JP2001507956A - 薬剤投与装置の隔膜およびチャンバー - Google Patents

薬剤投与装置の隔膜およびチャンバー

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フリス,ジェルゲン
ホルップ,ペトリ
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Abstract

(57)【要約】 第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を投与するための薬剤投与装置であつて、上記装置は第1の物質を収容する第1のチャンバー(24)と、第2の物質を収容する第2のチャンバー(30)と、隔膜(28)とを具備してなり、上記隔膜は所定の条件を適用することにより、第1のチャンバーと第2のチャンバーとの間を分離し、第1の物質と第2の物質との混合を防止する第1の位置から、第1の物質と第2の物質とを混合させる第2の位置に移動するようになっている。1つの特徴点として、上記隔膜(28)がポリクロロトリフルオロエチレンまたはそのコポリマー、塩化ポリビニリデンまたはそのコポリマー、または酸化ケイ素を具備してなるバリア物質を含む。他の特徴点として、第1のチャンバー(24)がポリエチレン系ポリマーから形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 薬剤投与装置の隔膜およびチャンバー 本発明は、薬剤投与装置の隔膜およびチャンバーに関するものであり、この場 合の薬剤投与装置は、第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を投与す るためのもので、この第1の物質を収容する第1のチャンバーと、この第2の物 質を収容する第2のチャンバーとを有すると共に、該装置が使用されるまで上記 第1の物質と第2の物質との混合を防止するため、上記第1のチャンバーと第2 のチャンバーとの間を分離する隔膜とを有する。さらに本発明はそのような薬剤 投与装置器具、例えば自動注射器に関する。 予期できない時、人が薬剤溶液を注射する必要が生じる場合がある。例えば、 戦場において兵士が神経ガス攻撃を受けた場合にそのようなことが起きる。従っ て、取扱が容易で、簡単かつ急速に実施できる信頼性のある注射器を人が所持し 得るようにすることは重要である。このような要求に応じるため、自動注射器が 開発されている。 この自動注射器は使用前数年以上に亘って変質することなく保存して置くこと ができ、しかも、その貯蔵も例えば40℃程度までの高温においても可能であり 、通常の条件下(常温、体温)で低温保存する必要がないことが望ましい。この 自動注射器はその所持者により、極めて過酷な条件にしばしば曝される場合があ る。従って、自動注射器の貯蔵寿命は同じく重要である。この点で注意すること は、薬剤溶液の安定性が長期の保存により劣化することである。例えば、或る種 の神経ガス解毒薬は粉体の状態では安定であるが、溶液にした場合、長期の保存 が困難になる場合がある。 従って、薬剤溶液投与のための自動注射器であって、混合した場合に薬剤溶液 を形成する複数の成分を長期に亘って別々に保存することができ、かつ、注射器 の操作により、これら複数の成分が容易に混合して注射用薬剤溶液を形成させ得 る手段を備えた、簡単かつ急速に実施でき信頼性のある自動注射器についての要 望があった。 このような要望に対応し得るものとしてEP−公開公報−288443号に自 動注射器が提案されている。この自動注射器は、第1の物質と第2の物質との混 合物からなる薬剤溶液を投与するためのもので、この器具は第1の物質を収容す る第1のチャンバーと、第2の物質を収容する第2のチャンバーと、隔膜とを有 し、この隔膜が、注射器を操作することによって上記第1の物質と第2の物質と の混合を防止するための上記第1のチャンバーと第2のチャンバーとの間を分離 する第1の位置から、上記第1の物質と第2の物質とを混合させ注射用溶液を形 成させる第2の位置へと移動可能になっている。 この場合、明らかにこの隔膜は第1の物質と第2の物質との早まった混合を防 止し得るように作られていることが必要である。すなわち、この隔膜は第1の物 質と第2の物質との間の移行を防止し得るバリア(障壁)を提供するものでなけ ればならない。また、この隔膜は、(i)製造力狂ヒ較的簡単で、(ii)これ らチャンバーから物質を吸収したり、逆に物質をチャンバー内部に放出したりす るものでないこと、(iii)ガス透過性および放射線に関し高い基準を満たす もの、すなわち、ガンマー線、ラムダー線など滅菌に用いられる通常の放射線に 耐えるものであること、などが要求される。 上記EP−公開公報−288443号に開示されている自動注射器は、粉体で は安定であるが、溶液としては長期に亘って安定を保てない上述の神経ガス解毒 薬(粉体)を、適宜、液体と混合させて薬剤溶液を形成させ、これを投与するた めに用いるものであることが記載されている。従って、チャンバーの1つは粉体 を収容するためのもの(以下、粉体チャンバーと呼ぶ)で、他の1つのチャンバ ーは上記粉体と混合される液体を収容する(以下、液体チャンバーと呼ぶ)ため のものである。上述のように、この注射器は長期保存が可能で、好ましくは高温 保存が可能であるべきである。このことは、隔膜が液体および液体蒸気に対し、 長期、短期における厳しい非透過性が要求されることを意昧している。 多くの場合、粉体と混合される液体は水性のものである。そのため、この隔膜 として水、水蒸気に対しバリアとなるアルミニウムを含むものを使用することが 知られている(例えば、上記EP−公開公報−288443号)。 安定性を確保するためチャンバー内の物質のpHを調整することが或る場合に 行われる。特に、高温貯蔵に対処するためにこのpH調整が行われる。しかし、 これは、隔膜の長期的完全性に悪影響を与えることがある。さらに、物質の1つ が隔膜の物質に対し、それ自体、化学的に攻撃的であることがある。従って、隔 膜の長期的完全性に衝撃を与え、これは高温において特に激しくなる。 これは、上記EP−公開公報−288443号の自動注射器が、粉体チャンバ ーにHI−6を収容し、液体チャンバーにアトロピン(Atropine)とア ビザホン(Avizaphone)との混合物を収容し、神経ガス解毒薬を投与 する場合に該当する。この場合、アトロピン/アビザホン混合液のpHはpH= 4程度に低く調整され、アトロピンの安定性を高めるようにしている。しかし、 この低いpHは隔膜中のアルミニウムに対し、時間がたつにつれて悪影響を及ぼ す。さらに、アビザホンはアルミニウムに対し化学的に攻撃的である。そのため 、この自動注射器の貯蔵寿命は、アトロピン/アビザホン混合液の特性に対する アルミニウムバリア物質の耐性の低さにより損なわれることになる。 従って、この自動注射器における液体チャンバーと粉体チャンバーとを分離す る隔膜について、この液体混合物に対する耐性の改善と、液体チャンバーから粉 体チヤンバーへの液体または液体蒸気の透過による粉体の再結晶化、またこれに よる粉体の溶解性の劣化、粉体の変質などの悪影響を防止するためのバリアー性 の改善が求められている。 更に、このEP−公開公報−288443号の自動注射器において、隔膜は上 記第1の位置において粉体チャンバーを横切るようにして溶接(weld)され粉体 チャンバーを密封し、粉体チャンバー中の粉体を液体チャンバー中の液体から分 離している。後に、注射器の操作によりピストンが粉体チャンバー中の粉体に作 用し、高い水圧を生じさせ、隔膜を第2の位置に移動させて隔膜が破壊される。 最近の注射器においては、ピストンの先端にエッジが設けられ、注射器の操作に より隔膜を第2の位置に移動させ、粉体チャンバーから隔膜を剥離するようにし ている。これは、隔膜をより強度の大きいものにすることができる点で有利であ る。しかし、これは隔膜と粉体チャンバーとの間に形成される溶接に或る種の要 求が付加されることになる。 これを考慮して、粉体チャンバーをポリプロピレンから形成し、隔膜をアルミ ニウム層と、その1主面に溶接用材料層を接合した積層構造とし、その溶接用材 料層を粉体チャンバーに溶接することが提案されている。