JP2001504545A - 改質1,3−プロパンジオールベースポリエステル - Google Patents

改質1,3−プロパンジオールベースポリエステル

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Abstract

(57)【要約】 ポリトリメチレンテレフタレートのような1,3−プロパンジオールベース芳香族ポリエステルを、ヒンダードフェノールと反応させることによって改質して、空気中で加熱されたとき、アクロレインの生成に対する抵抗性が改善された末端キャップポリエステルを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 改質1,3−プロパンジオールベースポリエステル 発明の背景 本発明は、空気中で加熱された時にアクロレインを形成しにくい、ポリトリメ チレンテレフタレートのような改質1,3−プロパンジオールベースポリエステ ル、およびそれらの製造法に関する。 ポリトリメチレンテレフタレートは、カーペットおよび織物産業での繊維用途 で有用なポリエステルである。高分子量ポリトリメチレンテレフタレートの製造 は、一般に、1,3−プロパンジオールとテレフタル酸(またはそのアルキルエ ステル)とを溶融縮合重合して低分子量重合体とし、続いて固相重合によって高 分子量ポリエステルを生成することからなる。1,3−プロパンジオールは、ア クロレインまたはエチレンオキシドのいずれからも誘導できるが、各々の場合、 生成物である1,3−プロパンジオールは、一般に、カルボニル含有副産物を、 50ppmから100ppm以上までの量で含有する。 本発明者は、重合工程の間に、このような副産物カルボニル の内の特定のものがアクロレインに転化され得、そして最終産物中のそれらの存 在は、重合体の色に悪影響を及ぼす可能性があることを知見した。さらに、ポリ トリメチレンテレフタレートが、固相重合の直前または完成重合体の乾燥時のよ うに、約100℃より高い温度で空気中で加熱される場合、アクロレインがゆっ くりと形成される。製造中および空気中で加熱する時に、アクロレインを生成す る傾向が減少したポリトリメチレンテレフタレートと他の1,3−プロパンジオ ールベースポリエステルを製造するのが望ましい。 したがって、改質1,3−プロパンジオールベースポリエステルを提供するの が本発明の目的である。特定の態様では、空気中で加熱する時に、アクロレイン を生成する傾向が減少したポリトリメチレンテレフタレートを提供することが本 発明の目的である。発明の要旨 本発明によって、式:(式中、各Rは、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、t−アミル、2 −フェニル−2−プロピル等を含めたC1-30アルキル基から独立に選択され、そ して少なくとも1つのR基は、フェノール性水酸基に対してオルト位にあり;x は、1から4までの整数であり;R’は、−(CH2)−またはアルキル置換メ チレンであり;そしてyは、1から約20までの整数である) で表される少なくとも1つの末端基を有するポリエステル分子を含む1,3−プ ロパンジオールベースポリエステル組成物が提供される。 本発明の別の態様によって、改質1,3−プロパンジオールベースポリエステ ル組成物は、(a)(i)1,3−プロパンジオール、(ii)芳香族二酸また はそのアルキルエステル、(iii)式: (式中、各Rは、C1-30アルキルから独立に選択され、そして少なくとも1つの R基は、フェノール性水酸基に対してオル ト位にあり;xは、1から4までの整数であり;Aは、C5-50ヒドロカルビルま たはヘテロカルビル基であり;そしてnは、1から4までの整数である) で表されるヒンダードフェノール、及び任意に(iv)三価リン基含有芳香族有 機ホスファイト(ArO)wP(式中、Arは、芳香族基であり、そしてwは、 1から3までの整数である)を含有する重合反応混合物を調製すること;及び (b)ヘキサフルオロイソプロパノール中で測定して少なくとも約0.8の固有 粘度を示すポリエステル組成物を生成するのに十分な時間、副産物である水を除 去しながら前記反応混合物を約180から約300℃までの範囲内の温度に維持 することを特徴とする工程で製造される。発明の詳細な説明 ここで使用される場合、「カルボニル」は、C=O化学基を含むか否かにかか わらず、ASTM E 411−70にしたがって、2,4−ニトロフェニルヒ ドラゾン誘導体に転化され、そして熱量計で測定されるような化合物を示す。こ のようなカルボニルは、アセタールおよび遊離カルボニル(例えば、アルデヒド およびケトン)から誘導され、そしてC=Oに基づいて ppmでここに示される。 ここで使用される場合、「1,3−プロパンジオールベースポリエステル」は 、少なくとも1つのジオールを少なくとも1つの(好ましくは芳香族の)二酸ま たはそのアルキルエステルと反応させることによって製造されるポリエステルで あって、前記ジオールの少なくとも50モルパーセントが1,3−プロパンジオ ールであるポリエステルを意味し、そして「ポリトリメチレンテレフタレート」 (「PTT」)は、芳香族二酸の少なくとも50モルパーセントがテレフタル酸 (またはそのアルキルエステル)であるような前記ポリエステルを意味する。他 のジオールは、例えば、エチレングリコール、ビス(3−ヒドロキシプロピル) エーテルおよび1,4−ブタンジオールを包含しうる。他の二酸は、例えばイソ フタル酸および2,6−ナフタレンジカルボン酸を包含しうる。ポリトリメチレ ンテレフタレートの縮合重合により、通常、約4モルパーセントにも達するビス (3−ヒドロキシプロピル)エーテルが生成し、これは、実質的にコモノマーに なってポリエステル鎖に組込まれる。 ヒンダードフェノールの好ましいクラスは、式: (式中、各Rは、独立に、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、t−ア ミル、2−フェニル−2−プロピルなどを含めたC1-12アルキル部分であり;x は、1または2であり;R’は、−(CH2)−またはアルキル置換メチレンで あり;yは、1から約20までの整数であり;Eは、酸素または窒素であり;G は、直接結合、水素または一価、二価、三価または四価の直鎖または分岐鎖C1- 30 ヒドロカルビルまたはヘテロカルビル、好ましくはメチル、エチル、プロピル 、ヘキシル、イソデシル等のようなC1-10アルキルであり;そしてnは、Gの価 数に対応する整数である) で表されるエステルまたは酸である。