JP3386724B2 - 位置決め確認機能付歯付ベルト - Google Patents
位置決め確認機能付歯付ベルトInfo
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/02—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members with belts; with V-belts
- F16H7/023—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members with belts; with V-belts with belts having a toothed contact surface or regularly spaced bosses or hollows for slipless or nearly slipless meshing with complementary profiled contact surface of a pulley
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J19/00—Character- or line-spacing mechanisms
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
- Control Of Conveyors (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト本体の特定
部位で特定部品を位置決め装着、あるいはその特定部位
を確認することができる位置決め確認機能付歯付ベル
ト、特に、プリンター用キャリッジベルトに使用する位
置決め確認機能付歯付ベルトに関するものである。
部位で特定部品を位置決め装着、あるいはその特定部位
を確認することができる位置決め確認機能付歯付ベル
ト、特に、プリンター用キャリッジベルトに使用する位
置決め確認機能付歯付ベルトに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、歯付ベルトは、芯線、すなわち、
抗張体を埋設介在させた歯ゴムと背ゴムとの積層構造を
有するものであって、歯布シートと抗張体を巻き付けた
円筒状歯型に、歯ゴム、背ゴムとなる未加硫ゴム配合シ
ートを巻き付けて成型加硫し、一定の幅に裁断して無端
状ベルトに成型したものである。
抗張体を埋設介在させた歯ゴムと背ゴムとの積層構造を
有するものであって、歯布シートと抗張体を巻き付けた
円筒状歯型に、歯ゴム、背ゴムとなる未加硫ゴム配合シ
ートを巻き付けて成型加硫し、一定の幅に裁断して無端
状ベルトに成型したものである。
【０００３】このような歯付ベルトを、例えば、プリン
ター用キャリッジベルトとして用いた場合には、図４に
示すように、ベルト周長の一部内側に駆動歯１０を形成
した歯付きベルト部を駆動歯付きプーリＰ１に巻回する
とともに、ベルト周長の残部内側に形成した平ベルト部
を従動平プーリＰ２に巻回し、歯付きベルト部と平ベル
ト部との境界部にプリンター用キャリッジＣを装着する
ことによって、プリンター用キャリッジＣを所定距離だ
け往復運動させる印字機能を発揮する。
ター用キャリッジベルトとして用いた場合には、図４に
示すように、ベルト周長の一部内側に駆動歯１０を形成
した歯付きベルト部を駆動歯付きプーリＰ１に巻回する
とともに、ベルト周長の残部内側に形成した平ベルト部
を従動平プーリＰ２に巻回し、歯付きベルト部と平ベル
ト部との境界部にプリンター用キャリッジＣを装着する
ことによって、プリンター用キャリッジＣを所定距離だ
け往復運動させる印字機能を発揮する。
【０００４】そして、このような歯付ベルトへのプリン
ター用キャリッジＣの装着は、ベルト背面における装着
位置表示マークの表示位置を装着規定位置として、キャ
リッジ本体から突出した取り付け部材をベルト内外両側
から挟持させることによって達成している。
ター用キャリッジＣの装着は、ベルト背面における装着
位置表示マークの表示位置を装着規定位置として、キャ
リッジ本体から突出した取り付け部材をベルト内外両側
から挟持させることによって達成している。
【０００５】ところが、このような歯付ベルトは、プリ
ンター用キャリッジＣの装着が装着位置表示マークによ
って視覚的に確認できるように工夫されているが、マー
ク表示工程を必要としてコストアップとなり、キャリッ
