JP2002227937A - 動力伝達用ベルト - Google Patents
動力伝達用ベルトInfo
- Publication number
- JP2002227937A JP2002227937A JP2002003235A JP2002003235A JP2002227937A JP 2002227937 A JP2002227937 A JP 2002227937A JP 2002003235 A JP2002003235 A JP 2002003235A JP 2002003235 A JP2002003235 A JP 2002003235A JP 2002227937 A JP2002227937 A JP 2002227937A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- power transmission
- transmission belt
- ridge
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G5/00—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
- F16G5/20—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section with a contact surface of special shape, e.g. toothed
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スリップ状態の間に発生する騒音が大幅に縮
小される改良されたＶ字型畝付き動力伝達用ベルトを提
供する。 【解決手段】 本発明のＶ字型畝付き動力伝達用ベルト
１０は、圧縮部分１６と、引張り部分１２と、その圧縮
部分１０と引張り部分１６との中間に縦方向の補強コー
ド２２を含む荷重伝達部分１４とを有し、圧縮部分１６
は、少なくとも一層の布層２８と複数の縦方向に延びる
溝２０とを有し、縦方向に延びる畝１８を形成する。布
層２８は、縦方向に延びる畝１８の最外側の面３０から
間隔を置いて配置されており、各布層２８の未処理状態
での標準厚さは０．２０ないし１．０ｍｍであり、０．
２５ないし０．７５ｍｍであることが好ましい。
小される改良されたＶ字型畝付き動力伝達用ベルトを提
供する。 【解決手段】 本発明のＶ字型畝付き動力伝達用ベルト
１０は、圧縮部分１６と、引張り部分１２と、その圧縮
部分１０と引張り部分１６との中間に縦方向の補強コー
ド２２を含む荷重伝達部分１４とを有し、圧縮部分１６
は、少なくとも一層の布層２８と複数の縦方向に延びる
溝２０とを有し、縦方向に延びる畝１８を形成する。布
層２８は、縦方向に延びる畝１８の最外側の面３０から
間隔を置いて配置されており、各布層２８の未処理状態
での標準厚さは０．２０ないし１．０ｍｍであり、０．
２５ないし０．７５ｍｍであることが好ましい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は動力伝達用ベルトに
関し、特にベルトの全長にわたって連続的に延びる畝
（うね、連続突出部）または不連続的な畝を備えたＶ字
型畝付き動力伝達用ベルトに関する。
関し、特にベルトの全長にわたって連続的に延びる畝
（うね、連続突出部）または不連続的な畝を備えたＶ字
型畝付き動力伝達用ベルトに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の動力伝達用ベルトにおいて、ベル
トは、内側の圧縮部と外側の引張り部と中間の中立面と
を有する。典型的には、螺旋状に巻かれた補強コードが
中立面内に配置されるので、その中立面は荷重伝達領域
とも呼ばれる。
トは、内側の圧縮部と外側の引張り部と中間の中立面と
を有する。典型的には、螺旋状に巻かれた補強コードが
中立面内に配置されるので、その中立面は荷重伝達領域
とも呼ばれる。
【０００３】Ｖ字型畝付きベルトには２つの異なるタイ
プがある。第１のタイプは、帯状多列Ｖ字型ベルトであ
る。帯状多列Ｖ字型ベルトにおいては、母材の帯が多数
のＶベルトを互いに固着する。帯状多列Ｖ字型ベルトの
製造方法は、複数のＶベルトを形成し、それからそれら
を固着する帯状材料を付け加え、即ちベルト材料の中心
線から離れて配置される螺旋巻き補強コードを有する大
きなベルト状の材料を形成し、それから縦方向に延びる
複数の畝を形成するため、深さが補強コードの位置以上
となる溝をベルト材料に掘り込むことを含んで製造され
る方法である。これらの方法で製造される帯状多列Ｖ字
型ベルトにおいては、各Ｖ字型の畝はベルト全体の駆動
中独立して動作し、各畝はそれぞれの中立面を有してい
る。このような帯状多列Ｖ字型ベルトの一つが米国特許
第４，１７７，６８８号に開示されている。
プがある。第１のタイプは、帯状多列Ｖ字型ベルトであ
る。帯状多列Ｖ字型ベルトにおいては、母材の帯が多数
のＶベルトを互いに固着する。帯状多列Ｖ字型ベルトの
製造方法は、複数のＶベルトを形成し、それからそれら
を固着する帯状材料を付け加え、即ちベルト材料の中心
線から離れて配置される螺旋巻き補強コードを有する大
きなベルト状の材料を形成し、それから縦方向に延びる
複数の畝を形成するため、深さが補強コードの位置以上