RおよびR’基は、構造 で示されるとおり、連結できること、およびアルコール基(OY)は、低分子量 一官能性アルコールに限定されるのでなくて、 ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシルなどのような高級アルコール、および1 ,6−ヘキサンジオール、ペンタエリトリトールのようなジ−、トリ−およびテ トラオールを包含できる。 Gの例としては、R、−(CH2)m−、−[(CH2)m、O]z(CH2)m−、 (式中、R’’’は、C1-20の直鎖または分岐鎖ヒドロカルビルであり;各mは 、独立に、2から約12までの整数であり;rは、0から5までの整数であり; およびzは、1から約10までの整数である)が挙げられる。このようなヒンダ ードフェノールの特定の例としては、それぞれ、Irganox1076、Ir ganox1010、Irganox259、Irganox245およびIr ganox3114(「Irganox」は、商標である)として市販で入手可 能な、オクタデシル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル) プロピオネート、テトラキス(メチレン(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4− ヒドロキシフェニル)プロピオネート))メタン、 1,6−ヘキサメチレン−ビス(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ シフェニル)プロピオネート)、トリエチレングリコールビス(3−(3−t− ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート)および1,3 ,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3, 4−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオンが挙げられる。1 ,2−ビス(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ オニル)ヒドラジン(Irganox1024)およびN,N’−ヘキサメチレ ンビス−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ ンアミド)(Irganox1098)のような関連のヒンダードフェノール性 アミドおよび窒素含有エステルは、本発明の末端キャップ(end-capped)ポリエ ステルを形成するのに使用できるが、このような化合物は、重合体に強い色を与 える傾向にあるので好まれない。 ヒンダードフェノールの量は、一般に、重合反応混合物中に存在する芳香族二 酸モノマー(またはエステル)に対するヒンダードフェノールのモル比が、二酸 のモル当たり約0.0005ミリモルから約5ミリモル/モルまでであり、好ま しくは約 0.005から約0.5ミリモル/モルまでであるようなものである。 ある種のヒンダードフェノールが、ポリトリメチレンテレフタレートの色を増 大させるか、または重合体の分子量を減少させる場合があるが、ヒンダードフェ ノールの好ましい基(E=酸素)は、色をほどんど、またはまったく増大させな い。重合体の色を減少させる傾向にある有機ホスファイトと組合せて使用される 場合、ヒンダードフェノールの色における影響は、しばしば最小限である。 ポリエステルおよびコポリエステルを含めた本発明の改質1,3−プロパンジ オールベースポリエステルは、部分的に、ヒンダードフェノール性酸またはエス テルのフェノールまたはフェノール性残余物がエステル結合を介して重合鎖の一 方または両方の末端に結合されているオリゴマー鎖またはポリマー鎖で形成され る。 このような改質ポリエステルは、1,3−プロパンジオールおよび芳香族二酸 (またはそのアルキルエステル)を含有する重合反応混合物中に、そのヒンダー ドフェノールを組込み、そして所望の分子量の重合体が達成されるまで、重合反 応を継続 させることによって製造できる。このようなポリエステルの内の1つのクラスは 、式: 及び (式中、pは、約4から約2500、好ましくは約40から約250である) によって表すことができる。このクラスの1つの特定の具体例は、式: (式中、ポリトリメチレンテレフタレート組成物は、特定のヒンダードフェノー ル性基で一方の末端がキャップされたポリエステル鎖を含む) で表すことができる。 組成物の全ての重合鎖が、アクロレイン生成を減少させる1,3−プロパンジ オールベースポリエステルのためのヒンダードフェノール性基を含むことを必要 としない。平均で、重合体分子当たり約0.000002から約2、好ましくは 約0.00002から約1.0のヒンダードフェノール性末端基を用いて有利な 結果が達成されると予測される。繊維グレードのポリトリメチレンテレフタレー トについては、重合体分子当たりのヒンダードフェノール性末端基の平均数は約 0.001から約0.01の範囲、または100から1000重合体分子当たり 約1である。 ポリエステルを製造するのに多数の方法が知られている。このような方法は、 バッチ式であってもまたは連続式であってもよく、そして1つまたは複数の段階 を使用し得る。最近、好まれる方法は、溶融重合とそれに続く固相重合を含む2 段階の縮合重合法である。 第一段階である溶融重縮合は、「加圧段階」、続いて「真空段階」の2つの段 階を含む。加圧段階では、通常、二酸の反応の場合には追加の触媒の不在下で、 約230から約300℃、 好ましくは約240から約270℃の範囲内の温度で、約20から約200ps iの範囲内、好ましくは約50psiの高圧の、好ましくは窒素ガス下で、過剰 モルのジオールを、芳香族二酸(またはそのアルキルエステル)と反応させる。 副産物として生成される水はオーバーヘッド蒸留のような適切な手段によって除 去する。重合条件は、ヘキサフルオロイソプロパノール中で測定して、約0.3 より低い、通常約0.05から約0.25の範囲内の固有粘度(i.v.)を示 す比較的低い分子量のポリエステルが生成するように選択される。 溶融重合ステージ(段階)の真空段階として、圧力が減少され、そしてチタン またはスズ化合物のような重縮合触媒が添加される。好ましい触媒は、ポリエス テルの重量に基づいて、約10から約200ppmのチタンの範囲内の量で一般 に存在するチタンブトキシドのようなチタンアルコキシドである。 第一段階の低分子量産物を、少なくとも約0.5まで出発物質の固有粘度を増 加させるのに有効な時間、大気圧より低い圧力下で、約240から約300℃ま での範囲内の温度で加熱する。反応中、副産物としてさらに生成する水を過剰の ジオールと一緒にオーバーヘッドで除去する。 アクロレイン生成に対するポリエステルの最大限の抵抗性を与えるために、ヒ ンダードフェノールを、溶融重合法の加圧段階で重合反応混合物に添加する。