ジ装着時に装着ズレなどが生じて装着の確実性に欠ける
という問題があった。
ンター用キャリッジＣの装着が装着位置表示マークによ
って視覚的に確認できるように工夫されているが、マー
ク表示工程を必要としてコストアップとなり、キャリッ
ジ装着時に装着ズレなどが生じて装着の確実性に欠ける
という問題があった。
【０００６】そこで、このような問題に対処するため
に、図５に示したような、駆動歯１０の２歯分のピッチ
に相当する位置決め確認歯２０を成型して外形的かつ触
感的に確認できるようにすることによって、キャリッジ
装着時の装着ズレなどを解消することができる歯付ベル
トが提案されている。
に、図５に示したような、駆動歯１０の２歯分のピッチ
に相当する位置決め確認歯２０を成型して外形的かつ触
感的に確認できるようにすることによって、キャリッジ
装着時の装着ズレなどを解消することができる歯付ベル
トが提案されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな歯付ベルトは、図５で明示したように、駆動歯１０
の２歯分に相当するピッチに位置決め確認歯２０が成型
されると、２つの駆動歯１０の間隙に相当する歯ゴム量
が不足するため、位置決め確認歯２０の歯立ちが不良と
なってプリンター用キャリッジＣの正確な取り付け装着
が確保できないという欠点を生じ、これを解消すると、
逆に背ゴム量が不足して背部が窪み、埋設された筈の抗
張体３０が露出してゴムが剥離し易くなり耐久性などを
低下させるという欠点を生じたりして、要するに特定部
品を位置決め装着することができないという問題があっ
た。
うな歯付ベルトは、図５で明示したように、駆動歯１０
の２歯分に相当するピッチに位置決め確認歯２０が成型
されると、２つの駆動歯１０の間隙に相当する歯ゴム量
が不足するため、位置決め確認歯２０の歯立ちが不良と
なってプリンター用キャリッジＣの正確な取り付け装着
が確保できないという欠点を生じ、これを解消すると、
逆に背ゴム量が不足して背部が窪み、埋設された筈の抗
張体３０が露出してゴムが剥離し易くなり耐久性などを
低下させるという欠点を生じたりして、要するに特定部
品を位置決め装着することができないという問題があっ
た。
【０００８】そこで、このような問題を解消するため
に、歯付ベルトの製造時に位置決め確認歯２０を成型す
る部分に充分なゴム量を補充する方法が試みられたが、
この方法は、円筒状歯型を有するベルト金型の変更に留
まらず、未加硫ゴム配合シートの特殊な供給条件、成型
加硫条件などを設定しなければならず、その製造工程を
複雑化して、ベルトのコストアップを招くという問題が
あった。
に、歯付ベルトの製造時に位置決め確認歯２０を成型す
る部分に充分なゴム量を補充する方法が試みられたが、
この方法は、円筒状歯型を有するベルト金型の変更に留
まらず、未加硫ゴム配合シートの特殊な供給条件、成型
加硫条件などを設定しなければならず、その製造工程を
複雑化して、ベルトのコストアップを招くという問題が
あった。
【０００９】そして、このような歯付ベルトの問題は、
例えば、情報信号の取り出し用ベルトとして用いた場合
にも、上述した問題と同様であって、ベルトの特定部位
からの発信しなければならない印字位置などの情報信号
を正確に認識することができないという問題があった。
例えば、情報信号の取り出し用ベルトとして用いた場合
にも、上述した問題と同様であって、ベルトの特定部位
からの発信しなければならない印字位置などの情報信号
を正確に認識することができないという問題があった。
【００１０】本発明の目的は、特定部品をベルト本体の
特定部位に確実に位置決め装着することができるととも
にその特定部位からの情報を正確に確認することがで
き、しかも、ベルト金型の変更のみで位置決め確認歯が
優れた耐久性を発揮することのできる位置決め確認機能
付歯付ベルトを提供することである。
特定部位に確実に位置決め装着することができるととも
にその特定部位からの情報を正確に確認することがで
き、しかも、ベルト金型の変更のみで位置決め確認歯が
優れた耐久性を発揮することのできる位置決め確認機能
付歯付ベルトを提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、単数
もしくは少数の位置決め確認歯と歯付プーリが噛み合う
多数の駆動歯を配置し、位置決め確認歯を駆動歯と異な
る歯形に成型した歯付ベルトにおいて、位置決め確認歯
の全ゴム量Ｘとこの位置決め確認歯の成型位置に仮想配