しかし、ポリプロピレ ンを用いて紛体チャンバーを形成することは、それに溶接させるための適当な材 料を見出すことに困難を伴う。すなわち、この溶接用材料の溶接強度が弱すぎて 注射器の貯蔵寿命を短くしたり、溶接用材料の溶接強度が強すぎて、隔膜を注射 器の操作により第1の位置から剥離して第2の位置へ変位させることが困難にな ったりする。 従って、隔膜が溶接し易いような表面を有する粉体チャンバーの開発が求めら れている。 本発明はこのような要求を満たすことを目的としてなされたものである。しか し、本発明は、複数の物質の混合物からなる薬剤を投与するためのものであって 、これら複数の物質を別々に収容するチャンバーが備えられ、使用時までは別々 になっているが薬剤の投与時に混合されて投与用薬剤を形成するようになってい る一般的装置に適用し得るものである。すなわち、本発明は上述のような自動注 射器に限定されるものではない。 本発明の第1の特徴点は、第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を 投与するための薬剤投与装置において、該第1の物質と第2の物質をそれぞれ収 容する第1と第2のチャンバーとの間を分離するための隔膜を提供するものであ って、該隔膜がポリクロロトリフルオロエチレンまたはそのコポリマー、塩化ポ リビニリデンまたはそのコポリマー、または酸化ケイ素を具備してなるバリア材 料からなることを特徴とする。これらバリア材料は、従来のアルミニウムを含む バリア材料を害する腐食性環境に対し高い抵抗を示す。 本発明の第2の特徴点は、第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を 投与するための薬剤投与装置を提供するものであって、該装置は第1の物質を収 容する第1のチャンバーと、第2の物質を収容する第2のチャンバーと、隔膜と を具備してなり、該隔膜は所定の条件を適用することにより、第1のチャンバー と第2のチャンバーとの間を分離し、第1の物質と第2の物質との混合を防止す る第1の位置から、第1の物質と第2の物質とを混合させる第2の位置に移動す るようになっていて、かつ、該隔膜がポリクロロトリフルオロエチレンまたはそ のコポリマー、塩化ポリビニリデンまたはそのコポリマー、または酸化ケイ素を 具備してなるバリア材料からなることを特徴とする。 なお、この“薬剤投与装置”の用語は、完全な装置のみならず、隔離された第 1のチャンバーと第2のチャンバーを含み、完全な装置から分離し得るカートリ ッジ、アンプルなどを含む概念である。 なお、本発明の薬剤投与装置は、単に第1と第2の物質の混合物のみならず、 それ以上のものから形成される薬剤を投与し得るものであってもよい。この場合 、本発明の薬剤投与装置は、更なる物質を別々に収容する付加的チャンバーを含 むものであり、この更なる物質は第1と第2の物質と一緒になって薬剤が形成さ れる。 以下に示す本発明の実施例において、隔膜は複数の層からなる積層体からなり 、上記バリア材料はこの積層体の少なくともl層中に含まれる。 更に、以下に示す本発明の実施例において、上記積層体は第1のチャンバーと の接合を可能にする外側層を含み、これにより該第1のチャンバーを密封し、第 1のチャンバーと第2のチャンバーとを隔離し得るようになっている。好ましく は、この外側層は、第1のチャンバーに対し溶接されたとき、上記隔膜を第1の チャンバーから剥離させ第2の位置に隔膜を移動させ得る材料から形成される。 とりわけ、これにより隔膜がそれ自体の破れにより第2の位置に移動される場合 よりも、隔膜自体の強度を大きくすることが可能となる。 本発明の1態様において、この外側層はポリエチレン系またはセルロース系ポ リマーから形成され、第1のチャンバーはポリプロピレンまたはそのコポリマー 、あるいはポリエチレン系ポリマーから形成される。外側層および第1のチャン バーがポリエチレン系ポリマーから形成された場合は、ポリエチレンと、エチレ ンビニルアセテート(EVA)、エチレンブチルアクリレート(EBA)、ポリ ブチレン(PB)またはブチルアクリレート(BA)とのブレンド、あるいは架 橋ポリエチレンまたはポリエチレンイオノマーが外側層の材料として使用され、 他方、第1のチャンバーの材料としては、ポリエチレンまたは高密度ポリエチレ ンが使用される。その他、外側層はポリプロピレン、例えばポリプロピレンラッ カー、あるいはポリプロピレンとブチルアクリレートとのブレンドから形成し、 第1のチャンバーはポリプロピレンまたはそのコポリマーから形成してもよい。 以下に記載する本発明の1態様において、バリア材料が積層体のバリア層に含 まれ、この積層体は更にポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルの層を 含み、このポリエステル層がバリア層の1主面に設けられ、バリア層を外側層か ら離間するようにしている。 或る種の薬剤投与装置において隔膜の製造および配置を容易にするため、この ポリエステル層を第1のポリエステル層とし、上記積層体が更に第2のポリエス テル層、例えばポリエチレンテレフタレート層を含むようにし、上記第1のポリ エステル層が設けられている側とは反対側のバリア層の主面に設けるようにして もよい。 バリア物質が酸化ケイ素の場合、この酸化ケイ素をマトリックス物質、例えば ポリエチレンテレフタレートからなるマトリックス物質(テクバリア−Sの商品 名で三菱化成(株)から市販されている)に担持させることが有効である。この 酸化ケイ素は二酸化ケイ素であってもよい。 本発明の第3の特徴点は、ポリクロロトリフルオロエチレンまたはそのコポリ マー、塩化ポリビニリデンまたはそのコポリマー、または酸化ケイ素を、第1の 物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を投与するための薬剤投与装置に配置 される隔膜の製造に使用することであって、この隔膜は装置の操作前において、 該装置内の上記第1の物質と第2の物質とを各々収容する一対のチャンバー間を 隔離するものである。 本発明の第4の特徴点は、第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を 投与するための薬剤投与装置を提供するものであって、該第1の物質の収容のた めの第1のチャンバーと、第2の物質の収容のための第2のチャンバーと、隔膜 とを有し、該隔膜は所定の条件を適用することにより、第1のチャンバーと第2 のチャンバーとの間を分離し、第1の物質と第2の物質との混合を防止する第1 の位置から、第1の物質と第2の物質とを混合させる第2の位置に移動するよう になっていて、かつ、該隔膜は上記第1の位置において、その外側表面が第1の チャンバーの表面に溶接されていて、少なくともその溶接された第1のチャンバ ーの表面がポリエチレン系ポリマーにより形成されていることである。第1のチ ャンバーの溶接表面の形成にポリエチレン系ポリマーを使用することにより、隔 膜の外側表面を形成するのに使用される溶接材料の種類に大きな幅を持たせるこ とが可能となり、かつ、第1のチャンバーとの満足な溶接接合、つまり、強すぎ ず、かつ、弱すぎない溶接接合を得ることが可能となった。例えば、ポリエチレ ン系またはセルロース系ポリマーを用いて隔膜の外側表面を形成することができ る。 本発明の第5の特徴点は、第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を 投与するための薬剤投与装置を提供するものであって、組立てられた非操作状態 においては、該第1の物質の収容のための第1のチャンバーと、第2の物質の収 容のための第2のチャンバーと、第1のチャンバーを横切って溶接され、第1の チャンバーを第2のチャンバーから隔離する隔膜とを有し、これにより該装置が 操作されるまで第1の物質と第2の物質との混合を防止するようになつていて、 更に、組立てられた非操作状態において該隔膜が溶接されている第1のチャンバ ーの表面がポリエチレン系ポリマーにより形成されていることを特徴とするもの である。 