あ るいは、ヒンダードフェノールは、真空段階で、または固相の前の重合溶融物に 添加できるが、しかし、高真空条件下での添加は、特に低級アルキルヒンダード フェノール性エステルを用いた場合、低い程度のポリエステルの改質を生じる可 能性がある。 ヒンダードフェノールを、(トランス)エステル化を介して重合体鎖に結合さ せる。副産物である水(例えば、酸から得られる)またはアルキルアルコール( 例えば、エステルから得られる)は、反応条件下で1,3−プロパンジオールの 沸点より低い温度で副産物が沸騰する場合、容易に蒸留して除去させることがで きる。重合生成混合物中の残渣の一官能性アルコールは、重合体鎖を終了させ、 それにより最終的な重合体分子量を減少させ得る。この理由のため、重合反応混 合物から副産物である水またはアルコールを比較的容易に除去し得るので、ヒン ダードフェノール性酸または低級アルキルエステル(メチル、エチル、プロピル 、ヘキシルのような)が最も好ましい。 第一ステージの溶融産物を冷却し、固形化し、そして任意に ペレットに形成させる。その後、重合体を、減圧および/または不活性ガス蒸気 下で、一般に(ポリトリメチレンテレフタレートについて)、約180℃より高 い、好ましくは約200℃より上の温度で、標的の重合体の融点より低い高温で 固形形態(「固相状態」)で重縮合させる。固相重合を、一般に約4時間または それ以上の時間行って、繊維用途のための、少なくとも約0.8、一般に約0. 95から約1.15までの範囲内の固有粘度(i.v.)を示す改質ポリトリメ チレンテレフタレートを生じる。 ポリエステル製造法は、少なくとも1つの真空段階を含むので、任意に選択さ れたヒンダードフェノール性エステルに対応するヒンダードフェノール性酸は、 1,3−プロパンジオールより高い沸点を示すのが好ましく、それは、真空下で 反応混合物から酸が除去されるのを防ぐ助けをする。したがって、最も好ましい ヒンダードフェノール性エステルは、対応する酸が、重合反応条件下で1,3− プロパンジオールより高い沸点、好ましくは約240℃から約300℃の範囲内 の沸点を示し、そして(トランス)エステル化副産物(水または低級アルキルア ルコール)は、1,3−プロパンジオールより低い沸点を示す ものである。 最も好ましいクラスのヒンダードフェノール性酸/エステルは、フェノール性 水酸基に対してオルト位にある少なくとも1つのR基が、t−ブチル、t−アミ ルまたは2−フェニル−2−プロピルであり;xは、1または2であり;Eは酸 素であり;yは、1または2であり;R’は、−(CH2)−またはアルキル置 換メチレンであり;nは、1であり;およびGは、HまたはC1-8アルキルであ る、上記式によって規定されるものである。3−(3,5−ジ−t−ブチル−4 −ヒドリキシフェニル)プロピオン酸のような酸の使用は、副産物として水を生 成する利点を示す。エステル反応のアルコール副産物は、重合反応混合物に追加 的連鎖停止剤を導入する。酸の別の利点は、1,3−プロパンジオール中のその 高い可溶性である。 ある種のヒンダードフェノール性酸/エステルによるポリトリメチレンテレフ タレートの改質は、重合体の色を増加させるか、または重合体の分子量を減少さ せる場合があるが、好ましい基のヒンダードフェノール性酸/エステルは、特に 、有機ホスファイトと組合せて使用される時に色をほとんど、またはまったく増 強させない。芳香族有機ホスファイト添加剤は、有機 ホスファイトが、酸素原子を介してリンに結合した少なくとも1つのC6-20芳香 族環を含み、そしてwは、1から3までの整数である、三価のリン基(ArO)w Pを含有する。好ましい有機ホスファイト添加剤は、一般式I−V:(式中、各LおよびL’は、C1-20ヒドロカルビルおよびヘテロカルビルから独 立に選択され;bは、1から3までの整数であり;sは、0から6までの整数で あり;Arは、C6-20置換または非置換芳香族基であり;Jは、直接結合または −CH2−、−CHR’−、−S−、−SO−、−SO2−、−PO(OR’)− 、−PO2−、−PR’−、−CO−等のような二 価結合基(ここで、R’は、C1-20ヒドロカルビルである)であり;Qは、フッ 素または−Ar−、−O−のような二価の連結基、−CH2−および−CH2CH2 −等のようなアルキリデンであり;Tは、水素またはC1-20ヒドロカルビルま たはヘテロカルビル基であり;そしてwは、1から3までの整数である) で表される芳香族有機ホスファイトから選択される。好ましい有機ホスファイト の具体例は、それぞれ(「Irgafos」は商標である)Irgafos16 8、Ultranox626およびIrgafos12として市販で入手可能な 、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ −t−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイトおよび2−[[2 ,4,8,10−テトラキス(1,1−ジメチルエチル)ジベンゾ−[d,f] [1,3,2]−ジオキサホスフェピン−6−イル]オキシ]−N,N−ビス[ 2−[[2,4,8,10−テトラキス(1,1−ジメチルエチル)ジベンゾ− [d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン−6−イル]オキシ]−エチル ]エタンアミンである。 使用される場合、有機ホスファイト化合物は、重合法の溶融 ステージの加圧段階で添加するのが好ましい。リン含有化合物は、ジオールと二 酸を合せたた重量に基づいて、約0.01から約0.5重量%、好ましくは約0 .05から約0.3重量%の範囲内の量で縮合反応混合物中に存在する。触媒活 性における逆効果の可能性があるので、過剰量のホスファイトは好ましくない。 重合反応混合物中への有機ホスファイトの取込により、ポリエステルとの(トラ ンス)エステル化反応を生じる可能性があるが、任意のこのような反応は、本発 明の組成物で達成しうる有効な結果に影響を及ぼさない。 本発明の方法にしたがって製造された重合体組成物は、色に関しては白色また は白色に近い。当該重合体を、繊維に紡糸し得るかまたは成形して製品とし得る が、いずれの場合も、空気中で加熱される時アクロレインが生成しにくい。実施例1:改質PTTの製造 蒸留カラム、コンデンサーおよび収集容器を装着した600mlステンレス鋼 の加圧反応器に、約70ppm(C=Oとして)の総カルボニル含量を示す13 3.2g(1.75モル)の1,3−プロパンジオール、207.7g(1.2 5モル)のテレフタル酸、0.17gのIrgafos168(有機ホ スファイト、0.05重量%)および0.04gの3−(3,5−ジ−t−ブチ ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸(0.013重量%、0.144ミ リモル)を加えた。