置され得る駆動歯の全ゴム量Ｙとの関係をＸ＝Ｙと規定
し、位置決め確認歯の背ゴム量ｘとこの位置決め確認歯
の成型位置に仮想配置され得る駆動歯の背ゴム量ｙとの
関係をｘ≧ｙと規定したことによって、前記課題を解決
した。
もしくは少数の位置決め確認歯と歯付プーリが噛み合う
多数の駆動歯を配置し、位置決め確認歯を駆動歯と異な
る歯形に成型した歯付ベルトにおいて、位置決め確認歯
の全ゴム量Ｘとこの位置決め確認歯の成型位置に仮想配
置され得る駆動歯の全ゴム量Ｙとの関係をＸ＝Ｙと規定
し、位置決め確認歯の背ゴム量ｘとこの位置決め確認歯
の成型位置に仮想配置され得る駆動歯の背ゴム量ｙとの
関係をｘ≧ｙと規定したことによって、前記課題を解決
した。
【００１２】そして、本発明は、位置決め確認歯の成型
単位を仮想配置され得る駆動歯の２歯分以上と規定し、
前記位置決め確認歯をベルト周長の一部に配置された多
数の駆動歯からなる噛み合い駆動領域の端部側に設けた
ことによって、さらに前記課題を解決した。
単位を仮想配置され得る駆動歯の２歯分以上と規定し、
前記位置決め確認歯をベルト周長の一部に配置された多
数の駆動歯からなる噛み合い駆動領域の端部側に設けた
ことによって、さらに前記課題を解決した。
【００１３】ここで、本発明における位置決め確認歯の
全ゴム量Ｘとこの位置決め確認歯の成型位置に仮想配置
され得る駆動歯の全ゴム量Ｙとの関係は、Ｘ＝Ｙである
ことが重要であり、Ｘ≠Ｙの場合には歯付ベルト製造時
に位置決め確認歯を成型する部分に充分なゴム量を補充
するなどの特殊な供給条件、成型加硫条件などを設定し
なければならず、その製造工程を複雑化して、ベルトの
コストアップを招く。
全ゴム量Ｘとこの位置決め確認歯の成型位置に仮想配置
され得る駆動歯の全ゴム量Ｙとの関係は、Ｘ＝Ｙである
ことが重要であり、Ｘ≠Ｙの場合には歯付ベルト製造時
に位置決め確認歯を成型する部分に充分なゴム量を補充
するなどの特殊な供給条件、成型加硫条件などを設定し
なければならず、その製造工程を複雑化して、ベルトの
コストアップを招く。
【００１４】また、本発明における位置決め確認歯の背
ゴム量ｘとこの位置決め確認歯の成型位置に仮想配置さ
れ得る駆動歯の背ゴム量ｙとの関係は、ｘ≧ｙであるこ
とが重要であり、ｘ＜ｙである場合には十分な歯形と歯
立ちを得ることができない。
ゴム量ｘとこの位置決め確認歯の成型位置に仮想配置さ
れ得る駆動歯の背ゴム量ｙとの関係は、ｘ≧ｙであるこ
とが重要であり、ｘ＜ｙである場合には十分な歯形と歯
立ちを得ることができない。
【００１５】なお、位置決め確認歯の全ゴム量Ｘとは、
位置決め確認歯を成型するために必要とされる歯ゴム量
と背ゴム量の総和を意味し、駆動歯の全ゴム量Ｙとは、
位置決め確認歯の成型位置に駆動歯を仮想配置した場合
に必要とされる歯ゴム量と背ゴム量の総和を意味してい
る。また、歯ゴム量とは、抗張体より歯部側に存在する
ゴムの量を意味し、背ゴム量とは、抗張体より背部側に
存在するゴムの量を意味している。
位置決め確認歯を成型するために必要とされる歯ゴム量
と背ゴム量の総和を意味し、駆動歯の全ゴム量Ｙとは、
位置決め確認歯の成型位置に駆動歯を仮想配置した場合
に必要とされる歯ゴム量と背ゴム量の総和を意味してい
る。また、歯ゴム量とは、抗張体より歯部側に存在する
ゴムの量を意味し、背ゴム量とは、抗張体より背部側に
存在するゴムの量を意味している。
【００１６】本発明の位置決め確認機能付歯付ベルトに
おける駆動歯の歯並びは、駆動源からの駆動力を伝達す
るために、相互に同一の歯形を有していることは当然で
あるが、その歯形は、プリンター用キャリッジベルトに
代表されるＯＡ事務機器、精密工作機などの用途で直ぐ
歯を主に採用しているが、特殊用途でははす歯を採用し
て差し使えない。また、本発明の歯付ベルトにおける駆
動歯の成型位置は、ベルト本体の全長、あるいはその一
部の周長とし、その用途に応じて適宜選択しても構わな
い。
おける駆動歯の歯並びは、駆動源からの駆動力を伝達す
るために、相互に同一の歯形を有していることは当然で
あるが、その歯形は、プリンター用キャリッジベルトに
代表されるＯＡ事務機器、精密工作機などの用途で直ぐ
歯を主に採用しているが、特殊用途でははす歯を採用し
て差し使えない。また、本発明の歯付ベルトにおける駆
動歯の成型位置は、ベルト本体の全長、あるいはその一
部の周長とし、その用途に応じて適宜選択しても構わな
い。
【００１７】一方、本発明の位置決め確認機能付歯付ベ
ルトにおける位置決め確認歯の歯形は、台形歯形、丸歯