本発明の第6の特徴点は、ポリエチレン系ポリマーを、第1の物質と第2の物 質とからなる混合物を投与するための薬剤投与装置の第1のチャンバーの製造に 使用することであり、上記薬剤投与装置は、該第1の物質の収容のための第1の チャンバーと、第2の物質の収容のための第2のチャンバーと、隔膜とを有し、 該隔膜は、所定の条件を適用することにより、第1のチャンバーを横切って溶着 されて第1のチャンバーと第2のチャンバーとの間を分離し、第1の物質と第2 の物質との混合を防止する第1の位置から、第1の物質と第2の物質とを混合さ せ、薬剤を投与する第2の位置に移動するようになっていることを特徴とする。 本発明の上記第4、5、6の特徴点における実施態様において、ポリエチレン 系ポリマーはポリエチレンまたは高密度ポリエチレンである。 以下、例示として、本発明に係わる2−チャンバー型自動注射器について図面 を参照して詳述する。 図1は使用前の注射器の縦断面図。 図2Aはその注射器のガイドスリーブの側面図。 図2Bは該ガイドスリーブの縦断面図。 図3Aはその注射器の胴部の側面図。 図3Bは該胴部の縦断面図。 図4はその注射器の粉体チャンバーの拡大断面図。 図5はその注射器のスプリングキャリアの側面図。 図6Aはその注射器のフロントカバーの側面図。 図6Bはそのフロントカバーの縦断面図。 図7Aはその注射器の操作プロセスの開始段階における注射器の1部を示す図 。 図7Bはその注射器の操作プロセスの混合段階における注射器の1部を示す図 。 図7Cはその注射器の操作プロセスの注射段階における注射器の1部を示す図 。 図7Dはその注射器の操作プロセス終了後の注射器の1部を示す図。 図8はスプリング解放時の注射器の後方カバーの縦断面図。 図9は注射器のフロントカバーの内壁面を概略的に示すもので、カバーが破れ 、図面の面内方向に広げられた状態を示す図。 図10は積層体構造の注射器の隔膜を示す図。 図示の注射器は、ロッキングスリーブ1と、このロッキングスリーブ1に螺合 されたガイドスリーブ2とからなる本体を有する。図1に示すように、ロッキン グスリーブ1は環状溝3を有し、更に多数の弾性長手アーム4に分割されていて 、その自由端は分岐舌部5を形成している。上記アーム4(好ましくは4個)の 自由端の内側には径方向フランジ部6が形成されていて、ロッキングスリーブ1 内に設けられたスプリング7の座部を形成している。図2A、2Bに示すように 、ガイドスリーブ2は径方向に対向する2つの溝8を有し、これら溝8はネジ部 の外に向けて延びていて、ストッパー突起9の部位で止まっている。ガイドスリ ーブ2の他端には多数の外部ピン10が設けられている。 図1、3A、3Bに示すように、胴部11は2つの摺動ラグ(突起)12を介 してガイドスリーブ2内に摺動自在となっている。すなわち、これら摺動ラグ1 2は胴部11の外周面に径方向に対向するようにして設けられガイドスリーブ2 の溝8に沿って摺動し得るようになっている。この摺動ラグ12には透孔が形成 されていて、これにボール13が収容されている。この摺動ラグ12には、さら に弾性舌片14が形成されている。胴部11は前方端部が封止されていて、これ に受理部15が形成され、これに中空注射針17を備えた針ホルダー16が摺動 自在に支持されている。この受理部15には中心孔が形成されていて、これに注 射針17の後端部が挿入されている。更に、この受理部15の底部には刺通可能 な薄膜18が設けられている。注射針17の前方部は保護ベロー19により被覆 され、注射針17の滅菌性が維持されるようになっている。 図1、6A、6Bに示すように、胴部11が注射針17およびガイドスリーブ 2と共にフロントカバー20により覆われている。このフロントカバー20はガ イドスリーブ2上で回転自在となっている。更に、フロントカバー20には外側 リブが設けられていて、カバーを確実に握ることができるようにしている。更に 多数の内側ロックラグ21が設けられていて、ガイドスリーブ2のピン10と係 合し得るようになっている。このフロントカバー20は前方端が閉じられている が、その中心部に肉薄の中央部22が形成されている。フロントカバー20の後 端部において、延長部23がフロントカバー20の周面の約半分に亘って形成さ れている。ガイドスリーブ2を囲繞するフロントカバー20の部分には、互いに 180度の角度で変位する2つの内部摺動路45が形成され、胴部11の摺動ラ グ12と係合し得るようになっている。なお、後述するように、フロントカバー 20のこの部分には多数の溝が設けられている。 図1、3A、3Bを参照して更に説明すると、受理部15に対し反対側の胴部 11の端部にポリエチレン、高密度ポリエチレンまたはポリプロピレンからなる 粉体チャンバー24が配置されている。この粉体チャンバー24のエンベロープ 様表面には周方向の外側溝25が設けられ、これに胴部11の摺動ラグ12のボ ール13が受理されるようになっている。さらに、別の環状溝が封止を目的とし て設けられている。内方ビード26はプランジャー27のための座部を形成して いる。このプランジャー27は制限された範囲で粉体チャンバー24内部で変位 することができるようになっていて、その一端に粉体チャンバー24の内壁面に 対し密着する封止部が設けられている。隔膜28は粉体チャンバー24の内側端 部に溶接されていて、プランジャー27と協同して密封空間29を形成し、これ にHI−6などの粉体が収容されるようになっている。隔膜28の反対側の胴部 11には、液体チャンバー30が形成され、上記粉体と混合される液体、例えば 粉体がHI−6の場合はpH4に調整されたアビザホンとアトロピンとの混合物 が収容されるようになっている。 図10に示すように、隔膜28は中間層201の両面に2つの外側層101、 301が積層された積層体となっている。この隔膜の外側層301は液体チャン バー30に対向し、またポリクロロトリフルオロエチレンの薄層からなっていて 、液体チャンバーから粉体チャンバーに液体または液体蒸気が移行して粉体に悪 影響を及ぼすことのないバリアとして作用している。この隔膜においてバリア物 質としてポリクロロトリフルオロエチレンを使用することは、従来のアルミニウ ムのようなバリア物質に比べて有利である。すなわち、非透過性の要件を満たす ことに加えて、ポリクロロトリフルオロエチレンは酸性環境、例えばpH調整さ れたアビザホンとアトロピンとの混合物に対し向上した耐薬品性を示すと共に、 アビザホンのような化学的攻撃性の大きい物質に対し耐性を有するからである。 他方、粉体チャンバー24に対向する外側層101は、粉体チャンバーに対し 溶接可能な物質から形成されていて、これにより粉体チャンバー24への隔膜2 8の固着が可能となっている。粉体チャンバー24がポリエチレンまたは高密度 ポリエチレンから作られている場合、この隔膜28の溶接層は理想的にはポリエ チレン系材料、好ましくは粉体チャンバー24の材料と全く同一でないポリエチ レン系材料から、あるいはセルロース系ポリマーから作られる。好ましいポリエ チレン系ポリマーの例としては、ポリエチレンのホモポリマーまたはコポリマー 、ポリエチレンのブレンド、例えばブチルアクリレートとのブレンド、架橋ポリ エチレン、およびポリエチレンイオノマー(例えば、Surlyn、商標)など を挙げることができる。スルリン(Surlyn、商標)とバイネル(Byne l、商標)とのブレンドを使用することもできる。これらはフィルムの状態で中 間層201に適用することもできる。しかし、粉体チャンバー24がポリプロピ レンから作られる場合は、上記溶接層は理想的にはポリプロピレンラッカー、高 密度ポリエチレンまたはセルロース系ポリマーから作られる。 隔膜28の積層体の中間層201について述べると、これは補強層として作用 すると共に、外側層101、301に対する適切なバインダーであり、かつ良好 な接着表面を提供するものである。上記の双方の隔膜構造において、ポリエチレ ンテレフタレートがこの中間層201を形成するのに適していることが判明した 。なお、当業者に明らかなように、他のポリエステルも使用することができる。 この隔膜28の製造、粉体チャンバー24への溶接は以下のようにして行われ る。