となる溝をベルト材料に掘り込むことを含んで製造され
る方法である。これらの方法で製造される帯状多列Ｖ字
型ベルトにおいては、各Ｖ字型の畝はベルト全体の駆動
中独立して動作し、各畝はそれぞれの中立面を有してい
る。このような帯状多列Ｖ字型ベルトの一つが米国特許
第４，１７７，６８８号に開示されている。
【０００４】Ｖ字型畝付きベルトの第２のタイプにおい
ては、全ベルトの中立の場所は連続する溝上に位置す
る。このＶ字型畝付きベルトは、連続的な溝と畝を型に
入れて作るか、あるいはベルト材料を形成してからこの
ベルト材料に溝を掘るかのいずれかによる方法で製造さ
れる。型造りされたＶ字型畝付きベルトは、米国特許第
３，８１８，７４１号，第４，６５７，５２６号および
第４，８９２，５１０号に開示されている。溝を掘った
多列Ｖ字型ベルトは米国特許第４，４３２，７４４号お
よび第５，６７４，１４３号に開示されている。
ては、全ベルトの中立の場所は連続する溝上に位置す
る。このＶ字型畝付きベルトは、連続的な溝と畝を型に
入れて作るか、あるいはベルト材料を形成してからこの
ベルト材料に溝を掘るかのいずれかによる方法で製造さ
れる。型造りされたＶ字型畝付きベルトは、米国特許第
３，８１８，７４１号，第４，６５７，５２６号および
第４，８９２，５１０号に開示されている。溝を掘った
多列Ｖ字型ベルトは米国特許第４，４３２，７４４号お
よび第５，６７４，１４３号に開示されている。
【０００５】Ｖ字型畝付きベルトは、また、横断方向の
溝を備えることもある。そのような横断方向の溝はベル
トに対して横方向に延びているか、ベルトの横方向に対
しある角度を持っている。このような歯車状のＶ字型畝
付きベルトは、米国特許第４，００２，０８２号および
第５，３８２，１９８号に開示されている。横断方向の
溝を横方向に対して或る角度だけ傾斜させることによ
り、溝が横方向に延びる場合よりも騒音性が低下する。
溝を備えることもある。そのような横断方向の溝はベル
トに対して横方向に延びているか、ベルトの横方向に対
しある角度を持っている。このような歯車状のＶ字型畝
付きベルトは、米国特許第４，００２，０８２号および
第５，３８２，１９８号に開示されている。横断方向の
溝を横方向に対して或る角度だけ傾斜させることによ
り、溝が横方向に延びる場合よりも騒音性が低下する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スリ
ップ状態の間に発生する騒音が大幅に減少される改良さ
れた動力伝達用ベルトを提供することである。
ップ状態の間に発生する騒音が大幅に減少される改良さ
れた動力伝達用ベルトを提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の動力伝達用ベル
トは、圧縮部分と、引張り部分と、これらの圧縮部分と
引張り部分との中間にあって縦方向の補強コードを有す
る荷重伝達部分とを備えている。圧縮部分は、少なくと
も一層の布層と縦方向に延びる畝を形成する複数の縦方
向に延びる溝とを有している。この少なくとも一層の布
層は、縦方向に延びる畝の最外側の面から間隔を置いて
配置されている。各布層の未処理状態での標準厚さは
０．２０ないし１．０ｍｍであり、０．２５ないし０．
７５ｍｍであることが好ましい。
トは、圧縮部分と、引張り部分と、これらの圧縮部分と
引張り部分との中間にあって縦方向の補強コードを有す
る荷重伝達部分とを備えている。圧縮部分は、少なくと
も一層の布層と縦方向に延びる畝を形成する複数の縦方
向に延びる溝とを有している。この少なくとも一層の布
層は、縦方向に延びる畝の最外側の面から間隔を置いて
配置されている。各布層の未処理状態での標準厚さは
０．２０ないし１．０ｍｍであり、０．２５ないし０．
７５ｍｍであることが好ましい。
【０００８】ここでは、動力伝達用ベルトの駆動方向を
縦方向と呼称し、縦方向と交わる方向を横断方向と呼称
する。
縦方向と呼称し、縦方向と交わる方向を横断方向と呼称
する。
【０００９】本発明の一つの態様では、最も外側の布層
は、畝の最外側の面から、縦方向に延びる溝の深さｙの
５％ないし５０％の距離ｘの間隔を置いて配置されてい
る。
は、畝の最外側の面から、縦方向に延びる溝の深さｙの
５％ないし５０％の距離ｘの間隔を置いて配置されてい
る。
【００１０】圧縮部分の布層は、縦方向に延びる溝の深
さｙの６％ないし５０％の標準厚さｔを有する。この圧
縮部分は５層の布としてもよい。
さｙの６％ないし５０％の標準厚さｔを有する。この圧
縮部分は５層の布としてもよい。
【００１１】また、他の開示されている動力伝達用ベル
トは、圧縮部分と、引張り部分と、中間の荷重伝達部分
とを有している。圧縮部分は、少なくとも一層の布と複
数の縦方向に延びる溝と、複数の横断方向に伸びている
溝とを有する。各布層の未処理状態での標準厚さは０．
２０ないし１．０ｍｍであり、０．２５ないし０．７５
ｍｍであることが好ましい。
トは、圧縮部分と、引張り部分と、中間の荷重伝達部分
とを有している。圧縮部分は、少なくとも一層の布と複
数の縦方向に延びる溝と、複数の横断方向に伸びている
溝とを有する。各布層の未処理状態での標準厚さは０．
２０ないし１．０ｍｍであり、０．２５ないし０．７５
ｍｍであることが好ましい。
【００１２】この発明の一つの態様では、最も外側の布
