JP2001507250A - ランセット装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ランセット装置は、バネ（２）、針（４）を内包するランセット本体（３）、および針先端を隠す針キャップ（５）と共に開かれた形態で一体成形される２つの部分から成るハウジング（１）を有する。バネ（２）はジグザグ形状であって、その一端は腹部（１９）によりハウジング部分（７）に接続され、他端はランセット本体（３）へと没入している。これは、バネ（２）と共に腹部（１９）に関してハウジング部分（７）へと折り重ねられる。他方のハウジング部分（６）は、腹蝶番（８）に関して閉じられ、固定される。引き金（９）はハウジング部分（６）に組込まれ、縮められたバネと共に引込められた状態のランセット本体（３）を保持している把持配列（１４、２１）からランセット本体（３）を解放するために内側へ変形可能となっている。針キャップ（５）は、それが除去される以前に前記引込みのために使われる。

Description

【発明の詳細な説明】 ランセット装置 本発明はランセット装置に関する。これは、血液サンプルを採取するために皮 膚に突き刺すために使われる。 該装置は２つに大別される。第１の種類の装置は、使い捨て用ランセットが装 着され、使用後は該ランセットは脱離され、安全に廃棄されるための再使用可能 な発射メカニズムを有しいている。もう一方の種類の装置は、引き金装置の一部 としてランセットを有し、１回使用後は装置全体が廃棄されるものである。これ らは、経済的であるため小さく簡単であるにも係わらず、一般に従来は、分離し て成形または製造され、組み立てられるための幾つかの部品が必要とされる。部 品の数が少なければ少ないほど、且つ組立操作が少なければ少ないほどこの種の 使い捨て要具にとってより良いこととなる。 本発明の目的は、この種のランセット装置に使用される部品数を最少限のもの となるように減少させることにある。 本発明では、複数部分から成るハウジング、引き金、バネ、およびランセット 本体が、開かれた形態でプラスチック材料から一体成形され、引き金を組み込む 部分を含むハウジング部分がバネとランセットと共に該ハウジング内で蝶番式に 取付け固定されることを可能にする腹部によって前記成形の構成部分は接合され るランセット装置が提供される。 前記ハウジング部分は、単一の腹部、或は長手方向の端部間にある複数の腹部 によって接合される２つの延長した溝部材であることが都合が良い。それらは、 ランセットとバネが前記溝部材の一方へ折り曲げられたときに蝶番式に閉じられ る。 前記ばねはジグザグ形状をなし、該バネの一端は腹部蝶番によりハウジング部 分（引き金の無い一部であることが好ましい）の後端に接合され、他端部はラン セット本体に没入している。前記引き金は、取り込まれたランセットを保持する 把持手段と協働および該把持手段から脱離するように内側に変形可能な舌状体で あることが都合が良い。前記把持手段は、歯付き指状体および移動止めであって 、これらの内一方は、ランセット本体の側部にあり、他方はハウジング部分内に あ る。また歯付き指状体は、ランセット取り込み後は、前記移動止めにスナップ係 合する。ランセットは前記指状体を保持し、一方、前記移動止めは前記ハウジン グ上にあることが好ましい。 ランセット本体は針の回りで成形され、針先端はランセット本体の前端から突 出している。初期時点においては、針先端を隠しているちぎり取りキャップはラ ンセット本体と一体成形されており、該キャップの一部は、ハウジングがランセ ット本体およびバネの回りで閉じられている場合は、ハウジング前端の外側から アクセス可能であることが好ましい。ランセット本体を、引き金により解放可能 な把持手段によって仮の保持状態へ持って行くよう押し戻すために前記キャップ は延長され、使用可能となる。これは、EP-B-0634000に記載の方法により該装置 を準備する。 本発明をより良く理解するために、１実施例が添付図面を参照にしながら例を 使って説明される。 図１は、ハウジング外部を示す、成形されていて、完成前のランセット装置の 平面図である。 図２は、図１の状態にあるランセット装置の側面図である。 図３は、図１と類似であるが、ハウジング内部を示す図である。 図４は、図３の鎖線IV−IVが示す断面図である。 図５は、図３の鎖線Ｖ−Ｖが示す断面図である。 図６は、完成したランセット装置の斜視図である。 該装置は、２つの部分で成るハウジング１、バネ２、針４を包含するランセッ ト本体３、およびランセット本体３から突出する針４の先端を隠している針キャ ップ５を有している。これらの部分１、２、３および５は一体成形され、針４を 埋め込んでいる。 ハウジング１は延長する２つの部分６と７から成り、両方とも一般に溝形をし ていて、これらの部分は、該部分の閉じ合わせを可能にする蝶番を形成している 薄く軟らかな腹部８により隣合う長手方向端部において接続されている。該部分 ６は、後方向へ開いているＵ字形切抜き部１０が提供する舌状体の形態を成す引 き金９を有している。プラスチック材料は、該舌状体がその自由端にあるパッド １１により押されると該舌状体が横断線１２に関して曲るのを可能にしてくれる 。パッド１１の１側面の内面には１枚の刃１３が形成されており、該刃は、該部 分６と７が閉じ合わされる時ハウジングに突入する。 他方の部分７は、長さの約半分の所に、蝶番された側から内方向で、かつ横方 向に突出する１枚の刃１４を有している。 両方の部分６と７は、前端部から長さのほぼ半分ほどまで延長している対を成 す案内リブ１５を中央に有し、該前端部において、横断しているフランジは各々 に半円形の窪みを有していて、該窪みが合体することによりキャップ５の柄のた めの開口が形成される。該部分７が長手方向の自由端に沿って突部１７を有する 一方、該部分６はそれに対応する受口１８を有していて、ハウジングが閉じ合わ される時、突部１７は受口１８内へとスナップ締付けがなされる。 ジグザグバネの一端は、蝶番を形成している薄い腹部１９によって部分７の後 端部へ接続されており、他端部はランセット本体内へ埋没している。これは指状 体２０を有していて、該指状体２０は前端部から後方向かつやや外方向に向かっ て延在し、その終端部は楔形フック２１となっている。プラスチック材料は、こ の指状体２０に弾性的柔らかさを提供している。このランセット本体３は相対す る側面に沿って延在する長手方向のリブ２２を有している。 選択された配列が示されているが、ランセット本体に歯１４を、ハウジング部 分に指状体２０を配設して成るように該歯１４と該指状体２０とを入れ替えるこ とが可能である。 該装置を完成させるために、バネ２は本体部７の後方部分内に配置し、ランセ ットのリブ２２の一方は該本体部７のリブ１５の間に適合するように、バネ２と キャップ５を具備したランセット３とは腹蝶番１９に関して１８０度折り重ねら れる。キャップ５の柄は窪み１６によって安全に把持される。それから、部分６ は部分７にスナップ適合するように腹蝶番８に関して折り重ねられ、バネ２とラ ンセット３とを内包させ、１組のリブ１５が該ランセット本体の他のリブ２２と 協働するようにする。この閉包は、接着或は溶接によってより確実なものとされ 得る。キャップ５は、窪み１６によって形成された開口を通して突出する。 該装備を準備するために、キャップ５は内側へ押しつけられ、 楔形フック２１は歯１４にスナップし、その裏側で係合される。そのようにして 、ランセットは引込められた状態で把持される。 使用するには、キャップ５はねじり取られ（ランセット３は、リブ１５を２２ に係合させることによって回転に対して把持されているため、該ランセットの回 転は起こらない）、該装置の前端部は皮膚に押し付けられ、パッド１１が押され る。刃１３がフック２１の外側面に係合し、本体３の内側に向かって曲げられ、 それによって、該フックを歯１４から脱離させる。それから、バネ２は該フック を前方へ発射させるように動作し、針先端は、窪み１６の後方へ安全に引込めら れる以前に瞬間的に突出する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーシャル，ジェレミー，マイケル，ジョ ン イギリス国 オックスフォード オーエッ クス２ ６ディーディー ジェリコ クラ ナム ストリート 16 (72)発明者 マムフォード，アーネスト，ジョン イギリス国 オックスフォード オーエッ クス８ ６ユーユー ウィットニー ショ アーズ グリーン（番地なし)

