１８）上にある一対の外側リブ（２１）を更に有する請求 項１に記載のベルト(１０)。 ３．前記外側リブ（２１）は１．５Ｐと等しい幅（Ｗ）を有する請求項２に記 載のベルト(１０)。 ４．前記外側リブ（２１）は０．５Ｐと等しい幅（Ｗ）を有する請求項２に記 載のベルト(１０)。 ５．前記引張り部材（２４）と前記第１の面のリブ（１４）との間の横方向補 強層（２６）を更に有する請求項１に記載のベルト(１０)。 ６．前記引張り部材（２４）と前記第２の面のリブ（２０）との間の横方向補 強層（２６）を更に有する請求項１に記載のベルト(１０)。 ７．真近に隣接する長手方向リブ（２０）内の任意の横溝（２８）が、前記溝 （２８）の長手方向間隔の１０％から５０％までの距離ずつ長手方向に互いにず れているように、前記ベルト（１０）の長手方向に対して垂直以外の方向を向い た、前記第２の面（１８）上の横溝（２８）を更に有する請求項１に記載のベル ト(１０)。 ８．真近に隣接する長手方向リブ（１４）内の任意の横溝（２８）が、前記溝 （２８）の長手方向間隔の１０％から５０％までの距離ずつ長手方向に互いにず れているように、前記ベルト（１０）の長手方向に対して垂直以外の方向を向い た、前記第１の面（１２）上の横溝（２８）を更に有する請求項１に記載のベル ト。 ９．請求項１ないし８に記載の両面マルチリブ伝動ベルト（１０）と共働可能 で、軸方向に交互に並んで周面に設けられた複数の内側突起（３０）およびラン ド部（３２）と、一対の外面（３４）とを含むリブ付き外周面を有し、前記内側 突起（３０）の頂点間距離がピッチＰと等しいプーリであって、 最も外側の内側突起（３０）と前記外面（３４）との間の距離が１．５Ｐであ ることを特徴とするプーリ(２９)。 １０．請求項１ないし８に記載の両面マルチリブ伝動ベルト（１０）と共働可 能で、軸方向に交互に並んで周面に設けられた複数の内側突起（３０）およびラ ンド部（３２）と、一対の外面（３４）とを含むリブ付き外周面を有し、前記内 側突起（３０）の頂点間距離がピッチＰと等しいプーリであって、 最も外側の内側突起（３０）と前記外面（３４）との間の距離がＰ／２である ことを特徴とするプーリ(２９)。 １１．第１の面(１２)、第２の面(１８)、および両者の間に長手方向に配された 複数の引張り部材（２４）からなる層を備え、前記第１の面（１２）は、長手方 向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数のリブ（１４）および溝（ １６）を有し前記リブ（１６）は溝間幅がピッチＰと等しく、前記第２の面（１ ８）は、長手方向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数の内側リブ （２０）および溝（２２）を有し前記内側リブ（２０）は中心点間幅が前記第１ の面（１２）のリブ（１４）のピッチＰと等しいピッチＰであり、かつ、一対の 外側リブ（２１）を有する両面マルチリブベルト（１０）と、 軸方向に交互に並んで周面に設けられた複数の内側突起（３０）およびランド 部（３２）を備えたリブ付き外周面を有し、前記内側突起（３０）の頂点間距離 が前記ピッチＰと等しい、前記ベルト（１０）と協働する第２の面用プーリ（２ ９）との組み合せであって、 前記ベルト（１０）の前記第２の面（１８）上の一対の外側リブ（２１）の幅 は１．５Ｐであり、 前記第２の面（１８）上の溝（２２）は、前記引張り部材（２４）の層を挟ん で前記第１の面（１２）上の溝（１６）から横方向にＰ／２の距離ずつずれてお り、 前記第２の面用プーリ（２９）は、一対の外面（３４）を有し、最も外側の前 記内側突起（３０）と前記外面（３０）との間の距離が１．５Ｐであることを特 徴とする組み合せ。 １２．第１の面（１２）、第２の面（１８）、および両者の間に長手方向に配さ れた複数の引張り部材（２４）からなる層を備え、前記第１の面（１２）は、長 手方向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数のリブ（１４）および 溝（１６）を有し前記リブ（１６）は溝間幅がピッチＰと等しく、前記第２の面 （１８）は、長手方向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数の内側 リブ（２０）および溝（２２）と一対の外側リブ（２１）とを有し前記内側リブ （２０）は中心点間幅が前記第１の面（１２）のリブ（１４）のピッチＰと等し いピッチＰであり、かつＰ／２の幅を持つ外側リブ（２１）とを有する両面マル チリブベルト（１０）と、 軸方向に交互に並んで周面に設けられた複数の内側突起（３０）およびランド 部（３２）を備えたリブ付き外周面を有し、前記内側突起（３０）の頂点間距離 が前記ピッチＰと等しい、前記ベルト（１０）と協働する第２の面用プーリ（２ ９）との組み合せであって、 前記第２の面（１８）上の溝（２２）は、前記引張り部材（２４）の層を挟ん で前記第１の面（１２）上の溝（１６）から横方向にＰ／２の距離ずつずれてお り、 前記第２の面用プーリは、一対の外面（３４）を有し、最も外側の前記内側突 起（３０）と前記外面（３０）との間の距離がＰ／２であることを特徴とする組 み合せ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 アンダーソン，スティーヴン，マーク アメリカ合衆国 68510 ネブラスカ州 リンカーン ラムプライター レーン 1105