反応器を窒素で50−80psiに加圧し、5回圧力開放し て脱気し、続いて20psiまで再加圧し、そして250℃まで加熱した。50 psiで、2時間圧力を維持し、その後、以降1時間毎に10psiずつ低下さ せた。総計約6時間の後、全ての残りの圧力を開放させ、そして水性蒸留物を秤 量した。溶融産物を槽に注ぎ、そして冷却した。 生成物オリゴマー(140g)および0.072gのチタンブトキシド(Ti に基づいて80ppm)を、500mLの3首フラスコに加えた。フラスコを窒 素で脱気し、反応器に少量の窒素の流れで約200ミリバールまで排気し、そし て油浴で攪拌しながら260℃まで加熱した。圧力を、約2ミリバールより低く まで減少させた。3時間後、反応混合物を冷却し、そして重合体を単離した。 ヘキサフルオロイソプロパノール中で重合体の固有粘度(i.v.)を測定し た。重合体の黄化指数(YI)を、ASTM D−1925にしたがった反射率 によって成形プラーク 上で測定した。結果を表1に示す。重合体の重量当たりppmでアクロレインを 測定した。実施例2:未改質PTTの比較製造 有機ホスファイトまたはヒンダードフェノール性酸を添加しない以外は、実施 例1の重合を繰り返した。試験結果を表1に示す。比較重合体は、実施例1で製 造された重合体のものより空気中で加熱された時に、実質的にいっそう多くのア クロレインを形成した。 この実施例で記述されるとおり製造される重合体のサンプルを液体窒素温度で 粉砕し、20メッシュで篩にかけ、そして微細粉末を1:1:1のヘキサン:メ タノール:クロロホルム溶液で抽出した。逆相高速液体クロマトグラフィー(ダ イオードアレーUV検出器:250nm)によって、フェノール性エステルまた は酸は検出されなかった。実施例3:ヒンダードフェノール性エステルで改質したPTTの製造 0.065gのIrganox1076(0.122ミリモル)をヒンダード フェノール性酸の代わりに使用する以外は、実施例1の重合を繰り返した。表1 に示されるとおり、空気中 でのアクロレイン形成は、実施例1の重合体のものと類似した。 この実施例で記述されるとおり製造される重合体のサンプルを液体窒素温度で 粉砕し、20メッシュで篩にかけ、そして微細粉末を1:1:1のヘキサン:メ タノール:クロロホルム溶液で抽出した。逆相高速液体クロマトグラフィー(ダ イオードアレーUV検出器:250nm)によって、フェノール性エステルまた は酸は検出されなかった。実施例4:ヒンダードフェノール性エステルで改質したPTTの製造 有機フォスファイトを除外し、そして比較的多量(8.5g、16ミリモル) のヒンダードフェノールIrganox1076を使用する以外は、実施例3の 重合を繰り返した。オリゴマーおよび重合体は、実施例3のものよりいっそう色 が濃く、いくらかの固形物が、水性蒸留物中で収集され、そして最終重合体の分 子量は、実質的に減少された。 重合体のサンプルを液体窒素温度で粉砕し、20メッシュで篩にかけ、そして 微細粉末をヘキサン:メタノール:クロロホルムの1:1:1溶液で抽出した。 逆相高速液体クロマトグラフィー(ダイオードアレーUV検出器:280nm) によって、 抽出可能なIrganox1076は検出されなかった。 重合の第一の段階で生成されるオリゴマーのサンプルで粉砕し、そして微細粉 末を、ヘキサン:メタノール:クロロホルムの1:1:1溶液で抽出した。Ir aganox1076またはその親のヒンダードフェノール性酸は、逆相高速液 体クロマトグラフィー(UV検出器)による抽出で検出不可能であった。質量分 光分析法と組合せた液体クロマトグラフィー(LC−MS)による分析は、ヒン ダードフェノール性酸で末端キャップしたポリトリメチレンテレフタレートオリ ゴマーに対応する336、484、542、690、748および896のm/ zを示す種の存在を示した。ヒンダードフェノール性エステルなしの実施例2で 製造した対照の同様の分析は、予測どおり、これらの分子量で任意の有効なオリ ゴマー性種を示さなかった。 これらの結果は、基本的に全てのヒンダードフェノール性エステルが、トラン スエステル化を経ること、そしてヒンダードフェノール性酸部分が重合体に結合 することを示す。 エステルから誘導されたヒンダードフェノール性酸およびC18アルコールの両 方が、重合体鎖を終了させて重合体の分子量を減少させ得る一官能性種であるの で、比較的多量のエステ ルで得られた低分子量の最終重合体は、エステルのトランスエステル化反応と調 和する。実施例5:ヒンダードフェノール性酸で改質したPTTの製造 有機フォスファイトを除外し、そして比較的多量(0.87g、3.1ミリモ ル)のヒンダードフェノール性プロピオン酸を使用する以外は、実施例1の重合 を繰り返した。重合体の分子量は、実施例2で製造されるものと比較してある程 度減少された。 重合体のサンプルを液体窒素温度で粉砕し、20メッシュで篩にかけ、そして 微細粉末をSoxhlet抽出器で4時間アセトニトリルで抽出した。アセトニ トリル溶媒の蒸散の後、残渣を少量の溶媒に取り、そして逆相高速液体クロマト グラフィー(UV検出器)によって分析した。ヒンダードフェノール性酸の標準 溶液との比較によって、基本的に、検出可能なヒンダードフェノール性酸は抽出 物中に検出されなかった。これは、基本的に全てのヒンダードフェノール性酸が カルボン酸基を介して重合体に結合していることと一致する。 同様に、第一の(加圧)段階で形成された重合体の抽出は、LC−MSによっ て分析されたオリゴマーを供した。質量スペ クトルのデータは、PTTオリゴマーに結合したヒンダードフェノール性酸を含 有する種、例えば、336、484、542、690、748、896のm/z と一致した。実施例6:比較のフェノール性酸の使用 酸を、0.03gの3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸(0. 12ミリモル)と置き換えた以外は、実施例1のように重合を行った。驚くべき ことに、生じる重合体のアクロレイン生成に対する抵抗性は改善されす、それに よりフェノール性水酸基に対してパラ位のメチレン基が、所望の効果を達成する ために必要とされることが示唆される。 実施例7:改質PTT同定の確認 0.025重量%のIrganox1076および0.05%のIrgafo s168を用いた実施例1の工程によって製造される大規模試験(15−20l bs/バッチ)から真空ステージの間に収集された蒸留物を、ガスクロマトグラ フィー/質量分光分析法によって分析し、そして約0.06から0.13%のC18 アルコール(C1837OH)を含有することが見い出されたが、それは、Ir ganox1076のエステル結合の切断が生じたこと、及び少なくともIrg anox1076のアルコール基の一部が、1,3−プロパンジオールと一緒に 重合混合物から蒸留したことを示す。