層は、畝の最外側の面から、縦方向に延びる溝の深さｙ
の５％ないし５０％の距離ｘの間隔を置いて配置されて
いる。
層は、畝の最外側の面から、縦方向に延びる溝の深さｙ
の５％ないし５０％の距離ｘの間隔を置いて配置されて
いる。
【００１３】また、動力伝達用ベルトの横断方向の溝
は、縦方向の溝に対し２０°ないし８０°の角度で傾斜
しており、その深さは、縦方向溝の深さよりも浅いこと
が好ましい。
は、縦方向の溝に対し２０°ないし８０°の角度で傾斜
しており、その深さは、縦方向溝の深さよりも浅いこと
が好ましい。
【００１４】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【００１５】図１は、本発明により構成されるＶ字型畝
付き動力伝達用ベルトの部分断面を含む斜視図、図２
は、図１のＶ字型畝付き動力伝達用ベルトの部分拡大断
面図、図３は、本発明により構成される歯車状Ｖ字型畝
付き動力伝達用ベルトの部分断面を含む斜視図である。
付き動力伝達用ベルトの部分断面を含む斜視図、図２
は、図１のＶ字型畝付き動力伝達用ベルトの部分拡大断
面図、図３は、本発明により構成される歯車状Ｖ字型畝
付き動力伝達用ベルトの部分断面を含む斜視図である。
【００１６】図１において参照番号１０で全体が示され
る多列畝付き動力伝達用ベルトは、引張り部分１２、荷
重伝達部分１４および圧縮部分１６を有する。圧縮部分
は複数の縦方向の溝２０を持った複数の縦方向の畝（う
ね、連続突出部）１８を有する。荷重伝達部分１４は、
適当な母材２４に埋め込まれた縦方向の補強コード２２
を有する。
る多列畝付き動力伝達用ベルトは、引張り部分１２、荷
重伝達部分１４および圧縮部分１６を有する。圧縮部分
は複数の縦方向の溝２０を持った複数の縦方向の畝（う
ね、連続突出部）１８を有する。荷重伝達部分１４は、
適当な母材２４に埋め込まれた縦方向の補強コード２２
を有する。
【００１７】ベルトの引張り部分１２は、弾性材料から
作られている。この弾性体はこのようなベルトに使用さ
れるのに適当であることが知られている、例えば、ポリ
クロロプレン、ポリウレタン、ＮＢＲ，ＩＩＲ，ＩＲ，
ＳＢＲ，ＣＳＭ，ＥＰＤＭ，他の熱硬化性、熱可塑性の
弾性体、および他のポリマーアロイのいずれでもよい。
作られている。この弾性体はこのようなベルトに使用さ
れるのに適当であることが知られている、例えば、ポリ
クロロプレン、ポリウレタン、ＮＢＲ，ＩＩＲ，ＩＲ，
ＳＢＲ，ＣＳＭ，ＥＰＤＭ，他の熱硬化性、熱可塑性の
弾性体、および他のポリマーアロイのいずれでもよい。
【００１８】ベルトの荷重伝達部分１４の母材２４は、
また、当業者に知られている任意の適当な材料で作るこ
とができる。補強コード２２は、ベルト本体を横切って
ほぼ等間隔に配置された個別の撚りを有する螺旋状に巻
かれたコードであることが好ましい。補強コード２２
は、グラスファイバー、カーボンファイバー、スチー
ル、ポリエステル、高強度レイヨン、ポリアミド、また
は任意のこれら材料の組み合わせから作ることができ
る。
また、当業者に知られている任意の適当な材料で作るこ
とができる。補強コード２２は、ベルト本体を横切って
ほぼ等間隔に配置された個別の撚りを有する螺旋状に巻
かれたコードであることが好ましい。補強コード２２
は、グラスファイバー、カーボンファイバー、スチー
ル、ポリエステル、高強度レイヨン、ポリアミド、また
は任意のこれら材料の組み合わせから作ることができ
る。
【００１９】圧縮部分１６は、弾性材料２６と少なくと
も一層の布層２８との組み合わせから作られる。弾性材
料２６は、引張り部分１２に使用される材料として当業
者に知られているような任意の適当な材料でよい。弾性
材料２６は、個別のファイバーで補強されてもよい。フ
ァイバーは、横方向に延び、縦方向の畝１８の側面から
突出している部分を有することが好ましい。
も一層の布層２８との組み合わせから作られる。弾性材
料２６は、引張り部分１２に使用される材料として当業
者に知られているような任意の適当な材料でよい。弾性
材料２６は、個別のファイバーで補強されてもよい。フ
ァイバーは、横方向に延び、縦方向の畝１８の側面から
突出している部分を有することが好ましい。
【００２０】最外側の布層２８は、畝１８の最外側の面
３０から距離ｘだけ離れている。縦方向に延びる溝は、
深さｙを有し、布層の距離ｘは、溝の深さｙよりも小さ
いが０よりも大きい。距離ｘは、溝の深さｙの５％ない
し５０％であることが望ましい。このように、畝１８の
最外側の面には常に弾性層３２があり、これにより、布
層２８が畝の最外側の面３０における表面材料にならな
いように維持される。布層２８が露出するのは、硬化後
にベルト１０に縦方向の溝が掘られた後の畝１８の側部
に沿ってのみである。
３０から距離ｘだけ離れている。縦方向に延びる溝は、
深さｙを有し、布層の距離ｘは、溝の深さｙよりも小さ
いが０よりも大きい。距離ｘは、溝の深さｙの５％ない
し５０％であることが望ましい。このように、畝１８の
最外側の面には常に弾性層３２があり、これにより、布
層２８が畝の最外側の面３０における表面材料にならな
いように維持される。布層２８が露出するのは、硬化後
にベルト１０に縦方向の溝が掘られた後の畝１８の側部
に沿ってのみである。
【００２１】布層２８は全体の厚さｔを有する。布層の
厚さｔは、溝の深さｙに対して６％ないし５０％である