まず、積層体の片またはシートから円形状ブランクをパンチングにより切取 り、ついでこのブランクを粉体チャンバー24の円形端面の周囲に、その溶接層 101が粉体チャンバー24の円形端面に対向するようにして適用し、溶接層1 01を粉体チャンバー24の円形端面に溶接する。このプロセスをやり易くする ため、ポリエチレンテレフタレートをポリエチレントリフルオロエチレンの外側 表面に適用し、ポリエチレンテレフタレートの融点がポリエチレントリフルオロ エチレンの融点よりも高いことを利用して、積層体の製造あるいは粉体チャンバ ー24への溶接時に表面および器具がネバネバし出すのを抑制するようにしても よい。 図1、5を参照して更に説明すると、プランジャー27はスプリングキャリア 31の先端部に設けられた接触リング33に密封されていない開口端部を備えて いる。すなわち、このスプリングキャリア31は、プランジャー(27)の開口 端部に接触リング33が挿入され、その接触リング33に円錐状センタリング部 32が設けられている。スプリングキャリア31の後端部にはロックヘッド34 が設けられ、その先端部と後端部との間にはフランジ付き中間部が延びている。 ロックヘッド34はロッキングスリーブ1のアーム4のフランジ部6のロックラ グと係合し、このフランジ部6と接触リング33との間にてスプリングキャリア 31の周りに挿通されたスプリング7を圧縮するようにしている。 図1に示すように、ロッキングスリーブ1は変位自在な後方カバー35により 囲繞されている。この後方カバー35はロッキングスリーブ1の環状溝3のエッ ジ部まで延びている。後方カバー35の後端は操作ノブ36により密閉されてい る。この操作ノブ36には後方カバー35内に延びた円筒状ガイドフランジ37 を有する。後方カバー35は円筒状ガイドフランジ37の部分で内部が拡径され ていて後方カバー35の終端部に環状内部ガイド路(チャンネル)38を形成し ている。 更に図1を参照して説明すると、後方カバー35と前方カバー20との間に位 置するロッキングスリーブ1の環状溝3には弾性安全リング39が周方向約22 0度の範囲に亘って嵌挿されている。更に、この安全リング39に沿って環状溝 3に肉薄リング40が配置され、安全リング39が緩いループ(図示しない)に より連結されていて、安全リング39を上記溝3から外した場合でも安全リング 39が注射器から離れないようにしている。 この2−チャンバー注射器の操作プロセスは2工程からなる。すなわち、混合 工程と、解放、注射工程である。これらの工程について、以下、この操作プロセ スの異なる段階の注射器の部分を示す図7Aないし図7Dを参照して説明する。 図7Aは最初の位置にある注射器を示しており、この段階では液体チャンバー 30に液体が隔膜28を介して粉体チャンバー24の粉体から隔離された状態で 収納されている。この最初の段階において前方(フロント)カバー20の延長部 23は安全リング39を覆った状態にあり、安全リングが不用意に離脱するのを 不可能にしている。上記液体と粉体とを混合するため、前方カバー20が回転さ れ、胴部11の摺動ラグ12が前方カバー20の傾斜摺動路45上を摺動し、そ の結果、ガイドスリーブ2中の溝8に沿って後方に押圧される。同時に、ボール 13およびラグ12が前方カバー20の内壁面により粉体チャンバー24の環状 溝25に向けて押圧される。その結果、胴部11および粉体チャンバー24の双 方が摺動ラグ12と共に後方に変位される。それにより、粉体チャンバー24が プランジャー27の方向に移動するため、プランジャー27の先端が隔膜28の エッジ部に作用することになる。 なお、この場合、隔膜28の溶接層101の材料および粉体チャンバー24の 材料は、それらの間に形成された溶接接合部がプランジャー27の作用により隔 膜が粉体チャンバー24から剥離されるように選択されている。 図7Bは隔膜28が剥離され、粉体が粉体チャンバー24から押出され、液体 と混合される位置における注射器を示している。摺動ラグ12が傾斜摺動路45 の端に達したとき、輸液部全体(11,16、17)および粉体チャンバー24 が後方に動き、プランジャー27の末端表面と粉体チャンバー24が1つの共通 面に位置することになり、スプリングキャリアの接触リング33が粉体チャンバ ーの内方ビード26に当接した状態となる。これにより混合段階が完了するが、 必要に応じて更に注射器を振動させてこの混合段階を完了させてもよい。 この混合段階の後における前方カバー20は以下のような回転の相対位置に置 かれる。つまり、外側端の延長部23は安全リング39の開口部を覆い、同時に 摺動ラグ12が図9に示すように前方カバー20における長手方向溝(D、D' )に位置するとき、溝(D、D')が粉体チャンバー24の環状溝25からボー ル13を解放させる。これにより、注射器は起動、注射段階の準備が整い、ロッ キングスリーブ1の環状溝3から弾性安全リング39が外され、注射すべき体の 部分に向けて配置される。 この時点において、操作ノブ36および後方カバー35が前方カバー20方向 に向けて押圧、変位される。これは安全リング39が外されたことにより可能と なったものである。この後方カバーのバッキングスリーブに対する変位により図 8に示すようにスプリング7が解放される。ロッキングスリーブ1の分岐舌部5 は環状ガイド路38中に案内され、それにより弾性アーム4のフランジ部6が広 がり、スプリングキャリアのロックヘッド34がスプリング7と同様に解放され る。 図7Cは注射が開始される位置にある注射器を示しており、スプリング7が粉 体チャンバー24とプランジャー27を前方に押圧している。ボール13とラグ 12が前方カバーの溝(D、D')に強制的に押込まれるから、粉体チャンバー 24は胴部11から解放される。プランジャー27は液体を押圧し、それにより 前方に駆動されている胴部11に水圧が加えられ、その結果、注射針17が前方 カバー20の中央部22の肉薄部を貫通することになる。保護ベロー19が圧縮 されると針ホルダー16が受理部15内に押込まれ、その結果、注射針17の後 端部が薄膜18を貫通することになる。この位置において、混合された溶液と注 射針17との連通が得られ、粉体チャンバー24とプランジャー27との共通す る前方への移動により注射が開始、継続される。 図7Dは注射が完了した位置にある注射器を示しており、胴部11、粉体チャ ンバー24およびプランジャー27が全てスプリング7の作用によりそれぞれの 終端位置に変位し、混合溶液が患者に注射されてしまっている。 図9は、前方カバー20の内壁面と、前方カバー20が回転したとき摺動ラグ 12、12'がその内壁面に沿って移動する経路を概略的に示している。前方カ バー20が装着される時、摺動ラグ12(180度の角度で変位した第2のラグ 12'に相当する)が溝Aに沿って移動し、ロッキングラグ21がピン10、1 0間を通過するようにしてガイドスリーブ2上に案内される。全ての溝は後方の 摺動ラグ12の弾性舌部14と係合する“非回転方向”にシャープなエッジを備 え、前方カバー20が誤った方向に回転するのを防止している。その後、前方カ バー20は摺動ラグ12が他の溝Bに達するまで更に1段回転される。溝Bは注 射器の操作プロセスの開始位置を構成する。前方カバー20が回転した場合、摺 動ラグ12が傾斜摺動路45上に沿って摺動し、摺動ラグ12が内方エッジ46 と一致したとき停止する。それにより摺動ラグ12は溝Dに配置される。この溝 Dは、摺動ラグ12が解放および注射段階において位置する溝であり、この溝は ボール13が粉体チャンバー24の環状溝25から解放させ得る深さを有する。 注射の段階において、摺動ラグ12は溝Dに沿って移動し、注射器が再使用され ない場合は、最終位置に達する。前方カバー20を取り外す場合、このカバーを 更に1段階回転させ、摺動ラグ12をエッジ46の下を通過させ、溝A'(溝A に対し180度の角度で変位している)内に導入させる。この位置において、前 方カバー20はガイドスリーブ2から取り外すことができる。なぜならば、ロッ キングラグ21がピン10から解放されるからである。 