形、放物線歯形などのいかなる歯形であっても、位置決
め確認機能を有するものであれば良く、また、その成型
ピッチは、位置決め確認機能を確実に発揮するために、
仮想配置され得る駆動歯の２歯分以上に相当するピッチ
であることが望ましいが、駆動源からの駆動力を伝達す
る駆動歯の歯形と明確に区別できる歯形であれば、仮想
配置され得る駆動歯の１歯分に相当するピッチであって
も差し支えない。
ルトにおける位置決め確認歯の歯形は、台形歯形、丸歯
形、放物線歯形などのいかなる歯形であっても、位置決
め確認機能を有するものであれば良く、また、その成型
ピッチは、位置決め確認機能を確実に発揮するために、
仮想配置され得る駆動歯の２歯分以上に相当するピッチ
であることが望ましいが、駆動源からの駆動力を伝達す
る駆動歯の歯形と明確に区別できる歯形であれば、仮想
配置され得る駆動歯の１歯分に相当するピッチであって
も差し支えない。
【００１８】
【作用】本発明の位置決め確認機能付歯付ベルトは、位
置決め確認歯の全ゴム量Ｘとこの位置決め確認歯の成型
位置に仮想配置され得る駆動歯の全ゴム量Ｙとの関係を
Ｘ＝Ｙと規定し、位置決め確認歯の背ゴム量ｘとこの位
置決め確認歯の成型位置に仮想配置され得る駆動歯の背
ゴム量ｙとの関係をｘ≧ｙと規定したことによって、未
加硫ゴム配合シートなどで歯ゴム量を補充しなくても、
歯形と歯立ちの良い位置決め確認歯が成型され、また、
ベルト背部における窪みや抗張体の露出に伴うゴムの剥
離がなく、位置決め確認機能を奏する位置決め確認歯が
成型される。
置決め確認歯の全ゴム量Ｘとこの位置決め確認歯の成型
位置に仮想配置され得る駆動歯の全ゴム量Ｙとの関係を
Ｘ＝Ｙと規定し、位置決め確認歯の背ゴム量ｘとこの位
置決め確認歯の成型位置に仮想配置され得る駆動歯の背
ゴム量ｙとの関係をｘ≧ｙと規定したことによって、未
加硫ゴム配合シートなどで歯ゴム量を補充しなくても、
歯形と歯立ちの良い位置決め確認歯が成型され、また、
ベルト背部における窪みや抗張体の露出に伴うゴムの剥
離がなく、位置決め確認機能を奏する位置決め確認歯が
成型される。
【００１９】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例である
位置決め確認機能付歯付ベルトを説明する。図１に示さ
れているように、本実施例の位置決め確認機能付歯付ベ
ルトは、ベルト周長の一部内側に駆動歯１０を形成した
歯付きベルト部を駆動歯付きプーリＰ１に巻回するとと
もに、ベルト周長の残部内側に形成した平ベルト部を従
動平プーリＰ２に巻回し、歯付きベルト部と平ベルト部
との境界領域に成型した位置決め確認歯２０にキャリッ
ジＣを装着することによって、プリンター用キャリッジ
Ｃを所定距離だけ往復運動させるものである。
位置決め確認機能付歯付ベルトを説明する。図１に示さ
れているように、本実施例の位置決め確認機能付歯付ベ
ルトは、ベルト周長の一部内側に駆動歯１０を形成した
歯付きベルト部を駆動歯付きプーリＰ１に巻回するとと
もに、ベルト周長の残部内側に形成した平ベルト部を従
動平プーリＰ２に巻回し、歯付きベルト部と平ベルト部
との境界領域に成型した位置決め確認歯２０にキャリッ
ジＣを装着することによって、プリンター用キャリッジ
Ｃを所定距離だけ往復運動させるものである。
【００２０】そして、本実施例の位置決め確認機能付歯
付ベルトは、グラスファイバーコード、アラミドファイ
バーコードなどからなる芯線、すなわち、抗張体３０を
埋設介在させたクロロブレンゴムなどの合成ゴムからな
る歯ゴムと背ゴムとの積層構造を有している。なお、歯
ゴム側には、ナイロン製歯布（図示せず）が歯形に沿っ
て埋設されている。
付ベルトは、グラスファイバーコード、アラミドファイ
バーコードなどからなる芯線、すなわち、抗張体３０を
埋設介在させたクロロブレンゴムなどの合成ゴムからな
る歯ゴムと背ゴムとの積層構造を有している。なお、歯
ゴム側には、ナイロン製歯布（図示せず）が歯形に沿っ
て埋設されている。
【００２１】先ず、図２は、本実施例の位置決め確認機
能付歯付ベルトにおける位置決め確認歯２０の成型ピッ
チを仮想配置され得る駆動歯１０’の２歯分とした場合
の一部側断面図を示し、（Ａ）は位置決め確認歯２０の
歯形を台形歯形としたものであり、（Ｂ）は位置決め確
認歯２０の歯形を放物線歯形としたものであり、（Ｃ）
は位置決め確認歯２０の歯形を極度に偏平な歯形とし背
ゴムを盛り上げたものである。なお、図中の仮想線は、
仮想配置され得る駆動歯の歯形を示している。