が、好ましい厚さｔは、溝の深さｙに対して８％ないし
３５％である。布層に使用される布のタイプは、織った
布、織ってない布、あるいは編んだ布のいずれでもよ
い。使用される材料のタイプは、綿、レイヨン、ナイロ
ン、アラミド、ポリエステル、またはこれら材料の任意
の組み合わせでもよい。好ましい構成においては、綿５
０／ポリエステル５０織り糸の編物が使用される。如何
なるタイプの布が使われようとも、各布層の未処理状態
での標準厚さは０．２０ないし１．０ｍｍであり、好ま
しい範囲は０．２５ないし０．７５ｍｍである。
厚さｔは、溝の深さｙに対して６％ないし５０％である
が、好ましい厚さｔは、溝の深さｙに対して８％ないし
３５％である。布層に使用される布のタイプは、織った
布、織ってない布、あるいは編んだ布のいずれでもよ
い。使用される材料のタイプは、綿、レイヨン、ナイロ
ン、アラミド、ポリエステル、またはこれら材料の任意
の組み合わせでもよい。好ましい構成においては、綿５
０／ポリエステル５０織り糸の編物が使用される。如何
なるタイプの布が使われようとも、各布層の未処理状態
での標準厚さは０．２０ないし１．０ｍｍであり、好ま
しい範囲は０．２５ないし０．７５ｍｍである。
【００２２】最外側の弾性層３２を作り出すことができ
るように、弾性体が浸透、即ちしみ通ることができる布
が選択されることが好ましい。弾性材料を布を通じてし
み通らせる代わりに、布の両側に弾性層を有するベルト
材料を置くことが選択されるならば、布は、型内で必要
な任意の歯型を作るのに十分な程、十分に引き伸ばされ
ることが可能でなければならない。また、布の隣接する
弾性層への接着を改良するために、布を従来の固着処理
剤に浸漬することができる。しかしながら、造型の間に
弾性材料２６を布層２８に十分貫通させることにより、
布の浸漬は必要とされないかもしれない。
るように、弾性体が浸透、即ちしみ通ることができる布
が選択されることが好ましい。弾性材料を布を通じてし
み通らせる代わりに、布の両側に弾性層を有するベルト
材料を置くことが選択されるならば、布は、型内で必要
な任意の歯型を作るのに十分な程、十分に引き伸ばされ
ることが可能でなければならない。また、布の隣接する
弾性層への接着を改良するために、布を従来の固着処理
剤に浸漬することができる。しかしながら、造型の間に
弾性材料２６を布層２８に十分貫通させることにより、
布の浸漬は必要とされないかもしれない。
【００２３】図示のベルト１０は、２枚の布層２８を有
している。ベルトはただ１枚の布層２８であっても、あ
るいは５枚程度の層を有していてもよい。布層２８が多
過ぎるならば、最外側の弾性層３２を形成するのに十分
な弾性材料２６が布層２８を十分には貫通しないかもし
れない。
している。ベルトはただ１枚の布層２８であっても、あ
るいは５枚程度の層を有していてもよい。布層２８が多
過ぎるならば、最外側の弾性層３２を形成するのに十分
な弾性材料２６が布層２８を十分には貫通しないかもし
れない。
【００２４】図３はベルト６０のもう１つの実施の形態
を示す。ここで、図１と同じ構成要素は図１と同じ符号
で示される。ベルト１０は横断方向の溝３４を備えてい
る。溝３４は、ベルトの幅を通して任意の角度で傾斜す
ることができるが、縦方向の溝２０に対して２０°ない
し８５°の角度で傾斜していることが好ましい。溝３４
は、また、米国特許第５，３８２，１９８号に開示され
ているようなスパンで配置されてもよいが、そこでは、
隣接する縦方向の畝１８内のいずれの横方向の溝もベル
ト１０の縦方向におけるスパンの１０％ないし５０％の
距離だけ互いにずれているように、複数の平行な横断方
向の溝が一定の間隔を置いて配置されている。また、横
断方向の溝３４の深さは、縦方向の溝２０の深さと同じ
か浅くなっている。
を示す。ここで、図１と同じ構成要素は図１と同じ符号
で示される。ベルト１０は横断方向の溝３４を備えてい
る。溝３４は、ベルトの幅を通して任意の角度で傾斜す
ることができるが、縦方向の溝２０に対して２０°ない
し８５°の角度で傾斜していることが好ましい。溝３４
は、また、米国特許第５，３８２，１９８号に開示され
ているようなスパンで配置されてもよいが、そこでは、
隣接する縦方向の畝１８内のいずれの横方向の溝もベル
ト１０の縦方向におけるスパンの１０％ないし５０％の
距離だけ互いにずれているように、複数の平行な横断方
向の溝が一定の間隔を置いて配置されている。また、横
断方向の溝３４の深さは、縦方向の溝２０の深さと同じ
か浅くなっている。
【００２５】布層２８を、ベルト１０の圧縮部分１６に
ベルト１０の内層として配置することによって、畝内に
クッション効果の増大が齎らされる。溝２０の研削後に
縦方向の溝２０内に布層２８が露出されることにより、
ベルト１０は、組み合わされたプーリーによって強制さ
れるスリップ状態の間の鋭い騒音を消すことについて非
常に大きな減少傾向を得られる。このような状態は、自
動車への様々な適用の場合に、エンジンの始動時、停止
時ならびに急速な加速および減速時において常に起こり
得ることである。
ベルト１０の内層として配置することによって、畝内に
クッション効果の増大が齎らされる。溝２０の研削後に
縦方向の溝２０内に布層２８が露出されることにより、
ベルト１０は、組み合わされたプーリーによって強制さ
れるスリップ状態の間の鋭い騒音を消すことについて非