このステージで除去される1,3−プロパ ンジオールの予測量に基づいて、蒸留物で観察されるC18アルコールの量は理論 的に、使用されるIrganox1076から利用可能な総アルコールのおよそ 25%から約60%であった。さらに、LC−MSは、336から542までの この蒸留物中の少量であるが検出可能な量の低分子量オリゴマーが、ヒンダード フェノール性酸の末端キャップを含むオリゴマーと一致することを示した。 蒸留物は、高速液体クロマトグラフィー(逆相、UV検出器) によって、親のヒンダードフェノール性酸[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4 −ヒドロキシフェニルプロピオン酸]についても分析したが、約10ppm未満 の酸(酸の標準溶液に基づいた概算検出制限)が見られた。したがって、Irg anox1076の基本的に全てのヒンダードフェノール性酸部分が重合体に残 り、そして酸とポリエステル鎖の間の提起されたエステル化反応と一致する。 これらの蒸留物も、Irgafos168有機ホスファイトから生じる約0. 8から1.1%の2,4−ジ−t−ブチルフェノールを含有した。 添加されたIrganox1076なしの対照重合からの蒸留物は、検出可能 なC18アルコールを含まず、そして10ppm未満(上限)のヒンダードフェノ ール性酸を含んだ。この対照重合体の抽出は、検出可能なヒンダードフェノール 性酸/エステルまたは末端キャップオリゴマーを含有しなかった。実施例8:種々の工程の比較 Irganox1076を第一(加圧)段階で、または第二(真空)段階で添加 する工業用設計の一連の試験で、Irgafos168(24および48ppm P)およびIrganox 1076(0.025および0.05重量%)を用いた大規模装置(バッチ当た り約15−20lbの重合体)で、実施例1の重合を繰り返した。重合体をペレ ット化し、そして>200℃で加熱することによって固相重合により高分子量( 固有粘度(i.v.)=1以上)まで進行させた。最終重合体産物を空気中で(17 5℃で6時間)加熱したときに生成したアクロレインは、Irganox107 6を第一(加圧)段階で添加した重合体については平均して56ppmであり、 そしてIrganox1076を第二(真空)段階で加えて製造された重合体に ついては平均して75ppmであった。重合体にIrganox1076または Irgafos168のいずれも添加せずに製造した対照試験では、得られた重 合体を同じ条件下で空気中で加熱した場合、190−200ppmのアクロレイ ンが生成した。これらの結果は、重合のいずれかの段階でヒンダードフェノール 性エステルを添加すると、重合体を空気中で加熱した時のアクロレインの生成が 減少すること、および第一(加圧)段階での添加がある程度より有効であること を示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年1月6日(1999.1.6) 【補正内容】 製造中および空気中で加熱する時に、アクロレインを生成する傾向が減少したポ リトリメチレンテレフタレートと他の1,3−プロパンジオールベースポリエス テルを製造するのが望ましい。 JP−51−142097によると、ヒンダードフェノールを導入することに よって安定化ポリエステルを製造し得る。しかし、ポリエステルが黄化する傾向 を減じるための問題が解決されていない。 したがって、改質1,3−プロパンジオールベースポリエステルの製造方法を 提供するのが本発明の目的である。特定の態様では、空気中で加熱された時にア クロレインを生成する傾向が減少し、且つ低い黄化指数を有するポリトリメチレ ンテレフタレートの製造方法を提供することが本発明の目的である。発明の要旨 本発明によって、改質1,3−プロパンジオールベースポリエステル組成物は 、(a)(i)1,3−プロパンジオール、(ii)芳香族二酸またはそのアル キルエステル、(iii)式: (式中、各Rは、C1-30アルキルから独立に選択され、そして少なくとも1つの R基は、フェノール性水酸基に対してオルト位にあり;xは、1から4までの整 数であり;Aは、C5-50ヒドロカルビルまたはヘテロカルビル基であり;そして nは、1から4までの整数である) で表されるヒンダードフェノール、及び任意に(iv)三価リン基含有芳香族有 機ホスファイト(Ar−O)wP(式中、Arは、芳香族基であり、そしてwは 、1から3までの整数である)を含有する重合反応混合物を調製すること;及び (b)ヘキサフルオロイソプロパノール中で測定して少なくとも約0.8の固有 粘度を示すポリエステル組成物を生成するのに十分な時間、副産物である水を除 去しなから前記反応混合物を約180から約300℃までの範囲内の温度に維持 することを特徴とする工程で製造される。 第一段階である溶融重縮合は、「加圧段階」、続いて「真空段階」の2つの段 階を含む。加圧段階では、通常、二酸の反応の場合には追加の触媒の不在下で、 約230から約300℃、好ましくは約240から約270℃の範囲内の温度で 、約138〜約1379kPa(20〜200psi)の範囲内、好ましくは3 45kPa(50psi)の高圧の、好ましくは窒素ガス下で、過剰モルのジオ ールを、芳香族二酸(またはそのアルキルエステル)と反応させる。副産物とし て生成される水はオーバーヘッド蒸留のような適切な手段によって除去する。重 合条件は、ヘキサフルオロイソプロパノール中で測定して、約0.3より低い、 通常約0.05から約0.25の範囲内の固有粘度(i.v.)を示す比較的低 い分子量のポリエステルが生成するように選択される。 溶融重合ステージ(段階)の真空段階として、圧力が減少され、そしてチタン またはスズ化合物のような重縮合触媒が添加される。好ましい触媒は、ポリエス テルの重量に基づいて、10から200ppmのチタンの範囲内の量で一般に存 在するチタンブトキシドのようなチタンアルコキシドである。 第一段階の低分子量産物を、少なくとも0.5まで出発物質 の固有粘度を増加させるのに有効な時間、大気圧より低い圧力下で、240から 300℃までの範囲内の温度で加熱する。反応中、副産物としてさらに生成する 水を過剰のジオールと一緒にオーバーヘッドで除去する。 アクロレイン生成に対するポリエステルの最大限の抵抗性を与えるために、ヒ ンダードフェノールを、溶融重合法の加圧段階で重合反応混合物に添加する。