能付歯付ベルトにおける位置決め確認歯２０の成型ピッ
チを仮想配置され得る駆動歯１０’の２歯分とした場合
の一部側断面図を示し、（Ａ）は位置決め確認歯２０の
歯形を台形歯形としたものであり、（Ｂ）は位置決め確
認歯２０の歯形を放物線歯形としたものであり、（Ｃ）
は位置決め確認歯２０の歯形を極度に偏平な歯形とし背
ゴムを盛り上げたものである。なお、図中の仮想線は、
仮想配置され得る駆動歯の歯形を示している。
【００２２】そして、図２の（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）に
示された位置決め確認機能付歯付ベルトは、位置決め確
認歯２０の全ゴム量Ｘとこの位置決め確認歯２０の成型
位置に仮想配置され得る駆動歯１０’の全ゴム量Ｙとの
関係をＸ＝Ｙと規定し、位置決め確認歯２０の背ゴム量
ｘとこの位置決め確認歯２０の成型位置に仮想配置され
得る駆動歯１０’の背ゴム量ｙとの関係をｘ≧ｙと規定
している。ここで、全ゴム量とは、歯ゴム量と背ゴム量
の総和を意味し、背ゴム量とは、抗張体３０より背部側
に存在するゴムの量を意味している。
示された位置決め確認機能付歯付ベルトは、位置決め確
認歯２０の全ゴム量Ｘとこの位置決め確認歯２０の成型
位置に仮想配置され得る駆動歯１０’の全ゴム量Ｙとの
関係をＸ＝Ｙと規定し、位置決め確認歯２０の背ゴム量
ｘとこの位置決め確認歯２０の成型位置に仮想配置され
得る駆動歯１０’の背ゴム量ｙとの関係をｘ≧ｙと規定
している。ここで、全ゴム量とは、歯ゴム量と背ゴム量
の総和を意味し、背ゴム量とは、抗張体３０より背部側
に存在するゴムの量を意味している。
【００２３】このようにして得られた本実施例の位置決
め確認機能付歯付ベルトは、ベルト金型の変更のみで歯
形と歯立ちの良い位置決め確認歯２０を成型することが
できるため、位置決め確認歯２０の成型に必要とされる
ゴム量に不足分を生じることがなく、従来の歯付きベル
トで生じたようなベルト背部における窪みや抗張体の露
出がなくなるので、ベルト本体の特定部位に対する特定
部品の確実な装着作業が達成できるとともにその特定部
位からの情報を正確に確認することができ、耐久性に優
れた歯付きベルトを得ることができる。
め確認機能付歯付ベルトは、ベルト金型の変更のみで歯
形と歯立ちの良い位置決め確認歯２０を成型することが
できるため、位置決め確認歯２０の成型に必要とされる
ゴム量に不足分を生じることがなく、従来の歯付きベル
トで生じたようなベルト背部における窪みや抗張体の露
出がなくなるので、ベルト本体の特定部位に対する特定
部品の確実な装着作業が達成できるとともにその特定部
位からの情報を正確に確認することができ、耐久性に優
れた歯付きベルトを得ることができる。
【００２４】次に、図３は、本実施例の位置決め確認機
能付歯付ベルトにおける位置決め確認歯２０の成型ピッ
チを仮想配置され得る駆動歯１０’の１歯分とした場合
の一部側断面図を示し、（Ａ）は位置決め確認歯２０の
歯形を狭小の歯先面が突出形成された台形歯形としたも
のであり、（Ｂ）は位置決め確認歯２０の歯形を放物線
歯形としたものであり、（Ｃ）は位置決め確認歯２０の
歯形を極度に偏平な台形歯形とし背ゴムを盛り上げたも
のである。なお、歯ゴムの歯先側には、歯布（図示せ
ず）が歯形に沿って埋設されている。
能付歯付ベルトにおける位置決め確認歯２０の成型ピッ
チを仮想配置され得る駆動歯１０’の１歯分とした場合
の一部側断面図を示し、（Ａ）は位置決め確認歯２０の
歯形を狭小の歯先面が突出形成された台形歯形としたも
のであり、（Ｂ）は位置決め確認歯２０の歯形を放物線
歯形としたものであり、（Ｃ）は位置決め確認歯２０の
歯形を極度に偏平な台形歯形とし背ゴムを盛り上げたも
のである。なお、歯ゴムの歯先側には、歯布（図示せ
ず）が歯形に沿って埋設されている。
【００２５】そして、図３の（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）に
示された位置決め確認機能付歯付ベルトは、位置決め確
認歯２０の全ゴム量Ｘとこの位置決め確認歯２０の成型
位置に仮想配置され得る駆動歯１０’の全ゴム量Ｙとの
関係をＸ＝Ｙと規定し、位置決め確認歯２０の背ゴム量
ｘとこの位置決め確認歯２０の成型位置に仮想配置され
得る駆動歯１０’の背ゴム量ｙとの関係をｘ≧ｙと規定
している。ここで、全ゴム量とは、歯ゴム量と背ゴム量
の総和を意味し、背ゴム量とは、抗張体３０より背部側
に存在するゴムの量を意味している。
示された位置決め確認機能付歯付ベルトは、位置決め確