常に大きな減少傾向を得られる。このような状態は、自
動車への様々な適用の場合に、エンジンの始動時、停止
時ならびに急速な加速および減速時において常に起こり
得ることである。
【００２６】本発明の異なった適用は、ここに提供され
た記載に照らして可能である。主題となる発明を説明す
る目的で、ある代表的な実施の形態とその詳細が示され
てきたが、本発明の視野から逸脱することなく種々の変
化、修正がなされ得ることは当業者にとって明白であろ
う。したがって、特許請求の範囲に限定された本発明の
企図された十分な範囲内で、記載された特殊な実施形態
例において変化を行うことができることは理解されるべ
きである。
た記載に照らして可能である。主題となる発明を説明す
る目的で、ある代表的な実施の形態とその詳細が示され
てきたが、本発明の視野から逸脱することなく種々の変
化、修正がなされ得ることは当業者にとって明白であろ
う。したがって、特許請求の範囲に限定された本発明の
企図された十分な範囲内で、記載された特殊な実施形態
例において変化を行うことができることは理解されるべ
きである。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、圧縮部分
と、引張り部分と、その圧縮部分と引張り部分との中間
に縦方向の補強コードを含む荷重伝達部分とを有し、圧
縮部は、少なくとも一層の布と複数の縦方向に延びる溝
を有して、縦方向に延びる畝を形成する動力伝達用ベル
トにおいて、少なくとも一層の布は、縦方向に延びる畝
の最外側の面から間隔を置いて配置されて畝の側面に露
出しており、各布層の未処理状態での標準厚さが０．２
０ないし１．０ｍｍであること等によって、畝内にクッ
ション効果の増大が齎らされ、スリップ状態の間に発生
する騒音が大幅に縮小される改良された動力伝達用ベル
トを提供することができるという効果がある。
と、引張り部分と、その圧縮部分と引張り部分との中間
に縦方向の補強コードを含む荷重伝達部分とを有し、圧
縮部は、少なくとも一層の布と複数の縦方向に延びる溝
を有して、縦方向に延びる畝を形成する動力伝達用ベル
トにおいて、少なくとも一層の布は、縦方向に延びる畝
の最外側の面から間隔を置いて配置されて畝の側面に露
出しており、各布層の未処理状態での標準厚さが０．２
０ないし１．０ｍｍであること等によって、畝内にクッ
ション効果の増大が齎らされ、スリップ状態の間に発生
する騒音が大幅に縮小される改良された動力伝達用ベル
トを提供することができるという効果がある。
【図１】本発明により構成されるＶ字型畝付き動力伝達
用ベルトの部分断面を含む斜視図である。
用ベルトの部分断面を含む斜視図である。
【図２】図１のＶ字型畝付き動力伝達用ベルトの部分拡
大断面図である。
大断面図である。
【図３】本発明により構成される歯車状Ｖ字型畝付き動
力伝達用ベルトの部分断面を含む斜視図である。
力伝達用ベルトの部分断面を含む斜視図である。
１０ 動力伝達用ベルト １２ 引張り部分 １４ 荷重伝達部分 １６ 圧縮部分 １８ 縦方向の畝 ２０ 溝 ２２ 縦方向の補強コード ２４ 母材 ２６ 弾性材料 ２８ 布層 ３０ 最外側の面 ３２ 弾性層 ３４ 横断方向の溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590002976 1144 Ｅａｓｔ Ｍａｒｋｅｔ Ｓｔｒｅ ｅｔ，Ａｋｒｏｎ，Ｏｈｉｏ 44316− 0001，Ｕ．Ｓ．Ａ. (72)発明者 フランク ジョセフ フォイアボーン アメリカ合衆国 68502 ネブラスカ州 リンカンハリソン アベニュー 2240
Claims (3)
- 【請求項１】 圧縮部分、引張り部分、および前記圧縮
部分と前記引張り部分との中間にあって縦方向の補強コ
ードを有する荷重伝達部分を備え、前記圧縮部は、少な
くとも一層である布層と複数の縦方向に延びる溝とを有
し、縦方向に延びる畝が形成されている動力伝達用ベル
トにおいて、 少なくとも一層である前記布層は、縦方向に延びる前記
畝の最外側の面から間隔を置いて配置され、 各布層の未処理状態での標準厚さは０．２０ないし１．
０ｍｍである、ことを特徴とする動力伝達用ベルト。 - 【請求項２】 少なくとも一層である前記布層は、前記
畝の最外側の面から、縦方向に延びる前記溝の深さｙの
５％ないし５０％の距離ｘの間隔を置いて配置されてい
る、請求項１に記載の動力伝達用ベルト。 - 【請求項３】 少なくとも一層である前記布層は、縦方
向に延びる前記溝の深さｙの６％ないし５０％の標準厚
さｔを有する、請求項１に記載の動力伝達用ベルト。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US09/765,820 US6558282B2 (en) | 2001-01-20 | 2001-01-20 | Fabric cushion v-ribbed belt |
| US09/765820 | 2001-01-20 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002227937A true JP2002227937A (ja) | 2002-08-14 |
| JP2002227937A5 JP2002227937A5 (ja) | 2005-08-04 |
Family