あ るいは、ヒンダードフェノールは、真空段階で、または固相の前の重合溶融物に 添加できるが、しかし、高真空条件下での添加は、特に低級アルキルヒンダード フェノール性エステルを用いた場合、低い程度のポリエステルの改質を生じる可 能性がある。 ヒンダードフェノールを、(トランス)エステル化を介して重合体鎖に結合さ せる。副産物である水(例えば、酸から得られる)またはアルキルアルコール( 例えば、エステルから得られる)は、反応条件下で1,3−プロパンジオールの 沸点より低い温度で副産物が沸騰する場合、容易に蒸留して除去させることがで きる。重合生成混合物中の残渣の一官能性アルコールは、重合体鎖を終了させ、 それにより最終的な重合体分子量を減少させ得る。この理由のため、重合反応混 合物から副産物で ある水またはアルコールを比較的容易に除去し得るので、ヒンダードフェノール 性酸または低級アルキルエステル(メチル、エチル、プロピル、ヘキシルのよう な)が最も好ましい。 第一ステージの溶融産物を冷却し、固形化し、そして任意にペレットに形成さ せる。その後、重合体を、減圧および/または不活性ガス蒸気下で、一般に(ポ リトリメチレンテレフタレートについて)、180℃より高い、好ましくは20 0℃より上の温度で、標的の重合体の融点より低い高温で固形形態(「固相状態 」)で重縮合させる。固相重合を、一般に約4時間またはそれ以上の時間行って 、繊維用途のための、少なくとも0.8、一般に0.95から1.15までの範 囲内の固有粘度(i.v.)を示す改質ポリトリメチレンテレフタレートを生じ る。 ポリエステル製造法は、少なくとも1つの真空段階を含むので、任意に選択さ れたヒンダードフェノール性エステルに対応するヒンダードフェノール性酸は、 1,3−プロパンジオールより高い沸点を示すのが好ましく、それは、真空下で 反応混合物から酸が除去されるのを防ぐ助けをする。したがって、最も好ましい ヒンダードフェノール性エステルは、対応する酸が、 重合反応条件下で1,3−プロパンジオールより高い沸点、好ましくは240℃ から300℃の範囲内の沸点を示し、そして(トランス)エステル化副産物(水 または低級アルキルアルコール)は、1,3−プロパンジオールより低い沸点を 示すものである。 最も好ましいクラスのヒンダードフェノール性酸/エステルは、フェノール性 水酸基に対してオルト位にある少なくとも1つのR基が、t−ブチル、t−アミ ルまたは2−フェニル−2−プロピルであり;xは、1または2であり;Eは酸 素であり;yは、1または2であり;R’は、−(CH2)−またはアルキル置 換メチレンであり;nは、1であり;およびGは、HまたはC1-8アルキルであ る、上記式によって規定されるものである。3−(3,5−ジ−t−ブチル−4 −ヒドリキシフェニル)プロピオン酸のような酸の使用は、副産物として水を生 成する利点を示す。エステル反応のアルコール副産物は、重合反応混合物に追加 的連鎖停止剤を導入する。酸の別の利点は、1,3−プロパンジオール中のその 高い可溶性である。 ある種のヒンダードフェノール性酸/エステルによるポリトリメチレンテレフ タレートの改質は、重合体の色を増加させる か、または重合体の分子量を減少させる場合があるが、好ましい基のヒンダード フェノール性酸/エステルは、特に、有機ホスファイトと組合せて使用される時 に色をほとんど、またはまったく増強させない。芳香族有機ホスファイト添加剤 は、有機ホスファイトが、酸素原子を介してリンに結合した少なくとも1つのC6-20 芳香族環を含み、そしてwは、1から3までの整数である、三価のリン基( ArO)wPを含有する。 使用される場合、有機ホスファイト化合物は、重合法の溶融ステージの加圧段 階で添加するのが好ましい。リン含有化合物は、ジオールと二酸を合せたた重量 に基づいて、0.01から0.5重量%、好ましくは0.05から0.3重量% の範囲内の量で縮合反応混合物中に存在する。触媒活性における逆効果の可能性 があるので、過剰量のホスファイトは好ましくない。重合反応混合物中への有機 ホスファイトの取込により、ポリエステルとの(トランス)エステル化反応を生 じる可能性があるが、任意のこのような反応は、本発明の組成物で達成しうる有 効な結果に影響を及ぼさない。 本発明の方法にしたがって製造された重合体組成物は、色に関しては白色また は白色に近い。当該重合体を、繊維に紡糸し得るかまたは成形して製品とし得る が、いずれの場合も、空気中で加熱される時アクロレインが生成しにくい。実施例1:改質PTTの製造 蒸留カラム、コンデンサーおよび収集容器を装着した600mlステンレス鋼 の加圧反応器に、約70ppm(C=Oとして)の総カルボニル含量を示す13 3.2g(1.75モル)の1,3−プロパンジオール、207.7g(1.2 5モル) のテレフタル酸、0.17gのIrgafos168(有機ホスファイト、0. 05重量%)および0.04gの3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ シフェニル)プロピオン酸(0.013重量%、0.144ミリモル)を加えた 。反応器を窒素で345−552kPa(50−80psi)に加圧し、5回圧 力開放して脱気し、続いて138kPa(20psi)まで再加圧し、そして2 50℃まで加熱した。345kPa(50psi)で、2時間圧力を維持し、そ の後、以降1時間毎に69kPa(10psi)ずつ低下させた。総計約6時間 の後、全ての残りの圧力を開放させ、そして水性蒸留物を秤量した。溶融産物を 槽に注ぎ、そして冷却した。 生成物オリゴマー(140g)および0.072gのチタンブトキシド(Ti に基づいて80ppm)を、500mLの3首フラスコに加えた。フラスコを窒 素で脱気し、反応器に少量の窒素の流れで約20kPa(200ミリバール)ま で排気し、そして油浴で攪拌しながら260℃まで加熱した。圧力を、約0.2 kPa(2ミリバール)より低くまで減少させた。3時間後、反応混合物を冷却 し、そして重合体を単離した。 ヘキサフルオロイソプロパノール中で重合体の固有粘度 (i.v.)を測定した。重合体の黄化指数(YI)を、ASTM D−192 5にしたがった反射率によって成形プラーク上で測定した。結果を表1に示す。 重合体の重量当たりppmでアクロレインを測定した。実施例2:未改質PTTの比較製造 有機ホスファイトまたはヒンダードフェノール性酸を添加しない以外は、実施 例1の重合を繰り返した。試験結果を表1に示す。比較重合体は、実施例1で製 造された重合体のものより空気中で加熱された時に、実質的にいっそう多くのア クロレインを形成した。 この実施例で記述されるとおり製造される重合体のサンプルを液体窒素温度で 粉砕し、20メッシュで篩にかけ、そして微細粉末を1:1:1のヘキサン:メ タノール:クロロホルム溶液で抽出した。