上記自動2−チャンバー注射器の利点は、従来のアルミニウム隔膜と比較して 化学的抵抗の大きい隔膜を使用しているため、酸性で化学的に攻撃的な物質をチ ャンバー内に別々に収容するのに適していること、および隔膜を粉体チャンバー から剥離することにより隔離位置から非隔離位置に移動させることができること である。 図示の上記例において、隔膜のバリア物質としてポリクロロトリフルオロエチ レンを用いたが、このバリア物質として下記の材料を使用することができる。 *ポリクロロトリフルオロエチレンのコポリマー;またはポリクロロトリフル オロエチレンあるいはポリクロロトリフルオロエチレンのコポリマーを含むブレ ンドポリマー: *塩化ポリビニリデン;塩化ポリビニリデンのコポリマー;塩化ポリビニリデ ンあるいは塩化ポリビニリデンのコポリマーを含むブレンドポリマー: *酸化ケイ素で、例えばポリエチレンテレフタレートに支持されたもの: などである。 これらバリア物質は、必要な非透過性を備えると共に、従来のアルミニウム隔 膜と比較して酸性環境および化学的に攻撃的な物質に対し化学的に耐性が向上し た利点を有する隔膜を与えることができる。 なお、以上は本発明を自動2−チャンバー注射器を参照して説明したが、本発 明は他の一般的な薬剤投与装置にも適用可能である。さらに、上記実施例では隔 膜として積層構造のものについて説明し、このものが上記実施例の場合の注射器 において特に製造、配置の面で有利であるが、本発明にとって必須の要件ではな いことを指摘しておく。当業者にとって他の膜構造も採用し得ることは容易に想 定し得るであろう。 薬剤投与装置の第1のチャンバーと第2のチャンバーとの間を隔離するため、 該第1のチャンバーに溶接される隔膜を積層体構造とする場合、以下のような構 成の隔膜が考えられる。 *ポリエチレンテレフタレート層/バリア層/溶接層; *ポリエチレンテレフタレート層/バリア物質層/ポリエチレンテレフタレー ト層/溶接層; *バリア層/ポリエチレンテレフタレート層/溶接層; *バリア層/溶接層; 隔膜の溶接層に関しては、薬剤投与装置の第1のチャンバーを形成する材料に 基づいて選択される。その場合の材料の組合せについて以下の表に例示する。 溶接層 第1のチャンバーの材料 PP PPコポリマー PE* PP塗料/ラッカー X X PE*塗料/ラッカー X X X PE* X X X PE*+EBA X X X PE*+EVA X X X PE*+BA X X X PE*+PB X X X PP+BA X X セルロース系ポリマー X X X *“PE”とは、ポリエチレン系材料を意味し、その種々のホモポリマー、例 えば高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンおよび線状 低密度ポリエチレンの他、架橋ポリエチレン、ポリエチレンイオノマー(例えば 、Surlyn、商標)、上記ポリエチレンのコポリマー、ブレンドを含む概念 である。 また、上記表中の“塗料/ラッカー”の表現は、隔膜構造の下地表面に溶液状 として溶接材料を塗布したり、押出したりし、ついで乾燥させたのち、これを融 点まで加熱してチャンバーに融着させることを意味している。 図示の上記の型の注射器に使用される積層体構造の隔膜の場合、上記表に例示 した溶接材料と粉体チャンバーとの組合せは、チャンバーからの隔膜の剥離によ る非隔離位置への変位を可能とする。 以上の説明では、隔膜を図示の例を参照して粉体チャンバーに溶接したものに ついて説明したが、薬剤投与装置の液体チャンバーに溶接することも可能である 。
【手続補正書】 【提出日】平成11年9月29日(1999.9.29) 【補正内容】 料層を粉体チャンバーに溶接することが提案されている。しかし、ポリプロピレ ンを用いて粉体チャンバーを形成することは、それに溶接させるための適当な材 料を見出すことに困難を伴う。すなわち、この溶接用材料の溶接強度が弱すぎて 注射器の棚寿命を短くしたり、溶接用材料の溶接強度が強すぎて、隔膜を注射器 の操作により第1の位置から剥離を介して第2の位置へ変位させることが困難に なったりする。 従つて、隔膜が溶接し易いような表面を有する粉体チャンバーの開発が求めら れている。 本発明はこのような要求を満たすことを目的としてなされたものである。しか し、本発明は、複数の物質の混合物からなる薬剤を投与するためのものであって 、これら複数の物質を別々に収容するチャンバーが備えられ、使用時までは別々 になっているが薬剤の投与時に混合されて投与用薬剤を形成するようになってい る一般的装置に適用し得るものである。すなわち、本発明は上述のような自動注 射器に限定されるものではない。 本発明の第1の特徴点は、第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を 供給のための薬剤投与装置を提供するものであって、該装置は第1の物質を収容 する第1のチャンバーと、第2の物質を収容する第2のチャンバーと、第1の位 置にあるとき第1のチャンバーの表面に融着されていて第1のチャンバーを第2 のチャンバーから隔離して上記第1の物質と第2の物質とが混合するのを防止す る隔膜であって、該第1のチャンバー表面への融着を可能とする物質からなる外 側層を含む積層構造を有するものと、該隔膜を該第1の位置から上記第1の物質 と第2の物質とを混合させる第2の位置へ移動させる機構とを具備してなり;該 隔膜の積層構造の少なくとも1つの層がポリクロロトリフルオロエチレン又はそ のコポリマー、ポリビニリデンクロライド又はそのコポリマー、又は酸化ケイ素 を含むバリア材料を含み、該隔膜の外側層および該外側層が融着されている該第 1のチャンバーの少なくとも表面が、それぞれ、該隔膜を第1のチャンバーから 剥離させて第2の位置に該隔膜を向かわせる強度の溶着を生じさせる物質からな っており、該機構が、該隔膜を第1のチャンバーからの剥離により該第1の位置 から第2の位置へ移動させるようになっていることを特徴とする。 隔膜を積層体構造とすることにより、以下、図面を参照して説明する型のイン ジェクターの場合に特に、製造および装着上の利点が得られる。さらに、本発明 の隔膜のバリア材料は従来のアルミニウムからなるバリア材料が侵されるような 腐食環境においても大きい抵抗を示す。 なお、この“薬剤投与装置”の用語は、完全な装置のみならず、隔離された第 1のチャンバーと第2のチャンバー及び機構を含み、完全な装置から分離し得る カートリッジ、アンプルなどを含む概念である。 なお、本発明の薬剤投与装置は、単に第1と第2の物質の混合物のみならず、 それ以上のものから形成される薬剤を投与し得るものであってもよい。この場合 、本発明の薬剤投与装置は、付加的物質を別々に収容する更なるチャンバーを含 むものであり、この付加的物質は第1と第2の物質と一緒になって薬剤が形成さ れる。 本発明の1態様において、この外側層はポリエチレン系(つまり、該樹脂をベ ースとする。以下同様)またはセルロース系ポリマーから形成され、第1のチャ ンバーの少なくとも表面はポリプロピレンまたはそのコポリマー、あるいはポリ エチレン系ポリマーから形成される。外側溶着層および第1のチャンバーの少な くとも表面がポリエチレン系ポリマーから形成される場合は、ポリエチレンと、 エチレンビニルアセテート(EVA)、エチレンブチルアクリレート(EBA) 、ポリブチレン(PB)またはブチルアクリレート(BA)とのブレンド、ある いは架橋ポリエチレンまたはポリエチレンイオノマーが外側溶着層の材料として 使用され、他方、第1のチャンバーの少なくとも表面の材料としては、ポリエチ レンまたは高密度ポリエチレンが使用される。その他、外側層はポリプロピレン 、例えばポリプロピレンラッカー、あるいはポリプロピレンとブチルアクリレー トとのブレンドから形成し、第1のチャンバーの少なくとも表面をポリプロピレ ンまたはそのコポリマーから形成してもよい。 ポリエチレン系ポリマーが隔膜が溶接される第1のチャンバーの表面を形成す る場合、第1のチャンバーが実質的にポリエチレン系ポリマーのみから形成する ことが好ましい。 以下に記載する本発明の1態様において、バリア材料が積層体のバリア層に含 まれ、この積層体は更にポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル材料の 層を含み、このポリエステル層がバリア層の1主面に設けられ、バリア層を外側 層から離間するようにしている。 