ID=25074579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002003235A Pending JP2002227937A (ja) | 2001-01-20 | 2002-01-10 | 動力伝達用ベルト |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6558282B2 (ja) |
| EP (1) | EP1225368B1 (ja) |
| JP (1) | JP2002227937A (ja) |
| BR (1) | BR0200057B1 (ja) |
| DE (1) | DE60205045T2 (ja) |
Families Citing this family (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4589563B2 (ja) * | 2001-05-11 | 2010-12-01 | 株式会社ブリヂストン | 生タイヤと加硫金型との間に介在するエアーを抜く方法 |
| ES2364969T3 (es) * | 2001-11-23 | 2011-09-19 | Inventio Ag | Ascensor con medios de transmisión en forma de correa, en particular con una correa trapezoidal de dentado interior como medio portante y/o agente motor. |
| US6949211B2 (en) | 2003-04-16 | 2005-09-27 | The Goodyear & Rubber Company | Means of manufacturing plural optimized cogged drive belts |
| JP2005069358A (ja) * | 2003-08-25 | 2005-03-17 | Bando Chem Ind Ltd | 摩擦伝動ベルト及びその製造方法 |
| US20050130781A1 (en) * | 2003-12-10 | 2005-06-16 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Reduced rib height multi-ribbed V-belt |
| BRPI0418562B1 (pt) * | 2004-02-23 | 2017-10-24 | Dayco Europe S.R.L. | Toothed belt |
| NL1025758C2 (nl) * | 2004-03-18 | 2005-09-26 | Potma Beheer B V T | Aandrijving voor (semi-)continue aandrijvingen met eindloze riem. |
| DE102004030722A1 (de) * | 2004-06-25 | 2006-01-19 | Contitech Antriebssysteme Gmbh | Mit Festigkeitsträgern versehener Flachriemen für Aufzugsanlagen |
| EP1653119B1 (en) * | 2004-10-28 | 2008-02-27 | Dayco Europe S.r.l. con Unico Socio | Pulley and belt drive assembly for driving accessory parts of an internal combustion engine |
| ITUD20050009A1 (it) * | 2005-01-31 | 2006-08-01 | Elatech Srl | Elemento inestensibile, apparecchiatura e procedimento per realizzarlo |
| US7780560B2 (en) * | 2006-10-27 | 2010-08-24 | Veyance Technologies, Inc. | Power transmission belt |
| US8142316B2 (en) * | 2006-12-05 | 2012-03-27 | Veyance Technologies, Inc. | Power transmission belts |
| DE112013004149B4 (de) * | 2012-08-02 | 2022-04-21 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Kraftübertragungsriemen und Verfahren zum Herstellen desselben |
| US9157503B2 (en) | 2013-03-14 | 2015-10-13 | Dayco Ip Holdings, Llc | V-ribbed belt with spaced rib flank reinforcement |
| CN103244605B (zh) * | 2013-05-08 | 2015-02-11 | 三力士股份有限公司 | 一种耐疲劳窄v带及其制备方法 |