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．複数部ハウジング、引き金、バネ、およびランセット本体が開かれた形態で プラスチック材料から一体成形され、引き金を組み込む部分を含むハウジング部 分が該ハウジング内でバネとランセット本体と共に蝶番式に取付け固定されるこ とを可能にする腹部によって前記成形部分は接合されることを特徴とするランセ ット装置。 ２．前記ハウジング部分が１つの腹部或は長手方向端部間の複数の腹部によって 接合された２つの延長する溝付き部材であることを特徴とする請求項１に記載の ランセット装置。 ３．前記バネはジグザグ形状を成し、その一端はハウジング部分の後方端部へ１ つの腹蝶番によって接続され、他端部はランセット本体内へ没入することを特徴 とする請求項１或は２に記載のランセット装置。 ４．前記引き金が、引込められたランセットを保持する把持手段と協働およびそ れと離脱するように内側に変形可能な舌状体であることを特徴とする請求項１か ら３のいずれか１つに記載のランセット装置。 ５．前記把持手段が歯付き状指状体と移動止めであって、これらの内一方はラン セット本体の側面に、他方はハウジンウグ部分内にそれぞれ配設され、該歯付き 指状体はランセット引込み終了後は該移動止めとスナップ係合することを特徴と する請求項４に記載のランセット装置。 ６．前記ランセット本体が該ランセット本体の前端から突出する針先端の針の回 りに成形されることと、初期状態では針先端を隠しているねじり取りキャップが 該ランセット本体と一体成形され、ハウジングがランセットとバネの回りで閉じ らたとき、該キャップの一部はハウジング前端の外側からアクセス可能になって いることとを特徴とする請求項１から５のいずれか１つに記載のランセット装置 。 ７．前記引き金により解放可能な該把持手段によりランセット本体を仮の保持状 態へ持って行くよう押し戻すために、前記キャップは、針先端から除去される以 前に、延長され、使用可能であることを特徴とする請求項６に記載のランセット 装置。