或る種の薬剤投与装置において隔膜の製造および配置を容易にするため、この ポリエステル層を第1のポリエステル層とし、上記積層体が更に第2のポリエス テル層、例えばポリエチレンテレフタレート層を含むようにし、上記第1のポリ エステル層が設けられている側とは反対側のバリア層の主面に設けるようにして もよい。 バリア材料が酸化ケイ素の場合、この酸化ケイ素をマトリックス物質、例えば ポリエチレンテレフタレートからなるマトリックス物質(テクバリア−Sの商品 名で三菱化成(株)から市販されている)に担持させることが有効である。この 酸化ケイ素は二酸化ケイ素であってもよい。 以下、例示として、本発明に係わる2−チャンバー型自動注射器について図面 を参照して詳述する。 図1は使用前の注射器の縦断面図。 図2Aはその注射器のガイドスリーブの側面図。 図2Bは該ガイドスリーブの縦断面図。 *塩化ポリビニリデン;塩化ポリビニリデンのコポリマー;塩化ポリビニリデ ンあるいは塩化ポリビニリデンのコポリマーを含むブレンドポリマー: *酸化ケイ素で、例えばポリエチレンテレフタレートに支持されたもの: などである。 これらバリア物質は、必要な非透過性を備えると共に、従来のアルミニウム隔 膜と比較して酸性環境および化学的に攻撃的な物質に対し化学的に耐性が向上し た利点を有する隔膜を与えることができる。 なお、本発明を自動2−チャンバー注射器を参照して以上、説明したが、本発 明は他の一般的な薬剤投与装置にも適用可能である。 隔膜を積層体構造とする場合、以下のような一般的な層構成が考えられる。 *ポリエチレンテレフタレート層/バリア層/溶接層; *ポリエチレンテレフタレート層/バリア物質層/ポリエチレンテレフタレー ト層/溶接層; *バリア層/ポリエチレンテレフタレート層/溶接層; *バリア層/溶接層; 隔膜の溶接層に関しは、薬剤投与装置の第1のチャンバーを形成する材料に基 づいて選択される。その場合の材料の組合せについて以下の表に例示する。 溶接層 第1のチャンバーの材料 PP PPコポリマー PE* PP塗料/ラッカー X X PE*塗料/ラッカー X X X PE* X X X PE*+EBA X X X 請求の範囲 1.第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を供給のための薬剤投与 装置であって、該第1の物質を収容する第1のチャンバー(24)と、第2の物 質を収容する第2のチャンバー(30)と、第1の位置にあるとき第1のチャン バーの表面に融着されていて第1のチャンバーを第2のチャンバーから隔離して 上記第1の物質と第2の物質とが混合するのを防止する隔膜であって、該第1の チャンバー表面への融着を可能とする物質からなる外側層(101)を含む積層 構造を有するものと、該隔膜を該第1の位置から上記第1の物質と第2の物質と を混合させる第2の位置へ移動させる機構とを具備してなり; 該隔膜の積層構造の少なくとも1つの層(301)がポリクロロトリフルオロ エチレン又はそのコポリマー、ポリビニリデンクロライド又はそのコポリマー、 又は酸化ケイ素を含むバリア材料と含み、 該隔膜の外側層および該外側層が融着されている該第1のチャンバーの少なく とも表面が、それぞれ、該隔膜を第1のチャンバーから剥離させることにより第 2の位置に該隔膜を向かわせる強度の溶着を生じさせる物質からなっており、 該機構が、該隔膜を第1のチャンバーからの剥離により該第1の位置から第2 の位置へ移動させるようになっていることを特徴とする薬剤投与装置。 2.該外側層が、ポリエチレン系またはセルロース系ポリマーから形成され、 該第1のチャンバーのすくなくとも表面がポリプロピレンまたはそのコポリマー 、あるいはポリエチレン系ポリマーから形成されている請求の範囲1に記載の薬 剤投与装置。 3.該隔膜の外側層が、ポリエチレン系ポリマーから形成され、該第1のチャ ンバーの少なくとも表面がポリエチレン、又は高密度ポリエチレンから形成され ている請求の範囲1に記載の薬剤投与装置。 4.該外側層が、ポリエチレンと、エチレンビニルアセテート、エチレンブチ ルアクリレート、ポリブチレンまたはブチルアクリレートとのブレンド、あるい は架橋ポリエチレンまたはポリエチレンイオノマーから形成されている請求の範 囲2または3に記載の薬剤投与装置。 5.該外側層が、ポリプロピレン、あるいはポリプロピレンとブチルアクリレ ートとのブレンドから形成され、該第1のチャンバーの少なくとも表面がポリプ ロピレンまたはそのコポリマーから形成されている請求の範囲1に記載の薬剤投 与装置。 6.該バリア物質が、ポリクロロトリフルオロエチレンを含み、該積層体構造 のバリア層(301)を形成し、該積層体構造がポリエチレンテレフタレートな どのポリエステル物質の層(201)を含み、該バリア層の1主面に積層されて いる請求の範囲1ないし4のいずれかに記載の薬剤投与装置。 7.該ポリエステル層が、該バリア層を該外側層から隔離している請求の範囲 6記載の薬剤投与装置。 8.該ポリエステル層が、第1のポリエステル層であり、該積層体構造がポリ エチレンテレフタレートなどのポリエステルからなる第2の層を含み、該第1の ポリエステル層が配置されている側とは反対側のバリア層の主面に配置されてい る請求の範囲6または7に記載の薬剤投与装置。 9.酸化ケイ素が支持マトリックス物質を含んでいる請求の範囲1ないし5の いずれかに記載の薬剤投与装置。 10.該マトリックス物質がポリエチレンテレフタレートから形成されている 請求の範囲9に記載の薬剤投与装置。 11.酸化ケイ素が二酸化ケイ素である請求の範囲1ないし5、9または10 のいずれかに記載の薬剤投与装置。 12.該第1のチャンバーが実質的にポリエチレン系ポリマーのみから形成さ れている請求の範囲2又は3に記載の薬剤投与装置。 13.該薬剤投与装置が2−チャンバー自動注射器である請求の範囲1ないし 12のいずれかに記載の薬剤投与装置。 14.該隔膜が複数の層からなる積層体構造のものであり、バリア物質が該積 層体構造の少なくとも1層(301)に含まれている請求の範囲13に記載の薬 剤投与装置。 15.該第1のチャンバーと、第2のチャンバーとは、該隔膜が第1の位置に あるとき、該積層体構造が該第1のチャンバーを密封して該第1のチャンバーを 第2のチャンバーから隔離するようにして該薬剤投与装置に形成、配置され;該 積層体構造が、第1のチャンバーに該積層体構造を融着させ、第1のチャンバー を密封させる物質からなる外側層(101)を具備してなる請求の範囲14に記 載の薬剤投与装置。 16.該外側層および第1のチャンバーがそれぞれ、該外側層が該第1のチャ ンバーに溶接されたときに該隔膜を第1のチャンバーから剥離させ第2の位置へ 移動させる強度の溶接接合を形成させる物質から形成されている請求の範囲15 に記載の薬剤投与装置。 17.該外側層が、ポリエチレン系またはセルロース系ポリマーから形成され 、該第1のチャンバーがポリプロピレンまたはそのコポリマー、あるいはポリエ チレン系ポリマーから形成されている請求の範囲15に記載の薬剤投与装置。 18.該隔膜の該外側層が、ポリエチレン系ポリマーから形成され、該チャン バーがポリエチレンまたは高密度ポリエチレンから形成されている請求の範囲1 5に記載の薬剤投与装置。 19.該外側層が、ポリエチレンと、エチレンビニルアセテート、エチレンブ チルアクリレート、ポリブチレンまたはブチルアクリレートとのブレンド、ある いは架橋ポリエチレンまたはポリエチレンイオノマーから形成されている請求の 範囲17または18に記載の薬剤投与装置。 20.該外側層が、ポリプロピレン、あるいはポリプロピレンとブチルアクリ レートとのブレンドから形成され、該第1のチャンバーがポリプロピレンまたは そのコポリマーから形成されている請求の範囲15に記載の薬剤投与装置。 21.該バリア物質が、ポリクロロトリフルオロエチレンを含み、該積層体構 造のバリア層(301)を形成し、該積層体構造がポリエチレンテレフタレート などのポリエステル物質の層(201)を含み、該バリア層の1主面に積層され ている請求の範囲14ないし19のいずれかに記載の薬剤投与装置。 