認歯２０の全ゴム量Ｘとこの位置決め確認歯２０の成型
位置に仮想配置され得る駆動歯１０’の全ゴム量Ｙとの
関係をＸ＝Ｙと規定し、位置決め確認歯２０の背ゴム量
ｘとこの位置決め確認歯２０の成型位置に仮想配置され
得る駆動歯１０’の背ゴム量ｙとの関係をｘ≧ｙと規定
している。ここで、全ゴム量とは、歯ゴム量と背ゴム量
の総和を意味し、背ゴム量とは、抗張体３０より背部側
に存在するゴムの量を意味している。
【００２６】このようにして得られた本実施例の位置決
め確認機能付歯付ベルトは、図２の歯付ベルトに比較す
ると位置決め確認機能において何ら遜色はなく、同様な
効果を有している。
め確認機能付歯付ベルトは、図２の歯付ベルトに比較す
ると位置決め確認機能において何ら遜色はなく、同様な
効果を有している。
【００２７】
【発明の効果】本発明の位置決め確認機能付歯付ベルト
は、上述したような本発明の構成に欠くことのできない
構成を有していることによって、以下のような本発明に
特有の効果を奏することができる。すなわち、 （１）位置決め確認歯の全ゴム量Ｘとこの位置決め確認
歯の成型位置に仮想配置され得る駆動歯の全ゴム量Ｙと
の関係をＸ＝Ｙと規定し、位置決め確認歯の背ゴム量ｘ
とこの位置決め確認歯の成型位置に仮想配置され得る駆
動歯の背ゴム量ｙとの関係をｘ≧ｙと規定したことによ
って、ベルト金型の変更のみで歯形と歯立ちの良い位置
決め確認歯を成型することができるため、位置決め確認
歯の成型に必要とされるゴム量に不足分を生じることが
なく、従来の歯付きベルトで生じたようなベルト背部に
おける窪みや抗張体の露出がなくなるので、ベルト本体
の特定部位に対する特定部品の確実な装着作業が達成で
きるとともにその特定部位からの情報を正確に確認する
ことができ、耐久性に優れた歯付きベルトを得ることが
できる。
は、上述したような本発明の構成に欠くことのできない
構成を有していることによって、以下のような本発明に
特有の効果を奏することができる。すなわち、 （１）位置決め確認歯の全ゴム量Ｘとこの位置決め確認
歯の成型位置に仮想配置され得る駆動歯の全ゴム量Ｙと
の関係をＸ＝Ｙと規定し、位置決め確認歯の背ゴム量ｘ
とこの位置決め確認歯の成型位置に仮想配置され得る駆
動歯の背ゴム量ｙとの関係をｘ≧ｙと規定したことによ
って、ベルト金型の変更のみで歯形と歯立ちの良い位置
決め確認歯を成型することができるため、位置決め確認
歯の成型に必要とされるゴム量に不足分を生じることが
なく、従来の歯付きベルトで生じたようなベルト背部に
おける窪みや抗張体の露出がなくなるので、ベルト本体
の特定部位に対する特定部品の確実な装着作業が達成で
きるとともにその特定部位からの情報を正確に確認する
ことができ、耐久性に優れた歯付きベルトを得ることが
できる。
【００２８】（２）位置決め確認歯の成型ピッチを仮想
配置され得る駆動歯の２歯分以上とすることによって、
駆動歯の歯形と明確な区別が付いて特定部品の装着位置
が確認し易く、また、特定部品の装着スペースを広く確
保することができるので、特定部品の装着作業をより一
層確実に達成することができ、しかも、位置決め確認歯
に必要とされるベルト強度についても十分に確保するこ
とができる。
配置され得る駆動歯の２歯分以上とすることによって、
駆動歯の歯形と明確な区別が付いて特定部品の装着位置
が確認し易く、また、特定部品の装着スペースを広く確
保することができるので、特定部品の装着作業をより一
層確実に達成することができ、しかも、位置決め確認歯
に必要とされるベルト強度についても十分に確保するこ
とができる。
【００２９】（３）位置決め確認歯をベルト周長の一部
に配置された多数の駆動歯からなる噛み合い駆動領域の
端部側に設けたことによって、ベルト周長の一部内側に
駆動歯を形成した歯付きベルト部を駆動歯付きプーリに
巻回するとともにベルト周長の残部内側に形成した平ベ
ルト部を従動平プーリに巻回して所定距離の往復運動を
達成することができるような、例えば、プリンター、フ
ァクシミリーなどの印字記録装置において印字ヘッドを
搭載したキャリッジベルトとして用いることができる。
に配置された多数の駆動歯からなる噛み合い駆動領域の
端部側に設けたことによって、ベルト周長の一部内側に
駆動歯を形成した歯付きベルト部を駆動歯付きプーリに
巻回するとともにベルト周長の残部内側に形成した平ベ
ルト部を従動平プーリに巻回して所定距離の往復運動を
達成することができるような、例えば、プリンター、フ
ァクシミリーなどの印字記録装置において印字ヘッドを