逆相高速液体クロマトグラフィー(ダ イオードアレーUV検出器:250nm)によって、フェノール性エステルまた は酸は検出されなかった。実施例7:改質PTT同定の確認 0.025重量%のIrganox1076および0.05%のIrgafo s168を用いた実施例1の工程によって製造される大規模試験(6.8−9. 1kg/バッチ[15−201bs/バッチ])から真空ステージの間に収集さ れた蒸留物を、ガスクロマトグラフィー/質量分光分析法によって分析し、そし て約0.06から0.13%のC18アルコール(C1837OH)を含有すること が見い出されたが、それは、Irganox1076のエステル結合の切断が生 じたこと、及び少なくともIrganox1076のアルコール基の一部が、1 ,3−プロパンジオールと一緒に重合混合物から蒸留したことを示す。このステ ージで除去される1,3−プロパンジオールの予測量に基づいて、蒸留物で観察 されるC18アルコールの量は理論的に、使用されるIrganox1076から 利用可能な総アルコールのおよそ25%から約60%であった。さらに、LC− MSは、336から542までのこの蒸留物中の少量であるが検出可能な量の低 分子量オリゴマーが、ヒンダードフェノール性酸の末端キャップを含むオリゴマ ーと一致することを示した。 蒸留物は、高速液体クロマトグラフィー(逆相、UV検出器) によって、親のヒンダードフェノール性酸[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4 −ヒドロキシフェニルプロピオン酸]についても分析したが、約10ppm未満 の酸(酸の標準溶液に基づいた概算検出制限)が見られた。したがって、Irg anox1076の基本的に全てのヒンダードフェノール性酸部分が重合体に残 り、そして酸とポリエステル鎖の間の提起されたエステル化反応と一致する。 これらの蒸留物も、Irgafos168有機ホスファイトから生じる約0. 8から1.1%の2,4−ジ−t−ブチルフェノールを含有した。 添加されたIrganox1076なしの対照重合からの蒸留物は、検出可能 なC18アルコールを含まず、そして10ppm未満(上限)のヒンダードフェノ ール性酸を含んだ。この対照重合体の抽出は、検出可能なヒンダードフェノール 性酸/エステルまたは末端キャップオリゴマーを含有しなかった。実施例8:種々の工程の比較 Irganox1076を第一(加圧)段階で、または第二(真空)段階で添加 する工業用設計の一連の試験で、Irgafos168(24および48ppm P)およびIrganox 1076(0.025および0.05重量%)を用いた大規模装置(バッチ当た り約6.8−9.1kg(15−20lb)の重合体)で、実施例1の重合を繰 り返した。重合体をペレット化し、そして>200℃で加熱することによって固 相重合により高分子量(固有粘度(i.v.)=1以上)まで進行させた。最終 重合体産物を空気中で(175℃で6時間)加熱したときに生成したアクロレイ ンは、Irganox1076を第一(加圧)段階で添加した重合体については 平均して56ppmであり、そしてIrganox1076を第二(真空)段階 で加えて製造された重合体については平均して75ppmであった。重合体にI rganox1076またはIrgafos168のいずれも添加せずに製造し た対照試験では、得られた重合体を同じ条件下で空気中で加熱した場合、190 −200ppmのアクロレインが生成した。これらの結果は、重合のい ずれか の段階でヒンダードフェノール性エステルを添加すると、重合体を空気中で加熱 した時のアクロレインの生成が減少すること、および第一(加圧)段階での添加 がある程度より有効であることを示す。請求の範囲 1. (a)(i)1,3−プロパンジオール、(ii)芳香族二酸またはその アルキルエステル、(iii)式: (式中、各Rは、C1-30アルキルから独立に選択され、そして少なくとも1つの R基は、フェノール性水酸基に対してオルト位にあり;xは、1から4までの整 数であり;Aは、C5-50ヒドロカルビルまたはヘテロカルビル基であり;そして nは、1から4までの整数である) で表されるヒンダードフェノール、および任意に(iv)三価リン基含有芳香族 有機ホスファイト(ArO)wP(式中、Arは、芳香族基であり、そしてwは 、1から3までの整数である)を含有する重合反応混合物を調製し、そして (b)ヘキサフルオロイソプロパノール中で測定して少なくとも約0.8の固有 粘度を示すポリエステル組成物を生成するのに十分な時間、副産物である水を除 去しながら前記反応混合物 を180から300℃までの範囲内の温度に維持することを特徴とする、空気中 で加熱された時のアクロレイン生成に対する抵抗性を増大させた1,3−プロパ ンジオールベースポリエステル組成物を製造する方法。 2. (a)0.05から0.25の範囲内の固有粘度を示す1,3−プロパン ジオールベースポリエステルを含有する中間反応生成混合物を生成するのに十分 な時間、大気圧より大きな圧力下で、230から300℃の範囲内の温度に前記 重合反応混合物を維持し; (b)縮合重合触媒を前記中間反応生成混合物に添加し、そして少なくとも0. 5の固有粘度を示す1,3−プロパンジオールベースポリエステルを生成するの に十分な時間、大気圧より小さな圧力下で、240から300℃の範囲内の温度 に触媒含有中間反応生成混合物を維持し、そして (c)少なくとも0.8の固有粘度を示すポリエステル組成物を生成するのに十 分な時間、180℃より高い温度に固相で前記ポリエステルを加熱する 段階を含む請求項1に記載の方法。 3. ヒンダードフェノールが、式: (式中、各Rは独立に、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、t−アミ ル、2−フェニル−2−プロピル等を含めたC1-12アルキル部分であり;xは、 1または2であり;R’は、−(CH2)−またはアルキル置換メチレンであり ;yは、1から約20までの整数であり;Eは酸素または窒素であり;Gは、直 接結合、水素、または一価、二価、三価もしくは四価の直鎖もしくは分岐鎖C1- 30 ヒドロカルビルまたはヘテロカルビル、好ましくはメチル、エチル、プロピル 、ヘキシル、イソデシル等のようなC1-10アルキルであり;そしてnは、Gの価 数に対応する整数である) によって表される請求項1または2に記載の方法。 