22.該ポリエステル層が、該バリア層を該外側層から隔離している請求の範 囲15ないし19のいずれかに従属する請求の範囲21記載の薬剤投与装置。 23.該ポリエステル層が、第1のポリエステル層であり、該積層体構造がポ リエチレンテレフタレートなどのポリエステルからなる第2の層を含み、該第1 のポリエステル層が配置されている側とは反対側のバリア層の主面に配置されて いる請求の範囲21または22に記載の薬剤投与装置。 24.酸化ケイ素が支持マトリックス物質を含んでいる請求の範囲13ないし 20のいずれかに記載の薬剤投与装置。 25.該マトリックス物質がポリエチレンテレフタレートから形成されている 請求の範囲24に記載の薬剤投与装置。 26.酸化ケイ素が二酸化ケイ素である請求の範囲13ないし20、24また は25のいずれかに記載の薬剤投与装置。 27.該薬剤投与装置が2−チャンバー自動注射器である請求の範囲13ない し26のいずれかに記載の薬剤投与装置。 28.ポリクロロトリフルオロエチレンまたはそのコポリマー、塩化ポリビニ リデンまたはそのコポリマー、または酸化ケイ素を、第1の物質と第2の物質の 混合物とからなる薬剤を投与するための薬剤投与装置に配置される隔膜(28) の製造に使用することであって、この隔膜は装置の操作前において、該装置内の 上記第1の物質と第2の物質とを各々収容する一対のチャンバー(24、30) 間を隔離するものであるもの。 29.第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を投与するための薬剤 投与装置であって、該第1の物質の収容のための第1のチャンバー(24)と、 第2の物質の収容のための第2のチャンバー(30)と、隔膜(28)とを有し 、該隔膜は所定の条件を適用することにより、第1のチャンバーと第2のチャン バーとの間を分離し、第1の物質と第2の物質との混合を防止する第1の位置か ら、第1の物質と第2の物質とを混合させる第2の位置に移動するようになって いて、かつ、該隔膜は上記第1の位置において、隔膜の外側表面が第1のチャン バーの表面に溶接されていて、少なくともその溶接された第1のチャンバーの表 面がポリエチレン系ポリマーにより形成されている薬剤投与装置。 30.該第1のチャンバーが実質的にポリエチレン系ポリマーのみから形成さ れている請求の範囲29に記載の薬剤投与装置。 31.該ポリエチレン系ポリマーがポリエチレンである請求の範囲29または 30に記載の薬剤投与装置。 32.該ポリエチレンが高密度ポリエチレンである請求の範囲31に記載の薬 剤投与装置。 33.該隔膜が積層体構造からなり、該隔膜の外側表面が外側溶接層(101 )により形成され、該溶接層がポリエチレンまたはセルロース系ポリマーから形 成されている請求の範囲29ないし32のいずれかに記載の薬剤投与装置。 34.該隔膜の積層体構造が、第1および第2の物質に対するバリア物質から なるバリア層(301)を含む請求の範囲33に記載の薬剤投与装置。 35.該バリア物質がアルミニウム、ポリクロロトリフルオロエチレンまたは そのコポリマー、塩化ポリビニリデンまたはそのコポリマー、あるいは酸化ケイ 素からなる請求の範囲34に記載の薬剤投与装置。 36.該薬剤投与装置が2−チャンバー自動注射器である請求の範囲29ない し35のいずれかに記載の薬剤投与装置。 37.第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を投与するための薬剤 投与装置のためのチャンバー(24)であって、該装置は組立てられた非操作状 態においては、該第1の物質の収容のための第1のチャンバーと、第2の物質の 収容のための第2のチャンバー(30)と、第1のチャンバーを横切って溶接さ れ、第1のチャンバーを第2のチャンバーから隔離する隔膜(28)とを有し、 これにより該装置が操作されるまで第1の物質と第2の物質との混合を防止する ようになっていて、更に、組立てられた非操作状態において該隔膜が溶接されて いる第1のチャンバーの表面がポリエチレン系ポリマーにより形成されているこ とを特徴とするチャンバー。 38.該チャンバーが実質的にポリエチレン系ポリマーのみから形成されてい る請求の範囲37に記載の薬剤投与装置。 39.該ポリエチレン系ポリマーがポリエチレンである請求の範囲37または 38に記載の薬剤投与装置。 40.該ポリエチレンが高密度ポリエチレンである請求の範囲39に記載の薬 剤投与装置。 41.ポリエチレン系ポリマーを、第1の物質と第2の物質との混合物からな る薬剤を投与するための薬剤投与装置の第1のチャンバー(24)の製造に使用 することであり、上記薬剤投与装置は、該第1の物質の収容のための第1のチャ ンバーと、第2の物質の収容のための第2のチャンバーと、隔膜とを有し、該隔 膜は、所定の条件を適用することにより、第1のチャンバーを横切って溶着され て第1のチャンバーと第2のチャンバーとの間を分離し、第1の物質と第2の物 質との混合を防止する第1の位置から、第1の物質と第2の物質とを混合させ、 薬剤を投与する第2の位置に移動するようになっているもの。 42.該ポリエチレン系物質がポリエチレンである請求の範囲41に記載の使 用 43.該ポリエチレンが高密度ポリエチレンである請求の範囲42に記載の使 用。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を投与するための薬剤投 与装置において、該第1の物質と第2の物質をそれぞれ収容する第1と第2のチ ャンバー(24、30)との間を分離するための隔膜(28)であって、該隔膜 がポリクロロトリフルオロエチレンまたはそのコポリマー、塩化ポリビニリデン またはそのコポリマー、または酸化ケイ素を具備してなるバリア物質からなるこ とを特徴とする隔膜。 2.該隔膜が複数の層からなる積層体構造のものであり、バリア物質が該積層 体構造の少なくとも1層(301)に含まれている請求の範囲1に記載の隔膜。 3.該積層体構造が第1のチャンバーに溶接し得る物質の外側層(101)を 含み、これにより第1のチャンバーを密封して第1と第2のチャンバー間を隔離 するものである請求の範囲2に記載の隔膜。 4.該外側層が、第1のチャンバーに溶接した際に該隔膜を該第1のチャンバ ーから剥離させ得る強度の溶接接合を形成させる物質から形成されている請求の 範囲3に記載の隔膜。 5.該外側層が、ポリエチレン系、ポリプロピレン系またはセルロース系ポリ マーから形成されている請求の範囲3または4に記載の隔膜。 6.該外側層が、ポリエチレンと、エチレンビニルアセテート、エチレンブチ ルアクリレート、ポリブチレンまたはブチルアクリレートとのブレンド、あるい は架橋ポリエチレンまたはポリエチレンイオノマーから形成されている請求の範 囲5に記載の隔膜。 7.該バリア物質が、該積層体構造のバリア層に含まれていて、該積層体構造 がポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル物質の層(201)を含み、 該バリア層の1主面に積層されている請求の範囲2ないし6のいずれかに記載の 隔膜。 8.該ポリエステル層が、該バリア層を該外側層から隔離している請求の範囲 3ないし6のいずれかに従属する請求の範囲7に記載の隔膜。 9.該ポリエステル層が、第1のポリエステル層であり、該積層体構造がポリ エチレンテレフタレートなどのポリエステル物質からなる第2の層を含み、該第 1のポリエステル層が配置されている側とは反対側のバリア層の主面に配置され ている請求の範囲7または8に記載の隔膜。 10.酸化ケイ素が支持マトリックス物質を含んでいる請求の範囲1ないし9 のいずれかに記載の隔膜。 11.該マトリックス物質がポリエチレンテレフタレートから形成されている 請求の範囲10に記載の隔膜。 12.酸化ケイ素が二酸化ケイ素である請求の範囲1ないし11のいずれかに 記載の隔膜。 13.