搭載したキャリッジベルトとして用いることができる。
【図１】 本発明の実施例である位置決め確認機能付歯
付ベルトの概略図、およびその要部拡大図。
付ベルトの概略図、およびその要部拡大図。
【図２】 本発明の実施例である位置決め確認機能付歯
付ベルトの一部側断面図。
付ベルトの一部側断面図。
【図３】 本発明の他の実施例の位置決め確認機能付歯
付ベルトの一部側断面図。
付ベルトの一部側断面図。
【図４】 従来の歯付ベルトの概略図。
【図５】 従来の歯付ベルトの一部側断面図。
１０ ・・・ 駆動歯
２０ ・・・ 位置決め確認歯
３０ ・・・ 抗張体
Ｃ ・・・ キャリッジ
Ｐ１ ・・・ 駆動歯付きプーリ
Ｐ２ ・・・ 従動平プーリ
Ｘ ・・・ 位置決め確認歯２０の全ゴム量
Ｙ ・・・ 仮想配置され得る駆動歯１０の全ゴム量
ｘ ・・・ 位置決め確認歯２０の背ゴム量
ｙ ・・・ 仮想配置され得る駆動歯１０の背ゴム量
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平２−14633（ＪＰ，Ａ)
特開 平11−314419（ＪＰ，Ａ)
特開 昭60−84461（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−305675（ＪＰ，Ａ)
実開 平１−141053（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F16G 1/00 - 9/04
B41J 19/20
B29D 29/00
Claims (3)
- 【請求項１】 単数もしくは少数の位置決め確認歯と歯
付プーリが噛み合う多数の駆動歯とをそれぞれ配置し、
位置決め確認歯を駆動歯と異なる歯形に成型した歯付ベ
ルトにおいて、 位置決め確認歯の全ゴム量Ｘとこの位置決め確認歯の成
型位置に仮想配置され得る駆動歯の全ゴム量Ｙとの関係
をＸ＝Ｙと規定し、位置決め確認歯の背ゴム量ｘとこの
位置決め確認歯の成型位置に仮想配置され得る駆動歯の
背ゴム量ｙとの関係をｘ≧ｙと規定したことを特徴とす
る位置決め確認機能付歯付ベルト。 - 【請求項２】 前記位置決め確認歯の成型ピッチが、仮
想配置され得る駆動歯の２歯分以上に相当していること
を特徴とする請求項１記載の位置決め確認機能付歯付ベ
ルト。 - 【請求項３】 前記位置決め確認歯を、ベルト周長の一
部に配置された多数の駆動歯からなる噛み合い駆動領域
の端部側に設けたことを特徴とする請求項１または２記
載の位置決め確認機能付歯付ベルト。
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|---|---|---|---|
| JP25440498A JP3386724B2 (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | 位置決め確認機能付歯付ベルト |
| US09/388,168 US6264579B1 (en) | 1998-09-08 | 1999-09-01 | Toothed belt with positioning-aiding and position-identifying functions |
| IT1999GE000105A IT1309162B1 (it) | 1998-09-08 | 1999-09-08 | Cinghia dentata con funzioni di assistenza al posizionamento eidentificazione della posizione. |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25440498A JP3386724B2 (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | 位置決め確認機能付歯付ベルト |
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|---|---|
| JP2000081092A JP2000081092A (ja) | 2000-03-21 |
| JP3386724B2 true JP3386724B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=17264514