| BR112016025438B1 (pt) * | 2014-04-30 | 2021-08-24 | Dayco Europe S.R.L. | Correia póli-v de transmissão |
| US10012291B2 (en) * | 2016-07-21 | 2018-07-03 | Contitech Antriebssysteme Gmbh | Low modulus belt utilizing tensile member and belt carcass |
| DE102017215654A1 (de) * | 2017-09-06 | 2019-03-07 | Contitech Antriebssysteme Gmbh | Antriebsriemen mit einer profilierten Riemenrückseite |
| US11105401B2 (en) * | 2018-07-25 | 2021-08-31 | Gates Corporation | Belt sensor system |
| CN114929957B (zh) * | 2020-01-16 | 2023-08-04 | 三之星机带株式会社 | 传动带用芯线和传动带以及它们的制造方法 |
Family Cites Families (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3485707A (en) | 1966-05-31 | 1969-12-23 | Goodrich Co B F | Belt |
| US3563103A (en) | 1969-04-18 | 1971-02-16 | Uniroyal Inc | Transmission belt |
| US3818741A (en) | 1972-11-16 | 1974-06-25 | Goodyear Tire & Rubber | Power transmission belt and method of making |
| US4002082A (en) | 1975-09-17 | 1977-01-11 | Dayco Corporation | Endless power transmission belt |
| US4024773A (en) * | 1976-06-01 | 1977-05-24 | Dayco Corporation | Endless power transmission belt structure |
| US4083261A (en) | 1977-04-18 | 1978-04-11 | Dayco Corporation | Endless power transmission belt |
| US4177688A (en) | 1978-02-08 | 1979-12-11 | Dayco Corporation | Endless power transmission belt and method for making same |
| CA1168067A (en) | 1980-05-24 | 1984-05-29 | Junji Imamura | Power transmission belt |
| JPS596279Y2 (ja) | 1980-09-26 | 1984-02-27 | 三ツ星ベルト株式会社 | Ｖベルト |
| IT1176829B (it) | 1984-09-27 | 1987-08-18 | Pirelli | Cinghia trapezoidale |
| US4892510A (en) | 1985-03-04 | 1990-01-09 | Bando Chemical Industries, Ltd. | V-ribbed belt and the method of manufacturing the same |
| JP2542888B2 (ja) * | 1988-01-23 | 1996-10-09 | 三ツ星ベルト株式会社 | 多リブベルトの製造方法 |
| US5382198A (en) | 1994-01-26 | 1995-01-17 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Helically grooved multi-ribbed power transmission belt |
| JP2941674B2 (ja) | 1994-12-28 | 1999-08-25 | 三ツ星ベルト株式会社 | Ｖリブドベルトの駆動装置 |
| JP3468265B2 (ja) * | 1996-11-25 | 2003-11-17 | ゲイツ・ユニッタ・アジア株式会社 | 帆布およびこの帆布を用いた歯付きベルト |
-
2001
- 2001-01-20 US US09/765,820 patent/US6558282B2/en not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-01-10 JP JP2002003235A patent/JP2002227937A/ja active Pending