4. ヒンダードフェノール性エステルが、オタタデシル・3−(3,5−ジ− t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラキス−(メチレ ン(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネー ト))メタン、1,6−ヘキサメチレン・ビス(3−(3,5−ジ−t −ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、トリエチレングリコー ル・ビス(3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ ピオネート)および1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ キシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)− トリオンから構成される群から選択される請求項3に記載の方法。 5. ヒンダードフェノール性酸が、3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド ロキシフェニル)プロピオン酸である請求項3に記載の方法。 6. ヒンダードフェノール性エステルが、二酸のモル当たり0.005から0 .5ミリモルの範囲内の量で重合反応混合物中に存在する請求項3、4または5 に記載の方法。 7. 請求項1のポリエステル組成物から製造される繊維または成形物品。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式: (式中、各Rは、C1-30アルキル基から独立に選択され、そして少なくとも1つ のRは、フェノール性水酸基に対してオルト位にあり;xは、1から4までの整 数であり;R’は、−(CH2)−またはアルキル置換メチレンであり;そして yは、1から約20までの整数である) で表される少なくとも1つの末端基を有する1,3−プロパンジオールベース芳 香族ポリエステル分子を包含する1,3−プロパンジオールベース芳香族ポリエ ステル組成物。 2. 水酸基に対してオルト位の少なくとも1つのR基が、t−ブチル、t−ア ミルおよび2−フェニル−2−プロピルからなる群から選択される請求項1に記 載のポリエステル組成物。 3. 1,3−プロパンジオールベース芳香族ポリエステルが、化学式: (式中、pは、約4から約2500までの範囲内の数である) によって表される請求項1または2に記載のポリエステル組成物。 4. (a)(i)1,3−プロパンジオール、(ii)芳香族二酸またはその アルキルエステル、(iii)式: (式中、各Rは、C1-30アルキルから独立に選択され、そして少なくとも1つの R基は、フェノール性水酸基に対してオルト位にあり;xは、1から4までの整 数であり;Aは、C5-50ヒドロカルビルまたはヘテロカルビル基であり;そして nは、1から4までの整数である) で表されるヒンダードフェノール、および任意に(iv)三価リン基含有芳香族 有機ホスファイト(ArO)wP(式中、Arは、芳香族基であり、そしてwは 、1から3までの整数である) を含有する重合反応混合物を調製し、そして (b)ヘキサフルオロイソプロパノール中で測定して少なくとも約0.8の固有 粘度を示すポリエステル組成物を生成するのに十分な時間、副産物である水を除 去しながら前記反応混合物を約180から約300℃までの範囲内の温度に維持 することを特徴とする、空気中で加熱された時のアクロレイン生成に対する抵抗 性を増大させた1,3−プロパンジオールベースポリエステル組成物を製造する 方法。 5. (a)約0.05から約0.25の範囲内の固有粘度を示す1,3−プロ パンジオールベースポリエステルを含有する中間反応生成混合物を生成するのに 十分な時間、大気圧より大きな圧力下で、約230から約300℃の範囲内の温 度に前記重合反応混合物を維持し; (b)縮合重合触媒を前記中間反応生成混合物に添加し、そして少なくとも約0 .5の固有粘度を示す1,3−プロパンジオールベースポリエステルを生成する のに十分な時間、大気圧より小さな圧力下で、約240から約300℃の範囲内 の温度に触媒含有中間反応生成混合物を維持し、そして (c)少なくとも約0.8の固有粘度を示すポリエステル組成 物を生成するのに十分な時間、約180℃より高い温度に固相で前記ポリエステ ルを加熱する 段階を含む請求項4に記載の方法。 6. ヒンダードフェノールが、式:(式中、各Rは独立に、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、t−アミ ル、2−フェニル−2−プロピル等を含めたC1-12アルキル部分であり;xは、 1または2であり;R’は、−(CH2)−またはアルキル置換メチレンであり ;yは、1から約20までの整数であり;Eは酸素または窒素であり;Gは、直 接結合、水素、または一価、二価、三価もしくは四価の直鎖もしくは分岐鎖C1- 30 ヒドロカルビルまたはヘテロカルビル、好ましくはメチル、エチル、プロピル 、ヘキシル、イソデシル等のようなC1-10アルキルであり;そしてnは、Gの価 数に対応する整数である) によって表される請求項4または5に記載の方法。 7. ヒンダードフェノール性エステルが、オクタデシル・3 −(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テト ラキス−(メチレン(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル )−プロピオネート))メタン、1,6−ヘキサメチレン・ビス(3−(3,5 −ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、トリエチレン グリコール・ビス(3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ ル)プロピオネート)および1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4 −ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H, 5H)−トリオンから構成される群から選択される請求項6に記載の方法。 8. ヒンダードフェノール性酸が、3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド ロキシフェニル)プロピオン酸である請求項6に記載の方法。 9. ヒンダードフェノール性エステルが、二酸のモル当たり約0.005から 約0.5ミリモルの範囲内の量で重合反応混合物中に存在する請求項6、7また は8に記載の方法。 10. 請求項1のポリエステル組成物から製造される繊維または成形物品。
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