第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を投与するための薬剤 投与装置であって、該装置は第1の物質を収容する第1のチャンバー(24)と 、第2の物質を収容する第2のチャンバー(30)と、隔膜(28)とを具備し てなり、該隔膜は所定の条件を適用することにより、第1のチャンバーと第2の チャンバーとの間を分離し、第1の物質と第2の物質との混合を防止する第1の 位置から、第1の物質と第2の物質とを混合させる第2の位置に移動するように なっていて、かつ、該隔膜がポリクロロトリフルオロエチレンまたはそのコポリ マー、塩化ポリビニリデンまたはそのコポリマー、または酸化ケイ素を具備して なるバリア物質を含むことを特徴とする薬剤投与装置。 14.該隔膜が複数の層からなる積層体構造のものであり、バリア物質が該積 層体構造の少なくとも1層(301)に含まれている請求の範囲13に記載の薬 剤投与装置。 15.該第1のチャンバーと、第2のチャンバーとは、該隔膜が第1の位置に あるとき、該積層体構造が該第1のチャンバーを密封して該第1のチャンバーを 第2のチャンバーから隔離するようにして該薬剤投与装置に形成、配置され;該 積層体構造が、第1のチャンバーに該積層体構造を融着させ、第1のチャンバー を密封させる物質からなる外側層(101)を具備してなる請求の範囲14に記 載の薬剤投与装置。 16.該外側層および第1のチャンバーがそれぞれ、該外側層が該第1のチャ ンバーに溶接されたときに該隔膜を第1のチャンバーから剥離させ第2の位置へ 移動させる強度の溶接接合を形成させる物質から形成されている請求の範囲15 に記載の薬剤投与装置。 17.該外側層が、ポリエチレン系またはセルロース系ポリマーから形成され 、該第1のチャンバーがポリプロピレンまたはそのコポリマー、あるいはポリエ チレン系ポリマーから形成されている請求の範囲15に記載の薬剤投与装置。 18.該隔膜の該外側層が、ポリエチレン系ポリマーから形成され、該チャン バーがポリエチレンまたは高密度ポリエチレンから形成されている請求の範囲1 5に記載の薬剤投与装置。 19.該外側層が、ポリエチレンと、エチレンビニルアセテート、エチレンブ チルアクリレート、ポリブチレンまたはブチルアクリレートとのブレンド、ある いは架橋ポリエチレンまたはポリエチレンイオノマーから形成されている請求の 範囲17または18に記載の薬剤投与装置。 20.該外側層が、ポリプロピレン、あるいはポリプロピレンとブチルアクリ レートとのブレンドから形成され、該第1のチャンバーがポリプロピレンまたは そのコポリマーから形成されている請求の範囲15に記載の薬剤投与装置。 21.該バリア物質が、ポリクロロトリフルオロエチレンを含み、該積層体構 造のバリア層(301)を形成し、該積層体構造がポリエチレンテレフタレート などのポリエステル物質の層(201)を含み、該バリア層の1主面に積層され ている請求の範囲14ないし19のいずれかに記載の薬剤投与装置。 22.該ポリエステル層が、該バリア層を該外側層から隔離している請求の範 囲15ないし19のいずれかに従属する請求の範囲21記載の薬剤投与装置。 23.該ポリエステル層が、第1のポリエステル層であり、該積層体構造がポ リエチレンテレフタレートなどのポリエステルからなる第2の層を含み、該第1 のポリエステル層が配置されている側とは反対側のバリア層の主面に配置されて いる請求の範囲21または22に記載の薬剤投与装置。 24.酸化ケイ素が支持マトリックス物質を含んでいる請求の範囲13ないし 20のいずれかに記載の薬剤投与装置。 25.該マトリックス物質がポリエチレンテレフタレートから形成されている 請求の範囲24に記載の薬剤投与装置。 26.酸化ケイ素が二酸化ケイ素である請求の範囲13ないし20、24また は25のいずれかに記載の薬剤投与装置。 27.該薬剤投与装置が2−チャンバー自動注射器である請求の範囲13ない し26のいずれかに記載の薬剤投与装置。 28.ポリクロロトリフルオロエチレンまたはそのコポリマー、塩化ポリビニ リデンまたはそのコポリマー、または酸化ケイ素を、第1の物質と第2の物質の 混合物とからなる薬剤を投与するための薬剤投与装置に配置される隔膜(28) の製造に使用することであって、この隔膜は装置の操作前において、該装置内の 上記第1の物質と第2の物質とを各々収容する一対のチャンバー(24、30) 間を隔離するものであるもの。 29.第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を投与するための薬剤 投与装置であって、該第1の物質の収容のための第1のチャンバー(24)と、 第2の物質の収容のための第2のチャンバー(30)と、隔膜(28)とを有し 、該隔膜は所定の条件を適用することにより、第1のチャンバーと第2のチャン バーとの間を分離し、第1の物質と第2の物質との混合を防止する第1の位置か ら、第1の物質と第2の物質とを混合させる第2の位置に移動するようになって いて、かつ、該隔膜は上記第1の位置において、隔膜の外側表面が第1のチャン バーの表面に溶接されていて、少なくともその溶接された第1のチャンバーの表 面がポリエチレン系ポリマーにより形成されている薬剤投与装置。 30.該第1のチャンバーが実質的にポリエチレン系ポリマーのみから形成さ れている請求の範囲29に記載の薬剤投与装置。 31.該ポリエチレン系ポリマーがポリエチレンである請求の範囲29または 30に記載の薬剤投与装置。 32.該ポリエチレンが高密度ポリエチレンである請求の範囲31に記載の薬 剤投与装置。 33.該隔膜が積層体構造からなり、該隔膜の外側表面が外側溶接層(101 )により形成され、該溶接層がポリエチレンまたはセルロース系ポリマーから形 成されている請求の範囲29ないし32のいずれかに記載の薬剤投与装置。 34.該隔膜の積層体構造が、第1および第2の物質に対するバリア物質から なるバリア層(301)を含む請求の範囲33に記載の薬剤投与装置。 35.該バリア物質がアルミニウム、ポリクロロトリフルオロエチレンまたは そのコポリマー、塩化ポリビニリデンまたはそのコポリマー、あるいは酸化ケイ 素からなる請求の範囲34に記載の薬剤投与装置。 36.該薬剤投与装置が2−チャンバー自動注射器である請求の範囲29ない し35のいずれかに記載の薬剤投与装置。 1.第1の物質と第2の物質との混合物からなる薬剤を投与するための薬剤投 与装置のためのチャンバー(24)であって、該装置は組立てられた非操作状態 においては、該第1の物質の収容のための第1のチャンバーと、第2の物質の収 容のための第2のチャンバー(30)と、第1のチャンバーを横切って溶接され 、第1のチャンバーを第2のチャンバーから隔離する隔膜(28)とを有し、こ れにより該装置が操作されるまで第1の物質と第2の物質との混合を防止するよ うになっていて、更に、組立てられた非操作状態において該隔膜が溶接されてい る第1のチャンバーの表面がポリエチレン系ポリマーにより形成されていること を特徴とするチャンバー。 38.該チャンバーが実質的にポリエチレン系ポリマーのみから形成されてい る請求の範囲37に記載の薬剤投与装置。 39.該ポリエチレン系ポリマーがポリエチレンである請求の範囲37または 38に記載の薬剤投与装置。 40.該ポリエチレンが高密度ポリエチレンである請求の範囲39に記載の薬 剤投与装置。 41.ポリエチレン系ポリマーを、第1の物質と第2の物質との混合物からな る薬剤を投与するための薬剤投与装置の第1のチャンバー(24)の製造に使用 することであり、上記薬剤投与装置は、該第1の物質の収容のための第1のチャ ンバーと、第2の物質の収容のための第2のチャンバーと、隔膜とを有し、該隔 膜は、所定の条件を適用することにより、第1のチャンバーを横切って溶着され て第1のチャンバーと第2のチャンバーとの間を分離し、第1の物質と第2の物 質との混合を防止する第1の位置から、第1の物質と第2の物質とを混合させ、 薬剤を投与する第2の位置に移動するようになっているもの。 42.該ポリエチレン系物質がポリエチレンである請求の範囲41に記載の使 用 43.該ポリエチレンが高密度ポリエチレンである請求の範囲42に記載の使 用
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