- 2002-01-11 BR BRPI0200057-1A patent/BR0200057B1/pt not_active IP Right Cessation
- 2002-01-15 EP EP02100013A patent/EP1225368B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2002-01-15 DE DE60205045T patent/DE60205045T2/de not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| BR0200057B1 (pt) | 2010-08-10 |
| US20020098935A1 (en) | 2002-07-25 |
| EP1225368B1 (en) | 2005-07-20 |
| BR0200057A (pt) | 2002-10-22 |
| DE60205045D1 (de) | 2005-08-25 |
| DE60205045T2 (de) | 2006-05-24 |
| EP1225368A1 (en) | 2002-07-24 |
| US6558282B2 (en) | 2003-05-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2002227937A (ja) | 動力伝達用ベルト | |
| KR880001745B1 (ko) | 벨트치내에 섬유보강재가 배치된 적극 구동 전동 톱니벨트 | |
| US4177688A (en) | Endless power transmission belt and method for making same | |
| RU2425761C2 (ru) | Цепь противоскольжения для колеса транспортного средства | |
| US3996813A (en) | Endless power transmission belt | |
| KR100502763B1 (ko) | 횡방향으로 보강된 무단 변속기용 벨트 | |
| JP2007511710A (ja) | 縦長形状体のための継ぎ構造 | |
| EP0005076B1 (en) | Self-adjusting v-belt | |
| US3869933A (en) | Structures of reinforced elastomeric material | |
| EP0514002B1 (en) | V-ribbed belt | |
| US5346731A (en) | Fiber-reinforced rubber | |
| KR100537532B1 (ko) | 동력전달용 무한벨트 | |
| EP2006127B1 (en) | Tire chain made of textile | |
| AU2002237915A1 (en) | Endless power transmission belt | |
| BR0202312B1 (pt) | correia de transmissço de energia multi-raiadas de ruÍdo reduzido. | |
| US4778437A (en) | Heavy duty V belt | |
| AU2018377964B2 (en) | Rubber track wheel path reinforcement | |
| JP2006502349A (ja) | 低モジュラスベルト | |
| US4504256A (en) | Variable V-belt | |
| JP2709398B2 (ja) | Ｖリブドベルトの製造方法 | |
| US4595388A (en) | Driving belt | |
| JP2002255066A (ja) | 弾性クローラ | |
| JP4503138B2 (ja) | 抗張体及びその製造方法並びに弾性無端回走帯及び弾性クローラ | |
| JPH018759Y2 (ja) | ||
| EP1270383A2 (en) | Elastic crawler and method of producing the same |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050105 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050105 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20050105 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070828 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070905 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20071205 |
|
| A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20071210 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080507 |