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．長手方向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数のリブおよび 溝を備え前記リブの中心点間の距離がピッチＰである第１の面と、長手方向に延 び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる複数の内側リブおよび溝を備え前記内 側リブの中心点間の距離がピッチＰである第２の面と、前記第１の面と前記第２ の面との間に長手方向に配されている複数の引張り部材からなる層とを有する両 面マルチリブ伝動ベルトにおいて、前記引張り部材の層を挟んで前記第２の面上 の溝が前記第１の面上の溝から横方向にＰ／２の距離ずつずれていることを特徴 とする両面マルチリブ伝動ベルト。 ２．前記第２の面上にある一対の外側リブを更に特徴とする請求項１に記載の ベルト。 ３．前記外側リブは１．５Ｐと等しい幅Ｗを有することを特徴とする請求項２ に記載のベルト。 ４．前記外側リブは０．５Ｐと等しい幅Ｗを有することを特徴とする請求項２ に記載のベルト。 ５．前記引張り部材と前記第１の面のリブとの間の横方向補強層を更に特徴と する請求項１に記載のベルト。 ６．前記引張り部材と前記第２の面のリブとの間の横方向補強層を更に特徴と する請求項１に記載のベルト。 ７．真近に隣接する長手方向リブ内の任意の横溝が、前記溝の長手方向間隔の １０％から５０％までの距離ずつ長手方向に互いにずれているように、前記ベル トの長手方向に対して垂直以外の方向を向いた、前記第２の面上の横溝を更に特 徴とする請求項１に記載のベルト。 ８．真近に隣接する長手方向リブ内の任意の横溝が、前記溝の長手方向間隔の １０％から５０％までの距離ずつ長手方向に互いにずれているように、前記ベル トの長手方向に対して垂直以外の方向を向いた、前記第１の面上の横溝を更に特 徴とする請求項１に記載のベルト。 ９．軸方向に交互に並んで周面に設けられた複数の内側突起およびランド部と 、 一対の外面とを含むリブ付き外周面を有するプーリにおいて、前記内側突起の頂 点間距離がピッチＰと等しく、最も外側の内側突起と前記外面との間の距離が１ ．５Ｐであることを特徴とするプーリ。 １０．軸方向に交互に並んで周面に設けられた複数の内側突起およびランド部 と、一対の外面とを含むリブ付き外周面を有するプーリにおいて、前記内側突起 の頂点間距離がピッチＰと等しく、最も外側の内側突起と前記外面との間の距離 がＰ／２であることを特徴とするプーリ。 １１．第１の面、第２の面、および両者の間に長手方向に配された複数の引張 り部材からなる層を備え、前記第１の面が、長手方向に延び横方向に間隔をあけ て交互に並んでいる複数のリブおよび溝を有し前記リブは溝間幅がピッチＰと等 しく、前記第２の面が、長手方向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んでいる 複数の内側リブおよび溝を有し前記内側リブは中心点間幅がピッチＰと等しいベ ルトと、幅が１．５Ｐである一対の外側リブとを有する、両面マルチリブベルト と第２の面用のプーリとの組合わせであって、前記第２の面上の溝が、前記引張 り部材の層を挟んで前記第１の面上の溝から横方向にＰ／２の距離ずつずれてお り、前記第２の面用のプーリは、軸方向に交互に並んで周面に設けられた複数の 内側突起およびランド部と一対の外面とを含むリブ付き外周面を有し、前記内側 突起の頂点間距離がピッチＰと等しく、最も外側の内側突起と前記外面との間の 距離が１．５Ｐであることを特徴とする、両面マルチリブベルトと第２の面用の プーリとの組合わせ。 １２．第１の面、第２の面、および両者の間に長手方向に配された複数の引張 り部材からなる層を備えたベルトを有し、前記第１の面は、長手方向に延び横方 向に間隔をあけて交互に並んでいる複数のリブおよび溝を有し前記リブは溝間幅 がピッチＰと等しい、両面マルチリブベルトと第２の面用のプーリとの組合わせ であって、前記第２の面は、長手方向に延び横方向に間隔をあけて交互に並んで いる複数の内側リブおよび溝を有し前記内側リブは中心点間幅がピッチＰと等し く、幅がＰ／２である一対の外側リブを有し、前記第２の面上の溝が、前記引張 り部材の層を挟んで前記第１の面上の溝から横方向にＰ／２の距離ずつずれてお り、前記第２の面用のプーリは、軸方向に交互に並んで周面に設けられた複数の 内側突起およびランド部と一対の外面とを含むリブ付き外周面を有し、前記内側 突起の頂点間距離がピッチＰと等しく、最も外側の内側突起と前記外面との間の 距離がＰ／２であることを特徴とする、両面マルチリブベルトと第２の面用のプ ーリとの組合わせ。