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25440498A Expired - Fee Related JP3386724B2 (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | 位置決め確認機能付歯付ベルト |
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| Country | Link |
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| JP (1) | JP3386724B2 (ja) |
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| TWI709185B (zh) * | 2013-08-26 | 2020-11-01 | 美商布魯克斯自動機械公司 | 基板搬運裝置 |
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| WO2016068296A1 (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-06 | 三ツ星ベルト株式会社 | 平ベルト、ベルト機構、ベルト昇降機構、取付方法、及び、平ベルトの製造方法 |
| KR101991778B1 (ko) * | 2017-12-08 | 2019-06-25 | 주식회사 광진 | 자동차용 윈도우 레귤레이터 |
| DE102018107642B4 (de) * | 2018-03-29 | 2019-12-24 | Arntz Beteiligungs Gmbh & Co. Kg | Riementrieb |
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|---|---|---|---|---|
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| SE466865B (sv) * | 1988-10-10 | 1992-04-13 | Volvo Ab | Kuggremstransmission, i synnerhet foer foerbraenningsmotorer |
| US5200767A (en) * | 1989-02-14 | 1993-04-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording apparatus having timing belt driving mechanism for driving recording head |
| US5704862A (en) * | 1997-01-13 | 1998-01-06 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Dual sided poly-V drive belt and pulley therefor |
| EP0972645B1 (en) * | 1998-07-16 | 2002-11-06 | Hewlett-Packard Company, A Delaware Corporation | Belt drive arrangement |
-
1998
- 1998-09-08 JP JP25440498A patent/JP3386724B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-09-01 US US09/388,168 patent/US6264579B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-09-08 IT IT1999GE000105A patent/IT1309162B1/it active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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| JP2000081092A (ja) | 2000-03-21 |
| US6264579B1 (en) | 2001-07-24 |
| ITGE990105A1 (it) | 2001-03-08 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |